JP7650051B2 - 床用目地カバー装置 - Google Patents
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Description
本構成にあっては、目地部カバー板がカバー体を覆うように配設されたものであることから、常態で該カバー体と目地部カバー板との間に前記した粉塵や小石などの侵入異物が侵入する可能性は低い。しかしながら、地震により両建造物が目地長手方向に相対変位すると、カバー体の一部が露出することから、該地震によって散らばった前記侵入異物が該カバー体上に乗載して、該侵入異物がカバー体と目地部カバー板との間に侵入してしまうことがある。そして、こうした侵入異物の侵入は、比較的発生頻度の高い小さな地震(震度の低い地震)でも発生し得る。本構成は、このようにカバー体と目地部カバー板との間に進入した侵入異物を該カバー体の排出孔から排出可能であることから、目地部カバー板とカバー体との目地長手方向への相対的な摺動が該侵入異物によって妨げられてしまうことを抑制することができる。したがって、本構成によれば、地震により両建造物が目地長手方向に相対変位した際に、カバー体と目地部カバー板とが円滑に摺動でき、前記した目地上に隙間が生ずることを防止するという作用効果を安定して発揮でき得る。尚、本構成にあっても、前述したように排出孔の非配設部位でカバー体と目地部カバー板との間に侵入異物が留まっていたとしても、カバー体の摺動により該侵入異物が排出孔から排出され得る。そのため、前述した作用効果が適正に発揮され得る。
本構成は、レール部材の摺動間隙に侵入した前記侵入異物がレール排出孔から排出されることから、該侵入異物によってカバー体の目地長手方向への円滑な摺動が妨げられてしまうことを抑制することができる。したがって、本構成によれば、地震時にカバー体が円滑に摺動でき、地震による変位を吸収する建造物間の目地を覆う床用目地カバー装置としての機能が一層安定して発揮され得る。
床用目地カバー装置1は、図1,2に示すように、隣接する建造物81,82間に設けられた目地83に配設されて、両建造物81,82を連絡する通路を構成する。ここで、本実施例にあっては、床用目地カバー装置1が、両建造物81,82を連絡する屋外の通路に設けられている。
ここで、摺動受枠体21は、床部カバー板23が、第二建造物82の床86と略同一の高さとなるように配設されていると共に、摺動空隙30が、カバー体11の自由端部11aを摺動可能な上下幅で設定されている。具体的には、水平受板22と床部カバー板23とは、地震のない常態で摺動空隙30に挿入されるカバー体11の前側部分(自由端部11aを含む部分)12と該前側部分12に乗載される目地部カバー板51との総厚みと略一致する間隔により、上下に対設されている。尚、前記常態で摺動空隙30に挿入されるカバー体11の前側部分12を、被覆部12と言い、該被覆部12は、前記常態で床部カバー板23により覆われている。
ここで、天板16は、前記カバー体11の被覆部12を構成する前側部分(以下、天板前部という)16aが、該前側部分よりも後側の部分(以下、天板後部という)16bに比して、前記の床部カバー板23の厚み分だけ低くなっている。そして、天板16には、天板前部16aと天板後部16bとを連成する傾斜部16cが左右方向に亘って設けられている。また、前記した補強杆17は、カバー体11の前記被覆部12に配設された前側部分の高さ寸法が、前記常態で目地8上に位置する後側部分に比して、前記の床部カバー板23の厚み分だけ低くなっている。そして、補強杆17は、前側部分で前記天板前部16aの下面に当接されて溶接され、後側部分が前記天板後部16bの下面に当接されて溶接されている。これにより、補強杆17は、その長手方向に亘って天板16に溶接されている。
図3,6,7に示すように、前記カバー体11には、その天板前部16aに、天板16を厚み方向に貫通する排出孔18が複数形成されている。本実施例にあっては、天板前部16aの、前記補強杆17が配設されていない部位に、排出孔18が前後左右方向に所定間隔をおいて並設されている。
図10に示すように、地震の際に第一建造物81と第二建造物82とが接近する方向(前後方向)に相対変位すると、該第一建造物81に連結されたカバー体11の被覆部12(自由端部11a)と目地部カバー板51の挿入部(常態で床部カバー板23に被覆される部分)51aとが摺動空隙30内で前方へ摺動して、該カバー体11と目地部カバー板51とが該前後方向の相対変位に追従する。このときに、床部カバー板23の後端部が、目地部カバー板51の非挿入部(常態で床部カバー板23に被覆されていない部分)51b上に乗り上げる。
