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JP7689938B2 - 発電システムおよび発電制御方法 - Google Patents
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JP7689938B2 - 発電システムおよび発電制御方法 - Google Patents

発電システムおよび発電制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、発電システムおよび発電制御方法に関する。
並列運転の複数台の自家発電装置で負荷へ給電する自家発電システムは、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1は、負荷が接続された負荷母線に、複数台の発電装置が接続され、各発電装置に対応して設けられ、対応発電装置を制御する発電装置コントローラを備える自律分散制御方式の発電システムを開示している。各発電装置コントローラは、対応発電装置の定格容量および現在の出力電力を把握しており、他の発電装置コントローラと相互に情報を交換し、他の発電装置の定格容量および現在の出力電力についての情報を収集する。各発電装置コントローラは、収集した情報から対応発電装置の負荷分担量を定格容量の範囲内で算出し、算出された負荷分担量に応じて対応発電装置を制御する。
特開2011-193587号公報
しかしながら、従来の発電システムは、定格容量比にしたがって各発電装置が負荷を分担する制御がなされているのみで、各発電装置の特性、状態を考慮した制御となっていない。例えば、燃料消費量を抑えるための負荷分担制御、古く劣化した発電機の負荷を減らすなどの細やかな制御がなされず、発電装置によっては過負荷状態で運転制御される場合も生じ得、燃料消費量削減による長時間運転化、古い発電機への負荷削減による長寿命化が望まれる。
本開示は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、発電システムの長時間運転を可能とし、また発電システムの長寿命化を可能として故障を生じにくくすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の発電システムは、発電を行う発電装置と発電装置を制御する発電装置コントローラを複数備え、複数の発電装置の発電装置コントローラ同士が通信線を介して相互に通信可能に接続される発電システムであって、発電装置コントローラは、制御する発電装置を定格容量の範囲で負荷を分担するFULL運転モード、定格容量の半分の範囲で負荷を分担するHALF運転モード、燃料消費効率に応じた負荷を分担するECO運転モード、および負荷を分担しないNOLOAD運転モードのいずれかの運転モードに設定し、他の発電装置コントローラと他の発電装置の出力状態および運転モードの情報を収集し、発電装置の出力状態を制御する。
本開示によれば、各発電装置を各発電装置の特性を考慮して制御することにより、発電システムの長時間運転を可能とし、また発電システムの長寿命化を可能として故障を生じにくくすることができる。
本開示の第1の実施の形態に係る自家発電システムのシステム構成の一事例を示す図 本開示の第1の実施の形態に係る自家発電装置コントローラの内部機能の一事例を示す図 本開示の第1の実施の形態に係る自家発電装置コントローラのハードウェア構成を示す図 本開示の第1の実施の形態に係る各自家発電装置コントローラ間の情報授受を行う通信方式の一事例を示す図 本開示の第1の実施の形態に係る各自家発電装置コントローラの動作フローの一事例を示す図 (a)は、自家発電装置コントローラNo.1についてのステップS101の処理動作の詳細を示すフローチャート、(b)は、自家発電装置コントローラNo.2の処理動作の詳細を示すフローチャート、(c)は、自家発電装置コントローラNo.3の処理動作の詳細を示すフローチャート、(d)は、自家発電装置コントローラNo.4の処理動作の詳細を示すフローチャート (a)は、各自家発電装置について、負荷分担された出力電力を示す図、(b)は、負荷が増加した場合の負荷分担された出力電力を示す図
