JP7638722B2 - 導電性高分子分散液、導電性高分子膜および電解コンデンサ - Google Patents
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Description
(製造例1:ポリスチレンスルホン酸の製造)
2Lの攪拌機付きセパラブルフラスコに1Lの純水を入れ、そこにスチレンスルホン酸ナトリウム:222.7g(スチレンスルホン酸として199g)を添加して溶解させた。そして、得られた溶液に酸化剤として過硫酸アンモニウム:1gを添加して、重合反応を12時間行った。
このポリアニオンの製造例では、スチレンスルホン酸と不飽和炭化水素含有アルコキシシラン化合物である3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシランとの、比率が質量比で9:1の共重合体の製造について説明する。なお、以下の製造例などにおいても、共重合体の組成の表示にあたっては、使用開始時のモノマーの質量比で表示する。
(製造例1)
この導電性高分子の水分散体の製造例1では、ポリアニオンの製造例1で得たポリスチレンスルホン酸をドーパントとして導電性高分子の水分散体を製造した。
この製造例2では、ポリアニオンの製造例2で得たスチレンスルホン酸と3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシランとの質量比が9:1の共重合体をドーパントとして、導電性高分子の水分散体を製造した。
ポリアニオンとして、スルホン化ポリエステル〔互応化学工業社製、プラスコートZ-561(商品名)、数平均分子量27,000〕の水溶液:600gを内容積:1Lのステンレス鋼製容器に入れ、硫酸第一鉄・7水和物:0.5gを添加し、その中に3,4-エチレンジオキシチオフェン:4mLをゆっくり滴下した。上記容器内の反応液をステンレス鋼製の攪拌翼で攪拌し、容器に陽極を取り付け、攪拌翼の付け根に陰極を取り付け、1mA/cm2の定電流で18時間電解酸化重合して、ポリアニオンであるスルホン化ポリエステルによってドーピングされた導電性高分子を合成した。なお、上記電解酸化重合にあたってのドーパントとなるスルホン化ポリエステルと重合性モノマーの3,4-エチレンジオキシチオフェンとの比率は、質量比で、スルホン化ポリエステル:3,4-エチレンジオキシチオフェン=1:0.2とした。
(実施例1-1)
導電性高分子の水分散体(1):300gに、溶媒としてプロピレングリコール:60gおよびジメチルスルホキシド:20gを添加して攪拌機で1時間攪拌し、エバポレーターを用いて水を減圧除去して、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
導電性高分子の水分散体を、導電性高分子の水分散体(2)に変更した以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
導電性高分子の水分散体を、導電性高分子の水分散液(3):240gに変更した以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が12質量%の導電性高分子分散液を得た。
導電性高分子の水分散体を、導電性高分子の水分散体(1):60gと導電性高分子の水分散体(3):216gとを混合したものに変更した以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が12質量%の導電性高分子分散液を得た。
導電性高分子の水分散体を、導電性高分子の水分散体(2):60gと導電性高分子の水分散体(3):216gとを混合したものに変更した以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が12質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を79.9gとし、ジメチルスルホキシドの量を0.1gとした以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を50gとし、ジメチルスルホキシドの量を30gとした以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を40gとし、ジメチルスルホキシドの量を50gとした以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を79gとし、ジメチルスルホキシドの量を1gとした以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を90gとし、ジメチルスルホキシドの量を1gとした以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を34gとし、ジメチルスルホキシドの量を10gとした以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を44gとし、ジメチルスルホキシドの量を10gとした以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を79gとし、ジメチルスルホキシドの量を10gとした以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールに代えてエチレングリコールを使用した以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールに代えてグリセリンを使用した以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
ジメチルスルホキシドに代えてN-メチルホルムアミドを使用した以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
