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JP7626752B2 - 成形システム、及び成形方法 - Google Patents
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Description

本発明は、成形システム、及び成形方法に関する。
従来、成形システムとして、特許文献1に記載されたものが知られている。この成形システムは、金属材料を加熱する加熱部と、加熱された金属材料を成形する成形金型と、を有する。成形装置は、加熱された金属材料に成形金型の成形面を接触させることで、金属材料の形状を成形面に対応する形状とする。
特開2009-220141号公報
ここで、上述の特許文献1に記載の成形システムでは、成形品に対して、成形本体部の端部を切断して除去するトリミングがなされる場合がある。ここで、成形装置は加熱された金属材料から成形品を成形する。従って、成形後の成形品は、温度が高い状態で成形金型から取り出される場合がある。切断部が、温度が高い状態の成形品をトリミングすると、切断後に成形品が冷却収縮してしまうことにより、成形品の切断精度が低下するという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、成形品の切断精度を向上できる成形システム、成形方法を提供することを目的とする。
本発明に係る成形システムは、加熱された金属材料を成形金型で成形する成形装置と、成形品の成形本体部の端部を切断してトリミングする切断部と、を備え、切断部は、成形品が所定の温度以下になったらトリミングを行う。
成形システムにおいて、切断部は、成形装置で成形された成形品の成形本体部の端部を切断してトリミングを行う。これにより、成形品は、所望の長さに切断される。ここで、切断部は、成形品が所定の温度以下になったらトリミングを行う。そのため、切断部は、成形品の温度を下げて冷却収縮による影響を低減した状態で、トリミングを行うことができる。以上より、成形品の切断精度を向上できる。
所定の温度は、成形品の熱膨張が0.5%以下の範囲となる温度であってよい。この場合、成形品の冷却収縮による影響を十分に低減できる。
成形システムは、切断部によるトリミングの前段階で、成形品を積極的に冷却する冷却部を更に備えてよい。この場合、冷却部が、速やかに所定の温度以下まで成形品を冷却できる。
本発明に係る成形システムは、加熱された金属パイプ材料に流体を供給する流体供給部、及び膨張した金属パイプ材料を成形面に接触させることで成形品を成形する成形金型を備える成形装置と、成形品の成形本体部の端部を切断してトリミングする切断部と、を備える。また、本発明に係る成形システムは、加熱された金属材料を成形金型で成形する成形装置と、成形品の成形本体部の端部を切断してトリミングする切断部と、を備える。
これらの成形システムでは、切断部が成形品の成形本体部の端部を切断してトリミングを行うことで、所望の長さの成形品を得ることができる。
本発明に係る成形方法は、加熱された金属材料を成形金型で成形する成形工程と、成形品の成形本体部の端部を切断してトリミングする切断工程と、を備え、切断工程では、成形品が所定の温度以下になったらトリミングを行う。
この成形方法によれば、上述の成形システムと同様な作用・効果を得ることができる。
本発明によれば、成形品の切断精度を向上できる成形システム、成形方法を提供することができる。
第1実施形態に係る成形システムの構成を示す概略構成図である。 本実施形態に係る成形システムで用いられている成形装置1の概略図である。 ブロー成形時における金属パイプ材料及び成形金型の状態を示す拡大断面図である。 レーザー加工装置によるレーザー加工の様子を示す斜視図である。 ブラスト装置によるブラストの様子を示す概念図である。 第1実施形態に係る成形方法を示す工程図である。 第2実施形態に係る成形システムの構成を示す概略構成図である。 変形例に係る成形装置の概略図である。 (a)(b)は気体供給用のノズル周辺の構造の一例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る成形システム100の構成を示す概略構成図である。図1に示すように、成形システム100は、成形装置1と、冷却部90と、レーザー加工装置70(切断部)と、ブラスト装置50と、を備える。
