Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP7675182B2 - 化合物及びその使用 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP7675182B2 - 化合物及びその使用 - Google Patents

化合物及びその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP7675182B2
JP7675182B2 JP2023527700A JP2023527700A JP7675182B2 JP 7675182 B2 JP7675182 B2 JP 7675182B2 JP 2023527700 A JP2023527700 A JP 2023527700A JP 2023527700 A JP2023527700 A JP 2023527700A JP 7675182 B2 JP7675182 B2 JP 7675182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cancer
mmol
mixture
compound
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023527700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023551385A (ja
Inventor
ジェイ. ウィルソン,ケビン
ネグレッティ,ソルイマル
イー.アール. シラー,ショーン
ジー. ヴァスワニ,リシ
エス. ファン,デイビッド
エイチ. フォークト,ヨハネス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Foghorn Therapeutics Inc
Original Assignee
Foghorn Therapeutics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Foghorn Therapeutics Inc filed Critical Foghorn Therapeutics Inc
Publication of JP2023551385A publication Critical patent/JP2023551385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7675182B2 publication Critical patent/JP7675182B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D411/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D411/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing three or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

本発明は、BRG1又はBRM関連因子(BAF)複合体を調節するのに有用な化合物に関する。特に、本発明は、BAF複合体機能に関連する障害の治療に有用な化合物に関する。
クロマチン調節は、遺伝子発現に不可欠であり、ATP依存性クロマチンリモデリングが、かかる遺伝子発現が生じる機序である。ヒトスイッチ/スクロース非発酵性(SWI/SNF)クロマチンリモデリング複合体は、BAF複合体としても知られており、BRG1(Brahma関連遺伝子-1)及びBRM(Brahma)として知られている2つのSWI2様ATPaseを有する。転写活性化因子BRG1は、ATP依存性クロマチンリモデラーSMARCA4としても知られ、19番染色体上のSMARCA4遺伝子によってコードされる。BRG1は、一部のがん腫瘍で過剰発現され、がん細胞の増殖に必要とされる。BRMは、可能性の高いグローバル転写活性化因子SNF2L2及び/又はATP依存性クロマチンリモデラーSMARCA2としても知られており、9番染色体上のSMARCA2遺伝子によってコードされ、BRG1の機能喪失変異を特徴とする細胞における腫瘍細胞の増殖に不可欠であることが示されている。BRG及び/又はBRMの脱活性化は、細胞周期停止及び腫瘍抑制を含む、細胞における下流効果をもたらす。
本発明は、BAF複合体を調節するのに有用な化合物を特徴とする。いくつかの実施形態では、化合物は、BAF複合体の変化に関連する障害、例えば、BRG1及びBRMタンパク質の一方又は両方の変化に関連する障害の治療に有用である。本発明の化合物は、単独で、又は他の薬学的に活性な薬剤と組み合わせて、かかる障害を治療するために使用され得る。
一態様では、本発明は、以下の構造を有する化合物であって、
Figure 0007675182000001
式中、
mが、0、1、2、又は3であり、
nが、0、1、2、3、又は4であり、
が、-S-、-SO-、-SO-、又は-S(O)(NH)-であり、
が、N又はCRであり、
が、水素又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
各R及び各Rが、独立して、水素、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
が、任意選択で置換された9若しくは10員の二環式ヘテロシクリル又は任意選択で置換された9若しくは10員の二環式ヘテロアリールであり、
が、存在しないか、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換された5~14員のヘテロアリール、又は任意選択で置換された4~14員のヘテロシクリルであり、
が、水素、ハロ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであり、
が、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、又は任意選択で置換されたアミノであり、Rが、水素、ハロ、シアノ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであるか、あるいはR及びRが、それらが結合している原子を一緒に組み合わさって、任意選択で置換された5~8員のヘテロシクリルを形成し、
各Rが、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、ハロ、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルC-Cアルキル、任意選択で置換された5~14員のヘテロアリール、任意選択で置換された4~14員ヘテロシクリル、-N(R7A、又はOR7Aであり、各R7Aが、独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール、又は任意選択で置換された4~10員のヘテロシクリルであるか、あるいは2つのジェミナルR7A基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール又は任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリルを形成するか、あるいは2つのジェミナルR基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
が、水素、ハロ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであり、
が、水素又はハロである、化合物、
又はその薬学的に許容される塩を提供する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物についての変数は、以下のとおりである:
mが、0、1、2、又は3であり、
nが、0、1、2、3、又は4であり、
が、-S-、-SO-、-SO-、又は-S(O)(NH)-であり、
が、N又はCRであり、
が、水素又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
各R及び各Rが、独立して、水素、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
が、任意選択で置換された9若しくは10員の二環式ヘテロシクリル又は任意選択で置換された9若しくは10員の二環式ヘテロアリールであり、
が、存在しないか、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール、又は任意選択で置換された4~10員のヘテロシクリルであり、
が、水素、ハロ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであり、
が、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、又は任意選択で置換されたアミノであり、Rが、水素、ハロ、シアノ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであるか、あるいはR及びRが、それらが結合している原子を一緒に組み合わさって、任意選択で置換された5~8員のヘテロシクリルを形成し、
各Rが、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、ハロ、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール、任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリル、-N(R7A、又は-OR7Aであり、各R7Aが、独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール、又は任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリルであるか、あるいは2つのジェミナルR7A基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール又は任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリルを形成し、
が、水素、ハロ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであり、
が、水素である、
又はその薬学的に許容される塩。
いくつかの実施形態では、Lは、存在しないか、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール、又は任意選択で置換された4~10員のヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、ハロ、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール、任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリル、-N(R7A、又は-OR7Aであり、各R7Aは、独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール、又は任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリルであるか、あるいは2つのジェミナルR7A基は、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール又は任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子を一緒に組み合わさって、任意選択で置換された5~8員ヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子を一緒に組み合わさって、任意選択で置換された7員ヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたアミノである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、ハロである。
いくつかの実施形態では、Xは、SOである。いくつかの実施形態では、Xは、CRである。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000002
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000003
式中、
Zが、CH、CO、又はC(RX2であり、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
各RX2が、独立して、H又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
pが、0、1、2、3、又は4である。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000004
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000005
式中、
Zが、CH、CO、又はC(RX2であり、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
各RX2が、独立して、H又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
pが、0、1、2、3、又は4である。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000006
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000007
式中、
Zが、CH、CO、又はC(RX2であり、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
各RX2が、独立して、水素又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
pが、0、1、2、3、又は4であり、
qが、0又は1である。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000008
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000009
式中、
Zが、CH、CO、又はC(RX2であり、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
各RX2が、独立して、水素又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
pが、0、1、2、3、又は4である。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000010
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000011
式中、
Figure 0007675182000012
が、単結合又は二重結合であり、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
X2が、水素又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
pが、0、1、2、3、又は4である。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000013
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000014
式中、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
X2が、水素又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
pが、0、1、2、3、又は4である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、ハロである。
いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nである。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000015
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000016
式中、
Zが、CH、CO、又はC(RX2であり、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
各RX2が、独立して、水素又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
pが、0、1、2、3、又は4である。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000017
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000018
式中、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニル又はC-Cシクロアルキル環を形成するか、あるいは2つの隣接RX1基が、それらが結合している原子を一緒に組み合わさって、C-Cシクロアルキル環を形成し、
pが、0、1、2、3、又は4であり、
qが、0、1、又は2である。
いくつかの実施形態では、
Figure 0007675182000019
は、以下の構造の基であり、
Figure 0007675182000020
式中、
各RX1が、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
pが、0、1、2、3、又は4である。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのRX1が、任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基であり、
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのRX1は、ハロである。
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのジェミナルRX1基は、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成する。
いくつかの実施形態では、Lは、任意選択で置換された9又は10員二環式ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Lは、以下であり、
Figure 0007675182000021
式中、
、X、X、X、X、及びXの各々が、独立して、N又はCRL1であり、
各RL1が、独立して、H、ハロ、任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
が、-(C(R)(R))-への結合であり、
が、Lへの結合である。
いくつかの実施形態では、Lは、以下である。
Figure 0007675182000022
いくつかの実施形態では、Lは、以下である。
Figure 0007675182000023
いくつかの実施形態では、Lは、以下である。
Figure 0007675182000024
いくつかの実施形態では、Lは、以下である。
Figure 0007675182000025
いくつかの実施形態では、Lは、以下である。
Figure 0007675182000026
いくつかの実施形態では、Lは、以下であり、
Figure 0007675182000027
式中、
が、-(C(R)(R))-への結合であり、
が、Lへの結合である。
いくつかの実施形態では、Lは、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000028
Figure 0007675182000029
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000030
Figure 0007675182000031
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000032
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000033
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000034
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000035
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000036
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000037
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000038
いくつかの実施形態では、-L-(Rは、以下の構造の基である。
Figure 0007675182000039
いくつかの実施形態では、Lは、任意選択で置換されたC-C10アリールである。
いくつかの実施形態では、nが、1である。いくつかの実施形態では、nは、2である。いくつかの実施形態では、nは、3である。
いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたアゼチジニル又は任意選択で置換されたモルホリニルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたシクロプロピル又は任意選択で置換されたシクロブチルである。いくつかの実施形態では、Rは、-N(R7Aである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたN-アゼチジニル又は任意選択で置換されたN-モルホリニルである。いくつかの実施形態では、2つのジェミナルR基は、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのRは、-OR7Aである。いくつかの実施形態では、R7Aは、任意選択で置換されたC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、nは、0である。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのRは、シクロプロピル、2,2-ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロメトキシ、2,6-ジメチルモルホリン-4-イル、N-アゼチジニル、3-フルオロシクロブチル、2-メトキシエチル、エトキシ、メトキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、イソプロピル、メチル、アセチル、フルオロ、クロロ、1-メチルピラゾール-3-イル、ジメチルアミノ、N-メチル-N-(2-メトキシエチル)-アミノ、N-エチル-N-(2-メトキシエチル)-アミノ、N-(2-プロピル)-N-(2-メトキシエチル)-アミノ、2-メトキシエチルアミノ、3-アザ-8-オキサ-ビシクロ[4.3.0]ノン-3-イル、3-アザ-7-オキサ-ビシクロ[4.3.0]ノン-3-イル、1-フルオロシクロブト-1-イル、3-フルオロピロリジン-1-イル、3-メトキシピロリジン-1-イル、オキセタン-3-イル、N-メチルインドリン-4-イル、2,2-ジフルオロ-3-メチルシクロプロプ-1-イル、3-メトキシアゼチジン-1-イル、3-メトキシピペリジン-1-イル、1,2-ジメチル-7-アザインドール-4-イル、1-メチル-7-アザインドール-4-イル、2,3-メチレンジオキシフェニル、N-メチル-N-(3-オキセタニル)アミノ、3-オキセタニルオキシ、1,1-ジフルオロ-5-アザスピロ[2.3]ヘキシ-5-イル、1-フルオロメチル-シクロプロピル、N-(3-テトラヒドロフラニル)メチルアミノ、N-インドリニル、N-1,4-オキサゼパニル、2-フルオロ-2-プロピル、1,1-ジフルオロ-2-プロピル、2,2-ジフルオロ-1-メチルシクロプロプ-1-イル、1-メチルシクロプロピル、4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル、2-メトキシエトキシ、3,3-ジフルオロシクロブト-1-イル、N-メチル-N-1-メトキシプロプ-2-イルアミノ、1-メトキシプロプ-2-イルアミノ、1-メトキシエチル、4-メチルピペラジニル、3-メチルモルホリニル、2,2-ジフルオロプロポキシ、3-メトキシシクロブチル、メチルアミノ、4-ジメチルアミノ-3,3-ジフルオロピペリジニル、4-メチルアミノ-3,3-ジフルオロピペリジニル、3,3-ジフルオロピロロリジニル、N-メチル-N-3-メトキシシクロブチルアミノ、1-メチルピラゾール-5-イル、6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプト-3-イル、シクロプロピルオキシ、2,6-ジメチルピリド-4-イル、2-メチルピロロリジニル、4-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト-1-イル、N-メチル-N-(2,6-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イル)アミノ、又はN-メチル-N-3-メチルオキセタン-3-イルメチルアミノである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
別の態様では、本発明は、表1Aの化合物1~308からなる群から選択される化合物、及びその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007675182000040
Figure 0007675182000041
Figure 0007675182000042
Figure 0007675182000043
Figure 0007675182000044
Figure 0007675182000045
Figure 0007675182000046
Figure 0007675182000047
Figure 0007675182000048
Figure 0007675182000049
Figure 0007675182000050
Figure 0007675182000051
Figure 0007675182000052
Figure 0007675182000053
Figure 0007675182000054
Figure 0007675182000055
Figure 0007675182000056
Figure 0007675182000057
Figure 0007675182000058
Figure 0007675182000059
Figure 0007675182000060
Figure 0007675182000061
Figure 0007675182000062
Figure 0007675182000063
Figure 0007675182000064
Figure 0007675182000065
Figure 0007675182000066
Figure 0007675182000067
Figure 0007675182000068
Figure 0007675182000069
Figure 0007675182000070
Figure 0007675182000071
Figure 0007675182000072
Figure 0007675182000073
Figure 0007675182000074
Figure 0007675182000075
Figure 0007675182000076
Figure 0007675182000077
Figure 0007675182000078
Figure 0007675182000079
Figure 0007675182000080
Figure 0007675182000081
Figure 0007675182000082
Figure 0007675182000083
Figure 0007675182000084
Figure 0007675182000085
Figure 0007675182000086
Figure 0007675182000087
Figure 0007675182000088
Figure 0007675182000089
Figure 0007675182000090
Figure 0007675182000091
Figure 0007675182000092
Figure 0007675182000093
Figure 0007675182000094
Figure 0007675182000095
Figure 0007675182000096
Figure 0007675182000097
Figure 0007675182000098
Figure 0007675182000099
別の態様では、本発明は、表1Bの化合物309~856からなる群から選択される化合物、及びその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007675182000100
Figure 0007675182000101
Figure 0007675182000102
Figure 0007675182000103
Figure 0007675182000104
Figure 0007675182000105
Figure 0007675182000106
Figure 0007675182000107
Figure 0007675182000108
Figure 0007675182000109
Figure 0007675182000110
Figure 0007675182000111
Figure 0007675182000112
Figure 0007675182000113
Figure 0007675182000114
Figure 0007675182000115
Figure 0007675182000116
Figure 0007675182000117
Figure 0007675182000118
Figure 0007675182000119
Figure 0007675182000120
Figure 0007675182000121
Figure 0007675182000122
Figure 0007675182000123
Figure 0007675182000124
Figure 0007675182000125
Figure 0007675182000126
Figure 0007675182000127
Figure 0007675182000128
Figure 0007675182000129
Figure 0007675182000130
Figure 0007675182000131
Figure 0007675182000132
Figure 0007675182000133
Figure 0007675182000134
Figure 0007675182000135
Figure 0007675182000136
Figure 0007675182000137
Figure 0007675182000138
Figure 0007675182000139
Figure 0007675182000140
Figure 0007675182000141
Figure 0007675182000142
Figure 0007675182000143
Figure 0007675182000144
Figure 0007675182000145
Figure 0007675182000146
Figure 0007675182000147
Figure 0007675182000148
Figure 0007675182000149
Figure 0007675182000150
Figure 0007675182000151
Figure 0007675182000152
Figure 0007675182000153
Figure 0007675182000154
Figure 0007675182000155
Figure 0007675182000156
Figure 0007675182000157
Figure 0007675182000158
Figure 0007675182000159
Figure 0007675182000160
Figure 0007675182000161
Figure 0007675182000162
Figure 0007675182000163
Figure 0007675182000164
Figure 0007675182000165
Figure 0007675182000166
Figure 0007675182000167
Figure 0007675182000168
Figure 0007675182000169
Figure 0007675182000170
Figure 0007675182000171
Figure 0007675182000172
Figure 0007675182000173
Figure 0007675182000174
Figure 0007675182000175
Figure 0007675182000176
Figure 0007675182000177
Figure 0007675182000178
Figure 0007675182000179
Figure 0007675182000180
Figure 0007675182000181
Figure 0007675182000182
Figure 0007675182000183
Figure 0007675182000184
いくつかの実施形態では、本化合物は、BRG1 IC50とBRM IC50との比が少なくとも5である。いくつかの実施形態では、本化合物は、BRG1 IC50とBRM IC50との比が少なくとも7である。いくつかの実施形態では、本化合物は、BRG1 IC50とBRM IC50との比が少なくとも10である。いくつかの実施形態では、本化合物は、BRG1 IC50とBRM IC50との比が少なくとも15である。いくつかの実施形態では、本化合物は、BRG1 IC50とBRM IC50との比が少なくとも20である。いくつかの実施形態では、本化合物は、BRG1 IC50とBRM IC50との比が少なくとも25である。いくつかの実施形態では、本化合物は、BRG1 IC50とBRM IC50との比が少なくとも30である。
別の態様では、本発明は、上記の化合物のうちのいずれか1つと、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、薬学的組成物を特徴とする。
別の態様では、本発明は、細胞内のBAF複合体の活性を減少させる方法であって、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物と接触させることを含む方法を特徴とする。
いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
別の態様では、本発明は、BAF複合体関連障害を治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、BAF複合体関連障害は、がんである。
更なる態様では、本発明は、BRMを阻害する方法を特徴とし、方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
別の態様では、本発明は、BRG1を阻害する方法を特徴とし、本方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
更なる態様では、本発明は、BRM及びBRG1を阻害する方法を特徴とし、本方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
別の態様では、本発明は、BRG1の機能喪失変異に関連する障害を治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、BRG1の機能喪失変異に関連する障害は、がんである。他の実施形態では、対象は、BRG1の機能喪失障害を有すると決定され、例えば、BRG1の機能喪失のがんを有すると決定される(例えば、がんは、BRG1機能喪失を伴うがん細胞を含むと決定される)。
別の態様では、本発明は、細胞にアポトーシスを誘導する方法であって、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物と接触させることを含む、方法を特徴とする。いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
更なる態様では、本発明は、がんを治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、食道胃がん、膵臓がん、肝胆道がん、軟部組織肉腫、卵巣がん、頭頸部がん、腎細胞がん、骨がん、非ホジキンリンパ腫、小細胞肺がん、前立腺がん、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、子宮頸がん、甲状腺がん、唾液腺がん、消化管神経内分泌腫瘍、子宮肉腫、消化管間質腫瘍、CNSがん、胸腺腫瘍、副腎皮質がん、虫垂がん、小腸がん、又は陰茎がんである。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、又は陰茎がんである。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態において、がんは、薬剤耐性がんであるか、又はこれまでの治療剤(例えば、ベムラフェニブ、ダカルバジン、CTLA4阻害剤、PD1阻害剤、インターフェロン治療剤、BRAF阻害剤、MEK阻害剤、放射線療法、テモゾリミド、イリノテカン、CAR-T療法、ハーセプチン、パージェタ、タモキシフェン、ゼローダ、ドセタキソール、カルボプラチンなどのプラチナ製剤、パクリタキセル及びドセタキセルなどのタキサン、ALK阻害剤、MET阻害剤、アリムタ、アブラキサン、アドリアマイシン(登録商標)、ゲムシタビン、アバスチン、ハラベン、ネラチニブ、PARP阻害剤、ARN810、mTOR阻害剤、トポテカン、ゲムザール、VEGFR2阻害剤、葉酸受容体拮抗薬、デムシズマブ、フォスブレタブリン、若しくはPDL1阻害剤)に応答しなかった。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、BRG1変異を有するか、又は有すると決定されている。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、BRG1変異は、ホモ接合性である。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、上皮成長因子受容体(EGFR)変異を有しないか、又は有しないと決定されている。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)ドライバー変異を有しないか、又は有しないと決定されている。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、KRAS変異を有するか、又は有すると決定されている。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、BRG1変異は、タンパク質のATPase触媒ドメインにある。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、BRG1変異は、BRG1のC末端での欠失である。
別の態様では、本開示は、BAFに関連する障害(例えば、がん又はウイルス感染症)を治療することを、それを必要とする対象において行う方法を提供する。この方法は、細胞を、有効量の、前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的に許容される塩又は前述の薬学的組成物のうちのいずれかを接触させることを含む。いくつかの実施形態において、障害は、レンチウイルス(例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びデルタレトロウイルス(例えば、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I))、ヒトT細胞白血病ウイルスII型(HTLV-II))などのRetroviridae科、Hepadnaviridae科(例えば、B型肝炎ウイルス(HBV))、Flaviviridae科(例えば、C型肝炎ウイルス(HCV))、Adenoviridae科(例えば、ヒトアデノウイルス)、Herpesviridae科(例えば、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、エプスタインバーウイルス、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヘルペスウイルスK*、CMV、水痘帯状疱疹ウイルス)、Papillomaviridae科(例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV、HPV E1))、Parvoviridae科(例えば、パルボウイルスB19)、Polyomaviridae科(例えば、JCウイルス及びBKウイルス)、Paramyxoviridae科(例えば、麻疹ウイルス)、Togaviridae科(例えば、風疹ウイルス)のウイルスによる感染症であるウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、障害は、コフィン・シリス、神経線維腫症(例えば、NF-1、NF-2、又は神経鞘腫)、又は多発性髄膜腫である。
別の態様では、本開示は、ウイルス感染症の治療を、それを必要とする対象において行うための方法を提供する。この方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれか、又はその薬学的に許容される塩、又は前述の薬学的組成物のうちのいずれかを対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、レンチウイルス(例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びデルタレトロウイルス(例えば、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I))、ヒトT細胞白血病ウイルスII型(HTLV-II))などのRetroviridae科、Hepadnaviridae科(例えば、B型肝炎ウイルス(HBV))、Flaviviridae科(例えば、C型肝炎ウイルス(HCV))、Adenoviridae科(例えば、ヒトアデノウイルス)、Herpesviridae科(例えば、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、エプスタインバーウイルス、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヘルペスウイルスK*、CMV、水痘帯状疱疹ウイルス)、Papillomaviridae科(例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV、HPV E1))、Parvoviridae科(例えば、パルボウイルスB19)、Polyomaviridae科(例えば、JCウイルス及びBKウイルス)、Paramyxoviridae科(例えば、麻疹ウイルス)、又はTogaviridae科(例えば、風疹ウイルス)のウイルスによる感染症である。
別の態様では、本発明は、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、又は血液がんの治療を、それを必要とする対象において行う方法を特徴とし、本方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
