1 実施の形態
本開示に係る一の実施の形態としての配送システム1について図面を参照しながら説明する。
1.1 配送システム1
配送システム1は、図1に示すように、画像形成装置5及びサーバー装置4が、ネットワーク2を介して、相互に接続されて、構成されている。
画像形成装置5は、一般のオフィスに設置されている。画像形成装置5は、トナー(消耗品)を収容するトナーボトル(収容体)の交換予定日を予測し、予測した交換予定日を、ネットワーク2を介して、サーバー装置4に対して、送信する。
サーバー装置4は、画像形成装置5のトナーボトルを管理する管理センターに設置されている。サーバー装置4は、画像形成装置5から、ネットワーク2を介して、画像形成装置5に装着されたトナーボトルの交換予定日を受信し、受信した交換予定日を内部に記憶する。管理センターの管理者は、サーバー装置4に記憶されているトナーボトルの交換予定日より前に、画像形成装置5が設置されたオフィスに向けて、新品のトナーボトルを配送するように、手配する。
1.2 画像形成装置5
画像形成装置5は、図1に示すように、スキャナー、プリンター及びコピー機の機能を有するタンデム型のカラー複合機である。
画像形成装置5は、この図に示すように、筐体底部に、記録シートを収容し、給送する給紙部13が設けられている。給紙部13の上方には、電子写真方式により画像を形成するプリンター12が設けられている。プリンター12のさらに上方に、原稿を読み取って画像データを生成するイメージリーダー11、及び、操作画面を表示し、利用者から入力操作を受け付ける操作パネル19が設けられている。
イメージリーダー11は、自動原稿搬送装置を有している。自動原稿搬送装置は、原稿トレイにセットされた原稿を、搬送路を介して、1枚ずつ原稿ガラス板へ搬送する。イメージリーダー11は、自動原稿搬送装置によって原稿ガラス板の所定位置に搬送された原稿、又は、利用者により原稿ガラス板の上に載置された画像をスキャナーの移動によって読み取り、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の多値デジタル信号からなる画像データを得る。
イメージリーダー11で得られた各色成分の画像データは、制御回路100において各種のデータ処理を受け、更にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される。
プリンター12は、駆動ローラーと従動ローラーとバックアップローラーとにより張架される中間転写ベルト21、二次転写ローラー22、中間転写ベルト21に対向して中間転写ベルト21の走行方向Xに沿って所定間隔で配置された作像部20Y、20M、20C、20K、定着部50、制御回路100等からなる。
作像部20Y、20M、20C、20Kは、それぞれ、Y、M、C、K色のトナー像を作像する。具体的には、各作像部は、像担持体である感光体ドラム、感光体ドラム表面を露光走査するためのLEDアレイ、帯電チャージャー、現像器、クリーナー及び一次転写ローラーなどからなる。
中間転写ベルト21の上方には、中間転写ベルト25を挟んで、作像部20Y、20M、20C、20Kのそれぞれの上方に、トナーボトル31Y、31M、31C、31Kが着脱自在に設けられている。トナーボトル31Y、31M、31C、31Kには、それぞれ、Y、M、C及びKの各色のトナーが収容されており、トナーボトル31Y、31M、31C、31Kに収容されたそれぞれのトナーが、トナー補給機構33Y、33M、33C、33Kによって、作像部20Y、20M、20C、20Kに供給される。
また、トナーボトル31Y、31M、31C、31Kの側面には、トナーボトル31Y、31M、31C、31Kに収容されているトナーがニアエンプティとなったことを検出する、つまり、各トナーボトルのトナー残量が所定値以下か否かを判断する検出センサー32Y、32M、32C、32K(検出部)が設けられている。ここで、所定値は、0に極めて近い値であり、例えば、トナーボトルの当初の充填量の2%の値である。
給紙部13は、サイズの異なる記録シートを収容する給紙カセット60、61、62と、この記録シートを各給紙カセットから搬送路に繰り出すためのピックアップローラー63、64、65とから構成されている。
作像部20Y~20Kのそれぞれにおいて、各感光体ドラムは、帯電チャージャーにより一様に帯電され、LEDアレイにより露光され、感光体ドラムの表面に静電潜像が形成される。各静電潜像は、対応する色の現像器により現像され、各感光体ドラムの表面にY~K色のトナー像が形成され、トナー像は、中間転写ベルト21の裏面側に配設された各一次転写ローラーの静電作用により、中間転写ベルト21の表面上に順次転写される。
中間転写ベルト21上で、Y~K色のトナー像が多重転写されるように、各色の作像タイミングがずらされている。
一方、給紙部13のいずれかの給紙カセットから、作像部20Y~20Kによる作像動作に合わせて、記録シートが給送される。
記録シートは、二次転写ローラー22とバックアップローラーとが中間転写ベルト21を挟んで対向する二次転写位置へと搬送路上を搬送され、二次転写位置で、二次転写ローラー22の静電的作用により、中間転写ベルト21上で多重転写されたY~K色のトナー像が記録シートへ二次転写される。Y~K色のトナー像が二次転写された記録シートは、さらに定着部50まで搬送される。
記録シートの表面のトナー像は、定着部50の加熱ローラー51とこれに圧接された加圧ローラー52との間に形成される定着ニップを通過する際に、加熱及び加圧により、記録シートの表面に融着して定着され、記録シートは、定着部50を通過した後、排出トレイ15へ送出される。
操作パネル19には、液晶表示板などで構成される表示部が設けられ、利用者によって設定された内容、各種のメッセージ、トナーボトルの交換予定日等を表示する。操作パネル19は、利用者から、コピー開始の指示、コピー枚数の設定、コピー条件の設定、データの出力先の設定などを受け付け、受け付けた内容を制御回路100に通知する。また、操作パネル19は、スピーカーを備える。スピーカーは、アナログの音声信号を音に変換して音声を出力する。スピーカーは、例えば、トナーボトルの交換予定日を音声により、利用者に通知する。
