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JP7709772B2 - 植毛装置 - Google Patents
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JP7709772B2 - 植毛装置 - Google Patents

植毛装置

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JP7709772B2 JP2023113217A JP2023113217A JP7709772B2 JP 7709772 B2 JP7709772 B2 JP 7709772B2 JP 2023113217 A JP2023113217 A JP 2023113217A JP 2023113217 A JP2023113217 A JP 2023113217A JP 7709772 B2 JP7709772 B2 JP 7709772B2
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本発明は、植毛ネットに毛髪糸を結び付ける植毛装置に関する。
特許文献1で開示された植毛装置は、ボビンに巻かれた長尺な毛髪糸を植毛ネットに結び付ける構造になっている。このため、ボビンに長尺な毛髪糸を巻き付ける工程と、植毛ネットに毛髪糸を植毛した後に切断する工程とが必要になる。
特開2018-40084号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、予め切り揃えられた短尺な毛髪糸を用いて、植毛ネットに毛髪糸を結び付ける植毛装置の提供を目的とする。
本発明は、予め切り揃えられた複数本の毛髪糸を上に列状に寝かして収容するストッカーと、このストッカーから毛髪糸を捕捉する鉤針とを備えた植毛装置であって、鉤針がストッカーの下から当該ストッカーに向けて上昇し、この鉤針の先端に設けられたフックがストッカーに設けられた糸取孔を経由してストッカーの上における毛髪糸の列の中に入った後に下降するのに伴い毛髪糸の左右方向の中央部を引っ掛けてその毛髪糸を2つ折りに保持することを特徴とする。
本発明は、予め切り揃えられた複数本の毛髪糸を上に列状に寝かして収容するストッカーと、このストッカーから毛髪糸を捕捉する鉤針とを備えた植毛装置であって、鉤針がストッカーの下から当該ストッカーに向けて上昇し、この鉤針の先端に設けられたフックがストッカーに設けられた糸取孔を経由してストッカーの上における毛髪糸の列の中に入った後に下降するのに伴い毛髪糸の左右方向の中央部を引っ掛けてその毛髪糸を2つ折りに保持することにより、前進及び後退動作を行う第1鉤針が毛髪糸を捕捉することができる。
発明を実施するための形態に係る植毛装置の構造を模式図として示し、A図はB図に示した矢印A方向から見た側面図、B図はA図に示した矢印B方向から見た正面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第1動作から第4動作を示し、A図はB図に示した矢印A方向から見た側面図、B図はA図に示した矢印B方向から見た正面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第5動作を示した図2のA図に相当する側面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第6動作及び第7動作を示した図2のA図に相当する側面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第8動作及び第9動作を示した図2のA図に相当する側面図。