以下、本開示の発電システムの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1において、自家発電システム1は、各種の負荷Lが接続された負荷母線BLと、それぞれ負荷母線BLに発電機主回路Mc1および発電機遮断器CBgを介して接続された複数台の自家発電装置No.1,No.2,・・・No.n(G1,G2,・・・Gn)と、各自家発電装置G1,G2,・・・Gnに個別に対応して設けられ対応する監視制御対象の自家発電装置の現在の出力電力である出力状態情報を電力検出器として計器用変流器CTからなる電流検出器および計器用変圧器VTからなる電圧検出器を通じて入力し監視制御対象の自家発電装置に各種制御指令Ci1,Ci2,・・・Cinを出す自家発電装置コントローラNo.1,No.2,・・・No.n(Crl1,Crl2,・・・Crln)と、各自家発電装置コントローラCrl1,Crl1,・・・Crlnが有する監視制御対象の対応自家発電装置の状態情報を各自家発電装置コントローラCrl1,Crl2,・・・Crln間で相互に送受する伝送媒体である通信線CLとで構成されている。なお、説明の簡明化のため、自家発電装置および自家発電装置コントローラは2台だけ図示し、自家発電装置・・・No.n(Gn)、自家発電装置コントローラ・・・Crlnは図示省略してある。
自家発電装置コントローラCrl1,Crl2,・・・Crlnは、製品としては同じ製品としてあり、何れも同じ構成同じ機能を有しており、何れも、図2に例示のように、起動停止制御部Crla、同期投入制御部Crlb、自発電機制御モード設定部Crlc、自発電機負荷分担演算制御部Crld、自発電機出力諸量入出力部Crle、他発電機出力状態情報入力部Crlf、および各発電機定格保存部Crlg、自発電機運転モード設定部Crlh、および各発電機運転モード保存部Crliの各機能部を有している。
起動停止制御部Crlaは、対応自家発電装置の起動および停止の制御を行う機能部である。同期投入制御部Crlbは、対応自家発電装置の並入時の同期投入の制御を行う機能部である。
自発電機制御モード設定部Crlcは、対応自家発電装置の制御を自動で行う負荷分担制御モード又は手動で行う手動モードに設定する機能部である。負荷分担制御モードは、他の自家発電装置コントローラから収集した情報から対応自家発電装置の負荷分担量を算出し、算出された負荷分担量に応じて対応発電装置を制御するモードである。負荷分担制御モードには、FULL運転モードと、HALF運転モードと、ECO運転モードと、NOLOAD運転モードの4つの運転モードが存在する。手動モードとは、負荷分担自動制御は行わず、制御盤に設けられた負荷増減スイッチを用いて運転員が所定の負荷に調整するモードである。
自発電機負荷分担演算制御部Crldは、他の全自家発電装置コントローラから得たそれらの対応自家発電装置の現在の出力状態情報、運転モード情報、故障情報、メンテナンス情報に基づいて自己の対応自家発電装置の現在の出力状態情報を含めて定常運転中の各自家発電装置の負荷分担量を演算し、自己の対応自家発電装置がその分担負荷量相当の発電をするように対応自家発電装置を制御するための目標制御量(自己の対応自家発電装置の分担負荷量と現在の発電量との差)を演算する機能部である。
自発電機出力諸量入出力部Crleは、自己の対応自家発電装置の出力電圧、出力電流の情報を、自己の対応自家発電装置の発電機主回路Mc1に接続された計器用変流器CT、計器用変圧器VT等の電流検出器、電圧検出器の出力から入力する機能部である。
他発電機出力状態情報入力部Crlfは、他の全自家発電装置コントローラから、それらの対応自家発電装置の現在の出力状態情報、運転モード情報、故障情報、メンテナンス情報などを通信線CLを介して入力する機能部である。
各発電機定格保存部Crlgは、自己の対応自家発電装置および他の全自家発電装置、すなわち自家発電システム1の全自家発電装置の発電機定格出力値を、負荷分担制御に先立って予め保存する機能部である。なお、全自家発電装置の発電機定格出力値は、事前に入力しておいてもよいが、各自家発電装置コントローラが他の全自家発電装置コントローラから各々の対応自家発電装置の発電機定格出力値を収集した方がシステム規模の変更に柔軟に的確に対応でき、当該収集は前記自家発電装置の現在の出力状態情報、運転モード情報、故障情報、メンテナンス情報などと共に入力されてもよく、当該情報とは別途入力されてもよい。
