JP7710201B2 - 補助電源システム、モジュール、補助電源制御方法、及びプログラム - Google Patents
補助電源システム、モジュール、補助電源制御方法、及びプログラムInfo
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Description
本開示は、補助電源システム、モジュール、補助電源制御方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、バックアップ対象相手に対して電力を供給する補助電源システム、モジュール、補助電源制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1に記載の車載用電源装置(補助電源システム)は、電子制御部と、バッテリ(蓄電装置)と、キャパシタとを備えている。バッテリは、電子制御部に電力を供給する。キャパシタは、補助電源として機能し、バッテリと電子制御部との間に接続されており、バッテリの異常時に電子制御部に電力を供給する。
特許文献1に記載の車載用電源装置では、複数の蓄電装置を備える場合、複数の蓄電装置を個別に制御するために、複数の蓄電装置に通信アドレスを割り振る必要がある。従って、蓄電装置の製造段階から、複数の蓄電装置を通信アドレスで区別して製造及び管理する必要がある。このため、各蓄電装置の在庫が通信アドレスによって余剰又は不足する場合が生じ、各蓄電装置の在庫管理が難しくなる。
本開示は、上記の事情を鑑み、複数の蓄電装置を通信アドレスで区別することなく製造及び管理が可能な補助電源システム、モジュール、補助電源制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様の補助電源システムは、バックアップ対象相手に対して電力を供給するための複数の蓄電装置を備える。前記複数の蓄電装置はそれぞれ、同一の通信相手と通信を行う通信機能を有する。前記複数の蓄電装置はそれぞれ、前記通信相手に設定された蓄電装置用の複数の第1通信アドレスであって前記複数の蓄電装置と同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定する。前記複数の蓄電装置はそれぞれ、仮決定した前記自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信する。前記複数の蓄電装置はそれぞれ、前記応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した前記自身用通信アドレスを、設定された前記複数の第1通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する。
本開示の一態様のモジュールは、前記補助電源システムの前記蓄電装置として用いられるモジュールである。
本開示の一態様の補助電源制御方法は、バックアップ対象相手に対して電力を供給するための複数の蓄電装置を備える補助電源システムを制御する補助電源制御方法である。前記複数の蓄電装置はそれぞれ、同一の通信相手と通信を行う通信機能を有する。前記補助電源制御方法は、仮決定工程と、返信工程と、変更工程とを有する。
前記仮決定工程では、前記複数の蓄電装置がそれぞれ、前記通信相手に設定された蓄電装置用の複数の第1通信アドレスであって前記複数の蓄電装置と同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定する。前記返信工程では、前記複数の蓄電装置がそれぞれ、仮決定した前記自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信する。前記変更工程では、前記複数の蓄電装置がそれぞれ、前記応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した前記自身用通信アドレスを、設定された前記複数の蓄電装置用の通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する。
本開示の一態様のプログラムは、前記補助電源制御方法を1つ以上のプロセッサに実行させる。
本開示によれば、複数の蓄電装置を通信アドレスで区別することなく製造及び管理が可能である、という効果を有する。
(実施形態)
(概要)
本実施形態に係る補助電源システム1について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態で説明する構成は、本開示の一例にすぎない。本開示は、本実施形態に限定されず、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(概要)
本実施形態に係る補助電源システム1について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態で説明する構成は、本開示の一例にすぎない。本開示は、本実施形態に限定されず、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
図1に示すように、補助電源システム1は、例えば自動車に搭載されており、主電源2に異常(例えば電力の供給不能など)が発生した場合に、主電源2に代わって補助電源5から電気機器3に電力を供給する。これにより、電気機器3は、主電源2からの電力が供給不能になった場合でも、補助電源5からの電力供給によって動作を継続可能である。なお、本実施形態では、自動車に搭載される場合を例示するが、自動車以外の移動体(例えば飛行機、船舶又は電車)に搭載されてもよい。
本実施形態では、補助電源5は、複数の蓄電装置4で構成されている。これにより、補助電源5の仕様(例えば容量又は出力電圧)を、複数の蓄電装置4の個数を変更することで、搭載される自動車が要求する仕様に応じて、容易に変化させることが可能である。また、複数の蓄電装置4の各々には、通信アドレスが割り振られる。これにより、例えば電気機器3からの制御によって複数の蓄電装置4を区別して個別に制御可能である。このように複数の蓄電装置4を区別することで、複数の蓄電装置4の状態を個別に認識可能になる。これにより、複数の蓄電装置4に個別にダイアグ(自己診断機能)を実施できる。また、蓄電装置4の異常発生時の通知がどの蓄電装置4からの通知であるかを把握できる。また、複数の蓄電装置4において、蓄電装置4内のモジュールの電圧を個別に制御可能になる。
また、本実施形態では、複数の蓄電装置4が補助電源システム1に接続された後において、電気機器3と複数の蓄電装置4との間で通信線8を用いた通常の通信を行う前に、複数の蓄電装置4に通信アドレスが割り振られる。これにより、複数の蓄電装置4を通信アドレスで区別することなく製造及び管理が可能である。この結果、蓄電装置4の在庫が通信アドレスによって余剰又は不足する事態を抑制し、蓄電装置4の在庫管理が容易になる。なお、上記の「通常の通信」とは、主電源2の異常発生時に補助電源5(すなわち複数の蓄電装置4)から電気機器3に電力供給を可能にするために、電気機器3と複数の蓄電装置4との間で行う通信を含む。また、上記の「通常の通信」とは、電気機器3からの各種の制御指令を複数の蓄電装置4に送信するための通信を含む。
本実施形態では、電気機器3が複数の蓄電装置4のバックアップ対象相手である。また、複数の蓄電装置4は、同一のバックアップ対象相手(電気機器3)に電力を供給する。また、本実施形態では、電気機器3と複数の蓄電装置4は、例えばマスター/スレーブ方式で互いに連携して動作し、電気機器3がマスター機として機能し、複数の蓄電装置4がスレーブ機として機能する。以下、補助電源システム1の構成及び動作について詳しく説明する。
(構成)
図1に示すように、補助電源システム1は、主電源2と、電気機器3と、補助電源5としての複数(例えば3つ)の蓄電装置4とを備えている。また、補助電源システム1は、給電路6と、通信線8とを備えている。なお、主電源2及び電気機器3のうちの少なくとも一方は、補助電源システム1の構成要件でなくてもよい。
図1に示すように、補助電源システム1は、主電源2と、電気機器3と、補助電源5としての複数(例えば3つ)の蓄電装置4とを備えている。また、補助電源システム1は、給電路6と、通信線8とを備えている。なお、主電源2及び電気機器3のうちの少なくとも一方は、補助電源システム1の構成要件でなくてもよい。
(給電路)
給電路6は、主電源2の出力電力を電気機器3及び複数の蓄電装置4に供給する電路である。給電路6は、第1給電路61と、複数の第2給電路62とを有する。
給電路6は、主電源2の出力電力を電気機器3及び複数の蓄電装置4に供給する電路である。給電路6は、第1給電路61と、複数の第2給電路62とを有する。
第1給電路61は、主電源2の出力電力を直接、電気機器3に供給する電路である。第1給電路61は、主電源2と電気機器3との間を直接接続するように設けられている。複数の第2給電路62はそれぞれ、複数の蓄電装置4と1対1に対応しており、主電源2の出力電力を対応する蓄電装置4を経由して電気機器3に供給する電路である。複数の第2給電路62は、第1給電路61から分岐し、対応する蓄電装置4を経由して第1給電路61に合流するように設けられている。第2給電路62は、第3給電路62aと第4給電路62bとを有する。第3給電路62aは、蓄電装置4の電力入力部と第1給電路61とを繋ぐ部分である。第4給電路62bは、蓄電装置4の電力出力部と第1給電路61とを繋ぐ部分である。第3給電路62aは、主電源2の出力電力を蓄電装置4に供給するための電路である。第4給電路62bは、蓄電装置4の出力電力を電気機器3に供給するための電路である。
