JP7721180B2 - 外装構造 - Google Patents
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Description
特に屋根材に割れが発生した場合には、一箇所のみの係止では、バタつき等にて割れが大きくなり易く、割れが発生したまま放置しておくと、破損した欠片等が屋根面から落下する事故を生じ、特に屋根勾配の急な施工面においては落下衝撃も大きく、近隣に多大な迷惑をかけたり、重大な二次災害を引き起こしたりするおそれがあった。
さらに、この外装構造には、前述のように裏面側の水下側に係止部を設けた形状の屋根材が用いられているが、その一部に割れが発生した際に備え、新たな屋根材を常に準備しておく必要があり、係止部を備える特殊な形状であるため、その作製、管理、保管にもコストを要するものであった。
また、この外装構造における平板状外装材は、少なくとも水上端と水下端との二箇所が支持部材と保持具に係合し、且つ弾性材にて水下側へ弾性付勢される状態で安定に取り付けられている。即ち複数箇所を係合すること、弾性材を用いることで、平板状外装材と下地の係合強度を高め、敷設箇所の制限を減らし、屋根や壁に対する平板状外装材の自由度を高めている。
さらに、本発明では、破損した平板状外装材を新たな平板状外装材と交換する際に、隣り合う平板状外装材に殆ど影響を与えることがなく、破損した平板状外装材のみを容易に取り外すことができ、新たな平板状外装材も容易に取り付けることができるので、補修工事に要する費用と時間を大幅に削減することができる。
しかも、隣り合う平板状外装材に取り付けられている保持具が、その取付部の側端同士が対向状に配されて目地が形成されているので、隣り合う平板状外装材の側端面同士がぶつかることがないため、破損等の事故を防止できる。
なお、本発明の説明において、水上端と水下端という文言が必然的に多用されるが、水上側の平板状外装材に関しては上段側の平板状外装材(又は上段側外装材)と記し、水下側の平板状外装材に関しては下段側の平板状外装材(又は下段側外装材)と記す。
前記係合部は、前記平板状外装材の水下端に係合できるものであればよく、後述する図示実施例のように平板状外装材のボード状の水下端を、嵌合できる水上側が開放する溝状(U字状)に形成されたものでもよい。
また、前記取付部は、支持部材に受支させるものであればよく、後述する図示実施例のように支持部材の上向き片状の受支部に対し、それに受支できる水下側が開放する溝状に形成されたものでもよい。
さらに、前記係止部は、前記平板状外装材の左右何れかの側端に係止できるものであればよく、後述する図示実施例のように前記係合部を形成する裏側縦面の側端の一部を外方へ延在させると共に表面側に折り曲げて形成されたものでもよい。
なお、平板状外装材の左側端近くに配設する保持具の係止部は、前記平板状外装材の左側端に係止されるものであり、後述する図示実施例の係止部は、前記係合部を形成する裏側縦面の側端の一部を左外方へ延在させると共に表面側に折り曲げて形成されたものである。
また、平板状外装材の右側端近くに配設する保持具の係止部は、前記平板状外装材の右側端に係止されるものであり、後述する図示実施例の係止部は、前記係合部を形成する裏側縦面の側端の一部を右外方へ延在させると共に表面側に折り曲げて形成されたものである。
このような保持具は、左右一対の対称状に形成することにより、隣り合う平板状外装材の側端面同士が当接することを防止する役割(=目地が自動的に形成される)をも果たすため、仮に平板状外装材を取り換える(交換する)必要が生じても、形成される目地により、容易に交換することができる。
前記係合溝は、前記平板状外装材の水上端に係合できるものであればよく、後述する図示実施例にように平板状外装材のボード状の水上端を嵌合できる、水下側が開放する溝状(逆U字状)に形成されたものでもよい。
また、前記受支部は、前記保持具の取付部を受支状に取り付けることができるものであればよく、後述する図示実施例のように保持具の水下側が開放する溝状の取付部に対し、それを受支できる上向き片状に形成されたものでもよい。
この弾性材は、平板状外装材の水上端が当接するように配されるものであって、平板状外装材を水上側から弾性付勢するものであれば、特にその素材(材質)等を限定するものではない。例えば円柱状又は円管(パイプ)状の弾性体で形成されるものでも、バネ弾性を有する成形体でもよい。
この弾性材が、支持部材に一体的に取り付けられていると、取付安定性に優れ、それによって平板状外装材の敷設安定性も向上するので望ましい。
