以下、本発明の一実施形態を図1~図19を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を単柱脚デスク等と称される天板付き家具Tに適用した場合のものである。
この天板付き家具Tは、図1~図10及び図14に示すように、左、右の脚ベース1と、これら左、右の脚ベース1同士を連結する前、後の横フレーム2、3と、これら両横フレーム2、3上に配された足置盤4と、前記両横フレーム2、3の中間部同士を連結する縦フレーム5と、この縦フレーム5上に立設された単柱タイプの脚支柱6と、この脚支柱6に支持された天板7とを備えてなるものである。そして、左、右の脚ベース1の上面1aを、天板7の使用端7a側から天板7の反使用端7b側に向かって漸次連続的に上昇するように傾斜させるとともに、足置盤4の上面4aを、脚ベース1の上面1aと同じ方向に傾斜させている。
左、右の脚ベース1は、図2、図8及び図14に示すように、それぞれ内側壁11と外側壁12とを有する中空体状のものであり、前、後の横フレーム2、3は、両端部を対応する脚ベース1の内側壁11を貫通させて外側壁12に剛結してなる角パイプ状のものである。詳述すれば、脚ベース1は、内側壁11と外側壁12との上縁間を上壁13により一体に連結したチャンネル状のもので、内部空間は下方に開放されている。上壁11は、天板使用端7a側から天板反使用端7b側に向かって漸次連続的に上昇するように傾斜させてあり、内側壁11と外側壁12の下縁における主要部分は、上壁13と平行をなすように傾斜させてある。一方、内側壁11と外側壁12の下縁における使用端7a側の先端部分は、床面Fと略平行になるように形成されている。そして、脚ベース1における天板使用端7a側の先端部分には、内側壁11と外側壁12とを連結する底板14が固設されている。
なお、天板7の使用端7a側に位置する前の横フレーム2は、図2、図8、図10、図13及び図14に示すように、天板7の反使用端7b側に位置する後の横フレーム3よりも低い位置に配されており、縦フレーム5の一端部(前端部)における端面5aが前の横フレーム2の後向きの周壁面24に剛結されているとともに、縦フレーム5の他端部における周壁面33aが後の横フレーム3の下向きの周壁面32に剛結されている。具体的には、前の横フレーム2は、上向きの周壁面21及び下向きの周壁面22がそれぞれ脚ベース1の上面1aに平行をなすとともに前向きの周壁面23及び後向きの周壁面24がそれぞれ上向き、下向きの周壁面21、22に直交する断面略正方形状のものであり、当該横フレーム2の斜め上を向く後向きの周壁面24に縦フレーム5の一端面(前端面5a)が溶接等により剛結されている。一方、後の横フレーム3は、上向きの周壁面31及び下向きの周壁面32が略水平をなすとともに前向きの周壁面33及び後向きの周壁面34がそれぞれ略鉛直をなす断面長方形状のものであり、上下方向寸法が前後方向寸法よりも大きく設定されている。そして、この縦フレーム5の後端部における上向きの周壁面53aが、後の横フレーム3の下向きの周壁面32に溶接等により剛結されている。しかして、このフレーム構造においては、後の横フレーム3の周壁面(下向きの周壁面32)と、縦フレーム5の後端部における周壁面(上向きの周壁面53a)とが面接触状態で剛結されている。すなわち、後の横フレーム3と縦フレーム5の後端部とは、平面視において重なった状態で交叉しており、その直交姿勢で相互に接合されている。縦フレーム5は、左右の側壁51、52と、これら両側壁51、52の上縁間を塞ぐ上壁53と、両側壁51、52の後端間を塞ぐ後壁54とを一体に備えたチャンネル状のものである。
