本発明に係る空間浄化装置は、貯留する次亜塩素酸水を揚水して遠心破砕することによって、外部から導入される空気に次亜塩素酸を付加する微細化部と、微細化部に導入される空気の温度及び相対湿度を検知する温湿度検知部と、微細化部において遠心破砕する際の回転動作を制御する制御部と、を備える。制御部は、温湿度検知部で検知された温度及び相対湿度に基づいて特定される第一回転数で回転動作を制御する第一制御モードと、第一回転数よりも回転数が多い第二回転数で回転動作を制御する第二制御モードとを有し、第一制御モードにおいて温度が基準温度以下、且つ、相対湿度が基準相対湿度以上である場合に、第一制御モードから第二制御モードに切り替える。
こうした構成によれば、日本の夏期のように微細化部に導入される空気が加湿されにくい温度と相対湿度である場合において、第二制御モードでの運転が実行されるので、導入される空気に含まれる水分と、微細化部において遠心破砕される次亜塩素酸水(次亜塩素酸を含む水分)とが置換されることによって、実質的に少ない加湿量で空気中に放出される次亜塩素酸の量を増加させることができる。つまり、空間浄化装置では、日本の夏期において空気中に放出される浄化成分の量を増加しやすくすることできる。
本発明に係る空間浄化装置では、制御部は、微細化部に導入する空気の温度及び相対湿度を調整する空気調和装置から送信される運転モードに関する情報が冷房運転を示し、第一制御モードにおいて温度が基準温度以下、且つ、相対湿度が基準相対湿度以上である場合に、第一制御モードから第二制御モードに切り替えることが好ましい。これにより、実質的に少ない加湿量で次亜塩素酸の放出量を増やしたい場面以外で、第二制御モードが意図せず実行されることを抑制することができる。具体的には、加湿に伴う次亜塩素酸の放出量を制御したい日本の冬期あるいは中間期等の夏期以外の季節での運転を考慮した場合である。このような季節には、雨天時等で温度が低く高い湿度の外気が屋内空間へ流入し、第二制御モードが実行され、空間浄化装置からの次亜塩素酸の放出が意図せず増加してしまう可能性がある。このような事例を防ぐために、空気調和装置の運転モードが冷房運転であることを判定することで、加湿量を増やさずに空間へ放出する次亜塩素酸の量を増加させたい夏期を確実に判別することができる。したがって、空間浄化装置では、夏期期間中に、空間の湿度を増加させずに空気中に放出される次亜塩素酸の量を確実に増加しやすくすることができる。
また、本発明に係る空間浄化装置では、制御部は、第二制御モードへの切り替え条件を満たす状態が一定時間継続した場合に、第一制御モードから第二制御モードに切り替えることが好ましい。これにより、温湿度検知部が外乱の影響を受けて、微細化部に導入される空気の温度及び相対湿度が一時的に変動し、第二制御モードが意図せず実行されることを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る空間浄化装置40が連動する空間浄化システム18を備えた空調システム20について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る空間浄化装置40が連動する空間浄化システム18を備えた空調システム20の接続概要図である。
空調システム20は、図1に示すように、熱交換気扇4と、複数の居室用ダンパ5(居室用ダンパ5a,5b,5c,5d)と、複数の循環口6(循環口6a,6b,6c,6d)と、複数の居室排気口7(居室排気口7a,7b,7c,7d)と、複数の居室給気口8(居室給気口8a,8b,8c,8d)と、空間浄化システム18と、操作パネル50(空調コントローラに該当)と、制御部60(図3参照)と、を備えて構成される。また、空間浄化システム18は、複数の搬送ファン3(搬送ファン3a,3b)と、空調室温湿度センサ12と、空気調和装置13と、吸込温湿度センサ14と、集塵フィルタ17と、空間浄化装置40と、を備えて構成される。
空調システム20は、建物の一例である一般住宅1内に設置される。一般住宅1は、複数(本実施の形態では4つ)の居室2(居室2a,2b,2c,2d)に加え、居室2と独立した少なくとも1つの空調室18aを有している。ここで一般住宅1(住宅)とは、居住者がプライベートな生活を営む場として提供された住居であり、一般的な構成として居室2にはリビング、ダイニング、寝室、個室及び子供部屋等が含まれる。また、空調システム20が提供する居室2にトイレ、浴室、洗面所又は脱衣所等を含んでもよい。
居室2aには、循環口6a、居室排気口7a、居室給気口8a、及び操作パネル50が設置されている。また、居室2bには、循環口6b、居室排気口7b、及び居室給気口8bが設置されている。また、居室2cには、循環口6c、居室排気口7c、及び居室給気口8cが設置されている。また、居室2dには、循環口6d、居室排気口7d、及び居室給気口8dが設置されている。
空調室18aには、その空間内に空間浄化システム18が設置されている。空間浄化システム18は、搬送ファン3(搬送ファン3a、3b)、居室用ダンパ5(居室用ダンパ5a,5b,5c,5d)、空調室温湿度センサ12、空気調和装置13、吸込温湿度センサ14、空間浄化装置40、及び集塵フィルタ17を有して構成される。より詳細には、空間浄化システム18は、空調室18a内を流れる空気の流通経路の上流側から、空調室温湿度センサ12、空気調和装置13、集塵フィルタ17、吸込温湿度センサ14、空間浄化装置40、搬送ファン3、居室用ダンパ5の順にそれぞれ配置されている。
空調室18aは、空間浄化システム18を構成する空調室温湿度センサ12、空気調和装置13、集塵フィルタ17、吸込温湿度センサ14、空間浄化装置40、及び搬送ファン3などが配置でき、各居室2に供給する空気をコントロールできる一定の広さを備えた空間を意味するが、居住空間を意図するものではなく、基本的に居住者が滞在する部屋を意味するものではない。
空調室18aには、外部から内部に空気が導入される。そして、空調室18aでは、各居室2から循環口6を通って搬送された空気(屋内の空気)と、熱交換気扇4により取り込まれて熱交換された外気(屋外の空気)とが混合される。空調室18aの空気は、空調室18a内に設けられた空間浄化システム18(空気調和装置13、空間浄化装置40)によって、温度調整と、湿度調整を伴う空気浄化成分(次亜塩素酸)の付加とがそれぞれ制御され、各居室2に搬送すべき空気が生成される。空間浄化システム18で処理された空気は、搬送ファン3により、給気流10として各居室2に搬送される。
各居室2の空気は、循環流9に示すように循環口6により空調室18aへ搬送される他、吸気流11に示すように居室排気口7により熱交換気扇4を通して熱交換された後、屋外へ排出される。空調システム20は、熱交換気扇4によって各居室2から内気(屋内の空気)を排出しつつ、屋内に外気(屋外の空気)を取り込むことで、第1種換気方式の換気が行われる。熱交換気扇4の換気風量は、複数段階で設定可能に構成されており、その換気風量は、法令で定められた必要換気量を満たすように設定される。
熱交換気扇4は、内部に給気ファン(図示せず)及び排気ファン(図示せず)を有して構成され、各ファンを動作させることによって、内気(屋内の空気)と外気(屋外の空気)との間で熱交換しながら換気する。この際、熱交換気扇4は、熱交換した外気を空調室18a(空間浄化システム18)に搬送する。
搬送ファン3は、空調室18aの壁面(底面側の壁面)に設けられている。そして、空間浄化システム18で処理された空気は、搬送ファン3によって搬送ダクトを介して居室給気口8から居室2に搬送される。より詳細には、空間浄化システム18で処理された空気は、搬送ファン3aによって一般住宅1の一階に位置する居室2a及び居室2bにそれぞれ搬送されるとともに、搬送ファン3bによって一般住宅1の二階に位置する居室2c及び居室2dにそれぞれ搬送される。なお、各居室2の居室給気口8に接続される搬送ダクトは、それぞれ独立して設けられる。
