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JP7628045B2 - 建物 - Google Patents
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Description

本発明は、放射線治療装置を収容するコンクリート躯体を有する建物に関する。
下記特許文献1には、建築物内に放射線遮蔽構造物を構築した躯体構造が示されている。放射線遮蔽構造物は、放射線を遮蔽するために、壁、天井躯体及び床躯体などが厚く形成され、高剛性の構造物とされる。
特開2016-057188号公報
放射線を遮蔽するためには、大きな質量の構造物を用いる必要がある。大きな質量の構造物としては、例えば鉛で構築された構造物が考えられる。しかし、施工性や建設コストの観点から、一般的には、上記特許文献1の放射線遮蔽構造物のように、コンクリートを主体として構築された構造物が用いられる場合が多い。
このように、放射線遮蔽構造物は、壁厚、天井厚及び床厚が大きい高剛性のコンクリート構造物とされているため、建築物における周囲の部分と比較して、地震時には応力が集中し易い。
ここで、このような放射線遮蔽構造物を免震部材で支持した場合、免震部材には大きな引き抜き力が作用する。そこで、免震部材に大きな引き抜き力が作用することを抑制するために、放射線構造物と周囲の躯体とを構造的に切り離して、放射線遮蔽構造物への応力集中を抑制する場合がある。
具体的には、放射線遮蔽構造物の上階の床躯体を形成するスラブを、放射線遮蔽構造物の上方に構築して、放射線構造物と周囲の躯体とを構造的に切り離す場合がある。しかしながら、このような構造を採用すると、放射線遮蔽構造物(放射線治療装置を収容するコンクリート躯体)が設置された階の階高が大きくなり、建築コストが高くなる。
本発明は、上記事実を考慮して、建物内に設置される放射線治療装置を収容するコンクリート躯体への応力集中を抑制し、かつ、このコンクリート躯体が設置された階の階高が大きくなることを抑制できる建物を提供することを目的とする。
請求項1の建物は、建物内に設けられ免震支持されると共に放射線治療装置を収容するコンクリート躯体と、前記コンクリート躯体の壁部との間に横方向にクリアランスを設けて配置された、前記コンクリート躯体が配置された階の上階の床スラブと、を有する。
請求項1の建物では、コンクリート躯体の壁部と上階の床スラブとの間にクリアランスが設けられている。このため、コンクリート躯体と床スラブとの接触による応力伝達が抑制され、コンクリート躯体への応力集中が抑制される。
また、床スラブをコンクリート躯体の上方に配置してコンクリート躯体の上面と床スラブの下面との間にクリアランスを設ける構造と比較すると、コンクリート躯体が設置された階の階高を大きくする必要がない。又は、コンクリート躯体を支持する基礎部を切り下げなくてもいい。このため、コンクリート躯体が配置される階の建築コストを低減できる。
請求項2の建物は、請求項1に記載の建物において、前記コンクリート躯体の上端面と前記床スラブの上面とが同じ高さに配置されている。
請求項2の建物では、コンクリート躯体の上面と前記床スラブの上面との間に段差がない。このため、コンクリート躯体の上方の空間と、床スラブの上方の空間とを、バリアフリーな空間として一体的に利用することができる。
請求項3の建物は、請求項2に記載の建物において、複数の前記コンクリート躯体が一体的に形成され、複数の前記コンクリート躯体の上面が、同じ高さとされている。
請求項3の建物では、一体的に形成された複数のコンクリート躯体の上面が、同じ高さとされている。これにより、コンクリート躯体の上方に、一体的に利用できる広い空間を確保できる。
請求項4の建物は、請求項1~3の何れか1項に記載の建物において、前記コンクリート躯体を形成する床躯体の上面と、前記コンクリート躯体が設置された階の床スラブの上面とが同じ高さとされている。
請求項4の建物では、コンクリート躯体を形成する床躯体の上面と、コンクリート躯体が設置された階の床スラブの上面とが同じ高さとされている。これにより、コンクリート躯体を形成する床躯体が低い位置に形成されている場合と比較して、地盤を掘り下げる量が少なくなる。このため、工期を短縮できる。
請求項5の建物は、請求項1~4の何れか1項に記載の建物において、前記壁部に形成された挿通孔と、柱脚が前記コンクリート躯体の床躯体に連結され、前記挿通孔を貫通すると共に前記挿通孔との間に横方向にクリアランスが形成された柱と、を備える。
