以下に、実施の形態にかかる車両運用支援装置、車両運用支援システム、端末装置、車両、車両運用支援方法および車両運用支援プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる車両運用支援装置を含む車両運用支援システムの構成例を示す図である。本実施の形態の車両運用支援システム1は、経由する複数の停留所を含む運行経路と運行時間とがあらかじめ運行計画として定められる車両6の運用を支援する車両運用支援装置2と、車両6の運行計画などを表示する表示装置3とを備える。本実施の形態の車両6は、例えば、路線バス、コミュニティバス、乗り場および配車の時間帯が定められたタクシーなどであり、あらかじめ運行経路および運行時間が定められている車両である。なお、車両6は、道路を走行する車両であり、鉄道車両を含まない。
図1に示すように、車両運用支援装置2は、車両6が停留可能な停留所に設けられる端末装置である停留所設置端末4から、車両6の予約に関する情報である予約情報を受信する。なお、停留所は、車両6が停車して乗客を乗降させる場所の一例であり、車両6が停車して乗客を乗降させる場所であればよく、名称は停留所に限らず、乗り場、乗降場所など他の名称の場所であってもよい。車両運用支援システム1は、停留所設置端末4および車両設置端末7を含んでいてもよい。
車両運用支援装置2は、停留所設置端末4から受信した予約情報と、あらかじめ定められた運行計画とを用いて、車両6の運行計画の再決定を行う。運行計画は、車両6ごとに、当該車両6が、各停留所に到着する到着時刻と各停留所を出発する出発時刻とを含む。なお、予約の状況によっては、再決定を行っても、実際には、あらかじめ定められた運行計画から更新されない場合もあるが、この場合も含めて再決定と呼ぶ。また、車両運用支援装置2は、予約情報を用いて車両6の運行計画を再決定するとともに予約情報を用いて予約情報を識別するための番号である予約識別番号に対応する車両6の識別番号と当該車両6の発車時刻とを予約結果として停留所設置端末4へ送信する。
ここでは、乗客が車両6に乗車するために予約を要する例を説明する。なお、予約を行わない乗客も乗車可能としてもよく、予約を行わない乗客も含む例については後述する。車両運用支援装置2は、更新処理後の運行計画を含む運行計画関連情報を表示装置3へ送信する。さらに、車両運用支援装置2は、更新処理後の運行計画を、停留所設置端末4と、車両6に設置された端末装置である車両設置端末7へ送信する。さらに、車両運用支援装置2は、予約情報を用いて予約処理を実施し、予約結果を停留所設置端末4へ送信する。また、車両運用支援装置2は、車両6に搭載された車両設置端末7から、車両6の現在位置を示す位置情報を受信し、受信した位置情報を表示装置3へ送信してもよい。
表示装置3は、車両運用支援装置2から受信した運行計画関連情報に含まれる運行計画などを表示する。表示装置3の表示方法の詳細については後述するが、表示装置3は、車両6の運行を管理する管理者が視認可能な場所に設けられる。表示装置3は、運行計画をはじめとした情報を表示することで、車両6の運行の管理者に、車両6の運行に関する各種情報を提示することができる。また、表示装置3は、車両運用支援装置2から車両6の現在位置を示す位置情報を受信し、受信した位置情報を表示してもよい。
停留所設置端末4は、上述したように、例えば停留所に設置され、車両6に乗車予定の乗客から車両6の乗車の予約を受付け、受付けた予約に関する予約情報を車両運用支援装置2へ送信する。また、停留所設置端末4は、車両運用支援装置2から予約結果および運行計画を受信し、受信した予約情報および運行計画を、例えば停留所に設けられた表示装置5へ送信する。表示装置5は、予約情報および運行計画を表示する。なお、図1では、表示装置5と停留所設置端末4とが別に設けられているが、表示装置5と停留所設置端末4とは一体化されていてもよい。また、停留所設置端末4が表示部を備えて予約情報については当該表示部によって表示され、運行計画については、停留所設置端末4から表示装置5に送信されて表示装置5によって表示されてもよい。なお、図1では停留所設置端末4を1つ図示しているが、停留所設置端末4は停留所ごとに設けられるため、一般には複数である。
車両6は、車両設置端末7を備えており、車両設置端末7は、車両運用支援装置2から受信した運行計画を、車両6に搭載された表示装置9に送信する。図1に示した例では、車両6は自動運転車両ではなく運転手によって運転が行われる車両である。自動運転車両または運転支援機能を有する車両が用いられる例については後述する。また、車両設置端末7は、車両6の位置を示す位置情報を車両運用支援装置2へ送信してもよい。例えば、車両6は、図示しないGPS(Global Positioning System)測位を行うGPS受信機などの位置検出装置を備え、車両設置端末7は位置検出装置から車両6の位置情報を取得する。表示装置9は、車両運用支援装置2から受信した運行計画を表示する。これにより、車両6の運転手は、運行計画を把握することができる。なお、車両設置端末7は、車両設置端末7が搭載される車両6に関する運行計画が更新されて前回車両運用支援装置2から受信した運行計画から変更された場合には、運行計画が変更されたことを示す情報とともに表示装置9へ運行計画を送信してもよい。
表示装置9は、運行計画が変更されたことを示す情報を受信すると、変更された部分を強調する表示を行ったり、変更があった旨のメッセージを表示したりすることで、運転者への注意喚起を行ってもよい。これにより、車両6の運転手は、運行計画が変更されたことを把握することができる。また、表示装置9が音声または他の音を発生させる装置を備え、運行計画が変更されたことを示す情報を受信すると、運行計画が変更されたことを音により報知してもよい。また、表示装置9とは別に音声または他の音を発生させる装置を備え、車両運用支援装置2が当該装置へ運行計画が変更されたことを示す情報を送信し、運行計画が変更されたことを音により報知してもよい。これにより、運転手および乗客が運行計画が変更されたことを容易に知ることができる。
なお、図1では、表示装置9と車両設置端末7とが別に設けられているが、表示装置9と車両設置端末7とは一体化されていてもよい。また、図1では、車両6を一台図示しているが、一般には複数の車両6が運行に用いられる。車両6の数は何台であってもよい。
次に、本実施の形態の各装置の機能構成例について説明する。図1に示すように、車両運用支援装置2は、運行計画決定部21、予約処理部22、運行経路再決定部23、運行計画再決定部24、記憶部25、予約情報受信部26、予約結果送信部27、運行計画送信部28、表示情報送信部29および位置情報受信部30を備える。
運行計画決定部21は、定常の運行経路である第1経路と運行時間とを示す情報を含む運行計画を作成し、作成した運行計画を記憶部25に格納する。例えば、運行計画決定部21は、管理者から入力される定常の運行経路(定常運行経路)および運行時間を用いて運行計画を決定する。管理者は、例えば、施設、住宅の有無、過去の長期間における利用状況などを基に運行経路および運行時間を定めるが、運行計画決定部21に入力される運行経路および運行時間の決定方法はこれに限らずどのような方法が用いられてもよい。運行計画決定部21が作成する運行計画における運行経路および運行時間は、あらかじめ定められた運行経路および運行時間であり、予約の状況、実際の需要については考慮されていない。
予約情報受信部26は、停留所設置端末4から予約情報を受信し、受信した予約情報を記憶部25に格納する。予約処理部22は、予約情報に基づいて、予約情報に対応する予約に割り当てる車両6を決定する予約処理を実施する。具体的には、予約処理部22は、記憶部25に格納されている予約情報と、記憶部25に格納されている運行計画とを用いて、予約した利用者に車両6を割り当てる予約処理を実施し、予約結果を記憶部25に格納する。なお、予約結果は、対応する予約情報を識別するための情報と割り当てられた車両6および発車時刻を示す情報とを含む。なお、座席については指定されなくてもよいし指定されてもよい。予約結果送信部27は、記憶部25に予約結果が格納されると、当該予約結果を対応する予約情報の送信元の停留所設置端末4へ送信する。
運行経路再決定部23は、第1経路に含まれる停留所の少なくとも1つを含まない第1経路とは別の経路である別経路を用いるか否かを決定する。具体的には、運行経路再決定部23は、記憶部25に格納されている予約情報と、記憶部25に格納されている運行計画とを用いて、別経路を用いるか否かを判定する。別経路はあらかじめ定められており、別経路を示す別経路情報は記憶部25に格納されている。別経路情報は、例えば、管理者により入力される。別経路は複数定められていてもよい。別経路が複数定められている場合、運行経路再決定部23は、別経路を用いるか否かを決定するとともに別経路を用いる場合にはどの別経路を用いるかも決定する。別経路を用いるか否かの判定方法の詳細については後述する。
運行計画再決定部24は、運行経路再決定部23により決定された結果に基づいて車両の運行計画を再決定する。具体的には、運行計画再決定部24は、運行経路再決定部23による別経路を用いるか否かの決定結果(判定結果)と、記憶部25に格納されているあらかじめ定められた運行計画とを用いて、運行計画を再決定する。なお、再決定により運行計画が変更された場合には、運行計画再決定部24は、記憶部25に格納されている運行計画を、再決定した運行計画で更新し、また、更新前の運行計画を更新前運行計画として記憶部25に格納する。このように、記憶部25には、あらかじめ定められた運行計画ではない運行計画が用いられる場合、更新後の運行計画と、更新前の運行計画とが運行計画として格納される。運行計画再決定部24による運行計画の再決定の詳細については後述する。