自発電機運転モード設定部Crlhは、自己の対応自家発電装置の運転モードを設定する機能部である。運転モードには、前述のFULL運転モードと、HALF運転モードと、ECO運転モードと、NOLOAD運転モードの4つの運転モードが存在する。FULL運転モードに設定された発電装置は、定格容量の電力量を超えない範囲で出力を制御される。HALF運転モードに設定された発電装置は、定格容量の半分の電力量を超えない範囲で出力を制御される。ECO運転モードに設定された発電装置は、燃料消費量に対する出力電力量が最も高い、すなわち、最も発電効率の高い電力で出力を制御される。最も効率の良い出力電力は予め設定する必要がある。NOLOAD運転モードに設定された発電装置は、可能な限り負荷送電しない制御がなされる。
各発電機運転モード保存部Crliは、自己の対応自家発電装置および他の全自家発電装置、すなわち自家発電システムの全自家発電装置の運転モードを、負荷分担制御に先立って予め保存する機能部である。なお、全自家発電装置の運転モードは、事前に入力しておいてもよいが、各自家発電装置コントローラが他の全自家発電装置コントローラから各々の対応自家発電装置の運転モードを収集した方が運転モードの変更に柔軟に的確に対応でき、当該収集は前記自家発電装置の現在の出力状態情報、故障情報、メンテナンス情報などと共に入力されてもよく、当該情報とは別途入力されてもよい。
図3は、自家発電装置コントローラCrlのハードウエア構成を示すブロック図であり、不揮発性の記憶媒体で構成され、上記自家発電負荷分担演算制御、起動停止制御、および同期投入制御の手順を規定した制御プログラムを記憶する記憶部10と、揮発性の記憶媒体で構成されるメインメモリとしてのRAM(Random Access Memory)11と、他の自家発電装置コントローラCrlとの通信を行う通信I/F(InterFace)12と、制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)13とが、バス14で接続された構成を有する。記憶部10は、更に、発電機の制御モード、定格電力、運転モード等も記憶している。
図4は4台の自家発電装置コントローラCrl1,Crl2,Crl3,Crl4の相互間の情報授受通信の模式図を一例としてあり、この図4に例示のように、各自家発電装置コントローラCrl1,Crl2,Crl3,Crl4は、自号機(自己の対応自家発電装置)の現在の出力状態の情報、運転モード情報を、通信線CLを介して他の自家発電装置コントローラに発信し、各自家発電装置コントローラCrl1,Crl2,Crl3,Crl4は、接続された全ての自家発電装置の現在の出力状態の情報、運転モード情報および定格出力値を受信する。このように、各自家発電装置コントローラCrl1,Crl2,Crl3,Crl4相互間で授受される情報は、自家発電装置の出力状態信号、運転モード情報および定格出力値のみであり、制御目標値、制御指令値などの制御系信号、制御系データを通信で授受することはしない。
次に、自家発電装置の制御を自動で行う負荷分担制御モードにおける各自家発電装置コントローラNo.1,No.2,・・・No.n(Crl1,Crl2,・・・Crln)の負担分担処理の動作を、図5によって説明する。
図5において、自家発電装置の自家発電装置コントローラCrlは、負担分担処理が開始されると、自号機の状態情報(現在の負荷分担量(発電機出力))および運転モード情報を、他の全自家発電装置コントローラCrlに発信し、さらに、他の全自家発電装置コントローラCrlから他の全自家発電装置の状態情報および運転モード情報を受信する(ステップS101)。