各居室2(居室2a~2d)の空気の一部は、それぞれ対応する循環口6(循環口6a~6d)によって、循環ダクトを介して空調室18aに搬送される。なお、空調室18aと各居室2とを接続する循環ダクトは、それぞれ独立して設けられてもよいが、循環ダクトの一部である複数の支流ダクトを途中より合流させて1つの循環ダクトに統合した後、空調室18aに接続するようにしてもよい。
居室用ダンパ5は、搬送ファン3から各居室2に空気を搬送する際、居室用ダンパ5の開度を調整することによって各居室2への送風量を調節する。より詳細には、居室用ダンパ5a,5bは、一階に位置する居室2a及び居室2bへの送風量をそれぞれ調整する。また、居室用ダンパ5c,5dは、二階に位置する居室2c及び居室2dへの送風量をそれぞれ調整する。
各居室循環口6(循環口6a~6d)は、上述の通り、各居室2(居室2a~2d)から空調室18aに屋内の空気を搬送するための開口である。
各居室排気口7(居室排気口7a~7d)は、上述の通り、各居室2(居室2a~2d)から熱交換気扇4に屋内の空気を搬送するための開口である。
各居室給気口8(居室給気口8a~8d)は、上述の通り、空調室18aから各居室2(居室2a~2d)に空調室18a内の空気を搬送するための開口である。
空調室温湿度センサ12は、空間浄化システム18の上流側に設置され、居室2(居室2a~2d)から吸い込まれ、空調室18a(空間浄化システム18)に流入する空気の温度及び湿度(相対湿度)をそれぞれ居室温度及び居室湿度として取得して制御部60に送信する。
空気調和装置13は、空調機(エアーコンディショナ)に該当するものであり、空間浄化システム18の空調を制御する。空気調和装置13は、空調室18aの空気の温度が設定温度(空調室目標温度)となるように、空調室18aの空気を冷却又は加熱する。ここで、設定温度には、ユーザによって設定された目標温度(居室目標温度)と、空調室温湿度センサ12で検出された居室温度との温度差から必要熱量を算出して、その結果に基づいた温度に設定される。本実施の形態では、設定温度には、各居室2の空気の温度を、目標温度にまでより早く温調するために、少なくとも目標温度よりも高い温度に設定される。
集塵フィルタ17は、空調室18a内に導入される空気中に浮遊する粒子を捕集する集塵フィルタである。集塵フィルタ17は、循環口6を通して空調室18a内に搬送された空気中に含まれる粒子を捕集することで、搬送ファン3によって屋内に供給する空気を清浄な空気にする。ここでは、集塵フィルタ17は、空気調和装置13と空間浄化装置40との間の領域において空気の流路を塞ぐように設置されている。
吸込温湿度センサ14は、空間浄化システム18において空気調和装置13が温調した空気の温度及び湿度(相対湿度)を取得して制御部60に送信するセンサである。より詳細には、吸込温湿度センサ14は、空間浄化システム18における集塵フィルタ17の下流側に設置され、空間浄化装置40に吸い込まれる空気の温度及び湿度を取得して制御部60に送信する。なお、吸込温湿度センサ14は、請求項の「温湿度検知部」に相当する。
空間浄化装置40は、空調室18a内の空気調和装置13(及び集塵フィルタ17)の下流側に位置しており、各居室2の空気の湿度(居室湿度)が、ユーザによって設定された目標湿度(居室目標湿度)よりも低い場合に、その湿度が目標湿度となるように、空調室18aの空気を加湿する。また、ここで扱う湿度は、それぞれ相対湿度で示されるが、所定の変換処理にて絶対湿度として扱ってもよい。この場合、居室2の湿度を含めて空調システム20での取り扱い全体を絶対湿度として取り扱うのが好ましい。また、空間浄化装置40の詳細は後述する。
操作パネル50は、空調システム20(空間浄化システム18)に関するユーザ入力情報(例えば、風量、目標温度、目標湿度、次亜塩素酸の添加の有無、次亜塩素酸の目標供給量レベル、熱交換気扇4の熱交換レベル、等)を入力する端末であり、無線または有線により制御部60と通信可能に接続されている。
制御部60は、空調システム20全体を制御するコントローラである。制御部60は、熱交換気扇4、搬送ファン3、居室用ダンパ5、空調室温湿度センサ12、空気調和装置13、吸込温湿度センサ14、空間浄化装置40、及び操作パネル50のそれぞれと、無線通信により通信可能に接続されている。
また、制御部60は、空調室温湿度センサ12により取得された温湿度(居室2の居室温度及び居室湿度)と、居室2に設定された設定温湿度(居室設定温度及び居室設定湿度)と、吸込温湿度センサ14より取得された空調室18aの空気の温湿度(空間浄化装置40に吸い込まれる空気の温度及び湿度)等とに応じて、空気調和装置13、空間浄化装置40、搬送ファン3の風量、及び居室用ダンパ5の開度を制御する。なお、搬送ファン3の風量は、ファンごとに個別に制御してもよい。
これにより、空間浄化システム18にて空調された空気は、各搬送ファン3及び各居室用ダンパ5に設定された風量で各居室2に搬送される。よって、各居室2の居室温度及び居室湿度が、居室目標温度及び居室目標湿度となるように制御される。
次に、図2を参照して、空間浄化装置40の構成の概略を説明する。図2は、空間浄化装置40構成を示す概略図である。なお、図2では、空間浄化装置40の構成を機能ブロックで示しているが、実際には、空間浄化装置40は、一つの筐体内に収容され、その筐体に配管等が接続された構成となっている。
空間浄化装置40は、空調室18a内の空気調和装置13の下流側に位置しており、空調室18a内の空気を遠心水破砕によって加湿しつつ、空気浄化成分として次亜塩素酸を付加するための装置である。
具体的には、空間浄化装置40は、微細化部41と、次亜塩素酸水生成部30と、次亜塩素酸水供給部38と、水供給部48と、を備えて構成される。また、微細化部41は、混合槽42と、遠心破砕ユニット43と、水位センサ44と、浄化風路49と、を備えて構成される。
微細化部41は、浄化風路49を流通する空気を加湿するためのユニットである。微細化部41は、加湿の際に、流通する空気に対して微細化された水とともに空気浄化成分として次亜塩素酸を含ませる。微細化部41は、液体微細化室あるいは空気浄化部とも呼べる。より詳細には、微細化部41は、混合槽42内に貯留する混合水(次亜塩素酸水生成部30からの次亜塩素酸水と、水供給部48からの水とを混合して希釈した次亜塩素酸水)を遠心破砕により微細化して、浄化風路49を流通する空気中に含ませる。
混合槽42は、微細化部41において次亜塩素酸水を貯留する槽であり、貯水部とも言える。混合槽42では、後述する次亜塩素酸水供給部38から供給される所定濃度の次亜塩素酸水と、後述する水供給部48から供給される水とを槽内で混合し、希釈された次亜塩素酸水からなる混合水として貯留する。
遠心破砕ユニット43は、加湿モータ(図示せず)を用いて揚水管43aを回転させ、混合槽42内に貯留されている混合水(次亜塩素酸水)を遠心力で吸い上げて周囲(遠心方向)に飛散・衝突・破砕させ、浄化風路49を通過する空気に水分とともに次亜塩素酸を含ませる遠心破砕式の構成をとる。
遠心破砕ユニット43は、制御部60からの出力信号に応じて加湿モータの回転数を変化させ、加湿能力(加湿量)を調整する。より詳細には、制御部60は、操作パネル50で入力されたユーザの温湿度設定と、吸込温湿度センサ14による空間浄化装置40の吸込口の温湿度計測値とに基づいて、加湿モータの回転数を制御し、加湿量を調節する。なお、加湿量は、浄化風路49を流通する空気に対して次亜塩素酸を付加する付加量ともいえる。