(通信線)
通信線8は、電気機器3と複数の蓄電装置4との間で通信(例えばバス型の通信)を行うための電路である。通信線8には、電気機器3及び複数の蓄電装置4が接続されている。
通信線8は、電気機器3と複数の蓄電装置4との間で通信(例えばバス型の通信)を行うための電路である。通信線8には、電気機器3及び複数の蓄電装置4が接続されている。
(主電源)
主電源2は、例えば、充放電可能な蓄電池(例えばバッテリ)である。主電源2は、その出力電力を、第1給電路61を介して電気機器3に供給すると共に複数の第2給電路62を介して複数の蓄電装置4に供給する。
主電源2は、例えば、充放電可能な蓄電池(例えばバッテリ)である。主電源2は、その出力電力を、第1給電路61を介して電気機器3に供給すると共に複数の第2給電路62を介して複数の蓄電装置4に供給する。
(電気機器)
電気機器3は、補助電源5のバックアップ対象相手の一例である。電気機器3は、装置に限定されず、システムも含む。電気機器3は、主電源2の正常状態では、主電源2から供給される電力によって動作し、主電源2の異常状態では、補助電源5(すなわち複数の蓄電装置4)から供給される電力によって動作する。電気機器3は、例えば、車両に搭載される車載機器である。具体的には、電気機器3は、例えば、ブレーキシステム又はステアリングシステムである。ブレーキシステムは、運転者のブレーキペダル操作及び各種のセンサの検出結果に応じて、自動車のブレーキ装置を制御するシステムである。ステアリングシステムは、運転者のハンドル操作及び各種のセンサの検出結果に応じて、自動車の操舵を制御するシステムである。
電気機器3は、補助電源5のバックアップ対象相手の一例である。電気機器3は、装置に限定されず、システムも含む。電気機器3は、主電源2の正常状態では、主電源2から供給される電力によって動作し、主電源2の異常状態では、補助電源5(すなわち複数の蓄電装置4)から供給される電力によって動作する。電気機器3は、例えば、車両に搭載される車載機器である。具体的には、電気機器3は、例えば、ブレーキシステム又はステアリングシステムである。ブレーキシステムは、運転者のブレーキペダル操作及び各種のセンサの検出結果に応じて、自動車のブレーキ装置を制御するシステムである。ステアリングシステムは、運転者のハンドル操作及び各種のセンサの検出結果に応じて、自動車の操舵を制御するシステムである。
図2に示すように、電気機器3は、電源回路31と、記憶部32と、通信部33と、制御部34と、判定部35とを備える。
電源回路31は、第1給電路61と接続されており、第1給電路61を介して供給される電力を電気機器3の各部(記憶部32、通信部33、制御部34及び判定部35など)に供給する。
通信部33は、通信線8を介して複数の蓄電装置4がそれぞれ備えている通信部43との間で通信を行う。通信部33は、通信線8を介して複数の蓄電装置4の通信部43と接続されている。通信部33は、例えばバス型の通信方式を採用する通信部である。バス型の通信方式として、例えば車載ネットワーク(例えばLIN(Local Interconnect Network又はLINを基本に拡張した拡張方式)を採用してもよい。なお、上記の拡張方式の仕様では、LIN仕様の範囲になくてもよい。バス型の通信では、通信相手の通信アドレスを指定することで、通信相手との間でユニキャスト通信が可能である。このため、通信部33は、各蓄電装置4が自身が使用する通信アドレス(自身用通信アドレス)を設定(確定)した後に、各蓄電装置4の通信部43との間でユニキャスト通信が可能になる。なお、ユニキャスト通信とは、1つの通信アドレスを指定して行う1対1の通信である。
記憶部32は、データの書換可能な不揮発性の記憶装置(例えばフラッシュメモリ)である。記憶部32には、通信線8を用いた通信で使用される複数の通信アドレスが記憶されている。上記の複数の通信アドレスは、蓄電装置4用の複数の第1通信アドレス、及び電気機器3用の1つの第2通信アドレスである。第1通信アドレスは、蓄電装置4に自身用通信アドレスとして設定させる通信アドレスである。第2通信アドレスは、電気機器3に自身用通信アドレスとして設定させる通信アドレスである。
より詳細には、記憶部32には、第2通信アドレスとして1つの通信アドレスが記憶されている。また、記憶部32には、複数の第1通信アドレスとして、補助電源5に接続可能な蓄電装置4の最大個数分の通信アドレスが記憶されている。記憶部32に記憶された複数の第1通信アドレスのうち、必要な個数(すなわち蓄電装置4の個数と同数)の通信アドレスのみが、信号線8を用いた通信で実際に使用される通信アドレスとして設定される。
制御部34は、電源回路31及び通信部33を制御する。また、制御部34は、通信線8を用いた通信において実際に使用される複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレスを設定する。より詳細には、制御部34は、例えば、電気機器3で使用する電力量を算出し、算出した電力量を賄うために必要な蓄電装置4の個数(例えば3つ)を決定する。そして、制御部34は、記憶部32に記憶された複数の第1通信アドレスの中から、上記の決定した必要な蓄電装置4の個数と同数の第1通信アドレスを、実際に使用する第1通信アドレスとして設定する。つまり、設定された第1通信アドレスの個数は、補助電源5に接続された複数の蓄電装置4の個数と一致する。なお、この段階では、どの第1通信アドレスがどの蓄電装置4に割り振られるは決まっていない。本実施形態では、作業者によって、上記の必要な個数の蓄電装置4が補助電源5に接続されている。制御部34は、記憶部32に予め記憶された第2通信アドレスを、実際に使用する第2通信アドレスとして設定する。このように、制御部34は、信号線8を用いた通信で実際に使用する複数の通信アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)を設定する。
制御部34は、補助電源システム1が起動すると、上述のように、通信線8を用いた通信で実際に使用する複数の通信アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)を設定する。制御部34は、上記の設定した複数の通信アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)の順番(所定の順番)を決定する。例えば、第2通信アドレスを1番目とし、複数(例えば3つ)の第1通信アドレスを順に2番目、3番目、4番目と決定する。
制御部34は、上記の設定した複数の通信アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)を1つずつ上記の順番で送信信号のヘッダに付して、通信線8を用いた通信で、ブロードキャスト送信で、上記の順番で、複数の蓄電装置4に送信する。具体的には、制御部34は、1番目に、上記の順番が1番目である第2通信アドレスを付した送信信号を送信し、2番目に、上記の順番が2番目である第1通信アドレスを付した送信信号を送信する。また、制御部4は、3番目に、上記の順番が3番目である第1通信アドレスを付した送信信号を送信し、4番目に、上記の順番が4番目である第1通信アドレスを付した送信信号を送信する。
制御部34は、上記の順番に従った複数の通信アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)の送信を1巡として、この一巡を繰り返す。この送信の繰り返しによって、後述のように、各蓄電装置4に対して、複数の蓄電装置4の間で同じ通信アドレスが重複しないように、複数の第1通信アドレスが割り振られる。すなわち、この送信の繰り返しによって、後述のように、複数の蓄電装置4は、複数の第1通信アドレスの中から、通信線8を用いた通信で自身が使用する通信アドレス(自身用通信アドレス)を他の蓄電装置4と重複しないように決定(確定)する。
制御部34は、信号線8を用いた通信での他者(複数の蓄電装置4)の自身用通信アドレスの使用状況を監視することで、設定した複数の第1通信アドレスの中の未使用通信アドレスを特定する。未使用通信アドレスとは、複数の蓄電装置4の全てで仮設定されていない通信アドレス(第1通信アドレス)である。換言すれば、未使用通信アドレスとは、通信線8を用いた通信において、送信元の通信アドレスとして使用されていない通信アドレスである。制御部34は、設定した複数の第1通信アドレスの中で未使用通信アドレスが無くなると、上記の送信の繰り返しを終了し、通常の通信を開始する。なお、制御部34は、上記のように未使用通信アドレスが無くなると上記の送信の繰り返しを終了する代わりに、複数の蓄電装置4の全てから、確定した自身用通信アドレスを知らせる通知を受けたときに、上記の送信の繰り返しを終了して通常の通信を開始してもよい。
制御部34は、通信部33から送信する制御指令によって、各蓄電装置4の出力電圧を制御する。例えば、制御部34は、通信部33から送信する制御指令によって、各蓄電装置4の出力電圧を増加又は減少させる。また、例えば、制御部34は、全ての蓄電装置4の出力電圧を同一にする(一番高い出力電圧に揃える)ように制御する。
