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JP7640666B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description

本発明は、掘削積込作業を行う油圧ショベル等の建設機械に係り、特にレイアウトの自由度の高い建設機械または温室効果ガスの排出の少ない建設機械に関する。
従来より、バックホウなどの建設機械においても自動運転の開発がなされており、掘削作業の自動化について特許文献1に開示されている。
また、温室効果ガスの排出の少ない車両の開発が行われており、バックホウにも燃料電池を適用することが特許文献2に開示されている。
特開2020-41354号公報 特開2010-173639号公報
しかしながら、特許文献1は、運転席のある建設機械であるため、建設機械のレイアウトに制限があった。
また、特許文献2は、燃料電池については詳細な開示があるものの、建設機械にどのように燃料電池を搭載するかの開示は無かった。このため、温室効果ガスの排出の少ない建設機械は実現されていなかった。
そこで、本第1発明は、レイアウトの自由度の高い建設機械を提供することを目的とする。
また、本第2発明では、温室効果ガスの排出の少ない建設機械を提供することを目的とする。
本発明に係る建設機械は、旋回部の旋回により旋回可能な本体部と、前記本体部の一端側に接続された作業装置と、前記本体部と前記作業装置との少なくとも一方を駆動する駆動システムと、前記作業装置の駆動により前記本体部に作用する偏荷重を補正する質量体と、を備え、前記質量体に前記駆動システムの少なくとも一部を保持させ、前記質量体は燃料を貯蔵する燃料タンクを保持しており、前記駆動システムは、前記燃料タンクと、前記燃料タンクの残量に応じて、前記質量体を移動させる制御部と、を備えている。
本発明に係る建設機械は、旋回部の旋回により旋回可能な本体部と、前記本体部の一端側に接続された作業装置と、前記本体部と前記作業装置との少なくとも一方を駆動する駆動システムと、前記作業装置の駆動により前記本体部に作用する偏荷重を補正する質量体と、前記駆動システムで利用される燃料の漏れを検出する漏れ検出センサと、を備え、前記質量体に前記駆動システムの少なくとも一部を保持させ、前記漏れ検出センサが前記燃料の漏れを検出した際に、前記質量体を前記本体部の外側に移動させる移動制御部を備えている。
本第1発明によれば、質量体に前記駆動システムの少なくとも一部を保持させているので、レイアウトの自由度の高い建設機械提供することができる。
本第1実施形態を表す建設機械の概要図であり、図1(a)は上面図であり、図1(b)は正面図である。 図1(b)の建設機械のカウンタマスが移動した際の建設機械の概要図である。 図3(a)は図1(b)のA-A矢視図であり、図3(b)は図2(b)のA-A矢視図である。 本第1実施形態の主要部のブロック図である。 本第1実施形態の重機制御装置により実行されるフローチャートである。 本第2実施形態を表す建設機械の概要図であり、図6(a)は上面図であり、図6(b)は正面図である。 本第2実施形態の重機制御装置50により実行されるフローチャートである。 図8は掘削動作を示す図であり、図8(a)は作業装置がイニシャルポジションにあるときを示す図であり、図8(b)は掘削時の様子を示す図であり、図8(c)は掘削が終了時の様子を示す図であり、図8(d)は旋回後の様子を示す図である。 図9は図8の掘削動作に続く動作を示す図であり、図9(a)は積込みの様子を示す図であり、図9(b)は作業装置がイニシャルポジションにあるときを示す図であり、図9(c)は上部本体装置を旋回させた後の様子を示す図であり、図9(d)は掘削時の様子を示す図である。 図10(a)、図10(b)は、本第3実施形態を表す建設機械の概要図である。
以下に、本発明の実施形態の建設機械を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態により、本発明が限定されるものではない。本実施形態では建設機械として油圧ショベル1を例に説明を続ける。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態を表す油圧ショベル1を示す概要図であり、図1(a)は上面図であり、図1(b)は正面図である。図2は、図1(b)の油圧ショベル1のカウンタマス43が-X方向に移動した際の建設機械の概要図である。また、図3は図1、図2のA-A矢視図であり、図3(a)は図1(b)のA-A矢視図であり、図3(b)は図2(b)のA-A矢視図である。図4は本第1実施形態の主要部のブロック図である。
以下、図1~図4を用いて油圧ショベル1の構成を説明していく。また、図1から明らかなように、本実施形態の油圧ショベル1は、運転席が無い自動運転タイプの物であり、無人航空機であるUAV(Unmanned Aerial Vehicle、以下ドローン100という)を有している。なお、油圧ショベル1は、建設現場での走行を自動運転とし、公道ではトレーラに載置して運搬するようにしてもよい。また、油圧ショベル1の操作は、自動操作でもよく、掘削場所から離れた遠隔地での遠隔操作でもよい。
本実施形態の油圧ショベル1は、駆動システム10(図4参照)と、走行装置20と、旋回装置30と、本体装置40と、作業装置60と、を有している。また、油圧ショベル1は、本体装置40の上面に設けられた離着陸部に離着可能なドローン100を有している。なお、図1(a)、図1(b)では1機のドローン100を示しているがドローン100は複数機でもよい。また、ドローン100は電力により飛行するタイプでもよく、水素を用いた燃料電池により飛行するタイプでもよい。
駆動システム10は、エンジン11と、燃料タンク12と、漏れセンサ13と、発電機14とを有している。エンジン11は、内燃機関であり、本実施形態ではディーゼルエンジンを採用している。エンジン11は、燃料タンク12から供給される燃料を燃焼して、発電機14を駆動している。