水位センサ44は、混合槽42内に貯留される混合水の水位を検知して制御部60に出力する。より詳細には、水位センサ44は、混合槽42内に貯留される混合水の満水状態の水位を検知する水位センサ44aと、満水状態から規定量減少した状態の混合水の水位を検知する水位センサ44bとを有する。
ここで、規定量は、次亜塩素酸水生成部30の電解槽33において、1回の電気分解で生成可能な次亜塩素酸水の水量に設定される。
浄化風路49は、微細化部41を通過する空気に対して、水分とともに次亜塩素酸を含ませるための風路である。浄化風路49を通る空気の吸気口及び吹出口(図示せず)は、微細化部41の壁面もしくは天面に設けられる。浄化風路49は、空調室18a内と連通している。
微細化部41は、以上のような部材によって構成される。そして、微細化部41では、空調室18aから集塵フィルタ17を通過して内部に吸気した空気を、遠心破砕ユニット43での回転動作により、水分とともに次亜塩素酸を付加して空調室18aに再び吹き戻す。
次に、次亜塩素酸水生成部30について説明する。
次亜塩素酸水生成部30は、塩水タンク31と、塩水搬送ポンプ32と、電解槽33と、電極34と、電解槽供給弁35と、を備えて構成される。
塩水タンク31は、塩水(塩化ナトリウム水溶液)を貯めており、制御部60からの出力信号に応じて、塩水搬送ポンプ32を介して電解槽33に塩水を供給する。電解槽33は、塩水タンク31から供給された電気分解対象である塩水を貯める。また、電解槽33には、制御部60からの出力信号に応じて、後述する給水管47から電解槽供給弁35を介して水道水が供給され、供給された水道水と塩水とが混合され、予め定められた濃度の塩水が貯められる。電極34は、電解槽33内に配置され、制御部60からの出力信号に応じて通電により塩水の電気分解を行い、予め定められた濃度の次亜塩素酸水を生成する。
つまり、次亜塩素酸水生成部30は、電解槽33において、電極34を構成する一対の電極間で、電解質として塩水を電気分解することで次亜塩素酸水を生成する。次亜塩素酸水生成部30には、一般的な装置が使用されるので、詳細な説明は省略する。ここで、電解質は、次亜塩素酸水を生成可能な電解質であり、少量でも塩化物イオンを含んで入れば特に制限はなく、例えば、溶質として塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等を溶解した水溶液が挙げられる。また、塩酸でも問題ない。本実施の形態では、電解質として、水に対して塩化ナトリウムを加えた塩化物水溶液(塩水)を使用している。
次に、次亜塩素酸水供給部38について説明する。
次亜塩素酸水供給部38は、制御部60からの出力信号に応じて、次亜塩素酸水生成部30の電解槽33から微細化部41の混合槽42に次亜塩素酸水を供給する。具体的には、次亜塩素酸水供給部38は、次亜塩素酸水搬送ポンプ36と送水管37とを有して構成される。次亜塩素酸水搬送ポンプ36は、制御部60からの出力信号に応じて、電解槽33に貯留される次亜塩素酸水を送水管37に送り出す。送水管37は、次亜塩素酸水搬送ポンプ36と混合槽42との間に接続され、電解槽33からの次亜塩素酸水を混合槽42に向けて送水する。
ここで、次亜塩素酸水供給部38では、次亜塩素酸水生成部30(電解槽33)で生成して貯留される次亜塩素酸水の濃度を担保するため、電解槽33から混合槽42に次亜塩素酸水を供給する際、電解槽33で生成された次亜塩素酸水の全量を供給する。そのため、次亜塩素酸水を供給した後は、電解槽33は空の状態であり、次亜塩素酸水が電解槽33内に残留した状態から次亜塩素酸水を作成し始めることはない。
次に、水供給部48について説明する。
水供給部48は、制御部60からの出力信号に応じて、次亜塩素酸水生成部30の電解槽33に水(水道水)を供給するとともに、微細化部41の混合槽42に水(水道水)を供給する。具体的には、水供給部48は、電解槽供給弁35と、混合槽供給弁45と、給水管47と、を有して構成される。電解槽供給弁35は、制御部60からの出力信号に応じて、次亜塩素酸水生成部30の外部の給水管47からストレーナ46を介して供給される水を電解槽33に流すか否かを制御する。混合槽供給弁45は、制御部60からの出力信号に応じて、微細化部41の外部の給水管47からストレーナ46を介して供給される水を混合槽42に流すか否かを制御する。給水管47は、電解槽供給弁35を介して電解槽33と接続されるとともに、混合槽供給弁45を介して混合槽42とも接続され、水を電解槽33または混合槽42に向けて送水する。
また、空間浄化装置40には、ドレンパン(図示せず)を設けてもよい。ドレンパンは、微細化部41、次亜塩素酸水生成部30、次亜塩素酸水供給部38、及び水供給部48の下方領域全体に配置され、これらから落下する水または次亜塩素酸水を受ける部材である。この際、ドレンパンに加えて、ドレンパン内の水位が所定値に達した場合に、ドレンパン内の水または次亜塩素酸水を排水ドレンに流して排水する排水ポンプを設けておくことが好ましい。
空間浄化装置40は、以上のような部材によって構成される。そして、空間浄化装置40では、水供給部48から供給された水と、次亜塩素酸水生成部30から供給された次亜塩素酸水とが混合される。このように混合された次亜塩素酸水と水との混合水も次亜塩素酸水と呼べる。空間浄化装置40は、混合槽42に貯留する混合水を遠心破砕することによって、微細化された混合水(次亜塩素酸水)を噴霧する。噴霧された混合水(次亜塩素酸水)は、液体成分が蒸発した状態で空調室18aへ放出される。
なお、空間浄化装置40は、ユーザの設定に応じて、空気浄化成分である次亜塩素酸を付加しない場合には、微細化部41において遠心破砕する混合水を水のみとし、居室2の湿度を増加させるための加湿装置として作動させてもよい。
次に、図3を参照して、制御部60について説明する。
制御部60は、空間浄化装置40の処理動作として、次亜塩素酸水生成部30(電解槽33)における電気分解処理に関する動作、次亜塩素酸水供給部38による微細化部41への次亜塩素酸水の供給処理に関する動作(第一供給動作)、水供給部48による微細化部41への水の供給処理に関する動作(第二供給動作)、及び微細化部41における加湿浄化処理に関する動作をそれぞれ制御する。なお、制御部60は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムがコントローラとして機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているとしたが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
具体的には、制御部60は、図3に示すように、入力部63と、処理部64と、出力部65と、計時部61と、記憶部62と、を備える。
<次亜塩素酸水生成部における電気分解処理に関する動作>
制御部60は、次亜塩素酸水生成部30(電解槽33)における電気分解処理に関する動作として、以下の処理を実行させる。
制御部60は、電解槽33の電気分解処理のトリガーとして、次亜塩素酸水供給部38(次亜塩素酸水搬送ポンプ36)の動作停止に関する情報(動作停止情報)及び計時部61からの時間に関する情報(時刻情報)を受け付け、処理部64へ出力する。