判定部35は、第1給電路61に印加されている電圧に基づいて、主電源2が正常であるか否か(すなわち欠陥が有るか否か)を判定する。本実施形態では、一例として、判定部35は、第1給電路61に印加されている電圧が閾値以上である場合は、主電源2は正常(すなわち欠陥無し)と判定する。また、判定部35は、第1給電路61に印加されている電圧が閾値未満である場合は、主電源2は異常(すなわち欠陥有り)と判定する。
主電源2は正常であると判定部35が判定した場合は、制御部34は、通信部33から送信する制御指令によって、各蓄電装置4に対し、各蓄電装置4から電気機器3への電力の供給を停止させる。また、主電源2は異常であると判定部35が判定した場合は、制御部34は、通信部33から送信する制御指令によって、各蓄電装置4に対し、各蓄電装置4から電気機器3への電力の供給を開始させる。
なお、本実施形態では、電気機器3(より詳細には判定部35)が、主電源2が正常であるか否かを判定するが、電気機器3に代わって、各蓄電装置4が、主電源2が正常であるか否かを判定してもよい。この場合、各蓄電装置4は、主電源2が異常であると判定した場合は、自動的に、各第4給電路62bを介して各蓄電装置4から電気機器3に電力の供給を開始する。
制御部34は、電気機器3がブレーキシステムである場合は、運転者のブレーキペダル操作及び各種のセンサの検出結果に応じて、自動車のブレーキ装置を制御する。また、制御部34は、電気機器3がステアリングシステムである場合は、運転者のハンドル操作及び各種のセンサの検出結果に応じて、自動車の操舵を制御する。
本実施形態では、通信部33、制御部34及び判定部35は、例えば、CPU及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータ(プロセッサ)で構成されている。言い換えれば、通信部33、制御部34及び判定部35は、CPU及びメモリを有するコンピュータで実現されており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータが通信部33、制御部34及び判定部35として機能する。プログラムはメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されて、提供されてもよい。
(蓄電装置)
図3に示すように、蓄電装置4は、主電源2の異常状態において電気機器3(バックアップ対象相手及び同一の通信相手)に電力を供給する補助電源5の構成要素である。蓄電装置4は、主電源2の正常状態では第3給電路62aを介して主電源2から供給される電力を蓄電し、蓄電した電力を、通信線8を介して電気機器3から受信する制御指令に応じて、第4給電路62bを介して電気機器3に供給する。本実施形態では、複数の蓄電装置4は、並列接続されている。
図3に示すように、蓄電装置4は、主電源2の異常状態において電気機器3(バックアップ対象相手及び同一の通信相手)に電力を供給する補助電源5の構成要素である。蓄電装置4は、主電源2の正常状態では第3給電路62aを介して主電源2から供給される電力を蓄電し、蓄電した電力を、通信線8を介して電気機器3から受信する制御指令に応じて、第4給電路62bを介して電気機器3に供給する。本実施形態では、複数の蓄電装置4は、並列接続されている。
蓄電装置4は、蓄電装置4の製造時では、通信線8を用いた通信で使用する通信アドレス(自身用通信アドレス)を割り振られない。このため、複数の蓄電装置4は、製造段階では、互いに全く同じ構成である。後述のように、蓄電装置4は、補助電源5への接続後(すなわち蓄電装置4の製造後)に、電気機器3による上記の送信の繰り返しに応じて自動的に、自身用通信アドレスを設定(確定)する。
蓄電装置4は、キャパシタ41と、記憶部42と、通信部43と、制御部44とを備えている。
キャパシタ41は、第3給電路62aを介して主電源2から供給される電力を蓄電する部品である。キャパシタ41は、例えば、電気二重層キャパシタ又はエナジーポリマーキャパシタである。
記憶部42は、データの書換可能な不揮発性の記憶装置(例えばフラッシュメモリ)である。記憶部42には、蓄電装置4の固有の製造番号を表すビット列が記憶されている。
通信部43は、通信線8に接続されており、通信線8を介して他の蓄電装置4及び電気機器3との間で通信(例えばバス型の通信)を行う。複数の蓄電装置4の各々の通信部43は、同一の通信相手(電気機器3)と通信を行う通信機能を実行する。
制御部44は、通信部43を制御する。また、制御部44は、通信線8を用いた通信において他者(すなわち他の蓄電装置4及び電気機器3)の通信アドレスの使用状況を監視し、通信線8を用いた通信で既に使用されている他者の自身通信アドレスを特定する。
制御部44は、通信部43を介して電気機器3から上記の送信信号を受信する。制御部44は、電気機器3による上記の送信の繰り返しにおいて、第2通信アドレスが付された送信信号を受信した後に再び第2通信アドレスが付された送信信号を受信するまでの間に、電気機器3から送信された複数の送信信号の各々に付された第1アドレスを監視する。なお、制御部44は、予め第2通信アドレスを知っているものとする。すなわち、制御部44には、第2通信アドレスが予め設定されている。上記の監視により、制御部44は、上記の送信の繰り返しの例えば1巡目で、電気機器3の制御部34が設定した複数の第1通信アドレスの組の情報を取得する。
制御部44は、電気機器3による上記の送信の繰り返しの例えば1巡目において、2番目の送信信号(すなわち第2通信アドレスが付された1番目の送信信号の次に受信する送信信号)のヘッダに付され通信アドレス(すなわち第1通信アドレス)を、自身用通信アドレスとして仮決定する。なお、「仮決定」とは、自身用通信アドレスを変更可能に決定している状態である。そして、上記の送信の繰り返しの例えば2巡目以降において、仮決定した自身用通信アドレスが付された送信信号を受信する毎に、受信した送信信号に対する応答信号を電気機器3に返信する。なお、本実施形態では、応答信号は、蓄電装置4から電気機器3にユニキャスト送信で返信されるが、蓄電装置4から電気機器3にブロードキャスト送信で返信されてもよい。
制御部44は、上記の返信の際に通信異常が発生する場合は、仮決定した自身用通信アドレスを、上記の設定された複数の第1通信アドレスの中の1つ以上の未使用通信アドレスの内の一つに変更する。なお、未使用通信アドレスとは、複数の蓄電装置4の全てにおいて仮決定されていない通信アドレスである。換言すれば、未使用通信アドレスとは、通信線8を用いた通信において、送信元の通信アドレスとして使用されていない通信アドレスである。
また、制御部44は、上記の返信の際に通信異常が発生しない場合は、仮決定した自身用通信アドレスを変更せず、仮決定した自身用通信アドレスの使用を継続する。制御部44は、上記の返信の際に、通信異常が発生せずかつ上記の設定された複数の第1通信アドレスの中に未使用通信アドレスが無い場合は、上記の設定された複数の第1通信アドレスが重複無く複数の蓄電装置4に割り振られたと判断して、仮決定した自身用通信アドレスを確定(すなわち正式に決定)する。
本実施形態では、蓄電装置4が応答信号を返信したときに共通の自身用通信アドレスを仮設定した他の蓄電装置4から応答信号が返信された場合、それら蓄電装置4の一方の返信において通信異常が発生する場合がある。すなわち、蓄電装置4は、応答信号として、上記のような通信異常が発生する場合がある応答信号を返信する。
より詳細には、各蓄電装置4は、応答信号として第1応答信号又は第2応答信号を返信する。第1応答信号は、共通の第1通信アドレスを自身用通信アドレスとする他の蓄電装置4から応答信号(第1応答信号又は第2応答信号)が返信された場合、蓄電装置4による上記の第1応答信号の返信において通信異常を発生させない応答信号である。第2応答信号は、共通の第1通信アドレスを自身用通信アドレスとする他の蓄電装置4から応答信号第2応答信号が返信された場合は、蓄電装置4による上記の第2応答信号の返信において通信異常を発生させない応答信号である、また、第2応答信号は、蓄電装置4から自身用通信アドレスが付されて返信されたときに、同じ自身用通信アドレスが付された第1応答信号が他の蓄電装置4から返信された場合は、蓄電装置4による上記の第2応答信号の返信において通信異常を発生させる応答信号である。
第1応答信号は、例えば16進数表記の「0x00」のデータであり、第2応答信号は、例えば16進数表記の「0xFF」のデータである。例えばLINを用いた通信では、「0x00」のデータは、信号線8の電位をグランド電位(低電位)に落とすことで送信される。「0xFF」のデータは、信号線8の電位を高電位に維持することで送信される。これらのデータが同時に送信されると、「0x00」のデータの送信が優先され、「0xFF」のデータは送信されない。複数の蓄電装置4が互いに同じ自身用通信アドレスを付して応答信号を返信するとき、一部の蓄電装置4が応答信号として「0x00」のデータを送信し、他の通信装置が応答信号として「0xFF」のデータを送信する場合を考える。この場合は、「0x00」のデータは正常に送信されるが、「0xFF」のデータは、送信されず、送信元で通信エラー(通信異常)を発生させる。
