JP7621646B2 - 層間強度向上剤、および抄き合わせ紙の製造方法 - Google Patents
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Description
<1>3級アミノ基および4級アンモニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有するカチオン性ビニルモノマー単位(a)を50~100モル%、および(メタ)アクリルアミド類(b)を0~50モル%をモノマーユニットとして含有して成るカチオン性樹脂(I)と、以下の一般式(A)で示されるビニルモノマー(c)を4~20モル%、および(メタ)アクリルアミド類(b)を80~96モル%モノマーユニットとして含有して成るアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)とを含有して成り、かつカチオン性樹脂(I)とアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)の比率が質量比で(I):(II)=10:90~40:60であることを特徴とする層間強度向上剤、
である。
アニオン性アクリルアミド系樹脂(II)の存在下にカチオン性樹脂(I)を構成するモノマーを重合して混ぜる方法を用いることができる。
カチオン性樹脂(I)およびアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)の重量平均分子量は、以下の測定条件でGPCに多角度光散乱検出器を接続したGPC-MALLS法により得た。
HPLC:Agilent1100シリーズ
カラム:昭和電工株式会社製SHODEX SB806MHQ
溶離液:硝酸ナトリウムを含むリン酸塩緩衝液(pH3)
流速:1.0ml/分
検出器1:ワイアットテクノロジー社製 多角度光散乱検出器DAWN
検出器2:昭和電工(株)製 示唆屈折率検出器RI-101
[合成例1]
撹拌機、温度計、還流冷却管および窒素導入管を付けた1リットルの四つ口フラスコに65%ジアリルジメチルアンモニウムクロライド水溶液103.47部((a)と(b)成分の合計100モル%とした場合の50.06モル%に相当)、イオン交換水410.00部を仕込み、窒素ガス雰囲気下で80℃まで昇温した。次いで、50%アクリルアミド水溶液141.82部((a)と(b)成分の合計100モル%とした場合の49.94モル%に相当)、次亜リン酸ナトリウム・一水和物0.25部((a)と(b)成分の合計100モル%に対して0.12モル%に相当)、イオン交換水23.00部を混合させたモノマー水溶液、および過硫酸アンモニウム2.74部、およびイオン交換水80.00部を混合させた重合開始剤水溶液を6時間かけて別々のラインにて滴下により投入した。滴下中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。滴下終了からさらに1時間85℃で保持した後、イオン交換水35.00部を加え冷却した。25℃に冷却後、反応溶液に25%水酸化ナトリウム水溶液を加え、pHを4.0に調整することで固形分25%のカチオン性樹脂(I-1)を得た。得られたカチオン性樹脂(I-1)を構成するモノマー単位の割合(モル%)、固形分、粘度、pH、および分子量を表1に示す。
カチオン性樹脂(I-1)を構成するモノマー単位の割合を表1のように変えた以外は、合成例1と同様にしてカチオン性樹脂(I-2、I-6)を得た。カチオン性樹脂(I-2、I-6)の固形分、粘度、pH、および分子量を表1に示す。
撹拌機、温度計、還流冷却管および窒素導入管を付けた1リットルの四つ口フラスコに65%ジアリルジメチルアンモニウムクロライド水溶液373.08部、イオン交換水410.00部を仕込み、窒素ガス雰囲気下で80℃まで昇温した。次いで、過硫酸アンモニウム3.08部、およびイオン交換水100.00部を混合させた重合開始剤水溶液を7時間かけて別々のラインにて滴下により投入した。滴下中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。滴下終了からさらに1時間85℃で保持した後、イオン交換水105.00部を加え冷却した。25℃に冷却後、反応溶液に25%水酸化ナトリウム水溶液を加え、pHを4.0に調整することで固形分25%のカチオン性樹脂(I-3)を得た。得られたカチオン性樹脂(I-3)を構成するモノマー単位の割合(モル%)、固形分、粘度、pH、および分子量を表1に示す。
