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JP7702900B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents
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JP7702900B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術はスクリーン印刷機に関する。
マスクを用いて基板にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機は、マスクの下面に基板が密着している状態でマスク上のクリーム半田を均すことによって基板にクリーム半田を印刷する。マスクは基板上に形成する回路パターンに応じた開口が形成されている板状の部材である。クリーム半田を均すとマスクの下面にクリーム半田が付着することがある。このため、一般にスクリーン印刷機はマスクの下面をクリーニングするクリーニングヘッドを備えており、所定の条件が成立するとクリーニングヘッドを移動させてマスクの下面をクリーニングしている。
マスクの下面に付着しているクリーム半田はゲル化(高粘度化)していることがある。クリーム半田がゲル化しているとクリーニングを行ってもクリーム半田を十分に除去できないことがある。マスクを振動させるとクリーム半田がゾル化(低粘度化)するので、クリーム半田を除去し易くなる。このため、従来、マスクに振動を加えながらクリーニングするスクリーン印刷機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1に記載の半田ペースト印刷機のメタルマスククリーニング装置は、半田マスクの下方に配されているクリーニングペーパーシャフトと、クリーニングペーパーシャフトを振動させる超音波振動発生装置とを備えており、クリーニングシャフトを振動させながら移動させることによって半田マスクをクリーニングしている。
特開平10-309799号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のメタルマスククリーニング装置は半田マスクを効率よく振動させる上で改善の余地があった。
本明細書では、マスクの下面をクリーニングするときにマスクを効率よく振動させることのできる技術を開始する。
マスクを用いて基板にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、クリーニング媒体を用いて前記マスクの下面をクリーニングするクリーニングヘッドと、前記マスクの上面に当接して前記マスクを振動させる振動発生部と、前記クリーニングヘッドと前記振動発生部とを同期して移動させる移動部と、を備える、スクリーン印刷機。
上記の構成によれば、マスクの下面をクリーニングするときにマスクを効率よく振動させることができる。
実施形態1に係るスクリーン印刷機の斜視図 スクリーン印刷機を左側から見た模式図(印刷テーブルが作業位置の下方にある状態) マスク部材の斜視図 図2に示すクリーニング部及びマスク振動部の拡大図 マスク及び側壁部の上面図 マスク部材及びマスク振動部を上側から見た模式図 スクリーン印刷機の電気的構成を示すブロック図 スクリーン印刷機を左側から見た模式図(印刷テーブルが作業位置の下方から移動した状態)
(本実施形態の概要)
(1)本開示に係るスクリーン印刷機は、マスクを用いて基板にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、クリーニング媒体を用いて前記マスクの下面をクリーニングするクリーニングヘッドと、前記マスクの上面に当接して前記マスクを振動させる振動発生部と、前記クリーニングヘッドと前記振動発生部とを同期して移動させる移動部と、を備える。
前述した特許文献1に記載のメタルマスククリーニング装置は、クリーニングペーパーシャフトを振動させることによって半田マスクを振動させている。しかしながら、クリーニングペーパーシャフトにはある程度の重さがあるので、振動させるために大きな力が必要である。更に、クリーニングペーパーシャフトにある程度の重さがあると高周波で振動し難いため、クリーム半田がゾル化し難くなる。