本実施形態では、蓄電装置4は、応答信号として第1応答信号(例えば「0x00」)及び第2応答信号(例えば「0xFF」)のどちらを返信するかを、記憶部42に記憶した製造番号を表すビット列を利用して不規則に決める。より詳細には、製造番号を表すビット列における特定のビット位置の数が「0」の場合は、蓄電装置4は、応答信号として第1応答信号を返信する。また、上記の特定のビット位置の数が「1」の場合は、蓄電装置4は、応答信号として第2応答信号を返信する。蓄電装置4は、応答信号を送信する毎に、特定のビット位置を、ビット列の一端(例えば右端)のビット位置から他端(例えば左端)のビット位置に向けて1ビットずつシフトさせる。これにより、蓄電装置4は、応答信号を送信する毎に、応答信号として第1応答信号を返信するか第2応答信号を返信するかを不規則に変更できる。
制御部44は、確定した自身用通信アドレスを記憶部42に記憶しない。このため、制御部44は、蓄電装置4が起動停止すると、確定した自身用通信アドレスを消去する。制御部44は、蓄電装置4の起動後に電気機器3から上記の送信の繰り返しを受けると、上述のように自身用通信アドレスを確定する。
制御部44は、通信線8を介して電気機器3から受信する制御指令に応じて、第4給電路62bを介しての電気機器3への電力供給の開始及び停止を行う。また、制御部44は、通信線8を介して電気機器3から受信する制御指令に応じて、第4給電路62bを介して電気機器3に出力する電圧の増加及び減少を行う。
本実施形態では、通信部43及び制御部44は、例えば、CPU及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータ(プロセッサ)で構成されている。言い換えれば、通信部43及び制御部44は、CPU及びメモリを有するコンピュータで実現されており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータが通信部43及び制御部44として機能する。プログラムはメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されて、提供されてもよい。
(動作)
(動作の概要)
次に図4を参照して、補助電源システム1の動作の概要を説明する。より詳細には、蓄電装置4が自身用通信アドレスを設定(確定)するための動作の概要を説明する。
(動作の概要)
次に図4を参照して、補助電源システム1の動作の概要を説明する。より詳細には、蓄電装置4が自身用通信アドレスを設定(確定)するための動作の概要を説明する。
複数の蓄電装置4が補助電源システム1に接続されている。この状態では、複数の蓄電装置4には、通信線8を用いた通信で使用する自身用通信アドレスは設定(確定)されていない。蓄電装置4は、通信線8上の通信状況を監視し、電気機器3から、通信線8を用いた通信で使用される複数の通信アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)が所定の順番で繰り返し送信されるのを待つ。蓄電装置4は、電気機器3による上記の送信の繰り返しの例えば1巡目において、第2通信アドレスが付された送信信号の次に送信された送信信号を受信すると、当該次の送信信号に付された通信アドレス(すなわち第1通信アドレス)を自身用通信アドレスとして仮決定する(ステップS1)。
なお、ステップS1の仮決定では、複数の蓄電装置4の全てで、互いに同じ第1通信アドレスを自身用通信アドレスとして仮決定する。このため、この段階では、複数の蓄電装置4の各々で仮決定した自身用通信アドレスは、互いに重複している。
そして、蓄電装置4は、電気機器3による上記の送信の繰り返しの例えば2巡目において、仮決定した自身用通信アドレスが付された送信信号を受信すると、その受信に対する応答信号を返信する(ステップS2)。その際、蓄電装置4は、応答信号として、第1応答信号(例えば16進数表記の「0x00」のデータ)及び第2応答信号(例えば16進数表記の「0xFF」のデータ)のいずれか一方を不規則に選択して返信する。
そして、蓄電装置4は、上記の応答信号の返信において通信異常が発生した場合(ステップS3のYes)は、仮決定した自身用通信アドレスを1つ以上の未使用通信アドレスの中の1つに変更する(ステップS4)。より詳細には、蓄電装置4は、上記の通信において他者の自身用通信アドレスの使用状況を監視し、上記の送信の繰り返しの例えば1巡目で、上記の通信で使用するために電気機器3で設定された複数の第1通信アドレスの組を確認している。そして、蓄電装置4は、上記の監視によって上記の通信で既に使用されている第1通信アドレス(すなわち何れかの蓄電装置4で自身用通信アドレスとして仮決定された第1通信アドレス)を特定する。これにより、蓄電装置4は、上記の複数の第1通信アドレスの組の中の未使用通信アドレスを特定し、特定した未使用通信アドレスの中の1つに、仮決定した自身用通信アドレスを変更する。そして、処理がステップS2に戻る。
他方、蓄電装置4は、上記の応答信号の返信において通信異常が発生しない場合(ステップS3のNo)において、上記の通信において他者の自身用通信アドレスの使用状況を監視する。これにより、上記の複数の第1通信アドレスの組の中に未使用通信アドレスが無いか否かを判定する(ステップS5)。この判定の結果、未使用通信アドレスが有る場合(ステップS5のNo)は、蓄電装置4は、上記の設定された複数の第1通信アドレスが複数の蓄電装置4に重複せずに割り振られていないと判定して、ステップS2の処理に戻る。他方、ステップS5の判定の結果、上記の複数の第1通信アドレスの組の中に未使用通信アドレスが無い場合(ステップS5のYes)は、蓄電装置4は、上記の設定された複数の第1通信アドレスが複数の蓄電装置4に重複せずに割り振られたと判定して、仮決定した自身用通信アドレスを確定する(ステップS6)。そして、処理が終了する。
以上の動作では、複数の蓄電装置4の各々は、上記の送信の繰り返しにおいて、仮決定した自身用通信アドレスが付された送信信号を受信する度に応答信号を返信する(ステップS2)。そして複数の蓄電装置4の各々は、その返信において通信異常が発生する度に(ステップS3)、仮決定した自身用通信アドレスを1つ以上の未使用通信アドレスの中の1つに変更する(ステップS4)。これにより、上記の送信の繰り返しにおいて、複数の蓄電装置4の間で自身用通信アドレスの重複が徐々に解消する。そして、上記の複数の第1通信アドレスの組の中に未使用通信アドレスが無くなると、複数の蓄電装置4の全てに互いに異なる第1通信アドレスが割り振られたことになる。そして、各蓄電装置4において、仮決定した自身用通信アドレスを確定して(ステップS6)、処理が終了する。
(動作の詳細)
次に図5を参照して、補助電源システム1の動作の詳細を説明する。すなわち図4で説明した動作を詳細に説明する。
次に図5を参照して、補助電源システム1の動作の詳細を説明する。すなわち図4で説明した動作を詳細に説明する。
電気機器3は、通信線8を用いた通信で使用される複数の通信アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)を設定する。そして、電気機器3は、設定した複数の通信アドレスを所定の順番(予め決められた順番)で1つずつ送信信号のヘッダに付して、通信線8を用いた通信においてブロードバンド送信で、複数の蓄電装置4に送信する。そして、電気機器3は、上記の送信を1巡として、上記の送信を繰り返し行う。
蓄電装置4は、第2通信アドレスが付された送信信号の次に受信した送信信号に付された通信アドレスを自身用通信アドレスに仮決定する(ステップS100)。本実施形態では、複数の蓄電装置4の全てが上記の次に受信した送信信号に付された第1通信アドレスを自身用通信アドレスに仮決定する。このため、この段階では、複数の蓄電装置4の全ては、互いに同じ第1通信アドレスを自身用通信アドレスに仮決定している。
また、蓄電装置4は、上記の送信の繰り返しの例えば1巡目において、電気機器3から所定の順番で送信された上記の複数の送信信号を受信する。そして、蓄電装置4は、これら複数の送信信号に付された通信アドレス(すなわち第1通信アドレス)から、電気機器3が設定した上記の複数の通信アドレスの組の情報を取得する。これにより、蓄電装置4は、通信線8で使用される複数の第1通信アドレス(すなわち蓄電装置4用の通信アドレス)の組を確認する(ステップS100)。
そして、蓄電装置4は、通信線8を用いた通信において、電気機器3からの送信信号を受信するのを待つ。これにより、蓄電装置4は、電気機器3から通信アドレス(第1通信アドレス及び第2通信アドレス)を受信するのを待つ(ステップS101)。
そして、蓄電装置4は、電気機器3から送信信号を受信すると、その送信信号に付された通信アドレスが仮決定した自身用通信アドレスと一致するか否かを判定する(ステップ102)。この判定の結果、受信した通信アドレスが仮決定した自身用通信アドレスと一致する場合(ステップ102のYes)は、蓄電装置4は、受信した送信信号に対する応答信号を返信する(ステップ103)。より詳細には、蓄電装置4は、記憶部42に記憶した製造番号を表すビット列の特定のビット位置の値が「0」である場合は、応答信号として第1応答信号(例えば「0x00」)を返信する。また、蓄電装置4は、特定のビット位置の値が「1」である場合は、応答信号として第2応答信号(例えば「0xFF」)を返信する。