B図はA-A断面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第10動作を示した図2のA図に相当する側面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第11動作を示した図2のA図に相当する側面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第12動作及び第13動作を示した図2のA図に相当する側面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第14動作を示した図2のA図に相当する側面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第15動作を示した図2のA図に相当する側面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置の第16動作から第18動作を示した図2のA図に相当する側面図。 発明を実施するための形態に係る植毛装置により、植毛糸が3回撚り合わせられて植毛ネットに結び付けられた状態を示し、A図は図2の第2鉤針の側から見た正面図、B図は図2の第1鉤針の側から見た背面図。
図1に示した発明を実施するための形態に係る植毛装置は、エキセン10、第1鉤針20、第2鉤針30、ストッカー40、糸位置出しバー50、糸落としバー60、糸引込バー70、反転ローラー80、図6に図示した磁石90、図示のされていない駆動機構、制御装置95を備え、当該制御装置95による前記駆動機構の制御に伴いエキセン10と第1鉤針20と第2鉤針30と糸落としバー60並びに糸引込バー70のそれぞれが図2から図11までに示した第1動作から第18動作までを行い、毛髪糸100をストッカー40から1本ずつ捕捉して植毛ネット200の横糸202に結び付けて植毛するようになっている。植毛ネット200は、複数本の原糸を撚りあわせて一本の糸にしたものを使用して作成された場合と、複数本の原糸を撚りあわせることなく一本の原糸の糸を使用して作成された場合との両方を含む。
植毛装置が動作を行う際の初期位置の状態について説明すると、図1のA図に示したように、予め切り揃えられた短尺な複数本の毛髪糸100がエキセン10よりも上方に配置されたストッカー40の上にエキセン10の中心線の延びる方向に交差する方向に長い列状に寝かされて収容され、又、複数本の縦糸201と複数本の横糸202とからなる網目状に形成された植毛ネット200が反転ローラー80及びエキセン10に展開され、又、第1鉤針20がエキセン10よりも左側に停止し、第2鉤針30がエキセン10よりも右側の下方に停止し、糸位置出しバー50がストッカー40の底部41の左右方向の中央部に設けられた糸取孔42よりも下方で左側に配置され、糸落としバー60及び糸引込バー70が糸位置出しバー50とエキセン10との間で糸位置出しバー50よりも左側に停止している。
尚、短尺な毛髪糸100の長さは、完成するウィッグの毛の長さの約2倍の長さに切り揃えられており、ストッカー40の底部41の左右方向よりも長くても短くても適用可能であるが、長い場合に毛髪糸100におけるストッカー40の底部41よりも外側に突出する部分がストッカー40の底部41より下方に垂直に垂下がない範囲であれば、第2鉤針30がストッカー40から毛髪糸100を捕捉して下方に引き出す際に、毛髪糸100におけるストッカー40の底部41よりも外側に突出する部分がストッカー40の底部41の左右方向の端部で擦れて傷むことを防止することができ、好適である。
ストッカー40は、図1のB図に示したように、平板状の底部41の左右方向の両端部から上方に突出した左右の側壁43を備え、左右の側壁43の上部が開放された樋状になっている。ストッカー40は単数でも適用可能であるが、複数個のストッカー40が左右方向に並べられ、異なる色の毛髪糸100、色が同じであって太さの異なる毛髪糸100、同じ色や同じ太さであっても硬さ(弾力)の異なる毛髪糸100等、種類の異なる毛髪糸100が混合された後にストッカー40ごとに個別に供給され、完成するウィッグにおける毛髪糸100の色や太さ或いは髪質を予め調整できるようになった場合を例示した。
尚、ストッカー40は位置を移動する必要がないでの図示のされていない装置本体に固定した状態に設けられている。図示のされていない板状の錘がストッカー40に供給された毛髪糸100の上に乗せられて毛髪糸100を押え付け、毛髪糸100が第2鉤針30で引き抜けるようになっている。前記錘は前記装置本体と錘との双方に連結された駆動機構としてのエアシリンダーのピストンロッドの伸縮により毛髪糸100を上から押え付けても良い。エアシリンダーのピストンロッドの伸縮は前記制御装置95で制御されても良い。
