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JP7632659B2 - 心拍検出方法および心拍検出装置 - Google Patents
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JP7632659B2 - 心拍検出方法および心拍検出装置 - Google Patents

心拍検出方法および心拍検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、心電図波形から心拍数を検出するための心拍検出方法および心拍検出装置に関するものである。
ECG(Electrocardiogram、心電図)波形は、心臓の電気的な活動を観測したもので、連続した心拍の波形からなる。1つの心拍波形は、それぞれ心房や心室の活動を反映したP波、Q波、R波、S波、T波等の成分からなっている。そのうち、心室の収縮に伴うものがR波であり、振幅も大きいため、心拍の検出はR波由来のピークに基づいて行われることが多い。
従来の心拍検出方法として、特許文献1に開示された方法がある。特許文献1に開示された方法は、ECG波形の時間差分値のピークと、その前後の一定の時間領域での値との関係に着目した指標値を利用し、閾値に基づいた判定ロジックを用いてR波を検出するものである。この方法には、ECG波形の振幅だけでなく形状(ピークの時間幅)にも感度を有し、R波として尤もらしいピークを強調できるといった利点がある。
一方、閾値に基づいた判定ロジックを用いてR波を検出する場合、指標値が一度閾値を超えた後も、閾値を超えた状態が暫く続くことが普通である。また、人の心拍数には上限があるため、R波の直後に次のR波が到来することはないと考えることは妥当である。したがって、R波の検出後に、一定の期間、R波検出の動作を停止するといった処理が、常套的に行われる。
また、検出したR波とその前のR波との時間間隔であるR-R間隔(R-R interval:RRI)が、標準より短過ぎる場合、R波ではないノイズ等を誤って検出したと判断して、R波検出を却下するという処理にも合理性がある。また、R波検出においては、ECG波形へのノイズ混入等によるエラーに起因して、瞬時心拍数(=60000/RRI)の値が正常値からずれる場合がある。そこで、瞬時心拍数に対し時間的に平均化処理を施して安定化させた平均心拍数を出力することが一般的である。
しかしながら、ECG波形には個人差があり、Q波、R波、S波の形によっては、前述のような指標値のピークがなだらかであったり、指標値が複数のピークを持つような形になったりすることがある。このため、指標値が閾値を超えたと判断されるタイミングが、最大で20ms程度、前後に揺らいでしまうことがある。このタイミングの揺らぎとRRIの下限値の設定とR波検出のスキップ処理は、R波の検出や心拍数の計測を誤る原因となり得る。
以下、R波の検出や心拍数の計測を誤る理由について説明する。図8、図9は、従来の心拍検出方法により算出した指標値の例を示す図である。ただし、指標値を閾値THの近辺のみ示している。ここでは、計測すべき心拍数の上限が300bpmであり、観測したECG波形から得られる心拍数も300bpmである場合を考える。指標値には、連続する2つのピークP1,P2が出現している。ピークP1,P2の中心点同士は、心拍数300bpmに相当するRRI=200ms分だけ離れている。ピークP1,P2のそれぞれの先端部は、尖った形状ではなく、なだらかに波打った形状になっている。
図8の例では、時刻T1で指標値が閾値THを超えたことにより、時刻T1がR波の時刻として検出される。指標値が次に閾値THを超えるのは時刻T2であり、時刻T1とT2の間隔は186msである。しかしながら、R波検出後のスキップ幅tskipが200msに設定されており、時刻T1からの経過時間が200msまでの期間中はR波検出を一時停止するので、時刻T2をR波の時刻として検出することができない。
図9の例では、スキップ幅tskipを180msに改めている。図8の例と同様に時刻T1で指標値が閾値THを超えたことにより、時刻T1がR波の時刻として検出される。さらに時刻T1からの経過時間がtskip=180msを超えた後に、時刻T2で指標値が閾値THを超えることにより、時刻T2がR波の時刻として検出される。ただし、RRIの下限値RRILOWが200msに設定されており、時刻T1とT2の間隔が186msであることから、186msがRRIとして採用されることはなく、瞬時心拍数の算出から除外される。また、指標値が次に閾値THを超えるのは時刻T3であるが、時刻T2からの経過時間が180msまでの期間中はR波検出を一時停止するので、時刻T3をR波の時刻として検出せずに通過してしまう。
