JP7706829B2 - 金属張積層板及び回路基板 - Google Patents
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Description
前記ポリイミド絶縁層は、その厚みが20μm以上100μm以下の範囲内、その熱膨張係数が10ppm/K以上30ppm/K以下の範囲内にあり、前記金属層に接するポリイミド層(A)を含む。
前記ポリイミド層(A)を構成するポリイミドは、テトラカルボン酸二無水物から誘導される酸二無水物残基と、ジアミン化合物から誘導されるジアミン残基とを含有する。ここで、前記ポリイミド層(A)を構成するポリイミドは、前記酸二無水物残基の100モル部に対して、ピロメリット酸二無水物(PMDA)から誘導される酸二無水物残基(PMDA残基)を40モル部以上90モル部以下の範囲内、3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)から誘導される酸二無水物残基(BPDA残基)を10モル部以上60モル部以下の範囲内で含有し、その合計が80モル部以上である。一方、前記ポリイミド層(A)を構成するポリイミドは、前記ジアミン残基の100モル部に対して、下記の一般式(1)で表されるジアミン化合物から誘導されるジアミン残基を80モル部以上含有する。また、前記ポリイミドのイミド基濃度は34重量%以下である。
本実施の形態の金属張積層板は、単層又は複数層からなるポリイミド絶縁層と、該ポリイミド絶縁層の少なくとも片側の面に設けられている金属層と、を備えている。ポリイミド絶縁層は、金属層の少なくとも一層に接しているポリイミド層(A)を含む。
(層厚)
本発明の金属張積層板を構成するポリイミド絶縁層20の厚みは、20μm以上100μm以下、好ましくは20μm以上80μm以下である。この厚さは、図1の場合には単層のポリイミド層(A)21の厚さに相当し、図2の場合にはポリイミド層(A)21とポリイミド層(B)23との積層体の厚さに相当する。ポリイミド絶縁層20の厚みが20μmを下回ると、後述する複屈折率に関連して厚み方向でポリイミド分子の配向差を付け難く、ポリイミド絶縁層の低CTE(熱膨張係数)化と金属層10とポリイミド絶縁層20との間のピール強度発現との両立が困難になる傾向がある。逆に、100μmを超えると、ポリイミド絶縁層20の厚みムラが発生し易くなる。
また、ポリイミド絶縁層20の熱膨張係数(CTE)は、10ppm/K以上30ppm/K以下、好ましくは15ppm/K以上25ppm/K以下である。熱膨張係数がこの範囲であれば、ポリイミド絶縁層20の寸法変化率の制御が容易となる。ポリイミド絶縁層20の熱膨張係数(CTE)の調整は、主に、ポリイミド絶縁層20を構成するポリイミド中の酸二無水物残基やジアミン残基の種類や存在割合、イミド基割合、イミド化工程における熱処理条件によって調節することができる。
また、ポリイミド絶縁層20は、その10GHzにおける誘電正接(Tanδ)が、好ましくは0.008以下、より好ましくは0.006以下、特に好ましくは0.004以下である。これにより、ポリイミド絶縁層20を、回路基板の絶縁樹脂層として適用する場合において、高周波信号の伝送時における誘電損失を低減することができる。ポリイミド絶縁層20の誘電正接(Tanδ)は、主に、ポリイミド絶縁層20を構成するポリイミド中の酸二無水物残基やジアミン残基の種類や存在割合、イミド基割合、イミド化工程における熱処理条件によって調節することができる。
なお、ポリイミド絶縁層20は、スプリットポスト誘電体共振器(SPDR)により測定した10GHzにおける比誘電率が4.0以下であることが好ましい。これにより、ポリイミド絶縁層20を、回路基板の絶縁樹脂層として適用する場合において、誘電損失の悪化を抑制し、高周波信号の伝送経路上で電気信号のロスを抑制することができる。ポリイミド絶縁層20の比誘電率は、主に、ポリイミド絶縁層20を構成するポリイミド中の酸二無水物残基やジアミン残基の種類や存在割合、イミド基割合、イミド化工程における熱処理条件によって調節することができる。
本発明の金属張積層板を構成するポリイミド絶縁層20が含むポリイミド層(A)21を構成するポリイミドは、テトラカルボン酸二無水物から誘導される酸二無水物残基と、ジアミン化合物から誘導されるジアミン残基とを含有する。
ポリイミド層(A)21を構成するポリイミドが含有する前記酸二無水物残基は、その100モル部中に、ピロメリット酸二無水物(PMDA)から誘導される酸二無水物残基(PMDA残基)が40モル部以上90モル部以下、好ましくは50モル部以上80モル部以下の範囲内で含有し、3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)から誘導される酸二無水物残基(BPDA残基)を10モル部以上60モル部以下、好ましくは20モル部以上50モル部以下の範囲内で含有している。
