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JP7685966B2 - 作業機械 - Google Patents
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Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械に関する。
油圧ポンプから方向切換弁に供給される圧油は、スプールのノッチを通ってアクチュエータポートから出力される。方向切換弁のスプールは、オペレータのレバー操作に応じてパイロット室に作用するパイロット圧で移動し、油圧アクチュエータに対する流体の供給方向を切り換える。パイロット圧は、パイロットポンプから吐出される圧油を減圧して生成される。
近年では作業機械の電子化が進み、特許文献1に記載されているように操作レバー装置として電気レバーが用いられる場合が増えている。電気レバーを適用する場合、レバー操作量をコントローラで演算し、コントローラからの指令信号で電磁弁を駆動する。これによりパイロットポンプから吐出された圧油が電磁弁で減圧され、レバー操作量に応じたパイロット圧が方向切換弁のパイロット室に作用する。
特開2019-128008号公報
電磁弁でパイロット室の圧力をコントロールする場合、電磁弁のソレノイドに与える指令信号(例えば電流)の大きさに応じで電力を消費する。この消費電力は、非操作時(レバー操作量が不感帯の範囲である時)に電磁弁に与えられる指令信号の値(以下、「待機値」と記載する)を小さく設定することで抑制することができる。但し、この場合には、レバー操作がされた際に指令信号が待機値から操作量に応じた値に達するまでに時間がかかり、その分だけレバー操作に対する油圧アクチュエータの動作の応答性が悪くなる。
レバー操作に対する油圧アクチュエータの動作遅延は、方向切換弁が動き始めるパイロット圧が出力される時の電磁弁への指令信号の値に待機値の設定を近付けることで抑えられる。しかし、この場合には、電磁パルス等の外乱の影響で電磁弁のソレノイドに流れる電流が待機値を超え、オペレータに操作の意図がないにも関わらず油圧アクチュエータが動作する可能性がある。
本発明の目的は、レバー操作に対する油圧アクチュエータの動作の応答性を改善すると共に、電磁弁に作用する外乱による油圧アクチュエータの誤動作を抑制することができる作業機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、油圧ポンプと、パイロットポンプと、前記油圧ポンプから吐出された圧油で駆動される油圧アクチュエータと、第1パイロット室及び第2パイロット室を有し、前記第1パイロット室及び前記第2パイロット室に作用するパイロット圧で駆動されて前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、前記パイロットポンプの吐出油を減圧し、前記方向切換弁の第1パイロット室に作用させるパイロット圧を生成する第1電磁弁と、前記パイロットポンプの吐出油を減圧し、前記方向切換弁の第2パイロット室に作用させるパイロット圧を生成する第2電磁弁と、前記油圧アクチュエータを操作する電気レバーと、前記電気レバーの操作量に基づき目標パイロット圧を設定し、前記目標パイロット圧に応じて前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁を制御するコントローラとを備えた作業機械において、前記コントローラは、前記電気レバーの操作量が既定の不感帯の範囲である場合、前記方向切換弁を駆動するのに要する所要圧力以下の予め設定された待機圧を前記目標パイロット圧として演算し、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁の双方に前記待機圧に応じた指令信号を出力し、前記電気レバーの操作量が前記不感帯を超える場合、前記操作量に応じた指令圧及びタンク圧に対応する圧力を前記目標パイロット圧として演算し、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁のうちレバー操作方向に対応する一方の電磁弁に前記指令圧に応じた指令信号を出力すると共に、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁のうち他方の電磁弁に前記タンク圧に対応する圧力に応じた指令信号を出力する作業機械を提供する。
本発明によれば、レバー操作に対する油圧アクチュエータの動作の応答性を改善すると共に、電磁弁に作用する外乱による油圧アクチュエータの誤動作を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの左側面図 図1の油圧ショベルに備わった油圧システムの一部の油圧回路図 方向切換弁の断面図 電磁弁の指令信号に対するパイロット圧の出力特性を表す図 方向切換弁のパイロット圧に対する動作特性を表す図 図1の油圧ショベルに備わったコントローラの機能ブロック図 本発明の第2実施形態に係る作業機械に備わったコントローラ50の機能ブロック図 本発明の第3実施形態に係る作業機械に備わったコントローラ50の機能ブロック図 変形例に係る作業機械に備わったコントローラ50の機能ブロック図