撹拌機、温度計、還流冷却管および窒素導入管を付けた1リットルの四つ口フラスコにジメチルアミノエチルメタクリレート220.09部、メタリルスルホン酸ナトリウム1.55部((a)と(b)成分の合計100モル%に対し、0.70モル%に相当)、イオン交換水420.00部を仕込み、さらに30%硫酸水溶液228.82部を加えpHを3.0に調整した後、窒素ガス雰囲気下で80℃まで昇温した。次いで、過硫酸アンモニウム1.60部、およびイオン交換水40.00部を混合させた重合開始剤水溶液を2時間かけて別々のラインにて滴下により投入した。滴下中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。滴下終了からさらに1時間85℃で保持した後、イオン交換水60.00部を加え冷却することで固形分30%のカチオン性樹脂(I-4)を得た。得られたカチオン性樹脂(I-4)を構成するモノマー単位の割合(モル%)、固形分、粘度、pH、および分子量を表1に示す。
撹拌機、温度計、還流冷却管および窒素導入管を付けた1リットルの四つ口フラスコに77%ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロライド4級化物水溶液374.99部、メタリルスルホン酸ナトリウム1.55部((a)と(b)成分の合計100モル%とした場合の0.70モル%に相当)、およびイオン交換水495.00部を仕込み、さらにクエン酸無水物1.00部を加えpHを2.5に調整した後、窒素ガス雰囲気下で80℃まで昇温した。次いで、過硫酸アンモニウム1.60部、およびイオン交換水40.00部を混合させた重合開始剤水溶液を2時間かけて別々のラインにて滴下により投入した。滴下中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。滴下終了からさらに1時間85℃で保持した後、イオン交換水60.00部を加え冷却することで固形分30%のカチオン性樹脂(I-5)を得た。得られたカチオン性樹脂(I-5)を構成するモノマー単位の割合(モル%)、固形分、粘度、pH、および分子量を表1に示す。
AAm:アクリルアミド
DADMAC:ジアリルジメチルアンモニウムクロライド
DM:ジメチルアミノエチルメタクリレート
DMC:ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロライド4級化物
SMAS:メタリルスルホン酸ナトリウム
SPH:次亜リン酸ナトリウム・一水和物
-:用いていない
[合成例6]
撹拌機、温度計、還流冷却管および窒素導入管を付けた1リットルの四つ口フラスコに、モノマー類[1]として2-アクリルアミド-N-グリコール酸16.04部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の4.00モル%に相当)、50%アクリルアミド水溶液156.94部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の46.00モル%に相当)、メタリルスルホン酸ナトリウム2.28部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の0.60モル%に相当)、イオン交換水390.00部を仕込み、窒素ガス雰囲気下で80℃まで昇温した。次いで、過硫酸アンモニウム0.11部を投入し、反応を開始させた。反応中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。反応開始から1時間後、モノマー類[2]として2-アクリルアミド-N-グリコール酸16.04部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の4.00モル%に相当)、50%アクリルアミド水溶液156.94部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の46.00モル%に相当)、メタリルスルホン酸ナトリウム1.52部((b)と(c)成分の合計100モル%に対して0.40モル%に相当)、イオン交換水90.00部を混合させたモノマー水溶液、および過硫酸アンモニウム0.33部、およびイオン交換水45.00部を混合させた重合開始剤水溶液を1時間かけて別々のラインにて滴下により投入した。滴下中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。滴下からさらに1時間85℃で保持した後、イオン交換水90.00部を加え冷却することで固形分20%のアニオン性アクリルアミド系樹脂(II-1)を得た。得られたアニオン性アクリルアミド系樹脂(II-1)を構成するモノマー単位の割合(モル%)、固形分、粘度、pH、および分子量を表2に示す。