特許文献1には半田マスクフレームに上から当接して半田マスクフレームを振動させる構成も記載されている。しかしながら、一般に半田マスクは樹脂やゴムなどの弾性部材を介して半田マスクフレームに支持されているため、半田マスクフレームを振動させてもその振動が弾性部材に吸収されて半田マスクに伝わり難い。
このため、特許文献1に記載のメタルマスククリーニング装置は、半田マスクを効率よく振動させる上で改善の余地があった。
上記のスクリーン印刷機は、マスクの上面に当接してマスクを振動させる振動発生部を備えている。振動発生部はクリーニングペーパーシャフトを振動させる必要がないので小さな力でマスクを振動させることができる。更に、クリーニングペーパーシャフトを振動させる必要がないのでマスクを高周波で振動させることができる。更に、上記のスクリーン印刷機ではマスクを直接振動させるので、マスクフレームを振動させる場合に比べてマスクに振動が伝わり易い。
よって上記のスクリーン印刷機によると、マスクの下面をクリーニングするときにマスクを効率よく振動させることができる。
(2)前記クリーニングヘッドは、底壁部と、前記底壁部から立ち上がっている側壁部とを有し、前記側壁部は、互いに前記クリーニングヘッドの移動方向に離間している2つの側壁であって、壁面が前記移動方向と交差している2つの側壁を有し、前記振動発生部は、上面視で前記マスクにおいて2つの前記側壁の間に当接してもよい。
前述した特許文献1に記載のメタルマスククリーニング装置では半田マスク全体が振動するので、半田マスクにおいて上面視でメタルマスククリーニング装置と重ならない領域のクリーム半田もゾル化し、ゾル化したクリーム半田が機内に落下する可能性がある。
上記のスクリーン印刷機では、側壁部の2つの側壁がクリーニングヘッドの移動方向に離間しており、振動発生部は、上面視でマスクにおいて2つの側壁の間に当接する。このようにすると、マスクにおいて2つの側壁の外側の領域に振動が伝わり難くなる。このため、マスクにおいて2つの側壁の外側に付着しているクリーム半田がゾル化し難くなる。このため上記のスクリーン印刷機によると、マスクの振動によってクリーム半田(より具体的にはマスクの下面において2つの側壁の外側の領域に付着しているクリーム半田)がスクリーン印刷機の機内に落下することを抑制できる。
(3)前記側壁部の上面に複数の吸引穴が形成されており、前記吸引穴内の空気を吸引する吸引部を備えてもよい。
上記のスクリーン印刷機によると、側壁部の上面がクリーニング媒体を介してマスクの下面に密着している状態で吸引穴内の空気を吸引することにより、側壁部の上面がクリーニング媒体を介してマスクの下面に吸着する。このため、マスクにおいて振動する範囲を2つの側壁の内側の範囲により確実に制限できる。
(4)前記側壁部は環状に形成されており、前記吸引部は環状の前記側壁部の内側の空間の空気も吸引してもよい。
上記のスクリーン印刷機によると、環状の側壁部の内側の空間の空気を吸引するので、マスクの下面において側壁部の内側の領域に付着しているクリーム半田が落下し易くなる。このためマスクの下面をより確実にクリーニングできる。
(5)前記側壁部は環状に形成されており、環状の前記側壁部の内側の空間の空気を吸引する吸引部を備えてもよい。
上記のスクリーン印刷機によると、環状の側壁部の内側の空間の空気を吸引することにより、マスクの下面において側壁部の内側の領域に付着しているクリーム半田が落下し易くなる。このためマスクの下面をより確実にクリーニングできる。
(6)前記クリーニングヘッドは2つの前記側壁の間に設けられている支点部材を有し、前記クリーニング媒体が2つの前記側壁の間で前記支点部材の下を通過していてもよい。
上記のスクリーン印刷機によると、マスクの下面とクリーニング媒体との間に空間ができるので、マスクの下面に付着しているクリーム半田が落下し易くなる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本開示の実施形態は、装置、方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現できる。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図8に基づいて説明する。以降の説明において前後方向、上下方向及び左右方向とは図1に示す前後方向、上下方向及び左右方向を基準とする。以降の説明では図1に示す右側を上流側、左側を下流側という。以降の説明では同一の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1)スクリーン印刷機の構成
