以下において、図面を参照して本技術の第1~第10実施形態を説明する。以下の説明で参照する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
(第1実施形態)
<固体撮像装置の構成>
本技術の第1実施形態に係る固体撮像装置として、裏面照射型のCMOSイメージセンサ(固体撮像装置)を例示する。本技術の第1実施形態に係る固体撮像装置1Aは、図1に示すように、第1基板部(1階部)10と、第2基板部(2階部)20と、第3基板部(3階部)30とを備えている。固体撮像装置1Aは、第1基板部10と、第2基板部20と、第3基板部30とがこの順で積層された3次元構造になっている。
第1基板部10は、半導体層701に光電変換を行う複数のセンサ画素12を有している。複数のセンサ画素12は、第1基板部10における画素領域13内に行列状に設けられている。第2基板部20は、センサ画素12から出力された電荷に基づく画素信号を出力する読み出し回路22を4つのセンサ画素12ごとに1つずつ有している。第2基板部20は、行方向に延在する複数の画素駆動線23と、列方向に延在する複数の垂直信号線24とを有している。なお、第3基板部30はボトム(Bottom)基板と呼んでもよい。
第3基板部30は、画素信号を処理するロジック回路32を有している。ロジック回路32は、例えば、垂直駆動回路33、カラム信号処理回路34、水平駆動回路35およびシステム制御回路36を有している。ロジック回路32(具体的には水平駆動回路35)は、センサ画素12ごとの出力電圧Voutを外部に出力する。ロジック回路32では、例えば、ソース電極およびドレイン電極と接する不純物拡散領域(半導体領域)の表面に、CoSi2やNiSiなどのサリサイド(Self Aligned Silicide)プロセスを用いて形成されたシリサイドからなる低抵抗領域が形成されていてもよい。
垂直駆動回路33は、例えば、複数のセンサ画素12を行単位で順に選択する。カラム信号処理回路34は、例えば、垂直駆動回路33によって選択された行の各センサ画素12から出力される画素信号に対して、相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling:CDS)処理を施す。カラム信号処理回路34は、例えば、CDS処理を施すことにより、画素信号の信号レベルを抽出し、各センサ画素12の受光量に応じた画素データを保持する。水平駆動回路35は、例えば、カラム信号処理回路34に保持されている画素データを順次、外部に出力する。システム制御回路36は、例えば、ロジック回路32内の各ブロック(垂直駆動回路33、カラム信号処理回路34および水平駆動回路35)の駆動を制御する。
図2は、本技術の第1実施形態に係る固体撮像装置1Aの画素ユニットPUの構成例を示す等価回路図である。図2に示すように、固体撮像装置1Aでは、4つのセンサ画素12が1つの読み出し回路22に電気的に接続されて、1つの画素ユニットPUを構成している。4つのセンサ画素12は、1つの読み出し回路22を共有しており、4つのセンサ画素12の各出力は共有する読み出し回路22に入力される。
各センサ画素12は、互いに共通の構成要素を有している。図2では、各センサ画素12の構成要素を互いに区別するために、各センサ画素12の構成要素の符号(例えば、後述のPD、TG、FD)の末尾に識別番号(1,2,3,4)が付与されている。以下では、各センサ画素12の構成要素を互いに区別する必要のある場合には、各センサ画素12の構成要素の符号の末尾に識別番号を付与するが、各センサ画素12の構成要素を互いに区別する必要のない場合には、各センサ画素12の構成要素の符号の末尾の識別番号を省略するものとする。
各センサ画素12は、例えば、フォトダイオードPD(光電変換素子の一例)と、フォトダイオードPDに電気的に接続された転送トランジスタTRと、転送トランジスタTRを介してフォトダイオードPDから出力された電荷を一時的に保持するフローティングディフュージョンFDとを有している。フォトダイオードPDは、光電変換を行って受光量に応じた電荷を発生する。フォトダイオードPDのカソード領域が転送トランジスタTRのソース領域に電気的に接続されており、フォトダイオードPDのアノード領域が基準電位線(例えばグラウンド)に電気的に接続されている。転送トランジスタTRのドレイン領域がフローティングディフュージョンFDに電気的に接続され、転送トランジスタTRのゲート電極は画素駆動線23に電気的に接続されている。転送トランジスタTRは、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。フローティングディフュージョンFDは、後述するn型のコンタクト領域705(図4参照)で構成されている。
1つの読み出し回路22を共有する各センサ画素12のフローティングディフュージョンFDは、互いに電気的に接続されるとともに、共通の読み出し回路22の入力端に電気的に接続されている。読み出し回路22は、例えば、増幅トランジスタAMP(第1トランジスタの一例)と、リセットトランジスタRST及び選択トランジスタSEL(第2トランジスタの一例)とを有している。なお、選択トランジスタSELは、必要に応じて省略してもよい。
リセットトランジスタRSTのソース領域(読み出し回路22の入力端)がフローティングディフュージョンFDに電気的に接続されており、リセットトランジスタRSTのドレイン領域が電源線VDDおよび増幅トランジスタAMPのドレイン領域に電気的に接続されている。リセットトランジスタRSTのゲート電極は画素駆動線23(図1参照)に電気的に接続されている。増幅トランジスタAMPのソース領域が選択トランジスタSELのドレイン領域に電気的に接続されており、増幅トランジスタAMPのゲート電極がリセットトランジスタRSTのソース領域に電気的に接続されている。選択トランジスタSELのソース領域(読み出し回路22の出力端)が垂直信号線24に電気的に接続されており、選択トランジスタSELのゲート電極が画素駆動線23(図1参照)に電気的に接続されている。
転送トランジスタTRは、転送トランジスタTRがオン状態となると、フォトダイオードPDの電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。転送トランジスタTRのゲート電極710は、例えば、後述の図4に示すように、半導体層701の表面からウェル領域704を貫通してフォトダイオードPDに達する深さまで延在している。リセットトランジスタRSTは、フローティングディフュージョンFDの電位を所定の電位にリセットする。リセットトランジスタRSTがオン状態となると、フローティングディフュージョンFDの電位を電源線VDDの電位にリセットする。選択トランジスタSELは、読み出し回路22からの画素信号の出力タイミングを制御する。
増幅トランジスタAMPは、画素信号として、フローティングディフュージョンFDに保持された電荷のレベルに応じた電圧の信号を生成する。増幅トランジスタAMPは、ソースフォロア型のアンプを構成しており、フォトダイオードPDで発生した電荷のレベルに応じた電圧の画素信号を出力するものである。増幅トランジスタAMPは、選択トランジスタSELがオン状態となると、フローティングディフュージョンFDの電位を増幅して、その電位に応じた電圧を、垂直信号線24を介してカラム信号処理回路34に出力する。リセットトランジスタRST、増幅トランジスタAMPおよび選択トランジスタSELは、例えば、CMOSトランジスタである。
図3は、本技術の第1実施形態に係る固体撮像装置の画素ユニットにおけるコンタクト領域の配置を示す図である。図4は、本技術の第1実施形態に係る固体撮像装置の画素ユニットの要部断面図である。なお、図4に示す要部断面図は、あくまで模式図であり、実際の構造を厳密に正しく示すことを目的とした図ではない。図4に示す要部断面図は、固体撮像装置1Aの構成を紙面でわかり易く説明するために、トランジスタや不純物拡散領域(半導体領域)の水平方向における位置を意図的に変えて示している。また、図4では、第3基板部の図示を省略している。
図4に示すように、第1基板部(ボトム基板)10の一方の面である主面(おもて面)側に第2基板部20が積層されている。そして、図示していないが、第2基板部20の一方の面である主面側に第3基板部20が積層されている。
第1基板部10は、第1半導体層としての半導体層701と、この半導体層701を覆う第1絶縁層としての絶縁層720とを有する。また、第1基板部10は、一方の面とは反対側の面である裏面が入射面である。そして、第1基板部10の裏面側には、平坦化膜831、カラーフィルタ832及びマイクロレンズ833等が設けられている。平坦化膜831は、第1基板部10の裏面側を平坦化する。マイクロレンズ833は、第1基板部10への入射光を集光する。カラーフィルタ832は、第1基板部10の入射光を色分離する。カラーフィルタ832及びマイクロレンズ833は、それぞれ、センサ画素12ごとに設けられている。
半導体層701は、各々が素子分離領域702を介して互いに隣り合って平面状に配置され、かつ各々に第1能動素子が設けられた複数の素子形成領域としての複数の島領域703を有する。半導体層701は、製造プロセスにおいて、素子分離領域702で区画された複数の素子形成領域が個々の島領域703となるまで半導体基板の裏面側を例えばCMP法で研削することによって形成される。半導体基板としては、第1導電型(例えばn型)の単結晶シリコン基板を用いる。すなわち、複数の島領域703の各々は、n型の半導体層701を主体に構成されている。
素子分離領域702は、隣り合う島領域703同士を電気的に分離する。素子分離領域702は、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造を有し、半導体層701の主面から深さ方向に延伸している。
1つの島領域703は、1つのセンサ画素12に対応する。島領域703の表層部には第2導電型(例えばp型)のウェル領域704が設けられている。そして、ウェル領域704よりも深い領域に第1能動素子としてのn型のフォトダイオードPDが設けられている。また、島領域703の表層部には、第1能動素子としての転送トランジスタTRが設けられている。転送トランジスタTRは、詳細に図示していないが、島領域703の主面から深さ方向に延伸するゲート溝の内壁に沿って設けられたゲート絶縁膜109と、一部がゲート絶縁膜709を介してゲート溝内に埋め込まれ、他部がゲート溝から突出したT字形状のゲート電極710と、ソース領域及びドレイン領域(図示せず)とを有する。
また、図3及び図4に示すように、島領域703の表層部の素子分離領域702側には、ウェル領域704の内部にn型のコンタクト領域705が設けられている。コンタクト領域705は、図3に示すように、行方向に延伸する素子分離領域702と列方向に延伸する素子分離領域702とが交差する交差部のうち、4つのセンサ画素12を一単位とする画素ユニットPUの中央部に位置する第1交差部702aに接して設けられている。コンタクト領域705は、後述する導電パッド824aとのオーミックコンタクト抵抗を低減すると共に、フローティングディフュージョンFDを共有する。
また、図3及び図4に示すように、島領域703の表層部の素子分離領域702側には、ウェル領域704の内部に、このウェル領域704よりも不純物濃度が高いp型のコンタクト領域706が設けられている。コンタクト領域706は、図3に示すように、素子分離領域702の交差部のうち、画素ユニットPUの角部に位置する第2交差部702bに接して設けられている。コンタクト領域706は、後述する導電パッド742bとのオーミックコンタクト抵抗を低減する。
画素ユニットPUの中央部において、図4に示すように、素子分離領域702の第1交差部702aを介して配置された4つの島領域703の各々のコンタクト領域705には、素子分離領域702の第1交差部702aを跨いで上述の導電パッド824aが電気的及び機械的に接続されている。また、画素ユニットPUの角部において、素子分離領域702の第2交差部702bを介して配置された4つの島領域703の各々のコンタクト領域706には、素子分離領域702の第2交差部702bを跨いで上述の導電パッド824bが電気的及び機械的に接続されている。
絶縁層720は、島領域703上及び導電パッド824a,824b上を覆うようにして半導体層701上に設けられている。第1絶縁層720は、例えば、酸化シリコン膜(SiO)、窒化シリコン膜(SiN)、酸窒化シリコン膜(SiON)又は炭窒化シリコン膜(SiCN)のうちの1つ、又は、これらのうち2つ以上を積層した積層膜で形成されている。
図4に示すように、第2基板部20は、第2半導体層としての半導体層801と、この半導体層801上に設けられた第2絶縁層としての絶縁層820とを有する。また、第2基板部20は、半導体層801の絶縁層820側とは反対側の裏面に絶縁膜802を有する。半導体層801は絶縁層720上に絶縁膜802を介して配置されている。絶縁膜802は、例えば酸化シリコン膜で形成され、下層の絶縁層720と接合されている。
図4に示すように、本技術の第1実施形態に係る固体撮像装置1Aは、更に、絶縁層820の表面から導電パッド824aの表面に到達する接続孔821aの内部に埋め込まれ、かつ導電パッド824aと同一材料で一体に形成された導電プラグ823aを備えている。導電パッド824aは、平面視したときの面積が導電プラグ823aの面積よりも大きい。また、本技術の第1実施形態に係る固体撮像装置1Aは、絶縁層820の表面から導電パッド824bの表面に到達する接続孔821bの内部に埋め込まれ、かつ導電パッド824bと同一材料で一体に形成された導電プラグ823bを備えている。導電パッド824bは、平面視したときの面積が導電プラグ823bの面積よりも大きい。導電プラグ823a及び導電パッド824a、並びに導電プラグ823b及び導電パッド824bとしては、チタン(Ti)、タングステン(W)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)等の高融点金属材料の使用が可能であり、例えばタングステン(W)が使用されている。
絶縁層820には、絶縁層820の表面から島領域803a上のゲート電極806aの表面に到達する接続孔825a、絶縁層820の表面から島領域803aの表面に達する接続孔825b、及び絶縁層820の表面から島領域803b上のゲート電極806bの表面に到達する接続孔825cが設けられている。そして、これらの接続孔825a~825cには、導電プラグ826a~826cが埋め込まれている。導電プラグ826a~826cとしては、高融点金属材料の使用が可能であり、例えばタングステン(W)が使用されている。
絶縁層820上には、導電プラグ823a上及び導電プラグ826a上を覆うようにして導電プラグ823a及び導電プラグ826aと電気的及び機械的に接続された配線827aが設けられている。また、絶縁層820上には、導電プラグ826b上を覆うようにして導電プラグ826bと電気的及び機械的に接続された配線827bが設けられている。また、絶縁層820上には、導電プラグ823b上及び導電プラグ826c上を覆うようにして導電プラグ823b及び導電プラグ826cと電気的及び機械的に接続された配線827cが設けられている。
絶縁層820上には、配線827a~827cを覆うようにして絶縁膜828が設けられている。そして、絶縁膜828の表層部には、配線829が設けられている。配線827a~827c及び配線829の材料としては、例えば銅(Cu)等の金属が使用されている。
増幅トランジスタAMPは、島領域803aの主面に形成されたゲート絶縁膜205と、ゲート絶縁膜805上に設けられたゲート電極806aと、島領域803aの表層部に形成されたソース領域及びドレイン領域を有する。リセットトランジスタRSTは、島領域803bの主面に形成されたゲート絶縁膜805と、ゲート絶縁膜805上に設けられたゲート電極806bと、島領域803bの表層部に形成されたソース領域及びドレイン領域を有する。
第2基板部20に設けられた増幅トランジスタAMPのゲート電極806aは、導電プラグ826a、配線827a、導電プラグ823a、導電パッド824aを含む導電経路を介して、下段の第1基板部10における素子分離領域702の第1交差部702aに隣接する4つのコンタクト領域705にそれぞれ電気的に接続されている。そして、この導電経路では、導電プラグ823aが導電パッド824aと同一材料で一体に成形されているので、導電プラグ823aを例えば多結晶シリコン膜で形成した場合と比較して異種接合が1つ少ない。したがって、第1実施形態の固体撮像装置1Aによれば、上段の第2基板部20に設けられた増幅トランジスタAMPのゲート電極806aと、下段の第1基板部10に設けられたコンタクト領域705とを電気的に接続する導電経路の抵抗値を低減することができる。また、コンタクト領域705は、フローティングディフュージョンFDを共有しているので、画素ユニットPUの動作速度の高速化を図ることができる。
第2基板部20に設けられた島領域803bは、導電プラグ826c、配線827c、導電プラグ823b、導電パッド824bを含む導電経路を介して、下段の第1基板部10における素子分離領域702の第2交差部702bに隣接する4つのコンタクト領域706にそれぞれ電気的に接続されている。そして、この導電経路においても、導電プラグ823bが導電パッド824bと同一材料で一体に成形されているので、導電プラグ823bを例えば多結晶シリコン膜で形成した場合と比較して異種接合が1つ少ない。したがって、第1実施形態の固体撮像装置1Aによれば、上段の第2基板部20に設けられた島領域803bと、下段の第1基板部10に設けられたコンタクト領域706とを電気的に接続する導電経路の抵抗値を低減することができる。
<固体撮像装置の製造方法>
次に、図5~図17を参照して、第1実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の一例を説明する。
まず、単結晶シリコンの半導体基板からなる半導体層701を準備する。
次に、図5に示すように、半導体層701の主面側に素子分離領域702を形成すると共に、この素子分離領域702で囲まれて区画される素子形成領域としての島領域703を形成する。素子分離領域702は、例えば、周知のフォトリソグラフィ技術及び異方性ドライエッチング技術を用いて半導体層701の主面から深さ方向に伸びる分離溝を形成し、その後、この分離溝内に絶縁膜を選択的に埋め込むことによって形成される。絶縁膜の埋め込みは、分離溝内を含む半導体層701の主面上の全面に例えば酸化シリコン膜をCVD法で形成し、その後、半導体層701の主面上の絶縁膜をエッチバック法やCMP法で選択的に除去することによって行われる。
次に、周知のフォトリソグラフィ技術、イオン注入技術及び熱処理技術を用いて、半導体層1の表層部(上部)にフォトダイオードを構成するp型のウェル領域704及びn型の電荷生成領域(図示せず)を形成する。この工程により、島領域703にフォトダイオードPDが形成される。
次に、図6に示すように、素子分離領域702を介して互いに隣り合う複数の島領域703の各々の表層部の素子分離領域702側(第1交差部702a側)にn型のコンタクト領域705を形成すると共に、素子分離領域702を介して互いに隣り合う複数の島領域703の各々の表層部の素子分離領域702側(第2交差部702b側)にp型のコンタクト領域706を形成する。n型のコンタクト領域705及びp型のコンタクト領域706は、行方向に延伸する素子分離領域と列方向に延伸する素子分離領域702とが交差する交差部に一つ置きに形成される。コンタクト領域705及びコンタクト領域706は、周知のフォトリソグラフィ技術、イオン注入技術及び熱処理技術を用いて行われる。
次に、図7に示すように、素子分離領域702の第1交差部702aを跨いで4つの島領域703の各々のn型のコンタクト領域705上にエッチングストッパ膜707を介してパッド用中子708aを形成すると共に、素子分離領域702の第2交差部702bを跨いで4つの島領域703の各々のp型のコンタクト領域706上にエッチングストッパ膜707を介してパッド用中子708bを形成する。エッチングストッパ膜707及びパッド用中子708a,708bは、例えば島領域703上及び素子分離領域702上を含む半導体層701の全面に酸化シリコン膜及び多結晶シリコン膜をこの順でCVD法により形成し、その後、多結シリコン膜及び酸化シリコン膜をこの順でパターニングすることによって形成される。多結晶シリコン膜としては、抵抗値を低減する不純物が堆積中もしくは堆積後に導入されないノンドープ型のものを用いる。
次に、半導体層701の主面から深さ方向に伸びるゲート溝を島領域703に形成する。そして、熱酸化処理を施してゲート溝内を含む半導体層701の主面に熱酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜709を形成する。そして、ゲート溝内を含むゲート絶縁膜709上の全面にゲート電極材として例えば多結晶シリコン膜をCVD法で形成する。多結晶シリコン膜には、堆積中又は堆積後に抵抗値を低減する不純物が導入される。そして、多結晶シリコン膜及びゲート絶縁膜709をこの順でパターンニングして、図8に示すように、ゲート溝内にゲート絶縁膜709を介して一部が埋め込まれ、他部がゲート溝から突出したT字形のゲート電極710を形成する。この工程により、転送トランジスタTRが形成される。
次に、図9に示すように、ゲート電極710及びパッド用中子708a,708bを覆うようにして半導体層701の主面上の全面に第1絶縁層としての絶縁層720を形成する。
次に、第2半導体層として、例えば単結シリコンからなる半導体層801を準備する。この半導体層801の主面とは反対側の裏面には例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜802が設けられている。そして、図10に示すように、半導体層701の主面側に、半導体層801を貼り合わせる。具体的には、半導体層701の主面側の絶縁層720と、半導体層801の裏面側の絶縁膜802とを向かい合わせて互いに密着させた状態で熱処理を施す。これにより、図10に示すように、絶縁膜802と絶縁層720とが一体化し、上段の半導体層801と下段の半導体層701とが絶縁膜802及び絶縁層720を介して互いに接合される。また、絶縁層720上に半導体層801が配置される。その後、半導体層801の主面側を例えばCMP法で研削して半導体層801の厚さを薄くする。
次に、周知のフォトリソグラフィ技術及び異方性ドラインエッチング技術等を用いて半導体層801を複数の島領域803にパターンニングし、その後、図11に示すように、島領域803間を絶縁膜804で埋め込む。絶縁膜804の埋め込みは、例えば、島領域803上及び島領域803の間を含む半導体層801上の全面にCVD法で酸化シリコン膜からなる絶縁膜804を形成し、その後、島領域803上の絶縁膜804をエッチバック法やCMP法で選択的に除去することによって行われる。
次に、図12に示すように、複数の島領域803のうちの島領域803aに第2能動素子としての増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSEL(図示せず)を形成すると共に、複数の島領域803のうちの島領域803bに第2能動素子としてのリセットトランジスタRSTを形成する。これらの第2能動素子は、まず、島領域803に熱酸化処理を施して島領域803の主面に熱酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜805を形成する。そして、ゲート絶縁膜805上の全面にゲート電極材として例えば多結晶シリコン膜をCVD法で形成する。この多結晶シリコン膜には、堆積中又は堆積後に抵抗値を低減する不純物が導入される。そして、この多結晶シリコン膜及びゲート絶縁膜705をこの順でパターンニングして島領域803a,803b上にゲート絶縁膜805を介在してゲート電極806a,806bを形成する。そして、ゲート電極806a,806bをマスクにして島領域803a,803bに不純物をイオン注入する。そして、島領域703a,703bにイオン注入で生じた結晶欠陥を回復させる熱処理(不純物を活性化させる熱処理)を施してソース領域及びドレイン領域を形成する。これにより、島領域803aに増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELが形成されると共に、島領域803bにリセットトランジスタRSTが形成される。
この工程において、熱酸化処理や結晶欠陥回復処理は約1000℃程度の温度雰囲気中で行われるが、パッド用中子708a,708bは、ノンドープド多結晶シリコン膜で形成されていることから、パッド用中子708a,708bからコンタクト領域705,706へ不純物が拡散してコンタクト領域705,706が拡がることがない。特に、コンタクト領域705はフローティングディフュージョンFDを共有しているため、コンタクト領域705での電荷の蓄積を安定化させることができる。
次に、島領域703a,703bを覆う第2絶縁層としての絶縁層820を形成する。そして、図13に示すように、絶縁層820の表面を平坦化する。
次に、図13に示すように、絶縁層820の表面からパッド用中子708aの表面に到達する接続孔821aを形成すると共に、絶縁層820の表面からパッド用中子708bの表面に到達する接続孔821bを形成する。この接続孔821a,821bは、周知のフォトリソグラフィ技術及び異方性ドライエッチング技術を用いて行なわれる。
次に、図14に示すように、接続孔821aを通してパッド用中子708a及びエッチングストッパ膜707を除去して接続孔821aに連なる空間部822aを形成すると共に、接続孔821bを通してパッド用中子708b及びエッチングストッパ膜707を除去して接続孔821aに連なる空間部822bを形成する。パッド用中子708a,708bの除去は、絶縁層820、絶縁膜802、絶縁層720及びエッチングストッパ膜707に対して選択性を有するエッチング条件で行う。このとき、コンタクト領域705,706の表面は若干エッチングされるが、エッチングストッパ膜707を設けないでパッド用中子708a,708bをエッチングして除去する場合と比較してコンタクト領域705,706の厚さの減少を抑制することができる。
次に、図15に示すように、空間部822a,822b内及び接続孔821a,821b内に導電材料を埋め込んでコンタクト領域705,706に接続された導電パッド824a,824b及び該導電パッド824a,824bと同一材料で一体成形の導電プラグ823a,823bを形成する。導電パッド824a,824b及び導電プラグ823a,823bは、まず、例えばPVD法で接続孔821a,821bの内壁、空間部822a,822bの内壁、及びコンタクト領域705,706の表面に沿ってバリアメタル膜を形成する。バリアメタル膜は、下側からチタン(Ti)膜/チタンナイトライド(TiN)膜を含む複合膜で形成される。チタン膜及びチタンナイトライド膜は例えば数十nm程度の膜厚で形成する。そして、空間部822a,822b及び接続孔821a,821bの内部を埋め尽くすように、高融点材料として例えばタングステン(W)膜をCVD法で形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をRIEなどのドライエッチングでエッチバックすることにより、コンタクト領域705,706上及び絶縁層820上のタングステン膜及びバリアメタル膜を選択的に除去する。これにより、同一材料で一体成形の導電パッド824a,824b及び導電プラグ823a,823bが形成される。
次に、絶縁層820の表面から増幅トランジスタAMPのゲート電極806aの表面に到達する接続孔825a、絶縁層820の表面から島領域803aの表面に到達する接続孔825b、及び絶縁層820の表面から島領域803bの表面に到達する接続孔825cを形成する。そして、図16に示すように、これらの接続孔825a~825cのそれぞれの内部に、上述の導電プラグ823a,823bと同様の方法で導電プラグ826a~826cを埋め込む。
次に、絶縁層820の表面に、導電プラグ823a及び導電プラグ826aと電気的及び機械的に接続された配線827a、導電プラグ826bに電気的及び機械的に接続された配線827b、導電プラグ823b及び導電プラグ826cと電気的及び機械的に接続された配線827cをそれぞれ形成する。これらの配線827a~827cは、絶縁層820の表面上に金属膜として例えば銅膜をCVD法で形成し、その後、銅膜を周知のフォトリソグラフィ技術、異方性ドライエッチング技術を用いてパターンニングすることによって形成される。
次に、絶縁層820上に配線827a~827cを含めて絶縁層820を覆う絶縁膜828を形成し、その後、絶縁層820の表層部に埋め込まれた配線829を形成する。
次に、ロジック回路32等が形成された第3基板部30を第2基板部20に張り合わせる。そして、半導体層701の裏面側を素子分離領域702が露出するまでCMP等により研削して島領域103を素子分離する。更に半導体層701の裏面に、平坦化膜、カラーフィルタ及びマイクロレンズ等を形成する。これにより、図1に示した第1実施形態に係る固体撮像装置1Aがほぼ完成する。
第1実施形態に係る固体撮像装置1Aの製造方法によれば、導電プラグ823aと導電パッド824aとを同一材料で一体に成形すると共に、導電プラグ823bと導電パッド824bとを同一材料で一体に成形するので、導電パッド824aを例えば多結晶シリコン膜で形成した場合と比較して異種接合を1つ少なくすることができる。このため、導電プラグ823a及び導電パッド824aを含む導電経路の抵抗値、並びに導電プラグ823a及び導電パッド824aを含む導電経路の抵抗値を低減した固体撮像装置1Aを製造することができる。
また、第1実施形態に係る固体撮像装置1Aの製造方法によれば、導電パッド824a,824bからコンタクト領域705,706への不純物の拡散が生じないことから、コンタクト領域705,706の広がりを抑制した固体撮像装置1Aを製造することができる。
なお、上述の第1実施形態に係る固体撮像装置1Aでは、島領域803間を絶縁膜804で埋め込んだ半導体層801について説明したが、半導体層801は、後述の第10実施形態の図104に示す半導体基板21のように、1つの半導体で構成してもよい。この場合は、図104の半導体基板21と同様に、トランジスタの周囲を囲む素子分離層213を半導体層801に形成する。また、この場合は、半導体層801に、導電プラグ823aが通る貫通孔及び導電プラグ823bが通る貫通孔を形成してから、この貫通孔内を埋め込むように上層の絶縁層820を形成するようにしてもよい。半導体層801に形成された貫通孔に導電プラグ823a,823bを通す場合には、半導体層801と導電プラグ823a,823bとの間に絶縁膜を介在させて絶縁分離することが好ましい。
また、この第1実施形態の第2基板部20を後述の第10実施形態の図104に示す第2基板部20のように、半導体基板21及び21Aを積層した構成としてもよい。この場合には、導電プラグ823a,823bは、複数の半導体基板から絶縁分離された状態で複数の半導体基板を貫通するように形成することが好ましい。
(第2実施形態)
<固体撮像装置の構成>
本技術の第2実施形態に係る固体撮像装置1B1は、基本的に上述の第1実施形態1に係る固体撮像装置1Aと同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。すなわち、本技術の第2実施形態に係る固体撮像装置1B1は、図18に示すように、コンタクト領域705,706と導電プラグ823a,823bとの間にMISコンタクト部840a,240bを備えている。また、本技術の第2実施形態に係る固体撮像装置1B1は、第2半導体層として、上述の第1実施形態の半導体層801に換えて化合物半導体層850を備えている。
MISコンタクト部840aは、コンタクト領域705と、コンタクト領域705上に設けられた絶縁膜841と、絶縁膜841上に設けられた導電パッド842aとを有する。MISコンタクト部840bは、コンタクト領域706と、コンタクト領域706上に設けられた絶縁膜841と、絶縁膜841上に設けられた導電パッド842bとを有する。
MISコンタクト部840aの絶縁膜841及び導電パッド842aは、素子分離領域702の第1交差部702aを跨いで4つのコンタクト領域705上に配置されている。同様に、MISコンタクト部840bの絶縁膜841及び導電パッド842bにおいても、素子分離領域702の第2交差部702bを跨いで4つのコンタクト領域706上に配置されている。導電パッド842a及び842bは、抵抗値を低減する不純物が成膜中又は成膜後に導入された多結晶シリコン(ドープドポリシリコン)膜で形成されている。絶縁膜841としては、非晶質状の膜であり、例えば酸化チタン(TiO2)膜又はチタン酸ストロンチウム(SrTiOx)膜を用いることができる。
MISコンタクト部840a及び840bは、金属(多結晶シリコン膜)側から半導体(コンタクト領域805,806)のバンドギャップ中に滲み込む電子の波動関数を絶縁膜841でブロックしたり、絶縁膜/半導体(コンタクト領域805,806)界面に発生する界面ダイポールを利用し、実効的にショットキー障壁が減少する電界を発生させることにより、多結晶シリコン(導電パッド842a,842b)と結晶シリコン(コンタクト領域805,806)との接合よりも低抵抗のコンタクトを可能としている。MISコンタクトについては、下記の文献に記載されている。
k.-W. Ang, et al., IEDM 2012, P.439.