運行計画送信部28は、記憶部25に格納された運行計画を停留所設置端末4および車両設置端末7へ送信する。運行計画送信部28は、一定周期で運行計画を送信してもよいし、運行計画が更新される都度、運行計画を送信してもよい。例えば、運行計画送信部28は、一定周期で、記憶部25に格納されている更新された運行計画を送信してもよいし、更新された運行計画とあらかじめ定められた運行計画とを送信してもよい。または、運行計画送信部28は、例えば、運行計画決定部21によって運行計画すなわちあらかじめ定められた運行計画が決定されて記憶部25に格納されると当該運行計画を停留所設置端末4および車両設置端末7へ送信し、記憶部25に格納された運行計画が更新されると、すなわち運行計画再決定部24により運行計画が更新されると、更新後の運行計画を停留所設置端末4および車両設置端末7へ送信してもよい。このとき、運行計画送信部28は、更新前の運行計画についても停留所設置端末4および車両設置端末7へ送信してもよい。
なお、運行計画が更新された場合、運行計画送信部28は、運行計画の変更箇所に対応する停留所に設置された停留所設置端末4へ更新後の運行計画を送信し、運行計画の変更の影響を受けない停留所に設置された停留所設置端末4には更新後の運行計画を送信しないようにしてもよい。また、運行計画送信部28は、運行計画が変更された車両6に搭載される車両設置端末7へ更新後の運行計画を送信し、運行計画の変更の影響を受けない車両6に搭載される車両設置端末7には更新後の運行計画を送信しないようにしてもよい。
位置情報受信部30は、車両設置端末7から車両6の位置情報を受信し、受信した位置情報を表示情報送信部29へ渡す。
表示情報送信部29は、記憶部25に格納されている運行計画を含む運行計画関連情報を表示装置3へ送信する。運行計画関連情報は、運行計画が更新された場合には、少なくとも更新後の運行計画を含む。また、運行計画関連情報は、更新後の運行計画と更新前の運行計画すなわちあらかじめ定められた運行計画とを含んでいてもよい。なお、運行計画決定部21によって運行計画が決定された後の初回の運行計画関連情報の送信では、運行計画関連情報は、運行計画決定部21によって決定された運行計画を含む。ここでは、運行計画関連情報は、さらに、予約情報および予約結果のうち少なくとも一方と、位置情報受信部30から受け取った車両6の位置情報とを含むとする。
記憶部25は、上述した運行計画、別経路情報、予約情報および予約結果を記憶する。記憶部25はさらに、車両情報と車両運行情報とを記憶する。車両情報は、車両6ごとの、車両6が運行中であるか待機中であるかを示す情報を含む。なお、車両情報は、待機中の車両6の待機場所を示す情報を含んでも良い。車両運行情報は、運行計画と座席使用状況とを含む。記憶部25に記憶される情報の詳細については後述する。
停留所設置端末4は、車両6が停留可能な停留所に設けられる予約端末であってもよい。停留所設置端末4は、予約受付部41、予約情報送信部42、予約結果受信部43、運行計画受信部44および表示情報送信部45を備える。予約受付部41は、車両6の利用を希望する利用者からの予約を受付ける。予約受付部41は、降車する停留所である降車停留所を少なくとも含む予約の入力を受付ける。予約受付部41が受付ける情報は、例えば、乗車する停留所である乗車停留所、降車する停留所である降車停留所、乗車希望時刻および乗車人数を含む。なお、予約受付部41が受付ける情報は、少なくとも降車停留所を示す情報を含んでいればよく、他の情報は停留所設置端末4が自動で設定してもよい。
例えば、停留所設置端末4は、乗車停留所については自身が設置されている停留所とし、乗車希望時刻は現在時刻すなわち入力を受付けた時刻とし、乗車人数は一人としてもよい。なお、乗車人数を一人で固定する場合には、乗客ごとに、予約の入力を行う。また、停留所設置端末4は、上述した降車停留所のみを指定する方法(乗車停留所、乗車希望時刻および乗車人数は固定)と、乗車停留所、降車停留所、乗車希望時刻および乗車人数の全てを指定する方法とのいずれを選択するかの選択を促す表示を行い、予約受付部41が選択結果を基に、対応する選択画面を表示することで、入力方法を利用者が選択できるようにしてもよい。また、停留所設置端末4は、乗車停留所、降車停留所、乗車希望時刻および乗車人数を受付ける際に、デフォルト値として、乗車停留所、乗車希望時刻および乗車人数をそれぞれ停留所設置端末4が設置されている停留所、現在時刻および一人を表示し、表示したデフォルト値を変更可能とすることで、変更された入力を受付けられるようにしてもよい。
予約受付部41は、受付けた情報と予約時間と予約を識別する情報とを予約情報として予約情報送信部42へ出力する。予約時間は、上述した情報の入力の終了後に例えば予約確定などの操作が行われた時刻とすることができるが、予約が行われた時刻を示すものであればよくこれに限定されない。予約を識別する情報は、例えば数値で表される予約番号である。予約番号は番号とアルファベットなどとの組み合わせであってもよい。以下、予約を識別する情報を予約番号と呼ぶが、予約を識別する情報は、アルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字などを含むものであってもよい。予約受付部41は、各利用者の予約を区別できるように予約番号を決定できれば決定方法に特に制約はない。例えば、予約受付部41は、1日単位または1週間単位など定められた期間を単位期間として、単位期間内での予約を受付けた順に予約番号を若い番号から順に割り当てる。なお、各停留所に設置された停留所設置端末4が予約情報を車両運用支援装置2へ送信する。このため、予約番号は、他の停留所における停留所設置端末4が受付けた番号と重複しないように定められてもよい。例えば、予約番号に、入力を受付けた停留所を示す文字などを含めてもよいし、予約番号として用いる数値の範囲を停留所ごとに重複しないように割り当てておいてもよい。また、停留所間での予約番号の重複を許容し、車両運用支援装置2が予約情報を受信した時点で予約番号を送信元の停留所設置端末4を識別する情報とともに管理することで、予約を識別してもよい。
予約情報送信部42は、予約受付部41から受け取った予約情報に少なくとも予約時刻および予約識別番号を付加し、降車停留所と予約識別番号と乗車停留所と乗車希望時間とを含む予約情報を、車両運用支援装置2へ送信する。予約受付部41から受け取った予約情報を、車両運用支援装置2へ送信する。また、予約情報送信部42は、予約情報を表示情報送信部45へ出力する。
予約結果受信部43は、車両運用支援装置2から予約結果を受信し、表示情報送信部45へ出力する。運行計画受信部44は、車両運用支援装置2から運行計画を受信し、表示情報送信部45へ出力する。
表示情報送信部45は、予約結果受信部43から受け取った予約結果、運行計画受信部44から受け取った運行計画を表示するための表示情報を表示装置5へ送信する。すなわち、表示情報送信部45は、予約結果を表示するための表示情報を送信し、車両運用支援装置2から受信した再決定された運行計画を表示するための表示情報を送信する。表示装置5は、表示情報送信部45から受信した情報を表示する。
車両設置端末7は、運行計画受信部71、表示情報送信部72および位置送信部73を備える。運行計画受信部71は、車両運用支援装置2から運行計画を受信し、表示情報送信部72へ出力する。位置送信部73は、車両6の現在位置を示す位置情報を取得して車両運用支援装置2へ送信する。位置送信部73は、一定周期ごとに位置情報を送信してもよいし、例えば、停留所に到着するごとに位置情報を送信するなど定められた場所に到着したときに位置情報を送信してもよい。表示情報送信部72は、運行計画を表示するための表示情報を表示装置9へ送信する。上述したように、運行計画が更新された場合、すなわち運行計画があらかじめ定められた運行計画から変更になった場合には、表示情報送信部72は、変更になった旨を示す情報を表示装置9へ通知し、これにより表示装置9が、運行計画が変更になった旨を強調する表示を行ってもよい。
図1では、車両6が運転手によって運転される車両である例を示したが、車両6が自動運転車両または運転支援機能を有する車両である場合には、運行計画の更新を車両6の自動運転または運転支援機能に反映させる。図2は、本実施の形態における自動運転車両または運転支援機能を有する車両の構成例を示す図である。図2に示した車両6aは、自動運転車両または運転支援機能を有する車両であり、車両制御装置7aを備える。車両制御装置7aは、図1に示した車両設置端末7と同様に運行計画受信部71、表示情報送信部72および位置送信部73を備えるとともに、車両6aに搭載される図示しない走行のための各機器を制御する車両制御部74を備える。運行計画受信部71は、車両運用支援装置2から受信した運行計画を車両制御部74にも出力するが、それ以外の運行計画受信部71、表示情報送信部72および位置送信部73の動作は、図1に示した例と同様である。車両制御部74は、運行計画受信部71から受け取った運行計画に基づき自動運転制御または運転支援制御を行う。例えば、車両制御部74は、運行計画に基づいて運行経路および運行時間を設定して車両6aの機器を制御する。