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
-作業機械-
本発明は油圧ショベルに限らずクレーン等の他種の作業機械にも適用可能であるが、以下においては油圧ショベルに本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの左側面図である。本実施形態では、図1中の左右を油圧ショベルの前後とする。同図に示した油圧ショベルは、走行体1、走行体1上に設けた旋回体2、及び旋回体2に取り付けたフロント作業機3を備えている。
走行体1は、油圧ショベルの基部構造体であり、左右の履帯4により走行するクローラ式の走行体であるが、ホイール式の走行体が用いられる場合もある。走行体1は、左右の走行モータ(不図示)により左右の履帯4をそれぞれ駆動して走行する。
旋回体2は、旋回輪6を介して走行体1の上部に設けられ、左側前部にオペレータが搭乗する運転室7を備えている。旋回体2のベースフレームである旋回フレームには、旋回モータ(不図示)が取り付けられている。旋回モータには、電動モータを用いる場合、油圧モータを用いる場合、双方を用いる場合がある。旋回体2における運転室7の後側には動力室9、最後部にはカウンタウェイト10が設けられている。運転室7には、オペレータが座る運転席(不図示)が設けられている。
運転席の左右には、旋回体2の旋回動作やフロント作業機3の動作を指示する左右の電気レバー16(図2に一方のみ図示)が配置されている。動力室9には、油圧アクチュエータを駆動する圧油を吐出する油圧ポンプ32(図2)、油圧ポンプ32を駆動する原動機31(図2)、油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御する制御弁装置(図2の方向切換弁34,35等)等が収容されている。原動機は、本実施形態ではエンジン(内燃機関)であるが、原動機として電動機が用いられる場合もある。旋回体2には、原動機を含む各作動装置を制御するコントローラ50(図2)も備えられている。
フロント作業機3は、旋回体2の前部(本実施形態では運転室7の右側)に連結されている。フロント作業機3は、ブーム21、アーム22、及びアタッチメント23(本実施形態ではバケット)を備えた多関節型のフロント作業装置である。ブーム21は旋回フレームに上下に回動可能に直接連結されると共に、ブームシリンダ24を介して旋回体フレームと連結されている。アーム22はブーム21の先端に回動可能に直接連結されると共に、アームシリンダ25を介してブーム21に連結されている。アタッチメント23はアーム22の先端に回動可能に直接連結されると共に、アタッチメントシリンダ26を介してアーム22に連結されている。ブームシリンダ24、アームシリンダ25及びアタッチメントシリンダ26は、油圧アクチュエータである。
図1の油圧ショベルにおいては、旋回モータ(不図示)、ブームシリンダ24、アームシリンダ25及びアタッチメントシリンダ26に対し、油圧ポンプ32(図2)から吐出された圧油が左右の電気レバー16(図2)の操作に応じて供給される。旋回モータが駆動されると、旋回体2が旋回する。ブームシリンダ24、アームシリンダ25及びアタッチメントシリンダ26が駆動されると、それぞれブーム21、アーム22及びアタッチメント23が回動し、アタッチメント23の位置と姿勢が変化する。走行体1は、運転席の前方に配置された走行操作用のペダル付きレバー(不図示)により操作される。
-油圧システム-
図2は図1の油圧ショベルの油圧システムの一部の油圧回路図、図3は後述する方向切換弁の断面図である。図2では、ブームシリンダ24及びアタッチメントシリンダ26を駆動する油圧回路を抜き出して表しているが、旋回モータやアームシリンダ25の油圧回路にも同様の回路が適用できる。
図2において、電気レバー16は、例えば運転席の右側に配置された十字操作式の操作レバーであり、例えば運転席において電気レバー16を前に倒すとブーム下げ、後に倒すとブーム上げ、左に倒すとバケットクラウド、右に倒すとバケットダンプが指示される。電気レバー16には、レバー傾斜方向に対応してレバー傾斜角度を検出する複数のセンサ(例えばポテンショメータ、角度センサ)が備わっている。これらセンサの出力がコントローラ50に入力され、コントローラ50により電気レバー16の操作方向及び操作量が演算される。なお、左右の電気レバー16の操作方向と操作対象(旋回モータ、ブームシリンダ24、アームシリンダ25、アタッチメントシリンダ26)との関係は、適宜変更可能である。
図2に示した油圧システムは、原動機31、油圧ポンプ32、パイロットポンプ33、方向切換弁34,35、電磁弁36,37,38,39、コントローラ50等を含んで構成されている。
油圧ポンプ32は、ブームシリンダ24等の油圧アクチュエータを駆動する圧油を吐出する可変容量ポンプである。油圧ポンプ32には、固定容量ポンプを用いることもできる。パイロットポンプ33は、方向切換弁34,35等を駆動する圧油を吐出する固定容ポンプである。これら油圧ポンプ32及びパイロットポンプ33は、原動機31により駆動されてタンクTKから作動油を吸入し、それぞれセンターバイパス油路32a及び一次圧油路33aに圧油を吐出する。
