JP7615533B2 - ウレタン形成性組成物 - Google Patents
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Description
[1]ポリオール(A)、イソシアネート化合物(B)、トリアゾール誘導体(C)、金属成分を含むウレタン化触媒(D)を含むウレタン形成性組成物(G)であって、
該ウレタン形成性組成物(G)中のトリアゾール誘導体(C)の含有率が0.1質量%以上3.0質量%以下、且つ
ウレタン化触媒(D)の含有率が0.5質量%以下、且つ
トリアゾール誘導体(C)/金属成分を含むウレタン化触媒(D)のモル比率が7倍以上である、ことを特徴とするウレタン形成性組成物(G)
[2]トリアゾール誘導体(C)がベンゾトリアゾール誘導体であることを特徴とする、[1]に記載のウレタン形成性組成物(G)
[3]トリアゾール誘導体(C)がフェノール性水酸基を1つ以上有するベンゾトリアゾール誘導体であることを特徴とする、[1]乃至[2]に記載のウレタン形成性組成物(G)
[4]前記ウレタン形成性組成物(G)中にケトエノール互変異性化合物(E)を必須成分として含み、
ケトエノール互変異性化合物(E)にアセト酢酸エチル、アセチルアセトンのいずれか1種以上を必須成分として含むことを特徴とする、[1]~[3]のいずれかに記載のウレタン形成性組成物(G)
[5]前記ウレタン形成性組成物(G)中に酸遅延剤(F)を必須成分として含むことを特徴とする、[1]~[4]のいずれかに記載のウレタン形成性組成物(G)
[6][1]~[5]のいずれかに記載のウレタン形成性組成物(G)と有機溶媒を含むウレタン形成性組成物溶液(L)であって、
該ウレタン形成性組成物溶液(L)中のウレタン形成性組成物(G)の濃度が10質量%以上95質量%以下であることを特徴とするウレタン形成性組成物溶液(L)
[7][1]~[5]のいずれかに記載のウレタン形成組成物(G)、[6]に記載のウレタン形成性組成物溶液(L)中のウレタン形成性組成物(G)の反応物であるポリウレタン(L)
[8][7]に記載のポリウレタン(M)からなるポリウレタンシート
[9]ウレタンプレポリマー(H)、トリアゾール誘導体(C)、金属成分を含むウレタン化触媒(D)を含むウレタンプレポリマー組成物(I)であって、
ウレタンプレポリマー(H)が少なくともポリオール(A)とポリイソシアネート(B)の反応物であり、1分子中に少なくとも一つの水酸基を有し、
前記ウレタンプレポリマー(H)を形成する、ポリオール(A)の有する水酸基の総和(MOH)に対する前記イソシアネート(B)の有するNCO基の総和(MNCO)のモル比率(MNCO/MOH)が1.0未満であって、
該ウレタンプレポリマー組成物(I)中のトリアゾール誘導体(C)の含有率が0.1質量%以上3.0質量%以下
ウレタン化触媒(D)の含有率が0.5質量%以下、且つ
トリアゾール誘導体(C)/金属成分を含むウレタン化触媒(D)のモル比率が7倍以上である、ことを特徴とするウレタンプレポリマー組成物(I)
[10]トリアゾール誘導体(C)がベンゾトリアゾール誘導体であることを特徴とする、[9]記載のウレタンプレポリマー組成物(I)
[11]トリアゾール誘導体(C)がフェノール性水酸基を1つ以上有するベンゾトリアゾール誘導体であることを特徴とする、[9]乃至[10]に記載のウレタンプレポリマー組成物(I)
[12]前記ウレタンプレポリマー組成物(I)中にケトエノール互変異性化合物(E)を必須成分として含み、
ケトエノール互変異性化合物(E)にアセト酢酸エチル、アセチルアセトンのいずれか1種以上を必須成分として含むことを特徴とする、
[9]~[11]のいずれかに記載のウレタンプレポリマー組成物(I)
[13]前記ウレタンプレポリマー組成物(I)中に酸遅延剤(F)を必須成分として含むことを特徴とする[9]~[12]のいずれかに記載のウレタンプレポリマー組成物(I)
[14][9]~[13]のいずれかに記載のウレタンプレポリマー組成物(I)と有機溶媒を含むウレタンプレポリマー組成物溶液(K)であって、該ウレタンプレポリマー組成物溶液(K)中のウレタンプレポリマー組成物(I)の濃度が10質量%以上95質量%以下であることを特徴とするウレタンプレポリマー組成物溶液(K)