次に、自家発電装置コントローラCrlは、自号機(自家発電装置 No.n)の設定定格電力を確認する(ステップS102)。次に、燃料消費率が最も低い出力電力で運転するECO運転モードにおける予め設定された出力電力量を記憶部10から読み出して、定格電力に対するECOモード係数αを算出する(ステップS103)。次に、自家発電装置コントローラCrlは、負荷分担制御モードにおいて、自家発電システム1が負荷Lの負荷量に必要な電力を出力できるか否か、すなわち、負担分担制御モードが成立するか否かを判定する(ステップS104)。負担分担制御モードが成立するか否かの判定は、各自家発電装置Gの運転モードに応じた負荷分担容量の合計が負荷Lの負荷量を超えているか否かによって判定される。各自家発電装置の運転モードに応じた負荷分担容量の合計が負荷Lの負荷量の範囲内であれば、負荷分担制御モードは成立すると判定され(ステップS104:Yes)、続いて自号機の運転モードの確認が行われる(ステップS105)。逆に、各自家発電装置の運転モードに応じた負荷分担容量の合計が負荷Lの負荷量を超えれば、負荷分担制御モードは成立しないと判定され(ステップS104:No)、自号機の運転モードを定格容量の電力量を超えない範囲で出力を制御するFULL運転モードに強制的に設定され(ステップS106)、続いて自号機の運転モードの確認が行われる(ステップS105)。
ステップS105において、自家発電装置コントローラCrlは、自号機の運転モードがFULL運転モードであるか確認を行う。自号機の運転モードがFULL運転モードである場合(ステップS105:Yes)、発電目標電力の上限を定格電力とする(ステップS107)。自号機の運転モードがFULL運転モードでない場合(ステップS105:No)、自家発電装置コントローラCrlは、自号機の運転モードがHALF運転モードであるか確認を行う(ステップS108)。自号機の運転モードがHALF運転モードである場合(ステップS108:Yes)、発電目標電力の上限を定格電力の1/2とする(ステップS109)。自号機の運転モードがHALF運転モードでない場合(ステップS108:No)、自家発電装置コントローラCrlは、自号機の運転モードがNOLOAD運転モードであるか確認を行う(ステップS110)。自号機の運転モードがNOLOAD運転モードである場合(ステップS110:Yes)、発電目標電力を0とし、可能な限り負荷送電しない制御がなされる(ステップS111)。自号機の運転モードがNOLOAD運転モードでない場合(ステップS110:No)、自家発電装置コントローラCrlは、自号機の運転モードがECO運転モードであるか確認を行う(ステップS112)。自号機の運転モードがECO運転モードである場合(ステップS112:Yes)、発電目標電力を定格電力にステップS103で求めたECOモード係数αを乗じた値とする(ステップS113)。自号機の運転モードがECO運転モードでない場合(ステップS112:No)、運転モードが設定されていない従来の負担分担制御モードであるとして、運転モードを定格容量の範囲内で運転するFULL運転モードに強制設定する(ステップS106)。
運転モードに応じた目標電力が求められると、続いて自号機制御目標値が算出される(ステップS114)。自家発電装置コントローラCrlは、自号機の出力の状態情報(現在の負荷分担量(発電機出力))を含めた全自家発電装置の出力の状態情報および自号機の運転モード情報を含めた全自家発電装置の運転モード情報から自号機の負荷分担量を決定してこの決定した負荷分担量となる自号機の制御目標値を算出する。具体的には、自号機の出力の状態情報を含めた全自家発電装置の出力の状態情報から各自家発電装置の現在の負荷分担量(発電機出力)を得て、これらを合計して負荷Lの負荷量を求める。負荷量が求められると、運転モードに応じて各自家発電装置の負荷Lの負荷量に対する負荷分担量を制御目標値として求める。
次に、自家発電装置コントローラCrlは、自号機に対して、自号機の制御目標値に見合う制御指令を出力する(ステップS115)。制御指令が出力されると、自家発電装置コントローラCrlは、自号機の状態(発電機出力)を確認しながら、制御目標値に基づいて自号機の出力が負荷分担量となる制御を実行する(ステップS116)。ステップS116の処理が終了すると、ステップS101に戻り、ステップS101以降の動作を繰返して実行する。これらの動作は自動的に行われる。