S. Datta et al., VLSI tech.pp. 174-1752014
化合物半導体層850は、各々が絶縁膜802を介して互いに隣り合って平面状に配置され、かつ各々に第2能動素子が設けられた複数の素子形成領域としての複数の島領域853を有する。化合物半導体層850は、製造プロセスにおいて、裏面に絶縁膜802を有する化合物半導体基板を第1基板部10に貼り合わせた後、化合物半導体基板をパターニングして複数の島領域853を形成し、そして、複数の島領域853間を絶縁膜804で埋め込むことによって形成される。化合物半導体基板としては、III-V族材料又はIV族材料を用いることができる。III-V族材料としてはインジウムガリウムヒ素(InGaAs)、IV族としてはシリコンゲルマニウム(SiGe)、ゲルマニウム(Ge)を用いることができる。この第2実施形態では、InGaAs基板を用いている。すなわち、複数の島領域853の各々は、InGaAsからなる化合物半導体層850を主体に構成されている。
複数の島領域853のうちの島領域853aには、第2能動素子としての増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSEL(図示せず)が設けられている。また、複数の島領域853のうちの島領域853bには、第2能動素子としてのリセットトランジスタRSTが設けられている。この島領域853a及び853bは、1つの画素ユニットPUを構成する4つの島領域703上に配置されている。
増幅トランジスタAMPは、詳細に図示していないが、島領域853aに設けられたゲート絶縁膜855、ゲート電極856a、ソース領域及びドレイン領域を有する。また、選択トランジスタSELも、島領域853aに設けられたゲート絶縁膜、ゲート電極、ソース領域及びドレイン領域を有する。リセットトランジスタRSTは、詳細に図示していないが、島領域853bに設けられたゲート絶縁膜855、ゲート電極856b、ソース領域及びドレイン領域を有する。ゲート絶縁膜855は、島領域上に例えばALD法で成膜された酸化アルミニウム膜で形成されている。
本技術の第2実施形態に係る固体撮像装置1B1によれば、コンタクト領域705と導電パッド842aとの間に薄い絶縁膜を形成することでMISコンタクト部840aを形成できるため、低抵抗のフローティングディフュージョン共有コンタクト構造を得ることができる。また、コンタクト領域706と導電パッド842bとの間に薄い絶縁膜841を形成することでMISコンタクト部を形成できるため、低抵抗のコンタクト構造を得ることができる。
<固体撮像装置の製造方法>
次に、本技術の第2実施形態に係る固体撮像装置1B1の製造方法について説明する。
まず、図19に示すように、半導体層701に、素子分離領域702、島領域703、ウェル領域704、フォトダイオードPD、転送トランジスタTR、コンタクト領域705,706等を形成する。
次に、島領域703上を含む半導体層701上の全面に10~20nm程度の膜厚の酸化チタン(TiOx)膜をALD法又はスパッタ法により形成し、その後、酸化チタン膜上の全面に100nm程度の膜厚の多結晶シリコン膜を550℃の低温でCVD法により形成する。そして、多結晶シリコン膜及び絶縁膜をこの順でパターンニングして、図20に示すように、素子分離領域702の第1交差部702aを跨いで4つの島領域703の各々のコンタクト領域705上に絶縁膜841を介して導電パッド842aを形成すると共に、素子分離領域702の第2交差部702bを跨いで4つの島領域703の各々のコンタクト領域706上に絶縁膜841を介して導電パッド842bを形成する。この工程により、素子分離領域702の第1交差部702aに接する4つのコンタクト領域705上にMISコンタクト部840aが形成されると共に、素子分離領域702の第2交差部702bに接する4つのコンタクト領域706上にMISコンタクト部840bが形成される。
次に、図21に示すように、ゲート電極710及びMISコンタクト部840a,840bを覆うようにして半導体層701の主面上の全面に第1絶縁層としての絶縁層720を形成する。
次に、第2半導体層として、例えばInGaAsからなる化合物半導体層850を準備する。この化合物半導体層850の主面とは反対側の裏面には例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜801が設けられている。そして、図22に示すように、半導体層701の主面側に、化合物半導体層850を貼り合わせる。具体的には、半導体層701の主面側の絶縁層720と、化合物半導体層850の裏面側に設けられた絶縁膜802とを向かい合わせて互いに密着させた状態で熱処理を施す。これにより、図22に示すように、絶縁膜802と絶縁層720とが一体化し、上段の化合物半導体層850と下段の半導体層701とが絶縁膜802及び絶縁層720を介して互いに接合される。また、絶縁層720上に化合物半導体層850が配置される。その後、化合物半導体層840の主面側を例えばCMP法で研削して化合物半導体層850の厚さを薄くする。
次に、図23に示すように、周知のフォトリソグラフィ技術及び異方性ドラインエッチング技術等を用いて化合物半導体層850を複数の島領域853にパターンニングし、その後、図23に示すように、島領域853間を絶縁膜804で埋め込んで化合物半導体層850の主面側を平坦化する。
次に、図24に示すように、複数の島領域853のうちの島領域853aに第2能動素子としての増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSEL(図示せず)を形成すると共に、複数の島領域853のうちの島領域853bに第2能動素子としてのリセットトランジスタRSTを形成する。これらの第2能動素子は、まず、島領域853上を含む化合物半導体層850の主面上の全面に10nm程度の膜厚のAl2O3膜からなるゲート絶縁膜855をALD法により形成する。そして、ゲート絶縁膜855上の全面に100nm程度の膜厚のアルミニウム(Al)又はアルミニウム合金膜からなるゲート電極材をスパッタ法で形成する。そして、ゲート電極材及びゲート絶縁膜855をこの順でパターンニングして島領域853a,853b上にゲート絶縁膜855を介在してゲート電極856a,856bを形成する。そして、550℃以下の低温のドープドエピタキシャル(Doped Epitaxial)成長法でソース領域及びドレイン領域を形成する。これにより、島領域853aに増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタSELが形成されると共に、島領域853bにリセットトランジスタRSTが形成される。
この工程において、MISコンタクト部840a,840bの絶縁膜841も第2能動素子を形成するときの熱処理温度に曝される。MISコンタクト部840a,840bの絶縁膜841は、高温に曝されると特性が不安定になり易く、低抵抗の維持が困難になることがあるが、第2能動素子は550℃以下の低温プロセスで形成されるので、第2能動素子の形成後でもMISコンタクト部840a,840bの低抵抗を維持することができる。
次に、島領域853a,853bを覆う第2絶縁層としての絶縁層820を形成する。そして、図25に示すように、絶縁層820の表面を平坦化する。
次に、図25に示すように、絶縁層820の表面から導電パッド842aの表面に到達する接続孔821aを形成すると共に、絶縁層820の表面から導電パッド842bの表面に到達する接続孔821bを形成する。この接続孔821a,821bは、周知のフォトリソグラフィ技術及び異方性ドライエッチング技術を用いて行なわれる。
次に、上述の第1実施形態と同様の方法で接続孔821a,821b内に導電材を埋め込んで接続孔821a,821bに導電プラグ823a,823bを形成する。そして、上述の第1実施形態と同様の方法を施して、接続孔825a~825c、導電プラグ826a~826c、配線827a~827c、絶縁膜828、配線829等を形成し、そして、第3基板部30を張り合わせた後、半導体層701の裏面に、平坦化膜831、カラーフィルタ832及びマイクロレンズ833等を形成する。これにより、図18示した第2実施形態に係る固体撮像装置1B1がほぼ完成する。
本技術の第2実施形態に係る固体撮像装置1B1の製造方法によれば、MISコンタクト部を形成した後に第2能動素子を低温プロセスで形成するので、低抵抗を維持したMISコンタクト部840a、840bを有する固体撮像装置1B1を提供することができる。また、これにより、第2能動素子やロジック回路をフォトダイオードPD上に積層できるため、画素面積を大きくでき、超高感度の固体撮像装置1B1を提供することができる。
なお、この第2実施形態に係る固体撮像装置1B1においても、第2基板部20を後述の第10実施形態の図104に示す第2基板部20のように、半導体基板21及び21Aを積層した構成(複数の半導体基板を積層した構成)としてもよい。
(第3実施形態)
<固体撮像装置の構成>
上述の第2実施形態では、第2半導体層として化合物半導体層850を用いた場合について説明した。しかしながら、本技術は、図26に示すように、上述の第1実施形態と同様に、第2半導体層として単結晶シリコンからなる半導体層801を用いることもできる。
具体的には、図27に示すように、半導体層701上に第1絶縁層としての絶縁層720まで形成した基板部と、図28に示すように、半導体層801を覆う第2絶縁層としての絶縁層820まで形成した基板部とを準備する。そして、図29に示すように、半導体層701の主面側の絶縁層720と、半導体層801の裏面側の絶縁膜802とを向かい合わせて互いに密着させた状態で熱処理を施して貼り合わせする。そして、この後、上述の第2実施形態と同様の工程を施して、図26に示すように、接続孔825a~825c、配線825a~825c、絶縁膜828、配線829等を形成する。
この第3実施形態に係る固体撮像装置1B2の製造方法によれば、高温の熱処理を施して既に形成された第2能動素子を有する基板部と、予め形成されたMISコンタクト部840a,840bを有する基板部とを貼り合わせるので、低抵抗を維持したMISコンタクト部840a,840bを有する固体撮像装置1B2を提供することができる。
なお、この第3実施形態に係る固体撮像装置1B2においても、第2基板部20を後述の第10実施形態の図104に示す第2基板部20のように、半導体基板21及び21Aを積層した構成(複数の半導体基板を積層した構成)としてもよい。
(第4実施形態)
<固体撮像装置の構成>
本技術の第4実施形態に係る固体撮像装置1Cは、基本的に上述の第1実施形態に係る固体撮像装置1と同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。
すなわち、本技術の第4実施形態に係る固体撮像装置1Cは、図30及び図31に示すように、絶縁層820の表面から導電パッド864a,864bの表面に到達する貫通孔871a,871b内に絶縁膜873を介して埋め込まれた導電プラグ875a,875bを備えている。また、本技術の第4実施形態に係る固体撮像装置1Cは、半導体層801の素子形成領域を島領域803に分離する分離溝872と、分離溝872の側壁に設けられた絶縁膜873と、分離溝内の絶縁膜873の内側に埋め込まれた導電材874とを含む素子分離領域876を備えている。
導電パッド864aは、導電プラグ875aとは別体に形成されている。導電パッド864aは、素子分離領域702の第1交差部702aを跨いで4つのコンタクト領域705上に配置され、4つのコンタクト領域705と電気的及び機械的に接続されている。同様に、導電パッド864bにおいても、導電プラグ875bとは別体に形成されている。そして、導電パッド864bは、素子分離領域702の第2交差部702bを跨いで4つのコンタクト領域706上に配置され、4つのコンタクト領域706と電気的及び機械的に接続されている。導電パッド864a及び864bは、例えば抵抗値を低減する不純物が成膜中又は成膜後に導入された多結晶シリコン(ドープドポリシリコン)膜で形成されている。一方、導電プラグ875a,875bは、第1実施形態の導電プラグ823a,823bと同様に高融点金属材料の中のタングステンで形成されている。
本技術の第4実施形態に係る固体撮像装置1Cは、第2能動素子が形成される島領域803を平面的に導電材874によって囲んでいる。したがって、本技術の第4実施形態に係る固体撮像装置1Cによれば、入射光の散乱を遮蔽することができるので、混色を抑制でき、超高感度の固体撮像装置1Cが得られる。
<固体撮像装置の製造方法>
次に、図32~図36を参照して、第4実施形態に係る固体撮像装置の製造方法の一例を説明する。
まず、図32に示すように、半導体層701に、素子分離領域702、島領域703、ウェル領域704、フォトダイオードPD、転送トランジスタTR、コンタクト領域705,706、導電パッド864a,864b等を形成する。
次に、図32に示すように、ゲート電極710及び導電パッド864a,864bを覆うようにして半導体層701の主面上の全面に第1絶縁層としての絶縁層720を形成する。
次に、上述の第1実施形態と同様の方法で、図33に示すように、半導体層101の主面側に、半導体層801を貼り合わせる。具体的には、半導体層101の主面側の絶縁層720と、半導体層801の裏面側に設けられた絶縁膜802とを向かい合わせて互いに密着させた状態で熱処理を施す。これにより、図33に示すように、絶縁膜802と絶縁層720とが一体化し、上段の半導体層801と下段の半導体層701とが絶縁膜802及び絶縁層720を介して互いに接合される。また、絶縁層720上に半導体層801が配置される。その後、半導体層801の主面側を例えばCMP法で研削して半導体層801の厚さを薄くする。
次に、図34に示すように、半導体層801の素子分離領域を残したまま半導体層801の複数の素子形成領域のうちの島領域803aに対応する素子形成領域に第2能動素子としての増幅トランジスタAMP及び選択トランジスタを形成するとも共に、複数の素子形成領域のうちの島領域803bに対応する素子形成領域に第2能動素子としてのリセットトランジスタRSTを形成する。これらの第2能動素子は、上述の第1実施形態と同様の方法で形成される。
次に、島領域803a,803bを覆う第2絶縁層としての絶縁層820を形成する。そして、図35に示すように、絶縁層820の表面を平坦化する。
次に、図35に示すように、絶縁層820の表面から導電パッド864aの表面に到達する接続孔871aを形成すると共に、絶縁層820の表面から導電パッド864bに到達する接続孔871bを形成する。更に、半導体層801の素子分離領域をエッチングにより除去して島領域803を形成する。この島領域803の形成は、接続孔871a,871bの形成と同一工程で行うことができる。すなわち、接続孔871a,871bのパターンと島領域803のパターンとを有するフォトマスク(レチクル)を使用することで、接続孔871a,871bを形成するためのエッチングと、島領域803を形成するためのエッチングを半導体層801に同一工程で実施することができる。半導体層801の素子分離領域をエッチングして島領域803を形成することにより、隣り合う島領域803の間に分離溝872が形成される。
次に、接続孔871a,871b内及び分離溝872内の半導体層801を覆う酸化シリコン膜などの絶縁膜873を例えばCVD法で形成する。そして、絶縁層820の表面上、接続孔871a,871bの底部及び分離溝872の底部に存在する絶縁膜873を例えばRIEなどの異方性エッチング技術を用いて選択的に除去する。
次に、図36に示すように、接続孔871a,871b内の絶縁膜873の内側に導電材874を埋め込んで接続孔871a,871bの内部に導電材874からなる導電プラグ875a,875bを形成すると共に、分離溝872内の絶縁膜873の内側に導電材274を埋め込む。導電プラグ875a,875bは、接続孔871a,871b内の絶縁膜873によって接続孔871a,871b内の半導体層801から絶縁される。また、分離溝872内の導電材874は、分離溝872内の絶縁膜873によって分離溝872内の半導体層801から絶縁される。
次に、上述の第1実施形態と同様の方法を施して、接続孔825a~825c、導電プラグ826a~826c、配線827a~827c、絶縁膜828、配線829等を形成し、そして、第3基板部30を張り合わせた後、半導体層701の裏面に、平坦化膜831、カラーフィルタ832及びマイクロレンズ833等を形成する。これにより、図30及び図31に示した第4実施形態に係る固体撮像装置1Cがほぼ完成する。
本技術の第4実施形態に係る固体撮像装置1Cの製造方法によれば、第2能動素子が形成される島領域803を平面的に導電材で囲んだ固体撮像装置1Cを提供することができる。
また、本技術の第4実施形態に係る固体撮像装置1Cの製造方法によれば、接続孔871a,871b内に導電プラグ875a,875bを形成する工程で島領域を導電材で囲むことができるので、製造工程数を削減でき、固体撮像装置1Cの低コスト化を図ることができる。
なお、この第4実施形態に係る固体撮像装置1Cにおいても、第2基板部20を後述の第10実施形態の図104に示す第2基板部20のように、半導体基板21及び21Aを積層した構成(複数の半導体基板を積層した構成)としてもよい。この場合、貫通孔871a,871b内に絶縁膜873を介して埋め込まれた導電プラグ875a,875bは、複数の半導体基板を貫通してもよい。
(第5実施形態)
<固体撮像装置の構成>
本技術の第5実施形態に係る固体撮像装置1Dは、上述の第1実施形態に係る固体撮像装置1Aに対して画素ユニットの構成が異なっている。すなわち、第1実施形態に係る固体撮像装置1Aの画素ユニットPUは、1つの読み出し回路に4つのセンサ画素12を接続した構成になっている。これに対し、本技術の第5実施形態に係る固体撮像装置1Dの画素ユニットは、1つの読み出し回路に1つの画素ユニットを接続した構成になっている。そして、図37に示すように、読み出し回路の増幅トランジスタAMPのゲート電極882と、センサ画素のフローティングディフュージョンFDを共有するコンタクト領域705とを電気的に接続する導電経路もセンサ画素毎に設けられている。そして、導電経路は、第2絶縁層としての絶縁層887の表面からコンタクト領域705の表面に到達する接続孔888の内部に埋め込まれた導電プラグ889を有する。
増幅トランジスタAMPは、第2半導体層としての半導体層801の素子形成領域を個々に分割した島領域884に設けられている。図37では、互いに隣り合う2つの読み出し回路の各々の増幅トランジスタAMPが一つの島領域884に並列して設けられている。増幅トランジスタAMPは、例えば島領域884の主面に設けられた熱酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜881と、このゲート絶縁膜881上に多結晶シリコン膜からなるゲート電極882と、島領域884の表層部に形成された半導体領域からなるソース領域及びドレイン領域を有する。
島領域884には上下方向に貫通する貫通孔885が導電プラグ889に対応して設けられている。そして、島領域884の貫通孔885内における壁面及び外周における側面には、島領域884を覆う絶縁層887よりもエッチング比が高い材料からなるサイドウォール886が設けられている。そして、導電プラグ889は、サイドウォール886に沿って形成されている。サイドウォール886は、酸化シリコン膜に対してエッチング選択比がとれるSiN膜、SiBN膜、SiBCN膜の少なくとも何れか一つの膜で形成されている。
<固体撮像装置の製造方法>
次に、図38~図45を参照して、第5実施形態に係る固体撮像装置1Dの製造方法について説明する。
まず、図38に示すように、半導体層701に、素子分離領域702、島領域703、ウェル領域704、フォトダイオードPD、転送トランジスタTR、コンタクト領域705等を形成する。
次に、図38に示すように、ゲート電極710を覆うようにして半導体層701の主面上の全面に第1絶縁層としての絶縁層720を形成する。
次に、上述の第1実施形態と同様の方法で、図39に示すように、半導体層701の主面側に、半導体層801を貼り合わせる。具体的には、半導体層701の主面側の絶縁層720と、半導体層801の裏面側の絶縁膜802とを向かい合わせて互いに密着させた状態で熱処理を施す。これにより、図39に示すように、絶縁膜802と絶縁層720とが一体化し、上段の半導体層801と下段の半導体層701とが絶縁膜802及び絶縁層720を介して互いに接合される。また、絶縁層720上に半導体層801が配置される。その後、半導体層801の主面側を例えばCMP法で研削して半導体層801の厚さを薄くする。
次に、図40に示すように、半導体層801の素子分離領域を残したまま半導体層801の複数の素子形成領域に第2能動素子としての増幅トランジスタAMPを形成する。また、図示していないが、第2能動素子としての選択トランジスタ及びリセットトランジスタRSTを形成する。これらの第2能動素子は、上述の第1実施形態と同様の方法で形成される。
次に、図41に示すように、周知のフォトリソグラフィ技術及び異方性ドラインエッチング技術等を用いて半導体層801の素子形成領域を分割して複数の島領域884を形成すると共に、島領域884に導電プラグ889を通すための貫通孔885を形成する。貫通孔885は、平面視したとき、コンタクト領域705と重畳する位置に配置される。
次に、図42に示すように、島領域884の貫通孔885内の側壁及び島領域884の外周の側壁にサイドウォール886を形成する。サイドウォール886は、例えば島領域884の貫通孔885内の側壁及び島領域884の外周の側壁を覆うようにして絶縁膜をCVD法で堆積し、その後、この絶縁膜に異方性ドライエッチングを施すことによって形成することができる。サイドウォール886は、例えば窒化シリコン膜で形成する。
次に、図43に示すように、隣り合う島領域884の間及び島領域884の貫通孔885のサイドウォール886の内側を埋め込むようにして島領域884を覆う第2絶縁層として絶縁層887を例えばCVD法で形成する。絶縁層887は、サイドウォール886に対して選択性を有する酸化シリコンで形成する。
次に、絶縁層887の表面を平坦化した後、図44に示すように、絶縁層887の表面から島領域884の貫通孔885を通ってコンタクト領域705の表面に到達する接続孔888を形成する。このとき、接続孔888の形成はフォトリソグラフィ技術を用いて行うため、マスクの合わせずれの影響でフォトレジストパターンがサイドウォール886と平面的に重なる方向に位置ずれしていても、接続孔888はサイドウォール886に沿って形成される。
次に、図45に示すように、上述の第1実施形態と同様の方法で接続孔888内に導電材を埋め込んで導電プラグ889を形成する。そして、上述の第1実施形態と同様の方法を施して、接続孔825、導電プラグ826、配線890、絶縁膜828、配線829等を形成し、そして、第3基板部30を張り合わせた後、半導体層701の裏面に、平坦化膜、カラーフィルタ及びマイクロレンズ等を形成する。これにより、図37示した第5実施形態に係る固体撮像装置1Dがほぼ完成する。
本技術の第5実施形態に係る固体撮像装置1Dの製造方法によれば、接続孔888はサイドウォール886に沿って形成されるので、この接続孔888内に埋め込まれる導電プラグ889も接続孔888に沿って形成される。このため、導電プラグ889と半導体層(島領域884)との位置ずれを低減することができる。一方、導電プラグ889に寄生する寄生容量は、導電プラグ889と半導体層(島領域884)との位置ずれによってばらつく。したがって、本技術の第5実施形態に係る固体撮像装置1Dの製造方法によれば、導電プラグ889に寄生する寄生容量のばらつきを低減することができる。また、導電プラグ889に寄生する寄生容量のばらつきは、変換効率のばらつきに影響する。したがって、導電プラグ889に寄生する寄生容量のばらつきを低減できるので、変換効率の安定化を図ることができる。
なお、この第5実施形態に係る固体撮像装置1Dにおいても、第2基板部20を後述の第10実施形態の図104に示す第2基板部20のように、半導体基板21及び21Aを積層した構成(複数の半導体基板を積層した構成)としてもよい。この場合、導電プラグ889は、複数の半導体基板に各々形成されたサイドウォール286に沿って形成されていてもよい。
(第6実施形態)
<固体撮像装置の構成>
本技術の第6実施形態に係る固体撮像装置1Eは、図46に示すように、上述の第5実施形態に係る固体撮像装置1Dとほぼ同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。
すなわち、本技術の第6実施形態に係る固体撮像装置1Eは、島領域884(半導体層)とサイドウォール886との間に、サイドウォール886よりも誘電率が低い低誘電膜891を備えている。低誘電膜891としては、サイドウォール886よりもN含有量が低く、B,O,Cなどが添加されたSi系の低誘電材料を用いることが好ましい。さらに、気泡を含んだポーラス状のものでもよく、また2層以上の積層膜であってもよい。
本技術の第6実施形態に係る固体撮像装置1Eによれば、寄生容量のばらつきを低減できるとも共に、寄生容量自体も低減することができる。
上述の第6実施形態では、図47(a)に示すように、導電プラグ889が島領域884を貫通する場合について説明した。しかしながら、本技術は、これに限定されるものではなく、例えば、図47(b)に示すように、導電プラグ889が2つの島領域884の間を上下方向に通る場合にも適用することができる。また、本技術は、図47(c)に示すように、2つの導電プラグ889が島領域884と他の島領域との間を個別に通る場合にも適用することができる。
(第7実施形態)
以下、第7実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1. 実施の形態(3つの基板の積層構造を有する撮像装置)
2. 変形例1(平面構成の例1)
3. 変形例2(平面構成の例2)
4. 変形例3(平面構成の例3)
5. 変形例4(画素アレイ部の中央部に基板間のコンタクト部を有する例)
6. 変形例5(プレーナー型の転送トランジスタを有する例)
7. 変形例6(1つの画素回路に1つの画素が接続される例)
8. 変形例7(画素分離部の構成例)
9. 適用例(撮像システム)
10.応用例
<1.実施の形態>
[撮像装置1の機能構成]
図48は、本開示の一実施の形態に係る撮像装置(撮像装置1)の機能構成の一例を示すブロック図である。
図48の撮像装置1は、例えば、入力部510A、行駆動部520、タイミング制御部530、画素アレイ部540、列信号処理部550、画像信号処理部560および出力部510Bを含んでいる。
画素アレイ部540には、画素541がアレイ状に繰り返し配置されている。より具体的には、複数の画素を含んだ画素共有ユニット539が繰り返し単位となり、これが、行方向と列方向とからなるアレイ状に繰り返し配置されている。なお、本明細書では、便宜上、行方向をH方向、行方向と直交する列方向をV方向、と呼ぶ場合がある。図48の例において、1つの画素共有ユニット539が、4つの画素(画素541A,541B,541C,541D)を含んでいる。画素541A,541B,541C,541Dは各々、フォトダイオードPD(後述の図53等に図示)を有している。画素共有ユニット539は、1つの画素回路(後述の図50の画素回路210)を共有する単位である。換言すれば、4つの画素(画素541A,541B,541C,541D)毎に、1つの画素回路(後述の画素回路210)を有している。この画素回路を時分割で動作させることにより、画素541A,541B,541C,541D各々の画素信号が順次読み出されるようになっている。画素541A,541B,541C,541Dは、例えば2行×2列で配置されている。画素アレイ部540には、画素541A,541B,541C,541Dとともに、複数の行駆動信号線542および複数の垂直信号線(列読出し線)543が設けられている。行駆動信号線542は、画素アレイ部540において行方向に並んで配列された、複数の画素共有ユニット539各々に含まれる画素541を駆動する。画素共有ユニット539のうち、行方向に並んで配列された各画素を駆動する。後に図51を参照して詳しく説明するが、画素共有ユニット539には、複数のトランジスタが設けられている。これら複数のトランジスタをそれぞれ駆動するために、1つの画素共有ユニット539には複数の行駆動信号線542が接続されている。垂直信号線(列読出し線)543には、画素共有ユニット539が接続されている。画素共有ユニット539に含まれる画素541A,541B,541C,541D各々から、垂直信号線(列読出し線)543を介して画素信号が読み出される。
行駆動部520は、例えば、画素駆動するための行の位置を決める行アドレス制御部、言い換えれば、行デコーダ部と、画素541A,541B,541C,541Dを駆動するための信号を発生させる行駆動回路部とを含んでいる。
列信号処理部550は、例えば、垂直信号線543に接続され、画素541A,541B,541C,541D(画素共有ユニット539)とソースフォロア回路を形成する負荷回路部を備える。列信号処理部550は、垂直信号線543を介して画素共有ユニット539から読み出された信号を増幅する増幅回路部を有していてもよい。列信号処理部550は、ノイズ処理部を有していてもよい。ノイズ処理部では、例えば、光電変換の結果として画素共有ユニット539から読み出された信号から、系のノイズレベルが取り除かれる。
列信号処理部550は、例えば、アナログデジタルコンバータ(ADC)を有している。アナログデジタルコンバータでは、画素共有ユニット539から読み出された信号もしくは上記ノイズ処理されたアナログ信号がデジタル信号に変換される。ADCは、例えば、コンパレータ部およびカウンタ部を含んでいる。コンパレータ部では、変換対象となるアナログ信号と、これと比較対象となる参照信号とが比較される。カウンタ部では、コンパレータ部での比較結果が反転するまでの時間が計測されるようになっている。列信号処理部550は、読出し列を走査する制御を行う水平走査回路部を含んでいてもよい。
タイミング制御部530は、装置へ入力された基準クロック信号やタイミング制御信号を基にして、行駆動部520および列信号処理部550へ、タイミングを制御する信号を供給する。
画像信号処理部560は、光電変換の結果得られたデータ、言い換えれば、撮像装置1における撮像動作の結果得られたデータに対して、各種の信号処理を施す回路である。画像信号処理部560は、例えば、画像信号処理回路部およびデータ保持部を含んでいる。画像信号処理部560は、プロセッサ部を含んでいてもよい。
画像信号処理部560において実行される信号処理の一例は、AD変換された撮像データが、暗い被写体を撮影したデータである場合には階調を多く持たせ、明るい被写体を撮影したデータである場合には階調を少なくするトーンカーブ補正処理である。この場合、撮像データの階調をどのようなトーンカーブに基づいて補正するか、トーンカーブの特性データを予め画像信号処理部560のデータ保持部に記憶させておくことが望ましい。
入力部510Aは、例えば、上記基準クロック信号、タイミング制御信号および特性データなどを装置外部から撮像装置1へ入力するためのものである。タイミング制御信号は、例えば、垂直同期信号および水平同期信号などである。特性データは、例えば、画像信号処理部560のデータ保持部へ記憶させるためのものである。入力部510Aは、例えば、入力端子511、入力回路部512、入力振幅変更部513、入力データ変換回路部514および電源供給部(不図示)を含んでいる。