上述したように、本実施の形態では、車両運用支援装置2が、車両の運行経路に関して、予約情報に基づいて、あらかじめ定められた第1経路とは異なる経路であって、第1経路において経由する一部の停留所を含まない第2経路を用いるか否かを判定し、第2経路を用いると判定した場合には、第1経路の代わりに第2経路を用いる運行計画を決定する。これにより、予約の状況に応じて、すなわち、運行経路および運行時間があらかじめ定められた車両6の予想される需要に応じて、車両の運行計画を変更することができ、過剰な運行を避けて運行負荷を抑制することができる。なお、線路を走行する鉄道車両ではこのような別経路を定めておくことは困難であるが、本実施の形態の車両6は、道路を走行する車両6であるため、別経路を定めておくことができる。また、本実施の形態では、別経路もあらかじめ定められており、運行経路および運行時間があらかじめ定められた車両6を前提としており、利用者からの要求があったときに運行を行うデマンド運行は併用していない。本実施の形態では、別経路も含む定められた運行経路および定められた運行時間の車両6の運行サービスのなかで運行負荷を抑制することができる。
次に、本実施の形態の運行経路について説明する。図3は、本実施の形態の運行経路の一例を模式的に示す図である。図3に示した例では、停留所200-1~200-5の5つの停留所に、それぞれ対応する停留所設置端末4-1~4-5および表示装置5-1~5-5が設けられている。停留所設置端末4-1~4-5のそれぞれは、図1に示した停留所設置端末4であり、表示装置5-1~5-5のそれぞれは、図1に示した表示装置5である。図1に示した例では、停留所設置端末4の上部に表示装置5を記載しているが、停留所設置端末4および表示装置5は通信可能であれば離れていてもよく、停留所設置端末4および表示装置5の相対的な配置はこの例に限定されない。
図3に示した例では、それぞれが図1に示した車両6である車両6-1~6-6を図示しており、車両6-1~車両6-4が運行中であり、車両6-5,6-6が、車両6の待機場所である車両基地201で待機中である。なお、図3は模式的に示した一例であり、用いられる車両6の数、停留所の数は、図3に示した例に限定されない。また、車両基地201も複数であってもよい。また、運行経路は、図3に示した環状の経路に限定されず、始発停留所と終点の停留所が異なる経路であってもよい。
実線で示した第1経路202は、運行計画決定部21によって決定されるあらかじめ定められた経路であり、破線で示した第2経路203は、第1経路202が経由する停留所のうち一部の停留所を含まない別経路である。図3に示すように、第1経路202は、車両基地201を出発すると、停留所200-1、停留所200-2、停留所200-3、停留所200-4、停留所200-5、停留所200-1の順に停車する経路である。図3に示した例では、第1経路202は環状であるため、車両6は、停留所200-5の後に停留所200-1に停車し、再び、第1経路202を走行することができる。なお、車両6は、停留所200-5の後に停留所200-1に向かわずに車両基地201に向かうこともできる。また、図3に示した例では第1経路202の逆回りの経路の運行も行われている。
また、破線で示した第2経路203は、停留所200-1、停留所200-2、停留所200-3、停留所200-5、停留所200-1の順に停車する経路であり、停留所200-4には停車しない経路である。図3に示すように、第2経路203は、停留所200-3から第1経路202とは異なり、停留所200-4を経由しない第1経路202と比べて短縮された経路である。本実施の形態では、車両運用支援装置2が、予約情報を用いて停留所200-4で乗降を予定する利用者がいない場合には、車両6の運行経路を第1経路202から、別経路である第2経路203に変更するよう運行計画を変更する。これにより、車両6の運行負荷を抑制し、車両6の消費するエネルギーを抑制することができる。また、運行経路が短縮されることで、交通渋滞等による運行遅延を回避もしくは回復し、定時運行を実現する効果も期待できる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。図4は、本実施の形態の車両運用支援装置2における車両運用支援処理手順の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、車両運用支援装置2は、乗車停留所と降車停留所とを含む予約情報を受信する(ステップS1)。詳細には、予約情報受信部26が、停留所設置端末4から予約情報を受信する。なお、図4では、ステップS1をステップS2の前に記載しているが、ステップS1の処理は、ステップS2以降の処理とは並列に実施される。
図5は、本実施の形態の予約情報の一例を示す図である。図5に示すように、予約情報は、乗車停留所と、降車停留所と、乗車希望時刻と、乗車人数と、予約時刻と、予約番号とを含む。上述したように、降車停留所は停留所設置端末4に利用者によって入力され、乗車停留所、乗車希望時刻および乗車人数は、停留所設置端末4により自動で入力されてもよいし、利用者によって入力されてもよい。予約番号は、停留所設置端末4によって付与される。
なお、停留所設置端末4以外の端末装置から予約を受付けるようにしてもよい。例えば、車両運用支援装置2または図示しない他の装置がWebサーバとしての機能を有し、利用者が、利用者の管理するスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどの端末装置を操作して、対応するWebページにアクセスすることで、乗車停留所、降車停留所、乗車希望時刻および乗車人数の入力を受付ける。他の装置が予約に関する入力を受付けた場合には、当該他の装置が受付けた情報を車両運用支援装置2へ送信する。または、専用のアプリケーションを端末装置にインストールすることで、端末装置が、乗車停留所、降車停留所、乗車希望時刻および乗車人数の入力を受付けて、車両運用支援装置2へ送信してもよい。これらの場合には、予約番号は、車両運用支援装置2または図示しない他の装置が付与する。
図4の説明に戻る。ステップS1の後、車両運用支援装置2は、予約情報に基づき別経路を用いるか否かを決定する(ステップS2)。具体的には、運行経路再決定部23が、記憶部25に格納されている予約情報、別経路情報および運行計画を用いて別経路を用いるか否かを決定する。ステップS2の詳細については後述する。
次に、車両運用支援装置2は、別経路を用いるか否かの決定結果と、あらかじめ定められた運行計画とを用いて運行計画を決定する(ステップS3)。詳細には、運行計画再決定部24は、運行経路再決定部23による別経路を用いるか否かの決定結果と、記憶部25に格納されているあらかじめ定められた運行計画とを用いて、運行計画を再決定する。
運行計画再決定部24は、例えば、運行経路再決定部23による決定結果が別経路を用いないという決定結果である場合には、記憶部25に格納されているあらかじめ定められた運行計画をそのまま更新後の運行計画として用いると決定することで運行計画を再決定する。また、運行経路再決定部23による決定結果が別経路を用いるという決定結果である場合には、記憶部25に格納されている別経路情報を用いて運行計画を再決定する。詳細には、運行計画再決定部24は、再決定により運行計画が変更された場合は、記憶部25に格納されている運行計画を、再決定した運行計画で更新し、また、更新前の運行計画を更新前運行計画として記憶部25に格納する。このように、記憶部25には、あらかじめ定められた運行計画ではない運行計画が用いられる場合、更新後の運行計画と、更新前の運行計画とが運行計画として格納される。また、運行計画再決定部24は、運行計画の更新を記憶部25に格納されている車両運行情報にも反映する。
図6は、本実施の形態の別経路情報の一例を示す図である。図6に示した例では、第1経路である定常運行経路と、第2経路である別経路とが別経路情報として格納されている。図6に示すように、別経路情報は、各経路において経由する停留所を示す情報が含まれている。また、図6の別経路における「停留所3-停留所5:3分」は、別経路において定常運行経路と異なる区間の走行の所要時間を示す情報である。このように、別経路情報において定常運行経路と異なる経路を経由する区間については、図6に示すように、別経路情報に当該区間の所要時間を含めてもよいし、定常運行経路と異なる経路を経由する区間の所要時間は別経路情報とは別に管理されてもよい。また、ここでは、別経路情報に、定常運行経路を示す情報も含めているが、定常運行経路における停留所を示す情報を別経路情報とは別に記憶部25に格納し、別経路情報には、定常運行経路を示す情報を含めなくてもよい。
運行計画再決定部24は、別経路情報を用いて、別経路により定常運行経路から経路が変更される区間のうち少なくとも一部の運行時間を変更する。例えば、運行計画再決定部24は、別経路を用いることで変更される区間以降の全ての停留所の到着時刻および出発時刻を調整してもよいし、変更される区間の直後の停留所の到着時刻を変更し当該出発時刻は更新前の運行計画のままとすることで、すなわち当該停留所で車両6が待機するよう時間を調整することで、出発時刻は運行計画から変更しないように調整してもよい。
車両運用支援装置2の運行計画送信部28は、ステップS3で、運行計画が更新された場合は、更新された運行計画、または更新前後の運行計画を車両6および停留所設置端末4へ送信する。このとき、運行計画送信部28は、全ての車両6に更新後の運行計画を送信してもよいし、運行の予定が変更された車両6に当該車両6の更新後の運行計画を送信してもよい。また、運行計画送信部28は、全ての停留所設置端末4に更新後の運行計画を送信してもよいし、停留所設置端末4ごとに、対応する停留所の到着時刻および発車時刻に関する情報を送信してもよい。また、運行計画送信部28は、到着時刻および発車時刻のうち少なくとも一方が変更された停留所に対応する停留所設置端末4だけに、対応する停留所の到着時刻および発車時刻に関する情報を送信してもよい。