ここで、上記のフローチャートにおいて、自号機の状態情報および運転モード情報を他の全自家発電装置コントローラにCrl発信し、他の全自家発電装置コントローラCrlから他の全自家発電装置の状態情報および運転モード情報を受信するステップS101の処理動作について、自家発電装置コントローラNo.1,No.2,No.3,No.4(Crl1,Crl2,Crl3,Crl4)の4つの自家発電装置コントローラが存在する場合を例として説明する。図6は、各自家発電装置コントローラCrl1~Crl4におけるステップS101の処理動作の詳細を示しており、(a)は、自家発電装置コントローラNo.1(Crl1)について、(b)は、自家発電装置コントローラNo.2(Crl2)について、(c)は、自家発電装置コントローラNo.3(Crl3)について、(d)は、自家発電装置コントローラNo.4(Crl4)について、ステップS101の処理動作の詳細をそれぞれ示している。自家発電装置コントローラNo.1(Crl1)は、図5のステップS116において自号機(自家発電装置No.1)の出力状態を確認すると、自号機(自家発電装置No.1)の出力状態および運転モードのデータ信号を発信する(ステップS201)。ステップS201の発信がなされると、自家発電装置コントローラNo.2(Crl2)、No.3(Crl3)、No.4(Crl4)は、それぞれ自家発電装置コントローラNo.1(Crl1)の発信データを受信する(ステップS301、S401、S501)。
また、自家発電装置コントローラNo.2(Crl2)は、自家発電装置コントローラNo.1(Crl1)の発信データを受信(ステップS301)したことをトリガとして図5のステップS116において確認した自号機(自家発電装置No.2)の出力状態および運転モードのデータ信号を発信する(ステップS302)。ステップS302の発信がなされると、自家発電装置コントローラNo.1(Crl1)、No.3(Crl3)、No.4(Crl4)は、それぞれ自家発電装置コントローラNo.2(Crl2)の発信データを受信する(ステップS202、S402、S502)。
また、自家発電装置コントローラNo.3(Crl3)は、自家発電装置コントローラNo.2(Crl2)の発信データを受信(ステップS402)したことをトリガとして図5のステップS116において確認した自号機(自家発電装置No.3)の出力状態および運転モードのデータ信号を発信する(ステップS403)。ステップS403の発信がなされると、自家発電装置コントローラNo.1(Crl1)、No.2(Crl2)、No.4(Crl4)は、それぞれ自家発電装置コントローラNo.3(Crl3)の発信データを受信する(ステップS203、S303、S503)。
また、自家発電装置コントローラNo.4(Crl4)は、自家発電装置コントローラNo.3(Crl3)の発信データを受信(ステップS503)したことをトリガとして自号機(自家発電装置No.4)の出力状態および運転モードのデータ信号を発信する(ステップS504)。ステップS504の発信がなされると、自家発電装置コントローラNo.1(Crl1)、No.2(Crl2)、No.3(Crl3)は、それぞれ自家発電装置コントローラNo.4(Crl4)の発信データを受信する(ステップS204、S304、S404)。このように、各自家発電装置コントローラNo.1(Crl1)、No.2(Crl2)、No.3(Crl3)、No.4(Crl4)は、No.1から番号順に、出力状態および運転モードのデータ信号を送受信する。
各自家発電装置コントローラは、負荷母線BLに接続された自家発電装置コントローラの全てCrl1,Crl2,・・・Crlnの出力状態および運転モードの情報を収集後、自号機(自己の対応自家発電装置)の制御目標値を算出し自号機(自己の対応自家発電装置)に制御指令を出力する。
次に、自家発電装置コントローラNo.1,No.2,No.3,No.4(Crl1,Crl2,Crl3,Crl4)の4つの自家発電装置コントローラが存在する場合、すなわち自家発電装置がNo.1,No.2,No.3,No.4の4台が並列運転されている場合について、負荷分担制御の事例を説明する。
