JP7639614B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
<内燃機関の概略構成>
図1に示すように、車両500は、内燃機関10を有する。内燃機関10は、車両500の駆動源である。
車両500は、制御装置110を有する。制御装置110は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサとして構成し得る。なお、制御装置110は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、またはそれらの組み合わせを含む回路(circuitry)として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。制御装置110は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである記憶装置を有する。
・開度センサ62が検出するスロットル開度SQ
・水温センサ63が検出する冷却水の温度TW
・クランク角センサ64が検出するクランク軸31の回転位置CR
制御装置110は、各種センサからの受信した検出信号に基づいて、機関運転状態を示す各種パラメータを随時算出する。具体的には、制御装置110は、クランク軸31の回転位置CRに基づいて、機関回転速度NEを算出する。また、制御装置110は、機関回転速度NE及び吸気の流量GAに基づいて、機関負荷KLを算出する。さらに、制御装置110は、機関負荷KL及び冷却水の温度TWに基づいて、GPF23に捕集されたPMの堆積量Wを算出する。
燃焼制御部113は、燃料カット処理を実行可能である。燃料カット処理は、GPF23によって捕集されたPMを燃焼させて、当該GPF23から除去するための処理である。4つの気筒11が1度ずつ燃焼行程を迎える一連の過程、すなわちクランク軸31が2回転する期間を1燃焼サイクルと呼称する。燃焼制御部113は、燃料カット処理では、1燃焼サイクルの中で4つの気筒11のうちの1つに対しては燃料供給を停止する一方で残りの3つに対しては燃料供給を行う処理を、連続する複数の燃焼サイクルで繰り返す。したがって、燃料カット処理では、1つの気筒11への燃料供給を停止する停止パターン、及び、燃焼行程を迎える気筒11の順に3個の気筒11に連続して燃料供給を行う燃焼パターンを、内燃機関10の運転を継続させつつ交互に繰り返すことになる。本実施形態において、燃料カット処理中に燃料供給を停止する気筒11(以下、停止気筒と記す。)は第2気筒#2である。また、燃料カット処理中に燃料供給を行う気筒11(以下、燃焼気筒と呼称する。)は、第1気筒#1、第3気筒#3、及び第4気筒#4の3つである。
スロットル制御部111は、フィードバック処理を実行可能である。フィードバック処理は、内燃機関10のアイドル運転中に、実際の機関回転速度NEを目標アイドル回転速度ENA近傍の値に維持するための処理である。目標アイドル回転速度NEAとは、内燃機関10のアイドル運転中における目標機関回転速度である。スロットル制御部111は、目標アイドル回転速度NEAを予め記憶している。
ベース開度SQ2は、実際の機関回転速度NEを目標アイドル回転速度NEAに一致させることができるとみなせるスロットル開度SQである。ここで、例えば燃料噴射量の誤差等により、目標開度SQ1としてベース開度SQ2を設定しても、実際の機関回転速度NEと目標アイドル回転速度NEAとにはずれが生じ得る。補正値SQ3は、ベース開度SQ2によって得られる実際の機関回転速度NEと目標アイドル回転速度NEAとのずれを補償するために必要なスロットル開度SQの変更値である。
調整値PHは、現状の機関回転速度NEと目標アイドル回転速度NEAとの差を解消するのに必要なスロットル開度SQの変更値である。目標アイドル回転速度NEAから実際の機関回転速度NEを減じた値を差分値ΔNEと呼称する。例えば現状の機関回転速度NEが目標アイドル回転速度NEAよりも低く、上記差分値ΔNEが正の値になる場合、スロットル制御部111は、調整値PHを正の値とする。その際、スロットル制御部111は、差分値ΔNEの絶対値が大きい程、調整値PHの絶対値を大きくする。一方、実際の機関回転速度NEが目標アイドル回転速度NEAよりも高く、上記差分値ΔNEが負の値になる場合、スロットル制御部111は、調整値PHを負の値とする。その際、スロットル制御部111は、差分値ΔNEの絶対値が大きい程、調整値PHの絶対値を大きくする。スロットル制御部111は、このようにして調整値PHを大小させることによって、実際の機関回転速度NEと目標アイドル回転速度NEAとの差を縮小するようにスロットル開度SQをフィードバック補正する。なお、上記のとおり、スロットル制御部111は、フィードバック処理の開始後の初回の目標開度SQ1をベース開度SQ2とする。すなわち、ベース開度SQ2は、フィードバック補正を行う前の目標開度SQ1である。