図1を参照して、実施形態1に係るスクリーン印刷機1の外観について説明する。スクリーン印刷機1はマスクを用いて基板にクリーム半田を印刷する装置である。スクリーン印刷機1は箱状の筐体10を備えている。筐体10の右壁には基板が搬入される開口が形成されている。筐体10の左壁には基板が搬出される開口が形成されている。基板は右壁の開口から筐体10の内部に搬入され、筐体10の内部でクリーム半田が印刷された後に左側の開口から搬出される。
図2を参照して、スクリーン印刷機1の概略構成について説明する。スクリーン印刷機1はマスク部材11、印刷テーブル12、印刷部13、クリーニング部14及びマスク振動部15を備えている。図2では示されていないが、スクリーン印刷機1は上流側から搬入された基板Pをマスク11Cの下方の作業位置に搬送し、作業位置でクリーム半田60が印刷された基板Pを下流側に搬出するコンベア52(図7参照)も備えている。
(1-1)マスク部材
図3に示すように、マスク部材11は枠状のマスクフレーム11Aと、マスクフレーム11Aの内側に弾性部材11Bを介して支持されている板状のマスク11Cとを備えている。マスク11Cはアルミニウムや鉄などで形成されており、基板に形成する回路パターンに応じた開口(図示せず)が形成されている。弾性部材11Bは板状の樹脂やゴムなどである。
(1-2)印刷テーブル
図2に示すように、印刷テーブル12は作業位置の下方に配されている。印刷テーブル12は作業位置に搬送された基板Pを持ち上げてマスク11Cの下面に密着させる機構である。印刷テーブル12は基台12A、複数のバックアップピン12B、それらのバックアップピン12Bが立設されているプッシュアッププレート12C、プッシュアッププレート12Cを昇降させるプレート昇降部12D、及び、基台12Aを前後方向に移動させるテーブル移動部12Eを備えている。
プレート昇降部12Dはボールねじによってプッシュアッププレート12Cを昇降させる機構である。プレート昇降部12Dはプッシュアッププレート12Cの下面から下に延びているボールねじ、ボールねじに螺合しているボールナット、ボールナットを回転させるモータを有している。
テーブル移動部12Eはクリーニング部14によってマスク11Cの下面をクリーニングするときに印刷テーブル12が邪魔にならないように印刷テーブル12を後側に移動させる機構である。テーブル移動部12Eはボールねじによって印刷テーブル12を前後方向に移動させる機構であり、基台12Aの右端部を前後方向にスライド可能に支持しているガイドレール、基台の左端部に固定されているボールナット、ボールナットに螺合して前後方向に延びているボールねじ、及び、ボールねじを軸周りに回転させるモータを有している。
(1-3)印刷部
印刷部13はスキージヘッド13A、2つのスキージ支持部13B、2つのスキージ13C、及び、スキージ移動部13Dを備えている。スキージヘッド13Aは左右方向に長い部材である。スキージヘッド13Aにはスキージ支持部13Bを昇降させるモータが配されている。スキージ支持部13Bは棒状の部材であり、昇降可能にスキージヘッド13Aに支持されている。スキージ13Cは左右方向に長い板状の部材であり、スキージ支持部13Bの下端部に固定されている。後側のスキージ13Cは後側に向かって下に傾斜している。前側のスキージ13Cは前側に向かって下に傾斜している。
スキージ移動部13Dはボールねじによってスキージヘッド13Aを前後方向に移動させる機構である。スキージ移動部13Dはスキージヘッド13Aの右端部を前後方向にスライド可能に支持しているガイドレール、スキージヘッド13Aの左端部に固定されているボールナット、ボールナットに螺合して前後方向に延びているボールねじ、及び、ボールねじを回転させるモータを有している。
(1-4)クリーニング部
図4を参照して、クリーニング部14について説明する。クリーニング部14はマスク11Cの下面をクリーニングする機構である。クリーニング部14はクリーニングヘッド14A、クリーニングヘッド14Aを前後方向に移動させる第1の移動部14B(移動部の一例)、及び、吸引部14C(図7参照)を備えている。図2に示すように、クリーニングヘッド14Aは、クリーニングを行わないときは前側の待機位置で待機する。