図7(a),(b)は、各自家発電装置No.1,No.2,No.3,No.4について、負荷分担された出力電力を棒グラフ状で示している。紙面上から見て左側は、定格容量比に応じて負荷分担された状態を示している。棒グラフの高さは、各自家発電装置No.1,No.2,No.3,No.4の定格容量を示している。
図7(a)において、自家発電装置No.1,No.2,No.3に対して、自家発電装置No.4の定格容量は半分であり、自家発電装置No.1,No.2,No.3,No.4の定格容量の比率は、2:2:2:1となっている。斜線部分は、総電力、すなわち総負荷量を示しており、定格容量の比率に応じて各自家発電装置No.1,No.2,No.3,No.4に負荷分担されている。これに対して、紙面上から見て右側は、運転モードに応じて負担分担された状態を示している。ここで、自家発電装置No.1の運転モードは、発電目標電力を0とし、可能な限り負荷送電しない制御がなされるNOLOAD運転モードである。自家発電装置No.2の運転モードは、定格容量の半分の容量比で負荷分担するHALF運転モードである。自家発電装置No.3の運転モードは、燃料消費率が最も低い出力電力で運転するECO運転モードである。自家発電装置No.4の運転モードは、定格容量比で負荷分担するFULL運転モードである。これらの運転モードは予めユーザによって設定されている。自家発電装置No.1の運転モードは、NOLOAD運転モードであるので、負荷分担量は0であり、負荷分担の対象から除外される。また、自家発電装置No.3の運転モードは、ECO運転モードであり、負荷分担量は予め設定された燃料消費率が最も低い出力電力となる。自家発電装置No.2の運転モードは、HALF運転モードであり、自家発電装置No.4の運転モードは、FULL運転モードであることから、総負荷量からECO運転モードの自家発電装置No.3が出力する予め設定された負荷分担量を差し引いた負荷量を自家発電装置No.2と自家発電装置No.4で按分して残りの負荷分担量を決定する。ここで、自家発電装置No.2と自家発電装置No.4の按分比は、自家発電装置No.2について定格容量の1/2であり、自家発電装置No.4について定格容量が自家発電装置No.2の定格容量の1/2であり、両者の按分比は、1:1となる。斜線部分は、運転モードに応じて各自家発電装置No.1,No.2,No.3,No.4に負荷分担される。
次に、図7(b)は、運転モードに応じて負荷分担された状態において、総負荷量が増加して、設定された負荷分担で賄える負荷量を超えた場合の対処について説明している。負荷の増加前、自家発電装置No.1の運転モードは、HALF運転モードに設定されており、自家発電装置No.2の運転モードは、HALF運転モードに設定されており、自家発電装置No.3の運転モードは、FULL運転モードに設定されており、自家発電装置No.4の運転モードはNOLOAD運転モードに設定されており、これらの運転モードに応じて総負荷量を負荷分担している。ここで、総負荷量が増加して上記運転モードに応じた負荷分担量で賄える最大の負荷量を超えた場合、自家発電装置No.1,No.2,No.3,No.4のすべての運転モードを定格容量比で負荷分担を按分するFULL運転モードに強制的に変更設定する。FULL運転モードは、定格容量比で負荷分担するので、最も許容できる負荷量が大きい。したがって、負荷分担制御モードのときに大きな負荷が接続された場合であっても、負荷に必要な出力電力を供給することができる。
(第2の実施の形態)
上記の実施の形態では、運転モードをユーザが設定していた。これに対して、本実施の形態では、燃料消費率が低い自家発電装置について負荷分担量が大きいFULL運転モードに自動設定する。各自家発電装置と燃料タンクとの間に燃料移送量計を接続し、各自家発電装置の燃料消費量を測定する。また、各自家発電装置と遮断器との間に電力検出器を接続し、各自家発電装置の出力電力を測定する。ここで、電力検出器として計器用変流器CTからなる電流検出器および計器用変圧器VTからなる電圧検出器を通じて出力電力を測定する。測定された出力電力を燃料消費量から単位燃焼消費量あたりの出力電力である出力電力/燃料消費量を求め、各自家発電装置の燃料消費効率を算出する。