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JP7660593B2 - 香味吸引器及び香味吸引器の製造方法 - Google Patents
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JP7660593B2 - 香味吸引器及び香味吸引器の製造方法 - Google Patents

香味吸引器及び香味吸引器の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、香味吸引器に関する。
従来、電子たばこの分野において、消費材を収容するチャンバを装置筐体内において支持する機構が知られている。例えば、引用文献1は、樹脂製のウォッシャによって加熱チャンバの上端部の側壁を支持している。
国際公開第2020/074612号
本開示は、装置内における保持性及び密閉性が向上された香味吸引器を提供する。
本開示の第1の態様は、一端に開口部が形成され、前記開口部を介して消費材の少なくとも一部を収容する収容部と、前記収容部の前記開口部の外周を囲むように設けられた第1当接面と、前記開口部から離間する方向へ前記第1当接面から延在する延在部と、を有し、前記収容部を支持する支持部と、を備え、前記支持部の前記延在部と、前記収容部の外周の前記延在部と対向する部分とは、間に空間が形成されるように互いに離間されている、香味吸引器である。
上記第1の態様では、香味吸引器において、消費材を収容する収容部の開口近傍を外部から支持する支持部の第1当接面から延在する延在部と、収容部の外周との間に空間が形成されている。その結果、例えば支持部の第1当接面と収容部の外周とを接着させる場合には、当該空間が接着等に寄与した部材を捕集するポケットとして機能し得るので十分な接着を図ることができる。よって、上記第1の態様によれば、支持部と収容部との間の保持性及び密着性・気密性を向上させ、支持部により収容部を安定的に支持することが可能となる。
本開示の第2の態様は、上記第1の態様において、前記支持部の前記第1当接面は、前記収容部の外周の接着面へ接着されている、香味吸引器である。
上記第2の態様では、収容部の開口部の外周を囲むように設けられた第1当接面が、収容部の外周の接着面に接着される。接着の際に、支持部の延在部と収容部の外周との間に形成された空間が、接着に寄与する部材を捕集するポケットとして機能する。よって、上記第2の態様によれば、当該接着によって支持部と収容部との間の保持性及び密着性気密性を向上させ、支持部により収容部を安定的に支持することができる。
本開示の第3の態様は、上記第2の態様において、前記支持部の前記第1当接面は、接着剤を用いて前記接着面と接着されている、香味吸引器である。
上記第3の態様では、収容部の開口部の外周を囲むように設けられた第1当接面が、接着剤を用いて、収容部の外周の接着面に接着される。接着の際に、支持部の延在部と収容部の外周との間に形成された空間が、接着剤を捕集するポケットとして機能し、十分な量の接着剤による接着を図ることができる。特に、接着剤が液状の接着剤である場合には、ポケットとしての機能はより顕著となり得る。よって、上記第3の態様によれば、支持部と収容部との間の保持性及び密着性、気密性をより向上させ、支持部により収容部を安定的に支持することができる。
本開示の第4の態様は、上記第3の態様において、前記延在部と前記収容部の外周の前記延在部と対向する前記部分との間の前記空間には、前記接着剤が溜まる接着剤溜まりが形成される、香味吸引器である。
上記第4の態様では、収容部の開口近傍において収容部の外周と支持部とが接着剤を用いて接着され、収容部の外周と支持部の延在部との間の空間を接着剤が溜まる接着剤溜まりとして機能させることができる。特に、接着剤が液状の接着剤である場合には、接着剤溜まりとしての機能は顕著となり得る。よって上記第4の態様によれば、収容部の外周と支持部との間に十分な量の接着剤を塗布することができ、香味吸引器内の気密性を向上させ、支持部により収容部を安定的に支持することが可能となる。
本開示の第5の態様は、上記第1~第4の態様において、前記支持部の前記延在部は、前記収容部の外周に対向し、前記収容部の外周から離間するように傾斜する第1テーパ面を備えている、香味吸引器である。
上記第5の態様では、支持部の延在部に、収容部の外周の対向する箇所から離間するように傾斜する第1テーパ面が設けられる。よって上記第5の態様によれば、収容部の外周と支持部の延在部との間に十分な離間スペースを確保することができる。
本開示の第6の態様は、上記第1~第5の態様において、、前記収容部の外周には、前記支持部の前記延在部に対向し、前記延在部から離間するように傾斜する第2テーパ面が設けられている、香味吸引器である。
上記第6の態様では、収容部の外周の支持部の延在部と対向する箇所に、前記延在部から離間するように傾斜する第2テーパ面が設けられる。よって上記第6の態様によれば、収容部の外周と支持部の延在部との間に、第2テーパ面によってより大きな離間スペースを確保することができる。その結果、第1当接面と収容部の外周の接着面とを接着させる場合には、当該接着に寄与する部材を捕集するポケットとして機能する十分な空間を形成することができる。
本開示の第7の態様は、上記第2~第6の態様において、前記収容部の外周には、前記支持部の前記延在部に対向する箇所を介して前記接着面から離間する発熱部が設けられる、香味吸引器である。
上記第7の態様では、収容部の外周において、消費材が挿入される開口の端部から、支持部の第1当接面に接着される接着面と、支持部の延在部に対向する箇所と、発熱部とがこの順序で並んでいる。すなわち、発熱部は、消費材の挿入方向に沿って、支持部の延在部と収容部の対応する箇所との組により、第1当接面と接着面の組から離間されている。よって上記第7の態様によれば、収容部の外周に設けられた発熱部の熱が収容部の開口近傍での支持部と収容部との接着に干渉すること、すなわち接着力を弱める悪影響を及ぼすこと、を抑制することができる。
本開示の第8の態様は、上記第第1~第7の態様において、前記支持部の外周に当接する断熱部をさらに備えた、香味吸引器である。