別の態様では、本発明は、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、又は血液がんの腫瘍成長の低減を、それを必要とする対象において行う方法を特徴とし、本方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
別の態様では、本発明は、対象における黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、又は血液がんの転移進行を抑制する方法であって、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物を投与することを含む、方法を特徴とする。
別の態様では、本発明は、対象において黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、又は血液がんの転移性コロニー形成を抑制する方法を特徴とし、本方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物を投与することを含む。
別の態様では、本発明は、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、血液がん細胞、又は食道がん細胞におけるBRG1及び/又はBRMのレベル及び/又は活性を低減させる方法であって、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれか又はその薬学的組成物と接触させることを含む、方法を特徴とする。
上記の態様のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、又は血液細胞は、対象内にある。
上記の態様のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、有効量の化合物は、基準物質と比較して、BRG1のレベル及び/又は活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%)低減する。いくつかの実施形態では、基準物質と比較して、BRG1のレベル及び/又は活性を少なくとも50%(例えば、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%)低減する有効量の化合物。いくつかの実施形態では、BRG1のレベル及び/又は活性を少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%)低減する有効量の化合物。
いくつかの実施形態では、有効量の化合物は、基準物質と比較して、BRG1のレベル及び/又は活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%)、少なくとも12時間(例えば、14時間、16時間、18時間、20時間、22時間、24時間、30時間、36時間、48時間、72時間、又はそれ以上)低減する。いくつかの実施形態では、基準物質と比較して、BRG1のレベル及び/又は活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%)、少なくとも4日間(例えば、5日、6日、7日、14日、28日、又はそれ以上)低減する有効量の化合物。
上記の態様のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、有効量の化合物は、基準物質と比較して、BRMのレベル及び/又は活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%)低減する。いくつかの実施形態では、基準物質と比較して、BRMのレベル及び/又は活性を少なくとも50%(例えば、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%)低減する有効量の化合物。いくつかの実施形態では、BRMのレベル及び/又は活性を少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%)低減する有効量の化合物。
いくつかの実施形態では、有効量の化合物は、基準物質と比較して、BRMのレベル及び/又は活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%)、少なくとも12時間(例えば、14時間、16時間、18時間、20時間、22時間、24時間、30時間、36時間、48時間、72時間、又はそれ以上)低減する。いくつかの実施形態では、基準物質と比較して、BRMのレベル及び/又は活性を少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%)、少なくとも4日間(例えば、5日、6日、7日、14日、28日、又はそれ以上)低減する有効量の化合物。
いくつかの実施形態では、対象は、がんを有する。いくつかの実施形態では、がんは、BRG1及び/又はBRMタンパク質を発現し、かつ/あるいは細胞又は対象は、BRG1及び/又はBRMを発現していると同定されている。いくつかの実施形態では、がんは、BRG1タンパク質を発現し、かつ/あるいは細胞又は対象は、BRG1を発現していると同定されている。いくつかの実施形態では、がんは、BRMタンパク質を発現し、かつ/あるいは細胞又は対象は、BRMを発現していると同定されている。いくつかの実施形態では、がんは、黒色腫(例えば、ブドウ膜黒色腫、粘膜黒色腫、又は皮膚黒色腫)である。いくつかの実施形態では、がんは、前立腺がんである。いくつかの実施形態では、がんは、血液がん、例えば、多発性骨髄腫、大細胞リンパ腫、急性T細胞白血病、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、免疫グロブリンAλ骨髄腫、びまん性混合組織球性リンパ腫及びリンパ球性リンパ腫、B細胞リンパ腫、急性リンパ芽球性白血病(例えば、T細胞性急性リンパ芽球性白血病又はB細胞性急性リンパ芽球性白血病)、びまん性大細胞リンパ腫、又は非ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、がんは、乳がん(例えば、ER陽性乳がん、ER陰性乳がん、トリプルポジティブ乳がん、又はトリプルネガティブ乳がん)である。いくつかの実施形態では、がんは、骨がん(例えば、ユーイング肉腫)である。いくつかの実施形態では、がんは、腎細胞がん(例えば、小眼球症転写因子(MITF)ファミリー転座腎細胞がん(tRCC))である。いくつかの実施形態では、がんは、転移性である(例えば、がんは、肝臓に広がっている)。転移性がんは、遊走細胞の遊走及び/又は浸潤を呈する細胞を含み得、かつ/あるいは内皮動員及び/又は血管新生を呈する細胞を含み得る。他の実施形態では、遊走がんは、細胞遊走がんである。更に他の実施形態では、細胞遊走がんは、非転移性細胞遊走がんである。転移性がんは、腹膜、胸膜、心膜、又はくも膜下の空間の表面を播種することを介して広がるがんであり得る。あるいは、転移性がんは、リンパ系を介して広がるがん、又は血行的に広がるがんであり得る。いくつかの実施形態において、本発明の化合物の有効量は、肝臓へのがんの転移性コロニー形成を阻害するのに有効な量である。
いくつかの実施形態では、がんは、GNAQに変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、GNA11に変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、PLCB4に変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、CYSLTR2に変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、BAP1に変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、SF3B1に変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、EIF1AXに変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、TFE3転座を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、TFEB転座を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、MITF転座を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、EZH2変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、SUZ12変異を保有する。いくつかの実施形態では、がんは、EED変異を保有する。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態において、本方法は、対象に抗がん療法を投与すること、又は細胞を、抗がん療法、例えば、化学療法剤若しくは細胞傷害性剤、免疫療法、手術、放射線療法、温熱療法、又は光凝固、あるいはこれらの組み合わせと接触させることを更に含む。いくつかの実施形態において、抗がん療法は、化学療法剤又は細胞傷害性剤であり、例えば、代謝拮抗剤、抗有糸分裂剤、抗腫瘍剤、抗生剤、アスパラギン特異的酵素、ビスホスホネート、抗悪性腫瘍剤、アルキル化剤、DNA修復酵素阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、コルチコステロイド、脱メチル化剤、免疫調節剤、ヤヌス関連キナーゼ阻害剤、ホスフィノシチド3-キナーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、若しくはチロシンキナーゼ阻害剤、又はこれらの組み合わせである。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、本発明の化合物は、手術などのブドウ膜黒色腫の治療に使用される別の抗がん療法、MEK阻害剤、及び/又はPKC阻害剤と組み合わせて使用される。例えば、いくつかの実施形態では、本方法は、本発明の化合物の投与の前、その後、又はそれと同時に手術を行うことを更に含む。いくつかの実施形態では、本方法は、本発明の化合物の投与の前、その後、又はそれと同時に、MEK阻害剤及び/又はPKC阻害剤を投与することを更に含む。
いくつかの実施形態では、抗がん療法及び本発明の化合物は、互いに28日以内に、及び各々が一緒になって対象を治療するのに有効な量で投与される。
いくつかの実施形態では、対象又はがんは、BRG1の機能喪失変異を有する、かつ/又はそれを有すると同定されている。
いくつかの実施形態では、がんは、1つ以上の化学療法剤又は細胞傷害性剤に耐性である(例えば、がんは、化学療法剤若しくは細胞傷害性剤に耐性であると判断されているか(遺伝子マーカーによってなど)、又は化学療法剤若しくは細胞傷害性剤に耐性である可能性が高いと判断されている(化学療法剤若しくは細胞傷害性剤に応答しなかったがんなど))。いくつかの実施形態では、がんは、1つ以上の化学療法剤又は細胞傷害性剤に応答しなかった。いくつかの実施形態では、がんは、ダカルバジン、テモゾロミド、シスプラチン、トレオスルファン、フォテムスチン、IMCgp100、CTLA-4阻害剤(例えば、イピリムマブ)、PD-1阻害剤(例えば、ニボルマブ又はペムブロリズマブ)、PD-L1阻害剤(例えば、アテゾリズマブ、アベルマブ、又はデュルバルマブ)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MEK)阻害剤(例えば、セルメチニブ、ビニメチニブ、又はトラメチニブ)、及び/又はプロテインキナーゼC(PKC)阻害剤(例えば、ソトラスタウリン又はIDE196)に耐性であるか、又は応答しなかった。
いくつかの実施形態では、がんは、MEK阻害剤又はPKC阻害剤などのブドウ膜黒色腫の治療に使用される、以前に投与された治療薬に耐性であるか、又は応答しなかった。例えば、いくつかの実施形態では、がんは、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MEK)阻害剤(例えば、セルメチニブ、ビニメチニブ、又はタメチニブ)、及び/又はプロテインキナーゼC(PKC)阻害剤(例えば、ソトラスタウリン又はIDE196)に耐性であるか、又は応答しなかった。
化学用語
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためのものであり、限定的であることを意図するものではない。
以下の化学定義のいずれについても、原子記号に続く数字は、特定の化学部分に存在するその元素の原子の総数を示す。理解されるように、H原子などの他の原子、又は本明細書に記載される置換基は、必要な場合、原子の原子価を満たすために存在し得る。例えば、非置換Cアルキル基は、式-CHCHを有する。本明細書で定義される基とともに使用される場合、炭素原子の数への言及は、アセタール及びケタール基における二価の炭素を含むが、アシル、エステル、カーボネート、又はカルバメート基におけるカルボニル炭素を含まない。ヘテロアリール基中の酸素、窒素、又は硫黄原子の数への言及は、複素環式環の一部を形成するそれらの原子のみを含む。
本明細書で使用される場合、「アシル」という用語は、本明細書で定義されるように、カルボニル基を介して親分子基に結合しているH又はアルキル基を表し、ホルミル(すなわち、カルボキシアルデヒド基)、アセチル、トリフルオロアセチル、プロピオニル、及びブタノイルによって例示される。例示的な非置換アシル基は、1~6、1~11、又は1~21個の炭素を含む。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」という用語は、2~20個の炭素原子(例えば、2~16個の炭素原子、2~10個の炭素原子、又は2~6個の炭素原子)の分岐又は直鎖一価飽和脂肪族炭化水素ラジカルを指す。アルケニルは、例えば、一価であっても多価であってもよい。当業者であれば、文脈から適用可能な原子価の数を認識するであろう。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、1~20個の炭素原子(例えば、1~16個の炭素原子、1~10個の炭素原子、又は1~6個の炭素原子、又は1~3個の炭素原子)の分岐又は直鎖一価飽和脂肪族炭化水素ラジカルを指す。アルキルは、例えば、一価であっても多価であってもよい。当業者であれば、文脈から適用可能な原子価の数を認識するであろう。
本明細書で使用される場合、「アミノ」という用語は、-N(RN1を表し、各RN1は独立して、H、OH、NO、N(RN2、SOORN2、SON2、SORN2、N保護基、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、アシル(例えば、アセチル、トリフルオロアセチル、又は本明細書に記載の他のもの)、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり、これらの列挙されたRN1基の各々は、任意選択で置換され得るか、又は2つのRN1は、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、ヘテロシクリル若しくはヘテロアリールを形成し、各RN2は独立して、H、アルキル、又はアリールである。本発明のアミノ基は、非置換アミノ(すなわち、-NH)又は置換アミノ(すなわち、-N(RN1)であり得る。
本明細書で使用される場合、「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を有する6~12個の炭素原子の芳香族単炭素環式又は多炭素環式ラジカルを指す。かかる基の例には、限定されないが、フェニル、ナフチル、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル、1,2-ジヒドロナフチル、インダニル、及び1H-インデニルが挙げられる。アリールは、例えば、一価であっても多価であってもよい。当業者であれば、文脈から適用可能な原子価の数を認識するであろう。
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」という用語は、アリール基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換アリールアルキル基は、ベンジル及びフェネチルなどの、7~30個の炭素(例えば、C-CアルキルC-C10アリール、C-C10アルキルC-C10アリール、又はC-C20アルキルC-C10アリールなどの、7~16個又は7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキル及びアリールは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、又は4個の置換基で更に置換され得る。
本明細書で使用される場合、「アジド」という用語は、-N基を表す。
本明細書で使用される場合、「架橋シクリル」という用語は、1~3個の架橋を含む、5~20個の炭素の架橋多環式基を指す。
本明細書で使用される場合、「シアノ」という用語は、-CN基を表す。
本明細書で使用される場合、「カルボシクリル」という用語は、環が炭素原子によって形成される非芳香族C-C12単環式、二環式又は三環式の構造を指す。カルボシクリル構造には、シクロアルキル基及び不飽和カルボシクリルラジカルが含まれる。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、3~10個、好ましくは3~6個の炭素原子の飽和非芳香族単炭素環又は多炭素環式ラジカルを指す。この用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、及びアダマンチルなどのラジカルによって更に例示される。シクロアルキルは、例えば、一価であっても多価であってもよい。当業者であれば、文脈から適用可能な原子価の数を認識するであろう。
本明細書で使用される場合、「ハロ」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)、又はヨウ素(ヨード)ラジカルを意味する。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアルキル」という用語は、構成炭素原子のうちの1つ以上が窒素、酸素、又は硫黄で置き換えられている、本明細書で定義されるようなアルキル基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、アルキル基について本明細書に記載されるように、1、2、3、又は4個の置換基で更に置換され得る。ヘテロアルキル基の例は、「アルコキシ」であり、それは、本明細書で使用される場合、アルキル-O-(例えば、メトキシ及びエトキシ)を指す。ヘテロアルキルは、例えば、一価であっても多価であってもよい。当業者であれば、文脈から適用可能な原子価の数を認識するであろう。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を有し、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1、2、又は3個の環原子を含み、残りの環原子が炭素である、5~14(例えば、5~12又は5~10)個の原子の単環式又は多環式ラジカルを指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、C-Cヘテロアリール(例えば、C-Cヘテロアリール)である。ヘテロアリール基の1又は2個の環炭素原子は、カルボニル基で置き換えられてもよい。ヘテロアリール基の例は、ピリジル、ピラゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾモルホリニル、ベンゾピペリジニル、及びインドリニルである。ヘテロアリールは、例えば、一価であっても多価であってもよい。当業者であれば、文脈から適用可能な原子価の数を認識するであろう。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換ヘテロアリールアルキル基は、7~30個の炭素(例えば、C-CヘテロアリールC-Cアルキル、C-CヘテロアリールC-C10アルキル、又はC-CヘテロアリールC-C20アルキルなど、7~16個又は7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキル及びヘテロアリールは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、又は4個の置換基で更に置換され得る。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」という用語は、N、O、またSはから選択される1、2、3、又は4個の環原子を含む少なくとも1つの環を有する3~14(例えば、4~12)個の原子を有する単環式又は多環式のラジカルを指し、環は芳香族ではない。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリルは、C-Cヘテロシクリルである。ヘテロシクリル基の例には、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3-ジオキサニル、アザ-オキシビシクロ[4.3.0]ノニル、及びアザ-オキシビシクロ[4.4.0]デシルが含まれるが、これらに限定されない。ヘテロシクリルは、例えば、一価であっても多価であってもよい。当業者であれば、文脈から適用可能な原子価の数を認識するであろう。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、ヘテロシクリル基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換ヘテロシクリルアルキル基は、7~30個の炭素(例えば、C-CヘテロシクリルC-Cアルキル、C-CヘテロシクリルC-C10アルキル、又はC-CヘテロシクリルC-C20アルキルなど、7~16個又は7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキル及びヘテロシクリルは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、又は4個の置換基で更に置換され得る。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」という用語は、-OH基で置換されたアルキル基を表す。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシル」という用語は、-OH基を表す。
本明細書で使用される場合、「N保護基」という用語は、合成手順中の望ましくない反応からアミノ基を保護することを意図している基を表す。一般的に使用されているN保護基は、Greene,「Protective Groups in Organic Synthesis,」3rd Edition(John Wiley&Sons,New York,1999)に開示されている。N保護基としては、限定されないが、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、t-ブチルアセチル、2-クロロアセチル、2-ブロモアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、フタリル、o-ニトロフェノキシアセチル、α-クロロブチリル、ベンゾイル、4-クロロベンゾイル、4-ブロモベンゾイル、4-ニトロベンゾイル、並びにアラニン、ロイシン、及びフェニルアラニンなどの保護若しくは非保護D、L、又はD、L-アミノ酸などのキラル補助基などのアシル、アリーロイル、又はカルバミル基;ベンゼンスルホニル、及びp-トルエンスルホニルなどのスルホニル含有基;ベンジルオキシカルボニル、p-クロロベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、2-ニトロベンジルオキシカルボニル、p-ブロモベンジルオキシカルボニル、3,4-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4-20ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボニル、2-ニトロ-4,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,4,5-トリメトキシベンジルオキシカルボニル、1-(p-ビフェニルイル)-1-メチルエトキシカルボニル、α,α-ジメチル3,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、t-ブチルオキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2,2,2,-トリクロロエトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4-ニトロフェノキシカルボニル、フルオレニル-9-メトキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、及びフェニルチオカルボニルなどのカルバメート形成基、ベンジル、トリフェニルメチル、及びベンジルオキシメチルなどのアリールアルキル基、並びにトリメチルシリルなどのシリル基が挙げられる。好ましいN保護基は、アロック、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイル、t-ブチルアセチル、アラニル、フェニルスルホニル、ベンジル、t-ブチルオキシカルボニル(Boc)、及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)である。
本明細書で使用される場合、「ニトロ」という用語は、-NO基を表す。
本明細書で使用される場合、「チオール」という用語は、-SH基を表す。
アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル(例えば、シクロアルキル)、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル基は、置換されていても置換されていなくてもよい。置換されている場合、特に指定のない限り、概して1~4個の置換基が存在する。置換基には、例えば、アルキル(例えば、非置換及び置換、置換基は本明細書に記載される任意の基、例えば、アリール、ハロ、ヒドロキシを含む)、アリール(例えば、置換及び非置換フェニル)、カルボシクリル(例えば、置換及び非置換シクロアルキル)、ハロ(例えば、フルオロ)、ヒドロキシル、ヘテロアルキル(例えば、置換及び非置換メトキシ、エトキシ、又はチオアルコキシ)、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アミノ(例えば、NH又はモノ若しくはジアルキルアミノ)、アジド、シアノ、ニトロ、又はチオールが含まれる。アリール、カルボシクリル(例えば、シクロアルキル)、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル基はまた、アルキル(非置換及び置換、例えば、アリールアルキル(例えば、置換及び非置換ベンジル))で置換されてもよい。
本発明の化合物は、1つ以上の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋なエナンチオマー、例えば、ラセミ体などのエナンチオマーの混合物、光学的に純粋なジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマーラセミ体、又はジアステレオマーラセミ体の混合物の形態で存在することができる。光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割により、不斉合成又は不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離剤を用いたクロマトグラフィー)により得ることができる。つまり、ある特定の開示された化合物は、様々な立体異性体形態で存在してもよい。立体異性体は、それらの空間配置のみが異なる化合物である。エナンチオマーは、最も一般的には、それらがキラル中心として機能する非対称に置換された炭素原子を含むため、その鏡像を重ねることができない立体異性体の対である。エナンチオマーは、互いの鏡像であり、かつ重ねることができない一対の分子のうちの1つを意味する。ジアステレオマーは、最も一般的には、それらが2つ以上の非対称に置換された炭素原子を含有し、かつ1つ以上のキラル炭素原子の周りの置換基の立体配置を表すため、鏡像として関連しない立体異性体である。化合物のエナンチオマーは、例えば、キラルクロマトグラフィー及びそれに基づく分離方法などの1つ以上の周知の技術及び方法を使用して、例えば、ラセミ体からエナンチオマーを分離することによって調製され得る。本明細書に記載される化合物のエナンチオマーをラセミ混合物から分離するための適切な技術及び/又は方法は、当業者により容易に決定され得る。「ラセミ体」又は「ラセミ混合物」とは、2つのエナンチオマーを含む化合物を意味し、そのような混合物は光学活性を呈さず、すなわち、それらは偏光面を回転させない。「幾何異性体」とは、炭素-炭素二重結合、シクロアルキル環、又は架橋二環式系との関係において置換原子の向きが異なる異性体を意味する。炭素-炭素二重結合の各側の原子(H以外)は、E(置換基は炭素-炭素二重結合の反対側にある)立体配置にあっても、Z(置換基は同じ側に配向されている)立体配置にあってもよい。「R」、「S」、「S*」、「R*」、「E」、「Z」、「シス」、及び「トランス」は、コア分子に対する立体配置を示す。ある特定の開示された化合物は、アトロプ異性体形態で存在してもよい。アトロプ異性体は、回転に対する立体歪み障壁が配座異性体の単離を可能にするのに十分な高さである、単結合の周りの妨げられた回転から生じる立体異性体である。本発明の化合物は、異性体特異的合成により、又は異性体混合物から分割して、個々の異性体として調製され得る。従来の分割手法は、光学的に活性な酸を使用して異性体対の各異性体の遊離塩基の塩を形成すること(続いて、遊離塩基の分別結晶及び再生成を行う)、光学的に活性なアミンを使用して異性体対の各異性体の酸形態の塩を形成すること(続いて、遊離酸の分別結晶及び再生成を行う)、光学的に純粋な酸、アミン、又はアルコールを使用して異性体対の異性体の各々のエステル若しくはアミドを形成すること(続いて、キラル補助剤のクロマトグラフィー分離及び除去)、又は様々な周知のクロマトグラフィー法を使用して出発物質若しくは最終生成物のいずれかの異性体混合物を分割することを含む。開示された化合物の立体化学が構造によって命名又は示されている場合、命名された又は示された立体異性体は、他の立体異性体に対して少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、又は99.9重量%である。単一のエナンチオマーが構造によって命名又は示されている場合、示された又は命名されたエナンチオマーは、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、又は99.9重量%光学的に純粋である。単一のジアステレオマーが構造によって命名又は示されている場合、示された又は命名されたジアステレオマーは、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、又は99.9重量%純粋である。光学純度パーセントは、エナンチオマーの重量、又はエナンチオマーの重量及びその光学異性体の重量に対する比である。重量によるジアステレオマー純度は、1つのジアステレオマーの重量又はすべてのジアステレオマーの重量に対する比である。開示された化合物の立体化学が構造によって命名又は示されている場合、命名された又は示された立体異性体は、他の立体異性体に対してモル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、又は99.9%純粋である。単一のエナンチオマーが構造によって命名又は示されている場合、示された又は命名されたエナンチオマーは、モル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、又は99.9%純粋である。単一のジアステレオマーが構造によって命名又は示されている場合、示された又は命名されたジアステレオマーは、モル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、又は99.9%純粋である。モル分率による純度パーセントは、エナンチオマーのモル、又はエナンチオマーのモル及びその光学異性体のモルに対する比である。同様に、モル分率による純度パーセントは、ジアステレオマーのモル、又はジアステレオマーのモル及びその異性体のモルに対する比である。開示された化合物が立体化学を示さずに構造によって命名又は示され、化合物が少なくとも1つのキラル中心を有する場合、名前又は構造は、対応する光学異性体を含まない化合物のエナンチオマー、化合物のラセミ体混合物、化合物の混合物、又はその対応する光学異性体に対して1つのエナンチオマーが濃縮されている混合物のいずれかを包含すると理解されるべきである。開示された化合物が、立体化学を示さずに構造によって命名又は示され、2つ以上のキラル中心を有する場合、名前又は構造は、他のジアステレオマーを含まないジアステレオマー、他のジアステレオマー対を含まないいくつかのジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマー対の混合物、一方のジアステレオマーが他のジアステレオマーに対して濃縮されているジアステレオマーの混合物、又は1つ以上のジアステレオマーが他のジアステレオマーに対して濃縮されているジアステレオマーの混合物を包含すると理解されるべきである。本発明は、これらの形態のすべてを包含する。
本開示の化合物はまた、中間化合物又は最終化合物中に存在する原子のすべての同位体も含む。「同位体」は、核内の異なる数の中性子から生じる、同じ原子番号を有するが、異なる質量数を有する原子を指す。例えば、水素の同位体には、トリチウム及び重水素が含まれる。
特に明記しない限り、本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体的に濃縮された原子の存在のみで異なる化合物を含むことも意味する。本発明の化合物に組み込み得る例示的な同位体としては、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123I、及び125Iなど、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、及びヨウ素の同位体が挙げられる。同位体標識された化合物(例えば、H及び14Cで標識されたもの)は、化合物又は基質組織分布アッセイにおいて有用であり得る。トリチウム化(すなわち、H)及び炭素-14(すなわち、14C)同位体は、それらの調製の容易さ及び検出可能性のために有用であり得る。更に、重水素(すなわち、H)などのより重い同位体での置換により、より大きな代謝安定性に起因する特定の治療的利益(例えば、増加したインビボ半減期又は低減した必要用量)が得られてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の水素原子は、H又はHによって置き換えられるか、又は1つ以上の炭素原子は、13C又は14C濃縮炭素によって置き換えられる。15O、13N、11C、及び18Fなどの陽電子放出同位体は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影(PET)研究に有用である。同位体で標識された化合物の調製は、当業者に既知である。例えば、同位体で標識された化合物は、一般に、本明細書に記載される本発明の化合物について開示されるものに類似する手順に従って、同位体で標識された試薬を非同位体標識試薬に置換することによって調製され得る。
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術及び科学用語は、この発明が属する当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。本開示で使用するための方法及び材料を本明細書で説明する。当該技術分野で既知の他の好適な方法及び材料もまた使用され得る。それらの材料、方法、及び例は、例証にすぎず、限定するようには意図されていない。本明細書で言及されるすべての出版物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、及び他の参考文献は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。矛盾する場合、定義を含む本明細書が優先するものとする。
定義
この出願では、文脈から別途明確でない限り、(i)「a」という用語は、「少なくとも1つ」を意味すると理解されてもよく、(ii)「又は」という用語は、「及び/又は」を意味すると理解されてもよく、(iii)「含む(including)」及び「含む(including)」という用語は、それ自体で表されるか、又は1つ以上の追加の構成要素若しくはステップとともに表されるかにかかわらず、項目化された構成要素又はステップを包含すると理解されてもよい。
本明細書で使用される場合、「約」及び「およそ」という用語は、説明されている値の上下10%以内の値を指す。例えば、「約5nM」という用語は、4.5~5.5nMの範囲を示す。
本明細書で使用される場合、「投与」という用語は、対象又は系への組成物(例えば、化合物又は本明細書に記載されるような化合物を含む調製物)の投与を指す。動物対象への(例えば、ヒトへの)投与は、任意の適切な経路によるものであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、投与は、気管支(気管支点滴によるものを含む)、頬側、経腸、皮内(interdermal)、動脈内、皮内(intradermal)、胃内、髄内、筋肉内、鼻腔内、腹腔内、くも膜下腔内、腫瘍内、静脈内、脳室内、粘膜、鼻腔、経口、直腸、皮下、舌下、局所、気管(気管内点滴によるものを含む)、経皮、膣、及び硝子体であり得る。
本明細書で使用される場合、「BAF複合体」という用語は、ヒト細胞におけるBRG1又はHBRM関連因子複合体を指す。
本明細書で使用される場合、「BAF複合体関連障害」という用語は、BAF複合体の活性のレベルによって引き起こされるか、又は影響される障害を指す。
本明細書で使用される場合、「BRG1の機能喪失変異」という用語は、活性の減弱(例えば、BRG1活性の少なくとも1%の低減、例えば、BRG1活性の2%、5%、10%、25%、50%、又は100%の低減)を有するタンパク質をもたらすBRG1における変異を指す。例示的なBRG1の機能喪失変異には、限定されないが、BRG1のC末端におけるホモ接合性BRG1の変異及び欠失が含まれる。
本明細書で使用される場合、「BRG1の機能喪失障害」という用語は、BRG1活性の低減(例えば、BRG1活性の少なくとも1%の低減、例えば、BRG1活性の2%、5%、10%、25%、50%、又は100%の低減)を呈する障害(例えば、がん)を指す。
「がん」という用語は、腫瘍、新生物、がん腫、肉腫、白血病、及びリンパ腫などの悪性腫瘍細胞の増殖によって引き起こされる状態を指す。
本明細書で使用される場合、「併用療法」又は「組み合わせて投与される」は、2つ(又はそれ以上)の異なる薬剤又は治療が、特定の疾患又は状態に対する定義された治療レジメンの一部として対象に投与されることを意味する。治療レジメンは、対象に対する別々の薬剤の効果が重複するように、各薬剤の投与の用量及び周期性を定義する。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤の送達は、同時であっても並行であってもよく、薬剤は共製剤化されてもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤は、共製剤化されておらず、処方されたレジメンの一部として逐次的様式で投与される。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤又は組み合わせた治療の投与は、症状、又は障害に関連する他のパラメータの低減が、単独で又は一方の非存在下で送達される1つの薬剤又は治療で観察されるものよりも大きいようなものである。2つの治療の効果は、部分的に相加的、完全に相加的、又は相加的を超える(例えば、相乗的)であり得る。各治療薬の順次の又は実質的に同時の投与は、経口経路、静脈内経路、筋肉内経路、及び粘膜組織を経た直接的な吸収を含むがこれらに限定されない何らかの適切な経路によって生じさせることができる。治療薬は、同じ経路によって投与することも、異なる経路によって投与することもできる。例えば、組み合わせの第1の治療剤は、静脈内注射によって投与されてもよいが、一方で、組み合わせの第2の治療剤が経口投与されてもよい。
タンパク質又はRNAの「レベルを決定する」とは、直接又は間接的のいずれかで、当該技術分野で既知である方法による、タンパク質又はRNAの検出を意味する。「直接決定すること」とは、物理的実体又は値を得るためにプロセスを実行すること(例えば、試料に対してアッセイ若しくは試験を実行すること、又はその用語が本明細書で定義されるように「試料を分析すること」)を意味する。「間接的に決定すること」は、別の団体又は供給源(例えば、物理的実体又は値を直接的に取得した第3者の研究室)から物理的実体又は値を受領することを指す。タンパク質レベルを測定する方法には、概して、限定されないが、ウェスタンブロット法、免疫ブロット法、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)、放射免疫測定法(RIA)、免疫沈降、免疫蛍光、表面プラズモン共鳴、化学発光、蛍光偏光、リン光、免疫組織化学分析、マトリクス支援レーザー脱離/イオン化飛行時間(MALDI-TOF)質量分析法、液体クロマトグラフィー(LC)質量分析法、マイクロサイトメトリー、顕微鏡法、蛍光活性化細胞分類(FACS)、及びフローサイトメトリー、並びに限定されないが、酵素活性又は他のタンパク質パートナーとの相互作用を含む、タンパク質の性質に基づくアッセイが含まれる。RNAレベルを測定する方法は、当該技術分野で既知であり、限定されないが、定量的ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)及びノーザンブロット分析が含まれる。
タンパク質又はRNAの「減少したレベル」又は「増加したレベル」とは、それぞれ、基準物質と比較した場合のタンパク質又はRNAレベルの減少又は増加を意味する(例えば、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約150%、約200%、約300%、約400%、約500%、又はそれ以上の減少又は増加、基準物質と比較して約10%、約15%、約20%、約50%、約75%、約100%、又は約200%超の減少又は増加、約0.01倍、約0.02倍、約0.1倍、約0.3倍、約0.5倍、約0.8倍未満、又はそれ未満の減少又は増加、あるいは約1.2倍、約1.4倍、約1.5倍、約1.8倍、約2.0倍、約3.0倍、約3.5倍、約4.5倍、約5.0倍、約10倍、約15倍、約20倍、約30倍、約40倍、約50倍、約100倍、約1000倍超、又はそれ以上の増加)。タンパク質のレベルは、質量/体積(例えば、g/dL、mg/mL、μg/mL、ng/mL)又は試料中の総タンパク質に対する百分率で表され得る。
「BAF複合体の活性を減少させる」とは、BAF複合体に関連する活性、又は関連する下流効果のレベルを減少させることを意味する。BAF複合体の活性を減少させる非限定的な例は、Sox2の活性化である。BAF複合体の活性レベルは、当該技術分野で既知の任意の方法、例えば、Kadoch et al.Cell,2013,153,71-85に記載されている方法を使用して測定することができ、その方法は参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される場合、「BRMを阻害する」という用語は、タンパク質のATPase触媒結合ドメイン又はブロモドメインのレベル又は活性を、遮断又は低減することを指す。BRM阻害は、当該技術分野で既知の方法、例えば、BRM ATPaseアッセイ、Nano DSFアッセイ、又はBRMルシフェラーゼ細胞アッセイを使用して決定され得る。
本明細書で使用される場合、IDE196としても知られている、「LXS196」という用語は、以下の構造を有するPKC阻害剤、
Figure 0007675182000185