図4の説明に戻る。ステップS3の後、車両運用支援装置2は、予約情報と車両運行情報とに基づき、予約処理を実行する(ステップS4)。具体的には、予約処理部22が、記憶部25に格納されている予約情報および車両運行情報を用いて、予約処理が終了していない予約情報に車両6を割り当てる。
図7は、本実施の形態の車両運行情報の一例を示す図である。図7に示すように、車両運行情報は、運行計画と、座席使用状況を示す情報とを含む。なお、図7では、識別番号が01の車両6である「車両01」に関する情報が図示されているが、車両運行情報には、車両6ごとに、対応する運行計画と座席使用状況とを示す情報とが格納される。座席使用状況は、車両6の座席の数に応じて欄の数が設けられ、対応する座席が予約されていない場合には、各欄は空欄であり、座席が予約されると対応する欄が「使用」に更新される。なお、各座席の空きであるか予約済であるかを示す方法は、図7に示した例に限定されない。例えば0または1の数値で空きであるか予約済であるかが示されてもよい。また、座席が指定されない場合には、座席使用状況として各車両6の座席の総数と予約済の座席数とが示されてもよい。
予約処理部22は、車両運行情報を参照して、処理対象の予約情報に適した運用中の車両6を選択する。例えば、予約処理部22は、予約情報の乗車停留所、降車停留所、乗車人数および乗車希望時刻を参照し、乗車停留所を経由した後に降車停留所を経由する経路を走行する車両6のうち、乗車人数で指定された人数分の座席に空きがあり、かつ乗車希望時刻以降で乗車希望時刻に最も近い時間に乗車停留所を出発する車両6を選択する。予約処理部22は、車両運行情報のうち、選択した車両6の座席使用状況を、処理対象の予約情報で示される乗車人数分の座席を「空き」から「使用」に変更する。これにより、予約処理部22は、予約情報に対応する車両6を決定し、決定した車両6の識別番号を含む予約結果を、記憶部25に格納する。なお、複数の予約情報を受信するごとに図4に示した処理を行う場合には、予約時刻の早い予約情報から順にステップS4の予約処理を実施する。
図8は、本実施の形態の記憶部25に格納される予約結果の一例を示す図である。図8に示すように、記憶部25に格納される予約結果は、予約番号ごとの予約時刻、車両識別番号、乗車停留所、乗車時刻、降車停留所および乗車人数を含む。予約時刻、乗車停留所、降車停留所および乗車人数は予約情報に含まれる情報であり、車両識別番号は、上述した予約処理により、割り当てられた車両6の識別番号であり、乗車時刻は、割り当てられた車両6が乗車停留所を発車する時刻である。予約処理部22は、予約情報と予約処理の結果とを用いてこれらの情報を、記憶部25に予約結果として格納する。
図4の説明に戻る。ステップS4の後、車両運用支援装置2は、予約結果を送信する(ステップS5)。詳細には、予約結果送信部27が、記憶部25に格納されている予約結果を、予約番号ごとに対応する停留所設置端末4へ送信する。
次に、車両運用支援装置2は、運行計画関連情報を送信し(ステップS6)、処理を終了する。詳細には、ステップS6では、表示情報送信部29が、記憶部25に格納されている運行計画および予約結果と、位置情報受信部30から受け取った車両6の位置情報とを、運行計画関連情報として表示装置3へ送信する。運行計画関連情報は、再決定された運行計画を含む表示情報である。なお、位置情報受信部30は、車両6の位置情報については、運行計画および予約結果とは別に、例えば位置情報を受け取るたびに送信してもよい。また、車両運用支援装置2は、道路の工事情報、道路の渋滞情報、天候情報などを図示しない他の装置から取得し、運行計画関連情報にこれらの情報を含めて表示装置3へ送信してもよい。
次に、上述したステップS2の別経路を用いるか否かの決定処理について説明する。図9は、本実施の形態の別経路を用いるか否かの決定処理の一例を示すフローチャートである。運行経路再決定部23は、決定タイミングであるか否かを判断し(ステップS11)、決定タイミングでない場合(ステップS11 No)、処理を終了する。なお、決定タイミングは、例えば、車両運用支援装置2が、予約情報を受信したとき、あらかじめ定められた数の予約情報を受信したとき、一定時間経過したときなどである。
決定タイミングである場合(ステップS11 Yes)、運行経路再決定部23は、運行中の車両運行情報と予約情報とに基づき、各予約に対する車両6を仮決定することで仮予約処理を行う(ステップS12)。なお、運行中の車両運行情報は、現在用いられている運行計画を含む車両運行情報を意味し、処理対象の予約情報に基づくステップS4の予約処理が行われる前の車両運行情報である。ステップS12では、詳細には、運行経路再決定部23は、上述したステップS4の予約処理と同様に、記憶部25に格納されている車両運行情報と予約情報とを用いて、処理対象の予約情報に車両6を割り当てる。ただし、この割当て結果は、記憶部25の予約結果には格納せず、記憶部25に一時的な情報として保持する。例えば、車両運行情報を複製して仮予約情報として一時的に記憶部25に記憶し、運行経路再決定部23は、仮予約情報における座席使用状況を更新することで車両6を割り当て、予約処理における予約結果と同様の情報を仮予約結果として記憶部25に一時的に記憶する。仮予約結果は、新たに受信した予約情報に対応する仮予約の結果である。なお、ここでは、ステップS12の処理を運行経路再決定部23が行うこととしたが、予約処理部22がステップS12の処理を行ってもよい。
次に、運行経路再決定部23は、降車停留所に別経路で省略される停留所が有るか否かを判断する(ステップS13)。すなわち、運行経路再決定部23は、予約に含まれる降車する停留所である降車停留所が、別経路で停車が省略される停留所に含まれているか否か判断する。詳細には、例えば、運行経路再決定部23は、記憶部25に格納されている仮予約結果および予約結果と、別経路情報とを用いて、仮予約結果および予約結果のうち、降車停留所が別経路で省略される停留所となっている予約番号が有るか否かを判断する。なお、ステップS13からステップS16までの処理は車両6ごとに実施される。
降車停留所に別経路で省略される停留所が有る場合(ステップS13 Yes)、運行経路再決定部23は、処理を終了する。降車停留所に別経路で省略される停留所がない場合(ステップS13 No)、運行経路再決定部23は、別経路で省略される停留所で乗車予定が有るか否かを判断する(ステップS14)。すなわち、運行経路再決定部23は、予約に含まれる乗車する停留所である乗車停留所が、別経路で停車が省略される停留所に含まれているか否か判断する。詳細には、例えば、運行経路再決定部23は、記憶部25に格納されている仮予約結果および予約結果と、別経路情報とを用いて、仮予約結果および予約結果のうち、乗車停留所が別経路で省略される停留所となっている予約番号が有るか否かを判断する。
別経路で省略される停留所で乗車予定が有る場合(ステップS14 Yes)、運行経路再決定部23は、処理を終了する。別経路で省略される停留所で乗車予定が無い場合(ステップS14 No)、運行経路再決定部23は、満席であるか否かを判断する(ステップS15)。詳細には、例えば、運行経路再決定部23は、記憶部25に格納されている仮予約結果および予約結果を用いて満席で有るか否かを判断する。
満席でない場合(ステップS15 No)、運行経路再決定部23は、処理を終了する。満席である場合(ステップS15 Yes)、運行経路再決定部23は、別経路を用いることを決定し(ステップS16)、処理を終了する。なお、ステップS16を経由せずに処理を終了する場合は、運行経路再決定部23は、別経路を用いないと決定する。
上述したように、ステップS13からステップS16までの処理は車両6ごとに実施されるが、当日に運用可能な全車両6に関してステップS13からステップS16までの処理が行われてもよいし、例えば、現在から一定時間以内に運行される車両6に関して、車両6ごとにステップS13からステップS16までの処理が実施されてもよい。
また、ステップS15の処理は省略されてもよい。この場合、別経路を用いるか否かの決定処理を行った後に、別経路で乗車または降車を希望する予約情報を受信する可能性もあるが、例えば、別経路で省略される停留所からの乗車または降車の予約の受付の締め切りを車両6の到着時刻の一定時間前などに定めておき、締め切り時間以降に別経路を用いるか否かの決定処理(ステップS2の処理)を行うことでステップS15の処理を省略することができる。
このように、運行経路再決定部23は、予約情報と運行計画とを用いて予約情報に対応する予約に割り当てる車両6を仮に決定する仮予約処理を実施する。そして、運行経路再決定部23は、仮予約処理の結果と予約処理により確定済の予約結果とを用いて、別経路に含まれない停留所を乗車停留所とする予約に割り当てられておらず、かつ、別経路に含まれない停留所を降車停留所とする予約に割り当てられていない車両6があると判定した場合に、当該車両の運行に別経路を用いると決定する。予約処理部22は、この決定結果が反映された運行計画を用いて、仮予約処理の対象となった予約情報に対応する予約処理を実施することになる。
次に、定常運行経路には含まれるが別経路では含まれない停留所における運行計画の表示例について説明する。図10は、本実施の形態における、定常運行経路には含まれるが別経路では含まれない停留所における運行計画の表示例を示す図である。定常運行経路には含まれるが別経路では含まれない停留所における停留所に設置された表示装置5は、停留所設置端末4から受信した運行計画を、例えば図10に示すように、別経路が用いられることで停留が省略される便がわかるように、時刻表として表示する。図10に示した例では、あらかじめ定められた運行計画では平日の9:15に対応する停留所への停留が予定されているが、上述した図4に示した処理により、別経路が用いられることが決定されて9:15の停留が省略されており、省略されたことをバツ印によって示している。なお、停留が省略されたことを示す方法は、図10の例に限定されず、他の数字と異なる色で停留が省略される便の時刻を表示するなど他の方法を用いてもよい。