請求項6の建物は、請求項1~5の何れか1項に記載の建物において、前記コンクリート躯体以外の周辺躯体も免震支持され、前記コンクリート躯体の床躯体と前記周辺躯体の床スラブとは互いに連結されている。
本発明によると、建物内に設置される放射線治療装置を収容するコンクリート躯体への応力集中を抑制し、かつ、このコンクリート躯体が設置された階の階高が大きくなることを抑制できる。
本発明の実施形態に係る建物において、放射線治療室を形成するコンクリート躯体が設置された階及びその階の上階を示す立断面図である。 本発明の実施形態に係る建物において、コンクリート躯体が設置された階の平面概略図である。 本発明の実施形態に係る建物において、コンクリート躯体が設置された階の上階の平面概略図である。 本発明の実施形態に係る建物において、コンクリート躯体と床スラブとの間のクリアランスに形成されたエキスパンションジョイントを示す部分拡大断面図である。 比較例に係る建物を示す立断面図である。 別の比較例に係る建物を示す立断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る建物について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。但し、明細書中に特段の断りが無い限り、各構成要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。
また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において構成を省略する又は異なる構成と入れ替える等、適宜変更を加えて実施することができる。
各図において矢印X、Yで示す方向は水平面に沿う方向であり、互いに直交している。また、矢印Zで示す方向は鉛直方向(上下方向)に沿う方向である。各図において矢印X、Y、Zで示される各方向は、互いに一致するものとする。
(建物)
図1には、本発明の実施形態に係る建物10において、放射線治療室を形成するコンクリート躯体20が設置された階(1階)及びその階の上階(2階)が示されている。
建物10は、鉄筋コンクリート構造の免震建物であり、上部躯体10Aが、免震部材30を介して、基礎である下部躯体10Bに支持されて形成されている。上部躯体10Aは、柱12に梁14が架け渡された、柱梁架構の構造物である。
(コンクリート躯体の立面配置)
コンクリート躯体20は、建物10において、免震層(免震部材30が設置された階)を除く部分の最下階である1階に配置され、内部が3部屋の放射線治療室C1、C2、C3に区画されている。それぞれの放射線治療室C1、C2、C3には、放射線治療装置であるリニアックRが収容されている。
なお、放射線治療室C1、C2、C3には、リニアックRに限らず、ガンマナイフ、トモセラピーなど、各種の放射線治療装置を配置してもよい。
リニアックRによって発生した放射線が、放射線治療室C1、C2、C3から外部へ漏洩することを抑制するために、コンクリート躯体20の壁部22は、建物10におけるその他の壁より厚く形成されている。
また、同様の理由から、コンクリート躯体20の床躯体24及び天井躯体26は、建物10におけるその他のスラブ(例えば、1階の床スラブ16A及び2階の床スラブ16B)より厚く形成されている。
なお、1階の床スラブ16Aは、コンクリート躯体20に連結されている。一方、2階の床スラブ16Bは、コンクリート躯体20と連結されていない。
具体的には、2階の床スラブ16Bは、コンクリート躯体20が形成された部分には配置されていない。このため、2階の床スラブ16Bにおいて、コンクリート躯体20が形成された部分には、上下方向に貫通する開口部V1が形成されている。
そして、コンクリート躯体20が、床スラブ16Bに形成された開口部V1を、上下方向に貫通して配置されている。そして、コンクリート躯体20の壁部22と、床スラブ16Bとの間には、クリアランスV2が設けられている。なお、クリアランスV2は開口部V1の一部である。
また、コンクリート躯体20の上面(天井躯体26の上面)と、床スラブ16Bの上面とは、同じ高さに配置されている。なお、「同じ高さ」とは、仕上げ高さが同じであることを示しており、仕上げ材や下地材を含まないコンクリートの高さは必ずしも一致しなくてもよい。
(コンクリート躯体の平面配置)
