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JP7701901B2 - 無線局及び通信方法 - Google Patents
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JP7701901B2 - 無線局及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信に使用される無線局、及び当該無線局の通信方法に関する。
無線通信システムにおいては、基地局から無線端末に向けて、所定の周期で同期信号が送信される。特許文献1には、第5世代(5G)通信システムにおいて、同期信号ブロックSSBが周期的に送信されることが開示されている。
特表2021-520128号公報
従来のシステムでは、無線端末が存在しない方位にも所定の周期で同期信号を含むビームを送信してしまう。このようなビームは基地局と無線端末との通信に寄与しないにもかかわらず、基地局の無駄なリソースが消費されてしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、無線局の無駄なリソースが消費されることを防ぐことを目的とする。
本発明の第1の態様の無線局は、所定の周期で方位を変化させながら一以上の無線端末に向けた無線局ビームを送信するビーム送信部と、前記ビーム送信部が前記無線局ビームを送信した後に、前記一以上の無線端末から端末ビームを受信するビーム受信部と、前記一以上の無線端末に対応する一以上の方位を推定する方位推定部と、前記方位推定部が推定した前記一以上の方位を含む端末方位範囲を決定する範囲決定部と、前記端末方位範囲に含まれる一以上の方位に対応する一以上の第1タイミングで前記無線局ビームを送信し、前記端末方位範囲以外の範囲に対応する一以上の第2タイミングで前記無線局ビームを送信しないように前記ビーム送信部を制御する掃引制御部と、を有する。
前記掃引制御部は、前記第1タイミングで送信した前記無線局ビームに含まれるデータと同一のデータを含む前記無線局ビームを前記第2タイミングで再送するように前記ビーム送信部を制御してもよい。
前記掃引制御部は、前記第1タイミングで第1用途データを含む前記無線局ビームを送信し、前記第2タイミングで前記第1用途データと異なる第2用途データを含む前記無線局ビームを送信するように前記ビーム送信部を制御してもよい。
前記掃引制御部は、前記第2タイミングで前記無線端末から送信される前記端末ビームを受信するように前記ビーム受信部を制御してもよい。
前記無線端末の方位を時刻に関連付けて記憶する記憶部をさらに有し、前記掃引制御部は、所定の期間にわたって前記記憶部に記憶されていない前記無線端末の方位を除く範囲に前記無線局ビームを送信するように前記ビーム送信部を制御してもよい。
前記無線局は、前記無線局に対する無線端末の移動速度を特定する移動速度特定部と、複数の時点に対応する複数の前記移動速度のばらつきの大きさを示すばらつき値を算出する算出部と、前記ビーム受信部が前記無線端末から直前に受信した前記端末ビームの方位と、前記移動速度と、前記ばらつき値と、に基づいて、次の時刻における前記端末方位範囲を特定する特定部と、をさらに有してもよい。
本発明の第2の態様の通信方法は、コンピュータが実行する、所定の周期で方位を変化させながら一以上の無線端末に向けた無線局ビームをビーム送信部に送信するステップと、前記無線局ビームを送信した後に、前記無線端末から端末ビームを受信するステップと、前記一以上の無線端末に対応する一以上の方位を推定するステップと、推定した前記一以上の方位を含む端末方位範囲を決定するステップと、前記端末方位範囲に含まれる一以上の方位に対応する一以上の第1タイミングで前記無線局ビームを送信し、前記端末方位範囲以外の範囲に対応する一以上の第2タイミングで前記無線局ビームを送信しないように前記ビーム送信部を制御するステップと、を有する。
本発明によれば、無線局の無駄なリソースが消費されることを防ぐことができるという効果を奏する。
無線通信ネットワークの無線局1と、無線局1と無線通信する無線端末2との間の通信シーケンスの概要を示す図である。 SSBビームの送信タイミングを示す図である。 無線局1がビームを掃引する範囲を示す図である。 無線局1の構成を示す図である。 無線局1の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る無線局1Aの構成を示す図である。
<第1実施形態>
[無線通信システムSの概要]
図1から図3は、本実施形態に係る無線通信システムSの概要を説明するための図である。図1は、無線通信ネットワークの無線局1と、無線局1と無線通信する無線端末2との間の通信シーケンスの概要を示す図である。無線局1は、無線通信におけるマスター局として機能し、例えば基地局又は中継局である。無線端末2は、無線通信におけるスレーブ局として機能し、例えばスマートフォン又はタブレットである。無線局1は、一以上の無線端末2と無線により通信する。本実施形態の無線通信ネットワークは、例えば5G無線通信ネットワークであるが、無線通信ネットワークの種類は任意である。