1.3 本開示によるトナーボトルの交換時期の予測
(1)時間の経過とトナーの残量の関係
ここでは、時間の経過とトナーの残量の関係について、説明する。
ここで、所定期間当たりのトナー消費量をトナー消耗率とする。所定期間は、「1日」や「1週間」としてもよいし、「トナー配送にかかる期間」としてもよい。ここでは、1日当たりのトナー消費量をトナー消耗率Rdとする。
仮に、常にRdが一定であるとすると、トナーボトルを交換した後からトナーエンプティまでに要する日数Nは、
N=(トナー充填量)/Rd
となる(図2参照)。
図2に表したグラフ301は、時間(日)の経過とトナーの残量の関係を示す。横軸302は、時間の経過を示し、縦軸303は、トナーボトルにおけるトナーの残量を示す。直線304は、時間の経過に伴って減少するトナーの残量を示す予測線である。常にRdが一定であるとしているので、トナーの残量は、線型に単調に減少している。
(2)トナー消耗率Rdがばらつく場合
しかしながら、現実には、画像形成装置の使用頻度は一定ではなく、プリントボリュームが多い日や少ない日が混在し、トナー消耗率Rdは、ばらつきを有する。図3には、ばらつきを有するトナー消耗率Rdの推移を示し、図4には、トナー消耗率Rdがばらつく場合のトナーの残量の推移を示す。
図3に表したグラフ311は、時間(日)の経過と、ばらつきを有するトナー消耗率の関係を示す。横軸312は、時間の経過を示し、縦軸313は、トナー消耗率を示す。折れ線314は、時間の経過に伴って、実測された変動するトナー消耗率を示す。ここで、グラフ311には、トナー消耗率の平均値315を示している。
また、図4に表したグラフ321は、時間(日)の経過と、ばらつきを有するトナー消耗率の場合のトナーの残量の関係を示す。横軸322は、時間の経過を示し、縦軸313は、トナーの残量を示す。直線324は、ばらつきのないトナー消耗率の場合のトナーの残量を示す予測線であり、折れ線325は、ばらつきを有するトナー消耗率の場合の実測されたトナーの残量を示す。
ここで、折れ線325と横軸322の交点327は、ばらつきを有するトナー消耗率により、トナーの残量が推移する場合、トナーボトルがエンプティとなる日(トナーボトルのエンプティ日)を示す。また、直線324と横軸322の交点326は、ばらつきのないトナー消耗率により、トナーの残量が推移する場合、トナーボトルのエンプティ日を示す。
この図に示すように、交点327は、交点326に先行している。
このように、通常、トナー消耗率は、ばらつきを有するので、トナーボトルがエンプティとなる日を厳密に予測することは、難しい。
特に、図4に示すように、トナー消耗率がばらつく場合における、トナーボトルのエンプティ日(交点327)が、トナー消耗率がばらつかない場合における、トナーボトルのエンプティ日(交点326)より前倒しになった場合、利用者へのトナーボトルの遅配が発生する可能性がある。一方、過大な余裕を持って早めに、トナーボトルの配送をした場合は、余剰在庫となり好ましくない。
そこで、なるべく余剰在庫を防ぎつつ、遅配とならないトナー配送システムが必要となる。
(3)2種類のトナー消耗率の対比
2種類のトナー消耗率の場合を対比して示す。
図5に表したグラフ331は、時間(日)の経過と、2種類のトナー消耗率の関係を示す。横軸332は、時間の経過を示し、縦軸333は、トナー消耗率を示す。折れ線334は、時間の経過に伴う、パターンAのトナー消耗率を示す。また、折れ線335は、時間の経過に伴う、パターンBのトナー消耗率を示す。ここで、グラフ331には、トナー消耗率の平均値336を示している。
ここで、パターンBのトナー消耗率の変動は、パターンAのトナー消耗率の変動よりも、大きい。一方、パターンBのトナー消耗率の平均値と、パターンAのトナー消耗率の平均値とは、一致している。
どちらの場合においても、平均値から予測されるトナーボトルのエンプティ日は、同一である。しかし、予測によるエンプティ日と実際のエンプティ日との差である予測誤差は、パターンAよりパターンBのほうが大きい。そのため、パターンBのような使用履歴に対しては、予測誤差を大きく見積もらなければ、トナーボトルの遅配を招く結果となる。
(4)トナーボトルの交換時期の予測方法
トナーボトルの交換時期の予測方法について、一例として、図9を用いて説明する。
図9に表したグラフ341は、時間(日)の経過と、ばらつきを有するトナー消耗率の関係を示す。横軸342は、時間の経過を示し、縦軸343は、トナー消耗率を示す。折れ線344は、図3に示す折れ線314と同一であって、時間の経過に伴って、変動するトナー消耗率を示す。ここで、グラフ341には、トナー消耗率の平均値Rd_avg(349)を示している。
トナーボトルの単位時間当たりの使用量の履歴情報から、所定の調査期間231に含まれ、所定の閾値Rd_th(348、第一閾値)を超える使用量を含む履歴情報を全て抽出する。一例として、図9に示す場合には、区間351、352、353に含まれる履歴情報が抽出される。区間351、352、353に含まれる履歴情報内の使用量は、閾値Rd_th(348)を超えているからである。
ここで、閾値Rd_thを、次のようにして、決定してもよい。
履歴情報テーブル201内の全ての履歴情報を用いて、単位時間当たりの使用量の度数分布表を作成する。つまり、単位時間当たりの使用量が含まれる複数のクラスを作成し、全ての履歴情報の使用量について、どのクラスに含まれるか判断し、クラス毎に使用量の度数を計数する。
例えば、第1クラスは、量「1」~量「99」の使用量の度数を含む。第2クラスは、量「100」~量「199」の使用量の度数を含む。第3クラスは、量「200」~量「299」の使用量の度数を含む。以下、同様に、第nクラスは、量「10000」~量「10099」の使用量の度数を含む。ここで、量「10099」は、履歴情報テーブル201内の履歴情報に含まれる使用量のうち、最大値であるとする。
こうして生成した度数分布表内の全ての度数の合計値のうち、上位20%の範囲の合計値と下位80%の範囲の合計値とを仕切るクラスの代表値を閾値Rd_thと決定してもよい。