図2には、建物10の一階部分において、コンクリート躯体20が設置された部分の概略が平面図で示されている。なお、この図において、コンクリート躯体20の外側に配置された建物10の壁体(構造壁及び間仕切壁)等は省略されている。
この図に示されるように、柱12はX方向及びY方向へ所定の間隔で配置されており、それぞれの柱12が、図示しない梁14(図1参照)で連結されている。コンクリート躯体20は、X方向において柱12の3スパンに亘って配置されている。また、コンクリート躯体20は、Y方向において柱12の2スパンに亘って配置されている。
なお、「X方向において柱12の3スパンに亘って配置されている」とは、コンクリート躯体20が、X方向に連続する4つの柱のうち、中央の2本の柱12を跨る領域内に配置されていることを示す。
同様に、「Y方向において柱12の2スパンに亘って配置されている」とは、コンクリート躯体20が、Y方向に連続する3つの柱のうち、中央の柱12を跨る領域内に配置されていることを示す。
このため、コンクリート躯体20と、2本の柱12Aと、は、平面視で互いに重なって配置されている。具体的には、コンクリート躯体20の壁部22のうち、放射線治療室C1、C2、C3を区画する壁部22Aと、柱12Aとが、互いに重なって配置されている。
そこで、本実施形態においては、壁部22Aに、柱12Aが貫通する挿通孔22AHが形成されている。柱12Aと、挿通孔22AHとの間には、クリアランスV3が形成されている。このクリアランスV3は、地震時における壁部22Aの層間変位(設計変位)と、柱12Aの層間変位(設計変位)と、を合計した幅以上とされている。なお、柱12Aの柱脚部分は、図1に示すように、コンクリート躯体20の床躯体24と連結されている。
図2に示されるように、免震部材30は、柱12の下方に配置されている。また、免震部材30は、コンクリート躯体20の下方にも配置されている。コンクリート躯体20の下方に配置される免震部材30の位置、大きさ及び数量は、コンクリート躯体20の重量に応じて、適宜決定される。
(上階の平面構成)
図3には、建物10において、コンクリート躯体20が設置された階の上階(2階)の概略が平面図で示されている。建物10の2階においては、コンクリート躯体20を形成する天井躯体26の上面が、床面の一部を形成している。
建物10の床スラブ16Bは、コンクリート躯体20の四周を取り囲んで配置されている。上述したように、コンクリート躯体20と、床スラブ16Bとの間には、クリアランスV2が設けられている。このクリアランスV2は、地震時における壁部22の層間変位(設計変位)と、床スラブ16Bの層間変位(設計変位)と、を合計した幅以上とされている。
ここで、図1に示すように、コンクリート躯体20の内部は、3部屋の放射線治療室C1、C2、C3に区画されている。そして、コンクリート躯体20において、それぞれの放射線治療室C1、C2、C3の上方の天井躯体26の上面が、同じ高さとされている。これにより、図3に示すように、コンクリート躯体20の上面には、一体的に利用可能な空間が形成されている。
ここで、図1にも示されるように、コンクリート躯体20が設置された階の上階の梁14は片持ち梁とされ、クリアランスV2と面する場所で終端している。しかしながら、本発明の実施形態はこれに限らず、梁14は、壁部22の上端部及び天井躯体26の内部を挿通させて、柱12Aと連結させてもよい。
この場合、梁14と天井躯体26との間にもクリアランスを設けて、梁14と天井躯体26との間で応力を伝達し難い構造とする。このクリアランスには、梁14と天井躯体26との間の相対変位を許容できる弾性材料等を配置してもよい。
(エキスパンションジョイント)
図3に示すように、コンクリート躯体20と床スラブ16Bとの間に設けられたクリアランスV2には、エキスパンションジョイント50が設けられている(以下、ジョイント材50と称す)。ジョイント材50は、図3に示すクリアランスV2において、X方向に沿う部分及びY方向に沿う部分の双方に設けられている。
ジョイント材50は、図4に示すように、曲げプレート52、ロックウール54、シール材56、スタイロフォーム(登録商標)57及び伸縮目地58を備えて形成されている。
曲げプレート52は、コンクリート躯体20における壁部22の側面にボルト又はコンクリートビスで固定された鋼板である。また、曲げプレート52は、鋼板をアングル形状(断面L字状)に折り曲げて形成された長尺部材であり、図4の紙面前後方向に沿って設置されている。さらに、曲げプレート52は、一方の片52Aが壁部22の側面に固定され、他方の片52Bが、床スラブ16Bの下面に接して配置されている。