成形装置1は、加熱された金属材料を成形金型で成形する装置である。本実施形態では、成形装置1として、加熱された金属パイプ材料に流体を供給して成形金型の成形面に接触させることで成形及び焼き入れを行うSTAF成形装置が採用されている。この成形装置1の詳細な構成について、図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る成形システム100で用いられている成形装置1の概略図である。図2に示すように、成形装置1は、ブロー成形によって中空形状を有する金属パイプを成形する装置である。本実施形態では、成形装置1は、水平面上に設置される。成形装置1は、成形金型2と、駆動機構3と、保持部4と、加熱部5と、流体供給部6と、冷却部7と、制御部8と、を備える。なお、本明細書において、金属パイプ材料40(金属材料)は、成形装置1での成形完了前の中空物品を指す。金属パイプ材料40は、焼入れ可能な鋼種のパイプ材料である。また、水平方向のうち、成形時において金属パイプ材料40が延びる方向を「長手方向」と称し、長手方向と直交する方向を「幅方向」と称する場合がある。
成形金型2は、金属パイプ材料40から金属パイプ140を成形する型であり、上下方向に互いに対向する下側の金型11及び上側の金型12を備える。下側の金型11及び上側の金型12は、鋼鉄製ブロックで構成される。下側の金型11及び上側の金型12のそれぞれには、金属パイプ材料40が収容される凹部が設けられる。下側の金型11と上側の金型12は、互いに密接した状態(型閉状態)で、各々の凹部が金属パイプ材料を成形すべき目標形状の空間を形成する。従って、各々の凹部の表面が成形金型2の成形面となる。下側の金型11は、ダイホルダ等を介して基台13に固定される。上側の金型12は、ダイホルダ等を介して駆動機構3のスライドに固定される。
駆動機構3は、下側の金型11及び上側の金型12の少なくとも一方を移動させる機構である。図2では、駆動機構3は、上側の金型12のみを移動させる構成を有する。駆動機構3は、下側の金型11及び上側の金型12同士が合わさるように上側の金型12を移動させるスライド21と、上記スライド21を上側へ引き上げる力を発生させるアクチュエータとしての引き戻しシリンダ22と、スライド21を下降加圧する駆動源としてのメインシリンダ23と、メインシリンダ23に駆動力を付与する駆動源24と、を備えている。
保持部4は、下側の金型11及び上側の金型12の間に配置される金属パイプ材料40を保持する機構である。保持部4は、成形金型2の長手方向における一端側にて金属パイプ材料40を保持する下側電極26及び上側電極27と、成形金型2の長手方向における他端側にて金属パイプ材料40を保持する下側電極26及び上側電極27と、を備える。長手方向の両側の下側電極26及び上側電極27は、金属パイプ材料40の端部付近を上下方向から挟み込むことによって、当該金属パイプ材料40を保持する。なお、下側電極26の上面及び上側電極27の下面には、金属パイプ材料40の外周面に対応する形状を有する溝部が形成される。下側電極26及び上側電極27には、図示されない駆動機構が設けられており、それぞれ独立して上下方向へ移動することができる。
加熱部5は、金属パイプ材料40を加熱する。加熱部5は、金属パイプ材料40へ通電することで当該金属パイプ材料40を加熱する機構である。加熱部5は、下側の金型11及び上側の金型12の間にて、下側の金型11及び上側の金型12から金属パイプ材料40が離間した状態にて、当該金属パイプ材料40を加熱する。加熱部5は、上述の長手方向の両側の下側電極26及び上側電極27と、これらの電極26,27を介して金属パイプ材料40へ電流を流す電源28と、を備える。なお、加熱部は、成形装置1の前工程に配置し、外部で加熱をするものであっても良い。