本実施例の構成は、前述したように、カバー体11の天板16に複数の排出孔18が設けられていることから、前記粉塵や小石等を該排出孔18から排出できるため、これら粉塵や小石等によって該カバー体11および目地部カバー板51相互の円滑な摺動が妨げられてしまうことを抑制できる。詳述すると、カバー体11と目地部カバー板51との間に前記侵入異物が入り込んでいる状態で地震が生じた場合には、カバー体11と目地部カバー板51との摺動により該侵入異物が移動し、排出孔18を介して排出され得る。このように地震発生時にカバー体11と目地部カバー板51との間に入り込んでいた侵入異物によって、該カバー体11および目地部カバー板51相互の円滑な摺動が妨げられてしまうことを、本構成によれば抑制できる。さらに、地震中にカバー体11と目地部カバー板51との間に前記侵入異物が入り込んだ場合では、摺動によって該侵入異物が移動して排出孔18から排出され得る。このように地震時に侵入した侵入異物によって、当該地震中におけるカバー体11と目地部カバー板51との円滑な摺動が妨げられてしまうことを抑制できると共に、当該地震後に該カバー体11と目地部カバー板51との間に侵入異物が残留してしまうことを可及的に抑制できる。そのため、次回の地震時に、カバー体11および目地部カバー板51相互が円滑に摺動できる。
本実施例の構成は、前述したように、レール部材43に複数のレール排出孔46が設けられていることから、前記粉塵や小石等を該レール排出孔46から排出することができるため、これら粉塵や小石等によって摺動間隙45でのスライダー42の円滑な摺動が妨げられてしまうことを抑制できる。詳述すると、常態で摺動間隙45に侵入した前記粉塵や小石等が留まったとしても、地震によりスライダー42およびレール部材43相互の摺動により該粉塵や小石等が移動して、レール排出孔46から排出され得る。そのため、地震発生時に摺動間隙45に入り込んでいた侵入異物によって、スライダー42およびレール部材43相互の円滑な摺動が妨げられてしまうことを、本構成によれば抑制できる。さらに、地震中に摺動間隙45に前記侵入異物が入り込んだ場合では、スライダー42およびレール部材43相互の摺動により該侵入異物が移動してレール排出孔46から排出され得る。このように地震時に侵入した侵入異物によって、当該地震中におけるスライダー42およびレール部材43相互の円滑な摺動が妨げられてしまうことを抑制できると共に、当該地震後に摺動間隙45に侵入異物が残留してしまうことを可及的に抑制できる。
前述した実施例では、カバー体11の被覆部12にのみ複数の排出孔18が形成された構成であるが、これに限らず、例えば、図12のようにカバー体11の天板16全域に排出孔18が形成された構成としても良い。このように天板16全域に排出孔18を形成する場合には、全て同じサイズの排出孔18を設けても良いし、被覆部12以外の部位に、該被覆部12に比して、サイズの小さい排出孔を設けても良い。さらには、被覆部12に比して、排出孔18の配設数を少なくする(単位面積あたり配設数を少なくする)ようにしても良い。このように小サイズの排出孔を設けたり、配設数を少なくしたりすることによって、常態で目地83上に位置する部位(被覆部12以外の部位)における強度と剛性との低減を抑制できる。こうしたいずれの構成にあっても、前述した実施例に比して、カバー体11と目地部カバー板51との間に侵入した侵入異物を排出し易くなることから、該カバー体11および目地部カバー板51相互の円滑な摺動を一層安定して行うことができる。
11 カバー体
11a 自由端部
12 被覆部
18 排出孔
21 摺動受枠体
22 水平受板
23 床部カバー板
30 摺動空隙
41 保持構造(保持手段)
42 スライダー
43 レール部材
43b 受縁部
43c 係止縁部
45 摺動間隙
46 レール排出孔
51 目地部カバー板
81 第一建造物(建造物)
82 第二建造物(建造物)
83 目地
Claims (1)
- 隣接する建造物の床相互間の目地に差し渡されるカバー体の一端を、一方の床の側縁に、保持手段を介して目地幅方向に移動不能かつ目地長手方向に移動可能に保持すると共に、該カバー体の他端部を自由端部とする一方、他方の床の側縁に、水平受板と、該水平受板の上方に対設されて該水平受板の外端に一端縁が連結された床部カバー板とを備え、該床部カバー板と水平受板との間を、前記カバー体の自由端部が摺動可能に挿入される摺動空隙とする摺動受枠体が配設されてなる床用目地カバー装置において、
カバー体を覆うように配設され、一端縁が、該カバー体の一端を保持する一方の床の側縁に連結され且つ他端部が摺動空隙内に摺動可能に挿入される目地部カバー板を備えていると共に、
前記カバー体は、
常態で目地部カバー板を介して前記床部カバー板に覆われる被覆部に少なくとも形成され、該目地部カバー板と当該カバー体との間に侵入した侵入異物を排出可能な複数の排出孔を備え、
さらに
前記摺動受枠体は、水平受板の目地長手方向の両側縁から立ち上がる側壁を備え、該側壁がカバー体の目地長手方向の側縁と夫々当接することによって、カバー体が摺動受枠体に対して目地長手方向に移動不能に位置規制されているものであり、
前記目地部カバー板は、退避空域を介して、摺動受枠体の前記側壁よりも上方に位置しており、建造物が目地長手方向へ相対変位した場合に、目地部カバー板が退避空域に入出して、カバー体の被覆部に隣接する天板部の一部を露出させるように形成されている
ことを特徴とする床用目地カバー装置。
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