本発明の金属張積層板において、ポリイミド層(A)21を構成するポリイミドが含有する、ジアミン化合物から誘導されるジアミン残基は、その100モル部中に、下記の一般式(1)で表されるジアミン化合物から誘導されるジアミン残基を80モル部以上、好ましくは85モル部以上含有する。これにより、吸湿率の上昇や誘電特性の悪化を抑制するとともに、吸湿半田耐熱性の低下を抑制し、低熱膨張化についても実現することが可能となる。
一般に、ポリイミド分子の面内配向性が高まると、ポリイミド分子鎖間の絡み合いが減少し、平均複屈折率(Δnxy-z)が高くなるため、ポリイミド絶縁層20と金属層10との間のピール強度が低下する傾向がある。逆に、ポリイミド分子の面内配向性が低下すると、ポリイミド分子鎖間の絡み合いが増大し、平均複屈折率(Δnxy-z)が減少するため、ポリイミド絶縁層20と金属層10との間のピール強度が増大する傾向がある。他方、ポリイミド中のPMDA残基のモル%が増大するほど、平均複屈折率(Δnxy-z)が減少する傾向がある。ここで、Δnxy-zは、ポリイミド層(A)21の平面(XY)方向の屈折率と厚み(Z)方向の屈折率の差を意味する。
本発明の金属張積層板を構成するポリイミド絶縁層20は、ポリイミド層(A)21の他に、ポリイミド層(B)23を有することができる。
本発明の金属張積層板において、ポリイミド絶縁層20が、ポリイミド層(A)21とポリイミド層(B)23との積層体である場合、ポリイミド層(A)21とポリイミド層(B)23の厚みの比[B/A]は、好ましくは0.03以上0.25以下、より好ましくは0.04以上0.2以下である。厚みの比[B/A]が前述の範囲を下回るとフィルムカールの抑制が困難となり、上回るとポリイミド絶縁層20の低熱膨張化が困難となる。
本発明の金属張積層板を構成する金属層10としては、特に制限はないが、例えば、銅、ステンレス、鉄、ニッケル、ベリリウム、アルミニウム、亜鉛、インジウム、銀、金、スズ、ジルコニウム、タンタル、チタン、鉛、マグネシウム、マンガン及びこれらの合金等が挙げられる。この中でも、特に銅又は銅合金が好ましい。なお、後述する回路基板における配線層の材質も金属層10と同様である。
本発明の金属張積層板30は、常法に従って製造することができ、例えば、以下の[1]、[2]の方法を例示することができる。
(1a)金属箔にポリアミド酸溶液を塗布し、乾燥させる工程と、
(1b)金属箔上でポリアミド酸を熱処理してイミド化することによりポリイミド絶縁層20を形成する工程と、
を含むことができる。この場合、工程(1a)の乾燥工程における加熱条件と、特に工程(1b)のイミド化の際の加熱条件を調整することにより、ポリイミドの面内配向をコントロールして、ポリイミドの複屈折率やCTEなどの特性を制御することが可能になる。
金属張積層板30は、主にFPCなどの回路基板材料として有用である。金属張積層板30の金属層10を常法によってパターン状に加工して配線層を形成することによって、本発明の実施の一形態である回路基板を製造できる。すなわち、本発明の金属張積層板の金属層が配線に加工されている回路基板も本発明の一態様となる。
E型粘度計(ブルックフィールド社製、商品名;DV-II+Pro)を用いて、25℃における粘度を測定した。トルクが10%~90%になるよう回転数を設定し、測定を開始してから2分経過後、粘度が安定した時の値を読み取った。
ガラス転移温度は、5mm×70mmのサイズのポリイミドフィルムを、動的粘弾性測定装置(DMA:TAインスツルメント社製、商品名;RSA G2)を用いて、30℃から400℃まで昇温速度4℃/分、周波数10GHzで測定を行い、弾性率変化(Tanδ)が最大となる温度をガラス転移温度とした。
3mm×20mmのサイズのポリイミドフィルムを、サーモメカニカルアナライザー(日立ハイテクテクノロジー社(旧セイコーインスツルメンツ社製)、(商品名;TMA/SS6100)を用い、5.0gの荷重を加えながら一定の昇温速度で30℃から260℃まで昇温させ、更にその温度で10分保持した後、5℃/分の速度で冷却し、250℃から100℃までの平均熱膨張係数(熱膨張係数)を求めた。実用上10ppm/K以上30ppm/K以下であることが求められている。