そして、第2鉤針30が毛髪糸100を何本か引き抜くと、第2鉤針30の先端のフック31が毛髪糸100を引っ掛けなくなるので、上記何本か毛髪糸100が引き抜かれた時点ごとに前記錘から毛髪糸100に供給される圧を緩め、ストッカー40を叩き、毛髪糸100を整列し直せば良い。圧を緩めて整列するまでの時間間隔は毛髪糸100の種類により変わる。上記ストッカー40を叩く場合、人為的に行うことも考えられるが、前記制御装置95で制御される駆動機構で行うようにしても良い。
エキセン10は、植毛ネット200の植毛領域を確保する部材であり、左右に延びる中心線を有する円柱状のネット掛部11と、ネット掛部11の外面から内部に窪むようにネット掛部11に設けられた逃げ部12と、ネット掛部11の両端部に設けられた軸部13とを有し、軸部13の左右方向に延びる中心線がネット掛部11の左右方向に延びる中心線から半径方向の外側に偏位しかつ逃げ部12におけるネット掛部11の外面の側の開口の周方向の中心部に位置する。
そして、軸部13が図示のされていない装置本体に設けられた図示のされていない軸受部に回転可能に支持され、逃げ部12の開口が図1のA図に示したように左側に向けられた状態になるように、エキセン10が停止している。又、軸部13の左右方向に延びる中心線が逃げ部12の開口の周方向の中心に位置する一本の横糸202-1に重なっている。
逃げ部12におけるネット掛部11の周方向に対応する開口幅は、植毛ネット200がネット掛部11の外面に巻き掛けられ、一本の横糸202-1が逃げ部12の開口幅の周方向の中心に位置した場合において、上記中心に位置する一本の横糸202-1の周方向に隣接する2本の横糸202-2及び202-3のうちの一本の横糸202-2が逃げ部12の開口の一側縁周りに位置し、上記2本の横糸202-2及び202-3のうちの別の一本の横糸202-3が逃げ部12の開口の他側縁周りに位置するように、植毛ネット200の網目を構成する横糸202による間隔に基づき決定されている。尚、逃げ部12におけるネット掛部11の周方向に対応する開口幅は、横糸202-2と横糸202-3との幅以上であってもよい。
第1鉤針20は、植毛ネット200に毛髪糸100を植毛する部材であり、先端のフック21と、フック21の針口を開閉するラッチ22とを備える。ラッチ22の一端部が第1鉤針20に図示のされていない軸で回転可能に連結され、ラッチ22の他端部の側が上記軸を中心として回転することで上記針口を開閉するようになっている。初期状態では、図1のA図に示したように、第1鉤針20がエキセン10から左側に離れて逃げ部12の開口と対向する位置に停止し、ラッチ22が上記針口を閉じている。
第1鉤針20は前記制御装置95で制御される駆動機構で動作して毛髪糸100を植毛するようになっている。又、第1鉤針20は、図1のB図に示した複数本の第2鉤針30と同じに、左右に並んだ複数本になっている。複数本の第1鉤針20の一群は、前記制御装置で制御される駆動機構で一緒に動作して毛髪糸100を植毛ネット200に植毛するようになっている。第1鉤針20と第2鉤針30とが1対1に対応付けられている。第1鉤針20及び第2鉤針30は複数本に限定されるものではなく単数本でも良い。
第2鉤針30は、ストッカー40から毛髪糸100を捕捉する部材であり、先端に1本の毛髪糸100を捕捉可能なフック31が設けられる。初期状態では、図1のA図に示したように、第2鉤針30がエキセン10から右側に離れてエキセン10と反転ローラー80との間の位置に停止し、フック31の針口32が図1のA図における紙面の表側に向いている。又、第2鉤針30は、図1のB図に示したように、左右に並んだ複数本になっている。複数本の第2鉤針30の一群は、前記制御装置95で制御される駆動機構で一緒に動作して毛髪糸100を捕捉するようになっている。尚、フック31が1本の毛髪糸100を捕捉する場合を例示するが、フック31が2本又は3本以上の複数本の毛髪糸100を捕捉するようにしてもよい。