そして、蓄電装置4は、上記の返信において通信異常が発生した場合(ステップ104のYes)は、仮決定した自身用通信アドレスを、ステップS101で確認した複数の第1通信アドレスの内の未使用通信アドレスの内の1つに変更する(ステップS105)。より詳細には、蓄電装置4は、通信線8での他者の自身用通信アドレスの使用状況を監視する。これにより、蓄電装置4は、通信線8を用いた通信で既に使用されている他者の自身用通信アドレス(すなわち何れかの蓄電装置4で自身用通信アドレスとして仮決定されている第1通信アドレス)を特定している。そして、蓄電装置4は、上記の特定の結果に基づいて、ステップS101で確認した複数の第1通信アドレスの内の未使用通信アドレスを特定している。そして、蓄電装置4は、仮決定した自身用通信アドレスを、上記の未使用通信アドレスの中の1つに変更する。そして、蓄電装置4は、特定のビット位置をビット列の初期位置(例えば右端)に戻す(すなわち特定のビット位置をリセットする)(ステップS106)。そして、処理がステップS101に戻る。
他方、蓄電装置4は、ステップS103の返信において通信異常が発生しない場合(ステップ104のNo)は、処理がステップS101に戻る。
他方、ステップS102の判定の結果、受信した通信アドレスが仮決定した自身用通信アドレスと一致しない場合(ステップ102のNo)は、蓄電装置4は、受信した通信アドレスが第2通信アドレスと一致するか否かを判定する(ステップS107)。この判定の結果、受信した通信アドレスが第2通信アドレスと一致しない場合(ステップ107のNo)は、蓄電装置4は、信号線8での他者(すなわち他の蓄電装置4)の通信アドレスの使用状況を監視する。そして、蓄電装置4は、ステップS100で確認した複数の第1通信アドレスの組の中の未使用通信アドレスの情報を更新する(ステップ108)。そして、処理がステップS101に戻る。
他方、ステップS107の判定の結果、受信した通信アドレスが第2通信アドレスと一致する場合(ステップ107のYes)は、蓄電装置4は、ステップS100で確認した複数の第1通信アドレスの中に未使用通信アドレスが無いか否かを判定する(ステップ109)。この判定の結果、ステップS100で確認した複数の第1通信アドレスの中に未使用通信アドレスが有る場合(ステップ109のNo)は、蓄電装置4は、記憶部42に記憶された製造番号を表すビット列に設定されている特定のビット位置を、現在のビット位置からビット列の左側に(すなわち右端のビット位置の側から左端のビット位置の側に向けて)1つシフトする(ステップ110)。そして、処理がステップS101に戻る。
他方、ステップS109の判定の結果、ステップS100で確認した複数の第1通信アドレスの中に未使用通信アドレスが無い場合(ステップ109のYes)は、蓄電装置4は、ステップS100で確認した複数の第1通信アドレスが重複無く複数の蓄電装置4に割り振られたと判断して、仮決定した自身用通信アドレスを確定(すなわち正式に決定)する。そして、処理が終了する。
上記で説明した動作では、電気機器3による複数の通信アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)の送信の繰り返しの例えば1巡目でステップS100が実行されて、複数の蓄電装置4に自身用通信アドレスが仮決定される。この段階では、複数の蓄電装置4の各々が仮決定した自身用通信アドレスは、互いに重複する。そして、上記の送信の繰り返しの例えば2巡目以降の各巡目で、蓄電装置4は、応答信号の返信において通信異常が発生したときに、仮決定した自身用通信アドレスを未使用通信アドレスの中の1つに変更する(ステップS105)。これにより、複数の蓄電装置4の間で自身用通信アドレスの重複が徐々に解消される。そして、最終的にステップS109で、蓄電装置4は、ステップS100で確認した複数の第1通信アドレスの中に未使用通信アドレスが無くなると、複数の蓄電装置4の間で自身用通信アドレスの重複が解消される(ステップS111)。すなわち、複数の蓄電装置4に互いに異なる自身用通信アドレスが割り振られる。そして、処理が終了する。
また、上記で説明した動作では、蓄電装置4が仮決定した自身用通信アドレスを変更したとき(ステップS105)、及び、蓄電装置4が第2通信アドレスが付された送信信号を受信したときにおいて未使用通信アドレスが有るとき(ステップS109のNo)に、特定のビット位置を変化させる(ステップS106,S110)。これにより、自身用通信アドレスが重複している複数の蓄電装置4の各々が行う応答信号の返信において、均等な確率で通信異常が発生し易くなる。これにより、蓄電装置4の間の自身用通信アドレスの重複が速やかに解消される。
(図5のステップS100の詳細)
次に図6を参照して、図5のステップS100の動作(すなわち電気機器3が設定した複数の第1通信アドレスの組を蓄電装置4が確認する動作)の詳細を説明する。
次に図6を参照して、図5のステップS100の動作(すなわち電気機器3が設定した複数の第1通信アドレスの組を蓄電装置4が確認する動作)の詳細を説明する。
蓄電装置4は、通信線8を用いた通信において、電気機器3からの送信信号を受信するのを待つ(ステップS110)。すなわち蓄電装置4は、電気機器3からの送信信号を介して送信信号に付された通信アドレスを受信するのを待つ(ステップS110)。そして、蓄電装置4は、電気機器3から通信アドレスを受信すると、受信した通信アドレスが第2通信アドレスと一致するか否か(すなわち、受信した通信アドレスが蓄電装置4に予め設定された第2通信アドレスと一致するか否か)を判定する(ステップS120)。この判定の結果、通信アドレスが第2通信アドレスと一致しない場合(ステップ120のNo)、蓄電装置4は、その受信した通信アドレスを第1通信アドレスと見なして記憶部42に記憶する(ステップS130)。そして、処理がステップS110に戻る。
他方、ステップS120の判定の結果、受信した通信アドレスが第2通信アドレスと一致する場合(ステップ120のYes)は、さらに、蓄電装置4は、受信した通信アドレス(すなわち第2通信アドレス)が2回目の第2通信アドレスであるか否かを判定する(ステップ140)。この判定の結果、受信した通信アドレスが2回目の第2通信アドレスでない場合(ステップ140のNo)は、処理がステップS110に戻る。
他方、ステップS140の判定の結果、受信した通信アドレスが2回目の第2通信アドレスである場合(ステップ140のYes)は、蓄電装置4は、1回目の第2通信アドレスを受信してから2回目の第2通信アドレスを受信するまでの間に、ステップS130で記憶した複数の第1通信アドレスの組を、通信線8を用いた通信で使用するために電気機器3が設定した複数の第1通信アドレスの組と確定する(ステップS150)。すなわち、蓄電装置4は、第2通信アドレスが付された送信信号を受信した後に再び第2通信アドレスが付された送信信号を受信するまでの間に電気機器3から送信された複数の送信信号の各々に付された通信アドレスを取得することで、通信線8を用いた通信で使用するために電気機器3が設定した複数の第1通信アドレスの組を確認する。そして、処理が終了する。
なお、ステップS140では、ステップS120で第2通信アドレスを既に取得しているので、その取得した第2通信アドレスを用いて、受信した通信アドレスが2回目の通信アドレスであるか否かを判定している。
本実施形態では、電気機器3は、通信線8を用いた通信で使用するために電気機器3が設定した複数の通信用アドレス(複数の第1通信アドレス及び1つの第2通信アドレス)を所定の順番で繰り返し送信する。このため、1回目の第2通信アドレスを受信してから2回目の第2通信アドレスを受信するまでの間に受信する複数の通信アドレス(すなわち複数の第1通信アドレス)から、通信線8で使用するために電気機器3が設定した複数の第1通信アドレスの組を確認することが可能である。
(特定のビット位置を変更するときの動作)
次に図7を参照して、蓄電装置4の製造番号を表すビット列に設定された特定のビット位置をシフトさせるときの動作を説明する。
次に図7を参照して、蓄電装置4の製造番号を表すビット列に設定された特定のビット位置をシフトさせるときの動作を説明する。
蓄電装置4は、記憶部42に記憶された製造番号を2進法で表したビット列において、特定のビット位置(初期的にはビット列の右端(一端)の位置)が「0」である場合は、応答信号として第1応答信号(例えば16進表記の「0x00」)を返信する。また、蓄電装置4は、特定のビット位置が「1」である場合は、応答信号として第2応答信号(例えば16進表記の「0xFF」)を返信する(ステップS200)。
そして、蓄電装置4は、蓄電装置4が第2通信アドレスが付された送信信号を受信したか否か(換言すれば蓄電装置4が送信信号を介して第2通信アドレスを受信したか否か)を判定する(ステップS210)。この判定の結果、蓄電装置4は、第2通信アドレスを受信した場合は、蓄電装置4は、蓄電装置4が確認した複数の第1通信アドレスの中に未使用通信アドレスが有るか否かを判定する(ステップS211)。この判定の結果、蓄電装置4が確認した複数の第1通信アドレスの中に未使用通信アドレスが無い場合(ステップS211のNo)は、複数の蓄電装置4に複数の第1通信アドレスが重複なく割り振られているので処理が終了する。
他方、ステップS211の判定の結果、蓄電装置4が確認した複数の第1通信アドレスの中に未使用通信アドレスが有る場合(ステップS211のYes)は、蓄電装置4は、特定のビット位置が製造番号を表すビット列の左端でないか否かを判定する(ステップS220)。この判定の結果、特定のビット位置が製造番号を表すビット列の左端でない場合(ステップS220のYes)は、蓄電装置4は、特定のビット位置を1つ左にシフトする(ステップS230)。そして、処理がステップS200に戻る。