又はその薬学的に許容される塩、を指す。
本明細書で使用される場合、「薬学的組成物」という用語は、薬学的に許容される賦形剤を用いて製剤化され、かつ哺乳動物、例えば、ヒトへの投与に適切な、本明細書に記載される化合物を含む組成物を表す。典型的には、薬学的組成物は、哺乳動物の疾患の治療のための治療レジメンの一部として、政府規制機関の承認によって製造又は販売される。薬学的組成物は、例えば、単位剤形(例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ゲルキャップ、又はシロップ)での経口投与のため、局所投与(例えば、クリーム、ゲル、ローション、又は軟膏として)のため、静脈内投与(例えば、粒子塞栓物質を含まない滅菌溶液として、及び静脈内使用に好適な溶媒系で)のため、又は任意の他の薬学的に許容される製剤で製剤化することができる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される賦形剤」は、本明細書に記載されており(例えば、活性化合物を懸濁又は溶解することが可能なビヒクル)、かつ患者において実質的に非毒性及び非炎症性であるという特性を有する化合物以下の任意の成分を指す。賦形剤には、例えば、抗付着剤、抗酸化剤、結合剤、コーティング剤、圧縮助剤、崩壊剤、染料(色)、皮膚軟化剤、乳化剤、充填剤(希釈剤)、フィルム形成剤又はコーティング剤、香味剤、香料、滑剤(流動促進剤)、潤滑剤、防腐剤、印刷インク、吸着剤、懸濁剤又は分散剤、甘味料、及び水和水が含まれてもよい。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、化合物の任意の薬学的に許容される塩、例えば、式Iの任意の化合物を意味する。本明細書に記載される化合物のうちのいずれかの薬学的に許容される塩は、健全な医学的判断の範囲内で、過度な毒性、刺激、アレルギー反応を伴わずに、ヒト及び動物の組織と接触して使用するのに好適であり、妥当な利益/リスク比に釣り合った塩を含んでもよい。薬学的に許容される塩は、当該技術分野において周知である。例えば、薬学的に許容される塩は、Berge et al.,J.Pharmaceutical Sciences 66:1-19,1977及びPharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(Eds.P.H.Stahl and C.G.Wermuth),Wiley-VCH,2008に記載されている。塩は、本明細書に記載される化合物の最終的な単離と精製との間にその場で、又は遊離塩基基を好適な有機酸と反応させることにより別々に、調製することができる。
本発明の化合物は、薬学的に許容される塩として調製することができるように、イオン化可能な基を有してもよい。これらの塩は、無機酸又は有機酸を含む酸付加塩であってもよく、又は塩は、本発明の化合物の酸性形態の場合、無機又は有機塩基から調製されてもよい。高い頻度で、本化合物は、薬学的に許容される酸又は塩基の付加生成物として調製される薬学的に許容される塩として調製又は使用される。好適な薬学的に許容される酸及び塩基、並びに適切な塩の調製方法は、当該技術分野で周知である。塩は、無機及び有機の酸及び塩基を含む、薬学的に許容される非毒性の酸及び塩基から調製され得る。
「基準物質」とは、タンパク質又はRNAレベルを比較するために使用される任意の有用な基準物質を意味する。基準物質は、比較目的で使用される任意の試料、標準、標準曲線、又はレベルであり得る。基準物質は、通常の基準試料又は基準標準若しくはレベルであり得る。「基準試料」は、例えば、対照、例えば、「正常対照」などの所定の陰性対照値、又は同じ対象から採取された以前の試料;正常な細胞若しくは正常な組織などの正常な健康な対象からの試料;疾患を有していない対象からの試料(例えば、細胞又は組織);疾患があると診断されているが、本発明の化合物によりまだ治療されていない対象からの試料;本発明の化合物により治療されている対象からの試料;又は既知の正常濃度の精製されたタンパク質若しくはRNA(例えば、本明細書に記載される任意のもの)の試料であり得る。「基準標準又はレベル」とは、基準試料に由来する値又は数値を意味する。「正常対照値」は、非疾患状態を示す所定の値、例えば、健康な対照対象で期待される値である。典型的には、正常対照値は、範囲(「XとYとの間」)、高閾値(「X以下」)、又は低閾値(「X以上」)として表される。特定のバイオマーカーの正常対照値内の測定値を有する対象は、典型的には、そのバイオマーカーの「正常範囲内」と称される。正常な基準標準又はレベルは、疾患又は障害(例えば、がん)を有していない正常な対象;本発明の化合物により治療されている対象に由来する値又は数であり得る。好ましい実施形態では、基準試料、標準、又はレベルは、以下の基準:年齢、体重、性別、病期、及び全体的な健康のうちの少なくとも1つによって、試料対象試料と一致する。正常な基準範囲内の精製されたタンパク質又はRNA、例えば、本明細書に記載される任意のもののレベルの標準曲線もまた基準として使用することができる。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、本発明による組成物が、例えば、実験的、診断的、予防的、及び/又は治療的目的のために投与され得る任意の生物を指す。典型的な対象には、任意の動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類、及びヒトなどの哺乳動物)が含まれる。対象は、治療を求めている若しくは必要としている、治療を要求している、治療を受けている、将来治療を受けることになる、又は特定の疾患若しくは状態について訓練を受けた専門家によって治療を受けているヒト若しくは動物であってもよい。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療される」、又は「治療すること」という用語は、治療的処置又は任意の手段を意味し、目的は、望ましくない生理学的状態、障害、若しくは疾患を減速(軽減)すること、又は有益な若しくは所望の臨床結果を得ることである。有益な又は望ましい臨床結果は、限定されないが、症状の軽減;状態(condition)、障害、若しくは疾患の程度の減弱;状態(condition)、障害、若しくは疾患の安定化(すなわち、悪化していない)状態(state);状態(condition)、障害、若しくは疾患の進行の発症の遅延又は減速;状態(condition)、障害、若しくは疾患状態(disease state)の向上又は寛解(部分的又は完全);患者により必ずしも識別可能ではない少なくとも1つの測定可能な物理学的パラメータの改善;又は状態(condition)、障害、若しくは疾患の増強又は改善を含む。治療は、過度のレベルの副作用なしに臨床的に有意な応答を誘発することを含む。治療はまた、治療を受けていない場合の予測生存期間と比較して、生存期間を延長することを含む。本発明の化合物はまた、例えば、障害を発症するリスクが増加した対象において、障害を「予防的に治療する」又は「予防する」ために使用され得る。
本明細書で使用される場合、「バリアント」及び「誘導体」という用語は互換的に使用され、本明細書に記載される化合物、ペプチド、タンパク質、又は他の物質の天然発生型、合成、及び半合成類似体を指す。本明細書に記載される化合物、ペプチド、タンパク質、又は他の物質のバリアント又は誘導体は、元の材料の生物学的活性を保持又は改善し得る。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細が、以下の説明に示される。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
BRG1/BRM阻害剤(化合物A)によるいくつかのがん細胞株の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤(化合物A)、MEK阻害剤(セルメチニブ)、及びPKC阻害剤(LXS196)による、ブドウ膜黒色腫細胞株92-1の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤(化合物A)、MEK阻害剤(セルメチニブ)、及びPKC阻害剤(LXS196)による、ブドウ膜黒色腫細胞株MP41の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤(化合物B)によるいくつかのがん細胞株の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤で処理されたがん細胞株の用量応答曲線から計算された曲線下面積(AUC)を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤(化合物B)による、ブドウ膜黒色腫及び非小細胞肺がん細胞株の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤(化合物B)、MEK阻害剤(セルメチニブ)、及びPKC阻害剤(LXS196)による、ブドウ膜黒色腫細胞株92-1の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤(化合物B)、MEK阻害剤(セルメチニブ)、及びPKC阻害剤(LXS196)による、ブドウ膜黒色腫細胞株MP41の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 PKC阻害剤(LXS196)による、親細胞株及びPKC阻害剤難治性ブドウ膜黒色腫細胞株の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤(化合物B)による、親細胞株及びPKC阻害剤難治性ブドウ膜黒色腫細胞株の細胞増殖の阻害を示すグラフである。 BRG1/BRM阻害剤(化合物C)による、ブドウ膜黒色腫細胞株を移植したマウスにおける腫瘍増殖の阻害を示すグラフである。 ブドウ膜黒色腫細胞株を移植し、BRG1/BRM阻害剤(化合物C)を投与したマウス由来の腫瘍のサイズの図である。 ブドウ膜黒色腫細胞株を移植し、BRG1/BRM阻害剤(化合物C)を投与したマウスの体重変化を示すグラフである。
本開示は、BRM及び任意選択でBRG1の阻害に有用な化合物を特徴とする。これらの化合物は、例えば、がんなどのBAF関連障害(例えば、BRG1の機能喪失障害)の治療のために、BAF複合体の活性を調節するために使用されてもよい。本明細書に記載される例示的な化合物には、式Iによる構造を有する化合物であって、
Figure 0007675182000186
式中、
mが、0、1、2、又は3であり、
nが、0、1、2、3、又は4であり、
が、-S-、-SO-、-SO-、又は-S(O)(NH)-であり、
が、N又はCRであり、
が、水素又は任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
各R及び各Rが、独立して、水素、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
が、任意選択で置換された9若しくは10員の二環式ヘテロシクリル又は任意選択で置換された9若しくは10員の二環式ヘテロアリールであり、
が、存在しないか、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換された5~14員のヘテロアリール、又は任意選択で置換された4~14員のヘテロシクリルであり、
が、水素、ハロ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであり、
が、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、又は任意選択で置換されたアミノであり、Rが、水素、ハロ、シアノ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであるか、あるいはR及びRが、それらが結合している原子を一緒に組み合わさって、任意選択で置換された5~8員のヘテロシクリルを形成し、
各Rが、独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、ハロ、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルC-Cアルキル、任意選択で置換された5~14員のヘテロアリール、任意選択で置換された4~14員ヘテロシクリル、-N(R7A、又はOR7Aであり、各R7Aが、独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール、又は任意選択で置換された4~10員のヘテロシクリルであるか、あるいは2つのジェミナルR7A基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換された5~10員のヘテロアリール又は任意選択で置換された4~10員ヘテロシクリルを形成するか、あるいは2つのジェミナルR基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
が、水素、ハロ、任意選択で置換されたC-Cアルキル、又は任意選択で置換されたC-C10シクロアルキルであり、
が、水素又はハロである、化合物、
又はその薬学的に許容される塩、が含まれる。
いくつかの実施形態では、本化合物又はその薬学的に許容される塩は、表1Aの化合物1~308のうちのいずれか1つの構造を有する。いくつかの実施形態では、本化合物又はその薬学的に許容される塩は、表1Bの化合物309~856のうちのいずれか1つの構造を有する。
他の実施形態、及びこれらの化合物の生成の合成のための例示的な方法が、本明細書に記載される。
薬学的使用
本明細書に記載される化合物は、本発明の方法において有用であり、理論によって拘束されるものではないが、BAF複合体のレベル、状態、及び/又は活性を調節するために、すなわち、哺乳動物のBAF複合体内のBRG1及び/又はBRMタンパク質の活性を阻害することにより、それらの能力を発揮すると考えられる。BAF複合体関連障害には、限定されないが、BRG1の機能喪失変異関連障害が含まれる。
本発明の一態様は、がん(例えば、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、又は陰茎がん)などのBRG1の機能喪失変異に関連する障害の治療を、それを必要とする対象において行う治療する方法に関する。いくつかの実施形態では、化合物は、(a)腫瘍サイズの低減、(b)腫瘍成長率の低減、(c)腫瘍細胞死の増加、(d)腫瘍進行の低減、(e)転移数の低減、(f)転移率の低減、(g)腫瘍再発の減少、(h)対象の生存率の増加、(i)対象の無増悪生存期間の増加のうちの1つ以上(例えば、2つ以上、3つ以上、4つ以上)をもたらすのに効果的である量及び時間で投与される。
がんの治療は、腫瘍のサイズ又は体積の低減をもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍サイズは、治療前のそのサイズに対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又はそれ以上)低減される。腫瘍のサイズは、いずれの再現性のある測定手段で測定されてもよい。例えば、腫瘍のサイズは、腫瘍の直径として測定されてもよい。
がんの治療は、腫瘍の数の減少を更にもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍数は、治療前の数に対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又はそれ以上)低減される。腫瘍の数は、いずれの再現性のある測定手段で測定されてもよく、例えば、腫瘍の数は、肉眼で見えるか、又は特定の倍率(例えば、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、又は50倍)で見える腫瘍をカウントすることによって測定されてもよい。
がんの治療は、原発腫瘍部位から離れた他の組織又は器官の転移性結節の数の減少をもたらし得る。例えば、治療後、転移性結節の数は、治療前の数に対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又はそれ以上)低減される。転移性結節の数は、いずれの再現性のある測定手段で測定されてもよい。例えば、転移性結節の数は、肉眼で見えるか、又は特定の倍率(例えば、2倍、10倍、又は50倍)で見える転移性結節をカウントすることによって測定されてもよい。
がんを治療することにより、未治療の対象の集団と比較して、本発明に従って治療された対象の集団の平均生存時間の増加がもたらされ得る。例えば、平均生存時間が30日超(60日、90日、又は120日超)増加する。集団の平均生存時間の増加は、いずれの再現性のある手段で測定されてもよい。集団の平均生存時間の増加は、例えば、集団について、本発明の化合物による治療の開始後の平均生存期間の長さを計算することにより測定されてもよい。集団の平均生存時間の増加はまた、例えば、集団について、本発明の化合物の薬学的に許容される塩による治療の最初のラウンドの完了後の平均生存期間の長さを計算することによって測定されてもよい。
また、がんを治療することにより、未治療の集団と比較して、治療された対象の集団の死亡率の減少がもたらされ得る。例えば、死亡率は、2%超(例えば、5%、10%、又は25%超)減少される。治療された対象の集団の死亡率の減少は、任意の再現性のある手段で、例えば、集団について、本発明の薬学的に許容される塩による治療の開始後の単位時間当たりの疾患関連死の平均数を計算することによって測定されてもよい。集団の死亡率の減少はまた、例えば、集団について、本発明の薬学的に許容される塩による治療の最初のラウンドの完了後の単位時間当たりの疾患関連死の平均数を計算することによって測定されてもよい。
本発明によって治療され得る例示的ながんには、限定されないが、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、食道胃がん、膵臓がん、肝胆道がん、軟部組織肉腫、卵巣がん、頭頸部がん、腎細胞がん、骨がん、非ホジキンリンパ腫、前立腺がん、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、子宮頸がん、甲状腺がん、唾液腺がん、消化管神経内分泌腫瘍、子宮肉腫、消化管間質腫瘍、CNSがん、胸腺腫瘍、副腎皮質がん、虫垂がん、小腸がん、及び陰茎がんが挙げられる。
組み合わせ製剤及びその使用
本発明の化合物は、1つ以上の治療薬と組み合わせることができる。特に、治療薬は、本明細書に記載される任意のがんを治療又は予防的に治療するものであり得る。
併用療法
本発明の化合物は、単独で、又は追加の治療剤、例えば、がん若しくはそれに関連する症状を治療する他の薬剤と組み合わせて、又はがんを治療するための他の種類の治療と組み合わせて使用することができる。併用治療では、1つ以上の治療用化合物の投与量は、単独で投与した場合の標準的な投与量から低減してもよい。例えば、用量は、薬物の組み合わせ及び順列から経験的に決定してもよく、又はアイソボログラフ分析(例えば、Black et al.,Neurology 65:S3-S6,2005)によって推定してもよい。この場合、組み合わせたときの化合物の投与量は、治療効果を提供するものであるべきである。
いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、化学療法剤(例えば、細胞傷害性剤又はがんの治療に有用な他の化合物)である。これらには、アルキル化剤、代謝拮抗剤、葉酸類似体、ピリミジン類似体、プリン類似体及び関連阻害剤、ビンカアルカロイド、エピポドフィロトキシン、抗生物質、L-アスパラギナーゼ、トポイソメラーゼ阻害剤、インターフェロン、白金配位錯体、アントラセンジオン置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、アドレノコルチカン抑制剤、副腎皮質ステロイド、プロゲスチン、エストロゲン、抗エストロゲン、アンドロゲン、抗アンドロゲン、並びに性腺刺激ホルモン放出ホルモン類似体が含まれる。5-フルオロウラシル(5-FU)、ロイコボリン(LV)、イレノテカン、オキサリプラチン、カペシタビン、パクリタキセル、及びドキセタキセルも含まれる。化学療法剤の非限定的な例としては、アルキル化剤、例えば、チオテパ及びシクロホスファミド;アルキルスルホネート、例えば、ブスルファン、インプロスルファン、及びピポスルファン;アジリジン、例えば、ベンゾドパ(benzodopa)、カルボクオン(carboquone)、メツレドパ(meturedopa)、及びウレドパ(uredopa);エチレンイミン及びメチルアメルアミン(methylamelamine)、例えば、アルトレタミン(altretamine)、トリエチレンメラミン(triemylenemelamine)、トリエチレンリン酸アミド、トリエチレンチオリン酸アミド及びトリメチロールメラミン(trimethylolomelamine);アセトゲニン(特にブラタシン及びブラタシノン);カンプトセシン(合成類似体トポテカンを含む);ブリオスタチン;カリスタチン(callystatin);CC-1065(そのアドゼレシン、カルゼルシン、及びビゼレシン合成類似体を含む);クリプトフィシン(特にクリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);ドラスタチン;デュオカルマイシン(合成類似体KW-2189及びCBI-TMIを含む);エリュテロビン;パンクラスタチン;サルコディクチン(sarcodictyin);スポンジスタチン;窒素マスタード、例えば、クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミン酸化物、メルファラン、ノベンビシン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード;ニトロソ尿素、例えば、カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、及びラニムスチン;抗生物質、例えばエンジイン抗生物質(例えばカリケアミシン、特にカリケアミシンガンマII及びカリケアミシンオメガII(例えば、Agnew,Chem.Intl.Ed Engl.33:183-186(1994)を参照されたい);ダイネミシンAを含むダイネミシン;クロドロネートなどのビスホスホネート;エスペラミシン;並びにネオカルジノスタチンクロモフォア及び関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)などの抗生物質、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カミノマイシン(caminomycin)、カルジノフィリン、クロモマイシニス、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、Adriamycin(登録商標)(モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、及びデオキシドキソルビシンを含む、ドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンCなどのマイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメックス、ジノスタチン、ゾルビシン;抗代謝物、例えば、メトトレキサート及び5-フルオロウラシル(5-FU);葉酸類似体、例えば、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート;プリン類似体、例えば、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン;ピリミジン類似体、例えば、アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロキシウリジン;アンドロゲン、例えば、カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン;抗副腎剤、例えば、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;葉酸補液、例えば、フロリン酸;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン(defofamine);デメコルシン;ジアジクオン;エルホミチン(elfomithine);酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシウレア;レンチナン;ロニダイニン;マイタンシノイド、例えば、マイタンシン及びアンサミトシン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダンモール(mopidanmol);ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメト;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2-エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖複合体(JHS Natural Products,Eugene,Oreg.);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特にT-2毒素、ベラキュリンA、ロリジンA、及びアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「Ara-C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキソイド、例えば、Taxol(登録商標)パクリタキセル(Bristol-Myers Squibb Oncology、Princeton,N.J.)、ABraxane(登録商標)、発色団不含の、パクリタキセルのアルブミン操作ナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg,Ill.)、及びTaxotere(登録商標)ドキセタキセル(Rhone-Poulenc Rorer,Antony,France);クロランブシル;Gemzar(登録商標)ゲムシタビン;6-チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;白金配位錯体、例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、及びカルボプラチン;ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP-16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;Navelbine(登録商標)ビノレルビン;ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ;イバンドロネート;イリノテカン(例えば、CPT-11);トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド、例えばレチノイン酸;カペシタビン;並びに上記のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、酸、又は誘導体が挙げられる。本明細書に記載される第1の治療剤と組み合わせて投与されるカクテルにおいて、2つ以上の化学療法剤を使用することができる。併用化学療法の好適な投与レジメンは、当該技術分野で既知であり、例えば、Saltz et al.(1999)Proc ASCO 18:233a及びDouillard et al.(2000)Lancet 355:1041-7に記載されている。
いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、がん治療で使用されるサイトカイン(例えば、インターフェロン又はインターロイキン(例えば、IL-2))などの生物学的製剤である治療剤である。いくつかの実施形態では、生物学的製剤は、抗VEGF剤、例えば、ベバシズマブ(Avastin(登録商標))などの抗血管新生剤である。いくつかの実施形態では、生物学的製剤は、免疫グロブリンベースの生物学的製剤、例えば、標的をアゴナイズして抗がん応答を刺激するか、又はがんにとって重要な抗原に拮抗するモノクローナル抗体(例えば、ヒト化抗体、完全ヒト抗体、Fc融合タンパク質、又はその機能的断片)である。そのような薬剤には、Rituxan(リツキシマブ)、Zenapax(ダクリズマブ)、Simulect(バシリキシマブ)、Synagis(パリビズマブ)、Remicade(インフリキシマブ)、Herceptin(トラスツズマブ)、Mylotarg(ゲムツズマブオゾガミシン)、Campath(アレムツズマブ)、Zevalin(イブリツモマブチウキセタン)、Humira(アダリムマブ)、Xolair(オマリズマブ)、Bexxar(トシツモマブ-I-131)、Raptiva(エファリズマブ)、Erbitux(セツキシマブ)、Avastin(ベバシズマブ)、Tysabri(ナタリズマブ)、Actemra(トシリズマブ)、Vectibix(パニツムマブ)、Lucentis(ラニビズマブ)、Soliris(エクリズマブ)、Cimzia(セルトリズマブペゴル)、Simponi(ゴリムマブ)、Ilaris(カナキヌマブ)、Stelara(ウステキヌマブ)、Arzerra(オファツムマブ)、Prolia(デノスマブ)、Numax(モタビズマブ)、ABThrax(ラキシバクマブ)、Benlysta)(ベリムマブ)、Yervoy(イピリムマブ)、Adceトリス(ブレンツキシマブベドチン)、Perjeta(ペルツズマブ)、Kadcyla(Ado-トラスツズマブエムタンシン)、及びGazyva(オビヌツズマブ)が含まれる。抗体-薬物複合体も含まれる。
第2の薬剤は、非薬物治療である治療剤であってもよい。例えば、第2の治療剤は、腫瘍組織の放射線療法、凍結療法、温熱療法、及び/又は外科的切除である。
第2の薬剤は、チェックポイント阻害剤であってもよい。一実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、阻害抗体(例えば、モノクローナル抗体などの単一特異性抗体)である。抗体は、例えば、ヒト化又は完全にヒトであり得る。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、融合タンパク質、例えば、Fc受容体融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、チェックポイントタンパク質と相互作用する、抗体などの薬剤である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、チェックポイントタンパク質のリガンドと相互作用する、抗体などの薬剤である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、CTLA-4(例えば、イピリムマブ/ヤーボイ又はトレメリムマブなどの抗CTLA4抗体)の阻害剤(例えば、阻害抗体又は小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤、PD-1(例えば、ニボルマブ/Opdivo(登録商標);ペムブロリズマブ/Keytruda(登録商標);ピジリズマブ/CT-011)の阻害剤(例えば、阻害抗体又は小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、PDL1(例えば、MPDL3280A/RG7446;MEDI4736;MSB0010718C;BMS 936559)の阻害剤(例えば、阻害抗体又は小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、PDL2(例えば、AMP 224などのPDL2/Ig融合タンパク質)の阻害剤(例えば、阻害抗体又はFc融合若しくは小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、B7-H3(例えば、MGA271)、B7-H4、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160、CGEN-15049、CHK1、CHK2、A2aR、B-7ファミリーリガンド、又はこれらの組み合わせの阻害剤(例えば、阻害抗体又は小分子阻害剤)である。
本明細書に記載される組み合わせの実施形態のいずれにおいても、第1及び第2の治療剤は、同時に又は逐次的に、いずれかの順序で投与される。第1の治療剤は、第2の治療剤の直前、直後、最大1時間、最大2時間、最大3時間、最大4時間、最大5時間、最大6時間、最大7時間、最大8時間、最大9時間、最大10時間、最大11時間、最大12時間、最大13時間、14時間、最大16時間、最大17時間、最大18時間、最大19時間、最大20時間、最大21時間、最大22時間、最大23時間、最大24時間、又は最大1~7、1~14、1~21、若しくは1~30日前又は後に投与され得る。
薬学的組成物
本発明の化合物は、好ましくは、インビボでの投与に好適な生物学的に適合した形態で、哺乳動物、好ましくはヒトに投与するための薬学的組成物に製剤化される。したがって、一態様では、本発明は、好適な希釈剤、担体、又は賦形剤と混合された本発明の化合物を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の化合物は、遊離塩基の形態で、塩、溶媒和物の形態で、及びプロドラッグとして使用されてもよい。すべての形態は、本発明の範囲内である。本発明の方法に従って、当業者によって理解されるように、記載される化合物、又はその塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグは、選択された投与経路に応じて様々な形態で患者に投与され得る。本発明の化合物は、例えば、経口、非経口、頬側、舌下、鼻腔、直腸、パッチ、ポンプ、又は経皮投与により投与されてもよく、薬学的組成物はそれに応じて製剤化される。非経口投与には、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、経上皮、鼻腔、肺内、くも膜下腔内、直腸、及び局所様式の投与が含まれる。非経口投与は、選択された期間にわたる連続注入によるものであってもよい。
本発明の化合物は、例えば、不活性希釈剤又は同化性可食担体とともに経口投与することができるか、又は硬質若しくは軟質シェルゼラチンカプセルに封入することができるか、又は錠剤に圧縮することができるか、又は食事の食べ物とともに直接組み込むことができる。経口治療投与のために、本発明の化合物は、賦形剤とともに組み込まれてもよく、消化可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、及びウエハースの形態で使用されてもよい。本発明の化合物はまた、非経口的に投与されてもよい。本発明の化合物の溶液は、界面活性剤と好適に混合された水中で調製することができる。これらの調製物は、通常の保存条件及び使用条件下で、微生物の成長を防止するための保存剤を含んでもよい。好適な製剤の選択及び調製のための従来の手順及び成分は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(2003,20th ed.)及び1999年に出版されたThe United States Pharmacopeia:The National Formulary(USP 24 NF19)に記載されている。注射可能用途に好適な薬学的形態には、注射可能な滅菌溶液又は分散液の即時調製のための滅菌水溶液又は分散液及び滅菌粉末が含まれる。すべての場合で、形態は減菌でなければならず、シリンジを介して容易に投与され得る程度に流体でなければならない。鼻腔投与用の組成物は、エアロゾル、ドロップ、ゲル、及び粉末として好都合に製剤化され得る。エアロゾル製剤は、典型的には、生理学的に許容される水性又は非水性溶媒中の活性物質の溶液又は微細懸濁液を含み、通常、噴霧装置とともに使用するためカートリッジ又はリフィルの形態をとることができる密閉容器内に滅菌形態で、単回又は複数回投与量で提供される。あるいは、密封容器は、使用後の廃棄を意図した、計量弁が取り付けられた単回用量の鼻腔吸入器又はエアロゾルディスペンサーなどの単一分配装置であってもよい。剤形がエアロゾルディスペンサーを含む場合、それは、圧縮空気などの圧縮ガス又は有機推進剤であり得る推進剤を含む。エアロゾル剤形は、ポンプ噴霧器の形態をとることもできる。頬側又は舌下投与に好適な組成物には、有効成分が、担体とともに製剤化される、錠剤、ロゼンジ、及びトローチ(pastilles)が含まれる。直腸投与用の組成物は、好都合に、従来の坐剤基剤を含む坐剤の形態である。本明細書に記載される化合物は、例えば、腫瘍内注射として腫瘍内に投与されてもよい。腫瘍内注射は、腫瘍血管への直接注射であり、個別の固形の接近可能な腫瘍に対して特に企図される。局所、領域、又は全身投与も適切であり得る。本明細書に記載される化合物は、例えば、およそ1cm間隔で間隔をあけて、腫瘍に注射又は複数回注射を投与することにより有利に接触させることができる。外科的介入の場合、本発明は、手術不能の腫瘍を切除に供するためなど、手術前に使用することができる。連続投与はまた、適切な場合、例えば、カテーテルを腫瘍又は腫瘍血管に埋め込むことにより適用され得る。
本発明の化合物は、本明細書に記述されるように、動物、例えば、ヒトに、単独で又は薬学的に許容される担体と組み合わせて投与され得、その比率は、化合物の溶解度及び化学的性質、選択された投与経路、並びに標準的な薬務によって決定される。
投与量
本発明の化合物、及び/又は本発明の化合物を含む組成物の投与量は、化合物の薬力学的特性;投与の様式;レシピエントの年齢、健康、及び体重;症状の性質及び程度;治療の頻度、及びもしあれば併用治療の種類;並びに治療される動物における化合物のクリアランス率などの多くの要因に応じて変化し得る。当業者は、上記の要因に基づいて適切な投与量を決定することができる。本発明の化合物は、最初に好適な投与量で投与されてもよく、この量を、臨床応答に応じて、必要次第で調整してもよい。概して、本発明の化合物が、例えば、0.05mg~3000mgの毎日用量でヒトに投与される場合、満足な結果を得ることができる。0.05mgから3000mgの間の1日用量でヒトに投与される場合、用量範囲には、例えば、10~1000mgが含まれる。
あるいは、患者の体重を使用して投与量を計算することができる。例えば、患者に投与される化合物又はその薬学的組成物の用量は、0.1~100mg/kgの範囲であってもよい。
以下のスキーム及び本明細書の他の箇所で使用される定義は、以下である:
Figure 0007675182000187
Figure 0007675182000188
材料
特に明記しない限り、すべての材料は、商業的供給者から入手し、更に精製せずに使用した。空気又は湿気に敏感な試薬が関与するすべての反応は、窒素雰囲気下で行った。
表1Cは、本明細書に記載の方法を使用して調製した本発明の化合物を列挙する。
Figure 0007675182000189
Figure 0007675182000190
Figure 0007675182000191
Figure 0007675182000192
Figure 0007675182000193
材料
特に明記しない限り、すべての材料は、商業的供給者から入手し、更に精製せずに使用した。空気又は湿気に敏感な試薬が関与するすべての反応は、窒素雰囲気下で行った。
実施例1.中間体の調製
中間体1.2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド
Figure 0007675182000194
ステップ1:4-ブロモ-2-メルカプト安息香酸メチルの調製
DMF(1L)中の4-ブロモ-2-フルオロ-安息香酸メチル(100g、429.12mmol)の溶液に、硫化ナトリウム(33.49g、429.1mmol、18.0mL)を加え、混合物を30℃で16時間撹拌した。混合物を水(6000mL)に注ぎ入れた後、pHを2NのHClで約3に調整した。混合物をMTBE(3000mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(3000mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、黄色油状の4-ブロモ-2-メルカプト安息香酸メチル(103g、粗)を得て、これを更に精製せずに次のステップに使用した。
H NMR(400 MHz,DMSO_d6)δ=7.91(d,J=1.6 Hz,1H),7.83-7.81(m,1H),7.43-7.40(m,1H),5.58(br s,1H),3.83(s,3H)ppm
ステップ2:(4-ブロモ-2-メルカプトフェニル)メタノールの調製
THF(1000mL)中の4-ブロモ-2-メルカプト安息香酸メチル(103g、416.82mmol)の混合物に、LiAlH(15.82g、416.82mmol)を、N下0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を1NのHCl(2000mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2000mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2000mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、黄色油状の(4-ブロモ-2-メルカプトフェニル)メタノール(88g、粗)を得て、これを更に精製せずに次のステップに使用した。
H NMR(400 MHz,DMSO_d6)δ=7.59(s,1H),7.32(d,J=1.2 Hz,2H),5.56-5.36(m,2H),4.39(s,2H)ppm
ステップ3:(4-ブロモ-2-(ビニルチオ)フェニル)メタノール及び(4-ブロモ-2-((2-ブロモエチル)チオ)フェニル)メタノールの調製
DMF(1700mL)中の(4-ブロモ-2-メルカプトフェニル)メタノール(85g、387.95mmol)の混合物に、KCO(160.9g、1.16mol)及び1,2-ジブロモエタン(218.6g、1.16mol、87.8mL)を加え、混合物を25℃で1時間撹拌した。次に、混合物を70℃で更に24時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl(10L)に注ぎ入れ、EA(3000mL*2)で抽出した。合わせた有機物をブライン(4000mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=50/1から5/1)により精製した。画分を真空濃縮して、黄色油状の(4-ブロモ-2-(ビニルチオ)フェニル)メタノール(33.5g、136.66mmol、収率35%)及び(4-ブロモ-2-((2-ブロモエチル)チオ)フェニル)メタノール(10g、30.67mmol、収率8%)を得た。
(4-ブロモ-2-(ビニルチオ)フェニル)メタノール:
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=7.55(s,1H),7.45(d,J=2 Hz,1H),7.43(d,J=2 Hz,1H),6.49-6.42(m,1H),5.45(d,J=9.6 Hz,1H),5.32(d,J=10.4 Hz,1H),4.73(s,2H)ppm.
(4-ブロモ-2-((2-ブロモエチル)チオ)フェニル)メタノール:
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=7.46(s,1H),7.33(d,J=2 Hz,1H),7.09(d,J=2 Hz,1H),6.67(s,2H),3.41-3.38(m,2H),3.25-3.23(m,1H)ppm.
ステップ4:(4-ブロモ-2-(ビニルスルホニル)フェニル)メタノールの調製
MeOH(350mL)及びHO(350mL)中の(4-ブロモ-2-(ビニルチオ)フェニル)メタノール(35.5g、144.82mmol)の混合物に、Oxone(登録商標)(133.54g、217.23mmol)を加え、混合物を25℃で2時間撹拌した。水(1500mL)を加え、混合物をEtOAc(1500mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(1000mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、黄色固体状の(4-ブロモ-2-ビニルスルホニル-フェニル)メタノール
(38.5g、粗)を得て、これを更に精製せずに次のステップに使用した。
H NMR(400 MHz,DMSO_d6)δ=7.98-7.95(m,2H),7.77-7.75(m,1H),7.22-7.15(m,1H),6.43-6.39(m,1H),6.31(d,J=10.0 Hz,1H),5.62-5.59(m,1H),4.75(d,J=5.2 Hz,2H)ppm
ステップ5:8-ブロモ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン1,1-ジオキシドの調製
DMF(1000mL)中の(4-ブロモ-2-ビニルスルホニル-フェニル)メタノール(38.5g、138.9mmol)の混合物に、NaH(11.11g、277.84mmol、純度60%)を、N下0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を、飽和NHCl(2L)に注ぎ入れ、EA(2000mL*2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2000mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、PE:EtOAc=50:1から5:1)により精製し、真空濃縮して、白色固体状の8-ブロモ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン1,1-ジオキシド(26.5g、95.62mmol、収率69%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO_d6)δ=7.99(d,J=2.0 Hz,1H),7.92-7.90(m,1H),7.55(d,J=8.0 Hz,1H),4.88(s,2H),4.20-4.17(m,2H),3.68-3.66(m,2H)ppm
ステップ6:2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド(中間体1)の調製
DMSO(90mL)及びHO(9mL)中の8-ブロモ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン 1,1-ジオキシド(8.8g、31.75mmol)の混合物に、1,3-ビス(ビシクロヘキシルホスフィノ)プロパンビス(テトラフルオロボレート)(3.89g、6.35mmol)、KCO(6.58g、47.63mmol)、及びPd(OAc)(712.90mg、3.18mmol)を加えた。混合物をCOで3回パージした後、CO(15psi)下100℃で4時間撹拌した。水(3000mL)を加え、混合物をEtOAc(500mL×2)で抽出した後、有機相を廃棄した。水層を1NのHClでpH約3に調整した。次に、混合物をEA(500mL*5)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2000mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗物質をMTBE(20mL*2)により洗浄した後、濾過し、濾過ケーキを蒸発乾固させて、白色固体状の2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(15g、61.92mmol、収率65%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=8.43(s,1H),8.20-8.18(m,1H),7.72-7.70(m,1H),4.96(s,2H),4.23-4.20(m,2H),3.67-3.66(m,2H)ppm.