上記第8の態様では、収容部を支持する支持部を外側から囲うように断熱部が配置される。よって上記第8の態様によれば、収容部から生じる熱の外部への伝達を遮断することができる。
本開示の第9の態様は、上記第8の態様において、前記断熱部は、前記支持部の前記延在部の外周に当接している、香味吸引器である。
上記第9の態様では、支持部の延在部を外側から囲うように断熱部が配置される。一方、支持部の延在部と収容部の外周の対向する箇所とは互いに離間し、間に空間が形成されている。また、収容部の外周には、発熱部が設けられている。そして、支持部外周と断熱部との間には、発熱部の熱の脱出経路であるヒートブリッジが形成され得る。上記第9の態様では、支持部が延在部を有していることにより、支持部外周と断熱部との間に形成され得るヒートブリッジの経路が、支持部が延在部を備えていない場合に比べ、長くなる。したがって、発熱部からの熱の脱出に要する経路が長いことにより、ヒートブリッジが形成されて熱が外部へ到達する可能性が低くなる。よって上記第9の態様によれば、ヒートブリッジが形成されて発熱部の熱が支持部の外部へ到達することを抑制できる。
本開示の第10の態様は、上記第1~第9の態様において、一端部が前記収容部の前記開口部の開口面と当接する筒状のガイド部をさらに備え、前記支持部は、前記ガイド部の前記一端部の外周と当接する第2当接面をさらに有する、香味吸引器である。
上記第10の態様では、収容部の開口部上方に筒状のガイド部が設けられ、支持部は第1当接面において収容部の外周と当接することに加えて第2当接部においてガイド部の外周と当接する。すなわち、香味吸引器において消費材を収容するための収容部とガイド部との組が、支持部により支持される。よって上記第10の態様によれば、収容部を補助するガイド部を支持部により支持することができ、部品点数の増加を抑制できる。
本開示の第11の態様は、支持部の内周に、第1当接面と、前記第1当接面へ接続し前記支持部の径方向外側へ傾斜する第1テーパ面と、を形成し、一端に開口部を有し、前記開口部を介して消費材の少なくとも一部を収容する収容部の外周に、接着面を形成し、前記第1当接面と前記接着面とが互いに当接し、前記第1テーパ面と前記収容部の外周の前記第1テーパ面と対向する箇所との間に空間を形成するように、前記支持部の内周に前記収容部を挿入し、前記第1テーパ面と前記収容部の外周との間の前記空間を介して、前記第1当接面と前記接着面との間に接着剤を供給することにより、前記支持部の内周と前記収容部の外周とを互いに接着する、ことを含む、香味吸引器の製造方法である。
上記第11の態様では、支持部の内周に収容部を挿入する際に、支持部の径方向外側へ傾斜する第1テーパ面と、収容部の外周の第1テーパ面と対向する箇所との間に空間が形成される。当該空間を介して、支持部内周の第1当接面と収容部外周の接着面との間に接着剤が供給される。よって上記第11の態様によれば、支持部内周と収容部外周とを接着する接着剤を適切に供給することができ、保持性及び密着性・気密性を向上した香味吸引器を製造することができる。
本開示の第12の態様は、上記第11の態様において、前記収容部の外周の前記第1テーパ面と対向する箇所に、前記第1テーパ面から離間するように傾斜する第2テーパ面を形成すること、をさらに含む、香味吸引器の製造方法である。
本開示の第12の態様では、支持部の第1テーパ面と対向するように、第1テーパ面から離間するように傾斜するテーパ面が収容部外周に設けられる。よって上記第12の態様によれば、収容部の外周と支持部の第1テーパ面との間に十分な離間スペースを有する香味吸引器を製造することができる。
本開示の第13の態様は、上記第11または第12の態様において、前記収容部の前記一端が鉛直下方側、他端が延直上方側となるように、前記支持部の内周に挿入された前記収容部を配置した状態で、前記第1テーパ面と前記収容部の外周との間の前記空間を介して、前記第1当接面と前記接着面との間に接着剤を供給する、ことを含む、香味吸引器の製造方法である。
上記第13の態様では、開口部が形成されている収容部の一端を鉛直下方側に、収容部の他端を鉛直他方側に配置した状態で、第1テーパ面と収容部の外周との空間を介して収容部外周と支持部内周との間に接着剤を供給する。この場合、第1テーパ面と前記収容部の外周と間の空間が、接着材を捕集するポケットとして機能し、十分な量の接着剤による接着を図ることができる。よって上記第13の態様によれば、保持性及び密着性・気密性をより向上した香味吸引器を製造することができる。
本開示に係る香味吸引器の概略正面図である。 本開示に係る香味吸引器の概略上面図である。 本開示に係る香味吸引器の概略底面図である。 消費材の概略側断面図である。 図1Bに示した矢視3-3における香味吸引器の断面図である。 チャンバの斜視図である。 図4Aに示す矢視4B-4Bにおけるチャンバの断面図である。 図4Bに示す矢視5A-5Aにおけるチャンバの断面図である。 図4Bに示す矢視5B-5Bにおけるチャンバの断面図である。 チャンバ及び加熱ユニットの斜視図である チャンバ内の所望の位置に消費材が配置された状態の図5Bに示す断面図である。 第1保持部の拡大断面図である。 ガスケットおよびOリングの斜視図である。 ヒートブリッジの生成を示す、ガスケット周辺の拡大断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1Aは、本開示に係る香味吸引器100の概略正面図である。図1Bは、本開示に係る香味吸引器100の概略上面図である。図1Cは、本開示に係る香味吸引器100の概略底面図である。本明細書で説明する図面においては、説明の便宜のためにX-Y-Z直交座標系を付することがある。この座標系において、Z軸は鉛直上方を向いており、X-Y平面は香味吸引器100を水平方向に切断するように配置されており、Y軸は香味吸引器100の正面から裏面へ延出するように配置されている。Z軸は、後述する霧化部30のチャンバ50に収容される消費材の挿入方向、又は筒状のチャンバ50の軸方向ということもできる。本明細書では、Z軸方向を単に軸方向と称することがある。また、X軸は、軸方向に直交する第1方向ということもでき、Y軸は、軸方向及び第1方向に直交する第2方向ということもできる。さらに、X軸方向を、消費財の挿入方向に直交する面の中の香味吸引器100の長手方向といい、Y軸方向を、消費財の挿入方向に直交する面の中の香味吸引器100の短手方向ということもできる。