次に、各区間から、最大の使用量(極大値)を抽出する。一例として、図9に示す場合には、区間351内の最大の使用量345が抽出される。また、区間352、353についても、同様に、それぞれの区間内の最大の使用量346、347が抽出される。ここで、使用量345、346、347を、それぞれ、使用量Rd2、Rd9、Rd13により示す。
次に、次に示す式により、抽出した最大の使用量の平均値Rd_max(ピーク使用量)を算出する。
平均値Rd_max=(ΣRdi)/n
ここで、ΣRdiは、抽出した最大の使用量の総和を示し、nは、抽出した最大の使用量の個数を示す。
図9に示すように、一例として、平均値Rd_max=(ΣRd2、Rd9、Rd13)/3 (362)である。
次に、図9に表したグラフ371は、時間(日)の経過と、トナーの残量の関係を示す。横軸372は、時間の経過を示し、縦軸373は、トナーの残量を示す。直線381及び直線382(予測線)は、ばらつきのないトナー消耗率の場合に、時間の経過に伴って、減少するトナーの残量の推移を示す。トナーボトルは、前の交換日374に、新品に交換されている。直線381及び直線382により、ばらつきのないトナー消耗率の場合における、次の交換予定日377が予測される。また、直線383は、本開示の予測により得られるトナーの残量の推移を示す。
トナーボトルの現時点(判断日375)の残りの残量及び平均値Rd_maxを用いて、次の式により、残りの日数を算出する(378)。
残りの日数=現時点の残量/平均値Rd_max
次に、次の式により、トナーボトルの次の交換予定日376を算出する(379)。
次の交換予定日=当日(判断日、つまり、現時点)+残りの日数
こうして、図9に示す元の直線382(予測線)は、新たな直線383(予測線)に置き換わる。
以上説明したようにして、トナーボトルの次の交換予定日(376)が推定される。
上記の方法によると、消耗品であるトナーの急激に変化した過去の使用量を用い、今後も同様に、急激な変化が発生する場合があると仮定して、消耗品の残量の推移を予測するので、消耗品の使用量の急激な変化が発生する場合に、消耗品の使用可能な残り期間を予測できる。
1.4 制御回路100
制御回路100は、図6に示すように、CPU(Central Processing Unit)151、ROM(Read Only Memory)152、RAM(Random Access Memory)153、画像メモリ154、画像処理回路155、ネットワーク通信回路156、スキャナー制御回路157、入出力回路158、プリンター制御回路159、記憶回路160、出力回路162、計時回路163、入出力回路167及びバス166等から構成されている。
CPU151、ROM152、RAM153、画像メモリ154、画像処理回路155、ネットワーク通信回路156、スキャナー制御回路157、入出力回路158、プリンター制御回路159、出力回路162、計時回路163、入出力回路167は、バス166を介して、相互に接続されている。記憶回路160は、入出力回路167に接続されている。
CPU151、ROM152及びRAM153は、主制御部140を構成している。
RAM153は、各種の制御変数及び操作パネル19により設定されたコピー枚数等のデータを一時的に記憶すると共に、CPU151によるプログラム実行時のワークエリアを提供する。
ROM152には、コピー動作などの各種ジョブを実行させるための制御プログラム等が格納されている。なお、記憶回路160に制御プログラム等が格納されている、としてもよい。
CPU151は、ROM152に記憶されている制御プログラムに従って動作する。
画像メモリ154は、プリントジョブ等に含まれる画像データを一時的に記憶する。
画像処理回路155は、例えば、イメージリーダー11で得られたR、G、Bの各色成分の画像データに対して、各種のデータ処理を施して、Y、M、C、Kの各再現色の画像データに変換する。
ネットワーク通信回路156は、ネットワーク2を介して、外部の端末装置からプリントジョブを受信する。また、ネットワーク通信回路156は、ネットワーク2を介して、サーバー装置4に対して、データを送信する。データの一例は、トナーボトルの交換予定日である。
スキャナー制御回路157は、イメージリーダー11を制御し、原稿の読み取り動作を実行させる。
入出力回路158は、操作パネル19から入力信号を受信し、受信した入力信号を主制御部140に対して、出力する。また、主制御部140から、画像を受信し、受信した画像を操作パネル19に対して出力して、表示させる。
プリンター制御回路159は、プリンター12を制御し、画像形成動作を実行させる。また、プリンター制御回路159は、画像形成を実行する都度、色毎に、画像形成を行った画像データのカバレッジ(画像内の印字率)を生成し、生成したカバレッジを、後述するカバレッジカウンター147に対して、出力する。
入出力回路167は、記憶回路160に対して、データを書き込み、又は、記憶回路160から、データを読み出す。
記憶回路160については、後述する。
出力回路162は、スピーカーに接続されている。出力回路162は、主制御部140から受信したデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換し、生成したアナログの音声信号をスピーカーに対して、出力する。
計時回路163は、現在時刻を出力する。
1.5 記憶回路160
記憶回路160(記憶手段)は、不揮発性の半導体メモリから構成されている。なお、記憶回路160は、ハードディスクから構成されている、としてもよい。
記憶回路160は、履歴情報テーブル201、交換日221及び調査期間231等を記憶するための領域を備えている。
(1)履歴情報テーブル201
履歴情報テーブル201は、トナーボトル31Y、31M、31C、31Kに収容されているトナーの残量、使用量等についての履歴を記憶するためのデータテーブルである。
なお、説明の簡略化のため、履歴情報テーブル201においては、トナーボトル31Kに収容されているトナーの残量、使用量等についての履歴を記載し、トナーボトル31Y、31M、31Cに収容されているトナーの残量、使用量等についての履歴の記載を省略する。以下の記載においても、同様である。