[15][9]~[13]のいずれかに記載のウレタンプレポリマー組成物(I)とイソシアネート化合物(J)とを含むウレタン形成性組成物(G)
[16][14]に記載のウレタンプレポリマー組成物溶液(K)とイソシアネート化合物(J)とを含むウレタン形成性組成物溶液(L)
[17][15]に記載のウレタン形成組成物(G)、[16]に記載のウレタン形成性組成物溶液(L)中のウレタン形成性組成物(G)の反応物であるポリウレタン(M)
[18][17]に記載のポリウレタン(M)からなるポリウレタンシート
<ポリオール(A)>
ポリオール(A)は、ポリウレタンの製造に用いられる市販のポリオールが挙げられる。特に限定されないが、例えば、アルキレンオキシドやテトラヒドロフランの開環重合等により得られるポリエーテルポリオール類、ポリエーテルポリオール中でビニルモノマーをラジカル重合して得られるポリマーポリオール類、多価アルコールと多価カルボン酸類との重縮合により得られるポリエステルポリオール類、多価アルコール類と多価カルボン酸類とアミノアルコール類との重縮合により得られるポリエステルアミドポリオール類、ラクトン類の開環重合により得られるポリラクトンポリオール類、多価アルコール類とカーボネート類との重縮合により得られるポリカーボネートポリオール類、アクリルポリオール類、ポリブタジエンポリオール及びその水素添加物類、ポリイソプレンポリオール及びその水素添加物類、部分鹸化エチレン-酢酸ビニル共重合体、大豆油やひまし油等の天然油系ポリオール類、ハロゲン及び/又はリン系ポリオール、フェノール系ポリオール等が挙げられる。これらポリオールは、一種又は二種以上混合して使用してもよい。
<イソシアネート化合物(B)、(J)>
イソシアネート化合物(B)、(J)は、特に限定されないが、ポリウレタンの製造に用いられる市販のイソシアネートが挙げられ、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3-フェニレンジイソシアネート、1,4-フェニレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11-ウンデカントリイソシアネート、1,8-ジイソシアネートー4-イソシアネートメチルオクタン、1,3,6-ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、それらとポリオールとの反応によるイソシアネート含有プレポリマー、及びこれらの二種以上の混合物等が挙げられる。さらに、これらのイソシアネートの変性物(ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基、アミド基、イミド基、ウレトンイミン基、ウレトジオン基又はオキサゾリドン基含有変性物)やポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(ポリメリックMDI)等の縮合体(多核体と称されることもある)も包含される。これらのイソシアネートは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
<トリアゾール誘導体(C)>
ウレタン形成性組成物(G)は、トリアゾール誘導体(C)を含有することを特徴とする。ウレタン形成性組成物中にトリアゾール誘導体(C)を含むことで、金属触媒を用い多官能ウレタン原料を反応硬化させる際に発生する硬化収縮を安定的に抑制し、良好な成形性でシワのない良好な外観のウレタンを形成することができる。更には得られるウレタンが高い硬度となり、良好な透明性を発現しやすい。
R1、R2及びR3は、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール又はアルキル置換アリール基、ヘテロアリール又はアルキル置換ヘテロアリール基、アルコキシアルキル基、アシロキシアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、ポリオキシアルキレン基、水素などが挙げられる。