次に、表示装置3における表示例について説明する。表示装置3は、車両運用支援装置2から受信した運行計画を表示する。図11は、本実施の形態の表示装置3における運行計画の表示画面の一例を示す図である。図11の上部に横に並べて示した停留所番号301は、停留所を識別する停留所の番号を示す。なお、図11では、矩形で囲まれた4に符号を付しているが、同様に矩形で囲まれた0~3,5についても、停留所番号を示している。図11の車両識別番号302は、車両6の識別番号を示している。図11の左端の他の矩形で囲まれた02などの数字も同様に車両識別番号302を示している。車両識別番号302の右隣に示された運行開始時刻303は、始発の各停留所で乗車が可能な状態で対応する便の運行が開始される時刻を示している。また、nowと示された太線の矩形で囲まれた時刻は現在時刻を示している。
ここでは、図3に示した第1経路202および第2経路203をそれぞれ定常運行経路および別経路として用いる例を示しており、停留所番号0は、車両基地201を示し、停留所番号1~5は、それぞれ停留所200-1~200-5に対応している。この例では、停留所200-1が始発停留所であるとともに終点の停留所であり、図11に示すように、停留所200-4の後は停留所200-5を経由して停留所200-1へ到着する。
運行便304は、車両識別番号01の車両6の運行計画を示しており、運行便304のように、点線で示されている運行便はすでに運行が終了した便を示している。各停留所を結ぶ線は停留所間の移動を示す。運行便305は、車両識別番号03の車両6の運行計画を示しており、運行便306は、車両識別番号04の車両6の運行計画を示しており、運行便307は、車両識別番号06の車両6の運行計画を示している。また、矩形で示した現在位置308は、車両識別番号03の車両6の現在位置を示している。現在位置308は、nowと示された現在時刻より上にあり、車両識別番号03の車両6が運行計画より遅れて走行していることを示している。
図11に示すように、車両識別番号03の車両6は、図3の第1経路202を走行する計画であるため、停留所200-1~200-5の全てで停留する予定となっているが、車両識別番号04の車両6は、図3の第2経路203を走行する計画であるため、停留所200-4の停留が省略される。なお、図11に示した例では、第2経路203を走行する予定の車両識別番号04の車両6に関して、更新後の運行計画だけが図示されているが、運行計画の表示方法はこの例に限定されない。
図12~図14は、運行計画の変更前後の表示方法の一例を示す図である。図12~図14は、図11に示した表示のうち、わかりやすくするために、1つの便の部分だけを拡大したものであり、この例においても図3に示した第1経路202が定常運行経路として用いられ、図3に示した第2経路203が別経路として用いられている。図12は、本実施の形態の変更前の運行計画の表示例を示しており、図13は、別経路を用いるように変更された後の運行計画310の表示例を示している。図14は、図13に示した変更後の運行計画310とともに変更前の運行計画311を表示する表示例を示している。表示装置3は、このように、再決定された車両6の運行計画と、再決定前の車両6の運行計画とを区別可能に表示することができる。表示装置3は、図13に示すように、変更後の運行計画だけを表示してもよいし、図14に示すように、変更前の運行計画とともに変更後の運行計画を表示してもよい。
また、表示装置3は、予約結果を運行計画とともに表示してもよい。図15は、本実施の形態の運行計画を予約結果とともに表示した表示画面の一例を示す図である。図15の上部は、図11と同様の運行計画を示しており、図15の下部には、予約結果320が示されている。予約結果320内の上部の矩形で囲まれた1から5の数字は停留所の番号を示しており、車両識別番号321は、車両6の識別番号を示している。また、予約順322として記載されている数字は、予約順を示す番号である。予約順は、予約時刻の順番を示している。例えば、予約順として、各予約番号に対応する予約時刻が早いほど番号が若くなるように割当てた番号を、予約順を示す番号として用いることができる。これにより予約時刻の早い順に、乗車希望時刻以降で早く出発する車両6が割当てられているかを確認することができる。例えば、予約順の番号が001の予約と、予約順の番号が006の予約は、いずれも停留所200-1で乗車して停留所200-3で降車する予約であり、予約順の番号が001の予約と、予約順の番号が006の予約とで、乗車希望時刻が同じであったとする。この場合、図11に示すように、予約順の番号006より、予約順の番号の若い001の予約には、予約順の番号006に割り当てられる車両識別番号04の車両6より先に出発する車両識別番号03の車両6が割り当てられていることがわかる。なお、表示装置3は、予約順の横に乗車希望時刻を併記するなどにより、乗車希望時刻も予約順とあわせて表示してもよい。
図16は、本実施の形態の予約結果の別の表示例を示す図である。図16に示した例においても、図15に示した例と同様に、上部には図11と同様の運行計画が表示されるが、図16では上部の図示を省略している。表示画面の下部には、図16に示すように、予約結果323が表示される。予約結果323では、予約順が数字で示される代わりに、予約順表示領域324に示される横線の順番により予約順を示している。予約順表示領域324に示される横線は、上の線ほど予約順が早いことを示している。予約325として示される矢印は、予約順表示領域324内の1つの横線に接続しており、接続される横線の予約順表示領域324内の上下の順番によって対応する予約順が示されている。このように、予約結果に予約順を示す情報を含めておくことで、表示装置3は、予約結果とともに予約順を示す情報を表示することができる。なお、予約結果を運行計画とともに表示する表示方法は、図15および図16に示した例に限定されない。
次に、本実施の形態の車両運用支援装置2のハードウェア構成について説明する。本実施の形態の車両運用支援装置2は、コンピュータシステム上で、車両運用支援装置2における処理が記述されたコンピュータプログラムである車両運用支援プログラムが実行されることにより、コンピュータシステムが車両運用支援装置2として機能する。図17は、本実施の形態の車両運用支援装置2を実現するコンピュータシステムの構成例を示す図である。図17に示すように、このコンピュータシステムは、制御部101と入力部102と記憶部103と表示部104と通信部105と出力部106とを備え、これらはシステムバス107を介して接続されている。
図17において、制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、本実施の形態の車両運用支援装置2における処理が記述された車両運用支援プログラムを実行する。入力部102は、たとえばキーボード、マウスなどで構成され、コンピュータシステムの使用者が、各種情報の入力を行うために使用する。記憶部103は、RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)などの各種メモリおよびハードディスクなどのストレージデバイスを含み、上記制御部101が実行すべきプログラム、処理の過程で得られた必要なデータ、などを記憶する。また、記憶部103は、プログラムの一時的な記憶領域としても使用される。表示部104は、ディスプレイ、LCD(液晶表示パネル)などで構成され、コンピュータシステムの使用者に対して各種画面を表示する。通信部105は、通信処理を実施する受信機および送信機である。出力部106は、プリンタ、スピーカなどである。なお、図17は、一例であり、コンピュータシステムの構成は図17の例に限定されない。
ここで、本実施の形態の車両運用支援プログラムが実行可能な状態になるまでのコンピュータシステムの動作例について説明する。上述した構成をとるコンピュータシステムには、たとえば、図示しないCD(Compact Disc)-ROMドライブまたはDVD(Digital Versatile Disc)-ROMドライブにセットされたCD-ROMまたはDVD-ROMから、車両運用支援プログラムが記憶部103にインストールされる。そして、車両運用支援プログラムの実行時に、記憶部103から読み出された車両運用支援プログラムが記憶部103の主記憶領域に格納される。この状態で、制御部101は、記憶部103に格納されたプログラムに従って、本実施の形態の車両運用支援装置2としての処理を実行する。
なお、上記の説明においては、CD-ROMまたはDVD-ROMを記録媒体として、車両運用支援装置2における処理を記述したプログラムを提供しているが、これに限らず、コンピュータシステムの構成、提供するプログラムの容量などに応じて、たとえば、通信部105を経由してインターネットなどの伝送媒体により提供されたプログラムを用いることとしてもよい。
図1に示した運行計画決定部21、予約処理部22、運行経路再決定部23および運行計画再決定部24は、図17に示した記憶部103に記憶された車両運用支援プログラムが図17に示した制御部101により実行されることにより実現される。図1に示した記憶部25は、図17に示した記憶部103の一部である。図1に示した予約情報受信部26、予約結果送信部27、運行計画送信部28、表示情報送信部29および位置情報受信部30は、図17に示した通信部105により実現される。車両運用支援装置2は複数のコンピュータシステムにより実現されてもよい。例えば、車両運用支援装置2は、クラウドコンピュータシステムにより実現されてもよい。