燃料タンク12は、本実施形態では液体状態のアンモニア(NH3)を貯蔵するものであり、内部には不図示の残量計が設けられている。液体状態のアンモニアは不図示の気化器により気化され、気化されたアンモニアが空気とともにエンジン11により燃焼される。なお、燃料タンク12を複数設けてアンモニアの貯蔵タンクと、軽油の貯蔵タンクとしてもよい。この場合、エンジン11は、アンモニアと軽油とを混焼する混焼タイプのエンジンとすればよい。
漏れセンサ13は、燃料タンク12に貯蔵された液体状態のアンモニアの漏れを検出する漏液センサや、気化されたアンモニアのエンジン11付近からの漏れを検出するガスセンサである。漏液センサとしては、2つの電極間で液体が接触することにより液体を介した導電により電気が流れる接触式検出方式や、ファイバーセンサを用いて反射と透過とを利用して漏液を検出する非接触式検出方式などがあり、各種方式のセンサを適宜用いることができる。ガスセンサとしては、半導体を用いた固体センサや、定電位電解式の電気化学センサや、赤外線を用いた光学センサなどがあり、いずれのセンサを用いることができる。なお、漏れセンサ13として、漏液センサとガスセンサとの両方を設置してもよく、いずれか一方を設置するようにしてもよい。
発電機14は、エンジン11の出力軸に接続されており、エンジン11の出力軸の回転駆動力によって発電を行なうものである。発電機14により発電された電力は、図4のブロック図に示してあるように各種シリンダや各種モータなどに供給されている。また、詳細は後述するものの、本実施形態では、エンジン11と、燃料タンク12と、発電機14とを後述のカウンタマス43に載置させている。また、カウンタマス43の移動に応じて、エンジン11と、燃料タンク12と、発電機14とは本体装置40の外部に露出する場合があるため、カバー19により覆われている。
走行装置20は、遊動輪21と駆動輪22とを巻装した一対の履帯23と、駆動輪22を駆動する不図示の走行モータとを有し、駆動輪22により一対の履帯23が駆動することにより油圧ショベル1を走行させている。走行モータ24は、発電機14から供給された電力により駆動するものであり、本実施形態では駆動輪22または駆動輪22のハブと同軸に繋がるように設けられたインホイールモータが採用されている。
旋回装置30は、走行装置20と本体装置40とに配設されている。旋回装置30は、不図示のベアリングと、発電機14から電力が供給される旋回モータ31とを備え、本体装置40と作業装置60とを旋回するものである。なお、旋回装置30による本体装置40と作業装置60との旋回は旋回モータ31に代えて油圧を用いて、行うようにしてもよい。
本体装置40は、上面がフラットな形状をしており、この上面にはドローン100に電力を供給する送電装置15と、シールド部材16と、を有している。
また、本体装置40の上面にある送電装置15がドローン100の離着陸部となっている。
送電装置15は、ドローン100の後述の受電装置103に電力を供給するものであり、本実施形態においてはワイヤレス給電を採用している。ワイヤレス給電は、非接触で電力を受電装置103に供給するものであり、磁界共鳴方式や電磁誘導方式などが知られている。本実施形態の送電装置15は、電源や、制御回路や、送電コイルを備えている。
また、送電装置15は、上述の近接接合型ではなく、空間伝送型としてもよい。空間伝送型の電力供給は、マイクロ波などの電磁波を用いて数メートルから数十メートル離れた対象物(本実施形態ではドローン100の受電装置103)に電力を供給するものである。
なお、ワイヤレス給電に代えて接触式の給電方式としてもよい。この場合、送電装置15と受電装置103とのそれぞれに金属製の接点を設けて、互いの接点を機械的に接続して給電してもよい。例えば、離着陸部に凹形状の接点を設けて、ドローン100側に凸形状の接点を設けるようにしてもよい。凹形状の接点と、凸形状の接点とはそれぞれ1つでもよく、複数設けるようにしてもよい。
シールド部材16は、電磁ノイズを遮蔽するものであり、本実施形態では送電装置15などから発生する電磁ノイズが後述のアンテナ48aに影響を及ぼさないようにしている。シールド部材16は、図1(a)に示すように、送電装置15を包囲するように設けられており、また、ドローン100が離着陸部に着陸しているときにドローン100を包囲するようにしている。なお、シールド部材16は、ドローン100全体を包囲するのではなく、後述のバッテリー105や第2通信装置106から発生する虞のある電磁ノイズを遮蔽できるようになっていればよい。このため、シールド部材16は、送電装置15とドローン100の少なくとも一部とを包囲している。なお、シールド部材16としては、例えばニッケル(Ni)と鉄(Fe)との合金であるパーマロイを用いることができる。
本体装置40は、側面にスイング部41およびスイングシリンダ42を介して作業装置60が接続されている。本体装置40の内部には、前述したエンジン11と、燃料タンク12と、漏れセンサ13と、発電機14とに加えて、姿勢検出計18と、カウンタマス43と、一対のスライダー44と、一対のベース45と、カウンタマス用モータ46と、全地球型測位システムである第1GNSS47(Global Navigation Satellite System)と、第1通信装置48と、第1メモリ49と、油圧ショベル1全体を制御する重機制御装置50と、を有している。また、本体装置40は、カバー19とカウンタマス43とが本体装置40の外側に移動するための開口(不図示)を有している。なお、この開口を開閉するための開閉部を備えていてもよい。この開閉部を設ける場合にはカバー19を省略してもよい。
姿勢検出計18は、図1(a)、図1(b)では不図示ではあるが、本体装置40の内部に取り付けられ、本体装置40の姿勢を検出するセンサである。姿勢検出計18としては、傾斜計や水準器などを用いることができる。
カウンタマス43は、作業装置60が駆動する際に油圧ショベル1に作用する偏荷重を補正するものであり、作業装置60の反対側となるように本体装置40に設けられている。カウンタマス43は、本体装置40の下方側に設けられており、Y方向に離間した一対のスライダー44に取り付けられている。この一対のスライダー44は、X方向に伸びており、一対のベース45にX方向に移動可能に支持されている。従前のカウンタマスは鉛直方向であるZ方向に沿って設けられているのに対し、本実施形態のカウンタマス43はZ方向と直交するXY平面に沿って設けられている。これにより、油圧ショベル1の重心を下げることができる。