R1、R2及びR3は、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール又はアルキル置換アリール基、ヘテロアリール又はアルキル置換ヘテロアリール基、アルコキシアルキル基、アシロキシアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、ポリオキシアルキレン基、水素などが挙げられる。また式中のR1、R2は独立していても、結合しアリールやヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニルといった環を形成してもよい。
R1、R2、R3、R4及びR5は、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール又はアルキル置換アリール基、ヘテロアリール又はアルキル置換ヘテロアリール基、アルコキシアルキル基、アシロキシアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、ポリオキシアルキレン基、水素などが挙げられる。なかでも、シワの抑制効果が高く安定的に良好な塗膜外観となりやすいため、R5にフェニル環構造を直結して有することが好ましい。
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール又はアルキル置換アリール基、ヘテロアリール又はアルキル置換ヘテロアリール基、アルコキシアルキル基、アシロキシアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、ポリオキシアルキレン基、水素などが挙げられる。なかでも一般式中のR8はt-ブチル基などの4級の置換基やトリアゾリル基などの3級の置換基、メチレン基などの2級の置換基であることが更に好ましく、液状化させやすいためR6にアルキル基やエステル基などの置換基を有することが好ましい。
<金属成分を含むウレタン化触媒(D)>
ウレタン化触媒(D)は金属成分を含む。
<ケトエノール互変異性化合物(E)>
本発明のウレタン形成性組成物(G)は、触媒活性を調整して成形性が良好となりやすいため、アセト酢酸エチル又はアセチルアセトンのいずれか1種以上のケトエノール互変異性化合物を含むことが好ましい。
<酸遅延剤(F)>
本発明のウレタン形成性組成物(G)は、乾燥、エージング、塗工時に急激なゲル化を抑制しやすくなり、安定的にシワを抑制して成形性が良くなりやすいため酸遅延剤(F)を含むことが好ましく、特に限定されないがpKa5.0以下の酸を含むことが好ましい。そのようなpKa5.0以下の酸としては、塩酸、硝酸、リン酸やエチルアシッドホスフェートや2-エチルヘキシルアシッドホスフェート等の炭素数2~20の酸性リン酸エステル等のリン系酸遅延剤などが挙げられ、なかでも、反応性と物性のバランスが良好となりやすいためリン系酸遅延剤を用いることが好ましい。酸遅延剤(F)を用いるときのウレタン形成性組成物(G)中の含有量としては、0.001質量%~1質量%の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.005質量%~0.1質量%の範囲である。また、酸遅延剤を用いるときのウレタン形成性組成物(G)のpHとしては、4~9の範囲となる量であることが好ましい。ウレタン形成性組成物(G)のpHは、水とIPAを重量比5:3で混合した液に7質量%で分散し、pH計にて測定した値を指す。
<その他添加剤>
本発明のウレタン形成性組成物(G)は、酸化防止剤、鎖延長剤、帯電防止剤、可塑剤、レベリング剤、その他の添加剤を含んでもよい。
<ウレタン形成性組成物(G)>
本発明の一態様であるウレタン形成性組成物(G)は、ポリオール(A)、イソシアネート化合物(B)、トリアゾール誘導体(C)、金属成分を含むウレタン化触媒(D)を含むウレタン形成性組成物(G)であって、トリアゾール誘導体(C)の含有率が0.1質量%以上3.0質量%以下、且つウレタン化触媒(D)の含有率が0.5質量%以下、且つトリアゾール誘導体(C)/金属成分を含むウレタン化触媒(D)のモル比率が7倍以上である。またポリオール(A)、イソシアネート化合物(B)等の各原料は予め混合・反応し、ウレタンプレポリマー(H)を予め形成していてもよい。
<ウレタンプレポリマー組成物(I)>
本発明の一態様であるウレタンプレポリマー組成物(I)は、ウレタンプレポリマー(H)、トリアゾール誘導体(C)、金属成分を含むウレタン化触媒(D)を含むウレタンプレポリマー組成物(I)であって、
ウレタンプレポリマー(H)が少なくともポリオール(A)とポリイソシアネート(B)の反応物であり、1分子中に少なくとも一つの水酸基を有し、