方向切換弁34は、油圧ポンプ32からブームシリンダ24に供給される圧油の流れ(方向及び流量)を制御する比例式の油圧駆動三位置切換弁である。この方向切換弁34は、パイロット室(受圧室)34a,34bを有しており、パイロット室34a,34bに作用するパイロット圧の差圧によりスプール34cが移動して駆動される。
図3に示したように、スプール34cには、ノッチN1,N2,N3,N4が備わっている。方向切換弁34のバルブボディには、Aポート、Bポート、Pポート、Tポートが備わっている。Aポート及びBポートはアクチュエータポートであり、Aポートはブームシリンダ24のロッド室に、Bポートはブームシリンダ24のボトム室に、それぞれ繋がっている。Pポートはポンプポートであり、パラレル油路32bを介して油圧ポンプ32の吐出口に繋がっている。Tポートはタンクポートであり、タンク油路Tbを介してタンクTKに繋がっている。
スプール34cが図3の位置(中立位置)にあるとき、Aポート及びBポートは、Pポートとの接続もTポートとの接続も遮断される。
スプール34cが図3中で左側に移動すると、方向切換弁34は図2中の右側の切換位置に切り換わる。これにより、センターバイパス通路32aが絞られる一方で、ノッチN1によるPポートとAポートとの接続(PA開口)、及びノッチN3によるBポートとTポートとの接続(BT開口)が開く。PA開口及びBT開口の面積は、スプール34cの移動量に応じて変化する。
反対にスプール34cが図3中で右側に移動すると、方向切換弁34は図2中の左側の切換位置に切り換わる。これにより、センターバイパス通路32aが絞られる一方で、ノッチN2によるPポートとBポートとの接続(PB開口)、及びノッチN3によるAポートとTポートとの接続(AT開口)が開く。PB開口及びAT開口の面積は、同じくスプール34cの移動量に応じて変化する。
方向切換弁35は、油圧ポンプ32からアタッチメントシリンダ26に供給される圧油の流れ(方向及び流量)を制御する比例式の油圧駆動三位置切換弁である。この方向切換弁35も、方向切換弁34と同様にパイロット室(受圧室)35a,35bを有しており、パイロット室35a,35bに作用するパイロット圧の差圧によりスプール35cが移動して駆動される。
電磁弁36-39は、一次圧油路33aに設けた比例電磁駆動式の減圧弁であり、方向切換弁34,35のパイロット室34a,34b,35a,35bに個別に対応して設けられている。これら電磁弁36-39は、電気レバー16の操作量に応じてコントローラ50から出力される指令信号(例えば電流)でソレノイドが励磁されて駆動される。一次圧油路33aを流れるパイロットポンプ33の吐出油が、電磁弁36-39において指令信号の大きさに応じて減圧され、これにより対応するパイロット室に作用させるパイロット圧が生成される。
例えば電磁弁36は、方向切換弁34のパイロット室34aを一次圧油路33a(パイロットポンプ33)及びタンク油路Ta(タンクTK)に接続するように構成されている。電磁弁36のスプール位置が変化すると、パイロット室34aを一次圧油路33aに接続する開口面積と、パイロット室34aをタンク油路Taに接続する開口面積との割合が変化し、パイロット室34aに作用するパイロット圧が変化する。電磁弁37-39も、電磁弁36と同様の構成であり、それぞれ対応するパイロット室34b,35a,35bに作用させるパイロット圧をスプール位置で変化させる。
なお、電磁弁36-39のスプールは、パイロット室34a,34b,35a,35bへのパイロット圧が小さくなる方向にバネで押し付けられており、ソレノイドに受ける指令信号(電流)が大きいほどパイロット圧が大きくなるように構成されている。具体的には、図4に示したように、指令信号が最小値A0(>0)以上の領域において、電磁弁36-39で生成されるパイロット圧は指令信号の増加に伴ってタンク圧P0(最小値)から最大値まで単調に増加する(図4の例では線形に増加する)。指令信号が最小値A0(>0)未満の領域において、電磁弁36-39で生成されるパイロット圧は一定(タンク圧P0)である。
なお、タンクTKにはその上面に空気の出入口となるエアブリーザ回路(図示せず)が設けられており、タンクTKの内部が一定の範囲内の圧力(例えば大気圧)に保たれるように構成されている(一定以上の圧力にならないようにするとともに、ポンプがタンクTKから作動油を吸入した際に、負圧になることを防いでいる)。タンク圧P0は、このエアブリーザ回路の設定圧力に対応する圧力であり、所定の幅をもったわずかな圧力である。
上記構成において、例えば電磁弁36,37で生成されるパイロット圧に差圧がない場合、方向切換弁34のスプール34cはバネ力で中立位置(図2)に維持される。この場合、方向切換弁34を介してセンターバイパス油路32aがタンク油路Tbに繋がり、油圧ポンプ32から吐出された圧油は、ブームシリンダ24に供給されることなくタンクTKに戻される。また、前述した通り、ブームシリンダ24の回路は閉止される。
電磁弁36で生成されるパイロット圧が電磁弁37で生成されるパイロット圧より大きい場合、バネ力に抗ってスプール34cが図中左側に移動し、方向切換弁34は図中右側の切換位置に切り換わる。この場合、センターバイパス油路32aが絞られ、油圧ポンプ32から吐出された圧油は、センターバイパス油路32aから分岐するパラレル油路32bに流れる。パラレル油路32bに導かれた圧油は、チェック弁34d及び方向切換弁34を介してブームシリンダ24のロッド室に流入し、ブームシリンダ24を収縮させる。これに伴ってブームシリンダ24のボトム室から押し退けられた圧油は、方向切換弁34及びタンク油路Tbを介してタンクTKに戻される。