例えば、本実施の形態の車両運用支援プログラムは、経由する複数の停留所を含む運行経路と運行時間とがあらかじめ運行計画として定められる車両の運用を支援する車両運用支援装置2に、乗車停留所と降車停留所とを含む予約情報を受信するステップと、予約情報に基づいて、あらかじめ定められた運行経路に含まれる停留所の少なくとも1つを含まないあらかじめ定められた運行経路とは別の経路である別経路を用いるか否かを決定するステップと、別経路を用いるか否かの決定結果に基づいて車両の運行計画を再決定するステップと、を実行させる。
また、停留所設置端末4も、車両運用支援装置2と同様に図17に例示されるコンピュータシステムによって実現される。なお、停留所設置端末4を実現するコンピュータシステムは、表示部104および出力部106を備えていなくてもよい。予約受付部41は、図17に示した制御部101および入力部102により実現され、予約情報送信部42、予約結果受信部43、運行計画受信部44および表示情報送信部45は、図17に示した通信部105により実現される。
また、車両設置端末7も、車両運用支援装置2と同様に図17に例示されるコンピュータシステムによって実現される。なお、車両設置端末7を実現するコンピュータシステムは、表示部104および出力部106を備えていなくてもよい。運行計画受信部71、表示情報送信部72および位置送信部73は、図17に示した通信部105により実現される。
また、車両制御装置7aも、車両運用支援装置2と同様に図17に例示されるコンピュータシステムによって実現される。なお、車両制御装置7aを実現するコンピュータシステムは、表示部104および出力部106を備えていなくてもよい。車両制御部74は、図17に示した制御部101により、図17に示した記憶部103に記憶された車両制御プログラムが実行されることにより実現される。運行計画受信部71、表示情報送信部72および位置送信部73は、図17に示した通信部105により実現される。
図1に示した表示装置3、表示装置5および表示装置9は、ディスプレイなどであるが、表示装置3は、ディスプレイを備える図17に例示したようなコンピュータシステムであってもよい。
<変形例1>
上述した例では、車両に乗車する前に予約を行う前提としたが、予約していない利用者が停留所から車両に乗車できるようにしてもよい。この場合、乗車した時点、または乗車した後に、車両内で降車停留所の入力を受付ける。図18は、本実施の形態の変形例1の車両の構成例を示す図である。図18に示すように、本実施の形態の車両6bは、図1に示した車両設置端末7の代わりに車両設置端末7bを備え、受付装置10を備えている。受付装置10は、降車停留所を入力するための入力装置である。受付装置10は、降車停留所の入力を受付けると、車両設置端末7bへ降車停留所および人数を示す情報を送信する。車両設置端末7bの予約情報送信部75は、受付装置10から降車停留所を示す情報を受け取ると、乗車停留所を次に停車する停留所とし乗車希望時刻および予約時刻を現在時刻として、乗車停留所、降車停留所、乗車人数および予約時刻を含む予約情報を車両運用支援装置2へ送信する。
変形例1の車両運用支援システム1aを構成する車両運用支援装置2は、図1に示した車両運用支援装置2と同様の構成を有するが、車両設置端末7bから受信した予約情報も処理対象とする動作が図1に示した例と異なっている。車両運用支援システム1aは、車両運用支援装置2aおよび表示装置3を含む。車両運用支援システム1aは、さらに、停留所設置端末4および車両設置端末7bを含んでいてもよい。予約情報受信部26は、車両設置端末7bからも予約情報を受信し、記憶部25に格納する。なお、車両設置端末7bから送信される予約情報については、既に乗車が確定しているため予約処理は行われないが、予約処理部22は、予約結果に当該予約情報の内容を反映する。また、車両設置端末7bから送信される予約情報は、停留所設置端末4から送信された予約情報と同様に別経路を用いるか否かの判定に用いられる。なお、変形例1では、予約していない乗客が乗車することにより後から乗車する予約をしている乗客が乗車できなくなることを防ぐため、予約で満席となる予定の車両6bについては、予約していない利用者は乗車できないように運用し、予約も含めて満席でない場合に限り、予約していない利用者の乗車を許容する。また、予約処理において、車両6bの定員全てを予約に割り当てずに一部の座席数を予約せずに乗車する利用者のために確保しておいてもよい。また、予約をせずに乗車する利用者については一度に乗車する人数に制約を設けてもよい。変形例1においては、予約をしていない利用者が別経路で省略される停留所で降車する予定である場合には、対応する車両6bは別経路では運行されず、予約をしていない利用者が別経路で省略される停留所以外の停留所で降車する予定の場合には、他の予約の状況によっては別経路で運行される。なお、図2で示した自動運転または運転支援機能を有する車両に変形例1を適用してもよい。
<変形例2>
次に変形例2について説明する。変形例2における各装置の構成は図1と同様である。変形例2では、予約処理と別経路の判定のタイミングが図4に示した処理と異なっている。図19は、本実施の形態の変形例2の車両運用支援装置2における車両運用支援処理手順の一例を示すフローチャートである。図19に示すように、車両運用支援装置2は、別経路を用いるか否かの決定タイミングであるか否かを判定する(ステップS21)。詳細には、運行経路再決定部23が、決定タイミングであるか否かを判断し、決定タイミングでない場合(ステップS21 No)、処理を終了する。なお、決定タイミングは、例えば、車両運用支援装置2が、あらかじめ定められた数の予約情報を受信したとき、一定時間経過したときなどである。
決定タイミングである場合(ステップS21 Yes)、運行経路再決定部23は、別経路を用いるか否かを決定する(ステップS22)。ステップS22の詳細は後述する。次に、図4に示したステップS3と、ステップS6が実施され、処理が終了する。
図20は、本実施の形態の変形例2の予約処理手順の一例を示すフローチャートである。図20に示すように、車両運用支援装置2は、予約処理タイミングであるか否かを判断し(ステップS23)、予約処理タイミングでない場合には(ステップS23 No)、処理を終了する。詳細には、ステップS23では、予約処理部22が、予約情報を受信することにより記憶部25に予約情報が追加された場合、または予約情報を受信することにより記憶部25にあらかじめ定められた数の予約情報が追加された場合に、予約処理タイミングであると判断する。
予約処理タイミングである場合(ステップS23 Yes)、車両運用支援装置2は、受信済の予約情報のうち未処理の予約情報と最新の車両運行情報とに基づき、予約処理を実行する(ステップS24)。詳細には、予約処理部22が、記憶部25に格納されている車両運行情報と受信済の予約情報のうち未処理の予約情報とを用いて、図4のステップS4と同様に予約処理を実施する。このとき、車両運行情報には、その時点までに確定した予約結果に基づいて更新された運行計画が含まれている。したがって、予約処理される予約情報に、別経路で乗車または降車することを示す情報が含まれている場合、すでに別経路で運行することが決定されている車両6を除いた車両6のなかから車両6が割り当てられることになる。ステップS24の後、図4と同様のステップS5が行われ、予約処理が終了する。なお、ステップS24で複数の予約情報を処理する場合には、予約処理部22は、予約時刻の早い順に処理を実施する。
次に、上述したステップS22の別経路を用いるか否かの決定処理について説明する。図21は、本実施の形態の変形例2の別経路を用いるか否かの決定処理の一例を示すフローチャートである。図21に示すように、運行経路再決定部23は、図9に示した例と同様のステップS13からステップS16を車両6ごとに実施する。ただし、変形例1では、仮予約処理は行わないため、ステップS13においては、運行経路再決定部23は、記憶部25に格納されている予約結果と、別経路情報とを用いて、予約結果のうち、降車停留所が別経路で省略される停留所となっている予約番号が有るか否かを判断する。同様に、ステップS14では、運行経路再決定部23は、記憶部25に格納されている予約結果と、別経路情報とを用いて、予約結果のうち、乗車停留所が別経路で省略される停留所となっている予約番号が有るか否かを判断する。
このように、変形例2では、運行経路再決定部23は、予約処理により確定済の予約結果を用いて、別経路に含まれない停留所を乗車停留所とする予約に割り当てられておらず、かつ、別経路に含まれない停留所を降車停留所とする予約に割り当てられていない車両6があると判定した場合に、当該車両6の運行に別経路を用いると決定する。変形例2の手順を用いる場合も図9に示した例と同様の効果を奏することができる。
なお、上述した変形例1および変形例2においても、停留所設置端末4以外の端末装置から予約を受付けるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、車両運用支援装置2が、予約情報に基づいて、車両の運行経路に関して、あらかじめ定められた第1経路とは異なる経路であって、第1経路において経由する一部の停留所を含まない第2経路を用いるか否かを判定し、第2経路を用いると判定した場合には、第1経路の代わりに第2経路を用いる運行計画を決定する。これにより、予約の状況に応じて、すなわち、運行経路および運行時間があらかじめ定められた車両6の予想される需要に応じて、車両の運行計画を変更することができる。したがって、過剰な運行を避けて運行負荷を抑制することができる。
実施の形態2.