スロットル制御部111は、フィードバック処理で利用する情報として、第1ガード情報J1を予め記憶している。第1ガード情報J1は、4つの気筒11の全てで混合気の燃焼を行う上記通常処理の実行中において、スロットル制御部111がフィードバック処理で利用する情報である。第1ガード情報J1は、第1調整上限値、第1調整下限値、第1目標上限値、及び第1目標下限値の4つのパラメータを含んでいる。第1調整上限値は、正の値である。第1調整上限値は、スロットル制御部111が各タイミングで算出する調整値PHの上限を規定する値である。つまり、スロットル制御部111は、差分値ΔNEに応じて算出した調整値PHが第1調整上限値よりも大きい場合、調整値PHを第1調整上限値に置き換える。そして、第1調整上限値を最終的な調整値PHとする。第1調整下限値は、負の値であり、その絶対値は第1調整上限値と同じである。第1調整下限値は、スロットル制御部111が各タイミングで算出する調整値PHの下限を規定する値である。つまり、スロットル制御部111は、差分値ΔNEに応じて算出した調整値PHが第1調整下限値よりも小さい場合、この第1調整下限値を最終的な調整値PHとする。第1目標上限値は、正の値である。第1目標上限値は、スロットル制御部111が各タイミングで算出する目標開度SQ1の上限を規定する値である。つまり、スロットル制御部111は、ベース開度SQ2に補正値SQ3を加算して算出した目標開度SQ1が第1目標上限値よりも大きい場合、この第1目標上限値を最終的な目標開度SQ1とする。第1目標下限値は、正の値である。第1目標下限値は、スロットル制御部111が各タイミングで算出する目標開度SQ1の下限を規定する値である。つまり、スロットル制御部111は、ベース開度SQ2に補正値SQ3を加算して算出した目標開度SQ1が第1目標下限値よりも小さい場合、この第1目標下限値を最終的な目標開度SQ1とする。
スロットル制御部111は、学習処理を実行可能である。学習処理は、フィードバック処理の実行に合わせて行う処理である。学習処理は、ベース開度SQ2を、上記フィードバック補正による補正量が小さくなるように学習する処理である。ここでいうフィードバック補正による補正量とは、フィードバック処理で算出する補正値SQ3の絶対値のことである。スロットル制御部111は、学習処理では、実際の機関回転速度NE、及びフィードバック処理で算出する目標開度SQ1、補正値SQ3、及び調整値PHを時系列で記憶する。スロットル制御部111は、例えば、最新のデータで最古のデータを上書きしつつ、ある一定期間のデータを記憶する。そして、スロットル制御部111は、各パラメータの時系列を参照し、補正値SQ3の絶対値が相応に大きく、且つ後述の安定状態が予め定められた判定期間継続した場合に、当該判定期間における目標開度SQ1の平均値を新たなベース開度SQ2として学習する。そして、スロットル制御部111は、新たなベース開度SQ2によって、それまで記憶していたベース開度SQ2を上書きする。上記の安定状態は、実際の機関回転速度NEが判定範囲内に収まった状態であって、且つ調整値PHの絶対値が判定値以下の状態である。なお、スロットル制御部111は、判定範囲、判定値、及び判定期間を予め記憶している。判定範囲は、実際の機関回転速度NEが目標アイドル回転速度NEAに略等しいとみなすことができる機関回転速度NEの範囲として定めてある。判定値は、調整値PHの絶対値が相当に小さいとみなせる値として定めてある。そして、判定期間は、実際の機関回転速度NEが判定範囲である状態が継続したときに、実際の機関回転速度NEが目標アイドル回転速度NEAに収束しているとみなすことができる時間の長さとして定めてある。また、判定期間は、調整値PHの絶対値が判定値以下である状態が継続したときに、補正値SQ3ひいては目標開度SQ1が安定しているとみなすことができる時間の長さとして定めてある。スロットル制御部111は、フィードバック処理の実行中、すなわち内燃機関10のアイドル運転中、後述の学習フラグFKがオフであることを条件に、学習処理を実行する。
燃焼制御部113は、禁止処理を実行可能である。禁止処理は、学習処理の実行可否、及びフィードバック処理で利用すべきガード情報を指定するための処理である。具体的には、燃焼制御部113は、禁止処理では、燃料カット処理を実行中である場合、学習処理の実行を禁止する。一方、燃焼制御部113は、燃料カット処理の実行中ではない場合、すなわち通常処理の実行中は、学習処理の実行を許可する。燃焼制御部113は、上記のような学習処理の実行の可否を示すためのフラグとして、学習フラグFKを設定する。燃焼制御部113は、学習フラグFKを「1」または「2」に設定する。学習フラグFKが「1」であることは、学習処理の実行許可を意味する。学習フラグFKが「2」であることは、学習処理の実行禁止を意味する。