中間体2.3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド
Figure 0007675182000195
ステップ1:5-ブロモ-3-メルカプトピコリン酸メチルの調製
DMF(10mL)中の5-ブロモ-3-フルオロ-ピリジン-2-カルボン酸メチル(1g、4.27mmol)の溶液にNaS(333.49mg、4.27mmol)を加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。同じバッチの3つを合わせ、一緒に精製した。混合物を水(50mL)で希釈し、1NのHCl水溶液でpH=5に調整した。混合物をEA(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)により洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、褐色油状の5-ブロモ-3-メルカプトピコリン酸メチル(3.3g、粗)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=247.8/249.8
ステップ2:(5-ブロモ-3-メルカプトピリジン-2-イル)メタノールの調製
THF(33mL)中の5-ブロモ-3-メルカプトピコリン酸メチル(3.3g、13.30mmol)の溶液に、LiAlH(504.8mg、13.30mmol)を0℃で加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、1NのHCl水溶液でpH=6に調節した。次に、混合物をEA(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、褐色油状の(5-ブロモ-3-メルカプトピリジン-2-イル)メタノール(1.66g、7.54mmol)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=219.8/221.8.
ステップ3:(5-ブロモ-3-(ビニルチオ)ピリジン-2-イル)メタノールの調製
DMF(15mL)中の(5-ブロモ-3-メルカプトピリジン-2-イル)メタノール(1.66g、7.54mmol)の溶液に、KCO(3.13g、22.63mmol)及び1,2-ジブロモエタン(7.08g、37.71mmol、2.85mL)を加えた。混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、EA(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);20gのSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0から100%の酢酸エチル/石油エーテルの溶出液)により精製した。溶出液を濃縮、褐色油状の(5-ブロモ-3-(ビニルチオ)ピリジン-2-イル)メタノール(600mg、2.44mmol、収率32%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=245.9/247.9.
HNMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.53(d,J=2.0 Hz,1H),7.92(d,J=2.0 Hz,1H),6.81-6.74(m,1H),5.64-5.51(m,2H),5.32-5.29(m,1H),4.54(d,J=6.0 Hz,2H)ppm.
ステップ4:(5-ブロモ-3-(ビニルスルフィニル)ピリジン-2-イル)メタノールの調製
MeOH(6mL)中の(5-ブロモ-3-(ビニルチオ)ピリジン-2-イル)メタノール(600mg、2.44mmol)の溶液に、水(6mL)中のOxone(登録商標)(824.27mg、1.34mmol)を0℃で緩徐に加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を飽和NaSO水溶液(30mL)によりクエンチし、EA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gのSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0から100%の酢酸エチル/石油エーテルの溶出液)により精製した。溶出液を濃縮して、無色油状の(5-ブロモ-3-(ビニルスルフィニル)ピリジン-2-イル)メタノール(500mg、1.91mmol、収率78.25%)を得た。
HNMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.74(d,J=2.4 Hz,1H),8.17(d,J=2.0 Hz,1H),7.18-7.12(m,1H),6.09-6.02(m,2H),5.95(d,J=9.6 Hz,1H),4.85-4.78(m,1H),4.73-4.66(m,1H)ppm.
ステップ5:8-ブロモ-3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン 1-オキシドの調製
DMF(5mL)中の(5-ブロモ-3-(ビニルスルフィニル)ピリジン-2-イル)メタノール(500mg、1.91mmol)の溶液に、NaH(152.59mg、3.81mmol、純度60%)を0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。混合物を、飽和NHCl水溶液(30mL)によりクエンチし、EA(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12gのSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0から10%の酢酸エチル/石油エーテルの溶出液)により精製した。溶出液を濃縮して、無色油状の8-ブロモ-3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン1-オキシド(350mg、1.34mmol、収率70%)を得た。
HNMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.75(d,J=2.4 Hz,1H),8.19(d,J=2.0 Hz,1H),4.91-4.74(m,2H),4.43-4.34(m,1H),4.21-4.18(m,1H),3.65-3.56(m,1H),3.49-3.44(m,1H)ppm.
ステップ6:3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン-8-カルボン酸 1-オキシドの調製
DMSO(4mL)及び水(120.27mg、6.68mmol、120.27uL)中の8-ブロモ-3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン1-オキシド(350mg、1.34mmol)の溶液に、1,3-ビス(ビシクロヘキシルホスフィノ)プロパンビス(テトラフルオロボレート)(81.75mg、133.52μmol)、KCO(276.82mg、2.00mmol)、及びPd(OAc)(29.98mg、133.52μmol)を加えた。混合物を脱気し、COで3回パージした。混合物を、CO(15psi)雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、DMSO(2mL)及び水(2mL)により洗浄した。次に、濾液を、1NのHCl水溶液でpH=6に調整した。濾得を逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製した。溶出液を濃縮してACNを除去し、凍結乾燥させて、白色固体状の3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン-8-カルボン酸 1-オキシド(70mg、0.262mmol、収率20%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=227.9.
HNMR(400 MHz,DMSO-d)δ=9.03(d,J=2.0 Hz,1H),8.51(d,J=2.0 Hz,1H),5.01-4.88(m,2H),4.43-4.41(m,1H),4.18-4.15(m,1H),3.63-3.62(m,2H),3.52-3.48(m,2H)ppm.
ステップ7:3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(中間体2)の調製
MeOH(0.7mL)中の3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン-8-カルボン酸 1-オキシド(70mg、0.309mmol)の溶液に、水(0.7mL)中のOxone(登録商標)(284.07mg、462.07μmol)を0℃で加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を濾過した。濾過ケーキをMeOH(5mL)により洗浄した。次に、濾液を飽和NaSO溶液によりクエンチした。次に、溶液を逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製した。溶出液を濃縮してACNを除去し、凍結乾燥させて、白色固体状の3,5-ジヒドロ-2H-[1,4]オキサチエピノ[6,5-b]ピリジン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(36mg、136.16μmol、収率44%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=243.9.
中間体3.3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサチエピン-7-カルボン酸 5,5-ジオキシド
Figure 0007675182000196
ステップ1:3-クロロスルホニル-4-ヒドロキシ-安息香酸の調製
HSOCl(31mL)の溶液に、4-ヒドロキシ安息香酸(5.5g、39.82mmol)を滴加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物に、氷水(300mL)を緩徐に滴加した。混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空濃縮して、残留物を得た。粗生成物は、PE(30mL)により20℃で30分間研和して、白色固体状の3-クロロスルホニル-4-ヒドロキシ-安息香酸(4.5g、13.72mmol、収率74%)を得た。
HNMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.09-8.06(m,1H),7.82-7.75(m,1H),6.89-6.81(m,1H)ppm.
ステップ2:4-ヒドロキシ-3-メルカプト安息香酸の調製
トルエン(20mL)中の3-クロロスルホニル-4-ヒドロキシ-安息香酸(1g、4.23mmol)の溶液に、PPh(3.88g、14.79mmol)を少しずつ加えた。混合物を90℃で2時間撹拌した。10%のNaOH溶液(20mL)を加えて、反応をクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。水相を、1NのHClでpH2に調整した。混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空濃縮して、黄色油状の4-ヒドロキシ-3-メルカプト安息香酸(0.62g、3.64mmol、収率86.21%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=12.34(s,1H),7.89-7.83(m,1H),7.61-7.52(m,1H),6.90-6.83(m,1H),5.01(s,1H)ppm.
ステップ3:4-ヒドロキシ-3-メルカプト安息香酸メチルの調製
MeOH(5mL)中の4-ヒドロキシ-3-メルカプト安息香酸(0.6g、3.53mmol)の溶液に、HSO(352.84mg、3.53mmol、191.76uL、純度98%)を滴加した。混合物を70℃で40時間撹拌した。水(20mL)を加えて、反応をクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL*3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空濃縮して、白色固体状の4-ヒドロキシ-3-メルカプト安息香酸(0.6g、粗)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=11.30(s,1H),8.07-8.01(m,1H),7.77-7.71(m,1H),6.99-6.95(m,1H),3.80-3.78(m,3H)ppm.
ステップ4:3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサチエピン-7-カルボン酸メチルの調製
DMF(5mL)中の4-ヒドロキシ-3-メルカプト安息香酸メチル(0.1g、542.85μmol、1等量)の溶液に、CsCO(884.36mg、2.71mmol)を加え、1,3-ジブロモプロパン(109.6mg、0.543mmol、55uL)を滴加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。水(20mL)を加えて、反応をクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空濃縮して、残留物を得た。残留物を分取TLC(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製し、溶出液を真空濃縮して、黄色油状の3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサチエピン-7-カルボン酸メチル(65mg、0.274mmol、収率51%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=225.1.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.09-8.02(m,1H),7.83-7.74(m,1H),7.03-6.94(m,1H),4.45-4.34(m,2H),3.93-3.84(m,3H),3.10-2.98(m,2H),2.34-2.22(m,2H)ppm.
ステップ5:3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサチエピン-7-カルボン酸メチル5,5-ジオキシドの調製
MeOH(5mL)及びHO(5mL)中の3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ベンゾオキサチエピン-7-カルボン酸メチル(60mg、267.53μmol)の混合物に、Oxone(登録商標)(493.40mg、802.58μmol)を加えた後、混合物を20℃で16時間撹拌した。飽和NaSO(30mL)を加えて、反応をクエンチした。混合物をDCM(30mL×5)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空濃縮して、黄色油状の3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサチエピン-7-カルボン酸メチル5,5-ジオキシド(66mg、0.257mmol、収率96%)を得た。
H NMR(400 MHz,CDCl3)δ=8.73-8.60(m,1H),8.32-8.16(m,1H),7.26-7.23(m,1H),4.43-4.30(m,2H),3.97-3.91(m,3H),3.48-3.36(m,2H),2.53-2.41(m,2H)ppm.
ステップ6:3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサチエピン-7-カルボン酸 5,5-ジオキシド(中間体3)の調製
MeOH(3mL)及びHO(3mL)中の3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサチエピン-7-カルボン酸メチル5,5-ジオキシド(65mg、0.254mmol)の混合物に、NaOH(30.44mg、0.761mmol)を滴加した後、混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を真空濃縮して、残留物を得た。残留物をEA(10mL)及び1NのNaOH溶液(10mL)で分配した。水層を1NのHCl溶液でpH1に調整し、EA(10mL×3)で抽出した。合わせた有機相を真空濃縮して、黄色固体状の3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサチエピン-7-カルボン酸5,5-ジオキシド(60mg、0.248mmol、収率98%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+Na]+=265.2.
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=8.42-8.30(m,1H),8.21-8.10(m,1H),7.41-7.29(m,1H),4.34-4.22(m,2H),2.31-2.22(m,2H),1.81-1.71(m,2H)ppm.
中間体4.6-クロロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド
Figure 0007675182000197
ステップ1:4-ブロモ-2-クロロ-6-フルオロ安息香酸メチルの調製
MeOH(90mL)中の4-ブロモ-2-クロロ-6-フルオロ安息香酸(10g、39.46mmol)の溶液に、濃縮HSO(18.4g、187.60mmol、10mL)を緩徐に加えた後、混合物を70℃で8時間撹拌した。混合物を真空濃縮して、一部のMeOHを除去した後、飽和NaHCO(200mL)に注ぎ入れ、次にEA(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、無色油状の4-ブロモ-2-クロロ-6-フルオロ安息香酸メチル(9.2g、粗)を得て、これを次のステップに直接使用した。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.87-7.76(m,2H),3.91(s,3H)ppm.
ステップ2:4-ブロモ-2-クロロ-6-メルカプト安息香酸メチルの調製
DMF(72mL)中の4-ブロモ-2-クロロ-6-フルオロ安息香酸メチルメチル(7.2g、26.92mmol)の溶液にNaS(2.10g、26.92mmol)を加えた後、混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を水(300mL)で希釈した後、得られた混合物を1NのHCl溶液でpH3に酸性化し、EA(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(250mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、黄色油状の4-ブロモ-2-クロロ-6-メルカプト安息香酸メチル(7g、粗)を得て、粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:(4-ブロモ-2-クロロ-6-メルカプトフェニル)メタノールの調製
THF(90mL)中の4-ブロモ-2-クロロ-6-メルカプト安息香酸メチルメチル(9g、31.97mmol)の混合物に、LiAlH(1.33g、35.16mmol)を0℃で加えた後、混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物をHCl(1N、200mL)に注ぎ入れた後、EA(250mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、無色油状の(4-ブロモ-2-クロロ-6-メルカプトフェニル)メタノール(5.8g、粗)を得た。
ステップ4:(4-ブロモ-2-クロロ-6-(ビニルチオ)フェニル)メタノールの調製
DMF(110mL)中の(4-ブロモ-2-クロロ-6-メルカプトフェニル)メタノール(5.7g、22.48mmol)の混合物に、KCO(9.32g、67.44mmol)及び1,2-ジブロモエタン(21.12g、112.41mmol、8.5mL)を加えた後、混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、EA(100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1から1:1、SiO)により精製して、溶出物を蒸発させて、無色油状の(4-ブロモ-2-クロロ-6-(ビニルチオ)フェニル)メタノール(2.7g、9.66mmol、収率43%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.65(d,J=2.0 Hz,1H),7.42(d,J=2.0 Hz,1H),6.78-6.71(m,1H),5.61-5.52(m,2H),5.25-5.23(m,1H),4.62(d,J=5.2 Hz,2H)ppm
ステップ5:3-クロロ-4-(ヒドロキシメチル)-5-(ビニルチオ)安息香酸メチルの調製
MeOH(20mL)及びTEA(10mL)中の(4-ブロモ-2-クロロ-6-(ビニルチオ)フェニル)メタノール(1000mg、3.58mmol)の混合物に、Pd(OAc)(80.30mg、357.68μmol)及びXPhos(341mg、0.715mmol)を加えた後、混合物を脱気し、CO(15psi)で3回脱気し、次に混合物を、CO(15psi)雰囲気下、70℃で8時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EA(15mL×3)で抽出し、合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、粗生成物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=20/1から5/1)により精製した。画分を真空濃縮して、白色固体状の3-クロロ-4-(ヒドロキシメチル)-5-(ビニルチオ)安息香酸(650mg、2.36mmol、収率66%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.83(d,J=1.6 Hz,1H),7.80(d,J=1.6 Hz,1H),6.74-6.67(m,1H),5.62-5.51(m,2H),5.36-5.33(m,1H),4.70(d,J=5.2 Hz,2H),3.87(s,3H)ppm
ステップ6:3-クロロ-4-(ヒドロキシメチル)-5-(ビニルスルホニル)安息香酸メチルの調製
O(5mL)及びMeOH(5mL)中の3-クロロ-4-(ヒドロキシメチル)-5-(ビニルチオ)安息香酸メチル(500mg、1.93mmol)の混合物に、Oxone(登録商標)(3.56g、5.80mmol)を加え、混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を水(200mL)で希釈した後、EA(250mL×2)で抽出し、合わせた有機溶液を飽和NaSO(150mL×2)及びブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、黄色油状の3-クロロ-4-(ヒドロキシメチル)-5-ビニルスルホニル-安息香酸メチル(560mg、粗)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=273.0
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.42(d,J=1.6 Hz,1H),8.27(d,J=1.6 Hz,1H),7.34-7.27(m,1H),6.47-6.31(m,2H),5.52-5.49(m,2H),4.98(d,J=5.2 Hz,2H),3.91(s,3H)ppm.
ステップ7:6-クロロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド(中間体4)の調製
THF(18mL)中の3-クロロ-4-(ヒドロキシメチル)-5-ビニルスルホニル-安息香酸メチル(560mg、1.93mmol)の混合物に、NaH(154.09mg、3.85mmol、純度60%)を0℃で加え、混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を水(10mL)及びMeOH(5mL)で希釈した後、25℃で15分撹拌し、得られた混合物を水(100mL)で希釈し、HCl(1N)でpH2に酸性化し、得られた溶液をEA(150mL×2)で抽出し、合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、白色固体状の6-クロロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(300mg、粗)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=13.91-13.84(m,1H),8.38(d,J=1.6 Hz,1H),8.22(d,J=1.6 Hz,1H),5.19(s,2H),4.23-4.21(m,2H),3.79-3.77-3.74(m,2H)ppm.
中間体5:6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド
Figure 0007675182000198
ステップ1:4-ブロモ-2-フルオロ-6-((4-メトキシベンジル)チオ)安息香酸メチルの調製
DMF(50mL)中の4-ブロモ-2,6-ジフルオロ-安息香酸メチル(5g、19.92mmol)及び(4-メトキシフェニル)メタンチオール(3.07g、19.92mmol、2.77mL)の混合物に、CsCO(12.98g、39.84mmol)を加えた後、混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を水(400mL)で希釈し、EA(200mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(200mL×2)で洗浄した後、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、黄色油状の4-ブロモ-2-フルオロ-6-((4-メトキシベンジル)チオ)安息香酸メチル(9g、粗)を得て、これを次のステップに直接使用した。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.54-7.51(m,2H),7.29-7.26(m,2H),6.90-6.87(m,2H),4.29(s,2H),3.83(s,3H),3.73-3.72(m,3H)ppm.
ステップ2:4-ブロモ-2-フルオロ-6-メルカプト安息香酸メチルの調製
TFA(138.60g、1.22mol、90mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-6-((4-メトキシベンジル)チオ)安息香酸メチル(9g、23.36mmol)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。混合物を蒸発させた後、飽和NaHCOでpH7に中和した。次に、混合物をEA(200mL)で抽出した。有機層を分離させ、無水NaSOで乾燥させた。有機相を真空濃縮し、黄色油状の4-ブロモ-2-フルオロ-6-メルカプト安息香酸メチル(6g、粗)を得て、これを次のステップに直接使用した。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.77-7.61(m,2H),3.93(s,3H)ppm.
ステップ3:(4-ブロモ-2-フルオロ-6-メルカプトフェニル)メタノールの調製
THF(34mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-6-メルカプト安息香酸メチル(3.4g、12.83mmol)の混合物に、LiAlH(535.5mg、14.11mmol)を加えた後、混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を1NのHCl(100mL)でクエンチし、EA(50mL)で抽出した。有機層を分離させ、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、黄色油状の(4-ブロモ-2-フルオロ-6-メルカプトフェニル)メタノール(3g、粗)を得て、これを次のステップに直接使用した。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.51(s,1H),7.32-7.24(m,1H),4.45(d,J=1.2 Hz,2H)
ステップ4:(4-ブロモ-2-フルオロ-6-(ビニルチオ)フェニル)メタノールの調製
DMF(60mL)中の(4-ブロモ-2-フルオロ-6-メルカプトフェニル)メタノール(3g、12.65mmol)、KCO(5.25g、37.96mmol)の混合物に、1,2-ジブロモエタン(11.89g、63.27mmol)を加えた後、混合物を25℃で15時間撹拌した。混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、EA(100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1、SiO)により精製し、溶出液を蒸発させて、無色油状の(4-ブロモ-2-フルオロ-6-(ビニルチオ)フェニル)メタノール(1.6g、6.08mmol、収率48%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.47-7.44(m,1H),7.30-7.29(m,1H),6.77-6.70(m,1H),5.59-5.52(m,2H),5.22-5.20(m,1H),4.51-4.46(m,2H)ppm
ステップ5:(4-ブロモ-2-フルオロ-6-(ビニルスルフィニル)フェニル)メタノールの調製
DCM(12mL)中の(4-ブロモ-2-フルオロ-6-(ビニルチオ)フェニル)メタノール(800mg、3.04mmol)の混合物に、m-CPBA(678.98mg、3.34mmol、純度85%)を0℃で加えた後、混合物を25℃で1時間撹拌した。飽和NaSO水溶液(20mL)を0℃で加えることにより、反応混合物をクエンチした後、HO(20mL)で希釈し、EA(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン100mLで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=20/1から1/1)により精製した。画分を真空濃縮して、黄色固体状の(4-ブロモ-2-フルオロ-6-(ビニルスルフィニル)フェニル)メタノール(690mg、2.47mmol、収率81%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[79BrM+H]=278.9
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.74-7.71(m,1H),7.61-7.60(m,1H),7.12-7.06(m,1H),6.05-5.92(m,2H),5.85-5.82(m,1H),4.75-4.71(m,1H),4.63-4.58(m,1H)ppm
ステップ6:8-ブロモ-6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン 1-オキシドの調製
DMF(40mL)中の(4-ブロモ-2-フルオロ-6-(ビニルスルフィニル)フェニル)メタノール(650mg、2.33mmol)の混合物に、NaH(186.3mg、4.66mmol、純度60%)を0℃で加えた後、混合物を0℃で1時間撹拌した。反応溶液を飽和NHCl水溶液50mLでクエンチし、EA(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=10/1から1/1)により精製し、溶出液を減圧濃縮して、白色固体状の8-ブロモ-6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン1-オキシド(350mg、1.25mmol、収率54%)を得た。
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=7.79(m,1H),7.38-7.35(m,1H),5.13(d,J=14.4 Hz,1H),4.49-4.34(m,3H),3.47-3.41(m,1H),3.26-3.21(m,1H)ppm.
ステップ7:6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1-オキシドの調製
DMSO(4mL)及びHO(0.2mL)中の8-ブロモ-6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン 1-オキシド(320mg、1.15mmol)、Pd(OAc)(12.87mg、57.32μmol)、及びビシクロヘキシル(3-ビシクロヘキシルホスファニウムイルプロピル)ホスホニウム;ジテトラフルオロボレート(70.19mg、114.64μmol)の混合物に、KCO(475.33mg、3.44mmol)を加えた後、混合物を、CO(15psi)下、100℃で4時間撹拌した。混合物を水(50mL)で希釈し、EA(30mL×3)で抽出した。水層をHCl溶液(2M)によりpH=3に酸性化し、EA(100mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、白色固体状の6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1-オキシド(210mg、粗)を得て、これを次のステップに直接使用した。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=244.9
ステップ8:6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド(中間体5)の調製
MeOH(4mL)及びHO(4mL)中の6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1-オキシド(210.00mg、859.81μmol)の混合物に、Oxone(登録商標)(634.30mg、1.03mmol)を加えた後、混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を水(50mL)で希釈した後、EA(30mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(40mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、白色固体状の6-フルオロ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(220mg、粗)を得て、これを次のステップに直接使用した。
中間体6及び7.(R)-2-メチル-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド及び(S)-2-メチル-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド
Figure 0007675182000199
ステップ1:8-ブロモ-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン 1,1-ジオキシドの調製
DMF(5mL)中の8-ブロモ-2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン1,1-ジオキシド(380mg、1.37mmol、641.03uL)の溶液に、NaH(65.82mg、1.65mmol、純度60%)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次に、MeI(233.55mg、1.65mmol、102.43uL)を0℃で緩徐に加えた。混合物を25℃で1.5時間撹拌した。混合物を飽和NHCl溶液(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、残留物を得た。残留物を逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製した。溶出液を濃縮してMeCNを除去し、凍結乾燥させて、白色固体状の8-ブロモ-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン1,1-ジオキシド(100mg、309.11μmol、収率23%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=291.0/292.9
HNMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.99(d,J=2.0 Hz,1H),7.95-7.92(m,1H),7.56(d,J=8.0 Hz,1H),4.87(s,2H),4.27-4.23(m,1H),4.00-3.95(m,1H),3.71-3.62(m,1H),1.14(d,J=7.2 Hz,3H)ppm.
ステップ2:2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシドの調製
DMSO(1mL)及びHO(30.95mg、1.72mmol、31μL)中の8-ブロモ-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン 1,1-ジオキシド(100mg、343.45μmol)の溶液に、1,3-ビス(ビシクロヘキシルホスフィノ)プロパンビス(テトラフルオロボレート)(21.03mg、34.35μmol)、KCO(71.20mg、515.18μmol)、及びPd(OAc)(7.71mg、34.35μmol)を加えた。フラスコを脱気し、COで3回パージした。混合物を、CO(15psi)雰囲気下、100℃で4時間撹拌した。混合物を濾過し、EA(2mL)及び水(2mL)により洗浄した。次に、混合物を水(5mL)で希釈し、EA(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層を廃棄した。水相を、1NのHCl水溶液でpH=6に調整した。次に、水相をEA(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL×2)により洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、白色固体状の2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(80mg、0.290mol、収率85%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=256.9.
HNMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.44(d,J=1.6 Hz,1H),8.22-8.19(m,1H),7.72(d,J=8.0 Hz,1H),4.95(s,2H),4.29-4.25(m,1H),4.03-3.98(m,1H),3.72-3.60(m,1H),1.14(d,J=6.8 Hz,3H)ppm.
ステップ3:(R)-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド(中間体6)及び(S)-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(中間体7)の調製
ラセミ2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシドを、SFC(カラム:Daicel ChiralPak IG(250×30mm、10um);移動相:[0.1%NH3H2O MEOH];B%:30%から30%,3.0;85分)により分離させた。溶出液を濃縮して、大部分の溶媒を除去し、FAでpH=6に調整した。次に、混合物をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、白色固体状の(R)-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(35mg、0.136mmol、収率44%)及び白色固体状の(S)-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(40mg、0.156mmol、収率50.00%)を得た。立体化学を任意に割り当てた。
(R)-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド(中間体6):
LCMS(ESI)m/z:[M+Na]=279.1.
キラルSFC:IG-3_5CM_MEOH(DEA)_5_40_3ML_T35.M;Rt=1.729分.
(S)-2-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド(中間体7):
LCMS(ESI)m/z:[M+Na]=279.1.
キラルSFC:IG-3_5CM_MEOH(DEA)_5_40_3ML_T35.M;Rt=1.897分.
中間体8.6,7,8,9-テトラヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸5,5-ジオキシド
Figure 0007675182000200
ステップ1:2-ブロモ-5-クロロ-ピリジン-3-チオールの調製
DMF(20mL)中の2-ブロモ-5-クロロ-3-フルオロ-ピリジン(1.3g、6.18mmol、1等量)の混合物に、NaS(482.14mg、6.18mmol、259.22μL)を、N下25℃で一度に加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物を(100mL)に注ぎ入れた。混合物にHCl水溶液(2M)を加えてpH=3に調整した。水相を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、黄色固体状の2-ブロモ-5-クロロ-ピリジン-3-チオール(1.2g、5.35mmol、収率86.52%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[79BrM+H]=225.8.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.33-8.23(m,1H),8.17-8.08(m,1H)ppm.
ステップ2:2-ブロモ-3-(ブト-3-エン-1-イルチオ)-5-クロロピリジンの調製
THF(10mL)中の2-ブロモ-5-クロロ-ピリジン-3-チオール(1.2g、5.35mmol)及びブト-3-エン-1-オール(385.41mg、5.35mmol、459.91μL)の混合物に、PPh(2.10g、8.02mmol)、続いてDEAD(1.40g、8.02mmol、1.46mL)を、N下0℃で滴加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物を水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製した。溶出液を濃縮して、黄色油状の2-ブロモ-3-(ブト-3-エン-1-イルチオ)-5-クロロピリジン(1.2g、4.31mmol、収率81%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[79BrM+H]=277.9.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.05-7.99(m,1H),7.34-7.28(m,1H),5.88-5.73(m,1H),5.16-5.01(m,2H),2.99-2.86(m,2H),2.48-2.35(m,2H)ppm.
ステップ3:3-(ブト-3-エン-1-イルチオ)-5-クロロ-2-ビニルピリジンの調製
ジオキサン(12mL)及びHO(3mL)中の2-ブロモ-3-(ブト-3-エン-1-イルチオ)-5-クロロピリジン(860mg、3.09mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(1.24g、9.26mmol)、Pd(dtbpf)Cl(201.19mg、308.69μmol)、及びKPO(1.97g、9.26mmol)の混合物を、N下80℃で1時間撹拌した。混合物をHO(100mL)に注ぎ入れ、EA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE-PE/EA=20/1)により精製した。溶出液を減圧濃縮して、黄色油状の3-(ブト-3-エン-1-イルチオ)-5-クロロ-2-ビニルピリジン(510mg、2.26mmol、収率73.%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=226.0.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.36(d,J=2.4 Hz,1H),7.60(d,J=2.4 Hz,1H),7.26-7.19(m,1H),6.41-6.36(m,1H),5.89-5.81(m,1H),5.57-5.53(m,1H),5.20-5.07(m,2H),2.97-2.93(m,2H),2.44-2.36(m,2H)ppm.
ステップ4:3-クロロ-6,7-ジヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジンの調製
DCM(12mL)中の3-(ブト-3-エン-1-イルチオ)-5-クロロ-2-ビニルピリジン(250mg、1.11mmol)及びベンジリデン-[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾリジン-2-イリデン]-ジクロロ-ルテニウム;トリシクロヘキシルホスファン(Grubbs II)(94.0mg、0.111mol)の混合物を、N下25℃で16時間撹拌した。溶液を真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE-PE/EA=20/1)により精製した。溶出液を減圧濃縮して、黄色油状の3-クロロ-6,7-ジヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン(110mg、556.44μmol、収率50%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=198.0.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.40(d,J=2.0 Hz,1H),7.71(d,J=1.6 Hz,1H),6.81-6.71(m,1H),6.32-6.26(m,1H),3.10-3.05(m,2H),2.88-2.81(m,2H)
