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JP7740919B2 - 車両前部構造 - Google Patents
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JP7740919B2 - 車両前部構造 - Google Patents

車両前部構造

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JP7740919B2 JP2021114365A JP2021114365A JP7740919B2 JP 7740919 B2 JP7740919 B2 JP 7740919B2 JP 2021114365 A JP2021114365 A JP 2021114365A JP 2021114365 A JP2021114365 A JP 2021114365A JP 7740919 B2 JP7740919 B2 JP 7740919B2
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Description

本発明は、車両前部構造に関するものである。
下記特許文献1に記載の車体前部構造では、車両の前端部においてバンパビームが車幅方向に延在されており、バンパビームは、バンパビームの車両後側のサイドフレームによって支持されている。また、バンパビームの下側には、ロアビームが車幅方向に延在されており、ロアビームは、ロアビームの車両後側のサブフレームによって支持されている。これにより、例えば、車両の前面衝突時では、バンパビーム及びロアビームから衝突体(相手車両)に反力を作用させることができる。このため、相手車両への反力が局所的に作用することを抑制できる。したがって、前面衝突時における衝突体(相手車両)に対する加害性を低減することができる。
特開2021-54389号公報
しかしながら、上記車体前部構造では、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、例えば、オフセット前面衝突時では、衝突体がバンパビーム及びロアビームの車幅方向外側部分に衝突するが、衝突初期において、バンパビーム及びロアビームの車幅方向外側端部が車両後側へ変位するため、バンパビーム又はロアビームを良好に圧壊させることができなくなる可能性がある。特に、ロアビームの曲げ剛性は、バンパビームの曲げ剛性と比べて低いため、衝突初期におけるロアビームの圧壊が安定化しない傾向になる。これにより、前面衝突初期時におけるエネルギー吸収性が低くなる可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、衝突初期におけるエネルギー吸収性を高くすることができる車両前部構造を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在され、前記サイドフレームの下側に配置された一対のロアフレームと、前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在され、一対の前記ロアフレームの車両前側端部に連結されたロアビームと、を備え、前記ロアビームは、前記ロアビームの車両前側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記ロアフレームよりも車幅方向外側に配置されたフロントロアビーム部材と、前記ロアビームの車両後側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、車幅方向に間隔を空けて配置されて前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部に接合された一対のリヤロアビーム部材と、を含んで構成され、前記フロントロアビーム部材の長手方向中間部の板厚が前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部の板厚より薄い車両前部構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在され、前記サイドフレームの下側に配置された一対のロアフレームと、前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在され、一対の前記ロアフレームの車両前側端部に連結されたロアビームと、を備え、前記ロアビームは、前記ロアビームの車両前側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記ロアフレームよりも車幅方向外側に配置されたフロントロアビーム部材と、前記ロアビームの車両後側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、車幅方向に間隔を空けて配置されて前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部に接合された一対のリヤロアビーム部材と、を含んで構成され、前記ロアビームの後側には、一対の前