ベクトルネットワークアナライザ(Agilent社製、商品名;E8363C)及びスプリットポスト誘電体共振器(SPDR共振器)を用いて、周波数10GHzにおけるポリイミドフィルムの比誘電率および誘電正接を測定した。なお、測定に使用した材料は、温度;24~26℃、湿度;45~55%の条件下で、24時間放置したものである。実用上、誘電正接は0.004以下、比誘電率は4.0以下であることが求められている。
銅箔の表面粗度は、AFM(ブルカー・エイエックスエス社製、商品名;Dimension Icon型SPM)、プローブ(ブルカー・エイエックスエス社製、商品名;TESPA(NCHV)、先端曲率半径10nm、ばね定数42N/m)を用いて、タッピングモードで、銅箔表面の80μm×80μmの範囲で測定し、十点平均粗さ(Rzjis)を求めた。実用上1.2μm以下であることが求められている。
銅張積層板(銅箔/多層ポリイミド層)の銅箔を10mm間隔で樹脂の塗工方向に幅1mmに回路加工した後、幅;8cm×長さ;4cmに切断した。ピール強度は、テンシロンテスター(東洋精機製作所社製、商品名;ストログラフVE-1D)を用いて、切断した測定サンプルのポリイミド層面を両面テープによりアルミ板に固定し、回路加工された銅箔を180°方向に50mm/分の速度で剥離していき、ポリイミド層から10mm剥離したときの中央値強度を求め、初期ピール強度とした。実用上0.8kN/m以上であることが求められている。
銅張積層板について、塩化第二鉄水溶液を用いて銅箔をエッチング除去して、ポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミドフィルムを短冊状に切り出し、樹脂包埋した後、ミクロトームにてフィルム厚み方向の切断を行い約100nmの超薄切片を作製した。作製した超薄切片について、日立ハイテクテクノロジー社製SEM(SU9000)のSTEM機能を用いて、加速電圧30kVで観察を行い、ポリイミド各層の厚みを各5点測定し、その平均値を各ポリイミド層の厚みとし、各層の和を多層ポリイミドフィルムの厚みとした。
多層ポリイミドフィルムをエポキシ樹脂(ビューラー社製エポキシキュア主剤と硬化剤)に含侵させ、脱気後に35℃、5時間の条件で硬化・包埋した。次にウルトラミクロトーム(ライカマイクロシステムズ社製EM UC6)を用いて、ガラスナイフでのエポキシ樹脂部分のトリミングを行い、サンプルサイズを縦300μm、横50μm程度のサイズにした。次にトリミング後のサンプルについて、多層ポリイミドフィルムの厚み方向への切削を行った。この際ボード内に蒸留水を入れたダイヤモンドナイフボート(DiATOME社製ultra 35°)を使用し、切削厚さ500nm、切削速度0.8mm/secに設定を行った。
得られた銅張積層板の外観を目視で観察した際に発泡が生じるか確認を実施した。
PMDA:ピロメリット酸二無水物
BPDA:3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
BTDA:3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
m-TB:2,2'-ジメチル‐4,4'-ジアミノビフェニル
TPE-R:1,3-ビス(4‐アミノフェノキシ)ベンゼン
BAPP:2,2-ビス[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]プロパン
DMAc:N,N-ジメチルアセトアミド
窒素気流下で、5000mlのセパラブルフラスコに、223.126gのm-TB(1.0510モル)及び22.709gのBAPP(0.0553モル)並びに重合後の固形分濃度が15重量%となる量のDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、118.850gのPMDA(0.5449モル)及び160.316gのBPDA(0.5449モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液1を得た。ポリアミド酸溶液1の溶液粘度は26,500cpsであった。
窒素気流下で、5000mlのセパラブルフラスコに、228.541gのm-TB(1.0766モル)及び23.260gのBAPP(0.0567モル)並びに重合後の固形分濃度が15重量%となる量のDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、158.255gのPMDA(0.7255モル)及び114.944gのBPDA(0.3907モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液2を得た。ポリアミド酸溶液2の溶液粘度は33,000cpsであった。