足置盤4は、図1~図3、図5、図8、図10、図13及び図14に示すように、前、後の横フレーム2、3上に架設されたもので、上面4aが左右の脚ベース1の上面1aと平行かつ左右の脚ベース1の上面1aが足置盤4の上面4aよりも上方に飛び出ている状態でこれら脚ベース1間に傾斜姿勢で配されている。詳述すれば、この足置盤4は、左、右の脚ベース1の上面1aに平行な上面4aを有する足置本体41と、この足置本体41の左右両側縁から脚ベース1の内側壁11に沿って垂下させた垂下板42と、足置本体41の前縁に設けられ前の横フレーム2の前面側に回り込む前枠部43と、足置本体41の後縁に設けられ後の横フレーム3の後面側に回り込む後枠部44とを一体に備えたもので、垂下板42がリベットrを用いて脚ベース1の内側壁11に止着されている。
そして、前の横フレーム2と床面Fとの間には、図3、図5、図10及び図13に示すように、使用者の足先を侵入させることが可能な隙間Sが形成されるように構成されている。縦フレーム5の前端面5aは、前述したように前の横フレーム2の後向きの周壁面24に接合されており、横フレーム2の下縁から下方にはみ出すことがない。そのため、当該横フレーム2と床面Fとの間に足を挿入して横移動させてもその足が縦フレーム5と干渉することはないように構成されている。
一方、前述した脚支柱6は、図10及び図16に示すように、縦フレーム5の上面すなわち上向きの周壁面53aに下面側から挿入されるボルト64により止着したものである。詳述すれば、脚支柱6は、図10、図15及び図19に示すように、下段ハウジング61と、中段ハウジング62と、上段ハウジング63とをテレスコープ状に組み合わせ、内部の図示しない電動アクチュエータによりそれらのハウジング61、62、63を伸縮動作させるように構成されたもので、下段ハウジング61の下端に取付部611を備えているとともに、上段ハウジング63の上端に天板支持ブラケット631が固設されている。取付部611は、下段ハウジング61の下端部に底板612を固設し、その底板612にねじ孔613を形成したものである。しかして、下段ハウジング61の下端61aを縦フレーム5の上面(上向きの周壁面53a)に当接させた状態で、縦フレーム5の上壁53に設けられたねじ挿通孔53xを通して当該縦フレーム5の下面側から挿入したボルト64を取付部611のねじ孔613に螺着することによって、脚支柱6を縦フレーム5上に略鉛直姿勢で取り付けることができるようになっている。天板支持ブラケット631は、平板状のもので、複数のねじを用いて天板7の下面7cに止着されている。上段ハウジング63の上端63bと天板支持ブラケット631との間には、電動アクチュエータに駆動電力を供給するための駆動ケーブル81が導出されている。この駆動ケーブル81は、支柱6から延びる基端ケーブル部811と、この基端ケーブル部811にコネクタ812を介して接続され先端側が集合位置Pを通過してコントローラ9の駆動端子9a1に接続される先端ケーブル部813とを備えたものであるが、図2、図4、図15及び図18では、先端ケーブル部813は外観を省略し、その軸心のみを二点鎖線で示してある。また、図2、図4及び図15においては、先端ケーブル部813のコネクタ812への接合部分を省略して示している。電動アクチュエータは通常のものであるため、その構造については説明を省略する。
なお、この実施形態では、脚ベース1の天板反使用端7b側の端面すなわち後端面1bを脚支柱6に対して平行に形成するとともに、縦フレーム5を脚ベース1の後端面1bに対して直交する向きに配向しているので、脚支柱6の縦フレーム5に対する取付作業を容易に行うことが可能である。すなわち、このような構成によれば、例えば、図16に示すように、脚ベース1、横フレーム2、3、及び縦フレーム5を備えたフレーム構造体FKを収納する収納箱BXの厚み寸法tを所定の値に設定しておくだけで、脚支柱6を容易に縦フレーム5にねじ止めすることができることになる。具体的に説明すれば、フレーム構造体FKを前述したような構成にしておけば、脚ベース1の後端面1bを床面Fに当接させた状態で、何らかの転倒防止策を講じるだけで、フレーム構造体FKを縦フレーム5が鉛直になる姿勢で起立させておくことが可能となる。