図4に示すように、クリーニングヘッド14Aは平板状の基台20、基台20の上面に固定されている吸引体21、クリーニングペーパー22(クリーニング媒体の一例)が巻き回されているペーパーローラー23、ペーパーローラー23の両端部を回転可能に軸支する左右一対の軸受け部24、使用済みのクリーニングペーパー22を巻き取る巻き取りローラー25、巻き取りローラー25の両端部を回転可能に軸支する左右一対の軸受け部26、及び、巻き取りローラー25を回転させる巻き取りモータ(図示せず)を備えている。
吸引体21は基台20の上面に固定されている。吸引体21の前後方向の幅は基台20の前後方向の幅より狭い。吸引体21は底壁部21Aと、底壁部21Aの外周縁部から環状に立ち上がっている側壁部21Bとを有している。側壁部21Bの外周形状は上面視で左右方向に長い長方形状であり、内側に空間21Cが形成されている。
図5に示すように、側壁部21Bは、互いに前後方向(クリーニングヘッドの移動方向の一例)に離間している2つの側壁71であって、壁面が前後方向と直交(交差の一例)している2つの側壁71と、互いに左右方向に離間している2つの側壁72であって、壁面が左右方向と直交している2つの側壁72とを有している。
側壁部21Bの前後の側壁71には上下方向に貫通する複数の貫通穴31(吸引穴の一例)が互いに離間して形成されている。吸引体21の底壁部21Aにも上下方向に貫通する複数の貫通穴32が形成されている。
図4に示すように、基台20の上面(あるいは吸引体21の下面、又は、基台20の上面及び吸引体21の下面の両方)には複数の貫通穴31内の空気を一括して吸引するための空気流路36を形成する溝35と、複数の貫通穴32内の空気を一括して吸引するための空気流路34を形成する溝33とが形成されている。空気流路34と空気流路36とは独立した空気流路として構成されており、それぞれ別々のエアホース(図示せず)を介して吸引部14C(図7参照)に接続されている。吸引部14Cは空気流路34,36に正圧及び負圧を供給する装置である。吸引部14Cは負圧だけを供給する装置であってもよい。空気流路34内の空気を吸引する負圧の大きさ(吸引圧)と空気流路36内の空気を吸引する負圧の大きさとは異なっていてもよい。
吸引体21の内側の空間21Cには左右方向(図2において紙面垂直方向)に延びる姿勢で円柱状の支点部材21Dが配されている。前側から吸引体21の内側の空間21Cに入ったクリーニングペーパー22は支点部材21Dの下を通過し、支点部材21D周りに曲げられて後側から引き出されている。クリーニングペーパー22は不織布などの空気を通す素材で形成されている。
第1の移動部14Bはボールねじによってクリーニングヘッド14Aを前後方向に移動させる機構である。第1の移動部14Bは基台20の左端部を前後方向にスライド可能に支持しているガイドレール、基台20の右端部に固定されているボールナット、ボールナットに螺合して前後方向に延びているボールねじ、及び、ボールねじを回転させるモータを備えている。
(1-5)マスク振動部
マスク振動部15はクリーニング部14によってマスク11Cの下面をクリーニングするときにマスク11Cを振動させる機構である。マスク振動部15はマスク11Cの上面に当接してマスク11Cを振動させる振動発生部40、及び、振動発生部40を前後方向に移動させる第2の移動部41(移動部の一例)を有している。
振動発生部40は振動ヘッド42、スキージ支持部材43、クリーニング用メタルスキージ44、超音波発生装置45、及び、振動子46を有している。振動発生部40もクリーニングを行わないときは前側の待機位置で待機する。
図6に示すように、振動ヘッド42は左右方向に長い部材である。図4に示すように、スキージ支持部材43は棒状の部材であり、振動ヘッド42に昇降可能に支持されている。振動ヘッド42にはスキージ支持部材43を昇降させるモータ47が配されている。
クリーニング用メタルスキージ44は左右方向に長い板状の部材である。クリーニング用メタルスキージ44は後側から前側に向かって下に傾斜する姿勢でスキージ支持部材43の下端に固定されている。図6に示すように、クリーニング用メタルスキージ44は上面視でマスク11Cにおいて側壁部21Bの内側の空間21Cと重なる範囲内(言い換えると2つの側壁71の間)に当接する。