無線局1及び無線端末2は、ビームを掃引する方位を順次変化させながら互いに通信する。図1におけるそれぞれの楕円は、ビームの形状を模式的に示している。斜線で示す楕円は、ある時点において無線局1及び無線端末2がビームを送受信している方位に対応するビームを示しており、白色の楕円は、当該時点において無線局1及び無線端末2がビームを送受信していない方位に対応するビームを示している。
無線局1は、初期段階において、20msの周期で同期信号ブロックであるSSBビームを全方位に順次送信する。無線端末2は、SSBビームを受信すると、受信電力が最大のSSBビームを識別するための情報(ビームID)を示す応答ビームを無線局1に向けて送信する。
続いて、無線局1は、無線端末2から受信した応答ビームにより示されるビームIDに対応する範囲内で、初期段階よりも細いビームによりチャネル状態情報推定用参照信号(CSI-RS)を複数の方位に順次送信する。無線端末2は、受信電力が最大のビームのビームIDを示す応答ビームを無線局1に向けて送信する。その後、無線局1は、応答ビームが示すビームIDによる送信を開始し、無線端末2は、当該ビームIDに対応するビームの受信電力が最大となる方位で受信を開始する。これにより、無線局1と無線端末2との間で実データ(DATA)の送受信が開始される。
図2は、SSBビームの送信タイミングを示す図である。図2の横軸は時間を示している。図2に示すように、SSBビームは一つの無線フレーム内の複数の送信タイムスロットに対応するタイミングで、20msの周期で送信される。
従来の無線局1は、SSBビームを送信することができる全てのタイミングでSSBビームを送信していた。しかしながら、無線端末2が存在しないと推定される方位に対応するタイミングでSSBビームを送信しても、そのSSBビームが無線端末2により受信されないので、無駄なリソースを消費してしまうことになる。そこで、本実施形態の無線局1は、無線端末2が存在しないと推定される方位に対応するタイミング(例えば図2において灰色で示したタイムスロットSSB#2のタイミング)ではSSBビームを送信しないことを特徴としている。
図3は、無線局1がビームを掃引する範囲を示す図である。図3におけるθは、無線局1の位置を原点とする球面座標系の第1軸を基準とする偏角であり、φは、第1軸と直交する第2軸を基準とする偏角である。θ軸方向及びφ軸方向に等間隔で配列された実線の円のそれぞれは、1つの方位におけるビームの照射範囲を示している。破線の円は無線端末2が存在しない方位の範囲(以下、「端末不在範囲」という場合がある)を示している。
この場合、無線局1は、端末不在範囲に含まれる灰色で示されたビームを送信しない。すなわち、無線局1は、灰色で示されたビームを送信するタイミングにおいてSSBビームを送信しない。そして、無線局1は、白色で示されたビームを送信するタイミングにおいてのみSSBビームを送信する。灰色で示されたビームを送信するタイミングは、例えば、図2において灰色で示したタイムスロットSSB#2に割り当てられたタイミングである。
以下、このように動作する無線局1の構成を詳細に説明する。以下の説明において、無線局1が送信するビームを無線局ビームといい、無線端末2が送信するビームを端末ビームという。
[無線局1の構成]
図4は、無線局1の構成を示す図である。無線局1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有する。通信部11は、ビーム送信部111及びビーム受信部112を有する。制御部13は、方位推定部131と、範囲決定部132と、掃引制御部133と、を有する。
通信部11は、掃引制御部133に指示された範囲でビームを掃引するビーム掃引部として機能する。ビーム送信部111は、所定の周期で方位を変化させながら一以上の無線端末に向けた無線局ビームを送信する。ビーム送信部111は、掃引制御部133に指示された範囲に無線局ビームを送信する。
ビーム受信部112は、ビーム送信部111が無線局ビームを送信した後に、一以上の無線端末2から端末ビームを受信する。ビーム受信部112は、掃引制御部133に指示された範囲から到来する端末ビームを受信する。ビーム受信部112は、端末ビームを受信した場合に、受信した端末ビームに基づく電気信号を方位推定部131に入力する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を含む。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は、制御部13が無線端末2の方位を推定し、推定した方位の範囲でビームを掃引するために使用されるデータを記憶する。記憶部12は、例えば、ビーム受信部112が端末ビームを受信した方位と当該端末ビームを受信した時刻とが関連付けられた方位履歴データを記憶する。また、記憶部12は、無線端末2が存在する範囲を示すデータを記憶する。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有する。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、方位推定部131、範囲決定部132及び掃引制御部133として機能する。