その状態で、上面に脚支柱6を横臥させた状態で前述の収納箱BXを床面Fに沿ってスライドさせると、その脚支柱6の下端(下段ハウジング61の下端61a)を縦フレーム5の上面(上向きの周壁面53a)に直交姿勢で接近させることが可能になる。したがって、この接近時に縦フレーム5のねじ挿通孔53xと、脚支柱6の取付部611のねじ孔613とが略合致し得るように収納箱BXの厚み寸法tを予め設定しておきさえすれば、重い部品を持ち上げたりすることなく、脚支柱6を縦フレーム5にねじ止めすることができることとなる。
天板7は、平面視四角形をなすもので、脚支柱6の伸縮に応じて昇降し得るようになっている。天板7の下面7cには、図2~図6、図8、図9、図11、図12、図14、図15、図17及び図18に示すように当該天板7を電動昇降させるための脚支柱6の上端部(天板支持ブラケット631)と、天板7の上昇又は降下を操作信号により指令するための操作体71と、この操作体71から操作ケーブル82を通して操作信号を受け取りその操作信号に対応した駆動信号を駆動ケーブル81を通して脚支柱6に伝達するコントローラ9とが添設されている。ここで、操作ケーブル82は、操作体71から延びるとともに先端側が集合位置Pを通過する操作ケーブル本体821と、この操作ケーブル本体821の先端に設けられコントローラ9の操作端子9a2に接続されるコネクタ822とを備えたものであるが、図2、図14、図15、図17及び図18では、ケーブル本体821は基端部以外、外観を省略しその軸心のみを一点鎖線で示してある。また、図4、図6、図8、図9では、ケーブル本体821の基端部のみを示している。そして、操作体71から延びる操作ケーブル82と、脚支柱6の上端部(天板支持ブラケット631と上段ハウジング63の接合部分)から延びる駆動ケーブル81は、コントローラ9の一端面9aに対向する集合位置Pにおいて共通結束具83により結束された状態で当該一端面9aにそれぞれ接続されており、駆動ケーブル81の中間部分(先端ケーブル部813の中間部分)は、コントローラ9と天板7とによって挟持されている。詳述すれば、この実施形態では、天板7の中央部に単柱タイプの脚支柱6が止着されているとともに、天板7の使用端7a側における一側縁7d寄りに例えばレバータイプの操作体71が設けられ、さらに、天板7の反使用端7b側にコントローラ9が設けられている。そして、天板7の反使用端7b側における一側縁7d寄りに集合位置Pを設定しておき、操作体71から延びる操作ケーブル82を集合位置Pに導くとともに、脚支柱6から天板7の他側縁7e側に延出させた駆動ケーブル81をUターンさせて天板7とコントローラ9との間を通過させて集合位置Pに導いてある。
コントローラ9は、左右方向に長い直方体状のもので、図11及び図12に示すように、天板7に接合される上面9cに当該コントローラ9の一端面9aから他端面9bに亘って連続するケーブル案内溝9xが形成されている。そして、このケーブル案内溝9xに前述した駆動ケーブル81の中間部分(先端ケーブル部813の中間部分)が挿通させてある。このコントローラ9は、図2、図4、図6、図9、図14、図15、図17及び図18に示すように、その一端面9aに操作ケーブル82を接続するための操作ケーブル接続端子9a2と、駆動ケーブル81を接続するための駆動ケーブル接続端子9a1を備えるとともに、他端面9bに、電源ケーブル84を接続するための電源端子9b1を備えたものである。電源ケーブル84は、図19に示すように、床面F側から立ち上げられたもので、静止部材である下段ハウジング61に取付具86を介して支持されている。なお、この電源ケーブル84は、静止部材(下段ハウジング61)に対して昇降可能に設けられた可動部材(中段ハウジング62や上段ハウジング63)には拘束されない状態でコントローラ9の電源端子9b1に導かれている。