図4に示すように、超音波発生装置45は振動ヘッド42に固定されている。振動子46は上下方向に延びる棒状の部材である。振動子46は超音波発生装置45に固定されており、下端がクリーニング用メタルスキージ44に当接している。超音波発生装置45は超音波を発生させるとその反動によって高周波で振動する。超音波発生装置45が振動するとその振動が振動子46を介してクリーニング用メタルスキージ44に伝達される。これによりクリーニング用メタルスキージ44が高周波で振動する。
第2の移動部41はボールねじによって振動ヘッド42を前後方向に移動させる機構である。第2の移動部41は振動ヘッド42の左端部を前後方向にスライド可能に支持しているガイドレール、振動ヘッド42の右端部に固定されているボールナット、ボールナットが螺合しているボールねじ、及び、ボールねじを回転させるモータを有している。
(2)スクリーン印刷機の電気的構成
図7を参照して、スクリーン印刷機1の電気的構成について説明する。スクリーン印刷機1は制御部50及び操作パネル51を備えている。
制御部50はCPU50A、RAM50B及び記憶部50Cを備えている。記憶部50CにはCPU50Aによって実行される各種のプログラムやデータが記憶されている。制御部50には操作パネル51、コンベア52、印刷テーブル12、印刷部13、クリーニング部14、マスク振動部15などが接続されている。操作パネル51は液晶ディスプレイなどの表示装置、及び、タッチパネル、マウス、キーボードなどの入力装置を備えている。オペレータは操作パネル51を操作することによってスクリーン印刷機1に対する各種の設定や動作の指示などを行うことができる。
(3)マスクのクリーニング
図8を参照して、マスク11Cのクリーニングについて説明する。制御部50は所定の条件が成立するとマスク11Cの下面をクリーニングする。所定の条件は、所定枚数の基板Pに回路パーンを印刷する毎、所定の時間間隔、予め設定されている時刻に達したとき、オペレータがクリーニングを指示したときなどである。所定の条件は適宜に決定できる。
制御部50は上述した所定の条件が成立すると、印刷テーブル12がクリーニングの邪魔にならないように印刷テーブル12を後側に移動させる。次に、制御部50はクリーニングヘッド14Aをマスク11Cの前端部の下方まで移動させ、吸引部14Cによって吸引体21の貫通穴31,32内の空気を吸引する。これらの貫通穴31,32内の空気が吸引されると側壁部21Bの上面がクリーニングペーパー22を介してマスク11Cの下面に吸着するとともに、側壁部21Bの内側の空間21Cの空気が吸引される。
次に、制御部50は、マスク11Cにおいて側壁部21Bの内側の空間21Cと重なる範囲の上方にクリーニング用メタルスキージ44を移動させ、スキージ支持部材43を下降させてクリーニング用メタルスキージ44をマスク11Cに当接させる。そして、制御部50はクリーニング用メタルスキージ44によってマスク11Cを振動させながら、第1の移動部14B及び第2の移動部41によってクリーニング用メタルスキージ44とクリーニングヘッド14Aとを後側に同期して移動させる。同期して移動させるとは、クリーニング用メタルスキージ44がマスク11Cにおいて側壁部21Bの内側の空間21Cと重なる範囲内に当接している状態を維持しつつクリーニング用メタルスキージ44とクリーニングヘッド14Aとを同じ方向に同じ速度で移動させることをいう。
(4)実施形態の効果
実施形態1に係るスクリーン印刷機1によると、マスク11Cの上面に当接してマスク11Cを振動させる振動発生部40を備えている。振動発生部40はペーパーローラー23(特許文献1のクリーニングペーパーシャフトに相当)を振動させる必要がないので小さな力でマスク11Cを振動させることができる。更に、ペーパーローラー23を振動させる必要がないので、ペーパーローラー23を振動させる場合に比べてマスク11Cを高周波で振動させることができる。更に、スクリーン印刷機1では振動発生部40によってマスク11Cを直接振動させるので、マスクフレーム11Aを振動させる場合に比べてマスク11Cに振動が伝わり易い。よってスクリーン印刷機1によると、マスク11Cの下面をクリーニングするときにマスク11Cを効率よく振動させることができる。