記ロアフレームの間において、一対の前記ロアフレーム又は一対の前記サイドフレームに連結されたフレーム部材が設けられており、前記リヤロアビーム部材の車幅方向内側端部及び前記フレーム部材が連結部材によって連結されている車両前部構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在され、前記サイドフレームの下側に配置された一対のロアフレームと、前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在され、一対の前記ロアフレームの車両前側端部に連結されたロアビームと、を備え、前記ロアビームは、前記ロアビームの車両前側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記ロアフレームよりも車幅方向外側に配置されたフロントロアビーム部材と、前記ロアビームの車両後側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、車幅方向に間隔を空けて配置されて前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部に接合された一対のリヤロアビーム部材と、を含んで構成され、前記フロントロアビーム部材は、前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部を構成する一対のサイドロアビーム部材と、前記フロントロアビーム部材の長手方向中間部を構成する中間ロアビーム部材と、を含んで構成され、前記中間ロアビーム部材の引張強度が前記サイドロアビーム部材の引張強度よりも低い車両前部構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記サイドロアビーム部材と前記中間ロアビーム部材との接合部が、前記リヤロアビーム部材の車幅方向内側端部よりも車幅方向外側に配置されている車両前部構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、衝突体に対する加害性を低減しつつ、衝突初期時におけるエネルギー吸収性を安定させることができる。
本実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両の前部を模式的に示す左斜め前方から見た斜視図である。 図1に示されるロアビームとロアフレームとの連結状態を示す左斜め前方から見た斜視図である。 図2に示されるロアビームのリヤロアビーム部材を示す左斜め前方から見た斜視図である。 図1に示される車両の前端部を、ラジエータサポートを取外した状態で示す下側から見た下面図である。 (A)は、比較例の車両におけるオフセット前面衝突初期のロアビームの挙動を説明するための下側から見た模式図であり、(B)は、本実施の形態の車両におけるオフセット前面衝突初期のロアビームの挙動を説明するための下側から見た模式図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る車両前部構造Sが適用された車両(自動車)Vについて説明する。なお、図面では、車両Vの車両前側を矢印FRで示し、車両上側を矢印UPで示し、車両上側から見たときの車両左側(車幅方向一方側)を矢印LHで示している。また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
(全体構成)
図1~図4に示されるように、車両前部構造Sは、車両Vの前部に適用されている。車両前部構造Sは、一対のサイドフレーム10と、バンパビーム14と、一対のロアフレーム16と、ロアビーム20と、を含んで構成されている。
一対のサイドフレーム10は、前後方向に延在された中空の略矩形柱状に形成されて、車両Vの前部の車幅方向両側(左右方向両側)に配置されている。サイドフレーム10の前側には、クラッシュボックス12が設けられている。クラッシュボックス12は、前後方向を軸方向とする略矩形筒状に形成されており、クラッシュボックス12の後端部が、サイドフレーム10の前端部に接合されている。
バンパビーム14は、車幅方向に延在されると共に、バンパビーム14の長手方向から見た断面視で略矩形閉断面形状に形成されている。そして、バンパビーム14の車幅方向両端部がサイドフレーム10よりも車幅方向外側に突出した状態で、バンパビーム14がクラッシュボックス12の前端部に接合されている。これにより、バンパビーム14がサイドフレーム10にクラッシュボックス12を介して間接的に連結されている。なお、クラッシュボックス12を省略し、バンパビーム14の前端部を本実施の形態よりも前側へ延ばして、バンパビーム14をサイドフレーム10に直接的に連結してもよい。
一対のロアフレーム16は、前後方向に延在された中空の略矩形柱状に形成されて、サイドフレーム10の下側に配置されている。すなわち、ロアフレーム16が、サイドフレーム10の下側において、車両Vの前部の車幅方向両側に配置されている。
ロアビーム20は、一対のロアフレーム16の前側で且つバンパビーム14の下側に配置されると共に、車幅方向に延在されている。そして、ロアフレーム16の前端部が、ロアビーム20の車幅方向外側部分に接合されている。ロアビーム20の詳細については、後述する。