この天板付き家具Tは、前述したように、左、右の脚ベース1と、これら左、右の脚ベース1同士を連結する横フレーム2、3と、横フレーム2、3の中間部に接続された縦フレーム5と、この縦フレーム上5に脚支柱6を介して支持された天板7とを備えたものであるが、さらに、図2~図6、図8、図10、図13及び図14に示すように、床面Fに接する複数の接地体A1、A2を具備している。そして、少なくとも左、右一対の接地体A1を、横フレーム3における脚ベース1と縦フレーム5との間に位置する部位に設けている。具体的には、この実施形態の天板付き家具Tでは、後の横フレーム3に設けられた一対の接地体A1と、脚ベース1の天板使用端7a側にそれぞれ設けられた一対の接地体A2とを備えている。
横フレーム3に設けられた接地体A1は、図2、図8、図13及び図14に示すように、上端側を横フレーム3に剛結された基部A11と、この基部A11の下端側に螺着されたアジャスタA12とを備えたものである。基部A11は、例えば、板金製のもので、上端部を後の横フレーム3に溶接等により剛結した一対の側板A111と、これら側板A111の後縁間を塞ぐ後板A112と、この後板A112及び側板A111の下縁間を塞ぐ底板A113とを備えたもので、底板A113にアジャスタA12を螺合させるためのねじ孔を有するナットA114が溶接等により剛結されている。両側板A111の上端部には、横フレーム3の下面と後面に下側から係合する切欠部A115が形成されており、その切欠部A115を横フレーム3に係合させた状態で溶接等により剛結されている。後板A112からは、上斜め後方に延びる取付板A116が延出しており、この取付板A116にリベットr2を介して足置盤4の後枠部44が止着されている。
一方、脚ベース1に設けられた接地体A2は、脚ベース1の天板使用端7a側に設けられた底板14にアジャスタA22を螺着したものであり、左右の脚ベース1にそれぞれ設けられている。
なお、85は、天板7の反使用端7b近傍部に着脱可能に設けられたコード受けである。
ここで、図1は、本実施形態の天板付き家具Tを示す上方からの全体斜視図である。図2は、同下方からの全体斜視図である。図3は、同正面図である。図4は、同右側面図である。図5は、同背面図である。図6は、同左側面図である。図7は、同平面図である。図8は、同底面図である。図9は、図3におけるA-A線に沿った断面図である。図10は、図3におけるB-B線に沿った断面図である。図11は、図9におけるC-C線に沿った断面図である。図12は、図11におけるD-D線に沿った断面図である。なお、図11及び図12では、天板付き家具Tにおける上方を上側として示している。図13は、天板付き家具Tのフレーム構造体FKの構造を示すための説明図であり、より具体的には右側の脚ベースを取り除いた状態の右側面図である。図14は、天板付き家具Tの分解斜視図である。図15は、脚支柱6への天板7の取付態様及び天板7下方における駆動ケーブル81及び操作ケーブル82の配置の態様を示す分解斜視図。図16は、天板付き家具Tの組立態様、より具体的にはフレーム構造体FKへの脚支柱6の取付態様を示す説明図である。図17は、天板7下方における操作ケーブル82の配置を示す説明図である。図18は、天板7下方における駆動ケーブル81の配置を示す説明図である。図19は、電源ケーブル84の配置、及び天板7の昇降に伴う電源ケーブル84の挙動を示す説明図である。なお、図3~図6、図8、図9及び図19では、駆動ケーブル81の先端ケーブル部813及び操作ケーブル821の先端部は省略して示している。