各自家発電装置の燃料消費効率が求められると、最も燃料消費効率の良い自家発電装置の運転モードを自動的にFULL運転モードに設定する。また、各自家発電装置のうち、燃料効率の良い半数の自家発電装置の運転モードを自動的にFULL運転モードに設定してもよい。これによって、発電システムの燃料効率が向上するという効果を奏する。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、自家発電装置コントローラが、対応する自家発電装置に対して、故障診断あるいは故障予兆診断を行う。故障診断の結果、故障と診断された自家発電装置に対して、自家発電装置コントローラは自動的に運転モードを可能な限り負荷送電しないNOLOAD運転モードにする制御を行う。また、故障予兆診断の結果、故障予兆ありと診断された自家発電装置に対しても自家発電装置コントローラは自動的にNOLOAD運転モードにする制御を行ってもよい。上記構成によって、故障した自家発電装置、あるいは故障するおそれのある自家発電装置の影響を受けることなく、安定して発電システムを稼働することができる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態では、自家発電装置コントローラに運転モードを直接入力して設定するのではなく、発電装置機種、機器状態(健全、調子が悪い、運転非推奨など)を予め入力することにより、自家発電装置コントローラは、入力情報にあわせた運転モードの選択を自動で行う。例えば、ディーゼルエンジンを使用した自家発電装置の場合、ディーゼルエンジンの特性上、燃費はよいが、低負荷運転は好ましくない。したがって、負荷分担量が大きい運転モードを選択する。また、ガスタービンの燃費は悪いが、低負荷運転ができる。したがって、負荷分担量が小さい運転モードを選択する。また、機器状態を自家発電装置コントローラに入力することにより、入力事項により故障診断あるいは故障予兆診断がなされる。故障の診断あるいは故障予兆診断の結果、故障あるいは故障予兆ありと診断された場合、自家発電装置コントローラは、対応自家発電装置の運転モードを自動的にNOLOAD運転モードにする制御を行う。上記構成によって、故障した発電装置、あるいは故障するおそれのある発電装置の影響を受けることなく、安定して発電システムを稼働することができる。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
(付記1)
発電を行う発電装置と前記発電装置を制御する発電装置コントローラを複数備え、複数の前記発電装置の前記発電装置コントローラ同士が通信線を介して相互に通信可能に接続される発電システムであって、
前記発電装置コントローラは、制御する前記発電装置を定格容量の範囲で負荷を分担するFULL運転モード、定格容量の半分の範囲で負荷を分担するHALF運転モード、燃料消費効率に応じた負荷を分担するECO運転モード、および負荷を分担しないNOLOAD運転モードのいずれかの運転モードに設定し、他の発電装置コントローラと他の発電装置の出力状態および前記運転モードの情報を収集し、前記発電装置の出力状態を制御する、
発電システム。
(付記2)
前記複数の発電装置が負荷に必要な電力を出力できない場合、前記複数の発電装置の前記発電装置コントローラは、前記複数の発電装置の前記運転モードを前記FULL運転モードに設定する、
付記1に記載の発電システム。
(付記3)
前記複数の発電装置の前記発電装置コントローラは、前記複数の発電装置の燃料消費効率を算出し、最も燃料消費効率の良い発電装置、または、燃料消費効率の良い複数の発電装置を前記FULL運転モードに設定する、
付記1又は2に記載の発電システム。
(付記4)
前記発電装置コントローラは、前記発電装置の故障診断または故障予兆診断を行い、前記故障診断または前記故障予兆診断の結果、故障または故障予兆ありと診断された発電装置を前記NOLOAD運転モードに設定する、
付記1から3のいずれか1つに記載の発電システム。
(付記5)
前記発電装置コントローラは、前記発電装置について入力された発電装置機種または機器状態に応じて前記運転モードを自動選択する、
付記1から4のいずれか1つに記載の発電システム。
(付記6)