カウンタマス用モータ46は、一対のベース45に沿って一対のスライダー44を移動させることによりカウンタマス43を移動させている。作業装置60が+X側に位置している場合には、カウンタマス43は-X側に移動し、旋回装置30の旋回により作業装置60が-X側に位置している場合には、カウンタマス43は+X側に移動する。なお、作業装置60が+Y側に位置している場合には、カウンタマス43は-Y側に移動する。
油圧ショベル1の大きさはバケット58の大きさに依存しており、油圧ショベル1を構成するエンジン11と、燃料タンク12と、発電機14と、カウンタマス43の大きさや重量もバケット58の大きさに依存している。このため、バケット58の大きさにもよるが、作業装置60が駆動する際に油圧ショベル1に作用する偏荷重補正には、1.5トンから4トン程度の重量が必要となる。ここで、エンジン11の重量が350Kgから600Kg程度であり、満タン時の燃料タンク12の重量が120Kgから400Kg程度であり、発電機14の重量が450Kgから750Kg程度である。これらを合計すると、920Kgから1750Kg程度となるため、カウンタマス43に必要とされる重量が580Kgから2750Kg程度となる。カウンタマス43がエンジン11と、燃料タンク12と、発電機14と、を載置することにより、カウンタマス43の重量を軽くすることができる。なお、カウンタマス43は、エンジン11と、燃料タンク12と、発電機14との全てを載置する必要はなく、エンジン11と、燃料タンク12と、発電機14との少なくとも1つを載置すればよい。このため、カウンタマス43およびカウンタマス43に載置されているものが油圧ショベル1に作用する偏荷重を補正するための質量体となる。
カウンタマス43が燃料タンク12を載置する場合、燃料の使用に伴い燃料タンク12の重量が軽くなる。このような場合には、燃料タンク12が空の場合を想定してカウンタマス43の重量を設定してもよく、燃料の使用に伴ってカウンタマス43をカウンタマス用モータ46により移動させてもよい。カウンタマス用モータ46によりカウンタマス43を移動させる場合には、更にカウンタマス43の重量を軽くするようにしてもよい。なお、カウンタマス43を移動させない場合には、一対のスライダー44と、一対のベース45と、カウンタマス用モータ46とを省略してもよい。しかしながら、カウンタマス43を移動させない場合においても、一対のスライダー44と、一対のベース45と、カウンタマス用モータ46とを用いて、エンジン11と、燃料タンク12と、発電機14とを本体装置40の外側に引き出せば、エンジン11や発電機14のメンテナンスが容易になるとともに、燃料タンク12への燃料の供給が容易になる。なお、カウンタマス43の移動は、カウンタマス用モータ46に代えて油圧などの他の駆動方式のアクチュエータを用いてもよい。
スイング部41は、本体装置40に接続された部分と、ブーム53に接続された部分とがZ軸回りに回転可能なように軸支されている。スイングシリンダ42は一端が本体装置40に接続され、他端がスイング部41に接続されたシリンダであり、発電機14から供給される電力により伸縮動作がなされるものである。
スイングシリンダ42の伸縮により、作業装置60は、図1(a)の時計方向または反時計方向に駆動される。
ブームシリンダ54は、発電機14から供給される電力により伸縮動作がなされて、ブーム53を駆動するシリンダである。
また、アームシリンダ56は、発電機14から供給される電力により伸縮動作がなされて、アーム55を駆動するシリンダである。
また、バケットシリンダ59は、発電機14から供給される電力により伸縮動作がなされて、バケット58を駆動するシリンダである。
なお、本実施形態では、発電機14からの電力によりスイングシリンダ42と、ブームシリンダ54と、アームシリンダ56と、バケットシリンダ59とを駆動させたが、油圧を用いてこれらのシリンダを駆動してもよい。
第1GNSS47は、人工衛星を利用して油圧ショベル1の位置を測位するものである。
第1通信装置48は、アンテナ48aと、送信機と、受信機と、各種回路などを有し、後述の第2通信装置106やインターネット等の広域ネットワークにアクセスする無線通信ユニットである。本実施形態において、第1通信装置48は、第1GNSS47が検出した油圧ショベル1の位置に基づいて、ドローン100の飛行経路を第2通信装置106へ通信する。なお、図1では2つのアンテナ48aを図示しているが、その数は1つでもよく、3つ以上でもよい。
第1メモリ49は、不揮発性のメモリ(例えばフラッシュメモリ)であり、油圧ショベル1を駆動するための各種データやプログラム、油圧ショベル1を自動運転するための各種データやプログラムが記憶されている。また、第1メモリ49は、ドローン100の飛行経路に関するデータを記憶している。
重機制御装置50は、CPUを備えており、油圧ショベル1全体を制御する制御装置であり、一例を挙げると作業装置60の掘削動作や、旋回動作や、カウンタマス43の移動や、ドローン100の飛行動作の制御を行っている。
本体装置40には、スイング部41とスイングシリンダ42とを介して作業装置60が接続されている。作業装置60は、ブーム53と、ブームシリンダ54と、アーム55と、アームシリンダ56と、バケット58と、バケットシリンダ59と、を有している。
ブーム53は、スイング部41を介して本体装置40に接続されたへの字状の部品であり、ブームシリンダ54により回動するものである。
アーム55は、ブーム53の先端に接続されており、アームシリンダ56により回動するものである。
バケット58は、アーム55の先端に接続されており、バケットシリンダ59により回動するものである。なお、バケット58に代えて、アーム55の先端にブレーカなどを取り付けることも可能である。
本実施形態のドローン100は、飛行装置101と、撮像装置102と、受電装置103と、センサ群104と、バッテリー105と、第2通信装置106と、第2メモリ107と、UAV制御装置108と、を備えている。
