図1は、本発明の第1実施形態に係るSiC半導体装置1を示す平面図である。図2は、図1に示すII-II線に沿う断面をSiCチップ2内の構造を省略して示す断面図である。図3は、図1に示すSiCチップ2の第1主面3をSiCチップ2内の構造を省略して示す平面図である。
図1~図3を参照して、SiC半導体装置1は、この形態(this embodiment)では、六方晶のSiC(炭化シリコン)単結晶からなるSiCチップ2を含む電子部品である。また、SiC半導体装置1は、この形態では、SiC-MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を含む半導体スイッチングデバイスである。六方晶のSiC単結晶は、2H(Hexagonal)-SiC単結晶、4H-SiC単結晶、6H-SiC単結晶等を含む複数種のポリタイプを有している。この形態では、SiCチップ2が4H-SiC単結晶からなる例を示すが、他のポリタイプを除外するものではない。
SiCチップ2は、直方体形状に形成されている。SiCチップ2は、一方側の第1主面3、他方側の第2主面4、ならびに、第1主面3および第2主面4を接続する第1~第4側面5A~5Dを有している。第1主面3は、機能デバイスが形成されるデバイス面である。第2主面4は、機能デバイスが形成されない非デバイス面である。第1主面3および第2主面4は、それらの法線方向Zから見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において四角形状に形成されている。第1主面3および第2主面4は、平面視において正方形状または長方形状に形成されていてもよい。
第1主面3および第2主面4は、SiC単結晶のc面に面している。c面は、SiC単結晶のシリコン面((0001)面)およびカーボン面((000-1)面)を含む。第1主面3はシリコン面に面し、第2主面4はカーボン面に面していることが好ましい。第1主面3および第2主面4は、c面に対して所定のオフ方向に所定の角度で傾斜したオフ角を有していてもよい。オフ方向は、SiC単結晶のa軸方向([11-20]方向)であることが好ましい。オフ角は、0°を超えて10°以下であってもよい。オフ角は、5°以下であることが好ましい。オフ角は、2°以上4.5°以下であることが特に好ましい。
第2主面4は、研削痕およびアニール痕(具体的にはレーザ照射痕)のいずれか一方または双方を有する粗面からなっていてもよい。アニール痕は、非晶質化したSiC、および/または、金属とシリサイド化(合金化)したSiC(具体的にはSi)を含んでいてもよい。第2主面4は、少なくともアニール痕を有するオーミック面からなることが好ましい。
第1側面5Aおよび第2側面5Bは、第1主面3に沿う第1方向Xに延び、第1方向Xに交差(具体的には直交)する第2方向Yに対向している。第3側面5Cおよび第4側面5Dは、第2方向Yに延び、第1方向Xに対向している。この形態では、第1方向XがSiC単結晶のm軸方向([1-100]方向)であり、第2方向YがSiC単結晶のa軸方向である。つまり、第1側面5Aおよび第2側面5Bは、SiC単結晶のa面によって形成され、第3側面5Cおよび第4側面5Dは、SiC単結晶のm面によって形成されている。第1~第4側面5A~5Dは、第1主面3の周縁および第2主面4の周縁をそれぞれ形成している。
第1~第4側面5A~5Dは、ダイシングブレードによる切削によって形成された研削痕を有する研削面からなっていてもよいし、レーザ光照射によって形成された改質層を有する劈開面からなっていてもよい。改質層は、具体的には、SiCチップ2の結晶構造の一部が別の性質に改質した領域からなる。つまり、改質層は、密度、屈折率または機械的強度(結晶強度)、もしくは、その他の物理的特性がSiCチップ2とは異なる性質に改質された領域からなる。改質層は、非晶質層、溶融再硬化層、欠陥層、絶縁破壊層または屈折率変化層のうちの少なくとも1つの層を含んでいてもよい。
第1~第4側面5A~5Dが劈開面からなる場合、第1側面5Aおよび第2側面5Bは、オフ角に起因する傾斜角を有する傾斜面を形成していてもよい。オフ角に起因する傾斜角は、法線方向Zを0°としたとき、当該法線方向Zに対する角度である。第1側面5Aおよび第2側面5Bは、法線方向Zに対してSiC単結晶のc軸方向([0001]方向)に沿って延びる傾斜面を形成していてもよい。
オフ角に起因する傾斜角は、オフ角とほぼ等しい。オフ角に起因する傾斜角は、0°を超えて10°以下(好ましくは2°以上4.5°以下)であってもよい。第3側面5Cおよび第4側面5Dは、オフ方向(a軸方向)に延びているため、オフ角に起因する傾斜角を有さない。第3側面5Cおよび第4側面5Dは、第2方向Y(a軸方向)および法線方向Zに平面的に延びている。第3側面5Cおよび第4側面5Dは、具体的には、第1主面3および第2主面4に対してほぼ垂直に形成されている。
第1主面3は、活性面6(active surface)、外側面7(outer surface)および第1~第4接続面8A~8D(connecting surface)を有している。活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dは、第1主面3において活性台地9(active mesa)を区画している。活性面6が第1面と称され、外側面7が第2面と称され、活性台地9が台地と称されてもよい。
活性面6は、トレンチ絶縁ゲート型のMISFETが形成された面である。活性面6は、第1主面3の周縁(第1~第4側面5A~5D)から内方に間隔を空けて形成されている。活性面6は、第1方向Xおよび第2方向Yに延びる平坦面を有している。活性面6は、平面視において第1主面3の周縁に平行な4辺を有する四角形状に形成されている。活性面6の角部は、この形態では、外側面7側に向かう湾曲状に面取り(具体的にはR面取り)されている。したがって、活性面6は、この形態では、平面視において四隅が湾曲した四角形状に形成されている。
外側面7は、活性面6外に位置し、活性面6からSiCチップ2の厚さ方向(第2主面4側)に第1深さD1で窪んでいる。つまり、外側面7は、活性面6に対して第2主面4側に位置している。外側面7は、平面視において活性面6に沿って延びる帯状に形成されている。外側面7は、具体的には、平面視において活性面6を取り囲む環状(具体的には四角環状)に形成されている。
外側面7は、第1方向Xおよび第2方向Yに延びる平坦面を有し、活性面6に対してほぼ平行に形成されている。外側面7は、第1~第4側面5A~5Dに連通している。外側面7の第1深さD1は、0.5μm以上10μm以下であってもよい。第1深さD1は、5μm以下であることが好ましい。第1深さD1は、2.5μm以下であることが特に好ましい。
第1~第4接続面8A~8Dは、法線方向Zに延び、活性面6および外側面7を接続している。第1接続面8Aは第1側面5A側に位置し、第2接続面8Bは第2側面5B側に位置し、第3接続面8Cは第3側面5C側に位置し、第4接続面8Dは第4側面5D側に位置している。第1接続面8Aおよび第2接続面8Bは、第1方向Xに延び、第2方向Yに対向している。第3接続面8Cおよび第4接続面8Dは、第2方向Yに延び、第1方向Xに対向している。第1接続面8Aおよび第2接続面8BはSiC単結晶のa面に面し、第3接続面8Cおよび第4接続面8DはSiC単結晶のm面に面している。
第1~第4接続面8A~8Dは、活性面6および外側面7に対してほぼ垂直に形成されていていてもよい。この場合、四角柱状の活性台地9が第1主面3に区画される。第1~第4接続面8A~8Dは、活性面6から外側面7に向かって斜め下り傾斜していてもよい。この場合、四角錘台状の活性台地9が第1主面3に区画される。第1~第4接続面8A~8Dの傾斜角度は、90°以上135°以下であってもよい。第1~第4接続面8A~8Dの傾斜角度は、SiCチップ2内において第1~第4接続面8A~8Dが活性面6との間で成す角度である。第1~第4接続面8A~8Dの傾斜角度は、95°以下であることが好ましい。
SiC半導体装置1は、SiCチップ2の第2主面4の表層部に形成されたn型(第1導電型)の第1半導体領域10を含む。第1半導体領域10は、MISFETのドレインを形成している。第1半導体領域10は、ドレイン領域と称されてもよい。第1半導体領域10は、厚さ方向にほぼ一定のn型不純物濃度を有している。第1半導体領域10のn型不純物濃度は、1×1018cm-3以上1×1021cm-3以下であってもよい。
第1半導体領域10は、外側面7から第2主面4側に間隔を空けて第2主面4の表層部に形成されている。第1半導体領域10は、第2主面4の表層部の全域に形成され、第2主面4および第1~第4側面5A~5Dから露出している。つまり、第1半導体領域10は、第2主面4および第1~第4側面5A~5Dの一部を有している。
第1半導体領域10の厚さは、5μm以上300μm以下であってもよい。第1半導体領域10の厚さは、典型的には、50μm以上250μm以下である。第1半導体領域10の厚さは、第2主面4の研削によって調整される。第1半導体領域10は、この形態では、n型の半導体基板(SiC基板)によって形成されている。
SiC半導体装置1は、SiCチップ2の第1主面3の表層部に形成されたn型の第2半導体領域11を含む。第2半導体領域11は、第1半導体領域10に電気的に接続され、第1半導体領域10と共にMISFETのドレインを形成している。第2半導体領域11は、ドリフト領域と称されてもよい。第2半導体領域11は、第1半導体領域10のn型不純物濃度未満のn型不純物濃度を有している。第2半導体領域11のn型不純物濃度は、1×1015cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。
第2半導体領域11は、第1主面3の表層部の全域に形成され、第1主面3および第1~第4側面5A~5Dから露出している。第2半導体領域11は、具体的には、活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dから露出している。第2半導体領域11は、第1主面3および第1~第4側面5A~5Dの一部を有している。第2半導体領域11の厚さは、5μm以上20μm以下であってもよい。第2半導体領域11の厚さは、活性面6を基準とする厚さである。第2半導体領域11は、この形態では、n型のエピタキシャル層(SiCエピタキシャル層)によって形成されている。
第2半導体領域11は、第1半導体領域10側から第1主面3に向けてn型不純物濃度が増加(具体的には漸増)する濃度勾配を有していることが好ましい。つまり、第2半導体領域11は、第1半導体領域10側に位置する比較的低濃度な第1濃度領域12(低濃度領域)、および、第1主面3側に位置し、第1濃度領域12よりも高濃度な第2濃度領域13(高濃度領域)を有していることが好ましい。
第1濃度領域12は、外側面7に対して第1半導体領域10側に位置し、第1~第4側面5A~5Dから露出している。第2濃度領域13は、第1濃度領域12に対して第1主面3側に位置し、活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dから露出している。第1濃度領域12のn型不純物濃度は、1×1015cm-3以上1×1017cm-3以下であってもよい。第2濃度領域13のn型不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。
SiC半導体装置1は、SiCチップ2において第1半導体領域10および第2半導体領域11の間に介在するn型の第3半導体領域14(濃度遷移領域)を含む。第3半導体領域14は、第1半導体領域10および第2半導体領域11に電気的に接続され、第1半導体領域10および第2半導体領域11と共にMISFETのドレインを形成している。第3半導体領域14は、バッファ領域と称されてもよい。第3半導体領域14は、第1半導体領域10のn型不純物濃度から第2半導体領域11のn型不純物濃度に向けてn型不純物濃度が低下(具体的には漸減)する濃度勾配を有している。
第3半導体領域14は、第1半導体領域10および第2半導体領域11の間の全域に介在し、第1~第4側面5A~5Dから露出している。つまり、第3半導体領域14は、第1~第4側面5A~5Dの一部を有している。第3半導体領域14の厚さは、1μm以上10μm以下であってもよい。第3半導体領域14は、この形態では、n型のエピタキシャル層(SiCエピタキシャル層)によって形成されている。
図4は、図3に示す第1主面3をSiCチップ2に作りこまれた構造を簡略化して示す平面図である。図5は、図4に示す第1主面3の要部を拡大した平面図である。
図4および図5を参照して、SiC半導体装置1は、活性面6に設定されたトランジスタ領域20を含む。トランジスタ領域20は、アクティブ領域と称されてもよい。トランジスタ領域20は、この形態では、活性面6に1つだけ設定されている。つまり、SiC半導体装置1は、この形態では、単一のトランジスタ領域20を含むディスクリートデバイスからなる。トランジスタ領域20は、この形態では、第1接続面8Aおよび第2接続面8Bから内方に間隔を空けて活性面6の中央部に設定されている。トランジスタ領域20は、第1~第4接続面8A~8Dに平行な4辺を有する四角形状に設定されている。
SiC半導体装置1は、活性面6においてトランジスタ領域20外の領域に設定された複数の周縁領域21、22を含む。複数の周縁領域21、22は、具体的には、第1周縁領域21および第2周縁領域22を含む。第1周縁領域21は、第1接続面8Aおよびトランジスタ領域20の間の領域において第3接続面8Cおよび第4接続面8Dの間を第1方向Xに延びる帯状に設定されている。第1周縁領域21は、第2方向Yにトランジスタ領域20に対向している。第2周縁領域22は、第2接続面8Bおよびトランジスタ領域20の間の領域において第3接続面8Cおよび第4接続面8Dの間を第1方向Xに延びる帯状に設定されている。第2周縁領域22は、第2方向Yにトランジスタ領域20を挟んで第1周縁領域21に対向している。
図6は、図5に示すトランジスタ領域20の端部を拡大した平面図である。図7は、図5に示すトランジスタ領域20の内方部を拡大した平面図である。図8は、図6に示すVIII-VIII線に沿う断面図である。図9は、図6に示すIX-IX線に沿う断面図である。図10は、図6に示すX-X線に沿う断面図である。図11は、図6に示すXI-XI線に沿う断面図である。図12は、図7に示すXII-XII線に沿う断面図である。
図6~図12を参照して、SiC半導体装置1は、活性面6の表層部に形成されたp型(第2導電型)のボディ領域23を含む。ボディ領域23は、MISFETのボディダイオードの一部を形成している。ボディ領域23のp型不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。ボディ領域23は、具体的には、活性面6の全域において第2半導体領域11の表層部に形成されている。ボディ領域23は、さらに具体的には、第2濃度領域13の表層部に形成され、第1濃度領域12の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。
SiC半導体装置1は、活性面6においてボディ領域23の表層部に形成されたn型のソース領域24を含む。ソース領域24は、MISFETのソースを形成している。ソース領域24は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)のn型不純物濃度を超えるn型不純物濃度を有している。ソース領域24のn型不純物濃度は、1×1018cm-3以上1×1021cm-3以下であってもよい。
ソース領域24は、この形態では、活性面6の全域においてボディ領域23の表層部に形成されている。ソース領域24は、ボディ領域23の底部から活性面6側に間隔を空けて形成されている。ソース領域24は、ボディ領域23内において第2半導体領域11(第2濃度領域13)とMISFETのチャネルを形成する。ソース領域24は、必ずしも活性面6の全域に形成されている必要はなく、活性面6においてチャネルを形成すべき領域(たとえばトランジスタ領域20)のみに形成されていてもよい。
SiC半導体装置1は、トランジスタ領域20(活性面6の内方部)において活性面6に形成されたトランジスタ構造30を含む。トランジスタ構造30は、活性面6に形成された複数のトレンチゲート構造31(a plurality of trench gate structures)を含む。複数のトレンチゲート構造31(the trench gate structures)は、MISFETのゲートを形成している。複数のトレンチゲート構造31には、ゲート電位が付与される。複数のトレンチゲート構造31は、ボディ領域23におけるチャネルのオンオフを制御する。
複数のトレンチゲート構造31は、平面視において第1~第4接続面8A~8Dから間隔を空けて活性面6の内方部に形成されている。複数のトレンチゲート構造31は、平面視において第1方向Xに延びる帯状(長方形状)にそれぞれ形成され、第2方向Yに間隔を空けて形成されている。複数のトレンチゲート構造31は、平面視において第1方向Xに延びるストライプ状に形成されている。複数のトレンチゲート構造31は、平面視において活性面6の中央部を第2方向Yに通過するラインを第1方向Xに横切っていることが好ましい。
複数のトレンチゲート構造31は、第1幅W1をそれぞれ有している。第1幅W1は、各トレンチゲート構造31が延びる方向に直交する方向(つまり第2方向Y)の幅である。第1幅W1は、0.1μm以上3μm以下であってもよい。第1幅W1は、0.5μm以上1.5μm以下であることが好ましい。
複数のトレンチゲート構造31は、第2方向Yに第1間隔P1を空けて配列されている。第1間隔P1は、第2方向Yに近接する2つのトレンチゲート構造31の間の距離である。第1間隔P1は、第1幅W1を超えている(W1<P1)ことが好ましい。第1間隔P1は、0.4μm以上5μm以下であってもよい。第1間隔P1は、0.8μm以上3μm以下であることが好ましい。
各トレンチゲート構造31は、第2深さD2を有している。第2深さD2は、外側面7の第1深さD1未満(D2<D1)である。第2深さD2は、0.1μm以上3μm以下であってもよい。第2深さD2は、0.5μm以上2μm以下であることが好ましい。各トレンチゲート構造31のアスペクト比D2/W1は、1以上5以下であることが好ましい。アスペクト比D2/W1は、第1幅W1に対する第2深さD2の比である。アスペクト比D2/W1は、1.5以上であることが特に好ましい。
各トレンチゲート構造31は、側壁および底壁を含む。各トレンチゲート構造31の側壁のうち長辺を形成する部分は、SiC単結晶のa面によって形成されている。各トレンチゲート構造31の側壁のうち短辺を形成する部分は、SiC単結晶のm面によって形成されている。各トレンチゲート構造31の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。
各トレンチゲート構造31は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。各トレンチゲート構造31は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。各トレンチゲート構造31の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、各トレンチゲート構造31の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
各トレンチゲート構造31は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。各トレンチゲート構造31は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各トレンチゲート構造31は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。各トレンチゲート構造31の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。各トレンチゲート構造31の底壁は、第2半導体領域11に接している。
複数のトレンチゲート構造31は、ゲートトレンチ32、ゲート絶縁膜33およびゲート電極34をそれぞれ含む。以下、1つのトレンチゲート構造31について説明する。ゲートトレンチ32は、トレンチゲート構造31の側壁および底壁を形成している。側壁および底壁は、ゲートトレンチ32の壁面(内壁および外壁)を形成している。
ゲートトレンチ32の開口エッジ部は、活性面6からゲートトレンチ32に向かって斜め下り傾斜している。開口エッジ部は、活性面6およびゲートトレンチ32の側壁の接続部である。開口エッジ部は、この形態では、SiCチップ2に向かって窪んだ湾曲状に形成されている。開口エッジ部は、ゲートトレンチ32の内方に向かう湾曲状に形成されていてもよい。
ゲート絶縁膜33は、ゲートトレンチ32の内壁に膜状に形成され、ゲートトレンチ32内においてリセス空間を区画している。ゲート絶縁膜33は、ゲートトレンチ32の内壁において第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24を被覆している。ゲート絶縁膜33は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも1つを含む。ゲート絶縁膜33は、この形態では、酸化シリコン膜からなる単層構造を有している。
ゲート絶縁膜33は、第1部分33a、第2部分33bおよび第3部分33cを含む。第1部分33aは、ゲートトレンチ32の側壁を被覆している。第2部分33bは、ゲートトレンチ32の底壁を被覆している。第3部分33cは、開口エッジ部を被覆している。第3部分33cは、この形態では、開口エッジ部においてゲートトレンチ32の内方に向けて湾曲状に膨出している。
第1部分33aの厚さは、10nm以上100nm以下であってもよい。第2部分33bは、第1部分33aの厚さを超える厚さを有していてもよい。第2部分33bの厚さは、50nm以上200nm以下であってもよい。第3部分33cは、第1部分33aの厚さを超える厚さを有している。第3部分33cの厚さは、50nm以上200nm以下であってもよい。むろん、一様な厚さを有するゲート絶縁膜33が形成されていてもよい。
ゲート電極34は、ゲート絶縁膜33を挟んでゲートトレンチ32に埋設されている。ゲート電極34は、ゲート絶縁膜33を挟んで第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に対向している。ゲート電極34は、ゲートトレンチ32から露出した電極面を有している。ゲート電極34の電極面は、ゲートトレンチ32の底壁に向かって窪んだ湾曲状に形成され、ゲート絶縁膜33の第3部分33cによって狭められている。
ゲート電極34には、ゲート電位が付与される。ゲート電極34は、ゲート絶縁膜33を介してボディ領域23におけるチャネルのオンオフを制御する。ゲート電極34は、導電性ポリシリコンからなることが好ましい。ゲート電極34は、n型不純物が添加されたn型ポリシリコン、および/または、p型不純物が添加されたp型ポリシリコンを含んでいてもよい。
トランジスタ構造30は、活性面6に形成された複数の第1トレンチソース構造41(a plurality of first trench source structures)を含む。複数の第1トレンチソース構造41(the first trench source structures)には、ソース電位が付与される。ソース電位は、MISFETの動作基準となる基準電位であってもよい。複数の第1トレンチソース構造41は、第2方向Yに複数のトレンチゲート構造31に隣り合うように活性面6にそれぞれ形成されている。複数の第1トレンチソース構造41は、具体的には、活性面6において近接する2つのトレンチゲート構造31の間の領域に各トレンチゲート構造31から間隔を空けてそれぞれ形成されている。
複数の第1トレンチソース構造41は、平面視において第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成され、1つのトレンチゲート構造31を挟み込む態様で第2方向Yに間隔を空けて形成されている。複数の第1トレンチソース構造41は、平面視において第1方向Xに延びるストライプ状に形成されている。
複数の第1トレンチソース構造41は、平面視において活性面6の中央部を第2方向Yに通過するラインを第1方向Xに横切っていることが好ましい。各第1トレンチソース構造41は、この形態では、第1方向Xに関して、各トレンチゲート構造31の長さを超える長さを有している。複数の第1トレンチソース構造41は、平面視において各トレンチゲート構造31の端部を第2方向Y側から第1方向Xに横切っている。
複数の第1トレンチソース構造41は、平面視において活性面6の周縁(第3接続面8Cおよび第4接続面8D)および各トレンチゲート構造31の端部の間の領域に第2方向Yに対向する部分をそれぞれ含む。複数の第1トレンチソース構造41は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのうちの少なくとも一方から露出している。複数の第1トレンチソース構造41は、この形態では、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dの双方から露出している。つまり、複数の第1トレンチソース構造41は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dを貫通している。
複数の第1トレンチソース構造41は、第2幅W2をそれぞれ有している。第2幅W2は、各第1トレンチソース構造41が延びる方向に直交する方向(つまり第2方向Y)の幅である。第2幅W2は、0.1μm以上3μm以下であってもよい。第2幅W2は、0.5μm以上1.5μm以下であることが好ましい。第2幅W2は、第1幅W1を超えていてもよいし(W1<W2)、第1幅W1以下(W1≧W2)であってもよい。第2幅W2は、この形態では、第1幅W1とほぼ等しい(W1≒W2)。第2幅W2は、第1幅W1の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
各第1トレンチソース構造41は、第3深さD3を有している。第3深さD3は、トレンチゲート構造31の第2深さD2(D2<D3)を超えている。第3深さD3は、第2深さD2の1.5倍以上3倍以下であることが好ましい。第3深さD3は、この形態では、外側面7の第1深さD1とほぼ等しい(D1≒D3)。つまり、各第1トレンチソース構造41は、外側面7、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。第3深さD3は、第1深さD1の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
第3深さD3は、0.5μm以上10μm以下であってもよい。第3深さD3は、5μm以下であることが好ましい。第3深さD3は、2.5μm以下であることが特に好ましい。各第1トレンチソース構造41のアスペクト比D3/W2は、1以上5以下であることが好ましい。アスペクト比D3/W2は、第2幅W2に対する第3深さD3の比である。アスペクト比D3/W2は、2以上であることが特に好ましい。
複数の第1トレンチソース構造41は、複数のトレンチゲート構造31から第2方向Yに第2間隔P2を空けて配列されている。第2間隔P2は、第2方向Yに近接する1つのトレンチゲート構造31および1つの第1トレンチソース構造41の間の距離である。第2間隔P2は、第1間隔P1の4分の1以上かつ第1間隔P1の2分の1以下(1/4×P1≦P2≦1/2×P1)であることが好ましい。
第2間隔P2は、0.1μm以上2.5μm以下であってもよい。第2間隔P2は、0.5μm以上1.5μm以下であることが好ましい。第2間隔P2は、トレンチゲート構造31の第1幅W1未満(P2<W1)であることが好ましい。第2間隔P2は、第1トレンチソース構造41の第2幅W2未満(P2<W2)であることが好ましい。むろん、第2間隔P2は、第1幅W1および第2幅W2以上であってもよい。
各第1トレンチソース構造41は、側壁および底壁を含む。各第1トレンチソース構造41の側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。各第1トレンチソース構造41の側壁は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。各第1トレンチソース構造41の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。各第1トレンチソース構造41の底壁は、外側面7に連通している。
各第1トレンチソース構造41は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。各第1トレンチソース構造41は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。各第1トレンチソース構造41の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、各第1トレンチソース構造41の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
各第1トレンチソース構造41は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。各第1トレンチソース構造41は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各第1トレンチソース構造41は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
各第1トレンチソース構造41の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。各第1トレンチソース構造41の底壁は、第2半導体領域11に接している。各第1トレンチソース構造41は、この形態では、各トレンチゲート構造31よりも深く形成されている。つまり、各第1トレンチソース構造41の底壁は、各トレンチゲート構造31の底壁に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。
複数の第1トレンチソース構造41は、ソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44をそれぞれ含む。各第1トレンチソース構造41のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44は、「第1ソーストレンチ」、「第1ソース絶縁膜」および「第1ソース電極」と称されてもよい。以下、1つの第1トレンチソース構造41について説明する。
ソーストレンチ42は、第1トレンチソース構造41の側壁および底壁を形成している。側壁および底壁は、ソーストレンチ42の壁面(内壁および外壁)を形成している。ソーストレンチ42の開口エッジ部は、活性面6からソーストレンチ42に向かって斜め下り傾斜している。開口エッジ部は、活性面6およびソーストレンチ42の側壁の接続部である。開口エッジ部は、この形態では、SiCチップ2に向かって窪んだ湾曲状に形成されている。開口エッジ部は、ソーストレンチ42の内方に向かう湾曲状に形成されていてもよい。
ソース絶縁膜43は、ソーストレンチ42の内壁に膜状に形成され、ソーストレンチ42内においてリセス空間を区画している。ソース絶縁膜43は、ソーストレンチ42の内壁において第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24を被覆している。ソース絶縁膜43は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも1つを含む。ソース絶縁膜43は、この形態では、酸化シリコン膜からなる単層構造を有している。
ソース絶縁膜43は、第1部分43a、第2部分43bおよび第3部分43cを含む。第1部分43aは、ソーストレンチ42の側壁を被覆している。第1部分43aは、具体的には、ソーストレンチ42の任意の領域(具体的には後述するコンタクト領域70が形成された領域)においてソーストレンチ42の開口端から底壁側に間隔を空けてソーストレンチ42の側壁を被覆し、ソーストレンチ42の側壁から第1主面3の表層部を露出させている。
第1部分43aは、活性面6の周縁部側では、ソーストレンチ42の側壁の全域を被覆している。第2部分43bは、ソーストレンチ42の底壁を被覆している。第3部分43cは、第1部分43aが形成された領域外において、ソーストレンチ42の開口エッジ部を被覆している。第3部分43cは、この形態では、開口エッジ部においてソーストレンチ42の内方に向けて湾曲状に膨出している。
第1部分43aの厚さは、10nm以上100nm以下であってもよい。第2部分43bは、第1部分43aの厚さを超える厚さを有していてもよい。第2部分43bの厚さは、50nm以上200nm以下であってもよい。第3部分43cは、第1部分43aの厚さを超える厚さを有している。第3部分43cの厚さは、50nm以上200nm以下であってもよい。むろん、一様な厚さを有するソース絶縁膜43が形成されていてもよい。
ソース電極44は、ソース絶縁膜43を挟んでソーストレンチ42に埋設されている。ソース電極44は、ソース絶縁膜43を挟んで、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に対向している。ソース電極44は、ソース絶縁膜43の第1部分43aが形成された部分において、ソース絶縁膜43から露出した上端部を有している。ソース電極44の上端部は、ソーストレンチ42およびソース絶縁膜43の間で、SiCチップ2の厚さ方向に窪んだリセスを区画している。
ソース電極44は、ソーストレンチ42から露出した電極面を有している。ソース電極44の電極面は、ソーストレンチ42の底壁に向かって窪んだ湾曲状に形成されている。ソース電極44の電極面は、活性面6の周縁部側において絶縁膜の第3部分43cによって狭められている。
ソース電極44には、ソース電位が印加される。ソース電極44は、導電性ポリシリコンからなることが好ましい。ソース電極44は、n型不純物が添加されたn型ポリシリコン、および/または、p型不純物が添加されたp型ポリシリコンを含んでいてもよい。ソース電極44は、ゲート電極34と同一の導電材料を含むことが好ましい。
トランジスタ構造30は、複数の第2トレンチソース構造51(a plurality of second trench source structures)を含む。第2トレンチソース構造51は、中間トレンチソース構造(intermediate trench source structure)と称されてもよい。複数の第2トレンチソース構造51(the second trench source structures)には、ソース電位が付与される。
複数の第2トレンチソース構造51は、活性面6の周縁および複数のトレンチゲート構造31の間の領域にそれぞれ形成されている。複数の第2トレンチソース構造51は、具体的には、活性面6において第3接続面8Cおよび複数のトレンチゲート構造31の間の領域、ならびに、第4接続面8Dおよび複数のトレンチゲート構造31の間の領域にそれぞれ形成されている。複数の第2トレンチソース構造51は、活性面6において近接する2つの第1トレンチソース構造41の間の領域に、トレンチゲート構造31および当該2つの第1トレンチソース構造41から間隔を空けてそれぞれ形成されている。
複数の第2トレンチソース構造51は、具体的には、1つの第1トレンチソース構造41を挟み込む態様で第2方向Yに間隔を空けて配列され、第1方向Xに複数のトレンチゲート構造31に一対一の対応関係でそれぞれ対向している。つまり、各第2トレンチソース構造51は、第1方向Xにトレンチゲート構造31に対向し、第2方向Yに第2トレンチソース構造51に対向している。
また、複数の第2トレンチソース構造51は、対応する1つのトレンチゲート構造31を第1方向Xの両サイドから挟み込むように、第3接続面8C側の領域および第4接続面8D側の領域にそれぞれ配列されている。複数の第2トレンチソース構造51は、平面視において第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成されている。複数の第2トレンチソース構造51は、平面視において第1方向Xに延びるストライプ状に形成されている。
第3接続面8C側に位置する複数の第2トレンチソース構造51は第3接続面8Cから露出し、第4接続面8D側に位置する複数の第2トレンチソース構造51は第4接続面8Dから露出している。つまり、複数の第2トレンチソース構造51は、配置に応じて、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのいずれか一方を貫通するように形成されている。
複数の第2トレンチソース構造51は、第1方向Xに関して複数のトレンチゲート構造31の長さ未満の長さを有している。第1方向Xに配列された1つのトレンチゲート構造31および2つの第2トレンチソース構造51について見ると、2つの第2トレンチソース構造51の総長さは、1つのトレンチゲート構造31の長さ未満である。このような構造は、チャネル長を確保する上で有効である。
複数の第2トレンチソース構造51は、第1トレンチソース構造41と同様に、第2幅W2および第3深さD3(アスペクト比D3/W2)をそれぞれ有している。また、複数の第2トレンチソース構造51は、第1トレンチソース構造41と同様に、第2方向Yに第2間隔P2を空けて配列されている。
複数の第2トレンチソース構造51は、複数のトレンチゲート構造31から第1方向Xに第3間隔P3を空けて配列されている。第3間隔P3は、第1方向Xに近接する1つのトレンチゲート構造31および1つの第2トレンチソース構造51の間の距離である。第3間隔P3は、複数のトレンチゲート構造31の第1間隔P1の4分の1以上かつ第1間隔P1以下(1/4×P1≦P3<P1)であることが好ましい。第3間隔P3は、第1間隔P1の2分の1以下(P3≦1/2×P1)であることが好ましい。
第3間隔P3は、0.1μm以上2.5μm以下であってもよい。第3間隔P3は、0.5μm以上1.5μm以下であることが好ましい。第3間隔P3は、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41の第2間隔P2とほぼ等しい(P2≒P3)ことが好ましい。第3間隔P3は、第2間隔P2の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