モノマー類[1]、モノマー類[2]の組成を表2に示すように変更した以外は、合成例6と同様の方法にてアニオン性アクリルアミド系樹脂(II-2~II-5、II-7~10)を得た。得られたアニオン性アクリルアミド系樹脂の固形分、粘度、pH、および分子量を表2に示す。
撹拌機、温度計、還流冷却管および窒素導入管を付けた1リットルの四つ口フラスコに、モノマー類[1]として50%グリオキシル酸水溶液15.40部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の4.00モル%に相当)、50%アクリルアミド水溶液170.02部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の46.00モル%に相当)、メタリルスルホン酸ナトリウム2.47部((b)と(c)成分の合計100モル%に対して0.60モル%に相当)、イオン交換水380.00部を仕込み、25%水酸化ナトリウム水溶液16.64部を加えることでpH9.0に調整した。次いで、窒素ガス雰囲気下で80℃まで昇温し、過硫酸アンモニウム0.12部を投入することで、反応を開始させた。反応中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。反応開始から1時間後、モノマー類[2]として50%グリオキシル酸水溶液15.40部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の4.00モル%に相当)、50%アクリルアミド水溶液170.02部((b)と(c)成分の合計100モル%とした場合の46.00モル%に相当)、メタリルスルホン酸ナトリウム1.64部((b)と(c)成分の合計100モル%に対して0.40モル%に相当)、イオン交換水90.00部を混合させ、さらに25%水酸化ナトリウム水溶液16.64部を加えることでpH9.0に調整したモノマー水溶液、および過硫酸アンモニウム0.36部、およびイオン交換水45.00部を混合させた重合開始剤水溶液を1時間かけて別々のラインにて滴下により投入した。滴下中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。滴下からさらに1時間85℃で保持した後、イオン交換水85.00部を加え冷却することで固形分20%のアニオン性ポリアクリルアミド系樹脂(II-6)を得た。得られたアニオン性アクリルアミド系樹脂(II-6)を構成するモノマー単位の割合(モル%)、固形分、粘度、pH、および分子量を表2に示す。
AAm:アクリルアミド
AGA:2-アクリルアミド-N-グリコール酸
Gly:グリオキシル酸
IA:イタコン酸
AA:アクリル酸
SMAS:メタリルスルホン酸ナトリウム
<層間強度向上剤の調整>
200mLビーカーに、固形分25%のカチオン性樹脂(I-1)36.00部、固形分20%のアニオン性アクリルアミド系樹脂(II-1)105.00部、イオン交換水9.00部を加え、固形分の質量比が(I-1):(II-1)=30:70になるように撹拌・混合させることで固形分20%の層間強度向上剤を得た。得られた層間強度向上剤を構成する樹脂の割合(質量%)、固形分、粘度、およびpHを表3に示す。
カナディアン・スタンダード・フリーネス(CSF)300mLの段ボール古紙からなる濃度3%のパルプスラリーに、撹拌下において硫酸アルミニウムをパルプに対して0.8%、両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤(製品名『DS4421』、星光PMC株式会社製)をパルプに対して0.8%添加した。次に、硫酸カルシウムを溶解させ電気伝導度150mS/mに調整した水でパルプスラリーを濃度0.25%になるように希釈し、ノーブルアンドウッド製シートマシンにて抄紙し、坪量100g/m2、水分率90%の湿紙を2枚製造した。片方の湿紙の片面に層間強度向上剤を層間強度向上剤固形分濃度0.5%に希釈し、層間強度向上剤固形分での塗布量が0.4g/m2になるようにスプレーした後、塗布面にもう一方の湿紙を重ねプレスし、ドラムドライヤーにて80℃で100秒間、120℃で120秒間乾燥することで抄き合わせ紙を得た。
得られた抄き合わせ紙を、23℃、50%RH(相対湿度)の条件下、24時間調湿した後、層間剥離強度(T字剥離強度:JIS P8139)の測定を行った。結果を表3に示す。
カチオン性樹脂(I)とアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)を表3に示すように変えた以外は実施例1と同様にして層間強度向上剤を得た。得られた層間強度向上剤を構成する樹脂の割合(質量%)、固形分、粘度、およびpHを表3に示す。実施例1と同様の操作を行い、 層間強度向上剤をスプレーした抄き合わせ紙を作成し、実施例1と同様の層間剥離強度の評価を行った。結果を表3に示す。