スクリーン印刷機1によると、側壁部21Bの2つの側壁71が前後方向に離間しており、振動発生部40は、上面視でマスク11Cにおいて2つの側壁71の間に当接する。このようにすると、マスク11Cにおいて2つの側壁71の外側の領域に振動が伝わり難くなる。このため、マスク11Cにおいて2つの側壁71の外側に付着しているクリーム半田60がゾル化し難くなり、マスク11Cの振動によってクリーム半田60(より具体的にはマスク11Cの下面において2つの側壁71の外側の領域に付着しているクリーム半田60)がスクリーン印刷機1の機内に落下することを抑制できる。
スクリーン印刷機1によると、側壁部21Bの上面がクリーニングペーパー22を介してマスク11Cの下面に密着している状態で貫通穴31の空気を吸引することにより、側壁部21Bの上面がクリーニングペーパー22を介してマスク11Cの下面に吸着する。このため、マスク11Cにおいて振動する範囲を側壁部21Bの内側の範囲により確実に制限できる。
スクリーン印刷機1によると、環状の側壁部21Bの内側の空間21Cの空気を吸引するので、マスク11Cの下面において側壁部21Bの内側の領域に付着しているゾル化したクリーム半田60が落下し易くなる。このためマスク11Cの下面をより確実にクリーニングできる。
スクリーン印刷機1によると、クリーニングヘッド14Aは側壁部21Bの内側の空間21C内(言い換えると2つの側壁71の間)に設けられている支点部材21Dを有し、クリーニングペーパー22が側壁部21Bの内側の空間21C内で支点部材21Dの下を通過しているので、マスク11Cの下面とクリーニングペーパー22との間に空間ができる。このためマスク11Cの下面に付着しているクリーム半田60が落下し易くなる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では吸引部14Cによって貫通穴31内の空気と側壁部21Bの内側の空間21Cの空気とを吸引する場合を例に説明した。これに対し、側壁部21Bに貫通穴31を形成せず、側壁部21Bの内側の空間21Cの空気だけを吸引してもよい。
(2)上記実施形態では側壁部21Bの内側の空間21Cの空気を吸引する場合を例に説明したが、空間21Cの空気は吸引しない構成であってもよい。
(3)上記実施形態では側壁部21Bが環状に形成されている場合を例に説明したが、側壁部21Bは2つの側壁71だけを備える構成であってもよい。その場合は側壁部21Bの内側の空間21Cが解放された状態になるので、側壁部21Bの内側の空間21Cの空気は吸引されない。
(4)上記実施形態では吸引穴として貫通穴31を例に説明したが、吸引穴は必ずしも側壁部21Bを貫通していなくてもよい。
(5)上記実施形態では振動発生部40が振動の発生源として超音波発生装置45を備えている場合を例に説明したが、振動の発生源は超音波発生装置45に限られない。例えば、振動の発生源は超音波よりも低周波の音波を発生させる音波発生装置であってもよいし、モータであってもよい。
(6)上記実施形態ではクリーニングヘッド14Aと振動発生部40とを同期して移動させる移動部が第1の移動部14Bと第2の移動部40との2つで構成されている場合を例に説明したが、クリーニングヘッド14Aと振動発生部40とは一つの移動部によって移動されてもよい。例えば、クリーニングヘッド14Aが振動発生部40を支持している構成とし、第1の移動部14Bによってクリーニングヘッド14Aと振動発生部40とを移動させてもよい。
(7)クリーニングヘッド14Aと振動発生部40とを同期して移動させる速度は、マスク11Cに形成されている回路パターンに応じて変更されてもよい。
1: スクリーン印刷機
11C: マスク
14A: クリーニングヘッド
14B: 第1の移動部(移動部の一例)
14C: 吸引部
21A: 底壁部
21B: 側壁部
21D: 支点部材
22: クリーニングペーパー(クリーニング媒体の一例)
31: 貫通穴(吸引穴の一例)
40: 振動発生部
41: 第2の移動部(移動部の一例)
60: クリーム半田
71:側壁
P: 基板

Claims (6)

  1. マスクを用いて基板にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、