履歴情報テーブル201は、図7に示すように、複数の履歴情報202を含んで構成されている。各履歴情報202は、日時203、残量204、使用量205及び交換情報206を含んでいる。
日時203は、トナーボトル31Kに収容されているトナーの残量を検出した年月日、時分を示す。
残量204は、トナーボトル31Kに収容されているトナーの残量を示す。
使用量205は、前回、検出した残量から、今回、検出した残量を差し引いて算出される。つまり、前回、検出した時点から、今回、検出した時点までの間に、使用されたトナーの量を示す。ここで、毎日、トナーボトル31Kに収容されているトナーの残量が検出されるとすれば、使用量205は、上述したトナー消耗率に相当する。
交換情報206は、トナーボトルが新品に交換されたか否かを示し、交換情報206が「交換」である場合に、新品に交換されたことを示す。この時点におけるトナーの残量は、トナーボトルにトナーが満量まで充填された場合の当初の充填量である。
(2)交換日221
交換日221は、図8(a)に示すように、トナーボトルが新品に交換された年月日、時分を示す。
交換日221は、トナーボトルが新品に交換された時に、履歴処理部143により、記憶回路160に書き込まれることにより、設定される。
(3)調査期間231は、図8(b)に示すように、履歴情報テーブル201を用いて、後述するピーク決定処理を行なうための対象となる期間を示す。調査期間231は、開始日231a及び終了日231bからなる。開始日231aは、ピーク決定処理の対象となる期間の最初の日(年月日)であり、終了日231bは、ピーク決定処理の対象となる期間の最後の日(年月日)である。
調査期間231は、トナーボトルが新品に交換された日において、その設定がされる。
例えば、開始日231aについては、トナーボトルが新品に交換された日が設定され、終了日231bについては、開始日231aから3カ月めの日が設定される。ここで、図8(b)に示す調査期間231及び3カ月は、一例であって、トナーの種類、トナーの使用の状況等により定めてもよい。
調査期間231は、トナーボトルが新品に交換された時に、履歴処理部143により、記憶回路160に書き込まれることにより、設定される。
なお、履歴情報テーブル201に含まれる履歴情報全体の期間のうち、後半の20%の期間を調査期間231としてもよい。ここで、20%は、一例であって、トナーの種類、トナーの使用の状況等により定めてもよい。
1.6 主制御部140
上述したように、主制御部140は、CPU151が、制御プログラムに従って動作することにより、図6に示すように、時刻取得部142、履歴処理部143、ピーク決定部144、期間算出部145、時期算出部146、カバレッジカウンター147及び残量検出部148としての機能を果たす。ここで、主制御部140及び記憶回路160は、消耗品であるトナーの使用可能な残り期間を予測する予測装置を構成している。
(1)統括制御部141
CPU101が、制御プログラムに従って動作することにより、統括制御部141は、画像メモリ154、画像処理回路155、ネットワーク通信回路156、スキャナー制御回路157、入出力回路158、プリンター制御回路159、記憶回路160、出力回路162、入出力回路167等を統一的に制御する。また、統括制御部141は、時刻取得部142、履歴処理部143、ピーク決定部144、期間算出部145、時期算出部146、カバレッジカウンター147及び残量検出部148を統一的に制御する。
統括制御部141は、予め、所定の処理時刻を記憶している。この処理時刻になると、後述する履歴処理、ピーク決定処理、期間時期処理が実行される。これらの処理を実行するために、利用者が通常、画像形成装置5を使用しない時間帯が、処理時刻として、設定される。例えば、処理時刻は、午前5時25分に設定される。
統括制御部141は、後述する時刻取得部142により取得した現在時刻が、処理時刻であるか否かを判断する。
処理時刻である場合、統括制御部141は、履歴処理部143等に対して、後述する履歴処理、ピーク決定処理、期間時期処理を実行するように、制御する。
(2)時刻取得部142
時刻取得部142(時刻取得手段)は、統括制御部141の制御により、計時回路163から現在時刻を取得する。現在時刻は、年月日、時分を含む。
(3)カバレッジカウンター147及び残量検出部148
(カバレッジカウンター147)
カバレッジカウンター147は、Y、M、C、Kの色毎に、画像形成を行った画像データのカバレッジ(画像内の印字率)を、記憶するための累積カウンターを有している。
カバレッジカウンター147は、画像形成を行う毎に、プリンター制御部159から、Y、M、C、Kの色毎の、画像形成を行った画像データのカバレッジを受信し、受信したカバレッジを、Y、M、C、Kの色毎の累積カウンターに、加算する。
カバレッジカウンター147が有する累積カウンターは、対応する色のトナーボトルが新品に交換されると、色毎にリセットされる。
カバレッジカウンター147は、都度、累積カウンターの値を、Y、M、C、K色毎に、残量検出部148に対して、出力する。
(残量検出部148)
残量検出部148(残量取得手段)は、Y、M、C、K色毎に、カバレッジカウンター147から、累積カウンターの値を受信する。累積カウンターの値を受信すると、残量検出部148は、次の式により、Y、M、C、K色毎に、トナーボトルのトナーの残量を算出する。
トナーの残量=トナーボトルの当初の充填量-累積カウンターの値*係数α
ここで、トナーボトルの当初の充填量とは、トナーボトルが新品に交換された時に、新品のトナーボトルに充填されているトナーの量を言う。また、係数αは、単位カバレッジ毎に、消費されるトナーの量であり、作像部毎に、又は、その他の条件毎に、定められた値である。
残量検出部148は、算出したトナーの残量を出力する。
(4)履歴処理部143
履歴処理部143は、統括制御部141の制御により、以下を実行する。
履歴処理部143は、残量検出部148から、トナーボトル31Kに収容されているトナーの残量(当日残量)を取得する。