入力端子511は、データを入力するための外部端子である。入力回路部512は、入力端子511へ入力された信号を撮像装置1の内部へと取り込むためのものである。入力振幅変更部513では、入力回路部512で取り込まれた信号の振幅が、撮像装置1の内部で利用しやすい振幅へと変更される。入力データ変換回路部514では、入力データのデータ列の並びが変更される。入力データ変換回路部514は、例えば、シリアルパラレル変換回路により構成されている。このシリアルパラレル変換回路では、入力データとして受け取ったシリアル信号がパラレル信号へと変換される。なお、入力部510Aでは、入力振幅変更部513および入力データ変換回路部514が、省略されていてもよい。電源供給部は、外部から撮像装置1へ供給された電源をもとにして、撮像装置1の内部で必要となる各種の電圧に設定された電源を供給する。
撮像装置1が外部のメモリデバイスと接続されるとき、入力部510Aには、外部のメモリデバイスからのデータを受け取るメモリインタフェース回路が設けられていてもよい。外部のメモリデバイスは、例えば、フラッシュメモリ、SRAMおよびDRAM等である。
出力部510Bは、画像データを装置外部へと出力する。この画像データは、例えば、撮像装置1で撮影された画像データ、および、画像信号処理部560で信号処理された画像データ等である。出力部510Bは、例えば、出力データ変換回路部515、出力振幅変更部516、出力回路部517および出力端子518を含んでいる。
出力データ変換回路部515は、例えば、パラレルシリアル変換回路により構成されており、出力データ変換回路部515では、撮像装置1内部で使用したパラレル信号がシリアル信号へと変換される。出力振幅変更部516は、撮像装置1の内部で用いた信号の振幅を変更する。変更された振幅の信号は、撮像装置1の外部に接続される外部デバイスで利用しやすくなる。出力回路部517は、撮像装置1の内部から装置外部へとデータを出力する回路であり、出力回路部517により、出力端子518に接続された撮像装置1外部の配線が駆動される。出力端子518では、撮像装置1から装置外部へとデータが出力される。出力部510Bでは、出力データ変換回路部515および出力振幅変更部516が、省略されていてもよい。
撮像装置1が外部のメモリデバイスと接続されるとき、出力部510Bには、外部のメモリデバイスへとデータを出力するメモリインタフェース回路が設けられていてもよい。外部のメモリデバイスは、例えば、フラッシュメモリ、SRAMおよびDRAM等である。
[撮像装置1の概略構成]
図49および図50は、撮像装置1の概略構成の一例を表したものである。撮像装置1は、3つの基板(第1基板100、第2基板200、第3基板300)を備えている。図49は、第1基板100、第2基板200、第3基板300各々の平面構成を模式的に表したものであり、図50は、互いに積層された第1基板100、第2基板200および第3基板300の断面構成を模式的に表している。図50は、図49に示したIII-III’線に沿った断面構成に対応する。撮像装置1は、3つの基板(第1基板100、第2基板200、第3基板300)を貼り合わせて構成された3次元構造の撮像装置である。第1基板100は、半導体層100Sおよび配線層100Tを含む。第2基板200は、半導体層200Sおよび配線層200Tを含む。第3基板300は、半導体層300Sおよび配線層300Tを含む。ここで、第1基板100、第2基板200および第3基板300の各基板に含まれる配線とその周囲の層間絶縁膜を合せたものを、便宜上、それぞれの基板(第1基板100、第2基板200および第3基板300)に設けられた配線層(100T、200T、300T)と呼ぶ。第1基板100、第2基板200および第3基板300は、この順に積層されており、積層方向に沿って、半導体層100S、配線層100T、半導体層200S、配線層200T、配線層300Tおよび半導体層300Sの順に配置されている。第1基板100、第2基板200および第3基板300の具体的な構成については後述する。図50に示した矢印は、撮像装置1への光Lの入射方向を表す。本明細書では、便宜上、以降の断面図で、撮像装置1における光入射側を「下」「下側」「下方」、光入射側と反対側を「上」「上側」「上方」と呼ぶ場合がある。また、本明細書では、便宜上、半導体層と配線層を備えた基板に関して、配線層の側を表面、半導体層の側を裏面と呼ぶ場合がある。なお、明細書の記載は、上記の呼び方に限定されない。撮像装置1は、例えば、フォトダイオードを有する第1基板100の裏面側から光が入射する、裏面照射型撮像装置となっている。
画素アレイ部540および画素アレイ部540に含まれる画素共有ユニット539は、ともに、第1基板100および第2基板200の双方を用いて構成されている。第1基板100には、画素共有ユニット539が有する複数の画素541A,541B,541C,541Dが設けられている。これらの画素541のそれぞれが、フォトダイオード(後述のフォトダイオードPD)および転送トランジスタ(後述の転送トランジスタTR)を有している。第2基板200には、画素共有ユニット539が有する画素回路(後述の画素回路210)が設けられている。画素回路は、画素541A,541B,541C,541D各々のフォトダイオードから転送トランジスタを介して転送された画素信号を読み出し、あるいは、フォトダイオードをリセットする。この第2基板200は、このような画素回路に加えて、行方向に延在する複数の行駆動信号線542および列方向に延在する複数の垂直信号線543を有している。第2基板200は、更に、行方向に延在する電源線544を有している。第3基板300は、例えば、入力部510A,行駆動部520、タイミング制御部530、列信号処理部550、画像信号処理部560および出力部510Bを有している。行駆動部520は、例えば、第1基板100、第2基板200および第3基板300の積層方向(以下、単に積層方向という)において、一部が画素アレイ部540に重なる領域に設けられている。より具体的には、行駆動部520は、積層方向において、画素アレイ部540のH方向の端部近傍に重なる領域に設けられている(図49)。列信号処理部550は、例えば、積層方向において、一部が画素アレイ部540に重なる領域に設けられている。より具体的には、列信号処理部550は、積層方向において、画素アレイ部540のV方向の端部近傍に重なる領域に設けられている(図49)。図示は省略するが、入力部510Aおよび出力部510Bは、第3基板300以外の部分に配置されていてもよく、例えば、第2基板200に配置されていてもよい。あるいは、第1基板100の裏面(光入射面)側に入力部510Aおよび出力部510Bを設けるようにしてもよい。なお、上記第2基板200に設けられた画素回路は、別の呼称として、画素トランジスタ回路、画素トランジスタ群、画素トランジスタ、画素読み出し回路または読出回路と呼ばれることもある。本明細書では、画素回路との呼称を用いる。
第1基板100と第2基板200とは、例えば、貫通電極(後述の図53の貫通電極120E,121E)により電気的に接続されている。第2基板200と第3基板300とは、例えば、コンタクト部201,202,301,302を介して電気的に接続されている。第2基板200にコンタクト部201,202が設けられ、第3基板300にコンタクト部301,302が設けられている。第2基板200のコンタクト部201が第3基板300のコンタクト部301に接し、第2基板200のコンタクト部202が第3基板300のコンタクト部302に接している。第2基板200は、複数のコンタクト部201が設けられたコンタクト領域201Rと、複数のコンタクト部202が設けられたコンタクト領域202Rとを有している。第3基板300は、複数のコンタクト部301が設けられたコンタクト領域301Rと、複数のコンタクト部302が設けられたコンタクト領域302Rとを有している。コンタクト領域201R,301Rは、積層方向において、画素アレイ部540と行駆動部520との間に設けられている(図50)。換言すれば、コンタクト領域201R,301Rは、例えば、行駆動部520(第3基板300)と、画素アレイ部540(第2基板200)とが積層方向に重なる領域、もしくはこの近傍領域に設けられている。コンタクト領域201R,301Rは、例えば、このような領域のうち、H方向の端部に配置されている(図49)。第3基板300では、例えば、行駆動部520の一部、具体的には行駆動部520のH方向の端部に重なる位置にコンタクト領域301Rが設けられている(図49,図50)。コンタクト部201,301は、例えば、第3基板300に設けられた行駆動部520と、第2基板200に設けられた行駆動線542とを接続するものである。コンタクト部201,301は、例えば、第3基板300に設けられた入力部510Aと電源線544および基準電位線(後述の基準電位線VSS)とを接続していてもよい。コンタクト領域202R,302Rは、積層方向において、画素アレイ部540と列信号処理部550との間に設けられている(図50)。換言すれば、コンタクト領域202R,302Rは、例えば、列信号処理部550(第3基板300)と画素アレイ部540(第2基板200)とが積層方向に重なる領域、もしくはこの近傍領域に設けられている。コンタクト領域202R,302Rは、例えば、このような領域のうち、V方向の端部に配置されている(図49)。第3基板300では、例えば、列信号処理部550の一部、具体的には列信号処理部550のV方向の端部に重なる位置にコンタクト領域301Rが設けられている(図49,図50)。コンタクト部202,302は、例えば、画素アレイ部540が有する複数の画素共有ユニット539各々から出力された画素信号(フォトダイオードでの光電変換の結果発生した電荷の量に対応した信号)を、第3基板300に設けられた列信号処理部550へと接続するためのものである。画素信号は、第2基板200から第3基板300に送られるようになっている。
図50は、上記のように、撮像装置1の断面図の一例である。第1基板100、第2基板200、第3基板300は、配線層100T、200T、300Tを介して電気的に接続される。例えば、撮像装置1は、第2基板200と第3基板300とを電気的に接続する電気的接続部を有する。具体的には、導電材料で形成された電極でコンタクト部201,202,301,302を形成する。導電材料は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、などの金属材料で形成される。コンタクト領域201R、202R、301R、302Rは、例えば電極として形成された配線同士を直接接合することで、第2基板と第3基板とを電気的に接続し、第2基板200と第3基板300との信号の入力及び/又は出力を可能にする。
第2基板200と第3基板300とを電気的に接続する電気的接続部は、所望の箇所に設けることができる。例えば、図50においてコンタクト領域201R、202R、301R、302Rとして述べたように、画素アレイ部540と積層方向に重なる領域に設けても良い。また、電気的接続部を画素アレイ部540と積層方向に重ならない領域に設けても良い。具体的には、画素アレイ部540の外側に配置された周辺部と、積層方向に重なる領域に設けても良い。
第1基板100および第2基板200には、例えば、接続孔部H1,H2が設けられている。接続孔部H1,H2は、第1基板100および第2基板200を貫通している(図50)。接続孔部H1,H2は、画素アレイ部540(または画素アレイ部540に重なる部分)の外側に設けられている(図49)。例えば、接続孔部H1は、H方向において画素アレイ部540より外側に配置されており、接続孔部H2は、V方向において画素アレイ部540よりも外側に配置されている。例えば、接続孔部H1は、第3基板300に設けられた入力部510Aに達しており、接続孔部H2は、第3基板300に設けられた出力部510Bに達している。接続孔部H1,H2は、空洞でもよく、少なくとも一部に導電材料を含んでいても良い。例えば、入力部510A及び/又は出力部510Bとして形成された電極に、ボンディングワイヤを接続する構成がある。または、入力部510A及び/又は出力部510Bとして形成された電極と、接続孔部H1,H2に設けられた導電材料とを接続する構成がある。接続孔部H1,H2に設けられた導電材料は、接続孔部H1,H2の一部または全部に埋め込まれていても良く、導電材料が接続孔部H1,H2の側壁に形成されていても良い。
なお、図50では第3基板300に入力部510A、出力部510Bを設ける構造としたが、これに限定されない。例えば、配線層200T、300Tを介して第3基板300の信号を第2基板200へ送ることで、入力部510A及び/又は出力部510Bを第2基板200に設けることもできる。同様に、配線層100T、200Tを介して、第2基板200の信号を第1基板1000へ送ることで、入力部510A及び/又は出力部510Bを第1基板100に設けることもできる。
図51は、画素共有ユニット539の構成の一例を表す等価回路図である。画素共有ユニット539は、複数の画素541(図51では、画素541A,541B,541C,541Dの4つの画素541を表す)と、この複数の画素541に接続された1の画素回路210と、画素回路210に接続された垂直信号線5433とを含んでいる。画素回路210は、例えば、4つのトランジスタ、具体的には、増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSEL、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDを含んでいる。上述のように、画素共有ユニット539は、1の画素回路210を時分割で動作させることにより、画素共有ユニット539に含まれる4つの画素541(画素541A,541B,541C,541D)それぞれの画素信号を順次垂直信号線543へ出力するようになっている。複数の画素541に1の画素回路210が接続されており、この複数の画素541の画素信号が、1の画素回路210により時分割で出力される態様を、「複数の画素541が1の画素回路210を共有する」という。
画素541A,541B,541C,541Dは、互いに共通の構成要素を有している。以降、画素541A,541B,541C,541Dの構成要素を互いに区別するために、画素541Aの構成要素の符号の末尾には識別番号1、画素541Bの構成要素の符号の末尾には識別番号2、画素541Cの構成要素の符号の末尾には識別番号3、画素541Dの構成要素の符号の末尾には識別番号4を付与する。画素541A,541B,541C,541Dの構成要素を互いに区別する必要のない場合には、画素541A,541B,541C,541Dの構成要素の符号の末尾の識別番号を省略する。
画素541A,541B,541C,541Dは、例えば、フォトダイオードPDと、フォトダイオードPDと電気的に接続された転送トランジスタTRと、転送トランジスタTRに電気的に接続されたフローティングディフュージョンFDとを有している。フォトダイオードPD(PD1,PD2,PD3,PD4)では、カソードが転送トランジスタTRのソースに電気的に接続されており、アノードが基準電位線(例えばグラウンド)に電気的に接続されている。フォトダイオードPDは、入射した光を光電変換し、その受光量に応じた電荷を発生する。転送トランジスタTR(転送トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4)は、例えば、n型のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。転送トランジスタTRでは、ドレインがフローティングディフュージョンFDに電気的に接続され、ゲートが駆動信号線に電気的に接続されている。この駆動信号線は、1の画素共有ユニット539に接続された複数の行駆動信号線542(図48参照)のうちの一部である。転送トランジスタTRは、フォトダイオードPDで発生した電荷をフローティングディフュージョンFDへと転送する。フローティングディフュージョンFD(フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4)は、p型半導体層中に形成されたn型拡散層領域である。フローティングディフュージョンFDは、フォトダイオードPDから転送された電荷を一時的に保持する電荷保持手段であり、かつ、その電荷量に応じた電圧を発生させる、電荷―電圧変換手段である。
1の画素共有ユニット539に含まれる4つのフローティングディフュージョンFD(フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4)は、互いに電気的に接続されるとともに、増幅トランジスタAMPのゲートおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGのソースに電気的に接続されている。FD変換ゲイン切替トランジスタFDGのドレインはリセットトランジスタRSTのソースに接続され、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGのゲートは駆動信号線に接続されている。この駆動信号線は、1の画素共有ユニット539に接続された複数の行駆動信号線542のうちの一部である。リセットトランジスタRSTのドレインは電源線VDDに接続され、リセットトランジスタRSTのゲートは駆動信号線に接続されている。この駆動信号線は、1の画素共有ユニット539に接続された複数の行駆動信号線542のうちの一部である。増幅トランジスタAMPのゲートはフローティングディフュージョンFDに接続され、増幅トランジスタAMPのドレインは電源線VDDに接続され、増幅トランジスタAMPのソースは選択トランジスタSELのドレインに接続されている。選択トランジスタSELのソースは垂直信号線543に接続され、選択トランジスタSELのゲートは駆動信号線に接続されている。この駆動信号線は、1の画素共有ユニット539に接続された複数の行駆動信号線542のうちの一部である。
転送トランジスタTRは、転送トランジスタTRがオン状態となると、フォトダイオードPDの電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。転送トランジスタTRのゲート(転送ゲートTG)は、例えば、いわゆる縦型電極を含んでおり、後述の図53に示すように、半導体層(後述の図53の半導体層100S)の表面からPDに達する深さまで延在して設けられている。リセットトランジスタRSTは、フローティングディフュージョンFDの電位を所定の電位にリセットする。リセットトランジスタRSTがオン状態となると、フローティングディフュージョンFDの電位を電源線VDDの電位にリセットする。選択トランジスタSELは、画素回路210からの画素信号の出力タイミングを制御する。増幅トランジスタAMPは、画素信号として、フローティングディフュージョンFDに保持された電荷のレベルに応じた電圧の信号を生成する。増幅トランジスタAMPは、選択トランジスタSELを介して垂直信号線543に接続されている。この増幅トランジスタAMPは、列信号処理部550において、垂直信号線543に接続された負荷回路部(図48参照)とともにソースフォロアを構成している。増幅トランジスタAMPは、選択トランジスタSELがオン状態となると、フローティングディフュージョンFDの電圧を、垂直信号線543を介して列信号処理部550に出力する。リセットトランジスタRST、増幅トランジスタAMPおよび選択トランジスタSELは、例えば、N型のCMOSトランジスタである。
FD変換ゲイン切替トランジスタFDGは、フローティングディフュージョンFDでの電荷―電圧変換のゲインを変更する際に用いられる。一般に、暗い場所での撮影時には画素信号が小さい。Q=CVに基づき、電荷電圧変換を行う際に、フローティングディフュージョンFDの容量(FD容量C)が大きければ、増幅トランジスタAMPで電圧に変換した際のVが小さくなってしまう。一方、明るい場所では、画素信号が大きくなるので、FD容量Cが大きくなければ、フローティングディフュージョンFDで、フォトダイオードPDの電荷を受けきれない。さらに、増幅トランジスタAMPで電圧に変換した際のVが大きくなりすぎないように(言い換えると、小さくなるように)、FD容量Cが大きくなっている必要がある。これらを踏まえると、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGをオンにしたときには、FD変換ゲイン切替トランジスタFDG分のゲート容量が増えるので、全体のFD容量Cが大きくなる。一方、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGをオフにしたときには、全体のFD容量Cが小さくなる。このように、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGをオンオフ切り替えることで、FD容量Cを可変にし、変換効率を切り替えることができる。FD変換ゲイン切替トランジスタFDGは、例えば、N型のCMOSトランジスタである。
なお、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGを設けない構成も可能である。このとき、例えば、画素回路210は、例えば増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSELおよびリセットトランジスタRSTの3つのトランジスタで構成される。画素回路210は、例えば、増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSEL、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGなどの画素トランジスタの少なくとも1つを有する。
選択トランジスタSELは、電源線VDDと増幅トランジスタAMPとの間に設けられていてもよい。この場合、リセットトランジスタRSTのドレインが電源線VDDおよび選択トランジスタSELのドレインに電気的に接続されている。選択トランジスタSELのソースが増幅トランジスタAMPのドレインに電気的に接続されており、選択トランジスタSELのゲートが行駆動信号線542(図48参照)に電気的に接続されている。増幅トランジスタAMPのソース(画素回路210の出力端)が垂直信号線543に電気的に接続されており、増幅トランジスタAMPのゲートがリセットトランジスタRSTのソースに電気的に接続されている。なお、図示は省略するが、1の画素回路210を共有する画素541の数は、4以外であってもよい。例えば、2つまたは8つの画素541が1の画素回路210を共有してもよい。
図52は、複数の画素共有ユニット539と、垂直信号線543との接続態様の一例を表したものである。例えば、列方向に並ぶ4つの画素共有ユニット539が4つのグループに分けられており、この4つのグループ各々に垂直信号線543が接続されている。図52には、説明を簡単にするため、4つのグループが各々、1つの画素共有ユニット539を有する例を示したが、4つのグループが各々、複数の画素共有ユニット539を含んでいてもよい。このように、撮像装置1では、列方向に並ぶ複数の画素共有ユニット539が、1つまたは複数の画素共有ユニット539を含むグループに分けられていてもよい。例えば、このグループそれぞれに、垂直信号線543および列信号処理回路550が接続されており、それぞれのグループから画素信号を同時に読み出すことができるようになっている。あるいは、撮像装置1では、列方向に並ぶ複数の画素共有ユニット539に1つの垂直信号線543が接続されていてもよい。このとき、1つの垂直信号線543に接続された複数の画素共有ユニット539から、時分割で順次画素信号が読み出されるようになっている。
[撮像装置1の具体的構成]
図53は、撮像装置1の第1基板100、第2基板100および第3基板300の主面に対して垂直方向の断面構成の一例を表したものである。図53は、構成要素の位置関係を分かりやすくするため、模式的に表したものであり、実際の断面と異なっていてもよい。撮像装置1では、第1基板100、第2基板200および第3基板300がこの順に積層されている。撮像装置1は、さらに、第1基板100の裏面側(光入射面側)に受光レンズ401を有している。受光レンズ401と第1基板100との間に、カラーフィルタ層(図示せず)が設けられていてもよい。受光レンズ401は、例えば、画素541A,541B,541C,541D各々に設けられている。撮像装置1は、例えば、裏面照射型の撮像装置である。撮像装置1は、中央部に配置された画素アレイ部540と、画素アレイ部540の外側に配置された周辺部540Bとを有している。
第1基板100は、受光レンズ401側から順に、絶縁膜111、固定電荷膜112、半導体層100Sおよび配線層100Tを有している。半導体層100Sは、例えばシリコン基板により構成されている。半導体層100Sは、例えば、表面(配線層100T側の面)の一部およびその近傍に、pウェル層115を有しており、それ以外の領域(pウェル層115よりも深い領域)に、n型半導体領域114を有している。例えば、このn型半導体領域114およびpウェル層115によりpn接合型のフォトダイオードPDが構成されている。pウェル層115は、p型半導体領域である。
図54Aは、第1基板100の平面構成の一例を表したものである。図54Aは、主に、第1基板100の画素分離部117、フォトダイオードPD、フローティングディフュージョンFD、VSSコンタクト領域118および転送トランジスタTRの平面構成を表している。図53とともに、図54Aを用いて第1基板100の構成について説明する。
半導体層100Sの表面近傍には、フローティングディフュージョンFDおよびVSSコンタクト領域118が設けられている。フローティングディフュージョンFDは、pウェル層115内に設けられたn型半導体領域により構成されている。画素541A,541B,541C,541D各々のフローティングディフュージョンFD(フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4)は、例えば、画素共有ユニット539の中央部に互いに近接して設けられている(図54A)。詳細は後述するが、この共有ユニット539に含まれる4つのフローティングディフュージョン(フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4)は、第1基板100内(より具体的には配線層100Tの内)で、電気的接続手段(後述のパッド部120)を介して互いに電気的に接続されている。更に、フローティングディフュージョンFDは、第1基板100から第2基板200へ(より具体的には、配線層100Tから配線層200Tへ)と電気的手段(後述の貫通電極120E)を介して接続されている。第2基板200(より具体的には配線層200Tの内部)では、この電気的手段により、フローティングディフュージョンFDが、増幅トランジスタAMPのゲートおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGのソースに電気的に接続されている。
VSSコンタクト領域118は、基準電位線VSSに電気的に接続される領域であり、フローティングディフュージョンFDと離間して配置されている。例えば、画素541A,541B,541C,541Dでは、各画素のV方向の一端にフローティングディフュージョンFDが配置され、他端にVSSコンタクト領域118が配置されている(図54A)。VSSコンタクト領域118は、例えば、p型半導体領域により構成されている。VSSコンタクト領域118は、例えば接地電位や固定電位に接続されている。これにより、半導体層100Sに基準電位が供給される。
第1基板100には、フォトダイオードPD、フローティングディフュージョンFDおよびVSSコンタクト領域118とともに、転送トランジスタTRが設けられている。このフォトダイオードPD、フローティングディフュージョンFD、VSSコンタクト領域118および転送トランジスタTRは、画素541A,541B,541C,541D各々に設けられている。転送トランジスタTRは、半導体層100Sの表面側(光入射面側とは反対側、第2基板200側)に設けられている。転送トランジスタTRは、転送ゲートTGを有している。転送ゲートTGは、例えば、半導体層100Sの表面に対向する水平部分TGbと、半導体層100S内に設けられた垂直部分TGaとを含んでいる。垂直部分TGaは、半導体層100Sの厚み方向に延在している。垂直部分TGaの一端は水平部分TGbに接し、他端はn型半導体領域114内に設けられている。転送トランジスタTRを、このような縦型トランジスタにより構成することにより、画素信号の転送不良が生じにくくなり、画素信号の読み出し効率を向上させることができる。
転送ゲートTGの水平部分TGbは、垂直部分TGaに対向する位置から例えば、H方向において画素共有ユニット539の中央部に向かって延在している(図54A)。これにより、転送ゲートTGに達する貫通電極(後述の貫通電極TGV)のH方向の位置を、フローティングディフュージョンFD、VSSコンタクト領域118に接続される貫通電極(後述の貫通電極120E,121E)のH方向の位置に近づけることができる。例えば、第1基板100に設けられた複数の画素共有ユニット539は、互いに同じ構成を有している(図54A)。
半導体層100Sには、画素541A,541B,541C,541Dを互いに分離する画素分離部117が設けられている。画素分離部117は、半導体層100Sの法線方向(半導体層100Sの表面に対して垂直な方向)に延在して形成されている。画素分離部117は、画素541A,541B,541C,541Dを互いに仕切るように設けられており、例えば格子状の平面形状を有している(図54A,図54B)。画素分離部117は、例えば、画素541A,541B,541C,541Dを互いに電気的および光学的に分離する。画素分離部117は、例えば、遮光膜117Aおよび絶縁膜117Bを含んでいる。遮光膜117Aには、例えば、タングステン(W)等が用いられる。絶縁膜117Bは、遮光膜117Aとpウェル層115またはn型半導体領域114との間に設けられている。絶縁膜117Bは、例えば、酸化シリコン(SiO)によって構成されている。画素分離部117は、例えば、FTI(Full Trench Isolation)構造を有しており、半導体層100Sを貫通している。図示しないが、画素分離部117は半導体層100Sを貫通するFTI構造に限定されない。例えば、半導体層100Sを貫通しないDTI(Deep Trench Isolation)構造であっても良い。画素分離部117は、半導体層100Sの法線方向に延在して、半導体層100Sの一部の領域に形成される。
半導体層100Sには、例えば、第1ピニング領域113および第2ピニング領域116が設けられている。第1ピニング領域113は、半導体層100Sの裏面近傍に設けられており、n型半導体領域114と固定電荷膜112との間に配置されている。第2ピニング領域116は、画素分離部117の側面、具体的には、画素分離部117とpウェル層115またはn型半導体領域114との間に設けられている。第1ピニング領域113および第2ピニング領域116は、例えば、p型半導体領域により構成されている。
半導体層100Sと絶縁膜111との間には、負の固定電荷を有する固定電荷膜112が設けられている。固定電荷膜112が誘起する電界により、半導体層100Sの受光面(裏面)側の界面に、ホール蓄積層の第1ピニング領域113が形成される。これにより、半導体層100Sの受光面側の界面準位に起因した暗電流の発生が抑えられる。固定電荷膜112は、例えば、負の固定電荷を有する絶縁膜によって形成されている。この負の固定電荷を有する絶縁膜の材料としては、例えば、酸化ハフニウム、酸化ジルコン、酸化アルミニウム、酸化チタンまたは酸化タンタルが挙げられる。
固定電荷膜112と絶縁膜111との間には、遮光膜117Aが設けられている。この遮光膜117Aは、画素分離部117を構成する遮光膜117Aと連続して設けられていてもよい。この固定電荷膜112と絶縁膜111との間の遮光膜117Aは、例えば、半導体層100S内の画素分離部117に対向する位置に選択的に設けられている。絶縁膜111は、この遮光膜117Aを覆うように設けられている。絶縁膜111は、例えば、酸化シリコンにより構成されている。
半導体層100Sと第2基板200との間に設けられた配線層100Tは、半導体層100S側から、層間絶縁膜119、パッド部120,121、パッシベーション膜122、層間絶縁膜123および接合膜124をこの順に有している。転送ゲートTGの水平部分TGbは、例えば、この配線層100Tに設けられている。層間絶縁膜119は、半導体層100Sの表面全面にわたって設けられており、半導体層100Sに接している。層間絶縁膜119は、例えば酸化シリコン膜により構成されている。なお、配線層100Tの構成は上述の限りでなく、配線と絶縁膜とを有する構成であれば良い。
図54Bは、図54Aに示した平面構成とともに、パッド部120,121の構成を表している。パッド部120,121は、層間絶縁膜119上の選択的な領域に設けられている。パッド部120は、画素541A,541B,541C,541D各々のフローティングディフュージョンFD(フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4)を互いに接続するためのものである。パッド部120は、例えば、画素共有ユニット539毎に、平面視で画素共有ユニット539の中央部に配置されている(図54B)。このパッド部120は、画素分離部117を跨ぐように設けられており、フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4各々の少なくとも一部に重畳して配置されている(図53,図54B)。具体的には、パッド部120は、画素回路210を共有する複数のフローティングディフュージョンFD(フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4)各々の少なくとも一部と、その画素回路210を共有する複数のフォトダイオードPD(フォトダイオードPD1,PD2,PD3,PD4)の間に形成された画素分離部117の少なくとも一部とに対して、半導体層100Sの表面に対して垂直な方向に重なる領域に形成される。層間絶縁膜119には、パッド部120とフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4とを電気的に接続するための接続ビア120Cが設けられている。接続ビア120Cは、画素541A,541B,541C,541D各々に設けられている。例えば、接続ビア120Cにパッド部120の一部が埋め込まれることにより、パッド部120とフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4とが電気的に接続されている。
パッド部121は、複数のVSSコンタクト領域118を互いに接続するためのものである。例えば、V方向に隣り合う一方の画素共有ユニット539の画素541C,541Dに設けられたVSSコンタクト領域118と、他方の画素共有ユニット539の画素541A,541Bに設けられたVSSコンタクト領域118とがパッド部121により電気的に接続されている。パッド部121は、例えば、画素分離部117を跨ぐように設けられており、これら4つのVSSコンタクト領域118各々の少なくとも一部に重畳して配置されている。具体的には、パッド部121は、複数のVSSコンタクト領域118各々の少なくとも一部と、その複数のVSSコンタクト118の間に形成された画素分離部117の少なくとも一部とに対して、半導体層100Sの表面に対して垂直な方向に重なる領域に形成される。層間絶縁膜119には、パッド部121とVSSコンタクト領域118とを電気的に接続するための接続ビア121Cが設けられている。接続ビア121Cは、画素541A,541B,541C,541D各々に設けられている。例えば、接続ビア121Cにパッド部121の一部が埋め込まれることにより、パッド部121とVSSコンタクト領域118とが電気的に接続されている。例えば、V方向に並ぶ複数の画素共有ユニット539各々のパッド部120およびパッド部121は、H方向において略同じ位置に配置されている(図54B)。
パッド部120を設けることで、チップ全体において、各フローティングディフュージョンFDから画素回路210(例えば増幅トランジスタAMPのゲート電極)へ接続するための配線を減らすことができる。同様に、パッド部121を設けることで、チップ全体において、各VSSコンタクト領域118への電位を供給する配線を減らすことができる。これにより、チップ全体の面積の縮小、微細化された画素における配線間の電気的干渉の抑制、及び/又は部品点数の削減によるコスト削減などが可能になる。
パッド部120、121は、第1基板100、第2基板200の所望の位置に設けることができる。具体的には、パッド部120、121を配線層100T、半導体層200Sの絶縁領域212のいずれかに設けることができる。配線層100Tに設ける場合には、パッド部120、121を半導体層100Sに直接接触させても良い。具体的には、パッド部120、121が、フローティングディフュージョンFD及び/又はVSSコンタクト領域118の各々の少なくとも一部と直接接続される構成でも良い。また、パッド部120、121に接続するフローティングディフュージョンFD及び/又はVSSコンタクト領域118の各々から接続ビア120C,121Cを設け、配線層100T、半導体層200Sの絶縁領域2112の所望の位置にパッド部120、121を設ける構成でも良い。
特に、パッド部120、121を配線層100Tに設ける場合には、半導体層200Sの絶縁領域212におけるフローティングディフュージョンFD及び/又はVSSコンタクト領域118に接続される配線を減らすことができる。これにより、画素回路210を形成する第2基板200のうち、フローティングディフュージョンFDから画素回路210に接続するための貫通配線を形成するための絶縁領域212の面積を削減することができる。よって、画素回路210を形成する第2基板200の面積を大きく確保することができる。画素回路210の面積を確保することで、画素トランジスタを大きく形成することができ、ノイズ低減などによる画質向上に寄与することができる。
特に、画素分離部117にFTI構造を用いた場合、フローティングディフュージョンFD及び/又はVSSコンタクト領域118は、各画素541に設けることが好ましいため、パッド部120、121の構成を用いることで、第1基板100と第2基板200とを接続する配線を大幅に削減することができる。
また、図54Bのように、例えば複数のフローティングディフュージョンFDが接続されるパッド部120と、複数のVSSコンタクト118が接続されるパッド部121とは、V方向において直線状に交互に配置される。また、パッド部120、121は、複数のフォトダイオードPDや、複数の転送ゲートTGや、複数のフローティングディフュージョンFDに囲まれる位置に形成される。これにより、複数の素子を形成する第1基板100において、フローティングディフュージョンFDとVSSコンタクト領域118以外の素子を自由に配置することができ、チップ全体のレイアウトの効率化を図ることができる。また、各画素共有ユニット539に形成される素子のレイアウトにおける対称性が確保され、各画素541の特性のばらつきを抑えることができる。
パッド部120,121は、例えば、ポリシリコン(Poly Si)、より具体的には、不純物が添加されたドープドポリシリコンにより構成されている。パッド部120,121はポリシリコン、タングステン(W)、チタン(Ti)および窒化チタン(TiN)等の耐熱性の高い導電性材料により構成されていることが好ましい。これにより、第1基板100に第2基板200の半導体層200Sを貼り合わせた後に、画素回路210を形成することが可能となる。以下、この理由について説明する。なお、以下の説明において、第1基板100と第2基板200の半導体層200Sを貼り合わせた後に、画素回路210を形成する方法を、第1の製造方法と呼ぶ。
ここで、第2基板200に画素回路210を形成した後に、これを第1基板100に貼り合わせることも考え得る(以下第2の製造方法という)。この第2の製造方法では、第1基板100の表面(配線層100Tの表面)および第2基板200の表面(配線層200Tの表面)それぞれに、電気的接続用の電極を予め形成しておく。第1基板100と第2基板200を貼り合わせると、これと同時に、第1基板100の表面と第2基板200の表面のそれぞれに形成された電気的接続用の電極同士が接触する。これにより、第1基板100に含まれる配線と第2基板200に含まれる配線との間で電気的接続が形成される。よって、第2の製造方法を用いた撮像装置1の構成とすることで、例えば第1基板100と第2基板200の各々の構成に応じて適切なプロセスを用いて製造することができ、高品質、高性能な撮像装置を製造することができる。
このような第2の製造方法では、第1基板100と第2基板200とを貼り合わせる際に、貼り合せ用の製造装置に起因して、位置合わせの誤差が生じることがある。また、第1基板100および第2基板200は、例えば、直径数十cm程度の大きさを有するが、第1基板100と第2基板200とを貼り合わせる際に、この第1基板100、第2基板200各部の微視的領域で、基板の伸び縮みが発生するおそれがある。この基板の伸び縮みは、基板同士が接触するタイミングが多少ずれることに起因する。このような第1基板100および第2基板200の伸び縮みに起因して、第1基板100の表面および第2基板200の表面それぞれに形成された電気的接続用の電極の位置に、誤差が生じることがある。第2の製造方法では、このような誤差が生じても、第1基板100および第2基板200それぞれの電極同士が接触するように対処しておくことが好ましい。具体的には、第1基板100および第2基板200の電極の少なくとも一方、好ましくは両方を、上記誤差を考慮して大きくしておく。このため、第2の製造方法を用いると、例えば、第1基板100または第2基板200の表面に形成された電極の大きさ(基板平面方向の大きさ)が、第1基板100または第2基板200の内部から表面に厚み方向へ延在する内部電極の大きさよりも大きくなる。
一方、パッド部120,121を耐熱性の導電材料により構成することで、上記第1の製造方法を用いることが可能となる。第1の製造方法では、フォトダイオードPDおよび転送トランジスタTRなどを含む第1基板100を形成した後、この第1基板100と第2基板200(半導体層2000S)とを貼り合わせる。このとき、第2基板200は、画素回路210を構成する能動素子および配線層などのパターンは未形成の状態である。第2基板200はパターンを形成する前の状態であるため、仮に、第1基板100と第2基板200を貼り合わせる際、その貼り合せ位置に誤差が生じたとしても、この貼り合せ誤差によって、第1基板100のパターンと第2基板200のパターンとの間の位置合わせに誤差が生じることはない。なぜならば、第2基板200のパターンは、第1基板100と第2基板200を貼り合わせた後に、形成するからである。なお、第2基板にパターンを形成する際には、例えば、パターン形成のための露光装置において、第1基板に形成されたパターンを位置合わせの対象としながらパターン形成する。上記理由により、第1基板100と第2基板200との貼り合せ位置の誤差は、第1の製造方法においては、撮像装置1を製造する上で問題とならない。同様の理由で、第2の製造方法で生じる基板の伸び縮みに起因した誤差も、第1の製造方法においては、撮像装置1を製造する上で問題とならない。
第1の製造方法では、このようにして第1基板100と第2基板200(半導体層200S)とを貼り合せた後、第2基板200上に能動素子を形成する。この後、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGV(図53)を形成する。この貫通電極120E,121E,TGVの形成では、例えば、第2基板200の上方から、露光装置による縮小投影露光を用いて貫通電極のパターンを形成する。縮小露光投影を用いるため、仮に、第2基板200と露光装置との位置合わせに誤差が生じても、その誤差の大きさは、第2基板200においては、上記第2の製造方法の誤差の数分の一(縮小露光投影倍率の逆数)にしかならない。よって、第1の製造方法を用いた撮像装置1の構成とすることで、第1基板100と第2基板200の各々に形成される素子同士の位置合わせが容易になり、高品質、高性能な撮像装置を製造することができる。
このような第1の製造方法を用いて製造された撮像装置1は、第2の製造方法で製造された撮像装置と異なる特徴を有する。具体的には、第1の製造方法により製造された撮像装置1では、例えば、貫通電極120E,121E,TGVが、第2基板200から第1基板100に至るまで、略一定の太さ(基板平面方向の大きさ)となっている。あるいは、貫通電極120E,121E,TGVがテーパー形状を有するときには、一定の傾きのテーパー形状を有している。このような貫通電極120E,121E,TGVを有する撮像装置1は、画素541を微細化しやすい。
ここで、第1の製造方法により撮像装置1を製造すると、第1基板100と第2基板200(半導体層200S)とを貼り合わせた後に、第2基板200に能動素子を形成するので、第1基板100にも、能動素子の形成の際に必要な加熱処理の影響が及ぶことになる。このため、上記のように、第1基板100に設けられたパッド部120,121には、耐熱性の高い導電材料を用いることが好ましい。例えば、パッド部120,121には、第2基板200の配線層200Tに含まれる配線材の少なくとも一部よりも、融点の高い(すなわち耐熱性の高い)材料を用いていることが好ましい。例えば、パッド部120,121にドープトポリシリコン、タングステン、チタンあるいは窒化チタン等の耐熱性の高い導電材を用いる。これにより、上記第1の製造方法を用いて撮像装置1を製造することが可能となる。
パッシベーション膜122は、例えば、パッド部120,121を覆うように、半導体層100Sの表面全面にわたって設けられている(図53)。パッシベーション膜122は、例えば、窒化シリコン(SiN)膜により構成されている。層間絶縁膜123は、パッシベーション膜122を間にしてパッド部120,121を覆っている。この層間絶縁膜123は、例えば、半導体層100Sの表面全面にわたって設けられている。層間絶縁膜123は、例えば酸化シリコン(SiO)膜により構成されている。接合膜124は、第1基板100(具体的には配線層100T)と第2基板200との接合面に設けられている。即ち、接合膜124は、第2基板200に接している。この接合膜124は、第1基板100の主面全面にわたって設けられている。接合膜124は、例えば、窒化シリコン膜により構成されている。
受光レンズ401は、例えば、固定電荷膜112および絶縁膜111を間にして半導体層100Sに対向している(図53)。受光レンズ401は、例えば画素541A,541B,541C,541D各々のフォトダイオードPDに対向する位置に設けられている。
第2基板200は、第1基板100側から、半導体層200Sおよび配線層200Tをこの順に有している。半導体層200Sは、シリコン基板で構成されている。半導体層200Sでは、厚み方向にわたって、ウェル領域211が設けられている。ウェル領域211は、例えば、p型半導体領域である。第2基板20には、画素共有ユニット539毎に配置された画素回路210が設けられている。この画素回路210は、例えば、半導体層200Sの表面側(配線層200T側)に設けられている。撮像装置1では、第1基板100の表面側(配線層100T側)に第2基板200の裏面側(半導体層200S側)が向かうようにして、第2基板200が第1基板100に貼り合わされている。つまり、第2基板200は、第1基板100に、フェイストゥーバックで貼り合わされている。
図55~図59は、第2基板200の平面構成の一例を模式的に表している。図55には、半導体層200Sの表面近傍に設けられた画素回路210の構成を表す。図56は、配線層200T(具体的には後述の第1配線層W1)と、配線層200Tに接続された半導体層200Sおよび第1基板100の各部の構成を模式的に表している。図57~図59は、配線層200Tの平面構成の一例を表している。以下、図53とともに、図55~図59を用いて第2基板200の構成について説明する。図55および図56ではフォトダイオードPDの外形(画素分離部117とフォトダイオードPDとの境界)を破線で表し、画素回路210を構成する各トランジスタのゲート電極に重なる部分の半導体層200Sと素子分離領域213または絶縁領域214との境界を点線で表す。増幅トランジスタAMPのゲート電極に重なる部分では、チャネル幅方向の一方に、半導体層200Sと素子分離領域213との境界、および素子分離領域213と絶縁領域213との境界が設けられている。
第2基板200には、半導体層200Sを分断する絶縁領域212と、半導体層200Sの厚み方向の一部に設けられた素子分離領域213とが設けられている(図53)。例えば、H方向に隣り合う2つの画素回路210の間に設けられた絶縁領域212に、この2つの画素回路210に接続された2つの画素共有ユニット539の貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGV(貫通電極TGV1,TGV2,TGV3,TGV4)が配置されている(図56)。
絶縁領域212は、半導体層200Sの厚みと略同じ厚みを有している(図53)。半導体層200Sは、この絶縁領域212により分断されている。この絶縁領域212に、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVが配置されている。絶縁領域212は、例えば酸化シリコンにより構成されている。
貫通電極120E,121Eは、絶縁領域212を厚み方向に貫通して設けられている。貫通電極120E,121Eの上端は、配線層200Tの配線(後述の第1配線W1,第2配線W2,第3配線W3,第4配線W4)に接続されている。この貫通電極120E,121Eは、絶縁領域212、接合膜124、層間絶縁膜123およびパッシベーション膜122を貫通して設けられ、その下端はパッド部120,121に接続されている(図53)。貫通電極120Eは、パッド部120と画素回路210とを電気的に接続するためのものである。即ち、貫通電極120Eにより、第1基板100のフローティングディフュージョンFDが第2基板200の画素回路210に電気的に接続される。貫通電極121Eは、パッド部121と配線層200Tの基準電位線VSSとを電気的に接続するためのものである。即ち、貫通電極121Eにより、第1基板100のVSSコンタクト領域118が第2基板200の基準電位線VSSに電気的に接続される。
貫通電極TGVは、絶縁領域212を厚み方向に貫通して設けられている。貫通電極TGVの上端は、配線200Tの配線に接続されている。この貫通電極TGVは、絶縁領域212、接合膜124、層間絶縁膜123、パッシベーション膜122および層間絶縁膜119を貫通して設けられ、その下端は転送ゲートTGに接続されている(図53)。このような貫通電極TGVは、画素541A,541B,541C,541D各々の転送ゲートTG(転送ゲートTG1,TG2,TG3,TG4)と、配線層200Tの配線(行駆動信号線542の一部、具体的には、後述の図58の配線TRG1,TRG2,TRG3,TRG4)とを電気的に接続するためのものである。即ち、貫通電極TGVにより、第1基板100の転送ゲートTGが第2基板200の配線TRGに電気的に接続され、転送トランジスタTR(転送トランジスタTR1,TR2,TR3,TR4)各々に駆動信号が送られるようになっている。
絶縁領域212は、第1基板100と第2基板200とを電気的に接続するための前記貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVを、半導体層200Sと絶縁して設けるための領域である。例えば、H方向に隣り合う2つの画素回路210(共有ユニット539)の間に設けられた絶縁領域212に、この2つの画素回路210に接続された貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGV(貫通電極TGV1,TGV2,TGV3,TGV4)が配置されている。絶縁領域212は、例えば、V方向に延在して設けられている(図55,図56)。ここでは、転送ゲートTGの水平部分TGbの配置を工夫することにより、垂直部分TGaの位置に比べて、貫通電極TGVのH方向の位置が貫通電極120E,121EのH方向の位置に近づくように配置されている(図54A,図56)。例えば、貫通電極TGVは、H方向において、貫通電極120E,120Eと略同じ位置に配置されている。これにより、V方向に延在する絶縁領域212に、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVをまとめて設けることができる。別の配置例として、垂直部分TGaに重畳する領域のみに水平部分TGbを設けることも考え得る。この場合には、垂直部分TGaの略直上に貫通電極TGVが形成され、例えば、各画素541のH方向およびV方向の略中央部に貫通電極TGVが配置される。このとき、貫通電極TGVのH方向の位置と貫通電極120E,121EのH方向の位置とが大きくずれる。貫通電極TGVおよび貫通電極120E,121Eの周囲には、近接する半導体層200Sから電気的に絶縁するため、例えば、絶縁領域212を設ける。貫通電極TGVのH方向の位置と貫通電極120E,121EのH方向の位置とが大きく離れる場合には、貫通電極120E,121E,TGV各々の周囲に絶縁領域212を独立して設けることが必要となる。これにより、半導体層200Sが細かく分断されることになる。これに比べ、V方向に延在する絶縁領域212に、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVをまとめて配置するレイアウトは、半導体層200SのH方向の大きさを大きくすることができる。よって、半導体層200Sにおける半導体素子形成領域の面積を大きく確保することができる。これにより、例えば、増幅トランジスタAMPのサイズを大きくし、ノイズを抑えることが可能となる。
画素共有ユニット539は、図51を参照して説明したように、複数の画素541のそれぞれに設けられたフローティングディフュージョンFDの間を電気的に接続し、これら複数の画素541が1つの画素回路210を共有する構造を有している。そして、前記フローティングディフュージョンFD間の電気的接続は、第1基板100に設けられたパッド部120によってなされている(図53、図54B)。第1基板100に設けられた電気的接続部(パッド部120)と第2基板200に設けられた画素回路210は、1つの貫通電極120Eを介して電気的に接続されている。別の構造例として、フローティングディフュージョンFD間の電気的接続部を第2基板200に設けることも考え得る。この場合、画素共有ユニット539には、フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4各々に接続される4つの貫通電極が設けられる。したがって、第2基板200において、半導体層200Sを貫通する貫通電極の数が増え、これら貫通電極の周囲を絶縁する絶縁領域212が大きくなる。これに比べ、第1基板100にパッド部120を設ける構造(図53,図54B)は、貫通電極の数を減らし、絶縁領域212を小さくすることができる。よって、半導体層200Sにおける半導体素子形成領域の面積を大きく確保することができる。これにより、例えば、増幅トランジスタAMPのサイズを大きくし、ノイズを抑えることが可能となる。
素子分離領域213は、半導体層200Sの表面側に設けられている。素子分離領域213は、STI(Shallow Trench Isolation)構造を有している。この素子分離領域213では、半導体層200Sが厚み方向(第2基板200の主面に対して垂直方向)に掘り込まれており、この掘り込みに絶縁膜が埋め込まれている。この絶縁膜は、例えば、酸化シリコンにより構成されている。素子分離領域213は、画素回路210を構成する複数のトランジスタ間を、画素回路210のレイアウトに応じて素子分離するものである。素子分離領域213の下方(半導体層200Sの深部)には、半導体層200S(具体的には、ウェル領域211)が延在している。
ここで、図54A,図54Bおよび図55を参照して、第1基板100での画素共有ユニット539の外形形状(基板平面方向の外形形状)と、第2基板200での画素共有ユニット539の外形形状との違いを説明する。
撮像装置1では、第1基板100および第2基板200の両方にわたり、画素共有ユニット539が設けられている。例えば、第1基板100に設けられた画素共有ユニット539の外形形状と、第2基板200に設けられた画素共有ユニット539の外形形状とは互いに異なっている。
図54A,図54Bでは、画素541A,541B,541C,541Dの外形線を一点鎖線で表し、画素共有ユニット539の外形形状を太線で表している。例えば、第1基板100の画素共有ユニット539は、H方向に隣接して配置された2つの画素541(画素541A,541B)と、これにV方向に隣接して配置された2つの画素541(画素541C,541D)により構成されている。即ち、第1基板100の画素共有ユニット539は、隣接する2行×2列の4つの画素541により構成されており、第1基板100の画素共有ユニット539は、略正方形の外形形状を有している。画素アレイ部540では、このような画素共有ユニット539が、H方向へ2画素ピッチ(画素541の2個分に相当するピッチ)、かつ、V方向へ2画素ピッチ(画素541の2個分に相当するピッチ)、で隣接して配列されている。
図55および図56では、画素541A,541B,541C,541Dの外形線を一点鎖線で表し、画素共有ユニット539の外形形状を太線で表している。例えば、第2基板200の画素共有ユニット539の外形形状は、H方向において第1基板100の画素共有ユニット539よりも小さく、V方向において第1基板100の画素共有ユニット539よりも大きくなっている。例えば、第2基板200の画素共有ユニット539は、H方向には画素1個分に相当する大きさ(領域)で形成され、V方向には、画素4個分に相当する大きさで形成されている。即ち、第2基板200の画素共有ユニット539は、隣接する1行×4列に配列された画素に相当する大きさで形成されており、第2基板200の画素共有ユニット539は、略長方形の外形形状を有している。
例えば、各画素回路210では、選択トランジスタSEL、増幅トランジスタAMP、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGがこの順にV方向に並んで配置されている(図55)。各画素回路210の外形形状を、上記のように、略長方形状に設けることにより、一方向(図55ではV方向)に4つのトランジスタ(選択トランジスタSEL、増幅トランジスタAMP、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDG)を並べて配置することができる。これにより、増幅トランジスタAMPのドレインと、リセットトランジスタRSTのドレインとを一の拡散領域(電源線VDDに接続される拡散領域)で共有することができる。例えば、各画素回路210の形成領域を略正方形状に設けることも可能である(後述の図68参照)。この場合には、一方向に沿って2つのトランジスタが配置され、増幅トランジスタAMPのドレインと、リセットトランジスタRSTのドレインとを一の拡散領域で共有することが困難となる。よって、画素回路210の形成領域を略長方形状に設けることにより、4つのトランジスタを近接して配置しやすくなり、画素回路210の形成領域を小さくすることができる。即ち、画素の微細化を行うことができる。また、画素回路210の形成領域を小さくすることが不要であるときには、増幅トランジスタAMPの形成領域を大きくし、ノイズを抑えることが可能となる。
例えば、半導体層200Sの表面近傍には、選択トランジスタSEL、増幅トランジスタAMP、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGに加えて、基準電位線VSSに接続されるVSSコンタクト領域218が設けられている。VSSコンタクト領域218は、例えば、p型半導体領域により構成されている。VSSコンタクト領域218は、配線層200Tの配線および貫通電極121Eを介して第1基板100(半導体層100S)のVSSコンタクト領域118に電気的に接続されている。このVSSコンタクト領域218は、例えば、素子分離領域213を間にして、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGのソースと隣り合う位置に設けられている(図55)。
次に、図54Bおよび図55を参照して、第1基板100に設けられた画素共有ユニット539と第2基板200に設けられた画素共有ユニット539との位置関係を説明する。例えば、第1基板100のV方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のうち、一方(例えば図54Bの紙面上側)の画素共有ユニット539は、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のうちの一方(例えば、図55の紙面左側)の画素共有ユニット539に接続されている。例えば、第1基板100のV方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のうち、他方(例えば図54Bの紙面下側)の画素共有ユニット539は、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のうちの他方(例えば、図55の紙面右側)の画素共有ユニット539に接続されている。
例えば、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539では、一方の画素共有ユニット539の内部レイアウト(トランジスタ等の配置)が、他方の画素共有ユニット539の内部レイアウトをV方向およびH方向に反転させたレイアウトに略等しくなっている。以下、このレイアウトによって得られる効果を説明する。
第1基板100のV方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539では、各々のパッド部120が、画素共有ユニット539の外形形状の中央部、即ち、画素共有ユニット539のV方向およびH方向の中央部に配置される(図54B)。一方、第2基板200の画素共有ユニット539は、上記のように、V方向に長い略長方形の外形形状を有しているので、例えば、パッド部120に接続される増幅トランジスタAMPは、画素共有ユニット539のV方向の中央から紙面上方にずれた位置に配置されている。例えば、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539の内部レイアウトが同じであるとき、一方の画素共有ユニット539の増幅トランジスタAMPと、パッド部120(例えば、図54の紙面上側の画素共有ユニット539のパッド部120)との距離は比較的短くなる。しかし、他方の画素共有ユニット539の増幅トランジスタAMPと、パッド部120(例えば、図54の紙面下側の画素共有ユニット539のパッド部120)との距離が長くなる。このため、この増幅トランジスタAMPとパッド部120との接続に要する配線の面積が大きくなり、画素共有ユニット539の配線レイアウトが複雑になるおそれがある。このことは、撮像装置1の微細化に影響を及ぼす可能性がある。
これに対して、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539で、互いの内部レイアウトを少なくともV方向に反転させることにより、これら2つの画素共有ユニット539の両方の増幅トランジスタAMPとパッド部120との距離を短くすることができる。したがって、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539の内部レイアウトを同じにした構成と比べて、撮像装置1の微細化を行いやすくなる。なお、第2基板200の複数の画素共有ユニット539各々の平面レイアウトは、図55に記載の範囲では左右対称であるが、後述する図56に記載の第1配線層W1のレイアウトまで含めると、左右非対称のものとなる。
また、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539の内部レイアウトは、互いに、H方向にも反転されていることが好ましい。以下、この理由について説明する。図56に示したように、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539はそれぞれ、第1基板100のパッド部120,121に接続されている。例えば、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のH方向の中央部(H方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539の間)にパッド部120,121が配置されている。したがって、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539の内部レイアウトを、互いに、H方向にも反転させることにより、第2基板200の複数の画素共有ユニット539それぞれとパッド部120,121との距離を小さくすることができる。即ち、撮像装置1の微細化を更に行いやすくなる。
また、第2基板200の画素共有ユニット539の外形線の位置は、第1基板100の画素共有ユニット539のいずれかの外形線の位置に揃っていなくてもよい。例えば、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のうち、一方(例えば図56の紙面左側)の画素共有ユニット539では、V方向の一方(例えば図56の紙面上側)の外形線が、対応する第1基板100の画素共有ユニット539(例えば図54Bの紙面上側)のV方向の一方の外形線の外側に配置されている。また、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のうち、他方(例えば図56の紙面右側)の画素共有ユニット539では、V方向の他方(例えば図56の紙面下側)の外形線が、対応する第1基板100の画素共有ユニット539(例えば図54Bの紙面下側)のV方向の他方の外形線の外側に配置されている。このように、第2基板200の画素共有ユニット539と、第1基板100の画素共有ユニット539とを互いに配置することにより、増幅トランジスタAMPとパッド部120との距離を短くすることが可能となる。したがって、撮像装置1の微細化を行いやすくなる。
また、第2基板200の複数の画素共有ユニット539の間で、互いの外形線の位置は揃っていなくてもよい。例えば、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539は、V方向の外形線の位置がずれて配置されている。これにより、増幅トランジスタAMPとパッド部120との距離を短くすることが可能となる。したがって、撮像装置1の微細化を行いやすくなる。
図54Bおよび図56を参照して、画素アレイ部540での画素共有ユニット539の繰り返し配置について説明する。第1基板100の画素共有ユニット539は、H方向に2つ分の画素541の大きさ、およびV方向に2つ分の画素541の大きさを有している(図54B)。例えば、第1基板100の画素アレイ部540では、この4つの画素541に相当する大きさの画素共有ユニット539が、H方向へ2画素ピッチ(画素541の2つ分に相当するピッチ)、かつ、V方向へ2画素ピッチ(画素541の2つ分に相当するピッチ)、で隣接して繰り返し配列されている。あるいは、第1基板100の画素アレイ部540に、画素共有ユニット539がV方向に2つ隣接して配置された一対の画素共有ユニット539が設けられていてもよい。第1基板100の画素アレイ部540では、例えば、この一対の画素共有ユニット539が、H方向へ2画素ピッチ(画素541の2つ分に相当するピッチ)、かつ、V方向へ4画素ピッチ(画素541の4つ分に相当するピッチ)、で隣接して繰り返し配列している。第2基板200の画素共有ユニット539は、H方向に1つ分の画素541の大きさ、およびV方向に4つ分の画素541の大きさを有している(図56)。例えば、第2基板200の画素アレイ部540には、この4つの画素541に相当する大きさの画素共有ユニット539を2つ含む、一対の画素共有ユニット539が設けられている。この画素共有ユニット539は、H方向に隣接して配置され、かつ、V方向にはずらして配置されている。第2基板200の画素アレイ部540では、例えば、この一対の画素共有ユニット539が、H方向へ2画素ピッチ(画素541の2個分に相当するピッチ)、かつ、V方向へ4画素ピッチ(画素541の4個分に相当するピッチ)、で隙間なく隣接して繰り返し配列されている。このような画素共有ユニット539の繰り返し配置により、画素共有ユニット539を隙間なく配置することが可能となる。したがって、撮像装置1の微細化を行いやすくなる。
増幅トランジスタAMPは、例えば、Fin型等の三次元構造を有していることが好ましい(図53)。これにより、実効のゲート幅の大きさが大きくなり、ノイズを抑えることが可能となる。選択トランジスタSEL、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGは、例えば、プレーナー構造を有している。増幅トランジスタAMPがプレーナー構造を有していてもよい。あるいは、選択トランジスタSEL、リセットトランジスタRSTまたはFD変換ゲイン切替トランジスタFDGが、三次元構造を有していてもよい。
配線層200Tは、例えば、パッシベーション膜221、層間絶縁膜222および複数の配線(第1配線層W1,第2配線層W2,第3配線層W3,第4配線層W4)を含んでいる。パッシベーション膜221は、例えば、半導体層200Sの表面に接しており、半導体層200Sの表面全面を覆っている。このパッシベーション膜221は、選択トランジスタSEL、増幅トランジスタAMP、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDG各々のゲート電極を覆っている。層間絶縁膜222は、パッシベーション膜221と第3基板300との間に設けられている。この層間絶縁膜222により、複数の配線(第1配線層W1,第2配線層W2,第3配線層W3,第4配線層W4)が分離されている。層間絶縁膜222は、例えば、酸化シリコンにより構成されている。
配線層200Tには、例えば、半導体層200S側から、第1配線層W1、第2配線層W2、第3配線層W3、第4配線層W4およびコンタクト部201,202がこの順に設けられ、これらが互いに層間絶縁膜222により絶縁されている。層間絶縁膜222には、第1配線層W1、第2配線層W2、第3配線層W3または第4配線層W4と、これらの下層とを接続する接続部が複数設けられている。接続部は、層間絶縁膜222に設けた接続孔に、導電材料を埋設した部分である。例えば、層間絶縁膜222には、第1配線層W1と半導体層200SのVSSコンタクト領域218とを接続する接続部218Vが設けられている。例えば、このような第2基板200の素子同士を接続する接続部の孔径は、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVの孔径と異なっている。具体的には、第2基板200の素子同士を接続する接続孔の孔径は、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVの孔径よりも小さくなっていることが好ましい。以下、この理由について説明する。配線層200T内に設けられた接続部(接続部218V等)の深さは、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVの深さよりも小さい。このため接続部は、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVに比べて、容易に接続孔へ導電材を埋めることができる。この接続部の孔径を、貫通電極120E,121Eおよび貫通電極TGVの孔径よりも小さくすることにより、撮像装置1の微細化を行いやすくなる。
例えば、第1配線層W1により、貫通電極120Eと増幅トランジスタAMPのゲートおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGのソース(具体的にはFD変換ゲイン切替トランジスタFDGのソースに達する接続孔)とが接続されている。第1配線層W1は、例えば、貫通電極121Eと接続部218Vとを接続しており、これにより、半導体層200SのVSSコンタクト領域218と半導体層100SのVSSコンタクト領域118とが電気的に接続される。
次に、図57~図59を用いて、配線層200Tの平面構成について説明する。図57は、第1配線層W1および第2配線層W2の平面構成の一例を表したものである。図58は、第2配線層W2および第3配線層W3の平面構成の一例を表したものである。図59は、第3配線層W3および第4配線層W4の平面構成の一例を表したものである。
例えば、第3配線層W3は、H方向(行方向)に延在する配線TRG1,TRG2,TRG3,TRG4,SELL,RSTL,FDGLを含んでいる(図58)。これらの配線は、図51を参照して説明した複数の行駆動信号線542に該当する。配線TRG1,TRG2,TRG3,TRG4は各々、転送ゲートTG1,TG2,TG3,TG4に駆動信号を送るためのものである。配線TRG1,TRG2,TRG3,TRG4は各々、第2配線層W2、第1配線層W1および貫通電極120Eを介して転送ゲートTG1,TG2,TG3,TG4に接続されている。配線SELLは選択トランジスタSELのゲートに、配線RSTLはリセットトランジスタRSTのゲートに、配線FDGLは、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGのゲートに各々駆動信号を送るためのものである。配線SELL,RSTL,FDGLは各々、第2配線層W2、第1配線層W1および接続部を介して、選択トランジスタSEL,リセットトランジスタRST,FD変換ゲイン切替トランジスタFDG各々のゲートに接続されている。
例えば、第4配線層W4は、V方向(列方向)に延在する電源線VDD、基準電位線VSSおよび垂直信号線543を含んでいる(図59)。電源線VDDは、第3配線層W3、第2配線層W2、第1配線層W1および接続部を介して増幅トランジスタAMPのドレインおよびリセットトランジスタRSTのドレインに接続されている。基準電位線VSSは、第3配線層W3、第2配線層W2、第1配線層W1および接続部218Vを介してVSSコンタクト領域218に接続されている。また、基準電位線VSSは、第3配線層W3、第2配線層W2、第1配線層W1、貫通電極121Eおよびパッド部121を介して第1基板100のVSSコンタクト領域118に接続されている。垂直信号線543は、第3配線層W3、第2配線層W2、第1配線層W1および接続部を介して選択トランジスタSELのソース(Vout)に接続されている。
コンタクト部201,202は、平面視で画素アレイ部540に重なる位置に設けられていてもよく(例えば、図50)、あるいは、画素アレイ部540の外側の周辺部540Bに設けられていてもよい(例えば、図53)。コンタクト部201,202は、第2基板200の表面(配線層200T側の面)に設けられている。コンタクト部201,202は、例えば、Cu(銅)およびAl(アルミニウム)などの金属により構成されている。コンタクト部201,202は、配線層200Tの表面(第3基板300側の面)に露出している。コンタクト部201,202は、第2基板200と第3基板300との電気的な接続および、第2基板200と第3基板300との貼り合わせに用いられる。
図53には、第2基板200の周辺部540Bに周辺回路を設けた例を図示した。この周辺回路は、行駆動部520の一部または列信号処理部550の一部等を含んでいてもよい。また、図50に記載のように、第2基板200の周辺部540Bには周辺回路を配置せず、接続孔部H1,H2を画素アレイ部540の近傍に配置するようにしてもよい。
第3基板300は、例えば、第2基板200側から配線層300Tおよび半導体層300Sをこの順に有している。例えば、半導体層300Sの表面は、第2基板200側に設けられている。半導体層300Sは、シリコン基板で構成されている。この半導体層300Sの表面側の部分には、回路が設けられている。具体的には、半導体層300Sの表面側の部分には、例えば、入力部510A、行駆動部520、タイミング制御部530、列信号処理部550、画像信号処理部560および出力部510Bのうちの少なくとも一部が設けられている。半導体層300Sと第2基板200との間に設けられた配線層300Tは、例えば、層間絶縁膜と、この層間絶縁膜により分離された複数の配線層と、コンタクト部301,302とを含んでいる。コンタクト部301,302は、配線層300Tの表面(第2基板200側の面)に露出されており、コンタクト部301は第2基板200のコンタクト部201に、コンタクト部302は第2基板200のコンタクト部202に各々接している。コンタクト部301,302は、半導体層300Sに形成された回路(例えば、入力部510A、行駆動部520、タイミング制御部530、列信号処理部550、画像信号処理部560および出力部510Bの少なくともいずれか)に電気的に接続されている。コンタクト部301,302は、例えば、Cu(銅)およびアルミニウム(Al)等の金属により構成されている。例えば、接続孔部H1を介して外部端子TAが入力部510Aに接続されており、接続孔部H2を介して外部端子TBが出力部510Bに接続されている。
ここで、撮像装置1の特徴について説明する。
一般に、撮像装置は、主な構成として、フォトダイオードと画素回路とからなる。ここで、フォトダイオードの面積を大きくすると光電変換の結果発生する電荷が増加し、その結果画素信号のシグナル/ノイズ比(S/N比)が改善し、撮像装置はよりよい画像データ(画像情報)を出力することができる。一方、画素回路に含まれるトランジスタのサイズ(特に増幅トランジスタのサイズ)を大きくすると、画素回路で発生するノイズが減少し、その結果撮像信号のS/N比が改善し、撮像装置はよりよい画像データ(画像情報)を出力することができる。
しかし、フォトダイオードと画素回路とを同一の半導体基板に設けた撮像装置において、半導体基板の限られた面積の中でフォトダイオードの面積を大きくすると、画素回路に備わるトランジスタのサイズが小さくなってしまうことが考えられる。また、画素回路に備わるトランジスタのサイズを大きくすると、フォトダイオードの面積が小さくなってしまうことが考えられる。
これらの課題を解決するために、例えば、本実施の形態の撮像装置1は、複数の画素541が1つの画素回路210を共有し、かつ、共有した画素回路210をフォトダイオードPDに重畳して配置する構造を用いる。これにより、半導体基板の限られた面積の中で、フォトダイオードPDの面積をできるだけ大きくすることと、画素回路210に備わるトランジスタのサイズをできるだけ大きくすることとを実現することができる。これにより、画素信号のS/N比を改善し、撮像装置1がよりよい画像データ(画像情報)を出力することができる。
複数の画素541が1つの画素回路210を共有し、これをフォトダイオードPDに重畳して配置する構造を実現する際、複数の画素541各々のフローティングディフュージョンFDから1つの画素回路210に接続される複数の配線が延在する。画素回路210を形成する半導体基板200の面積を大きく確保するためには、例えばこれらの延在する複数の配線の間を相互に接続し、1つにまとめる接続配線を形成することができる。VSSコンタクト領域118から延在する複数の配線についても同様に、延在する複数の配線の間を相互に接続し、1つにまとめる接続配線を形成することができる。
例えば、複数の画素541各々のフローティングディフュージョンFDから延在する複数の配線の間を相互に接続する接続配線を、画素回路210を形成する半導体基板200において形成すると、画素回路210に含まれるトランジスタを形成する面積が小さくなってしまうことが考えられる。同様に、複数の画素541各々のVSSコンタクト領域118から延在する複数の配線の間を相互接続して1つにまとめる接続配線を、画素回路210を形成する半導体基板200に形成すると、これにより画素回路210に含まれるトランジスタを形成する面積が小さくなってしまうことが考えられる。
これらの課題を解決するために、例えば本実施の形態の撮像装置1は、複数の画素541が1つの画素回路210を共有し、かつ、共有した画素回路210をフォトダイオードPDに重畳して配置する構造であって、前記複数の画素541各々のフローティングディフュージョンFDの間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、前記複数の画素541のそれぞれに備わるVSSコンタクト領域118の間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、を第1基板100に設けた構造を備えることができる。
ここで、前記複数の画素541各々のフローティングディフュージョンFDの間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、前記複数の画素541各々のVSSコンタクト領域118の間を相互に接続して1つにまとめる接続配線とを、第1基板100に設けるための製造方法として、先に述べた第2の製造方法を用いると、例えば、第1基板100および第2基板200各々の構成に応じて適切なプロセスを用いて製造することができ、高品質、高性能な撮像装置を製造することができる。また、容易なプロセスで第1基板100および第2基板200の接続配線を形成することができる。具体的には、上記第2の製造方法を用いる場合、第1基板100と第2基板200の貼り合せ境界面となる第1基板100の表面と第2基板200の表面とに、フローティングディフュージョンFDに接続する電極とVSSコンタクト領域118に接続する電極とをそれぞれ設ける。さらに、第1基板100と第2基板200を貼り合せた際にこれら2つの基板表面に設けた電極間で位置ずれが発生してもこれら2つの基板表面に形成した電極同士が接触するように、これら2つの基板表面に形成する電極を大きくすることが好ましい。この場合、撮像装置1に備わる各画素の限られた面積の中に上記電極を配置することが難しくなってしまうことが考えられる。
第1基板100と第2基板200の貼り合せ境界面に大きな電極が必要となる課題を解決するために、例えば本実施の形態の撮像装置1は、複数の画素541が1つの画素回路210を共有し、かつ、共有した画素回路210をフォトダイオードPDに重畳して配置する製造方法として、先に述べた第1の製造方法を用いることができる。これにより、第1基板100および第2基板200各々に形成される素子同士の位置合わせが容易になり、高品質、高性能な撮像装置を製造することができる。さらに、この製造方法を用いることによって生じる固有の構造を備えることができる。すなわち、第1基板100の半導体層100Sと配線層100Tと第2基板200の半導体層200Sと配線層200Tをこの順で積層した構造、言い換えれば、第1基板100と第2基板200をフェイストゥーバックで積層した構造を備え、かつ、第2基板200の半導体層200Sの表面側から、半導体層200Sと第1基板100の配線層100Tを貫通して、第1基板100の半導体層100Sの表面へと至る、貫通電極120E,121Eを備える。
前記複数の画素541各々のフローティングディフュージョンFDの間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、前記複数の画素541各々のVSSコンタクト領域118の間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、を第1基板100に設けた構造において、この構造と第2の基板200とを前記第1の製造方法を用いて積層し第2の基板200に画素回路210を形成すると、画素回路210に備わる能動素子を形成する際に必要となる加熱処理の影響が、第1基板100に形成した上記接続配線に及んでしまう可能性がある。
そこで、上記接続配線に対して、上記能動素子を形成する際の加熱処理の影響が及んでしまう課題を解決するために、本実施の形態の撮像装置1は、前記複数の画素541各々のフローティングディフュージョンFD同士を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、前記複数の画素541各々のVSSコンタクト領域118の間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、に耐熱性の高い導電材料を用いることが望ましい。具体的には、耐熱性の高い導電材料は、第2基板200の配線層200Tに含まれる配線材の少なくとも一部よりも、融点の高い材料を用いることができる。
このように、例えば本実施の形態の撮像装置1は、(1)第1基板100と第2基板200をフェイストゥーバックで積層した構造(具体的には、第1基板100の半導体層100Sと配線層100Tと第2基板200の半導体層200Sと配線層200Tをこの順で積層する構造)と、(2)第2基板200の半導体層200Sの表面側から、半導体層200Sと第1基板100の配線層100Tを貫通して、第1基板100の半導体層100Sの表面へと至る、貫通電極120E,121Eを設けた構造と、(3)複数の画素541のそれぞれに備わるフローティングディフュージョンFDの間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、複数の画素541のそれぞれに備わるVSSコンタクト領域118の間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、を耐熱性の高い導電材料で形成した構造と、を備えることで、第1基板100と第2基板200との界面に大きな電極を備えることなく、第1基板100に、複数の画素541のそれぞれに備わるフローティングディフュージョンFDの間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、複数の画素541のそれぞれに備わるVSSコンタクト領域118の間を相互に接続して1つにまとめる接続配線と、を設けることを可能としている。
[撮像装置1の動作]
次に、図60および図61を用いて撮像装置1の動作について説明する。図60および図61は、図50に各信号の経路を表す矢印を追記したものである。図60は、外部から撮像装置1に入力される入力信号と、電源電位および基準電位の経路を矢印で表したものである。図61は、撮像装置1から外部に出力される画素信号の信号経路を矢印で表している。例えば、入力部510Aを介して撮像装置1に入力された入力信号(例えば、画素クロックおよび同期信号)は、第3基板300の行駆動部520へ伝送され、行駆動部520で行駆動信号が作り出される。この行駆動信号は、コンタクト部301,201を介して第2基板200に送られる。更に、この行駆動信号は、配線層200T内の行駆動信号線542を介して、画素アレイ部540の画素共有ユニット539各々に到達する。第2基板200の画素共有ユニット539に到達した行駆動信号のうち、転送ゲートTG以外の駆動信号は画素回路210に入力されて、画素回路210に含まれる各トランジスタが駆動される。転送ゲートTGの駆動信号は貫通電極TGVを介して第1基板100の転送ゲートTG1,TG2,TG3,TG4に入力され、画素541A,541B,541C,541Dが駆動される(図60)。また、撮像装置1の外部から、第3基板300の入力部510A(入力端子511)に供給された電源電位および基準電位は、コンタクト部301,201を介して第2基板200に送られ、配線層200T内の配線を介して、画素共有ユニット539各々の画素回路210に供給される。基準電位は、さらに貫通電極121Eを介して、第1基板100の画素541A,541B,541C,541Dへも供給される。一方、第1基板100の画素541A,541B,541C,541Dで光電変換された画素信号は、貫通電極120Eを介して画素共有ユニット539毎に第2基板200の画素回路210に送られる。この画素信号に基づく画素信号は、画素回路210から垂直信号線543およびコンタクト部202,302を介して第3基板300に送られる。この画素信号は、第3基板300の列信号処理部550および画像信号処理部560で処理された後、出力部510Bを介して外部に出力される。
[効果]
本実施の形態では、画素541A,541B,541C,541D(画素共有ユニット539)と画素回路210とが互いに異なる基板(第1基板100および第2基板200)に設けられている。これにより、画素541A,541B,541C,541Dおよび画素回路210を同一基板に形成した場合と比べて、画素541A,541B,541C,541Dおよび画素回路210の面積を拡大することができる。その結果、光電変換により得られる画素信号の量を増大させ、かつ、画素回路210のトランジスタノイズを低減することが可能となる。これらにより、画素信号のシグナル/ノイズ比を改善して、撮像装置1は、よりよい画素データ(画像情報)を出力することが可能となる。また、撮像装置1の微細化(言い換えれば、画素サイズの縮小および撮像装置1の小型化)が可能となる。撮像装置1は、画素サイズの縮小により、単位面積当たりの画素数を増加させることができ、高画質の画像を出力することができる。
また、撮像装置1では、第1基板100および第2基板200が、絶縁領域212に設けられた貫通電極120E,121Eによって互いに電気的に接続されている。例えば、第1基板100と第2基板200とをパッド電極同士の接合により接続する方法や、半導体層を貫通する貫通配線(例えばTSV(Thorough Si Via))により接続する方法も考
え得る。このような方法に比べて、絶縁領域212に貫通電極120E,121Eを設けることにより、第1基板100および第2基板200の接続に要する面積を小さくすることができる。これにより、画素サイズを縮小し、撮像装置1をより小型化することができる。また、1画素あたりの面積の更なる微細化により、解像度をより高くすることができる。チップサイズの小型化が不要なときには、画素541A,541B,541C,541Dおよび画素回路210の形成領域を拡大することができる。その結果、光電変換により得られる画素信号の量を増大させ、かつ、画素回路210に備わるトランジスタのノイズを低減することが可能となる。これにより、画素信号のシグナル/ノイズ比を改善して、撮像装置1はよりよい画素データ(画像情報)を出力することが可能となる。
また、撮像装置1では、画素回路210と列信号処理部550および画像信号処理部560とが互いに異なる基板(第2基板200および第3基板300)に設けられている。これにより、画素回路210と列信号処理部550および画像信号処理部560とを同一基板に形成した場合と比べて、画素回路210の面積と、列信号処理部550および画像信号処理部560の面積とを拡大することができる。これにより、列信号処理部550で生じるノイズを低減したり、画像信号処理部560により高度な画像処理回路を搭載することが可能となる。よって、画素信号のシグナル/ノイズ比を改善して、撮像装置1はよりよい画素データ(画像情報)を出力することが可能となる。
また、撮像装置1では、画素アレイ部540が、第1基板100および第2基板200に設けられ、かつ、列信号処理部550および画像信号処理部560が第3基板300に設けられている。また、第2基板200と第3基板300とを接続するコンタクト部201,202,301,302は、画素アレイ部540の上方に形成されている。このため、コンタクト部201,202,301,302は、画素アレイに備わる各種配線からレイアウト上の干渉を受けずに自由にレイアウトにすることが可能となる。これにより、第2基板200と第3基板300との電気的な接続に、コンタクト部201,202,301,302を用いることが可能となる。コンタクト部201,202,301,302を用いることにより、例えば、列信号処理部550および画像信号処理部560はレイアウトの自由度が高くなる。これにより、列信号処理部550で生じるノイズを低減したり、画像信号処理部560により高度な画像処理回路を搭載することが可能となる。したがって、画素信号のシグナル/ノイズ比を改善して、撮像装置1はよりよい画素データ(画像情報)を出力することが可能となる。
また、撮像装置1では、画素分離部117が半導体層100Sを貫通している。これにより、1画素あたりの面積の微細化によって隣り合う画素(画素541A,541B,541C,541D)の距離が近づいた場合であっても、画素541A,541B,541C,541Dの間での混色を抑制できる。これにより、画素信号のシグナル/ノイズ比を改善して、撮像装置1はよりよい画素データ(画像情報)を出力することが可能となる。
また、撮像装置1では、画素共有ユニット539毎に画素回路210が設けられている。これにより、画素541A,541B,541C,541D各々に画素回路210を設けた場合に比べて、画素回路210を構成するトランジスタ(増幅トランジスタAMP,リセットトランジスタRST,選択トランジスタSEL,FD変換ゲイン切替トランジスタFDG)の形成領域を大きくすることが可能となる。例えば、増幅トランジスタAMPの形成領域を大きくすることにより、ノイズを抑えることが可能となる。これにより、画素信号のシグナル/ノイズ比を改善して、撮像装置1はよりよい画素データ(画像情報)を出力することが可能となる。
更に、撮像装置1では、4つの画素(画素541A,541B,541C,541D)のフローティングディフュージョンFD(フローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3,FD4)を電気的に接続するパッド部120が、第1基板100に設けられている。これにより、このようなパッド部120を第2基板200に設ける場合に比べて、第1基板100と第2基板200とを接続する貫通電極(貫通電極120E)の数を減らすことができる。したがって、絶縁領域212を小さくし、画素回路210を構成するトランジスタの形成領域(半導体層200S)を十分な大きさで確保することができる。これにより、画素回路210に備わるトランジスタのノイズを低減することが可能となり、画素信号のシグナル/ノイズ比を改善して、撮像装置1はよりよい画素データ(画像情報)を出力することが可能となる。
以下、上記実施の形態に係る撮像装置1の変形例について説明する。以下の変形例では、上記実施の形態と共通の構成に同一の符号を付して説明する。
<2.変形例1>
図62~図66は、上記実施の形態に係る撮像装置1の平面構成の一変形例を表したものである。図62は、第2基板200の半導体層200Sの表面近傍の平面構成を模式的に表しており、上記実施の形態で説明した図55に対応する。図63は、第1配線層W1と、第1配線層W1に接続された半導体層200Sおよび第1基板100の各部の構成を模式的に表しており、上記実施の形態で説明した図56に対応する。図64は、第1配線層W1および第2配線層W2の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図57に対応する。図65は、第2配線層W2および第3配線層W3の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図58に対応する。図66は、第3配線層W3および第4配線層W4の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図59に対応する。
本変形例では、図63に示したように、第2基板200のH方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のうち、一方(例えば紙面右側)の画素共有ユニット539の内部レイアウトが、他方(例えば紙面左側)の画素共有ユニット539の内部レイアウトをH方向にのみ反転させた構成となっている。また、一方の画素共有ユニット539の外形線と他方の画素共有ユニット539の外形線との間のV方向のずれが、上記実施の形態で説明したずれ(図56)よりも大きくなっている。このように、V方向のずれを大きくすることにより、他方の画素共有ユニット539の増幅トランジスタAMPと、これに接続されたパッド部120(図54に記載のV方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539のうちの他方(紙面下側)のパッド部120)との間の距離を小さくすることができる。このようなレイアウトにより、図62~図66に記載の撮像装置1の変形例1は、H方向に並ぶ2つの画素共有ユニット539の平面レイアウトを互いにV方向に反転させることなく、その面積を、上記実施の形態で説明した第2基板200の画素共有ユニット539の面積と同じにすることができる。なお、第1基板100の画素共有ユニット539の平面レイアウトは、上記実施の形態で説明した平面レイアウト(図54A,図54B)と同じである。したがって、本変形例の撮像装置1は、上記実施の形態で説明した撮像装置1と同様の効果を得ることができる。第2基板200の画素共有ユニット539の配置は、上記実施の形態および本変形例で説明した配置に限定されるものではない。
<3.変形例2>
図67~図72は、上記実施の形態に係る撮像装置1の平面構成の一変形例を表したものである。図67は、第1基板100の平面構成を模式的に表しており、上記実施の形態で説明した図54Aに対応する。図68は、第2基板200の半導体層200Sの表面近傍の平面構成を模式的に表しており、上記実施の形態で説明した図55に対応する。図69は、第1配線層W1と、第1配線層W1に接続された半導体層200Sおよび第1基板100の各部の構成を模式的に表しており、上記実施の形態で説明した図56に対応する。図70は、第1配線層W1および第2配線層W2の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図57に対応する。図71は、第2配線層W2および第3配線層W3の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図58に対応する。図72は、第3配線層W3および第4配線層W4の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図59に対応する。
本変形例では、各画素回路210の外形が、略正方形の平面形状を有している(図68等)。この点において、本変形例の撮像装置1の平面構成は、上記実施の形態で説明した撮像装置1の平面構成と異なっている。
例えば、第1基板100の画素共有ユニット539は、上記実施の形態で説明したのと同様に、2行×2列の画素領域にわたって形成されており、略正方形の平面形状を有している(図67)。例えば、各々の画素共有ユニット539では、一方の画素列の画素541Aおよび画素541Cの転送ゲートTG1,TG3の水平部分TGbが、垂直部分TGaに重畳する位置からH方向において画素共有ユニット539の中央部に向かう方向(より具体的には、画素541A,541Cの外縁に向かう方向、かつ画素共有ユニット539の中央部に向かう方向)に延在し、他方の画素列の画素541Bおよび画素541Dの転送ゲートTG2,TG4の水平部分TGbが、垂直部分TGaに重畳する位置からH方向において画素共有ユニット539の外側に向かう方向(より具体的には、画素541B,541Dの外縁に向かう方向、かつ画素共有ユニット539の外側に向かう方向)に延在している。フローティングディフュージョンFDに接続されたパッド部120は、画素共有ユニット539の中央部(画素共有ユニット539のH方向およびV方向の中央部)に設けられ、VSSコンタクト領域118に接続されたパッド部121は、少なくともH方向において(図67ではH方向およびV方向において)画素共有ユニット539の端部に設けられている。
別の配置例として、転送ゲートTG1,TG2,TG3,TG4の水平部分TGbを垂直部分TGaに対向する領域のみに設けることも考え得る。このときには、上記実施の形態で説明したのと同様に、半導体層200Sが細かく分断されやすい。したがって、画素回路210のトランジスタを大きく形成することが困難となる。一方、転送ゲートTG1,TG2,TG3,TG4の水平部分TGbを、上記変形例のように、垂直部分TGaに重畳する位置からH方向に延在させると、上記実施の形態で説明したのと同様に、半導体層200Sの幅を大きくすることが可能となる。具体的には、転送ゲートTG1,TG3に接続された貫通電極TGV1,TGV3のH方向の位置を、貫通電極120EのH方向の位置に近接させて配置し、転送ゲートTG2,TG4に接続された貫通電極TGV2,TGV4のH方向の位置を、貫通電極121EのH方向の位置に近接して配置することが可能となる(図69)。これにより、上記実施の形態で説明したのと同様に、V方向に延在する半導体層200Sの幅(H方向の大きさ)を大きくすることができる。よって、画素回路210のトランジスタのサイズ、特に増幅トランジスタAMPのサイズを大きくすることが可能となる。その結果、画素信号のシグナル/ノイズ比を改善して、撮像装置1はよりよい画素データ(画像情報)を出力することが可能となる。
第2基板200の画素共有ユニット539は、例えば、第1基板100の画素共有ユニット539のH方向およびV方向の大きさと略同じであり、例えば、略2行×2列の画素領域に対応する領域にわたって設けられている。例えば、各画素回路210では、V方向に延在する1の半導体層200Sに選択トランジスタSELおよび増幅トランジスタAMPがV方向に並んで配置され、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGおよびリセットトランジスタRSTがV方向に延在する1の半導体層200Sに、V方向に並んで配置されている。この選択トランジスタSELおよび増幅トランジスタAMPが設けられた1の半導体層200Sと、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGおよびリセットトランジスタRSTが設けられた1の半導体層200Sとは、絶縁領域212を介してH方向に並んでいる。この絶縁領域212はV方向に延在している(図68)。
ここで、第2基板200の画素共有ユニット539の外形について、図68および図69を参照して説明する。例えば、図67に示した第1基板100の画素共有ユニット539は、パッド部120のH方向の一方(図69の紙面左側)に設けられた増幅トランジスタAMPおよび選択トランジスタSELと、パッド部120のH方向の他方(図69の紙面右側)に設けられたFD変換ゲイン切替トランジスタFDGおよびリセットトランジスタRSTとに接続されている。この増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSEL、FD変換ゲイン切替トランジスタFDGおよびリセットトランジスタRSTを含む第2基板200の共有ユニット541の外形は、次の4つの外縁により決まる。
第1の外縁は、選択トランジスタSELおよび増幅トランジスタAMPを含む半導体層200SのV方向の一端(図69の紙面上側の端)の外縁である。この第1の外縁は、当該画素共有ユニット539に含まれる増幅トランジスタAMPと、この画素共有ユニット539のV方向の一方(図69の紙面上側)に隣り合う画素共有ユニット539に含まれる選択トランジスタSELとの間に設けられている。より具体的には、第1の外縁は、これら増幅トランジスタAMPと選択トランジスタSELとの間の素子分離領域213のV方向の中央部に設けられている。第2の外縁は、選択トランジスタSELおよび増幅トランジスタAMPを含む半導体層200SのV方向の他端(図69の紙面下側の端)の外縁である。この第2の外縁は、当該画素共有ユニット539に含まれる選択トランジスタSELと、この画素共有ユニット539のV方向の他方(図69の紙面下側)に隣り合う画素共有ユニット539に含まれる増幅トランジスタAMPとの間に設けられている。より具体的には、第2の外縁は、これら選択トランジスタSELと増幅トランジスタAMPとの間の素子分離領域213のV方向の中央部に設けられている。第3の外縁は、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGを含む半導体層200SのV方向の他端(図69の紙面下側の端)の外縁である。この第3の外縁は、当該画素共有ユニット539に含まれるFD変換ゲイン切替トランジスタFDGと、この画素共有ユニット539のV方向の他方(図69の紙面下側)に隣り合う画素共有ユニット539に含まれるリセットトランジスタRSTとの間に設けられている。より具体的には、第3の外縁は、これらFD変換ゲイン切替トランジスタFDGとリセットトランジスタRSTとの間の素子分離領域213のV方向の中央部に設けられている。第4の外縁は、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGを含む半導体層200SのV方向の一端(図69の紙面上側の端)の外縁である。この第4の外縁は、当該画素共有ユニット539に含まれるリセットトランジスタRSTと、この画素共有ユニット539のV方向の一方(図69の紙面上側)に隣り合う画素共有ユニット539に含まれるFD変換ゲイン切替トランジスタFDG(不図示)との間に設けられている。より具体的には、第4の外縁は、これらリセットトランジスタRSTとFD変換ゲイン切替トランジスタFDGとの間の素子分離領域213(不図示)のV方向の中央部に設けられている。
このような第1,第2,第3,第4の外縁を含む第2基板200の画素共有ユニット539の外形では、第1,第2の外縁に対して、第3,第4の外縁がV方向の一方側にずれて配置されている(言い換えればV方向の一方側にオフセットされている)。このようなレイアウトを用いることにより、増幅トランジスタAMPのゲートおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGのソースをともに、パッド部120にできるだけ近接して配置することが可能となる。したがって、これらを接続する配線の面積を小さくし、撮像装置1の微細化を行いやすくなる。なおVSSコンタクト領域218は、選択トランジスタSELおよび増幅トランジスタAMPを含む半導体層200Sと、リセットトランジスタRSTおよびFD変換ゲイン切替トランジスタFDGを含む半導体層200Sとの間に設けられている。例えば、複数の画素回路210は、互いに同じ配置を有している。
このような第2基板200を有する撮像装置1も、上記実施の形態で説明したのと同様の効果が得られる。第2基板200の画素共有ユニット539の配置は、上記実施の形態および本変形例で説明した配置に限定されるものではない。
<4.変形例3>
図73~図78は、上記実施の形態に係る撮像装置1の平面構成の一変形例を表したものである。図73は、第1基板100の平面構成を模式的に表しており、上記実施の形態で説明した図54Bに対応する。図74は、第2基板200の半導体層200Sの表面近傍の平面構成を模式的に表しており、上記実施の形態で説明した図55に対応する。図75は、第1配線層W1と、第1配線層W1に接続された半導体層200Sおよび第1基板100の各部の構成を模式的に表しており、上記実施の形態で説明した図56に対応する。図76は、第1配線層W1および第2配線層W2の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図57に対応する。図77は、第2配線層W2および第3配線層W3の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図58に対応する。図78は、第3配線層W3および第4配線層W4の平面構成の一例を表しており、上記実施の形態で説明した図59に対応する。
本変形例では、第2基板200の半導体層200Sが、H方向に延在している(図75)。即ち、上記図68等に示した撮像装置1の平面構成を90度回転させた構成に略対応している。
例えば、第1基板100の画素共有ユニット539は、上記実施の形態で説明したのと同様に、2行×2列の画素領域にわたって形成されており、略正方形の平面形状を有している(図73)。例えば、各々の画素共有ユニット539では、一方の画素行の画素541Aおよび画素541Bの転送ゲートTG1,TG2が、V方向において画素共有ユニット539の中央部に向かって延在し、他方の画素行の画素541Cおよび画素541Dの転送ゲートTG3,TG4が、V方向において画素共有ユニット539の外側方向に延在している。フローティングディフュージョンFDに接続されたパッド部120は、画素共有ユニット539の中央部に設けられ、VSSコンタクト領域118に接続されたパッド部121は、少なくともV方向において(図73ではV方向およびH方向において)画素共有ユニット539の端部に設けられている。このとき、転送ゲートTG1,TG2の貫通電極TGV1,TGV2のV方向の位置が貫通電極120EのV方向の位置に近づき、転送ゲートTG3,TG4の貫通電極TGV3,TGV4のV方向の位置が貫通電極121EのV方向の位置に近づく(図75)。したがって、上記実施の形態で説明したのと同様の理由により、H方向に延在する半導体層200Sの幅(V方向の大きさ)を大きくすることができる。よって、増幅トランジスタAMPのサイズを大きくし、ノイズを抑えることが可能となる。
各々の画素回路210では、選択トランジスタSELおよび増幅トランジスタAMPがH方向に並んで配置され、選択トランジスタSELと絶縁領域212を間にしてV方向に隣り合う位置にリセットトランジスタRSTが配置されている(図74)。FD変換ゲイン切替トランジスタFDGは、リセットトランジスタRSTとH方向に並んで配置されている。VSSコンタクト領域218は、絶縁領域212に島状に設けられている。例えば、第3配線層W3はH方向に延在し(図77)、第4配線層W4はV方向に延在している(図78)。
このような第2基板200を有する撮像装置1も、上記実施の形態で説明したのと同様の効果が得られる。第2基板200の画素共有ユニット539の配置は、上記実施の形態および本変形例で説明した配置に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態および変形例1で説明した半導体層200Sが、H方向に延在していてもよい。
<5.変形例4>
図79は、上記実施の形態に係る撮像装置1の断面構成の一変形例を模式的に表したものである。図79は、上記実施の形態で説明した図50に対応する。本変形例では、撮像装置1が、コンタクト部201,202,301,302に加えて、画素アレイ部540の中央部に対向する位置にコンタクト部203,204,303,304を有している。この点において、本変形例の撮像装置1は、上記実施の形態で説明した撮像装置1と異なっている。
コンタクト部203,204は、第2基板200に設けられており、第3基板300との接合面の露出されている。コンタクト部303,304は、第3基板300に設けられており、第2基板200との接合面に露出されている。コンタクト部203は、コンタクト部303と接しており、コンタクト部204は、コンタクト部304と接している。即ち、この撮像装置1では、第2基板200と第3基板300とが、コンタクト部201,202,301,302に加えてコンタクト部203,204,303,304により接続されている。
次に、図80および図81を用いてこの撮像装置1の動作について説明する。図80には、外部から撮像装置1に入力される入力信号と、電源電位および基準電位の経路を矢印で表す。図81には、撮像装置1から外部に出力される画素信号の信号経路を矢印で表している。例えば、入力部510Aを介して撮像装置1に入力された入力信号は、第3基板300の行駆動部520へ伝送され、行駆動部520で行駆動信号が作り出される。この行駆動信号は、コンタクト部303,203を介して第2基板200に送られる。更に、この行駆動信号は、配線層200T内の行駆動信号線542を介して、画素アレイ部540の画素共有ユニット539各々に到達する。第2基板200の画素共有ユニット539に到達した行駆動信号のうち、転送ゲートTG以外の駆動信号は画素回路210に入力されて、画素回路210に含まれる各トランジスタが駆動される。転送ゲートTGの駆動信号は貫通電極TGVを介して第1基板100の転送ゲートTG1,TG2,TG3,TG4に入力され、画素541A,541B,541C,541Dが駆動される。また、撮像装置1の外部から、第3基板300の入力部510A(入力端子511)に供給された電源電位および基準電位は、コンタクト部303,203を介して第2基板200に送られ、配線層200T内の配線を介して、画素共有ユニット539各々の画素回路210に供給される。基準電位は、さらに貫通電極121Eを介して、第1基板100の画素541A,541B,541C,541Dへも供給される。一方、第1基板100の画素541A,541B,541C,541Dで光電変換された画素信号は、画素共有ユニット539毎に第2基板200の画素回路210に送られる。この画素信号に基づく画素信号は、画素回路210から垂直信号線543およびコンタクト部204,304を介して第3基板300に送られる。この画素信号は、第3基板300の列信号処理部550および画像信号処理部560で処理された後、出力部510Bを介して外部に出力される。
このようなコンタクト部203,204,303,304を有する撮像装置1も、上記実施の形態で説明したのと同様の効果が得られる。コンタクト部303,304を介した配線の接続先である、第3基板300の回路等の設計に応じてコンタクト部の位置および数等を変えることができる。
<6.変形例5>
図82は、上記実施の形態に係る撮像装置1の断面構成の一変形例を表したものである。図82は、上記実施の形態で説明した図53に対応する。本変形例では、第1基板100にプレーナー構造を有する転送トランジスタTRが設けられている。この点において、本変形例の撮像装置1は、上記実施の形態で説明した撮像装置1と異なっている。
この転送トランジスタTRは、水平部分TGbのみにより転送ゲートTGが構成されている。換言すれば、転送ゲートTGは、垂直部分TGaを有しておらず、半導体層100Sに対向して設けられている。
このようなプレーナー構造の転送トランジスタTRを有する撮像装置1も、上記実施の形態で説明したのと同様の効果が得られる。更に、第1基板100にプレーナー型の転送ゲートTGを設けることにより、縦型の転送ゲートTGを第1基板100に設ける場合に比べて、より半導体層100Sの表面近くまでフォトダイオードPDを形成し、これにより、飽和信号量(Qs)を増加させることも考え得る。また、第1基板100にプレーナー型の転送ゲートTGを形成する方法は、第1基板100に縦型の転送ゲートTGを形成する方法に比べて、製造工程数が少なく、製造工程に起因したフォトダイオードPDへの悪影響が生じにくい、とも考え得る。
<7.変形例6>
図83は、上記実施の形態に係る撮像装置1の画素回路の一変形例を表したものである。図83は、上記実施の形態で説明した図51に対応する。本変形例では、1つの画素(画素541A)毎に画素回路210が設けられている。即ち、画素回路210は、複数の画素で共有されていない。この点において、本変形例の撮像装置1は、上記実施の形態で説明した撮像装置1と異なっている。
本変形例の撮像装置1は、画素541Aと画素回路210とを互いに異なる基板(第1基板100および第2基板200)に設ける点では、上記実施の形態で説明した撮像装置1と同じである。このため、本変形例に係る撮像装置1も、上記実施の形態で説明したのと同様の効果を得ることができる。
<8.変形例7>
図84は、上記実施の形態で説明した画素分離部117の平面構成の一変形例を表したものである。画素541A,541B,541C,541D各々を囲む画素分離部117に、隙間が設けられていてもよい。即ち、画素541A,541B,541C,541Dの全周が画素分離部117に囲まれていなくてもよい。例えば、画素分離部117の隙間は、パッド部120,121近傍に設けられている(図54B参照)。
上記実施の形態では、画素分離部117が半導体層100Sを貫通するFTI構造を有する例(図53参照)を説明したが、画素分離部117はFTI構造以外の構成を有していてもよい。例えば、画素分離部117は、半導体層100Sを完全に貫通するように設けられていなくてもよく、いわゆる、DTI(Deep Trench Isolation)構造を有してい
てもよい。
<9.適用例>
図85は、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1を備えた撮像システム7の概略構成の一例を表したものである。
撮像システム7は、例えば、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、スマートフォンやタブレット型端末等の携帯端末装置などの電子機器である。撮像システム7は、例えば、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1、DSP回路243、フレームメモリ244、表示部245、記憶部246、操作部247および電源部248を備えている。撮像システム7において、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1、DSP回路243、フレームメモリ244、表示部245、記憶部246、操作部247および電源部248は、バスライン249を介して相互に接続されている。
上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1は、入射光に応じた画像データを出力する。DSP回路243は、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1から出力される信号(画像データ)を処理する信号処理回路である。フレームメモリ244は、DSP回路243により処理された画像データを、フレーム単位で一時的に保持する。表示部245は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1で撮像された動画又は静止画を表示する。記憶部246は、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1で撮像された動画又は静止画の画像データを、半導体メモリやハードディスク等の記録媒体に記録する。操作部247は、ユーザによる操作に従い、撮像システム7が有する各種の機能についての操作指令を発する。電源部248は、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1、DSP回路243、フレームメモリ244、表示部245、記憶部246および操作部247の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
次に、撮像システム7における撮像手順について説明する。
図86は、撮像システム7における撮像動作のフローチャートの一例を表す。ユーザは、操作部247を操作することにより撮像開始を指示する(ステップS101)。すると、操作部247は、撮像指令を撮像装置1に送信する(ステップS102)。撮像装置1(具体的にはシステム制御回路36)は、撮像指令を受けると、所定の撮像方式での撮像を実行する(ステップS103)。
撮像装置1は、撮像により得られた画像データをDSP回路243に出力する。ここで、画像データとは、フローティングディフュージョンFDに一時的に保持された電荷に基づいて生成された画素信号の全画素分のデータである。DSP回路243は、撮像装置1から入力された画像データに基づいて所定の信号処理(例えばノイズ低減処理など)を行う(ステップS104)。DSP回路243は、所定の信号処理がなされた画像データをフレームメモリ244に保持させ、フレームメモリ244は、画像データを記憶部246に記憶させる(ステップS105)。このようにして、撮像システム7における撮像が行われる。
本適用例では、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1が撮像システム7に適用される。これにより、撮像装置1を小型化もしくは高精細化することができるので、小型もしくは高精細な撮像システム7を提供することができる。
また、上述の第1実施形態から第6実施形態に係る固体撮像装置1A,1B1,1B2,1C,1D,1Eにおいても撮像システム7に適用される。
また、後述の第8実施形態から第10実施形態に係る固体撮像装置1F,1G,1Hにおいても撮像システム7に適用される。
<10.応用例>
[応用例1]
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図87は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図87に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図87の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図88は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図88では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図88には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。具体的には、上記実施の形態およびその変形例に係る撮像装置1、上述の第1実施形態から第6実施形態に係る固体撮像装置1A~1E、並びに後述の第8実施形態から第10実施形態に係る固体撮像装置1F,1G,1Hは、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、ノイズの少ない高精細な撮影画像を得ることができるので、移動体制御システムにおいて撮影画像を利用した高精度な制御を行うことができる。
[応用例2]
図89は、本開示に係る技術(本技術)が適用され得る内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図89では、術者(医師)11131が、内視鏡手術システム11000を用いて、患者ベッド11133上の患者11132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム11000は、内視鏡11100と、気腹チューブ11111やエネルギー処置具11112等の、その他の術具11110と、内視鏡11100を支持する支持アーム装置11120と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート11200と、から構成される。
内視鏡11100は、先端から所定の長さの領域が患者11132の体腔内に挿入される鏡筒11101と、鏡筒11101の基端に接続されるカメラヘッド11102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒11101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡11100を図示しているが、内視鏡11100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒11101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡11100には光源装置11203が接続されており、当該光源装置11203によって生成された光が、鏡筒11101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者11132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡11100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド11102の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)11201に送信される。
CCU11201は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡11100及び表示装置11202の動作を統括的に制御する。さらに、CCU11201は、カメラヘッド11102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