前記ウレタンプレポリマー(H)を形成する、ポリオール(A)の有する水酸基の総和(MOH)に対する前記イソシアネート(B)の有するNCO基の総和(MNCO)のモル比率(MNCO/MOH)が1.0未満であって、
該ウレタンプレポリマー組成物(I)中のトリアゾール誘導体(C)の含有率が0.1質量%以上3質量%以下、ウレタン化触媒(D)の含有率が0.5質量%以下、且つ
トリアゾール誘導体(C)/金属成分を含むウレタン化触媒(D)のモル比率が7倍以上であることを特徴とする。
該ウレタンプレポリマー組成物(I)中のトリアゾール誘導体(C)の含有率が0.1質量%以上3質量%以下、ウレタン化触媒(D)の含有率が0.5質量%以下、且つ
トリアゾール誘導体(C)/金属成分を含むウレタン化触媒(D)のモル比率が7倍以上であることを特徴とする。好ましい含有量、組成比、液粘度としては、前記ウレタン形成性組成物(G)中の好ましい含有量、組成比、液粘度と同様の範囲である。
<ウレタン形成性組成物溶液(L)>
ウレタン形成性組成物(G)は、これらの取り扱いを容易なものにするために、または、所望の粘度や塗工性を得るために、有機溶媒と混合してウレタン形成性組成物溶液(L)とすることができる。
0.1~100Pa・sの範囲であることが好ましく、さらに好ましくは1~30Pa・sの範囲である。また液状であり、液の弾性が低く流動性が高いことが好ましい。
粘度がこの範囲であると、ウレタン形成性組成物溶液(L)を塗工機などで塗工する際に良好な塗工性が得られるなど取り扱いを容易なものにすることができる。
<ウレタンプレポリマー組成物溶液(K)>
ウレタンプレポリマー組成物(I)は、これらの取り扱いを容易なものにするために、または、所望の粘度や塗工性を得るために、有機溶媒と混合してウレタンプレポリマー組成物溶液(K)とすることができる。
<ポリウレタン(M)>
ポリウレタン(M)は、ウレタン形成性組成物(G)を種々の方法によって反応させ、硬化(固化)することで得られる。それらのポリウレタン(M)の製造方法としては特に限定されない。例えば、ウレタン形成性組成物(G)を、必要に応じて、ウレタン化触媒、溶剤、酸化防止剤、光安定化剤、鎖延長剤、架橋剤、その他添加剤等の存在下、常温または150℃以下の高温でウレタン化反応、ウレア化反応を進めることによって製造することができる。
ここで、ウレタン形成性組成物(G)は、塗工機等で塗工する際の成形性が顕著に優れることから、厚みが薄くて、均一な厚みのポリウレタン(M)の塗膜やポリウレタンのシートが得られる。
(原料1)実施例及び比較例に用いたポリオールA
ポリオールA1:3官能、分子量3400のポリプロピレン・ポリエチレングリコール((株)ADEKA製アデカポリエーテルGR3308)
ポリオールA2:2官能、分子量2000のポリプロピレングリコール(三洋化成製サンニックスPP2000)
ポリオールA3:分子量1000ポリエステルポリオール(東ソー(株)製ニッポラン4009)
原料ポリオールは何れも使用前に予め脱水したものを用いた。
(原料2)実施例及び比較例に用いたイソシアネート化合物(B)、(J)
イソシアネート化合物B1、J1:ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(東ソー製コロネートHXR)
イソシアネート化合物B2:トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト変性(東ソー製コロネートL)
(原料3)実施例及び比較例に用いたトリアゾール誘導体(C)、化合物(CC)
トリアゾール誘導体C1:2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-ドデシル-4-メチルフェノール(BASF製チヌビン571、液状)
トリアゾール誘導体C2:3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-5-(1,1-ジメチルエチル)-4-ヒドロキシ-ベンゼンプロピオン酸の炭素数7~9のアルキルエステル)(BASF製チヌビン99-2、液状)
トリアゾール誘導体C3:1-[N,N-ビス(2-エチルヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール(城北化学工業製BT-LX、液状)