処理部64は、次亜塩素酸水供給部38からの動作停止情報と、計時部61からの時刻情報と、記憶部62からの設定情報とに基づいて制御情報を特定し、出力部65に出力する。ここで、設定情報には、次亜塩素酸水生成の開始時刻または終了時刻に関する情報、電解槽33に導入する水道水の供給量に関する情報、塩水搬送ポンプ32における塩水の投入量に関する情報、電極34における電気分解条件(時間、電流値、電圧など)に関する情報、水供給部48における電解槽供給弁35のオン/オフ動作に関する情報、及び次亜塩素酸水搬送ポンプ36のオン/オフ動作に関する情報が含まれる。
ここで、電極34における電気分解条件は、電解槽33内の水道水の水量、塩水濃度、電気分解時間、及び電極34の劣化度合いから決定でき、アルゴリズムを作成して設定され、記憶部62に記憶される。
そして、出力部65は、受け付けた制御情報に基づいて、各機器(塩水搬送ポンプ32、電極34、電解槽供給弁35、次亜塩素酸水搬送ポンプ36)に信号(制御信号)を出力する。
より詳細には、まず、塩水搬送ポンプ32は、出力部65からの信号に基づいて停止した状態を維持し、次亜塩素酸水搬送ポンプ36は、出力部65からの信号に基づいて停止した状態を維持する。
そして、電解槽供給弁35は、出力部65からの信号に基づいて開放される。これにより、電解槽33には、給水管47からの水道水の供給が開始される。その後、電解槽供給弁35は、水位センサ44aからの水位情報(満水)を受けた出力部65からの信号に基づいて閉止される。これにより、電解槽33は、水道水が設定された供給量にて給水された状態となる。
次に、塩水搬送ポンプ32は、出力部65からの信号に基づいて動作を開始し、所定量の塩水を電解槽33へ搬送して停止する。これにより、水道水に塩水の塩化物イオンが溶解し、電解槽33は、所定量の塩化物イオンを含む水溶液(塩化物水溶液)が生成された状態となる。
そして、電極34は、出力部65からの信号に基づいて、塩化物水溶液の電気分解を開始し、設定された条件の次亜塩素酸水を生成して停止する。電極34により生成される次亜塩素酸水は、例えば、次亜塩素酸濃度が100ppm~150ppm(例えば、120ppm)であり、pHが7~8.5(例えば、8.0)の状態となる。
以上のようにして、制御部60は、次亜塩素酸水生成部30の電解槽33において電気分解処理を実行し、予め定められた濃度と量の次亜塩素酸水が生成される。
<微細化部への次亜塩素酸水の供給処理に関する動作>
制御部60は、微細化部41への次亜塩素酸水の供給処理に関する動作(第一供給動作)として、以下の処理を実行させる。なお、以下では、第一供給動作によって、微細化部41へ供給する次亜塩素酸水のことを「次亜塩素酸水原液」ともいう。
制御部60は、微細化部41への次亜塩素酸水の供給処理のトリガーとして、混合水が規定量減少した状態に至るまでに要する減少時間に関する情報に基づいて、次亜塩素酸水生成部30(次亜塩素酸水供給部36)に次亜塩素酸水供給要求を出力する。
具体的には、処理部64は、減少時間に関する情報と、記憶部62から設定情報とに基づいて制御情報を特定し、出力部65に出力する。ここで、設定情報には、次亜塩素酸水の供給タイミングに関する情報、次亜塩素酸水搬送ポンプ36のオン/オフ動作に関する情報が含まれる。
そして、出力部65は、受け付けた制御情報に基づいて、次亜塩素酸水供給部38の次亜塩素酸水搬送ポンプ36に信号(制御信号)を出力する。
次亜塩素酸水搬送ポンプ36は、出力部65からの信号に基づいて作動する。これにより、次亜塩素酸水生成部30では、電解槽33から微細化部41(混合槽42)への次亜塩素酸水原液の供給が開始される。なお、電解槽33に貯留される次亜塩素酸水の濃度を担保するため、次亜塩素酸水生成部30から混合槽42に次亜塩素酸水原液が供給される際、電解槽33で生成された次亜塩素酸水原液は全量供給される。
その後、次亜塩素酸水搬送ポンプ36は、計時部61からの時間に関する情報(全量を供給するための所要時間)を受けた出力部65からの信号に基づいて停止する。これにより、次亜塩素酸水供給部38は、電解槽33から微細化部41(混合槽42)に対して次亜塩素酸水原液を設定された供給量にて供給する。
以上のようにして、制御部60は、第一供給動作として、次亜塩素酸水供給部38によって次亜塩素酸水生成部30(電解槽33)から微細化部41への次亜塩素酸水原液の供給処理を実行させる。
<微細化部への水の供給処理に関する動作>
制御部60は、微細化部41への水の供給処理に関する動作(第二供給動作)として、以下の処理を実行させる。
制御部60は、微細化部41への水の供給処理のトリガーとして、混合水が規定量減少した状態に至るまでに要する減少時間に関する情報に基づいて、水供給部48に水供給要求を出力する。
具体的には、処理部64は、減少時間に関する情報と、記憶部62から設定情報とに基づいて制御情報を特定し、出力部65に出力する。ここで、設定情報には、水の供給タイミングに関する情報、混合槽供給弁45のオン/オフ動作に関する情報が含まれる。
そして、出力部65は、受け付けた制御情報に基づいて、混合槽供給弁45に信号(制御信号)を出力する。
混合槽供給弁45は、出力部65からの信号に基づいて作動する。これにより、水供給部48では、給水管47を介して外部の給水管から微細化部41(混合槽42)への水の供給が開始される。
その後、混合槽供給弁45は、微細化部41の水位センサ44aからの水位情報(満水信号)を受け付けた出力部65からの信号に基づいて停止する。これにより、水供給部48は、給水管47から微細化部41(混合槽42)に対して水が設定された量になるまで供給する。
以上のようにして、制御部60は、第二供給動作として、水供給部48によって給水管47から微細化部41への水の供給処理を実行させる。
<微細化部における加湿浄化処理に関する動作>
次に、制御部60が行う、微細化部41における加湿浄化処理に関する動作について説明する。
入力部63は、操作パネル50からのユーザ入力情報と、空調室温湿度センサ12からの居室2の空気の温湿度情報(温度及び相対湿度に関する情報)と、吸込温湿度センサ14からの空調室18aの空気の温湿度情報(温度及び相対湿度に関する情報)と、水位センサ44からの混合槽42内の次亜塩素酸水(混合水)の水位情報とを受け付ける。入力部63は、受け付けた各情報を処理部64に出力する。
計時部61は、現在時刻に関する時刻情報を処理部64に出力する。
記憶部62は、入力部63が受け付けたユーザ入力情報と、微細化部41へ流入する空気の温度と相対湿度に対する遠心破砕ユニットにおける回転数情報(第一制御モードにおける第一回転数、及び、第二制御モードにおける第二回転数に関する情報等)を記憶する。記憶部62は、処理部64からの要求に応じて、記憶した各種情報を処理部64に出力する。
第一制御モードは、吸込温湿度センサ14で検知された温度及び相対湿度に基づいて特定される第一回転数で回転動作を制御するモードである。第一回転数は、例えば、600rpm~4000rpmの範囲の回転数に設定される。本実施の形態では、微細化部41は、揚水管43aの回転動作によって混合槽42に貯留する次亜塩素酸水の止水状態と排水状態とが制御される。このため、加湿不要との判定となった場合でも、第一回転数は、微細化部41の止水状態を保持するための最低回転数(止水回転数)以上に設定する必要があり、本実施の形態では、600rpmに設定されている。
第二制御モードは、吸込温湿度センサ14で検知された温度が基準温度以下、且つ、相対湿度が基準相対湿度以上である場合に、第一制御モードにおいて設定される第一回転数よりも回転数が多い第二回転数で回転動作を制御するモードである。第二回転数は、例えば、2000rpm~2500rpmの範囲の回転数に設定される。ここで、基準温度は、例えば19℃に設定され、基準相対湿度は、例えば90%RHに設定される。なお、導入される空気の温度が基準温度以下、且つ、相対湿度が基準相対湿度以上である場合には、導入される空気に対して加湿不要との判定となるため、第一制御モードでは、第一回転数が最低回転数(600rpm)に設定されている。
