以下に図面を参照しながら、本発明の一態様の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の運転支援装置は、自車両の少なくとも前方の走行環境情報を取得する外部認識装置と、運転者による方向指示操作部の操作に基づき、左右のいずれかの方向指示器をオフ状態からオン状態にして点滅させる方向指示器制御装置と、前記走行環境情報に基づいて前記自車両が走行している車両通行帯の左右に敷設された車線区画線の種別を認識する運転制御装置と、前記運転者に対して警報または警告表示を提供する警報装置と、を具備し、前記運転制御装置は、前記方向指示器がオン状態で前記自車両と近接する前記車線区画線の前記種別がはみ出し禁止線の場合に、前記車両通行帯の前記自車両前方を走行する先行車があること、または、前記車両通行帯の前記自車両前方に静止している障害物がないこと、を検出すると、前記警報装置を駆動して前記運転者に対して警報または警告表示をする一方、前記車両通行帯の前記自車両前方に前記先行車がないこと、かつ、前記車両通行帯の前記自車両前方に前記障害物があること、を検出すると、前記警報装置の駆動をキャンセルする。
このロケータユニット10および走行環境認識ユニット11は、一方が不調を来した場合には、他方のユニットで運転支援を一時的に継続させる冗長系が構築されている。また、運転支援装置1は、ロケータユニット10と走行環境認識ユニット11とで現在走行中の道路形状が同一か否かを常時監視し、同一の場合に運転支援を継続させる。
ロケータユニット10は、道路地図上の自車両Mの位置(自車位置)を推定すると共に、この自車位置の前方の道路地図データを取得する。一方、走行環境認識ユニット11のステレオカメラ装置は、自車両Mの走行車線の左右を区画する区画線の中央の道路曲率を求めると共に、この左右区画線の中央を基準とする自車両Mの車幅方向の横位置偏差を検出する。
外部認識装置である自律センサユニットとしての走行環境認識ユニット11は、例えば、車室内前部の上部中央に固定されている。この走行環境認識ユニット11は、ステレオカメラ装置であるメインカメラ11aおよびサブカメラ11bからなる車載カメラと、画像処理ユニット(IPU)11cと、走行環境認識部11dと、を有している。
メインカメラ11aおよびサブカメラ11bは、例えば、自車両の前方の実空間をセンシングする自律センサである。これらメインカメラ11aおよびサブカメラ11bは、例えば、図2に示すように、車幅方向中央を挟んでフロントガラス上部手前の車室内の左右対称な位置に配置され、自車両の前方領域を異なる視点からステレオ撮像する。
IPU11cは、両カメラ11a,11bで撮像した自車両の前方の前方走行環境画像情報を所定に画像処理し、対応する対象の位置のズレ量から求めた距離情報を含む前方走行環境画像情報(距離画像情報)を生成する。走行環境認識部11dは、IPU11cから受信した距離画像情報などに基づき、自車両の周辺の道路を区画する車線区画線を求める。なお、前方走行環境画像は、カラー画像であり、走行環境認識部11dは、車線区画線の色も認識する。
また、走行環境認識部11dは、自車両が走行する走行路(自車走行レーン)の左右を区画する車線区画線の道路曲率[1/m]、および左右車線区画線間の幅(車線幅)を求める。この道路曲率、および車線幅の求め方は種々知られているが、例えば、走行環境認識部11dは、道路曲率を前方走行環境画像情報に基づき輝度差による二値化処理にて、左右の車線区画線を認識し、最小二乗法による曲線近似式などにて左右車線区画線の曲率を所定区間毎に求める。
また、走行環境認識部11dは、距離画像情報に対して所定のパターンマッチングなどを行い、道路に沿って存在するガードレール、縁石、および、自車両の周辺の道路上に存在する歩行者、二輪車、二輪車以外の車両などの立体物、障害物などの認識を行う。
ここで、走行環境認識部11dにおける立体物、障害物などの認識では、例えば、立体物の種別、立体物までの距離、立体物の速度、立体物と自車両との相対速度などの認識が行われる。なお、このように車載カメラからの画像に基づいて認識した立体物を、カメラオブジェクト(カメラOBJ)と称する。
さらに、走行環境認識部11dには、自律センサとして、複数のレーダ装置(例えば、左前側方レーダ装置11fl、右前側方レーダ装置11fr、左後側方レーダ装置11rl、および、右後側方レーダ装置11rr)が接続されている。これら複数のレーダ装置(左前側方レーダ装置11fl、右前側方レーダ装置11fr、左後側方レーダ装置11rl、および、右後側方レーダ装置11rr)は、例えば、図2に示すように、車室外において、フロント-リア方向および車幅方向の中央を挟むと共に、前後左右対称な位置となるようにバンパーなどに配置されている。