糸位置出しバー50は、第2鉤針30でストッカー40から引き出される毛髪糸100を所定位置に誘導する部材であり、図1のB図に示したように、左右に延びる中心線を有する円柱状の外周面から中心線の側に窪む複数の糸ガイド51が円柱状の外周面を一周するように設けられている。又、糸位置出しバー50の左右方向の両端部が前記装置本体に固定して設けられても良いが回転可能に設けられることにより、糸位置出しバー50が第2鉤針30でストッカー40から引き出される毛髪糸100で回転され、毛髪糸100における第2鉤針30で引き出される部分が糸ガイド51で擦れて傷むことを防止することができ、好適である。糸ガイド51の個数は、第2鉤針30の個数と同数になっている。
糸落としバー60は、植毛ネット200に植毛された毛髪糸100が糸引込バー70で引き込まれる工程において前記制御装置95で制御される駆動機構で上下に振動し、糸引込バー70で引き込まれる毛髪糸100の端部を払い落として下方に毛髪糸100を整髪させるようになっている。
糸引込バー70は、前記制御装置95で制御される駆動機構で前後に移動し、植毛ネット200に植毛された毛髪糸100を引き込むようになっている。磁石90は、第1鉤針20で毛髪糸100を植毛ネット200に植毛する前工程として、第1鉤針20が第2鉤針30とストッカー40とで2つ折りになった毛髪糸100の間に入って後退するときに第1鉤針20のラッチ22が毛髪糸100に触れて閉じられることから、この閉じられたラッチ22を磁力で吸引して開くように、前記装置本体に取り付けられており、永久磁石又は電磁石のどちらでも適用可能であるが、電磁石であれば、電磁石を前記制御装置95で制御し閉じられたラッチ22を開くときだけ磁力を発生することができる。反転ローラー80は、前記装置本体に取り付けられている。
図2乃至11を用いて植毛装置の動作を説明する。図2に示したよう、第1動作としての糸引込バー前進動作により、糸引込バー70の前部が前進しB図におけるストッカー40の糸取孔42及び第2鉤針30を右側に超えた位置に停止する。次に、第2動作としての第2鉤針上昇動作により、第2鉤針30が上昇し、フック31が糸取孔42を経由してストッカー40の内部における複数本の毛髪糸100の列の中に入った後に下降して初期位置に停止する。この第2鉤針上昇動作でフック31が1本の毛髪糸100の左右方向の中央部を引っ掛けながら下降して停止することで、上記1本の毛髪糸100がストッカー40と第2鉤針30との間で2つ折りされた状態となる。図2のB図に示したように、複数本の第2鉤針30で2つ折りされた毛髪糸100が1本ずつ糸位置出しバー50の複数の糸ガイド51のそれぞれに収容されるので、第2鉤針30とストッカー40とに展開された各毛髪糸100の位置が所定位置に確保され、第1鉤針20が各毛髪糸100を適切に捕捉することができる。
又、第3動作としての第1鉤針前進動作により、第1鉤針20のフック21が横糸202-1の下を通るのに伴い、ラッチ22が横糸202-1に干渉して開き、フック21の針口が横糸202-1を左側から右側に超えて逃げ部12に収容されて仮想線で示す位置に到達する。その後、第4動作としての第1鉤針後退動作により、第1鉤針20が仮想線で示した位置から実線で示した位置に後退し、フック21が横糸202-1を引っ掛ける。
図3に示したように、第5動作としてエキセン1/4回転動作により、エキセン10の軸部13が図示のされていない駆動機構で一方向に回転されるのに伴い、ネット掛部11が軸部13の中心線を中心として仮想線で示した位置から実線で示した位置へと下方に旋回し、逃げ部12の開口が上方に向けられた状態となり、前記軸部13の一方向への回転が停止する。これにより、第1鉤針20と横糸202-1を移動することなく、エキセン10が第1鉤針20及び横糸202-1の下側に移動する。前記「第1鉤針20と横糸202-1を移動することなく、」とは、エキセン10が下側に移動する際に、植毛ネット200の弾力により、第1鉤針20の先端部分が震えるように動く場合も含む。このエキセン10の仮想線で示した位置から実線で示した位置への移動により、第1鉤針20がエキセン10の上方を通りストッカー40と第2鉤針30との間で2つ折りになった毛髪糸100の間の側に移動することが可能になる。エキセン10を仮想線で示した位置から実線で示した位置へと下方に旋回させて第1鉤針20よりも下に位置するように移動させることで、横糸202-1が過負荷を受けず切れることも無く、第1鉤針20が過負荷を受けずに破損することも無い。