このような構成のものであれば、脚ベース1の天板使用端側7aが低くなるので、脚支柱6が単柱タイプであることと相まって、使用者が、脚支柱6や脚ベース1に足を引っ掛けることなく下肢空間への脚の出し入れをおこなうことが容易になる。しかも、足置盤4が同方向に傾斜しているため、載せた足が天板反使用端7b側へ滑るのを抑制できるだけでなく、使用者に後傾姿勢を促すことになり、猫背等を抑制しつつ快適なデスク作業環境を提供することが可能になる。加えて、左右の脚ベース1の上面1aが足置盤4の上面4aよりも上方に飛び出ている状態で足置盤4がこれら脚ベース1間に傾斜姿勢で配されているので、足置盤4上で使用者の足が横方向に滑っても、足置盤4の側端に達したところで脚ベース1に引っかかるので、使用者の足が脚ベース1より外側にはみ出すことを抑制することもできる。
また、この天板付き家具Tにおいては、後の横フレーム3の周壁面32と、縦フレーム5の周壁面53aとが面接触状態で剛結されているので、縦フレーム5の長さを可及的に長く設定することができ、溶接等による接合領域も広く確保することが可能となる。そのため、高い剛性をもったフレーム構造を構築することができる。
さらに、天板使用端側7aに位置する前の横フレーム2が、天板反使用端7b側に位置する後の横フレーム3よりも低い位置に配されており、縦フレーム5の一端部における端面5aが前の横フレーム2の後向きの周壁面に剛結されているとともに、縦フレーム5の他端部における周壁面53aが後の横フレーム3の下向きの周壁面32に剛結されているので、高い剛性を有する立体的なフレーム構造を構築することができる。すなわち、かかる構成によれば、縦フレーム5と前、後の横フレーム2、3によって傾斜した第1平面に沿ったフレーム構造が形成されるだけでなく、縦フレーム5が水平な第2平面に沿って配されるため、前、後の横フレーム2、3の両側端がそれぞれ脚ベース1の外側壁12に剛結されていることと併せて、側面視において縦フレーム5、後の横フレーム3、及び脚ベース1を三辺とする三角形が形成される。従って、縦フレーム5の両端面をそれぞれ前の横フレーム2の後向きの周壁面24及び後の横フレーム3の前向きの周壁面33に剛結しこれらを平面的に結合したものと比較して、縦フレーム5を上下方向に屈曲させる作用に対する剛性が高くなる。換言すれば、側面視において三角形状のフレーム構造が実現されることになり、単に一面的なフレーム構造よりもひずみ難い構造を構築することができる。そのため、縦フレーム5に支持された脚支柱6及び天板7の揺動を効果的に抑制することができ、全体的な剛性を無理なく向上させることができる。
また、前の横フレーム2と床面Fとの間に、使用者の足先を侵入させることが可能な隙間Sが形成されるようにしてあるため、前の横フレーム2を可及的に使用端7a側に位置させてフレーム剛性を高めても、下肢空間を有効に確保することができ、使い勝手が良好なものとなる。特に、縦フレーム5が前の横フレーム2の後向きの周壁面24に剛結されており、縦フレーム5が前の横フレーム2の下端より下方に突出することがないので、この横フレーム2の下に足を挿入して左右に移動させても、縦フレーム5と干渉することがない。
さらに、この実施形態では、各脚ベース1を、内側壁11と外側壁12とを有する中空体状のものにしておき、各横フレーム2、3を、両端部を対応する脚ベース1の内側壁11を貫通させて外側壁12に剛結してなる角パイプ状のものにしているため、左、右の脚ベース1と前、後の横フレーム2、3との結合強度を無理なく高めることができる。
そして、この実施形態では、縦フレーム5と脚支柱6とを直交状態でねじ止めするように構成した上で、脚ベース1の反使用端7b側の端面すなわち後端面1bを脚支柱6に対して平行に形成しているので、前述したように、収納箱BXを利用して組み立てることが容易になる。すなわち、かかる構成によれば、脚ベース1を、後端面1bが床面Fに当接した状態で起立させると、縦フレーム5が鉛直に起立することになる。そのため、収納箱BXの厚み寸法tを予め適切に設定しておきさえすれば、その収納箱BX上に寝かせた脚支柱6をその縦フレーム5に容易にボルト止めすることが可能になる。よって、搬入後の組み立て作業が容易であり、自宅等で使用するのにも好適なものとなる。