左前側方レーダ装置11flおよび右前側方レーダ装置11frは、上述したカメラ11a,11bからの画像では監視することのできない自車両Mの左右斜め前方および側方の2つの領域を監視する。左後側方レーダ装置11rlおよび右後側方レーダ装置11rrは、上述した左前側方レーダ装置11flおよび右前側方レーダ装置11frでは監視することのできない自車両Mの左右側方から後方にかけての2つの領域を監視する。
これらの各レーダ装置11fl,11fr,11rl,11rrは、ミリ波レーダ、レーザ・レーダ、ライダー(LIDER:Light Detection and Ranging)などを備えて構成されている。各レーダ装置11fl,11fr,11rl,11rrは、水平方向に発射したレーダ波(電波やレーザビームなど)の反射波を受信することにより、自車両の周囲に存在する立体物上の複数の反射点を検出して立体物を認識する。
このように各レーダ装置11fl,11fr,11rl,11rrにおいて認識されたレーダOBJに関する情報は、走行環境認識部11dに入力される。これにより、走行環境認識部11dでは、自車両の前方に存在する先行車などのみならず、自車両の側方に存在する並走車両、交差点などにおいて自車進行路に交差する方向から自車両に接近する交差車両および自車両の後方に存在する後続車両などについても認識することが可能となっている。なお、左後側方レーダ装置11rl、および、右後側方レーダ装置11rrを設けず、バックカメラを用いて後方の並走車両、後続車両を認識してもよい。
ロケータユニット10は、地図ロケータ演算部12と記憶手段としての高精度道路地図データベース16とを有している。この地図ロケータ演算部12、後述する走行環境認識部11dおよび運転制御ユニット25は、CPU,RAM,ROM、不揮発性記憶部などを備える周知のマイクロコンピュータおよび、その周辺機器で構成されており、ROMにはCPUで実行するプログラムやデータテーブルなどの固定データなどが予め記憶されている。
この地図ロケータ演算部12の入力側に、GNSS(Global Navigation Satellite System/全地球測位衛星システム)受信機13および自律走行センサ14が接続されている。
GNSS受信機13は、複数の測位衛星から発信される測位信号を受信する。また、自律走行センサ14は、トンネル内走行などGNSS衛生からの受信感度が低く測位信号を有効に受信することのできない環境において、自律走行を可能にするもので、車速センサ、ヨーレートセンサ、及び前後加速度センサなどで構成されている。
すなわち、地図ロケータ演算部12は、車速センサで検出した車速、ヨーレートセンサで検出したヨーレート(ヨー角速度)、及び前後加速度センサで検出した前後加速度などに基づき移動距離と方位からローカライゼーションを行う。
この地図ロケータ演算部12は、自車位置を推定する機能として自車位置推定演算部12a、推定した自車位置を道路地図上にマップマッチングして自車両Mの現在地を特定し、その周辺の環境情報を含む道路地図情報を取得する地図情報取得部12b、自車両Mの目標とする進行路(目標進行路)を設定する目標進行路設定演算部12cを備えている。
また、高精度道路地図データベース16はHDDなどの大容量記憶媒体であり、高精度な周知の道路地図情報(ローカルダイナミックマップ)が記憶されている。この高精度道路地図情報は、基板とする最下層の静的情報階層上に、自動走行をサポートするために必要な付加的地図情報が重畳された階層構造をなしている。
上述した地図情報取得部12bは、この高精度道路地図データベース16に格納されている道路地図情報から現在地及び前方の道路地図情報を取得する。この道路地図情報には周辺環境情報が含まれている。この周辺環境情報としては、道路の種別(一般道路、高速道路など)、道路形状、左右区画線、道路標識、停止線、交差点、信号機などの静的な位置情報のみならず、渋滞情報や事故或いは工事による通行規制などの動的な位置情報も含まれている。
そして、例えば運転者が自動運転に際してセットした目的地に基づき、上述した自車位置推定演算部12aで推定した自車位置(現在地)から目的地までのルート地図情報を、この道路地図情報から取得し、取得したルート地図情報(ルート地図上の車線データ及びその周辺情報)を自車位置推定演算部12aへ送信する。