一対のサイドフレーム10及び一対のロアフレーム16の間には、フレーム部材としてのラジエータサポート18が設けられている。ラジエータサポート18は、前側から見た正面視で、略矩形枠状に形成されて、車両Vの構成部品であるラジエータ(図示省略)を支持する支持部材として構成されている。具体的には、ラジエータサポート18は、左右一対のラジエータサポートサイド18Aと、ラジエータサポートサイド18Aの上端部同士を連結するラジエータサポートアッパ18Bと、ラジエータサポートサイド18Aの下端部同士を連結するラジエータサポートロア18Cと、を含んで構成されている。そして、ラジエータサポートサイド18Aがサイドフレーム10及びロアフレーム16に接合されている。なお、ラジエータサポートサイド18Aをサイドフレーム10又はロアフレーム16に接合してもよい。
(ロアビーム20について)
ロアビーム20は、ロアビーム20の前部を構成するフロントロアビーム部材22と、ロアビーム20の後部を構成する一対のリヤロアビーム部材24と、を含んで構成されている。
フロントロアビーム部材22は、鋼板により構成され、車幅方向に延在された略長尺板状に形成されている。具体的には、フロントロアビーム部材22は、車幅方向から見て、後側へ開放された略U字形状に屈曲されている。また、フロントロアビーム部材22は、フロントロアビーム部材22の長手方向両端部を構成する一対のサイドロアビーム部材22Aと、フロントロアビーム部材22の長手方向中間部を構成する中間ロアビーム部材22Bと、を含んで構成されている。そして、中間ロアビーム部材22Bの長手方向両端部が、サイドロアビーム部材22Aの車幅方向内側端部に接合されている。具体的には、サイドロアビーム部材22Aの車幅方向内側端部が、中間ロアビーム部材22Bの長手方向両端部の内部に配置されて、両者が接合されている。また、サイドロアビーム部材22Aと中間ロアビーム部材22Bとの接合部22Cは、ロアフレーム16よりも車幅方向内側(車幅方向中央側)に配置されている。
また、フロントロアビーム部材22におけるロアフレーム16よりも車幅方向外側部分は、平面視で、車幅方向外側へ向かうに従い後側へ若干傾斜している。さらに、中間ロアビーム部材22Bの板厚が、サイドロアビーム部材22Aの板厚と比べて薄く設定されている。これにより、中間ロアビーム部材22Bの曲げ剛性が、サイドロアビーム部材22Aの曲げ剛性よりも低く設定されている。つまり、フロントロアビーム部材22の車幅方向中間部の曲げ剛性が、フロントロアビーム部材22の車幅方向両端部の曲げ剛性と比べて低く設定されている。
リヤロアビーム部材24は、フロントロアビーム部材22と同様に、鋼板により構成され、車幅方向に延在されており、車幅方向から見て、後側へ開放された略U字形状に屈曲されている。また、リヤロアビーム部材24の長手方向の長さが、フロントロアビーム部材22の長手方向の長さよりも短く設定されている。そして、リヤロアビーム部材24をフロントロアビーム部材22の車幅方向両端部内に配置し、且つリヤロアビーム部材24の前壁をフロントロアビーム部材22の前壁に対して後側へ離間させた状態にして、リヤロアビーム部材24とフロントロアビーム部材22との上壁同士及び下壁同士が接合されている。これにより、ロアビーム20では、ロアビーム20の車幅方向両端部が略矩形の閉断面構造を成しており、ロアビーム20の車幅方向中央部が後側へ開放された開断面構造を成している。また、リヤロアビーム部材24では、フロントロアビーム部材22と同様に、ロアフレーム16よりも車幅方向外側部分が、平面視で、車幅方向外側へ向かうに従い後側へ若干傾斜している。
また、車幅方向における、リヤロアビーム部材24の車幅方向外側端とフロントロアビーム部材22の車幅方向外側端との位置が一致している。一方、リヤロアビーム部材24の車幅方向内側端部(中央側端部)は、ロアフレーム16及びサイドロアビーム部材22Aよりも車幅方向内側に配置されている。すなわち、車幅方向において、サイドロアビーム部材22Aと中間ロアビーム部材22Bとの接合部22Cが、リヤロアビーム部材24と重なる位置に配置されている。そして、ロアビーム20におけるリヤロアビーム部材24が設けられた車幅方向両側部分が、ロアビームサイド部20Aとして構成され、ロアビーム20におけるリヤロアビーム部材24が設けられていない車幅方向中間部分が、ロアビームセンタ部20Bとして構成されている(図4参照)。これにより、ロアビーム20では、ロアビームセンタ部20Bの曲げ剛性が、ロアビームサイド部20Aの曲げ剛性よりも低く構成されている。