流体供給部6は、下側の金型11及び上側の金型12の間に保持された金属パイプ材料40内に高圧の流体を供給するための機構である。流体供給部6は、加熱部5で加熱されることで高温状態となった金属パイプ材料40に高圧の流体を供給して、金属パイプ材料40を膨張させる。流体供給部6は、成形金型2の長手方向の両端側に設けられる。流体供給部6は、金属パイプ材料40の端部の開口部から当該金属パイプ材料40の内部へ流体を供給するノズル31と、ノズル31を金属パイプ材料40の開口部に対して進退移動させる駆動機構32と、ノズル31を介して金属パイプ材料40内へ高圧の流体を供給する供給源33と、を備える。駆動機構32は、流体供給時及び排気時にはノズル31を金属パイプ材料40の端部にシール性を確保した状態で密着させ、その他の時にはノズル31を金属パイプ材料40の端部から離間させる。なお、流体供給部6は、流体として、高圧の空気や不活性ガスなどの気体を供給してよい。また、流体供給部6は、金属パイプ材料40を上下方向へ移動する機構を有する保持部4とともに、加熱部5を含めて同一装置としても良い。
冷却部7は、成形金型2を冷却する機構である。冷却部7は、成形金型2を冷却することで、膨張した金属パイプ材料40が成形金型2の成形面と接触したときに、金属パイプ材料40を急速に冷却することができる。冷却部7は、下側の金型11及び上側の金型12の内部に形成された流路36と、流路36へ冷却水を供給して循環させる水循環機構37と、を備える。
制御部8は、成形装置1全体を制御する装置である。制御部8は、駆動機構3、保持部4、加熱部5、流体供給部6、及び冷却部7を制御する。制御部8は、金属パイプ材料40を成形金型2で成形する動作を繰り返し行う。
具体的に、制御部8は、例えば、ロボットアーム等の搬送装置からの搬送タイミングを制御して、開いた状態の下側の金型11及び上側の金型12の間に金属パイプ材料40を配置する。あるいは、制御部8は、作業者が手動で下側の金型11及び上側の金型12の間に金属パイプ材料40を配置してよい。また、制御部8は、長手方向の両側の下側電極26で金属パイプ材料40を支持し、その後に上側電極27を降ろして当該金属パイプ材料40を挟むように、保持部4のアクチュエータ等を制御する。また、制御部8は、加熱部5を制御して、金属パイプ材料40を通電加熱する。これにより、金属パイプ材料40に軸方向の電流が流れ、金属パイプ材料40自身の電気抵抗により、金属パイプ材料40自体がジュール熱によって発熱する。
制御部8は、駆動機構3を制御して上側の金型12を降ろして下側の金型11に近接させ、成形金型2の型閉を行う。その一方、制御部8は、流体供給部6を制御して、ノズル31で金属パイプ材料40の両端の開口部をシールすると共に、流体を供給する。これにより、加熱により軟化した金属パイプ材料40が膨張して成形金型2の成形面と接触する。そして、金属パイプ材料40は、成形金型2の成形面の形状に沿うように成形される。なお、フランジ付きの金属パイプを形成する場合、下側の金型11と上側の金型12との間の隙間に金属パイプ材料40の一部を進入させた後、更に型閉を行って、当該進入部を押しつぶしてフランジ部とする。金属パイプ材料40が成形面に接触すると、冷却部7で冷却された成形金型2で急冷されることによって、金属パイプ材料40の焼き入れが実施される。なお、焼き入れ終了時点の成形品41の温度は、マルテンサイト変態の終了点の温度である200~250℃の温度となる。
図3を参照して、成形装置1の成形の手順について説明する。図3(a)に示すように、制御部8は、成形金型2を型閉すると共に、流体供給部6で金属パイプ材料40に流体を供給することで、ブロー成形を行う(一次ブロー)。一次ブローでは、制御部8は、メインキャビティ部MCでパイプ部43を成形すると共に、フランジ部44に対応する部分をサブキャビティ部SCへ進入させる。そして、図3(b)に示すように、制御部8は、成形金型2を更に型閉することで、サブキャビティ部SCに進入した部分を更に潰すことで、フランジ部44を成形する。次に、制御部8は、上側の金型12を上昇させて金属パイプ材料40から離間させることで、型開を行う。これにより、成形品41が成形される。