表示装置11202は、CCU11201からの制御により、当該CCU11201によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
光源装置11203は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡11100に供給する。
入力装置11204は、内視鏡手術システム11000に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置11204を介して、内視鏡手術システム11000に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、内視鏡11100による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示等を入力する。
処置具制御装置11205は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具11112の駆動を制御する。気腹装置11206は、内視鏡11100による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者11132の体腔を膨らめるために、気腹チューブ11111を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ11207は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ11208は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
なお、内視鏡11100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置11203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置11203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置11203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置11203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置11203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
図90は、図89に示すカメラヘッド11102及びCCU11201の機能構成の一例を示すブロック図である。
カメラヘッド11102は、レンズユニット11401と、撮像部11402と、駆動部11403と、通信部11404と、カメラヘッド制御部11405と、を有する。CCU11201は、通信部11411と、画像処理部11412と、制御部11413と、を有する。カメラヘッド11102とCCU11201とは、伝送ケーブル11400によって互いに通信可能に接続されている。
レンズユニット11401は、鏡筒11101との接続部に設けられる光学系である。鏡筒11101の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド11102まで導光され、当該レンズユニット11401に入射する。レンズユニット11401は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。
撮像部11402は、撮像素子で構成される。撮像部11402を構成する撮像素子は、1つ(いわゆる単板式)であってもよいし、複数(いわゆる多板式)であってもよい。撮像部11402が多板式で構成される場合には、例えば各撮像素子によってRGBそれぞれに対応する画像信号が生成され、それらが合成されることによりカラー画像が得られてもよい。あるいは、撮像部11402は、3D(Dimensional)表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成されてもよい。3D表示が行われることにより、術者11131は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部11402が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット11401も複数系統設けられ得る。
また、撮像部11402は、必ずしもカメラヘッド11102に設けられなくてもよい。例えば、撮像部11402は、鏡筒11101の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部11403は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部11405からの制御により、レンズユニット11401のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部11402による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部11404は、CCU11201との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11404は、撮像部11402から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル11400を介してCCU11201に送信する。
また、通信部11404は、CCU11201から、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を受信し、カメラヘッド制御部11405に供給する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、ユーザによって適宜指定されてもよいし、取得された画像信号に基づいてCCU11201の制御部11413によって自動的に設定されてもよい。後者の場合には、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡11100に搭載されていることになる。
カメラヘッド制御部11405は、通信部11404を介して受信したCCU11201からの制御信号に基づいて、カメラヘッド11102の駆動を制御する。
通信部11411は、カメラヘッド11102との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11411は、カメラヘッド11102から、伝送ケーブル11400を介して送信される画像信号を受信する。
また、通信部11411は、カメラヘッド11102に対して、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を送信する。画像信号や制御信号は、電気通信や光通信等によって送信することができる。
画像処理部11412は、カメラヘッド11102から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。
制御部11413は、内視鏡11100による術部等の撮像、及び、術部等の撮像により得られる撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部11413は、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を生成する。
また、制御部11413は、画像処理部11412によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部等が映った撮像画像を表示装置11202に表示させる。この際、制御部11413は、各種の画像認識技術を用いて撮像画像内における各種の物体を認識してもよい。例えば、制御部11413は、撮像画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具11112の使用時のミスト等を認識することができる。制御部11413は、表示装置11202に撮像画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させてもよい。手術支援情報が重畳表示され、術者11131に提示されることにより、術者11131の負担を軽減することや、術者11131が確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド11102及びCCU11201を接続する伝送ケーブル11400は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル11400を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド11102とCCU11201との間の通信は無線で行われてもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る内視鏡手術システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、内視鏡11100のカメラヘッド11102に設けられた撮像部11402に好適に適用され得る。撮像部11402に本開示に係る技術を適用することにより、撮像部11402を小型化もしくは高精細化することができるので、小型もしくは高精細な内視鏡11100を提供することができる。
(第8実施形態)
<固体撮像装置の構成>
本技術の第8実施形態に係る固体撮像装置1Fは、基本的に上述の第3実施形態に係る固体撮像装置1B2と同様の構成になっており、MISコンタクト部、第1絶縁層及び導電プラグの構成が異なっている。
すなわち、図91Aに示すように、本技術の第8実施形態に係る固体撮像装置1Fは、図26に示す第3実施形態のMISコンタクト部840a,840b、第1絶縁層としての絶縁層720、及び導電プラグ823a,823bに換えて、MISコンタクト部906a,906b、第1絶縁層としての絶縁層721、及び導電プラグ923a,923bを備えている。その他の構成は、上述の第3実施形態と概ね同様である。
図91Aに示すように、絶縁層721は、半導体層701上に、島領域703及び素子分離領域(分離領域)702を覆うようにして設けられた層間絶縁膜901と、この層間絶縁膜901上に、後述する導電パッド905a及び905bを覆うようにして設けられた層間絶縁膜907とを有している。層間絶縁膜901及び907の各々は、例えば、酸化シリコン膜(SiO)、窒化シリコン膜(SiN)、酸窒化シリコン膜(SiON)又は炭窒化シリコン膜(SiCN)のうちの1つ、又は、これらのうち2つ以上を積層した積層膜で形成されている。
図91Aに示すように、MISコンタクト部906aは、素子分離領域702を介して互いに隣り合うコンタクト領域705の間で各々のコンタクト領域705の側面に絶縁膜903を介して導電パッド905aが接続された構成になっている。即ち、MISコンタクト部906aは、コンタクト領域705、絶縁膜903,及び導電パッド905aを有する。
また、図91Aに示すように、MISコンタクト部906bは、素子分離領域702を介して互いに隣り合うコンタクト領域706の間で各々のコンタクト領域706の側面に絶縁膜903を介して導電パッド905bが接続された構成になっている。即ち、MISコンタクト部906bは、コンタクト領域706、絶縁膜903,及び導電パッド905bを有する。
図91B及び図91Cに示すように、MISコンタクト部906aの導電パッド905aは、素子分離領域702の第1交差部702aにおいて、互いに隣り合う4つのコンタクト領域705の各々の側面に絶縁膜903を介して接続されている。導電パッド905aは、半導体層701の主面側(互いに反対側に位置する第1の面及び第2の面のうちの第1の面側)に設けられた凹部902a内で4つのコンタクト領域705の各々の側面に絶縁膜903を介して接続された胴部905a1と、この胴部905a1よりも幅広で胴部905a1と一体に形成された頭部905a2とを有する。この第8実施形態において、凹部902aは、層間絶縁膜901の上面側から半導体層701に亘って延伸している。そして、この凹部902a内に胴部905a1が埋め込まれている。そして、導電パッド905aの頭部905a2が凹部902aから突出している。絶縁膜903は、凹部902a内の側壁面及び底面を覆うようにして設けられている。凹部902aは、底面がコンタクト領域705よりも深い位置、換言すれば底面がコンタクト領域705よりも半導体層701の光入射面側(互いに反対側に位置する第1の面及び第2の面のうちの第2の面側)に位置する深さで形成することが好ましい。また、導電パッド905aの胴部905a1は、コンタクト領域705よりも半導体層701の光入射面側に突出するように形成することが好ましい。
図91B及び図91Cに示すように、MISコンタクト部906bの導電パッド905bは、素子分離領域702の第2交差部702bにおいて、互いに隣り合う4つのコンタクト領域706の各々の側面に絶縁膜903を介して接続されている。導電パッド905bは、半導体層701の主面側に設けられた凹部902b内で4つのコンタクト領域706の各々の側面に絶縁膜903を介して接続された胴部905b1と、この胴部905b1よりも幅広で胴部905b1と一体に形成された頭部905b2とを有する。この第8実施形態において、凹部902bは層間絶縁膜901の上面側から半導体層701に亘って延伸している。そして、この凹部902b内に胴部905a1が埋め込まれている。そして、導電パッド905bの頭部905b2が凹部902bから突出している。絶縁膜903は、凹部902b内の側壁面及び底面を覆うようにして設けられている。この凹部902bにおいても、底面がコンタクト領域706よりも深い位置、換言すれば底面がコンタクト領域706よりも半導体層701の光入射面側に位置する深さで形成することが好ましい。また、導電パッド905bの胴部905b1は、コンタクト領域706よりも半導体層701の光入射面側に突出するように形成することが好ましい。
図91B及び図91Cに示すように、導電パッド905a及び905bの各々の頭部905a2,905b2は、例えば平面視での平面形状が方形状になっている。また、導電パッド905a及び905bの各々の胴部905a1,905b1、並びに凹部901a及び901bの各々も、例えば平面視での断面形状が方形状になっている。
導電パッド905a及び905bは、例えば抵抗値を低減する不純物が成膜中又は成膜後に導入された多結晶シリコン膜(ドープドポリシリコン膜)で形成されている。絶縁膜903としては、非晶質状の膜であり、例えば酸化チタン膜(TiO2膜)又はチタン酸ストロンチウム膜(SrTiOx膜)を用いることができる。
MISコンタクト部906a及び906bは、上述した第2実施形態及び第3実施形態のMISコンタクト部840a及び840bと同様に、金属(多結晶シリコン膜)側から半導体(コンタクト領域705,706)のバンドギャップ中に滲み込む電子の波動関数を絶縁膜903でブロックしたり、絶縁膜/半導体(コンタクト領域705,706)界面に発生する界面ダイポールを利用し、実効的にショットキー障壁が減少する電界を発生させることにより、多結晶シリコン(導電パッド905a,905b)と結晶シリコン(コンタクト領域705,706)との接合よりも低抵抗のコンタクトを可能としている。MISコンタクトについては、段落[0064]に記載の文献に記載されている。
図91Aに示すように、MISコンタクト部906aの導電パッド905aは、絶縁層820の表面(上面)から導電パッド905aの頭部905a2の表面に到達する接続孔921aに埋め込まれた導電プラグ923aを介して、配線827aと電気的に接続されている。この配線827aは、上述の第1実施形態及び第3実施形態と同様に、接続孔825aに埋め込まれた導電プラグ826aを介して、第2基板部20に設けられた増幅トランジスタAMPのゲート電極806aと電気的に接続されている。
図91Aに示すように、MISコンタクト部906bの導電パッド905bは、絶縁層820の表面(上面)から導電パッド905bの頭部905b2の表面に到達する接続孔921bに埋め込まれた導電プラグ923bを介して、配線827cと電気的に接続されている。この配線827cも、上述の第1実施形態及び第3実施形態と同様に、接続孔825cに埋め込まれた導電プラグ826cを介して、第2基板部20に設けられた島領域803bと電気的に接続されている。
<固体撮像装置の製造方法>
次に、本技術の第8実施形態に係る固体撮像装置1Fの製造方法について説明する。
まず、図92に示すように、半導体層701に、素子分離領域702、島領域703、ウェル領域704、フォトダイオードPD、転送トランジスタTR、コンタクト領域705,706等を形成する。
次に、図93に示すように、島領域703及びゲート電極710を覆うようにして半導体層701の主面上の全面に絶縁層721としての層間絶縁膜901を形成する。
次に、図93に示すように、平面視で素子分離領域702の第1交差部702a及び第2交差部702bに層間絶縁膜901の上面から半導体層701に到達する凹部902a及び902bを個別に形成する。凹部902aは、コンタクト領域705よりも半導体層701の光入射面側に突出する深さで形成し、凹部902bは、コンタクト領域706よりも半導体層701の光入射面側に突出する深さで形成することが好ましい。
この工程において、凹部902aの内側の側壁面に4つのコンタクト領域705の各々の側面が露出する。また、凹部902bの内側の側壁面に4つのコンタクト領域706の各々の側面が露出する。
次に、図94に示すように、凹部902a内及び凹部902b内を含む層間絶縁膜901上の全面に10~20nm程度の膜厚の酸化チタン膜(TiOx膜)又はタン酸ストロンチウム膜(SrTiOx膜)からなる絶縁膜903をALD法又はスパッタ法により形成する。絶縁膜903は凹部902a内の側壁面及び底面に沿って形成され、凹部902aの内側の側壁面に露出する4つのコンタクト領域705の各々の側面は絶縁膜903によって覆われる。また、絶縁膜903は凹部903b内の側壁面及び底面に沿って形成され、凹部903bの内側の側壁面に露出する4つのコンタクト領域706の各々の側面は絶縁膜903によって覆われる。
次に、図94に示すように、凹部902a内及び凹部902b内を含む絶縁膜903上の全面に、パッド材として例えば凹部902a内及び凹部902b内を埋め込むことが可能な膜厚の多結晶シリコン膜904を550℃の低温のCVD法で形成する。多結晶シリコン膜904は、抵抗値を低減する不純物が成膜中又は成膜後に導入される。この実施形態では、多結晶シリコン膜904は、例えば100nm程度の厚さで形成される。
次に、多結晶シリコン膜904及び絶縁膜903をこの順で順次パターンニングして、図95に示すように、平面視で素子分離領域702の第1交差部702aに導電パッド905aを形成すると共に、素子分離領域702の第2交差部702bに導電パッド905bを形成する。導電パッド905aは、半導体層701の主面側に設けられた凹部902a内で4つのコンタクト領域705の各々の側面に絶縁膜903を介して接続された胴部905a1と、この胴部905a1よりも幅広で胴部905a1と一体に形成された頭部905a2とを有する。また、導電パッド905bは、半導体層701の主面側に設けられた凹部902b内で4つのコンタクト領域706の各々の側面に絶縁膜903を介して接続された胴部905b1と、この胴部905b1よりも幅広で胴部905b1と一体に形成された頭部905b2とを有する。この工程により、導電パッド905a、絶縁膜903及びコンタクト領域705を含むMISコンタクト部906aが形成される。また、導電パッド905b、絶縁膜903及びコンタクト領域706を含むMISコンタクト部906bが形成される。
次に、図96に示すように、導電パッド905a及び905bを覆うようにして層間絶縁膜901上の全面に絶縁層721としての層間絶縁膜907を形成する。この工程により、半導体層701上に絶縁層721まで形成した基板部が構築される。
次に、図97に示すように、半導体層801を覆う第2絶縁層としての絶縁層820まで形成した基板部を準備する。そして、図98に示すように、半導体層701の主面側の絶縁層721と、半導体層801の裏面側の絶縁膜802とを向かい合わせて互いに密着させた状態で熱処理を施して貼り合わせる。
次に、図99に示すように、絶縁層820の表面から導電パッド905aの表面に到達する接続孔921aを形成すると共に、絶縁層820の表面から導電パッド905bの表面に到達する接続孔921bを形成する。この接続孔921a,921bは、周知のフォトリソグラフィ技術及び異方性ドライエッチング技術を用いて行なわれる。
次に、図100に示すように、上述の第1及び第2実施形態と同様の方法で接続孔921a,921b内に導電材を埋め込んで接続孔921a,921bに導電プラグ923a,923bを形成する。そして、上述の第1及び第2実施形態と同様の方法を施して、接続孔825a~825c、導電プラグ826a~826c、配線827a~827c、絶縁膜828、配線829等を形成し、そして、第3基板部30を張り合わせた後、半導体層701の裏面に、平坦化膜831、カラーフィルタ832及びマイクロレンズ833等を形成する。これにより、図91A~図91Cに示した第8実施形態に係る固体撮像装置1Fがほぼ完成する。
<第8実施形態の効果>
次に、この第8実施形態の主な効果について説明する。
本技術の第8実施形態に係る固体撮像装置1Fによれば、コンタクト領域705と導電パッド905aとの間に薄い絶縁膜903を形成することでMISコンタクト部906aを構成できるため、低抵抗のフローティングディフュージョン共有コンタクト構造を得ることができる。また、コンタクト領域706と導電パッド905bとの間に薄い絶縁膜903を形成することでMISコンタクト部906bを形成できるため、低抵抗のコンタクト構造を得ることができる。
また、この8実施形態に係る固体撮像装置1Fは、導電プラグ923aとコンタクト領域705とをMISコンタクト部906aで電気的に接続しているので、上段の第2基板部20に設けられた増幅トランジスタAMPのゲート電極806aと、下段の第1基板部10に設けられたコンタクト領域705とを電気的に接続する導電経路の抵抗値を低減することができる。そして、コンタクト領域705は、フローティングディフュージョンFDを共有しているので、画素ユニットPUの動作速度の高速化を図ることができる。
また、この8実施形態に係る固体撮像装置1Fは、導電プラグ923bとコンタクト領域706とをMISコンタクト部906bで電気的に接続しているので、上段の第2基板部20に設けられた島領域803bと、下段の第1基板部10に設けられたコンタクト領域706とを電気的に接続する導電経路の抵抗値を低減することができる。
また、MISコンタクト部906aは、素子分離領域702を介して互いに隣り合うコンタクト領域705の間で各々のコンタクト領域705の側面に絶縁膜903を介して導電パッド905aが接続された構成になっている。また、MISコンタクト部906bは、素子分離領域702を介して互いに隣り合うコンタクト領域706の間で各々のコンタクト領域706の側面に絶縁膜903を介して導電パッド905bが接続された構成になっている。したがって、この第8実施形態に係る固体撮像装置1Fによれば、共有画素間を狭くすることが可能になり、微細化や画素領域の拡大による高感度化が可能となる。
また、MISコンタクト部906aの導電パッド905aは、半導体層701の主面側に設けられた凹部902a内で4つのコンタクト領域705の各々の側面に絶縁膜903を介して接続された胴部905a1と、この胴部905a1よりも幅広で胴部905a1と一体に形成された頭部905a2とを有する。したがって、この第8実施形態に係る固体撮像装置1Fによれば、共有画素間を狭くすることが可能になると共に、マスクずれに起因する導電プラグ923aとMISコンタクト部906aとの接続不良を抑制することができる。
また、MISコンタクト部906bの導電パッド905bは、半導体層701の主面側に設けられた凹部902b内で4つのコンタクト領域706の各々の側面に絶縁膜903を介して接続された胴部905b1と、この胴部905b1よりも幅広で胴部905b1と一体に形成された頭部905b2とを有する。したがって、この第8実施形態に係る固体撮像装置1Fによれば、共有画素間を狭くすることが可能になると共に、マスクずれに起因する導電プラグ923bとMISコンタクト部906bとの接続不良を抑制することができる。
また、この第8実施形態に係る固体撮像装置1Fの製造方法によれば、互いに隣り合うコンタクト領域705の間に設けられた凹部902a内でコンタクト領域705の各々に絶縁膜903を介して接続された導電パッド905aを形成すると共に、互いに隣り合うコンタクト領域706の間に設けられた凹部902b内でコンタクト領域706の各々に絶縁膜903を介して接続された導電パッド905bを形成するので、微細化や画素領域の拡大による高感度化が可能な固体撮像装置1Fを提供することができる。
また、この第8実施形態に係る固体撮像装置1Fの製造方法によれば、高温の熱処理を施して既に形成された第2能動素子を有する基板部と、予め形成されたMISコンタクト部906a,906bを有する基板部とを貼り合わせるので、低抵抗を維持したMISコンタクト部906a,906bを有する固体撮像装置1Fを提供することができる。
<第8実施形態の変形例>
上述の第8実施形態では、導電パッド905a及び905bの各々の胴部905a1,905b1において、平面視での断面形状を方形状で構成した場合について説明した。しかしながら、本技術は、第8実施形態の断面形状に限定されるものではない。
例えば、第1変形例として、図101に示すように、導電パッド905a及び905bの各々の胴部905a1,905b1の平面視での断面形状を円形状で構成してもよい。
また、第2変形例として、図102に示すように、導電パッド905a及び905bの各々の胴部905a1,905b1の平面視での断面形状を方形状で構成し、対角線が素子分離領域702上に位置する配置としてもよい。
また、第3変形例として、図示していないが、導電パッド905a及び905bの各々の胴部905a1,905b1の平面視での断面形状をひし形で構成し、対角線が素子分離領域702上に位置する配置としてもよい。
この第1変形例の円形状、第2変形例の方形状、及び第3変形例のひし形状では、コンタクトの信頼性が高く、スケーリングし易く、また、画素部分を大きくし易いという特徴がある。また、この第1変形例の円形状、第2変形例の方形状、及び第3変形例のひし形状では、凹部902a,902bのパターンニングにおけるアライメントのばらつきに対する許容度が大きくなる。
また、上述の第8実施形態では、導電パッド905a及び905bの各々の頭部905a2,905b2の平面視での平面形状を方形状で構成した場合について説明した。しかしながら、本技術は、第8実施形態の断面形状に限定されるものではない。例えば、図101に示すように、導電パッド905a及び905bの各々の頭部905a2,905b2の平面視での平面形状を円形状で構成してもよい。また、図102に示すように、導電パッド905a及び905bの各々の頭部905a2,905b2の平面視での平面形状を方形状で構成し、対角線が素子分離領域702上に位置する配置としてもよい。また、図示していないが、導電パッド905a及び905bの各々の頭部905a2,905b2の平面視での平面形状をひし形状で構成してもよい。
また、導電パッド905a及び905bの各々の胴部905a1,905b1の平面視での断面形状と、各々の頭部905a2,905b2の平面視での平面形状とを同一形状で組み合わせてもよく、また、異なる形状で組み合わせてもよい。
なお、上述の第8実施形態に係る固体撮像装置1Fにおいても、第2基板部20を後述の第10実施形態の図104に示す第2基板部20のように、半導体基板21及び21Aを積層した構成(複数の半導体基板を積層した構成)としてもよい。
(第9実施形態)
本技術の第9実施形態に係る固体撮像装置1Gは、基本的に上述の第8実施形態に係る固体撮像装置1B2と同様の構成になっており、第1絶縁層及び凹部の構成が異なっている。
すなわち、図103に示すように、本技術の第9実施形態に係る固体撮像装置1Fは、図91Aに示す第8実施形態の凹部902a,902b、及び第1絶縁層としての絶縁層721に換えて、凹部932a,932b、及び第1絶縁層としての絶縁層720を備えている。その他の構成は、上述の第8実施形態と概ね同様である。
凹部932aは、素子分離領域702の第1交差部702aにおいて、半導体層701の主面側から光入射面側に延伸している。そして、この凹部902a内に導電パッド905aの胴部905a1が埋め込まれている。そして、導電パッド905aの頭部905a2が凹部902aから突出している。絶縁膜903は、凹部932a内の側面及び底面を覆うようにして設けられている。すなわち、この第9実施形態の導電パッド905aは、半導体層701の主面側に設けられた凹部932a内で4つのコンタクト領域705の各々の側面に絶縁膜903を介して接続された胴部905a1と、この胴部905a1よりも幅広で胴部905a1と一体に形成された頭部905a2とを有する。
凹部932bは、素子分離領域702の第2交差部702bにおいて、半導体層701の主面側から光入射面側に延伸している。そして、この凹部902b内に導電パッド905bの胴部905b1が埋め込まれている。そして、導電パッド905bの頭部905b2が凹部932bから突出している。絶縁膜903は、凹部932a内の側面及び底面を覆うようにして設けられている。すなわち、この第9実施形態の導電パッド905bは、半導体層701の主面側に設けられた凹部932b内で4つのコンタクト領域706の各々の側面に絶縁膜903を介して接続された胴部905b1と、この胴部905b1よりも幅広で胴部905b1と一体に形成された頭部905b2とを有する。
絶縁層720は、上述の第1実施形態の絶縁層720と同様である。絶縁層720は、島領域703上及び導電パッド935a,935b上を覆うようにして半導体層701上に設けられている。
このように構成された第9実施形態の固体撮像装置1Gにおいても、前述の第8実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上述の第8実施形態に係る固体撮像装置1Fにおいても、第2基板部20を後述の第10実施形態の図104に示す第2基板部20のように、半導体基板21及び21Aを積層した構成(複数の半導体基板を積層した構成)としてもよい。
(第10実施形態)
図104から図106は、本技術の第10実施形態に係る固体撮像装置1Gの構成例を示す厚さ方向の断面図である。図107から図109は、本技術の第10実施形態に係る複数の画素ユニットPUのレイアウト例を示す水平方向の断面図である。なお、図104から図106に示す断面図は、あくまで模式図であり、実際の構造を厳密に正しく示すことを目的とした図ではない。図104から図106に示す断面図は、固体撮像装置1Hの構成を紙面でわかり易く説明するために、位置sec1からsec3で、トランジスタや不純物拡散層の水平方向における位置を意図的に変えて示している。