尚、エキセン10を仮想線で示した位置から実線で示した位置へと下方に旋回させることなく、第1鉤針20が横糸202-1を引っ掛けたまま、エキセン10が制御装置95の制御により図示しない駆動機構でネット掛部11の中心線を中心として回転されつつかつ第1鉤針20が補足した横糸202-1の動きに沿って移動させられることでも適用可能である。その際、第1鉤針20は、移動前の平行状態を保ったまま移動させられる。このようにエキセン10と第1鉤針20の動きにより、横糸202-1が第1鉤針20に引っ掛けられた状態でエキセン10の最も上側に位置する状態となる。
図4に示したように、第6動作としての第1鉤針前進動作により、第1鉤針20が前進するのに伴い横糸202-1がフック21から抜けて開いたラッチ22で持ち上げられ第1鉤針20のラッチ22よりも後部の上に落下し、フック21がストッカー40と第2鉤針30との間で2つ折りになった毛髪糸100の側に近づく。そして、第7動作としての第1鉤針横向き動作により、フック21の針口が上を向いた状態から横向きになるように第1鉤針20が回転する。この第1鉤針20の回転に伴い、フック21の針口が毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の左側に接触する側につまり図4の紙面の裏側に向けられた状態になる。
図5に示したように、第8動作としての第1鉤針前進動作により、第1鉤針20がフック21の針口を横向きのまま更に前進するのに伴い、フック21が毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の左側に接触する部分と第2鉤針30から糸取孔42の左側に接触する部分との間に入り、フック21の針口が毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の左側に接触する部分に向き合うまで第1鉤針20が前進して止まる。その後、第9動作としての第2鉤針横移動動作により、第2鉤針30が図5の紙面の裏側から表面の側に横移動するのに伴い、B図に示したように、毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の左側に接触する部分が第1鉤針20の針口に導入される。これにより、第1鉤針20が毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の左側に接触する部分を捕捉する。フック21の針口がB図の上側に向けられた状態であり、フック31の針口32がB図の下側に向いている状態であることから、毛髪糸100の導入の際に第2鉤針30から毛髪糸100が外れることがない。
図6に示したように、第10動作としての第1鉤針後退動作により、フック21の針口が横を向いた状態から上向きになるように第1鉤針20が回転し、横糸202-1にラッチ22が接触して針口が閉じられる。第1鉤針20が初期位置の側に後退し実線で示したように植毛ネット200から離れるに伴い毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の左側に接触する部分をストッカー40から引き出す。この毛髪糸100の引き出された部分は、糸取孔42の左側から糸位置出しバー50を経由し横糸202-1と横糸202-2との間を通りフック21で折り返され、そして、フック21から横糸202-1と横糸202-2との間を通り、更に、横糸202-1と横糸202-3との間を通り第2鉤針30に至るように展開される。第1鉤針20が実線で示した位置から仮想線で示した位置へと後退するのに伴い、ラッチ22が磁石90の磁力で吸引され第1鉤針20の針口を開く。
図7に示したように、第11動作としての第1鉤針上昇動作により、第1鉤針20が図6の仮想線で示した位置から前進しかつ上昇するのに伴い毛髪糸100のフック21と横糸202-1との間の部分が横糸202-1を中心としたV字形を呈する。尚、第1鉤針上昇動作は無くてもよいが、第1鉤針上昇動作を行うことにより、後述する第12動作の際に、フック21が毛髪糸100の糸位置出しバー50と横糸202-1との間の部分を確実に通るようになる。その後、第1鉤針20が毛髪糸100を横糸202-1に結ぶために回転する。第1鉤針20の回転数は、1回転、2回転又は3回転以上でも良い。第1鉤針20が回転することにより、毛髪糸100のフック21と横糸202-1との間の2本の部分が互いに絡むように撚り合わせられてループ部45が設けられ、フック21の針口が上を向いた状態で停止する。