処理部64は、入力部63からの各種情報(ユーザ入力情報、温湿度情報、温度情報、相対湿度情報)と、計時部61からの時刻情報と、記憶部62からの各種情報(回転数情報)とを受け付ける。処理部64は、受け付けた各種情報を用いて、加湿浄化運転動作に関する制御情報を特定する。
具体的には、処理部64は、計時部61からの時刻情報によって一定時間ごとに、記憶部62に記憶された目標湿度と、空調室温湿度センサ12からの居室2の空気の温湿度情報(または吸込温湿度センサ14からの空調室18aの空気の温湿度情報)との間の湿度差に基づいて、居室2に必要とされる加湿要求量(または空気浄化成分の付加要求量)を特定する。そして、処理部64は、特定した加湿要求量(または空気浄化成分の付加要求量)と、記憶部62に記憶された回転数情報とに基づいて加湿浄化運転動作に関する制御情報(加湿制御情報)を特定する。そして、処理部64は、特定した制御情報に関する信号を出力部65に出力する。また、処理部64は、次亜塩素酸水の供給に関する動作(第一供給動作)と、水の供給に関する動作(第二供給動作)を特定する。そして、処理部64は、特定した制御情報に関する信号を出力部65に出力する。なお、供給制御情報には、次亜塩素酸水供給要求の信号及び水供給要求の信号が含まれる。
そして、出力部65は、受け付けた各信号を、微細化部41、次亜塩素酸水供給部38、及び水供給部48にそれぞれ出力する。
次亜塩素酸水供給部38は、出力部65からの信号(供給制御情報に含まれる次亜塩素酸水供給要求の信号)を受け付け、受け付けた信号に基づいて、上述した微細化部41の混合槽42への次亜塩素酸水の供給処理に関する動作(第一供給動作)を所定の供給タイミングで実行する。また、水供給部48は、出力部65からの信号(供給制御情報に含まれる水供給要求の信号)を受け付け、受け付けた信号に基づいて、上述した微細化部41の混合槽42への水の供給処理に関する動作(第二供給動作)を所定の供給タイミングで実行する。
そして、微細化部41は、出力部65からの信号を受け付け、受け付けた信号に基づいて遠心破砕ユニット43の回転動作の制御を実行する。より詳細には、微細化部41は、第一制御モードにおいて設定される第一回転数での回転動作または第二制御モードにおいて設定される第二回転数での回転動作によって、内部(浄化風路49)を流通する空気への加湿浄化処理を実行する。その後、微細化部41は、加湿浄化処理が進行し、混合水が満水状態の水量から規定量減少した場合(水位センサ44bからの水位情報を取得した場合)に、減少した規定量を補充する第一供給動作または第二供給動作を実行させる。
次に、微細化部41の加湿浄化動作における回転数制御(第一制御モード、第二制御モード)について説明する。
上述した通り、日本の夏場(特に梅雨時期)では、居室2の空気の相対湿度が高いため、加湿量を増加させることができず、所定量の空気浄化成分(次亜塩素酸)を放出することが難しい。そこで、我々は、次亜塩素酸水から空気中に次亜塩素酸を移行させるために、以下の3つのパラメータに着目した。1つ目のパラメータは、次亜塩素酸水の加湿量である。つまり、流通する空気が次亜塩素酸を含む水滴によって加湿されると、水滴に含まれる次亜塩素酸は、気化に伴って気体状次亜塩素酸に移行する。これにより、流通する空気は、加湿されつつ、気化した次亜塩素酸が付与される。2つ目のパラメータは、次亜塩素酸水と空気との間の気液接触面積である。つまり、流通する空気よりも次亜塩素酸水の次亜塩素酸濃度が高いと、空気と次亜塩素酸水との間の次亜塩素酸の濃度勾配差が大きくなるため、空気と次亜塩素酸水の気液接触面から次亜塩素酸濃度が高い方から低い方に次亜塩素酸が移行し、気体状次亜塩素酸となる。これにより、流通する空気は、加湿されずに、気体状次亜塩素酸が付与される。3つ目のパラメータは、空気中に含まれる水分と次亜塩素酸水の置換である。つまり、流通する空気に含まれる水分と、遠心破砕される次亜塩素酸水(次亜塩素酸を含む水分)とが置換されると、流通する空気は、実質的に加湿されずに、次亜塩素酸が付与される。
本実施の形態では、日本の夏場(夏期)において気体状次亜塩素酸の発生量を高くするために、温湿度情報に基づいて特定される第一回転数よりも回転数が多い第二回転数によって微細化部41における回転動作を実行するように制御している。つまり、微細化部41において遠心破砕ユニット43内の揚水管43aの回転数を上昇させることで、遠心破砕される次亜塩素酸水の量を増加させ、次亜塩素酸水と空気の気液接触量あるいは次亜塩素酸水と空気中の水分との置換量を増やして、流通する空気への次亜塩素酸の付与量を増加させている。
次に、図4を参照して、加湿浄化運転時の次亜塩素酸付加量について説明する。ここで、図4の(a)は、微細化部41の吸込空気に対する回転数と次亜塩素酸付加量との関係を示す図である。図4の(b)は、微細化部41の吸込空気に対する回転数と加湿量との関係を示す図である。図4の(c)は、吸込空気の温湿度条件、回転数、次亜塩素酸付加量、及び加湿量をそれぞれとりまとめた図である。
ここで、図4では、吸込空気として、温度が高く湿度が低い空気(例えば25℃50%)を高温低湿の空気と、温度が低く湿度が高い空気(例えば15℃95%)を低温高湿の空気の2つを設定している。また、第一回転数に相当する回転数を回転数R1とし、第二回転数に相当する回転数を回転数R2としている。また、次亜塩素酸付加量は、微細化部41を流通し、吸込空気に付加された次亜塩素酸の量に相当する。加湿量は、微細化部41を流通し、吸込空気に対して加湿された水分量に相当する。
まず、図4の(a)を参照して、吸込空気に対する回転数(rpm)と次亜塩素酸付加量(mg)の関係性について説明する。図4の(a)に示すように、吸込空気が低温高湿であって、回転数R1で加湿浄化運転をしている場合、次亜塩素酸付加量は付加量A1であり、回転数R2で加湿浄化運転をしている場合、次亜塩素酸付加量は付加量A2である。一方で、吸込空気が高温低湿であって、回転数R1で加湿浄化運転をしている場合、次亜塩素酸付加量は付加量A3であり、回転数R2で加湿浄化運転をしている場合、次亜塩素酸付加量は付加量A4である。このように、次亜塩素酸付加量は、次亜塩素酸を付加する対象の空気(吸込空気)の温度と湿度、並びに、回転数に依存して変化する。しかしながら、次亜塩素酸付加量の関係性は、付加量A4>付加量A3≒付加量A2>付加量A1であり、高温低湿時の次亜塩素酸付加量の差分(付加量A4-付加量A3)と低温高湿時の次亜塩素酸付加量の差分(付加量A2-付加量A1)との間には大きな差は生じていない。つまり、同じ回転数であれば、吸込空気が低温高湿の場合よりも高温低湿の場合の方が次亜塩素酸付加量は大幅に多くなるものの、回転数の増加に伴う次亜塩素酸付加量の増加量は回転数によらず同程度である。
次に、図4の(b)を参照して、吸込空気に対する回転数(rpm)と加湿量(g/h)の関係性について説明する。図4の(b)に示すように、吸込空気が低温高湿であって、回転数R1で加湿浄化運転をしている場合、加湿量は加湿量X1であり、回転数R2で加湿運転をしている場合、加湿量は加湿量X2である。一方で、吸込空気が高温低湿であって、回転数R1で加湿浄化運転をしている場合、加湿量は加湿量X3であり、回転数R2で加湿浄化運転をしている場合、加湿量は加湿量X4である。ここで、加湿量の関係性は、加湿量X4>加湿量X3>加湿量X2>加湿量X1であり、高温低湿時の加湿量の差分(加湿量X4-加湿量X3)>低温高湿時の加湿量の差分(加湿量X2-加湿量X1)となっている。つまり、吸込空気が高温低湿の場合よりも低温高湿である場合の方が回転数を増加させても加湿量が増加しにくい。