具体的には、図104に示す固体撮像装置1Hの画素ユニットPUにおいて、位置sec1における断面は図107をA1-A1’線で切断した断面であり、位置sec2における断面は図108をB1-B1’線で切断した断面であり、位置sec3における断面は図109をC1-C1’線で切断した断面である。同様に、図105に示す固体撮像装置1Hにおいて、位置sec1における断面は図107をA2-A2’線で切断した断面であり、位置sec2における断面は図108をB2-B2’線で切断した断面であり、位置sec3における断面は図109をC2-C2’線で切断した断面である。図106に示す固体撮像装置1Hにおいて、位置sec1における断面は図107をA3-A3’線で切断した断面であり、位置sec2における断面は図108をB3-B3’線で切断した断面であり、位置sec3における断面は図109をC3-C3’線で切断した断面である。
図104に示すように、第1基板部10のおもて面10a側に第2基板部20が積層されている。第1基板部10のおもて面10a側に、フォトダイオードPD、転送トランジスタTR及びフローティングディフュージョンFDが設けられている。フォトダイオードPD、転送トランジスタTRおよびフローティングディフュージョンFDは、それぞれ、センサ画素12ごとに設けられている。第1基板部10の他方の面は光入射面である。撮像装置1Hは、裏面照射型の撮像装置であり、裏面にカラーフィルタおよび受光レンズが設けられている。カラーフィルタおよび受光レンズは、それぞれ、センサ画素12ごとに設けられている。
第1基板部10が有する半導体基板11は、例えばシリコン基板で構成されている。半導体基板11のおもて面の一部およびその近傍には、第1導電型(例えば、p型)のウェル層WEが設けられており、ウェル層WEよりも深い領域に第2導電型(例えば、n型)のフォトダイオードPDが設けられている。ウェル層WE内には、ウェル層WEよりもp型の濃度が高いウェルコンタクト層と、n型のフローティングディフュージョンFDとが設けられている。
半導体基板11には、互いに隣り合うセンサ画素12同士を電気的に分離する素子分離層16が設けられている。素子分離層16は、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造を有し、半導体基板11の深さ方向に延在している。半導体基板11において、素子分離層16とフォトダイオードPDとの間には、不純物拡散層17が設けられている。例えば、不純物拡散層17は、半導体基板11の厚さ方向に延設されたp型層とn型層とを有する。素子分離層16側にp型層が位置し、フォトダイオードPD側にn型層が位置する。半導体基板11のおもて面11a側には、絶縁膜15が設けられている。
第2基板部20は、下側基板20aと上側基板20bとを有する。下側基板20aは、第1半導体基板21を有する。第1半導体基板21は、例えば単結晶シリコンで構成されるシリコン基板である。第1半導体基板21の一方の面211a側に、増幅トランジスタAMPと、増幅トランジスタAMPの周囲を囲む素子分離層213とが設けられている。素子分離層213によって、隣り合う画素ユニットPUの一方の増幅トランジスタAMPと他方の増幅トランジスタAMPは電気的に分離されている。下側基板20aは、第1半導体基板21のおもて面211aを覆う絶縁膜215を有する。絶縁膜215によって、増幅トランジスタAMP及び素子分離層213は覆われている。また、下側基板20aは、第1半導体基板21の他方の面211bを覆う絶縁膜217を有する。第1基板部10の絶縁膜15と下側基板20aの絶縁膜217は互いに接合されて、層間絶縁膜228を構成している。
上側基板20bは、第2半導体基板21Aを有する。第2半導体基板21Aは、例えば単結晶シリコンで構成されるシリコン基板である。第2半導体基板21Aの一方の面221a側に、リセットトランジスタRST及び選択トランジスタSELと、素子分離層223とが設けられている。例えば、素子分離層223は、リセットトランジスタRSTと選択トランジスタSELとの間、及び、選択トランジスタSELと第2半導体基板21Aのウェル層との間にそれぞれ設けられている。上側基板20bは、第2半導体基板21Aのおもて面221a、裏面221b及び側面を覆う絶縁膜225を有する。下側基板20aの絶縁膜215と上側基板20bの絶縁膜225は互いに接合されて、層間絶縁膜226を構成している。
撮像装置1Hは、層間絶縁膜226、228中に設けられて、第1基板部10又は第2基板部20の少なくとも一方に電気的に接続する複数の配線L1からL10を備える。配線L1は、増幅トランジスタAMPのドレインと電源線VDDとを電気的に接続している。配線L2は、1つの画素ユニットPUに含まれる4つのフローティングディフュージョンFDと、増幅トランジスタAMPのゲート電極AGとを電気的に接続している。配線L3は、増幅トランジスタAMPのソースと選択トランジスタSELのドレインとを電気的に接続している。配線L4は、選択トランジスタSELのゲート電極SGと画素駆動線23(図1参照)とを電気的に接続している。
配線L5は、選択トランジスタSELのソースと垂直信号線24とを電気的に接続している。配線L6は、リセットトランジスタRSTのドレインと電源線VDDとを電気的に接続している。配線L7は、リセットトランジスタRSTのゲート電極RG(後述の図4A参照)と画素駆動線23とを電気的に接続している。配線L8は、リセットトランジスタRSTのソースと配線L2とを電気的に接続している。配線L9(第1配線の一例)は、転送トランジスタTRのゲート電極TGと画素駆動線23(図1参照)とを電気的に接続している。配線L10は、ウェルコンタクト層と、基準電位(例えば、接地電位:0V)を供給する基準電位線とを電気的に接続している。
配線L1からL10において、積層体の厚さ方向に延設されている部分はタングステン(W)で構成されており、積層体の厚さ方向と直交する方向(例えば、水平方向)に延設されている部分は銅(Cu)又はCuを主成分とするCu合金で構成されている。ただし、本技術の実施形態において、配線L1からL10を構成する材料は、これらに限定されず、他の材料で構成されていてもよい。第2基板部20は、上記の配線L1からL10のうちの任意の配線(例えば、配線L1、L4からL7、L9、L10)に接続する複数のパッド電極227を有する。
第3基板部30は、第2基板部20において第1基板部10と向かい合う面の反対側に配置されている。第3基板部30は、半導体基板31と、半導体基板31のおもて面301a側を覆う絶縁膜304と、半導体基板31のおもて面301a側に設けられた複数の配線L30と、複数の配線L30にそれぞれ接続するパッド電極305と、を備える。半導体基板31は、例えば単結晶シリコンで構成されるシリコン基板である。
配線L30は、コンタクトホール内に設けられている。配線L30において、第3基板部30の厚さ方向に延設されている部分はチタン(Ti)又はコバルト(Co)で構成されており、第3基板部30厚さ方向と直交する方向(例えば、水平方向)に延設されている部分はCu又はCuを主成分とするCu合金で構成されている。配線L30と半導体基板31との接続部には、シリサイド39(例えば、チタンシリサイド(TiSi)又はコバルトシリサイド(CoSi2)が形成されている。
複数のパッド電極305は、例えばCu又はCu合金で構成されている。撮像装置1の厚さ方向において、第3基板部30のパッド電極305は、第2基板部20のパッド電極227と向かい合って電気的に接続している。例えば、パッド電極305、227は、互いに向かい合った状態でCu-Cu接合されて一体化している。これにより、第2基板部20と第3基板部30とが電気的に接続されるとともに、第2基板部20と第3基板部30との貼り合わせの強度が高められている。
本技術の第10実施形態では、複数のセンサ画素12ごとに、1つのフローティングディフュージョン用コンタクトが配置されていてもよい。例えば、互いに隣り合う4つのセンサ画素12が、1つのフローティングディフュージョン用コンタクトを共有していてもよい。同様に、複数のセンサ画素12ごとに、1つのウェル用コンタクトが配置されていてもよい。例えば、互いに隣り合う4つのセンサ画素12が、1つのウェル用コンタクトを共有していてもよい。また、複数のセンサ画素12の各々に、フローティングディフュージョンFDに電気的に接続する配線L2(フローティングディフュージョン用コンタクト)と、ウェル層WEに電気的に接続する配線L10(ウェル用コンタクト)とがそれぞれ1つずつ配置されていてもよい。
図105及び図109に示すように、撮像装置1Hは、複数のセンサ画素12に跨るように配置された共通パッド電極102(本技術の「第1共通パッド電極」の一例)と、共通パッド電極102上に設けられた1つの配線L2と、を共有する。例えば、撮像装置1Hには、平面視で、4つのセンサ画素12の各フローティングディフュージョンFD1からFD4が素子分離層16を介して互いに隣り合う領域が存在する。この領域に共通パッド電極102が設けられている。共通パッド電極102は、4つのフローティングディフュージョンFD1からFD4に跨るように配置されており、4つのフローティングディフュージョンFD1からFD4とそれぞれ電気的に接続している。共通パッド電極102は、例えば、n型不純物又はp型不純物がドープされたポリシリコン膜で構成されている。
共通パッド電極102の中心部上に1つの配線L2(すなわち、フローティングディフュージョン用コンタクト)が設けられている。図105、図107から図109に示すように、共通パッド電極102の中心部上に設けられた配線L2は、第1基板部10から、第2基板部20の下側基板20aを貫いて第2基板部20の上側基板20bまで延設されており、上側基板20bに設けられた配線等を介して、増幅トランジスタAMPのゲート電極AGに接続している。
また、図104及び図109に示すように、撮像装置1Hは、複数のセンサ画素12に跨るように配置された共通パッド電極110(本技術の「第2共通パッド電極」の一例)と、共通パッド電極110上に設けられた1つの配線L10と、を共有する。例えば、撮像装置1Hには、平面視で、4つのセンサ画素12の各ウェル層WEが素子分離層16を介して互いに隣り合う領域が存在する。この領域に共通パッド電極110が設けられている。共通パッド電極110は、4つのセンサ画素12の各ウェル層WEに跨るように配置されており、4つのセンサ画素12の各ウェル層WEとそれぞれ電気的に接続している。一例を挙げると、共通パッド電極110は、Y軸方向に並ぶ一の共通パッド電極102と他の共通パッド電極102との間に配置されている。Y軸方向において、共通パッド電極102、110は交互に並んで配置されている。共通パッド電極110は、例えば、n型不純物又はp型不純物がドープされたポリシリコン膜で構成されている。
共通パッド電極110の中心部上に1つの配線L10(すなわち、ウェル用コンタクト)が設けられている。図104、図106から図109に示すように、共通パッド電極110の中心部上に設けられた配線L10は、第1基板部10から、第2基板部20の下側基板20aを貫いて第2基板部20の上側基板20bまで延設されており、上側基板20bに設けられた配線等を介して、基準電位(例えば、接地電位:0V)を供給する基準電位線に接続している。
共通パッド電極110の中心部上に設けられた配線L10は、共通パッド電極110の上面と、下側基板20aに設けられた貫通孔の内側面と、上側基板20bに設けられた貫通孔の内側面とに、それぞれ電気的に接続している。これにより、第1基板部10の半導体基板11のウェル層WEと、第2基板部20の下側基板20aのウェル層及び上側基板20bのウェル層は、基準電位(例えば、接地電位:0V)に接続される。
本技術の第10実施形態に係る撮像装置1Hは、光電変換を行うセンサ画素12が設けられた第1基板部10と、第1基板部10のおもて面12a側に配置され、センサ画素12から出力された電荷に基づく画素信号を出力する読み出し回路22を有する第2基板部20と、を備える。第2基板部20は、読み出し回路22に含まれる増幅トランジスタAMPが設けられた第1半導体基板21と、第1半導体基板21のおもて面211a側に配置され、読み出し回路22に含まれる選択トランジスタSELとリセットトランジスタRSTとが設けられた第2半導体基板21Aと、を有する。
これによれば、読み出し回路22に含まれる全てのトランジスタが1枚の半導体基板に配置される場合と比べて、トランジスタの配置領域の面積を増大することができるので、読み出し回路22のレイアウトの自由度が向上する。これにより、各画素ユニットPUで、増幅トランジスタAMPのゲート面積を最大化することができ、良好なノイズ特性を実現することができる。増幅トランジスタAMPの面積を最大化することによって、撮像装置1で生じるランダムノイズを低減することが可能となる。
また、固体撮像装置1Hは、第1基板部10を構成する半導体基板11のおもて面11a側に設けられ、互いに隣り合う複数(例えば、4つ)のセンサ画素12に跨るように配置された共通パッド電極102、110、をさらに備える。共通パッド電極102は、4つのセンサ画素12のフローティングディフュージョンFDと電気的に接続している。共通パッド電極110は、4つのセンサ画素12のウェル層WEと電気的に接続している。これによれば、4つのセンサ画素12ごとに、フローティングディフュージョンFDに接続する配線L2を共通化することができる。4つのセンサ画素12ごとに、ウェル層WEに接続する配線L10を共通化することができる。これにより、配線L2、L10の本数を低減することができるので、センサ画素12の面積低減が可能であり、撮像装置1Hの小型化が可能である。
なお、図110に示すように、配線10Lは、半導体基板21及び21Aの各々に設けられた貫通孔を半導体基板21及び21Aの各々から絶縁分離された状態で貫通するようにしてもよい。
上述の第1実施形態に係る固体撮像装置1Aでは、図4に示すように、第2基板部20を一層の半導体層を含む単層構造で構成した場合について説明した。しかしながら、上述の第1実施形態に係る固体撮像装置1Aにおいても、上述の第10実施形態に係る固体撮像装置1Hと同様に、第2基板部20を2つの半導体基板21及び21Aを含む2層構造で構成してもよい。この場合、上述の第10実施形態に係る固体撮像装置1Hと同様に、読み出し回路22を構成することのできる増幅トランジスタAMP、リセットトランジスタRST、選択トランジスタSELなどの複数のトランジスタのうちの少なくとも1つのトランジスタを半導体層801に構成し、残りのトランジスタを、半導体層101及び801とは異なり、図104の半導体基板21Aに対応する、あらたな半導体層に構成してもよい。図104の半導体基板21Aに対応する新たな半導体層は、図4を参照して説明すると、例えば、配線227a、227b及び227cを含む配線層と絶縁膜228との間に層間絶縁膜を介して積層される。新たな半導体層は、絶縁層820の半導体層201側とは反対側に積層され、所望のトランジスタを形成することができる。一例として、半導体層801に増幅トランジスタAMPを形成し、リセットトランジスタRST及び/又は選択トランジスタSELを新たな半導体層(図104の半導体基板21A)に形成することができる。
また、新たな半導体基板を複数設け、それぞれに所望の読み出し回路22のトランジスタを設けても良い。一例として、半導体基板21に増幅トランジスタAMPを形成することができる。さらに、半導体基板21に絶縁層、接続部、接続配線を積層し、さらに半導体基板21Aを積層すると、半導体基板21AにリセットトランジスタRSTを形成することができる。半導体基板21Aに絶縁層、接続部、接続配線を積層し、さらに半導体基板21Bを積層すると、半導体基板21Bに選択トランジスタSELを形成することができる。半導体基板21、21A,21Bに形成するトランジスタは、読み出し回路22を構成するいずれのトランジスタでも良い。
なお、上述の第2実施形態から第9実施形態に係る固体撮像装置1B1,1B2,1C,1D,1E,1F,1Gにおいても、上述の第10実施形態に係る固体撮像装置1Hと同様に、第2基板部20を2つの半導体基板21及び21Aを含む2層構造で構成してもよく、また、3層以上の構造で構成(複数の半導体基板を積層した構成に)してもよい。
このように、第2基板部20に複数の半導体基板を設ける構成により、1つの読み出し回路22が占める半導体基板21の面積を小さくすることができる。各読み出し回路22の面積を小さくしたり、各トランジスタを微細化することが出来れば、チップの面積を小さくすることも可能になる。また、読み出し回路22を構成することのできる増幅トランジスタ、リセットトランジスタ、選択トランジスタのうち、所望のトランジスタの面積を拡大することができる。特に、増幅トランジスタの面積を拡大することで、ノイズ低減効果も期待できる。
このように、上述の第1~第9実施形態に係る固体撮像装置においても、第2基板部20に複数の半導体基板を設ける構成とすることができる。第2基板部20に複数の半導体基板を設ける構成とした場合には、第2基板部20に複数の半導体基板のそれぞれが化合物半導体基板であってもよい。化合物半導体基板の材料としては、例えば窒化ガリウム(GaN)、ガリウム砒素(GaAs)、炭化ケイ素(SiC)、インジウム燐(InP)、アルミニウムガリウム砒素(AlGaAs)等が挙げられる。
上記のように、本技術は第1~第10実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本技術を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
なお、本技術は、以下のように構成を取ることができる。
(1)
素子分離領域を介して互いに隣り合って配置され、かつ各々に第1能動素子が設けられた複数の素子形成領域を有する第1半導体層と、
前記複数の素子形成領域の各々の表層部の前記素子分離領域側に設けられたコンタクト領域と、
前記素子分離領域を跨いで前記複数の素子形成領域の各々の前記コンタクト領域に接続された導電パッドと、
前記第1半導体層及び前記導電パッドを覆う第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に配置され、かつ第2能動素子が設けられた第2半導体層と、
前記第2半導体層を覆う第2絶縁層と、
前記第2絶縁層から前記導電パッドに到達する接続孔に埋め込まれ、かつ前記前記導電パッドと同一材料で一体に形成された導電プラグと、
を備えている半導体装置。
(2)
前記導電パッドは、平面視の面積が前記導電プラグよりも大きい、上記(1)に記載の半導体装置。
(3)
前記導電パッド及び前記導電プラグは、高融点金属材料で形成されている、字上記(1)又は(2)に記載の半導体装置。
(4)
前記第1能動素子は、フォトダイオードと、前記フォトダイオードのカソード領域にソース領域が電気的に接続され、かつドレイン領域が前記導電プラグに電気的に接続された転送トランジスタとを含み、
前記第2能動素子は、ゲート電極が前記導電プラグに電気的に接続された増幅トランジスタを含む、上記(1)から(3)の何れかに記載の半導体装置。
(5)
第1半導体層に素子分離領域で区画された複数の素子形成領域を形成する工程と、
前記素子分離領域を介して互いに隣り合う前記複数の素子形成領域の各々の表層部の前記素子分離領域側にコンタクト領域を形成する工程と、
前記素子分離領域を跨いで前記複数の素子形成領域の各々の前記コンタクト領域上にエッチングストッパ膜を介してパッド用中子を形成する工程と、
前記部数の素子形成領域の各々に第1能動素子を形成する工程と、
前記第1半導体層及び前記パッド用中子を覆う第1絶縁層を形成する工程と、
前記第1絶縁層上に第2半導体層を配置する工程と、
熱処理を含む工程を施して前記第2半導体層に第2能動素子を形成する工程と、
前記第2半導体層を覆う第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層から前記パッド用中子に到達する接続孔を形成する工程と、
前記接続孔を通して前記パッド用中子及び前記エッチングストッパ膜を除去して前記接続孔に連なる空間部を形成する工程と、
前記空間部及び接続孔内に導電材料を埋め込んで前記コンタクト領域に接続された導電パッド及び前記導電パッドと一体の導電プラグを形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
(6)
前記パッド用中子は、ノンドープド多結晶珪素膜からなる上記(5)に記載の半導体装置の製造方法。
(7)
前記第2能動素子を形成する工程は、
熱処理を施して前記第2半導体層の表面に熱酸化膜からなるゲート絶縁膜を形成する工程と、
熱処理を施して前記第2半導体層の表層部にソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、を含む上記(5)又は(6)に記載の半導体装置の製造方法。
(8)
素子分離領域を介して互いに隣り合って配置され、かつ各々に第1能動素子が設けられた複数の素子形成領域を有する第1半導体層と、
前記複数の素子形成領域の各々の表層部の前記素子分離領域側に設けられたコンタクト領域と、
前記素子分離領域を跨いで前記複数の素子形成領域の各々の前記コンタクト領域に接続された導電パッドと、
前記第1半導体層及び前記導電パッドを覆う第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に配置され、かつ第2能動素子が設けられた第2半導体層と、
前記第2半導体層を覆う第2絶縁層と、
前記第2絶縁層から前記導電パッドに到達する接続孔に埋め込まれた導電プラグと、
前記導電パッドと前記コンタクト領域との間に設けられた絶縁膜と、を備え、
前記導電パッド、前記絶縁膜及び前記コンタクト領域でMISコンタクト部が形成されている、半導体装置。
(9)
前記絶縁膜は非晶質状の膜である、(8)に記載の半導体装置。
(10)
前記絶縁膜は、酸化チタン(TiO2)膜又はチタン酸ストロンチウム(SrTiOx)膜である、上記(8)又は(9)に記載の半導体装置。
(11)
前記第2半導体層は、化合物半導体層である、(8)から(9)の何れかに記載の半導体装置。
(12)
前記第1能動素子は、フォトダイオードと、前記フォトダイオードのカソード領域にソース領域が電気的に接続され、かつドレイン領域が前記導電プラグに電気的に接続された転送トランジスタとを含み、
前記第2能動素子は、ゲート電極が前記導電プラグに電気的に接続された増幅トランジスタを含む、上記(8)から(11)の何れかに記載の半導体装置。
(13)
半導体層に素子分離領域で区画された複数の素子形成領域を形成する工程と、
前記複数の素子形成領域の各々に第1能動素子を形成する工程と、
前記素子分離領域を介して互いに隣り合う前記複数の素子形成領域の各々の表層部の前記素子分離領域側にコンタクト領域を形成する工程と、
前記素子分離領域を跨いで前記複数の素子形成領域の各々の前記コンタクト領域上に絶縁膜を介して導電パッドを形成する工程と、
前記第1半導体層及び前記導電パッドを覆う第1絶縁層を形成する工程と、
前記第1絶縁層上に化合物半導体層を配置する工程と、
熱処理を含む工程を施して前記第2半導体層に第2能動素子を形成する工程と、
前記化合物半導体層を覆う第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層から前記導電パッドに到達する接続孔内に導電プラグを形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
(14)
前記第2能動素子を形成する工程は、
熱処理を施して前記第2半導体層の表面に熱酸化膜からなるゲート絶縁膜を形成する工程と、
熱処理を施して前記第2半導体層の表層部にソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、を含む上記(13)に記載の半導体装置の製造方法。
(15)
第1半導体層に素子分離領域で区画された複数の素子形成領域を形成する工程と、
前記複数の素子形成領域の各々に第1能動素子を形成する工程と、
前記素子分離領域を介して互いに隣り合う前記複数の素子形成領域の各々の表層部の前記素子分離領域側にコンタクト領域を形成する工程と、
前記素子分離領域を跨いで前記複数の素子形成領域の各々の前記コンタクト領域上に絶縁膜を介して導電パッドを形成する工程と、
前記第1半導体層及び前記導電パッドを覆う第1絶縁層を形成する工程と、
前記第1絶縁層上に、第2能動素子が形成された第2半導体層を配置する工程と、
前記第2半導体層を覆う第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層から前記導電パッドに到達する接続孔内に導電プラグを形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
(16)
第1能動素子が設けられた第1半導体層と、
前記第1半導体層を覆う第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に配置され、かつ素子分離領域で区画された複数の素子形成領域の各々に第2能動素子が設けられた第2半導体層と、
前記第2半導体層を覆う第2絶縁層と、
前記第2絶縁層から前記第2絶縁層に亘って貫通する貫通孔内に絶縁膜を介して埋め込まれた導電プラグと、を備え、
前記素子分離領域は、前記素子形成領域を島状に分離する分離溝と、前記分離溝の側壁に設けられた絶縁膜と、前記分離溝内の前記絶縁膜の内側に埋め込まれた導電材とを含む、半導体装置。
(17)
前記第1能動素子は、フォトダイオードと、前記フォトダイオードのカソード領域にソース領域が電気的に接続され、かつドレイン領域が前記導電プラグに電気的に接続された転送トランジスタとを含み、
前記第2能動素子は、ゲート電極が前記導電プラグに電気的に接続された増幅トランジスタを含む、上記(16)に記載の半導体装置。
(18)
第1能動素子が設けられた第1半導体層を覆う第1絶縁層を形成する工程と、
前記第1絶縁層上に第2半導体層を配置する工程と、
前記第2半導体層の素子分離領域を残したまま前記第2半導体層の素子形成領域に第2能動素子を形成する工程と、
前記第2半導体層上に第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層、前記第2半導体層及び前記第1絶縁層を貫通する接続孔を形成すると共に、前記第2半導体層の素子分離領域に前記第2半導体層の素子形成領域を島領域に分離する分離溝を形成する工程と、
前記接続孔内及び前記分離溝内の前記素子形成領域の側面を覆う絶縁膜を形成する工程と、
前記接続孔内の前記絶縁膜の内側に導電材を埋め込んで前記接続孔内の前記絶縁膜の内側に導電プラグを形成すると共に、前記分離溝内の前記絶縁膜の内側に前記導電材を埋め込む工程と、を備える半導体装置の製造方法。
(19)
第1能動素子が設けられた第1半導体層と、
前記第1半導体層を覆う第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に配置され、第2能動素子が設けられた第2半導体層と、
前記第1半導体層の側壁に設けられたサイドウォールと、
前記第1半導体層及び前記サイドウォールを覆う第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に配置され、第2能動素子が設けられた第2半導体層と、
前記第2絶縁層から前記第1絶縁層に亘って貫通する貫通孔内に埋め込まれた導電プラグと、を備え、
前記サイドウォールは、前記第2絶縁層よりもエッチング比が高い絶縁材料からなり、
前記導電プラグは、前記サイドウォールに沿って形成されている、半導体装置。
(20)
前記第2半導体層と前記サイドウォールとの間に、前記サイドウォールよりも誘電率の低い低誘電膜が設けられている、上記(19)に記載の半導体装置。
(21)
前記第2絶縁層は、酸化珪素膜からなり、
前記サイドウォールは、前記酸化珪素膜に対してエッチング選択比がとれるSiN膜、SiBN膜、SiBCN膜の少なくとも何れか一つの膜で形成されている上記(19)又は(20)に記載の半導体装置。
(22)
前記低誘電膜は、前記サイドウォールよりも窒素含有量が少ない絶縁膜で形成されている上記(21)に記載の半導体装置。
(23)
前記導電プラグは、前記第2半導体層を貫通している、上記(19)から(22)の何れかに記載の半導体装置。
(24)
前記第1能動素子は、フォトダイオードと、前記フォトダイオードのカソード領域にソース領域が電気的に接続され、前記ドレイン領域が前記導電プラグに電気的に接続された転送トランジスタとを含み、
前記第2能動素子は、ゲート電極が前記導電プラグに電気的に接続された増幅トランジスタを含む、上記(19)から(23)の何れかに記載の半導体装置。
(25)
第1能動素子が設けられた第1半導体層を覆う第1絶縁層を形成する工程と、
前記第1絶縁層上に、第2能動素子が設けられた第2半導体層を形成する工程と、
前記第2半導体層の側壁に、サイドウォールを形成する工程と、
前記第2半導体層及び前記サイドウォールを覆う第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層から前記サイドウォールに沿って前記第1絶縁層を貫通する接続孔を形成する工程と、
前記接続孔内に導電プラグを形成する工程と、を備え、
前記サイドウォールが前記第2絶縁層よりもエッチング比が高い絶縁膜からなる、半導体装置の製造方法。
(26)
分離領域を介して互いに隣り合って配置され、かつ各々に第1能動素子が設けられた複数の素子形成領域を有する第1半導体層と、
前記複数の素子形成領域の各々の表層部の前記分離領域側に互いに隣り合って設けられたコンタクト領域と、
互いに隣り合う前記コンタクト領域の間で前記コンタクト領域の各々に絶縁膜を介して接続された導電パッドと、
前記第1半導体層及び前記導電パッドを覆う第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に配置され、かつ第2能動素子が設けられた第2半導体層と、
前記第2半導体層を覆う第2絶縁層と、
前記第2絶縁層から前記導電パッドに到達する接続孔に埋め込まれた導電プラグと、を備え、
前記導電パッド、前記絶縁膜及び前記コンタクト領域でMISコンタクト部が構成されている、半導体装置。
(27)
前記絶縁膜は非晶質状の膜である、上記(26)に記載の半導体装置。
(28)
前記絶縁膜は、酸化チタン膜又はチタン酸ストロンチウム膜である、上記(26)又は上記(27)に記載の半導体装置。
(29)
前記導電パッドは、前記第1半導体層の主面から深さ方向に延伸する溝部内で隣り合う前記コンタクト領域の各々に前記絶縁膜を介して接続された胴部と、前記胴部よりも幅広で前記胴部と一体に形成された頭部とを有する、上記(26)~(28)の何れかに記載の半導体装置。
(30)
前記第1能動素子は、フォトダイオードと、前記フォトダイオードのカソード領域にソース領域が電気的に接続され、前記ドレイン領域が前記導電プラグに電気的に接続された転送トランジスタとを含み、
前記第2能動素子は、ゲート電極が前記導電プラグに電気的に接続された増幅トランジスタを含む、上記(26)~(29)に記載の半導体装置。
(31)
第1半導体層に分離領域で区画された複数の素子形成領域を形成する工程と、
前記複数の素子形成領域の各々の表層部の前記分離領域側に互いに隣り合うコンタクト領域を形成する工程と、
互いに隣り合う前記コンタクト領域の間に設けられた溝部内で前記コンタクト領域の各々に絶縁膜を介して接続された導電パッドを形成する工程と、
を備える、半導体装置の製造方法。