飛行装置101は、不図示のモータと、複数のプロペラと、を有しており、ドローン100を空中に浮上させるとともに、空中での移動を行う推力を発生させるものである。なお、前述したように離着陸部に着陸するドローン100の機数は任意に設定することができる。また、それぞれのドローン100の構成も同じでもよく、その一部を変更してもよい。更に、それぞれのドローン100の大きさも同じとしてもよく、異なる大きさとしてもよい。
撮像装置102は、レンズや撮像素子や画像処理エンジンなどを有し、動画や静止画を撮像するデジタルカメラである。本実施形態において、撮像装置102は、測量を行ったり、掘削箇所の撮像を行なったりするものである。
図2の一点鎖線で囲む拡大図において、撮像装置102のレンズはドローン100の側面(正面)に取り付けられているが、撮像装置102のレンズをドローン100の下面に取り付けてもよく、複数のレンズをドローン100に設けてもよい。また、側面に取り付けたれたレンズを下面に向けて移動させる移動機構を設けるようにしてもよい。また、撮像装置102をZ軸回りに回転する機構を設けて撮像装置102のレンズをZ軸回りの任意の位置に位置決めするようにしてもよい。なお、撮像装置102として全方位型カメラ(360度カメラ)を用いてもよく、撮像装置102の代わりに3次元スキャナを用いてもよい。
受電装置103は、ドローン100の脚部109に設けられた受電コイルや充電回路などを有しており、バッテリー105に送電装置15からの電力を充電させるものである。
バッテリー105は、受電装置103に接続された二次電池であり、リチウムイオン二次電池やリチウムポリマー二次電池などを用いることができるがこれに限定されるものではない。バッテリー105は、飛行装置101と、撮像装置102と、第2通信装置106と、第2メモリ107と、UAV制御装置108とに電力を供給することが可能である。
センサ群104は、GNSSや、ドローン100と他の装置(例えば作業装置60)との衝突回避するための赤外線センサや、高度を測定する気圧センサや、方位を検出する磁気センサや、ドローン100の姿勢を検出するジャイロセンサや、ドローン100に作用する加速度を検出する加速度センサなどである。
第2通信装置106は、無線通信ユニットを有しており、インターネット等の広域ネットワークにアクセスしたり、第1通信装置48と通信したりするものである。本実施形態において、第2通信装置106は、撮像装置102が撮像した画像データやセンサ群104が検出した検出結果を第1通信装置48に送信したり、第1通信装置48からの飛行指令をUAV制御装置108に送信したりするものである。
第2メモリ107は、不揮発性のメモリ(例えばフラッシュメモリ)であり、ドローン100を飛行させるための各種データやプログラムを記憶したり、撮像装置102が撮像した画像データやセンサ群104が検出した検出結果などを記憶したりするものである。
UAV制御装置108は、CPUや、姿勢制御回路や、飛行制御回路などを備えており、ドローン100全体を制御するものである。また、UAV制御装置108は、バッテリー105の残量から離着陸部における充電のタイミングを判断したり、撮像装置102の撮像位置や画角やフレームレートなどを制御したりするものである。
以上のように構成された本実施形態の油圧ショベル1は、ドローン100が作業装置60の掘削に先立って掘削領域を測量し、また、作業装置60の掘削中には上空からの撮像や、バケット58付近でのバケットの撮像ができるので作業者が掘削領域にいなくとも掘削を行うことができる。また、ドローン100が離着陸部にて撮像を行えば、従前の油圧ショベルの運転席とほぼ同じ位置から撮像を行うことができる。
なお、複数のドローン100を用いることにより、1機目のドローン100が飛行している際には2機目のドローン100を離着陸部にて充電させることができるので、1機目のドローン100と2機目のドローン100とを交互に飛行させることができる。なお、ドローン100の機数は3機以上でも構わない。
以上のように構成された本実施形態の重機制御装置50による掘削動作の制御につき、以下説明を続ける。図5は、本実施形態の重機制御装置50により実行されるフローチャートである。なお、図5のフローチャートは、駆動システム10が駆動している状態で行われるものとする。
(フローチャート)
重機制御装置50は、油圧ショベル1に異常が生じていないかどうかの判断を行う(ステップS1)。ここで、重機制御装置50は、漏れセンサ13の出力からアンモニアが漏れていないかどうかを判断し、アンモニアが漏れていなければステップS2に進み、アンモニアが漏れていればステップS6に進んで油圧ショベル1を停止する。なお、重機制御装置50は、アンモニアが漏れていて油圧ショベル1を停止する場合には、本体装置40の不図示の開口部を開けて、アンモニア濃度が高い状態で本体装置40に残留しないようにする。なお、重機制御装置50は、カウンタマス用モータ46を駆動してカウンタマス43を移動させることにより、エンジン11の一部と燃料タンク12とを本体装置40の外側に移動させるようにしてもよい。これにより、本体装置40内のアンモニア濃度を下げるとともに、エンジン11と燃料タンク12とのメンテナンス性を向上することができる。また、カバー19に不図示の開口部を設け、アンモニアが漏れていた場合には、この不図示の開口部を不図示のモータにより開口するようにしてもよい。なお、この不図示の開口部の開口は、カウンタマス43の一部が本体装置40の外側に出たタイミングで行うことが望ましい。
ここではアンモニアの漏れが無いものとして、重機制御装置50はステップS2に進むものとする。
重機制御装置50は、例えばドローン100を用いて行った測量結果に基づいて、第1メモリ49に記憶されている作業装置60の自動運転のプログラムに基づき作業装置60を用いた掘削を行う(ステップS2)。作業装置60の自動運転のプログラムは、第1GNSS47が測位した油圧ショベル1の位置や、掘削地点における掘削物の高さや、作業装置60の掘削範囲などの諸元などに基づき実行される。また、このプログラムには、走行装置20や、旋回装置30や、スイングシリンダ42などの制御も含まれている。なお、ステップS2における掘削は自動運転に代えて遠隔地にいる作業者による遠隔操作でも構わない。