トリアゾール誘導体C4:6-(2-ベンゾトリアゾリル)-4-tert-オクチル-6’-tert-ブチル-4’-メチル-2,2’-メチレンビスフェノール(城北化学工業製JAST-500、粉体)
化合物CC1:1,2-ジメチルイミダゾール
化合物CC2:N,N’-ジメチルピペラジン
化合物CC3:ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)
(原料4)実施例及び比較例に用いた金属成分を含むウレタン化触媒(D)、非金属系ウレタン化触媒(DC)
ウレタン化触媒D1:ジオクチルスズジラウレート
ウレタン化触媒D2:トリスアセチルアセトネート鉄
ウレタン化触媒DC1:トリエチレンジアミン
(原料5)添加剤
ケトエノール互変異性化合物E1:アセチルアセトン
酸遅延剤F1:2-エチルヘキシルアシッドホスフェート
単官能性化合物1:ポリエチレングリコールモノメチルエーテル#400
(ウレタン形成性組成物(G)、ウレタン形成性組成物溶液(L)の作製)
実施例及び比較例では、所定量の各原料(例えば、ポリオール(A)、イソシアネート化合物(B)、トリアゾール誘導体(C)、ウレタン化触媒(D)、その他各原料)を50mlのサンプル瓶にいれ、自転公転ミキサーを用いて、常温で、撹拌脱泡することでウレタン形成性組成物を得た。プレポリマー(H)を用いる場合、事前に合成しゲルパーミエッションクロマトグラフィーにより重量平均分子量、分子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)を測定し使用した。
(性状評価)
<粘度>
粘度〇(良好):0.1~30Pa・s、且つ液を180°傾けて3秒以内で1cm流動
粘度△(可能):30Pa・s超、または液を180°傾けても1cmの流動に3秒超要(高弾性)
<重量平均分子量>
重量平均分子量〇(良好):1万~50万
重慮平均分子量△(可能):50万超
<分子量分布>
分子量分布〇(良好):1.05~6.0未満
分子量分布△(可能):6.0以上
(性能評価)
ウレタン形成性組成物(G)を、厚さ38μmのPETフィルム上に、乾燥後の厚みが100μm以下となるようにベーカー式アプリケーターを用いて塗工した。その後、130℃に設定したオーブンに3分間保持して溶剤等を揮発させ、23℃、相対湿度50%の環境で1週間静置することで塗膜を得た。
<成形性(塗工性、厚みムラ)>
◎(成形性合格):塗工ムラがなく、端部と中心部の厚み差が3%以下の均一な厚みの成形シートが得られる場合。
○(成形性合格):目視上軽微な塗工ムラが見られる場合。または端部と中心部の厚み差が3%超5%以下の軽微な厚みムラがある場合。
×(成形性不合格):塗工時または乾燥時に液が流れる(均一な成形が困難)、または端部と中心で5%を超える明確な厚みムラがある場合。
<硬化性>
◎(硬化性合格):オーブンから取り出し後、室温環境に戻した時にベタツキ感が消失している場合。
○(硬化性合格):オーブンから取り出し後、指触にて僅かにタックが残り、23℃、相対湿度50%の環境で7日静置することで、べたつき感が凡そ消失する場合。
××(硬化性不合格):オーブンから取り出し後、23℃、相対湿度50%の環境で7日静置後もベタツキ感が残存する場合(硬化不良)。
<塗膜外観>
◎(塗膜外観合格):得られたウレタンにシワがなく、目視上ブツがなく平滑な場合。
○(塗膜外観合格):得られたウレタンにシワ、気泡はないものの、僅かにブツ等で平滑性に劣る場合や目視上透明性が悪い場合。
×(塗膜外観不合格):得られたウレタンに気泡が発生して塗膜外観に劣る場合。
××(塗膜外観不合格):得られたウレタンに硬化収縮によるシワが発生して塗膜外観に劣る場合。
<塗膜物性>
◎(塗膜物性合格):指触による評価でタックがない場合。
〇(塗膜物性合格):指触による評価でタックを僅かに感じる場合。
××(塗膜物性不合格):指触による評価でタックがある場合(硬度不足)。
<実施例、比較例>