撹拌機、温度計、還流冷却管および窒素導入管を付けた1リットルの四つ口フラスコに65%ジアリルジメチルアンモニウムクロライド水溶液92.17部((a)~(c)成分の合計100モル%とした場合の17.50モル%に相当)、イオン交換水410.00部を仕込み、窒素ガス雰囲気下で80℃まで昇温した。次いで、2-アクリルアミド-N-グリコール酸23.35部((a)~(c)成分の合計100モル%とした場合の6.60モル%に相当)、50%アクリルアミド水溶液228.48部((a)~(c)成分の合計100モル%とした場合の75.90モル%に相当)、メタリルスルホン酸ナトリウム2.78部((a)~(c)成分の合計100モル%とした場合の0.83モル%に相当)、イオン交換水115.00部を混合させたモノマー水溶液、および過硫酸アンモニウム0.97部、およびイオン交換水40.00部を混合させた重合開始剤水溶液を3時間かけて別々のラインにて滴下により投入した。滴下中、フラスコ内の温度は85℃になるよう適宜フラスコの冷却または過熱を行った。滴下終了からさらに1時間85℃で保持した後、イオン交換水90.00部を加え冷却することで構成成分およびモル量は実施例3と同一の固形分20%の層間強度向上剤を得た。得られた層間強度向上剤を構成するモノマー単位の割合(モル%)、固形分、粘度、pH、および分子量を表3に示す。
実施例1と同様の操作を行い、層間強度向上剤をスプレーした抄き合わせ紙を作成し、実施例1と同様の層間剥離強度評価を行った。結果を表3に示す。
攪拌機、温度計、還流冷却管、および窒素ガス導入管を付した1リットル四つ口フラスコに、イオン交換水409.1g、65%ジアリルジメチルアンモニウムクロライド28.2g(11.7モル%)を仕込み、90℃まで昇温し、窒素ガス導入下、イオン交換水30g、50%アクリルアミド水溶液122.3g(88.3モル%)、5%メタアリルスルホン酸ナトリウム1.2g、0.5%トリアクリルホルマール3.77g、20%過硫酸アンモニウム1.1gの混合溶液を2時間かけて滴下することにより重合反応を行ってジアリルジメチルアンモニウムクロライドとアクリルアミドとをモノマーユニットとして含有するカチオン性樹脂を形成した。
滴下終了後、更に、水30g、50%アクリルアミド水溶液122.3g(93.8モル%)、イタコン酸7.4g(6.2モル%)、5%メタアリルスルホン酸ナトリウム1.2g(0.04モル%)、0.5%トリアクリルホルマール3.77g、20%過硫酸アンモニウム1.1gの混合溶液を2時間かけて滴下し、90℃で更に2時間保持することにより反応を行い、固形分15%のカチオン性樹脂とアニオン性アクリルアミド系樹脂からなる層間強度向上剤を得た。得られた層間強度向上剤固形分、粘度、およびpHを表3に示す。
実施例1と同様の操作を行い、層間強度向上剤をスプレーした抄き合わせ紙を作成し、実施例1と同様の層間剥離強度評価を行った。結果を表3に示す。
(*2)特開2002-317393号公報の合成例1
Claims (3)
- 3級アミノ基および4級アンモニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有するカチオン性ビニルモノマー単位(a)を50~100モル%、および(メタ)アクリルアミド類(b)を0~50モル%をモノマーユニットとして含有して成るカチオン性樹脂(I)と、以下の一般式(A)で示されるビニルモノマー(c)を4~20モル%、および(メタ)アクリルアミド類(b)を80~96モル%モノマーユニットとして含有して成るアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)とを含有して成り、かつカチオン性樹脂(I)とアニオン性アクリルアミド系樹脂(II)の比率が質量比で(I):(II)=10:90~40:60であることを特徴とする層間強度向上剤。
一般式(A)
(式中R1はH又はCH3を表し、R2はH、Na、K又はNH4を表す) - 3級アミノ基および4級アンモニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有するカチオン性ビニルモノマー単位(a)がジアリルジメチルアンモニウムクロライドである請求項1記載の層間強度向上剤。
- 請求項1または2に記載の層間強度向上剤を湿紙表面へスプレーした後に抄き合わせる、抄き合わせ紙の製造方法。
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