方位推定部131は、一以上の無線端末2に対応する一以上の方位を推定する。方位推定部131は、ビーム受信部112から入力された端末ビーム(例えば応答ビーム)を解析することにより、端末ビームを送信した無線端末2の方位を推定した結果を含む方位履歴データを作成し、作成した方位履歴データを記憶部12に記憶させる。
具体的には、方位推定部131は、ビーム受信部112が端末ビームを受信した時刻と、推定した方位を示す座標とが関連付けられた方位履歴データを作成する。方位推定部131は、例えば、ビーム受信部112から入力された端末ビームに基づいて無線端末2の方位を推定するたびに、記憶部12に記憶された方位履歴データに新たな方位の座標と時刻とを追加する。
方位推定部131は、方位履歴データに方位を追加した後に、当該方位に無線端末2が存在しなくなった時点で、当該方位を方位履歴データから削除してもよい。方位推定部131は、例えば、ビーム送信部111がSSBビームを送信したことに応じた応答ビームをビーム受信部112が受信しない場合、当該SSBビームをビーム送信部111が送信した方位を方位履歴データから削除する。
方位推定部131が無線端末2の方位を推定する方法は任意であるが、方位推定部131は、例えば以下の式(1)により無線端末2の方位を推定する。
ここで、P(θ)は、角度θからビーム受信部112が端末ビームを受信した電力である。
範囲決定部132は、方位推定部131が推定した無線端末2の方位に基づいて、ビーム送信部101がビームを送信する所定範囲を決定する。すなわち、範囲決定部132は、方位推定部131が推定した一以上の方位を含む端末方位範囲を決定する。端末方位範囲は、例えば無線端末2が存在すると方位推定部131が推定した一以上の方位に対応する一以上の無線局ビームの照射範囲と一致する。範囲決定部132は、無線端末2が存在する一以上の無線局ビームの照射範囲にマージンを加えた範囲を端末方位範囲としてもよい。一例として、範囲決定部132は、無線端末2が存在すると推定された一以上の無線局ビームの照射範囲に隣接する無線局ビームの照射範囲を端末方位範囲に含むようにしてもよい。
掃引制御部133は、ビーム送信部111及びビーム受信部112を制御する。掃引制御部133は、範囲決定部132が決定した端末方位範囲に含まれる一以上の方位に対応する一以上の第1タイミングで無線局ビームを送信し、端末方位範囲以外の範囲に対応する一以上の第2タイミングで無線局ビームを送信しないようにビーム送信部111を制御する。第1タイミングは、例えば図2において白色で示したタイムスロットSSB#0、SSB#1、SSB#3の送信タイミングであり、第2タイミングは図2において灰色で示したタイムスロットSSB#2の送信タイミングである。
端末方位範囲には、所定の期間内に方位推定部131が推定した無線端末2の方位が含まれている。したがって、掃引制御部133は、範囲決定部132が決定した端末方位範囲に基づいて、無線局ビームを送信するか否かを判定することで、所定の期間にわたって記憶部12に記憶されていない無線端末2の方位を除く範囲に無線局ビームを送信するようにビーム送信部111を制御する。そして、掃引制御部133は、所定の期間にわたって記憶部12に記憶されていない無線端末2の方位に無線局ビームを送信しないようにビーム送信部111を制御する。所定の期間は、例えば、無線端末2が移動したと判定し得る期間であり1分間である。
掃引制御部133は、第1タイミングで送信した無線局ビームに含まれるデータと同一のデータを含む無線局ビームを第2タイミングで再送するようにビーム送信部111を制御してもよい。掃引制御部133は、例えば、第1タイミングで送信したSSBビームを第2タイミングでビーム送信部111に再送させる。この際、掃引制御部133は、第1タイミングでSSBビームを送信した方位に、第2タイミングにおいても同じSSBビームをビーム送信部111に送信させる。
具体的には、図2に示した例の場合、掃引制御部133は、タイムスロットSSB#1においてビーム送信部111が送信したSSBビームをタイムスロットSSB#2においてもビーム送信部111に送信させる。掃引制御部133がこのように動作することで、同じSSBビームが同じ方位に再送される。したがって、タイムスロットSSB#1のタイミングで一時的に当該方位にノイズが発生していても、無線端末2がタイムスロットSSB#2においてSSBビームを受信できるので、SN比が向上する。
