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JP7626679B2 - 給電装置 - Google Patents
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Description

本発明は、給電装置に関する。
例えば、バッテリからの電力によって走行する電気自動車の駆動方式として、車輪が取り付けられるハブに設けられたモータによって車輪を回転駆動させるインホイールドライブ方式がある。
インホイールドライブ方式からなる駆動方式を備えた電気自動車における給電構造として、車体側の第1のコイルと、車輪側の第2のコイルとの電磁結合により、車体側バッテリから車輪側モータへ電磁給電する非接触式の電磁給電部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2006-160033号公報 特開2012-157082号公報
ところで、電磁給電による非接触式の電磁給電部では、第1のコイルと第2のコイルとの間での磁界結合による誘導加熱によって電磁給電部における金属表面が発熱する。特に、大電流で高周波の電流が流れる場合では、電磁給電部における金属表面が高温となり、構成部品の劣化を招くおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、給電時の磁界結合による発熱箇所を冷却し、熱による構成部品の劣化を抑えることが可能な給電装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る給電装置は、下記(1)~(4)を特徴としている。
(1) 第1の車軸と、
前記第1の車軸に連結された第2の車軸と、
前記第1の車軸の途中に設けられた送電コイルと、
前記第2の車軸の端部に設けられた受電コイルと、
を備え、
前記送電コイルと前記受電コイルとによる磁界結合によって、前記第1の車軸側の電源からの電力が前記第2の車軸側の負荷へ非接触で給電される給電装置であって、
前記送電コイルと前記受電コイルの間における前記第1の車軸を冷却する冷却部を備える、
給電装置。
上記(1)の構成の給電装置によれば、磁界結合による非接触給電が行われる送電コイルと受電コイルとの間に冷却部を備えるので、送電コイルと受電コイルの間において、誘導加熱によって発熱する第1の車軸を冷却部によって冷却することができる。これにより、第1の車軸側の電源から第2の車軸側の負荷への給電時における第1の車軸の発熱による劣化を抑えることができる。
(2) 前記冷却部は、冷媒が流される冷却パイプを備え、
前記送電コイルと前記受電コイルとの間における前記第1の車軸の外周に沿って前記冷却パイプが配設されている、
上記(1)に記載の給電装置。
上記(2)の構成の給電装置によれば、送電コイルと受電コイルとの間において高周波で磁界結合されて誘導加熱される際のいわゆる表皮効果によって、第1の車軸の表面側に集中して発熱が生じても、第1の車軸の外周に沿って配設された冷却パイプによって第1の車軸を効率よく冷却することができる。
また、冷却パイプを電源であるバッテリや車両のヒータに引き込み、第1の車軸から取り出した熱をバッテリの保温や室内の暖房などに有効活用することができる。
(3) 前記冷却パイプが前記送電コイルと前記受電コイルとの間における前記第1の車軸の外周に螺旋状に巻回されている、
上記(2)に記載の給電装置。
上記(3)の構成の給電装置によれば、冷却パイプを送電コイルと受電コイルとの間における第1の車軸の外周に螺旋状に巻回することにより、第1の車軸の外表面と冷却パイプとの接触面積を多くし、第1の車軸を効率的に冷却することができる。
(4) 前記送電コイル、前記受電コイル及び前記冷却部を覆うカバーを備える、
上記(1)~(3)のいずれかに記載の給電装置。
上記(4)の構成の給電装置によれば、送電コイルと受電コイルとからなる非接触給電部及び第1の車軸を冷却する冷却部がカバーによって覆われて保護されるので、飛び石や砂礫による損傷、水かかりによる劣化を抑制できる。
本発明によれば、給電時の磁界結合による発熱箇所を冷却し、熱による構成部品の劣化を抑えることが可能な給電装置を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係る給電装置を備えた車両のサスペンション部分の概略斜視図である。 図2は、本実施形態に係る給電装置を備えた車両のサスペンション部分の概略側面図である。 図3は、給電装置の分解斜視図である。 図4は、非接触給電部の側面図である。 図5は、変形例を説明する車両のサスペンション部分の概略斜視図である。 図6は、変形例を説明する車両のサスペンション部分の概略側面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本実施形態に係る給電装置を備えた車両のサスペンション部分の概略斜視図である。図2は、本実施形態に係る給電装置を備えた車両のサスペンション部分の概略側面図である。図3は、給電装置の分解斜視図である。
図1~図3に示すように、本実施形態に係る給電装置100は、車輪Wを懸架するサスペンション装置10に設けられている。サスペンション装置10は、アクスルシャフト11と、サスペンションアーム13と、を備えている。