しかも、この実施形態では、後側に配される左、右一対の接地体A1を、脚ベース1ではなく横フレーム3における脚ベース1と縦フレーム5との間に位置する部位に設けているので、横フレーム3の曲げ方向の撓みを軽減することができ、脚支柱6や天板7の揺れを抑制することができる。具体的に説明すれば、例えば、一対の接地体A1を後の横フレーム3に設けておくと、天板7に後方への外力が作用した場合、脚支柱6には後方に傾倒しようとするモーメントが作用し、縦フレーム5の後端部により横フレーム3の中央部が下方に付勢される。その結果、横フレーム3の中間領域(一対の接地体A1間に位置する領域)に曲げ応力が作用することになり、その曲げ応力に対応した撓みが発生して脚支柱6及び天板7が後方へ微小角度だけ傾動することになる。一方、これに準じたフレーム構造において、全ての接地体を左右の脚ベースに設けた場合(比較例)には、天板に同様な後方への外力が作用して縦フレームの後端部で後の横フレームの中央部が下方に付勢された際に、当該横フレームの全長領域に曲げ応力が作用することになる。そのため、横フレームの強度(材質や断面係数)が同じであると、比較例の横フレームの撓み量の方が本天板付き家具Tの横フレーム3の撓み量よりも大きくなる。そのため、本発明によれば、天板7側に外力が作用した場合の当該天板7や脚支柱6の傾動を効果的に抑制することができ、家具T全体の剛性を無理なく高めることができる。
なお、この実施形態では、後側の接地体A1を後のフレーム3に設け、前側の接地体A2を脚ベース1に設けているため、全ての接地体を横フレームに設ける場合に比べて安定性が良好なものになる。
さらに、この実施形態では、左右の脚ベース1を、天板7の反使用端7b方向に向かって漸次上昇するように傾斜したものにするとともに、横フレーム2、3上に足置盤4を配設しているので、横フレーム3に設けた接地体A1が外部に露出することがなく、脚ベース1の反使用端7b側が床面Fから浮遊しているような外観を呈することになる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、縦フレームに立設される脚支柱は単柱脚タイプのものに限定されるものではなく、また、伸縮しないものでもよい。
さらに、前述の実施形態では、後の横フレームのみに接地体を設けた場合について説明したが、前の横フレームにも接地体を設けてもよい。しかしながら、前記実施形態のように天板使用端側の接地体は脚ベースの前端部に設けておけば、全ての接地体を可及的に離間させて配置することができ、天板付き家具全体の安定性を確保し易い。
また、脚ベースは傾斜したものに限らず水平であってもよいが、図示例のように傾斜したものに本発明を適用すれば、横フレームに設けた接地体が背の高いものになっても目立つことがなく、脚ベースの浮遊感を演出することが可能となる。
加えて、接地体の構成も図示例に限られず、縦フレームから横フレームの中央部に伝達される荷重を床面に支持させ得るものであれば、どのようなものであってもよい。
そして、足置盤を有しない天板付き家具に本発明を適用してもよく、また、足置盤を設ける場合であっても足置盤の設置態様は任意のものを採用してよい。但し、前記実施形態のように、左右の脚ベースが天板反使用端方向に向かって漸次上昇するように傾斜し、左右の脚ベース同士を連結する横フレーム上に足置盤を配設しているものであれば、前述したように、横フレームに設けた接地体が外部に露出することがなく、脚ベースの反使用端側が床面から浮遊しているような外観を呈するので、外観を損ねることがない。
加えて、天板下方におけるケーブル類の保持の態様も、任意のものを採用してよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。