掃引制御部133は、第1タイミングで第1用途データを含む無線局ビームを送信し、第2タイミングで第1用途データと異なる第2用途データを含む無線局ビームを送信するようにビーム送信部111を制御してもよい。第1用途データは、例えばSSBビームに含まれるデータであり、第2用途データは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、CDSCH(Physical Downlink Shared Channel)又はCSI-RS(Channel Status Information Reference Signal)ビームに含まれるデータである。掃引制御部133がこのように動作することで、無線局1と無線端末2との通信に寄与しないSSBビームの送信タイミングが有効活用され、無線通信システムSにおける実質的な通信容量が増加する。
掃引制御部133は、無線局ビームを送信しない第2タイミングを、無線端末2から端末ビームを受信するタイミングに設定してもよい。この場合、掃引制御部133は、第2タイミングで無線端末から送信される端末ビームを受信するようにビーム受信部112を制御する。
無線端末2が第2タイミングで端末ビームを送信できるようにするために、掃引制御部133は、通信部11を介して、又はWi-Fi(登録商標)等の他の通信媒体を介して、端末ビームを送信可能な第2タイミングを示す情報を無線端末2に送信してもよい。第2タイミングを示す情報は、例えば、タイムスロット番号である。このように掃引制御部133が動作することで、アップリンクの通信容量を増加させることができる。
[無線局1の処理の流れ]
図5は、無線局1の処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、無線局1が動作を開始した時点から開始している。
まず、掃引制御部133は、初期設定されたタイミングにおいて無線局ビームを送信するようにビーム送信部111を制御する(S1)。初期設定されたタイミングは、無線局ビームを送信することができる全てのタイミングである。
続いて、方位推定部131は、無線端末2から端末ビームを受信した方位に基づいて、無線端末2の方位を推定する(S2)。範囲決定部132は、方位推定部131が推定した複数の無線端末2の方位に基づいて、端末が存在する方位の範囲である端末方位範囲を決定する(S3)。範囲決定部132は、端末方位範囲を決定したことを掃引制御部133に通知する。また、範囲決定部132は、決定した端末方位範囲を記憶部12に記憶させる。
掃引制御部133は、端末方位範囲を決定したという通知を範囲決定部132から受けると、記憶部12に記憶されている端末方位範囲と、決定された端末方位範囲とを比較する(S4)。掃引制御部133は、端末方位範囲が変更されたと判定した場合(S4においてYES)、無線局ビームを送信するタイミングを変更する(S5)。具体的には、掃引制御部133は、端末方位範囲に含まれない方位に対応するタイミングを、無線局ビームを送信するタイミングから除外する。掃引制御部133は、端末方位範囲が変更されていないと判定した場合(S4においてNO)、無線局ビームを送信するタイミングを変更しない。
制御部13は、無線局ビームを送信する動作を終了する操作を受けるまでの間(S6においてNO)、S2からS5までの処理を繰り返す。
[第1実施形態の無線局1による効果]
以上説明したように、無線局1は、一以上の無線端末2に対応する一以上の方位を推定する方位推定部131と、方位推定部131が推定した一以上の方位を含む端末方位範囲を決定する範囲決定部132と、端末方位範囲に含まれる一以上の方位に対応する一以上の第1タイミングで無線局ビームを送信し、端末方位範囲以外の範囲に対応する一以上の第2タイミングで無線局ビームを送信しないようにビーム送信部111を制御する掃引制御部133と、を有する。無線局1がこのように構成されていることで、無線端末2が存在しない方位に対応するタイミングでビーム送信部111は無線局ビーム(例えばSSBビーム)を送信しないので、無線局1と無線端末2との通信に寄与しない無駄なリソースが消費されることを防げる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る無線局1Aの構成を示す図である。第1実施形態に係る無線局1は、無線端末2が存在すると方位推定部131が推定した方位を端末方位範囲としたが、方位推定部131が推定する方位には誤差が生じる場合がある。そこで、無線局1Aは、誤差を考慮して端末方位範囲を決定することを特徴とする。
図6に示すように、無線局1Aは、制御部13が移動速度特定部134及び算出部135をさらに有するという点で図4に示した無線局1と異なり、他の点で同じである。以下、無線局1と異なる点を中心に説明する。
移動速度特定部134は、方位推定部131が複数の時刻に推定して記憶部12に記憶された、無線端末2が存在していた複数の方位と複数の時刻との関係に基づいて、複数の時点における無線端末2の移動速度を特定する。具体的には、移動速度特定部134は、以下の式(2)を用いて他の無線局との移動速度を算出する。
ここで、Δtは無線端末2の方位が記憶された時間間隔、Nは方向履歴データに含まれる方位の数、θはi番目の時刻における方位である。
この場合、方位推定部131は、次の時刻の方位を以下の式(3)により推定する。