また、ロアビーム20には、一対の連結部材としてのブラケット30が設けられている。ブラケット30は、上下方向を板厚方向とする略矩形状に形成されている。そして、一対のブラケット30が、ロアビーム20及びラジエータサポートロア18Cに接合されて、ロアビーム20とラジエータサポート18とを連結している。具体的には、ブラケット30が、リヤロアビーム部材24の車幅方向内側端部と重なる位置に配置されて、ロアビーム20とラジエータサポート18とを連結している。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両Vでは、車幅方向に延在するバンパビーム14及びロアビーム20が、車両Vの前端部に設けられており、ロアビーム20がバンパビーム14の下側に配置されている。バンパビーム14は、一対のサイドフレーム10に連結されており、ロアビーム20は、バンパビーム14の下側に配置された一対のロアフレーム16に連結されている。
そして、オフセット前面衝突時には、衝突体Bが車両Vの前端部の車幅方向外側部分に衝突する。これにより、車両Vのオフセット前面衝突時には、バンパビーム14及びロアビーム20によって衝突体Bを受けつつ、バンパビーム14及びロアビーム20に入力された衝突荷重を、車両Vの骨格部材を成すサイドフレーム10及びロアフレーム16に伝達させることができる。すなわち、車両Vのオフセット前面衝突時には、衝突体Bを、バンパビーム14及びロアビーム20によって、面で受けるようにすることができる。その結果、車両Vから衝突体Bへの反力が衝突体Bに局所的に作用することを抑制できる。したがって、衝突体B(相手車両)に対する加害性を低減することができる。
ここで、ロアビーム20は、ロアビーム20の前部を構成するフロントロアビーム部材22と、ロアビーム20の後部を構成する一対のリヤロアビーム部材24と、を含んで構成されており、リヤロアビーム部材24が、フロントロアビーム部材22の車幅方向両端部にそれぞれ接合されている。これにより、ロアビーム20におけるロアビームセンタ部20Bの曲げ剛性が、ロアビーム20におけるロアビームサイド部20Aの曲げ剛性と比べて低く構成されている。このため、車両Vのオフセット前面衝突初期におけるエネルギー吸収性を高くすることができる。
以下、この点について、比較例の車両V1と比較して説明する。図5(A)に示されるように、比較例の車両V1では、本実施の形態のロアビーム20の代わりに、ロアビーム200が車両V1の前端部に設けられている。ロアビーム200では、前側ロアビーム部が、単一部材で構成され、車幅方向に延在されている。また、ロアビーム200では、後側ロアビーム部が、1部材であり、前側ロアビーム部と同様に、車幅方向に延在されている。すなわち、比較例の車両V1では、ロアビーム20の曲げ剛性が、車幅方向において均一に構成されている。なお、図5(A)では、本実施の形態の車両Vと同様に構成された部分には、同一の符号を付している。
そして、ロアビーム200では、本実施の形態と同様に、ロアビーム200の車幅方向外側部分が、ロアフレーム16よりも車幅方向外側に配置されている。このため、比較例の車両V1におけるオフセット前面衝突時では、衝突初期において、ロアビーム200の車幅方向外側部分が、後側へ変位するが、ロアビーム200の車幅方向外側部分の後側への変位量が、ロアビーム200の車幅方向中央側(ロアフレーム16よりも車幅方向内側に配置された部分)の後側への変位量と比べて大きくなる。すなわち、ロアビーム200の車幅方向外側部分が衝突体Bに対して後側へ離れるように、ロアビーム200が変形する。このため、ロアビーム200の車幅方向外側端部が、良好に圧壊されず、ロアビーム200のエネルギー吸収性が低くなる可能性がある。
これに対して、本実施の形態の車両Vでは、上述のように、ロアビーム20のロアビームセンタ部20Bの曲げ剛性が、ロアビーム20のロアビームサイド部20Aの曲げ剛性と比べて低く構成されている。このため、図5(B)に示されるように、車両Vのオフセット前面衝突初期には、主として、ロアビームセンタ部20Bが変形する。具体的には、ロアビーム20が、車幅方向中央側部分を起点として折れ曲がると共に、ロアビーム20の車幅方向外側端部が前方側へ変位する(図5(B)の矢印参照)。より詳しくは、下面視で、ロアビーム20の車幅方向中央側部分が後側へ変位し、ロアビーム20の車幅方向外側端部が前方側へ跳ね上がるように、ロアビーム20が前側へ開放された略V字形状に変形する(以下、このロアビーム20の変形挙動を、V字形変形挙動という)。その結果、比較例の車両V1と比べて、ロアビーム20のロアビームサイド部20Aを良好に圧壊させることができる。したがって、オフセット前面衝突初期におけるロアビーム20のエネルギー吸収性を高くすることができる。
また、上述のように、車両Vのオフセット前面衝突時には、ロアビーム20が、車幅方向中央側部分を起点として、折れ曲がるため、ロアビーム20が捩じれることを抑制できる。これにより、ロアビームサイド部20Aを良好に圧壊させることができる。
また、上述のように、ロアビーム20では、リヤロアビーム部材24を、フロントロアビーム部材22の車幅方向両端部にそれぞれ接合させて、ロアビームセンタ部20Bの曲げ剛性を、ロアビームサイド部20Aの曲げ剛性と比べて低くしている。これにより、上記比較例の車両V1と比べて、車両Vの軽量化を図ることができる。
また、リヤロアビーム部材24の車幅方向内側端部が、ロアフレーム16よりも車幅方向内側に配置されている。すなわち、ロアフレーム16が、曲げ剛性の高いロアビームサイド部20Aに連結されている。これにより、ロアビーム20に入力される衝突荷重を、車両Vの骨格部材であるロアフレーム16に良好に伝達して、ロアフレーム16によって車両Vの後側へ分散させることができる。