ステップ5:6,7-ジヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸の調製
DMSO(1mL)中の3-クロロ-6,7-ジヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン(50mg、0.253mol)、KCO(52.44mg、0.379mol)、Pd(OAc)(2.84mg、12.65μmol)、1,3-ビス(ビシクロヘキシルホスフィノ)プロパンビス(テトラフルオロボレート)(15.49mg、25.29μmol)、及びHO(100μL)の混合物を、CO(15psi)下100℃で4時間撹拌した。混合物をHO(10mL)に注ぎ入れ、EA(10mL×2)で抽出した。有機相を廃棄した。水相をHCl(1M)でpH=3に酸性化し、EA(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、白色固体状の6,7-ジヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸(28mg、135.10μmol、収率53.4%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=207.9.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.36(d,J=2.4 Hz,1H),7.60(d,J=2.4 Hz,1H),7.26-7.19(m,1H),6.41-6.36(m,1H),5.89-5.81(m,1H),5.57-5.53(m,1H),5.20-5.07(m,2H),2.97-2.93(m,2H),2.44-2.36(m,2H)ppm.
ステップ6:6,7,8,9-テトラヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸の調製
MeOH(5mL)中の6,7-ジヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸(28mg、135.10μmol)の混合物に、Pd/C(湿潤、50mg、純度10%)を25℃で加えた。混合物をHで3回パージし、H(15psi)下25℃で30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して、白色固体状の6,7,8,9-テトラヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸(23mg、109.91μmol、収率81.2%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=210.0.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.81(d,J=2.0 Hz,1H),8.20(d,J=2.0 Hz,1H),3.23-3.17(m,2H),2.88-2.78(m,2H),2.11-1.96(m,2H),1.76-1.62(m,2H)ppm.
ステップ7:5,5-ジオキソ-6,7,8,9-テトラヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸(中間体8)の調製
MeOH(1mL)及びHO(1mL)中の6,7,8,9-テトラヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸(23mg、109.91μmol)の混合物に、Oxone(登録商標)(67.57mg、109.9μmol)を25℃で加えた。混合物を25℃で4時間撹拌した。混合物を飽和NaSO(20mL)でクエンチし、HCl(1M)でpH=2に酸性化し、EA(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、白色固体状の5,5-ジオキソ-6,7,8,9-テトラヒドロチエピノ[3,2-b]ピリジン-3-カルボン酸(18mg、74.61μmol、収率68%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=241.9.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=9.14(d,J=2.0 Hz,1H),8.55(d,J=2.1 Hz,1H),3.53-3.51(m,2H),3.17(br d,J=5.2 Hz,2H),2.19-2.13(m,2H),1.82(br d,J=3.2 Hz,2H)ppm.
中間体9:4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d][1,3]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド
Figure 0007675182000201
ステップ1:(6-ブロモベンゾ[b]チオフェン-2-イル)ボロン酸の調製
THF(80mL)中の6-ブロモベンゾ[b]チオフェン(8g、37.54mmol)の混合物に、LDA(2M、22.53mL)を、N下-70℃で滴加した。混合物を-70℃で1時間撹拌した。次に、混合物に、ボロン酸トリイソプロピル(8.47g、45.05mmol、10.36mL)を-70℃で加え、混合物を1時間撹拌した。混合物に、HSO(7.36g、75.08mmol、4.00mL)を-70℃で加え、混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を水(300mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(200mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をPE/MTBE=10/1(50mL)により研和した。懸濁液を濾過した。濾過ケーキをポンプ下で乾燥させて、薄黄色固体状の(6-ブロモベンゾ[b]チオフェン-2-イル)ボロン酸(7.3g、28.41mmol、収率76%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=8.58-8.53(m,2H),8.28-8.24(m,1H),7.96-7.93(m,1H),7.88-7.84(m,1H),7.54-7.46(m,1H)ppm.
ステップ2:6-ブロモベンゾ[b]チオフェン-2(3H)-オンの調製
EtOH(78mL)中の(6-ブロモベンゾ[b]チオフェン-2-イル)ボロン酸(6.5g、25.30mmol)の混合物に、H(38.35g、338.24mmol、32.50mL)を、N下25℃で滴加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を濾過した。濾過ケーキをHO(50mL)で洗浄し、真空乾燥させて、褐色固体状の6-ブロモベンゾ[b]チオフェン-2(3H)-オン(4.2g、18.33mmol、収率72%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=214.8,216.9.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=7.53-7.47(m,1H),7.38-7.32(m,1H),7.16(d,J=8.0 Hz,1H),4.06-3.84(m,2H)ppm.
ステップ3:2-(4-ブロモ-2-メルカプトフェニル)エタン-1-オールの調製
EtOH(67mL)中の6-ブロモベンゾ[b]チオフェン-2(3H)-オン(4.2g、18.33mmol)の混合物に、NaBH(3.47g、91.67mmol)を、N下25℃で少しずつ加えた。混合物を80℃で30分撹拌した。混合物を25℃に冷却した。混合物にHCl水溶液(1M)を緩徐に加えて、pH=2に調整した。混合物を水(200mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mLx2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)により精製した。溶出液を濃縮して、黄色油状の2-(4-ブロモ-2-メルカプトフェニル)エタン-1-オール(3.6g、15.44mmol、収率84%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=7.61(d,J=2.0 Hz,1H),7.24-7.22(m,1H),7.13(d,J=8.2 Hz,1H),5.58(s,1H),4.97-4.49(m,1H),3.59-3.57(m,2H),2.71-2.69(m,2H).
ステップ4:8-ブロモ-4,5-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサチエピンの調製
DMF(50mL)中の2-(4-ブロモ-2-メルカプトフェニル)エタン-1-オール(500mg、2.14mmol)の混合物に、NaH(257.37mg、6.43mmol)をN下0℃で少しずつ加えた。混合物を25℃で30分間撹拌した。次に、混合物に、DMF(1mL)中のクロロ(ヨード)メタン(416.13mg、2.36mmol、171μL)をN下0℃で滴加した。混合物を25℃で1.5時間撹拌した。混合物を飽和NHCl(10mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製した。溶出液を濃縮して、黄色油状の8-ブロモ-4,5-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサチエピン(50mg、0.189mmol、収率9%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=246.2,248.0.
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=7.67-7.60(m,1H),7.47-7.38(m,1H),7.31-7.22(m,1H),5.00-4.86(m,2H),3.81-3.67(m,2H),3.12-3.09(m,2H)ppm.
ステップ5:4,5-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサチエピン-8-カルボン酸の調製
DMSO(2mL)及びHO(0.2mL)中の8-ブロモ-4,5-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサチエピン(50mg、203.97μmol)、Pd(OAc)(4.58mg、20.40μmol)、1,3-ビス(ビシクロヘキシルホスフィノ)プロパンビス(テトラフルオロボレート)(24.98mg、40.79μmol)、及びKCO(56.38mg、0.408mmol)の溶液を、真空下で脱気し、COを数回パージした。混合物をCO(15psi)下100℃で2時間撹拌した。混合物を水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機層を廃棄した。水相にHCl水溶液(1M)を加えて、pH=3に調整した。混合物を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、黄色固体状の4,5-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサチエピン-8-カルボン酸(40mg、190.25μmol、収率93%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=211.1.
ステップ6:4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d][1,3]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド(中間体9)の調製
DCM(1mL)中の4,5-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサチエピン-8-カルボン酸(20mg、95.13μmol)の混合物に、mCPBA(48.28mg、237.81μmol、純度85%)をN下25℃で少しずつ加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を逆相カラム(FA)により直接精製した。溶出液を濃縮して、MeCNを除去した。水相を凍結乾燥させて、白色固体状の4,5-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサチエピン-8-カルボン酸1,1-ジオキシド(20mg、82.56μmol、収率86.79%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+HO]=260.0.
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=8.38(d,J=1.6 Hz,1H),8.16-8.14(m,1H),7.62(d,J=7.8 Hz,1H),4.99(s,2H),4.01-4.00(m,2H),3.42(s,2H)ppm.
中間体10:4,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d][1,3]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド
Figure 0007675182000202
ステップ1:4-ブロモ-2-[(4-メトキシフェニル)メチルスルファニル]ベンゾニトリルの調製
DMF(100mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-ベンゾニトリル(10g、50.00mmol)及び(4-メトキシフェニル)メタンチオール(7.71g、50.00mmol)の溶液にCsCO(16.29g、50.00mmol)を加え、混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(1000mL)に注ぎ入れ、溶液をEA(1000mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色固体状の4-ブロモ-2-[(4-メトキシフェニル)メチルスルファニル]ベンゾニトリル(13g、粗)を得た。
ステップ2:[4-ブロモ-2-[(4-メトキシフェニル)メチルスルファニル]フェニル]メタンアミンの調製
THF(150mL)中の4-ブロモ-2-[(4-メトキシフェニル)メチルスルファニル]ベンゾニトリル(13g、38.90mmol)の溶液に、LiAlH(1.62g、42.78mmol)をN下0℃で加え、混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を水(1.62g)及び15%のNaOH溶液(2.5mL)に注ぎ入れ、溶液をEA(500mL)に注ぎ入れ、溶液を濾過し、濾液を濃縮して、黄色油状の[4-ブロモ-2-[(4-メトキシフェニル)メチルスルファニル]フェニル]メタンアミン(13g、粗)を得た。
1H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.48-7.47(m,1H),7.21-7.20(m,1H),7.19-7.18(m,3H),6.85-6.82(m,2H),4.08(s,2H),3.80-3.79(m,5H)ppm
ステップ3:[2-[[2-(アミノメチル)-5-ブロモ-フェニル]ジスルファニル]-4-ブロモ-フェニル]メタンアミンの調製
TFA(130mL)中の[4-ブロモ-2-[(4-メトキシフェニル)メチルスルファニル]フェニル]メタンアミン(13g、38.43mmol)の混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得た。残留物を逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製した。溶液を凍結乾燥させて、白色固体状のアミノメチル)-5-ブロモ-フェニル]ジスルファニル]-4-ブロモ-フェニル]メタンアミン(3.5g、7.20mmol、収率19%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[79BrM+H]+=434.8
1H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.35(br s,3H),7.55(s,2H),7.50-7.37(m,1H),4.05(s,2H)ppm
ステップ4:8-ブロモ-4,5-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアゼピン-3-オンの調製
THF(15mL)中のアミノメチル)-5-ブロモ-フェニル]ジスルファニル]-4-ブロモ-フェニル]メタンアミン(1g、2.30mmol)の溶液にNaBH(261.37mg、6.91mmol)を加え、混合物を30℃で2時間撹拌した。次に、溶液に、TEA(11.52mmol、1.60mL)、2-クロロアセチルクロリド(312.13mg、2.76mmol)を加え、混合物を30℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、EA(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=10:1から0:1)により精製し、溶液を濃縮して、白色固体状の8-ブロモ-4,5-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアゼピン-3-オン(300mg、871.29μmol、収率38%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[79BrM+H]+=260.0
1H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.37(d,J=2.0 Hz,1H),7.24-7.22(m,1H),7.07(d,J=8.0 Hz,1H),4.45(s,2H),3.89(s,2H)ppm
ステップ5:3-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(中間体10)の調製
DMSO(5mL)中の8-ブロモ-4,5-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアゼピン-3-オン(280mg、1.08mmol)の溶液に、ビシクロヘキシル(3-ビシクロヘキシルホスファニウムイルプロピル)ホスホニウム;ジテトラフルオロボレート(66.41mg、108.47μmol)、KCO(224.88mg、1.63mmol)、Pd(OAc)(24.35mg、108.47μmol)、及びHO(3.91mg、216.94μmol)を加え、混合物をCO(15psi)下100℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶液をMTBE(10mL)で抽出し、有機層を廃棄した。次に、水相を1NのHClでpH=2に調整し、溶液をEA(50mL×5)で抽出し、合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色固体状の3-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(120mg、0.487mmol、収率45%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=224.1
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=13.09-13.06(m,1H),8.18(t,J=6.4 Hz,1H),7.64(d,J=1.6 Hz,1H),7.60-7.57(m,1H),7.29(d,J=8.0 Hz,1H),4.45(d,J=6.4 Hz,2H),3.91(s,2H)ppm
ステップ6:1,1,3-トリオキソ-4,5-ジヒドロ-1λ6,4-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸の調製
MeOH(0.5mL)及びHO(0.5mL)中の3-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(50mg、223.97μmol)の溶液にOxone(275.37mg、447.93μmol)を加え、混合物を30℃で2時間撹拌した。反応混合物をMeOH(5mL)に注ぎ入れ、溶液を濾過し、濾液を濃縮して、白色固体状の1,1,3-トリオキソ-4,5-ジヒドロ-1λ6,4-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(57mg、223.31μmol、収率99.71%)を得た。
中間体11.4-(2-メトキシエチル)-3-メチルスルホニル-安息香酸
Figure 0007675182000203
ステップ1:2-(4-クロロ-2-メチルスルファニル-フェニル)酢酸の調製
DMSO(10mL)中の2-(2-ブロモ-4-クロロフェニル)酢酸(1g、4.01mmol)、CuI(763.36mg、4.01mmol)、及びDABCO(899.20mg、8.02mmol、881.57uL)の混合物を、N下145℃で12時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl(300mL)で希釈し、濾過した。濾液をDCM(300mL×2)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0から0/1)により精製した。溶出液を濃縮し、黄色固体状の2-(4-クロロ-2-メチルスルファニル-フェニル)酢酸(1.5g、粗)を得て、これを次のステップに直接使用した。
ステップ2:2-(4-クロロ-2-メチルスルホニル-フェニル)酢酸の調製
MeOH(3mL)及びHO(3mL)中の2-(4-クロロ-2-メチルスルファニル-フェニル)酢酸(500mg、2.31mmol)の溶液に、HO(3mL)中のoxone(4.26g、6.92mmol)を0℃で加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を飽和NaSO(100mL)で希釈し、10分間撹拌した後、DCM(100mL×3)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得た。残留物を逆相(0.1% FA)により精製した。溶出液を濃縮して、白色固体状の2-(4-クロロ-2-メチルスルホニル-フェニル)酢酸(200mg、0.804mol、収率35%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=248.9.
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=12.62-12.54(m,1H),7.91(d,J=2.0 Hz,1H),7.78-7.76(m,1H),7.55(d,J=8.0 Hz,1H),4.05(s,2H),3.26(s,3H)ppm.
ステップ3:2-(4-クロロ-2-メチルスルホニル-フェニル)エタノールの調製
THF(4mL)中の2-(4-クロロ-2-メチルスルホニル-フェニル)酢酸(200mg、804.24μmol)の溶液に、BH-Me2(10M、402.12uL)の混合物を0℃で加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl(10mL)で希釈し、DCM(10mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得た。残留物を逆相(0.1% FA)により精製した。溶出液を濃縮して、無色油状の2-(4-クロロ-2-メチルスルホニル-フェニル)エタノール(180mg、766.94μmol、収率96%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=235.0.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.06(d,J=2.4 Hz,1H),7.58-7.55(m,1H),7.42(d,J=8.0 Hz,1H),3.97-3.94(m,2H),3.28-3.25(m,2H),3.15(s,3H)ppm.
ステップ4:4-クロロ-1-(2-メトキシエチル)-2-メチルスルホニル-ベンゼンの調製
DCM(1mL)中の2-(4-クロロ-2-メチルスルホニル-フェニル)エタノール(80mg、0.341mmol)の溶液に、AgO(236.97mg、1.02mmol)及びMeI(241.91mg、1.70mmol、106uL)を加えた。混合物を30℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、DCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、残留物を得て、これを逆相(0.1% FA)により精製した。溶出液を濃縮して、黄色固体状の4-クロロ-1-(2-メトキシエチル)-2-メチルスルホニル-ベンゼン(60mg、0.241mmol、収率71%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=248.9.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.06(d,J=2.4 Hz,1H),7.55-7.52(m,1H),7.42(d,J=8.4 Hz,1H),3.70-3.67(m,2H),3.33-3.29(m,5H),3.15(s,3H)ppm.
ステップ5:4-(2-メトキシエチル)-3-メチルスルホニル-安息香酸((中間体11)の調製
DMSO(1mL)及びHO(0.2mL)中の4-クロロ-1-(2-メトキシエチル)-2-メチルスルホニル-ベンゼン(60mg、0.241mmol)、KCO(50.0mg、0.362mmol)、ビシクロヘキシル(3-ビシクロヘキシルホスファニウムイルプロピル)ホスホニウム;ジテトラフルオロボレート(14.77mg、24.12μmol)、及びPd(OAc)(2.71mg、12.06μmol)の混合物を、脱気し、COで3回パージした。混合物を、CO(15psi)雰囲気下、100℃で3時間撹拌した。反応混合物をMeOH(10mL)で希釈し、濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得た。残留物を逆相(0.1% FA)により精製した。溶出液を濃縮して、ACNを除去し、凍結乾燥させて、白色固体状の4-(2-メトキシエチル)-3-メチルスルホニル-安息香酸(50mg、0.194mmol、収率80%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=259.0.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.78(d,J=1.6 Hz,1H),8.28-8.26(m,1H),7.61(d,J=8.4 Hz,1H),3.77-3.74(m,2H),3.45-3.42(m,2H),3.33(s,3H),3.19(s,3H)ppm.
中間体12.4-(2-メトキシエチル)-3-メチルスルホニル-安息香酸
Figure 0007675182000204
ステップ1:メチル 3-[アリル(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル]-4-ビニル-安息香酸の調製
DCM(20mL)中の3-(アリルスルファモイル)-4-ビニル-安息香酸メチル(1.2g、4.27mmol)(FG-A4366の方法に従って調製)及びDMAP(52.11mg、426.55μmol)の溶液に、TEA(863.24mg、8.53mmol、1.19mL)及びBocO(1.86g、8.53mmol、1.96mL)を0℃で加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。これを水(60mL)に注ぎ入れ、DCM(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOを乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で0から50%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶出)により精製した。画分を真空濃縮して、黄色油状の3-[アリル(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル]-4-ビニル-安息香酸メチル(1.5g、3.93mmol、収率92%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.50(d,J=2.0 Hz,1H),8.34-8.15(m,1H),7.92(d,J=8.4 Hz,1H),7.23-7.00(m,1H),6.01-5.86(m,2H),5.75-5.61(m,1H),5.39-5.14(m,2H),4.38(d,J=4.8 Hz,2H),3.91(s,3H),1.13(s,9H)ppm.
ステップ2:8-メチルベンゾ[f][1,2]チアゼピン-2,8(3H)-ジカルボン酸2-(tert-ブチル)1,1-ジオキシドの調製
DCM(80mL)中のメチル 3-[アリル(tert-ブトキシカルボニル)スルファモイル]-4-ビニル-安息香酸メチル(1.5g、3.93mmol)及びベンジリデン-[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾリジン-2-イリデン]-ジクロロ-ルテニウム;トリシクロヘキシルホスファン(333.85mg、393.24μmol)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物を、N雰囲気下25℃で2時間撹拌した。これを濃縮して、DCMを除去した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で0から50%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶出)により精製した。画分を真空濃縮して、黄色固体状の8-メチルベンゾ[f][1,2]チアゼピン-2,8(3H)-ジカルボン酸2-(tert-ブチル)1,1-ジオキシド(1.1g、2.77mmol、収率70%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[Br79M+H]+=298.0
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.43(d,J=1.6 Hz,1H),8.32-8.17(m,1H),7.82(d,J=8.0 Hz,1H),6.75(d,J=12.8 Hz,1H),6.39-6.18(m,1H),4.95-4.57(m,2H),3.92(s,3H),1.11(s,9H)ppm.
ステップ3:4,5-ジヒドロベンゾ[f][1,2]チアゼピン-2,8(3H)-ジカルボン酸2-(tert-ブチル)8-メチル1,1-ジオキシドの調製
MeOH(10mL)中のベンゾ[f][1,2]チアゼピン-2,8(3H)-ジカルボン酸2-(tert-ブチル)8-メチル1,1-ジオキシド(500mg、1.41mmol)、Pd/C(50mg、純度10%)の混合物を脱気し、Hで3回パージした。混合物を、H雰囲気下20℃で16時間撹拌した。これを濾過し、濃縮して、黄色油状の4,5-ジヒドロベンゾ[f][1,2]チアゼピン-2,8(3H)-ジカルボン酸2-(tert-ブチル)8-メチル1,1-ジオキシド(4.1g、12.27mmol、収率96%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[Br79M+H]+=300.0
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.37(d,J=2.0 Hz,1H),8.23-8.11(m,1H),7.66(d,J=8.0 Hz,1H),4.17-4.06(m,2H),3.90(s,3H),3.32-3.14(m,2H),1.90-1.53(m,2H),1.22(s,9H)ppm.
ステップ4:2-tert-ブトキシカルボニル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸の調製
THF(2.5mL)及びHO(2.5mL)中の4,5-ジヒドロベンゾ[f][1,2]チアゼピン-2,8(3H)-ジカルボン酸2-(tert-ブチル)8-メチル1,1-ジオキシド(250mg、0.703mmol)の溶液に、LiOH.HO(118.06mg、2.81mmol)を加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。これを、HCl水溶液(1M)によりpH=5に調整し、EA(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色固体状の2-tert-ブトキシカルボニル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(190mg、0.473mmol、収率67%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=285.9
ステップ5:1,1-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(中間体12)の調製
HCl/ジオキサン(4M、3mL)中の2-tert-ブトキシカルボニル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(180mg、0.527mmol)の混合物を25℃で2時間で撹拌した。これを濃縮して、ジオキサンを除去し、黄色固体状の1,1-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(130mg、0.468mmol、収率89%、HCl)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.31(d,J=1.6 Hz,1H),8.05-8.00(m,1H),7.57-7.52(m,2H),3.66(br s,2H),3.22(br d,J=3.2 Hz,2H),1.91-1.77(m,1H),1.70(br s,2H)ppm.
中間体13.2-メチル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸
Figure 0007675182000205
ステップ1:4-ブロモ-3-クロロスルホニル-安息香酸の調製
HSOCl(86.95g、0.746mol、49.7mL)中の4-ブロモ安息香酸(10g、49.75mmol)の混合物を、100℃で16時間撹拌した。反応物を120℃で更に16時間撹拌した。これを氷水(400mL)に注ぎ入れた。沈殿物が形成し、混合物を濾過した。濾過したケーキを真空乾燥させて、灰色固体状の4-ブロモ-3-クロロスルホニル-安息香酸(11g、36.72mmol、収率73%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[Br79M+H]+=300.0
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=13.96(br s,1H),8.46(d,J=1.6 Hz,1H),7.79-7.60(m,2H)ppm.
ステップ2:4-ブロモ-3-クロロスルホニル-安息香酸メチルの調製
SOCl(43.69g、367.25mmol、26.64mL)中の4-ブロモ-3-クロロスルホニル-安息香酸(11g、36.72mmol)の混合物を80℃で2時間撹拌した。次に、混合物を濃縮して、SOClを除去した。MeOH(11mL)を加えた。混合物を20℃で0.5時間撹拌した。これを水(600mL)に注ぎ入れ、EA(300mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色固体状の4-ブロモ-3-クロロスルホニル-安息香酸メチル(10g、粗)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[Br79M+H]+=314.8
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=9.31(br s,2H),8.71-8.31(m,1H),7.89-7.62(m,2H),3.86(s,3H).
ステップ3:3-(アリルスルファモイル)-4-ブロモ-安息香酸メチルの調製
DCM(40mL)中の4-ブロモ-3-クロロスルホニル-安息香酸メチル(4g、12.76mmol)及びプロプ-2-エン-1-アミン(1.31g、14.03mmol、1.73mL、HCl)の溶液に、DIEA(6.60g、51.03mmol、8.89mL)を0℃で加えた。次に、混合物を25℃で2時間撹拌した。これを水(100mL)に注ぎ入れ、DCM(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);80g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、100mL/分で0から50%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶出)により精製した。画分を真空濃縮して、白色固体状の3-(アリルスルファモイル)-4-ブロモ-安息香酸メチル(4.1g、12.27mmol、収率96%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.51-8.42(m,1H),8.29(br s,1H),8.01(d,J=0.8 Hz,2H),5.77-5.52(m,1H),5.17-5.06(m,1H),5.03-4.93(m,1H),3.89(s,3H),3.57(br d,J=4.8 Hz,2H)ppm.
ステップ4:3-(アリルスルファモイル)-4-ビニル-安息香酸メチルの調製
ジオキサン(30mL)及びHO(6mL)中の3-(アリルスルファモイル)-4-ブロモ-安息香酸メチル(3.1g、9.28mmol)、カリウム;トリフルオロ(ビニル)ボラヌイド(6.21g、46.38mmol)、ジtert-ブチル(シクロペンチル)ホスファン;ジクロロパラジウム;鉄(604.6mg、0.928mmol)、及びKPO(5.91g、27.8mmol)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物を、N雰囲気下60℃で16時間撹拌した。これを水(100mL)に注ぎ入れ、EA(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、80mL/分で0から50%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶出)により精製した。画分を真空濃縮して、白色固体状の3-(アリルスルファモイル)-4-ビニル-安息香酸メチル(1.5g、5.33mmol、収率57%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=282.1
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.62(d,J=1.6 Hz,1H),8.29-8.11(m,1H),7.69(d,J=8.0 Hz,1H),7.62-7.47(m,1H),5.92-5.77(m,1H),5.73-5.53(m,2H),5.22-4.97(m,2H),4.84-4.57(m,1H),3.69-3.41(m,2H)ppm.
ステップ5:3-[アリル(メチル)スルファモイル]-4-ビニル-安息香酸メチルの調製
DMF(2mL)中の3-(アリルスルファモイル)-4-ビニル-安息香酸メチル(200mg、0.711mmol)及びKCO(196.5mg、1.42mmol)の溶液に、MeI(201.81mg、1.42mmol、88.5μL)を加えた。混合物を20℃で3時間撹拌した。これを水(60mL)に注ぎ入れ、EA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄した後、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で0から50%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶出)により精製した。画分を真空濃縮して、黄色油状の3-[アリル(メチル)スルファモイル]-4-ビニル-安息香酸メチル(190mg、0.643mmol、収率90%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=296.0
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.56(d,J=1.6 Hz,1H),8.26-8.09(m,1H),7.73(d,J=8.4 Hz,1H),7.67-7.53(m,1H),5.88-5.77(m,1H),5.76-5.64(m,1H),5.59-5.50(m,1H),5.27-5.16(m,2H),3.96(s,3H),3.75(d,J=6.4 Hz,2H),2.75(s,3H)ppm.
ステップ6:2-メチル-1,1-ジオキソ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸メチルの調製
DCM(10mL)中の3-[アリル(メチル)スルファモイル]-4-ビニル-安息香酸メチル(190mg、0.643mmol)及びベンジリデン-[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾリジン-2-イリデン]-ジクロロ-ルテニウム;トリシクロヘキシルホスファン(54.61mg、64.33μmol)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物を、N雰囲気下25℃で2時間撹拌した。残留物を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で約50%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶出)により精製した。画分を真空濃縮して、白色固体状の2-メチル-1,1-ジオキソ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸メチル(130mg、0.486mmol、収率76%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=268.0
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.38(d,J=2.0 Hz,1H),8.26-8.10(m,1H),7.78(d,J=8.4 Hz,1H),6.72(br d,J=13.2 z,1H),6.31-5.96(m,1H),4.45-4.17(m,2H),3.90(s,3H),2.55(s,3H)ppm.
ステップ7:メチル 2-メチル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸の調製
MeOH(4mL)中の2-メチル-1,1-ジオキソ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸メチル(130mg、0.486mmol)、Pd/C(13mg、純度10%)の混合物を脱気し、Hで3回パージした。次に、混合物を、H雰囲気下20℃で2時間撹拌した。これを濾過し、濃縮して、白色固体状の2-メチル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸メチル(110mg、0.408mmol、収率84%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=270.0
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.56(d,J=2.0 Hz,1H),8.17-8.03(m,1H),7.38(d,J=7.6 Hz,1H),3.95(s,3H),3.92-3.59(m,2H),3.45-3.23(m,2H),2.65(s,3H),1.91-1.80(m,3H)ppm.
ステップ8:2-メチル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(中間体13)の調製
THF(1mL)及びHO(1mL)中の2-メチル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸メチル(110mg、0.408mmol)の溶液に、LiOH.HO(68.56mg、1.63mmol)を加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。これを、HCl水溶液(1M)によりPH=5に調整し、EA(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄した後、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色固体状の2-メチル-1,1-ジオキソ-4,5-ジヒドロ-3H-1λ6,2-ベンゾチアゼピン-8-カルボン酸(80mg、0.313mmol、収率77%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=519.2
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.27(d,J=1.6 Hz,1H),8.14-8.01(m,1H),7.59(d,J=8.0 Hz,1H),3.75-3.55(m,2H),3.23(br s,3H),2.55(s,3H),1.83-1.71(m,2H)ppm.
中間体14.4-(ジフルオロメチル)-3-(メチルスルホニル)安息香酸
Figure 0007675182000206
ステップ1:3-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)安息香酸メチルの調製
DCM(3mL)中の3-ブロモ-4-ホルミル安息香酸メチル(300mg、1.23mmol)の溶液に、DAST(596.87mg、3.70mmol、489.24uL)を加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0から3/1)により精製した。溶出液を濃縮して、黄色油状の3-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)安息香酸メチル(190mg、716.84μmol、収率58%)を得た。
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.28(s,1H),8.09(d,J=8.0 Hz,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.06-6.79(m,1H),3.96(s,3H)ppm.
ステップ2:3-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)安息香酸の調製