他方、ステップS220の判定の結果、特定のビット位置が特定のビット位置が製造番号を表すビット列の左端である場合(ステップS220のNo)は、特定のビット位置を製造番号を表すビット列の右端に戻す(ステップS240)。そして、処理がステップS200に戻る。
他方、ステップS210の判定の結果、蓄電装置4は、蓄電装置4が第2通信アドレスを受信しない場合(ステップS210のNo)は、蓄電装置4は、蓄電装置4が仮決定した自身用通信アドレスを変更したか否かを判定する(ステップS250)。この判定の結果、蓄電装置4が仮決定した自身用通信アドレスを変更しない場合(ステップS250のNo)は、処理がステップ210に戻る。他方、ステップS250の判定の結果、蓄電装置4が仮決定した自身用通信アドレスを変更した場合(ステップS250のYes)は、蓄電装置4は、特定のビット位置を製造番号を表すビット列の右端も戻す(ステップS260)。そして、処理がステップ200に戻る。
上記で説明した動作では、蓄電装置4が第2通信アドレスを受信しかつ未使用通信アドレスが有る場合(ステップS211のYes)、及び、蓄電装置4が仮決定した第1通信アドレスを未使用通信アドレス内の1つに変更した場合(ステップS250)に、これらの場合を利用して、特定のビット位置を変更している。
(主要な効果)
以上のように、本実施形態に係る補助電源システム1によれば、バックアップ対象相手に対して電力を供給するための複数の蓄電装置4を備える。複数の蓄電装置4はそれぞれ、同一の通信相手(電気機器3)と通信を行う通信機能(通信部43)を有する。複数の蓄電装置4はそれぞれ、電気機器3(通信相手)に設定された蓄電装置用の複数の第1通信アドレスであって複数の蓄電装置4の同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定する。また、複数の蓄電装置4はそれぞれ、仮決定した自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信する。また、複数の蓄電装置4はそれぞれ、上記の応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した自身用通信アドレスを、設定された複数の第1通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する。
以上のように、本実施形態に係る補助電源システム1によれば、バックアップ対象相手に対して電力を供給するための複数の蓄電装置4を備える。複数の蓄電装置4はそれぞれ、同一の通信相手(電気機器3)と通信を行う通信機能(通信部43)を有する。複数の蓄電装置4はそれぞれ、電気機器3(通信相手)に設定された蓄電装置用の複数の第1通信アドレスであって複数の蓄電装置4の同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定する。また、複数の蓄電装置4はそれぞれ、仮決定した自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信する。また、複数の蓄電装置4はそれぞれ、上記の応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した自身用通信アドレスを、設定された複数の第1通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する。
この構成によれば、蓄電装置は、自身が行った応答信号の返信において通信異常が発生する度に、仮決定した自身用通信アドレスを未使用通信アドレスの内の1つに変更する。これにより、複数の蓄電装置の間で自身用通信アドレスが重複していても、徐々にその重複が解消し、最終的には、複数の蓄電装置に重複なく通信アドレス(第1通信アドレス)が割り振られる。これにより、複数の蓄電装置を補助電源システムに接続した後に、複数の蓄電装置に通信アドレスを割り振ることができる。この結果、複数の蓄電装置を通信アドレスで区別することなく製造及び管理が可能になる。
(変形例)
以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。以下に説明する変形例では、実施形態と異なる点を中心に説明する。また、以下に説明する変形例では、実施形態と同じ部分については、同じ符号を付して説明を省略する場合がある。また、実施形態に係る補助電源システム1と同様の機能は、補助電源制御方法、この補助電源制御方法を1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラム、このプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。また、実施形態に係る補助電源システム1と同様の機能は、補助電源システム1の蓄電装置4として用いられるモジュール等で具現化されてもよい。
以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。以下に説明する変形例では、実施形態と異なる点を中心に説明する。また、以下に説明する変形例では、実施形態と同じ部分については、同じ符号を付して説明を省略する場合がある。また、実施形態に係る補助電源システム1と同様の機能は、補助電源制御方法、この補助電源制御方法を1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラム、このプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。また、実施形態に係る補助電源システム1と同様の機能は、補助電源システム1の蓄電装置4として用いられるモジュール等で具現化されてもよい。
上記の補助電源制御方法は、バックアップ対象相手に対して電力を供給するための複数の蓄電装置4を備える補助電源システム1を制御する補助電源制御方法である。複数の蓄電装置4はそれぞれ、同一の通信相手(電気機器3)と通信を行う通信機能(通信部43)を有する。この補助電源制御方法は、仮決定工程と、返信工程と、変更工程とを有する。仮決定工程では、複数の蓄電装置4がそれぞれ、電気機器3(通信相手)に設定された蓄電装置用の複数の第1通信アドレスであって複数の蓄電装置4と同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定する。返信工程では、複数の蓄電装置4がそれぞれ、仮決定した自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信する。変更工程では、複数の蓄電装置4がそれぞれ、上記の応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した自身用通信アドレスを、設定された複数の蓄電装置用の通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する。
(変形例1)
上記の実施形態では、各蓄電装置4は、確定した自身用通信アドレスを不揮発性記憶部に記憶しないが、確定した自身用通信アドレスを不揮発性記憶部に記憶してもよい。これにより、次回からは、各蓄電装置4は、通常の通信を行う前に、自身用通信アドレスを確定する必要がなくなる。
上記の実施形態では、各蓄電装置4は、確定した自身用通信アドレスを不揮発性記憶部に記憶しないが、確定した自身用通信アドレスを不揮発性記憶部に記憶してもよい。これにより、次回からは、各蓄電装置4は、通常の通信を行う前に、自身用通信アドレスを確定する必要がなくなる。
(変形例2)
上記の実施形態では、電気機器3が複数の補助電源5のバックアップ対象相手であるが、電気機器3以外の機器が、補助電源5のバックアップ対象相手であってもよい。また、複数の蓄電装置4は、同一のバックアップ対象相手に電力を供給するが、互いに異なる相手に電力を供給してもよい。
上記の実施形態では、電気機器3が複数の補助電源5のバックアップ対象相手であるが、電気機器3以外の機器が、補助電源5のバックアップ対象相手であってもよい。また、複数の蓄電装置4は、同一のバックアップ対象相手に電力を供給するが、互いに異なる相手に電力を供給してもよい。
(まとめ)
以上説明した実施形態から明らかなように、以下の態様を取り得る。
以上説明した実施形態から明らかなように、以下の態様を取り得る。
第1の態様の補助電源システム(1)は、バックアップ対象相手(例えば電気機器)に対して電力を供給するための複数の蓄電装置(4)を備える。複数の蓄電装置(4)はそれぞれ、同一の通信相手(例えば電気機器3)と通信を行う通信機能を有する。複数の蓄電装置(4)はそれぞれ、通信相手で設定された蓄電装置(4)用の複数の第1通信アドレスであって複数の蓄電装置(4)と同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定する。複数の蓄電装置(4)はそれぞれ、仮決定した自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信する。複数の蓄電装置(4)はそれぞれ、応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した自身用通信アドレスを、設定された複数の第1通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する。
この構成によれば、蓄電装置(4)は、自身が行った応答信号の返信において通信異常が発生する度に、仮決定した自身用通信アドレスを未使用通信アドレスの内の1つに変更する。これにより、複数の蓄電装置(4)の間で自身用通信アドレスが重複していても、徐々にその重複が解消し、最終的には、複数の蓄電装置(4)に重複なく通信アドレス(第1通信アドレス)が割り振られる。これにより、複数の蓄電装置(4)を補助電源システム(1)に接続した後に、複数の蓄電装置(4)に通信アドレスを割り振ることができる。この結果、複数の蓄電装置(4)を通信アドレスで区別することなく製造及び管理が可能になる。
第2の態様の補助電源システム(1)は、第1の態様において、蓄電装置(4)は、応答信号の返信において通信異常が発生しない場合、仮決定した自身用通信アドレスの使用を継続する。
この構成によれば、蓄電装置(4)は、自身が行った応答信号の返信において通信異常が発生しない場合、仮決定した自身用通信アドレスを変更せずに済む。
第3の態様の補助電源システム(1)は、第1又は第2の態様において、蓄電装置(4)は、通信相手と複数の蓄電装置(4)との通信を監視し、設定された複数の第1通信アドレスの内に未使用通信アドレスが無い場合は、仮決定した自身用通信アドレスを確定する。
この構成によれば、簡単な方法で、各蓄電装置(4)に対して、複数の蓄電装置(4)に重複なく通信アドレスが割り振られたことを判定させることができる。
第4の態様の補助電源システム(1)は、第1~第3の態様のいずれか1つにおいて、通信相手は、複数の第1通信アドレス及び通信相手用の第2通信アドレスを1つずつ所定の順番で送信信号に付して複数の蓄電装置(4)に送信することを繰り返して行う。
この構成によれば、通信相手は、複数の第1通信アドレス及び第2通信アドレスの各々を付した送信信号を所定の順番で複数の蓄電装置(4)に送信することを繰り返すだけで、複数の蓄電装置(4)を補助電源システム(1)に接続した後に、複数の蓄電装置(4)に通信アドレスを重複なく割り振ることができる。つまり、複数の蓄電装置(4)を補助電源システム(1)に接続した後に、複数の蓄電装置(4)に通信アドレスを割り振るために、通信相手は、特別の処理を行う必要がない。
第5の態様の補助電源システム(1)は、第4の態様において、蓄電装置(4)は、第2通信アドレスが付された送信信号の次に受信した送信信号に付された第1通信アドレスを自身用通信アドレスとして仮決定する。
この構成によれば、簡単な方法で、蓄電装置(4)に自身用通信アドレスを仮決定させることができる。
第6の態様の補助電源システム(1)は、第4又は第5の態様において、蓄電装置(4)は、上記の繰り返しの1巡目において自身用通信アドレスを仮決定し、上記の繰り返しの2巡目以降の各巡目において、応答信号を返信する。
この構成によれば、蓄電装置(4)は、上記の繰り返しの2巡目以降から、複数の蓄電装置(4)の間で自身用通信アドレスの重複を徐々に解消できる。
第7の態様の補助電源システム(1)は、第4~第6の態様のいずれか1つにおいて、蓄電装置(4)は、第2通信アドレスが付された送信信号を受信した後に再び第2通信アドレスが付された送信信号を受信するまでの間に受信した複数の送信信号の各々に付された第1通信アドレスに基づいて、設定された複数の第1通信アドレスの組の情報を取得する。
この構成によれば、蓄電装置(4)は、上記の送信の繰り返しを利用して、通信相手が設定した複数の第1通信アドレスの組の情報を取得することができる。
第8の態様の補助電源システム(1)は、第4~第7の態様のいずれか1つにおいて、蓄電装置(4)は、固有の製造番号を記憶する記憶部(42)を備える。蓄電装置(4)は、製造番号を表すビット列における特定のビット位置の数が「0」である場合は、応答信号として第1応答信号を返信し、特定のビット位置の数が「1」である場合は、応答信号として第2応答信号を返信する。第1応答信号は、共通の第1通信アドレスを自身用通信アドレスとする他の蓄電装置(4)から、同時に第2応答信号が返信された場合、蓄電装置(4)による上記の第1応答信号の返信において通信異常を発生させない応答信号である。第2応答信号は、共通の第1通信アドレスを自身用通信アドレスとする他の蓄電装置(4)から、同時に第1応答信号が返信された場合は、蓄電装置(4)による上記の第2応答信号の返信において通信異常を発生させる応答信号である。
この構成によれば、蓄電装置(4)の固有の製造番号を利用して、他の蓄電装置(4)と同じ自身用通信アドレスを仮決定した蓄電装置(4)による応答信号の返信において、通信異常を発生させることができる。
第9の態様の補助電源システム(1)は、第8の態様において、第1応答信号は、16進数表記の「0x00」のデータであり、第2応答信号は、16進数表記の「0xFF」のデータである。
この構成によれば、16進数表記の「0x00」と「0xFF」を用いて第1応答信号及び第2応答信号を簡単に構成できる。互いに同じ自身用通信アドレスを仮決定した複数の蓄電装置(4)のうち、一の蓄電装置(4)が「0x00」を送信し、他の蓄電装置(4)が「0xFF」を送信すると、「0x00」の送信が優先されて「0xFF」は送信されない。この場合、「0xFF」を送信した蓄電装置(4)ではビットエラー(通信異常)が発生する。この特性を利用して、蓄電装置(4)に応答信号として「0x00」又は「0xFF」を送信させることで、同じ自身用通信アドレスを仮決定した複数の蓄電装置(4)のうち「0xFF」を送信した蓄電装置(4)でビットエラー(通信異常)を発生させることができる。また、全ての蓄電装置(4)が「0xFF」を送信した場合は、通信異常にならない。
第10の態様の補助電源システム(1)は、第8又は第9の態様において、蓄電装置(4)は、第2通信アドレスが付された送信信号を受信しかつ未使用通信アドレスが有る場合は、特定のビット位置を、製造番号を表すビット列の一端のビット位置から他端のビット位置に向けて1つシフトさせる。
この構成によれば、第2通信アドレスが付された送信信号を受信しかつ未使用通信アドレスが有る場合を、特定のビット位置を1つシフトさせる場合として利用できる。これにより、同じ自身用通信アドレスを仮決定した複数の蓄電装置(4)の間で応答信号の返信において均等な機会で通信異常を発生させ易くなる。
第11の態様の補助電源システム(1)は、第8~第10の態様のいずれか1つにおいて、蓄電装置(4)は、特定のビット位置を製造番号を表すビット列の一端のビット位置から他端のビット位置に向けて1つシフトさせる場合において、特定のビット位置がビット列の他端のビット位置に位置する場合は、特定のビット位置をビット列の一端のビット位置に戻す。
この構成によれば、有限のビット数を有するビット列において、特定のビット位置を何度でもシフトさせることができる。
第12の態様の補助電源システム(1)は、第8~第10の態様のいずれか1つにおいて、蓄電装置(4)は、仮決定した自身用通信アドレスを未使用通信アドレスの内の1つに変更した場合は、特定のビット位置を初期位置に戻す。
この構成によれば、蓄電装置(4)が仮決定した自身用通信アドレスを変更したタイミングを利用して、特定のビット位置を初期位置に戻すことができる。つまり、補助電源(5)に組み込まれる複数の蓄電装置(4)の製造番号は、比較的近い値になることが期待できる。そのため、製造番号の最下位ビットから特定のビット位置を選ぶことで、相異なる応答信号を早期に発生しやすくし、自身用通信アドレスの確定を早めることが期待できる。本開示では、蓄電装置(4)が仮決定した自身用通信アドレスを変更したタイミングを利用して、特定のビット位置を初期位置に戻している。
第13の態様の補助電源システム(1)は、第1~第12の態様のいずれか1つにおいて、蓄電装置(4)は、通信相手と複数の蓄電装置(4)との通信状況を監視することで、未使用通信アドレスを特定する。
この構成によれば、簡単な手法で、蓄電装置(4)に未使用通信アドレスを特定させることができる。
第14の態様の補助電源システム(1)は、第1~第13の態様のいずれか1つにおいて、複数の蓄電装置(4)の他に蓄電装置(4)が追加可能である。
この構成によれば、複数の蓄電装置(4)を補助電源システム(1)に接続した後に、蓄電装置(4)を更に追加できる。
第15の態様の補助電源システム(1)は、第1~第14の態様において、通信相手は、バックアップ対象相手である。
この構成によれば、バックアップ対象相手を通信相手にできる。
第16の態様の補助電源システム(1)は、第1~第15の態様のいずれか1つにおいて、複数の蓄電装置(4)と通信相手との間の通信で用いられる通信方式は、LIN、又はLINを拡張した方式である。
この構成によれば、複数の蓄電装置(4)と通信相手との間の通信で用いられる通信方式として、LINを用いることができる。
第17の態様の補助電源システム(1)は、第1~第16の態様のいずれか1つにおいて、バックアップ対象相手は、車載機器である。
この構成によれば、バックアップ対象相手として車載機器を用いることができる。
第18の態様のモジュールは、第1~第17の態様のいずれか1つの補助電源システム(1)の蓄電装置(4)として用いられる。
この構成によれば、補助電源システム(1)の蓄電装置(4)として用いられるモジュールを提供できる。
第19の態様の補助電源制御方法は、バックアップ対象相手に対して電力を供給するための複数の蓄電装置(4)を備える補助電源システム(1)を制御する補助電源制御方法である。複数の蓄電装置(4)はそれぞれ、同一の通信相手と通信を行う通信機能を有する。補助電源制御方法は、仮決定工程と、返信工程と、変更工程とを有する。
仮決定工程では、複数の蓄電装置(4)がそれぞれ、通信相手で設定された蓄電装置(4)用の複数の第1通信アドレスであって複数の蓄電装置(4)と同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定する。返信工程では、複数の蓄電装置(4)がそれぞれ、仮決定した自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信する。変更工程では、複数の蓄電装置(4)がそれぞれ、応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した自身用通信アドレスを、設定された複数の第1通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する。
この構成によれば、蓄電装置は、自身が行った応答信号の返信において通信異常が発生する度に、仮決定した自身用通信アドレスを未使用通信アドレスの内の1つに変更する。これにより、複数の蓄電装置の間で自身用通信アドレスが重複していても、徐々にその重複が解消し、最終的には、複数の蓄電装置に重複なく通信アドレス(第1通信アドレス)が割り振られる。これにより、複数の蓄電装置を補助電源システムに接続した後に、複数の蓄電装置に通信アドレスを割り振ることができる。この結果、複数の蓄電装置を通信アドレスで区別することなく製造及び管理が可能になる。
第20の態様のプログラムは、第19の態様の補助電源制御方法を1つ以上のプロセッサに実行させる。
この構成によれば、上記の補助電源制御方法を1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムを提供できる。
1 補助電源システム
3 電気機器(バックアップ対象相手、通信相手)
4 蓄電装置
43 通信部(通信機能)
3 電気機器(バックアップ対象相手、通信相手)
4 蓄電装置
43 通信部(通信機能)
Claims (20)
- バックアップ対象相手に対して電力を供給するための複数の蓄電装置を備え、
前記複数の蓄電装置はそれぞれ、
同一の通信相手と通信を行う通信機能を有し、
前記通信相手で設定された蓄電装置用の複数の第1通信アドレスであって前記複数の蓄電装置と同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定し、仮決定した前記自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信し、前記応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した前記自身用通信アドレスを、設定された前記複数の第1通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する、
補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、前記応答信号の返信において通信異常が発生しない場合、仮決定した前記自身用通信アドレスの使用を継続する、
請求項1に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、前記通信相手と前記複数の蓄電装置との通信を監視し、設定された前記複数の第1通信アドレスの内に前記未使用通信アドレスが無い場合は、仮決定した前記自身用通信アドレスを確定する、
請求項1又は2に記載の補助電源システム。 - 前記通信相手は、前記複数の第1通信アドレス及び通信相手用の第2通信アドレスを1つずつ所定の順番で送信信号に付して前記複数の蓄電装置に送信することを繰り返して行う、
請求項1~3のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、前記第2通信アドレスが付された送信信号の次に受信した送信信号に付された前記第1通信アドレスを前記自身用通信アドレスとして仮決定する、
請求項4に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、前記繰り返しの1巡目において前記自身用通信アドレスを仮決定し、前記繰り返しの2巡目以降の各巡目において、前記応答信号を返信する、
請求項4又は5に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、前記第2通信アドレスが付された送信信号を受信した後に再び前記第2通信アドレスが付された送信信号を受信するまでの間に受信した複数の送信信号の各々に付された前記第1通信アドレスに基づいて、設定された前記複数の第1通信アドレスの組の情報を取得する、
請求項4~6のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、固有の製造番号を記憶する記憶部を備え、前記製造番号を表すビット列における特定のビット位置の数が「0」である場合は、前記応答信号として第1応答信号を返信し、前記特定のビット位置の数が「1」である場合は、前記応答信号として第2応答信号を返信し、
前記第1応答信号は、共通の第1通信アドレスを自身用通信アドレスとする他の蓄電装置から同時に前記第2応答信号が返信された場合、前記蓄電装置による前記第1応答信号の返信において通信異常を発生させない応答信号であり、
前記第2応答信号は、共通の第1通信アドレスを自身用通信アドレスとする他の蓄電装置から同時に前記第1応答信号が返信された場合は、前記蓄電装置による前記第2応答信号の返信において通信異常を発生させる応答信号である、
請求項4~7のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記第1応答信号は、16進数表記の「0x00」のデータであり、前記第2応答信号は、16進数表記の「0xFF」のデータである、
請求項8に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、前記第2通信アドレスが付された送信信号を受信しかつ前記未使用通信アドレスが有る場合は、前記特定のビット位置を、前記製造番号を表すビット列の一端のビット位置から他端のビット位置に向けて1ビット、シフトさせる、
請求項8又は9に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、前記特定のビット位置を前記製造番号を表すビット列の一端のビット位置から他端のビット位置に向けて1ビットシフトさせる場合において、前記特定のビット位置が前記ビット列の前記他端のビット位置に位置する場合は、前記特定のビット位置を前記ビット列の前記一端のビット位置に戻す、
請求項8~10のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、仮決定した前記自身用通信アドレスを前記未使用通信アドレスの内の1つに変更した場合は、前記特定のビット位置を初期位置に戻す、
請求項8~10のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記蓄電装置は、前記通信相手と前記複数の蓄電装置との通信状況を監視することで、前記未使用通信アドレスを特定する、
請求項1~12のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記複数の蓄電装置の他に前記蓄電装置が追加可能である、
請求項1~13のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記通信相手は、前記バックアップ対象相手である、
請求項1~14のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記複数の蓄電装置と前記通信相手との間の通信で用いられる通信方式は、LIN(Local Interconnect Network)、又はLINを基本して拡張した方式である、
請求項1~15のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 前記バックアップ対象相手は、車載機器である、
請求項1~16のいずれか1項に記載の補助電源システム。 - 請求項1~17のいずれか1項に記載の補助電源システムの前記蓄電装置として用いられるモジュール。
- バックアップ対象相手に対して電力を供給するための複数の蓄電装置を備える補助電源システムを制御する補助電源制御方法であって、
前記複数の蓄電装置はそれぞれ、同一の通信相手と通信を行う通信機能を有し、
前記複数の蓄電装置がそれぞれ、前記通信相手に設定された蓄電装置用の複数の第1通信アドレスであって前記複数の蓄電装置と同数の第1通信アドレスの中の1つを自身用通信アドレスとして仮決定する仮決定工程と、
前記複数の蓄電装置がそれぞれ、仮決定した前記自身用通信アドレスが付された送信信号に対する応答信号を返信する返信工程と、
前記複数の蓄電装置がそれぞれ、前記応答信号の返信において通信異常が発生した場合、仮決定した前記自身用通信アドレスを、設定された前記複数の蓄電装置用の通信アドレスの内の1つ以上の未使用通信アドレスの内の1つに変更する変更工程とを有する、
補助電源制御方法。 - 請求項19に記載の補助電源制御方法を1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラム。
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