反対に電磁弁37で生成されるパイロット圧が電磁弁36で生成されるパイロット圧より大きい場合、方向切換弁34は図中左側の切換位置に切り換わる。この場合、センターバイパス油路32aが絞られ、油圧ポンプ32から吐出された圧油は、パラレル油路32b、チェック弁34d及び方向切換弁34を介してブームシリンダ24のボトム室に流入し、ブームシリンダ24を伸長させる。これに伴ってブームシリンダ24のロッド室から押し退けられた圧油は、方向切換弁34及びタンク油路Tbを介してタンクTKに戻される。
方向切換弁35の動作も方向切換弁34と同様である。例えば電磁弁38,39で生成されるパイロット圧に差圧がない場合、油圧ポンプ32から吐出された圧油は、アタッチメントシリンダ26に供給されることなくタンクTKに戻される。電磁弁38,39で生成されるパイロット圧に差圧がある場合、センターバイパス油路32aが絞られ、油圧ポンプ32の吐出油は、パラレル油路32bに流入する。パラレル油路32bに流入した圧油は、チェック弁35d及び方向切換弁35を介してアタッチメントシリンダ26のボトム室又はロッド室に流入し、アタッチメントシリンダ26を伸縮させる。これに伴ってアタッチメントシリンダ26から排出された圧油は、方向切換弁35及びタンク油路Tbを介してタンクTKに戻される。
その他、一次圧油路33aには、パイロット用リリーフ弁RV及び電磁弁SVが設けられてる。パイロット用リリーフ弁RVは、一次圧油路33aの圧力(パイロット圧の元圧)を規定する。また、電磁弁SVは、電気レバー16の操作量及び圧力センサPSで検知した油圧ポンプ32の吐出圧に応じてコントローラから出力される指令信号により駆動され、油圧ポンプ32のレギュレータPRを制御する。
また、ブームシリンダ24及びアタッチメントシリンダ26のロッド室及びボトム室に繋がる各回路には、それぞれオーバーロードリリーフ弁R1,R2,R3,R4が設けられている。ブームシリンダ24及びアタッチメントシリンダ26に異常負荷がかかる場合に、オーバーロードリリーフ弁R1-R4を介してタンク油路Tbに圧油が逃げ、ブームシリンダ24及びアタッチメントシリンダ26の回路が保護される。また、作業状況によりブームシリンダ24及びアタッチメントシリンダ26の各回路が負圧になる場合、オーバーロードリリーフ弁R1-R4を介してタンク油路Tbから圧油が補給される(メイクアップ動作)。これにより、ブームシリンダ24及びアタッチメントシリンダ26の各回路が負圧になることが抑制される。
このとき、タンク油路Tbには、背圧リリーフ弁R5及びメイクアップバルブMVが並列に設けられている。背圧リリーフ弁R5及びメイクアップバルブMVは、セットでオーバーロードリリーフ弁R1-R4と同様の機構を構成する。背圧リリーフ弁R5は、タンク油路Tbの圧力をセット圧に保ち、メイクアップ動作が容易に行えるようにする。メイクアップバルブMVは、オーバーロードリリーフ弁R1-R4のいずれかがメイクアップ動作する場合、タンク油路Tbが負圧になり得る状況で作動し、タンクTKからタンク油路Tbに圧油を補給してタンク油路Tbが負圧になることを抑制する。
-方向切換弁の動作特性-
図5は方向切換弁34,35のパイロット圧に対する動作特性を表す図である。図5のP0は図4のP0と同じタンク圧である。ここでは、方向切換弁34を例に挙げて説明するが、方向切換弁35でも動作特性は同様である。図5の横軸は、例えば方向切換弁34のパイロット室34aに作用するパイロット圧を表しており、反対側のパイロット室34bに作用するパイロット圧はP0(例えば0MPa)で一定であるとする。
まず、パイロット室34aに作用するパイロット圧がP0からP1(例えば0.7MPa)までの範囲では、パイロット室34a,34bの差圧によるスプール34cの駆動力がバネ力を超えず、スプール34cは中立位置から動かない。P1は、方向切換弁を駆動するのに要する所要圧力である。パイロット室34aに作用するパイロット圧がP1以上の範囲では、パイロット室34aに作用するパイロット圧の上昇に比例してスプール34cの移動量が大きくなる。この間、パイロット室34aに作用するパイロット圧がP1からP2(例えば1MPa)に達したところで、ノッチN1,N3(図4)によるPA開口及びBT開口が開く。パイロット室34aに作用するパイロット圧がP2から最大値P4(例えば3MPa)までの範囲では、パイロット圧の増加に伴ってPA開口及びBT開口の開口面積が単調に増加する。
つまり、パイロット室34a,34bの差圧がP0からP1まで上昇したところでスプール34cが動き出し、差圧がP2まで上昇したところでPA開口及びBT開口が開き、差圧がP2から増加するにつれてPA開口及びBT開口の開口面積が増加していく。パイロット圧がP1に到達してスプール34cは移動し始めてからパイロット圧がP2に上昇するまでの間は、PA開口及びBT開口が開かないようにしてあり、微操作域で衝撃や振動による予期しない動作が抑制されるよう方向切換弁34は設計されている。