重機制御装置50は、ステップS2の作業装置60の駆動により、油圧ショベル1に作用する偏荷重をカウンタマス43の駆動により補正する必要があるかどうかの判断を行う(ステップS3)。本実施形態において、カウンタマス43の重量は、燃料タンク12が満タンのときには作業装置60の駆動によるカウンタマス43の移動が不要と設定されているものとして説明を続ける。
重機制御装置50は、燃料タンク12に設けられた不図示の残量計の出力に基づきステップS3の判断を行う。重機制御装置50は、燃料タンク12の残量が例えば50%未満であるとして、ステップS4に進むものとする。また、重機制御装置50は、燃料タンク12の残量が50%以上の場合は後述のステップS5に進むものとする。なお、重機制御装置50は、不図示の残量計の出力に代えて、もしくは、不図示の残量計の出力と併用して、姿勢検出計18の出力に基づいて、カウンタマス43を移動するかどうかの判断を行うようにしてもよい。
重機制御装置50は、カウンタマス用モータ46を駆動してエンジン11と、燃料タンク12と、発電機14とともにカウンタマス43を移動させる(ステップS4)。なお、カウンタマス43が本体装置40の外側に移動する際の事故防止として、本体装置40に報知器を備えることが好ましい。例えば、本体装置40に警告灯を設けて視覚的に注意を喚起したり、本体装置40にスピーカを設けて聴覚的に注意を喚起したり、その両方を実施するようにすることが望ましい。
重機制御装置50は、作業装置60による作業が終了したかどうかを判断する(ステップS5)。重機制御装置50は、予定していた掘削作業が終了するまでステップS1からステップS5を繰り返し実行させ、予定していた掘削作業が終了するとステップS6に進む。
重機制御装置50は、作業装置60による作業が終了すると、油圧ショベル1を停止するための制御を行う(ステップS6)。具体的には、重機制御装置50は、作業装置60をイニシャルポジションに移動させるとともに、カウンタマス43を本体装置40の外側に移動させた場合には、カウンタマス43を本体装置40の内側に移動させる。なお、イニシャルポジションとは、作業装置60が偏荷重の発生しにくい位置(すなわち、X方向に伸びる部分が少ない位置)にあるときのことをいう。
重機制御装置50は、必要に応じて走行装置20により油圧ショベル1を移動させた後に油圧ショベル1の駆動を停止して、本フローチャートを終了する。
本実施形態では、運転席を廃止したスペースを利用して、カウンタマス43をZ方向と直交するXY平面に沿って設けるとともに、カウンタマス43にエンジン11と、燃料タンク12と、発電機14とを載置(保持)させているので、カウンタマス43の重量を軽量化することができ、レイアウトの自由度の高い油圧ショベル1を実現することができる。なお、図1~図3では、燃料タンク12を本体装置40の他端側(-X側)に配置したが、エンジン11を本体装置40の他端側に配置してもよく、発電機14を本体装置40の他端側に配置してもよい。
また、本体装置40にアンモニア濃度計を設けて、アンモニア濃度が例えば20ppmを超えた場合に、前述の報知器により視覚的や聴覚的な報知を行うようにしてもよい。また、本体装置40の上面や側面などに太陽光発電装置を設けて、この太陽光発電装置により発電した電力を油圧ショベル1の駆動に利用してもよい。太陽光発電装置は、例えば、ペロブスカイト太陽電池を用いてもよい。ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイト結晶を用いた太陽電池であり、フレキシブルであるため曲面を有した構造物にも取り付けることができる。また、ペロブスカイト太陽電池は、軽量のため、油圧ショベル1の重量の増加を抑えることができる。
また、エンジン11の燃料として温室効果ガスを排出しないアンモニアなどを用いた場合には、温室効果ガスの排出の少ない建設機械を実現することができる。なお、温室効果ガスの排出が許される状況であれば、アンモニアを用いずに軽油やガソリンなどを用いてもよい。
なお、発電機14をカウンタマス34に載置させる場合には、カウンタマス34の移動ストローク分を考慮して発電機14から電力が供給される各種シリンダや、各種モータなどの配線の長さを長くしておけばよい。これに代えて、発電機14から各種シリンダや、各種モータなどへの電力供給は、空間伝送型の電力供給(無線給電)としてもよい。
(第2実施形態)
以下、図6~図9を用いて第2実施形態につき説明するが、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を割愛もしくは簡略化する。なお、図6では、図面の複雑化を避けるためにシールド部材16,カバー19,アンテナ48aおよびドローン100などの図示を省略している。
図6は本第2実施形態を表す建設機械の一例を表す油圧ショベル1の概要図であり、図6(a)は上面図であり、図6(b)は正面図であり、点線で囲まれた部分を部分断面図として示している。
本第2実施形態の油圧ショベル1では、旋回装置30および本体装置40を2つに分けるとともに、作業装置60を2つとしている。2つの旋回装置30については、上部旋回装置30aおよび下部旋回装置30bとして説明を行う。また、第1実施形態の旋回モータ31は、上部旋回モータ31aおよび下部旋回モータ31bと2つにしている。同様に、2つの本体装置40については、上部本体装置40aおよび下部本体装置40bとして説明を行う。また、2つの作業装置60の構成は第1実施形態と同じであるので一方は作業装置60aとし、他方は作業装置60bとし、作業装置60a、60bを構成する各要素についても符号の後にaもしくはbを付している。
上部本体装置40aは、ベアリングを有した上部旋回装置30aにより旋回可能である。上部本体装置40aは、収納部としても機能しており、エンジン11と、燃料タンク12と、発電機14と、カウンタマス43と、上部本体装置40aを旋回するための上部旋回モータ31aの一部などを収納している。カウンタマス43は、第1実施形態では矩形状としたが、本実施形態では円形状とし、一端側(図6(a)、図6(b)では-X側)にエンジン11と、発電機14とを載置している。なお、カウンタマス43の形状は任意に設定することができる。