窒素気流下で、5000mlのセパラブルフラスコに、201.011gのm-TB(0.9469モル)、23.865gのBAPP(0.0557モル)及び32.5646gのTPE-R(0.1114モル)並びに重合後の固形分濃度が15重量%となる量のDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、155.567gのPMDA(0.7132モル)及び112.992gのBPDA(0.3840モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液3を得た。ポリアミド酸溶液3の溶液粘度は30,600cpsであった。
窒素気流下で、5000mlのセパラブルフラスコに、226.518gのm-TB(1.0670モル)、23.054gのBAPP(0.0562モル)並びに重合後の固形分濃度が15重量%となる量のDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、156.853gのPMDA(0.7191モル)、65.101gのBPDA(0.2213モル)及び53.474gのBTDA(0.1659モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液4を得た。ポリアミド酸溶液4の溶液粘度は32,400cpsであった。
窒素気流下で、5000mlのセパラブルフラスコに、234.226gのm-TB(1.1033モル)、23.838gのBAPP(0.0581モル)並びに重合後の固形分濃度が15重量%となる量のDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、199.620gのPMDA(0.9152モル)及び67.316gのBPDA(0.2288モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液5を得た。ポリアミド酸溶液5の溶液粘度は41,700cpsであった。
窒素気流下で、5000mlのセパラブルフラスコに、217.961gのm-TB(1.0267モル)、22.183gのBAPP(0.0540モル)並びに重合後の固形分濃度が15重量%となる量のDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、81.269gのPMDA(0.3726モル)及び203.586gのBPDA(0.6920モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液6を得た。ポリアミド酸溶液6の溶液粘度は27,500cpsであった。
窒素気流下で、5000mlのセパラブルフラスコに、32.318gのm-TB(0.1522モル)及び178.010gのTPE-R(0.6089モル)並びに重合後の固形分濃度が12重量%となる量のDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、50.555gのPMDA(0.2318モル)及び159.117gのBPDA(0.5408モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液7を得た。ポリアミド酸溶液7の溶液粘度は2,250cpsであった。
銅箔1上に、銅箔と接するポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液1を硬化後の厚みが27.5μmとなるように均一に塗布した後、120℃で2分間加熱乾燥して溶媒を除去した。ポリイミド層(A)上にポリイミド層(B)であるポリアミド酸溶液7を硬化後の厚みが2.5μmとなるように均一に塗布した後、120℃で1分間加熱乾燥して溶媒を除去した。この際、ポリアミド酸の塗布、加熱処理に用いた上記工程を第1の熱処理工程とした。
第2の熱処理工程が、140℃から360℃まで段階的な熱処理であり、トータル熱処理時間に対する熱処理開始温度から145℃の熱処理時間割合を20%としたこと(熱処理条件2)以外は、実施例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板a-2並びに多層ポリイミドフィルムa-2を得た。
第2の熱処理工程が、135℃から360℃まで段階的な熱処理であり、トータル熱処理時間に対する熱処理開始温度から145℃の熱処理時間割合を30%としたこと(熱処理条件3)以外は、実施例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板a-3並びに多層ポリイミドフィルムa-3を得た。