また、ロアビーム20の後側には、サイドフレーム10及びロアフレーム16に連結されたラジエータサポート18が設けられている。そして、リヤロアビーム部材24の車幅方向内側端部とラジエータサポートロア18Cとがブラケット30によって連結されている。これにより、オフセット前面衝突時において、ラジエータサポート18からの反力を、ロアビーム20を介して衝突体Bに作用させることができる。これにより、車両Vに対する保護性能を向上することができる。しかも、上述のように、リヤロアビーム部材24の車幅方向内側端部とラジエータサポート18とが連結されている。すなわち、ロアビーム20において曲げ剛性の高いロアビームサイド部20Aにラジエータサポート18がブラケット30によって連結されている。これにより、オフセット前面衝突時におけるロアビーム20のV字形変形挙動を阻害することなく、ラジエータサポート18からの反力をロアビームサイド部20Aから衝突体Bに作用させることができる。
また、フロントロアビーム部材22の長手方向中間部の曲げ剛性が、フロントロアビーム部材22の長手方向両端部の曲げ剛性よりも低く構成されている。これにより、オフセット前面衝突時において、ロアビーム20のV字形変形挙動を良好に行うことができる。
また、フロントロアビーム部材22は、フロントロアビーム部材22の長手方向両端部を構成する一対のサイドロアビーム部材22Aと、フロントロアビーム部材22の長手方向中間部を構成する中間ロアビーム部材22Bと、を含んで構成されている。これにより、例えば、中間ロアビーム部材22Bの板厚を、サイドロアビーム部材22Aの板厚よりも薄くすることで、フロントロアビーム部材22の長手方向中間部の曲げ剛性を、フロントロアビーム部材22の長手方向両端部の曲げ剛性よりも低く構成することができる。したがって、フロントロアビーム部材22において、長手方向の曲げ剛性差を容易に設定することができる。
また、フロントロアビーム部材22では、サイドロアビーム部材22Aと中間ロアビーム部材22Bとの接合部22Cが、リヤロアビーム部材24の車幅方向内側端部よりも車幅方向外側に配置されている。すなわち、車幅方向において、接合部22Cがリヤロアビーム部材24と重なる位置に配置されている。これにより、接合部22Cをリヤロアビーム部材24によって補強しつつ、フロントロアビーム部材22を、一対のサイドロアビーム部材22Aと中間ロアビーム部材22Bとで構成することができる。
なお、本実施の形態では、フロントロアビーム部材22が、一対のサイドロアビーム部材22Aと、中間ロアビーム部材22Bと、を含んで構成されている。すなわち、フロントロアビーム部材22が3部材で構成されている。これに代えて、フロントロアビーム部材22を単一部材として構成してもよい。この場合でも、ロアビーム20において、ロアビームセンタ部20Bの曲げ剛性を、ロアビームサイド部20Aの曲げ剛性と比べて低くすることができる。
また、本実施の形態では、フロントロアビーム部材22において、中間ロアビーム部材22Bの板厚をサイドロアビーム部材22Aの板厚よりも薄くして、フロントロアビーム部材22の長手方向中間部の曲げ剛性を、フロントロアビーム部材22の長手方向両端部の曲げ剛性と比べて低く設定しているが、フロントロアビーム部材22において曲げ剛性差を設定する方法はこれに限らない。例えば、中間ロアビーム部材22Bの引張強度をサイドロアビーム部材22Aの引張強度よりも低くして、フロントロアビーム部材22の長手方向中間部の曲げ剛性を、フロントロアビーム部材22の長手方向両端部の曲げ剛性と比べて低く設定してもよい。この場合には、例えば、中間ロアビーム部材22B及びサイドロアビーム部材22Aの板厚を同じに設定することができるため、ロアビーム20の軽量化に寄与することができる。
S 車両前部構造
10 サイドフレーム
14 バンパビーム
16 ロアフレーム
18 ラジエータサポート(フレーム部材)
20 ロアビーム
22 フロントロアビーム部材
22A サイドロアビーム部材
22B 中間ロアビーム部材
22C 接合部
24 リヤロアビーム部材
30 ブラケット(連結部材)

Claims (6)

  1. 車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、
    車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、
    車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在され、前記サイドフレームの下側に配置された一対のロアフレームと、
    前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在され、一対の前記ロアフレームの車両前側端部に連結されたロアビームと、
    を備え、
    前記ロアビームは、
    前記ロアビームの車両前側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記ロアフレームよりも車幅方向外側に配置されたフロントロアビーム部材と、