各第2トレンチソース構造51は、側壁および底壁を含む。各第2トレンチソース構造51の長辺を形成する側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。各第2トレンチソース構造51の短辺を形成する側壁は、SiC単結晶のm面によって形成されている。各第2トレンチソース構造51の側壁は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのいずれか一方に連通している。各第2トレンチソース構造51の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。各第2トレンチソース構造51の底壁は、外側面7に連通している。
各第2トレンチソース構造51は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。各第2トレンチソース構造51は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。各第2トレンチソース構造51の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、各第2トレンチソース構造51の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
各第2トレンチソース構造51は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。各第2トレンチソース構造51は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各第2トレンチソース構造51は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
各第2トレンチソース構造51の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。各第2トレンチソース構造51の底壁は、第2半導体領域11に接している。各第2トレンチソース構造51は、この形態では、各トレンチゲート構造31よりも深く形成されている。つまり、各第2トレンチソース構造51の底壁は、各トレンチゲート構造31の底壁に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。
複数の第2トレンチソース構造51は、第1トレンチソース構造41と同様に、ソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44をそれぞれ含む。各第2トレンチソース構造51のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44は、「第2ソーストレンチ」、「第2ソース絶縁膜」および「第2ソース電極」と称されてもよい。
各第2トレンチソース構造51では、ソース絶縁膜43の第3部分43cがソーストレンチ42の開口エッジ部の全域に形成されている。その他、第2トレンチソース構造51のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44についての説明は、第1トレンチソース構造41のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44についての説明がそれぞれ適用される。
図13は、図5に示す第1周縁領域21の角部を拡大した平面図である。図14は、図13に示すXIV-XIV線に沿う断面図である。図15は、図13に示すXV-XV線に沿う断面図である。図16は、図5に示す第1周縁領域21の端部を拡大した平面図である。図17は、図5に示す第1周縁領域21の内方部を拡大した平面図である。図18は、図16に示すXVIII-XVIII線に沿う断面図である。
図19は、図16に示すXIX-XIX線に沿う断面図である。図20は、図16に示すXX-XX線に沿う断面図である。図21は、図17に示すXXI-XXI線に沿う断面図である。第2周縁領域22側(第2接続面8B側)の構造は第1周縁領域21側(第1接続面8A側)の構造と同様であるので、以下では、第1周縁領域21側(第1接続面8A側)の構造を例に取って説明する。
図5、図13~図21を参照して、SiC半導体装置1は、活性面6において第1周縁領域21(活性面6の周縁部)に形成されたダミー構造60を含む。ダミー構造60は、MISFETとして動作しない領域であり、ダミートランジスタ構造と称されてもよい。ダミー構造60は、この形態では、第1ダミー構造60Aおよび第2ダミー構造60Bを含む。
第1ダミー構造60Aは、第1周縁領域21において活性面6の周縁(第1接続面8A)およびトランジスタ構造30の間の領域に形成されている。第1ダミー構造60Aは、第1周縁領域21において活性面6の最縁部(第1接続面8Aに近接する領域)に形成されている。第2ダミー構造60Bは、第1周縁領域21においてトランジスタ構造30および第1ダミー構造60Aの間の領域に形成されている。
第1ダミー構造60Aは、第2方向Yに関して第1ダミー幅WD1を有している。第2ダミー構造60Bは、第2方向Yに関して第2ダミー幅WD2を有している。第2ダミー幅WD2は任意であるが、第1ダミー幅WD1を超えている(WD1<WD2)ことが好ましい。第2ダミー幅WD2は、第1ダミー幅WD1の5倍以下(WD2<5×WD1)であることが好ましい。第2ダミー幅WD2は、第1ダミー幅WD1の3倍以下(WD2<3×WD1)であることが特に好ましい。
ダミー構造60は、第1ダミー構造60Aおよび第2ダミー構造60Bのうちの少なくとも一方を含んでいればよく、必ずしも第1ダミー構造60Aおよび第2ダミー構造60Bの双方を同時に含む必要はない。ダミー構造60は、第1ダミー構造60Aまたは第2ダミー構造60Bからなるシングルダミー構造を有していてもよい。ダミー構造60は、少なくとも第1ダミー構造60Aを含むことが好ましい。ダミー構造60は、第1ダミー構造60Aおよび第2ダミー構造60Bの双方を含むことが最も好ましい。
第1ダミー構造60Aは、活性面6に形成された少なくとも1つの第1ダミートレンチソース構造61を含む。第1ダミー構造60Aは、この形態では、複数の第1ダミートレンチソース構造61(a plurality of first dummy trench source structures)を含む。第1ダミートレンチソース構造61の個数は任意であるが、10個以上50個以下であることが好ましい。第1ダミー幅WD1は、第1ダミートレンチソース構造61の個数によって調整される。第1ダミートレンチソース構造61の個数は、25個以下であることが特に好ましい。この場合、第1周縁領域21に起因するトランジスタ領域20の面積の低下を抑制できる。
複数の第1ダミートレンチソース構造61(the first dummy trench source structures)には、ソース電位が付与される。複数の第1ダミートレンチソース構造61は、平面視において第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成され、互いに隣り合うように第2方向Yに間隔を空けて連続的に配列されている。複数の第1ダミートレンチソース構造61は、平面視において第1方向Xに延びるストライプ状に形成されている。
複数の第1ダミートレンチソース構造61は、平面視において活性面6の中央部を第2方向Yに通過するラインを第1方向Xに横切っていることが好ましい。各第1ダミートレンチソース構造61は、この形態では、第1方向Xに関して、各トレンチゲート構造31の長さを超える長さを有している。複数の第1ダミートレンチソース構造61は、平面視において各トレンチゲート構造31の端部を第2方向Y側から第1方向Xに横切っている。
複数の第1ダミートレンチソース構造61は、平面視において活性面6の周縁(第3接続面8Cおよび第4接続面8D)および各トレンチゲート構造31の端部の間の領域に第2方向Yに対向する部分をそれぞれ含む。複数の第1ダミートレンチソース構造61は、第2方向Yに複数のトレンチゲート構造31、複数の第1トレンチソース構造41および複数の第2トレンチソース構造51に対向している。
複数の第1ダミートレンチソース構造61は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのうちの少なくとも一方からそれぞれ露出している。複数の第1ダミートレンチソース構造61は、この形態では、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dの双方からそれぞれ露出している。つまり、複数の第1ダミートレンチソース構造61は、第1トレンチソース構造41と同様に、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dを貫通している。
複数の第1ダミートレンチソース構造61は、第1トレンチソース構造41と同様に、第2幅W2および第3深さD3(アスペクト比D3/W2)をそれぞれ有している。つまり、各第1ダミートレンチソース構造61は、外側面7、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。
複数の第1ダミートレンチソース構造61は、互いに第2方向Yに第4間隔P4を空けて配列されている。第4間隔P4は、第2方向Yに近接する2つの第1ダミートレンチソース構造61の間の距離である。第4間隔P4は、第1間隔P1の4分の1以上かつ第1間隔P1の2分の1以下(1/4×P1≦P4≦1/2×P1)であることが好ましい。
第4間隔P4は、0.1μm以上2.5μm以下であってもよい。第4間隔P4は、0.5μm以上1.5μm以下であることが好ましい。第4間隔P4は、トレンチゲート構造31の第1幅W1未満(P4<W1)であることが好ましい。第4間隔P4は、第1ダミートレンチソース構造61の第2幅W2未満(P4<W2)であることが好ましい。むろん、第4間隔P4は、第1幅W1および第2幅W2以上であってもよい。
第4間隔P4は、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41の第2間隔P2とほぼ等しい(P2≒P4)ことが好ましい。第4間隔P4は、第2間隔P2の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。第4間隔P4は、トレンチゲート構造31および第2トレンチソース構造51の第3間隔P3とほぼ等しい(P3≒P4)ことが好ましい。第4間隔P4は、第3間隔P3の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
各第1ダミートレンチソース構造61は、側壁および底壁を含む。各第1ダミートレンチソース構造61の側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。各第1ダミートレンチソース構造61の側壁は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。各第1ダミートレンチソース構造61の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。各第1ダミートレンチソース構造61の底壁は、外側面7に連通している。
各第1ダミートレンチソース構造61は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。各第1ダミートレンチソース構造61は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。各第1ダミートレンチソース構造61の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、各第1ダミートレンチソース構造61の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
各第1ダミートレンチソース構造61は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。各第1ダミートレンチソース構造61は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各第1ダミートレンチソース構造61は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
各第1ダミートレンチソース構造61の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。各第1ダミートレンチソース構造61の底壁は、第2半導体領域11に接している。各第1ダミートレンチソース構造61は、この形態では、各トレンチゲート構造31よりも深く形成されている。つまり、各第1ダミートレンチソース構造61の底壁は、各トレンチゲート構造31の底壁に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。
複数の第1ダミートレンチソース構造61は、第1トレンチソース構造41と同様に、ソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44をそれぞれ含む。各第1ダミートレンチソース構造61のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44は、「第1ダミーソーストレンチ」、「第1ダミーソース絶縁膜」および「第1ダミーソース電極」と称されてもよい。
各第1ダミートレンチソース構造61では、ソース絶縁膜43の第3部分43cがソーストレンチ42の開口エッジ部の全域に形成されている。その他、第1ダミートレンチソース構造61のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44についての説明は、第1トレンチソース構造41のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44についての説明がそれぞれ適用される。
第2ダミー構造60Bは、活性面6に形成された少なくとも1つのダミートレンチゲート構造62、および、ダミートレンチゲート構造62に隣り合うように活性面6に形成された少なくとも1つの第2ダミートレンチソース構造63を含む。第2ダミー構造60Bは、この形態では、複数のダミートレンチゲート構造62(a plurality of dummy trench gate structures)および複数の第2ダミートレンチソース構造63(a plurality of second dummy trench source structures)を含む。
複数のダミートレンチゲート構造62(the dummy trench gate structures)および複数の第2ダミートレンチソース構造63(the second dummy trench source structures)は、2つダミートレンチゲート構造62を配列始点および配列終点として、第2方向Yに間隔を空けて交互に配列されている。つまり、第2ダミー構造60Bは、この形態では、2つのダミートレンチゲート構造62を配列始点および配列終点とするトレンチ構造群によって定義されている。第2ダミー構造60Bは、トランジスタ構造30の第1トレンチソース構造41から第2間隔P2を空けて形成され、第1ダミー構造60Aの第1ダミートレンチソース構造61から第4間隔P4(第2間隔P2)を空けて形成されている。
ダミートレンチゲート構造62の個数は任意であるが、トレンチゲート構造31の個数未満であることが好ましい。ダミートレンチゲート構造62の個数は、10個以上50個以下であってもよい。ダミートレンチゲート構造62の個数は、25個以下であることが好ましい。第2ダミートレンチソース構造63の個数は任意であるが、第1トレンチソース構造41の個数未満であることが好ましい。第2ダミートレンチソース構造63の個数は、10個以上50個以下であってもよい。第2ダミートレンチソース構造63の個数は、25個以下であることが好ましい。
ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63の総数は、第1ダミー構造60Aの第1ダミートレンチソース構造61の総数を超えていることが好ましい。ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63の総数は、50個以下であることが好ましい。この場合、第1周縁領域21に起因するトランジスタ領域20の面積の低下を抑制できる。
複数のダミートレンチゲート構造62は、トレンチゲート構造31とは異なり、MISFETのゲートを形成しない。複数のダミートレンチゲート構造62には、ソース電位が付与される。したがって、複数のダミートレンチゲート構造62に起因するチャネルの形成が抑制されている。複数のダミートレンチゲート構造62は、平面視において第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成され、第2方向Yに間隔を空けて配列されている。複数のダミートレンチゲート構造62は、平面視において第1方向Xに延びるストライプ状に形成されている。
複数のダミートレンチゲート構造62は、平面視において活性面6の中央部を第2方向Yに通過するラインを第1方向Xに横切っていることが好ましい。各ダミートレンチゲート構造62は、この形態では、第1方向Xに関して各トレンチゲート構造31の長さを超える長さを有している。複数のダミートレンチゲート構造62は、平面視において各トレンチゲート構造31の端部を第2方向Y側から第1方向Xに横切っている。
複数のダミートレンチゲート構造62は、平面視において活性面6の周縁(第3接続面8Cおよび第4接続面8D)および各トレンチゲート構造31の端部の間の領域に第2方向Yに対向する部分を含む。複数のダミートレンチゲート構造62は、第2方向Yに複数のトレンチゲート構造31、複数の第1トレンチソース構造41、複数の第2トレンチソース構造51および複数の第1ダミートレンチソース構造61に対向している。
複数のダミートレンチゲート構造62は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのうちの少なくとも一方から露出している。複数のダミートレンチゲート構造62は、この形態では、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dの双方からそれぞれ露出している。つまり、複数のダミートレンチゲート構造62は、第1トレンチソース構造41と同様に、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dを貫通している。
複数のダミートレンチゲート構造62は、トレンチゲート構造31と同様に、第1幅W1および第2深さD2(アスペクト比D2/W1)をそれぞれ有している。つまり、各ダミートレンチゲート構造62は、外側面7から活性面6側に間隔を空けて第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。また、複数のダミートレンチゲート構造62は、トレンチゲート構造31と同様に、第2方向Yに第1間隔P1を空けて配列されている。
各ダミートレンチゲート構造62は、側壁および底壁を含む。各ダミートレンチゲート構造62の側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。各ダミートレンチゲート構造62の側壁は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。各ダミートレンチゲート構造62の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。各ダミートレンチゲート構造62の底壁は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。
各ダミートレンチゲート構造62は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。各ダミートレンチゲート構造62は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。各ダミートレンチゲート構造62の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、各ダミートレンチゲート構造62の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
各ダミートレンチゲート構造62は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。各ダミートレンチゲート構造62は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。
各ダミートレンチゲート構造62は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。各ダミートレンチゲート構造62の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。各ダミートレンチゲート構造62の底壁は、第2半導体領域11に接している。
複数のダミートレンチゲート構造62は、トレンチゲート構造31と同様に、ゲートトレンチ32、ゲート絶縁膜33およびゲート電極34をそれぞれ含む。各ダミートレンチゲート構造62のゲートトレンチ32、ゲート絶縁膜33およびゲート電極34は、「ダミーゲートトレンチ」、「ダミーゲート絶縁膜」および「ダミーゲート電極」と称されてもよい。ダミートレンチゲート構造62のゲートトレンチ32、ゲート絶縁膜33およびゲート電極34についての説明は、トレンチゲート構造31のゲートトレンチ32、ゲート絶縁膜33およびゲート電極34についての説明がそれぞれ適用される。
複数の第2ダミートレンチソース構造63には、ソース電位が付与される。複数の第2ダミートレンチソース構造63は、第2方向Yに複数のダミートレンチゲート構造62に隣り合うように活性面6にそれぞれ形成されている。複数の第2ダミートレンチソース構造63は、具体的には、活性面6において近接する2つのダミートレンチゲート構造62の間の領域に各ダミートレンチゲート構造62から間隔を空けてそれぞれ形成されている。
複数の第2ダミートレンチソース構造63は、さらに具体的には、平面視において第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成され、1つのダミートレンチゲート構造62を挟み込む態様で第2方向Yに間隔を空けて形成されている。複数の第2ダミートレンチソース構造63は、平面視において第1方向Xに延びるストライプ状に形成されている。複数の第2ダミートレンチソース構造63は、平面視において活性面6の中央部を第2方向Yに通過するラインを第1方向Xに横切っていることが好ましい。
複数の第2ダミートレンチソース構造63は、この形態では、第1方向Xに関して、複数のトレンチゲート構造31の長さを超える長さを有している。複数の第2ダミートレンチソース構造63は、平面視において複数のトレンチゲート構造31の端部を第2方向Y側から第1方向Xに横切っている。複数の第2ダミートレンチソース構造63は、平面視において活性面6の周縁(第3接続面8Cおよび第4接続面8D)および各ダミートレンチゲート構造62の端部の間の領域に第2方向Yに対向する部分を含む。第2ダミートレンチソース構造63は、第2方向Yに複数のトレンチゲート構造31、複数の第1トレンチソース構造41、複数の第2トレンチソース構造51、複数の第1ダミートレンチソース構造61および複数のダミートレンチゲート構造62に対向している。
複数の第2ダミートレンチソース構造63は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのうちの少なくとも一方から露出している。複数の第2ダミートレンチソース構造63は、この形態では、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dの双方からそれぞれ露出している。つまり、複数の第2ダミートレンチソース構造63は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dを貫通している。
複数の第2ダミートレンチソース構造63は、第1トレンチソース構造41と同様に、第2幅W2および第3深さD3(アスペクト比D3/W2)をそれぞれ有している。つまり、第1トレンチソース構造41と同様に、各第2ダミートレンチソース構造63は、外側面7、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。また、複数の第2ダミートレンチソース構造63は、第1トレンチソース構造41と同様に、第2方向Yに第2間隔P2を空けて配列されている。
各第2ダミートレンチソース構造63は、側壁および底壁を含む。各第2ダミートレンチソース構造63の側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。各第2ダミートレンチソース構造63の側壁は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに連通している。各第2ダミートレンチソース構造63の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。各第2ダミートレンチソース構造63の底壁は、外側面7に連通している。
各第2ダミートレンチソース構造63は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。各第2ダミートレンチソース構造63は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。各第2ダミートレンチソース構造63の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、各第2ダミートレンチソース構造63の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
各第2ダミートレンチソース構造63は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。各第2ダミートレンチソース構造63は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各第2ダミートレンチソース構造63は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
各第2ダミートレンチソース構造63の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。各第2ダミートレンチソース構造63の底壁は、第2半導体領域11に接している。各第2ダミートレンチソース構造63は、この形態では、各ダミートレンチゲート構造62よりも深く形成されている。つまり、各第2ダミートレンチソース構造63の底壁は、各ダミートレンチゲート構造62の底壁に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。
複数の第2ダミートレンチソース構造63は、第1トレンチソース構造41と同様に、ソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44をそれぞれ含む。各第2ダミートレンチソース構造63のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44は、「第2ダミーソーストレンチ」、「第2ダミーソース絶縁膜」および「第2ダミーソース電極」と称されてもよい。
各第2ダミートレンチソース構造63では、ソース絶縁膜43の第3部分43cがソーストレンチ42の開口エッジ部の全域に形成されている。その他、第2ダミートレンチソース構造63のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44についての説明は、第1トレンチソース構造41のソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44についての説明がそれぞれ適用される。
図6~図12を再度参照して、SiC半導体装置1は、トランジスタ領域20の活性面6の表層部に形成された複数のp型のコンタクト領域70(a plurality of contact regions)を含む。複数のコンタクト領域70(the contact regions)は、複数の第1トレンチソース構造41に沿う領域にそれぞれ形成され、複数の第2トレンチソース構造51に沿う領域には形成されていない。複数のコンタクト領域70は、ボディ領域23のp型不純物濃度を超えるp型不純物濃度をそれぞれ有している。複数のコンタクト領域70のp型不純物濃度は、1×1018cm-3以上1×1021cm-3以下であってもよい。
複数のコンタクト領域70は、平面視において各第1トレンチソース構造41に対して一対多の対応関係でそれぞれ形成されている。複数のコンタクト領域70は、平面視において各第1トレンチソース構造41に沿って間隔を空けて形成され、各第1トレンチソース構造41を部分的に露出させている。複数のコンタクト領域70は、この形態では、平面視において第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成されている。複数のコンタクト領域70は、第1方向Xに隣り合う2つのコンタクト領域70の間の距離を超える長さをそれぞれ有していることが好ましい。
1つの第1トレンチソース構造41を被覆する複数のコンタクト領域70は、近接した別の第1トレンチソース構造41を被覆する複数のコンタクト領域70と第2方向Yに一対一の対応関係でそれぞれ対向している。つまり、複数のコンタクト領域70は、この形態では、平面視において全体として第1方向Xおよび第2方向Yに間隔を空けて行列状に配列されている。
1つの第1トレンチソース構造41を被覆する複数のコンタクト領域70は、近接した別の第1トレンチソース構造41を被覆する複数のコンタクト領域70に対して第1方向Xにハーフピッチ分だけずれて配列されていてもよい。つまり、複数のコンタクト領域70は、平面視において全体として第1方向Xおよび第2方向Yに間隔を空けて千鳥状に配列されていてもよい。
複数のコンタクト領域70は、この形態では、平面視において活性面6の周縁(第3接続面8Cおよび第4接続面8D)から複数の第1トレンチソース構造41の内方部に間隔を空けて形成されている。複数のコンタクト領域70は、具体的には、第1トレンチソース構造41の端部および最外のコンタクト領域70の距離が第1方向Xに隣り合う2つのコンタクト領域70の間の距離よりも大きくなるように活性面6の内方部に形成されている。
複数のコンタクト領域70は、この形態では、複数の第1トレンチソース構造41において複数の第2トレンチソース構造51に対向する部分には形成されていない。また、複数のコンタクト領域70は、複数の第1トレンチソース構造41において複数のトレンチゲート構造31の端部に対向する部分には形成されていない。
複数のコンタクト領域70は、活性面6から露出している。複数のコンタクト領域70は、トレンチゲート構造31から第1トレンチソース構造41側に間隔を空けて形成されている。各コンタクト領域70は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各コンタクト領域70は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)において各第1トレンチソース構造41の側壁および底壁を被覆している。複数のコンタクト領域70は、各第1トレンチソース構造41の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
SiC半導体装置1は、トランジスタ領域20の活性面6の表層部に形成された複数のp型のウェル領域71(a plurality of well regions)を含む。複数のウェル領域71(the well regions)は、複数の第1トレンチソース構造41に沿う領域にそれぞれ形成されている。複数のウェル領域71は、各コンタクト領域70のp型不純物濃度未満のp型不純物濃度をそれぞれ有している。複数のウェル領域71のp型不純物濃度は、ボディ領域23のp型不純物濃度を超えていることが好ましい。複数のウェル領域71のp型不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。
複数のウェル領域71は、複数の第1トレンチソース構造41に対して一対一の対応関係でそれぞれ形成されている。各ウェル領域71は、平面視において各第1トレンチソース構造41に沿って延びる帯状に形成され、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dから露出している。各ウェル領域71は、トレンチゲート構造31から第1トレンチソース構造41側に間隔を空けて形成され、トレンチゲート構造31を露出させている。
各ウェル領域71は、各第1トレンチソース構造41の側壁および底壁を被覆している。各ウェル領域71は、複数のコンタクト領域70を挟んで各第1トレンチソース構造41を被覆している。つまり、各ウェル領域71は、複数のコンタクト領域70を挟んで各第1トレンチソース構造41を直接被覆する部分、および、複数のコンタクト領域70を挟んで各第1トレンチソース構造41を被覆する部分を含む。各ウェル領域71は、各第1トレンチソース構造41の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各ウェル領域71のうち各第1トレンチソース構造41の底壁を被覆する部分の厚さは、各ウェル領域71のうち各第1トレンチソース構造41の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ウェル領域71のうち各第1トレンチソース構造41の側壁を被覆する部分の厚さは、各第1トレンチソース構造41の側壁の法線方向の厚さである。各ウェル領域71のうち各第1トレンチソース構造41の底壁を被覆する部分の厚さは、各第1トレンチソース構造41の底壁の法線方向の厚さである。
複数のウェル領域71は、この形態では、複数の第2トレンチソース構造51に沿う領域にもそれぞれ形成されている。複数のウェル領域71は、複数の第2トレンチソース構造51に対して一対一の対応関係でそれぞれ形成されている。各ウェル領域71は、平面視において各第2トレンチソース構造51に沿って延びる帯状に形成されている。第3接続面8C側の各第2トレンチソース構造51に沿う各ウェル領域71は、第3接続面8Cから露出している。第4接続面8D側の各第2トレンチソース構造51に沿う各ウェル領域71は、第4接続面8Dから露出している。
各ウェル領域71は、トレンチゲート構造31から第2トレンチソース構造51側に間隔を空けて形成され、トレンチゲート構造31を露出させている。各ウェル領域71は、各第2トレンチソース構造51の側壁および底壁を被覆している。各ウェル領域71は、各第2トレンチソース構造51を直接被覆している。各ウェル領域71は、各第2トレンチソース構造51の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各ウェル領域71のうち各第2トレンチソース構造51の底壁を被覆する部分の厚さは、各ウェル領域71のうち各第2トレンチソース構造51の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ウェル領域71のうち各第2トレンチソース構造51の側壁を被覆する部分の厚さは、各第2トレンチソース構造51の側壁の法線方向の厚さである。各ウェル領域71のうち各第2トレンチソース構造51の底壁を被覆する部分の厚さは、各第2トレンチソース構造51の底壁の法線方向の厚さである。
各ウェル領域71は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。つまり、各ウェル領域71は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)に電気的に接続されている。
複数のウェル領域71の底部は、複数の第1トレンチソース構造41の底壁および複数の第2トレンチソース構造51の底壁に対してほぼ一定の深さで形成されていることが好ましい。複数のウェル領域71は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)とpn接合部を形成し、SiCチップ2の幅方向および深さ方向に空乏層を拡げる。複数のウェル領域71は、トレンチ絶縁ゲート型のMISFETをpn接合ダイオードの構造に近づけ、SiCチップ2内の電界を緩和する。
複数のウェル領域71は、トレンチゲート構造31の底壁に空乏層がオーバラップするように形成されていることが好ましい。複数のウェル領域71の間に介在する第2濃度領域13は、JFET(Junction Field Effect Transistor)抵抗を削減する。複数のウェル領域71の下方に位置する第2濃度領域13は、電流拡がり抵抗を削減する。第1濃度領域12は、このような構造において、SiCチップ2の耐圧を高める。
SiC半導体装置1は、活性面6の表層部において複数のトレンチゲート構造31に沿う領域にそれぞれ形成された複数のp型のゲートウェル領域72(a plurality of gate well regions)を含む。複数のゲートウェル領域72(the gate well regions)は、複数のコンタクト領域70のp型不純物濃度未満のp型不純物濃度を有している。各ゲートウェル領域72のp型不純物濃度は、ボディ領域23のp型不純物濃度を超えていることが好ましい。各ゲートウェル領域72のp型不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。各ゲートウェル領域72のp型不純物濃度は、各ウェル領域71のp型不純物濃度とほぼ等しいことが好ましい。
複数のゲートウェル領域72は、複数のトレンチゲート構造31に対して一対一の対応関係でそれぞれ形成されている。各ゲートウェル領域72は、平面視において各トレンチゲート構造31に沿って延びる帯状に形成されている。各ゲートウェル領域72は、第1トレンチソース構造41からトレンチゲート構造31側に間隔を空けて形成されている。各ゲートウェル領域72は、各トレンチゲート構造31の側壁および底壁を被覆している。各ゲートウェル領域72は、各トレンチゲート構造31の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各ゲートウェル領域72は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部から第1主面3側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各ゲートウェル領域72は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