アクスルシャフト11は、車体の幅方向に沿って設けられており、このアクスルシャフト11の端部がサスペンションアーム13の基端部15に形成された挿通孔16に挿し込まれている。これにより、サスペンションアーム13は、アクスルシャフト11の端部に連結され、アクスルシャフト11の軸心を中心に揺動可能に支持されている。
サスペンションアーム13には、その自由端17に、支軸(図示略)が設けられており、この支軸に設けられたハブ(図示略)に車輪Wが取り付けられている。サスペンション装置10には、車体とサスペンションアーム13との間に、ショックアブソーバ及びコイルスプリングからなる緩衝装置(図示略)が取り付けられるようになっている。これにより、サスペンション装置10では、車輪Wからの衝撃や振動が緩衝装置によって吸収及び減衰される。
また、サスペンションアーム13の自由端17には、インホイールモータ21が設けられている。このインホイールモータ21は、支軸のハブに設けられている。インホイールモータ21は、三相モータであり、交流電流によって駆動されて車輪Wを回転させる。このインホイールモータ21には、給電装置100によって、車両に搭載されたバッテリ23から給電される。
給電装置100は、送電コイル31と、受電コイル33と、冷却部35とを有している。送電コイル31及び受電コイル33は、円板状に形成されており、互いに対向配置されている。
送電コイル31は、アクスルシャフト11の途中に設けられている。この送電コイル31には、送電ケーブル41の一端が接続されており、この送電ケーブル41は、他端がバッテリ23に接続されている。
受電コイル33は、サスペンションアーム13の基端部15における送電コイル31側の端部に設けられている。この受電コイル33には、受電ケーブル43の一端が接続されており、この受電ケーブル43は、サスペンションアーム13の表面に沿って配索され、他端がインホイールモータ21に接続されている。
送電ケーブル41及び受電ケーブル43は、交流モータであるインホイールモータ21へ交流電流を給電する三相モータ用のケーブルであり、3本の電線を互いに撚り合わせて外被によって被覆して1本のケーブルとしたものである。
冷却部35は、冷却パイプ51を備えており、この冷却パイプ51は、バッテリ23側に設けられた冷媒循環装置(図示略)に繋げられている。冷却パイプ51は、例えば、銅等の熱伝導性に優れた金属から形成されており、バッテリ23側に設けられた冷媒循環装置のポンプ(図示略)によって冷却水等の冷媒が流される。
図4は、非接触給電部の側面図である。
図4に示すように、冷却パイプ51は、巻回部53と、直管部55とを有している。巻回部53は、送電コイル31側から受電コイル33へ向かってアクスルシャフト11の外周に螺旋状に巻回されている。直管部55は、巻回部53における受電コイル33側の端部からアクスルシャフト11の軸方向に沿って送電コイル31側へ向かって直線状に配置されている。
冷却パイプ51には、ポンプによってバッテリ23側から巻回部53へ冷媒が送り込まれる。この冷媒は、アクスルシャフト11の外周に螺旋状に設けられた巻回部53を、送電コイル31側から受電コイル33側へ向かって流れる(図4における矢印A参照)。これにより、アクスルシャフト11は、冷媒が流れる冷却パイプ51の巻回部53によって冷却される。そして、巻回部53を流れた冷媒は、巻回部53における受電コイル33側の端部から送電コイル31側へ向かって直管部55内を流れ(図4における矢印B参照)、バッテリ23側へ戻される。
上記構成の給電装置100では、バッテリ23から送電ケーブル41を通して送電コイル31に電力が送られる。送電コイル31に給電された電力は、送電コイル31と受電コイル33との間における磁界結合によって受電コイル33に接続された受電ケーブル43へ流れ、この受電ケーブル43を通してインホイールモータ21へ給電される。
ここで、可動箇所にケーブルを配索した場合、可動箇所ではケーブルに曲げ力や引張り力が繰り返し付与されて劣化するおそれがある。特に、寒冷地では、低温状態でケーブルに曲げ力や引張り力が繰り返し付与されることにより、劣化が生じやすい。
これに対して、給電装置100では、互いに相対移動されるアクスルシャフト11とサスペンションアーム13との間の可動箇所において、非接触で給電することができる。これにより、曲げ力や引張り力が繰り返し付与されることによるケーブルの劣化を抑制することができる。
ところで、送電コイル31と受電コイル33とによって非接触給電が行われると、磁界結合による誘導加熱によって送電コイル31と受電コイル33との間の金属部材であるアクスルシャフト11が発熱する。特に、バッテリ23から給電される電流が高周波数の電流であると、その発熱は表皮効果によりアクスルシャフト11の外側に集中して生じる。
このとき、給電装置100では、冷却部35の巻回部53に冷媒が流されるので、冷媒が流れる冷却パイプ51の巻回部53によって、アクスルシャフト11における誘導加熱によって発熱する部分が冷却される。
このように、本実施形態に係る給電装置100によれば、磁界結合による非接触給電が行われる送電コイル31と受電コイル33との間に冷却部35を備えるので、送電コイル31と受電コイル33の間において、誘導加熱によって発熱するアクスルシャフト11を冷却部35によって冷却することができる。これにより、アクスルシャフト11側のバッテリ23からサスペンションアーム13側のインホイールモータ21への給電時におけるアクスルシャフト11の発熱による劣化を抑えることができる。