自車位置推定演算部12aは、GNSS受信機13で受信した測位信号に基づき自車両Mの位置座標を取得し、この位置座標をルート地図情報上にマップマッチングして、道路地図上の自車位置(現在地)を推定すると共に走行車線を特定し、ルート地図情報に記憶されている走行車線の道路形状を取得し、逐次記憶させる。
さらに、自車位置推定演算部12aは、トンネル内走行などのようにGNSS受信機13の感度低下により測位衛星からの有効な測位信号を受信することができない環境では、自律航法に切換え、自律走行センサ14によりローカライゼーションを行う。
目標進行路設定演算部12cは、先ず、地図情報取得部12bでマップマッチングした現在位置を基準に自車両Mを区画線に沿って自動走行させるための目標進行路を設定する。また、運転者が目的地を入力している場合は、現在地と目的地とを結ぶ走行ルートに沿って目標進行路が設定される。
この目標進行路は、自車両Mの前方、数百メートル~数キロ先まで設定され、走行時において逐次更新される。この目標進行路設定演算部12cで設定した目標進行路は自動運転制御部である運転制御ユニット25で読込まれる。
運転制御ユニット25は、入力側に地図ロケータ演算部12の目標進行路設定演算部12c、ステレオカメラ装置の走行環境認識部11dが接続されている。
また、この運転制御ユニット25は、出力側に自車両Mを目標進行路に沿って走行させる操舵制御部31、強制ブレーキにより自車両Mを減速させるブレーキ制御部32、自車両Mの車速を制御する加減速制御部33および警報装置34が接続され、入力側に方向指示器制御装置である方向指示器(ウインカ)制御部36が接続されている。
なお、方向指示器制御部36は、運転者によって操作される方向指示操作部(ウインカーレバー)の方向指示レバー35からのON信号が入力される。また、警報装置34は、音声、ブザーなどの警報、インストルメントパネルへの警告表示などである。
運転制御ユニット25は、操舵制御部31、ブレーキ制御部32、加減速制御部33を所定に制御して、GNSS受信機13で受信した自車位置を示す測位信号に基づき、自車両Mを目標進行路設定演算部12cで設定した道路地図上の目標進行路に沿って自動走行させる。
その際、走行環境認識部11dで認識した前方走行環境に基づき、周知の追従車間距離制御(ACC:Adaptive Cruise Control)、および車線維持制御(ALK:Active Lane Keep)を行い、先行車が検出された場合は先行車に追従し、先行車が検出されない場合は制限速度内で走行させる。さらに、自車両Mの直前を横切ろうとする移動体を検出した場合は、ブレーキ制御部32を作動させて自車両Mを停車させる。
また、方向指示器制御部36には、リレー回路が組まれており、運転者による方向指示レバー35の操作により前後左右の4つの方向指示器(ウインカ)37a,37b,38a,38bのうち、左右の対を成す2つを点滅させる。なお、ここでは、例えば、図2に示すように、右前方向指示器37aと右後方向指示器38aが対となり、左前方向指示器37bと左後方向指示器38bが対となっている。
ここで、道路上に車線を規定するために敷設される車線区画線の種類と、車線区画線の種別に伴う道路交通法規について簡単に説明する。
例えば、図3に示すように、同一進行方向の複数車線、ここでは第1車両通行帯と第2車両通行帯の境界を区分けする車線区画線としての車線境界線が白色破線DWLの場合は、自車両Mが前方車両などを追い越し、駐車車両、工事区間などの静止している障害物回避のために他の車両通行帯側にはみ出して通行してもよく、車線変更のため跨いでもよい。
例えば、図4に示すように、対向車線である車両通行帯との境界を区分けする車線中央線(センターライン)が白色破線DWLの場合は、前方車両を追い越し、駐車車両、工事区間などの静止している障害物回避するときに、他の車両通行帯側にはみ出して通行してもよい。
例えば、図5に示すように、同一進行方向の複数車線、ここでも第1車両通行帯と第2車両通行帯の境界を区分けする車線区画線としての車線境界線が白色実線SWLの場合は、前方車両などの追い越し、駐車車両、工事区間などの静止している障害物回避のために他の車両通行帯側にはみ出して通行してもよく、車線変更のため跨いでもよい。