各ゲートウェル領域72のうち各トレンチゲート構造31の底壁を被覆する部分の厚さは、各ゲートウェル領域72のうち各トレンチゲート構造31の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ゲートウェル領域72のうち各トレンチゲート構造31の側壁を被覆する部分の厚さは、各トレンチゲート構造31の側壁の法線方向の厚さである。各ゲートウェル領域72のうち各トレンチゲート構造31の底壁を被覆する部分の厚さは、トレンチゲート構造31の底壁の法線方向の厚さである。
複数のゲートウェル領域72の底部は、複数のウェル領域71の底部に対してトレンチゲート構造31の底壁側に位置している。複数のゲートウェル領域72の底部は、複数のトレンチゲート構造31の底壁に対して、ほぼ一定の深さで形成されていることが好ましい。複数のゲートウェル領域72は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)とpn接合部を形成し、SiCチップ2の幅方向および深さ方向に空乏層を拡げる。複数のゲートウェル領域72は、トレンチ絶縁ゲート型のMISFETをpn接合ダイオードの構造に近づけ、SiCチップ2内の電界を緩和する。
図13~図21を再度参照して、SiC半導体装置1は、第1周縁領域21の活性面6の表層部に形成された複数のp型のダミーコンタクト領域73(a plurality of dummy contact regions)を含む。複数のダミーコンタクト領域73(the dummy contact regions)は、第2ダミー構造60Bの複数の第2ダミートレンチソース構造63に沿う領域にそれぞれ形成され、第1ダミー構造60Aの複数の第1ダミートレンチソース構造61に沿う領域には形成されていない。
複数のダミーコンタクト領域73は、ボディ領域23のp型不純物濃度を超えるp型不純物濃度をそれぞれ有している。複数のダミーコンタクト領域73のp型不純物濃度は、1×1018cm-3以上1×1021cm-3以下であってもよい。複数のダミーコンタクト領域73のp型不純物濃度は、複数のウェル領域71のp型不純物濃度を超えていることが好ましい。複数のダミーコンタクト領域73のp型不純物濃度は、複数のコンタクト領域70のp型不純物濃度とほぼ等しいことが好ましい。
複数のダミーコンタクト領域73は、平面視において各第2ダミートレンチソース構造63に対して一対多の対応関係で形成されている。複数のダミーコンタクト領域73は、平面視において各第2ダミートレンチソース構造63に沿って間隔を空けて形成され、各第2ダミートレンチソース構造63を部分的に露出させている。複数のダミーコンタクト領域73は、この形態では、平面視において第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成されている。複数のダミーコンタクト領域73は、第1方向Xに隣り合う2つのダミーコンタクト領域73の間の距離を超える長さを有していることが好ましい。
1つの第2ダミートレンチソース構造63を被覆する複数のダミーコンタクト領域73は、近接した別の第2ダミートレンチソース構造63を被覆する複数のダミーコンタクト領域73と第2方向Yに一対一の対応関係でそれぞれ対向している。つまり、複数のダミーコンタクト領域73は、この形態では、平面視において全体として第1方向Xおよび第2方向Yに間隔を空けて行列状に配列されている。複数のダミーコンタクト領域73は、この形態では、平面視において第2方向Yに複数のコンタクト領域70に対向している。
1つの第2ダミートレンチソース構造63を被覆する複数のダミーコンタクト領域73は、近接した別の第2ダミートレンチソース構造63を被覆する複数のダミーコンタクト領域73に対して第1方向Xにハーフピッチ分だけずれて配列されていてもよい。つまり、複数のダミーコンタクト領域73は、平面視において全体として第1方向Xおよび第2方向Yに間隔を空けて千鳥状に配列されていてもよい。この場合、複数のダミーコンタクト領域73は、平面視において第2方向Yに複数のコンタクト領域70に対向していてもよい。
複数のダミーコンタクト領域73は、この形態では、平面視において活性面6の周縁(第3接続面8Cおよび第4接続面8D)から複数の第2ダミートレンチソース構造63の内方部に間隔を空けて形成されている。複数のダミーコンタクト領域73は、具体的には、第2ダミートレンチソース構造63の端部および最外のダミーコンタクト領域73の距離が第1方向Xに隣り合う2つのダミーコンタクト領域73の間の距離よりも大きくなるように活性面6の内方部に形成されている。
複数のダミーコンタクト領域73は、この形態では、複数の第2ダミートレンチソース構造63において複数の第2トレンチソース構造51に対向する部分には形成されていない。また、複数のダミーコンタクト領域73は、複数の第2ダミートレンチソース構造63において複数のトレンチゲート構造31の端部に対向する部分には形成されていない。つまり、複数のダミーコンタクト領域73は、複数のコンタクト領域70と同様の態様で第2ダミートレンチソース構造63に沿って形成されている。
複数のダミーコンタクト領域73は、活性面6から露出している。複数のダミーコンタクト領域73は、ダミートレンチゲート構造62から第2ダミートレンチソース構造63側に間隔を空けて形成されている。各ダミーコンタクト領域73は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各ダミーコンタクト領域73は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)において各第2ダミートレンチソース構造63の側壁および底壁を被覆している。複数のダミーコンタクト領域73は、各第2ダミートレンチソース構造63の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
SiC半導体装置1は、第1周縁領域21の活性面6の表層部に形成された複数のp型のダミーウェル領域74(a plurality of dummy well regions)を含む。複数のダミーウェル領域74(the dummy well regions)は、複数のダミーコンタクト領域73のp型不純物濃度未満のp型不純物濃度をそれぞれ有している。複数のダミーウェル領域74のp型不純物濃度は、ボディ領域23のp型不純物濃度を超えていることが好ましい。複数のダミーウェル領域74のp型不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。複数のダミーウェル領域74のp型不純物濃度は、複数のウェル領域71のp型不純物濃度とほぼ等しいことが好ましい。
複数のダミーウェル領域74は、第1ダミー構造60Aにおいて複数の第1ダミートレンチソース構造61に沿う領域にそれぞれ形成されている。複数のダミーウェル領域74は、複数の第1ダミートレンチソース構造61に対して一対一の対応関係でそれぞれ形成されている。各ダミーウェル領域74は、具体的には、近接した第1ダミートレンチソース構造61から間隔を空けて対応する第1ダミートレンチソース構造61をそれぞれ被覆している。
各ダミーウェル領域74は、平面視において各第1ダミートレンチソース構造61に沿って延びる帯状に形成され、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dから露出している。各ダミーウェル領域74は、各第1ダミートレンチソース構造61の側壁および底壁を被覆している。各ダミーウェル領域74は、各第1ダミートレンチソース構造61を直接被覆している。各ダミーウェル領域74は、各第1ダミートレンチソース構造61の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各ダミーウェル領域74のうち各第1ダミートレンチソース構造61の底壁を被覆する部分の厚さは、各ダミーウェル領域74のうち各第1ダミートレンチソース構造61の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ダミーウェル領域74のうち各第1ダミートレンチソース構造61の側壁を被覆する部分の厚さは、各第1ダミートレンチソース構造61の側壁の法線方向の厚さである。各ダミーウェル領域74のうち各第1ダミートレンチソース構造61の底壁を被覆する部分の厚さは、各第1ダミートレンチソース構造61の底壁の法線方向の厚さである。
複数のダミーウェル領域74は、この形態では、第2ダミー構造60Bにおいて複数の第2ダミートレンチソース構造63に沿う領域にもそれぞれ形成されている。複数のダミーウェル領域74は、複数の第2ダミートレンチソース構造63に対して一対一の対応関係でそれぞれ形成されている。各ダミーウェル領域74は、ダミートレンチゲート構造62から第2ダミートレンチソース構造63側に間隔を空けて対応する第2ダミートレンチソース構造63をそれぞれ被覆している。
各ダミーウェル領域74は、平面視において各第2ダミートレンチソース構造63に沿って延びる帯状に形成され、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dから露出している。各ダミーウェル領域74は、各第2ダミートレンチソース構造63の側壁および底壁を被覆している。各ダミーウェル領域74は、複数のダミーコンタクト領域73を挟んで各第2ダミートレンチソース構造63を被覆している。
つまり、各ダミーウェル領域74は、複数のダミーコンタクト領域73を挟んで各第2ダミートレンチソース構造63を直接被覆する部分、および、複数のダミーコンタクト領域73を挟んで各第2ダミートレンチソース構造63を被覆する部分を含む。各ダミーウェル領域74は、各第2ダミートレンチソース構造63の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各ダミーウェル領域74のうち各第2ダミートレンチソース構造63の底壁を被覆する部分の厚さは、各ダミーウェル領域74のうち各第2ダミートレンチソース構造63の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ダミーウェル領域74のうち各第2ダミートレンチソース構造63の側壁を被覆する部分の厚さは、各第2ダミートレンチソース構造63の側壁の法線方向の厚さである。各ダミーウェル領域74のうち各第2ダミートレンチソース構造63の底壁を被覆する部分の厚さは、各第2ダミートレンチソース構造63の底壁の法線方向の厚さである。
各ダミーウェル領域74は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。つまり、各ダミーウェル領域74は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)に電気的に接続されている。複数のダミーウェル領域74の底部は、複数の第1ダミートレンチソース構造61の底壁および複数の第2ダミートレンチソース構造63の底壁に対してほぼ一定の深さで形成されていることが好ましい。
複数のダミーウェル領域74の底部は、複数のウェル領域71の底部とほぼ等しい深さで形成されていることが好ましい。複数のダミーウェル領域74は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)とpn接合部を形成し、SiCチップ2の幅方向および深さ方向に空乏層を拡げる。複数のダミーウェル領域74は、トレンチ絶縁ゲート型のMISFETをpn接合ダイオードの構造に近づけ、SiCチップ2内の電界を緩和する。複数のダミーウェル領域74は、ダミートレンチゲート構造62の底壁に空乏層がオーバラップするように形成されていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、活性面6の表層部において複数のダミートレンチゲート構造62に沿う領域にそれぞれ形成された複数のp型のダミーゲートウェル領域75(a plurality of dummy gate well regions)を含む。複数のダミーゲートウェル領域75(the dummy gate well regions)は、ボディ領域23のp型不純物濃度を超えるp型不純物濃度を有している。各ダミーゲートウェル領域75のp型不純物濃度は、複数のダミーコンタクト領域73のp型不純物濃度未満であることが好ましい。各ダミーゲートウェル領域75のp型不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。各ダミーゲートウェル領域75のp型不純物濃度は、各ゲートウェル領域72のp型不純物濃度とほぼ等しいことが好ましい。
複数のダミーゲートウェル領域75は、複数のダミートレンチゲート構造62に対して一対一の対応関係でそれぞれ形成されている。各ダミーゲートウェル領域75は、平面視において各ダミートレンチゲート構造62に沿って延びる帯状に形成されている。各ダミーゲートウェル領域75は、第2ダミートレンチソース構造63からダミートレンチゲート構造62側に間隔を空けて形成されている。各ダミーゲートウェル領域75は、各ダミートレンチゲート構造62の側壁および底壁を被覆している。各ダミーゲートウェル領域75は、各ダミートレンチゲート構造62の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各ダミーゲートウェル領域75は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部から第1主面3側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各ダミーゲートウェル領域75は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
各ダミーゲートウェル領域75のうち各ダミートレンチゲート構造62の底壁を被覆する部分の厚さは、各ダミーゲートウェル領域75のうち各ダミートレンチゲート構造62の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ダミーゲートウェル領域75のうち各ダミートレンチゲート構造62の側壁を被覆する部分の厚さは、各ダミートレンチゲート構造62の側壁の法線方向の厚さである。各ダミーゲートウェル領域75のうち各ダミートレンチゲート構造62の底壁を被覆する部分の厚さは、ダミートレンチゲート構造62の底壁の法線方向の厚さである。
複数のダミーゲートウェル領域75の底部は、複数のダミーウェル領域74の底部に対してダミートレンチゲート構造62の底壁側に位置している。複数のダミーゲートウェル領域75の底部は、複数のダミートレンチゲート構造62の底壁に対して、ほぼ一定の深さで形成されていることが好ましい。複数のダミーゲートウェル領域75の底部は、複数のゲートウェル領域72の底部とほぼ等しい深さに形成されていることが好ましい。
複数のダミーゲートウェル領域75は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)とpn接合部を形成し、SiCチップ2の幅方向および深さ方向に空乏層を拡げる。複数のダミーゲートウェル領域75は、トレンチ絶縁ゲート型のMISFETをpn接合ダイオードの構造に近づけ、SiCチップ2内の電界を緩和する。
図22は、図1に示すXXII-XXII線に沿う断面図である。図23は、図1に示すXXIII-XXIII線に沿う断面図である。図24は、図1に示すXXIV-XXIV線に沿う断面図である。図25は、図1に示すXXV-XXV線に沿う断面図である。図26は、図1に示すXXVI-XXVI線に沿う断面図である。図27は、第1主面電極120の構造を説明するための平面図である。図28は、第2無機絶縁膜150の構造を説明するための平面図である。
SiC半導体装置1は、外側面7の表層部に形成されたp型のアウターコンタクト領域80を含む。アウターコンタクト領域80は、1×1018cm-3以上1×1021cm-3以下のp型不純物濃度を有していてもよい。アウターコンタクト領域80は、ボディ領域23のp型不純物濃度を超えるp型不純物濃度を有している。アウターコンタクト領域80のp型不純物濃度は、コンタクト領域70(ダミーコンタクト領域73)のp型不純物濃度とほぼ等しいことが好ましい。
アウターコンタクト領域80は、平面視において活性面6の周縁(第1~第4接続面8A~8D)および外側面7の周縁(第1~第4側面5A~5D)から間隔を空けて、活性面6の周縁および外側面7の周縁の間の領域に形成されている。アウターコンタクト領域80は、平面視において活性面6(第1~第4接続面8A~8D)に沿って帯状に延びている。アウターコンタクト領域80は、この形態では、平面視において活性面6を取り囲む環状に形成されている。アウターコンタクト領域80は、具体的には、平面視において活性面6に平行な4辺を有する四角環状に形成されている。
アウターコンタクト領域80は、第2半導体領域11の底部から外側面7に間隔を空けて形成されている。アウターコンタクト領域80は、具体的には、第2濃度領域13の底部から外側面7に間隔を空けて形成されている。アウターコンタクト領域80の全体は、複数のトレンチゲート構造31の底壁および複数のダミートレンチゲート構造62の底壁に対して第2半導体領域11の底部側に位置している。アウターコンタクト領域80の底部は、複数の第1トレンチソース構造41の底壁、複数の第2トレンチソース構造51の底壁、複数の第1ダミートレンチソース構造61の底壁、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63の底壁に対して第2半導体領域11の底部側に位置している。
アウターコンタクト領域80の底部は、複数のコンタクト領域70の底部および複数のダミーコンタクト領域73とほぼ等しい深さ位置に形成されていることが好ましい。アウターコンタクト領域80は、第2半導体領域11(具体的には第2濃度領域13)との間でpn接合部を形成する。これにより、アウターコンタクト領域80をアノードとし、第2半導体領域11をカソードとするpn接合ダイオードが形成されている。アウターコンタクト領域80は、アノード領域と称されてもよい。
SiC半導体装置1は、外側面7の表層部に形成されたp型のアウターウェル領域81を含む。アウターウェル領域81のp型不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。アウターウェル領域81は、アウターコンタクト領域80のp型不純物濃度未満のp型不純物濃度を有している。アウターウェル領域81のp型不純物濃度は、ウェル領域71(ダミーウェル領域74)のp型不純物濃度とほぼ等しいことが好ましい。アウターウェル領域81のp型不純物濃度は、ゲートウェル領域72(ダミーゲートウェル領域75)のp型不純物濃度とほぼ等しいことが好ましい。
アウターウェル領域81は、平面視において活性面6の周縁(第1~第4接続面8A~8D)およびアウターコンタクト領域80の間の領域に形成されている。アウターウェル領域81は、平面視において活性面6(第1~第4接続面8A~8D)に沿って帯状に延びている。アウターウェル領域81は、この形態では、平面視において活性面6(第1~第4接続面8A~8D)を取り囲む環状(この形態では四角環状)に形成されている。
アウターウェル領域81は、この形態では、第1~第4接続面8A~8Dおよびアウターコンタクト領域80の間の領域の全域に形成されている。アウターウェル領域81は、さらに、外側面7から第1~第4接続面8A~8Dに向けて延び、SiCチップ2内において第1~第4接続面8A~8Dを被覆している。アウターウェル領域81は、第1~第4接続面8A~8Dの表層部においてウェル領域71、ダミーウェル領域74およびダミーゲートウェル領域75に電気的に接続されている。アウターウェル領域81において第1~第4接続面8A~8Dを被覆する部分は、ウェル領域71、ダミーウェル領域74およびダミーゲートウェル領域75を一体的に含む一体ウェル領域(integral well region)であるとみなしてもよい。
アウターウェル領域81は、第1トレンチソース構造41の底壁が外側面7に連通する部分においてウェル領域71に連なっている。つまり、アウターウェル領域81は、ウェル領域71において第1トレンチソース構造41の底壁を被覆する部分から外側面7に向けて面方向に連続的に引き出されている。アウターウェル領域81は、第2トレンチソース構造51の底壁が外側面7に連通する部分においてウェル領域71に連なっている。つまり、アウターウェル領域81は、ウェル領域71において第2トレンチソース構造51の底壁を被覆する部分から外側面7に向けて面方向に連続的に引き出されている。
アウターウェル領域81は、第1ダミートレンチソース構造61の底壁が外側面7に連通する部分においてダミーウェル領域74に連なっている。つまり、アウターウェル領域81は、ダミーウェル領域74において第1ダミートレンチソース構造61の底壁を被覆する部分から外側面7に向けて面方向に連続的に引き出されている。アウターウェル領域81は、第2ダミートレンチソース構造63の底壁が外側面7に連通する部分においてダミーウェル領域74に連なっている。つまり、アウターウェル領域81は、ダミーウェル領域74において第2ダミートレンチソース構造63の底壁を被覆する部分から外側面7に向けて面方向に連続的に引き出されている。
アウターウェル領域81は、第2半導体領域11の底部から外側面7に間隔を空けて形成されている。アウターウェル領域81は、具体的には、第2濃度領域13の底部から外側面7に間隔を空けて形成されている。アウターウェル領域81の全体は、複数のトレンチゲート構造31の底壁および複数のダミートレンチゲート構造62の底壁に対して第2半導体領域11の底部側に位置している。
アウターウェル領域81は、外側面7においてアウターコンタクト領域80に電気的に接続されている。アウターウェル領域81は、アウターコンタクト領域80よりも深く形成されている。アウターウェル領域81の底部は、複数の第1トレンチソース構造41の底壁、複数の第2トレンチソース構造51の底壁、複数の第1ダミートレンチソース構造61の底壁、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63の底壁に対して第2半導体領域11の底部側に位置している。アウターウェル領域81の底部は、ウェル領域71の底部およびダミーウェル領域74の底部とほぼ等しい深さに形成されていることが好ましい。
アウターウェル領域81は、アウターコンタクト領域80と共に第2半導体領域11(具体的には第2濃度領域13)との間でpn接合部を形成する。また、アウターウェル領域81は、第1~第4接続面8A~8Dに沿う部分において第2半導体領域11とpn接合部を形成している。つまり、SiCチップ2において第1~第4接続面8A~8Dに沿う部分にはpn接合部が形成されている。
SiC半導体装置1は、外側面7の表層部においてアウターコンタクト領域80および外側面7の周縁(第1~第4側面5A~5D)の間の領域に形成された少なくとも1個(好ましくは2個以上20個以下)のp型のフィールド領域82A~82Eを含む。SiC半導体装置1は、この形態では、5個のフィールド領域82A~82Eを含む。5個のフィールド領域82A~82Eは、第1フィールド領域82A、第2フィールド領域82B、第3フィールド領域82C、第4フィールド領域82D、および、第5フィールド領域82Eを含む。第1~第5フィールド領域82A~82Eは、アウターコンタクト領域80側から外側面7の周縁側に向けてこの順に間隔を空けて形成されている。
フィールド領域82A~82Eは、外側面7において電界を緩和する。フィールド領域82A~82Eの個数、幅、深さ、p型不純物濃度等は、緩和すべき電界に応じて種々の値を取り得る。フィールド領域82A~82Eのp型不純物濃度は、1×1015cm-3以上1×1018cm-3以下であってもよい。
各フィールド領域82A~82Eは、平面視において活性面6に沿って延びる帯状に形成されている。各フィールド領域82A~82Eは、平面視において活性面6を取り囲む環状に形成されている。各フィールド領域82A~82Eは、具体的には、平面視において活性面6(第1~第4接続面8A~8D)に平行な4辺を有する四角環状に形成されている。各フィールド領域82A~82Eは、FLR(Field Limiting Ring)領域と称されてもよい。
最内の第1フィールド領域82Aは、この形態では、アウターコンタクト領域80に接続されている。最内の第1フィールド領域82Aは、アウターコンタクト領域80と共に第2半導体領域11(具体的には第2濃度領域13)とpn接合部を形成する。一方、第2~第5フィールド領域82B~82Eは、アウターコンタクト領域80から間隔を空けて電気的浮遊状態に形成されている。各フィールド領域82A~82Eは、アウターコンタクト領域80よりも深く形成されている。各フィールド領域82A~82Eは、第2半導体領域11の底部から外側面7に間隔を空けて形成されている。各フィールド領域82A~82Eは、具体的には、第2濃度領域13の底部から外側面7に間隔を空けて形成されている。
各フィールド領域82A~82Eの全体は、複数のトレンチゲート構造31および複数のダミートレンチゲート構造62の底壁に対して第2半導体領域11の底部側に位置している。各フィールド領域82A~82Eの底部は、複数の第1トレンチソース構造41の底壁、複数の第2トレンチソース構造51の底壁、複数の第1ダミートレンチソース構造61の底壁、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63の底壁に対して第2半導体領域11の底部側に位置している。
図6~図21のうちの断面図を参照して、SiC半導体装置1は、第1主面3を被覆する主面絶縁膜90を含む。主面絶縁膜90は、具体的には、活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dを膜状に被覆している。主面絶縁膜90は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも1つを含む。主面絶縁膜90は、この形態では、酸化シリコン膜からなる単層構造を有している。主面絶縁膜90は、具体的には、SiCチップ2の酸化物からなる酸化シリコン膜を含む。主面絶縁膜90の厚さは、50nm以上500nm以下であってもよい。
主面絶縁膜90は、複数のトレンチゲート構造31のゲート絶縁膜33、複数の第1トレンチソース構造41のソース絶縁膜43、複数の第2トレンチソース構造51のソース絶縁膜43、複数の第1ダミートレンチソース構造61のソース絶縁膜43、複数のダミートレンチゲート構造62のゲート絶縁膜33、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63のソース絶縁膜43に連なるように活性面6を被覆している。
つまり、主面絶縁膜90は、活性面6において複数のトレンチゲート構造31のゲート電極34、複数の第1トレンチソース構造41のソース電極44、複数の第2トレンチソース構造51のソース電極44、複数の第1ダミートレンチソース構造61のソース電極44、複数のダミートレンチゲート構造62のゲート電極34、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63のソース電極44を露出させている。
主面絶縁膜90は、複数のトレンチゲート構造31のゲート絶縁膜33、複数の第1トレンチソース構造41のソース絶縁膜43、複数の第2トレンチソース構造51のソース絶縁膜43、複数の第1ダミートレンチソース構造61のソース絶縁膜43、複数のダミートレンチゲート構造62のゲート絶縁膜33、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63のソース絶縁膜43に連なるように第1~第4接続面8A~8Dを被覆している。
つまり、主面絶縁膜90は、第1~第4接続面8A~8Dにおいて複数のトレンチゲート構造31のゲート電極34、複数の第1トレンチソース構造41のソース電極44、複数の第2トレンチソース構造51のソース電極44、複数の第1ダミートレンチソース構造61のソース電極44、複数のダミートレンチゲート構造62のゲート電極34、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63のソース電極44を露出させている。主面絶縁膜90は、外側面7の周縁(第1~第4側面5A~5D)から内方に間隔を空けて形成され、外側面7の周縁部を露出させる周端壁を有している。
図6および図8を参照して、SiC半導体装置1は、トランジスタ領域20において第1主面3(具体的には活性面6)の上(above)でトレンチゲート構造31のゲート電極34を被覆する複数のゲートコンタクト電極91(a plurality of gate contact electrodes)を含む。図6では、複数のゲートコンタクト電極91が太い破線によって示されている。複数のゲートコンタクト電極91(the gate contact electrodes)は、この形態では、第1周縁領域21および第2周縁領域22には形成されていない。つまり、複数のゲートコンタクト電極91は、ダミートレンチゲート構造62のゲート電極34の上には形成されていない。
複数のゲートコンタクト電極91は、複数のトレンチゲート構造31をそれぞれ被覆し、対応するゲート電極34にそれぞれ電気的に接続されている。複数のゲートコンタクト電極91は、具体的には、複数のトレンチゲート構造31の内方部から間隔を空けて複数のトレンチゲート構造31の両端部にそれぞれ形成されている。つまり、複数のゲートコンタクト電極91は、トレンチゲート構造31の内方部に対してトレンチゲート構造31の両端部に近接する領域で対応するゲート電極34にそれぞれ電気的に接続されている。
複数のゲートコンタクト電極91は、複数のトレンチゲート構造31の上から主面絶縁膜90の上(on)にそれぞれ引き出されている。複数のゲートコンタクト電極91は、平面視において複数の第1トレンチソース構造41から第2方向Yに間隔を空けてそれぞれ形成されている。複数のゲートコンタクト電極91は、平面視において複数の第2トレンチソース構造51から第1方向Xに間隔を空けてそれぞれ形成されている。
複数のゲートコンタクト電極91は、平面視において1つの第1トレンチソース構造41を挟み込む態様で、第2方向Yに複数の第1トレンチソース構造41と交互に配列されている。複数のゲートコンタクト電極91は、この形態では、第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成されている。複数のゲートコンタクト電極91は、平面視において第1方向Xに延びるストライプ状に形成されている。複数のゲートコンタクト電極91は、平面視において第2方向Yに複数の第2トレンチソース構造51に対向していない。
複数のゲートコンタクト電極91は、第1方向Xに関してトレンチゲート構造31の第1幅W1を超える電極幅WE(W1<WE)を有している。電極幅WEは、ゲートコンタクト電極91が延びる方向(第1方向X)に直交する方向(第2方向Y)の幅である。複数のゲートコンタクト電極91は、第2方向Yに関してトレンチゲート構造31の長さ未満の長さを有している。
複数のゲートコンタクト電極91は、活性面6に沿って延びる電極面91aをそれぞれ有している。複数のゲートコンタクト電極91は、この形態では、活性面6から電極面91aに向けて電極幅WEが狭まる先細り形状(四角錐台状)に形成されている。電極面91aは、第2方向Yに関してゲート電極34の電極面よりも幅広に形成されていることが好ましい。つまり、電極面91aは、法線方向Zにゲート電極34に対向する部分、および、法線方向Zにトレンチゲート構造31外の領域(つまり主面絶縁膜90)に対向する部分を含むことが好ましい。
各ゲートコンタクト電極91は、導電性ポリシリコンからそれぞれなることが好ましい。各ゲートコンタクト電極91は、n型不純物が添加されたn型ポリシリコン、および/または、p型不純物が添加されたp型ポリシリコンを含んでいてもよい。各ゲートコンタクト電極91は、各ゲート電極34と同一の導電材料からそれぞれなることが好ましい。各ゲートコンタクト電極91は、この形態では、各ゲート電極34から活性面6の上(above)に引き出された引き出し部からなる。つまり、複数のゲートコンタクト電極91は、ゲート電極34からゲート絶縁膜33の第3部分33cを介して主面絶縁膜90の上に引き出されている。
図5~図21のうちの活性面6の周縁を示す平面図および断面図を参照して、SiC半導体装置1は、第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つを被覆するように外側面7の上(above)に形成されたサイドウォール配線100を含む。サイドウォール配線100は、活性面6および外側面7の間に形成された段差を緩和するサイドウォール構造(段差緩和構造)として形成されている。サイドウォール配線100は、具体的には、主面絶縁膜90の上(on)に形成されている。
サイドウォール配線100は、少なくとも第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのいずれか一方を被覆していることが好ましい。サイドウォール配線100は、この形態では、平面視において第1~第4接続面8A~8Dに沿って延びる帯状に形成されている。サイドウォール配線100は、具体的には、平面視において活性面6を取り囲む環状(具体的には四角環状)に形成され、第1~第4接続面8A~8Dの全域を被覆している。
つまり、サイドウォール配線100は、第1接続面8A側および第2接続面8B側において、トレンチゲート構造31、第1トレンチソース構造41、第2トレンチソース構造51、第1ダミートレンチソース構造61、ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63に沿う方向(第1方向X)に延びている。サイドウォール配線100は、第3接続面8C側および第4接続面8D側において、トレンチゲート構造31、第1トレンチソース構造41、第2トレンチソース構造51、第1ダミートレンチソース構造61、ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63に交差するする方向(第2方向Y)に延びている。
サイドウォール配線100のうち活性面6の四隅(第1~第4接続面8A~8Dの角部)を被覆する部分は、外側面7側に向かう湾曲状に形成されている。したがって、サイドウォール配線100は、この形態では、平面視において全体として四隅が湾曲した四角環状に形成されている。
サイドウォール配線100は、外側面7に沿って膜状に延びる部分、および、第1~第4接続面8A~8Dに沿って膜状に延びる部分を含む。サイドウォール配線100のうち外側面7の上に位置する部分は、活性面6に対して外側面7側の領域において外側面7を被覆していてもよい。サイドウォール配線100のうち外側面7の上に位置する部分は、活性台地9の厚さ(第1深さD1)未満の厚さを有していてもよい。
サイドウォール配線100のうち第1~第4接続面8A~8Dの上に位置する部分は、第1~第4接続面8A~8Dに沿って膜状に形成されている。サイドウォール配線100のうち第1~第4接続面8A~8Dの上に位置する部分は、活性面6から外側面7に向かって斜め下り傾斜した外面を有していてもよい。この場合、サイドウォール配線100の外面は、第1~第4接続面8A~8Dから離れる方向に突出した湾曲状に形成されていてもよいし、第1~第4接続面8A~8D側に向かって窪んだ湾曲状に形成されていてもよい。
サイドウォール配線100は、外側面7の上において主面絶縁膜90を挟んでアウターウェル領域81の一部に対向している。サイドウォール配線100は、さらに、外側面7の上において主面絶縁膜90を挟んでアウターコンタクト領域80に対向している。サイドウォール配線100は、この形態では、平面視においてフィールド領域82A~82Eから活性面6側に間隔を空けて形成され、主面絶縁膜90を挟んでフィールド領域82A~82Eに対向していない。
サイドウォール配線100は、第1~第4接続面8A~8Dの上において主面絶縁膜90を挟んでSiCチップ2に対向している。つまり、サイドウォール配線100は、第1~第4接続面8A~8Dの上において主面絶縁膜90を挟んで第1~第4接続面8A~8Dに沿うpn接合部(アウターウェル領域81および第2半導体領域11のpn接合部)に対向している。
サイドウォール配線100は、さらに、第1~第4接続面8A~8Dの上において第1トレンチソース構造41の露出部、第2トレンチソース構造51の露出部、第1ダミートレンチソース構造61の露出部、ダミートレンチゲート構造62の露出部および第2ダミートレンチソース構造63の露出部を被覆している。これにより、サイドウォール配線100は、第1~第4接続面8A~8Dの上において、第1トレンチソース構造41、第2トレンチソース構造51、第1ダミートレンチソース構造61、ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63に電気的に接続されている。
サイドウォール配線100は、具体的には、第1~第4接続面8A~8Dの上において、第1トレンチソース構造41のソース電極44、第2トレンチソース構造51のソース電極44、第1ダミートレンチソース構造61のソース電極44、ダミートレンチゲート構造62のゲート電極34および第2ダミートレンチソース構造63のソース電極44に電気的に接続されている。つまり、サイドウォール配線100は、ソース電位を付与する配線として外側面7の上に形成されている。
サイドウォール配線100は、この形態では、第1~第4接続面8A~8Dの上において、第1トレンチソース構造41のソース電極44、第2トレンチソース構造51のソース電極44、第1ダミートレンチソース構造61のソース電極44、ダミートレンチゲート構造62のゲート電極34および第2ダミートレンチソース構造63のソース電極44と一体的に形成されている。
サイドウォール配線100は、第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つから活性面6の縁部の上に乗り上げたオーバラップ部101を有している。オーバラップ部101は、平面視において活性面6の縁部に沿って延びる帯状に形成されている。オーバラップ部101は、この形態では、第1~第4接続面8A~8Dの全てから活性面6の縁部の上に乗り上げている。つまり、オーバラップ部101は、平面視において活性面6の縁部に沿って延び、活性面6の内方部を取り囲む環状に形成されている。