本開示に係る香味吸引器100は、例えば、エアロゾル源を含んだ香味源を有するスティック型の消費材を加熱することで、香味を含むエアロゾルを生成するように構成される。
図1Aから図1Cに示されるように、香味吸引器100は、アウタハウジング101と、スライドカバー102と、スイッチ部103と、を有する。アウタハウジング101は、香味吸引器100の最外のハウジングを構成し、ユーザの手に収まるようなサイズを有する。ユーザが香味吸引器100を使用する際は、香味吸引器100を手で保持して、エアロゾルを吸引することができる。アウタハウジング101は、複数の部材を組み立てることによって構成されてもよい。アウタハウジング101は、例えばポリカーボネート(PC)、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、または複数種類のポリマーを含有するポリマーアロイ、あるいはアルミニウム等の金属で形成することができる。
アウタハウジング101は、消費材を受け入れるための図示しない開口を有し、スライドカバー102は、この開口を閉じるようにアウタハウジング101にスライド可能に取り付けられる。具体的には、スライドカバー102は、アウタハウジング101の上記開口を閉鎖する閉位置(図1A及び図1Bに示す位置)と、上記開口を開放する開位置との間を、アウタハウジング101の外表面に沿って移動可能に構成される。例えば、ユーザがスライドカバー102を手動で操作することにより、スライドカバー102を閉位置と開位置とに移動させることができる。これにより、スライドカバー102、香味吸引器100の内部への消費材のアクセスを許可または規制することができる。
スイッチ部103は、香味吸引器100の作動のオンとオフとを切り替えるために使用される。例えば、後述するように、ユーザは、消費材を香味吸引器100に挿入した状態でスイッチ部103を操作することで、加熱ユニット40に電源21から電力を供給し、消費材を燃焼させずに加熱することができる。なお、スイッチ部103は、アウタハウジング101の外部に設けられるスイッチであってもよいし、アウタハウジング101の内部に位置するスイッチであってもよい。スイッチがアウタハウジング101の内部に位置する場合、アウタハウジング101の表面のスイッチ部103を押下することで、間接的にスイッチが押下される。本開示では、スイッチ部103のスイッチがアウタハウジング101の内部に位置する例を説明する。
香味吸引器100はさらに、図示しない端子を有してもよい。端子は、香味吸引器100を例えば外部電源と接続するインターフェースであり得る。香味吸引器100が備える電源が充電式バッテリである場合は、端子に外部電源を接続することで、外部電源が電源に電流を流し、電源を充電することができる。また、香味吸引器100は、端子にデータ送信ケーブルを接続することにより、香味吸引器100の作動に関連するデータを外部装置に送信できるように構成され得る。
次に、本開示に係る香味吸引器100で使用される消費材について説明する。図2は、消費材110の概略側断面図である。本開示において、香味吸引器100と消費材110とにより喫煙システムが構成され得る。図2に示す例においては、消費材110は、喫煙可能物111と、筒状部材114と、中空フィルタ部116と、フィルタ部115と、を有する。喫煙可能物111は、第1の巻紙112によって巻装される。筒状部材114、中空フィルタ部116、及びフィルタ部115は、第1の巻紙112とは異なる第2の巻紙113によって巻装される。第2の巻紙113は、喫煙可能物111を巻装する第1の巻紙112の一部も巻装する。これにより、筒状部材114、中空フィルタ部116、及びフィルタ部115と喫煙可能物111とが連結される。ただし、第2の巻紙113が省略され、第1の巻紙112を用いて筒状部材114、中空フィルタ部116、及びフィルタ部115と喫煙可能物111とが連結されてもよい。第2の巻紙113のフィルタ部115側の端部近傍の外面には、ユーザの唇が第2の巻紙113からくっつきにくくするためのリップリリース剤117が塗布される。消費材110のリップリリース剤117が塗布される部分は、消費材110の吸口として機能する。
喫煙可能物111は、例えばたばこ等の香味源と、エアロゾル源とを含み得る。また、喫煙可能物111を巻く第1の巻紙112は、通気性を有するシート部材であり得る。筒状部材114は、紙管又は中空フィルタであり得る。図2に示す例では、消費材110は、喫煙可能物111、筒状部材114、中空フィルタ部116、及びフィルタ部115を備えているが、消費材110の構成はこれに限られない。例えば、中空フィルタ部116が省略され、筒状部材114とフィルタ部115とが互いに隣接配置されてもよい。
次に、香味吸引器100の内部構造について説明する。図3は、図1Bに示した矢視3-3における香味吸引器100の断面図である。図3に示すように、香味吸引器100のアウタハウジング101の内側には、インナハウジング10が設けられる。インナハウジング10は、例えば、ポリカーボネート、ABS樹脂やPEEKまたは複数種類のポリマーを含有するポリマーアロイ、あるいは、アルミ等の金属で形成され得るが、インナハウジング10の材料は特に限定されない。インナハウジング10の内部空間には、電源部20と、霧化部30と、が設けられる。
電源部20は、電源21を有する。電源21は、例えば、充電式バッテリ又は非充電式のバッテリであり得る。電源21は、霧化部30と電気的に接続される。これにより、電源21は、消費材110を適切に加熱するように、霧化部30に電力を供給することができる。
霧化部30は、図3に示すように、消費材110の挿入方向(Z軸方向)に延びるチャンバ50と、チャンバ50の一部を囲う加熱ユニット40と、断熱部32と、略筒状の挿入ガイド部材34と、を有する。チャンバ50は、消費材110を収容するように構成される。加熱ユニット40は、チャンバ50の外周面に接触し、チャンバ50に収容された消費材110を加熱するように構成される。チャンバ50についての詳細は後述する。チャンバ50は、本開示の収容部の一例である。挿入ガイド部材34は、本開示のガイド部の一例である。