算出部135は、複数の時点に対応する複数の移動速度のばらつきの大きさを示すばらつき値を算出する。ばらつき値は、例えば移動速度の分散又は標準偏差等の統計値により表される。
算出部135は、例えば以下の式(4)によりばらつき値としての標準偏差を算出する。
ここで、Nは、ばらつき値の算出に用いる過去の方位の数である。vは時刻iにおける移動速度であり、vは移動速度の平均値である。
範囲決定部132は、無線端末2の直前の方位と、移動速度特定部134が特定した移動速度と、ばらつき値と、に基づいて、次の時刻における無線端末2の端末方位範囲を推定する。範囲決定部132は、例えば、無線端末2の直前の方位と移動速度特定部134が特定した最新の移動速度とに基づいて、次の時刻における他の無線局の位置を推定し、推定したい位置とばらつき値とに基づいて、誤差が考慮された端末方位範囲を算出する。
具体的には、範囲決定部132は、例えば以下の式(5)により、次の時刻における他の無線局の方位の誤差の範囲を推定する。
範囲決定部132は、式(3)により算出される次の時刻の方位に、式(5)により算出される誤差の範囲を加算することにより、誤差が考慮された端末方位範囲を決定する。範囲決定部132は、決定した端末方位範囲を掃引制御部133に通知する。掃引制御部133は、通知された端末方位範囲に基づいて、第1実施形態の無線局1と同様にビーム送信部111及びビーム受信部112を制御する。
[第2実施形態の無線局1Aによる効果]
以上説明したように、無線局1Aの掃引制御部133は、次の時刻における無線端末2の方位を推定し、推定した方位に含まれている誤差を加味した端末方位範囲を用いて通信部11を制御する。無線局1Aがこのように構成されていることで、無線端末2が移動する場合にも、無線局1Aは、無線端末2が存在する方位に対応するタイミングで無線局ビームを送信し、無線端末2が存在しない方位に対応するタイミングで無線局ビームを送信しないようにすることができる。
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 無線局
2 無線端末
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
111 ビーム送信部
112 ビーム受信部
131 方位推定部
132 範囲決定部
133 掃引制御部
134 移動速度特定部
135 算出部

Claims (5)

  1. 所定の周期で方位を変化させながら一以上の無線端末に向けた無線局ビームを送信するビーム送信部と、
    前記ビーム送信部が前記無線局ビームを送信した後に、前記一以上の無線端末から端末ビームを受信するビーム受信部と、
    前記一以上の無線端末に対応する一以上の方位を推定する方位推定部と、
    前記方位推定部が推定した前記一以上の方位を含む端末方位範囲を決定する範囲決定部と、
    前記端末方位範囲に含まれる一以上の方位に対応する一以上の第1タイミングで前記無線局ビームを送信し、前記端末方位範囲以外の範囲に対応する一以上の第2タイミングで前記無線局ビームを送信しないように前記ビーム送信部を制御する掃引制御部と、
    を有する無線局。
  2. 前記掃引制御部は、前記第2タイミングで前記無線端末から送信される前記端末ビームを受信するように前記ビーム受信部を制御する、
    請求項1に記載の無線局。
  3. 前記無線端末の方位を時刻に関連付けて記憶する記憶部をさらに有し、
    前記掃引制御部は、所定の期間にわたって前記記憶部に記憶されていない前記無線端末の方位を除く範囲に前記無線局ビームを送信するように前記ビーム送信部を制御する、
    請求項1に記載の無線局。
  4. 前記無線局に対する無線端末の移動速度を特定する移動速度特定部と、
    複数の時点に対応する複数の前記移動速度のばらつきの大きさを示すばらつき値を算出する算出部と、
    前記ビーム受信部が前記無線端末から直前に受信した前記端末ビームの方位と、前記移動速度と、前記ばらつき値と、に基づいて、次の時刻における前記端末方位範囲を特定する特定部と、
    をさらに有する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の無線局。
  5. コンピュータが実行する、
    所定の周期で方位を変化させながら一以上の無線端末に向けた無線局ビームをビーム送信部に送信するステップと、
    前記無線局ビームを送信した後に、前記無線端末から端末ビームを受信するステップと、
    前記一以上の無線端末に対応する一以上の方位を推定するステップと、
    推定した前記一以上の方位を含む端末方位範囲を決定するステップと、
    前記端末方位範囲に含まれる一以上の方位に対応する一以上の第1タイミングで前記無線局ビームを送信し、前記端末方位範囲以外の範囲に対応する一以上の第2タイミングで前記無線局ビームを送信しないように前記ビーム送信部を制御するステップと、
    を有する通信方法。

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