例えば、図6に示すように、対向車線である車両通行帯との境界を区分けする車線中央線(センターライン)が白色実線SWLの場合は、原則、自車両Mが他の車両通行帯側にはみ出して前方車両などの追い越しが禁止されている。なお、駐車車両、工事区間などの静止している障害物を回避するときに他の車両通行帯側にはみ出さないと通行できない場合は、この限りではない。
例えば、図7に示すように、同一進行方向の複数車線、ここでも第1車両通行帯と第2車両通行帯の境界を区分けする車線区画線としての車線境界線が黄色実線SYLの場合は、追い越し禁止および他の車両通行帯への車線変更禁止、原則、他の車両通行帯側にはみ出しての通行が禁止されている。なお、駐車車両、工事区間などの静止している障害物を回避するときに他の車両通行帯側にはみ出さないと通行できない場合は、この限りではない。
例えば、図8に示すように、対向車線である車両通行帯との境界を区分けする車線中央線(センターライン)が黄色実線SYLの場合は、自車両Mが前方車両などを追い越すときに、原則、他の車両通行帯側にはみ出しての通行が禁止されている。なお、駐車車両、工事区間などの静止している障害物を回避する場合、他の車両通行帯側にはみ出さないと通行できない場合は、この限りではない。
例えば、図9に示すように、同一進行方向の複数車線、ここでは第1車両通行帯と第2車両通行帯の境界を区分けする車線区画線としての車線境界線が複数であって、自車両M側に白色破線DWLがあり、他の車両通行帯側に黄色実線SYLがある場合は、自車両Mが前方車両などを追い越し、駐車車両、工事区間などの静止している障害物回避のために他の車両通行帯側にはみ出して通行してもよく、車線変更のため跨いでもよい。
例えば、図10に示すように、対向車線である車両通行帯との境界を区分けする車線中央線(センターライン)が複数であって、自車両M側に白色破線DWLがあり、他の車両通行帯側に黄色実線SYLがある場合は、前方車両を追い越し、駐車車両、工事区間などの静止している障害物回避するときに、他の車両通行帯側にはみ出して通行してもよい。
なお、図11に示すように、黄色実線SYLと白色破線DWLが逆に敷設されている場合、すなわち、自車両M側に黄色実線SYLがあり、他の車両通行帯側に白色破線DWLがある場合は、追い越し禁止および他の車両通行帯への車線変更禁止、原則、他の車両通行帯側にはみ出しての通行が禁止されている。このときも、駐車車両、工事区間などの静止している障害物を回避するときに他の車両通行帯側にはみ出さないと通行できない場合は、この限りではない。
また、図12に示すように、例えば、自車両Mが第2車両通行帯を走行している場合では、自車両M側に黄色実線SYLがあり、他の車両通行帯側に白色破線DWLがあるため、第1車両通行帯への車線変更禁止であり、原則、他の車両通行帯側にはみ出しての通行が禁止されている。なお、故障車両、工事区間などの静止している障害物を回避するときに第1車両通行帯側にはみ出さないと通行できない場合は、この限りではない。
以上のような道路上に車線を規定するために敷設される車線区画線の種別に応じて運転者に道路交通法規の厳守を促すために、運転支援装置1の警報装置34を駆動する際の制御例について、以下に詳しく説明する。
運転支援装置1は、図13に示すように、車線区画線が車線境界線か車線中央線(センターライン)かの判定および左右の車線区画線の種別の判定を行う。
具体的には、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、車線区画線の車線境界線/車線中央線判定(S1)、自車両Mに対して右側車線区画線種別判定(S2)、自車両Mに対して左側車線区画線種別判定(S3)および警報装置駆動判別(S4)を実行する。なお、右側車線区画線種別判定(S2)および左側車線区画線種別判定(S3)の順序は、逆でもよい。
先ず、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、図13の車線区画線の車線境界線/車線中央線判定(S1)において、図14に示す制御例を実行する。なお、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、外部認識装置の走行環境認識ユニット11のIPU11cにより両カメラ11a,11bが撮影した自車両Mの前方の前方走行環境画像情報に基づいて、自車両Mに対する右側車線区画線が車線境界線または車線中央線であるかを判定するものである。
運転制御ユニット25は、自車両Mが走行する走行車両通行帯の左側に車線区画線あるか否かを判定する(S11)。
運転制御ユニット25は、左側に車線区画線がある場合、その車線区画線よりも、さらに左側に車両通行帯と車線区画線があるか否かを判定する(S12)。なお、運転制御ユニット25は、左側に車線区画線がない場合、後述のステップS15のルーチンに移行する。
運転制御ユニット25は、直近左側の車線区画線よりも左側に車両通行帯と、この車両通行帯を挟んで、さらに左側に車線区画線がない場合、左側の車線区画線を車道外側線として認識して(S13)、後述のステップS15のルーチンに移行する。
運転制御ユニット25は、直近左側の車線区画線よりも左側に車両通行帯と、この車両通行帯を挟んで、さらに左側に車線区画線がある場合、左側の車線区画線を車線境界線として認識して(S14)、次のステップS15のルーチンに移行する。
ステップS15において、運転制御ユニット25は、右側の車線区画線よりも右側に順方向の路面標識があるか否かを判定する(S15)。運転制御ユニット25は、右側の車線区画線よりも右側に、例えば、矢印、速度表示、Uターン禁止、右折表示などの順方向の路面標識がある場合、後述するステップS20のルーチンに移行する。
一方、運転制御ユニット25は、右側の車線区画線よりも右側に路面標識がない場合、右側の車線区画線よりも、さらに右側に車両通行帯があるか否かを判定する(S16)。
運転制御ユニット25は、右側の車線区画線よりも、さらに右側に車両通行帯がない場合、右側の車線区画線を車線中央線(センターライン)として認識して(S17)、車線区画線の車線境界線/車線中央線判定のルーチンを終了する。
一方、運転制御ユニット25は、右側の車線区画線よりも、さらに右側に車両通行帯がある場合、右側の車両通行帯(対向車両通行帯)に対向車が検出されているか否かを判定する(S18)。
運転制御ユニット25は、対向車が検出されている場合、右側の車線区画線を車線中央線として認識して(S17)、車線区画線の車線境界線/車線中央線判定のルーチンを終了する。
一方、運転制御ユニット25は、対向車が検出されていない場合、右側の車両通行帯(隣接車両通行帯/並走車両通行帯)に並走車が検出されているか否かを判定する(S19)。運転制御ユニット25は、右側の車両通行帯に並走車が検出されていない場合、右側の車線区画線を車線中央線として認識して(S17)、車線区画線の車線境界線/車線中央線判定のルーチンを終了する。
なお、ここでは、右側の車両通行帯に対向車も並走車も検出されていない状態であり、右側の車線区画線が車線境界線または車線中央線の区別を認識できないため、安全性を優先して、車線中央線と認識するものである。
また、ステップS19において、運転制御ユニット25は、右側の車両通行帯に並走車が検出されている場合、右側の車線区画線を車線境界線として認識して(S20)、車線区画線の車線境界線/車線中央線判定のルーチンを終了する。
以上に記載したように、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、左右の車線区画線を車線境界線、車線中央線または車道外側線に認識して記憶する。
そして、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、右側車線区画線種別判定(S2)および左側車線区画線種別判定(S3)において、図15に示す制御例を実行する。なお、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、ここでも外部認識装置の走行環境認識ユニット11のIPU11cにより両カメラ11a,11bが撮影した自車両Mの前方の前方走行環境画像情報であるカラー画像情報に基づいて、左右(右側車線区画線種別判定および左側車線区画線種別判定)夫々の車線区画線種別するものである。
運転支援装置1の運転制御ユニット25は、前方走行環境画像情報から、走行する車両通行帯の幅員方向(車幅方向)の自車側(自車両M側)の車線区画線が実線であるか否かを判定する(S21)。運転制御ユニット25は、車線区画線が実線でないと判定した場合、後述するステップS26のルーチンに移行する。
運転制御ユニット25は、車線区画線実線であると判定した場合、車線区画線が黄色であるか否かを判定する(S22)。運転制御ユニット25は、車線区画線が黄色実線SYLであると判定した場合、車線変更を含むはみ出し禁止線と認識して(S23)、右側または左側の車線区画線種別判定を終了する。即ち、ここでの車線区画線は、車線境界線または車線中央線(センターライン)のいずれかの黄色実線SYLである。
一方、運転制御ユニット25は、車線区画線が例えば、白色実線SWLなどの黄色実線SYLでないと判定した場合、車線区画線が車線境界線であるか否かを判定する(S24)。ここでは、運転制御ユニット25は、図14に示した上記制御例によって記憶した車線区画線の車線境界線/車線中央線判定の結果を参照して車線境界線であるかを判定するものである。なお、運転制御ユニット25は、車線区画線が車線境界線である場合、後述するステップS27のルーチンに移行する。
運転制御ユニット25は、車線区画線が車線境界線でない場合、車線変更を含まないはみ出し禁止線と認識して(S25)、右側または左側の車線区画線種別判定を終了する。即ち、ここでの車線区画線は、白色実線SWLの車線中央線である。
ステップS21において、運転制御ユニット25は、走行する車両通行帯の幅員方向の自車側の車線区画線が実線でないと判定した場合、車線区画線が車線中央線であるか否かを判定する(S26)。ここでも、運転制御ユニット25は、図14に示した上記制御例によって記憶した車線区画線の車線境界線/車線中央線判定の結果を参照して車線境界線であるかを判定するものである。
運転制御ユニット25は、車線区画線が車線中央線でない場合、次のステップS27に移行する。ステップS27において、運転制御ユニット25は、車線変更を含むはみ出し可能線と認識する(S27)。
そして、運転制御ユニット25は、右側または左側の車線区画線種別判定のルーチンを終了する。即ち、ここでの車線区画線は、白色破線DWLまたは白色実線SWLの車線境界線である。
一方、運転制御ユニット25は、車線区画線が車線中央線である場合、車線変更を含まないはみ出し可能線と認識して(S28)右側または左側の車線区画線種別判定のルーチンを終了する。即ち、ここでの車線区画線は、白色破線DWLの車線中央線と認識する。
以上に記載したように、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、左右の車線区画線が車線変更を含むはみ出し禁止線、車線変更を含まないはみ出し禁止線、車線変更を含むはみ出し可能線または車線変更を含まないはみ出し可能線のいずれかを認識して記憶する。
そして、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、警報装置駆動判別(S4)において、上述した車線区画線の種別および車線境界線/車線中央線の認識に基づいて運転者に道路交通法規の順守を促すために、自車両Mが走行する車両通行帯を逸脱する際に、図16に示す警報装置34を駆動する制御例を実行する。
図16に示すように、運転支援装置1の運転制御ユニット25は、方向指示器が点滅(ON)したか否かを判定する(S31)。運転制御ユニット25は、方向指示器37a,37b,38a,38bのいずれかの対が点滅していない場合、後述のステップS40のルーチンに移行する。
一方、運転制御ユニット25は、運転者により方向指示レバーが操作され、方向指示器制御部36から信号が入力されて方向指示器が点滅(ON)した場合、左右で対を成す方向指示器37a,37b,38a,38bの点滅側の車線区画線が車線境界線であるか否かを判定する(S32)。
このとき、運転制御ユニット25は、図14に示した上記制御例によって記憶した車線区画線の車線境界線/車線中央線判定の結果を参照して車線境界線であるかを判定するものである。なお、運転制御ユニット25は、方向指示器37a,37b,38a,38bの点滅側の車線区画線が車線境界線でない場合、後述するステップS37のルーチンに移行する。
一方、運転制御ユニット25は、方向指示器37a,37b,38a,38bの点滅側の車線区画線が車線境界線である場合、車線境界線がはみ出し禁止線であるか否かを判定する(S33)。
このとき、運転制御ユニット25は、図15に示した上記制御例によって記憶した車線区画線の車線区画線種別判定の結果を参照して、はみ出し禁止線であるかを判定するものである。なお、ここでのはみ出し禁止線は、白色実線SWLおよび白色破線DWLではない黄色実線SYLの車線変更禁止線を含む車線境界線となる。
運転制御ユニット25は、車線境界線がはみ出し禁止線である場合、ステップS35のルーチンに移行する。一方、運転制御ユニット25は、方向指示器37a,37b,38a,38bの点滅側の車線区画線が車線境界線でない場合、方向指示器37a,37b,38a,38bの点滅側の隣接車両通行帯(並走車両通行帯)に並走車が検出されているか否かを判定する(S34)。
ここでは、運転制御ユニット25は、自車両Mの側方、方向指示器37a,37b,38a,38bの点滅側に存在する並走車の情報が走行環境認識部11dから入力されることで、並走車の有無を判定する。運転制御ユニット25は、隣接車両通行帯に並走車が検出されている場合、ステップS39のルーチンに移行して、警報装置34を駆動する(S39)。
一方、運転制御ユニット25は、並走車が検出されていない場合、ステップS39の警報装置34を駆動せずに、ステップS31に戻る。
また、ステップS32において、方向指示器37a,37b,38a,38bの点滅側の車線区画線が車線中央線の場合、車線中央線が運転制御ユニット25は、はみ出し禁止線であるか否かを判定する(S37)。このときも、運転制御ユニット25は、図15に示した上記制御例によって記憶した車線区画線の車線区画線種別判定の結果を参照して、はみ出し禁止線であるかを判定するものである。なお、ここでのはみ出し禁止線は、白色破線DWLではない黄色実線SYLまたは白色実線SWLの車線中央線となる。
運転制御ユニット25は、車線中央線がはみ出し禁止線である場合、上記ステップS35のルーチンに移行し、自車両Mが走行する走行路である車両通行帯の前方に先行車が検出されているか否かを判定する(S35)。ここでは、運転制御ユニット25は、自車両Mの前方に存在する先行車の情報が走行環境認識部11dから入力されることで、先行車の有無を判定する。
運転制御ユニット25は、先行車が検出されている場合、ステップS39のルーチンに移行し、警報装置34を駆動する(S39)。一方、運転制御ユニット25は、先行車が検出されていない場合、自車両Mが走行する車両通行帯の前方に静止している障害物が検出されているか否かを判定する(S36)。ここでは、運転制御ユニット25は、自車両Mの前方に駐車車両、工事区間などの静止している障害物の情報が走行環境認識部11dから入力されることで、静止障害物の有無を判定する。
運転制御ユニット25は、静止している障害物が検出されていない場合、ステップS39のルーチンに移行し、警報装置34を駆動する(S39)。一方、運転制御ユニット25は、静止している障害物が検出されている場合、ステップS39の警報装置34を駆動せずに、ステップS31に戻る。即ち、運転制御ユニット25は、警報装置34の駆動をキャンセルする。
運転制御ユニット25は、ステップS37において、車線境界線がはみ出し禁止線でないと判定した場合、右側の車両通行帯(対向車両通行帯)に対向車が検出されているか否かを判定する(S38)。ここでは、運転制御ユニット25は、対向車の検出情報が走行環境認識部11dから入力されることで、対向車の有無を判定する。
運転制御ユニット25は、対向車が検出されている場合、ステップS39のルーチンに移行し、警報装置34を駆動する(S39)。一方、運転制御ユニット25は、対向車が検出されていない場合、ステップS39の警報装置34を駆動せずに、ステップS31に戻る。即ち、運転制御ユニット25は、警報装置34の駆動をキャンセルする。
なお、ステップS31において、運転制御ユニット25は、方向指示器37a,37b,38a,38bが点滅(ON)しておらず、自車両Mと左右いずれかの車線区画線との距離か所定の閾値以下となると(S40)、近接している車線区画線がはみ出し禁止線であるか否かを判定する(S41)。運転制御ユニット25は、自車両Mと左右いずれかの車線区画線との距離か所定の閾値以下でないと、ステップS31に戻る。
運転制御ユニット25は、車線区画線がはみ出し禁止線である場合、警報装置34を駆動し(S39)、車線区画線がはみ出し禁止線でない場合、警報装置34を駆動せずに、ステップS31に戻る。
以上に説明したように、運転支援装置1は、車線区画線の種別および、その車線区画線の車線境界線または中央線(センターライン)を判定すると共に、自車両Mが前方の駐車車両、工事区間などの静止している障害物を回避するために、走行する車両通行帯を逸脱しようとする際に、車線境界線または中央線がはみ出し禁止線であっても、警報装置34の駆動をキャンセルする制御を実行する。
また、運転支援装置1は、駐車車両、工事区間などの静止している障害物を回避するため自車両Mが走行する車両通行帯を逸脱しようとする際に、方向指示器37a,37b,38a,38bの点滅側の隣接車両通行帯に並走車または対向車両通行帯に対向車を検出した場合には、警報装置34を駆動する制御を実行する。
さらに、運転支援装置1は、方向指示器37a,37b,38a,38bが点滅していない状態のときに、自車両Mがはみ出し禁止線に所定の閾値以下の距離に近接すると、警報装置34を駆動する制御を実行する。
このように、運転支援装置1は、先行車の追い越し、障害物回避、車線変更などの際に、運転者に法令順守を促すと共に、自車両Mが走行する車両通行帯の状況に応じて不要な警報を行わない(キャンセルする)ことで、運転者が煩わしく感じることを抑制することができる。
なお、運転制御ユニット25の処理負荷軽減のため、図16に示した警報装置34を駆動する判定処理は、車線区画線が黄色実線SYLとして検出された交差点手前のタイミングで実行するようにしてもよい。
また、運転制御ユニット25は、黄色実線SYLまたは白色実線SWLの中央線(センターライン)を認識して、警報装置34を駆動しない判定結果だった場合、自車両Mが黄色実線SWLまたは白色実線SWLを大きく跨いで超えないと警報装置34を駆動しないようにして、遅らせるようにしてもよい。即ち、工事区間、駐車車両などの静止している障害物をよける場合に、中央線を若干踏む程度の場合で済むことも多いためその程度では警報装置34を駆動しないようにすることができる。
なお、運転制御ユニット25は、黄色実線SYLの車線境界線を認識して、警報装置34を駆動させる判定結果だった場合、車線維持制御(ALK:Active Lane Keep)を先に作動させた後に、警報装置34を駆動させてもよい。
また、運転制御ユニット25は、黄色実線SYLの車線境界線を認識して、警報装置34を駆動させない判定結果だった場合、自車両Mが黄色実線SYLに近づく方向に当該黄色実線SYLと自車両Mとの角度が大きい場合、車線維持制御(ALK:Active Lane Keep)を先に作動させた後に、警報装置34を駆動させてもよい。
また、運転制御ユニット25は、黄色実線SYLの車線境界線を認識して、警報装置34を駆動させない判定結果だった場合、自車両Mの左右両側共に黄色実線SYLの場合には、車線維持制御(ALK:Active Lane Keep)の車両通行帯中央へ戻す操舵トルクを低く設定することで、逸脱側と左右逆側に必ず隣接する車両通行帯があることになり、その車両通行帯への逸脱にも配慮することができる。
また、運転制御ユニット25は、黄色実線SYLの車線境界線を認識して、警報装置34を駆動させない判定結果だった場合、自動運転を含む車線変更操舵制御作動中の場合には、図16に示した警報装置34を駆動する判定制御を実行しないようにしてもよい。
また、運転制御ユニット25は、黄色実線SYLの車線境界線を認識して、警報装置34を駆動させない判定結果だった場合、黄色実線SYLが白色線SWLまたは白色破線DWLから変わって直ぐのときには、警報装置34を駆動しないようにして、遅らせるようにしてもよい。即ち、車線境界線の線種が変わって直ぐの位置では若干余裕がある場合もあるため、自車両Mが少し黄色実線SYLをはみ出さないと警報しないようにする。
なお、上記実施例は、2つのカメラ11a,11bのステレオ画像により走行環境を認識する構成を例示したが、必ずしもステレオ画像でなくてもよく、単眼カメラの画像から他車両の動きを認識する構成としてもよい。
また、運転支援装置1の運転制御ユニット25および各種制御部31~33、36は、中央処理装置(CPU)、ROM、RAMなどの記憶装置などを含むプロセッサを有している。また、プロセッサの複数の回路の全て若しくは一部の構成は、ソフトウェアで実行してもよい。例えば、ROMに格納された各機能に対応する各種プログラムをCPUが読み出して実行するようにしてもよい。
さらに、プロセッサの全部若しくは一部の機能は、論理回路あるいはアナログ回路で構成してもよく、また各種プログラムの処理を、FPGAなどの電子回路により実現するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態では、左側通行規制の道路を例示しており、右側通行規制の道路の場合には、左右反対に読みかえることで、本願技術を勿論適用できるものである。
以上の実施の形態に記載した発明は、それらの形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、各形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。