断熱部32は、全体として略筒状であり、チャンバ50を囲うように配置される。断熱部32は、例えばエアロゲルシートを含み得る。挿入ガイド部材34は、例えばポリカーボネートやPEEKまたはABS等の樹脂材料により形成され、閉位置にあるスライドカバー102とチャンバ50との間に設けられる。挿入ガイド部材34は、スライドカバー102が開位置にあるときに、香味吸引器100の外部と連通し、消費材110を挿入ガイド部材34に挿入することで、チャンバ50への消費材110の挿入を案内する。
香味吸引器100は、さらに、チャンバ50及び断熱部32の両端を支持する、第1保持部37と、第2保持部38とを有する。第1保持部37は、チャンバ50及び断熱部32のスライドカバー102側(Z軸正方向側)の端部を支持するように配置される。また第2保持部38は、チャンバ50及び断熱部32のZ軸負方向側の端部を直接的又は間接的に支持するように配置される。また、図3に示すように、チャンバ50の底部には、底部材36が設けられていてもよい。底部材36は、チャンバ50に挿入された消費材110を位置決めするストッパとして機能し得る。底部材36は、消費材110が当接する面に凹凸を有し、消費材110が当接する面に空気を供給可能な空間を画定し得る。第1保持部37の詳細については後述する。
次に、チャンバ50の構造について説明する。図4Aは、チャンバ50の斜視図である。図4Bは、図4Aに示す矢視4B-4Bにおけるチャンバ50の断面図である。図5Aは、図4Bに示す矢視5A-5Aにおけるチャンバ50の断面図である。図5Bは、図4Bに示す矢視5B-5Bにおけるチャンバ50の断面図である。図6は、チャンバ50及び加熱ユニット40の斜視図である。図4A及び図4Bに示すように、チャンバ50は、消費材110が挿入される開口52と、フランジ部52aと、消費材110を収容する筒状の側壁部60と、を含む筒状部材であり得る。チャンバ50は、耐熱性を有し、且つ熱膨張率が小さい材料で形成されることが好ましく、例えば、ステンレス鋼等の金属、PEEK等の樹脂、ガラス、又はセラミック等で形成され得る。これにより、チャンバ50から消費材110へ効果的な加熱が可能になる。
図4B及び図5Bに示すように、側壁部60は、平坦部62と、湾曲部66と、を含む。消費材110がチャンバ50内の所望の位置に配置されたとき、平坦部62は、消費材110の一部と接触又は押圧し、湾曲部66は、消費材110から離間する。なお、本明細書において、「チャンバ50内の所望の位置」とは、消費材110が適切に加熱される位置、又はユーザが喫煙するときの消費材110の位置をいう。平坦部62は、平坦な内面62aと、平坦な外面62bとを有する。湾曲部66は、内面66aと、外面66bとを有する。図6に示すように、加熱ユニット40は、平坦部62の外面62bに配置される。加熱ユニット40は、平坦部62の外面62bに隙間なく配置されることが好ましい。なお、加熱ユニット40は接着層を含んでもよい。その場合、接着層を含む加熱ユニット40が、平坦部62の外面62bに隙間なく配置されることが好ましい。
平坦部62の外面62bが平坦であることにより、図6に示すように平坦部62の外面62bに配置される加熱ユニット40に帯状の電極48が接続されている場合に、帯状の電極48が撓むことを抑制することができる。また、図4B及び図5Bに示すように、平坦部62の厚みは均一である。
図4A、図4B、及び図5Bに示すように、チャンバ50は、平坦部62をチャンバ50の周方向に2つ有し、一対の平坦部62は、互いに平行である。一対の平坦部62の内面62a間の少なくとも一部の距離は、チャンバ50に挿入される消費材110の平坦部62間に配置される箇所の幅よりも小さいことが好ましい。
図5Bに示すように、湾曲部66の内面66aは、チャンバ50の長手方向(Z軸方向)に直交する面において、全体的に円弧状の断面を有し得る。また、湾曲部66は、平坦部62と周方向において隣接するように配置される。言い換えれば、湾曲部66は、一対の平坦部62のそれぞれの端部同士を接続するように構成される。
図4Bに示すように、チャンバ50は図3に示した底部材36が貫通してチャンバ50内部に配置されるように、その底部56に穴56aを有し得る。底部材36は、チャンバ50の底部56の内部に接着剤等により固定され得る。底部56に設けられる底部材36は、消費材110の端面の少なくとも一部を露出するように、チャンバ50に挿入された消費材110の一部を支持し得る。底部材36は、消費材110が当接する面に凹凸を有し、例えば、PEEK等の樹脂材料、金属、ガラス、又はセラミック等で形成され得るがこれに限定されない。
図4A及び図4Bに示すように、チャンバ50は、開口52と側壁部60との間に筒状部54を有することが好ましい。消費材110がチャンバ50の所望の位置に位置決めされた状態において、筒状部54と消費材110との間に隙間が形成され得る。また、図4A及び図4Bに示すように、チャンバ50は、筒状部54の内面と平坦部62の内面62aとを接続するテーパ面58aを備えたガイド部58を有することが好ましい。
図6に示すように、加熱ユニット40は、加熱要素42を有する。加熱要素42は、例えばヒーティングトラックであってもよい。加熱要素42は、チャンバ50の外面に設けられてもよいし、内面に設けられてもよい。加熱要素42は、チャンバ50の湾曲部66に接触せず、平坦部62を加熱するように配置されることが好ましい。言い換えれば、加熱要素42は、平坦部62の外面にのみ配置されることが好ましい。加熱要素42は、チャンバ50の湾曲部66を加熱する部分と、平坦部62を加熱する部分とを有し、それぞれの加熱能力に差を有していてもよい。具体的には、加熱要素42は、湾曲部66よりも平坦部62を高い温度に加熱するように構成されていてもよい。例えば、平坦部62と湾曲部66とにおける加熱要素42のヒーティングトラックの配置密度が調整され得る。また、加熱要素42は、チャンバ50の全周において略同一の加熱能力を有して、チャンバ50の外周に巻回されてもよい。図6に示すように、加熱ユニット40は、加熱要素42に加えて、加熱要素42の少なくとも一面を覆う電気絶縁部材44を有することが好ましい。本開示においては、電気絶縁部材44は加熱要素42の両面を覆う様に配置される。加熱要素42は、本開示の発熱部の一例である。
図7は、チャンバ50内の所望の位置に消費材110が配置された状態の図5Bに示す断面図である。図7に示すように、消費材110がチャンバ50内の所望の位置に配置されると、消費材110はチャンバ50の平坦部62と接触して押圧され得る。他方、消費材110と湾曲部66との間には、空隙67が形成される。空隙67は、チャンバ50の開口52と、チャンバ50内に位置づけられた消費材110の端面と底部材36との間の空気流路と連通し得る。これにより、チャンバ50の開口52から流入した空気は、空隙67を通過して、消費材110の内部に流入することができる。言い換えれば、消費材110と湾曲部66との間に空気流路(空隙67)が形成される。
次に、インナハウジング10の内部においてチャンバ50のZ軸正方向側)の端部を保持する第1保持部37の構造について説明する。図8は、第1保持部37の拡大断面図である。図9は、ガスケット80およびOリング90の斜視図である。図10は、ガスケット80近傍でのヒートブリッジの生成を示す拡大断面図である。
具体的には、第1保持部37は、ガスケット80と、Oリング90と、を有する。ガスケット80は、チャンバ50の筒状部54の周囲に、チャンバ50の外周面の全周にわたって配置され、チャンバ50を支持する環状の部材として構成される。ガスケット80は、例えばポリカーボネートやPEEK等の樹脂で形成され得る。ガスケット80は、本開示の支持部の一例である。
Oリング90は、後述する被押圧部92で挿入ガイド部材34の全周にわたって挿入ガイド部材34と係合するとともに、ガスケット80の全周にわたってガスケット80と係合してこれらを支持するように構成される。Oリング90は、例えばシリコン等の弾性部材で形成され得る。また、Oリング90は、インナハウジング10に固定された固定部22に位置決め固定されるよう構成される。
ここで、ガスケット80とOリング90との接触箇所には、チャンバ50の軸方向(すなわち、Z軸方向)に沿って延在するシール面85が形成される。シール面85は、ガスケット80の外縁よりもチャンバ50の径方向内側に形成されている。これにより、ガスケット80およびOリング90を有する第1保持部37が、チャンバ50から離れた位置、すなわちチャンバ50から熱的に離間した位置で、チャンバ50と挿入ガイド部材34との間からインナハウジング内部に漏出する煙を封止することができる。
図8及び図9に示すように、ガスケット80は、第1面81aと、第1顎部81bと、第2面82aと、第2顎部82bと、テーパ面84と、凸部86と、脚部88と、を有する。さらに、ガスケット80のテーパ面84とチャンバ50のテーパ面58aとは、互いに離間して対向するように配置され、2つのテーパ面の間には空間が形成されている。当該空間には、接着剤溜まり87が形成される。ガスケット80およびOリング90は、チャンバ50の軸方向に沿って並んで配置されている。ガスケット80のテーパ面84は、本開示の第1テーパ面の一例である。チャンバ50のテーパ面58aは、本開示の第2テーパ面の一例である。
また図8及び図9に示すように、Oリング90は凹部91と、被押圧部92と、位置決め部93と、を有する。
図8及び図9に示すように、ガスケット80の内周面には、Z軸負方向側からZ軸正方向側へ向かって、テーパ面84、第1面81a、第1顎部81b、第2面82a、第2顎部82b、シール面85、凸部86が、ガスケット80の中心軸(これはチャンバ50の中心軸と一致する)の周りに同心円状に、この順序で形成されている。
図8に示すように、ガスケット80のテーパ面84は、チャンバ50のテーパ面58aと対向するとともに、テーパ面58aから離間する方向(すなわち、チャンバ50の径方向外側)に傾斜するテーパ面である。
ガスケット80の脚部88は、ガスケット80において内周面がテーパ面84である部分をいう。言い換えれば、ガスケット80において第1面81aよりもZ軸負方向側に位置する領域が、脚部88である。ガスケット80の脚部88は、本開示の延在部の一例である。
ガスケット80の第1面81aは、Z軸方向に沿ってテーパ面84に連続し、チャンバ50の筒状部54に当接するとともに、Z軸方向と略平行に延出する環状面である。
ガスケット80の第1顎部81bは、Z軸方向に沿って第1面81aに連続し、チャンバ50のフランジ部52aと係合して、チャンバ50を支持するように構成される。
後述するように、ガスケット80の第1面81aはチャンバ50の筒状部54の外周面に接着剤を用いて接着される。同様に、ガスケット80の第1顎部81bはチャンバ50のフランジ部52aの外周面に接着剤を用いて接着される。ガスケット80の内周面に形成される第1面81aと第1顎部81bとの組は、本開示の第1当接面の一例である。チャンバ50の筒状部54の外周面とフランジ部52aの外周面との組は、本開示の接着面の一例である。
ガスケット80の第2面82aは、Z軸方向に沿って第1顎部81bに連続し、挿入ガイド部材34のZ軸負方向側端部近傍の外周面と対向するとともに、Z軸方向と略平行に延出する環状面である。図8に示すように、ガスケット80の第2面82aは、チャンバ50の開口52と当接した挿入ガイド部材34のZ軸負方向側端部の外周部と当接する。ガスケット80の第2面82aは、本開示の第2当接面の一例である。
ガスケット80の第2顎部82bは、Z軸方向に沿って第2面82aとシール面85とを接続するように形成される。
上述した通り、ガスケット80のシール面85は、ガスケット80とOリング90との接触箇所である。さらに、ガスケット80の凸部86は、Z軸方向に沿ってシール面85に連続し、ガスケット80の本体部分からチャンバ50の軸方向に沿ってOリング90に向けてZ軸正方向へ突出するように構成される。
具体的には、Oリング90には、ガスケット80の凸部86に対向する凹部91が設けられる。ここで、シール面85は、凸部86のチャンバ50の径方向内側の面と凹部91のチャンバ50の径方向外側の面との接触箇所に形成されている。これにより、ガスケット80の凸部86とOリング90の凹部91との接触箇所で、凸部86の面と凹部91の面とが接触してシール面85が形成されるので、シール面85のシール性を向上させて、チャンバ50で発生した煙がインナハウジング内部に漏出することをより抑制することができる。