ポリイミド層(A)の硬化後の厚みを20.0μmとなるようにしたこと以外は、実施例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板a-4並びに多層ポリイミドフィルムa-4を得た。
ポリイミド層(A)の硬化後の厚みを47.5μmとなるようにしたこと、また第2の熱処理工程が、135℃から360℃まで段階的な熱処理であり、トータル熱処理時間を20分、トータル熱処理時間に対する熱処理開始温度から145℃の熱処理時間割合を30%としたこと(熱処理条件4)以外は、実施例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板a-5並びに多層ポリイミドフィルムa-5を得た。
ポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液2を使用したこと以外は、実施例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板b-1並びに多層ポリイミドフィルムb-1を得た。
第2の熱処理工程として熱処理条件3を用いたこと以外は、実施例6と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板b-2並びに多層ポリイミドフィルムb-2を得た。
ポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液3を使用したこと以外は、実施例7と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板c-1並びに多層ポリイミドフィルムc-1を得た。
ポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液4を使用したこと以外は、実施例7と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板d-1並びに多層ポリイミドフィルムd-1を得た。
ポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液5を使用したこと以外は、実施例7と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板e-1並びに多層ポリイミドフィルムe-1を得た。
第2の熱処理工程が、140℃から360℃まで段階的な熱処理であり、トータル熱処理時間を10分、トータル熱処理時間に対する熱処理開始温度から145℃の熱処理時間割合を30%としたこと(熱処理条件5)以外は、実施例10と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板e-2並びに多層ポリイミドフィルムe-2を得た。
第2の熱処理工程が、155℃から360℃まで段階的な熱処理であり、トータル熱処理時間を10分としたこと(熱処理条件6)以外は、実施例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板a-6並びに多層ポリイミドフィルムa-6を得た。
ポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液2を使用したこと以外は、参考例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板b-3並びに多層ポリイミドフィルムb-3を得た。
ポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液5を使用したこと以外は、参考例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板e-3並びに多層ポリイミドフィルムe-3を得た。
ポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液6を使用したこと以外は、実施例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板f-1並びに多層ポリイミドフィルムf-1を得た。
第2の熱処理工程として熱処理条件3を用いたこと以外は、参考例4と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板f-2並びに多層ポリイミドフィルムf-2を得た。
第2の熱処理工程として熱処理条件6を用いたこと以外は、参考例4と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板f-3並びに多層ポリイミドフィルムf-3を得た。