図4(a)を参照して、成形品41について説明する。成形品41は、パイプ部43及びフランジ部44を有する成形本体部45と、長手方向の両端側の被保持部46と、成形本体部45と被保持部46との間の徐変部47と、を備える。成形本体部45は、レーザー加工がなされることによって最終的な製品となる部分である。パイプ部43は中空の部分である。フランジ部44は、金属パイプ材料40の一部を押しつぶすことによってパイプ部43から突出する、板状部分である。被保持部46は、電極26,27に保持される円筒状の部分である。被保持部46には、ノズル31が挿入される。徐変部47は、被保持部46の形状から、成形本体部45の形状へ変化する移行部分である。
図1に戻り、成形装置1で成形された成形品41は、冷却部90へ供給される。成形品41は、成形装置1で成形されたものから順次、冷却部90へ供給されてよい。あるいは、集積場所にある程度の数量の成形品41が集積された後に、まとめて冷却部90へ供給されてもよい。成形品41を集積させた場合、自然放熱による冷却効果により、レーザー加工前に成形品41の温度を下げておくことができる。
冷却部90は、成形金型2から取り外された成形品41を積極的に冷却する装置である。冷却部90は、レーザー加工装置70によるトリミングの前段階で、成形品41を積極的に冷却する。積極的な冷却とは、成形品41に対する積極的な処理を行うことで、常温で放置するよりも高い冷却能力で、成形品41を冷却することである。このような冷却部90として、冷風、冷水、氷、及びドライアイスなどの冷却媒体を成形品41に供給する機構が採用されてよい。例えば、レーザー加工装置70までの搬送設備がある場合、冷却部90は、コンベア上の成形品41に冷風を吹き付けてよい。なお、搬送設備を設ける場合、冷風などを吹き付ける機構を設けていなくとも、自然冷却によって成形品41が所望の温度まで冷却されるように、冷却時間を調整して搬送速度などを設定する場合、当該搬送設備は、積極的に冷却する冷却部90に該当する。冷却部90は、ドライアイスをブラストしてもよい。あるいは、冷却部90として、冷蔵庫などのように低温雰囲気下に成形品41を収容する装置が採用されてよい。また、成形品41の近くでファンを回す程度の構成であっても、冷却が促進されるように積極的な処理を行っているので、冷却部90による積極的な冷却に該当する。になお、冷却部90がどの程度の温度まで成形品41を冷却するかについては後述する。
冷却部90で冷却された成形品41は、レーザー加工装置70へ供給される。成形品41は、冷却部90で冷却されたものから順次、レーザー加工装置70へ供給されてよい。あるいは、集積場所にある程度の数量の成形品41が集積された後に、まとめてレーザー加工装置70へ供給されてもよい。成形品41を集積させた場合、自然放熱による冷却効果により、さらにレーザー加工前に成形品41の温度を下げておくことができる。
レーザー加工装置70は、冷却部90で冷却された成形品41をレーザーで加工する装置である。レーザー加工装置70は、レーザーを成形品41に照射することで、切断、穴あけ、切欠き形成などの加工を行う。
図4は、レーザー加工装置70によるレーザー加工の様子を示す斜視図である。図4(a)に示すように、レーザー加工装置70は、設置部71と、レーザーヘッド72と、を備える。設置部71は、成形品41をレーザーヘッド72と対向する位置に設置する部分である。設置部71は、図示されない支持部を有しており、当該支持部で成形品41を支持する。これにより、成形品41は、レーザー加工に適した位置、及び姿勢で、設置部51に設置される。レーザーヘッド72は、成形品41にレーザーを照射することによって、成形品41を加工する部分である。
レーザーヘッド72は、成形本体部45の両端部付近を切断することで、図4(b)に示すように、徐変部47及び被保持部46を成形本体部45から除去する。また、レーザーヘッド72は、成形本体部45の所定の位置に穴49を形成する。