パイロット室34aに作用するパイロット圧がP4からP0まで減少する場合は、以上と反対の挙動を示す。
-方向切換弁制御-
図6はコントローラ50の機能ブロック図である。図6のP0,P1,P4は図5のP0,P1,P4と同値であり、図6のA0は図4のA0と同値である。コントローラ50は、ROMやRAM、HDD、SSD等の記憶装置の他、CPU等の制御演算装置、入出力インタフェースを含んで構成された車載コンピュータであり、記憶装置に格納されたプログラムを実行することで、様々な制御や演算の処理を実行する。
特に本実施形態のコントローラ50には、目標パイロット圧設定処理F1及び電磁弁制御処理F2a,F2bを実行する機能が備わっている。以下に目標パイロット圧設定処理F1及び電磁弁制御処理F2a,F2bについて順次説明する。なお、目標パイロット圧設定処理F1及び電磁弁制御処理F2a,F2bの一連の処理は、電気レバー16の操作方向(操作対象の油圧アクチュエータ)毎に独立して同様に実行されるが、以下の説明ではブームシリンダ24の操作を例に挙げて説明する。
・目標パイロット圧設定処理
目標パイロット圧設定処理F1は、方向切換弁(ここでは方向切換弁34を例に挙げる)を駆動する目標パイロット圧を電気レバー16の操作量に基づき設定する処理である。本実施形態において、コントローラ50は、操作量に対する目標パイロット圧の関係について予め設定した特性線を記憶装置に格納している。この特性線は、方向切換弁毎に最適化したものを用意しても良いし、全ての方向切換弁で共通であっても良い。目標パイロット圧設定処理F1の機能ブロックに示したのが、方向切換弁34についての特性線である。図6において、実線はパイロット室35aに対する目標パイロット圧の特性線を、破線はパイロット室35bに対する目標パイロット圧の特性線を表している。コントローラ50は、この特性線を用い、ブーム動作についての電気レバー16の操作量に基づき、方向切換弁34の両側のパイロット室34a,34bに対する目標パイロット圧を演算する。
電気レバー16の操作量には、非操作帯、不感帯、操作帯が設定されている。非操作帯は、電気レバー16がほぼ中立位置(操作量=0)にあることを判定するための操作量の範囲であり、中立位置を挟んでブーム上げ側及びブーム下げ側に極小さい範囲として設定されている。不感帯は、電気レバー16を倒しても対応する方向切換弁が動作しない操作量の範囲であり、電気レバー16の中立位置(操作量=0)を挟んでブーム上げ側及びブーム下げ側に所定の範囲(本例では両側とも同量)を持つ。不感帯の範囲は、非操作帯の範囲より広い。以下、不感帯の範囲でパイロット室34a,34bにかけるパイロット圧を待機圧、操作帯の範囲でレバー操作方向に対応するパイロット室にかけるパイロット圧を指令圧と適宜記載する。
電気レバー16が不感帯の範囲で傾斜している場合、ブーム下げ側の(つまりパイロット室35aに作用させる)待機圧、ブーム上げ側の(つまりパイロット室35bに作用させる)待機圧とも、所要圧力P1(例えば0.7MPa)に設定される。但し、本実施形態の場合、不感帯の範囲であっても、操作量が一定以下の範囲では、操作量が0に近付くにつれて目標パイロット圧は双方とも待機圧から減少し、操作量が0である場合、双方の目標パイロット圧はタンク圧P0(例えば0MPa)に設定される。
そして、不感帯を超えて電気レバー16が操作されると(つまり操作帯の範囲では)、操作方向に対応する目標パイロット圧(つまり指令圧)は、操作量の増加に伴って(この例では比例して)P1から最大値P4まで増加する。その一方で、反対側のパイロット圧の設定は、操作量が不感帯を超える時点でP1からP0にステップ状に切り換わり、不感帯の範囲では常時一定(P0)に設定される。なお、図6では操作帯において目標パイロット圧が操作量に比例して線形的に増加する特性を例示したが、操作帯における目標パイロット圧の特性線の傾きや形状については調整可能である。
コントローラ50は、目標パイロット圧設定処理F1において、以上の特性線を参照し、方向切換弁34のパイロット室34a,34bに作用させるべき2つの目標パイロット圧を電気レバー16の操作量に応じて演算する。
・電磁弁制御処理
電磁弁制御処理F2a,F2bは、目標パイロット圧設定処理F1で設定したパイロット室34a,34bに対する各目標パイロット圧に応じ、対応する電磁弁36,37をそれぞれ制御する処理である。本実施形態において、コントローラ50は、目標パイロット圧に対する電磁弁への指令信号の関係について予め設定した特性線を記憶装置に格納している。この特性線は、電磁弁毎に最適化したものを用意しても良いし、全ての電磁弁で共通であっても良い。電磁弁制御処理F2a,F2bの機能ブロックに示したのが、電磁弁36,37についての特性線である。コントローラ50は、これら特性線を用いて目標パイロット圧設定処理F1で設定した2つの目標パイロット圧からそれぞれ電磁弁36,37に対する指令信号を演算する。
目標パイロット圧に対する指令信号の特性線は、目標パイロット圧がP0のとき最小値A0(>0)をとり、目標パイロット圧がP0から上昇するのに伴って(本例では目標パイロット圧に比例して)指令信号がA0から最大値A4まで上昇する。目標パイロット圧が一定以上の範囲では、指令信号は一定(A4)となる。