なお、凸部86と凹部91との接触箇所にシール面85が形成されると説明したが、これに限定されるものではない。ガスケット80およびOリング90は、それぞれチャンバ50の軸方向に沿ってOリング90およびガスケット80に向けて突出する第1突出部および第2突出部を有し、第1突出部のチャンバ50の軸方向内側の面と第2突出部のチャンバ50の軸方向外側の面との接触箇所にシール面が形成されてもよい。
この場合であっても、第1突出部と第2突出部との接触箇所で、第1突出部の面と第2突出部の面とが接触してシール面が形成されるので、シール面のシール性を向上させて、チャンバ50で発生した煙がインナハウジング10の内部に漏出することをより抑制することができる。
また、Oリング90の内周面には、挿入ガイド部材34と係合するリップ状の部材として構成される、被押圧部92が形成される。Oリング90の被押圧部92は、香味吸引器100の製造時において、挿入ガイド部材34が装着される際、挿入ガイド部材34によって押圧され、Z軸負方向側に折り曲げられる。これにより、挿入ガイド部材34と被押圧部92との間でシールが形成されるので、チャンバ50で発生した煙がインナハウジング10の内部に漏出することを抑制することができる。なお、説明の便宜上、図8ではOリング90の被押圧部92の折り曲げられていない状態を示している。
このとき、Oリング90は、被押圧部92が挿入ガイド部材34によって押圧されることにより、ガスケット80に付勢されるよう構成されることが好ましい。これによれば、Oリング90がガスケット80に付勢されるので、シール面85のシール性を向上させることができる。
Oリング90の位置決め部93は、Oリング90の本体部分から外側に向けて突出し、固定部22に形成された位置決め爪22aに係合するように構成される。これにより、Oリング90が固定部22に保持されるので、Oリング90とガスケット80とが協働して、インナハウジング内におけるチャンバ50の位置ずれを抑制することができる。そのため、挿入ガイド部材34を容易に装着することができる。
なお、チャンバ50以外の部品に対するガスケット80の配置について説明する。図8に示すように、ガスケット80のテーパ面84とチャンバ50のテーパ面58aとの間に形成される接着剤溜まり87は、チャンバ50の外周面に設けられた加熱要素42に対してZ軸正方向側に、離間して配置される。また、図8に示すように、ガスケット80の外周面は、チャンバ50を囲うように配置された断熱部32に当接するように配置される。
図10を参照して、ガスケット80と断熱部32との間でのヒートブリッジHBの生成を説明する。本開示においてヒートブリッジとは、ガスケット80の外周面と断熱部32との間に熱の経路が形成され、加熱要素42で発生した熱がガスケット80と断熱部32とにより封鎖された領域の外部へ到達する現象をいう。図8及び10に示すように、ガスケット80は脚部88を備えているので、ガスケット80の外周面と断熱部32とが当接する領域のZ軸に沿った長さは、ガスケット80が脚部88を備えていない場合に比べ、大きくなる。本開示の香味吸引器100では、加熱要素42で発生した熱がガスケット80と断熱部32とにより封鎖された領域の外部へ到達するために通過する、ガスケット80の外周面と断熱部32との間の熱の経路は、ガスケット80が脚部88を備えていない場合に比べ、長い。そのため、本開示の香味吸引器100では、ガスケット80が脚部88を備えていない場合に比べ、ヒートブリッジHBの形成が抑制され、加熱要素42で発生した熱がガスケット80と断熱部32とにより封鎖された領域の外部へ到達することが抑制される。
[第1保持部37の製造工程]
以下、第1保持部37の製造工程について説明する。第1工程として、ガスケット80へOリング90を嵌め込む。具体的には、Oリング90の凹部91をガスケット80の凸部86へ係合させる。上述の通り、この場合、Oリング90の位置決め部93は、インナハウジング10に固定された固定部22の位置決め爪22aに係合される。
第2工程として、Oリング90と係合したガスケット80の内周面に、チャンバ50の外周を嵌め込む。具体的には、鉛直上方(つまり、Z軸正方向側)からガスケット80の内周部へチャンバ50を挿入する。この場合、チャンバ50のフランジ部52aがガスケット80の第1顎部81bに係合することにより、チャンバ50はガスケット80に支持される。またこの場合、チャンバ50の筒状部54はガスケット80の第1面81aに当接する。さらにこの場合、チャンバ50のテーパ面58aとガスケット80のテーパ面84とが互いに離間して対向し、間に空間が形成される。この空間が、後に接着剤溜まり87が形成される領域である。
第3工程として、Oリング90と係合したガスケット80に支持されたチャンバ50へ、挿入ガイド部材34を装着する。具体的には、鉛直上方(つまり、Z軸正方向側)から挿入ガイド部材34をOリング90及びガスケット80の内周面に挿入し、挿入ガイド部材34のZ軸負方向側の端部をチャンバ50の開口52へ当接させる。上述した通り、この場合、Oリング90の被押圧部92が挿入ガイド部材34によって押圧されてZ軸負方向側に折り曲げられ、Oリング90がガスケット80に付勢される。
第4工程として、チャンバ50の外周とガスケット80の内周とを接着剤を用いて接着する。具体的には、挿入ガイド部材34が装着され、Oリング90と係合したガスケット80に支持されたチャンバ50を、上下を反転させて、接地面に置く。この場合、図8に示された挿入ガイド部材34のZ軸正方向側の端部が、接地面に接する。この状態で、接地面の鉛直上方から、ガスケット80のテーパ面84とチャンバ50のテーパ面58aとの間の空隙へ、接着剤を注入する。この場合、注入された接着剤により、チャンバ50のフランジ部52aとガスケット80の第1顎部81bとが接着される。同様に、注入された接着剤により、チャンバ50の筒状部54とガスケット80の第1面81aとが接着される。さらに、注入する接着剤の量を適宜選択することにより、ガスケット80のテーパ面84とチャンバ50のテーパ面58aとの間に、上述した接着剤溜まり87が形成される。