そのため、このような割れ防止の観点から、縦長の平板状外装材を用いた場合には、横方向に延在する補強材を用いることが望ましく、横長の平板状外装材を用いた場合には、縦方向に延在する補強材を用いることが望ましい。
さらに、破損した平板状外装材を新たな平板状外装材と交換するに際し、隣り合う平板状外装材に殆ど影響を与えることがなく、破損した平板状外装材のみを容易に取り外すことができ、新たな平板状外装材も容易に取り付けることができるので、補修工事に要する費用と時間を大幅に削減することができる。
前記係合溝21は、水下側が開放する溝状(逆U字状)に形成され、前記平板状外装材1の水上端11を嵌合(係合)できるものである。
また、前記受支部22は、上向き片状に形成され、保持具3A,3B,3A',3B'の取付部32を受支状に取り付けることができる。
さらに、前記固定部23a,23bは、水下側の縦片24bの下端を水下側へ延在させた水下側固定部23bと、水上側の縦片24aの下端を水上側へ延在させた水上側固定部23aの二か所であり、下地5であるハット状のタルキ部材の上面51に沿わせて固定している部分を指す。
このタルキ部材5は、下地面5上に沿わせて固定するフランジ状の固着部52,53を備え、ハット状の上面51を切り起こして水下側が開放する取付溝51aと、支持部材2の配設後に被覆状に沿わせる取付カバー51bと、を設けた構成であり、支持部材2の水上固定部23aを取付溝51aに装着(水下側から挿着)した状態で水下固定部23bに取付カバー51をオーバーハング状に沿わせ、固定ビス5bにて一体的に固定している。
前記係合部31a,31bは、水上側が開放する溝状(U字状)に形成され、前記平板状外装材1の水下端12を係合(嵌合)できるものである。
また、前記取付部32a,32bは、水下側が開放する溝状に形成され、前記支持部材2の上向き片状の受支部22に受支できるものである。なお、この取付部32a,32bの側端は、平板状外装材1の側端面13a,13bや保持具3の係止部33a,33bより外側へ、即ち平板状外装材1の左側端に配する保持具3Aでは左側へ、平板状外装材1の右側端に配する保持具3Bでは右側へ、突出するように形成され、保持具3Aに形成される取付部32aと保持具3Bに形成される取付部32bとは対称状に形成されている。
さらに、前記平板状外装材1の左側端近くに配設する保持具3Aの係止部33aは、前記係合部31a,31bを形成する裏側縦面の側端の一部を左外方へ延在させると共に表面側に折り曲げて形成され前記平板状外装材1の左側端13aに係止される。
また、前記平板状外装材1の右側端近くに配設する保持具3Bの係止部33bは、前記係合部31a,31bを形成する裏側縦面の側端の一部を右外方へ延在させると共に表面側に折り曲げて形成され、前記平板状外装材1の右側端13bに係止される。これらの保持具3Aに形成される係止部33aと保持具3Bに形成される係止部33bとは対称状に形成されている。
また、図2(b)は、D部を拡大して示し、図2(c)は、C部を拡大して示す。
さらに、図2(d)は、この実施例1の外装構造を上方から見下ろした斜視図であって、点線で囲ったB部は、右側の水下端に配した保持具3Bを示し、図2(e)は、そのB部の拡大斜視図である。
また、図2(f)は、この実施例1の外装構造を下方から見上げた斜視図であって、点線で囲ったA部は、右側の水下端に配した保持具3Bを示し、図2(g)は、そのA部の拡大斜視図である。
前記係合部31a',31b'は、水上側が開放する溝状(U字状)に形成され、前記平板状外装材1の水下端12を係合(嵌合)できる点では前記実施例1に用いられる保持具3A,3Bの係合部31a,31bと同様である。
また、前記取付部32a',32b'は、水下側が開放する溝状に形成され、前記支持部材2の上向き片状の受支部22に受支できる点では前記実施例1に用いられる保持具3A,3Bの取付部32a,32bと同様であるが、取付部32a',32b'の側端が平板状外装材1の側端面13a,13bと同程度に形成されている。
そのため、前記実施例1のように確実ではないが、この参考例の保持具3A',3B'も係止部33a,33bを備えて狭い目地7'が形成されるので、必要に応じて平板状外装材1を破損等を生ずることなく交換できる。
なお、係止部33a,33bについては、前記実施例1と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
また、図3(b)は、D部を拡大して示し、図3(c)は、C部を拡大して示す。