THF/MeOH/HO=2/1/1(1mL)中の3-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)安息香酸メチル(90mg、339.56μmol)の溶液に、NaOH(27.16mg、679.11μmol)を加えた。混合物を30℃で2時間撹拌した。反応混合物を1NのHCl(10mL)で希釈し、DCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、黄色油状の3-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)安息香酸(70mg、278.86μmol、収率82%)を得て、これを次のステップに直接使用した。
ステップ3:4-(ジフルオロメチル)-3-メチルスルファニル-安息香酸の調製
DMSO(0.5mL)中の3-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)安息香酸(50mg、0.199mmol)、DABCO(44.68mg、0.398mmol、44uL)、及びCuI(37.93mg、0.199mmol)の混合物を、145℃で12時間撹拌した。混合物に1NのHClを加えて、pH=5に調整した。混合物を濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得た。残留物を逆相(0.1% FA)により精製した。溶出液を濃縮して、黄色固体状の4-(ジフルオロメチル)-3-メチルスルファニル-安息香酸(30mg、0.137mmol、収率69%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=218.9
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.10(s,1H),8.02(d,J=8.4 Hz,1H),7.75(d,J=8.0 Hz,1H),7.15-6.87(m,1H),2.58(s,3H)ppm.
ステップ4:4-(ジフルオロメチル)-3-メチルスルホニル-安息香酸(中間体14)の調製
MeOH(0.5mL)中の4-(ジフルオロメチル)-3-メチルスルファニル-安息香酸(30mg、137.48μmol)の溶液に、HO(0.5mL)中のOxone(169.03mg、274.95μmol)の混合物を0℃で加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、DCM(10mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得た。残渣を、逆相(0.1%FA)によって精製した。溶出液を濃縮して、白色固体状の4-(ジフルオロメチル)-3-(メチルスルホニル)安息香酸(20mg、79.9μmol、収率58%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=250.9.
中間体15.6-メチル-5-(メチルスルホニル)ニコチン酸
Figure 0007675182000207
ステップ1:6-メチル-5-(メチルチオ)ニコチン酸の調製
DMF(2mL)中の5-フルオロ-6-メチル-ピリジン-3-カルボン酸メチル(300mg、1.77mmol)の溶液に、チオメトキシド(320.30mg、1.95mmol)を加えた。混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物をHCl(1M)(40mL)でクエンチし、EA/MeOH=15/1(40mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物を逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製した。溶液を減圧濃縮してMeCNを除去した後、凍結乾燥させて、黄色固体状の6-メチル-5-(メチルチオ)ニコチン酸(200mg、1.09mmol、収率62%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=183.9.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=14.14-12.40(m,1H),8.69(d,J=1.6 Hz,1H),7.94(d,J=2.0 Hz,1H),2.55(s,3H),2.50(s,3H)ppm.
ステップ2:6-メチル-5-(メチルスルホニル)ニコチン酸(中間体15)の調製
MeOH(1mL)中の6-メチル-5-(メチルチオ)ニコチン酸(30mg、163.73μmol)の溶液に、Oxone(登録商標)(150.98mg、0.246mmol)及びHO(1mL)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物をDMSO(5mL)で溶解させた後、濾過して、濾液を得た。濾液を逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製した。溶液を減圧濃縮してMeCNを除去した後、凍結乾燥させて、白色固体状の6-メチル-5-(メチルスルホニル)ニコチン酸(15mg、67.8μmol、収率41%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=216.1.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=15.43-11.63(m,1H),9.17(d,J=2.0 Hz,1H),8.61(d,J=2.0 Hz,1H),3.36(s,3H),2.90(s,3H)ppm.
中間体16.3-クロロ-4-メチル-5-メチルスルホニル-安息香酸
Figure 0007675182000208
ステップ1:3-クロロ-5-クロロスルホニル-4-メチル安息香酸の調製
クロロスルホン酸(10.25g、87.93mmol、5.85mL)中の3-クロロ-4-メチル安息香酸(1g、5.86mmol)の混合物を120℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)で0℃で加えた。白色固体が混合物から沈殿した。固体を濾過により収集し、減圧乾燥させて、白色固体状の3-クロロ-5-クロロスルホニル-4-メチル安息香酸(1.2g、4.46mmol、収率76%)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=8.30(d,J=2.0 Hz,1H),7.85(d,J=2.0 Hz,1H),2.63(s,3H)ppm.
ステップ2:3-クロロ-4-メチル-5-メチルスルホニル-安息香酸(中間体16)の調製
O(1.2mL)中のNaSO(140.51mg、1.11mmol)及びNaHCO(280.97mg、3.34mmol、130.08uL)の溶液に、3-クロロ-5-クロロスルホニル-4-メチル安息香酸(300mg、1.11mmol)を80℃で加えた。混合物を80℃で1時間撹拌した。次に、2-ブロモ酢酸(309.8mg、2.23mmol、161μL)及びNaOH(89.19mg、2.23mmol)を加え、混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物HO(10mL)で希釈した後、1NのHClを加えてpH=3に調整した。白色固体が混合物から沈殿した。固体を濾過により収集し、減圧乾燥させて、白色固体状の3-クロロ-4-メチル-5-メチルスルホニル-安息香酸(120mg、0.483mmol、収率43%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=248.9
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=8.41(d,J=1.6 Hz,1H),8.21(d,J=1.6 Hz,1H),3.32(s,3H),2.74(s,3H)ppm.
中間体17.4-クロロ-3-フルオロ-5-メチルスルホニル-安息香酸
Figure 0007675182000209
ステップ1:4-クロロ-3-フルオロ-5-メチルスルファニル-安息香酸の調製
DMSO(2mL)中の3-ブロモ-4-クロロ-5-フルオロ-安息香酸メチル(200mg、747.72μmol)、CuI(142.40mg、747.72μmol)、及びDABCO(167.8mg、1.50mmol、164μL)の混合物を、N下145℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過した。濾液を逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製した。所望の画分を凍結乾燥させて、白色固体状の4-クロロ-3-フルオロ-5-メチルスルファニル-安息香酸(90mg、0.371mmol、収率50%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=220.9.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=7.66-7.56(m,2H),2.59(s,3H)ppm.
ステップ2:4-クロロ-3-フルオロ-5-メチルスルホニル-安息香酸(中間体17)の調製
O(1mL)及びMeOH(2mL)中の4-クロロ-3-フルオロ-5-メチルスルファニル-安息香酸(90mg、0.408mmol)の溶液に、Oxone(登録商標)(501.5mg、0.816mmol)を加えた。反応物をN下20℃で12時間撹拌した。混合物に飽和NaSO水溶液(5mL)を加えた。混合物をEA(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色固体状の4-クロロ-3-フルオロ-5-メチルスルホニル-安息香酸(40mg、0.158mmol、収率39%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=252.9.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=8.35(s,1H),8.21-8.19(m,1H),3.45(s,3H)ppm.
中間体18.((2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル
Figure 0007675182000210
ステップ1.2-ブロモ-5-ヨード-ピリジン-4-アミンの調製
NIS(93.6g、416mmol)を、MeCN(1.5L)中の2-ブロモピリジン-4-アミン(60g、347mmol)の溶液に80℃で加えた。反応混合物を80℃で36時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残留物を得た。残渣を飽和NaSO(1.5L)で希釈し、EA(1.5L×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、PE/EA=20:3)により精製し、減圧濃縮して、薄黄色固体状の2-ブロモ-5-ヨード-ピリジン-4-アミン(65g、217mmol)を得た。
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.31(s,1H),6.79(s,1H),4.75(br s,2H)ppm.
ステップ2.エチル-3-(4-アミノ-6-ブロモ-3-ピリジル)プロプ-2-エノエートの調製
プロプ-2-エン酸エチル(45.1mL、415mmol)、EtN(43.3mL、311mmol)、Pd(OAc)(2.3g、10.4mmol)、及びトリス-o-トリルホスファン(6.3g、20.7mmol)を、DMF(620mL)中の2-ブロモ-5-ヨード-ピリジン-4-アミン(62g、207mmol)の溶液に加えた。混合物を100℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(4L)で希釈し、EA(2L×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、PE/EA=20:3)により精製し、減圧濃縮して、薄黄色固体状のエチル-3-(4-アミノ-6-ブロモ-3-ピリジル)プロプ-2-エノエート(50g、170mmol)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[79BrM+H]+=271.1.
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=8.23(s,1H),7.73(d,J=16.0 Hz,1H),6.90-6.67(m,3H),6.52(d,J=16.0 Hz,1H),4.18(d,J=7.2 Hz,2H),1.25(d,J=7.2 Hz,3H)ppm.
ステップ3.7-ブロモ-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オンの調製
チオメトキシドナトリウム(24.2mL、380mmol)を、EtOH(200mL)中のエチル-3-(4-アミノ-6-ブロモ-3-ピリジル)プロプ-2-エノエート(40g、148mmol)の溶液に加えた。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(400mL)で希釈した後、1NのHClでpH=7.0に中和した。固体を濾過し、濾過ケーキを水(50mL)で洗浄した。濾過ケーキを減圧濃縮して、灰白色固体状の7-ブロモ-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(22g、96.8mmol)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[79BrM+H]+=224.9.
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=12.08(br s,1H),8.65(s,1H),7.99(d,J=9.6 Hz,1H),7.36(s,1H),6.62(d,J=9.6 Hz,1H)ppm.
ステップ4.2-オキソ-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-カルボニトリルの調製
亜鉛粉(406.80mg、6.22mmol)を、DMA(140mL)中の7-ブロモ-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(7g、31.1mmol)、Zn(CN)(3.95mL、62.2mmol)、及びPd(dppf)Cl CHCl(5.08g、6.22mmol)の溶液に加えた。反応混合物を脱気し、Nで3回パージした後、混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、DCM/イソプロパノール(v/v=3:1)(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層を濾過し、ブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、PE/EA=1:1)により精製し、減圧濃縮して、灰白色固体状の2-オキソ-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-カルボニトリル(3g、17.5mmol)を得た。
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=12.37(br s,1H),8.97(s,1H),8.09(d,J=9.6 Hz,1H),7.67(s,1H),6.77(d,J=9.6 Hz,1H)ppm.
ステップ5.2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-カルボニトリルの調製
2-オキソ-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-7-カルボニトリル(3.0g、17.5mmol)及びPOCl(30mL、323mmol)の混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物HO(2L)に注ぎ入れ、NaHCOでpH=7に調整した。溶液をEA(1.5L×2)で抽出し、合わせた有機層をブライン(2L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、褐色固体状の2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-カルボニトリル(1.1g、5.76mmol)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=190.1.
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=9.58(d,J=0.8 Hz,1H),8.79(d,J=0.8 Hz,1H),8.69(s,1H),8.00(d,J=8.8 Hz,1H)ppm.
ステップ6.(2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メタンアミンの調製
DCM(1000mL)中の2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-カルボニトリル(25g、131.86mmol)の溶液に、DIBAL-H(1M、329.64mL、2.5等量)をN2下-70℃で滴加した。反応混合物を-70℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(500mL)及び飽和酒石酸カリウムナトリウム(1500mL)でクエンチし、更に30分間撹拌した。混合物をDCM:MeOH=10:1(6000mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、褐色固体状の(2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メタンアミン(51g、粗)を得て、これを次のステップに直接使用した。
LCMS(ESI)m/z:[35ClM+H]+=194.2
ステップ7:((2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体18)の調製
DCM(1500mL)中の(2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メタンアミン(51g、263.4mmol)の溶液に、(Boc)O(172.45g、790.16mmol)及びDIEA(102.12g、790.16mmol)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(1500mL)で希釈した後、濾過した。濾液をDCM(1000mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1500mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1から2/1から1/3)により精製し、溶出液を減圧濃縮して、薄黄色固体状の((2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(21g、64.34mmol、収率24%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=293.9.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=9.37(s,1H),8.62(d,J=8.4 Hz,1H),7.71(d,J=8.4 Hz,1H),7.58-7.53(m,2H),4.39(d,J=6.4 Hz,2H),4.20-4.25(m,2H),1.41(s,9H)ppm.
中間体19:[2-[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン
Figure 0007675182000211
ステップ1:2-ブロモ-6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリジンの調製
THF(4mL)中の2-ブロモ-6-エテニルピリジン(500mg、2.72mmol)及びNaI(81.45mg、0.543mmol)の混合物に、THF(1mL)中のTMSCF(1.55g、10.87mmol)の溶液を、N下1時間かけて70℃で加えた。混合物を、N下70℃で1時間撹拌した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE-PE/EA=50/1)により精製した。溶出液を減圧濃縮して、黄色油状の2-ブロモ-6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリジン(570mg、2.44mmol、収率90%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=233.9.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=7.52-7.48(m,1H),7.39-7.37(m,1H),7.19(d,J=7.6 Hz,1H),2.95-2.84(m,1H),2.21-2.12(m,1H),1.89-1.83(m,1H)ppm.
ステップ2:[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-トリメチルスタンナンの調製
ジオキサン(2mL)中の2-ブロモ-6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリジン(100mg、427.28μmol)、ヘキサメチル二スズ(279.97mg、854.55μmol、177.20uL)、及びPd(PPh(49.37mg、42.73μmol)の混合物を、N下100℃で2時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧濃縮して、褐色油状の[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-トリメチルスタンナン(170mg、粗)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=320.1.
ステップ3:N-[[2-[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチルの調製
ジオキサン(1mL)中の((2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(50mg、170.21μmol)、[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-トリメチルスタンナン(163mg、0.511mmol)、及びPd(PPhCl(11.95mg、17.02μmol)の混合物を、N下100℃で16時間撹拌した。混合物を、飽和KF(10mL)に注ぎ入れ、20℃で30分間撹拌した。混合物をEA(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させて、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=10/1-EA)により精製した。溶出液を減圧濃縮して、黄色固体状のN-[[2-[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(30mg、72.74μmol、収率43%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=413.3.
ステップ4:[2-[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン(中間体19)の調製
DCM(1mL)中のN-[[2-[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(30mg、72.74μmol)の混合物に、TFA(462mg、4.05mmol、0.3mL)を0℃で加えた。混合物を30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、黄色固体状の[2-[6-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン(31mg、72.71μmol、収率100%、TFA塩)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=313.2.
中間体20.(2-(2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メタンアミンメート
Figure 0007675182000212
ステップ1:2,2-ジフルオロシクロプロパンカルボキシイミドアミドの調製
トルエン(50mL)中のNHCl(6.88g、128.59mmol)の混合物に、Al(CH(2M、64.29mL)の溶液を0℃で加えた。次に、混合物を25℃で1時間撹拌した。溶液に、2,2-ジフルオロシクロプロパンカルボン酸メチル(3.5g、25.72mmol)を0℃で加えた後、溶液を80℃で12時間撹拌した。重質の白色固体が形成した。反応混合物を0℃に冷却した。MeOH(50mL)を加えた後、10分間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を真空濃縮して、白色固体状の2,2-ジフルオロシクロプロパンカルボキシイミドアミド(3g、粗)を得て、これを直接使用した。
ステップ2:2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-オールの調製
EtOH(40mL)中の2,2-ジフルオロシクロプロパンカルボキシイミドアミド(3.00g、24.97mmol)の混合物に、KCO(6.90g、49.94mmol)を、N下25℃で一度に加えた。混合物を25℃で10分撹拌した後、3-エトキシアクリル酸(E)-エチル(1.2g、8.32mmol、1.20mL)を25℃で加えた。混合物を75℃で6時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空濃縮した。混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)により精製した。溶出液を濃縮して、白色固体状の2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-オール(500mg、2.90mmol、収率35%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=173.2.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=8.04-7.95(m,1H),6.43-6.35(m,1H),2.84-2.69(m,1H),2.51-2.39(m,1H),2.00-1.88(m,1H)ppm.
ステップ3:4-クロロ-2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジンの調製
DCM(6mL)中の2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-オール(350mg、2.03mmol)及びDMF(14.9mg、0.203mmol、15.6uL)の混合物に、塩化オキサリル(516mg、4.07mmol、356μL)を、N下0℃で一度に加えた。混合物を25℃で20分間撹拌した。混合物を飽和NaHCO(50mL)に0℃で加えた。水相をDCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)により精製した。溶出液を濃縮して、薄黄色油状の4-クロロ-2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン(150mg、0.787mmol、収率39%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=190.9,192.9.
ステップ4:2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-4-(トリブチルスタンニル)ピリミジンの調製
ジオキサン(2mL)中の4-クロロ-2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン(100mg、0.525mmol)及びトリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(343.8mg、1.05mmol、218μL)の混合物に、Pd(PPh(60.63mg、52.47μmol)を、N下25℃で一度に加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、黄色油状の2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-4-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(150mg、粗)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=320.9.
ステップ5:((2-(2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
ジオキサン(2mL)中の2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-4-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(147mg、0.460mmol)及び((2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(90mg、0.306mmol)の混合物に、Pd(PPhCl(21.51mg、30.64μmol)を、N下25℃で一度に加えた。混合物を100℃で12時間撹拌した。混合物を水(30mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL×1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=3/1)により精製した。溶出液を濃縮して、黄色固体状の((2-(2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(90mg、0.218mmol、収率71%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=414.0.
H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=9.50-9.43(m,1H),9.08-9.01(m,1H),8.84-8.78(m,1H),8.73-8.67(m,1H),8.50-8.44(m,1H),7.86-7.80(m,1H),7.72-7.60(m,1H),4.51-4.42(m,2H),2.30-2.13(m,1H),1.52-1.41(m,9H),1.41-1.21(m,2H)ppm.
ステップ6:(2-(2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メタンアミンメートの調製
DCM(1mL)中の((2-(2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(90mg、0.218mmol)の混合物に、TFA(770.0mg、6.75mmol、500μL)を、N下25℃で一度に加えた。混合物を25℃で30分撹拌した。混合物を氷水(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(20mL×1)で抽出した。有機相を廃棄した。水相を飽和NaHCOでpH=8に調整した。次に、水相を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL*1)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、薄黄色固体状の(2-(2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン-4-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メタンアミンメート(70mg、粗)を得て、これを更に精製せずに直接使用した。
中間体21.[2-[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン
Figure 0007675182000213
ステップ1:2-ブロモ-6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)ピリジンの調製
THF(0.8mL)中の2-ブロモ-6-イソプロペニル-ピリジン(100mg、504.90μmol)及びNaI(15.14mg、100.98μmol)の混合物に、TMSCF3(287.19mg、2.02mmol)を、N下30分かけて70℃で滴加した。混合物を、N下70℃で30分間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE-PE/EA=20/1)により精製した。溶出液を減圧濃縮して、黄色油状の2-ブロモ-6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)ピリジン(125mg、0.504mmol、収率100%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=247.9.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=7.56-7.50(m,1H),7.40-7.37(m,1H),7.30(d,J=7.6 Hz,1H),2.28-2.21(m,1H),1.63-1.59(m,3H),1.48-1.41(m,1H)ppm.
ステップ2:[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチルシクロプロピル)-2-ピリジル]-トリメチル-スタンナンの調製
ジオキサン(2mL)中の2-ブロモ-6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)ピリジン(100mg、403.12μmol)、ヘキサメチル二スズ(264.15mg、0.806mmol、167μL)、及びPd(PPh(46.58mg、40.31μmol)の混合物を、N下100℃で2時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して、黒褐色油状の[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチルシクロプロピル)-2-ピリジル]-トリメチル-スタンナン(210mg、粗)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=334.0.
ステップ3:N-[[2-[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチルの調製
ジオキサン(1mL)中の((2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチルtert-ブチル(60mg、0.204mmol)、[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチルシクロプロピル)-2-ピリジル]-トリメチル-スタンナン(203.4mg、0.613mmol)、及びPd(PPhCl(14.34mg、20.43μmol)の混合物を、N下100℃で16時間撹拌した。混合物を、飽和KF(10mL)に注ぎ入れ、20℃で30分間撹拌した。混合物をEA(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させて、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=10/1-EA)により精製した。溶出液を減圧濃縮して、黄色固体状のN-[[2-[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(42mg、98.49μmol、収率48%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=427.0.
ステップ4:[2-[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン(中間体21)の調製
DCM(1mL)中のN-[[2-[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(42mg、98.49μmol)の溶液に、TFA(462.0mg、4.05mmol、0.3mL)を0℃で加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、黄色固体状の[2-[6-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-シクロプロピル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン(43mg、97.65μmol、収率99%、TFA塩)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=327.0.
中間体22.1-イミノ-1-オキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボン酸
Figure 0007675182000214
ステップ1:N-(8-ブロモ-1-オキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-1-イリデン)-2,2,2-トリフルオロ-アセトアミドの調製
DCM(3mL)中の8 8-ブロモ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ4-ベンゾオキサチエピン1-オキシド(50mg、191.47μmol)、2,2,2-トリフルオロアセトアミド(64.93mg、574.42μmol)、[アセトキシ(フェニル)-λ3-ヨーダニル]アセテート(129.51mg、402.09μmol)、及びMgO(46.30mg、1.15mmol)の混合物を、25℃で5分撹拌した。次に、二酢酸ロジウム(II)(8.46mg、19.15μmol)を混合物に加え、混合物を、N下25℃で16時間撹拌した。反応混合物をMeOH(3mL)で希釈し、黄色液体状のN-(8-ブロモ-1-オキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-1-イリデン)-2,2,2-トリフルオロ-アセトアミド(71mg、190.78μmol、収率100%)を得て、これを次のステップに直接使用した。
LCMS(ESI)m/z=[M+H]+=373.2.
ステップ2:8-ブロモ-1-イミノ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン 1-オキシドの調製
MeOH(3mL)中のN-(8-ブロモ-1-オキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-1-イリデン)-2,2,2-トリフルオロ-アセトアミド(70mg、188.09μmol)の混合物にKCO(181.97mg、1.32mmol)を加え、混合物を25℃で4時間撹拌した。混合物を水(10mL)で希釈し、濾過して、沈殿物を除去した。濾液を分離させ、水層をDCM(10mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、PE:EtOAc=20:1から1:1)により精製して、白色固体状の8-ブロモ-1-イミノ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン1-オキシド(40mg、137.65μmol、収率73%)を得た。
LCMS(ESI)m/z=[M+H]+=277.2.
H NMR(400 MHz,DMSO_d6)δ=8.07(d,J=2.0 Hz,1H),7.81-7.79(m,1H),7.46(d,J=8.0 Hz,1H),4.99-4.81(m,3H),4.21-4.13(m,2H),3.42-3.39(m,2H)ppm
ステップ3:1-イミノ-1-オキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボン酸の調製
DMSO(3mL)及びHO(0.3mL)中の8-ブロモ-1-イミノ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン1-オキシド(40mg、144.85μmol)及びジアセトキシパラジウム(3.25mg、14.48μmol)の混合物に、KCO(30.03mg、217.27μmol)及びビシクロヘキシル(3-ビシクロヘキシルホスファニウムイルプロピル)ホスホニウム;ジテトラフルオロボレート(17.74mg、28.97μmol)を加えた。混合物を脱気し、COで3回パージした後、CO雰囲気(15psi)下100℃で4時間撹拌した。混合物を水(50mL)に注ぎ入れ、EA(20.0mL×2)で抽出し、合わせた有機物を廃棄した。水溶液をHCl(1M)でpH5に調整した後、DCM(20.0mL*3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50.0mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾固させて、黄色固体状の1-イミノ-1-オキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボン酸(34mg、粗)を得た。
実施例2.N-[[2-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミド
Figure 0007675182000215
ステップ1.[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-トリメチル-スタンナンの調製
ジオキサン(3mL)中の2-(アゼチジン-1-イル)-6-ブロモ-ピリジン(150mg、703.98μmol)の溶液に、ヘキサメチル二スズ(461.28mg、1.41mmol)及びPd(PPh(81.35mg、70.40μmol)を加えた。混合物をNで3回パージした後、N雰囲気下100℃で2時間撹拌した。反応混合物をHO(200mL)で希釈し、EA(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、褐色油状の[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-トリメチル-スタンナン(209mg、粗)を得て、これを更に精製せずに次のステップに使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=299.3.
ステップ2.N-[[2-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチルの調製
ジオキサン(2mL)中のN-[(2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、340.43μmol)の溶液に、[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-トリメチル-スタンナン(202.2mg、680.7μmolμmol)及びPd(PPhCl(23.9mg、34.04μmol)を加えた。混合物をNで3回パージした後、N雰囲気下100℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=10:1-1:1)により精製して、黄色固体状のN-((2-(6-(アゼチジン-1-イル)ピリジン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(70mg、173.45μmol、収率51%)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=392.4.H NMR(400 MHz,CDCl)δ=9.22(s,1H),8.68(d,J=8.8 Hz,1H),8.33(d,J=8.4 Hz,1H),7.98(d,J=7.2 Hz,1H),7.93(s,1H),7.72-7.61(m,1H),6.43(d,J=8.4 Hz,1H),4.68(d,J=4.8 Hz,2H),4.18-4.14(m,4H),2.18(s,2H),1.50(s,9H)ppm.
ステップ3.[2-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミンの調製
DCM(3mL)中のN-((2-(6-(アゼチジン-1-イル)ピリジン-2-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(70mg、178.82μmol)の溶液に、TFA(1mL)を0℃で加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(30mL)に注ぎ入れ、EA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、黄色固体状の[2-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン(60mg、粗)を得て、これを更に精製せずに次のステップに使用した。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=292.4.
ステップ4.N-[[2-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,16-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミド(1)の調製
DCM(1mL)中の1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボン酸(24.94mg、102.97μmol)の溶液に、EDCI(21.38mg、111.55μmol)、HOBt(15.07mg、111.55μmol)、及びDIEA(33.27mg、257.42μmol)を加えた。次に、[2-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン(25mg、85.81μmol)を加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EA(30mL*3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物を得て、これを、分取TLC(SiO、DCM:MeOH=15:1)により精製して、粗生成物を得た。次に、粗生成物を分取HPLC(0.1% FA添加剤)により更に精製した。溶出液を減圧濃縮して、MeCNを除去し、残留物を凍結乾燥させて、黄色固体状のN-[[2-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,16-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミド(10.21mg、19.21μmol、収率22%)を得た。
LCMS(ESI)m/z=[M+H]+=261.9.
H NMR(400 MHz,CDOD)δ=9.33(s,1H),8.69-8.63(m,2H),8.62-8.57(m,1H),8.39(s,1H),8.24(d,J=2.0 Hz,1H),7.98(s,1H),7.87(d,J=7.2 Hz,1H),7.73-7.65(m,2H),6.54(d,J=7.6 Hz,1H),5.07(s,2H),4.95(s,2H),4.39-4.34(m,2H),4.17-4.15(m,4H),3.58-3.53(m,2H),2.53-2.40(m,2H)ppm.
表2の以下の実施例は、標準的な化学操作及び実施例2の調製に使用した手順と類似の手順を使用して調製した。
Figure 0007675182000216
Figure 0007675182000217
Figure 0007675182000218
Figure 0007675182000219
Figure 0007675182000220
Figure 0007675182000221
実施例3.N-[[2-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミド
Figure 0007675182000222
ステップ1.(6-フルオロ-2-ピリジル)-トリメチル-スタンナンの調製
ジオキサン(5mL)中の2-ブロモ-6-フルオロ-ピリジン(500mg、2.84mmol)の混合物に、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(2.79g、8.52mmol)及びPd(PPh(328.31mg、284.11μmol)を加えた。混合物をNで1分間パージした後、100℃で2時間撹拌した。水(20mL)を混合物に加え、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を真空濃縮して、褐色油状の(6-フルオロ-2-ピリジル)-トリメチル-スタンナン(730mg、粗)を得た。
LCMS(ESI)m/z=[M+H]+=261.9.
ステップ2.N-[[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチルの調製
ジオキサン(6mL)中のN-[(2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、1.02mmol)及び(6-フルオロ-2-ピリジル)-トリメチル-スタンナン(530.85mg、2.04mmol)の混合物にPd(PPhCl(71.68mg、102.13μmol)を加え、混合物をNで1分間パージした。得られた混合物を110℃で16時間撹拌した。次に、反応混合物を飽和KF(30mL)に注ぎ入れ、30分撹拌し、混合物をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を真空濃縮した。反応混合物をカラムクロマトグラフィー(SiO、PE:EtOAc=20:1から1:1)により精製して、黄色固体状のN-[[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(230mg、649.03μmol、収率64%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=355.1.
H NMR(400 MHz,CDCl)δ=9.26(s,1H),8.63-8.58(m,2H),8.41-8.39(m,1H),8.04-7.98(m,1H),7.94(s,1H),7.09-7.06(m,1H),5.49(br s,1H),4.69(br d,J=5.2 Hz,2H),1.50(s,9H)ppm.
ステップ3.[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミンの調製
HCl/ジオキサン(2mL)中のN-[[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(220mg、620.81μmol)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残留物をMTBE(20mL×2)で研和した。混合物を濾過し、濾過ケーキを蒸発乾固させて、黄色油状の[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン(180mg、粗、HCl)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=255.1.
ステップ4.N-[[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミドの調製
DCM(2mL)中の[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メタンアミン(180mg、619.15μmol)及び1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボン酸(180mg、0.743mmol)の混合物に、DIEA(320.08mg、2.48mmol)、EDCI(178mg、0.928mmol)、及びHOBt(125.49mg、928.72μmol)を加えた。混合物を25℃で1時間で撹拌した。混合物を水(20mL)に注ぎ入れ、EA(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20.0mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残留物を分取HPLC(0.1% FA条件)により精製し、溶出液を真空濃縮して、MeCNを除去した。残留物を凍結乾燥させて、白色固体状のN-[[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミド(253mg、0.528mmol、収率85%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=479.0.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=9.66-9.61(m,1H),9.45(d,J=0.8 Hz,1H),8.75-8.72(m,1H),8.54-8.49(m,3H),8.26-8.26(m,1H),8.25-8.17(m,1H),7.84(s,1H),7.73(d,J=8.0 Hz,1H),7.39-7.36(m,1H),4.97(s,2H),4.83(d,J=5.6 Hz,2H),4.23-4.21(m,2H),3.68-3.66(m,2H)ppm.
ステップ5.N-[[2-[6-[(2R)-2-メチルモルホリン-4-イル]-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミド(37)の調製
DMSO(1mL)中のN-[[2-(6-フルオロ-2-ピリジル)-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミド(20mg、0.0418mmol)及び(2R)-2-メチルモルホリン;塩酸塩(17.26mg、125.39μmol)の混合物に、DIEA(27.0mg、0.209mmol)を加えた。混合物を120℃で16時間撹拌した。次に、混合物を飽和NaHCO(20mL)に注ぎ入れ、EA(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(20.0mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残留物を分取HPLC(カラム:Shim-pack C18 150*25*10um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:38%から58%、10分)により精製し、溶出液を真空濃縮して、MeCNを除去した。残留物を凍結乾燥させて、黄色固体状のN-[[2-[6-[(2R)-2-メチルモルホリン-4-イル]-2-ピリジル]-1,6-ナフチリジン-7-イル]メチル]-1,1-ジオキソ-3,5-ジヒドロ-2H-4,1λ6-ベンゾオキサチエピン-8-カルボキサミド(15.89mg、26.24μmol、収率63%、FA)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=560.3.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ=9.65-9.62(m,1H),9.40(s,1H),8.68-8.61(m,2H),8.54(d,J=2.0 Hz,1H),8.46(s,1H),8.28-8.25(m,1H),7.92(d,J=7.2 Hz,1H),7.81(s,1H),7.77-7.73(m,2H),7.03(d,J=8.4 Hz,1H),4.98(s,2H),4.82(d,J=5.6 Hz,2H),4.30-4.22(m,4H),3.99-3.96(m,1H),3.70-3.58(m,4H),2.94-2.87(m,1H),2.62-2.56(m,1H),1.22(d,J=6.0 Hz,3H)ppm.
表3の以下の実施例は、標準的な化学操作及び実施例3の調製に使用した手順と類似の手順を使用して調製した。
Figure 0007675182000223
Figure 0007675182000224
Figure 0007675182000225
Figure 0007675182000226
実施例4.N-((2-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-8-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボキサミド1,1-ジオキシド
Figure 0007675182000227
ステップ1:4-メチル-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンの調製
Pd(dppf)Cl(32.1mg、0.0448mmol)及びAcOK(129mg、1.32mmol)を、ジオキサン(2mL)中の4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(134mg、0.526mmol)及び8-ブロモ-4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン(100mg、0.438mmol)の溶液に加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EA(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、褐色油状の表題化合物(125mg、粗)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=276.1
ステップ2:((2-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-8-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
ジオキサン(1mL)及びHO(0.3mL)中のN-[(2-クロロ-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、0.340mmol)、4-メチル-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン(122mg、0.443mmol)、KPO(217mg、1.02mmol)、[1,1′-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(22.2mg、0.340mmol)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、EA(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物を逆相HPLC(0.1% FA添加剤)により精製した。画分を減圧濃縮してMeCNを除去した後、EA(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、黄色固体状の表題化合物(100mg、0.205mmol)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=407.3.H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ=9.30(s,1H),8.48(d,J=8.8 Hz,1H),7.98(d,J=8.4 Hz,1H),7.69(s,1H),7.63-7.58(m,1H),7.04-7.02(m,1H),6.94-6.90(m,1H),6.87-6.81(m,1H),4.43(d,J=5.6 Hz,2H),4.35-4.27(m,2H),3.34-3.33(m,2H),2.91(s,3H),1.43(s,9H)ppm.
ステップ3:(2-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-8-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メタンアミン塩酸塩の調製
HCl/ジオキサン(4N、750uL)を、ジオキサン(1mL)中の((2-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-8-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(90mg、0.221mmol)の溶液に加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。得られた残留物をMTBE(5mL×2)で洗浄し、濾過し、真空乾燥させて、褐色固体状の表題化合物(70mg、0.204mmol)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=307.2.
ステップ4:N-((2-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-8-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メチル)-3,5-ジヒドロ-2H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボキサミド1,1-ジオキシド(58)の調製
EDCI(25.2mg、0.131mol)、HOBt(17.7mg、0.131mmol)、DIEA(76.2uL、0.438mmol)、及び(2-(4-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-8-イル)-1,6-ナフチリジン-7-イル)メタンアミン 塩酸塩(30mg、0.0875mmol)を、DCM(0.5mL)中の2,3-ジヒドロ-5H-ベンゾ[e][1,4]オキサチエピン-8-カルボン酸 1,1-ジオキシド(25.4mg、0.105mmol)の溶液に加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物をHO(5mL)で希釈し、DCM(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。得られた残留物を逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製した。溶液を減圧濃縮してMeCNを除去し、凍結乾燥させて、黄色固体状の表題化合物(14.2mg、0.0257mmol)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=531.2.H NMR(400 MHz,CDOD)δ=9.30(s,1H),8.64-8.59(m,1H),8.48(d,J=8.8 Hz,1H),8.22-8.20(m,1H),8.00(d,J=8.4 Hz,1H),7.93(s,1H),7.63(d,J=7.6 Hz,1H),7.01-6.92(m,2H),6.88-6.83(m,1H),5.04(s,2H),4.92(s,2H),4.35-4.31(m,4H),3.53-3.50(m,2H),3.34(d,J=4.4 Hz,2H),2.97-2.92(m,3H)ppm.
表4Aの以下の実施例を、標準的な化学操作及び実施例4の調製に使用した手順と類似の手順を使用して調製した。
Figure 0007675182000228
Figure 0007675182000229
Figure 0007675182000230
Figure 0007675182000231
表4Bの以下の実施例を、標準的な化学操作及び上で使用した手順と類似の手順を使用して調製した。
Figure 0007675182000232
Figure 0007675182000233
Figure 0007675182000234
Figure 0007675182000235
Figure 0007675182000236
Figure 0007675182000237
Figure 0007675182000238
Figure 0007675182000239
Figure 0007675182000240
Figure 0007675182000241
Figure 0007675182000242
Figure 0007675182000243
Figure 0007675182000244
Figure 0007675182000245
Figure 0007675182000246
Figure 0007675182000247
Figure 0007675182000248
Figure 0007675182000249
Figure 0007675182000250
Figure 0007675182000251
Figure 0007675182000252
Figure 0007675182000253
Figure 0007675182000254
Figure 0007675182000255
Figure 0007675182000256
Figure 0007675182000257
Figure 0007675182000258
Figure 0007675182000259
Figure 0007675182000260
Figure 0007675182000261
Figure 0007675182000262
Figure 0007675182000263
Figure 0007675182000264
Figure 0007675182000265
Figure 0007675182000266
Figure 0007675182000267
Figure 0007675182000268
Figure 0007675182000269
Figure 0007675182000270
Figure 0007675182000271
Figure 0007675182000272
Figure 0007675182000273
Figure 0007675182000274
Figure 0007675182000275
Figure 0007675182000276
Figure 0007675182000277
Figure 0007675182000278
Figure 0007675182000279
Figure 0007675182000280
Figure 0007675182000281
Figure 0007675182000282
Figure 0007675182000283
Figure 0007675182000284
Figure 0007675182000285
Figure 0007675182000286
Figure 0007675182000287
Figure 0007675182000288
Figure 0007675182000289
Figure 0007675182000290
Figure 0007675182000291
Figure 0007675182000292
Figure 0007675182000293
Figure 0007675182000294
Figure 0007675182000295
Figure 0007675182000296
Figure 0007675182000297
Figure 0007675182000298
Figure 0007675182000299
Figure 0007675182000300
Figure 0007675182000301
Figure 0007675182000302
Figure 0007675182000303
Figure 0007675182000304
Figure 0007675182000305
Figure 0007675182000306
実施例5.BRM及びBRG-1のATPase触媒活性のアッセイ
BRM又はBRG-1のATPase触媒活性を、ADP-Glo(商標)(Promega、V9102)を使用したインビトロ生化学アッセイによって測定した。反応が完了したら、ADP-Glo(商標)キナーゼアッセイを2ステップで行う。第1のステップは、反応中に消費されていないあらゆるATPを枯渇させることである。第2のステップは、反応生成物であるADPをATPに変換することであり、これは、ルシフェラーゼによって発光を生成するために利用され、Envisionなどの発光リーダーによって検出される。
アッセイ反応混合物(10μL)は、30nMのBRM又はBRG-1、20nMのサケ精子DNA(Invitrogen製、UltraPure(商標)サケ精子DNA溶液、カタログ番号15632011)、及びATPaseアッセイ緩衝液中の400μMのATPを含み、ATPaseアッセイ緩衝液は、20mMのトリス(pH8)、20mMのMgCl、50mMのNaCl、0.1%Tween-20、及び1mMの新鮮なDTT(Pierce(商標)DTT(ジチオトレイトール)、カタログ番号20290)で構成される。少量の白色Proxiplate-384プラスプレート(PerkinElmer、カタログ番号6008280)上の2.5μLのATP/DNA溶液に、2.5μLのATPase溶液を加えることにより反応を開始し、室温で1時間インキュベートする。次に、キット中で提供される5μLのADP-Glo(商標)試薬を加えた後、反応物を室温で40分間インキュベートする。次に、キット中で提供される10μLのキナーゼ検出試薬を加えて、ADPをATPに変換し、反応物を室温で60分間インキュベートする。最後に、発光測定値を、Envisionなどのプレート読み取りルミノメーターで収集する。
BRM及びBRG-1を、90%を超える純度でハイファイブ昆虫細胞株から合成した。本明細書に記載のATPase触媒活性アッセイからのIC50データを、以下の表5A及び5Bに示す。
Figure 0007675182000307
Figure 0007675182000308
Figure 0007675182000309
Figure 0007675182000310
Figure 0007675182000311
Figure 0007675182000312
Figure 0007675182000313
Figure 0007675182000314
Figure 0007675182000315
Figure 0007675182000316
Figure 0007675182000317
Figure 0007675182000318
実施例6.化合物Aの合成
BRG1/BRM阻害剤化合物Aは、以下の構造を有する。
Figure 0007675182000319
化合物Aを、以下のスキーム1に示すように合成した。
Figure 0007675182000320
スキーム1.化合物Aの合成
化合物Aの存在下でのBRM又はBRG-1のATPアーゼ触媒活性を、上記のADP-Glo(商標)(Promega、V9102)を使用したインビトロ生化学アッセイによって測定した。化合物Aは、アッセイで、BRMに対して10.4nM、BRG1に対して19.3nMのIC50を有することが見出された。
実施例7.ブドウ膜黒色腫及び血液がん細胞株の増殖に対するBRG1/BRM ATPase阻害の効果
手順:ブドウ膜黒色腫細胞株(92-1、MP41、MP38、MP46)、前立腺がん細胞株(LNCAP)、肺がん細胞株(NCI-H1299)、及び不死化胚性腎臓株(HEK293T)を、増殖培地を含む96ウェルプレートに播種した(表6を参照)。BRG1/BRM ATPase阻害剤である化合物Aを、DMSO中に溶解させ、播種時に0~10マイクロモルの濃度勾配で細胞に加えた。細胞を、摂氏37度で3日間インキュベートした。処理の3日後、培地を細胞から除去し、30μLのTrypLE(Gibco)を、細胞に10分間加えた。細胞を、プレートから剥離させ、170マイクロリットルの増殖培地を加えて、再懸濁させた。2つのDMSO処理対照ウェルからの細胞を計数し、実験開始時に播種した最初の細胞数を、摂氏37度で更に4日間、新鮮な化合物を含むプレートに再播種した。7日目に、細胞を上に記載のように採取した。3日目及び7日目に、Cell-titer glo(Promega)を加えることにより相対細胞増殖を測定し、Envisionプレートリーダー(Perkin Elmer)で発光を測定した。各細胞株の増殖が50%阻害された化合物の濃度(GI50)を、Graphpad Prismを使用して計算し、以下にプロットする。多発性骨髄腫細胞株(OPM2、MM1S、LP1)、ALL細胞株(TALL1、JURKAT、RS411)、DLBCL細胞株(SUDHL6、SUDHL4、DB、WSUDCL2、PFEIFFER)、AML細胞株(OCIAML5)、MDS細胞株(SKM1)、卵巣がん細胞株(OV7、TYKNU)、食道がん細胞株(KYSE150)、ラブドイド腫瘍細胞株(RD、G402、G401、HS729、A204)、肝臓がん細胞株(HLF、HLE、PLCRPF5)、及び肺がん細胞株(SW1573、NCIH2444)について、上記の方法を、以下を変更して行った:細胞を96ウェルプレートに播種し、翌日、BRG1/BRM ATPase阻害剤である化合物AをDMSOに溶解させ、0~10マイクロモルの濃度勾配で細胞に加えた。3日目及び7日目の細胞を分ける時点で、細胞を新しい96ウェルプレートに分け、再播種の4時間後に新しい化合物を加えた。
表6に、使用した試験細胞株及び増殖培地を列挙する。
Figure 0007675182000321
結果:図1に示すように、ブドウ膜黒色腫及び血液がん細胞株は、試験した他の細胞株よりもBRG1/BRM阻害に対してより感受性であった。ブドウ膜黒色腫及び血液がん細胞株の阻害は、7日目まで維持された。
実施例8.ブドウ膜黒色腫細胞株におけるBRG1/BRM阻害剤と臨床PKC及びMEK阻害剤との比較
手順:ブドウ膜黒色腫細胞株、92-1又はMP41を、増殖培地の存在下、96ウェルプレートに播種した(表5を参照)。BAF ATPase阻害剤(化合物A)、PKC阻害剤(LXS196;MedChemExpress)、又はMEK阻害剤(Selumetinib;Selleck Chemicals)を、DMSOに溶解させ、播種時に0~10マイクロモルの濃度勾配で細胞に加えた。細胞を、摂氏37度で3日間インキュベートした。処理の3日後、細胞増殖をCell-titer glow(Promega)で測定し、Envision プレートリーダー(Perkin Elmer)で発光を読み取った。
結果:図2A及び図2Bに示すように、化合物Aは、臨床PKC阻害剤及び臨床MEK阻害剤として同等のブドウ膜黒色腫細胞の増殖阻害を示した。更に、化合物Aにより、臨床PKC阻害剤及び臨床MEK阻害剤よりも速く阻害が開始されることが見出された。
実施例9.化合物Bの合成
BRG1/BRM阻害剤化合物Bは、以下の構造を有する。
Figure 0007675182000322
化合物Bを、以下のスキーム2に示すように合成した。
Figure 0007675182000323
スキーム2.化合物Bの合成
(S)-1-(メチルスルホニル)-N-(4-(メチルチオ)-1-オキソ-1-((4-(3-(ピリジン-4-イル)フェニル)チアゾール-2-)イル)アミノ)ブタン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(化合物B)の調製
Figure 0007675182000324
DMF(20mL)中の(2S)-2-アミノ-4-メチルスルファニル-N-[4-[3-(4-ピリジル)フェニル]チアゾール-2-イル]ブタンアミド(2g、4.75mmol、HCl塩)及び1-メチルスルホニルピロール-3-カルボン酸(898.81mg、4.75mmol)の混合物に、EDCI(1.37g、7.13mmol)、HOBt(962.92mg、7.13mmol)、及びDIEA(2.46g、19.00mmol、3.31mL)に加え、混合物を25℃で3時間撹拌した。混合物をHO(100mL)に注ぎ入れ、沈殿物を濾過により収集した。固体をMeOH(20mL)中で研和し、沈殿物を濾過により収集した。固体をDMSO(10mL)に溶解させた後、混合物をMeOH(50mL)に注ぎ入れ、形成された沈殿物を濾過により収集し、凍結乾燥させて、白色固体状の化合物B(2.05g、3.66mmol、収率77.01%)を得た。LCMS(ESI)m/z [M+H]=555.9.H NMR(400 MHz,DMSO)δ 12.49(s,1H),8.68-8.66(m,2H),8.46(d,J=7.2 Hz,1H),8.31-8.30(m,1H),8.02-8.00(m,1H),7.94-7.96(m,1H),7.83(s,1H),7.73-7.74(m,3H),7.61-7.57(m,1H),7.31-7.29(m,1H),6.79-6.77(m,1H),4.74-4.69(m,1H),3.57(s,3H),2.67-2.53(m,2H),2.13-2.01(m,5H).SFC:AS-3-MeOH(DEA)-40-3mL-35T.lcm,t=0.932分,ee%=100%.
実施例10.ブドウ膜黒色腫、血液がん、前立腺がん、乳がん、及びユーイング肉腫細胞株の増殖に対するBRG1/BRM ATPase阻害の効果
手順:実施例7で上に記載した細胞株もすべて、化合物Bを用いて上に記載のとおりに試験した。更に、以下の細胞株も次のとおりに試験した。簡潔には、ユーイング肉腫細胞株(CADOES1、RDES、SKES1)、網膜芽細胞腫細胞株(WERIRB1)、ALL細胞株(REH)、AML細胞株(KASUMI1)、前立腺がん細胞株(PC3、DU145、22RV1)、黒色腫細胞株(SH4、SKMEL28、WM115、COLO829、SKMEL3、A375)、乳がん細胞株(MDAMB415、CAMA1、MCF7、BT474、HCC1419、DU4475、BT549)、B-ALL細胞株(SUPB15)、CML細胞株(K562、MEG01)、バーキットリンパ腫細胞株(RAMOS2G64C10、DAUDI)、マントル細胞リンパ腫細胞株(JEKO1、REC1)、膀胱がん細胞株(HT1197)、及び肺がん細胞株(SBC5)について、上記の方法を、以下を変更して行った:細胞を96ウェルプレートに播種し、翌日、BRG1/BRM ATPase阻害剤である化合物BをDMSOに溶解させ、0~10マイクロモルの濃度勾配で細胞に加えた。3日目及び7日目の細胞を分ける時点で、細胞を新しい96ウェルプレートに分け、再播種の4時間後に新しい化合物を加えた。
表7に、使用した試験細胞株及び増殖培地を列挙する。
Figure 0007675182000325
結果:図3に示すように、ブドウ膜黒色腫、血液がん、前立腺がん、乳がん、及びユーイング肉腫細胞株は、試験した他の細胞株よりもBRG1/BRM阻害に対してより感受性であった。ブドウ膜黒色腫、血液がん、前立腺がん、乳がん、及びユーイング肉腫細胞株の阻害は、7日目まで維持された。
実施例11.ブドウ膜黒色腫及び血液がん細胞株の増殖に対するBRG1/BRM ATPase阻害の効果
手順:前述のように(「High-throughput identification of genotype-specific cancer vulnerabilities in mixtures of barcoded tumor cell lines」,Yu et al,Nature Biotechnology 34,419-423,2016)、PRISM(混合物中の相対阻害の同時プロファイリング)を使用してプールされた細胞の生存率アッセイを、以下を改変して行った。細胞株を、Cancer Cell Line Encyclopedia(CCLE)コレクションから入手し、独自の感染及びプーリングのプロトコルを、かかる細胞株の巨大な一覧に適用するために、10%の熱失活ウシ胎児血清(FBS)を補充したフェノールレッド不含RPMI-1640培地に順応させた。ブラストサイジンを選択マーカーとして使用して、すべての細胞株に対して推定感染多重度(MOI)1で、レンチウイルスのスピン感染プロトコルを実行して、24ヌクレオチドのバーコードを各細胞株に導入した。次に、安定してバーコード化された750超のPRISMがん細胞株を、倍加時間に従って、25個のプールに一緒にプールした。スクリーニングの実行のために、前述のように各ウェルに25種類の細胞株のプールを播種する代わりに(Yu et al.)、すべての付着細胞株又はすべての浮遊細胞株のプールを、それぞれ、T25フラスコ(100,000細胞/フラスコ)又は6ウェルプレート(50,000細胞/ウェル)を使用して一緒に播種した。細胞を、10μMの最高濃度から開始して、8測定点、3倍ごとの用量応答を3重で、DMSO又は化合物のいずれかで処理した。アッセイの堅牢性のための対照として、2.5μM及び0.039μMの最高濃度を使用して、細胞を、それぞれ、先の検証された2つの化合物、汎Raf阻害剤であるAZ-628、及びプロテアソーム阻害剤であるボルテゾミブを用いて、並行して処理した。
化合物による処理の3日後、細胞を溶解させ、ゲノムDNAを抽出し、バーコードをPCRにより増幅させ、次世代配列決定を用いて検出した。細胞生存率は、処理試料中の細胞株特異的バーコードの計数を、DMSO対照及び0日目対照中のものと比較することによって決定した。用量応答曲線を細胞株ごとに適合させ、対応する曲線下面積(AUC)を計算し、すべての細胞株のAUCの中央値と比較した(図4)。AUCが中央値未満である細胞株を、最も感受性が高いとみなした。
実施例12.ブドウ膜黒色腫細胞株の増殖に対するBRG1/BRM ATPase阻害剤の効果
手順:ブドウ膜黒色腫細胞株(92-1、MP41、MP38、MP46)及び非小細胞肺がん細胞(NCI-H1299)を、増殖培地を含む96ウェルプレートに播種した(表6を参照)。BRG1/BRM ATPase阻害剤である化合物67を、DMSOに溶解させ、播種時に0~10マイクロモルの濃度勾配で細胞に加えた。細胞を、37℃で3日間インキュベートした。処理の3日後、細胞増殖をCell-titer glow(Promega)で測定し、Envisionプレートリーダー(Perkin Elmer)で発光を読み取った。
結果:図5に示すように、化合物Bにより、ブドウ膜黒色腫細胞株において強力な増殖阻害が得られた。
実施例13.ブドウ膜黒色腫細胞株におけるBRG1/BRM阻害剤と臨床PKC及びMEK阻害剤との比較
手順:ブドウ膜黒色腫細胞株、92-1又はMP41を、増殖培地の存在下、96ウェルプレートに播種した(表6を参照)。BAF ATPase阻害剤(化合物B)、PKC阻害剤(LXS196;MedChemExpress)、及びMEK阻害剤(Selumetinib;Selleck Chemicals)を、DMSOに溶解させ、播種時に0~10マイクロモルの濃度勾配で細胞に加えた。細胞を、37℃で3日間インキュベートした。処理の3日後、細胞増殖をCell-titer glow(Promega)で測定し、Envisionプレートリーダー(Perkin Elmer)で発光を読み取った。
結果:図6A及び図6Bに示すように、化合物Bは、臨床PKC阻害剤及び臨床MEK阻害剤と比較して、ブドウ膜黒色腫細胞の増殖阻害についてより強力な効果を示した。更に、化合物Bにより、臨床PKC阻害剤及び臨床MEK阻害剤よりも速く増殖阻害が開始されることが見出された。
実施例14.BRG1/BRM ATPase阻害剤は、PKC阻害剤耐性細胞の増殖を阻害するのに有効である。
手順:MP41ブドウ膜黒色腫細胞を、最大1μMの漸増濃度の化合物を含む増殖培地で長期培養することにより、PKC阻害剤(LXS196、MedChemExpress)に対して耐性にした(表6を参照)。3か月後、PKC阻害剤(LXS196)又はBRG1/BRM ATPase阻害剤(化合物B)に対する親MP41細胞及びPKC阻害剤(PKCi)耐性細胞の感受性を、実施例9で上に記載したように、7日間の増殖阻害アッセイで試験した。
結果:PKCi耐性細胞は、親MP41細胞株よりも高い濃度のLXS196で増殖に耐え得るが(図7A)、BRG1/BRM ATPase阻害剤(化合物B)は、依然として、PKCi耐性細胞株と親細胞株との両方の強力な増殖阻害をもたらした(図7B)。PKCi耐性細胞は、親MP41細胞よりも、化合物Bに対してより感受性であった(図7B)。
実施例15.化合物Cの合成
Figure 0007675182000326
ステップ1.6-フルオロピリジン-2-カルボニルクロリド(中間体B)の調製
Figure 0007675182000327
ジクロロメタン(500mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.26mL、3.54mmol)中の6-フルオロピリジン-2-カルボン酸(50.00g、354.36mmol)の冷却した(0℃)溶液に、塩化オキサリル(155.10mL、1.77mol)を加えた。塩化オキサリルをすべて加えた後、反応混合物を室温に加温し、更に0.5時間撹拌した。混合物を真空濃縮して、白色固体状の中間体B(56.50g)を得て、これを更に精製せずに次のステップに使用した。
ステップ2.2-クロロ-1-(6-フルオロ-2-ピリジル)エテノン(中間体C)の調製
Figure 0007675182000328
1,4-ジオキサン(800mL)中の中間体B(56.00g、351.00mmol)の冷却した(0℃)混合物に、ヘキサン(351mL)中2Mのトリメチルシリルジアゾメタンの溶液を滴加した。得られた反応混合物を25℃で10時間撹拌した。続いて、反応混合物を、1,4-ジオキサン(500mL)中の4M HClの溶液でクエンチした。2時間撹拌した後、反応溶液を真空濃縮して、油状物質を得た。残留物を飽和NaHCO水溶液(500mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し、白色固体状の中間体C(35.50g)を得て、これを次のステップに直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=173.8.
ステップ3.4-(6-フルオロ-2-ピリジル)チアゾール-2-アミン(中間体E)の調製
Figure 0007675182000329
MeOH(250mL)及びHO(250mL)の混合物中の中間体C(35.50g、204.53mmol)及びチオ尿素(14.01g、184.07mmol)の溶液に、NaF(3.56g、84.82mmol)を室温で加えた。0.5時間撹拌した後、反応混合物を部分的に真空濃縮してMeOHを除去し、得られた溶液を、2M HCl水溶液でpH約3に酸性化した。15分後、溶液を酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機層を廃棄し、水相をNaHCO(500mL)でアルカリ化し、30分間撹拌した後、酢酸エチル(325mL*3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(225mL*3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。残留物を石油エーテル(300mL)で研和し、25℃で10分撹拌し、濾過した。得られた固体を真空乾燥させて、白色固体状の中間体E(28.00g、143.43mmol、収率70.13%、純度100%)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=195.8.;H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.00-7.96(m,1H),7.72(d,J=7.2 Hz,1H),7.24(s,1H),7.16(s,2H),7.02(d,J=8.0 Hz,1H).
ステップ4.N-[2-[[4-(6-フルオロ-2-ピリジル)チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体G)の調製
Figure 0007675182000330
ジクロロメタン(100mL)中のN-Boc-グリシン(5.92g、33.81mmol)、HATU(12.86g、33.81mmol)、及びDIEA(15.89g、122.94mmol、21.41mL)の溶液に、中間体E(6.00g、30.74mmol)を加えた。2時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、続いて水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(60mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得た。残留物を、石油エーテルとMeOHとの1:1混合物(40mL)を用いて研和した。25℃で20分間撹拌した後、懸濁液を濾過し、濾過ケーキをMTBE(20mL)で洗浄し、真空乾燥させて、白色固体状の中間体G(7.7g、21.63mmol、収率70.4%、純度99.0%)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=353.1.
ステップ5.2-((4-(6-フルオロピリジン-2-イル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエタン-1-アミニウムクロリド(中間体H)の調製
Figure 0007675182000331
1,4-ジオキサン(35mL)中4M HCl中の中間体G(5.40g、15.32mmol)の溶液を25℃で1.5時間撹拌した。混合物を真空濃縮し、白色固体状の中間体H(4.42g)を得て、これを更に精製せずに直接次のステップに使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=252.9.
ステップ6.1-tert-ブチル-N-[2-[[4-(6-フルオロ-2-ピリジル)チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]ピロール-3-カルボキサミド(中間体J)の調製
Figure 0007675182000332
ジクロロメタン(40mL)中の中間体H(3.00g、10.39mmol)、1-tert-ブチルピロール-3-カルボン酸(1.74g、10.39mmol)、及びDIEA(6.71g、51.95mmol、9.05mL)の溶液に、HOBt(1.68g、12.47mmol)及びEDCI(2.39g、12.47mmol)を順次加えた。4時間撹拌した後、混合物を真空濃縮した。残留物を水(250mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。得られた固体を、MTBE/酢酸エチルの1:1混合物(400mL)を用いて研和し、30分後、懸濁液を濾過した。固体をMTBE(85mL×3)で洗浄した後、真空乾燥させて、白色固体状の中間体J(3.10g、7.64mmol、収率73.6%、純度99.0%)を得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=402.3.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.40(s,1H),8.18-8.15(m,1H),8.09-8.08(m,1H),7.87-7.83(m,2H),7.52(s,1H),7.11(d,J=8.0 Hz,1H),6.97(m,1H),6.47(s,1H),4.10(d,J=5.6 Hz,2H),1.49(s,9H).
ステップ7.1-(tert-ブチル)-N-(2-((4-(6-(シス-2,6-ジメチルモルホリノ)ピリジン-2-イル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(化合物C)の調製
Figure 0007675182000333
DMSO(1mL)中の中間体J(0.100g、0.249mmol)の溶液に、DIEA(0.130mL、0.747mmol)及びシス-2,6-ジメチルモルホリン(0.057g、0.498mmol)を加え、混合物を120℃で撹拌した。12時間後、溶液を室温に冷却し、反応混合物をMeOH(3mL)で希釈した。残留物を、分取HPLC(0.1% TFA;カラム:Luna C18 150*25 5u;移動相:[水(0.075% TFA)-ACN];B%:30%から60%、2分)により精製した。適切な画分を収集し、凍結乾燥させて、白色固体状の化合物C(0.079g、0.129mmol、収率51.94%、純度100%)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=497.5.
H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 12.27(s,1H),8.17-8.14(m,1H),7.75(s,1H),7.63-7.59(m,1H),7.51(s,1H),7.25(d,J=7.2 Hz,1H),6.96(s,1H),6.79(d,J=8.8 Hz,1H),6.47(s,1H),4.24(d,J=12.4 Hz,2H),4.08(d,J=5.6 Hz,2H),3.64-3.61(m,2H),2.44-2.38(m,2H),1.49(s,9H),1.18(d,J=5.6 Hz,6H).
実施例16.BRG1/BRM ATPアーゼ阻害剤は、インビボでブドウ膜黒色腫の腫瘍増殖の阻害を引き起こす。
手順:ヌードマウス(Envigo)を、50%のMatrigel中の5×10個の92-1ブドウ膜黒色腫細胞を用いて、腋窩領域に皮下移植した。腫瘍を、平均約200mmに増殖させ、この時点で、マウスをグループ化し、投薬を開始した。マウスに、ビヒクル(20%の2-ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン)又は漸増用量の化合物Cを、強制経口投与によって1日1回投薬した。腫瘍量及び体重を、3週間にわたって測定し、用量を体重によって調整して、適当な用量をmg/kg単位で得た。この時点で、動物を屠殺し、腫瘍を解剖し、画像化した。
結果:化合物Cによる処置により、用量依存的な様式で腫瘍増殖阻害が生じ、腫瘍退縮は最高(50mg/kg)用量で観察された。(図8A及び図8B)。いずれの処置も忍容性良好であり、体重減少は観察されなかった(図8C)。
他の実施形態
本発明を、その特定の実施形態と関連付けて説明してきたが、本発明は、更なる修正が可能であり、この出願は、概して本発明の原理に従い、かつ本発明が関連する技術分野内の既知又は慣例的実践の範囲内に入る本開示からの逸脱を含む、本発明の任意の変形例、使用、又は適合を網羅することを意図しており、本明細書の上に示される本質的な特徴に適用されてもよく、特許請求の範囲に倣うことが理解される。
他の実施形態は、特許請求の範囲内にある。

Claims (24)

  1. 以下の構造

    式中、
    が、水素又はC -C アルキルであり、
    各R 及び各R が、独立して、水素、C -C アルキル、又はC -C ヘテロアルキルであり、
    が、水素、ハロ、C -C アルキル、又はC -C 10 シクロアルキルであり、
    が、C -C アルキルであり、
    が、水素、ハロ、シアノ、C -C アルキル、C -C アルケニル、又はC -C 10 シクロアルキルであるか、あるいはR 及びR が、それらが結合している原子を一緒に組み合わさって、酸素原子を含む7~8員のヘテロシクリルを形成し、
    各R が、独立して、C -C アルキル、C -C ヘテロアルキル、ハロ、C -C 10 シクロアルキル、C -C 10 シクロアルキルC -C アルキル、5~14員のヘテロアリール、4~14員ヘテロシクリル、-N(R 7A 、又はOR 7A であり、各R 7A が、独立して、H、C -C アルキル、C -C ヘテロアルキル、C -C 10 シクロアルキル、C -C 10 アリール、5~10員のヘテロアリール、又は4~10員のヘテロシクリルであるか、あるいは2つのジェミナルR 7A 基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、5~10員のヘテロアリール又は4~10員ヘテロシクリルを形成するか、あるいは2つのジェミナルR 基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
    が、水素、ハロ、C -C アルキル、又はC -C 10 シクロアルキルであり、
    が、水素又はハロであり、
    mが、0、1、2、又は3であり、
    nが、0、1、2、3、又は4であり、
    が、-SO -であり、
    が、N又はCR であり、
    が、下記式A:

    式中、
    、X 、X 、X 、X 、及びX の各々が、独立して、N又はCR L1 であり、
    各R L1 が、独立して、H、ハロ、C -C アルキルであり、
    が、-(C(R )(R )) -への結合であり、
    が、L への結合であり、
    が、存在しないか、C -C 10 シクロアルキル、C -C 10 アリール、5~14員のヘテロアリール、又は4~14員のヘテロシクリルであり、
    下記構造:

    が、以下の構造の基:

    式中、
    Zが、CH 、またはCOであり、
    各R X1 が、独立して、C -C アルキル又はハロであるか、あるいは2つのジェミナルR X1 基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
    pが、0、1、2、3、又は4であり、
    または、
    以下の構造の基:

    式中、

    各R X1 が、独立して、C -C アルキル又はハロであるか、
    あるいは2つのジェミナルR X1 基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成し、
    pが、0、1、2、3、又は4である、
    化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  2. が、水素又はハロである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. 少なくとも1つのRX1、C -Cアルキルであるか、又は少なくとも1つのRX1が、ハロであるか、又は少なくとも2つのジェミナルRX1基が、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、カルボニルを形成する、請求項1に記載化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. 、下記:

    である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. -L-(Rが、以下の構造


    の基である、請求項4に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  6. -L-(Rが、以下の構造:

    の基である、請求項5に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. -L-(Rが、以下の構造

    の基である、請求項5に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  8. -L-(Rが、以下の構造

    の基である、請求項5に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  9. 、C -C10アリールである、請求項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  10. 少なくとも1つのRが、シクロプロピル、2,2-ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロメトキシ、2,6-ジメチルモルホリン-4-イル、N-アゼチジニル、3-フルオロシクロブチル、2-メトキシエチル、エトキシ、メトキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、イソプロピル、メチル、アセチル、フルオロ、クロロ、1-メチルピラゾール-3-イル、ジメチルアミノ、N-メチル-N-(2-メトキシエチル)-アミノ、N-エチル-N-(2-メトキシエチル)-アミノ、N-(2-プロピル)-N-(2-メトキシエチル)-アミノ、2-メトキシエチルアミノ、3-アザ-8-オキサ-ビシクロ[4.3.0]ノン-3-イル、3-アザ-7-オキサ-ビシクロ[4.3.0]ノン-3-イル、1-フルオロシクロブト-1-イル、3-フルオロピロリジン-1-イル、3-メトキシピロリジン-1-イル、オキセタン-3-イル、N-メチルインドリン-4-イル、2,2-ジフルオロ-3-メチルシクロプロプ-1-イル、3-メトキシアゼチジン-1-イル、3-メトキシピペリジン-1-イル、1,2-ジメチル-7-アザインドール-4-イル、1-メチル-7-アザインドール-4-イル、2,3-メチレンジオキシフェニル、N-メチル-N-(3-オキセタニル)アミノ、3-オキセタニルオキシ、1,1-ジフルオロ-5-アザスピロ[2.3]ヘキシ-5-イル、1-フルオロメチル-シクロプロピル、N-(3-テトラヒドロフラニル)メチルアミノ、N-インドリニル、N-1,4-オキサゼパニル、2-フルオロ-2-プロピル、1,1-ジフルオロ-2-プロピル、2,2-ジフルオロ-1-メチルシクロプロプ-1-イル、1-メチルシクロプロピル、4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル、2-メトキシエトキシ、3,3-ジフルオロシクロブト-1-イル、N-メチル-N-1-メトキシプロプ-2-イルアミノ、1-メトキシプロプ-2-イルアミノ、1-メトキシエチル、4-メチルピペラジニル、3-メチルモルホリニル、2,2-ジフルオロプロポキシ、3-メトキシシクロブチル、メチルアミノ、4-ジメチルアミノ-3,3-ジフルオロピペリジニル、4-メチルアミノ-3,3-ジフルオロピペリジニル、3,3-ジフルオロピロロリジニル、N-メチル-N-3-メトキシシクロブチルアミノ、1-メチルピラゾール-5-イル、6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプト-3-イル、シクロプロピルオキシ、2,6-ジメチルピリド-4-イル、2-メチルピロロリジニル、4-オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト-1-イル、N-メチル-N-(2,6-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イル)アミノ、又はN-メチル-N-3-メチルオキセタン-3-イルメチルアミノである、請求項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  11. が、水素である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  12. 下記:


    からなる群から選択される化合物、及びその薬学的に許容される塩。
  13. 下記:
    からなる群から選択される化合物、及びその薬学的に許容される塩。
  14. 前記化合物は、BRG1 IC50とBRM IC50との比が少なくとも5である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  15. 請求項1に記載の化合物と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、薬学的組成物。
  16. 有効量の請求項1に記載の化合物又は請求項15に記載の薬学的組成物を含む、細胞内のBAF複合体の活性を減少させるための医薬組成物。
  17. 有効量の請求項1に記載の化合物又は請求項15に記載の薬学的組成物を含む、がん又はウイルス感染症であるBAF複合体関連障害の治療に用いられる医薬組成物。
  18. 有効量の請求項1又は2に記載の化合物又は請求項15に記載の薬学的組成物を含む、がんの治療のための医薬組成物。
  19. 前記がんが、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、食道胃がん、膵臓がん、肝胆道がん、軟部組織肉腫、卵巣がん、頭頸部がん、腎細胞がん、骨がん、非ホジキンリンパ腫、小細胞肺がん、前立腺がん、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、子宮頸がん、甲状腺がん、唾液腺がん、消化管神経内分泌腫瘍、子宮肉腫、消化管間質腫瘍、CNSがん、胸腺腫瘍、副腎皮質がん、虫垂がん、小腸がん、又は陰茎がんである、請求項18に記載の医薬組成物。
  20. 有効量の請求項1又は2に記載の化合物又は請求項15に記載の薬学的組成物を含む、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、又は血液がんの治療のための医薬組成物。
  21. 黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、及び血液がんからなる群から選択されるがん細胞におけるBRG1及び/又はBRMのレベル及び/又は活性を低下させるために用いられる医薬組成物であって、前記細胞を、有効量の請求項1又は2に記載の化合物又は請求項15に記載の薬学的組成物と接触させることを含む、医薬組成物。
  22. 前記細胞を抗がん療法と接触させることを更に含む、請求項21に記載の医薬組成物。
  23. 前記抗がん療法が、化学療法剤若しくは細胞傷害性剤、免疫療法、手術、放射線療法、温熱療法、又は光凝固、あるいはそれらの組み合わせである、請求項22に記載の医薬組成物。
  24. 前記1つ以上の化学療法剤又は細胞傷害性剤が、ダカルバジン、テモゾロミド、シスプラチン、トレオスルファン、フォテムスチン、IMCgp100、CTLA-4阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ阻害剤、及び/又はプロテインキナーゼC阻害剤である、請求項23に記載の医薬組成物。
JP2023527700A 2020-11-10 2021-11-10 化合物及びその使用 Active JP7675182B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202063112126P 2020-11-10 2020-11-10
US63/112,126 2020-11-10
PCT/US2021/058865 WO2022103899A1 (en) 2020-11-10 2021-11-10 Compounds and uses thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023551385A JP2023551385A (ja) 2023-12-08
JP7675182B2 true JP7675182B2 (ja) 2025-05-12

Family

ID=81601667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023527700A Active JP7675182B2 (ja) 2020-11-10 2021-11-10 化合物及びその使用

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20230416248A1 (ja)
EP (1) EP4244213A4 (ja)
JP (1) JP7675182B2 (ja)
KR (1) KR20230106648A (ja)
CN (1) CN116745288B (ja)
AU (2) AU2021378949B2 (ja)
CA (1) CA3198317A1 (ja)
IL (1) IL302698A (ja)
MX (1) MX2023005436A (ja)
WO (1) WO2022103899A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020251972A1 (en) 2019-06-10 2020-12-17 Kymera Therapeutics, Inc. Smarca degraders and uses thereof
EP4259144A4 (en) 2020-12-09 2025-08-20 Kymera Therapeutics Inc SMARCA DEGRADING AGENTS AND THEIR USES
EP4294790A4 (en) * 2021-02-19 2025-02-26 Kymera Therapeutics, Inc. SMARCA DEGRADING AGENTS AND RELATED USES
AR129299A1 (es) * 2022-05-11 2024-08-07 Foghorn Therapeutics Inc Compuestos para modular complejos de factores asociados a brg1 o brm (baf)
WO2024088351A1 (en) * 2022-10-26 2024-05-02 Suzhou Zanrong Pharma Limited Compounds and uses thereof
WO2024099440A1 (zh) * 2022-11-11 2024-05-16 苏州信诺维医药科技股份有限公司 一种稠环化合物、其用途及含其的药物组合物
WO2024188287A1 (zh) * 2023-03-14 2024-09-19 贝达药业股份有限公司 Brm抑制剂及其药物组合物和应用
CN121889390A (zh) * 2023-07-05 2026-04-17 詹森药业有限公司 能够用于治疗smarca4缺失型癌症的作为smarca2抑制剂的1,6-萘啶化合物
WO2025008059A1 (en) * 2023-07-05 2025-01-09 Janssen Pharmaceutica Nv 1,6-naphthridine compounds as smarca2 inhibitors useful for the treatment of smarca4 deficient cancers
CN121443603A (zh) * 2023-07-05 2026-01-30 詹森药业有限公司 能够用于治疗smarca4缺失型癌症的作为smarca2抑制剂的1,6-萘啶化合物
WO2025008061A1 (en) * 2023-07-05 2025-01-09 Janssen Pharmaceutica Nv 1,6-naphthridine compounds as smarca2 inhibitors useful for the treatment of smarca4 deficient cancers
CN121443607A (zh) * 2023-07-05 2026-01-30 詹森药业有限公司 可用于治疗smarca4缺陷型癌症的smarca2抑制剂
WO2025068354A1 (en) * 2023-09-27 2025-04-03 Janssen Pharmaceutica Nv Smarca2 inhibitors useful for the treatment of smarca4 deficient cancers
WO2025099307A1 (en) 2023-11-10 2025-05-15 Galapagos Nv Compounds and pharmaceutical compositions thereof for the treatment of diseases
WO2025209520A1 (zh) * 2024-04-03 2025-10-09 深圳众格生物科技有限公司 一种化合物、包含其的药物组合物及其用途
WO2025237242A1 (zh) * 2024-05-14 2025-11-20 上海和誉生物医药科技有限公司 一种smarca2抑制剂及其应用
CN118930561B (zh) * 2024-07-23 2025-04-08 上海信诺维生物医药有限公司 一种稠环化合物
CN118930537B (zh) * 2024-07-23 2025-05-13 上海信诺维生物医药有限公司 一种抑制brm的化合物
CN118908980B (zh) * 2024-07-23 2025-04-08 上海信诺维生物医药有限公司 一种多环化合物
WO2026046365A1 (zh) * 2024-08-30 2026-03-05 上海齐鲁制药研究中心有限公司 Smarca2抑制剂及其制备方法和用途
WO2026057002A1 (zh) * 2024-09-12 2026-03-19 江苏恒瑞医药股份有限公司 一种烯炔类化合物及其应用

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003529558A (ja) 2000-01-21 2003-10-07 アゴウロン・ファーマスーティカルス・インコーポレーテッド プロテインキナーゼを阻害するためのアミド化合物
WO2008022171A1 (en) 2006-08-17 2008-02-21 Boehringer Ingelheim International Gmbh Methods of using aryl sulfonyl compounds effective as soluble epoxide hydrolase inhibitors
JP2009535335A (ja) 2006-04-26 2009-10-01 ジェネンテック・インコーポレーテッド ホスホイノシチド3−キナーゼ抑制剤化合物およびその使用方法
WO2009131065A1 (ja) 2008-04-24 2009-10-29 萬有製薬株式会社 アリールスルホニル誘導体を有効成分とする長鎖脂肪酸伸長酵素阻害剤
JP2010504342A (ja) 2006-09-20 2010-02-12 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング Rhoキナーゼ阻害剤
WO2010123139A1 (ja) 2009-04-24 2010-10-28 持田製薬株式会社 スルファモイル基を有するアリールカルボキサミド誘導体
WO2015095788A1 (en) 2013-12-20 2015-06-25 Merck Sharp & Dohme Corp. 2-ACYLAMIDOMETHYL AND SULFONYLAMIDOMETHYL BENZOXAZINE CARBAMATES FOR INHIBITION OF RORgamma ACTIVITY AND THE TREATMENT OF DISEASE
JP2016509591A (ja) 2012-12-27 2016-03-31 ドレクセル ユニバーシティ Hbv感染に対する新規抗ウイルス剤
JP2016512505A (ja) 2013-03-11 2016-04-28 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company カリウムイオンチャネル阻害剤としてのピロロトリアジン
JP2017522346A (ja) 2014-08-01 2017-08-10 ヌエヴォリューション・アクティーゼルスカブNuevolution A/S ブロモドメインに対して活性な化合物
WO2019152437A1 (en) 2018-01-30 2019-08-08 Foghorn Therapeutics Inc. Compounds and uses thereof
WO2019178379A2 (en) 2018-03-14 2019-09-19 Indiana University Research And Technology Corporation Precision medicine for pain: diagnostic biomarkers, pharmacogenomics, and repurposed drugs

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001068607A1 (en) * 2000-03-16 2001-09-20 Mitsubishi Pharma Corporation Amide compounds and use thereof
TWI391378B (zh) * 2006-03-16 2013-04-01 Astellas Pharma Inc 喹啉酮衍生物或其製藥學上可被容許之鹽
US8901306B2 (en) * 2009-03-02 2014-12-02 Stemsynergy Therapeutics, Inc. Methods and compositions useful in treating cancer and reducing Wnt mediated effects in a cell
JP2013503190A (ja) * 2009-08-28 2013-01-31 アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド Raf阻害化合物およびその使用方法
CN102993199A (zh) * 2011-09-09 2013-03-27 山东轩竹医药科技有限公司 杂环取代的吡啶并吡咯激酶抑制剂
CN105524053B (zh) * 2014-10-19 2020-06-05 广东东阳光药业有限公司 四氢苯并噻吩化合物
KR101846475B1 (ko) * 2015-04-27 2018-04-09 주식회사 녹십자 TNIK, IKKε 및 TBK1 억제제로서의 화합물 및 이를 포함하는 약학적 조성물
AR108325A1 (es) * 2016-04-27 2018-08-08 Samumed Llc Isoquinolin-3-il carboxamidas y preparación y uso de las mismas
US10703748B2 (en) * 2017-10-31 2020-07-07 Samumed, Llc Diazanaphthalen-3-yl carboxamides and preparation and use thereof
WO2020106741A1 (en) * 2018-11-19 2020-05-28 Ifm Due, Inc. Compounds and compositions for treating conditions associated with sting activity
AR129299A1 (es) * 2022-05-11 2024-08-07 Foghorn Therapeutics Inc Compuestos para modular complejos de factores asociados a brg1 o brm (baf)

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003529558A (ja) 2000-01-21 2003-10-07 アゴウロン・ファーマスーティカルス・インコーポレーテッド プロテインキナーゼを阻害するためのアミド化合物
JP2009535335A (ja) 2006-04-26 2009-10-01 ジェネンテック・インコーポレーテッド ホスホイノシチド3−キナーゼ抑制剤化合物およびその使用方法
WO2008022171A1 (en) 2006-08-17 2008-02-21 Boehringer Ingelheim International Gmbh Methods of using aryl sulfonyl compounds effective as soluble epoxide hydrolase inhibitors
JP2010504342A (ja) 2006-09-20 2010-02-12 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング Rhoキナーゼ阻害剤
WO2009131065A1 (ja) 2008-04-24 2009-10-29 萬有製薬株式会社 アリールスルホニル誘導体を有効成分とする長鎖脂肪酸伸長酵素阻害剤
WO2010123139A1 (ja) 2009-04-24 2010-10-28 持田製薬株式会社 スルファモイル基を有するアリールカルボキサミド誘導体
JP2016509591A (ja) 2012-12-27 2016-03-31 ドレクセル ユニバーシティ Hbv感染に対する新規抗ウイルス剤
JP2016512505A (ja) 2013-03-11 2016-04-28 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company カリウムイオンチャネル阻害剤としてのピロロトリアジン
WO2015095788A1 (en) 2013-12-20 2015-06-25 Merck Sharp & Dohme Corp. 2-ACYLAMIDOMETHYL AND SULFONYLAMIDOMETHYL BENZOXAZINE CARBAMATES FOR INHIBITION OF RORgamma ACTIVITY AND THE TREATMENT OF DISEASE
JP2017522346A (ja) 2014-08-01 2017-08-10 ヌエヴォリューション・アクティーゼルスカブNuevolution A/S ブロモドメインに対して活性な化合物
WO2019152437A1 (en) 2018-01-30 2019-08-08 Foghorn Therapeutics Inc. Compounds and uses thereof
WO2019178379A2 (en) 2018-03-14 2019-09-19 Indiana University Research And Technology Corporation Precision medicine for pain: diagnostic biomarkers, pharmacogenomics, and repurposed drugs

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ERMANN, M. et al. ,Arylsulfonamide CB2 receptor agonists: SAR and optimization of CB2 selectivity,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters ,2008年,Vol.18, No.5,pp.1725-1729,DOI:10.1016/j.bmcl.2008.01.042
MAKINO, T. et al.,Phenotypic-screening generates active novel fetal globin-inducers that downregulate Bcl11a in a monkey model,Biochemical Pharmacology ,2020年,Vol.171, Article No.113717,pp.1-13,DOI:10.1016/j.bcp.2019.113717
REGISTRY(STN)[online],2019年06月14日,p.1,[検索日2024.06.04],CAS登録番号:2333272-03-8

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023551385A (ja) 2023-12-08
EP4244213A4 (en) 2024-11-20
EP4244213A1 (en) 2023-09-20
AU2021378949B2 (en) 2025-01-09
WO2022103899A1 (en) 2022-05-19
CA3198317A1 (en) 2022-05-19
CN116745288A (zh) 2023-09-12
AU2021378949A9 (en) 2024-09-05
AU2024267001A1 (en) 2024-12-19
IL302698A (en) 2023-07-01
KR20230106648A (ko) 2023-07-13
CN116745288B (zh) 2026-01-27
US20230416248A1 (en) 2023-12-28
AU2021378949A1 (en) 2023-06-15
MX2023005436A (es) 2023-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7675182B2 (ja) 化合物及びその使用
JP7479485B2 (ja) 化合物及びその使用
JP7531656B2 (ja) 化合物及びその使用
JP7479486B2 (ja) 化合物およびその使用
JP7665518B2 (ja) 化合物及びその使用
JP7600396B2 (ja) 化合物及びその使用
US20210038611A1 (en) Compounds and uses thereof
WO2020160100A1 (en) Compounds and uses thereof
KR20220133258A (ko) 화합물 및 이의 용도
EA052989B1 (ru) Соединения и их применение
AU2023269196A1 (en) Pyrazine derivatives and uses thereof
JP2025516584A (ja) 化合物及びその使用
EA049084B1 (ru) Соединения и их применение
EA051512B1 (ru) Соединения и их применение

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230712

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240709

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20241004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7675182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150