上述した図4の(a)及び図4の(b)の具体例を、図4の(c)にまとめる。図4の(c)に示すように、微細化部41の吸込空気が高温低湿の場合、次亜塩素酸付加量を増やすために、回転数R1から回転数R2に回転数を増加させて加湿浄化運転を行うと、それに伴って加湿量も大幅に増加してしまう。一方、微細化部41の吸込空気が低温高湿の場合、次亜塩素酸付加量を増やすために回転数R1から回転数R2に回転数を増加させて加湿浄化運転を行っても、それに伴う加湿量の増加はわずかである。つまり、吸込空気が低温高湿の場合には、加湿量の増加が少ない状態で、次亜塩素酸付加量を増やすことができる。
以上のように、吸込空気が低温度かつ高湿度の空気の場合には、微細化部41の回転数を増加させても、吸込空気への加湿量を増やさずに次亜塩素酸の付加量を増加させることができる。つまり、微細化部41が吸い込む空気の温度が低温高湿の場合(つまり、温度が基準温度以下、且つ、相対湿度が基準相対湿度以上である場合)に、第一制御モードにおいて設定される第一回転数(止水回転数600rmm)よりも回転数が多い第二回転数(2000rpm~2500rpm)で回転動作を制御する第二制御モードに切り替えることが、微細化部41を流通する空気に次亜塩素酸を付加するのに極めて有効であることが分かる。
次に、図5を参照して、空間浄化装置40の制御部60における処理動作(加湿浄化処理動作)について説明する。図5は、空間浄化装置40の制御部60における処理動作を示すフローチャート図である。なお、以下では、加湿浄化処理動作中に実行される水または次亜塩素酸水の供給処理動作及び排水処理動作などの説明は省略している。
まず、加湿浄化処理が開始されると、制御部60は、空調室温湿度センサ12から居室2の空気の湿度情報(RA湿度)を取得する(ステップS01)。制御部60は、取得したRA湿度が、ユーザによって設定された目標湿度(RA目標湿度)以上であるか否かを判定する(ステップS02)。ここで、目標湿度は、例えば、居室2の快適性が保たれる相対湿度60%RH等に設定される。そして、判定の結果、RA湿度がRA目標湿度未満である場合(ステップS02のNo)には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数で回転動作を実行させる(ステップS08)。ここでの第一回転数は、RA湿度とRA目標湿度との間の湿度差に基づいて特定される加湿要求量によって決定される回転数(600rpm~4000rpmの範囲)に設定される。
一方、判定の結果、RA湿度がRA目標湿度以上である場合(ステップS02のYes)には、制御部60は、居室2のRA空気に対する加湿は不要と判定し、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数を止水回転数(600rpm)として回転動作を実行させる(ステップS03)。ここで、図4の(b)に示したように、止水回転数での回転動作によって、流通する空気への加湿量の最低限に低減することができる。
その後、微細化部41が止水回転数での回転動作中に、制御部60は、吸込温湿度センサ14から空調室18aの空気の温湿度情報(微細化部41が吸い込む吸込空気の温度及び相対湿度)を取得する(ステップS04)。制御部60は、取得した吸込空気の温度が基準温度以下であるか否かを判定する(ステップS05)。ここでの基準温度は、例えば19℃に設定される。温度判定の結果、吸込空気の温度が基準温度を超えている場合(ステップS05のNo)には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数で回転動作を実行させる(ステップS08)。ここでの第一回転数は、吸込空気の湿度とRA目標湿度との間の湿度差に基づいて特定される加湿要求量によって決定される回転数(600rpm~4000rpmの範囲)に設定される。
一方、温度判定の結果、吸込空気の温度が基準温度以下である場合(ステップS05のYes)には、制御部60は、吸込空気の相対湿度が基準相対湿度以上か否かを判定する(ステップS06)。ここでの基準相対湿度は、例えば90%RHに設定される。湿度判定の結果、吸込空気の相対湿度が基準相対湿度未満である場合(ステップS06のNo)には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数で回転動作を実行させる(ステップS08)。ここでの第一回転数は、吸込空気の相対湿度とRA目標湿度との間の湿度差に基づいて特定される加湿要求量によって決定される回転数(600rpm~4000rpmの範囲)に設定される。
一方、湿度判定の結果、吸込空気の相対湿度が基準相対湿度以上である場合(ステップS06のYes)には、制御部60は、微細化部41に対して、第二制御モードにおける第二回転数で回転動作を実行させる(ステップS07)。ここでの第二回転数は、例えば、止水回転数よりも多い回転数である2000rpm~2500rpmの範囲の回転数に設定される。つまり、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードから第二制御モードに切り替える制御を行う。より詳細には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数(=止水回転数)での回転動作から、第二制御モードにおける第二回転数での回転動作に切り替える制御を行う。
その後、制御部60は、ステップS07において微細化部41による第二回転数での回転動作の開始時間を起点として計時される時間が、所定時間を経過したか否かの判定を行う(ステップS09)。その結果、所定時間が経過していない場合(ステップS09のNo)には、制御部60は、微細化部41による第二回転数での回転動作をそのまま継続させる(ステップS09に戻る)。一方、所定時間が経過した場合(ステップS09のYes)には、制御部60は、ステップS01に戻る。ここで、所定時間は、加湿のフィードバック制御のための間隔時間であり、例えば、5分に設定される。
一方、制御部60は、ステップS08において微細化部41による第一回転数での回転動作の開始時間を起点として計時される時間が、所定時間を経過したか否かの判定を行う(ステップS09)。その結果、所定時間が経過していない場合(ステップS09のNo)には、制御部60は、微細化部41による第一回転数での回転動作をそのまま継続させる(ステップS09に戻る)。一方、所定時間が経過した場合(ステップS09のYes)には、制御部60は、ステップS01に戻る。ここで、所定時間は、加湿のフィードバック制御のための間隔時間であり、例えば、5分に設定される。
以上のようにして、空間浄化装置40では、微細化部41による加湿浄化処理動作が実行される。
(変形例1)
次に、図6を参照して、空間浄化装置40の制御部60における処理動作(加湿浄化処理動作)の変形例1について説明する。図6は、空間浄化装置40の制御部60における処理動作の変形例1を示すフローチャート図である。