コントローラ50は、電磁弁制御処理F2aにおいて、特性線を参照し、パイロット室34aに対する目標パイロット圧に基づき、電磁弁36に対する指令信号を演算及び生成(電流にアナログ変換)して電磁弁36に出力する。同時に、コントローラ50は、電磁弁制御処理F2bにおいて、特性線を参照し、パイロット室34bに対する目標パイロット圧に基づき、電磁弁37に対する指令信号を演算及び生成して電磁弁37に出力する。
-動作-
ここでは、ブーム下げ操作を例に挙げ、コントローラ50による電磁弁36,36への指令信号の出力動作を説明する。
まず、例えばオペレータが電気レバー16に触れていない状態では、電気レバー16は中立位置になる。このように電磁レバー16が中立位置にある場合、コントローラ50は、方向切換弁34のパイロット室34a,34bに対する各目標パイロット圧としてP0を算出する。この場合、電磁弁36,37の双方についてP0に応じた最小値A1の指令信号が出力され、方向切換弁34のパイロット室34a,34bにP0のパイロット圧が作用する(パイロット室34a,34bの双方にパイロット圧が作用しない)。そのため、方向切換弁34のスプール34cは中立位置から動かず、ブームシリンダ24は動かず保持される。
次に、オペレータが電気レバーに手を掛け、非操作帯を超えて不感帯の範囲で電気レバー16がブーム下げ方向に倒れた状況を想定する。電気レバー16の操作量が不感帯の範囲である場合、コントローラ50は、方向切換弁34のパイロット室34a,34bの双方に対する目標パイロット圧としてP1を算出する。この場合、電磁弁36,37の双方についてP1に応じた値A1の指令信号が出力され、方向切換弁34のパイロット室34a,34bにP1のパイロット圧(待機圧)が作用する。そのため、パイロット室34a,34bに差圧が生じず、方向切換弁34を駆動するパイロット圧の実効値はP0になる。従って、方向切換弁34のスプール34cは中立位置から動かず、ブームシリンダ24も伸縮せず保持される。
そして、不感帯を超えてブーム下げ操作された状態においては、コントローラ50は、パイロット室34aに対するパイロット圧として操作量に応じた指令圧Pxを算出すると共に、パイロット室34bに対するパイロット圧としてタンク圧P0を算出する。これにより、電磁弁及36には指令圧Pxに応じた値Ax(>A1)の指令信号が出力され、同時に他方の電磁弁37にはP0に応じた値A0の指令信号が出力される。この場合、方向切換弁34のパイロット室34aにPxのパイロット圧が作用する一方で、パイロット室34bにP0のパイロット圧が作用する(パイロット室34bにはパイロット圧が作用しない)。そのため、パイロット室34a,34bにPxに相当する差圧が生じ、方向切換弁34を駆動するパイロット圧の実効値がPxになる。その結果、スプール34cは中立位置から図2中で左に移動し、方向切換弁34が右側の切換位置に切り換わってブームシリンダ24が収縮する。
ブーム下げの操作量が小さくなる場合は、以上と逆の動作となる。また、ブーム上げ操作や、他の油圧アクチュエータ(アームシリンダ25、アタッチメントシリンダ26、旋回モータ)の操作についても、動作は同様である。
-効果-
(1)本実施形態によれば、操作量が不感帯の範囲である場合、方向切換弁(例えば方向切換弁34)の双方のパイロット室(例えばパイロット室34a,34b)にP1(例えば0.7MPa)の待機圧をかけて相殺する。そして、操作量が不感帯を超える際に、操作方向に対応するパイロット室(例えばパイロット室34a)に操作量に応じた指令圧Pxをかける一方で、反対側のパイロット室(例えばパイロット室34b)の圧力をタンク圧P0(例えば0MPa)に降圧させる。
仮に不感帯でパイロット室34a,34bにパイロット圧をかけない場合、例えばブーム下げ操作をしてパイロット室34aに指令圧Px(例えば2MPa)をかけるとき、パイロット室34aをP0からPxまで昇圧させる必要がある。この場合、パイロット室34aの圧力の上げ幅は、Px-P0(例えば2MPa)であり、電磁弁36に対する指令信号もA0からAxまで大きく増大させる必要がある。
それに対し、本実施形態の場合、同じくブーム下げ操作をしてパイロット室34aに指令圧Px(例えば2MPa)をかける場合、パイロット室34aにかけるパイロット圧はP1からPxまで上昇させれば足りる。この場合、パイロット室34aの圧力の上げ幅は、Px-P1(例えば1.3MPa)に抑えられる。電磁弁36に対する指令信号もA1からAxまで増大させれば足り、A1-A0だけ指令信号の上昇幅を短縮することができる。パイロット室34bにかけるパイロット圧をP1からP0に落とす必要があるが、圧力の上昇速度に比べて下降速度は速く、反対側のパイロット圧をP0に落とすことが律速となる場面は限定的である。従って、レバー操作に対する油圧アクチュエータの動作の応答性を改善することができる。
また、不感帯の範囲で電気レバー16が例えばブーム下げ側に傾斜した状態において、電磁弁36が電磁パルスの影響を受けて方向切換弁34のパイロット室34aにP1より大きなパイロット圧Pe(例えば1.2MPa)が作用したとする。この場合、仮に操作方向に応じてパイロット室34aにのみP1のパイロット圧をかけて待機した状態とすると、電磁弁36への外乱の影響でパイロット圧Peがかかった時点で、操作量が不感帯の範囲であるにも関わらず方向切換弁34が動作し得る。
それに対し、本実施形態の場合、不感帯ではパイロット室34aのみならず反対側のパイロット室34bにもP1のパイロット圧をかけ、互いのパイロット圧が相殺され、方向切換弁34に作用するパイロット圧の実効値はP0となる。これにより、上記のようにパイロット室34aに意図しないパイロット圧Peがかかっても、パイロット圧Peは一部相殺され、方向切換弁34に作用する実効的なパイロット圧はPe-P1(例えば0.5MPa)に止まる。図5で説明したように、実効値0.5MPa(<P1=0.7MPa)のパイロット圧では方向切換弁34は動作しない。
このように、不感帯でP1のパイロット圧をかけて応答性を改善する一方で、不感帯で双方のパイロット室を加圧してパイロット圧の実効値をP0(例えば0MPa)に抑え、電磁弁への外乱の作用による油圧アクチュエータの誤動作も抑制することができる。
(2)オペレータが電気レバー16に手を掛けている場合、操作の意思がないときでも不感帯の範囲で電気レバー16が傾斜する傾向が強い。言い換えれば、電気レバー16の操作量が0である場合、オペレータが電気レバー16から手を離している状態が推定される。このような待機(動作準備)の必要がないような場面において、方向切換弁(例えば方向切換弁34)の双方のパイロット室への目標パイロット圧をタンク圧P0に設定し、電磁弁への指令信号を最小化することで、エネルギーの消費を抑えることができる。
<第2実施形態>
図7は本発明の第2実施形態に係る作業機械に備わったコントローラ50の機能ブロック図である。図7は第1実施形態の図6に対応している。
本実施形態が第1実施形態と相違する点は、電気レバー16(例えばグリップ部分)に感圧センサ17が備わっており、感圧センサ17の出力がコントローラ50に入力される点である。コントローラ50は、感圧センサ17の出力が設定値を超える場合、電気レバー16の操作量が0であっても、目標パイロット圧としてP1を算出し、電磁弁36,37の双方、電磁弁38,39の双方にP1に応じた値A1の指令信号を出力する。
本実施形態において、感圧センサ17の出力が設定値を超える場合の目標パイロット圧の特性線は、図7中に一点鎖線Lで示したように、非操作帯を含め不感帯の全域において操作量に関わらず目標パイロット圧がP1で一定となるように設定されている。但し、感圧センサ17の出力が設定値以下である場合、第1実施形態と同様、操作量が0であれば目標パイロット圧はP0になる。
その他の点について、本実施形態は第1実施形態と同様であり、本実施形態においても第1実施形態と同様の効果が得られる。
加えて、第1実施形態の場合は、電気レバー16の角度によりオペレータが電気レバー16から手を離している状態を推定したが、オペレータが電気レバー16を握っていても操作量が0になる場合もある。この場合、例えば操作量が0で方向切換弁34のパイロット室34a,34bのいずれにもパイロット圧がかからない状態から操作量が操作域に増加すると、操作に対するブームシリンダ24の動作に遅延が感じられる可能性がある。
それに対し、本実施形態の場合、感圧センサ17でオペレータが電気レバー16を握っている状態が検知された場合、操作量が0でも双方のパイロット室34a,34bにパイロット圧をかけて待機状態とすることで、上記のような応答遅延を抑制できる。
<第3実施形態>
図8は本発明の第3実施形態に係る作業機械に備わったコントローラ50の機能ブロック図である。図8は第1実施形態の図6に対応している。
本実施形態が第1実施形態と相違する点は、不感帯において同一の方向切換弁について2つのパイロット室にそれぞれ作用させて相殺させるパイロット圧(待機圧)に差を付けた点である。具体的には、電気レバー16が不感帯の範囲で傾斜する場合、電気レバー16の傾斜方向に対応して演算される待機圧が、他方側の待機圧に対して大きく設定される。本実施形態では、不感帯においてレバー操作方向に対応する一方の電磁弁(例えば電磁弁36)への指令信号の基礎となる目標パイロット圧をP1とし、他方の電磁弁(例えば電磁弁37)への指令信号の基礎となる目標パイロット圧をP1’(<P1)とする。
その他の点について、本実施形態は第1実施形態と同様である。
不感帯で方向切換弁の双方のパイロット室にP1のパイロット圧をかける場合、例えばブーム下げ操作時、不感帯付近の微操作域では、パイロット室34aのP1からPxへの昇圧よりも、パイロット室34bのP1からP0への降圧に時間がかかる可能性もある。それに対し、本実施形態では、不感帯においてレバー操作方向に対応するパイロット圧(P1)に対し、反対側のパイロット圧(P1’)が低いので、P1,P1’の差分だけパイロット圧の降圧時間を短縮することができる。これにより、微操作域における応答性が、第1実施形態に比べて向上し得る。
<変形例>