図22は、実施の形態2にかかる車両運用支援装置を含む車両運用支援システムの構成例を示す図である。本実施の形態の車両運用支援システム1bは、車両6の運用を支援する車両運用支援装置2aと、車両6の運行計画などを表示する表示装置3とを備える。車両運用支援システム1bは、さらに、停留所設置端末4および車両設置端末7を含んでいてもよい。停留所設置端末4および車両6の構成は図1に示した実施の形態1の構成と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
図22に示すように、本実施の形態の車両運用支援装置2aは、運行経路再決定部23、運行計画再決定部24の代わりに運行時間再決定部23a、運行計画再決定部24aを備え、記憶部25に別経路情報の代わりに別時間情報が格納される以外は実施の形態1と同様である。
図23は、本実施の形態の車両運用支援装置2aにおける車両運用支援処理手順の一例を示すフローチャートである。ステップS1は実施の形態1と同様である。車両運用支援装置2aは、予約情報に基づき別運行時間を用いるか否かを決定する(ステップS31)。ステップS31の詳細については後述するが、運行時間再決定部23aは、別運行時間を用いるか否かの判定を行うとともに、別運行時間を用いる場合には増便するか減便するかについても決定する。
ステップS31の後、車両運用支援装置2aは、別運行時間を用いるか否かの決定結果と、あらかじめ定められた運行計画とを用いて運行計画を決定する(ステップS32)。詳細には、運行計画再決定部24aは、別運行時間を用いないという結果である場合、運行経路再決定部23による別運行時間を用いるか否かの決定結果と、記憶部25に格納されているあらかじめ定められた運行計画とを用いて、運行計画を再決定する。
運行計画再決定部24aは、例えば、運行時間再決定部23aによる決定結果が別運行時間を用いないという決定結果である場合には、記憶部25に格納されているあらかじめ定められた運行計画をそのまま更新後の運行計画として用いると決定することで運行計画を再決定する。また、運行時間再決定部23aによる決定結果が別運行時間を用いるという決定結果であり増便を行う場合には、記憶部25に格納されている別時間情報を用いて運行計画を再決定する。別時間情報は、定常運行計画における便ごとに、対応する便の乗車率が高いことによって増便する場合の増便の時刻を示す情報が格納されている。また、運行時間再決定部23aによる決定結果が別運行時間を用いるという決定結果であり減便を行う場合には、記憶部25に格納されている運行計画から、対象となる便を省略するように運行計画を再決定する。運行時間再決定部23aは、再決定により運行計画が変更された場合は、記憶部25に格納されている運行計画を、再決定した運行計画で更新し、また、更新前の運行計画を更新前運行計画として記憶部25に格納する。また、運行計画再決定部24は、運行計画の更新を記憶部25に格納されている車両運行情報にも反映する。ステップS32の後、実施の形態1と同様に、ステップS4~ステップS6が実施される。
次に、上述したステップS31の別運行時間を用いるか否かの決定処理について説明する。図24は、本実施の形態の別運行時間を用いるか否かの決定処理の一例を示すフローチャートである。運行時間再決定部23aは、実施の形態1と同様にステップS11,S12を実施する。ステップS12の後、乗車希望時間以降で最も早く到着する車両6の乗車率が第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS41)。詳細には、運行時間再決定部23aは、記憶部25に格納されている運行計画を参照して、ステップS12で仮予約した予約情報における乗車希望時間以降で最も早く到着する車両6を求め、記憶部25に格納されている車両運行情報を参照して、当該車両6の乗車率を算出し、算出した乗車率が第1閾値以上であるか否かを判断する。
乗車希望時間以降で最も早く到着する車両6の乗車率が第1閾値以上の場合(ステップS41 Yes)、運行時間再決定部23aは、充当する車両6が有るか否かを判断する(ステップS44)。詳細には、運行時間再決定部23aは、例えば、記憶部25の車両情報を参照して、乗車希望時間以降で最も早く到着する車両6の運行時間以降で車両基地201または別の場所で待機している車両6が有るか否かを判断する。
充当する車両6が有る場合(ステップS44 Yes)、運行時間再決定部23aは、別運行時間(増便)を用いることを決定し(ステップS45)、処理を終了する。充当する車両6が無い場合(ステップS44 No)、運行時間再決定部23aは、処理を終了する。
乗車希望時間以降で最も早く到着する車両6の乗車率が第1閾値未満の場合(ステップS41 No)、運行時間再決定部23aは、乗車率が第2閾値以下であるか否かを判断する(ステップS42)。すなわち、運行時間再決定部23aは、乗車希望時間以降で最も早く到着する車両6の乗車率が第2閾値以下であるか否かを判断する。なお、第2閾値は第1閾値より小さい。乗車率が第2閾値以下である場合(ステップS42 Yes)、運行時間再決定部23aは、別運行時間(減便)を用いることを決定し(ステップS43)、処理を終了する。乗車率が第2閾値以下でない場合(ステップS42 No)、運行時間再決定部23aは、処理を終了する。ステップS45およびステップS43のいずれかを経由せずに、処理を終了した場合、運行時間再決定部23aは、別運行時間を用いないと決定する。以上の処理により、運行時間再決定部23aは、車両6の混雑が予想される場合には増便を行い車両6の乗客が少ないと予想される場合には減便を行うように、運行時間を決定することができる。車両6の混雑が予想される場合、利用者は乗車希望時間よりかなり後の車両6が割り当てられることが想定される。このような場合には、増便を行うことで、利用者は、希望乗車時間になるべく近い時間に運行する車両6を利用することができる。
また、ステップS41の代わりに、運行時間再決定部23aは、乗車希望時間以降で最も早く到着する車両6の到着時間と乗車希望時間との差が閾値よりも大きいか否か判断してもよい。または、運行時間再決定部23aは、ステップS41の判断と、乗車希望時間以降で最も早く到着する車両6の到着時間と乗車希望時間との差が閾値よりも大きいか否の判断の少なくとも一方でYesである場合に、ステップS44の処理を行うようにしてもよい。
このように、運行時間再決定部23aは、別運行時間を用いると決定する場合、予約情報に基づく車両6の乗車率に基づいて増便を行うかまたは減便を行うかを決定する。詳細には、運行時間再決定部23aは、予約情報と運行計画とを用いて予約情報に対応する予約に割り当てる車両6を仮に決定する仮予約処理を実施し、仮予約処理の結果と予約処理により確定済の予約結果とを用いて乗車率を算出する。
図25は、本実施の形態の表示装置3によって表示される運行計画の一例を示す図である。図25に示した例では、図11に示した例と同様に停留所番号301、車両識別番号302が示されている。図25では減便が行われた例を示しており、車両識別番号02の車両6の運行計画331と、車両識別番号04の車両6の運行計画332との間の便が省略されているため、この間が他の時間に比べて間隔が空いている。なお、本実施の形態においても、表示装置3は、実施の形態1と同様に運行計画と予約結果とを同時に表示することができる。
図26は、本実施の形態の停留所の表示装置5に表示される運行計画の一例を示す図である。図26に示した例では、図25の減便に対応する停留所200-1における運行計画である時刻表を、表示装置5が表示した例を示している。図26に示すように、停留所200-1を9:15に発車する便の運行が省略されるように減便されるため、対応する数字にバツ印が付されている。また、図26に示した例では、10:00と10:30との間には増便されることにより10:15の便が追加されており、対応する数字が丸で囲まれている。このように、表示装置5は、増便、減便によりそれぞれ変更された運行計画を識別可能なように運行計画を表示することができる。
<変形例1>
次に、本実施の形態の変形例1について説明する。変形例1における各装置の構成は図22と同様である。変形例1では、別運行時間を用いるか否かの決定処理が図23に示した処理と異なる。図27は、本実施の形態の変形例1の別運行時間を用いるか否かの決定処理手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11、ステップS12、ステップS41およびステップS42は、図24に示した例と同様である。
図27に示すように、ステップS42でYesと判定された場合、運行時間再決定部23aは、別運行時間(運行間隔延長)を用いることを決定し(ステップS51)、処理を終了する。すなわち、運行時間再決定部23aは、別運行時間を用いると決定するとともに、運行間隔を延長することを決定する。また、ステップS41でYesと判定された場合、運行時間再決定部23aは、別運行時間(運行間隔短縮)を用いることを決定し(ステップS52)、処理を終了する。すなわち、運行時間再決定部23aは、別運行時間を用いると決定するとともに、運行間隔を短縮することを決定する。このように、変形例1では、運行時間再決定部23aは、別運行時間を用いると決定する場合、予約情報に基づく車両の乗車率に基づいて運行間隔を短縮するかまたは延長するかを決定する。