変形例1における処理動作(加湿浄化処理動作)では、まず、加湿浄化処理が開始されると、制御部60は、空気調和装置13から空気調和装置13の運転状態を示す運転モードに関する情報を取得する(ステップS11)。ここで、空気調和装置13の運転モードには、暖房運転を行っている暖房モード、冷房運転を行っている冷房モード、及び送風運転を行っている送風モードなどがある。制御部60は、取得した運転モードが冷房運転を行っている冷房モードであるか否かを判定する(ステップS12)。そして、判定の結果、運転モードが冷房運転を行っている冷房モードでない場合(ステップS12のNo)には、制御部60は、吸込温湿度センサ14から空調室18aの空気の温湿度情報(微細化部41が吸い込む吸込空気の温度及び相対湿度)を取得する(ステップS14a)。そして、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数で回転動作を実行させる(ステップS18)。ここでの第一回転数は、吸込空気の相対湿度と居室2の目標湿度との間の湿度差に基づいて特定される加湿要求量によって決定される回転数(600rpm~4000rpmの範囲)に設定される。
一方、判定の結果、運転モードが冷房運転を行っている冷房モードである場合(ステップS12のYes)には、制御部60は、居室2の空気に対する加湿は不要と判定し、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数を止水回転数(600rpm)として回転動作を実行させる(ステップS13)。
その後、微細化部41が止水回転数での回転動作中に、制御部60は、吸込温湿度センサ14から空調室18aの空気の温湿度情報(微細化部41が吸い込む吸込空気の温度及び相対湿度)を取得する(ステップS14)。制御部60は、取得した吸込空気の温度が基準温度以下であるか否かを判定する(ステップS15)。ここでの基準温度は、例えば19℃に設定される。温度判定の結果、吸込空気の温度が基準温度を超えている場合(ステップS15のNo)には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数で回転動作を実行させる(ステップS18)。ここでの第一回転数は、吸込空気の相対湿度と居室2の目標湿度との間の湿度差に基づいて特定される加湿要求量によって決定される回転数(600rpm~4000rpmの範囲)に設定される。
一方、温度判定の結果、吸込空気の温度が基準温度以下である場合(ステップS15のYes)には、制御部60は、吸込空気の相対湿度が基準相対湿度以上か否かを判定する(ステップS16)。ここでの基準相対湿度は、例えば90%RHに設定される。湿度判定の結果、吸込空気の相対湿度が基準相対湿度未満である場合(ステップS16のNo)には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数で回転動作を実行させる(ステップS18)。ここでの第一回転数は、吸込空気の相対湿度と居室2の目標湿度との間の湿度差に基づいて特定される加湿要求量によって決定される回転数(600rpm~4000rpmの範囲)に設定される。
一方、湿度判定の結果、吸込空気の相対湿度が基準相対湿度以上である場合(ステップS16のYes)には、制御部60は、微細化部41に対して、第二制御モードにおける第二回転数で回転動作を実行させる(ステップS17)。ここでの第二回転数は、例えば、止水回転数よりも多い回転数である2000rpm~2500rpmの範囲の回転数に設定される。つまり、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードから第二制御モードに切り替える制御を行う。より詳細には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数(=止水回転数)での回転動作から、第二制御モードにおける第二回転数での回転動作に切り替える制御を行う。
その後、制御部60は、ステップS17において微細化部41による第二回転数での回転動作の開始時間を起点として計時される時間が、所定時間を経過したか否かの判定を行う(ステップS09)。その結果、所定時間が経過していない場合(ステップS09のNo)には、制御部60は、微細化部41による第二回転数での回転動作をそのまま継続させる(ステップS09に戻る)。一方、所定時間が経過した場合(ステップS09のYes)には、制御部60は、ステップS11に戻る。ここで、所定時間は、加湿のフィードバック制御のための間隔時間であり、例えば、5分に設定される。
一方、制御部60は、ステップS18において微細化部41による第一回転数での回転動作の開始時間を起点として計時される時間が、所定時間を経過したか否かの判定を行う(ステップS19)。その結果、所定時間が経過していない場合(ステップS19のNo)には、制御部60は、微細化部41による第一回転数での回転動作をそのまま継続させる(ステップS19に戻る)。一方、所定時間が経過した場合(ステップS19のYes)には、制御部60は、ステップS11に戻る。ここで、所定時間は、加湿のフィードバック制御のための間隔時間であり、例えば、5分に設定される。
以上のようにして、空間浄化装置40では、微細化部41による加湿浄化処理動作の変形例1が実行される。
(変形例2)
次に、図7を参照して、空間浄化装置40の制御部60における処理動作(加湿浄化処理動作)の変形例2について説明する。図7は、空間浄化装置40の制御部60における処理動作の変形例2を示すフローチャート図である。
変形例2における処理動作(加湿浄化処理動作)では、まず、加湿浄化処理が開始されると、制御部60は、空気調和装置13から空気調和装置13の運転状態を示す運転モードに関する情報を取得する(ステップS21)。ここで、空気調和装置13の運転モードには、暖房運転を行っている暖房モード、冷房運転を行っている冷房モード、及び送風運転を行っている送風モードなどがある。制御部60は、取得した運転モードが冷房運転を行っている冷房モードであるか否かを判定する(ステップS22)。そして、判定の結果、運転モードが冷房運転を行っている冷房モードでない場合(ステップS22のNo)には、制御部60は、吸込温湿度センサ14から空調室18aの空気の温湿度情報(微細化部41が吸い込む吸込空気の温度及び相対湿度)を取得する(ステップS24a)。そして、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数で回転動作を実行させる(ステップS27)。ここでの第一回転数は、吸込空気の相対湿度と居室2の目標湿度との間の湿度差に基づいて特定される加湿要求量によって決定される回転数(600rpm~4000rpmの範囲)に設定される。
一方、判定の結果、運転モードが冷房運転を行っている冷房モードである場合(ステップS22のYes)には、制御部60は、居室2の空気に対する加湿は不要と判定し、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数を止水回転数(600rpm)として回転動作を実行させる(ステップS23)。
その後、微細化部41が止水回転数での回転動作中に、制御部60は、吸込温湿度センサ14から空調室18aの空気の温湿度情報(微細化部41が吸い込む吸込空気の温度及び相対湿度)を取得する(ステップS24)。制御部60は、取得した吸込空気の温度が基準温度以下であるか否かを判定する(ステップS25)。ここでの基準温度は、例えば19℃に設定される。温度判定の結果、吸込空気の温度が基準温度を超えている場合(ステップS25のNo)には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数で回転動作を実行させる(ステップS27)。ここでの第一回転数は、吸込空気の相対湿度と居室2の目標湿度との間の湿度差に基づいて特定される加湿要求量によって決定される回転数(600rpm~4000rpmの範囲)に設定される。