発電を行う発電装置と前記発電装置を制御する発電装置コントローラを複数備え、複数の前記発電装置の前記発電装置コントローラ同士が通信線を介して相互に通信可能に接続される発電システムの発電制御方法であって、
前記発電装置コントローラが、制御する前記発電装置を定格容量の範囲で負荷を分担するFULL運転モード、定格容量の半分の範囲で負荷を分担するHALF運転モード、燃料消費効率に応じた負荷を分担するECO運転モード、および負荷を分担しないNOLOAD運転モードのいずれかの運転モードに設定するステップと、
他の発電装置コントローラと他の発電装置の出力状態および前記運転モードの情報を収集し、前記発電装置の出力状態を制御するステップと、
を備える発電制御方法。
1 自家発電システム、10 記憶部、11 RAM、12 通信I/F、13 CPU、14 バス、G1,G2 自家発電装置、CT 計器用変流器、VT 計器用変圧器、CBg 発電機遮断器、Ci1,Ci2 制御指令、Crl,Crl1,Crl2,Crl3,Crl4 自家発電装置コントローラ、CL,CL1,CL2 通信線、Mc1 発電機主回路、BL 負荷母線、L 負荷、Crla 起動停止制御部、Crlb 同期投入制御部、Crlc 自発電機制御モード設定部、Crld 自発電機負荷分担演算制御部、Crle 自発電機出力諸量入出力部、Crlf 他発電機出力状態情報入力部、Crlg 各発電機定格保存部、Crlh 自発電機運転モード設定部、Crli 各発電機運転モード保存部。

Claims (6)

  1. 発電を行う発電装置と前記発電装置を制御する発電装置コントローラを複数備え、複数の前記発電装置の前記発電装置コントローラ同士が通信線を介して相互に通信可能に接続される発電システムであって、
    前記発電装置コントローラは、制御する前記発電装置を定格容量の範囲で負荷を分担するFULL運転モード、定格容量の半分の範囲で負荷を分担するHALF運転モード、燃料消費効率に応じた負荷を分担するECO運転モード、および負荷を分担しないNOLOAD運転モードのいずれかの運転モードに設定し、他の発電装置コントローラと他の発電装置の出力状態および前記運転モードの情報を収集し、前記発電装置の出力状態を制御する、
    発電システム。
  2. 前記複数の発電装置が負荷に必要な電力を出力できない場合、前記複数の発電装置の前記発電装置コントローラは、前記複数の発電装置の前記運転モードを前記FULL運転モードに設定する、
    請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記複数の発電装置の前記発電装置コントローラは、前記複数の発電装置の燃料消費効率を算出し、最も燃料消費効率の良い発電装置、または、燃料消費効率の良い複数の発電装置を前記FULL運転モードに設定する、
    請求項1に記載の発電システム。
  4. 前記発電装置コントローラは、前記発電装置の故障診断または故障予兆診断を行い、前記故障診断または前記故障予兆診断の結果、故障または故障予兆ありと診断された発電装置を前記NOLOAD運転モードに設定する、
    請求項1に記載の発電システム。
  5. 前記発電装置コントローラは、前記発電装置について入力された発電装置機種または機器状態に応じて前記運転モードを自動選択する、
    請求項1に記載の発電システム。
  6. 発電を行う発電装置と前記発電装置を制御する発電装置コントローラを複数備え、複数の前記発電装置の前記発電装置コントローラ同士が通信線を介して相互に通信可能に接続される発電システムの発電制御方法であって、
    前記発電装置コントローラが、制御する前記発電装置を定格容量の範囲で負荷を分担するFULL運転モード、定格容量の半分の範囲で負荷を分担するHALF運転モード、燃料消費効率に応じた負荷を分担するECO運転モード、および負荷を分担しないNOLOAD運転モードのいずれかの運転モードに設定するステップと、
    他の発電装置コントローラと他の発電装置の出力状態および前記運転モードの情報を収集し、前記発電装置の出力状態を制御するステップと、
    を備える発電制御方法。
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