また、本実施形態では、2つの作業装置60を有しているので、例えば、作業装置60bの駆動により油圧ショベル1に作用する偏荷重を作業装置60aの荷重により補正することができる。特に、作業装置60aを-Xに移動させれば作業装置60aの駆動により油圧ショベル1に作用する偏荷重をより補正することができる。このため、カウンタマス43の一端側に配置されたエンジン11と発電機14との荷重により偏荷重を補正するため、カウンタマス43の重量を軽量化したり、カウンタマス43を省略したりすることも可能である。なお、エンジン11と発電機14とのいずれか一方のみをカウンタマス43に載置して、偏荷重を補正するようにしてもよい。
また、本実施形態では、燃料タンク12は、円筒形状となっており、偏荷重を補正するのではなく、上部本体装置40aの重量バランスを安定させるのに寄与している。このため、燃料タンク12は、カウンタマス43には載置されていない。また、燃料タンク12は、上部本体装置40aの重量バランスを安定させるために用いているため、燃料タンク12内の燃料の減少により、偏荷重の補正に影響を与えることがなくなる。なお、図6(a)、図6(b)では図示を省略したものの姿勢検出計18は、上部本体装置40aに設けることが好ましい。
また、上部本体装置40aの下部中央には開口部が形成されており、後述するスリップリング機構の一部を構成する上部スリップリング35がこの開口部に係合している。上部スリップリング35は、開口を有しており、この開口から下部旋回モータ31bや走行モータ24への電力を供給する配線などが引き回されている。上部スリップリング35の一部は、上部本体装置40aの旋回に伴って旋回する。
スリップリング機構は、この上部スリップリング35に加えて、下部スリップリング36と、上部スリップリング35のうちの旋回しない部分と下部スリップリング36のうちの旋回しない部分とに接続された固定部37とを有している。下部スリップリング36は、下部本体装置40bに設けられており、固定部37を外側から支持している。固定部37は、下部旋回装置30bを貫通するように設けられており、上部スリップリング35からの配線を引き回すための開口を有している。このため、上部本体装置40aや下部本体装置40bが旋回してもスリップリング機構により配線を引き回しているので、配線が絡まったり、断線したりすることがない。なお、必要に応じて液体(油圧や水)や気体などの配管をこのスリップリング機構を用いて引き回すようにしてもよい。
下部本体装置40bは、ベアリングを有した下部旋回装置30bにより旋回可能である。下部本体装置40bは、-X方向側にスイング部41aとスイングシリンダ42aとを介して作業装置60aが接続され、+X方向側にスイング部41bとスイングシリンダ42bとを介して作業装置60bが接続されている。なお、作業装置60aと作業装置60bとは下部本体装置40bに対して対称に配置されることが好ましい。また、下部本体装置40bに作業装置60aおよび作業装置60bを接続することにより、油圧ショベル1の重心が高くなることを抑えることができる。
また、下部本体装置40bは、下部旋回モータ31bの一部と、下部スリップリング36とを収容し、中央部付近に固定部37を貫通するための開口が形成されている。なお、図6(b)からも明らかなように、下部本体装置40b内部には、大きな空間が形成されている。このため、下部本体装置40b内部に油圧ショベル1のメンテナンス工具や、各種交換部品や、ドローン100や、ドローン100の交換部品などを収容するようにしてもよい。また、各種シリンダを油圧駆動とする場合には、下部本体装置40b内部に油圧ユニットを配置するようにしてもよい。
なお、上部本体装置40aおよび下部本体装置40bは円柱状に限定されるものではなく、任意の形状とすることができる。
本実施形態において、カウンタマス43を上部本体装置40aの外側に移動させる場合には、カウンタマス43に燃料タンク12を載置させてカウンタマス用モータ46によりカウンタマス43を駆動すればよい。また、カウンタマス43を上部本体装置40aの外側に移動させる必要がない場合には、一対のスライダー44と、一対のベース45と、カウンタマス用モータ46とを省略することができる。
(フローチャートの説明)
図7は本実施形態の重機制御装置50により実行されるフローチャートであり、図8は掘削動作を示す図であり、図8(a)は作業装置60がイニシャルポジションにあるときを示す図であり、図8(b)は掘削時の様子を示す図であり、図8(c)は掘削が終了時の様子を示す図であり、図8(d)は旋回後の様子を示す図である。また、図9は図8の掘削動作に続く動作を示す図であり、図9(a)は積込みの様子を示す図であり、図9(b)は作業装置60がイニシャルポジションにあるときを示す図であり、図9(c)は上部本体装置40aを旋回させた後の様子を示す図であり、図9(d)は掘削時の様子を示す図である。
以下、図7のフローチャートを図8および図9を参照しながら説明を行う。なお、図8および図9において、図6と同様に点線で囲まれた部分を部分断面図として示している。また、図8および図9において、図面の複雑化を避けるため、符号の図示を一部省略している。なお、本実施形態において、イニシャルポジションとは、2つの作業装置60が偏荷重の発生しにくい位置(すなわち、X方向に伸びる部分が少ない位置)にあるときのことをいう。なお、図7のフローチャートにおいて、その一部を例えば土木現場から離れた遠隔地にいる作業者により行っても構わない。
重機制御装置50は、油圧ショベル1による掘削準備が完了しているかどうかを判断する(ステップS11)。重機制御装置50は、図8(a)に示してあるように、油圧ショベル1が掘削場所に到着するとともに掘削が可能な状態であり、かつ、ダンプトラック70が積込場所に到着していれば掘削準備が完了しているとしてステップS12に進み、そうでなければステップS11を繰り返す。ここでは、掘削準備が完了しているものとしてステップS12に進むものとする。
重機制御装置50は、図8(b)に示すように、作業装置60aの一部を構成するバケット58aを用いた掘削を行う(ステップS12)。重機制御装置50は、バケット58aによる掘削を行う際に、バケット58aの近傍にドローン100を飛行させて、撮像装置102によりバケット58aによる掘削動作を撮像させることにより、掘削状況を確認することができる。本実施形態において、作業装置60aと作業装置60bとは同じ構成であるので、重量も同じとしている。しかしながら、図8(b)に示すように、作業装置60aが-X方向に伸びて、バケット58aに掘削物が収容されると、油圧ショベル1に-X方向の偏荷重が作用する。そこで、本実施形態では、上部本体装置40aに収容されており、カウンタマス43により載置されているエンジン11と発電機14とを+X方向に位置させることにより、この偏荷重を補正している。