一方、温度判定の結果、吸込空気の温度が基準温度以下である場合(ステップS25のYes)には、制御部60は、微細化部41に対して、第二制御モードにおける第二回転数で回転動作を実行させる(ステップS26)。ここでの第二回転数は、例えば、止水回転数よりも多い回転数である2000rpm~2500rpmの範囲の回転数に設定される。つまり、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードから第二制御モードに切り替える制御を行う。より詳細には、制御部60は、微細化部41に対して、第一制御モードにおける第一回転数(=止水回転数)での回転動作から、第二制御モードにおける第二回転数での回転動作に切り替える制御を行う。
その後、制御部60は、ステップS26において微細化部41による第二回転数での回転動作の開始時間を起点として計時される時間が、所定時間を経過したか否かの判定を行う(ステップS28)。その結果、所定時間が経過していない場合(ステップS28のNo)には、制御部60は、微細化部41による第二回転数での回転動作をそのまま継続させる(ステップS28に戻る)。一方、所定時間が経過した場合(ステップS28のYes)には、制御部60は、ステップS21に戻る。ここで、所定時間は、加湿のフィードバック制御のための間隔時間であり、例えば、5分に設定される。
一方、制御部60は、ステップS27において微細化部41による第一回転数での回転動作の開始時間を起点として計時される時間が、所定時間を経過したか否かの判定を行う(ステップS28)。その結果、所定時間が経過していない場合(ステップS28のNo)には、制御部60は、微細化部41による第一回転数での回転動作をそのまま継続させる(ステップS28に戻る)。一方、所定時間が経過した場合(ステップS28のYes)には、制御部60は、ステップS21に戻る。ここで、所定時間は、加湿のフィードバック制御のための間隔時間であり、例えば、5分に設定される。
以上のようにして、空間浄化装置40では、微細化部41による加湿浄化処理動作の変形例2が実行される。
以上、本実施の形態1に係る空間浄化装置40によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)空間浄化装置40は、貯留する次亜塩素酸水を揚水して遠心破砕することによって、外部から導入される空気に次亜塩素酸を付加する微細化部41と、微細化部41に導入される空気の温度及び相対湿度を検知する吸込温湿度センサ14と、微細化部41において遠心破砕する際の回転動作を制御する制御部60と、を備える。制御部60は、吸込温湿度センサ14で検知された温度及び相対湿度に基づいて特定される第一回転数で回転動作を制御する第一制御モードと、第一回転数よりも回転数が多い第二回転数で回転動作を制御する第二制御モードとを有し、第一制御モードにおいて温度が基準温度以下、且つ、相対湿度が基準相対湿度以上である場合に、第一制御モードから第二制御モードに切り替えるようにした。
このようにすることで、日本の夏期のように微細化部41に導入される空気が加湿されにくい温度と相対湿度である場合において、第二制御モードでの運転が実行されるので、導入される空気に含まれる水分と、微細化部41において遠心破砕される次亜塩素酸水(次亜塩素酸を含む水分)とが置換されることによって、実質的に少ない加湿量で空気中に放出される次亜塩素酸の量を増加させることができる。つまり、空間浄化装置40では、日本の夏期において空気中に放出される浄化成分の量を増加しやすくすることできる。
(2)空間浄化装置で40は、制御部60は、変形例1に係る加湿浄化処理動作において、微細化部41に導入する空気の温度を調整する空気調和装置13から送信される運転モードに関する情報が冷房運転を示し、第一制御モードにおいて温度が基準温度以下、且つ、相対湿度が基準相対湿度以上である場合に、第一制御モードから第二制御モードに切り替えるようにした。
このようにすることで、実質的に少ない加湿量で次亜塩素酸の放出量を増やしたい場面以外で、第二制御モードが意図せず実行されることを抑制することができる。具体的には、加湿に伴う次亜塩素酸の放出量を制御したい日本の冬期あるいは中間期等の夏期以外の季節での運転を考慮した場合である。このような季節には、雨天時等で温度が低く高い湿度の外気が屋内空間へ流入し、第二制御モードが実行され、空間浄化装置40からの次亜塩素酸の放出が意図せず増加してしまう可能性がある。このような事例を防ぐために、空気調和装置13の運転モードが冷房運転であることを判定することで、加湿量を増やさずに空間へ放出する次亜塩素酸の量を増加させたい夏期を確実に判別することができる。したがって、空間浄化装置40では、夏期期間中に、空間の湿度を増加させずに空気中に放出される次亜塩素酸の量を確実に増加しやすくすることができる。
(3)空間浄化装置で40は、制御部60は、変形例2に係る加湿浄化処理動作において、微細化部41に導入する空気の温度を調整する空気調和装置13から送信される運転モードに関する情報が冷房運転を示し、第一制御モードにおいて温度が基準温度以下である場合に、第一制御モードから第二制御モードに切り替えるようにした。
このようにすることで、変形例1に係る加湿浄化処理動作と比較して、吸込温湿度センサ14において検出される湿度情報のバラツキの影響を受けずに、第二制御モードが意図せず実行されることを抑制することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施の形態に係る空間浄化装置40では、制御部60は、図5に示したステップS04~ステップS06による1回の判定結果を受けて、第一制御モードから第二制御モードに切り替える制御を実行したが、これに限られない。例えば、制御部60は、第一制御モードから第二制御モードへの切り替え条件を満たす状態が一定時間継続した場合に、第一制御モードから第二制御モードに切り替える制御を実行してもよい。
具体的には、制御部60は、ステップS04~ステップS06による温湿度判定を所定の間隔(例えば1分)で複数回(例えば4回)実行し、複数回の判定結果がすべて第二制御モードへの切り替え条件を満たす場合に、第一制御モードから第二制御モードに切り替える制御を実行する。これは、第一制御モードから第二制御モードへの切り替え条件を満たす状態が約4分間継続した場合に相当する。このようにすることで、吸込温湿度センサ14が外乱の影響を受けて、微細化部41に導入される空気の温度及び相対湿度が一時的に変動し、第二制御モードが意図せず実行されることを抑制することができる。
なお、変形例1に係る加湿浄化処理動作においても、ステップS14~ステップS16で同様に所定の間隔で複数回実行するようにすることで、上記した効果を享受することができる。
また、本実施の形態に係る空間浄化装置40では、微細化部41は、揚水管43aの回転動作によって混合槽42に貯留する次亜塩素酸水の止水状態と排水状態とを制御する構成としたが、これに限られない。例えば、微細化部41は、一般的な排水機構(例えば、排水弁)を用いて混合槽42に貯留する次亜塩素酸水の止水状態と排水状態とを制御するようにしてもよい。但し、この場合には、図5に示したステップS03は、第一制御モードにおける第一回転数の止水回転数を0rpmと読み替える必要がある。こうした構成によっても上記した効果を享受することができる。
また、本実施の形態に係る空間浄化装置40では、操作パネル50からの終了信号(例えば、緊急停止信号)が入力されると、加湿浄化処理がいかなる段階であっても、直ちに微細化部41における加湿浄化処理を停止し、微細化部41内の混合水を排水するようにしてもよい。このようにすることで、万が一装置内で漏水等が発生した場合でも、装置内の混合水が排水され、漏水の拡大を抑制することができる。