以上に代表的な実施形態を説明したが、発明の技術的思想を逸脱しない範囲で実施形態は適宜変更可能である。第1又は第3実施形態において、不感帯で例えばブーム下げ方向に電気レバー16が傾斜する場合に、目標パイロット圧がP0からP1又はP1’に到達する操作量を、パイロット室34a,34bの双方について等しく設定する例を説明した。この点に関し、図9に示したように、例えばレバー操作方向と反対側のパイロット室のパイロット圧をP1又はP1’に到達させるタイミングをΔだけ遅らせる(操作量を大きく設定する)ことも考えられる。つまり、例えばブーム下げ操作をする場合、不感帯においてパイロット室34aに対する目標パイロット圧がP1に到達し、僅かに遅れて(Δだけ大きな操作量で)パイロット室34bに対する目標パイロット圧がP1又はP1’に到達する構成である。この場合、第1実施形態と比較して、操作性への影響はほとんどなく、レバー操作方向と反対側のパイロット室34bの目標パイロット圧を上げるタイミングが遅れる分だけ、電磁弁37に対する指令時間が短縮されて省エネ効果が期待される。
また、不感帯で方向切換弁34,35のパイロット室34a,34b,35a,35bにかける目標パイロット圧(待機圧)を、方向切換弁34,35のスプール34c,35cを動かすのに要する所要圧力P1(図5)に設定した場合を例に挙げて説明した。しかし、例えばP1よりも低い値(>P0)を待機圧に設定しても良い。
また、上記実施形態においては、操作量0の条件で方向切換弁の双方のパイロット圧に対する目標パイロット圧をP0に設定する例を説明したが、目標パイロット圧をP0に設定する操作量の値に幅を持たせても良い。例えば、非操作帯の全域で方向切換弁の双方のパイロット圧がP0に設定される特性としても良い。
16…電気レバー、17…感圧センサ、24…ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)、25…アームシリンダ(油圧アクチュエータ)、26…アタッチメントシリンダ(油圧アクチュエータ)、32…油圧ポンプ、33…パイロットポンプ、34,35…方向切換弁、34a,34b,35a,35b…パイロット室、36-39…電磁弁、50…コントローラ、P0…タンク圧、P1…所要圧力

Claims (4)

  1. 油圧ポンプと、
    パイロットポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出された圧油で駆動される油圧アクチュエータと、
    第1パイロット室及び第2パイロット室を有し、前記第1パイロット室及び前記第2パイロット室に作用するパイロット圧で駆動されて前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、
    前記パイロットポンプの吐出油を減圧し、前記方向切換弁の第1パイロット室に作用させるパイロット圧を生成する第1電磁弁と、
    前記パイロットポンプの吐出油を減圧し、前記方向切換弁の第2パイロット室に作用させるパイロット圧を生成する第2電磁弁と、
    前記油圧アクチュエータを操作する電気レバーと、
    前記電気レバーの操作量に基づき目標パイロット圧を設定し、前記目標パイロット圧に応じて前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁を制御するコントローラと
    を備えた作業機械において、
    前記コントローラは、
    前記電気レバーの操作量が既定の不感帯の範囲である場合、前記方向切換弁を駆動するのに要する所要圧力以下の予め設定された待機圧を前記目標パイロット圧として演算し、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁の双方に前記待機圧に応じた指令信号を出力し、
    前記電気レバーの操作量が前記不感帯を超える場合、前記操作量に応じた指令圧及びタンク圧に対応する圧力を前記目標パイロット圧として演算し、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁のうちレバー操作方向に対応する一方の電磁弁に前記指令圧に応じた指令信号を出力すると共に、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁のうち他方の電磁弁に前記タンク圧に対応する圧力に応じた指令信号を出力する
    ことを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記電気レバーの操作量が0である場合、前記タンク圧に対応する圧力を前記目標パイロット圧として演算し、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁の双方に前記タンク圧に対応する圧力に応じた指令信号を出力することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記電気レバーに感圧センサが備わっており、
    前記コントローラは、前記感圧センサの出力が設定値を超える場合、前記電気レバーの操作量が0であっても、前記待機圧を前記目標パイロット圧として演算し、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁の双方に前記待機圧に応じた指令信号を出力する
    ことを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記電気レバーが前記不感帯の範囲で傾斜する場合、前記電気レバーの傾斜方向に対応して演算される前記待機圧が、他方側の待機圧に対して大きく設定されることを特徴とする作業機械。
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