ジメチルスルホキシドに代えてN,N-ジメチルホルムアミドを使用した以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールおよびジメチルスルホキシドを添加しなかった以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールの量を80gとし、ジメチルスルホキシドを添加しなかった以外は、実施例1-1と同様にして、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
導電性高分子の水分散体(1):300gに、溶媒としてプロピレングリコール:60gおよびアセトニトリル(沸点82℃):20gを添加して攪拌機で1時間攪拌し、エバポレーターを用いて水を減圧除去した。このとき、水と共にアセトニトリルが留出するため、5回に分けてアセトニトリルを20gずつ継ぎ足しながら水を除去することで、ポリアニオンによってドーピングされた導電性高分子の濃度が6質量%の導電性高分子分散液を得た。
プロピレングリコールに代えてイソプロピルアルコール(IPA)を添加した以外は実施例1-1と同様の手順で処理を進めたが、水を減圧除去する際に導電性高分子が凝集して分散液が得られなかった。このため、この比較例1-4については、後述する導電性高分子膜の作製は行わなかった。
(実施例2-1)
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム〔東洋紡製「コスモシャインA-4360」(商品名)〕上に実施例1の導電性高分子分散液をスクリーン印刷(400メッシュのスクリーン版を使用)で塗布し、150℃で30分間乾燥して、導電性高分子膜を得た。
導電性高分子分散液を、実施例1-2~1-17または比較例1-1~1-3の導電性高分子分散液に変更した以外は、実施例2-1と同様にして導電性高分子膜を作製し、各20枚中の、かすれやホールが発生している枚数を確認すると共に、かすれやホールが生じていなかったものについて、実施例2-1と同様にして表面抵抗値を測定し、測定した全ての膜の値の平均値を求めた。
導電性高分子分散液を、実施例1-1または比較例1-1の導電性高分子分散液に変更し、基材をアルミニウムエッチド箔に変更した以外は、実施例2-1と同様にして導電性高分子膜を作製した。各20枚中の、かすれやホールが発生している枚数を確認すると共に、かすれやホールが生じていなかったものについて、実施例2-1と同様にして表面抵抗値を測定し、測定した全ての膜の値の平均値を求めた。
導電性高分子分散液を、実施例1-1または比較例1-1の導電性高分子分散液に変更し、基材をアルミニウムエッチド箔に変更し、導電性高分子分散液の基材への塗布方法を、基材を導電性高分子分散液に浸漬してから引き上げる方法に変更した以外は、実施例2-1と同様にして導電性高分子膜を作製した。各20枚中の、かすれやホールが発生している枚数を確認すると共に、かすれやホールが生じていなかったものについて、実施例2-1と同様にして表面抵抗値を測定し、測定した全ての膜の値の平均値を求めた。
(実施例3-1)
タンタル焼結体を、濃度が0.1質量%のリン酸水溶液に浸漬した状態で、35Vの電圧を印加することによって化成処理を行うことで、タンタル焼結体の表面にタンタルの酸化被膜からなる誘電体層を形成して、設定ESRが20mΩ以下、設定静電容量が30μF以上、定格電圧が12V、設定漏れ電流が10μA以下のコンデンサ素子を作製した。
導電性高分子分散液を、比較例1-1の導電性高分子分散液に変更した以外は、実施例3-1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
各タンタル電解コンデンサのESRを、HEWLETT PACKARD社製のLCRメーター(4284A)を用いて、25℃の条件下で、100kHzで測定した。
各タンタル電解コンデンサのCapを、HEWLETT PACKARD社製のLCRメーター(4284A)を用い、25℃の条件下で、120Hzで測定した。
各タンタル電解コンデンサに、25℃で25Vの定格電圧を60秒間印加した後、デジタルオシロスコープを用いてLCを測定した。このLCの測定値が50μA以上のものは、導電性高分子分散液の塗布時の塗り斑が原因で、導電性高分子膜に局所的に薄い箇所が生じたためにLC不良が発生していると判断できる。
Claims (6)
- ポリアニオンによってドーピングされてなるπ共役系導電性高分子と、溶媒とを含む導電性高分子分散液であって、
上記溶媒として、水と、水酸基を2個以上含む化合物と、沸点が100℃以上の非プロトン性極性溶媒とを含有し、
上記水の含有量が、5~40質量%であり、
上記水酸基を2個以上含む化合物の含有量が、40~80質量%であり、
上記沸点が100℃以上の非プロトン性極性溶媒の含有量が、0.1~30質量%であり、
上記ポリアニオンが、下記(A)、(B)および(C)のうちの少なくとも1種であることを特徴とする導電性高分子分散液。
(A)ポリスチレンスルホン酸
(B)スチレンスルホン酸と、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、および不飽和炭化水素含有アルコキシシラン化合物またはその加水分解物よりなる群から選択される少なくとも1種の非スルホン酸系モノマーとの共重合体
(C)水溶性ポリエステル樹脂 - 沸点が100℃以上の非プロトン性極性溶媒として、ジメチルスルホキシド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルアセトアミドおよびN,N-ジメチルアセトアミドよりなる群から選択される少なくとも1種を含有する請求項1に記載の導電性高分子分散液。
- 水酸基を2個以上含む化合物として、多価アルコールを含有する請求項1または2に記載の導電性高分子分散液。
- 多価アルコールとして、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオールおよびグリセリンよりなる群から選択される少なくとも1種を含有する請求項3に記載の導電性高分子分散液。
- 請求項1~4のいずれかに記載の導電性高分子分散液を基材に塗布して得られた塗膜を乾燥して形成されたことを特徴とする導電性高分子膜。
- 請求項5に記載の導電性高分子膜を電解質として有することを特徴とする電解コンデンサ。
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