重機制御装置50は、バケット58aによる掘削が終了したかどうかを判断する(ステップS13)。重機制御装置50は、ドローン100の撮像装置102の撮像によりバケット58aに所定量の掘削物が収容されていると判断した場合に、バケット58aによる掘削が終了したと判断する。これに代えて、遠隔地にいる作業者がドローン100の撮像装置102の撮像結果に基づいてバケット58aによる掘削が終了したかどうかを判断してもよい。また、バケット58aに重量計を設けて、重機制御装置50が重量計の計測結果に基づいてバケット58aに所定量の掘削物が収容されたかどうかを判断するようにしてもよい。ここでは、バケット58aによる掘削が終了したとしてステップS14に進むものとする。なお、重機制御装置50は、バケット58aによる掘削が終了したと判断すると、図8(c)に示すように、作業装置60aをイニシャルポジションへと移動させる。これは、ステップS14における作業装置60aによる旋回により下部本体装置40bなどに作用する偏荷重を小さくするためと、安全に旋回を行うためである。
重機制御装置50は、上部旋回モータ31aにより上部本体装置40aを180度旋回させるとともに、下部旋回モータ31bにより下部本体装置40bを180度旋回させる(ステップS14)。下部本体装置40bを旋回させるのは、バケット58aが収納した掘削物をダンプトラック70に積込むためと、作業装置60bの一部を構成するバケット58bを掘削位置に移動させるためである。上部本体装置40aを旋回させるのは、下部本体装置40bの旋回により油圧ショベル1に作用する偏荷重を補正するためである。これにより、下部本体装置40bの旋回時に油圧ショベル1が浮いてしまったり、転倒してしまったりすることを防止できる。なお、油圧ショベル1に作用する偏荷重を小さくするために、上部本体装置40aと下部本体装置40bとの旋回方向は同じとすることが好ましい。具体的には、重機制御装置50は、上部本体装置40aが時計方向に旋回する場合は、下部本体装置40bも時計方向に旋回させればよい。図8(d)は、ステップS14の旋回を行った様子を示す図であり、バケット58aが+X方向側に位置し、バケット58bおよび燃料タンク12が-X方向側に位置している。
重機制御装置50は、図9(a)に示すように、作業装置60aを駆動制御して、バケット58aに収容された掘削物をダンプトラック70に積込む(ステップS15)。この際に、重機制御装置50は、バケット58aの近傍にドローン100を飛行させて、撮像装置102によりバケット58aによる積込み動作を撮像させることにより、積込み作業を確認することができる。なお、重機制御装置50は、ステップS15において、スイング部41aおよびスイングシリンダ42aにより作業装置60aの位置を微調整するようにしてもよい。
重機制御装置50は、撮像装置102の撮像もしくは重量計の計測結果に基づいて、バケット58aによる積込み作業が終了したかどうかを判断する(ステップS16)。なお、このステップS16の判断は、遠隔地にいる作業者が行うようにしてもよい。重機制御装置50は、積込み作業が終了すると図9(b)に示すように、作業装置60aをイニシャルポジションに移動させる。
重機制御装置50は、作業装置60bによる掘削作業に備えるため、上部本体装置40aを180度旋回させる(ステップS17)。上部本体装置40aの180度の旋回により、図9(c)に示すように、エンジン11と発電機14とが+X方向側に位置するので、作業装置60bの掘削動作により油圧ショベル1に作用する偏荷重を補正することができる。なお、図9(b)に示す作業装置60aのイニシャルポジションへの移動と、上部本体装置40aの旋回とをほぼ同時に行うことにより、作業装置60bによる掘削作業を早く開始することができる。更に、作業装置60aのイニシャルポジションへの移動と、上部本体装置40aの旋回とを行っている際に、作業装置60bをイニシャルポジションから掘削位置へ移動させてもよい。これにより、作業装置60bによる掘削作業をより早く開始することができる。このように、作業装置60bをイニシャルポジションから掘削位置へ移動させる場合には、バケット58bには掘削物が収容されていないので、油圧ショベル1に大きな偏荷重が作用することはない。なお、上部本体装置40aの旋回による油圧ショベル1の偏荷重補正は、予期せぬ荷重が油圧ショベル1に作用した場合にも可能である。このような場合には、重機制御装置50は、姿勢検出計18の出力に基づいて上部本体装置40aを旋回すればよい。
重機制御装置50は、所定量の掘削が終了したかどうかの判断を行う(ステップS18)。ここでは、重機制御装置50は、まだ所定量の掘削が終了していないものとしてステップS12に戻る。そして、重機制御装置50は、作業装置60bによる一連の掘削動作を行い、その後、所定の掘削量に達するまで作業装置60aによる掘削と、作業装置60bによる掘削とを交互に繰り返す。なお、図7のフローチャートを実行するためのプログラムは第1メモリ49に記憶されている。なお、図7のフローチャートに図5のフローチャートのステップS1を追加して、アンモニア漏れなどの異常検出をするようにしてもよい。
以上のように、本第2実施形態によれば、作業装置60aによる掘削と、作業装置60bによる掘削とを交互に繰り返すので、掘削工事の工期短縮が可能となる。なお、図8および図9では1機のドローン100を図示したが、複数機のドローン100により図7のフローチャートを実行してもよい。また、ドローン100の撮像装置102により撮像は、飛行中の撮影のみならず、上部本体装置40aの離着陸部に着陸している際に行ってもよい。上部本体装置40aの離着陸部からの撮像装置102の撮像は、従来の運転席から作業者が視認する画像として利用することができる。