オーバラップ部101は、一対の第1オーバラップ部101A、および、一対の第2オーバラップ部(交差方向部)101Bを含む。一対の第1オーバラップ部101Aは、オーバラップ部101のうち第1接続面8Aおよび第2接続面8Bに沿って延びる部分である。一対の第2オーバラップ部101Bは、オーバラップ部101のうち第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに沿って延びる部分である。一対の第1オーバラップ部101Aは同様の構造を有し、一対の第2オーバラップ部101Bは同様の構造を有している。以下では、第1接続面8A側の第1オーバラップ部101A、および、第3接続面8C側の第2オーバラップ部101Bの構造について説明する。
第1オーバラップ部101Aは、主面絶縁膜90を挟んで活性面6に対向し、少なくとも最外に位置する1つの第1ダミートレンチソース構造61を被覆している。第1オーバラップ部101Aは、この形態では、最外に位置する1つの第1ダミートレンチソース構造61の全域を被覆している。第1オーバラップ部101Aは、活性面6の上において最外の第1ダミートレンチソース構造61のソース電極44に電気的に接続されている。
第1オーバラップ部101Aは、具体的には、活性面6の上において最外の第1ダミートレンチソース構造61のソース電極44と一体的に形成されている。第1オーバラップ部101Aは、複数の第1ダミートレンチソース構造61を被覆していてもよい。この場合、第1オーバラップ部101Aによって被覆される第1ダミートレンチソース構造61の個数は、第1オーバラップ部101Aから露出する第1ダミートレンチソース構造61の個数未満であることが好ましい。
第2オーバラップ部101Bは、主面絶縁膜90を挟んで活性面6に対向し、第1トレンチソース構造41の端部、第2トレンチソース構造51の端部、第1ダミートレンチソース構造61の端部、ダミートレンチゲート構造62の端部、および、第2ダミートレンチソース構造63の端部を被覆している。第2オーバラップ部101Bは、活性面6の上において第1トレンチソース構造41のソース電極44、第2トレンチソース構造51のソース電極44、第1ダミートレンチソース構造61のソース電極44、ダミートレンチゲート構造62のゲート電極34、および、第2ダミートレンチソース構造63のソース電極44に電気的に接続されている。
第2オーバラップ部101Bは、具体的には、活性面6の上において第1トレンチソース構造41のソース電極44、第2トレンチソース構造51のソース電極44、第1ダミートレンチソース構造61のソース電極44、ダミートレンチゲート構造62のゲート電極34、および、第2ダミートレンチソース構造63のソース電極44と一体的に形成されている。
オーバラップ部101は、オーバラップ幅WOを有している。オーバラップ幅WOは、第1~第4接続面8A~8Dを基準として、オーバラップ部101が延びる方向に直交する方向の幅である。オーバラップ幅WOは、外側面7の第1深さD1未満(WO<D1)であることが好ましい。オーバラップ幅WOは、第1トレンチソース構造41の第3深さ未満(WO<D3)であることが好ましい。オーバラップ幅WOは、トレンチゲート構造31の第2深さD2以上(WO≧D2)であってもよいし、第2深さD2未満(WO<D2)であってもよい。
サイドウォール配線100は、導電性ポリシリコンからなることが好ましい。サイドウォール配線100は、n型不純物が添加されたn型ポリシリコン、および/または、p型不純物が添加されたp型ポリシリコンを含んでいてもよい。サイドウォール配線100は、ゲート電極34と同一の導電材料からなることが好ましい。また、サイドウォール配線100は、ソース電極44と同一の導電材料からなることが好ましい。
SiC半導体装置1は、主面絶縁膜90の上に形成された第1無機絶縁膜110を含む。第1無機絶縁膜110は、「層間絶縁膜」、「中間絶縁膜」、「上側絶縁膜」または「被覆対象」と称されてもよい。第1無機絶縁膜110は、複数の絶縁膜を含む積層構造を有していてもよいし、単一の絶縁膜からなる単層構造を有していてもよい。第1無機絶縁膜110は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。第1無機絶縁膜110は、複数の酸化シリコン膜を含む積層構造、複数の窒化シリコン膜を含む積層構造、または、複数の酸窒化シリコン膜を含む積層構造を有していてもよい。
第1無機絶縁膜110は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも2種を任意の順序で積層させた積層構造を有していてもよい。第1無機絶縁膜110は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸窒化シリコン膜からなる単層構造を有していてもよい。第1無機絶縁膜110は、この形態では、複数の酸化シリコン膜が積層された積層構造を有している。
第1無機絶縁膜110は、具体的には、主面絶縁膜90側からこの順に積層されたNSG(Nondoped Silicate Glass)膜およびPSG(Phosphor Silicate Glass)膜を含む積層構造を有している。NSG膜は、不純物無添加の酸化シリコン膜からなる。PSG膜は、リンが添加された酸化シリコン膜からなる。NSG膜の厚さは、10nm以上300nm以下であってもよい。PSG膜の厚さは、50nm以上500nm以下であってもよい。第1無機絶縁膜110の厚さは、主面絶縁膜90の厚さを超えていることが好ましい。
第1無機絶縁膜110は、活性面6の上においてトランジスタ領域20、第1周縁領域21および第2周縁領域22を膜状に被覆している。第1無機絶縁膜110は、トランジスタ領域20において、複数のトレンチゲート構造31、複数の第1トレンチソース構造41および複数の第2トレンチソース構造51を選択的に被覆している。第1無機絶縁膜110は、第1周縁領域21および第2周縁領域22において、第1ダミー構造60Aの全域および第2ダミー構造60Bの全域を被覆している。つまり、第1無機絶縁膜110は、複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63を一括して被覆している。
第1無機絶縁膜110は、活性面6および外側面7の間の領域においてサイドウォール配線100を被覆し、活性面6の上から第1~第4接続面8A~8Dを横切って外側面7の上に引き出されている。第1無機絶縁膜110は、サイドウォール配線100を膜状に被覆している。第1無機絶縁膜110は、外側面7の上において主面絶縁膜90を膜状に被覆している。第1無機絶縁膜110は、外側面7の周縁(第1~第4側面5A~5D)から内方に間隔を空けて形成され、外側面7の周縁部を露出させる周端壁を有している。第1無機絶縁膜110の周端壁は、主面絶縁膜90の周端壁と共に外側面7の周縁部を露出させる切欠き開口111を区画している。
図6および図14を参照して、第1無機絶縁膜110は、活性面6側において複数のゲート開口112(a plurality of gate openings)を有している。複数のゲート開口112(the gate openings)は、トランジスタ領域20側に形成され、複数のトレンチゲート構造31の両端部をそれぞれ露出させている。複数のゲート開口112は、第1周縁領域21側および第2周縁領域22側には形成されず、複数のダミートレンチゲート構造62を露出させていない。
複数のゲート開口112は、この形態では、複数のゲートコンタクト電極91を一対一の対応関係でそれぞれ露出させている。むろん、複数のゲート開口112は、1つのゲートコンタクト電極91を一対多の対応関係でそれぞれ露出させていてもよい。複数のゲート開口112は、この形態では、平面視において対応するゲートコンタクト電極91の周縁から間隔を空けて対応するゲートコンタクト電極91の電極面91aをそれぞれ露出させている。
つまり、複数のゲート開口112は、対応するゲートコンタクト電極91の電極面91aのみをそれぞれ露出させている。複数のゲート開口112は、この形態では、ゲートコンタクト電極91が延びる方向(第1方向X)に延びる帯状にそれぞれ形成されている。複数のゲート開口112は、平面視において全体としてストライプ状に形成されている。複数のゲート開口112の平面形状は任意であり、円形状に形成されていてもよい。
図11を参照して、第1無機絶縁膜110は、活性面6側において複数のソース開口113(a plurality of source openings)を有している。複数のソース開口113(the source openings)は、トランジスタ領域20側に形成され、複数の第1トレンチソース構造41をそれぞれ露出させている。複数のソース開口113は、複数の第2トレンチソース構造51を露出させていない。つまり、複数の第2トレンチソース構造51は、第1無機絶縁膜110によって被覆されている。また、複数のソース開口113は、第1周縁領域21側および第2周縁領域22側には形成されておらず、複数の第1ダミートレンチソース構造61および複数の第2ダミートレンチソース構造63を露出させていない。
複数のソース開口113は、この形態では、複数のコンタクト領域70に対して一対一の対応関係でそれぞれ形成され、対応する第1トレンチソース構造41を複数箇所からそれぞれ露出させている。つまり、複数のソース開口113は、複数のコンタクト領域70の配列に応じて、平面視において第1方向Xおよび第2方向Yに間隔を空けて行列状または千鳥状のパターンで配列されている。
複数のソース開口113は、この形態では、複数のコンタクト領域70の平面形状に対応して、第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成されている。複数のソース開口113の平面形状は任意であり、円形状に形成されていてもよい。複数のソース開口113は、対応する第1トレンチソース構造41のソース電極44に加えて、対応するソース領域24および対応するコンタクト領域70をそれぞれ露出させている。むろん、複数のソース開口113は、複数の第1トレンチソース構造41を一対一の対応関係でそれぞれ露出させていてもよい。この場合、複数の第1トレンチソース構造41は、対応する第1トレンチソース構造41に沿って延びる帯状に形成されていることが好ましい。
図10、図13および図14を参照して、第1無機絶縁膜110は、外側面7側において少なくとも1つのサイドウォール開口114を有している。第1無機絶縁膜110は、この形態では、1つのサイドウォール開口114を有している。サイドウォール開口114は、平面視においてサイドウォール配線100に沿って延びる帯状に形成されている。サイドウォール開口114は、この形態では、平面視においてサイドウォール配線100に沿って延びる環状(具体的には四角環状)に形成されている。サイドウォール開口114は、サイドウォール配線100において外側面7を被覆する部分を全周に亘って露出させている。サイドウォール開口114は、この形態では、アウターコンタクト領域80も全周に亘って露出させている。
図22~図28を参照して、SiC半導体装置1は、第1無機絶縁膜110の上に形成された第1主面電極120を含む。第1主面電極120は、この形態では、活性面6の上のみに配置され、外側面7の上には配置されていない。第1主面電極120は、ゲート主面電極121を含む。ゲート主面電極121は、ゲートパッド電極と称されてもよい。ゲート主面電極121は、複数のトレンチゲート構造31(ゲート電極34)に電気的に接続され、外部から入力されたゲート電位(ゲート信号)を複数のトレンチゲート構造31(ゲート電極34)に付与する。
ゲート主面電極121は、平面視において第1~第4接続面8A~8Dから間隔を空けて活性面6の周縁部の上に配置されている。ゲート主面電極121は、この形態では、活性面6の周縁部において第1接続面8Aの中央部に対向する領域に配置されている。ゲート主面電極121は、少なくとも最外の第1ダミートレンチソース構造61(サイドウォール配線100)から活性面6の内方に間隔を空けて配置されている。ゲート主面電極121は、平面視において活性面6に平行な4辺を有する四角形状に形成されている。
ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110を挟んで第1周縁領域21の一部(第1ダミー構造60Aの一部)に対向している。ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110を挟んで少なくとも1つの第1ダミートレンチソース構造61に対向していることが好ましい。ゲート主面電極121は、この形態では、複数の第1ダミートレンチソース構造61を横切っている。ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110によって複数の第1ダミートレンチソース構造61から電気的に分離されている。
ゲート主面電極121は、第1ダミー構造60A側から第2ダミー構造60B側に引き出され、第1無機絶縁膜110を挟んで第2ダミー構造60Bの一部に対向している。ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110を挟んでダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63のいずれか一方または双方に対向している。ゲート主面電極121は、この形態では、複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63の全てを横切っている。ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110によって複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63から電気的に分離されている。
ゲート主面電極121は、第1周縁領域21側からトランジスタ領域20側に引き出され、第1無機絶縁膜110を挟んでトランジスタ構造30の一部に対向している。ゲート主面電極121は、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41のいずれか一方または双方に対向している。ゲート主面電極121は、この形態では、複数のトレンチゲート構造31および複数の第1トレンチソース構造41を横切っている。ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110によって複数のトレンチゲート構造31および複数の第1トレンチソース構造41から電気的に分離されている。ゲート主面電極121は、複数の第2トレンチソース構造51から間隔を空けて配置され、複数の第2トレンチソース構造51からも電気的に分離されている。
ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110の上に位置するゲート電極側壁121a(電極側壁)を有している。ゲート電極側壁121aは、ゲート主面電極121の主面から斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。ゲート電極側壁121aは、第1無機絶縁膜110に向かって湾曲した湾曲テーパ形状に形成されていてもよい。
第1主面電極120は、ソース主面電極122を含む。ソース主面電極122は、ゲート主面電極121から間隔を空けて活性面6の上に配置されている。ソース主面電極122は、ソースパッド電極と称されてもよい。ソース主面電極122は、複数の第1トレンチソース構造41(ソース電極44)に電気的に接続され、外部から入力されたソース電位を複数の第1トレンチソース構造41(ソース電極44)に付与する。
ソース主面電極122は、平面視において第1~第4接続面8A~8Dから間隔を空けて活性面6の上に形成されている。ソース主面電極122は、この形態では、平面視において活性面6(第1~第4接続面8A~8D)に平行な4辺を有する四角形状に形成されている。ソース主面電極122は、具体的には、平面視において第1接続面8Aに沿う辺においてゲート主面電極121に整合するように活性面6の内方に向けて窪んだ凹部を有する多角形状に形成されている。
ソース主面電極122は、ゲート主面電極121の平面積を超える平面積を有している。ソース主面電極122は、少なくとも最外の第1ダミートレンチソース構造61(サイドウォール配線100)から活性面6の内方に間隔を空けて配置されている。ソース主面電極122は、この形態では、平面視において第1ダミー構造60Aから活性面6の内方に間隔を空けて配置されている。
ソース主面電極122は、本体部123、第1引き出し部124、第2引き出し部125および第3引き出し部126を含む。本体部123は、トランジスタ領域20の上に配置され、第2方向Yにゲート主面電極121に対向している。本体部123は、この形態では、複数のトレンチゲート構造31の全ておよび複数の第1トレンチソース構造41の全てに対向している。本体部123は、第1無機絶縁膜110の上から複数のソース開口113に入り込み、複数のソース領域24、複数のソース電極44および複数のコンタクト領域70に電気的に接続されている。これにより、ソース主面電極122に印加されたソース電位が、複数のソース電極44、複数のソース領域24および複数のコンタクト領域70に付与される。
第1引き出し部124は、トランジスタ領域20の上から第1周縁領域21の一方側(第3接続面8C側)の上に引き出され、第1方向Xにゲート主面電極121に対向している。第2引き出し部125は、トランジスタ領域20の上から第1周縁領域21の他方側(第4接続面8D側)の上に引き出され、第1方向Xにゲート主面電極121を挟んで第1引き出し部124に対向している。
第1~第2引き出し部124~125は、第1無機絶縁膜110を挟んで第2ダミー構造60Bの一部にそれぞれ対向している。第1~第2引き出し部124~125は、ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63のいずれか一方または双方にそれぞれ対向している。第1~第2引き出し部124~125は、この形態では、ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63の双方にそれぞれ対向している。
第1~第2引き出し部124~125は、複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63にそれぞれ対向していてもよい。第1~第2引き出し部124~125は、第1無機絶縁膜110によって複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63からそれぞれ電気的に分離されている。
第1~第2引き出し部124~125は、この形態では、第1ダミー構造60A側から第2ダミー構造60B側に間隔を空けて配置されている。したがって、第1~第2引き出し部124~125は、第1無機絶縁膜110を挟んで複数の第1ダミートレンチソース構造61には対向していない。第1~第2引き出し部124~125は、第1無機絶縁膜110によって複数の第1ダミートレンチソース構造61からそれぞれ電気的に分離されている。
むろん、第1~第2引き出し部124~125は、第2ダミー構造60B側から第1ダミー構造60A側に引き出され、第1無機絶縁膜110を挟んで第1ダミー構造60Aの一部にそれぞれ対向していてもよい。この場合、第1~第2引き出し部124~125は、第1無機絶縁膜110を挟んで少なくとも1つの第1ダミートレンチソース構造61にそれぞれ対向していてもよい。
第3引き出し部126は、トランジスタ領域20の上から第2周縁領域22の上に引き出され、第1無機絶縁膜110を挟んで第2ダミー構造60Bの一部に対向している。第3引き出し部126は、ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63のいずれか一方または双方に対向している。
第3引き出し部126は、この形態では、ダミートレンチゲート構造62および第2ダミートレンチソース構造63の双方に対向している。第3引き出し部126は、複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63に対向していてもよい。第3引き出し部126は、第1無機絶縁膜110によって複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63から電気的に分離されている。
第3引き出し部126は、第2ダミー構造60B側から第1ダミー構造60A側に引き出され、第1無機絶縁膜110を挟んで第1ダミー構造60Aの一部にそれぞれ対向している。第3引き出し部126は、第1無機絶縁膜110を挟んで複数(この形態では全て)の第1ダミートレンチソース構造61にそれぞれ対向している。第3引き出し部126は、第1無機絶縁膜110によって複数の第1ダミートレンチソース構造61から電気的に分離されている。
ソース主面電極122は、第1無機絶縁膜110の上に位置するソース電極側壁122a(電極側壁)を有している。ソース電極側壁122aは、ソース主面電極122の主面から斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。ソース電極側壁122aは、第1無機絶縁膜110に向かって湾曲した湾曲テーパ形状に形成されていてもよい。
SiC半導体装置1は、第1無機絶縁膜110の上に形成された配線電極130を含む。配線電極130は、第1無機絶縁膜110の上において活性面6を被覆する領域および外側面7を被覆する領域を含む任意の領域に引き回される。
配線電極130は、ゲート配線電極131(ゲート配線)を含む。ゲート配線電極131は、ゲートフィンガー電極と称されてもよい。ゲート配線電極131は、ゲート主面電極121から第1無機絶縁膜110において活性面6を被覆する部分の上に引き出されている。ゲート配線電極131は、活性面6の上に形成され、外側面7の上には形成されていない。ゲート配線電極131は、ゲート主面電極121に印加されたゲート電位を他の領域に伝達する。
ゲート配線電極131は、第1~第4接続面8A~8Dおよびソース主面電極122から間隔を空けて、ゲート主面電極121から第1~第4接続面8A~8Dおよびソース主面電極122の間の領域に引き出されている。ゲート配線電極131は、第1~第4接続面8A~8Dに沿って延びる帯状に形成されている。ゲート配線電極131は、具体的には、平面視において複数の方向からソース主面電極122に対向するように第1~第4接続面8A~8Dの少なくとも2つに沿って帯状に延びていることが好ましい。
ゲート配線電極131は、この形態では、平面視において4つの方向からソース主面電極122に対向している。ゲート配線電極131のうち活性面6の四隅に沿って延びる部分は、外側面7側に向かう湾曲状に形成されている。したがって、ゲート配線電極131は、この形態では、平面視において全体として四隅が湾曲した帯状に延びている。ゲート配線電極131は、第2接続面8B側に開放部を有している。開放部の位置や大きさは任意である。
ゲート配線電極131は、ゲート主面電極121から第1周縁領域21の上に引き出され、第1接続面8Aおよび第3接続面8Cに沿って延びている。ゲート配線電極131は、第1周縁領域21側において第1無機絶縁膜110を挟んで第1ダミー構造60Aの一部および第2ダミー構造60Bの一部に対向している。
ゲート配線電極131は、具体的には、第1無機絶縁膜110を挟んで複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63に対向している。ゲート配線電極131は、第1無機絶縁膜110によって複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63から電気的に分離されている。
ゲート配線電極131は、第1周縁領域21側からトランジスタ領域20側に引き出され、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dに沿って延びている。ゲート配線電極131は、トランジスタ領域20側において第1無機絶縁膜110を挟んでトランジスタ構造30の一部に対向している。ゲート配線電極131は、トランジスタ領域20では、平面視において複数のトレンチゲート構造31および複数の第1トレンチソース構造41に交差(具体的には直交)している。
つまり、ゲート配線電極131は、複数のトレンチゲート構造31および複数の第1トレンチソース構造41が延びる方向(第1方向X)に交差(具体的には直交)する方向(第2方向Y)に延びている。換言すると、ゲート配線電極131は、複数のトレンチゲート構造31および複数の第2トレンチソース構造51の対向方向(第1方向X)に交差(具体的には直交)する方向(第2方向Y)に延びている。
ゲート配線電極131は、平面視においてトレンチゲート構造31および第2トレンチソース構造51の間の領域を横切るように延び、複数のトレンチゲート構造31の端部、複数の第1トレンチソース構造41の内方部、および、複数の第2トレンチソース構造51の端部に交差(具体的には直交)している。ゲート配線電極131は、第1無機絶縁膜110の上から複数のゲート開口112に入り込み、複数のゲートコンタクト電極91に電気的に接続されている。これにより、ゲート主面電極121に印加されたゲート電位が、ゲート配線電極131を介して複数のトレンチゲート構造31に付与される。
ゲート配線電極131は、トランジスタ領域20から第2周縁領域22の上に引き出され、第3接続面8Cおよび第2接続面8Bに沿って延びている。ゲート配線電極131は、第2周縁領域22側において第1無機絶縁膜110を挟んで第1ダミー構造60Aの一部および第2ダミー構造60Bの一部に対向している。
ゲート配線電極131は、具体的には、第1無機絶縁膜110を挟んで複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63に対向している。ゲート配線電極131は、第1無機絶縁膜110によって複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62および複数の第2ダミートレンチソース構造63から電気的に分離されている。
ゲート配線電極131は、第1無機絶縁膜110の上に位置するゲート配線側壁131a(配線側壁)を有している。ゲート配線側壁131aは、ゲート配線電極131の主面から斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。ゲート配線側壁131aは、第1無機絶縁膜110に向かって湾曲した湾曲テーパ形状に形成されていてもよい。
配線電極130は、ソース配線電極132(ソース配線)を含む。ソース配線電極132は、ソースフィンガー電極と称されてもよい。ソース配線電極132は、ソース主面電極122に印加されたソース電位を他の領域に伝達する。ソース配線電極132は、ソース主面電極122からゲート配線電極131の開放部を通過し、第1無機絶縁膜110においてサイドウォール配線100を被覆する部分の上に引き出されている。ソース配線電極132は、平面視においてゲート配線電極131から間隔を空けてサイドウォール配線100に沿って延びる帯状に形成されている。
ソース配線電極132は、第1~第4接続面8A~8Dに沿って延びる帯状に形成されている。ソース配線電極132は、具体的には、平面視において複数の方向からソース主面電極122に対向するように第1~第4接続面8A~8Dの少なくとも2つに沿って帯状に延びていることが好ましい。ソース配線電極132は、この形態では、平面視において4つの方向からソース主面電極122に対向するようにサイドウォール配線100に沿って延びる環状(具体的には四角環状)に形成されている。つまり、ソース配線電極132は、平面視においてゲート主面電極121、ソース主面電極122およびゲート配線電極131を一括して取り囲んでいる。
ソース配線電極132のうち活性面6の四隅に沿って延びる部分は、外側面7側に向かう湾曲状に形成されている。したがって、ソース配線電極132は、この形態では、平面視において全体として四隅が湾曲した環状に形成されている。ソース配線電極132は、この形態では、第1無機絶縁膜110を挟んでサイドウォール配線100の全域を被覆している。
ソース配線電極132は、さらに、サイドウォール配線100の上から、第1無機絶縁膜110において外側面7を被覆する部分の上に引き出されている。ソース配線電極132は、具体的には、アウターコンタクト領域80の上に引き出され、平面視においてアウターコンタクト領域80に沿って延びる帯状に形成されている。ソース配線電極132は、この形態では、平面視においてアウターコンタクト領域80に沿って延びる環状(具体的には四角環状)に形成されている。つまり、ソース配線電極132は、全周に亘ってアウターコンタクト領域80およびサイドウォール配線100を被覆している。
ソース配線電極132は、第1無機絶縁膜110の上からサイドウォール開口114に入り込み、サイドウォール配線100およびアウターコンタクト領域80に電気的に接続されている。ソース配線電極132は、この形態では、全周に亘ってサイドウォール配線100およびアウターコンタクト領域80に電気的に接続されている。これにより、ソース主面電極122に印加されたソース電位が、ソース配線電極132を介してサイドウォール配線100およびアウターコンタクト領域80に付与される。
サイドウォール配線100に付与されたソース電位は、複数の第1トレンチソース構造41、複数の第2トレンチソース構造51、複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63に付与される。つまり、ソース配線電極132は、サイドウォール配線100を介することによって、ソース主面電極122とは異なる位置で複数の第1トレンチソース構造41をソース主面電極122に電気的に接続させている。
また、ソース配線電極132は、サイドウォール配線100を介することによって、活性面6においてソース主面電極122から電気的に分離された複数の第2トレンチソース構造51、複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63を第1~第4接続面8A~8D側からソース主面電極122に電気的に接続させている。つまり、サイドウォール配線100によれば、活性面6において第1主面電極120から電気的に分離された任意のトレンチ構造が、活性面6外の領域(第1~第4接続面8A~8D)において第1主面電極120に電気的に接続される。
ソース配線電極132は、第1無機絶縁膜110の上に位置するソース配線側壁132a(配線側壁)を有している。ソース配線側壁132aは、ソース主面電極122の主面から斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。ソース配線側壁132aは、第1無機絶縁膜110に向かって湾曲した湾曲テーパ形状に形成されていてもよい。
第1主面電極120および配線電極130は、第1無機絶縁膜110側からこの順に積層された第1電極膜141および第2電極膜142を含む積層構造をそれぞれ有している。第1電極膜141は、第1無機絶縁膜110に沿って膜状に形成されている。第1電極膜141は、金属バリア膜からなる。第1電極膜141は、この形態では、Ti系金属膜からなる。
第1電極膜141は、チタン膜および窒化チタン膜のうちの少なくとも1種を含む。第1電極膜141は、チタン膜または窒化チタン膜からなる単層構造を有していてもよい。第1電極膜141は、この形態では、第1主面3側からこの順に積層されたチタン膜および窒化チタン膜を含む積層構造を有している。第1電極膜141の厚さは、10nm以上500nm以下であってもよい。
第2電極膜142は、第1電極膜141に沿って膜状に形成されている。第1電極膜141は、Cu系金属膜またはAl系金属膜からなる。第1電極膜141は、純Cu膜(純度が99%以上のCu膜)、純Al膜(純度が99%以上のAl膜)、AlCu合金膜、AlSi合金膜、および、AlSiCu合金膜のうちの少なくとも1種を含んでいてもよい。第1電極膜141は、この形態では、AlCu合金膜からなる単層構造を有している。第2電極膜142の厚さ、0.5μm以上10μm以下であってもよい。第2電極膜142の厚さは、2.5μm以上7.5μm以下であることが好ましい。
SiC半導体装置1は、第2無機絶縁膜150を含む。第2無機絶縁膜150は、比較的高い緻密度を有する無機絶縁体からなり、水分(湿気)に対するバリア性(遮蔽性)を有している。たとえば、第1主面電極120の酸化物(この形態では酸化アルミニウム)は、第1主面電極120の電気的特性を低下させる。また、第1主面電極120の酸化物は、熱膨張によって第1主面電極120や他の構造物の部分的な剥離やクラック等を引き起こす一要因となる。
第2無機絶縁膜150は、第1無機絶縁膜110および第1主面電極120のいずれか一方または双方を被覆することによって外部からの水分(湿気)を遮蔽し、SiCチップ2や第1主面電極120を酸化から保護する。第2無機絶縁膜150は、パッシベーション膜と称されてもよい。
第2無機絶縁膜150は、複数の絶縁膜を含む積層構造を有していてもよいし、単一の絶縁膜からなる単層構造を有していてもよい。第2無機絶縁膜150は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。第2無機絶縁膜150は、複数の酸化シリコン膜を含む積層構造、複数の窒化シリコン膜を含む積層構造、または、複数の酸窒化シリコン膜を含む積層構造を有していてもよい。
第2無機絶縁膜150は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも2種を任意の順序で積層させた積層構造を有していてもよい。第2無機絶縁膜150は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸窒化シリコン膜からなる単層構造を有していてもよい。第2無機絶縁膜150は、この形態では、窒化シリコン膜からなる単層構造を有している。つまり、第2無機絶縁膜150は、第1無機絶縁膜110とは異なる絶縁体からなる。
第2無機絶縁膜150の厚さは、第1無機絶縁膜110の厚さ未満であることが好ましい。第2無機絶縁膜150の厚さは、第1無機絶縁膜110の厚さ以上であってもよい。第2無機絶縁膜150の厚さは、第1電極膜141の厚さを超えていることが好ましい。第2無機絶縁膜150の厚さは、第2電極膜142の厚さ以下であることが好ましい。第2無機絶縁膜150の厚さは、第2電極膜142の厚さ未満であることが特に好ましい。第2無機絶縁膜150の厚さは、0.05μm以上5μm以下であってもよい。第2無機絶縁膜150の厚さは、0.1μm以上2μm以下であることが好ましい。
図23を参照して、第2無機絶縁膜150は、この形態では、複数の内被覆部151(電極被覆部)、外被覆部152(絶縁被覆部)および除去部153を含む。複数の内被覆部151は、第1主面電極120の電極側壁を露出させるように、第1主面電極120をそれぞれ被覆している。複数の内被覆部151は、具体的には、ゲート主面電極121を被覆するゲート内被覆部154、および、ソース主面電極122を被覆するソース内被覆部155を含む。
第2無機絶縁膜150は、ゲート内被覆部154およびソース内被覆部155のうちの少なくとも一方を有していればよく、必ずしもゲート内被覆部154およびソース内被覆部155の双方を同時に含む必要はない。第2無機絶縁膜150は、少なくともゲート主面電極121よりも面積の大きいソース主面電極122を被覆するソース内被覆部155を有していることが好ましい。
第2無機絶縁膜150は、ゲート内被覆部154およびソース内被覆部155の双方を有していることが特に好ましい。また、第2無機絶縁膜150は、複数の内被覆部151および外被覆部152のうちの少なくとも一方を有していればよく、必ずしも複数の内被覆部151および外被覆部152の双方を含む必要はない。第2無機絶縁膜150は、少なくとも複数の内被覆部151を有していることが好ましい。複数の内被覆部151および外被覆部152の双方を含むことが最も好ましい。
第2無機絶縁膜150のゲート内被覆部154は、活性面6の上においてゲート電極側壁121aを露出させるようにゲート主面電極121を被覆している。ゲート内被覆部154は、具体的には、ゲート主面電極121の周縁部を露出させるようにゲート電極側壁121aから間隔を空けてゲート主面電極121を被覆している。ゲート内被覆部154は、ゲート主面電極121の内方部も露出させている。
ゲート内被覆部154は、平面視においてゲート電極側壁121aに沿って延びる帯状に形成されている。ゲート内被覆部154は、この形態では、平面視においてゲート主面電極121の内方部を取り囲む環状に形成されている。ゲート内被覆部154は、具体的には、平面視においてゲート電極側壁121aに平行な4辺を有する環状(具体的には四角環状)に形成されている。
ゲート内被覆部154は、ゲート主面電極121の内方部側の第1内壁部154a、および、ゲート電極側壁121a側の第1外壁部154bを有している。第1内壁部154aは、この形態では、平面視においてゲート電極側壁121aに平行な4辺を有する四角形状に形成されている。第1内壁部154aは、第2無機絶縁膜150の主面からゲート主面電極121の内方部に向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。第1内壁部154aは、ゲート主面電極121の内方部を露出させる第1ゲート開口156を区画している。
第1外壁部154bは、ゲート主面電極121の周縁部を露出させるようにゲート電極側壁121aから間隔を空けてゲート主面電極121の上に形成されている。第1外壁部154bは、この形態では、平面視においてゲート電極側壁121aに平行な4辺を有する四角形状に形成されている。第1外壁部154bは、第2無機絶縁膜150の主面からゲート主面電極121のゲート電極側壁121aに向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。
第2無機絶縁膜150のソース内被覆部155は、活性面6の上においてソース電極側壁122aを露出させるようにソース主面電極122を被覆している。ソース内被覆部155は、具体的には、ソース主面電極122の周縁部を露出させるようにソース電極側壁122aから間隔を空けてソース主面電極122を被覆している。ソース内被覆部155は、ソース主面電極122の内方部も露出させている。
ソース内被覆部155は、平面視においてソース電極側壁122aに沿って延びる帯状に形成されている。ソース内被覆部155は、この形態では、平面視においてソース主面電極122の内方部を取り囲む環状に形成されている。ソース内被覆部155は、平面視においてソース電極側壁122aの凹部を形成する部分に沿うようにソース主面電極122の内方に向かって凹状に窪んだ部分を有している。これにより、ソース内被覆部155は、平面視においてソース電極側壁122aに平行な辺を有する環状(具体的には多角環状)に形成されている。