図8、図9の例のように指標値が閾値THを超えるタイミングに揺らぎがあるような場合でも、それぞれのピークを逃さずに検出していれば、RRIの瞬時値が変動したとしても、RRIを平均すれば一定の値となり、適切な平均心拍数を求めることができる。しかしながら、RRIの下限値を、計測すべき心拍数の上限に合わせて余裕なく設定していると、図9の例のようにRRIが短い側に振れたケースを除外してしまうため、平均心拍数は実際より小さい側に偏って算出されてしまう。
特許第6527286号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、心拍数を的確に計測できる心拍検出方法および心拍検出装置を提供することを目的とする。
本発明の心拍検出方法は、生体の心電図波形からR波を検出する第1のステップと、前記第1のステップで検出したR波と1つ前のR波の時間間隔であるR-R間隔を算出する第2のステップと、前記R-R間隔に基づいて心拍数を算出する第3のステップとを含み、前記第のステップは、最新のR波の時刻からの経過時間がスキップ幅以下の期間中はR波検出を停止するステップを含み、前記スキップ幅は、計測すべき心拍数の上限値をHRmaxとしたとき、60000/HRmaxよりも短い値に設定され前記第2のステップは、前記第1のステップで検出した最新のR波の時刻から1つ前のR波の時刻を引いた時間が下限値よりも短い場合に、算出した時間をR-R間隔として採用しないステップを含み、前記下限値は、計測すべき心拍数の上限値をHRmaxとしたとき、60000/HRmaxよりも短い値に設定されることを特徴とするものである。
また、本発明の心拍検出方法の1構成例において、前記スキップ幅は、(60000/HRmax)-20よりも短い値に設定される。
また、本発明の心拍検出方法の1構成例において、前記下限値は、(60000/HRmax)-20よりも短い値に設定される。
また、本発明の心拍検出方法の1構成例において、前記スキップ幅は、前記下限値以下である。
また、本発明の心拍検出装置は、生体の心電図波形からR波を検出するように構成されたR波検出部と、前記R波検出部によって検出されたR波と1つ前のR波の時間間隔であるR-R間隔を算出するように構成されたR-R間隔算出部と、前記R-R間隔に基づいて心拍数を算出するように構成された心拍数算出部とを備え、前記R波検出部は、最新のR波の時刻からの経過時間がスキップ幅以下の期間中はR波検出を停止し、前記スキップ幅は、計測すべき心拍数の上限値をHRmaxとしたとき、60000/HRmaxよりも短い値に設定され前記R-R間隔算出部は、前記R波検出部によって検出された最新のR波の時刻から1つ前のR波の時刻を引いた時間が下限値よりも短い場合に、算出した時間をR-R間隔として採用せず、前記下限値は、計測すべき心拍数の上限値をHRmaxとしたとき、60000/HRmaxよりも短い値に設定されることを特徴とするものである。
本発明によれば、計測すべき心拍数の上限値HRmaxに対してスキップ幅を60000/HRmaxよりも短い値に設定することにより、R波を取りこぼすことなく検出することができ、心拍数を的確に計測することができる。
図1は、本発明の実施例に係る心拍検出装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施例に係る心拍検出装置の動作を説明するフローチャートである。 図3は、本発明の実施例に係る心拍検出装置のR波検出部の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施例に係る心拍検出装置のR波検出部の動作を説明するフローチャートである。 図5は、本発明の実施例に係る心拍検出装置の動作例を説明する図である。 図6は、本発明の実施例に係る心拍検出装置の動作例を説明する図である。 図7は、本発明の実施例に係る心拍検出装置を実現するコンピュータの構成例を示すブロック図である。 図8は、従来の心拍検出方法を説明する図である。 図9は、従来の心拍検出方法を説明する図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例に係る心拍検出装置の構成を示すブロック図である。心拍検出装置は、ECG波形のサンプリングデータ列を出力する心電計1と、ECG波形のサンプリングデータ列とサンプリング時刻の情報とを記憶する記憶部2と、ECG波形のサンプリングデータ列の中からR波を検出するR波検出部3と、R波の時刻の時系列データからR-R間隔を算出するR-R間隔算出部4と、R-R間隔に基づいて心拍数を算出する心拍数算出部5とを備えている。
次に、本実施例の心拍検出装置の動作を図2を用いて説明する。本実施例では、ECG波形をサンプリングしたデータ列をD(i)とする。i(i=1,2,…)は1サンプリングのデータに付与される番号である。番号iが大きくなる程、サンプリング時刻が後になることは言うまでもない。
心電計1は、図示しない生体(人体)のECG波形を測定し、ECG波形のサンプリングデータ列D(i)を出力する(図2ステップS1)。このとき、心電計1は、各サンプリングデータにサンプリング時刻の情報を付加して出力する。ECG波形の具体的な測定方法は周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。記憶部2は、心電計1から出力されたECG波形のサンプリングデータ列D(i)とサンプリング時刻の情報とを記憶する。
R波検出部3は、記憶部2に格納されたECG波形のサンプリングデータ列D(i)の中から、R波を検出する(図2ステップS2)。
図3はR波検出部3の構成を示すブロック図である。R波検出部3は、ECG波形のサンプリングデータ列からサンプリングデータの時間差分の正負反転値をサンプリング時刻ごとに算出する正負反転値算出部30と、処理対象のサンプリング時刻よりも前の時間範囲Aの時間差分正負反転値と処理対象のサンプリング時刻よりも後の時間範囲Bの時間差分正負反転値のうちの最大値をサンプリング時刻毎に検出する最大値検出部31と、処理対象のサンプリング時刻の時間差分正負反転値から最大値を引いた指標値をサンプリング時刻毎に算出する指標値算出部32と、指標値が所定の閾値を超えたときに処理対象のサンプリング時刻をR波の時刻とする時刻決定部33とを備えている。
最大値検出部31は、正負反転値算出部30によって算出された時間差分正負反転値を入力とするFIFOバッファ(First In,First Out)310と、FIFOバッファ310の出力値を入力とするFIFOバッファ311と、FIFOバッファ311の出力値を入力とするFIFOバッファ312と、FIFOバッファ310に格納された時間差分正負反転値およびFIFOバッファ312に格納された時間差分正負反転値のうちの最大値Mをサンプリング時刻ごとに検出する検出処理部313とから構成される。
指標値算出部32は、正負反転値算出部30によって算出された時間差分正負反転値を入力とするFIFOバッファ320と、FIFOバッファ320の出力値から、最大値検出部31によって検出された最大値Mを引いた指標値xをサンプリング時刻ごとに算出する減算処理部321とから構成される。
以下、本実施例のR波検出部3の動作を図4を用いて説明する。正負反転値算出部30は、サンプリングデータD(i)の時間差分正負反転値Y(i)を算出するため、サンプリングデータD(i)の1サンプリング後のデータD(i+1)と1サンプリング前のデータD(i-1)とを記憶部2から取得する(図4ステップS100)。そして、正負反転値算出部30は、サンプリングデータD(i)の時間差分正負反転値Y(i)を次式のようにサンプリング時刻ごとに算出する(図4ステップS101)。
Y(i)=-{D(i+1)-D(i-1)} ・・・(1)
正負反転値算出部30は、算出した時間差分正負反転値Y(i)をサンプリング時刻ごとにFIFOバッファ320に入力する(図4ステップS102)。
また、正負反転値算出部30は、算出した時間差分正負反転値Y(i)をサンプリング時刻ごとにFIFOバッファ310に入力する(図4ステップS103)。FIFOバッファ310の出力はFIFOバッファ311に入力され(図4ステップS104)、FIFOバッファ311の出力はFIFOバッファ312に入力される(図4ステップS105)。FIFOバッファ310~312は、時間範囲A,Bでの時間差分正負反転値の最大値Mを求めるためのものである。
FIFOバッファ311の長さに相当する時間間隔L3(時間差分正負反転値がFIFOバッファ311に入力されてから出力されるまでの遅延時間)は、R波由来のピークの幅(概ね10ms程度である)に対して十分広くしておく必要があり、50ms程度が好ましい。この間隔L3が時間範囲AとBの間隔になる。また、FIFOバッファ310の長さに相当する時間間隔L2(時間差分正負反転値がFIFOバッファ310に入力されてから出力されるまでの遅延時間)、およびFIFOバッファ312の長さに相当する時間間隔L4(時間差分正負反転値がFIFOバッファ312に入力されてから出力されるまでの遅延時間で、L2=L4)は、100ms程度が適当である。
また、FIFOバッファ320の長さに相当する時間間隔L1は、L1=L2+L3/2とすればよい。したがって、上記の数値例で言えば、L1は125msとなる。L1=L2+L3/2かつL2=L4とすることにより、FIFOバッファ320の出力値aの時刻(処理対象のサンプリング時刻)に対して、-(L2+L3/2)~-(L3/2)の範囲と(L3/2)~(L2+L3/2)の範囲について最大値Mを求めることができ、出力値aから最大値Mを減算することが可能となる。
検出処理部313は、FIFOバッファ310に格納された時間差分正負反転値およびFIFOバッファ312に格納された時間差分正負反転値のうちの最大値Mをサンプリング時刻ごとに検出する(図4ステップS106)。
減算処理部321は、FIFOバッファ320の出力値aから最大値Mを引いた指標値x(i)=a-Mをサンプリング時刻ごとに算出する(図4ステップS107)。
時刻決定部33は、指標値x(i)が所定の閾値THを超えたときに(図4ステップS108においてYES)、指標値x(i)のサンプリング時刻がR波の時刻として適切なものであるかを判断し、R波の時刻を確定する。具体的には、時刻決定部33は、閾値THを超えた指標値x(i)のサンプリング時刻と直前に確定したR波の時刻との時間差ΔTが予め設定されたスキップ幅tskipよりも長いかどうかを判定し(図4ステップS109)、時間差ΔTがスキップ幅tskip以下の場合には(ステップS109においてNO)、閾値THを超えた指標値x(i)のサンプリング時刻をR波の時刻として採用しない。このようなステップS109の処理により、R波検出のスキップ処理を実現することができる。指標値x(i)のサンプリング時刻をR波の時刻として採用しなかった場合には、次のサンプリング時刻のサンプリングデータD(i)に処理対象を移して、ステップS100以降の処理が再び行われる。
また、時刻決定部33は、時間差ΔTがスキップ幅tskipよりも長い場合には(ステップS109においてYES)、閾値THを超えた指標値x(i)のサンプリング時刻をR波の時刻とする(図4ステップS110)。
上記のとおり、サンプリングデータD(i)から時間差分正負反転値Y(i)が算出され、時間差分正負反転値Y(i)から指標値x(i)が算出される。したがって、指標値x(i)のサンプリング時刻とは、時間差分正負反転値Y(i)のサンプリング時刻(データD(i)のサンプリング時刻)のことであり、記憶部2から取得することが可能である。
こうして、ステップS100~S110の処理をサンプリング周期毎に繰り返し実行することで、R波の時刻の時系列データが得られる。検出されたR波の時刻の時系列データは、記憶部2に格納される。
なお、以上のR波検出方法は1例であって、他の方法でR波を検出してもよい。
ここで、本実施例では、上記のスキップ幅tskipをR-R間隔(RRI)の下限値以下とする。計測すべき瞬時心拍数の上限値をHRmax[bpm]としたとき、RRIの下限値RRILOWは、0より大きく(60000/HRmax)[ms]未満となる。より具体的には、RRIの下限値RRILOWは、0より大きく((60000/HRmax)-20)[ms]未満の値に設定される。想定される瞬時心拍数の上限値HRmaxは例えば300bpmである。
したがって、スキップ幅tskipは、0より大きく(60000/HRmax)[ms]未満となる。より具体的には、スキップ幅tskipは、0より大きく((60000/HRmax)-20)[ms]未満の値に設定される。
次に、R-R間隔算出部4は、R波検出部3によって検出された最新のR波の時刻から1つ前のR波の時刻を引いた時間dを算出する(図2ステップS3)。R-R間隔算出部4は、算出した時間dが予め設定されたRRIの下限値RRILOWよりも短い場合(図2ステップS4においてNO)、時間dをRRIとして採用せずに破棄する。また、R-R間隔算出部4は、時間dが下限値RRILOW以上の場合(ステップS4においてYES)、時間dをRRI[ms]として決定する(図2ステップS5)。
心拍数算出部5は、R-R間隔算出部4によって算出されたRRI[ms]に基づいて瞬時心拍数HR(i)[bpm]をRRI毎に算出する(図2ステップS6)。
HR(i)=60000/RRI ・・・(2)
また、心拍数算出部5は、平均心拍数HRave(i)[bpm]をRRI毎に算出する(図2ステップS7)。平均化処理前のi番目のRRI(i)から求まる瞬時心拍数を上記のとおりHR(i)とし、i-1番目までの瞬時心拍数を平均化した値をHRave(i-1)、所定の平均化係数をrとすれば、i番目までの瞬時心拍数を平均化した値HRave(i)は、式(3)によって求めることができる。
HRave(i)=r×HR(i)+(1-r)×HRave(i-1)
・・・(3)
こうして、ステップS1~S7の処理を繰り返すことで、瞬時心拍数HR(i)、平均心拍数HRave(i)の時系列データが得られる。算出された時系列データは、記憶部2に格納される。
図5は、図8の例に対して本実施例による心拍検出方法を適用した例を示している。ここでは、スキップ幅tskipを180msとしている。図5の例では、時刻T1で指標値xが閾値THを超えたことにより、R波検出部3は、時刻T1をR波の時刻として検出する。R波検出部3は、時刻T1からの経過時間がtskip=180msまでの期間中はR波検出を一時停止するが、時刻T1から186ms後に指標値xが閾値THを超えるため、時刻T2をR波の時刻として検出する。こうして、本実施例では、指標値xが閾値THを超える時刻T2を適切に検出することができる。