変形例1では、別時間情報には、あらかじめ定められた運行計画における運行時間の間隔ごとに、運行間隔延長を行う場合と運行時間延長を行う場合の運行間隔を示す情報が含まれている。図28は、本実施の形態の変形例1の別時間情報の一例を示す図である。図28に示すように、別時間情報は、現在の運行間隔ごとの、すなわちあらかじめ定められた運行計画における運行時間における運行間隔ごとの、運行間隔短縮を行う場合と運行間隔延長を行う場合の運行間隔を示す情報を含む。
変形例1では、運行計画再決定部24aは、運行時間再決定部23aによって別運行時間を用いると決定されると、別時間情報を用いて対応する車両6の運行間隔すなわち1つ前の車両の運行時間からの間隔を変更するように運行計画を更新する。なお、このように、運行間隔を変更すると、次に運行される車両6の運行間隔をあらかじめ定められた運行計画における運行間隔と同一としても、発車時刻自体はずれることになる。この場合、運行時間再決定部23aは、このような発車時刻の変更についても反映を行う。
図29は、本実施の形態の変形例1において停留所の表示装置5が表示する運行計画の一例を示す図である。図29に示した例では、変更前の運行計画では、図26に示した例と同様に、9時台は15分間隔であり、10時台は30分間隔であるとする。図29に示した例では、変更前の運行計画では9:15に発車予定であった便の運行間隔短縮が行われ、その後の9時台の便は変更前の運行計画と同様に15分間隔となっている。また、9:55から10:40は、運行間隔が30分間隔から45分間隔に延長されている。図29に示した例では、運行間隔を短縮するように変更された発車時刻に上向きの矢印を付し、運行間隔を延長するように変更された発車時刻に下向きの矢印を付している。これにより、利用者は運行間隔が変更になった便を把握することができる。
なお、変形例1と、増便、減便とを組み合わせてもよい。すなわち、運行間隔を短縮する場合には運行させる車両6も増やし、運行間隔を延長する場合には運行させる車両6を減らしてもよい。
図30は、本実施の形態の変形例1に増便を組み合わせた場合に表示装置3に表示される運行計画の表示例を示す図である。現在位置335は、車両6の現在位置を示している。図30に示した例では、車両識別番号03の車両6が増便されかつ運行間隔が短縮されている。図30に示した例では、車両識別番号03の車両6は、移動333で示されるように停留所番号0に対応する車両基地201から停留所200-1に移動して運行される。図30に示した運行便330は増便された便を示している。その後は、運行便336以降では、運行間隔はもとに戻される。このため、車両識別番号03の車両6は運行便330の運行の終了後、移動334に示すように車両基地201へ戻る。このように、増便により車両基地201から移動したことがわかるように、図30に示した例では、車両基地201からの移動を、運行による移動を示す線種と異なる線で示している。同様に、減便により車両基地201へ戻る移動も運行による移動を示す線種と異なる線種で示している。なお、異なる線の表示方法は図30に示した例に限定されず、色を変える、太さを変える、識別するための文字を近くに記載するなどの方法であってもよく、どのような方法が用いられてもよい。
図31は、本実施の形態の変形例1における運行間隔短縮の表示例を示す図である。図30と同様に、現在位置335は、車両6の現在位置を示している。図31に示した例では、変更表示領域337に運行間隔短縮が行われた便を三角形で示し、運行間隔短縮の影響を受けて運行時間が変更される便を丸で示している。同様の運行間隔延長が行われた便を逆向きの三角形で示し、運行間隔延長の影響を受けて運行時間が変更される便を丸で示してもよい。このように、表示装置3は、運行間隔短縮および運行間隔延長が行われた便、これらの影響を受けて運行時間が変更された便を区別できるように表示することができる。
また、表示装置3は、運行間隔短縮により運行時間が変更されている時間帯と、運行間隔延長により運行時間が変更されている時間帯とを区別できるように表示してもよい。図32は、本実施の形態の変形例1における運行間隔短縮により運行時間が変更されている時間帯の表示例を示す図である。図33は、本実施の形態の変形例1における運行間隔延長により運行時間が変更されている時間帯の表示例を示す図である。図32および図33に示した例では、運行間隔短縮により運行時間が変更される便を上に頂点を有する三角形で示し、運行間隔延長により運行時間が変更される便を下に頂点を有する三角形で示している。
図34は、本実施の形態の変形例1における運行間隔短縮により運行時間が変更されている時間帯の別の表示例を示す図である。図35は、本実施の形態の変形例1における運行間隔延長により運行時間が変更されている時間帯の別の表示例を示す図である。図34および図35に示した例では、運行間隔短縮により運行時間が変更される時間帯と運行間隔延長により運行時間が変更される時間帯とを、色と太さが異なる矩形によって示しており、図34に示した例では、図35に示した例より太く濃い矩形が車両識別番号と時刻の右横に示されている。なお、運行間隔短縮、運行間隔延長によりそれぞれ運行時間が変更される便を示す図形は図32から図34に示した例に限定されず、運行間隔短縮により運行時間が変更される時間帯と運行間隔延長により運行時間が変更される時間帯とを別の表示方法によって表示することができればどのような方法で表示されてもよい。
このように、表示装置3は、運行間隔短縮により運行時間が変更される時間帯と運行間隔延長により運行時間が変更される時間帯とを判別可能なように表示することができる。
<変形例2>
次に変形例2について説明する。本実施の形態の変形例2における各装置の構成は図22と同様である。変形例2では、予約処理と別運行時間の決定(判定)のタイミングが図23に示した処理と異なっている。図36は、本実施の形態の変形例2の車両運用支援装置2aにおける車両運用支援処理手順の一例を示すフローチャートである。図36に示すように、実施の形態1の変形例2と同様にステップS21が実施される。ステップS21でYesの場合、運行時間再決定部23aは、別運行時間を用いるか否かを決定する(ステップS61)。ステップS61の詳細は後述する。次に、運行計画再決定部24aは、別運行時間を用いるか否かの決定結果と、あらかじめ定められた運行計画とを用いて運行計画を決定する(ステップS62)。ステップS62の処理はステップS32の処理と同様である。その後、実施の形態1と同様に、ステップS6が実施され、処理が終了する。
また、実施の形態1の変形例2と同様に図20に示した予約処理が行われる。次に、上述したステップS61の別運行時間を用いるか否かの決定処理について説明する。図37は、本実施の形態の変形例2の別運行時間を用いるか否かの決定処理の一例を示すフローチャートである。
運行時間再決定部23aは、車両6の乗車率が第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS71)。詳細には、運行時間再決定部23aは、記憶部25に格納されている予約結果を参照して、車両6の乗車率を求め、算出した乗車率が第1閾値以上であるか否かを判断する。車両6の乗車率が第1閾値以上である場合(ステップS71 Yes)、図24と同様にステップS44,S45が実施される。車両6の乗車率が第1閾値未満である場合(ステップS71 No)、運行時間再決定部23aは、車両6の乗車率が第2閾値以下であるか否かを判断する(ステップS72)。車両6の乗車率が第2閾値以下である場合(ステップS72 Yes)、図24と同様にステップS43が実施される。車両6の乗車率が第2閾値より大きい場合(ステップS72 No)、運行時間再決定部23aは、処理を終了する。
なお、本実施の形態の変形例1と変形例2とを組み合わせて、変形例1においても仮予約を行わずに、予約処理と別運行時間を用いるか否かの決定とを並行して行うようにしてもよい。また、本実施の形態においても、実施の形態1の図2と同様の車両6aが用いられてもよい。また、実施の形態1の変形例1と同様に、車両が受付装置10および予約情報送信部75を備えることで、予約せずに利用者の乗車を可能としてもよい。また、本実施の形態の図22に示した例および変形例1、変形例2においても、実施の形態1で述べたように、停留所設置端末4以外の端末装置から予約を受付けるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、予約情報に基づいてあらかじめ定められた運行時間とは異なる別運行時間を用いるか否かを決定し、別運行時間を用いると決定した場合には別運行時間を用いて運行計画を再決定するようにした。これにより、予約の状況に応じて、すなわち、運行経路および運行時間があらかじめ定められた車両6の予想される需要に応じて、車両の運行計画を変更することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。