なお、ドローン100をバケット58の近傍に飛行させる場合に、UAV制御装置108は、センサ群104の赤外線センサによりバケット58を認識することにより、バケット58とドローン100との衝突を回避することができる。
また、重機制御装置50は、油圧ショベル1に故障が生じた際や、メンテナンスが必要かどうかを判断するために、ドローン100の撮像装置102による撮像を行うようにしてもよい。本実施形態においても、温室効果ガスの排出の少ない油圧ショベル1を実現することができる。
(第3実施形態)
図10(a)、図10(b)は、本第3実施形態を表す建設機械の一例を表す油圧ショベル1の概要図であり、点線で囲まれた部分を部分断面図として示している。なお、図10(a)、図10(b)においては、図面の複雑化を避けるためにシールド部材16,カバー19,アンテナ48aおよびドローン100などの図示を省略している。以下、図10(a)、図10(b)を用いて第3実施形態につき説明するが、第1実施形態および第2実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を割愛もしくは簡略化する。
本第3実施形態では、エンジン11と発電機14とが燃料タンク12よりも上部本体装置40aの周辺に配置されていることが第2実施形態とは異なっている。また、本第3実施形態では、カウンタマス43上にエンジン11と、燃料タンク12と、発電機14とが載置されている。このため、燃料タンク12を油圧ショベル1に作用する偏荷重を補正するための質量体として利用している点が第2実施形態とは異なっている。従って、第3実施形態のカウンタマス43の重量は、第2実施形態のカウンタマス43の重量よりも軽くすることができる。
また、第1実施形態と同様にカウンタマス用モータ46により、カウンタマス43を上部本体装置40aの外側に移動させるようにしてもよい。これにより、エンジン11や、発電機14などのメンテナンスが上部本体装置40aの外側で行うことが可能となる。
なお、第2、第3実施形態では、上部本体装置40aを収容部とし、下部本体装置40bにスイング部41およびスイングシリンダ42を介して2つの作業装置60を接続させた。これに代えて、下部本体装置40bを収納部としており、上部本体装置40aにスイング部41およびスイングシリンダ42を介して2つの作業装置60を接続させてもよい。
第1実施形態から第3実施形態によれば、ドローン100が油圧ショベル1のアシストをするので自動化した土木工事を効率良く実現することができる。なお、第1実施形態から第3実施形態では、エンジン11にアンモニアを供給して油圧ショベル1を駆動したが、これに代えて、水素と燃料電池とを用いて油圧ショベル1を駆動してもよい。この場合、燃料タンク12に高圧の水素ガスを貯蔵して、燃料電池に水素ガスを供給するようにすればよい。また、カウンタマス43上に水素ガスを貯蔵した燃料タンクや燃料電池などを載置するようにすればよい。また、メタンを用いて油圧ショベル1を駆動するようにしてもよい。
以上で説明した実施形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。例えば、撮像装置102として赤外線カメラを用いれば夜間においても掘削や積込み(放土)などの一連の工事を行うことができ、工期を短縮することができる。第1バケットに代えてブレーカやフォークやリッパーやリフターを第1アーム63に取り付けるようにしてもよい。また、第1実施形態から第3実施形態は、適宜組み合わせてもよい。
1 油圧ショベル 10 駆動システム 11 エンジン
12 燃料タンク 30 旋回装置 30a 上部旋回装置
30b 下部旋回装置 40 本体装置 40a 上部本体装置
40b 下部本体装置 43 カウンタマス 50 重機制御装置
60 作業装置 51 送電装置 100 ドローン
102 撮像装置 103 受電装置

Claims (9)

  1. 旋回部の旋回により旋回可能な本体部と、
    前記本体部の一端側に接続された作業装置と、
    前記本体部と前記作業装置との少なくとも一方を駆動する駆動システムと、
    前記作業装置の駆動により前記本体部に作用する偏荷重を補正する質量体と、を備え、
    前記質量体に前記駆動システムの少なくとも一部を保持させ
    前記質量体は燃料を貯蔵する燃料タンクを保持しており、
    前記駆動システムは、前記燃料タンクと、前記燃料タンクの残量に応じて、前記質量体を移動させる制御部と、を備えた建設機械。
  2. 前記駆動システムはエンジンを有し、
    前記質量体は前記エンジンを保持している請求項1記載の建設機械。
  3. 前記燃料タンクは温室効果ガスを排出しない燃料を貯蔵している請求項1又は2に記載の建設機械。
  4. 前記駆動システムは電力を供給する発電機を有し、
    前記質量体は前記発電機を保持している請求項1から請求項のいずれか一項に記載の建設機械。
  5. 前記質量体は、前記作業装置の移動に応じて移動する請求項1から請求項のいずれか一項に記載の建設機械。
  6. 旋回部の旋回により旋回可能な本体部と、
    前記本体部の一端側に接続された作業装置と、
    前記本体部と前記作業装置との少なくとも一方を駆動する駆動システムと、
    前記作業装置の駆動により前記本体部に作用する偏荷重を補正する質量体と、
    前記駆動システムで利用される燃料の漏れを検出する漏れ検出センサと、を備え、
    前記質量体に前記駆動システムの少なくとも一部を保持させ、
    前記漏れ検出センサが前記燃料の漏れを検出した際に、前記質量体を前記本体部の外側に移動させる移動制御部を備えた建設機械。
  7. 前記漏れ検出センサは、気体状態の前記燃料を検出する請求項記載の建設機械。
  8. 前記質量体が移動することを報知する報知器を備えた請求項1から請求項のいずれか一項に記載の建設機械。
  9. 前記本体部に設けられ、無人飛行体の離着陸が可能な離着陸部と、
    一部が前記離着陸部に設けられ、前記無人飛行体に電力を供給する電力供給部と、
    前記離着陸部に設けられ、前記電力供給部からのノイズを遮断する遮断部と、を備えた請求項1から請求項のいずれか一項に記載の建設機械。
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