曲げプレート52の上方において、クリアランスV2には、ロックウール54が充填されている。ロックウール54は、2階と1階との間の断熱及び遮音を目的として設けられる。また、ロックウール54の上端面は、シール材56によって被覆されている。シール材56は、主に止水性の確保を目的として設けられる。
ここで、コンクリート躯体20の上面及び床スラブ16Bの上面には、仕上げ材としてのタイル60及びタイル60の下地材としての均しモルタル62が施工されている。
コンクリート躯体20の上面に敷設される均しモルタル62と、床スラブ16Bの上面に敷設される均しモルタル62と、の縁を切るために、シール材56の上方には、スタイロフォーム(登録商標)57が配置されている。そして、スタイロフォーム(登録商標)57の上方には、タイル60の目地を構成する伸縮目地58が設けられている。
このように、コンクリート躯体20と床スラブ16Bとの間のクリアランスV2には、ジョイント材50が設けられており、隙間が閉塞されている。また、ジョイント材50を形成するロックウール54、シール材56、スタイロフォーム(登録商標)57及び伸縮目地58は、外力を受けて変形可能である。
これにより、地震時にコンクリート躯体20と床スラブ16Bとが相対的に移動しても、コンクリート躯体20と床スラブ16Bとの間の応力伝達が抑制される。
(作用及び効果)
本実施形態に係る建物10では、図1に示すように、コンクリート躯体20の壁部22と、コンクリート躯体20が設置された階の上階の床スラブ16Bと、の間にクリアランスV2が設けられている。また、柱12Aと、挿通孔22AHとの間にも、クリアランスV3が形成されている。
このため、地震時に、コンクリート躯体20と床スラブ16Bとの接触による応力伝達が抑制され、コンクリート躯体20への応力集中が抑制される。また、これにより、コンクリート躯体20を支持する免震部材30に引抜力が集中することを抑制できる。
ここで、図5には、比較例に係る建物102が示されている。建物102では、床スラブ16Bをコンクリート躯体20の上方に配置して、コンクリート躯体20の上面と床スラブ16Bの下面との間にクリアランスを設けている。このような構造では、コンクリート躯体20への応力集中を抑制できる一方、コンクリート躯体が設置された階の階高を高くする必要がある(階高H2)。
また、図6には、別の比較例に係る建物100が示されている。建物100では、建物102と同様に、床スラブ16Bをコンクリート躯体20の上方に配置して、コンクリート躯体20の上面と床スラブ16Bの下面との間にクリアランスを設けている。
さらに、建物100では、コンクリート躯体20が設置された階の階高が、本発明の実施形態に係る建物10と同じ階高とされている(階高H1)。この場合、コンクリート躯体20が設置された部分の地盤を掘り下げて、下部躯体10Bを低い位置に構築する必要がある(例えば、根切り深さH3=H2-H1)。
また、建物100では、コンクリート躯体20の床躯体24は、1階の床スラブ16Aより低い位置に形成されるため、階段やエレベーター等の上下方向の移動手段を設ける必要がある。
これらの比較例に係る建物102、100に示すように、床スラブ16Bをコンクリート躯体20の上方に配置する場合では、コンクリート躯体20が設置された階の階高を大きくする必要がある。あるいは、コンクリート躯体20が設置された部分の地盤を掘り下げる必要がある。これにより、建設資材が多く必要となったり、施工工数が増えたりする。
これに対して、本発明の実施形態に係る建物10では、図1に示すように、コンクリート躯体20の上面と床スラブ16Bの上面とが同じ高さに配置されている。このため、コンクリート躯体20が設置された階の階高を大きくする必要がない(階高H1<H2)。
また、本実施形態に係る建物10では、コンクリート躯体20を形成する床躯体24の上面と、コンクリート躯体20が設置された階の床スラブ16Aの上面とが同じ高さとされている。このため、コンクリート躯体20を支持する下部躯体10Bを低い位置に構築しなくてもいい。
また、本実施形態に係る建物10では、図4に示すように、コンクリート躯体20の上面と床スラブ16Bの上面との間に段差がない。さらに、コンクリート躯体20と床スラブ16Bとの間に設けられたクリアランスV2には、ジョイント材50が設けられている。