履歴処理部143は、入出力回路167を介して、履歴情報テーブル201から、取得した現在時刻(年月日、時分)の前日の日時を含む履歴情報を読み出す。履歴処理部143は、読み出した履歴情報から、残量(前日残量)を抽出し、前日残量から当日残量を差し引いて、使用量(当日の使用量)を算出する。
履歴処理部143は、入出力回路167を介して、履歴情報テーブル201に、現在日時、残量(当日残量)、使用量(当日の使用量)からなる履歴情報を書き込む。
なお、トナーボトル31Kが新品に交換された場合、履歴処理部143は、入出力回路167を介して、履歴情報テーブル201に、現在日時、残量、交換情報「交換」からなる履歴情報を書き込む。この履歴情報には、使用量は、含まれない。
(5)ピーク決定部144
ピーク決定部144(ピーク決定手段)は、以下に示すようにして、履歴情報テーブル201の使用量のうち、閾値Rd_th(第一閾値)を超える単位時間当たりの使用量の中から、使用量の変動におけるピーク使用量を決定する。
ピーク決定部144について、一例として、図9を用いて説明する。
ピーク決定部144は、予め、閾値Rd_thを記憶している。図9のグラフ341には、閾値Rd_th(348)として、示す。
ピーク決定部144は、統括制御部141の制御により、以下を実行する。
ピーク決定部144は、入出力回路167を介して、記憶回路160から、調査期間231を読み出す。調査期間231は、一例として、図8(b)に示すように、開始日231a「2021.1.10」から終了日231b「2021.4.09」までである。
次に、ピーク決定部144は、入出力回路167を介して、記憶回路160に記憶されている履歴情報テーブル201から、調査期間231内の日時を含む履歴情報を全て読み出す。つまり、ピーク決定部144は、一例として、開始日231a「2021.1.10」から終了日231b「2021.4.09」までの日時を含む履歴情報を全て読み出す。
次に、ピーク決定部144は、読み出した全ての履歴情報から、閾値Rd_thを超える使用量を含む履歴情報を全て抽出する。一例として、図9に示す場合には、区間351、352、353に含まれる履歴情報が抽出される。区間351、352、353に含まれる履歴情報内の使用量は、閾値Rd_thを超えているからである。
次に、ピーク決定部144は、抽出した全ての履歴情報から、使用量が単調に増加し、その後、単調に減少する連続する区間を、全て特定する。一例として、図9に示す場合には、区間351が、使用量が単調に増加し、その後、単調に減少する区間に該当する。また、区間352、353についても、同様である。
次に、ピーク決定部144は、特定した各区間から、最大の使用量(極大値)を抽出する。一例として、図9に示す場合には、区間351、352、353内の最大の使用量Rd2(345)、Rd9(346)、Rd13(347)が抽出される。
次に、ピーク決定部144は、抽出した最大の使用量の平均値Rd_max(ピーク使用量)を、次の式により、算出する。
平均値Rd_max=(ΣRdi)/n
ここで、ΣRdiは、抽出した最大の使用量の総和を示し、nは、抽出した最大の使用量の個数を示す。
例えば、図9に示す例の場合、ピーク決定部144は、以下のように、相加平均を算出する(362)。
平均値Rd_max=(Rd2+Rd9+Rd13)/3
次に、ピーク決定部144は、算出した平均値Rd_maxを、入出力回路167を介して、記憶回路160に書き込む。
(6)期間算出部145及び時期算出部146
期間算出部145及び時期算出部146について、一例として、図9を用いて説明する。
期間算出部145(期間算出手段)は、統括制御部141の制御により、以下を実行する。
期間算出部145は、入出力回路167を介して、記憶回路160から、平均値Rd_maxを読み出す。
期間算出部145は、残量検出部148から、現時点における残りの残量を取得し、次の式により、残りの日数を算出する(378)。
残りの日数=現時点の残量/平均値Rd_max
ここで、現時点とは、期間算出部145が処理を行なう時点(判断日375)である。
時期算出部146は、統括制御部141の制御により、以下を実行する。
時期算出部146(時期算出手段)は、時刻取得部142から現在日時(当日)を取得し、次の式により、トナーボトルの次の交換予定日376を算出する(379)。
次の交換予定日=当日+残りの日数
ここで、残量検出部148からトナーの残量を取得した日と、上記の現在日時は、同じ日である。
こうして、図9に示す元の直線382(予測線)は、新たな直線383(予測線)に置き換わる。
次に、時期算出部146は、算出した次の交換予定日を、入出力回路167を介して、記憶回路160に書き込む。また、時期算出部146は、次の交換予定日を、入出力回路158を介して、操作パネル19に対して、出力する。操作パネル19は、次の交換予定日を表示する。
次に、時期算出部146は、ネットワーク通信回路156に対して、次の交換予定日を、サーバー装置4に送信するように、制御する。
1.7 サーバー装置4
サーバー装置4は、図10に示すように、CPU401、ROM402、RAM403、ハードディスク404、ネットワーク通信回路405、入出力回路406等から構成されている。
RAM403は、CPU401によるプログラム実行時のワークエリアを提供する。
ROM402には、サーバー装置4が有する機能を実行させるための制御プログラムなどが格納されている。
CPU401は、ROM402に記憶されている制御プログラムに従って動作する。
CPU401、ROM402及びRAM403は、主制御部411を構成している。
また、CPU401が、制御プログラムに従って動作することにより、主制御部411が機能する。
ネットワーク通信回路405は、ネットワーク2を介して、外部の装置からデータを受信する。例えば、ネットワーク通信回路405は、画像形成装置5から、次の交換予定日を受信し、受信した交換予定日を、主制御部411に対して出力する。また、ネットワーク通信回路405は、ネットワーク2を介して、外部の装置に対して、データを送信する。