以上の工程により、図8に示された第1保持部37が構成される。ただし、上述の通り、図8ではOリング90の被押圧部92の折り曲げられていない状態を示している。なお、第1保持部37の製造工程は上記に限定されるものではなく、詳細を適宜変更することが可能である。例えば、Oリング90及び挿入ガイド部材34の装着を接着剤の注入工程後となるように変更可能である。接着剤の注入の際に挿入ガイド部材34が装着されていないことにより、例えば、ガスケット80と接着剤とがともに樹脂材料である場合であって接着剤が流入しづらい等の問題がある場合には、後工程で挿入ガイド34とガスケット80とに対してより好適な接着処理を施すことも可能である。
[第1保持部37の作用]
以下、本開示の第1保持部37の作用について説明する。本開示の第1保持部37においては、チャンバ50を支持するガスケット80が、チャンバ50のテーパ面58aと対向するとともに、チャンバ50のテーパ面58aから離間する方向に傾斜するテーパ面84によって規定される脚部88を有している。よって、チャンバ50の開口52の近傍でチャンバ50の外周面とガスケット80の内周面との間が離間している。したがって、インナハウジング10の内部においてチャンバ50の外周面とガスケット80の内周面との間に離間スペースを確保することができる。
本開示の第1保持部37においては、ガスケット80の第1面81aと第1顎部81bとが、チャンバ50の筒状部54とフランジ部52aとの外周面に接着される。接着の際に、ガスケット80の脚部88とチャンバ50のテーパ面58aとの間に形成された空間が、接着に寄与する部材を捕集するポケットとして機能し得る。よって、ガスケット80とチャンバ50との間の保持性及び密着性・気密性を向上させることができる。
特に本開示の第1保持部37においては、ガスケット80の第1面81aと第1顎部81bとが、チャンバ50のチャンバ50の筒状部54とフランジ部52aとの外周面に、接着剤を用いて接着される。接着の際に、ガスケット80の脚部88とチャンバ50のテーパ面58aとの間に形成された空間が、接着材を捕集するポケットとして機能する。よって、ガスケット80とチャンバ50との間の保持性及び密着性・気密性を向上させることができる。
本開示の第1保持部37においては、ガスケット80のテーパ面84とチャンバ50のテーパ面58aとの間に、接着剤溜まり87が形成される。よって、チャンバ50の外周面とガスケット80の内周面との間に十分な量の接着剤を塗布することができる。この結果として、インナハウジング10内の気密性を向上させるとともに、ガスケット80によりチャンバ50を安定的に支持することができる。
本開示の第1保持部37においては、ガスケット80の内周に、チャンバ50の外周面から離間する方向に傾斜するテーパ面84が設けられる。よって、チャンバ50の外周面とガスケット80の内周面との間に十分な離間スペースを確保することができる。
本開示の第1保持部37においては、ガスケット80のテーパ面84と対向する箇所に、互いに離間するようにチャンバ50のテーパ面58aが配置される。よって、チャンバ50の外周面とガスケット80の内周面との間に十分な離間スペースを確保することができる。
本開示の第1保持部37においては、ガスケット80の第1面81aと第1顎部81bとに接着剤を用いて接着されたチャンバ50のチャンバ50の筒状部54とフランジ部52aとの外周面と、チャンバ50の外周面に設けられた加熱要素42との間に、ガスケット80のテーパ面84と対向するチャンバ50のテーパ面58aが配置される。よって、加熱要素42の発する熱が開口52近傍でのガスケット80の内周面とチャンバ50の外周面との接着を妨げることを抑制することができる。
本開示の第1保持部37においては、断熱部32が、チャンバ50を支持するガスケット80の外周に当接するように配置される。よって、チャンバ50の外周面に設けられた加熱要素42から発する熱のインナハウジング10内の他の部材への伝達を遮断することができる。
さらに本開示の第1保持部37においては、断熱部32が、ガスケット80においてZ軸負方向側に向かって延在する脚部88の外周に当接している。上述したように、ガスケット80が脚部88を備えていることにより、脚部88が存在しない場合に比べ、ガスケット80の外周面と断熱部32とが当接する領域のZ軸に沿った長さは大きくなる。結果として、加熱要素42で発生した熱がガスケット80と断熱部32とにより封鎖された領域の外部へ到達するために通過する、ガスケット80の外周面と断熱部32との間の熱の経路は、ガスケット80が脚部88を備えていない場合に比べ、長い。そのため、本開示の香味吸引器100では、ガスケット80が脚部88を備えていない場合に比べ、ヒートブリッジHBの形成が抑制され、加熱要素42で発生した熱がガスケット80と断熱部32とにより封鎖された領域の外部へ到達することが抑制される。
また、本開示の第1保持部37においては、挿入ガイド部材34のZ軸負方向側の端部がチャンバ50の開口52と当接し、ガスケット80の第2顎部82bが当接端部の外周部と当接する。消費材110を収容するためのチャンバ50と挿入ガイド部材34との組が、単一のガスケット80により支持される。すなわち、チャンバ50と挿入ガイド部材34との両方をガスケット80により支持することができ、部品点数の増加を抑制できる。
本開示の第1保持部37の製造工程においては、Oリング90と係合したガスケット80の内周面にチャンバ50の外周を嵌め込む際に、ガスケット80の径方向外側へ傾斜するテーパ面84と、チャンバ50の径方向内側へ傾斜するテーパ面58aとの間に空間が形成される。当該空間を介して、ガスケット80の第1面81aと第1顎部81bと、チャンバ50の筒状部54とフランジ部52aとの外周面、との間に接着剤が供給される。したがって、ガスケット80の内周面とチャンバ50の外周面とを接着する接着剤を適切に供給することができ、保持性及び密着性・気密性を向上した香味吸引器を製造することができる。