燃焼制御部113は、ディスプレイ501に対する入力操作によって整備モードが選択されると、禁止処理を開始する。禁止処理の開始時点では、学習フラグFKは「1」になっている。また、禁止処理の開始時点では、ガードフラグFGは「1」になっている。なお、禁止処理の実行途中で制御装置110が通常モードに切り替えられた場合、又はイグニッションスイッチがオフにされた場合、燃焼制御部113はその時点で禁止処理を終了する。
ステップS110において、燃焼制御部113は、学習処理の実行を禁止する。このステップS110の具体的な処理として、燃焼制御部113は、学習フラグFKを「2」に設定する。この後、燃焼制御部113は、処理をステップS120に進める。
図3に示すように、時刻T1において、整備モードが選択されていて、内燃機関10がアイドル運転中であるものとする。なお、時刻T1において、燃焼制御部113は、燃料カット処理を実行していないものとする。内燃機関10がアイドル運転中であることから、スロットル制御部111は、フィードバック処理を実行している。すなわち、スロットル制御部111は、図3(b)に示すように、スロットル開度SQをベース開度SQ2近傍で微調整する。このことにより、図3(a)に示すように、スロットル制御部111は、実際の機関回転速度NEを目標アイドル回転速度NEAに近い値に維持する。
(1)上記作用に記載したとおり、本実施形態では、燃料カット処理の実行中、スロットル開度SQをベース開度SQ2よりも大きい状態に維持する。仮に、このときのスロットル開度SQをベース開度SQ2として学習してしまうと、通常処理を再開したときに、フィードバック処理における補正量を大きくしたり、ベース開度SQ2を学習し直したりするといった種々の複雑な処理が必要になる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・燃焼気筒における混合気を空燃比よりもリッチにすることは必須ではない。燃料カット処理の用途に応じて、燃焼気筒における混合気の空燃比を適宜設定すればよい。
15…吸気通路
16…スロットルバルブ
110…制御装置
Claims (1)
- 複数の気筒と、複数の前記気筒に吸気を導入する吸気通路と、前記吸気通路を流れる吸気の流量を調節するスロットルバルブとを有する内燃機関に適用され、
前記内燃機関のアイドル運転中、実際の機関回転速度と目標機関回転速度との差が縮小するように前記スロットルバルブの開度をフィードバック補正するフィードバック処理と、
前記内燃機関のアイドル運転中、前記フィードバック補正する前の値であるベース開度を、前記フィードバック補正による補正量が小さくなるように学習する学習処理と、
「M」及び「N」を1以上の整数としたとき、燃焼行程を迎える前記気筒の順にM個連続して前記気筒への燃料供給を停止する停止パターン、及び、燃焼行程を迎える前記気筒の順にN個連続して前記気筒への燃料供給を行う燃焼パターン、を前記内燃機関の運転を継続させつつ交互に繰り返す燃料カット処理と、
を実行可能であり、
前記フィードバック処理では、前記実際の機関回転速度と前記目標機関回転速度との差に基づいて、前記補正量を調整するための調整値を、その絶対値が予め定められた調整上限値以下になるように算出し、算出した前記調整値を前記補正量の前回値に加算して最新の前記補正量を算出し、
前記内燃機関のアイドル運転中に前記燃料カット処理を実行する場合、前記学習処理の実行を禁止するとともに、前記調整上限値を、前記燃料カット処理の実行前に指定していた第1調整上限値よりも大きい第2調整上限値とし、且つ、前記燃料カット処理の終了後、予め定められた規定期間が経過するまでは前記調整上限値を前記第2調整上限値に維持する
内燃機関の制御装置。
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| JP2012197688A (ja) | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
| WO2015004713A1 (ja) | 2013-07-08 | 2015-01-15 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御方法 |
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- 2021-08-23 JP JP2021135382A patent/JP7639614B2/ja active Active
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| WO2015004713A1 (ja) | 2013-07-08 | 2015-01-15 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御方法 |
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