図6は、図9の例に対して本実施例による心拍検出方法を適用した例を示している。ここでは、スキップ幅tskipとRRIの下限値RRILOWを共に180msとしている。図5の例と同様に時刻T1で指標値が閾値THを超えたことにより、R波検出部3は、時刻T1をR波の時刻として検出する。さらに時刻T1からの経過時間がtskip=180msを超えた後に、時刻T2で指標値が閾値THを超えることにより、R波検出部3は、時刻T2をR波の時刻として検出する。
時刻T2から時刻T1を引いた時間d=186msがRRIの下限値RRILOW=180ms以上なので、R-R間隔算出部4は、時間dをRRIとして採用する。こうして、本実施例では、RRIを適切に検出することができる。また、指標値xのピークを逃さずに検出できることから、平均心拍数も適切に算出することができる。
本実施例で説明した心拍検出装置の記憶部2とR波検出部3とR-R間隔算出部4と心拍数算出部5とは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このコンピュータの構成例を図7に示す。
コンピュータは、CPU100と、記憶装置101と、インタフェース装置(I/F)102とを備えている。I/F102には、心電計1などが接続される。本発明の心拍検出方法を実現させるためのプログラムは記憶装置101に格納される。CPU100は、記憶装置101に格納されたプログラムに従って本実施例で説明した処理を実行する。
本発明は、生体の心拍を検出する技術に適用することができる。
1…心電計、2…記憶部、3…R波検出部、4…R-R間隔算出部、5…心拍数算出部、30…正負反転値算出部、31…最大値検出部、32…指標値算出部、33…時刻決定部、310~312,320…FIFOバッファ、313…検出処理部、321…減算処理部。

Claims (6)

  1. 生体の心電図波形からR波を検出する第1のステップと、
    前記第1のステップで検出したR波と1つ前のR波の時間間隔であるR-R間隔を算出する第2のステップと、
    前記R-R間隔に基づいて心拍数を算出する第3のステップとを含み、
    前記第のステップは、最新のR波の時刻からの経過時間がスキップ幅以下の期間中はR波検出を停止するステップを含み、
    前記スキップ幅は、計測すべき心拍数の上限値をHRmaxとしたとき、60000/HRmaxよりも短い値に設定され
    前記第2のステップは、前記第1のステップで検出した最新のR波の時刻から1つ前のR波の時刻を引いた時間が下限値よりも短い場合に、算出した時間をR-R間隔として採用しないステップを含み、
    前記下限値は、計測すべき心拍数の上限値をHRmaxとしたとき、60000/HRmaxよりも短い値に設定されることを特徴とする心拍検出方法。
  2. 請求項記載の心拍検出方法において、
    前記スキップ幅は、(60000/HRmax)-20よりも短い値に設定されることを特徴とする心拍検出方法。
  3. 請求項記載の心拍検出方法において、
    前記下限値は、(60000/HRmax)-20よりも短い値に設定されることを特徴とする心拍検出方法。
  4. 請求項または記載の心拍検出方法において、
    前記スキップ幅は、前記下限値以下であることを特徴とする心拍検出方法。
  5. 生体の心電図波形からR波を検出するように構成されたR波検出部と、
    前記R波検出部によって検出されたR波と1つ前のR波の時間間隔であるR-R間隔を算出するように構成されたR-R間隔算出部と、
    前記R-R間隔に基づいて心拍数を算出するように構成された心拍数算出部とを備え、
    前記R波検出部は、最新のR波の時刻からの経過時間がスキップ幅以下の期間中はR波検出を停止し、
    前記スキップ幅は、計測すべき心拍数の上限値をHRmaxとしたとき、60000/HRmaxよりも短い値に設定され
    前記R-R間隔算出部は、前記R波検出部によって検出された最新のR波の時刻から1つ前のR波の時刻を引いた時間が下限値よりも短い場合に、算出した時間をR-R間隔として採用せず、
    前記下限値は、計測すべき心拍数の上限値をHRmaxとしたとき、60000/HRmaxよりも短い値に設定されることを特徴とする心拍検出装置。
  6. 請求項記載の心拍検出装置において、
    前記スキップ幅は、前記下限値以下であることを特徴とする心拍検出装置。
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