入出力回路406は、ハードディスク404からデータを読み出し、ハードディスク404にデータを書き込む。例えば、入出力回路406は、主制御部411の制御により、次の交換予定日を、ハードディスク404に書き込む。
ハードディスク404は、図10に示すように、次の交換予定日421を記憶するための領域を備えている。
主制御部411は、入出力回路406及びネットワーク通信回路405等を統一的に制御する。例えば、主制御部411は、受信した次の交換予定日を、入出力回路406を介して、ハードディスク404に書き込むように、制御する。
ハードディスク404に、次の交換予定日が書き込まれると、サーバー装置4の管理者は、ハードディスク404に書き込まれた次の交換予定日までに、新品のトナーボトルが、画像形成装置5が設置されているオフィスに届くように、手配する。
1.8 画像形成装置5における動作
画像形成装置5における動作について説明する。
(1)履歴処理、ピーク決定処理及び期間時期処理の全体の動作
履歴処理、ピーク決定処理及び期間時期処理の全体の動作について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
時刻取得部142は、統括制御部141の制御により、計時回路163から現在時刻を取得する(ステップS101)。
統括制御部141は、時刻取得部142により取得した現在時刻が、処理時刻であるか否かを判断する。一例として、現在時刻が午前5時25分であるか否かを判断する(ステップS102)。現在時刻が、処理時刻でないと判断する場合(ステップS102で「NO」)、統括制御部141は、ステップS101へ制御を戻して、処理時刻が到来するまで待機する。
現在時刻が、処理時刻であると判断する場合(ステップS102で「YES」)、履歴処理部143は、統括制御部141の制御により、残量検出部148から、トナーボトル31Kに収容されているトナーの残量(当日残量)を取得する(ステップS103)。次に、履歴処理部143は、前日残量から当日残量を差し引いて、使用量を算出する(ステップS104)。次に、履歴処理部143は、入出力回路167を介して、履歴情報テーブル201に、現在日時、残量(当日残量)、使用量からなる履歴情報を書き込む(ステップS105)。
次に、ピーク決定部144は、ピーク決定処理を実行する(ステップS106)。
次に、期間算出部145及び時期算出部146は、期間時期処理を実行する(ステップS107)。
以上により、当日における履歴処理、ピーク決定処理、期間時期処理についての動作の説明を終了する。
(2)ピーク決定処理の動作
ピーク決定処理の動作について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、以下に説明する動作は、図11に示すフローチャートのステップS106の詳細である。
ピーク決定部144は、入出力回路167を介して、記憶回路160から、調査期間231を読み出す(ステップS121)。
次に、ピーク決定部144は、入出力回路167を介して、記憶回路160に記憶されている履歴情報テーブル201から、調査期間231内の日時を含む履歴情報を全て読み出す(ステップS122)。
次に、ピーク決定部144は、読み出した全ての履歴情報から、閾値を超える使用量を含む履歴情報を全て抽出する(ステップS123)。
次に、ピーク決定部144は、抽出した全ての履歴情報から、使用量が増加し、その後、減少する連続する区間を、1個以上、特定する(ステップS124)。
次に、ピーク決定部144は、特定した各区間から、最大の使用量を抽出する(ステップS125)。
次に、ピーク決定部144は、最大の使用量の平均値Rd_max(ピーク使用量)を算出する(ステップS126)。
次に、ピーク決定部144は、算出した平均値Rd_maxを、入出力回路167を介して、記憶回路160に書き込む(ステップS127)。
以上により、ピーク決定処理についての動作の説明を終了する。
(3)期間時期処理の動作
期間時期処理の動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、以下に説明する動作は、図11に示すフローチャートのステップS107の詳細である。
期間算出部145は、入出力回路167を介して、記憶回路160から、平均値Rd_maxを読み出す(ステップS141)。
期間算出部145は、残量検出部148から現時点における残りの残量を取得し、次の式により、残りの日数を算出する。
残りの日数=現時点の残量/平均値Rd_max (ステップS145)
次に、時期算出部146は、時刻取得部142から現在日時(当日)を取得し(ステップS146)、トナーボトルの次の交換予定日を算出する。
次の交換予定日=当日+残りの日数 (ステップS147)
次に、時期算出部146は、次の交換予定日を、入出力回路167を介して、記憶回路160に書き込む(ステップS148)。
次に、時期算出部146は、ネットワーク通信回路156に対して、次の交換予定日を、サーバー装置4に送信するように、制御する。ネットワーク通信回路156は、次の交換予定日を、サーバー装置4に送信する(ステップS149)。
サーバー装置4のネットワーク通信回路405は、画像形成装置5から、次の交換予定日を受信する(ステップS149)。主制御部411は、受信した次の交換予定日を、入出力回路406を介して、ハードディスク404に書き込むように、制御する。入出力回路406は、次の交換予定日を、ハードディスク404に書き込む(ステップS150)。
サーバー装置4の管理者は、ハードディスク404に書き込まれた次の交換予定日までに、新品のトナーボトルが、画像形成装置5が設置されているオフィスに届くように、手配する。
1.9 まとめ