実施例1は、ポリオール(A1)100重量部、トリアゾール誘導体(C1)1重量部、金属を含むウレタン化触媒(D1)0.02重量部、ケトエノール互変異性化合物(E1)3.0重量部、酸遅延剤(F1)0.03重量部を含み、(A1)に由来する水酸基の量(MOH)と(B1)に由来するイソシアネート基の量(MNCO)が、モル比率で、(B1)のMNCO/(A1)のMOH=1.05となるようイソシアネート化合物(B1)を混合したウレタン形成性組成物(G1)である。表1に実施例1の結果を示すが、ウレタン形成性組成物(G1)は塗工性と硬化性は良好で、当該組成物(G1)から得たポリウレタン(M1)の塗膜はシワ等の外観不良やタックがない塗膜外観、塗膜物性に優れるものであった。
Claims (11)
- ポリオール(A)、ポリイソシアネート化合物(B)、トリアゾール誘導体(C)、金属成分を含むウレタン化触媒(D)及びアセト酢酸エチル又はアセチルアセトンのいずれか1種以上のケトエノール互変異性化合物(E)を含むウレタン形成性組成物(G)であって、該ウレタン形成性組成物(G)中のトリアゾール誘導体(C)の含有率が0.1質量%以上3.0質量%以下、且つ
ウレタン化触媒(D)の含有率が0.001質量%以上0.5質量%以下、且つ
ケトエノール互変異性化合物(E)の含有率が0.5質量%以上10質量%以下、且つ
トリアゾール誘導体(C)/ウレタン化触媒(D)のモル比率が7倍以上であり、
ケトエノール互変異性化合物(E)/ウレタン化触媒(D)のモル比率が50倍~5000倍の範囲であり、
前記ウレタン形成性組成物(G)中に酸遅延剤(F)を含むことを特徴とする、ウレタン形成性組成物(G)。 - ウレタンプレポリマー(H)、トリアゾール誘導体(C)、金属成分を含むウレタン化触媒(D)及びアセト酢酸エチル、アセチルアセトンのいずれか1種以上のケトエノール互変異性化合物(E)を含むウレタンプレポリマー組成物(I)であって、
ウレタンプレポリマー(H)が少なくともポリオール(A)とポリイソシアネート化合物(B)の反応物であり、1分子中に少なくとも一つの水酸基を有し、
前記ウレタンプレポリマー(H)を形成する、ポリオール(A)の有する水酸基の総和(MOH)に対する前記ポリイソシアネート化合物(B)の有するNCO基の総和(MNCO)のモル比率(MNCO/MOH)が1.0未満であって、
該ウレタンプレポリマー組成物(I)中のトリアゾール誘導体(C)の含有率が0.1質量%以上3.0質量%以下、ウレタン化触媒(D)の含有率が0質量%を超えて0.5質量%以下、ケトエノール互変異性化合物(E)の含有率が0.5質量%以上10質量%以下、且つ
トリアゾール誘導体(C)/金属成分を含むウレタン化触媒(D)のモル比率が7倍以上であり、ケトエノール互変異性化合物(E)/ウレタン化触媒(D)のモル比率が50倍~5000倍の範囲である、ことを特徴とするウレタンプレポリマー組成物(I)。 - トリアゾール誘導体(C)がベンゾトリアゾール誘導体であることを特徴とする、請求項2に記載のウレタンプレポリマー組成物(I)。
- ベンゾトリアゾール誘導体がフェノール性水酸基を1つ以上有することを特徴とする、請求項2乃至請求項3に記載のウレタンプレポリマー組成物(I)。
- 前記トリアゾール誘導体(C)/前記金属成分を含むウレタン化触媒(D)のモル比率が25倍以上200倍以下である請求項2~請求項4に記載のウレタンプレポリマー組成物(I)。
- 前記ウレタンプレポリマー組成物(I)中に酸遅延剤(F)を含むことを特徴とする、請求項2~請求項5のいずれかに記載のウレタンプレポリマー組成物(I)。
- 請求項2~請求項6のいずれかに記載のウレタンプレポリマー組成物(I)と有機溶媒を含むウレタンプレポリマー組成物溶液(K)であって、
該ウレタンプレポリマー組成物溶液(K)中のウレタンプレポリマー組成物(I)の濃度が10質量%以上95質量%以下であることを特徴とするウレタンプレポリマー組成物溶液(K)。 - 請求項2~請求項6のいずれかに記載のウレタンプレポリマー組成物(I)とポリイソシアネート化合物(J)とを含むウレタン形成性組成物(G)。
- 請求項7に記載のウレタンプレポリマー組成物溶液(K)とポリイソシアネート化合物(J)とを含むウレタン形成性組成物溶液(L)。
- 請求項8に記載のウレタン形成組成物(G)又は請求項9に記載のウレタン形成性組成物溶液(L)中のウレタン形成性組成物(G)の反応物であるポリウレタン(M)。
- 請求項10に記載のポリウレタン(M)からなるポリウレタンシート。
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