また、冷却部35は、冷媒が流される冷却パイプ51を備え、送電コイル31と受電コイル33との間におけるアクスルシャフト11の外周に沿って冷却パイプ51が配設されている。したがって、送電コイル31と受電コイル33との間において高周波で磁界結合されて誘導加熱される際のいわゆる表皮効果によって、アクスルシャフト11の表面側に集中して発熱が生じても、アクスルシャフト11の外周に沿って配設された冷却パイプ51によってアクスルシャフト11を効率よく冷却することができる。
また、冷却パイプ51を電源であるバッテリ23や車両のヒータに引き込み、アクスルシャフト11から取り出した熱をバッテリ23の保温や室内の暖房などに有効活用することができる。
しかも、冷却パイプ51が送電コイル31と受電コイル33との間におけるアクスルシャフト11の外周に螺旋状に巻回されているので、アクスルシャフト11の外表面と冷却パイプ51との接触面積を多くし、アクスルシャフト11を効率的に冷却することができる。
次に、変形例について説明する。
なお、上記実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図5は、変形例を説明する車両のサスペンション部分の概略斜視図である。図6は、変形例を説明する車両のサスペンション部分の概略側面図である。
図5及び図6に示すように、変形例では、カバー60を備えている。このカバー60は、両端が封鎖された円筒状に形成されており、送電コイル31、受電コイル33及び冷却部35を覆うように装着されている。
この変形例によれば、送電コイル31と受電コイル33とからなる非接触給電部及びアクスルシャフト11を冷却する冷却部35がカバー60によって覆われて保護されるので、飛び石や砂礫による損傷、水かかりによる劣化を抑制できる。
なお、カバー60は、送電コイル31、受電コイル33及び冷却部35を覆う形状であれば、円筒状に限らない。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る給電装置の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 第1の車軸(アクスルシャフト11)と、
前記第1の車軸(アクスルシャフト11)に連結された第2の車軸(サスペンションアーム13)と、
前記第1の車軸(アクスルシャフト11)の途中に設けられた送電コイル(31)と、
前記第2の車軸(サスペンションアーム13)の端部に設けられた受電コイル(33)と、
を備え、
前記送電コイル(31)と前記受電コイル(33)とによる磁界結合によって、前記第1の車軸(アクスルシャフト11)側の電源(バッテリ23)からの電力が前記第2の車軸(サスペンションアーム13)側の負荷へ非接触で給電される給電装置(100)であって、
前記送電コイル(31)と前記受電コイル(33)の間における前記第1の車軸(アクスルシャフト11)を冷却する冷却部(35)を備える、
給電装置。
[2] 前記冷却部(35)は、冷媒が流される冷却パイプ(51)を備え、
前記送電コイル(31)と前記受電コイル(33)との間における前記第1の車軸(アクスルシャフト11)の外周に沿って前記冷却パイプ(51)が配設されている、
上記[1]に記載の給電装置。
[3] 前記冷却パイプ(51)が前記送電コイル(31)と前記受電コイル(33)との間における前記第1の車軸(アクスルシャフト11)の外周に螺旋状に巻回されている、
上記[2]に記載の給電装置。
[4] 前記送電コイル(31)、前記受電コイル(33)及び前記冷却部(35)を覆うカバー(60)を備える、
上記[1]~[3]のいずれかに記載の給電装置。
10 サスペンション装置
11 アクスルシャフト(第1の車軸)
13 サスペンションアーム(第2の車軸)
15 基端部
16 挿通孔
17 自由端
21 インホイールモータ
23 バッテリ
31 送電コイル
33 受電コイル
35 冷却部
41 送電ケーブル
43 受電ケーブル
51 冷却パイプ
53 巻回部
55 直管部
60 カバー
100 給電装置

Claims (4)

  1. 第1の車軸と、
    前記第1の車軸に連結された第2の車軸と、
    前記第1の車軸の途中に設けられた送電コイルと、
    前記第2の車軸の端部に設けられた受電コイルと、
    を備え、
    前記送電コイルと前記受電コイルとによる磁界結合によって、前記第1の車軸側の電源からの電力が前記第2の車軸側の負荷へ非接触で給電される給電装置であって、
    前記送電コイルと前記受電コイルの間における前記第1の車軸を冷却する冷却部を備える、
    給電装置。
  2. 前記冷却部は、冷媒が流される冷却パイプを備え、
    前記送電コイルと前記受電コイルとの間における前記第1の車軸の外周に沿って前記冷却パイプが配設されている、
    請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記冷却パイプが前記送電コイルと前記受電コイルとの間における前記第1の車軸の外周に螺旋状に巻回されている、
    請求項2に記載の給電装置。
  4. 前記送電コイル、前記受電コイル及び前記冷却部を覆うカバーを備える、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の給電装置。
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