ソース内被覆部155は、ソース主面電極122の内方部側の第2内壁部155a、および、ソース主面電極122のソース電極側壁122a側の第2外壁部155bを有している。第2内壁部155aは、この形態では、平面視においてソース電極側壁122aに平行な辺を有する多角形状に形成されている。第2内壁部155aは、第2無機絶縁膜150の主面からソース主面電極122の内方部に向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。第2内壁部155aは、ソース主面電極122の内方部を露出させる第1ソース開口157を区画している。
第2外壁部155bは、ソース主面電極122の周縁部を露出させるようにソース電極側壁122aから間隔を空けてソース主面電極122の上に形成されている。第2外壁部155bは、この形態では、平面視においてソース電極側壁122aに平行な辺を有する多角形状に形成されている。第2外壁部155bは、第2無機絶縁膜150の主面からソース主面電極122のソース電極側壁122aに向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。
第2無機絶縁膜150の外被覆部152は、ゲート電極側壁121aおよびソース電極側壁122aを露出させるように、ゲート主面電極121およびソース主面電極122から第1主面3の周縁側に間隔を空けて第1無機絶縁膜110を被覆している。外被覆部152は、ゲート配線側壁131aを露出させるようにゲート配線電極131から第1主面3の周縁に間隔を空けて形成されている。外被覆部152は、ソース配線側壁132aを露出させるようにソース配線電極132から第1主面3の周縁に間隔を空けて形成されている。外被覆部152は、サイドウォール配線100から第1主面3の周縁に間隔を空けて形成されている。
外被覆部152は、平面視において活性面6(第1~第4接続面8A~8D)に沿って延びる帯状に形成されている。外被覆部152は、平面視において活性面6を取り囲む環状に形成されている。外被覆部152は、具体的には、平面視において活性面6に平行な4辺を有する四角環状に形成されている。外被覆部152は、平面視においてサイドウォール配線100、ゲート主面電極121、ソース主面電極122、ゲート配線電極131およびソース配線電極132を取り囲んでいる。
外被覆部152は、第1無機絶縁膜110を挟んで少なくとも1つのフィールド領域82A~82Eに対向している。外被覆部152は、この形態では、平面視において最内の第1フィールド領域82Aから第1主面3の周縁側に間隔を空けて形成され、第1無機絶縁膜110を挟んで第2~第5フィールド領域82B~82Eに対向している。むろん、外被覆部152は、第1無機絶縁膜110を挟んで第1~第5フィールド領域82A~82Eの全てに対向していてもよい。
外被覆部152は、この形態では、第1無機絶縁膜110の上から切欠き開口111から露出した外側面7の周縁部の上に引き出されている。第1無機絶縁膜110(外被覆部152)は、第1主面3の周縁との間で外側面7の周縁部が露出したダイシングストリート158を区画している。ダイシングストリート158は、第1主面3の周縁に沿って延びる四角環状に区画されている。ダイシングストリート158の幅は、5μm以上25μm以下であってもよい。ダイシングストリート158の幅は、ダイシングストリート158が延びる方向に直交する方向の幅である。
外被覆部152は、活性面6側の第3内壁部152a、および、第1主面3の周縁側の第3外壁部152bを有している。第3内壁部152aは、外側面7の上において第1無機絶縁膜110を露出させるようにサイドウォール開口114から間隔を空けて第1無機絶縁膜110の上に形成されている。第3内壁部152aは、具体的には、第1無機絶縁膜110を露出させるようにソース配線電極132のソース配線側壁132aから間隔を空けて第1無機絶縁膜110の上に形成されている。
第3内壁部152aは、この形態では、平面視においてソース配線電極132(ソース配線側壁132a)に平行な4辺を有する四角形状に形成されている。第3内壁部152aは、サイドウォール配線100、ゲート主面電極121、ソース主面電極122、ゲート配線電極131およびソース配線電極132を一括して取り囲んでいる。第3内壁部152aは、第2無機絶縁膜150の主面から第1無機絶縁膜110に向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。
第3外壁部152bは、平面視において切欠き開口111および外側面7の周縁の間の領域に形成され、外側面7の周縁部を露出させている。第3外壁部152bは、第2無機絶縁膜150の主面から外側面7に向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。第3外壁部152bは、外側面7の周縁との間でダイシングストリート158を区画している。
第2無機絶縁膜150の除去部153は、ゲート内被覆部154(第1外壁部154b)および外被覆部152(第3内壁部152a)の間、ソース内被覆部155(第2外壁部155b)および外被覆部152(第3内壁部152a)の間、ならびに、ゲート内被覆部154(第1外壁部154b)およびソース内被覆部155(第2外壁部155b)の間に区画されている。
除去部153は、この形態では、平面視において第1~第4接続面8A~8D、第1外壁部154bおよび第2外壁部155bに沿って延びる帯状に形成されている。除去部153は、この形態では、平面視において第1外壁部154bに沿って延びる環状部、および、第2外壁部155b(第1~第4接続面8A~8D)に沿って延びる環状部を一体的に含む。
除去部153は、活性面6および外側面7の間の段差部(つまり第1~第4接続面8A~8D)を全周に亘って露出させると同時に、ゲート電極側壁121a、ソース電極側壁122a、ゲート配線側壁131aおよびソース配線側壁132aを全周に亘って露出させている。つまり、除去部153は、ゲート配線電極131の全域、ソース配線電極132の全域、ならびに、ゲート配線電極131およびソース配線電極132の間に介在するサイドウォール配線100の全域を露出させている。
第2無機絶縁膜150では、ゲート内被覆部154が平坦なゲート主面電極121の上に形成され、ソース内被覆部155が平坦なソース主面電極122の上に形成され、外被覆部152が平坦な第1無機絶縁膜110の上に形成されている。したがって、第2無機絶縁膜150では、サイドウォール配線100、ゲート主面電極121、ソース主面電極122、ゲート配線電極131およびソース配線電極132に起因する段差が除去部153によって取り除かれている。
SiC半導体装置1は、第1無機絶縁膜110、第2無機絶縁膜150および第1主面電極120を選択的に被覆する有機絶縁膜160を含む。有機絶縁膜160は、第2無機絶縁膜150の硬度よりも低い硬度を有している。換言すると、有機絶縁膜160は、第2無機絶縁膜150の弾性率よりも小さい弾性率を有し、外力に対する緩衝材(保護膜)として機能する。有機絶縁膜160は、外力からSiCチップ2、第1主面電極120、第2無機絶縁膜150等を保護する。
有機絶縁膜160は、感光性樹脂を含むことが好ましい。感光性樹脂は、ネガティブタイプまたはポジティブタイプであってもよい。有機絶縁膜160は、ポリイミド膜、ポリアミド膜およびポリベンゾオキサゾール膜のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。有機絶縁膜160は、この形態では、ポリイミド膜を含む。
有機絶縁膜160の厚さは、1μm以上50μm以下であってもよい。有機絶縁膜160の厚さは、5μm以上20μm以下であることが好ましい。有機絶縁膜160の厚さは、第2無機絶縁膜150の厚さを超えていることが好ましい。有機絶縁膜160の厚さは、第1主面電極120の厚さを超えていることが特に好ましい。
有機絶縁膜160は、活性面6の上においてゲート主面電極121のゲート電極側壁121aを被覆している。有機絶縁膜160は、具体的には、ゲート主面電極121の全周に亘ってゲート電極側壁121aを被覆している。有機絶縁膜160は、ゲート電極側壁121aにおいて第1電極膜141および第2電極膜142を被覆している。有機絶縁膜160は、ゲート主面電極121の縁部を被覆している。
つまり、有機絶縁膜160は、ゲート電極側壁121aからゲート内被覆部154に向けて延び、ゲート電極側壁121aおよびゲート内被覆部154の間から露出したゲート主面電極121の周縁部を被覆している。有機絶縁膜160は、さらに、ゲート主面電極121の周縁部からゲート内被覆部154の上に向けて延び、ゲート内被覆部154を被覆している。
有機絶縁膜160は、ゲート主面電極121の内方部を露出させるようにゲート内被覆部154を被覆している。有機絶縁膜160は、具体的には、ゲート内被覆部154の第1内壁部154aを露出させるようにゲート内被覆部154を被覆している。有機絶縁膜160は、さらに具体的には、第1内壁部154aから第1外壁部154b側に間隔を空けてゲート内被覆部154を被覆し、ゲート主面電極121の内方部およびゲート内被覆部154の縁部を露出させている。
有機絶縁膜160は、活性面6の上においてソース主面電極122のソース電極側壁122aを被覆している。有機絶縁膜160は、具体的には、ソース主面電極122の全周に亘ってソース電極側壁122aを被覆している。有機絶縁膜160は、ソース電極側壁122aにおいて第1電極膜141および第2電極膜142を被覆している。有機絶縁膜160は、ソース主面電極122の縁部を被覆している。
つまり、有機絶縁膜160は、ソース電極側壁122aからソース内被覆部155側に向けて延び、ソース電極側壁122aおよびソース内被覆部155の間から露出したソース主面電極122の周縁部を被覆している。有機絶縁膜160は、さらに、ソース主面電極122の周縁部からソース内被覆部155の上に向けて延び、ソース内被覆部155を被覆している。
有機絶縁膜160は、ソース主面電極122の内方部を露出させるようにソース内被覆部155を被覆している。有機絶縁膜160は、具体的には、ソース内被覆部155の第2内壁部155aを露出させるようにソース内被覆部155を被覆している。有機絶縁膜160は、さらに具体的には、第2内壁部155aから第2外壁部155b側に間隔を空けてソース内被覆部155を被覆し、ソース主面電極122の内方部およびソース内被覆部155の縁部を露出させている。
有機絶縁膜160は、活性面6の上においてゲート配線電極131のゲート配線側壁131aを被覆している。有機絶縁膜160は、具体的には、ゲート配線電極131の全周に亘ってゲート配線側壁131aを被覆している。有機絶縁膜160は、ゲート配線側壁131aにおいて第1電極膜141および第2電極膜142を被覆している。有機絶縁膜160は、ゲート配線側壁131aからゲート配線電極131の上に延び、ゲート配線電極131の全域を被覆している。
有機絶縁膜160は、活性面6および外側面7の間の領域においてソース配線電極132および第1無機絶縁膜110を挟んでサイドウォール配線100を被覆している。有機絶縁膜160は、ソース配線電極132の全周に亘ってソース配線側壁132aを被覆している。有機絶縁膜160は、ソース配線側壁132aにおいて第1電極膜141および第2電極膜142を被覆している。有機絶縁膜160は、ソース配線側壁132aからソース配線電極132の上に延び、ソース配線電極132の全域を被覆している。つまり、有機絶縁膜160は、ソース配線電極132および第1無機絶縁膜110を挟んでサイドウォール配線100の全域を被覆している。
有機絶縁膜160は、ソース配線電極132の上から第2無機絶縁膜150の外被覆部152の上に引き出され、外被覆部152を被覆している。有機絶縁膜160は、外側面7の周縁部を露出させるように外被覆部152を被覆している。有機絶縁膜160は、具体的には、外被覆部152の第3外壁部152bを露出させるように外被覆部152を被覆している。有機絶縁膜160は、さらに具体的には、第3外壁部152bから第3内壁部152a側に間隔を空けて外被覆部152を被覆し、平面視において外側面7の周縁部および外被覆部152の周縁部を露出させている。
有機絶縁膜160は、ゲート主面電極121側の第4内壁部160aを有している。第4内壁部160aは、ゲート内被覆部154の第1内壁部154a(第1ゲート開口156)に沿って延びている。第4内壁部160aは、この形態では、平面視において第1内壁部154aに平行な4辺を有する四角形状に形成されている。
第4内壁部160aは、具体的には、第1内壁部154aから第1外壁部154b側に間隔を空けてゲート内被覆部154の上に形成され、ゲート主面電極121の内方部およびゲート内被覆部154の縁部を露出させている。つまり、第2ゲート開口161は、ゲート主面電極121の内方部およびゲート内被覆部154の縁部を露出させている。第4内壁部160aは、ゲート主面電極121の内方部を露出させる第2ゲート開口161を区画している。
第4内壁部160a(第2ゲート開口161)は、第1内壁部154a(第1ゲート開口156)に連通し、第1内壁部154a(第1ゲート開口156)と1つのゲートパッド開口162を形成している。第4内壁部160a(第2ゲート開口161)は、有機絶縁膜160の主面から第1内壁部154aに向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。第4内壁部160aは、この形態では、ゲート内被覆部154に向かって湾曲した湾曲テーパ形状に形成されている。
有機絶縁膜160は、ソース主面電極122側の第5内壁部160bを有している。第5内壁部160bは、ソース内被覆部155の第2内壁部155a(第1ソース開口157)に沿って延びている。第5内壁部160bは、この形態では、平面視においてソース内被覆部155の第2内壁部155aに平行な辺を有する多角形状に形成されている。
第5内壁部160bは、具体的には、ソース内被覆部155の第2内壁部155aから第2外壁部155b側に間隔を空けてソース内被覆部155の上に形成され、ソース主面電極122の内方部およびソース内被覆部155の縁部を露出させている。つまり、第2ソース開口163は、ソース主面電極122の内方部およびソース内被覆部155の縁部を露出させている。第5内壁部160bは、ソース主面電極122の内方部を露出させる第2ソース開口163を区画している。
第5内壁部160b(第2ソース開口163)は、ソース内被覆部155の第2内壁部155a(第1ソース開口157)に連通し、第2内壁部155a(第1ソース開口157)と1つのソースパッド開口164を形成している。第5内壁部160b(第2ソース開口163)は、有機絶縁膜160の主面から第2内壁部155aに向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。第5内壁部160bは、この形態では、ソース内被覆部155に向かって湾曲した湾曲テーパ形状に形成されている。
有機絶縁膜160は、第4外壁部160cを有している。第4外壁部160cは、外側面7の周縁部を露出させるように、外側面7の周縁(第1~第4側面5A~5D)から外被覆部152側に間隔を空けて形成されている。第4外壁部160cは、具体的には、外被覆部152の第3外壁部152bを露出させるように第3外壁部152bの上に形成されている。
第4外壁部160cは、この形態では、平面視において活性面6に平行な4辺を有する四角形状に形成されている。第4外壁部160cは、有機絶縁膜160の主面から外被覆部152の第3外壁部152bに向けて斜め下り傾斜したテーパ形状に形成されている。第4外壁部160cは、この形態では、外被覆部152に向かって湾曲した湾曲テーパ形状に形成されている。第4外壁部160cは、第3外壁部152bと共にダイシングストリート158を区画している。
このように、有機絶縁膜160は、活性面6の上においてゲート主面電極121の縁部、ソース主面電極122の縁部、ゲート配線電極131の全域、および、第2無機絶縁膜150の複数の内被覆部151を被覆している。有機絶縁膜160は、活性面6の上では、第1無機絶縁膜110においてゲート主面電極121、ゲート配線電極131、ソース主面電極122およびソース配線電極132から露出した部分を被覆している。
有機絶縁膜160は、活性面6および外側面7の間においてソース配線電極132(サイドウォール配線100)の全域を被覆している。有機絶縁膜160は、第2無機絶縁膜150の外被覆部152を被覆している。有機絶縁膜160は、外側面7の上では、第1無機絶縁膜110においてソース配線電極132および第2無機絶縁膜150から露出した部分を被覆している。
また、有機絶縁膜160は、第2無機絶縁膜150の複数の内被覆部151および外被覆部152に跨って形成され、複数の内被覆部151および外被覆部152の間の除去部153内においてソース配線電極132(サイドウォール配線100)の全域、ゲート配線電極131の全域、ゲート主面電極121の縁部、および、ソース主面電極122の縁部を被覆している。
つまり、有機絶縁膜160は、除去部153内において、第1無機絶縁膜110、ソース配線電極132(サイドウォール配線100)、第2無機絶縁膜150、ゲート主面電極121、ソース主面電極122、ゲート配線電極131およびソース配線電極132によって形成された凹凸を埋めている。有機絶縁膜160において除去部153内に位置する部分の段差は、サイドウォール配線100によって緩和されている。
SiC半導体装置1は、第2主面4を被覆する第2主面電極170を含む。第2主面電極170は、ドレイン電極と称されてもよい。第2主面電極170は、第2主面4の全域を被覆し、第1主面3の周縁(第1~第4側面5A~5D)に連なっている。第2主面電極170は、第1半導体領域10(第2主面4)に電気的に接続されている。第2主面電極170は、具体的には、第1半導体領域10(第2主面4)とオーミック接触を形成している。
第2主面電極170は、この形態では、Ti膜、Ni膜、Pd膜、Au膜およびAg膜のうちの少なくとも1つを含む。第2主面電極170は、少なくともTi膜を含んでいればよく、Ni膜、Pd膜、Au膜およびAg膜の有無や積層順は任意である。第2主面電極170は、一例として、第2主面4側からこの順に積層されたTi膜、Ni膜、Pd膜およびAu膜を含んでいてもよい。第2主面電極170は、他の例として、Ti膜、Ni膜およびAu膜を含む積層構造を有していてもよい。
図29A~図29Vは、図1に示すSiC半導体装置1の製造方法の一例を示す断面図である。図29Aを参照して、第1半導体領域10のベースとなるSiCウエハ201(ウエハ/半導体ウエハ)が用意される。次に、エピタキシャル成長法によって、SiCウエハ201の一方面から半導体結晶(この形態ではSiC)が結晶成長される。これにより、所定のn型不純物濃度を有する第3半導体領域14および所定のn型不純物濃度を有する第2半導体領域11が、SiCウエハ201の上にこの順に形成される。第3半導体領域14および第2半導体領域11は、この形態では、SiCエピタキシャル層からそれぞれなる。
以下では、第1半導体領域10(SiCウエハ201)、第3半導体領域14(SiCエピタキシャル層)および第2半導体領域11(SiCエピタキシャル層)を含むウエハ構造物をSiCエピウエハ202という。SiCエピウエハ202は、一方側の第1ウエハ主面203および他方側の第2ウエハ主面204を有している。第1ウエハ主面203および第2ウエハ主面204は、SiCチップ2の第1主面3および第2主面4にそれぞれ対応している。
次に、複数のデバイス領域205、および、複数のデバイス領域205を区画する切断予定ライン206が、第1ウエハ主面203に設定される。複数のデバイス領域205は、たとえば、平面視において第1方向Xおよび第2方向Yに間隔を空けて行列状に設定される。切断予定ライン206は、平面視において複数のデバイス領域205の配列に応じた格子状に設定される。図29Aでは、1つのデバイス領域205の一部分が示され、切断予定ライン206が一点鎖線によって示されている(以下、図29B~図29Vにおいて同じ。)。
次に、図29Bを参照して、第1ウエハ主面203の表層部にp型のボディ領域23およびn型のソース領域24(図示せず)が形成される。ボディ領域23は、この工程では、第1ウエハ主面203の表層部の全域に形成される。ボディ領域23は、第1ウエハ主面203に対するp型不純物の導入によって形成される。ソース領域24は、この工程では、第1ウエハ主面203の表層部の全域に形成される。ソース領域24は、第1ウエハ主面203に対するn型不純物の導入によって形成される。ソース領域24は、ボディ領域23の形成工程後に実施されることが好ましいが、ボディ領域23の形成工程前に実施されてもよい。
次に、図29Cを参照して、第1ウエハ主面203の上に、ハードマスク207が形成される。ハードマスク207は、酸化シリコンを含んでいてもよい。ハードマスク207は、CVD(chemical vapor deposition)法または熱酸化処理法によって形成されてもよい。ハードマスク207は、この工程では、熱酸化処理法によって形成される。
次に、図29Dを参照して、所定パターンを有する第1レジストマスク208が、ハードマスク207の上に形成される。第1レジストマスク208は、複数のゲートトレンチ209、複数のソーストレンチ210および外側面7を形成すべき領域を露出させ、それら以外の領域を被覆している。複数のゲートトレンチ209には、複数のトレンチゲート構造31のゲートトレンチ32、および、複数のダミートレンチゲート構造62のゲートトレンチ32が含まれる(以下、同じ)。複数のソーストレンチ210には、複数の第1トレンチソース構造41のソーストレンチ42、複数の第2トレンチソース構造51のソーストレンチ42、複数の第1ダミートレンチソース構造61のソーストレンチ42、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63のソーストレンチ42が含まれる(以下、同じ)。
次に、第1レジストマスク208を介するエッチング法(たとえばドライエッチング法)によって、ハードマスク207の不要な部分が除去される。これにより、複数のゲートトレンチ209、複数のソーストレンチ210、および、外側面7に対応した露出パターンがハードマスク207に形成される。第1レジストマスク208は、その後、除去される。
次に、図29Eを参照して、ハードマスク207を介するエッチング法(たとえばドライエッチング法)によって、SiCエピウエハ202の不要な部分が除去される。この工程では、第2半導体領域11の不要な部分が除去される。これにより、複数のゲートトレンチ209、複数のソーストレンチ210および外側面7が第1ウエハ主面203に形成される。また、活性台地9が第1ウエハ主面203に形成される。活性台地9は、活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dを含む。
次に、図29Fを参照して、所定パターンを有する第2レジストマスク211が、ハードマスク207の上に形成される。第2レジストマスク211は、複数のゲートトレンチ209を埋め込む態様で複数のゲートトレンチ209をそれぞれ被覆し、複数のソーストレンチ210および外側面7を露出させている。
つまり、第2レジストマスク211は、複数の第1ダミートレンチソース構造61のソーストレンチ42の全部(つまり第1ダミー構造60Aの全域)を露出させ、複数の第2ダミートレンチソース構造63の全部(つまり第2ダミー構造60Bの一部)を露出させる。第1ダミー構造60Aおよび第2ダミー構造60B(特に第1ダミー構造60A)は、活性面6の周縁部において、活性面6および外側面7の間の段差に起因する第2レジストマスク211の傾斜を抑制し、当該第2レジストマスク211の傾斜に起因する形状不良からトランジスタ構造30を保護する。
次に、図29Gを参照して、第2レジストマスク211を介するエッチング法によって、SiCエピウエハ202の不要な部分が除去される。エッチング法は、異方性のドライエッチング法(たとえばRIE(Reactive Ion Etching)法)であることが好ましい。この工程では、第2半導体領域11の不要な部分が除去される。これにより、複数のソーストレンチ210、および、外側面7がSiCエピウエハ202の厚さ方向(第2ウエハ主面204側)にさらに掘り下げられる。第2レジストマスク211は、その後、除去される。
次に、図29Hを参照して、ハードマスク207が、エッチング法によって除去される。エッチング法は、ウエットエッチング法および/またはドライエッチング法であってもよい。
次に、図29Iを参照して、所定パターンを有する第3レジストマスク212が、第1ウエハ主面203の上に形成される。第3レジストマスク212は、複数のウェル領域213を形成すべき領域を露出させ、それ以外の領域を被覆している。複数のウェル領域213は、複数のウェル領域71、複数のゲートウェル領域72、複数のダミーウェル領域74、複数のダミーゲートウェル領域75、および、アウターウェル領域81を含む。次に、p型不純物が、第3レジストマスク212を介して第1ウエハ主面203の表層部に導入される。これにより、複数のウェル領域213が、第1ウエハ主面203の表層部に形成される。第3レジストマスク212は、その後、除去される。
次に、図29Jを参照して、所定パターンを有する第4レジストマスク214が、第1ウエハ主面203の上に形成される。第4レジストマスク214は、複数のフィールド領域82A~82Eを形成すべき領域を露出させ、それら以外の領域を被覆している。次に、p型不純物が、第4レジストマスク214を介して第1ウエハ主面203の表層部に導入される。これにより、複数のフィールド領域82A~82Eが、第1ウエハ主面203の表層部に形成される。第4レジストマスク214は、その後、除去される。
次に、図29Kを参照して、所定パターンを有する第5レジストマスク215が、第1ウエハ主面203の上に形成される。第5レジストマスク215は、複数のコンタクト領域216を形成すべき領域を露出させ、それら以外の領域を被覆している。複数のコンタクト領域216は、複数のコンタクト領域70、複数のダミーコンタクト領域73、および、アウターコンタクト領域80を含む。
第5レジストマスク215は、具体的には、複数のゲートトレンチ209を埋め込む態様で複数のゲートトレンチ209をそれぞれ被覆している。また、第5レジストマスク215は、複数の第1ダミートレンチソース構造61のソーストレンチ42を埋め込む態様で複数の第1ダミートレンチソース構造61をそれぞれ被覆している。また、第5レジストマスク215は、複数の第1トレンチソース構造41のソーストレンチ42、複数の第2トレンチソース構造51のソーストレンチ42、複数の第2ダミートレンチソース構造63のソーストレンチ42、および、外側面7の一部を露出させている。
第5レジストマスク215は、複数の第1ダミートレンチソース構造61の全部(第1ダミー構造60Aの全域)を被覆している。第1ダミー構造60Aおよび第2ダミー構造60B(特に第2ダミー構造60B)は、活性面6の周縁部において活性面6および外側面7の間の段差に起因する第5レジストマスク215の傾斜を抑制し、当該第5レジストマスク215の傾斜に起因するp型不純物の導入不良からトランジスタ構造30を保護する。
次に、p型不純物が、第5レジストマスク215を介して第1ウエハ主面203の表層部に導入される。これにより、複数のコンタクト領域216が、第1ウエハ主面203の表層部に形成される。第5レジストマスク215は、その後、除去される。
次に、図29Lを参照して、第1ウエハ主面203を被覆するベース絶縁膜217が形成される。ベース絶縁膜217は、ゲート絶縁膜33、ソース絶縁膜43および主面絶縁膜90のベースとなる。ベース絶縁膜217は、CVD(chemical vapor deposition)法または熱酸化処理法によって形成されてもよい。ベース絶縁膜217は、この工程では、熱酸化処理法によって形成される。つまり、ベース絶縁膜217は、SiCエピウエハ202の酸化物からなる酸化膜を含む。
この工程では、ベース絶縁膜217においてゲートトレンチ209の側壁を被覆する部分およびソーストレンチ210の側壁を被覆する部分が、他の部分よりも薄く形成される。また、この工程では、ベース絶縁膜217においてゲートトレンチ209の開口エッジ部を被覆する部分およびソーストレンチ210の開口エッジ部を被覆する部分が、他の部分よりも厚く形成される。
次に、図29Mを参照して、第1ベース電極膜218が、第1ウエハ主面203の上に形成される。第1ベース電極膜218は、複数のゲート電極34、複数のソース電極44、複数のゲートコンタクト電極91、および、サイドウォール配線100のベースとなる。第1ベース電極膜218は、複数のゲートトレンチ209および複数のソーストレンチ210を埋めて第1ウエハ主面203(活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8D)を被覆する。第1ベース電極膜218は、この工程では、ポリシリコン膜を含む。第1ベース電極膜218は、CVD法によって形成されてもよい。CVD法は、LP-CVD(Low Pressure-CVD)法であることが好ましい。
次に、図29Nを参照して、所定パターンを有する第6レジストマスク219が、第1ベース電極膜218の上に形成される。第6レジストマスク219は、複数のゲートコンタクト電極91およびサイドウォール配線100を形成すべき領域を被覆し、それら以外の領域を露出させている。次に、第6レジストマスク219を介するエッチング法によって、第1ベース電極膜218の不要な部分が除去される。エッチング法は、ウエットエッチング法および/またはドライエッチング法であってもよい。第1ベース電極膜218の不要な部分は、ベース絶縁膜217が露出するまで除去される。
これにより、複数のゲート電極34、複数のソース電極44、複数のゲートコンタクト電極91、および、サイドウォール配線100が形成される。また、複数のトレンチゲート構造31、複数の第1トレンチソース構造41、複数の第2トレンチソース構造51、複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63が形成される。第6レジストマスク219は、その後、除去される。
次に、図29Oを参照して、第1無機絶縁膜110が、第1ウエハ主面203の上に形成される。第1無機絶縁膜110は、第1ウエハ主面203の上において、複数のトレンチゲート構造31、複数の第1トレンチソース構造41、複数の第2トレンチソース構造51、複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62、複数の第2ダミートレンチソース構造63、および、サイドウォール配線100を一括して被覆する。第1無機絶縁膜110は、この形態では、酸化シリコン膜からなる。第1無機絶縁膜110は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、図29Pを参照して、所定パターンを有する第7レジストマスク220が、第1無機絶縁膜110の上に形成される。第7レジストマスク220は、切欠き開口111、複数のゲート開口112、複数のソース開口113、および、サイドウォール開口114を形成すべき領域を露出させ、それら以外の領域を被覆している。
次に、第6レジストマスク219を介するエッチング法によって、第1無機絶縁膜110の不要な部分、および、ベース絶縁膜217の不要な部分が除去される。エッチング法は、ウエットエッチング法および/またはドライエッチング法であってもよい。これにより、切欠き開口111、複数のゲート開口112、複数のソース開口113、および、サイドウォール開口114が、第1無機絶縁膜110に形成される。
次に、図29Qを参照して、第1主面電極120のベースとなる第2ベース電極膜221が、第1ウエハ主面203の上に形成される。第2ベース電極膜221は、第1ウエハ主面203の上で第1無機絶縁膜110の全域を被覆する。第2ベース電極膜221は、第1ウエハ主面203側からこの順に積層された第1電極膜141および第2電極膜142を含む積層構造を有している。
第1電極膜141は、この形態では、Ti系金属膜からなる。第2電極膜142は、この形態では、Al系金属膜からなる。第1電極膜141および第2電極膜142は、スパッタ法、蒸着法およびめっき法のうちの少なくとも1つの方法によって形成されてもよい。第1電極膜141および第2電極膜142は、この形態では、スパッタ法によってそれぞれ形成されている。
次に、図29Rを参照して、所定パターンを有する第8レジストマスク222が、第2ベース電極膜221の上に形成される。第8レジストマスク222は、第2ベース電極膜221において第1主面電極120(ゲート主面電極121およびソース主面電極122)、および、配線電極130(ゲート配線電極131およびソース配線電極132)を形成すべき領域を被覆し、それら以外の領域を露出させる開口を有している。
次に、第8レジストマスク222を介するエッチング法によって第2ベース電極膜221の不要な部分が除去される。エッチング法は、ウエットエッチング法および/またはドライエッチング法であってもよい。これにより、第1主面電極120および配線電極130が形成される。第8レジストマスク222は、その後、除去される。
次に、図29Sを参照して、第2無機絶縁膜150が、第1無機絶縁膜110および第1主面電極120を被覆するように第1ウエハ主面203の上に形成される。第2無機絶縁膜150は、この形態では、窒化シリコン膜からなる。第2無機絶縁膜150は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、図29Tを参照して、所定パターンを有する第9レジストマスク223が、第2無機絶縁膜150の上に形成される。第9レジストマスク223は、第2無機絶縁膜150において複数の内被覆部151および外被覆部152となる部分を被覆し、第2無機絶縁膜150において除去部153およびダイシングストリート158となる部分を露出させている。
次に、第9レジストマスク223を介するエッチング法によって第2無機絶縁膜150の不要な部分が除去される。エッチング法は、ウエットエッチング法および/またはドライエッチング法であってもよい。これにより、複数の内被覆部151、外被覆部152および除去部153を有する第2無機絶縁膜150が形成される。第2無機絶縁膜150の外被覆部152は、第1ウエハ主面203の上において切断予定ライン206を露出させるダイシングストリート158を区画する。第9レジストマスク223は、その後、除去される。
次に、図29Uを参照して、有機絶縁膜160が、第1主面電極120、第1無機絶縁膜110および第2無機絶縁膜150を被覆するように第1ウエハ主面203の上に形成される。有機絶縁膜160は、感光性樹脂を第1ウエハ主面203の上に塗布することによって形成される。有機絶縁膜160は、この形態では、ポリイミド膜からなる。
次に、図29Vを参照して、有機絶縁膜160が、第2ゲート開口161、第2ソース開口163およびダイシングストリート158に対応したパターンで露光された後、現像される。これにより、第2ゲート開口161、第2ソース開口163およびダイシングストリート158が有機絶縁膜160に形成される。
次に、SiCエピウエハ202が、第2ウエハ主面204に対する研削によって所望の厚さになるまで薄化される。研削工程は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって実施されてもよい。これにより、第2ウエハ主面204に研削痕が形成される。第2ウエハ主面204の研削工程は必ずしも実施される必要はなく、必要に応じて省略されてもよい。
ただし、第1半導体領域10の薄化は、SiCチップ2の抵抗値を削減する上で有効である。第2ウエハ主面204の研削工程後、第2ウエハ主面204に対してアニール処理が実施されてもよい。アニール処理は、レーザ照射法によって実施されてもよい。これにより、第2ウエハ主面204(第2主面4)が、研削痕およびレーザ照射痕を有するオーミック面となる。
次に、第2主面電極170が、第2ウエハ主面204の上に形成される。第2主面電極170は、第2ウエハ主面204とオーミック接触を形成する。第2主面電極170は、Ti膜、Ni膜、Pd膜、Au膜およびAg膜のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。Ti膜、Ni膜、Pd膜、Au膜およびAg膜は、スパッタ法、蒸着法およびめっき法のうちの少なくとも1つの方法(この形態ではスパッタ法)によって形成されてもよい。
次に、SiCエピウエハ202が、切断予定ライン206に沿って切断される。SiCエピウエハ202の切断工程は、ダイシングブレードによる切削工程を含んでいてもよい。この場合、SiCエピウエハ202は、ダイシングストリート158によって区画された切断予定ライン206に沿って切断される。ダイシングブレードは、ダイシングストリート158の幅未満のブレード幅を有していることが好ましい。第1無機絶縁膜110、第2無機絶縁膜150および有機絶縁膜160は、切断予定ライン206上に位置していないので、ダイシングブレードによる切削から免れる。
SiCエピウエハ202の切断工程は、レーザ光照射法を利用した劈開工程を含んでいてもよい。この場合、レーザ光照射装置(図示せず)からダイシングストリート158を介してSiCエピウエハ202の内部にレーザ光が照射される。レーザ光は、第2主面電極170を有さない第1ウエハ主面203側からSiCエピウエハ202の内部にパルス状に照射されることが好ましい。レーザ光の集光部(焦点)はSiCエピウエハ202の内部(厚さ方向途中部)に設定され、レーザ光の照射位置はダイシングストリート158(具体的には切断予定ライン206)に沿って移動される。
これにより、平面視においてダイシングストリート158に沿って格子状に延びる改質層が、SiCエピウエハ202の内部に形成される。改質層は、SiCエピウエハ202の内部において第1ウエハ主面203から間隔を空けて形成されることが好ましい。改質層は、SiCエピウエハ202の内部において第1半導体領域10(SiCウエハ201)からなる部分に形成されることが好ましい。改質層は、第2半導体領域11(SiCエピタキシャル層)から間隔を空けて第1半導体領域10(SiCウエハ201)に形成されることが特に好ましい。改質層は、第2半導体領域11(SiCエピタキシャル層)に形成されないことが最も好ましい。
