JP7647316B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents
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Description
また、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、歩行者衝突時、車両前方からの衝突荷重および車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対して変形により衝突エネルギを吸収することができると共に、車両上方からの静的な入力荷重に対して剛性を高めることができる車両の前部車体構造を提供することを目的とする。
このように構成された本発明においては、アッパーパネルの内部に設けられた衝撃吸収部材と、この衝撃吸収部材を下方から支持する支持部材とを備えている。衝撃吸収部材を下方から支持する支持部材は、傾斜部を含み、この傾斜部は、衝撃吸収部材の後壁部の下縁部の位置から、前壁部の下縁部に対して下方に離間した位置まで斜め下方に延びる。したがって、車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対する衝撃吸収部材の変形ストロークを確保することができ、さらに、車両前方からの衝突荷重に対しては、支持部材に衝突荷重が入力されると共に支持部材が変形することにより、衝突エネルギを吸収することができる。その結果、本発明においては、歩行者衝突時、車両前方からの衝突荷重および車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対して変形により衝突エネルギを吸収することができる。
また、このように構成された本発明によれば、バンパ部材を介して入力された車両前方からの衝突荷重を、支持部材の前縁部の垂直面部で受けることにより、より確実に、支持部材に荷重を伝達させ且つその変形を促進させることができる。
このように構成された本発明においては、アッパーパネルの内部に設けられた衝撃吸収部材と、この衝撃吸収部材を下方から支持する支持部材とを備えている。衝撃吸収部材を下方から支持する支持部材は、傾斜部を含み、この傾斜部は、衝撃吸収部材の後壁部の下縁部の位置から、前壁部の下縁部に対して下方に離間した位置まで斜め下方に延びる。したがって、車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対する衝撃吸収部材の変形ストロークを確保することができ、さらに、車両前方からの衝突荷重に対しては、支持部材に衝突荷重が入力されると共に支持部材が変形することにより、衝突エネルギを吸収することができる。その結果、本発明においては、歩行者衝突時、車両前方からの衝突荷重および車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対して変形により衝突エネルギを吸収することができる。
また、このように構成された本発明によれば、車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重を、車両前方に延びるアーム部を介して車体に荷重を伝達することで、衝突時に歩行者に与える荷重が高くなることを抑制することができる。
さらに、衝撃吸収部材の上壁部は、車幅方向に延びる前方傾斜部を有し、前方傾斜部には、複数の孔部が車幅方向に並ぶよう形成されているので、車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対して衝撃吸収部材を効果的に変形させて衝突エネルギを吸収することができる。また、上壁部は、前方傾斜部と連続すると共に車両上方に突出する中央突出部を有しているので、たとえば、作業者がエンジンルーム内の整備を行う際に、アッパーパネルに体重を預け、その体重が衝撃吸収部材に加わっても、中央突出部が荷重を支持するので、車両上方からの静的な入力荷重に対して剛性を高めることができる。
また、本発明の車両の前部車体構造によれば、歩行者衝突時、車両前方からの衝突荷重および車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対して変形により衝突エネルギを吸収することができると共に、車両上方からの静的な入力荷重に対して剛性を高めることができる。
また、車両1の前部には、エンジンルーム2の上方側かつ左右両側で車両前後方向に延びる左右一対のエプロンメンバ22が設けられ、これらのエプロンメンバ22とフロントサイドフレーム16には、サスペンションタワー23が接続されている。
まず、図3乃至図5に示すように、本実施形態では、グリルレインフォースメント30の後方側かつアッパーパネル6の下方側に、車幅方向に延びる衝撃吸収部材32が配置され、また、この衝撃吸収部材32の下方には、衝撃吸収部材32を支持すると共に後述するように衝撃を吸収する衝撃吸収支持部材(以下、「支持部材」という)34が配置されている。
一方、支持部材34は、樹脂製の部材であり、第1に、グリルレインフォースメント30が車両前方に倒れ込むような変位が生じないよう、グリルレインフォースメント30の上部を支持する役割を有する。支持部材34は、第2に、衝撃吸収部材32を下方から支持する役割を有する。支持部材34は、第3に、車両前方の方向から衝突荷重が加わる前方衝突時、それ自身が変形して衝突エネルギを吸収する役割を有する。支持部材34は、第4に、車両前方かつ斜め上方から衝突荷重が加わる前方衝突時、上述した衝撃吸収部材32自体の変形ストロークを確保する役割を有する。
まず、図5および図6により、衝撃吸収部材32の構成を説明する。
図5および図6に示すように、衝撃吸収部材32は、主に、その前縁部に沿って車幅方向に延びる前方取付部36と、この前方取付部36の後縁部から車両上方に延びる前壁部38と、この前壁部38の上縁部から車両後方かつ車両上方に向けて斜めに延びる前方傾斜部40と、この前方傾斜部40の後縁部に形成され、車両上方に突出する中央突出支持部42と、この中央突出支持部42よりも車両下方側に位置し、中央突出支持部42の後端縁から車両後方に向けて平面状に延びる後方支持部44と、この後方支持部44の後縁部から車両下方に延びる後壁部46と、この後壁部46の下縁部から車両後方に延びる後方取付部48と、で構成されている。
一方、中央突出支持部42には、その頂部に、ほぼ平面状に延びる頂面部42aが形成され、主に、このような中央突出支持部42および後方支持部44により、身体をあずけた作業者を支持するための剛性を確保するようにしている。
図5、図7および図8に示すように、支持部材34は、主に、その前縁部に沿って車幅方向に延びる前方取付部52と、この前方取付部52の後縁部から車両下方に延びる垂直面部54と、この垂直面部54の車幅方向の左右両端部において、それぞれ、その下縁部54aから車両後方かつ車両上方に向けて斜めに延びる第1傾斜部56と、垂直面部54の車幅方向の中央部において、その上下方向中間部54bから車両後方かつ車両上方に向けて斜めに延びる第2傾斜部58と、第1傾斜部56と第2傾斜部58の間で延びる2つの中間補強部60と、第1傾斜部56の後縁部および第2傾斜部58の後縁部から車両後方に向けて平面状に延びると共に車幅方向に延びる後方取付部62と、で構成されている。
図3乃至図5に示すように、衝撃吸収部材32および支持部材34のそれぞれの前方取付部36、52が、ピン部材により、グリルレインフォースメント30の上部に取り付けられ、一方、それぞれの後方取付部48、62が、ピン部材64により、シュラウドアッパメンバ24に取り付けられている。
そして、図3乃至図5に示すように、支持部材34の後方取付部62は、バンパ支持ブラケット66を介して、ピン部材65により、左右のアーム部材68の先端部に取り付けられている。さらに、本実施形態では、衝撃吸収部材32の後方取付部48を、上述したピン部材64を用いて、支持部材34の後方取付部62に取り付けるようにしている。本実施形態では、これらの取付け構造により、衝撃吸収部材32および支持部材34の両方が、アーム部材68に固定されるようにしている。
また、特に図5に示すように、支持部材34の第2傾斜部58も同様に、衝撃吸収部材32の後壁部46の下縁部の位置から、衝撃吸収部材32の前壁部38の下縁部に対して下方に離間した位置まで斜め下方かつ前方に延びる傾斜部(第2傾斜部58)を有するようにしている。
本実施形態では、これらのような構造により、衝撃吸収部材32の下方に、その変形ストロークを確保できるような空間を形成しているのである。
まず、本実施形態による車両1の前部車体構造は、アッパーパネル6の内部に設けられた衝撃吸収部材32と、この衝撃吸収部材32を下方から支持する支持部材34とを備えている。支持部材34は、第1傾斜部56(および第2傾斜部58)を含み、この第1傾斜部56(および第2傾斜部58)は、衝撃吸収部材32の後壁部46の下縁部の位置から、前壁部38の下縁部に対して下方に離間した位置まで斜め下方かつ前方に延びる。したがって、本実施形態によれば、車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対する衝撃吸収部材32の変形ストロークを確保することができ、さらに、車両前方からの衝突荷重に対しては、支持部材34に衝突荷重が入力されると共に支持部材34が変形することにより、衝突エネルギを吸収することができる。その結果、本実施形態においては、歩行者衝突時、車両前方からの衝突荷重および車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対して変形により衝突エネルギを吸収することができる。
さらに、衝撃吸収部材32の上壁部50は、それぞれ車幅方向に延びる、前方傾斜部40と、この前方傾斜部40と連続すると共に車両上方に突出する中央突出支持部42と、この中央突出支持部42と連続し、その車両後方側で中央突出支持部42よりも車両下方側に位置するよう形成された後方支持部44とを有し、前方傾斜部40には、複数の空隙(孔部)40aが車幅方向に並ぶよう形成されているので、車両前方かつ斜め上方からの衝突荷重に対して衝撃吸収部材32を効果的に変形させて衝突エネルギを吸収することができる。また、上壁部50は、前方傾斜部40と連続すると共に車両上方に突出する中央突出支持部42を有しているので、たとえば、作業者がエンジンルーム内の整備を行う際に、アッパーパネル6に体重を預け、その体重が衝撃吸収部材32に加わっても、中央突出支持部42が後方支持部44と共に荷重を支持するので、車両上方からの静的な入力荷重に対して剛性を高めることができる。
2 エンジンルーム
6 アッパーパネル
8 バンパーフェイシア
10 フロントグリル
24 シュラウドアッパメンバ
26 連結部材
30 グリルレインフォースメント
32 衝撃吸収部材
34 衝撃吸収支持部材(支持部材)
38 前壁部
40 前方傾斜部
40a 空隙(孔部)
42 中央突出支持部(中央突出部)
42a 頂面部
44 後方支持部
48 後方取付部(衝撃吸収部材の後縁部)
46 後壁部
50 上壁部
54 垂直面部
56 第1傾斜部
58 第2傾斜部
62 後方取付部(支持部材の後縁部)
68 アーム部材
Claims (4)
- 車両の前面に設けられたバンパーフェイシアと、
上記バンパーフェイシアの上方に設けられたアッパーパネルと、
上記アッパーパネルの内部に設けられた衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部車体構造であって、
上記衝撃吸収部材は、それぞれ車幅方向に延びる、車両上方に延びる前壁部と、上記前壁部の上縁部から車両後方に延びる上壁部と、上記上壁部の後縁部から車両下方に延びる後壁部と、を含み、
さらに、上記衝撃吸収部材を下方から支持する支持部材を備え、この支持部材は、上記衝撃吸収部材の後壁部の下縁部の位置から、上記前壁部の下縁部に対して下方に離間した位置まで斜め下方に延びる傾斜部を含み、
上記支持部材の傾斜部は、上記衝撃吸収部材の後壁部の下縁部が取り付けられる後縁部を有し、この支持部材の傾斜部の後縁部は車体に接続されている、ことを特徴とする車両の前部車体構造。 - 車両の前面に設けられたバンパーフェイシアと、
上記バンパーフェイシアの上方に設けられたアッパーパネルと、
上記アッパーパネルの内部に設けられた衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部車体構造であって、
上記衝撃吸収部材は、それぞれ車幅方向に延びる、車両上方に延びる前壁部と、上記前壁部の上縁部から車両後方に延びる上壁部と、上記上壁部の後縁部から車両下方に延びる後壁部と、を含み、
さらに、上記衝撃吸収部材を下方から支持する支持部材を備え、この支持部材は、上記衝撃吸収部材の後壁部の下縁部の位置から、上記前壁部の下縁部に対して下方に離間した位置まで斜め下方に延びる傾斜部を含み、
上記支持部材の傾斜部は、上記衝撃吸収部材の前壁部の下縁部の下方に形成された前縁部を有し、この支持部材の前縁部には、車両上下方向に延びる垂直面部が形成され、この垂直面部がバンパ部材に固定されている、ことを特徴とする車両の前部車体構造。 - 車両の前面に設けられたバンパーフェイシアと、
上記バンパーフェイシアの上方に設けられたアッパーパネルと、
上記アッパーパネルの内部に設けられた衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部車体構造であって、
上記衝撃吸収部材は、それぞれ車幅方向に延びる、車両上方に延びる前壁部と、上記前壁部の上縁部から車両後方に延びる上壁部と、上記上壁部の後縁部から車両下方に延びる後壁部と、を含み、
さらに、上記衝撃吸収部材を下方から支持する支持部材を備え、この支持部材は、上記衝撃吸収部材の後壁部の下縁部の位置から、上記前壁部の下縁部に対して下方に離間した位置まで斜め下方に延びる傾斜部を含み、
上記衝撃吸収部材及び上記支持部材は、車体を構成するフレーム部材から車両前方に延びるアーム部に固定されている、ことを特徴とする車両の前部車体構造。 - 車両の前面に設けられたバンパーフェイシアと、
上記バンパーフェイシアの上方に設けられたアッパーパネルと、
上記アッパーパネルの内部に設けられた衝撃吸収部材と、を備えた車両の前部車体構造であって、
上記衝撃吸収部材は、それぞれ車幅方向に延びる、車両上方に延びる前壁部と、上記前壁部の上縁部から車両後方に延びる上壁部と、上記上壁部の後縁部から車両下方に延びる後壁部と、を含み、
上記衝撃吸収部材の上壁部は、それぞれ車幅方向に延びる、前方傾斜部と、この前方傾斜部と連続すると共に車両上方に突出する中央突出部と、この中央突出部と連続し、その車両後方側で上記中央突出部よりも車両下方側に位置するよう形成された後方支持部とを有し、上記前方傾斜部には、複数の孔部が車幅方向に並ぶよう形成され、
さらに、上記衝撃吸収部材を下方から支持する支持部材を備え、この支持部材は、上記衝撃吸収部材の後壁部の下縁部の位置から、上記前壁部の下縁部に対して下方に離間した位置まで斜め下方に延びる傾斜部を含む、ことを特徴とする車両の前部車体構造。
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| JP2014069591A (ja) | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車体前部構造 |
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