銅箔1上に、銅箔と接するポリイミド層(A)としてポリアミド酸溶液7を硬化後の厚みが2.5μmとなるように均一に塗布した後、120℃で1分間加熱乾燥して溶媒を除去した。次にポリイミド層(A)上にポリイミド層(B)としてポリアミド酸溶液1を硬化後の厚みが25μmとなるように均一に塗布した後、120℃で2分間加熱乾燥して溶媒を除去した。さらにポリイミド層(B)上にポリイミド層(C)としてポリアミド酸溶液7を硬化後の厚みが2.5μmとなるように均一に塗布を行い、第1の熱処理工程を実施した。それ以降工程は、実施例1と同様に銅張積層板、多層ポリイミドフィルムの作製を行い、銅張積層板g-1並びに多層ポリイミドフィルムg-1を得た。
(a)実施例及び参考例における各PMDA比率(モル%)におけるΔnxy-z_0.5-3.0(X軸)とピール強度(Y軸)との関係の散布図を作成した(図3参照)。
(b)各PMDA比率について、図3にグラフ化したものを線近似し、近似式よりピール強度が0.8kN/mとなるΔnxy-z_0.5-3.0を算出した(表4参照)。
(d)図4のPMDA残基50-80モル%について、近似式を求めた。その結果、式(i)が導出された。従って、Δnxy-z_0.5-3.0の実測値が、式(i)の関係を満たせば、所定のピール強度(0.8kN/m)を発現すると判断できる。
(e)例えば、PMDA残基50モル%の場合にはΔnxy-z_0.5-3.0の測定値が0.14819以下、65モル%の場合にはΔnxy-z_0.5-3.0の測定値が0.12524以下、80モル%の場合にはΔnxy-z_0.5-3.0の測定値が0.10229以下であれば所定のピール強度(0.8kN/m)を発現すると判断できる。
20…ポリイミド絶縁層
21…ポリイミド層(A)
23…ポリイミド層(B)
30…金属張積層板
Claims (3)
- 金属層と、ポリイミド絶縁層と、を有する金属張積層板であって、
前記ポリイミド絶縁層は、厚みが20μm以上100μm以下の範囲内、熱膨張係数が10ppm/K以上30ppm/K以下の範囲内であり、前記金属層に接するポリイミド層(A)を含み、
前記ポリイミド層(A)を構成するポリイミドが、テトラカルボン酸二無水物から誘導される酸二無水物残基と、ジアミン化合物から誘導されるジアミン残基とを含有し、
前記酸二無水物残基の100モル部に対して、ピロメリット酸二無水物(PMDA)から誘導される酸二無水物残基(PMDA残基)を40モル部以上90モル部以下の範囲内、3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)から誘導される酸二無水物残基(BPDA残基)を10モル部以上60モル部以下の範囲内で含有し、PMDA残基とBPDA残基の合計が80モル部以上であり、
前記ジアミン残基の100モル部に対して、下記の一般式(1)で表されるジアミン化合物から誘導されるジアミン残基を80モル部以上含有し、
前記ポリイミドのイミド基濃度が34重量%以下であり、
前記ポリイミド層(A)は、厚みが20μm以上60μm以下の範囲内であるとともに、前記金属層との界面から厚み方向に0.5μm~3.0μmの範囲内における平均複屈折率(Δnxy-z)と、前記ポリイミドにおける全酸二無水物残基に対するPMDA残基のモル比率(X)と、の関係が下記式(i);
を満たすものであり、
前記ポリイミド絶縁層が、さらにポリイミド層(B)を有し、前記ポリイミド層(B)を構成するポリイミドが、テトラカルボン酸二無水物から誘導される酸二無水物残基及びジアミン化合物から誘導されるジアミン残基からなるモノマー残基を有し、前記モノマー残基100モル部に対して、-O-、-S-、-CO-、-SO-、-SO 2 -、-CH 2 -、-C(CH 3 ) 2 -又は-NH-から選ばれる2価の屈曲基を有するモノマー残基が20モル部以上含有するものであり、
前記ポリイミド層(A)と前記ポリイミド層(B)の厚みの比(B/A)が0.03以上0.25以下の範囲内であることを特徴とする金属張積層板。
[式(1)において、連結基Xは単結合を示し、Yは独立に水素、炭素数1、2又は3の1価の炭化水素、又はアルコキシ基を示し、nは1又は2であり、pおよびqはそれぞれ独立に0、1、2、3又4の数である。] - 前記金属層の前記ポリイミド絶縁層に接する面の十点平均粗さ(Rzjis)が1.2μm以下である請求項1に記載の金属張積層板。
- 請求項1又は2に記載の金属張積層板の金属層が配線に加工されている回路基板。
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