上記の実施の形態によると、履歴情報から、第一閾値を超える使用量の極大値を、複数取得し、取得した極大値の平均値を、ピーク使用量として、算出する。第一閾値を超える使用量の極大値の存在は、過去に、消耗品であるトナーの使用量の急激な変化、特に、使用量が急激に増大する変化があったことを示している。消耗品の残量と算出したピーク使用量とを用いて、消耗品の残り使用可能な残り期間を予測し、消耗品を貯留する収容体の交換予定日を予測する。こうして予測した残り期間及び交換予定日は、使用量の急激な変化を反映したものである。このように、消耗品の使用量の急激な変化が発生する場合に、使用量の急激な変化に応じた残り期間及び交換予定日を予測できるという優れた効果を奏し、特に、消耗品の残量がエンプティに近くなっている場合、その効果を奏する。
2 その他の変形例
本開示について、上記の実施の形態に基づいて説明しているが、上記の実施の形態に限定されない。以下に示すようにしてもよい。
(1)履歴情報テーブル201に記憶されている履歴情報を使用する場合に、次のようにしてもよい。
(a)ピーク決定部144は、履歴情報テーブル201に記憶されている全ての履歴情報のうち、所定期間内の使用量のみを用いて、つまり、所定期間以外の使用量を除外して、極大の使用量を複数個抽出してもよい。例えば、所定期間以外の古い履歴情報を除外してもよい。例えば、2年分の履歴情報が含まれている場合、2年分のうち、前半の1年の履歴を除外し、後半の1年のうちに、調査期間を設定してもよい。これにより、最近のトナー消耗率の推移の傾向のみを予測に反映することができる。
(b)ピーク決定部144は、履歴情報テーブル201に記憶されている全ての履歴情報のうち、トナーボトルに収容されているトナーの残量が予め決められた量(残量閾値)以下となった時点以降の履歴情報を用いて、極大の使用量を複数個抽出してもよい。残量閾値は、例えば、トナーボトルの当初の充填量の50%である。トナーボトルの残量が多い段階では、トナーボトルの交換予定日を正確に予測する必要がないからである。なお、残量閾値は、トナーの種類、トナーの使用の状況により定められるとしてもよい。
(c)ピーク決定部144は、履歴情報テーブル201に記憶されている全ての履歴情報のうち、予め設定した第二閾値以上の極端に多い使用量を含む履歴情報を、除外してもよい。ここで、第二閾値は、上述した閾値Rd_th(第一閾値)より、極めて大きい値である。第二閾値以上の使用量は、ごく稀に発生するものである。例えば、通常、一日に、1000枚から2000枚の印刷がされるところ、この日には、特別に、1000枚から2000枚より、極めて多い10万枚が印刷されるような場合である。このような履歴情報は、発生する頻度が極めて少ないため、除外する。第二閾値は、トナーの種類、トナーの使用の状況等により定められるとしてもよい。
(d)期間算出部145は、残量検出部148から取得したトナーの残量から、トナーを収容するトナーボトルの配送に要する期間内のトナーの使用量を差し引いた残りの量を、ピーク使用量で割って、残り期間を算出してもよい。ここで、トナーボトルは、トナーボトルを管理し配送するサービスセンターから、画像形成装置5が設置されているオフィスまで、配送される。上記のトナーボトルの配送に要する期間とは、サービスセンターからオフィスまで配送される場合に要する時間である。
これにより、トナーボトルの配送に要する時間を考慮して、交換予定日を決定することができる。
(e)トナーボトルは、上記の通り、トナーボトルを管理し配送するサービスセンターから、画像形成装置5が設置されているオフィスまで、配送される。上記のトナーボトルの配送に要する期間を、上述した、調査期間231(図8(a)、図9)として設定してもよい。
(2)画像形成装置5は、次のように構成してもよい。
画像形成装置5は、時期算出部146により算出された交換予定日(交換予定時期)を用いて、消耗品を収容するトナーボトルの発送時期を決定する時期決定部(時期決定手段)を備えてもよい。ネットワーク通信回路156(通知手段)は、決定した発送時期を、消耗品を収容するトナーボトルの管理を行なうサーバー装置4(管理装置)に対して、通知する。
(3)画像形成装置5の操作パネル19は、利用者から、トナーボトルの在庫許容数の入力を受け付けるとしてもよい。ここで、在庫許容数とは、利用者のオフィスにおいて、消耗品であるトナーを収容するトナーボトルを在庫できる最大数である。
在庫許容数は、少なく設定することが好ましく、在庫を置かない設定(在庫許容数=0)を基本とする。
例えば、在庫許容数=0が設定されている場合、在庫が無ければ、次の交換予定日に、1本のトナーボトルが配送されるように、手配する。一方、在庫許容数=0が設定されている場合、在庫があれば、次の交換予定日には、トナーボトルを配送しないようにする。
在庫許容数=1が設定されている場合、在庫が無ければ、次の交換予定日に、2本のトナーボトルが配送されるように、手配する。在庫許容数=1が設定されている場合、在庫=1であれば、次の交換予定日に、1本のトナーボトルが配送されるように、手配する。在庫許容数=1が設定されている場合、在庫=2であれば、次の交換予定日には、トナーボトルを配送しないようにする。
また、トナー消耗率の高い利用者(又は、トナー消耗率の高いオフィス)の場合、トナーの消費量が極めて多く、トナーボトルの交換予定日より、早く、トナーボトルがエンプティとなり、新品のトナーボトルの配送が遅れるリスクがある。このため、トナー消耗率が予め決められた値を超える利用者(オフィス)に対しては、在庫許容数を増やす運用としてもよい。
また、トナー消耗率の低い利用者の場合、トナーボトルの交換の予測時期とは関係なく、トナーボトルのトナーのニアエンプティを検出する検出センサーにより、トナーのニアエンプティが検出された場合に、画像形成装置5は、利用者に対して、表示又は音声により、トナーのニアエンプティを通知し、利用者は、その後、サービスセンターに対して、トナーボトルの発送を要求する運用としてもよい。
画像形成装置5が利用者に対してトナーのニアエンプティを通知した場合であっても、トナーボトル内には、若干量のトナーが収容されており、トナー消耗率の低い利用者であれば、直ちにトナー切れが発生することなく、印刷を行なうことができるからである。
ここで、時期決定部は、交換予定日、画像形成装置5が設置されているオフィス(施設)におけるトナーボトルの在庫情報及び当該オフィスにおける消耗品の在庫許容数に基づいて、トナーボトルの発送時期を決定してもよい。