ここで、レーザー加工装置70は、成形品41の成形本体部45の端部を切断してトリミングする。トリミングについて、図4(c)を参照して説明する。トリミングとは、成形本体部45の端部45aを切断する切断処理である。ここでの「成形本体部の端部」とは、徐変部47と成形本体部45との間の境界部BL付近の領域である。レーザーによる切断線CLは、境界部BLから長手方向の内側へ所定寸法tだけ、離間した位置に設定される。なお、所定寸法tは、5mm~20mmの範囲で適宜設定される。
レーザー加工装置70は、成形品41が所定の温度以下になったらトリミングを行う。所定の温度は、成形品41の熱膨張が0.5%以下の範囲となる温度であってよい。なお、加熱前の常温の金属パイプ材料40の長さ寸法L1を基準として、切断時の成形品41の長さ寸法L2とした場合、「100×(L2-L1)/L1」で定義される値が熱膨張の値に該当する。なお、ここでの「熱膨張」という後は、加熱前の常温の金属材料から見て、熱膨張している状態を指している。すなわち、金属材料は加熱によって熱膨張した後、冷却部90の冷却により冷却収縮する。しかし、加熱前の金属材料から見たら、冷却後の金属材料も熱膨張した状態であるため、「熱膨張」という語を用いている。この所定の温度は、少なくとも、前述のマルテンサイト変態の終了点の温度である200~250℃の温度よりも低い。所定の温度は、例えば、150℃であってよい。ただし、当該温度に限定されなくてよい。所定の温度は、例えば室温(20℃程度)~150℃の範囲に設定されてよい。これにより、成形品41が切断中に冷却されて、当該冷却による収縮の影響で、切断誤差が生じることを抑制できる。冷却部90は、切断を行うときの成形品41の温度が上記条件を満たすように、冷却能力を調整する。なお、レーザー加工装置70は、成形品41が常温になってからトリミングを行ってよい。
図1に戻り、レーザー加工装置70で加工された成形品41は、ブラスト装置50へ供給される。成形品41は、レーザー加工装置70で加工されたものから順次、ブラスト装置50に供給されてよい。あるいは、集積場所にある程度の数量の成形品41が集積された後に、まとめてブラスト装置50へ供給されてもよい。
ブラスト装置50は、レーザー加工装置70で加工された成形品41からスケールを除去する装置である。スケールとは、成形装置1において金属パイプ材料40を加熱することによって、材料の表面に形成された酸化被膜である。ブラスト装置50は、成形品41の表面に粒子を噴射する。ブラスト装置50は、粒子を衝突させることによる衝撃によって成形品41の表面からスケールを除去する。
図5(a)は、本実施形態のブラスト装置50を示す概略図である。本実施形態に係るブラスト装置50は、成形品41の外周面のスケールを除去する。その一方、ブラスト装置50は、成形品41の内部に粒子を残存させないように、内周面には粒子を噴射しない。例えば図4に示すように、成形品41は、金属パイプ材料40の一部を押しつぶすことによってフランジ部44を有する。成形品41の内部空間において、このようなフランジ部44には粒子が残存し易い。従って、ブラスト装置50は、成形品41の外周面にだけ粒子を噴射する。
図5(a)に示すように、ブラスト装置50は、設置部51と、ノズル52と、遮蔽壁53と、を有する。設置部51は、成形品41をノズル52と対向する位置に設置する部分である。設置部51は、図示されない支持部を有しており、当該支持部で成形品41を支持する。これにより、成形品41は、ブラストに適した位置、及び姿勢で、設置部51に設置される。設置部51は、成形品41を吊り下げて、上下方向に延びるような姿勢で設置する。ノズル52は、成形品41に粒子55を照射する部材である。粒子としては、例えば、砂、プラスチック、ドライアイス、鉄片などの材料が採用される。ノズル52は、設置部51に設置された成形品41の周囲に配置される。ノズル52は、噴射口が成形品41の外周面へ向くように配置される。これにより、ノズル52は、成形品41の外周面に粒子55を噴射することができる。