図8に示したように、第12動作としての第1鉤針前進及び横向き動作により、第1鉤針20が上向きのまま紙面の表側に移動した後に前進し、フック21が毛髪糸100の糸位置出しバー50と横糸202-1との間の部分を通り、フック21の針口が毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の右側に接触する部分まで第1鉤針20が前進して止まる。この際、ループ部45は、第1鉤針20のラッチ22よりも後部の上に落下した状態となる。その後、フック21の針口が上を向いた状態から横向きになるように第1鉤針20が回転する。この第1鉤針20の回転に伴い、フック21の針口が毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の右側に接触する側につまり図8の紙面の裏側に向けられた状態になる。第13動作として第2鉤針30が図8の紙面の裏側から表面の側に横移動しフック21の針口に毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の右側に接触する部分を導入する。又は、第1鉤針20が図8の紙面の表側から裏面の側に横移動しフック21の針口に毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の右側に接触する部分を導入するようにしてもよい。これにより、第1鉤針20が毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の右側に接触する部分を捕捉し、毛髪糸100が第1鉤針20に導入される。尚、第2鉤針30と第1鉤針20の両方が、互いに近づくように動いてもよい。フック21の針口が図8の紙面の裏側に向けられた状態であり、第2鉤針30のフック31の針口32が図8の紙面の表側に向いていることから、毛髪糸100の導入の際に第2鉤針30から毛髪糸100が外れることがない。
図9に示したように、第14動作としての第1鉤針後退及び回転動作により、毛髪糸100の第2鉤針30から糸取孔42の右側に接触する部分を捕捉した第1鉤針20が上向きになるように回転し、初期位置の側に後退するのに伴い、ループ部45にラッチ22が接触し、フック21の針口が閉じられ、横糸202-1に対する毛髪糸100の結びつまり植毛が完了する。この第1鉤針20のフック21が後退してループ部45を通過する際に第2鉤針30が上下に小刻みに動いてフック31から毛髪糸100を外しの毛髪糸100のピーリングを防止する。ピーリングとは、毛髪糸100が摩擦によって、縮れてしまう現象をいう。
図10に示したように、第15動作としての糸引込バー後退動作により、糸引込バー70が初期位置の側に後退するのに伴い毛髪糸100の糸位置出しバー50の側の部分をエキセン10の側に引き込む。そして、糸引込バー70が初期位置に停止する。
図11に示したように、第16動作から第18動作を行う。第16動作として第1鉤針20が初期位置に戻って停止する間にラッチ22がフック21の針口を閉じる。第17動作としてエキセン10が軸部13の中心線を中心として図3に実線で示した位置から図3に示した仮想線で示した位置の側に戻るように旋回するのに伴い、逃げ部12の開口が左側に向けられた初期位置に戻る。第18動作として糸落としバー60が下方に移動するに伴い横糸202-1に対する植毛の完了した毛髪糸100を下方に整髪させる。そして、糸落としバー60が上方に移動し初期位置に停止する。これにより、植毛装置における横糸202-1に対する毛髪糸100を植毛する動作の1サイクルが終了し、図12に示す、結び目が作成される。尚、図12は、第11動作において、第1鉤針20が3回転し、植毛糸100が3回撚り合わせられて植毛ネット200に結び付けられた状態を図示している。尚、第16動作から第18動作のいずれから先に行っても良く、第16動作から第18動作を同時に行っても良い。