ここで、オフィスにおけるトナーボトルの在庫許容数は、記憶回路160(記憶手段)に記憶されている消耗品の単位時間当たりの使用量の履歴に基づいて、定まる、としてもよい。
また、記憶回路160に記憶されている消耗品の単位時間当たりの使用量が、所定の値より大きい場合、在庫許容数は、1以上に決定される、としてもよい。
また、記憶回路160に記憶されている消耗品の単位時間当たりの使用量が、所定の値より小さい場合、在庫許容数は、0に決定される、としてもよい。
(4)上述の実施の形態では、交換する対象を消耗品であるトナーを収容するトナーボトルとしているが、画像形成装置を構成する他の消耗品でも構わない。例えば、感光体ドラムを含むドラムユニット、中間転写ベルトを含む転写ユニット等であるとしてもよい。
感光体ドラムの場合には、その累積の回転数を使用量と捉えることができ、中間転写ベルトには、その累積の周回距離数を使用量と捉えることができる。
(5)画像形成装置は、モノクロ型の複合機であるとしてもよい。また、画像形成装置は、図1に示すイメージリーダー11を備えていない印刷装置であるとしてもよい。
(6)検出センサーにより、トナーボトルのトナー残量が所定値以下であると判断される場合、つまり、トナーがニアエンプティとなったことを検出した場合、時期決定部は、直ちにトナーボトルを発送するように、発送時期を決定してもよい。
(7)画像形成装置5は、次のように構成してもよい。
(a)画像形成装置5は、トナーボトルを供給するサービスセンターから、画像形成装置5が設置されているオフィスへのトナーボトルの配送に要する時間を設定する設定部(設定手段)を備えている、としてもよい。
時期決定部は、設定された交換予定日及びトナーボトルの配送に要する時間を用いて、トナーボトルの発送時期を決定してもよい。つまり、交換予定日から、配送に要する時間を差し引いて、発送時期を決定してもよい。
(b)設定部は、画像形成装置5が設置されている施設の住所と、トナーボトルを配送する配送元(サービスセンター)の住所に基づいて、トナーボトルの配送に要する時間を設定してもよい。
例えば、設定部は、施設の住所と配送元の住所との間の距離に応じて、トナーボトルの配送に要する時間を設定してもよい。
(8)画像形成装置5は、次のようにしてもよい。
図14に表したグラフ501は、時間(日)の経過と、ばらつきを有するトナー消耗率の関係を示す。横軸502は、時間の経過を示し、縦軸503は、トナー消耗率を示す。変化線511は、時間の経過に伴って、変動するトナー消耗率を示す。ここで、グラフ501には、閾値Rd_th(第一閾値、504)を示している。また、グラフ501には、閾値Rd_th(504)を横軸方向に延長した閾値線512も示している。
ピーク決定部144は、履歴情報テーブル201に記憶されている履歴情報を用いて、図14に示すように、仮想的に、変化線511を描き、変化線511と閾値線512とで囲まれる閉領域の面積を求める。
図14には、一例として、閾値Rd_th(504)以上の使用量を含む履歴情報のうち、所定の区間i(513)内の日時を含む履歴情報について、変化線511と閾値線512とで囲まれる閉領域508の面積Aiを示す。
ピーク決定部144は、次の式により、区間iにおける平均使用量Rdiを算出する。
Rdi = 面積Ai/区間iの長さ(日数) + Rd_th (521)
ピーク決定部144は、次の式により、平均値Rd_maxを算出する。
Rd_max = ΣRdi/n (522)
ここで、ΣRdiは、Rdiの総和を示し、nは、Rdiの個数を示す。
上記のように、変化線511と閾値線512とで囲まれる閉領域の面積を用いることにより、平均値Rd_maxを算出することができる。
(9)上記の実施の形態においては、画像形成装置の主制御部140及び記憶回路160が予測装置を構成している。しかし、これには、限定されない。
サーバー装置4が、画像形成装置の主制御部140及び記憶回路160に相当する主制御部及び記憶回路を備え、サーバー装置4の主制御部及び記憶回路が予測装置を構成していてもよい。画像形成装置5の残量検出部148が、トナーの残量を検出すると、ネットワーク通信回路156は、検出されたトナーの残量を、ネットワーク2を介して、サーバー装置4に対して、送信する。サーバー装置4は、トナーの残量を受信し、受信したトナーの残量により、サーバー装置4の記憶回路に記憶されている履歴情報テーブルを更新する。サーバー装置4の予測装置は、履歴情報テーブルを用いて、トナーの使用可能な残り期間を予測する。また、トナーの使用可能な残り期間を用いて、消耗品であるトナーを収容するトナーボトルの交換時期を予測する。
また、電力を蓄える二次電池(収容体)を備える、携帯電話等の家庭用電化製品、乗用車、電車等が、上記の予測装置を備えるとしてもよい。この場合、消耗品は、二次電池に蓄えられる電力であり、単位時間当たりの使用量は、単位時間当たりの電力使用量である。予測装置は、上記と同様の主制御部及び記憶回路を備える。記憶回路は、過去の電力使用量の履歴情報を含む履歴情報テーブルを記憶している。予測装置は、二次電池の電力の残量を取得し、取得した電力の残量により、履歴情報テーブルを更新する。予測装置は、履歴情報テーブルを用いて、二次電池の使用可能な残り可動時間を予測する。また、残り可動時間を予測した日時を取得し、取得した日時に、二次電池の使用可能な残り可動時間を加算することにより、二次電池の充電予定時期(充填予定時期)を算出する。充電予定時期が到来すると、二次電池は、充電される。
(10)上記の実施の形態においては、式(平均値Rd_max=(ΣRdi)/n)により、最大の使用量の平均値Rd_max(ピーク使用量)を算出している。しかし、これには限定されない。
ピーク使用量は、過去の最大の使用量、最大の使用料の±10%の範囲内(好ましくは、+10%~-5%の範囲内)、又は、極大使用量(極大使用量の±10%の範囲内を含む(好ましくは、極大使用量の+10%~-5%の範囲内を含む))に基づく使用量(例えば、平均使用量)である、としてもよい。
(11)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。