また本開示の第1保持部37の製造工程においては、挿入ガイド部材34が装着され、Oリング90と係合したガスケット80に支持されたチャンバ50を、上下を反転させて、接地面に置く。この状態では、開口52が形成されているチャンバ50の一端部が、接地面に接し、チャンバ50の他端部が接地面上方に位置する。この状態で、ガスケット80の径方向外側へ傾斜するテーパ面84と、チャンバ50の径方向内側へ傾斜するテーパ面58aとの間の空間を介して、チャンバ50の外周面とガスケット80の内周面との間に接着剤を供給する。この場合、当該空間が、接着材を捕集するポケットとして機能し、十分な量の接着剤による接着を図ることができる。
以上に本開示の実施形態を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本開示の作用を奏する以上、本開示の技術的思想の範囲内である。例えば、本開示の香味吸引器100は、チャンバ50の開口52から流入した空気が消費材110の端面に供給される、いわゆるカウンターフロー式の空気流路を有するが、これに限らず、チャンバ50の底部56からチャンバ50内に空気が供給する、いわゆるボトムフロー式の空気流路を有してもよい。また、加熱要素42は、抵抗加熱型に限らず、誘導加熱型であってもよい。その場合、加熱要素42は、誘導加熱によってチャンバ50を加熱することができる。また、消費材110がサセプタを有する場合には、加熱要素42が誘導加熱によって消費材110のサセプタを加熱することができる。
10…インナハウジング
20…電源部
21…電源
22…固定部
22a…位置決め爪
30…霧化部
32…断熱部
34…挿入ガイド部材
36…底部材
37…第1保持部
38…第2保持部
40…加熱ユニット
42…加熱要素
44…電気絶縁部材
48…電極
50…チャンバ
52…開口
52a…フランジ部
54…筒状部
56…底部
56a…穴
58…ガイド部
58a…テーパ面
62…平坦部
62a…内面
62b…外面
66…湾曲部
66a…内面
66b…外面
67…空隙
80…ガスケット
81a…第1面
81b…第1顎部
82a…第2面
82b…第2顎部
84…テーパ面
85…シール面
86…凸部
88…脚部
90…Oリング
91…凹部
92…被押圧部
93…位置決め部
100…香味吸引器
101…アウタハウジング
102…スライドカバー
103…スイッチ部
110…消費材
111…喫煙可能物
112…第1の巻紙
113…第2の巻紙
114…筒状部材
115…フィルタ部
116…中空フィルタ部
117…リップリリース剤
HB…ヒートブリッジ

Claims (11)

  1. 一端に開口部が形成され、前記開口部を介して消費材の少なくとも一部を収容する収容部と、
    前記収容部の前記開口部の外周を囲むように設けられた第1当接面と、前記開口部から離間する方向へ前記第1当接面から延在する延在部と、を有し、前記収容部を支持する支持部と、
    を備え、
    前記支持部の前記延在部と、前記収容部の外周の前記延在部と対向する部分とは、間に空間が形成されるように互いに離間され
    前記収容部の外周には、前記支持部の前記延在部に対向し、前記延在部から離間するように傾斜する第2テーパ面が設けられている、
    香味吸引器。
  2. 請求項1に記載の香味吸引器であって、
    前記支持部の前記第1当接面は、前記収容部の外周の接着面へ接着されている、
    香味吸引器。
  3. 請求項2に記載の香味吸引器であって、
    前記支持部の前記第1当接面は、接着剤を用いて前記接着面と接着されている、
    香味吸引器。
  4. 請求項3に記載の香味吸引器であって、
    前記延在部と前記収容部の外周の前記延在部と対向する前記部分との間の前記空間には、前記接着剤が溜まる接着剤溜まりが形成される、
    香味吸引器。
  5. 請求項2~4のいずれか一項に記載の香味吸引器であって、
    前記収容部の外周には、前記支持部の前記延在部に対向する箇所を介して前記接着面から離間する発熱部が設けられる、
    香味吸引器。
  6. 請求項5に記載の香味吸引器であって、
    前記支持部の外周に当接する断熱部をさらに備えた、
    香味吸引器。
  7. 請求項6に記載の香味吸引器であって、
    前記断熱部は、前記支持部の前記延在部の外周に当接している、
    香味吸引器。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の香味吸引器であって、
    前記支持部の前記延在部は、前記収容部の外周に対向し、前記収容部の外周から離間するように傾斜する第1テーパ面を備えている、
    香味吸引器。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の香味吸引器であって、
    一端部が前記収容部の前記開口部の開口面と当接する筒状のガイド部をさらに備え、
    前記支持部は、前記ガイド部の前記一端部の外周と当接する第2当接面をさらに有する、
    香味吸引器。
  10. 支持部の内周に、第1当接面と、前記第1当接面へ接続し前記支持部の径方向外側へ傾斜する第1テーパ面と、を形成し、
    一端に開口部を有し、前記開口部を介して消費材の少なくとも一部を収容する収容部の外周に、接着面を形成し、
    前記収容部の外周の前記第1テーパ面と対向する箇所に、前記第1テーパ面から離間するように傾斜する第2テーパ面を形成し、
    前記第1当接面と前記接着面とが互いに当接し、前記第1テーパ面と前記収容部の外周の前記第1テーパ面と対向する箇所との間に空間を形成するように、前記支持部の内周に前記収容部を挿入し、
    前記第1テーパ面と前記収容部の外周との間の前記空間を介して、前記第1当接面と前記接着面との間に接着剤を供給することにより、前記支持部の内周と前記収容部の外周とを互いに接着する、
    ことを含む、
    香味吸引器の製造方法。
  11. 請求項10に記載の香味吸引器の製造方法であって、
    前記収容部の前記一端が鉛直下方側、他端が延直上方側となるように、前記支持部の内周に挿入された前記収容部を配置した状態で、前記第1テーパ面と前記収容部の外周との間の前記空間を介して、前記第1当接面と前記接着面との間に接着剤を供給する、
    ことを含む、
    香味吸引器の製造方法。
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