改質層の形成工程後、SiCエピウエハ202に外力が加えられ、改質層を起点にSiCエピウエハ202が劈開される。外力は第2ウエハ主面204側からSiCエピウエハ202に加えられることが好ましい。第2主面電極170は、SiCエピウエハ202の劈開と同時に劈開される。第1無機絶縁膜110、第2無機絶縁膜150および有機絶縁膜160は、切断予定ライン206上に位置していないので、劈開から免れる。以上を含む工程を経て、SiC半導体装置1が製造される。
図30は、図5に対応し、第1参考実施形態(first reference preferred embodiment)に係るSiC半導体装置301を示す平面図である。図30を参照して、第1参考実施形態(the first reference embodiment)に係るSiC半導体装置301は、活性面6の全域にトランジスタ構造30を有し、第1ダミー構造60Aおよび第2ダミー構造60Bを有さない。
つまり、SiC半導体装置301では、活性面6の周縁部(第1周縁領域21および第2周縁領域22)にも、複数のトレンチゲート構造31、複数の第1トレンチソース構造41および複数の第2トレンチソース構造51を有するトランジスタ構造30が形成されている。第1参考実施形態に係るSiC半導体装置301の他の構造は、SiC半導体装置1の構造とほぼ同様である。SiC半導体装置301の他の構造についての説明は省略される。
図31A~図31Dは、第1参考実施形態に係るSiC半導体装置301の製造方法の一例を示す断面図である。図31A~図31Dでは、活性面6の周縁部(第1周縁領域21)の断面が示されている。
図31Aを参照して、SiC半導体装置301の製造方法では、複数のソーストレンチ210および外側面7を掘り下げる工程において、所定パターンを有する第2レジストマスク211がハードマスク207の上に形成される(図29Fも併せて参照)。第2レジストマスク211は、複数のゲートトレンチ209を埋め込む態様で複数のゲートトレンチ209をそれぞれ被覆し、複数のソーストレンチ210および外側面7を露出させている。この工程では、第2レジストマスク211のうち活性面6の周縁部に形成された複数のゲートトレンチ209を埋める部分が、活性面6および外側面7の間の段差に起因して斜めに傾斜することがある。
次に、図31Bを参照して、第2レジストマスク211を介するエッチング法によって、SiCエピウエハ202の不要な部分が除去される(図29Gも併せて参照)。エッチング法は、異方性のドライエッチング法(たとえばRIE法)であることが好ましい。この工程では、第2半導体領域11の不要な部分が除去される。これにより、複数のソーストレンチ210、および、外側面7がSiCエピウエハ202の厚さ方向(第2ウエハ主面204側)にさらに掘り下げられる。
次に、図31Cを参照して、第2レジストマスク211が除去される。この時、活性面6の周縁部では、第2レジストマスク211の傾斜に起因して第2レジストマスク211の除去が不十分になる。その結果、第2レジストマスク211の一部が残渣物としてゲートトレンチ209内に残留する。
次に、図31Dを参照して、ハードマスク207が、エッチング法によって除去される。エッチング法は、ウエットエッチング法および/またはドライエッチング法であってもよい。活性面6の周縁部では、第2レジストマスク211の残渣物を介してゲートトレンチ209の内壁が部分的に除去される。したがって、ゲートトレンチ209の内壁において第2レジストマスク211の残渣物から露出した部分が、当該残渣物によって被覆された部分に対してさらに掘り下げられる。その後、SiC半導体装置1の製造工程と同様の工程を経て、SiC半導体装置301が形成される。
第1参考実施形態に係るSiC半導体装置301では、活性面6の周縁部において形状不良が生じた内壁を有するゲートトレンチ32が形成される。形状不良のゲートトレンチ32は、SiC半導体装置301の電気的特性を低下させる。形状不良のゲートトレンチ32は、一例として、SiC半導体装置1の耐圧(ブレークダウン電圧)の低下やゲート閾値電圧の変動の一要因になる。
そこで、第1実施形態では、SiCチップ2、トランジスタ構造30および第1ダミー構造60A(ダミー構造60)を有するSiC半導体装置1を採用した。SiCチップ2は、第1主面3を含む。第1主面3は、活性面6(第1面)、外側面7(第2面)および第1~第4接続面8A~8Dを含む。外側面7は、活性面6外で厚さ方向に第1深さD1で窪んでいる。第1~第4接続面8A~8Dは、活性面6および外側面7を接続している。活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dは、第1主面3において活性台地9(台地)を区画している。
トランジスタ構造30は、活性面6の内方部に形成されている。トランジスタ構造30は、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41を含む。トレンチゲート構造31は、第1深さD1未満の第2深さD2(D2<D1)を有している。第1トレンチソース構造41は、第2深さD2を超える第3深さD3(D2<D3)を有し、トレンチゲート構造31に一方方向(第2方向Y)に隣り合っている。第1ダミー構造60Aは、活性面6の周縁部に形成されている。第1ダミー構造60Aは、第3深さD3(D2<D3)をそれぞれ有し、一方方向(第2方向Y)に隣り合う複数の第1ダミートレンチソース構造61を有している。
この構造によれば、トランジスタ構造30が活性面6の内方部に形成され、トランジスタ構造30として機能しない第1ダミー構造60Aが活性面6の周縁部に形成されている。したがって、活性面6の周縁部における形状不良に起因するトランジスタ構造30の電気的特性の変動を抑制できる。よって、信頼性を向上できるSiC半導体装置1を提供できる。
複数の第1ダミートレンチソース構造61は、具体的には、互いに隣り合うように間隔を空けて連続的に配列されている。また、複数の第1ダミートレンチソース構造61は、第3深さD3未満の深さを有するトレンチ構造を挟まずに互いに間隔を空けて配列されている。トレンチゲート構造31には、ゲート電位が付与される。第1トレンチソース構造41には、ソース電位が付与される。第1ダミートレンチソース構造61には、ソース電位が付与されることが好ましい。
複数の第1トレンチソース構造41は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのうちのいずれか一方または双方から露出していることが好ましい。複数の第1ダミートレンチソース構造61は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dのうちのいずれか一方または双方から露出していることが好ましい。
トレンチゲート構造31は、第3接続面8Cおよび第4接続面8Dから活性面6の内方に間隔を空けて形成されていることが好ましい。この場合、トランジスタ構造30は、第3深さD3(D2<D3)を有し、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41の対向方向(第2方向Y)に直交する方向(第1方向X)にトレンチゲート構造31に対向する少なくとも1つの第2トレンチソース構造51を含むことが好ましい。
少なくとも1つの第2トレンチソース構造51は、活性面6の周縁およびトレンチゲート構造31の間の領域に形成されていることが好ましい。第2トレンチソース構造51は、第3接続面8Cおよびトレンチゲート構造31の間の領域に形成されていてもよいし、第4接続面8Dおよびトレンチゲート構造31の間の領域に形成されていてもよい。第2トレンチソース構造51は、第3接続面8Cまたは第4接続面8Dから露出していることが好ましい。
SiC半導体装置1は、活性面6の周縁部においてトランジスタ構造30および第1ダミー構造60Aの間の領域に形成された第2ダミー構造60Bを含むことが好ましい。第2ダミー構造60Bは、第2深さD2(D2<D3)を有するダミートレンチゲート構造62、および、第3深さD3(D2<D3)を有し、ダミートレンチゲート構造62に一方方向(第2方向Y)に隣り合う第2ダミートレンチソース構造63を含む。
この構造によれば、トランジスタ構造30と同様の形態を有する一方でトランジスタ構造30として機能しない第2ダミー構造60Bが、活性面6の周縁部においてトランジスタ構造30および第1ダミー構造60Aの間の領域に形成されている。つまり、活性面6には、活性面6の周縁から内方に向けて第1ダミー構造60A、第2ダミー構造60Bおよびトランジスタ構造30の順に配列されたグラデーション構造が採用されている。
この構造によれば、活性面6の周縁部における形状不良に起因するトランジスタ構造30の電気的特性の変動を適切に抑制できる。よって、信頼性を向上できるSiC半導体装置1を提供できる。ダミートレンチゲート構造62には、ソース電位が付与されことが好ましい。また、第2ダミートレンチソース構造63には、ソース電位が付与されることが好ましい。
SiC半導体装置1は、第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つを被覆するように外側面7の上に形成されたサイドウォール配線100(サイドウォール構造)を含むことが好ましい。この構造によれば、活性面6および外側面7の間の段差を緩和できる。
SiC半導体装置1は、活性面6の上でトランジスタ構造30および第1ダミー構造60Aを被覆する第1無機絶縁膜110を含むことが好ましい。SiC半導体装置1は、第1無機絶縁膜110の上に形成されたゲート主面電極121を含むことが好ましい。SiC半導体装置1は、ゲート主面電極121から第1無機絶縁膜110の上に引き出されたゲート配線電極131を含むことが好ましい。ゲート配線電極131は、第1無機絶縁膜110を貫通してトレンチゲート構造31に電気的に接続され、第1無機絶縁膜110を挟んで第1トレンチソース構造41に対向していることが好ましい。
SiC半導体装置1は、ゲート主面電極121およびゲート配線電極131から離間して第1無機絶縁膜110の上に形成されたソース主面電極122を含むことが好ましい。ソース主面電極122は、第1無機絶縁膜110を貫通して第1トレンチソース構造41に電気的に接続され、第1無機絶縁膜110を挟んでトレンチゲート構造31に対向していることが好ましい。ソース主面電極122は、平面視において第1ダミー構造60Aから離間して第1無機絶縁膜110の上に形成されていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、ソース主面電極122から第1無機絶縁膜110の上に引き出されたソース配線電極132を含むことが好ましい。ソース配線電極132は、ソース主面電極122とは異なる位置で第1無機絶縁膜110を貫通して第1トレンチソース構造41に電気的に接続されていることが好ましい。ソース配線電極132は、第1無機絶縁膜110を貫通して第1ダミートレンチソース構造61に電気的に接続されていることが好ましい。
図31A~図31Dに示される課題を解決すべく、SiCチップ2、トランジスタ構造30および第2ダミー構造60B(ダミー構造60)を含むSiC半導体装置1が採用されてもよい。SiCチップ2は、第1主面3を含む。第1主面3は、活性面6(第1面)、外側面7(第2面)および第1~第4接続面8A~8Dを含む。外側面7は、活性面6外で厚さ方向に第1深さD1で窪んでいる。第1~第4接続面8A~8Dは、活性面6および外側面7を接続している。活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dは、第1主面3において活性台地9(台地)を区画している。
トランジスタ構造30は、活性面6の内方部に形成されている。トランジスタ構造30は、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41を含む。トレンチゲート構造31は、第1深さD1未満の第2深さD2(D2<D1)を有している。第1トレンチソース構造41は、第2深さD2を超える第3深さD3(D2<D3)を有し、トレンチゲート構造31に一方方向(第2方向Y)に隣り合っている。第1ダミー構造60Aは、活性面6の周縁部に形成されている。第2ダミー構造60Bは、第2深さD2(D2<D1)を有するダミートレンチゲート構造62、および、第3深さD3(D2<D3)を有し、ダミートレンチゲート構造62に一方方向(第2方向Y)に隣り合う第2ダミートレンチソース構造63を含む。
この構造によれば、トランジスタ構造30が活性面6の内方部に形成され、トランジスタ構造30として機能しない第2ダミー構造60Bが活性面6の周縁部に形成されている。したがって、活性面6の周縁部における形状不良に起因するトランジスタ構造30の電気的特性の変動を抑制できる。よって、信頼性を向上できるSiC半導体装置1を提供できる。
第1実施形態によれば、活性台地9に形成されたトレンチ構造を有する構造において、デザインルールに柔軟性が付与された配線構造を有するSiC半導体装置1を提供することもできる。すなわち、SiC半導体装置1は、SiCチップ2、第1トレンチソース構造41(トレンチ構造)およびサイドウォール配線100を含む。
SiCチップ2は、第1主面3を含む。第1主面3は、活性面6(第1面)、外側面7(第2面)および第1~第4接続面8A~8Dを含む。外側面7は、活性面6外で厚さ方向に第1深さD1で窪んでいる。第1~第4接続面8A~8Dは、活性面6および外側面7を接続している。活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dは、第1主面3において活性台地9(台地)を区画している。
第1トレンチソース構造41は、第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つから露出するように活性面6に形成されている。サイドウォール配線100は、第1トレンチソース構造41に電気的に接続されるように外側面7の上で第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つを被覆している。この構造によれば、第1~第4接続面8A~8D側において第1トレンチソース構造41およびサイドウォール配線100を電気的に接続できる。よって、サイドウォール配線100によってデザインルールに柔軟性が付与された新規な配線構造を有するSiC半導体装置1を提供できる。
この構造において、複数の第1トレンチソース構造41が、活性面6に間隔を空けて形成されていることが好ましい。この場合、サイドウォール配線100は、第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つにおいて複数の第1トレンチソース構造41に電気的に接続されていることが好ましい。
第1トレンチソース構造41は、活性面6に形成されたソーストレンチ42、ソーストレンチ42の内壁を被覆するソース絶縁膜43、および、ソース絶縁膜43を挟んでソーストレンチ42に埋設されたソース電極44を含むことが好ましい。この場合、サイドウォール配線100は、ソース電極44に電気的に接続されていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dを被覆し、ソース絶縁膜43に連なる主面絶縁膜90を含むことが好ましい。この場合、サイドウォール配線100は、主面絶縁膜90の上に形成されていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、SiCチップ2の内部において第1~第4接続面8A~8Dに沿う領域に形成されたpn接合部(ウェル領域71および/またはアウターウェル領域81)を含むことが好ましい。この場合、サイドウォール配線100は、第1~第4接続面8A~8Dにおいて主面絶縁膜90を挟んでpn接合部に対向していることが好ましい。
サイドウォール配線100は、ソース電極44と一体的に形成されていることが好ましい。ソーストレンチ42の底壁は、外側面7に連通していることが好ましい。サイドウォール配線100は、活性面6の周縁部を被覆するオーバラップ部101を含むことが好ましい。第1トレンチソース構造41は、平面視において一方方向(第1方向X)に延びていることが好ましい。この場合、サイドウォール配線100は、平面視において一方方向(第1方向X)に交差する交差方向(第2方向Y)に延びていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、サイドウォール配線100を被覆する第1無機絶縁膜110を含むことが好ましい。この構造によれば、サイドウォール配線100を第1無機絶縁膜110によって保護できる。この構造において、第1無機絶縁膜110は、サイドウォール配線100を横切って活性面6および外側面7を被覆していることが好ましい。
別の見方をして、SiC半導体装置1は、SiCチップ2、トレンチゲート構造31、第1トレンチソース構造41およびサイドウォール配線100を含む。SiCチップ2は、第1主面3を含む。第1主面3は、活性面6(第1面)、外側面7(第2面)および第1~第4接続面8A~8Dを含む。外側面7は、活性面6外で厚さ方向に第1深さD1で窪んでいる。第1~第4接続面8A~8Dは、活性面6および外側面7を接続している。活性面6、外側面7および第1~第4接続面8A~8Dは、第1主面3において活性台地9(台地)を区画している。
トレンチゲート構造31は、第1~第4接続面8A~8Dから間隔を空けて活性面6に形成されている。第1トレンチソース構造41は、第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つから露出するように活性面6に形成されている。サイドウォール配線100は、第1トレンチソース構造41に電気的に接続されるように第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つを被覆し、外側面7の上に形成されている。
この構造によれば、第1~第4接続面8A~8D側において第1トレンチソース構造41およびサイドウォール配線100を電気的に接続できる。よって、サイドウォール配線100によってデザインルールに柔軟性が付与された新規な配線構造を有するSiC半導体装置1を提供できる。
第1トレンチソース構造41は、トレンチゲート構造31よりも深く形成されていることが好ましい。複数のトレンチゲート構造31が、活性面6に形成されていることが好ましい。この場合、複数の第1トレンチソース構造41が、複数のトレンチゲート構造31と交互に活性面6に形成されていることが好ましい。また、この場合、サイドウォール配線100が、複数の第1トレンチソース構造41に電気的に接続され、複数のトレンチゲート構造31から電気的に分離されていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、活性面6において第1~第4接続面8A~8Dおよびトレンチゲート構造31の間の領域に形成された第2トレンチソース構造51を含むことが好ましい。この構造において、第2トレンチソース構造51は、第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つから露出していることが好ましい。この構造において、サイドウォール配線100は、第1トレンチソース構造41および第2トレンチソース構造51に電気的に接続されていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、第1主面3の上でトレンチゲート構造31、第1トレンチソース構造41およびサイドウォール配線100を被覆する第1無機絶縁膜110を含むことが好ましい。この構造によれば、第1無機絶縁膜110によってトレンチゲート構造31、第1トレンチソース構造41およびサイドウォール配線100を保護できる。
SiC半導体装置1は、第1無機絶縁膜110の上に形成されたゲート主面電極121を含むことが好ましい。SiC半導体装置1は、ゲート主面電極121から第1無機絶縁膜110の上に引き出され、第1無機絶縁膜110を貫通してトレンチゲート構造31に電気的に接続され、第1無機絶縁膜110を挟んで第1トレンチソース構造41に対向するゲート配線電極131を含むことが好ましい。
SiC半導体装置1は、第1無機絶縁膜110の上に形成され、第1無機絶縁膜110を貫通して第1トレンチソース構造41に電気的に接続され、第1無機絶縁膜110を挟んでトレンチゲート構造31に対向するソース主面電極122を含むことが好ましい。SiC半導体装置1は、ソース主面電極122から第1無機絶縁膜110の上に引き出され、第1無機絶縁膜110を貫通してサイドウォール配線100に電気的に接続されたソース配線電極132を含むことが好ましい。ソース配線電極132は、ソース主面電極122とは異なる位置で第1無機絶縁膜110を貫通して第1トレンチソース構造41に電気的に接続されていることが好ましい。
図32は、図6に対応し、第2参考実施形態(second reference preferred embodiment)に係るSiC半導体装置311を示す平面図である。図33は、図32に示すXXXIII-XXXIII線に沿う断面図である。以下では、SiC半導体装置1に対して述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
第2参考実施形態(the second reference embodiment)に係るSiC半導体装置311では、複数の第1トレンチソース構造41が、平面視において第1~第4接続面8A~8Dから間隔を空けて活性面6の内方部に形成されている。複数の第1トレンチソース構造41は、平面視において各トレンチゲート構造31の端部を第2方向Y側から第1方向Xに横切っていない。複数の第1トレンチソース構造41は、この形態では、第1方向Xに関して複数のトレンチゲート構造31の長さとほぼ等しい長さを有している。
SiC半導体装置311に係るトランジスタ構造30は、活性面6に形成された複数の第2トレンチゲート構造321(a plurality of second trench gate structures)を含む。複数の第2トレンチゲート構造321(the second trench gate structures)には、ゲート電位が付与される。
複数の第2トレンチゲート構造321は、第1方向Xに複数の第1トレンチソース構造41に隣り合い、第2方向Yに複数のトレンチゲート構造31に隣り合うように第1~第4接続面8A~8Dから間隔を空けて活性面6にそれぞれ形成されている。複数の第2トレンチゲート構造321は、具体的には、活性面6において近接する2つのトレンチゲート構造31の間の領域に各トレンチゲート構造31から間隔を空けてそれぞれ形成され、第1方向Xに複数の第1トレンチソース構造41にそれぞれ隣り合っている。
複数の第2トレンチゲート構造321は、さらに具体的には、平面視において第1方向Xに延びる帯状にそれぞれ形成され、1つのトレンチゲート構造31を挟み込む態様で第2方向Yに間隔を空けて形成されている。複数の第2トレンチゲート構造321は、平面視において第1方向Xに延びるストライプ状に形成されている。
複数の第2トレンチゲート構造321は、第3幅W3をそれぞれ有している。第3幅W3は、各第2トレンチゲート構造321が延びる方向に直交する方向(つまり第2方向Y)の幅である。第3幅W3は、0.1μm以上3μm以下であってもよい。第3幅W3は、0.5μm以上1.5μm以下であることが好ましい。第3幅W3は、第1幅W1を超えていてもよいし(W1<W3)、第1幅W1以下(W1≧W3)であってもよい。第3幅W3は、この形態では、第1幅W1とほぼ等しい(W1≒W3)。第3幅W3は、第1幅W1の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
各第2トレンチゲート構造321は、第4深さD4を有している。第4深さD4は、トレンチゲート構造31の第2深さD2を超えている(D2<D4)。第4深さD4は、第2深さD2の1.5倍以上3倍以下であることが好ましい。第4深さD4は、この形態では、外側面7の第1深さD1とほぼ等しい(D1≒D4)。また、第4深さD4は、第1トレンチソース構造41の第3深さD3とほぼ等しい(D3≒D4)。第4深さD4は、第3深さD3の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
第4深さD4は、0.5μm以上10μm以下であってもよい。第4深さD4は、5μm以下であることが好ましい。第4深さD4は、2.5μm以下であることが特に好ましい。各第2トレンチゲート構造321のアスペクト比D4/W3は、1以上5以下であることが好ましい。アスペクト比D4/W3は、第3幅W3に対する第4深さD4の比である。アスペクト比D4/W3は、2以上であることが特に好ましい。
複数の第2トレンチゲート構造321は、複数のトレンチゲート構造31から第2方向Yに第5間隔P5を空けて配列されている。第5間隔P5は、第2方向Yに近接する1つのトレンチゲート構造31および1つの第2トレンチゲート構造321の間の距離である。第5間隔P5は、複数のトレンチゲート構造31の第1間隔P1の4分の1以上かつ第1間隔P1以下(1/4×P1≦P5<P1)であることが好ましい。第5間隔P5は、第1間隔P1の2分の1以下(P5≦1/2×P1)であることが好ましい。
第5間隔P5は、0.1μm以上2.5μm以下であってもよい。第5間隔P5は、0.5μm以上1.5μm以下であることが好ましい。第5間隔P5は、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41の第2間隔P2とほぼ等しい(P2≒P5)ことが好ましい。第5間隔P5は、第2間隔P2の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
複数の第2トレンチゲート構造321は、複数の第1トレンチソース構造41から第1方向Xに第6間隔P6を空けて配列されている。第6間隔P6は、第1方向Xに近接する1つの第1トレンチソース構造41および1つの第2トレンチゲート構造321の間の距離である。第6間隔P6は、複数のトレンチゲート構造31の第1間隔P1の4分の1以上かつ第1間隔P1以下(1/4×P1≦P6<P1)であることが好ましい。第6間隔P6は、第1間隔P1の2分の1以下(P6≦1/2×P1)であることが好ましい。
第6間隔P6は、0.1μm以上2.5μm以下であってもよい。第6間隔P6は、0.5μm以上1.5μm以下であることが好ましい。第6間隔P6は、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41の第2間隔P2とほぼ等しい(P2≒P6)ことが好ましい。第6間隔P6は、第2間隔P2の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
各第2トレンチゲート構造321は、側壁および底壁を含む。各第2トレンチゲート構造321の長辺を形成する側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。各第2トレンチゲート構造321の短辺を形成する側壁は、SiC単結晶のm面によって形成されている。各第2トレンチゲート構造321の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。
各第2トレンチゲート構造321は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。各第2トレンチゲート構造321は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。各第2トレンチゲート構造321の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、各第2トレンチゲート構造321の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
各第2トレンチゲート構造321は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。各第2トレンチゲート構造321は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。各第2トレンチゲート構造321は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
各第2トレンチゲート構造321の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。各第2トレンチゲート構造321の底壁は、第2半導体領域11に接している。各第2トレンチゲート構造321は、この形態では、各トレンチゲート構造31よりも深く形成されている。つまり、各第2トレンチゲート構造321の底壁は、各トレンチゲート構造31の底壁に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。
複数の第2トレンチゲート構造321は、第2ゲートトレンチ322、第2ゲート絶縁膜323および第2ゲート電極324をそれぞれ含む。第2ゲートトレンチ322は、第2トレンチゲート構造321の側壁および底壁を形成している。側壁および底壁は、第2ゲートトレンチ322の壁面(内壁および外壁)を形成している。
第2ゲートトレンチ322の開口エッジ部は、活性面6から第2ゲートトレンチ322に向かって斜め下り傾斜している。開口エッジ部は、活性面6および第2ゲートトレンチ322の側壁の接続部である。開口エッジ部は、この形態では、SiCチップ2に向かって窪んだ湾曲状に形成されている。開口エッジ部は、第2ゲートトレンチ322の内方に向かう湾曲状に形成されていてもよい。
第2ゲート絶縁膜323は、第2ゲートトレンチ322の内壁に膜状に形成され、第2ゲートトレンチ322内においてリセス空間を区画している。第2ゲート絶縁膜323は、第2ゲートトレンチ322の内壁において第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24を被覆している。第2ゲート絶縁膜323は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸窒化シリコン膜のうちの少なくとも1つを含む。第2ゲート絶縁膜323は、この形態では、酸化シリコン膜からなる単層構造を有している。
第2ゲート絶縁膜323は、第1部分323a、第2部分323bおよび第3部分323cを含む。第1部分323aは、第2ゲートトレンチ322の側壁を被覆している。第1部分323aは、具体的には、活性面6の内方部側では、第2ゲートトレンチ322の開口端から底壁側に間隔を空けて第2ゲートトレンチ322の側壁を被覆し、第2ゲートトレンチ322の開口端から第1主面3の表層部を露出させている。第1部分323aは、活性面6の周縁部側では、第2ゲートトレンチ322の側壁の全域を被覆している。
第2部分323bは、第2ゲートトレンチ322の底壁を被覆している。第3部分323cは、活性面6の内方部から間隔を空けて活性面6の周縁部側に形成され、第2ゲートトレンチ322の開口エッジ部を被覆している。第3部分323cは、この形態では、開口エッジ部において第2ゲートトレンチ322の内方に向けて湾曲状に膨出している。
第1部分323aの厚さは、10nm以上100nm以下であってもよい。第2部分323bは、第1部分323aの厚さを超える厚さを有していてもよい。第2部分323bの厚さは、50nm以上200nm以下であってもよい。第3部分323cは、第1部分323aの厚さを超える厚さを有している。第3部分323cの厚さは、50nm以上200nm以下であってもよい。むろん、一様な厚さを有する第2ゲート絶縁膜323が形成されていてもよい。
第2ゲート電極324は、第2ゲート絶縁膜323を挟んで第2ゲートトレンチ322に埋設されている。第2ゲート電極324は、第2ゲート絶縁膜323を挟んで、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に対向している。第2ゲート電極324は、第2ゲートトレンチ322から露出した電極面を有している。第2ゲート電極324の電極面は、第2ゲートトレンチ322の底壁に向かって窪んだ湾曲状に形成されている。
第2ゲート電極324の電極面は、活性面6の周縁部側において絶縁膜の第3部分323cによって狭められている。第2ゲート電極324には、ゲート電位が印加される。第2ゲート電極324は、導電性ポリシリコンからなることが好ましい。第2ゲート電極324は、n型不純物が添加されたn型ポリシリコン、および/または、p型不純物が添加されたp型ポリシリコンを含んでいてもよい。第2ゲート電極324は、ゲート電極34と同一の導電材料を含むことが好ましい。
このように、SiC半導体装置311では、第1トレンチソース構造41に対応した構造を有する第2トレンチゲート構造321が活性面6に形成されている。第2トレンチゲート構造321は、第1トレンチソース構造41から分離された部分であるとも見なせる。
SiC半導体装置311では、複数の第2トレンチソース構造51が、第1方向Xに複数のトレンチゲート構造31および複数の第2トレンチゲート構造321に一対一の対応関係でそれぞれ対向するように、第2方向Yに第3間隔P3を空けて形成されている。つまり、複数の第2トレンチソース構造51は、1つのトレンチゲート構造31を第1方向Xの両サイドから挟み込んでいる。また、複数の第2トレンチソース構造51は、複数の第1トレンチソース構造41との間で複数の第2トレンチゲート構造321を第1方向Xの両サイドから挟み込んでいる。複数の第2トレンチソース構造51の他の構造は、SiC半導体装置1に係る複数の第2トレンチソース構造51と同様である。
複数のコンタクト領域70は、第1主面3の表層部において複数の第2トレンチゲート構造321に沿う領域には形成されていない。複数のゲートウェル領域72は、この形態では、複数のトレンチゲート構造31に加え、複数の第2トレンチゲート構造321に沿う領域にもそれぞれ形成されている。複数のゲートウェル領域72は、複数の第2トレンチゲート構造321に対して一対一の対応関係でそれぞれ形成されている。
各ゲートウェル領域72は、平面視において各第2トレンチゲート構造321に沿って延びる帯状に形成される。各ゲートウェル領域72は、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41から第2トレンチゲート構造321側に間隔を空けて形成され、トレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41を露出させている。各ゲートウェル領域72は、各第2トレンチゲート構造321の側壁の全域および底壁を被覆している。各ゲートウェル領域72は、各第2トレンチゲート構造321の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各第2トレンチゲート構造321を被覆する各ゲートウェル領域72の底部は、各トレンチゲート構造31を被覆する各ゲートウェル領域72の底部に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側の領域に位置している。各第2トレンチゲート構造321を被覆する各ゲートウェル領域72の底部は、各第1トレンチソース構造41を被覆する各ウェル領域71の底部とほぼ等しい深さに形成されている。
各第2トレンチゲート構造321を被覆する各ゲートウェル領域72は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。つまり、各第2トレンチゲート構造321を被覆する各ゲートウェル領域72は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)に電気的に接続されている。
各ゲートウェル領域72のうち各第2トレンチゲート構造321の底壁を被覆する部分の厚さは、各ゲートウェル領域72のうち各第2トレンチゲート構造321の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ゲートウェル領域72のうち各第2トレンチゲート構造321の側壁を被覆する部分の厚さは、各第2トレンチゲート構造321の側壁の法線方向の厚さである。各ゲートウェル領域72のうち各第2トレンチゲート構造321の底壁を被覆する部分の厚さは、各第2トレンチゲート構造321の底壁の法線方向の厚さである。
複数のゲートウェル領域72の底部は、複数の第2トレンチゲート構造321の底壁に対してほぼ一定の深さで形成されていることが好ましい。複数のゲートウェル領域72は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)とpn接合部を形成し、SiCチップ2の幅方向および深さ方向に空乏層を拡げる。複数のゲートウェル領域72は、トレンチ絶縁ゲート型のMISFETをpn接合ダイオードの構造に近づけ、SiCチップ2内の電界を緩和する。
SiC半導体装置311は、複数のゲートコンタクト電極91を含む。複数のゲートコンタクト電極91は、第3接続面8C側のゲートコンタクト電極91、および、第4接続面8D側のゲートコンタクト電極91を含む。以下、第3接続面8C側のゲートコンタクト電極91について説明する。ゲートコンタクト電極91は、複数の第1トレンチソース構造41および複数の第2トレンチソース構造51から間隔を空けて複数のトレンチゲート構造31および複数の第2トレンチゲート構造321を被覆している。
ゲートコンタクト電極91は、複数のトレンチゲート構造31のゲート電極34および複数の第2トレンチゲート構造321の第2ゲート電極324に接続されている。ゲートコンタクト電極91は、平面視において複数のトレンチゲート構造31の端部、および、複数の第2トレンチゲート構造321の内方部を横切るように第2方向Yに延びる帯状に形成されている。
ゲートコンタクト電極91は、活性面6に沿って延びる電極面91aを有している。ゲートコンタクト電極91は、この形態では、活性面6から電極面91aから向けて幅が狭まる先細り形状(四角錐台状)に形成されている。電極面91aは、法線方向Zにゲート電極34に対向する部分、および、法線方向Zにトレンチゲート構造31外の領域(つまり主面絶縁膜90)に対向する部分を含む。
ゲートコンタクト電極91は、導電性ポリシリコンからなることが好ましい。ゲートコンタクト電極91は、n型不純物が添加されたn型ポリシリコン、および/または、p型不純物が添加されたp型ポリシリコンを含んでいてもよい。ゲートコンタクト電極91は、各ゲート電極34と同一の導電材料からそれぞれなることが好ましい。
各ゲートコンタクト電極91は、この形態では、ゲート電極34および第2ゲート電極324から活性面6の上(above)に引き出された引き出し部からなる。つまり、複数のゲートコンタクト電極91は、ゲート電極34からゲート絶縁膜33の第3部分33cを介して主面絶縁膜90の上に引き出され、第2ゲート電極324から第2ゲート絶縁膜323の第3部分323cを介して主面絶縁膜90の上に引き出されている。