遮蔽壁53は、粒子55を遮蔽する壁体である。遮蔽壁53は、設置部51及びノズル52の周囲を取り囲むように配置される。これにより、遮蔽壁53は、ブラスト装置50の周囲に粒子55が飛散することを防止することができる。すなわち、遮蔽壁53は、粒子55が成形装置1やレーザー加工装置70へ飛散することを防止することができる。なお、遮蔽壁53に加えて、ブラスト装置50とレーザー加工装置70との間の空間を仕切る壁部が設けられてもよい。
次に、図6を参照して、本実施形態に係る成形方法について説明する。図6は、本実施形態に係る成形方法を示す工程図である。図6に示すように、成形方法は、成形工程S10と、冷却工程S20と、レーザー加工工程S30(切断工程)と、ブラスト工程S40と、を備える。成形工程S10は、加熱された金属パイプ材料40に流体を供給し、膨張した金属パイプ材料40を成形金型2の成形面に接触させることで成形品41を成形する。成形工程S10では、図2に示す成形装置1を用いて成形品41の成形が行われる。冷却工程S20は、成形金型2から取り出された成形品41を積極的に冷却する工程である。冷却工程S20では、図1に示す冷却部90を用いて冷却が行われる。レーザー加工工程S30は、成形金型2から取り外された成形品41を加工する工程である。レーザー加工工程S30では、図4に示すレーザー加工装置70が成形品41の加工を行う。ブラスト工程S40は、レーザー加工工程S30で加工された成形品41からスケールを除去する工程である。ブラスト工程S40では、図5(a)に示すブラスト装置50がブラスト処理を行うことにより、成形品41からスケールを除去する。
次に、本実施形態に係る成形システム100及び成形方法の作用・効果について説明する。
STAF成形では成形時間、すなわちサイクルタイムの短縮のために、成形金型2で形状凍結ができる温度まで下げ、なるべく早い状態(温度が高い状態)で取出し、次の工程へ渡すことが望まれる。例えば、STAF成形後、レーザー加工による穴あけや両端部の非製品部の切り落とし時に、成形品41自体の温度が200℃以上の場合、切断中に冷却されることになる。この冷却に起因する成形品41自体の温度誤差は、長さ変化が生じることで穴あけ位置や、製品長の切断誤差の要因となりかねない。
これに対し、本実施形態に係る成形システム100は、加熱された金属パイプ材料40を成形金型2で成形する成形装置1と、成形品41の成形本体部45の端部45aを切断してトリミングするレーザー加工装置70と、を備え、レーザー加工装置70は、成形品41が所定の温度以下になったらトリミングを行う。
成形システム100において、レーザー加工装置70は、成形装置1で成形された成形品41の成形本体部45の端部45aを切断してトリミングを行う。これにより、成形品41は、所望の長さに切断される。ここで、レーザー加工装置70は、成形品41が所定の温度以下になったらトリミングを行う。そのため、レーザー加工装置70は、成形品41の温度を下げて冷却収縮による影響を低減した状態で、トリミングを行うことができる。以上より、成形品41の切断精度を向上できる。
所定の温度は、150℃であってよい。この場合、成形品41の冷却収縮による影響を十分に低減できる。
成形システム100は、レーザー加工装置70によるトリミングの前段階で、成形品41を積極的に冷却する冷却部90を更に備えてよい。この場合、冷却部90が、速やかに所定の温度以下まで成形品41を冷却できる。
本実施形態に係る成形システム100は、加熱された金属パイプ材料40に流体を供給する流体供給部6、及び膨張した金属パイプ材料40を成形面に接触させることで成形品41を成形する成形金型2を備える成形装置1と、成形品41の成形本体部45の端部45aを切断してトリミングするレーザー加工装置70と、を備える。また、本実施形態に係る成形システム100は、加熱された金属パイプ材料40を成形金型2で成形する成形装置1と、成形品41の成形本体部45の端部45aを切断してトリミングするレーザー加工装置70と、を備える。
これらの成形システム100では、レーザー加工装置70が成形品41の成形本体部45の端部45aを切断してトリミングを行うことで、所望の長さの成形品41を得ることができる。
本実施形態に係る成形方法は、加熱された金属パイプ材料40を成形金型2で成形する成形工程S10と、成形品41の成形本体部45の端部45aを切断してトリミングする切断工程S20と、を備え、切断工程S20では、成形品41が所定の温度以下になったらトリミングを行う。
この成形方法によれば、上述の成形システム100と同様な作用・効果を得ることができる。
[第2実施形態]
次に、図7を参照して、第2実施形態に係る成形システム200について説明する。図7に示すように、成形システム200は、レーザー加工装置70の前段に配置される第1ブラスト装置50と、レーザー加工装置70で加工された成形品41からスケールを除去する第2ブラスト装置80を備える。なお、ここでは、第1ブラスト装置50が請求項における「冷却部」に対応するこのときの第1ブラスト装置50は、粒子55としてドライアイスを噴射してよい。第1ブラスト装置50は、ドライアイス以外の粒子55を噴射しても、送風の影響によって冷却効果を得ることができるが、ドライアイスを噴射することで高い冷却効果を得ることができる。
第2ブラスト装置80は、図5(b)に示すように、成形品41の内周面にブラストホース56から粒子55を噴射する。ブラストホース56は、成形品41の内部に挿入されて、当該内部にて内周面に向けて粒子を噴出する。このとき、ブラストホース56は、粒子55としてドライアイスを噴射してよい。ドライアイスは、固形物として成形品41の内周面に衝突してスケールを除去するが、時間の経過と共に気体となって消滅する。従って、粒子55がフランジ部44に残存することを抑制できる。
なお、第1ブラスト装置50及び第2ブラスト装置80は、共通の装置によって構成されてよい。例えば、図5(a)のブラスト装置50に対して、図5(b)のブラストホース56を追加してよい。このようなブラスト装置は、1回目のブラスト工程ではノズル52から成形品41の外周面にブラストを行い、二回目のブラスト工程ではブラストホース56から成形品41の内周面にブラストを行う。以上より、成形システム200の装置の数を減らすことができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、スケール除去部として、ブラスト装置が例示されていた。しかし、スケール除去部はスケールを除去できるものであればどのような装置が採用されてもよい。例えば、流体を成形品に噴射したり、超音波洗浄によりスケールを除去するものが採用されてもよい。このようなスケール除去部も、冷却効果を奏する。
切断部は、レーザー加工装置に限定されず、他の切断方法による装置が採用されてもよい。
例えば、成形装置としてSTAF成形を行うものを例示したが、加熱した金属材料を用いる成形方法であれば、特に限定されない。例えばホットスタンプによる成形方法が採用されてもよい。従って、金属材料も必ずしも金属パイプ材料である必要はなく板材や柱材であってもよい。
成形装置1は、図2に示すような構成に限定されない、例えば、成形装置1として、図8に示すような構成が採用されてよい。図8に示す成形装置1では、図9に示すような加熱膨張ユニット150が採用されてよい。図9(a)は、保持部4、加熱部5、及び流体供給部6の構成要素をユニット化した加熱膨張ユニット150を示す概略側面図である。図9(b)は、ノズル31が金属パイプ材料40をシールした時の様子を示す断面図である。
図9(a)に示すように、加熱膨張ユニット150は、上述の下側電極26及び上側電極27と、各電極26,27を搭載した電極搭載ユニット151、上述のノズル31及び駆動機構32と、昇降ユニット152と、ユニットベース153と、を備える。電極搭載ユニット151は、昇降フレーム154と、電極フレーム156,157と、を備える。電極フレーム156,157は、各電極26,27を支持して移動させる駆動機構60の一部として機能する。駆動機構32は、ノズル31を駆動させ、電極搭載ユニット151と共に昇降する。駆動機構32は、ノズル31を保持するピストン61と、ピストンを駆動させるシリンダ62とを備えている。昇降ユニット152は、ユニットベース153の上面に取り付けられる昇降フレームベース64と、これらの昇降フレームベース64によって、電極搭載ユニット151の昇降フレーム154に対して昇降動作を付与する昇降用アクチュエータ66とを備えている。昇降フレームベース64は、ユニットベース153に対する昇降フレーム154の昇降動作をガイドするガイド部64a,64bを有する。昇降ユニット152は、保持部4の駆動機構60の一部として機能する。加熱膨張ユニット150は、上面の傾斜角度が異なる複数のユニットベース153を有し、これらを交換することにより、下側電極26及び上側電極27、ノズル31、電極搭載ユニット151、駆動機構32、昇降ユニット152の傾斜角度を一括的に変更調節することを可能としている。
ノズル31は、金属パイプ材料40の端部を挿入可能な円筒部材である。ノズル31は、当該ノズル31の中心線が基準線SL1と一致するように、駆動機構32に支持されている。金属パイプ材料40側のノズル31の端部の供給口31aの内径は、膨張成形後の金属パイプ材料40の外径に略一致している。この状態で、ノズル31は、内部の流路63から高圧の流体を金属パイプ材料40に供給する。なお、高圧流体の一例としては、ガスなどが挙げられる。
1…成形装置、2…成形金型、40…金属パイプ材料、41…成形品、70…レーザー加工装置(切断部)、90…冷却部、100…成形システム。

Claims (4)

  1. 加熱された金属パイプ材料を成形金型で成形する成形装置と、
    金属パイプの成形本体部の端部を切断してトリミングする切断部と、を備え、
    前記成形金型は、前記成形金型を冷却することで、成形時に成形面と接触した前記金属パイプ材料を冷却する第1の冷却部を備え、
    成形後であって、前記成形金型から取り出した後に金属パイプを冷却する第2の冷却部を更に備え、
    前記第2の冷却部は、冷風、冷水、氷、及びドライアイスの少なくとも何れかを前記金属パイプに供給することで前記金属パイプを冷却するものであり、
    前記切断部は、前記金属パイプが前記第1の冷却部及び前記第2の冷却部で冷却されることで所定の温度以下になったら、前記金属パイプに対して前記トリミングを行う、成形システム。
  2. 前記所定の温度は、前記金属パイプの熱膨張が0.5%以下の範囲となる温度である、請求項1に記載の成形システム。
  3. 加熱された金属パイプ材料に流体を供給する流体供給部、及び膨張した前記金属パイプ材料を成形面に接触させることで金属パイプを成形する成形金型を備える成形装置と、
    前記金属パイプの成形本体部の端部を切断してトリミングする切断部と、を備え、
    前記成形金型は、前記成形金型を冷却することで、成形時に成形面と接触した前記金属パイプ材料を冷却する第1の冷却部を備え、
    成形後であって、前記成形金型から取り出した後に金属パイプを冷却する第2の冷却部を更に備え、
    前記第2の冷却部は、冷風、冷水、氷、及びドライアイスの少なくとも何れかを前記金属パイプに供給することで前記金属パイプを冷却するものであり、
    前記切断部は、前記金属パイプが前記第1の冷却部及び前記第2の冷却部で冷却されることで所定の温度以下になったら、前記金属パイプに対して前記トリミングを行う、成形システム。
  4. 加熱された金属パイプ材料を成形金型で成形する成形工程と、
    金属パイプの成形本体部の端部を切断してトリミングする切断工程と、を備え、
    前記切断工程では、前記金属パイプが所定の温度以下になったら前記トリミングを行い、
    前記成形金型が、前記成形金型を冷却することで、成形時に成形面と接触した前記金属パイプ材料を冷却する第1の冷却工程と、
    成形後であって、前記成形金型から取り出した後に金属パイプを冷却する第2の冷却工程を更に備え、
    前記第2の冷却工程は、冷風、冷水、氷、及びドライアイスの少なくとも何れかを前記金属パイプに供給することで前記金属パイプを冷却するものであり、
    前記切断工程では、前記金属パイプが前記第1の冷却工程及び前記第2の冷却工程で冷却されることで所定の温度以下になったら、前記金属パイプに対して前記トリミングを行う、成形方法。
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