    前記ロアビームの車両後側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、車幅方向に間隔を空けて配置されて前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部に接合された一対のリヤロアビーム部材と、
    を含んで構成され
    前記フロントロアビーム部材の長手方向中間部の板厚が前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部の板厚より薄い車両前部構造。
  2. 前記フロントロアビーム部材は、
    前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部を構成する一対のサイドロアビーム部材と、
    前記フロントロアビーム部材の長手方向中間部を構成する中間ロアビーム部材と、
    を含んで構成されている請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記サイドロアビーム部材と前記中間ロアビーム部材との接合部が、前記リヤロアビーム部材の車幅方向内側端部よりも車幅方向外側に配置されている請求項2に記載の車両前部構造。
  4. 車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、
    車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、
    車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在され、前記サイドフレームの下側に配置された一対のロアフレームと、
    前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在され、一対の前記ロアフレームの車両前側端部に連結されたロアビームと、
    を備え、
    前記ロアビームは、
    前記ロアビームの車両前側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記ロアフレームよりも車幅方向外側に配置されたフロントロアビーム部材と、
    前記ロアビームの車両後側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、車幅方向に間隔を空けて配置されて前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部に接合された一対のリヤロアビーム部材と、
    を含んで構成され、
    前記フロントロアビーム部材は、
    前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部を構成する一対のサイドロアビーム部材と、
    前記フロントロアビーム部材の長手方向中間部を構成する中間ロアビーム部材と、
    を含んで構成され、
    前記中間ロアビーム部材の引張強度が前記サイドロアビーム部材の引張強度よりも低い車両前部構造。
  5. 前記サイドロアビーム部材と前記中間ロアビーム部材との接合部が、前記リヤロアビーム部材の車幅方向内側端部よりも車幅方向外側に配置されている請求項4に記載の車両前部構造。
  6. 車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のサイドフレームと、
    車幅方向に延在され、一対の前記サイドフレームの車両前側端部に連結されると共に、長手方向両端部が前記サイドフレームよりも車幅方向外側に配置されたバンパビームと、
    車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在され、前記サイドフレームの下側に配置された一対のロアフレームと、
    前記バンパビームの車両下側において車幅方向に延在され、一対の前記ロアフレームの車両前側端部に連結されたロアビームと、
    を備え、
    前記ロアビームは、
    前記ロアビームの車両前側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、長手方向両端部が前記ロアフレームよりも車幅方向外側に配置されたフロントロアビーム部材と、
    前記ロアビームの車両後側部分を構成すると共に、車幅方向に延在され、車幅方向に間隔を空けて配置されて前記フロントロアビーム部材の長手方向両端部に接合された一対のリヤロアビーム部材と、
    を含んで構成され、
    前記ロアビームの後側には、一対の前記ロアフレームの間において、一対の前記ロアフレーム又は一対の前記サイドフレームに連結されたフレーム部材が設けられており、
    前記リヤロアビーム部材の車幅方向内側端部及び前記フレーム部材が連結部材によって連結されている車両前部構造。
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