複数のゲート開口112は、この形態では、複数のゲートコンタクト電極91をそれぞれ露出させるように複数のゲートコンタクト電極91に沿って延びる帯状に形成されている。ゲート配線電極131は、第1無機絶縁膜110の上から複数のゲート開口112に入り込み、複数のゲートコンタクト電極91に電気的に接続されている。これにより、ゲート配線電極131に印加されたゲート電位が、ゲート配線電極131を介して複数のトレンチゲート構造31および複数の第2トレンチゲート構造321に付与される。
第2参考実施形態に係るSiC半導体装置311は、SiCチップ2、トレンチゲート構造31、第2トレンチゲート構造321、第1無機絶縁膜110、ゲート主面電極121およびゲート配線電極131を含む。トレンチゲート構造31は、第1主面3に第2深さD2で形成されている。第2トレンチゲート構造321は、第2深さD2を超える第4深さD4を有し、トレンチゲート構造31に隣り合うように第1主面3に形成されている。
第1無機絶縁膜110は、第1主面3の上でトレンチゲート構造31および第2トレンチゲート構造321を被覆している。ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110の上に形成されている。ゲート配線電極131は、ゲート主面電極121から第1無機絶縁膜110の上に引き出され、第1無機絶縁膜110を貫通してトレンチゲート構造31および第2トレンチゲート構造321に電気的に接続されている。この構造によれば、耐圧の低下を抑制しながら、トレンチゲート構造31にゲート電位を付与できる。
第2参考実施形態に係るSiC半導体装置311は、SiCチップ2の表層部においてトレンチゲート構造31に沿う領域に形成されたゲートウェル領域72を含むことが好ましい。この構造によれば、耐圧(ブレークダウン電圧)の低下を適切に抑制できる。SiC半導体装置311は、さらに、SiCチップ2の表層部において第2トレンチゲート構造321に沿う領域に形成された第2のゲートウェル領域72を含むことが好ましい。この構造によれば、耐圧の低下をさらに適切に抑制できる。
第2参考実施形態に係るSiC半導体装置311は、第1主面3の上でゲート電極34および第2ゲート電極324を被覆するゲートコンタクト電極91をさらに含むことが好ましい。この場合、第1無機絶縁膜110はゲートコンタクト電極91を被覆し、ゲート配線電極131は第1無機絶縁膜110を貫通してゲートコンタクト電極91に電気的に接続されていることが好ましい。
この構造によれば、ゲートコンタクト電極91を介してゲート配線電極131をゲート電極34および第2ゲート電極324の双方に同時に電気的に接続させることができる。また、この構造によれば、ゲート電極34および第2ゲート電極324に対するゲート配線電極131のアライメントマージンをゲートコンタクト電極91によって緩和できる。つまり、ゲート電極34および第2ゲート電極324に対するゲート配線電極131の位置ずれをゲートコンタクト電極91によって補うことができる。
これにより、ゲート配線電極131をゲート電極34および第2ゲート電極324に適切に電気的に接続させることができる。この構造において、ゲートコンタクト電極91は、ゲート電極34および第2ゲート電極324を部分的に被覆していることが好ましい。また、ゲート主面電極121は、平面視においてゲートコンタクト電極91から間隔を空けて第1無機絶縁膜110の上に形成されていることが好ましい。
第2参考実施形態に係るSiC半導体装置311では、ゲート配線電極131の下方の領域においてトレンチゲート構造31の第2深さD2を超える第4深さD4を有する第2トレンチゲート構造321が形成されている。そのため、プロセス誤差に起因して、第2トレンチゲート構造321の第2ゲート絶縁膜323の厚さがトレンチゲート構造31のゲート絶縁膜33の厚さからずれることがある。この場合、第2トレンチゲート構造321にゲート電位が付与された場合、第2トレンチゲート構造321に対する電界集中に起因して耐圧が低下する可能性がある。
そこで、第1実施形態では、図1~図28を参照して、SiCチップ2、トレンチゲート構造31、第1トレンチソース構造41、第1無機絶縁膜110、ゲート主面電極121およびゲート配線電極131を含むSiC半導体装置1が採用されている。トレンチゲート構造31は、第1主面3に形成されている。第1トレンチソース構造41は、トレンチゲート構造31から一方方向(第2方向Y)に離間して第1主面3に形成されている。
第1無機絶縁膜110は、第1主面3の上でトレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41を被覆している。ゲート主面電極121は、第1無機絶縁膜110の上に形成されている。ゲート配線電極131は、一方方向(第2方向Y)にトレンチゲート構造31および第1トレンチソース構造41を横切るようにゲート主面電極121から第1無機絶縁膜110の上に引き出され、第1無機絶縁膜110を貫通してトレンチゲート構造31に電気的に接続され、第1無機絶縁膜110を挟んで第1トレンチソース構造41に対向している。
この構造によれば、トレンチゲート構造31よりも深い第2トレンチゲート構造321を形成した場合に生じる耐圧低下を回避できる一方で、ゲート配線電極131の下方の領域において第1トレンチソース構造41による耐圧補強効果を得ることができる。よって、電気的特性を向上できるSiC半導体装置1を提供できる。
この構造において、トレンチゲート構造31は第2深さD2で第1主面3に形成され、第1トレンチソース構造41は第2深さD2を超える第3深さD3(D2<D3)で第1主面3に形成されていることが好ましい。この構造によれば、深い第1トレンチソース構造41による耐圧補強効果を得ることができる。
SiC半導体装置1は、ゲート主面電極121およびゲート配線電極131から離間して第1無機絶縁膜110の上に形成されたソース主面電極122を含むことが好ましい。ソース主面電極122は、第1無機絶縁膜110を貫通して第1トレンチソース構造41に電気的に接続され、第1無機絶縁膜110を挟んでトレンチゲート構造31に対向していることが好ましい。
SiC半導体装置1は、ソース主面電極122から第1無機絶縁膜110の上に引き出されたソース配線電極132を含むことが好ましい。ソース配線電極132は、ソース主面電極122とは異なる位置で第1無機絶縁膜110を貫通して第1トレンチソース構造41に電気的に接続されていることが好ましい。この場合、ソース配線電極132は、平面視においてトレンチゲート構造31から間隔を空けて形成されていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、トレンチゲート構造31から一方方向(第2方向Y)に交差する交差方向(第1方向X)に間隔を空けて第1主面3に形成された第2トレンチソース構造51を含むことが好ましい。この構造によれば、第2トレンチソース構造51による耐圧補強効果を得ることができる。第2トレンチソース構造51は、一方方向(第1方向X)にトレンチゲート構造31に対向し、交差方向(第2方向Y)に第1トレンチソース構造41に対向していることが好ましい。
この場合、ソース主面電極122は、平面視において第2トレンチソース構造51、ゲート主面電極121およびゲート配線電極131から離間して第1無機絶縁膜110の上に形成されていることが好ましい。また、ソース主面電極122は、第1無機絶縁膜110を貫通して第1トレンチソース構造41に電気的に接続され、第1無機絶縁膜110を挟んでトレンチゲート構造31に対向していることが好ましい。
この場合、ソース配線電極132は、ソース主面電極122から第1無機絶縁膜110の上に引き出され、第1無機絶縁膜110を貫通して第2トレンチソース構造51に電気的に接続されていることが好ましい。ソース配線電極132は、ソース主面電極122とは異なる位置で第1無機絶縁膜110を貫通して第1トレンチソース構造41に電気的に接続されていることが特に好ましい。ソース配線電極132は、平面視においてトレンチゲート構造31から間隔を空けて形成されていることが好ましい。
SiC半導体装置1は、SiCチップ2の内部において第1トレンチソース構造41に沿う領域に形成されたソース側pn接合部(ウェル領域71)を含むことが好ましい。この構造によれば、第1トレンチソース構造41を利用して、SiC半導体装置1の耐圧を向上できる。この構造において、ゲート配線電極131は、平面視において第1トレンチソース構造41側のソース側pn接合部(ウェル領域71)に対向していることが好ましい。
SiC半導体装置1は、SiCチップ2の内部において第2トレンチソース構造51に沿う領域に形成されたソース側pn接合部(ウェル領域71)を含むことが好ましい。この構造によれば、第2トレンチソース構造51を利用して、SiC半導体装置1の耐圧を向上できる。この構造において、ゲート配線電極131は、平面視において第2トレンチソース構造51側のソース側pn接合部(ウェル領域71)に対向していることが好ましい。
SiC半導体装置1は、SiCチップ2の内部において少なくともトレンチゲート構造31の端部に沿う領域に形成されたゲート側pn接合部(ゲートウェル領域72)を含むことが好ましい。この構造によれば、トレンチゲート構造31を利用して、SiC半導体装置1の耐圧を向上できる。この構造において、ゲート配線電極131は、平面視においてゲート側pn接合部(ゲートウェル領域72)に対向していることが好ましい。
SiC半導体装置1は、第1主面3の上でゲート電極34を被覆するゲートコンタクト電極91を含むことが好ましい。この場合、第1無機絶縁膜110はゲートコンタクト電極91を被覆し、ゲート配線電極131は第1無機絶縁膜110を貫通してゲートコンタクト電極91に電気的に接続されていることが好ましい。この構造によれば、ゲート電極34に対するゲート配線電極131のアライメントマージンをゲートコンタクト電極91によって緩和できる。
つまり、ゲート電極34に対するゲート配線電極131の位置ずれをゲートコンタクト電極91によって補うことができる。これにより、ゲート配線電極131をゲート電極34に適切に電気的に接続させることができる。この構造において、ゲートコンタクト電極91は、ゲート電極34を部分的に被覆していることが好ましい。また、ゲート主面電極121は、平面視においてゲートコンタクト電極91から間隔を空けて第1無機絶縁膜110の上に形成されていることが好ましい。
SiCチップ2、トレンチゲート構造31、第2トレンチソース構造51、第1無機絶縁膜110、ソース配線電極132、および、ゲート配線電極131を含むSiC半導体装置1が採用されてもよい。トレンチゲート構造31は、第1主面3に形成され、平面視において一方方向(第1方向X)に延びている。第2トレンチソース構造51は、一方方向(第1方向X)にトレンチゲート構造31から間隔を空けて第1主面3に形成され、平面視において一方方向(第1方向X)に延びている。
第1無機絶縁膜110は、トレンチゲート構造31および第2トレンチソース構造51を被覆している。ゲート配線電極131は、第1無機絶縁膜110の上に形成され、第1無機絶縁膜110を貫通してトレンチゲート構造31に電気的に接続されている。ソース配線電極132は、ゲート配線電極131から間隔を空けて第1無機絶縁膜110の上に形成され、第1無機絶縁膜110を貫通して第2トレンチソース構造51に電気的に接続されている。この構造によれば、ゲート配線電極131の下方において第2トレンチソース構造51による耐圧補強効果を得ることができる。
複数のトレンチゲート構造31が、一方方向(第1方向X)に交差する交差方向(第2方向Y)に間隔を空けて第1主面3に配列されていることが好ましい。この場合、複数の第2トレンチソース構造51が、一方方向(第1方向X)に複数のトレンチゲート構造31と一対一の対応関係で対向するように交差方向(第2方向Y)に間隔を空けて配列されていることが好ましい。また、この構造において、ソース配線電極132は、平面視においてトレンチゲート構造31から間隔を空けて形成されていることが好ましい。
図34は、図6に対応し、本発明の第2実施形態に係るSiC半導体装置331を示す平面図である。図35は、図34に示すXXXV-XXXV線に沿う断面図である。図36は、図34に示すXXXVI-XXXVI線に沿う断面図である。図37は、図34に示すXXXVII-XXXVII線に沿う断面図である。
以下、SiC半導体装置1に対して述べた構造に対応する構造については、同一の参照符号を付して説明を省略する。また、第4接続面8D側の構造は第3接続面8C側の構造とほぼ同様であるので、以下では第3接続面8C側の構造を例にとって説明する。第4接続面8D側の具体的な構造は、以下の説明において「第3接続面8C」を「第4接続面8D」に置き換えることによって得られる。
図34~図37を参照して、SiC半導体装置331に係る複数の第2トレンチソース構造51は、この形態では、第1方向Xに関して活性面6の内方部側の浅い第1トレンチ部332、および、活性面6の周縁部側(第3接続面8C側)の深い第2トレンチ部333をそれぞれ含む。複数の第2トレンチソース構造51は、第1トレンチ部332および第2トレンチ部333の間に、第1トレンチ部332から第2トレンチ部333に向けて窪んだトレンチ段部334を有している。以下、1つの第2トレンチソース構造51について説明する。
第1トレンチ部332は、トレンチゲート構造31側に形成され、平面視において第1方向Xに延びる帯状に形成されている。第1トレンチ部332は、トレンチゲート構造31から第1方向Xに第3間隔P3を空けて形成され、第1方向Xにトレンチゲート構造31に対向している。また、第1トレンチ部332は、第1トレンチソース構造41から第2方向Yに第2間隔P2を空けて形成され、第2方向Yに第1トレンチソース構造41に対向している。
第1トレンチ部332は、第1トレンチ深さDT1を有している。第1トレンチ深さDT1は、外側面7の第1深さD1未満(DT1<D3)である。第1トレンチ深さDT1は、第1トレンチソース構造41の第3深さD3未満(DT1<D3)である。第1トレンチ深さDT1は、トレンチゲート構造31の第2深さD2とほぼ等しい(DT1≒D2)ことが好ましい。第1トレンチ深さDT1は、第2深さD2の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。第1トレンチ部332は、活性面6との間の段差を緩和している。また、第1トレンチ部332は、第2トレンチソース構造51の内方部側の構造をトレンチゲート構造31に近づけている。
第1トレンチ深さDT1は、0.1μm以上3μm以下であってもよい。第1トレンチ深さDT1は、0.5μm以上2μm以下であることが好ましい。第1トレンチ部332のアスペクト比DT1/W2は、1以上5以下であることが好ましい。アスペクト比DT1/W2は、第2幅W2に対する第1トレンチ深さDT1の比である。アスペクト比DT1/W2は、1.5以上であることが特に好ましい。
第1トレンチ部332は、側壁および底壁を含む。第1トレンチ部332の長辺を形成する側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。第1トレンチ部332の短辺を形成する側壁は、SiC単結晶のm面によって形成されている。第1トレンチ部332の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。
第1トレンチ部332は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。第1トレンチ部332は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。第1トレンチ部332の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、第1トレンチ部332の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
第1トレンチ部332は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。第1トレンチ部332は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。第1トレンチ部332は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
第1トレンチ部332の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。第1トレンチ部332の底壁は、第2半導体領域11に接している。第1トレンチ部332は、この形態では、第1トレンチソース構造41よりも浅く形成されている。つまり、第1トレンチ部332の底壁は、第1トレンチソース構造41の底壁に対して活性面6側に位置している。
第2トレンチ部333は、第1トレンチ部332および第3接続面8Cの間に形成されている。第2トレンチ部333は、第1トレンチ部332に連通し、第3接続面8Cを貫通するように第1方向Xに延びる帯状に形成されている。第2トレンチ部333は、第1トレンチソース構造41から第2方向Yに第2間隔P2を空けて形成され、第2方向Yに第1トレンチソース構造41に対向している。
第2トレンチ部333は、第1トレンチ深さDT1を超える第2トレンチ深さDT2(DT1<DT2)を有している。第2トレンチ深さDT2は、トレンチゲート構造31の第2深さD2(D2<DT2)を超えている。第2トレンチ深さDT2は、第1トレンチ深さDT1の1.5倍以上3倍以下であることが好ましい。
第2トレンチ深さDT2は、この形態では、第1トレンチソース構造41の第3深さD3とほぼ等しい(D3≒DT2)。また、第2トレンチ深さDT2は、外側面7の第1深さD1とほぼ等しい(D1≒DT2)。つまり、第2トレンチ部333は、外側面7および第3接続面8Cに連通している。第2トレンチ深さDT2は、第1深さD1(第3深さD3)の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。第2トレンチ部333は、第1トレンチ部332および外側面7の間の段差を緩和している。
第2トレンチ深さDT2は、0.5μm以上10μm以下であってもよい。第2トレンチ深さDT2は、5μm以下であることが好ましい。第2トレンチ深さDT2は、2.5μm以下であることが特に好ましい。第2トレンチ部333のアスペクト比DT2/W2は、1以上5以下であることが好ましい。アスペクト比DT2/W2は、第2幅W2に対する第2トレンチ深さDT2の比である。アスペクト比DT2/W2は、2以上であることが特に好ましい。
第2トレンチ部333は、側壁および底壁を含む。第2トレンチ部333の長辺を形成する側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。第2トレンチ部333の長辺を形成する側壁は、第1トレンチ部332の側壁および第3接続面8Cに連通している。第2トレンチ部333の短辺を形成する側壁は、SiC単結晶のm面によって形成されている。第2トレンチ部333の短辺を形成する側壁は、第1トレンチ部332の底壁に連通している。これにより、第1トレンチ部332および第2トレンチ部333の間にトレンチ段部334が形成されている。第2トレンチ部333の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。第2トレンチ部333の底壁は、外側面7に連通している。
第2トレンチ部333は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。第2トレンチ部333は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。第2トレンチ部333の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、第2トレンチ部333の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
第2トレンチ部333は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。第2トレンチ部333は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。第2トレンチ部333は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
第2トレンチ部333の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。第2トレンチ部333の底壁は、第2半導体領域11に接している。第2トレンチ部333は、この形態では、第1トレンチ部332(トレンチゲート構造31)よりも深く形成されている。つまり、第2トレンチ部333の底壁は、第1トレンチ部332の底壁に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。
第2トレンチソース構造51に占める第2トレンチ部333の割合(第1方向Xの長さ)は任意である。第2トレンチソース構造51に占める第2トレンチ部333の割合は、第2トレンチソース構造51に占める第1トレンチ部332の割合以上であってもよいし、第2トレンチソース構造51に占める第1トレンチ部332の割合未満であってもよい。第2トレンチソース構造51に起因する耐圧構造を得る上では、第2トレンチソース構造51に占める第2トレンチ部333の割合は、第2トレンチソース構造51に占める第1トレンチ部332の割合を超えていることが好ましい。つまり、第1方向Xに関して、第2トレンチ部333の第1方向Xの長さは第1トレンチ部332の第1方向Xの長さを超えていることが好ましい。
各第2トレンチソース構造51は、ソーストレンチ42、ソース絶縁膜43およびソース電極44を含む。ソーストレンチ42は、第1トレンチ部332の側壁および底壁、ならびに、第2トレンチ部333の側壁および底壁を形成している。ソース絶縁膜43の第1部分43aは、第1トレンチ部332の側壁の全域および第2トレンチ部333の側壁の全域を被覆している。
ソース絶縁膜43の第2部分43bは、第1トレンチ部332の底壁、および、第2トレンチ部333の底壁を被覆している。ソース絶縁膜43の第3部分43cは、ソーストレンチ42の開口エッジ部の全域を被覆している。ソース電極44は、ソース絶縁膜43を挟んでソーストレンチ42において第1トレンチ部332を形成する部分および第2トレンチ部333を形成する部分に一体的に埋設されている。
各ウェル領域71は、トレンチ段部334を介して第1トレンチ部332および第2トレンチ部333を被覆している。つまり、各ウェル領域71は、第1トレンチ部332の側壁および底壁、ならびに、第2トレンチ部333の側壁および底壁を被覆している。各ウェル領域71は、第1トレンチ部332および第2トレンチ部333を直接被覆している。各ウェル領域71は、第1トレンチ部332の側壁および第2トレンチ部333の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各ウェル領域71のうち各第1トレンチ部332の底壁を被覆する部分の厚さは、各ウェル領域71のうち各第1トレンチ部332の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ウェル領域71のうち各第1トレンチ部332の側壁を被覆する部分の厚さは、各第1トレンチ部332の側壁の法線方向の厚さである。各ウェル領域71のうち各第1トレンチ部332の底壁を被覆する部分の厚さは、各第1トレンチ部332の底壁の法線方向の厚さである。
各ウェル領域71のうち各第2トレンチ部333の底壁を被覆する部分の厚さは、各ウェル領域71のうち各第2トレンチ部333の側壁(トレンチ段部334を含む)を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ウェル領域71のうち各第2トレンチ部333の側壁を被覆する部分の厚さは、各第2トレンチ部333の側壁の法線方向の厚さである。各ウェル領域71のうち各第2トレンチ部333の底壁を被覆する部分の厚さは、各第2トレンチ部333の底壁の法線方向の厚さである。
各ウェル領域71のうち各第2トレンチ部333の底壁を被覆する部分は、各ウェル領域71のうち各第1トレンチ部332の底壁を被覆する部分に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。各ウェル領域71のうち各第2トレンチ部333の底壁を被覆する部分は、各ウェル領域71のうち各第1トレンチソース構造41の底壁を被覆する部分とほぼ等しい深さに形成されている。
各ゲートウェル領域72のうち各トレンチゲート構造31の底壁を被覆する部分は、この形態では、各ウェル領域71のうち各第1トレンチ部332の底壁を被覆する部分とほぼ等しい深さに形成されている。
図38は、図16に対応し、図34に示すSiC半導体装置331を示す平面図である。図39は、図38に示すXXXIX-XXXIX線に沿う断面図である。図40は、図38に示すXL-XL線に沿う断面図である。図41は、図38に示すXLI-XLI線に沿う断面図である。
図38~図41を参照して、SiC半導体装置331に係る複数のダミートレンチゲート構造62は、この形態では、第1方向Xに関して活性面6の内方部側の浅い第1ダミートレンチ部335、および、活性面6の周縁部側(第3接続面8C側)の深い第2ダミートレンチ部336をそれぞれ含む。複数のダミートレンチゲート構造62は、第1ダミートレンチ部335および第2ダミートレンチ部336の間に、第1ダミートレンチ部335から第2ダミートレンチ部336に向けて窪んだダミートレンチ段部337を有している。以下、1つのダミートレンチゲート構造62について説明する。
第1ダミートレンチ部335は、活性面6の内方部側に形成され、平面視において第1方向Xに延びる帯状に形成されている。第1ダミートレンチ部335は、少なくとも第2方向Yにトレンチゲート構造31に対向する部分に形成されている。第1ダミートレンチ部335は、この形態では、平面視においてトレンチゲート構造31の端部を第2方向Y側から第1方向Xに横切っている。第1ダミートレンチ部335は、第3接続面8Cおよび各トレンチゲート構造31の端部の間の領域に第2方向Yに対向する部分を含む。
つまり、第1ダミートレンチ部335は、第2方向Yにトレンチゲート構造31、第1トレンチソース構造41および第2トレンチソース構造51に対向している。第1ダミートレンチ部335は、第3接続面8Cおよび各トレンチゲート構造31の端部の間の領域において、少なくとも第2方向Yに第2トレンチソース構造51の第1トレンチ部332に対向している。第1ダミートレンチ部335は、第2方向Yに第2トレンチソース構造51の第2トレンチ部333に対向していてもよい。
第1ダミートレンチ部335は、第1ダミートレンチ深さDD1を有している。第1ダミートレンチ深さDD1は、外側面7の第1深さD1未満(DD1<D1)である。第1ダミートレンチ深さDD1は、第1トレンチソース構造41(第1ダミートレンチソース構造61)の第3深さD3未満(DD1<D3)である。第1ダミートレンチ深さDD1は、トレンチゲート構造31の第2深さD2とほぼ等しい(DD1≒D2)ことが好ましい。第1ダミートレンチ深さDD1は、第2深さD2の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。
第1ダミートレンチ深さDD1は、0.1μm以上3μm以下であってもよい。第1ダミートレンチ深さDD1は、0.5μm以上2μm以下であることが好ましい。第1ダミートレンチ部335のアスペクト比DD1/W2は、1以上5以下であることが好ましい。アスペクト比DD1/W2は、第2幅W2に対する第1ダミートレンチ深さDD1の比である。アスペクト比DD1/W2は、1.5以上であることが特に好ましい。
第1ダミートレンチ部335は、側壁および底壁を含む。第1ダミートレンチ部335の側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。第1ダミートレンチ部335の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。
第1ダミートレンチ部335は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。第1ダミートレンチ部335は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。第1ダミートレンチ部335の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、第1ダミートレンチ部335の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
第1ダミートレンチ部335は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。第1ダミートレンチ部335は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。第1ダミートレンチ部335は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
第1ダミートレンチ部335の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。第1ダミートレンチ部335の底壁は、第2半導体領域11に接している。第1ダミートレンチ部335は、この形態では、第1ダミートレンチソース構造61(第1トレンチソース構造41)よりも浅く形成されている。つまり、第1ダミートレンチ部335の底壁は、第1ダミートレンチソース構造61の底壁に対して活性面6側に位置している。
第2ダミートレンチ部336は、第1ダミートレンチ部335および第3接続面8Cの間に形成されている。第2ダミートレンチ部336は、第1ダミートレンチ部335に連通し、第3接続面8Cを貫通するように第1方向Xに延びる帯状に形成されている。第2ダミートレンチ部336は、平面視において第3接続面8Cおよび各トレンチゲート構造31の端部の間の領域において、少なくとも第2方向Yに第2トレンチソース構造51の第2トレンチ部333に対向している。第2ダミートレンチ部336は、第2方向Yに第2トレンチソース構造51の第1トレンチ部332に対向していてもよい。
第2ダミートレンチ部336は、第1ダミートレンチ深さDD1を超える第2ダミートレンチ深さDD2(DD1<DD2)を有している。第2ダミートレンチ深さDD2は、トレンチゲート構造31の第2深さD2(D2<DD2)を超えている。第2ダミートレンチ深さDD2は、第2深さD2の1.5倍以上3倍以下であることが好ましい。第2ダミートレンチ深さDD2は、この形態では、第1トレンチソース構造41の第3深さD3とほぼ等しい(D3≒DD2)。
また、第2ダミートレンチ深さDD2は、外側面7の第1深さD1とほぼ等しい(D1≒DD2)。つまり、第2ダミートレンチ部336は、外側面7および第3接続面8Cに連通している。第2ダミートレンチ深さDD2は、第1深さD1(第3深さD3)の値の±10%以内の範囲の値を有していることが好ましい。第2ダミートレンチ部336は、第1ダミートレンチ部335および外側面7の間の段差を緩和している。
第2ダミートレンチ深さDD2は、0.5μm以上10μm以下であってもよい。第2ダミートレンチ深さDD2は、5μm以下であることが好ましい。第2ダミートレンチ深さDD2は、2.5μm以下であることが特に好ましい。第2ダミートレンチ部336のアスペクト比DD2/W2は、1以上5以下であることが好ましい。アスペクト比DD2/W2は、第2幅W2に対する第2ダミートレンチ深さDD2の比である。アスペクト比DD2/W2は、2以上であることが特に好ましい。
第2ダミートレンチ部336は、側壁および底壁を含む。第2ダミートレンチ部336の長辺を形成する側壁は、SiC単結晶のa面によって形成されている。第2ダミートレンチ部336の長辺を形成する側壁は、第1ダミートレンチ部335の側壁および第3接続面8Cに連通している。第2ダミートレンチ部336の短辺を形成する側壁は、SiC単結晶のm面によって形成されている。第2ダミートレンチ部336の短辺を形成する側壁は、第1ダミートレンチ部335の底壁に連通している。これにより、第1ダミートレンチ部335および第2ダミートレンチ部336の間にダミートレンチ段部337が形成されている。第2ダミートレンチ部336の底壁は、SiC単結晶のc面によって形成されている。第2ダミートレンチ部336の底壁は、外側面7に連通している。
第2ダミートレンチ部336は、ほぼ一定の開口幅を有する垂直形状に形成されていてもよい。第2ダミートレンチ部336は、底壁に向かって狭まる開口幅を有する先細り形状に形成されていてもよい。第2ダミートレンチ部336の底壁は、第2主面4に向かう湾曲形状に形成されていることが好ましい。むろん、第2ダミートレンチ部336の底壁は、活性面6に平行な平坦面を有していてもよい。
第2ダミートレンチ部336は、ボディ領域23およびソース領域24を横切って第2半導体領域11に至るように活性面6に形成されている。第2ダミートレンチ部336は、具体的には、第2半導体領域11の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。第2ダミートレンチ部336は、この形態では、第2濃度領域13に形成され、第2濃度領域13の一部を挟んで第1濃度領域12に対向している。
第2ダミートレンチ部336の側壁は、第2半導体領域11、ボディ領域23およびソース領域24に接している。第2ダミートレンチ部336の底壁は、第2半導体領域11に接している。第2ダミートレンチ部336は、この形態では、第1ダミートレンチ部335(トレンチゲート構造31)よりも深く形成されている。つまり、第2ダミートレンチ部336の底壁は、第1ダミートレンチ部335の底壁に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。
ダミートレンチゲート構造62に占める第2ダミートレンチ部336の割合(第1方向Xの長さ)は、ダミートレンチゲート構造62に占める第1ダミートレンチ部335の割合未満である。つまり、第1方向Xに関して、第2ダミートレンチ部336の第1方向Xの長さは第1ダミートレンチ部335の第1方向Xの長さ未満である。
各ダミートレンチゲート構造62は、ゲートトレンチ32、ゲート絶縁膜33およびゲート電極34を含む。ゲートトレンチ32は、第1ダミートレンチ部335の側壁および底壁、ならびに、第2ダミートレンチ部336の側壁および底壁を形成している。ゲート絶縁膜33の第1部分33aは、第1ダミートレンチ部335の側壁の全域および第2ダミートレンチ部336の側壁の全域を被覆している。
ゲート絶縁膜33の第2部分33bは、第1ダミートレンチ部335の底壁、および、第2ダミートレンチ部336の底壁を被覆している。ゲート絶縁膜33の第3部分33cは、ゲートトレンチ32の開口エッジ部の全域を被覆している。ソース電極44は、ゲート絶縁膜33を挟んでゲートトレンチ32において第1ダミートレンチ部335を形成する部分および第2ダミートレンチ部336を形成する部分に一体的に埋設されている。
各ダミーゲートウェル領域75は、ダミートレンチ段部337を介して第1ダミートレンチ部335および第2ダミートレンチ部336を被覆している。つまり、各ダミーゲートウェル領域75は、第1ダミートレンチ部335の側壁および底壁、ならびに、第2ダミートレンチ部336の側壁および底壁を被覆している。各ダミーゲートウェル領域75は、第1ダミートレンチ部335および第2ダミートレンチ部336を直接被覆している。各ダミーゲートウェル領域75は、第1ダミートレンチ部335の側壁および第2ダミートレンチ部336の側壁においてボディ領域23に電気的に接続されている。
各ダミーゲートウェル領域75のうち各第1ダミートレンチ部335の底壁を被覆する部分の厚さは、各ダミーゲートウェル領域75のうち各第1ダミートレンチ部335の側壁を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ダミーゲートウェル領域75のうち各第1ダミートレンチ部335の側壁を被覆する部分の厚さは、各第1ダミートレンチ部335の側壁の法線方向の厚さである。各ダミーゲートウェル領域75のうち各第1ダミートレンチ部335の底壁を被覆する部分の厚さは、各第1ダミートレンチ部335の底壁の法線方向の厚さである。
各ダミーゲートウェル領域75のうち各第2ダミートレンチ部336の底壁を被覆する部分の厚さは、各ダミーゲートウェル領域75のうち各第2ダミートレンチ部336の側壁(トレンチ段部334を含む)を被覆する部分の厚さを超えていることが好ましい。各ダミーゲートウェル領域75のうち各第2ダミートレンチ部336の側壁を被覆する部分の厚さは、各第2ダミートレンチ部336の側壁の法線方向の厚さである。各ダミーゲートウェル領域75のうち各第2ダミートレンチ部336の底壁を被覆する部分の厚さは、各第2ダミートレンチ部336の底壁の法線方向の厚さである。
各ダミーゲートウェル領域75のうち各第2ダミートレンチ部336の底壁を被覆する部分は、各ダミーゲートウェル領域75のうち各第1ダミートレンチ部335の底壁を被覆する部分に対して第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部側に位置している。各ダミーゲートウェル領域75のうち各第1ダミートレンチ部335の底壁を被覆する部分は、各ゲートウェル領域72のうち各トレンチゲート構造31の底壁を被覆する部分とほぼ等しい深さに形成されている。
各ダミーゲートウェル領域75のうち各第2ダミートレンチ部336の底壁を被覆する部分は、各ウェル領域71のうち各第1トレンチソース構造41の底壁(各第2トレンチソース構造51の底壁)を被覆する部分、および、各ダミーウェル領域74のうち各第1ダミートレンチソース構造61の底壁を被覆する部分とほぼ等しい深さに形成されている。
各ダミーゲートウェル領域75は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)の底部から活性面6側に間隔を空けて形成され、第2半導体領域11の一部を挟んで第1半導体領域10(第3半導体領域14)に対向している。つまり、各ダミーゲートウェル領域75は、第2半導体領域11(第2濃度領域13)に電気的に接続されている。
アウターウェル領域81は、第2トレンチソース構造51の第2トレンチ部333の底壁が外側面7に連通する部分において、ウェル領域71に連なっている。つまり、アウターウェル領域81は、ウェル領域71において第2トレンチ部333の底壁を被覆する部分から外側面7に向けて面方向に連続的に引き出されている。