図1において、ストッカー40の底部41に糸取孔42が設けられていなくても適用可能であるが、図示のように底部41に糸取孔42が設けられたことで、第2鉤針30が直線的に昇降して出し入れを可能となるので、第2鉤針30によるストッカー40からの毛髪糸100の捕捉する動作が簡便になる。
図1において、ストッカー40は毛髪糸100をエキセン10の中心線の延びる方向に並べられて収容されるように平板状の底部の左右方向の両端部から上方に突出した左右の側壁を備えて上部が開放された樋状に構成された以外の態様でも適用可能であるが、図示のようにストッカー40は毛髪糸100をエキセン10の中心線の延びる方向に並べられて収容されるように平板状の底部の左右方向の両端部から上方に突出した左右の側壁を備えて上部が開放された樋状に構成されたことで、ストッカー40に毛髪糸100を簡単に収容できる。
図1において、ストッカー40より下方に第2鉤針30とストッカー40とに展開された毛髪糸100を収容する糸ガイド51を有する糸位置出しバー50が設けられていなくても適用可能であるが、図示のようにストッカー40より下方に第2鉤針30とストッカー40とに展開された毛髪糸100を収容する糸ガイド51を有する糸位置出しバー50が設けられれば、第2鉤針30とストッカー40とに展開された毛髪糸100の位置が所定位置に確保される。
図1において、エキセン10とストッカー40との間に植毛ネット200に植毛された毛髪糸100を引き込むように前後に移動する糸引込バー70が設けられていなくても適用可能であるが、図示のようにエキセン10とストッカー40との間に植毛ネット200に植毛された毛髪糸100を引き込むように前後に移動する糸引込バー70が設けられれば、植毛ネット200に植毛された毛髪糸100が第1鉤針20の側に確実に引き込むことができる。
図1において、エキセン10とストッカー40との間に糸引込バー70で引き込まれる毛髪糸100を払い落として下方に整髪させる糸落としバー60が設けられていなくても適用可能であるが、図示のようにエキセン10とストッカー40との間に糸引込バー70で引き込まれる毛髪糸100を払い落として下方に整髪させる糸落としバー60が設けられれば、第一鉤針20の側に毛髪糸100を整列させることができ、植毛ネット200に植毛された毛髪糸100が固く結び付けられる効果がある。
本発明の毛髪糸100は、人毛であってもよく、合成繊維からなる人工毛でも良い。又、人毛と人工毛が混合されたものであっても良い。
尚、完成予定のウィッグによっては、植毛ネット200の横糸202の全てに植毛糸100を結び付けることなく、植毛ネット200の一部分について毛髪糸100を結び付けない場合もある。その際、制御装置95が第2動作としての第2鉤針上昇動作を行わない制御を行うことにより、毛髪糸100をストッカー40から捕捉しないことで毛髪糸100を植毛ネット200に結びつけないようにすることも可能である。
10 エキセン
11 ネット掛部
12 逃げ部
13 軸部
20 第1鉤針
21 フック
22 ラッチ
30 第2鉤針
31 フック
40 ストッカー
41 底部
42 糸取孔
43 側壁
45 ループ部
50 糸位置出しバー
51 糸ガイド
60 糸落としバー
70 糸引込バー
80 反転ローラー
90 磁石
95 制御装置
100 毛髪糸
200 植毛ネット
201 縦糸
202 横糸

Claims (2)

  1. 植毛ネットに毛髪糸を結び付ける植毛装置において、
    毛髪糸の一方の側と毛髪糸の他方の側とが、結び目が形成される植毛ネットの横糸よりも一方の側の位置となるように、植毛ネットに植毛された毛髪糸を引き込むように移動する糸引込バーと、前記糸引込バーで引き込まれる毛髪糸を払い落として下方に整髪させる糸落としバーが設けられたことを特徴とする植毛装置。
  2. 植毛ネットに毛髪糸を結び付ける植毛装置において、
    毛髪糸の一方の側と毛髪糸の他方の側とが、結び目が形成される植毛ネットの横糸よりも一方の側の位置となるように、植毛ネットに植毛された毛髪糸を引き込むように移動する糸引込バーと鈎針とを備え、前記糸引込バーは、前記鈎針がループ部を通過させた側の毛髪糸とは反対の側の毛髪糸を引き込むように移動することを特徴とする植毛装置。
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