このため、コンクリート躯体20の上方の空間と、床スラブ16Bの上方の空間とを、バリアフリーな空間として一体的に利用することができる。
また、本実施形態に係る建物10では、図1に示すように、コンクリート躯体20の内部が、3部屋の放射線治療室C1、C2、C3に区画されている。換言すると、コンクリート躯体20は、それぞれ放射線治療室C1、C2、C3を備えた複数のコンクリート躯体が互いに隣接して配置され、かつ、一体的に形成されることにより、構築されている。
そして、コンクリート躯体20において、それぞれの放射線治療室C1、C2、C3の上方の天井躯体26の上面が、同じ高さとされている。
これにより、放射線治療室C1、C2、C3を形成するコンクリート躯体がそれぞれ単独で配置されている場合と比較して、コンクリート躯体の上方に、広い空間を確保できる。
なお、本実施形態に係る建物10では、コンクリート躯体20の内部を、3部屋の放射線治療室C1、C2、C3に区画しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばコンクリート躯体20は、内部に1部屋又は2部屋の放射線治療室を備えるものとしてもよいし、4部屋以上の放射線治療室を備えるものとしてもよい。
また、本実施形態に係る建物10では、図2に示すように、コンクリート躯体20が、X方向において柱12の3スパンに亘って配置され、かつ、Y方向において柱12の2スパンに亘って配置されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
コンクリート躯体20の大きさ及び配置は、放射線治療室に必要な大きさを確保できれば、特に限定されるものではない。例えばコンクリート躯体20は、X方向において柱12の4スパン以上に亘って配置してもよいし、2スパン以下に亘って配置してもよい。
同様に、コンクリート躯体20は、Y方向において柱12の3スパン以上に亘って配置してもよいし、1スパンに納まるように配置してもよい。コンクリート躯体20を、Y方向において柱12の1スパンに納まるように配置する場合、壁部22Aには、柱12Aが貫通する挿通孔22AHを形成する必要がない。
また、本実施形態に係る建物10では、コンクリート躯体20は、建物10における内側部分に配置されている。すなわち、図3に示すように、コンクリート躯体20は、建物10の床スラブ16Bによって、4方向を囲まれて配置されている。しかし、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えばコンクリート躯体20は、建物10の外周面に面して配置してもよい。この場合、コンクリート躯体20は屋外に面して配置され、建物10の床スラブ16Bによって、2方向又は3方向を囲まれて配置される。
10 建物
16A 床スラブ
16B 床スラブ
20 コンクリート躯体
24 床躯体
22 壁部
V2 クリアランス
R リニアック(放射線治療装置)

Claims (6)

  1. 建物内に設けられ免震支持されると共に放射線治療装置を収容するコンクリート躯体と、
    前記コンクリート躯体の壁部との間に横方向にクリアランスを設けて配置された、前記コンクリート躯体が配置された階の上階の床スラブと、
    を有する建物。
  2. 前記コンクリート躯体の上面と前記床スラブの上面とが同じ高さに配置されている、請求項1に記載の建物。
  3. 複数の前記コンクリート躯体が一体的に形成され、
    複数の前記コンクリート躯体の上面が、同じ高さとされた請求項2に記載の建物。
  4. 前記コンクリート躯体を形成する床躯体の上面と、前記コンクリート躯体が設置された階の床スラブの上面とが同じ高さとされている、請求項1~3の何れか1項に記載の建物。
  5. 前記壁部に形成された挿通孔と、
    柱脚が前記コンクリート躯体の床躯体に連結され、前記挿通孔を貫通すると共に前記挿通孔との間に横方向にクリアランスが形成された柱と、
    を備えた、請求項1~4の何れか1項に記載の建物。
  6. 前記コンクリート躯体以外の周辺躯体も免震支持され、
    前記コンクリート躯体の床躯体と前記周辺躯体の床スラブとは互いに連結されている、
    請求項1~5の何れか1項に記載の建物。
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