アウターウェル領域81は、ダミートレンチゲート構造62の第2ダミートレンチ部336の底壁が外側面7に連通する部分において、ダミーゲートウェル領域75に連なっている。つまり、アウターウェル領域81は、ダミーゲートウェル領域75において第2ダミートレンチ部336の底壁を被覆する部分から外側面7に向けて面方向に連続的に引き出されている。
サイドウォール配線100は、この形態では、第1~第4接続面8A~8Dの上において、第1トレンチソース構造41、第2トレンチソース構造51の第2トレンチ部333、第1ダミートレンチソース構造61、ダミートレンチゲート構造62の第2ダミートレンチ部336および第2ダミートレンチソース構造63に電気的に接続されている。サイドウォール配線100は、第2トレンチソース構造51の第2トレンチ部333から露出するソース電極44、および、ダミートレンチゲート構造62の第2ダミートレンチ部336から露出するゲート電極34と一体的に形成されている。
サイドウォール配線100のオーバラップ部101は、この形態では、平面視において少なくとも第2トレンチソース構造51の第2トレンチ部333、および、ダミートレンチゲート構造62の第2ダミートレンチ部336に対向している。オーバラップ部101は、平面視においてトレンチ段部334およびダミートレンチ段部337を横切って活性面6の内方側に引き出されていてもよい。この場合、オーバラップ部101は、平面視において第2トレンチソース構造51の第1トレンチ部332および第2トレンチ部333、ならびに、ダミートレンチゲート構造62の第1ダミートレンチ部335および第2ダミートレンチ部336に対向していてもよい。
ゲート配線電極131は、この形態では、平面視において少なくとも第2トレンチソース構造51の第1トレンチ部332、および、ダミートレンチゲート構造62の第1ダミートレンチ部335に対向している。ゲート配線電極131は、平面視においてトレンチ段部334およびダミートレンチ段部337を横切って活性面6の周縁側に引き出されていてもよい。この場合、ゲート配線電極131は、平面視において第2トレンチソース構造51の第1トレンチ部332および第2トレンチ部333、ならびに、ダミートレンチゲート構造62の第1ダミートレンチ部335および第2ダミートレンチ部336に対向していてもよい。
ソース配線電極132は、この形態では、平面視において少なくとも第2トレンチソース構造51の第2トレンチ部333、および、ダミートレンチゲート構造62の第2ダミートレンチ部336に対向している。ソース配線電極132は、ゲート配線電極131のレイアウト(引き回し態様)に応じて、平面視においてトレンチ段部334およびダミートレンチ段部337を横切って活性面6の内方側に引き出されていてもよい。この場合、ソース配線電極132は、平面視において第2トレンチソース構造51の第1トレンチ部332および第2トレンチ部333、ならびに、ダミートレンチゲート構造62の第1ダミートレンチ部335および第2ダミートレンチ部336に対向していてもよい。
以上、SiC半導体装置331によっても、SiC半導体装置1に対して述べた効果と同様の効果を奏することができる。SiC半導体装置331に係る第2トレンチソース構造51およびダミートレンチゲート構造62は、SiC半導体装置1の製造方法に利用される第2レジストマスク211のレイアウト(図29F参照)を変更するだけで形成される。SiC半導体装置331の第2トレンチソース構造51の構造およびダミートレンチゲート構造62の構造は、第1参考実施形態および第2参考実施形態にも適用できる。
本発明の実施形態は、さらに他の形態で実施できる。
前述の各実施形態において、SiCチップ2に代えて、SiC以外のWBG(Wide Band Gap)半導体からなるWBG半導体チップが採用されてもよい。WBG半導体は、Si(シリコン)のバンドギャップを超えるバンドギャップを有する半導体である。WBG半導体としては、GaN(窒化ガリウム)やダイアモンドが例示される。むろん、前述の各実施形態においてSiCチップ2に代えて、Si(シリコン)チップが採用されてもよい。
前述の各実施形態では、複数のダミーコンタクト領域73が第1ダミー構造60Aの複数の第1ダミートレンチソース構造61に沿う領域には形成されていない形態について説明した。しかし、複数のダミーコンタクト領域73は、第2ダミー構造60B側の配列パターンと同様の配列パターンで、第1ダミー構造60Aの複数の第1ダミートレンチソース構造61の一部または全てに沿う領域に形成されていてもよい。
前述の各実施形態において、ゲート配線電極131(ゲート開口112)のアライメントマージンが重視されない場合には、複数のゲートコンタクト電極91を有さない構造が採用されてもよい。つまり、ゲート配線電極131がゲート開口112を介してゲート電極34に直接接続されてもよい。この場合、ゲート配線電極131はゲート絶縁膜33および主面絶縁膜90のうちの少なくとも一方に接していてもよい。
前述の各実施形態において、サイドウォール配線100が複数のトレンチゲート構造31に接続された形態が採用されてもよい。この場合、複数の第1トレンチソース構造41、複数の第2トレンチソース構造51、複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63が第1~第4接続面8A~8Dから活性面6の内方に間隔を空けて形成され、複数のトレンチゲート構造31が第1~第4接続面8A~8Dのうちの少なくとも1つ(たとえば第3接続面8Cおよび第4接続面8D)に連通される。また、この場合、ソース配線電極132に代えて、ゲート主面電極121および/またはゲート配線電極131がサイドウォール配線100に電気的に接続されてもよい。
このような構造は、第1ダミー構造60Aおよび第2ダミー構造60Bを有さないSiC半導体装置1にも適用できる。また、このような構造は、複数のトレンチゲート構造31を有する一方で、複数の第1トレンチソース構造41、複数の第2トレンチソース構造51、複数の第1ダミートレンチソース構造61、複数のダミートレンチゲート構造62、および、複数の第2ダミートレンチソース構造63のうちの少なくとも1種を有さない構造にも適用できる。
前述の各実施形態では、第1方向XがSiC単結晶のm軸方向であり、第2方向YがSiC単結晶のa軸方向である例について説明したが、第1方向XがSiC単結晶のa軸方向であり、第2方向YがSiC単結晶のm軸方向であってもよい。つまり、第1側面5Aおよび第2側面5BはSiC単結晶のm面によって形成され、第3側面5Cおよび第4側面5DはSiC単結晶のa面によって形成されてもよい。この場合、オフ方向はSiC単結晶のa軸方向であってもよい。この場合の具体的な構成は、前述の説明および添付図面において、第1方向Xに係るm軸方向をa軸方向に置き換え、第2方向Yに係るa軸方向をm軸方向に置き換えることによって得られる。
前述の各実施形態では、第1導電型がn型、第2導電型がp型の例について説明したが、第1導電型がp型、第2導電型がn型であってもよい。この場合の具体的な構成は、前述の説明および添付図面において、n型領域をp型領域に置き換え、p型領域をn型領域に置き換えることによって得られる。
この明細書および図面から抽出される特徴の例を以下に示す。以下の[A1]~[A22]は、信頼性を向上できる半導体装置を提供する。
[A1]第1面(6)、前記第1面(6)外で厚さ方向に第1深さ(D1)で窪んだ第2面(7)、ならびに、前記第1面(6)および前記第2面(7)を接続する接続面(8A~8D)を含み、前記第1面(6)、前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)によって台地(9)が区画された主面(3)を有する半導体チップ(2)と、前記第1深さ(D1)未満の第2深さ(D2)を有するトレンチゲート構造(31)、および、前記第2深さ(D2)を超える第3深さ(D3)を有し、前記トレンチゲート構造(31)に一方方向(Y)に隣り合うトレンチソース構造(41)を含み、前記第1面(6)の内方部に形成されたトランジスタ構造(30)と、前記第3深さ(D3)をそれぞれ有し、前記一方方向(Y)に隣り合う複数のダミートレンチソース構造(61)を含み、前記第1面(6)の周縁部に形成されたダミー構造(60、60A)と、を含む、半導体装置。
[A2]複数の前記ダミートレンチソース構造(61)は、互いに隣り合うように間隔を空けて連続的に配列されている、A1に記載の半導体装置。
[A3]複数の前記ダミートレンチソース構造(61)は、前記第3深さ(D3)未満の深さを有するトレンチ構造を挟まずに互いに間隔を空けて配列されている、A1またはA2に記載の半導体装置。
[A4]前記トレンチゲート構造(31)には、ゲート電位が付与され、前記トレンチソース構造(41)には、ソース電位が付与され、前記ダミートレンチソース構造(61)には、ソース電位が付与される、A1~A3のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A5]前記トランジスタ構造(30)は、前記一方方向(Y)に間隔を空けて配列された複数の前記トレンチゲート構造(31)、および、前記一方方向(Y)に前記トレンチゲート構造(31)と交互に間隔を空けて配列された複数の前記トレンチソース構造(41)を含む、A1~A4のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A6]複数の前記ダミートレンチソース構造(61)は、前記接続面(8A~8D)から露出している、A1~A5のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A7]前記トレンチソース構造(41)は、前記接続面(8A~8D)から露出している、A1~A6のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A8]前記トレンチゲート構造(31)は、前記接続面(8A~8D)から前記第1面(6)の内方に間隔を空けて形成されている、A1~A7のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A9]前記トランジスタ構造(30)は、前記第3深さ(D3)を有し、前記トレンチゲート構造(31)に前記一方方向(Y)に交差する交差方向(X)に隣り合う第2トレンチソース構造(51)を含む、A8に記載の半導体装置。
[A10]前記第2トレンチソース構造(51)は、前記第1面(6)において前記トレンチゲート構造(31)および前記接続面(8A~8D)の間の領域に形成されている、A9に記載の半導体装置。
[A11]前記第2トレンチソース構造(51)は、前記接続面(8A~8D)から露出している、A9またはA10に記載の半導体装置。
[A12]前記第2深さ(D2)を有するダミートレンチゲート構造(62)、および、前記第3深さ(D3)を有し、前記ダミートレンチゲート構造(62)に前記一方方向(Y)に隣り合う第2ダミートレンチソース構造(63)を含み、前記第1面(6)の周縁部において前記トランジスタ構造(30)および前記ダミー構造(60、60A)の間の領域に形成された第2ダミー構造(60、60B)をさらに含む、A1~A11のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A13]前記ダミートレンチゲート構造(62)には、ソース電位が付与され、前記第2ダミートレンチソース構造(63)には、ソース電位が付与される、A12に記載の半導体装置。
[A14]前記接続面(8A~8D)を被覆するように前記第2面(7)の上に形成されたサイドウォール構造(100)をさらに含む、A1~A13のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A15]前記第1面(6)の上で前記トランジスタ構造(30)および前記ダミー構造(60、60A)を被覆する絶縁膜(110)と、前記絶縁膜(110)の上に形成されたゲート主面電極(121)と、前記ゲート主面電極(121)から前記絶縁膜(110)の上に引き出され、前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチゲート構造(31)に電気的に接続され、前記絶縁膜(110)を挟んで前記トレンチソース構造(41)に対向するゲート配線(131)と、をさらに含む、A1~A14のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A16]前記ゲート主面電極(121)および前記ゲート配線(131)から離間して前記絶縁膜(110)の上に形成され、前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続され、前記絶縁膜(110)を挟んで前記トレンチゲート構造(31)に対向するソース主面電極(122)をさらに含む、A15に記載の半導体装置。
[A17]前記ソース主面電極(122)は、平面視において前記ダミー構造(60、60A)から離間して前記絶縁膜(110)の上に形成されている、A16に記載の半導体装置。
[A18]前記ソース主面電極(122)から前記絶縁膜(110)の上に引き出され、前記ソース主面電極(122)とは異なる位置で前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続されたソース配線(132)をさらに含む、A16またはA17に記載の半導体装置。
[A19]前記ソース配線(132)は、前記絶縁膜(110)を貫通して前記ダミートレンチソース構造(61)に電気的に接続されている、A18に記載の半導体装置。
[A20]前記半導体チップ(2)は、ワイドバンドギャップ半導体チップからなる、A1~A19のいずれか一つに記載の半導体装置。
[A21]第1面(6)、前記第1面(6)外で厚さ方向に第1深さ(D1)で窪んだ第2面(7)、ならびに、前記第1面(6)および前記第2面(7)を接続する接続面(8A~8D)を含み、前記第1面(6)、前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)によって台地(9)が区画された主面(3)を有する半導体チップ(2)と、前記第1深さ(D1)未満の第2深さ(D2)を有するトレンチゲート構造(31)、および、前記第2深さ(D2)を超える第3深さ(D3)を有し、前記トレンチゲート構造(31)に一方方向(Y)に隣り合うトレンチソース構造(41)を含み、前記第1面(6)の内方部に形成されたトランジスタ構造(30)と、前記第2深さ(D2)を有するダミートレンチゲート構造(62)、および、前記第3深さ(D3)を有し、前記ダミートレンチゲート構造(62)に前記一方方向(Y)に隣り合うダミートレンチソース構造(61)を含み、前記第1面(6)の周縁部に形成されたダミー構造(60、60A)と、含む、半導体装置。
[A22]前記半導体チップ(2)は、ワイドバンドギャップ半導体チップからなる、A21に記載の半導体装置。
以下の[B1]~[B22]および[C1]~[C10]は、新規な配線構造を有する半導体装置を提供する。以下の[B1]~[B22]および[C1]~[C10]は、特に、デザインルールに柔軟性が付与された配線構造を有する半導体装置を提供する。
[B1]第1面(6)、前記第1面(6)外で厚さ方向に窪んだ第2面(7)、ならびに、前記第1面(6)および前記第2面(7)を接続する接続面(8A~8D)を含み、前記第1面(6)、前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)によって台地(9)が区画された主面を有する半導体チップ(2)と、前記接続面(8A~8D)から露出するように前記第1面(6)に形成されたトレンチ構造(41)と、前記接続面(8A~8D)を被覆するように前記第2面(7)の上に形成され、前記トレンチ構造(41)に電気的に接続されたサイドウォール配線(100)と、を含む、半導体装置。
[B2]複数の前記トレンチ構造(41)が、前記第1面(6)に間隔を空けて形成され、前記サイドウォール配線(100)は、前記接続面(8A~8D)において複数の前記トレンチ構造(41)に電気的に接続されている、B1に記載の半導体装置。
[B3]前記トレンチ構造(41)は、前記第1面(6)に形成されたトレンチ(42)、前記トレンチ(42)の内壁を被覆する絶縁膜(43)、および、前記絶縁膜(43)を挟んで前記トレンチ(42)に埋設された電極(44)を含み、前記サイドウォール配線(100)は、前記電極(44)に電気的に接続されている、B1またはB2に記載の半導体装置。
[B4]前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)を被覆し、前記絶縁膜(43)に連なる主面絶縁膜(90)をさらに含み、前記サイドウォール配線(100)は、前記主面絶縁膜(90)の上に形成されている、B3に記載の半導体装置。
[B5]前記半導体チップ(2)の内部において前記接続面(8A~8D)に沿う領域に形成されたpn接合部をさらに含み、前記サイドウォール配線(100)は、前記接続面(8A~8D)において前記主面絶縁膜(90)を挟んで前記pn接合部に対向している、B4に記載の半導体装置。
[B6]前記サイドウォール配線(100)は、前記電極(44)と一体的に形成されている、B3~B5のいずれか一つに記載の半導体装置。
[B7]前記トレンチ構造(41)の底壁は、前記第2面(7)に連通している、B1~B6のいずれか一つに記載の半導体装置。
[B8]前記サイドウォール配線(100)は、前記第1面(6)の周縁部を被覆するオーバラップ部(101)を含む、B1~B7のいずれか一つに記載の半導体装置。
[B9]前記トレンチ構造(41)は、平面視において一方方向(X)に延び、前記サイドウォール配線(100)は、平面視において前記一方方向(X)に交差する交差方向(Y)に延びている、B1~B8のいずれか一つに記載の半導体装置。
[B10]前記サイドウォール配線(100)を被覆する上側絶縁膜(110)をさらに含む、B1~B9のいずれか一つに記載の半導体装置。
[B11]前記上側絶縁膜(110)は、前記サイドウォール配線(100)を横切って前記第1面(6)および前記第2面(7)を被覆している、B10に記載の半導体装置。
[B12]前記半導体チップ(2)は、ワイドバンドギャップ半導体チップからなる、B1~B11のいずれか一つに記載の半導体装置。
[B13]第1面(6)、前記第1面(6)外で厚さ方向に窪んだ第2面(7)、ならびに、前記第1面(6)および前記第2面(7)を接続する接続面(8A~8D)を含み、前記第1面(6)、前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)によって台地(9)が区画された主面を有する半導体チップ(2)と、前記接続面(8A~8D)から間隔を空けて前記第1面(6)に形成されたトレンチゲート構造(31)と、前記接続面(8A~8D)から露出するように前記第1面(6)に形成されたトレンチソース構造(41)と、前記接続面(8A~8D)を被覆するように前記第2面(7)の上に形成され、前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続されたサイドウォール配線(100)と、を含む、半導体装置。
[B14]前記トレンチソース構造(41)は、前記トレンチゲート構造(31)よりも深く形成されている、B12に記載の半導体装置。
[B15]複数の前記トレンチゲート構造(31)が、前記第1面(6)に形成され、複数の前記トレンチソース構造(41)が、複数の前記トレンチゲート構造(31)と交互に前記第1面(6)に形成され、前記サイドウォール配線(100)が、複数の前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続されている、B12またはB13に記載の半導体装置。
[B16]前記第1面(6)において前記接続面(8A~8D)および前記トレンチゲート構造(31)の間の領域に形成された中間トレンチソース構造(51)をさらに含む、B12~B14のいずれか一つに記載の半導体装置。
[B17]前記中間トレンチソース構造(51)は、前記接続面(8A~8D)から露出し、前記サイドウォール配線(100)は、前記中間トレンチソース構造(51)および前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続されている、B15に記載の半導体装置。
[B18]前記主面の上で前記トレンチゲート構造(31)、前記トレンチソース構造(41)および前記サイドウォール配線(100)を被覆する上側絶縁膜(110)をさらに含む、B12~B16のいずれか一つに記載の半導体装置。
[B19]前記上側絶縁膜(110)の上に形成されたゲート主面電極(121)と、前記ゲート主面電極(121)から前記上側絶縁膜(110)の上に引き出され、前記上側絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチゲート構造(31)に電気的に接続され、前記上側絶縁膜(110)を挟んで前記トレンチソース構造(41)に対向するゲート配線(131)と、をさらに含む、B17に記載の半導体装置。
[B20]前記上側絶縁膜(110)の上に形成され、前記上側絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続され、前記上側絶縁膜(110)を挟んで前記トレンチゲート構造(31)に対向するソース主面電極(122)と、前記ソース主面電極(122)から前記上側絶縁膜(110)の上に引き出され、前記上側絶縁膜(110)を貫通して前記サイドウォール配線(100)に電気的に接続されたソース配線(132)と、をさらに含む、B17またはB18に記載の半導体装置。
[B21]前記ソース配線(132)は、前記ソース主面電極(122)とは異なる位置で前記上側絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続されている、B19に記載の半導体装置。
[B22]前記半導体チップ(2)は、ワイドバンドギャップ半導体チップからなる、B13~B21のいずれか一つに記載の半導体装置。
[C1]第1面(6)、前記第1面(6)外で厚さ方向に窪んだ第2面(7)、ならびに、前記第1面(6)および前記第2面(7)を接続する接続面(8A~8D)を含み、前記第1面(6)、前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)によって台地(9)が区画された主面を有する半導体チップ(2)と、前記接続面(8A~8D)から露出するように前記第1面(6)に形成されたトレンチゲート構造(31)と、前記接続面(8A~8D)を被覆するように前記第2面(7)の上に形成され、前記トレンチゲート構造(31)に電気的に接続されたサイドウォール配線(100)と、を含む、半導体装置。
[C2]複数の前記トレンチゲート構造(31)が前記第1面(6)に間隔を空けて形成され、前記サイドウォール配線(100)は、前記接続面(8A~8D)において複数の前記トレンチゲート構造(31)に電気的に接続されている、C1に記載の半導体装置。
[C3]前記トレンチゲート構造(31)は、前記第1面(6)に形成されたゲートトレンチ(32)、前記ゲートトレンチ(32)の内壁を被覆する絶縁膜(33)、および、前記絶縁膜(33)を挟んで前記ゲートトレンチ(32)に埋設されたゲート電極(34)を含み、前記サイドウォール配線(100)は、前記ゲート電極(34)に電気的に接続されている、C1またはC2に記載の半導体装置。
[C4]前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)を被覆し、前記絶縁膜(33)に連なる主面絶縁膜(90)をさらに含み、前記サイドウォール配線(100)は、前記主面絶縁膜(90)の上に形成されている、C3に記載の半導体装置。
[C5]前記サイドウォール配線(100)は、前記ゲート電極(34)と一体的に形成されている、C3またはC4に記載の半導体装置。
[C6]前記トレンチゲート構造(31)は、平面視において一方方向(X)に延び、前記サイドウォール配線(100)は、平面視において前記一方方向(X)に交差する交差方向(Y)に延びている、C1~C5のいずれか一つに記載の半導体装置。
[C7]前記サイドウォール配線(100)を被覆する上側絶縁膜(110)と、前記上側絶縁膜(110)の上に配置され、前記ゲート電極(34)に電気的に接続されたゲート主面電極(121)と、をさらに含む、C1~C6のいずれか一つに記載の半導体装置。
[C8]前記第2面(7)は、平面視において前記第1面(6)を取り囲む環状に形成されている、C1~C7のいずれか一つに記載の半導体装置。
[C9]前記半導体チップ(2)は、ワイドバンドギャップ半導体チップからなる、C1~C8のいずれか一つに記載の半導体装置。
[C10]前記半導体チップ(2)は、SiCチップからなる、C1~C9のいずれか一つに記載の半導体装置。
以下の[D1]~[D22]は、信頼性を向上できる半導体装置を提供する。
[D1]主面(3)を有する半導体チップ(2)と、前記主面(3)に形成されたトレンチゲート構造(31)と、前記トレンチゲート構造(31)から一方方向(Y)に離間して前記主面(3)に形成されたトレンチソース構造(41)と、前記主面(3)の上で前記トレンチゲート構造(31)および前記トレンチソース構造(41)を被覆する絶縁膜(110)と、前記絶縁膜(110)の上に形成されたゲート主面電極(121)と、前記一方方向(Y)に前記トレンチゲート構造(31)および前記トレンチソース構造(41)を横切るように前記ゲート主面電極(121)から前記絶縁膜(110)の上に引き出され、前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチゲート構造(31)に電気的に接続され、前記絶縁膜(110)を挟んで前記トレンチソース構造(41)に対向するゲート配線(131)と、を含む、半導体装置。
[D2]前記トレンチソース構造(41)は、前記トレンチゲート構造(31)よりも深く形成されている、D1に記載の半導体装置。
[D3]前記ゲート主面電極(121)および前記ゲート配線(131)から離間して前記絶縁膜(110)の上に形成され、前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続され、前記絶縁膜(110)を挟んで前記トレンチゲート構造(31)に対向するソース主面電極(122)をさらに含む、D1またはD2に記載の半導体装置。
[D4]前記ソース主面電極(122)から前記絶縁膜(110)の上に引き出され、前記ソース主面電極(122)とは異なる位置で前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続されたソース配線(132)をさらに含む、D3に記載の半導体装置。
[D5]前記ソース配線(132)は、平面視において前記トレンチゲート構造(31)から間隔を空けて形成されている、D4に記載の半導体装置。
[D6]前記トレンチゲート構造(31)から前記一方方向(Y)に交差する交差方向(X)に間隔を空けて前記主面(3)に形成された中間トレンチソース構造(51)と、平面視において前記ゲート主面電極(121)および前記ゲート配線(131)から離間して前記絶縁膜(110)の上に形成され、前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続され、前記絶縁膜(110)を挟んで前記トレンチゲート構造(31)に対向するソース主面電極(122)と、をさらに含む、D1またはD2に記載の半導体装置。
[D7]前記ソース主面電極(122)は、平面視において前記中間トレンチソース構造(51)から離間して前記絶縁膜(110)の上に形成されている、D6に記載の半導体装置。
[D8]前記中間トレンチソース構造(51)は、前記交差方向(X)に前記トレンチゲート構造(31)に対向し、前記一方方向(Y)に前記トレンチソース構造(41)に対向している、D6またはD7に記載の半導体装置。
[D9]前記ソース主面電極(122)から前記絶縁膜(110)の上に引き出され、前記絶縁膜(110)を貫通して前記中間トレンチソース構造(51)に電気的に接続されたソース配線(132)をさらに含む、D6~D8のいずれか一つに記載の半導体装置。
[D10]前記ソース配線(132)は、前記ソース主面電極(122)とは異なる位置で前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチソース構造(41)に電気的に接続されている、D9に記載の半導体装置。
[D11]前記ソース配線(132)は、平面視において前記トレンチゲート構造(31)から間隔を空けて形成されている、D9またはD10に記載の半導体装置。
[D12]前記半導体チップ(2)の内部において前記トレンチソース構造(41)に沿う領域に形成されたソース側pn接合部をさらに含み、前記ゲート配線(131)は、平面視において前記ソース側pn接合部に対向している、D1~D11のいずれか一つに記載の半導体装置。
[D13]前記半導体チップ(2)の内部において前記トレンチゲート構造(31)に沿う領域に形成されたゲート側pn接合部をさらに含み、前記ゲート配線(131)は、平面視において前記ゲート側pn接合部に対向している、D1~D12のいずれか一つに記載の半導体装置。
[D14]前記トレンチゲート構造(31)は、前記主面(3)に形成されたゲートトレンチ(32)、前記ゲートトレンチ(32)の内壁を被覆するゲート絶縁膜(33)、および、前記ゲート絶縁膜(33)を挟んで前記ゲートトレンチ(32)に埋設されたゲート電極(34)を含み、前記トレンチソース構造(41)は、前記主面(3)に形成されたソーストレンチ(42)、前記ソーストレンチ(42)の内壁を被覆するソース絶縁膜(43)、および、前記ソース絶縁膜(43)を挟んで前記ソーストレンチ(42)に埋設されたソース電極(44)を含む、D1~D13のいずれか一つに記載の半導体装置。
[D15]前記主面(3)の上で前記ゲート電極(34)を被覆するゲートコンタクト電極(91)をさらに含み、前記絶縁膜(110)は、前記ゲートコンタクト電極(91)を被覆し、前記ゲート配線(131)は、前記絶縁膜(110)を貫通して前記ゲートコンタクト電極(91)に電気的に接続されている、D14に記載の半導体装置。
[D16]前記ゲートコンタクト電極(91)は、前記ゲート電極(34)を部分的に被覆しており、前記ゲート主面電極(121)は、平面視において前記ゲートコンタクト電極(91)から間隔を空けて前記絶縁膜(110)の上に形成されている、D15に記載の半導体装置。
[D17]前記半導体チップ(2)は、ワイドバンドギャップ半導体チップからなる、D1~D16のいずれか一つに記載の半導体装置。
[D18]主面(3)を有する半導体チップ(2)と、前記主面(3)に形成され、平面視において一方方向(X)に延びるトレンチゲート構造(31)と、前記一方方向(X)に前記トレンチゲート構造(31)から間隔を空けて前記主面(3)に形成され、平面視において前記一方方向(X)に延びる中間トレンチソース構造(51)と、前記トレンチゲート構造(31)および前記中間トレンチソース構造(51)を被覆する絶縁膜(110)と、前記絶縁膜(110)の上に形成され、前記絶縁膜(110)を貫通して前記トレンチゲート構造(31)に電気的に接続されたゲート配線(131)と、前記ゲート配線(131)から間隔を空けて前記絶縁膜(110)の上に形成され、前記絶縁膜(110)を貫通して前記中間トレンチソース構造(51)に電気的に接続されたソース配線(132)と、を含む、半導体装置。
[D19]複数の前記トレンチゲート構造(31)が、前記一方方向(X)に交差する交差方向(Y)に間隔を空けて前記主面(3)に配列され、複数の前記中間トレンチソース構造(51)が、前記一方方向(X)に複数の前記トレンチゲート構造(31)と一対一の対応関係で対向するように前記交差方向(Y)に間隔を空けて配列されている、D18に記載の半導体装置。
[D20]前記半導体チップ(2)の内部において前記中間トレンチソース構造(51)に沿う領域に形成されたpn接合部をさらに含み、前記ゲート配線(131)は、平面視において前記pn接合部に対向している、D18またはD19に記載の半導体装置。
[D21]前記半導体チップ(2)の内部において前記トレンチゲート構造(31)に沿う領域に形成されたゲート側pn接合部をさらに含み、前記ゲート配線(131)は、平面視において前記ゲート側pn接合部に対向している、D18~D20のいずれか一つに記載の半導体装置。
[D22]前記半導体チップ(2)は、ワイドバンドギャップ半導体チップからなる、D18~D21のいずれか一つに記載の半導体装置。
以下の[E1]~[E20]は、新規な配線構造を有する半導体装置を提供する。以下の[E1]~[E20]は、特に、デザインルールに柔軟性が付与された配線構造を有する半導体装置を提供する。
[E1]第1面(6)、前記第1面(6)外で厚さ方向に窪んだ第2面(7)、ならびに、前記第1面(6)および前記第2面(7)を接続する接続面(8A~8D)を含み、前記第1面(6)、前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)によって台地(9)が区画された主面を有する半導体チップ(2)と、前記第1面(6)の内方部側において第1深さ(DT1、DD1)で形成された第1トレンチ部(332、335)、および、前記第1面(6)の周縁部側において前記接続面(8A~8D)から露出するように前記第1深さ(DT1、DD1)を超える第2深さ(DT2、DD2)で形成された第2トレンチ部(333、336)を含むトレンチ構造(51、62)と、前記接続面(8A~8D)を被覆するように前記第2面(7)の上に形成され、前記トレンチ構造(51、62)の前記第2トレンチ部(333、336)に電気的に接続されたサイドウォール配線(100)と、を含む、半導体装置。
[E2]前記第1トレンチ部(332、335)は、前記第2面(7)に対して前記第1面(6)側に間隔を空けて形成されている、E1に記載の半導体装置。
[E3]前記トレンチ構造(51、62)は、前記第1トレンチ部(332、335)および前記第2トレンチ部(333、336)の間に第1トレンチ部(332、335)の底壁から前記第2トレンチ部(333、336)の底壁に向かって窪んだトレンチ段部(334、337)を有している、E1またはE2に記載の半導体装置。
[E4]複数の前記トレンチ構造(51、62)が、前記第1面(6)に間隔を空けて形成され、前記サイドウォール配線(100)は、前記接続面(8A~8D)において複数の前記トレンチ構造(51、62)の前記第2トレンチ部(333、336)に電気的に接続されている、E1~E3のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E5]前記トレンチ構造(51、62)は、前記第1面(6)に形成されたトレンチ(32、42)、前記トレンチ(32、42)の内壁を被覆する絶縁膜(33、43)、および、前記絶縁膜(33、43)を挟んで前記トレンチ(32、42)に埋設された電極(34、44)を含み、前記サイドウォール配線(100)は、前記電極(34、44)に電気的に接続されている、E1~E4のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E6]前記第2面(7)および前記接続面(8A~8D)を被覆し、前記絶縁膜(33、43)に連なる主面絶縁膜(90)をさらに含み、前記サイドウォール配線(100)は、前記主面絶縁膜(90)の上に形成されている、E5に記載の半導体装置。
[E7]前記半導体チップ(2)の内部において前記接続面(8A~8D)に沿う領域に形成されたpn接合部をさらに含み、前記サイドウォール配線(100)は、前記接続面(8A~8D)において前記主面絶縁膜(90)を挟んで前記pn接合部に対向している、E6に記載の半導体装置。
[E8]前記サイドウォール配線(100)は、前記電極(34、44)と一体的に形成されている、E5~E7のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E9]前記第2トレンチ部(333、336)は、前記第2面(7)に連通している、E1~E8のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E10]前記サイドウォール配線(100)は、前記第1面(6)の周縁部を被覆するオーバラップ部(101)を含む、E1~E9のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E11]前記オーバラップ部(101)は、平面視において少なくとも前記第2トレンチ部(333、336)に対向している、E10に記載の半導体装置。
[E12]前記トレンチ構造(51、62)は、平面視において一方方向(X)に延び、前記サイドウォール配線(100)は、平面視において前記一方方向(X)に交差する交差方向(Y)に延びている、E1~E11のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E13]前記サイドウォール配線(100)を被覆する上側絶縁膜(110)をさらに含む、E1~E12のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E14]前記上側絶縁膜(110)は、前記サイドウォール配線(100)を横切って前記第1面(6)および前記第2面(7)を被覆している、E13に記載の半導体装置。
[E15]前記上側絶縁膜(110)の上に形成され、前記上側絶縁膜(110)を挟んで前記サイドウォール配線に対向する配線電極(132)をさらに含む、E13またはE14に記載の半導体装置。
[E16]前記配線電極(132)は、平面視において少なくとも前記第2トレンチ部(333、336)に対向している、E15に記載の半導体装置。
[E17]前記配線電極(132)は、前記上側絶縁膜を貫通して前記サイドウォール配線に電気的に接続されている、E15またはE16に記載の半導体装置。
[E18]前記配線電極は、金属材料を含む、E15~E17のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E19]前記サイドウォール配線は、導電性ポリシリコンを含む、E1~E18のいずれか一つに記載の半導体装置。
[E20]前記半導体チップ(2)は、ワイドバンドギャップ半導体チップからなる、E1~E19のいずれか一つに記載の半導体装置。
本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、これらは本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲によって限定される。