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JP7717511B2 - 車両前部構造 - Google Patents
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JP7717511B2 - 車両前部構造 - Google Patents

車両前部構造

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Description

本発明は、車両前部構造に関するものである。
下記特許文献1に記載の車体前部構造では、車両の前端部においてバンパビームが車幅方向に延在されており、バンパビームは、バンパビームの車両後側のサイドフレームによって支持されている。また、バンパビームの下側には、ロアビームが車幅方向に延在されており、ロアビームは、ロアビームの車両後側のサブフレームによって支持されている。これにより、例えば、車両のオフセット前面衝突時では、バンパビーム及びロアビームから衝突体(相手車両)に反力を作用させることができる。このため、相手車両への反力が局所的に作用することを抑制できる。したがって、前面衝突時における衝突体(相手車両)に対する加害性を低減することができる。
特開2021-54389号公報
ここで、上記車体前部構造では、バンパビーム及びロアビームの各々の車幅方向外側端部はサイドフレームよりも車幅方向外側へ突出している。このため、オフセット前面衝突を含む車両の前面衝突時において、車両の車幅方向外側端部から衝突体に対して有効な反力が作用させることができなくなる可能性がある。例えば、オフセット前面衝突のなかでも車幅方向における衝突体とのラップ率が比較的少ないスモールオーバーラップ衝突では、主としてバンパビームの及びロアビームの車幅方向外側端部が衝突体に衝突するため、衝突体に対して有効な反力が作用させることができなくなる可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、衝突体に対する加害性を低減しつつ、車幅方向外側端部において衝突体に対する反力を有効に作用させることができる車両前部構造を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置され且つ平面視で前記バンパビームの長手方向両端部と重なるロアビームと、前記サイドフレームよりも車幅方向外側において車両上下方向に延在され、前記バンパビームの車幅方向外側端部と前記ロアビームの車幅方向外側端部とを連結する一対の連結部材と、前記サイドフレームの車幅方向外側に設けられ、車両上側から見て車両前側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜する方向に延在され且つ車幅方向から見て車両前側へ向かうに従い車両下側へ傾斜する方向に延在され、車両前側端部が前記連結部材の車両上下方向中間部に連結され、車両後側端部が前記サイドフレームに連結されたガセットと、を備えた車両前部構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在されたロアビームと、前記サイドフレームよりも車幅方向外側において車両上下方向に延在され、前記バンパビーム及び前記ロアビームを連結する一対の連結部材と、前記サイドフレームの車幅方向外側に設けられ、車両上側から見て車両前側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜する方向に延在され且つ車幅方向から見て車両前側へ向かうに従い車両下側へ傾斜する方向に延在され、車両前側端部が前記連結部材の車両上下方向中間部に連結され、車両後側端部が前記サイドフレームに連結されたガセットと、を備え、一対の前記サイドフレームの間には、パワーユニットが配置され、車幅方向から見て、前記ガセットの車両後側端部が、前記パワーユニットに重なる位置に配置されている車両前部構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ガセットの車両前側端部と車両後側端部との間の車両上下方向の距離が、前記ガセットの車両後側端部と前記パワーユニットの車両上側端部との間の車両上下方向の距離以下に設定されている車両前部構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、衝突体に対する加害性を低減しつつ、車幅方向外側端部において衝突体に対する反力を有効に作用させることができる。
本実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両の前部の左側部分を模式的に示す車両上側から見た平面図である。 図1に示されるビーム連結部材とガセットとの連結状態を拡大して示す平面図である。 図1に示される車両の前部の左側部分を模式的に示す車両左側から見た側面図である。 図1に示されるビーム連結部材によるバンパビームの車幅方向外側端部とロアビームの車幅方向外側端部との連結状態を示す車両前側から見た正面図である。 オフセット前面衝突時のバンパビーム及びロアビームの変形挙動を説明するための車両左側から見た説明図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る車両前部構造Sが適用された車両(自動車)Vについて説明する。なお、図面では、車両Vの車両前側を矢印FRで示し、車両上側を矢印UPで示し、車両上側から見たときの車両左側(車幅方向一方側)を矢印LHで示している。また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
図1~図4に示されるように、車両前部構造Sは、車両Vの前部に適用されている。また、車両前部構造Sは、車両Vの左右方向中央に対して左右対称に構成されている。このため、以下の説明では、車両Vの前部の左側部分の車両前部構造Sについて説明し、車両Vの前部の右側部分の車両前部構造Sについての説明は省略する。車両前部構造Sは、サイドフレーム10と、バンパビーム14と、ロアビーム16と、連結部材としてのビーム連結部材20と、ガセット30と、を含んで構成されている。
(サイドフレーム10について)
サイドフレーム10は、前後方向に延在された中空の略矩形柱状に形成され、車両Vの前部の車幅方向外側部分に配置されて、車両Vの前部の骨格を構成している。そして、車両Vの前部におけるサイドフレーム10よりも車幅方向内側の空間が、車両VのパワーユニットPを収容するエンジンルームとして構成されている。サイドフレーム10の前側には、クラッシュボックス11が設けられている。クラッシュボックス11は、前後方向を軸方向とする略矩形筒状に形成されており、クラッシュボックス11の後端部が、サイドフレーム10の前端部に締結固定されている。なお、サイドフレーム10とクラッシュボックス11との間には、上下方向に延在されたプレート部材12が設けられており、プレート部材12の上下方向中間部が、サイドフレーム10及びクラッシュボックス11に挟み込まれて、両者に固定されている。また、クラッシュボックス11の車幅方向内側には、ラジエータサポート13が設けられており、ラジエータサポート13は、プレート部材12に連結されている。
(バンパビーム14について)
バンパビーム14は、車幅方向に延在されて、車両Vの前端部における骨格を構成している。バンパビーム14は、左側から見た断面視で、略B字形状に形成されている。これにより、バンパビーム14は、上下一対の矩形閉断面を有する閉断面構造を成している。そして、バンパビーム14の車幅方向外側端部がサイドフレーム10よりも車幅方向外側に突出した状態で、バンパビーム14がクラッシュボックス11の前端部に接合されて。これにより、バンパビーム14がサイドフレーム10にクラッシュボックス11を介して間接的に連結されている。なお、クラッシュボックス11を省略し、バンパビーム14の前端部を本実施の形態よりも前側へ延ばして、バンパビーム14をサイドフレーム10に直接的に連結してもよい。また、バンパビーム14は、平面視で、車幅方向中央部が前側へ凸となるように、略円弧状に湾曲している。
(ロアビーム16について)
ロアビーム16は、バンパビーム14の下側において、車幅方向に延在されている。そして、ロアビーム16の車幅方向外側端部が、サイドフレーム10よりも車幅方向外側に配置されており、ロアビーム16の車幅方向外側部分が、サイドフレーム10の下側において、プレート部材12の下端部に連結されている。ロアビーム16は、バンパビーム14と同様に、車両Vの前端部における骨格を構成している。ロアビーム16では、ロアビーム16の車幅方向外側部分が矩形閉断面構造を成しており、ロアビーム16の車幅方向中央側部分が後側へ開放された開断面構造を成している。また、ロアビーム16の車幅方向外側部分は、平面視で、車幅方向外側へ向かうに従い後側へ傾斜しており、ロアビーム16の車幅方向外側端部が、バンパビーム14の下側に配置されている。
(ビーム連結部材20について)
ビーム連結部材20は、上下方向に延在された略矩形柱状に形成されて、バンパビーム14の車幅方向外側端部とロアビーム16の車幅方向外側端部とを連結している。ビーム連結部材20は、ビーム連結部材20の主要部である第1連結部材22と、ビーム連結部材20の後端部を構成する第2連結部材24と、を含んで構成されている。
第1連結部材22は、鋼板により構成されている。第1連結部材22は、上下方向に延在されると共に、平面視で、後側へ開放された略U字形状に形成されている。具体的には、第1連結部材22は、平面視でバンパビーム14の前面と平行に配置された前壁22Aと、前壁22Aの左右方向両端部から後側且つ車幅方向内側へ延出された一対の側壁22Bと、を含んで構成されている。
第2連結部材24は、第1連結部材22と同様に、鋼板により構成されている。第2連結部材24は、上下方向に延在された略長尺板状に形成されると共に、第1連結部材22の前壁22Aの後側において前壁22Aと略平行に配置されている。第2連結部材24の左右方向両端部には、後側且つ車幅方向内側へ屈曲されたフランジ24Aが形成されている。そして、第2連結部材24が、第1連結部材22の後端部内に配置されて、フランジ24Aが、第1連結部材22の左右の側壁22Bの後端部に接合されている。これにより、ビーム連結部材20が、略矩形閉断面形状を成している。
また、第1連結部材22の前壁22Aには、上側へ延出された接合部22Cが形成されている。そして、ビーム連結部材20が、バンパビーム14の車幅方向外側端部の下側に配置され、接合部22Cが、バンパビーム14の車幅方向外側端部の前側に対向配置されて、バンパビーム14の車幅方向外側端部に接合されている。また、第2連結部材24の上端部は、第1連結部材22の側壁22Bよりも上側へ突出すると共に、バンパビーム14の車幅方向外側端部の後側に対向配置されて、バンパビーム14の車幅方向外側端部に接合されている。
また、ビーム連結部材20は、ロアビーム16の車幅方向外側端に対して左側に隣接配置されており、ロアビーム16の車幅方向外側端が、第1連結部材22の右側の側壁22Bに接合されている。これにより、ビーム連結部材20によって、バンパビーム14及びロアビーム16の車幅方向外側端部同士が、サイドフレーム10の車幅方向外側において連結されている。
(ガセット30について)
ガセット30は、鋼板によって構成されると共に、略矩形柱状に形成されている。ガセット30は、サイドフレーム10の車幅方向外側に配置されると共に、平面視で、前側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜する方向に沿って延在されると共に、車幅方向外側から見て、前側へ向かうに従い下側へ傾斜する方向に沿って延在されている。そして、ガセット30の前端部30Aが、ビーム連結部材20の後側に隣接配置されて、ビーム連結部材20の上下方向中間部に接合されている。また、ガセット30の後端部30Bにおける右壁は、サイドフレーム10の車幅方向外側面に対向するように屈曲されており、ガセット30の後端部30Bが、サイドフレーム10に接合されている。なお、ガセット30の後端部30Bには、車幅方向外側へ開放された切欠部30Cが形成されており、切欠部30Cによってガセット30の後端部30Bが、後側から見て、車幅方向外側へ開放された略U字形状に形成されている。
また、車幅方向外側から見て、ガセット30は、パワーユニットP(図3においてグレーにて塗りつぶされた部分を参照)の上端部よりも下側に配置されており、ガセット30の後端部30Bが、パワーユニットPの前端部に重なる位置に配置されている。さらに、車幅方向外側から見て、ガセット30の前端部30Aと後端部30Bとの間の上下距離H1(図3参照)が、ガセット30の後端部30BとパワーユニットPの上端部との間の上下距離H2(図3参照)以下に設定されている(本実施の形態では、上下距離H1と上下距離H2とが略同じに設定されている)。なお、ガセット30の前端部30Aの上下位置とは、前端部30Aの上下方向中央部の位置を示し、ガセット30の後端部30Bの上下位置とは、後端部30Bの上下方向中央部の位置を示している。
また、ガセット30の長手方向中間部が、ブラケット32によって、サイドフレーム10の前端部に連結されている(図2参照)。ブラケット32は、鋼板により構成されると共に、平面視で略クランク状に屈曲されている。具体的には、ブラケット32は、左右方向を板厚方向とする後壁32Aと、後壁32Aの前端部から車幅方向外側へ延出された連結壁32Bと、連結壁32Bの車幅方向外側端部から前側且つ車幅方向外側へ延出された前壁32Cと、を含んで構成されている。そして、後壁32Aが、サイドフレーム10における前端部の車幅方向外側に隣接配置されて、サイドフレーム10に接合されている。また、前壁32Cが、ガセット30における長手方向中間部の車幅方向内側に隣接配置されて、ガセット30に接合されている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両Vでは、バンパビーム14及びロアビーム16が、車両Vの前端部において、車幅方向に延在しており、ロアビーム16がバンパビーム14の下側に配置されている。バンパビーム14は、一対のサイドフレーム10に連結されており、ロアビーム16は、プレート部材12を介してサイドフレーム10に連結されている。
ここで、ビーム連結部材20が、サイドフレーム10よりも車幅方向外側において、車両上下方向に延在され、バンパビーム14及びロアビーム16を連結している。このため、車両Vのオフセット前面衝突時には、バンパビーム14、ロアビーム16、及びビーム連結部材20によって、衝突体を面で受けるようにすることができる。これにより、車両Vから衝突体への反力が衝突体に局所的に作用することを抑制できる。したがって、衝突体(相手車両)に対する加害性を効果的に低減することができる。
また、スモールオーバーラップ前面衝突時には、主として、バンパビーム14及びロアビーム16におけるサイドフレーム10よりも車幅方向外側部分が、衝突体に衝突する。このため、後側への衝突荷重が、主として、バンパビーム14及びロアビーム16の車幅方向外側部分とビーム連結部材20とに作用する。
ここで、ビーム連結部材20の後側には、前後方向に延在されたガセット30が設けられており、ガセット30の前端部30Aが、ビーム連結部材20の上下方向中間部に連結され、ガセット30の後端部が、サイドフレーム10に連結されている。これにより、ガセット30が、平面視で、前側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜する方向に沿って延在され、車幅方向から見て前側へ向かうに従い下側へ傾斜する方向に沿って延在されると共に、ガセット30によって、ビーム連結部材20及びサイドフレーム10が連結されている。このため、ガセット30によって、バンパビーム14及びロアビーム16の車幅方向外側部分と、ビーム連結部材20と、を後側から支持することができる。これにより、スモールオーバーラップ前面衝突時において、衝突体に対する反力を、バンパビーム14、ロアビーム16、及びビーム連結部材20から有効に作用させることができる。すなわち、車両Vの車幅方向外側端部から衝突体に対する反力を有効に作用させることができる。
さらに、スモールオーバーラップ前面衝突時において衝突体に対する反力を作用させるためのガセット30を設けることで、オフセット前面衝突時における衝突体(相手車両)に対する加害性を一層効果的に低減することができる。すなわち、仮に、車両Vにおいてガセット30を省略した場合(以下、この構造を比較例の車両前部構造という)は、衝突体を、バンパビーム14、ロアビーム16、及びビーム連結部材20によって面で受けるようにすることができるものの、バンパビーム14及びロアビーム16の車幅方向外側部分は、後側から支持されない構造となる。このため、この場合には、図5の2点鎖線にて示されるように、オフセット前面衝突時において、バンパビーム14がロアビーム16に対して相対的に前側へ突出するように、車両Vの前端下端部が変形する。換言すると、車両Vの前端下端部が側面視で略Z字形状に折れ曲がるように変形する。この場合には、バンパビーム14が衝突体(相手車両)に対して乗り上げるようになるため、衝突体(相手車両)に対する加害性の低減効果が低下する虞がある。
これに対して、車両前部構造Sでは、上述のように、ガセット30が、ビーム連結部材20の上下方向中間部とサイドフレーム10とを連結して、ガセット30によってロアビーム16が後側から支持されている。これにより、図5の実線にて示されるように、オフセット前面衝突時では、比較例の車両前部構造と比べて、バンパビーム14がロアビーム16に対して相対的に前側へ突出することが抑制される。その結果、車両Vの前端下端部が側面視で略Z字形状に折れ曲がることを抑制できる。したがって、比較例の車両前部構造と比べて、オフセット前面衝突時におけるバンパビーム14の衝突体(相手車両)への乗り上げが抑制されると共に、衝突体に対する反力を均一にすることができる。以上により、オフセット前面衝突時における衝突体(相手車両)に対する加害性を一層効果的に低減することができる。
また、ビーム連結部材20は、バンパビーム14及びロアビーム16の車幅方向外側端部同士を連結している。このため、バンパビーム14及びロアビーム16のサイドフレーム10よりも車幅方向外側部分をガセット30によって後側から良好に支持することができる。したがって、スモールオーバーラップ前面衝突時には、バンパビーム14及びロアビーム16における車幅方向外側部分の全体に亘って、衝突体に対する反力を作用させることができる。
また、車幅方向外側から見て、ガセット30が、パワーユニットPの上端部よりも下側に配置されており、ガセット30の後端部30Bが、パワーユニットPの前端部に重なる位置に配置されている。これにより、スモールオーバーラップ前面衝突時において、衝突体に対する反力を、一層有効に作用させることができる。
すなわち、スモールオーバーラップ前面衝突時には、車両後側への衝突荷重が、バンパビーム14、ロアビーム16、及びビーム連結部材20からガセット30に入力される。ガセット30に入力された衝突荷重は、ガセット30に沿ってガセット30の後端部30B側へ伝達されて、ガセット30の後端部30Bからサイドフレーム10に入力される。ここで、ガセット30は、平面視で前側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜している。このため、ガセット30の後端部30Bからサイドフレーム10に衝突荷重が入力されると、サイドフレーム10がガセット30の後端部30Bとの連結部位を起点として、車幅方向内側へ折れ曲がる。これにより、サイドフレーム10の折れ曲がり部を、パワーユニットPに当てて、パワーユニットPからの反力を、ガセット30を介して衝突体に作用させることができる。したがって、スモールオーバーラップ前面衝突時において、衝突体に対する反力を、バンパビーム14、ロアビーム16、及びビーム連結部材20から一層有効に作用させることができる。
さらに、車幅方向外側から見て、ガセット30の前端部30Aと後端部30Bとの間の上下距離H1が、ガセット30の後端部30BとパワーユニットPの上端部との間の上下距離H2以下に設定されている。これにより、スモールオーバーラップ前面衝突時において、サイドフレーム10の折れ曲がり部分を、パワーユニットPに良好に当てることができる。すなわち、ガセット30は、車幅方向外側から見て、後側へ向かうに従い上側へ傾斜している。このため、スモールオーバーラップ前面衝突時には、サイドフレーム10におけるガセット30の後端部30Bとの連結部位(すなわち、サイドフレーム10の屈曲部位)が、車幅方向外側から見て、後斜め後方側へ変位する。これにより、車幅方向外側から見て、ガセット30の前端部30Aと後端部30Bとの間の上下距離H1を、ガセット30の後端部30BとパワーユニットPの上端部との間の上下距離H2以下に設定することで、サイドフレーム10の折れ曲がり部分がパワーユニットPに当たらずに後側へ変位することを抑制して、サイドフレーム10の折れ曲がり部分をパワーユニットPに良好に当てることができる。したがって、スモールオーバーラップ前面衝突時において、パワーユニットPからの反力を、ガセット30を介して良好に作用させることができる。
なお、バンパビーム14及びロアビーム16のサイドフレーム10よりも車幅方向部分において、反力を有効に作用させるという観点からすると、ビーム連結部材20によって、バンパビーム14及びロアビーム16の車幅方向外側端部同士を連結することが望ましいが、ビーム連結部材20によるバンパビーム14及びロアビーム16の連結部位は、サイドフレーム10の車幅方向外側において任意に設定してもよい。
10 サイドフレーム
14 バンパビーム
16 ロアビーム
20 ビーム連結部材(連結部材)
30 ガセット
H1 上下距離
H2 上下距離
P パワーユニット
S 車両前部構造
V 車両

Claims (3)

  1. 車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、
    車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、
    前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置され且つ平面視で前記バンパビームの長手方向両端部と重なるロアビームと、
    前記サイドフレームよりも車幅方向外側において車両上下方向に延在され、前記バンパビームの車幅方向外側端部と前記ロアビームの車幅方向外側端部とを連結する一対の連結部材と、
    前記サイドフレームの車幅方向外側に設けられ、車両上側から見て車両前側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜する方向に延在され且つ車幅方向から見て車両前側へ向かうに従い車両下側へ傾斜する方向に延在され、車両前側端部が前記連結部材の車両上下方向中間部に連結され、車両後側端部が前記サイドフレームに連結されたガセットと、
    を備えた車両前部構造。
  2. 車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、
    車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、
    前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在されたロアビームと、
    前記サイドフレームよりも車幅方向外側において車両上下方向に延在され、前記バンパビーム及び前記ロアビームを連結する一対の連結部材と、
    前記サイドフレームの車幅方向外側に設けられ、車両上側から見て車両前側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜する方向に延在され且つ車幅方向から見て車両前側へ向かうに従い車両下側へ傾斜する方向に延在され、車両前側端部が前記連結部材の車両上下方向中間部に連結され、車両後側端部が前記サイドフレームに連結されたガセットと、
    を備え、
    一対の前記サイドフレームの間には、パワーユニットが配置され、車幅方向から見て、前記ガセットの車両後側端部が、前記パワーユニットに重なる位置に配置されている車両前部構造。
  3. 前記ガセットの車両前側端部と車両後側端部との間の車両上下方向の距離が、前記ガセットの車両後側端部と前記パワーユニットの車両上側端部との間の車両上下方向の距離以下に設定されている請求項2に記載の車両前部構造。
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