    クリーニング媒体を用いて前記マスクの下面をクリーニングするクリーニングヘッドと、
    前記マスクの上面に当接して前記マスクを振動させる振動発生部と、
    前記クリーニングヘッドと前記振動発生部とを同期して移動させる移動部と、
    を備え
    前記クリーニングヘッドは、底壁部と、前記底壁部から立ち上がっている側壁部とを有し、
    前記側壁部は、互いに前記クリーニングヘッドの移動方向に離間している2つの側壁であって、壁面が前記移動方向と交差している2つの側壁を有し、
    前記振動発生部は、上面視で前記マスクにおいて2つの前記側壁の間に当接し、
    前記側壁部の上面に複数の吸引穴が形成されており、
    前記吸引穴内の空気を吸引する吸引部を備える、スクリーン印刷機。
  2. マスクを用いて基板にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、
    クリーニング媒体を用いて前記マスクの下面をクリーニングするクリーニングヘッドと、
    前記マスクの上面に当接して前記マスクを振動させる振動発生部と、
    前記クリーニングヘッドと前記振動発生部とを同期して移動させる移動部と、
    を備え、
    前記クリーニングヘッドは、底壁部と、前記底壁部から立ち上がっている側壁部とを有し、
    前記側壁部は、互いに前記クリーニングヘッドの移動方向に離間している2つの側壁であって、壁面が前記移動方向と交差している2つの側壁を有し、
    前記振動発生部は、上面視で前記マスクにおいて2つの前記側壁の間に当接し、
    2つの前記側壁の上面が前記クリーニング媒体を介して前記マスクの下面に当接する、スクリーン印刷機。
  3. 請求項2に記載のスクリーン印刷機であって、
    前記側壁部の上面に複数の吸引穴が形成されており、
    前記吸引穴内の空気を吸引する吸引部を備える、スクリーン印刷機。
  4. 請求項1又は請求項3に記載のスクリーン印刷機であって、
    前記側壁部は環状に形成されており、
    前記吸引部は環状の前記側壁部の内側の空間の空気も吸引する、スクリーン印刷機。
  5. マスクを用いて基板にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、
    クリーニング媒体を用いて前記マスクの下面をクリーニングするクリーニングヘッドと、
    前記マスクの上面に当接して前記マスクを振動させる振動発生部と、
    前記クリーニングヘッドと前記振動発生部とを同期して移動させる移動部と、
    を備え、
    前記クリーニングヘッドは、底壁部と、前記底壁部から立ち上がっている側壁部とを有し、
    前記側壁部は、互いに前記クリーニングヘッドの移動方向に離間している2つの側壁であって、壁面が前記移動方向と交差している2つの側壁を有し、
    前記振動発生部は、上面視で前記マスクにおいて2つの前記側壁の間に当接し、
    前記側壁部は環状に形成されており、
    環状の前記側壁部の内側の空間の空気を吸引する吸引部を備える、スクリーン印刷機。
  6. マスクを用いて基板にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、
    クリーニング媒体を用いて前記マスクの下面をクリーニングするクリーニングヘッドと、
    前記マスクの上面に当接して前記マスクを振動させる振動発生部と、
    前記クリーニングヘッドと前記振動発生部とを同期して移動させる移動部と、
    を備え、
    前記クリーニングヘッドは、底壁部と、前記底壁部から立ち上がっている側壁部とを有し、
    前記側壁部は、互いに前記クリーニングヘッドの移動方向に離間している2つの側壁であって、壁面が前記移動方向と交差している2つの側壁を有し、
    前記振動発生部は、上面視で前記マスクにおいて2つの前記側壁の間に当接し、
    前記クリーニングヘッドは2つの前記側壁の間に設けられている支点部材を有し、
    前記クリーニング媒体が2つの前記側壁の間で前記支点部材の下を通過している、スクリーン印刷機。
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