さらに、図3(d)は、この実施例1の外装構造を上方から見下ろした斜視図であって、点線で囲ったB部は、右側の水下端に配した保持具3B'を示し、図3(e)は、そのB部の拡大斜視図である。
また、図3(f)は、この実施例1の外装構造を下方から見上げた斜視図であって、点線で囲ったA部は、右側の水下端に配した保持具3B'を示し、図3(g)は、そのA部の拡大斜視図である。
これらの弾性材4は、上方から嵌め込むように配設しているだけで、特別な固定手段を用いていないが、その施工状態において上段側の平板状外装材1が上方を覆うため、想定外の外れを生ずることは決してない。
この実施例1にて用いられた平板状外装材1は、縦長であるため、横方向に延在する補強材8を用いたが、仮に横長の平板状外装材を用いる場合には、縦方向に延在する補強材を用いることが望ましい。
まず、垂直状の縦壁面である下地面6上に、断面ハット状の前記タルキ部材を所定間隔にて流れ方向に配設(固着部52,53を固定)して下地5を形成する。このタルキ部材5の上面51には、前述のように予め水下側が開放する取付溝51aと、取付カバー51bとが切り起こし状に形成されている。
次に、前記下地5の上面51の表面側に前記構成の支持部材2を沿わせ、その水上固定部23aを取付溝51aに装着(水下側から挿着)した状態で水下固定部23bに取付カバー51をオーバーハング状に沿わせ、固定ビス5bにて支持部材2を流れ方向に直交する横桟状に一体的に固定する。
また、前記支持部材2と同様に前記構成の補強材8を沿わせ、固定ビス8bにて流れ方向に直交するように固定する。
続いて、固定した支持部材2の係合溝21に前記弾性材4を配すると共に、該弾性材4が圧縮されるように前記平板状外装材1の水上端11を水下側から臨ませると共にその水下端の左右には二種の前記構成の保持具3A,3Bを取り付ける。その際、二種の保持具3A,3Bは、その係合部31a,31bが前記平板状外装材1の水下端12に係合されると共に、その係止部33a,33bが前記平板状外装材1の側端面13a,13bに係止される状態で、その前記取付部32a,32bが、前記支持部材2の上向き片状の受支部22に受支されるように取り付ける。
また、二種の保持具3A,3Bについても、簡易な左右対称の部材とできるため、その作製が容易である。この実施例1では金属成形品としたが、所定形状に型抜きした金属板材を、簡易な折り曲げ加工を繰り返して容易に作製することができる。
さらに、平板状外装材1は、2箇所の水下端12がそれぞれ左右に配する保持具3A,3Bの係合部31A,31Bに係合され、且つ支持部材2の係合溝21に配した弾性材4にて水下側へ弾性付勢されているので、平板状外装材1と下地5の係合強度を高め、敷設箇所の制限を減らし、屋根や壁に対する平板状外装材1の自由度を高めている。
また、この実施例1では、平板状外装材1の裏面側に、近接状に配される補強材8が設けられているので、平板状外装材1の表面に、外部から衝撃が加わった際に裏面側に配した補強材8に平板状外装材1の裏面が当接して衝撃を吸収するので、平板状外装材1の割れ、並びに該割れに起因する落下や飛散等の事故を防止することができる。
当該平板状外装材1を取り外すには、当該平板状外装材1を水下側から押圧して水上側へずらし(摺動させ)、水上端11を弾性材4に当接させて圧縮させ、当該平板状外装材1に取り付けた保持具3A,3Bの取付部32a,32bを支持部材2の受支部22から離反させる。その際、左右の目地7間隔を利用して左右に傾けながら水上側へ摺動させることで、弾性材4を圧縮させ、容易に取付部32a,32bを受支部22から離反させることができる。より詳細には、左右に傾ける際に僅かに当該平板状外装材1を浮かせることで、係合部31a,31bの背面部分311a,311bや取付部32a,32bの突出部分を浮かせて隣り合う保持具3B,3Aとの当接を回避させ(上方にずらせ)、目地7間隔を前述のように利用することができる。
取り外した当該平板状外装材1から、保持具3A,3Bを回収して新たな平板状外装材1に取り付けた後、この新たな平板状外装材1を、外した平板状外装材1の位置に前記手順にて取り付ける。勿論、取り外した保持具3A,3Bが変形したり破損したりしている場合には新たな保持具3A,3Bに交換する必要があるが、原則的には繰り返して使用することができる。
11 水上端
12 水下端
13a 左側端
13b 右側端
2 支持部材
21 係合溝
22 受支部
23a 水上側固定部
23b 水下側固定部
24a 水上側縦片
24b 水下側縦片
3A,3A' (左側)保持具
3B,3B' (右側)保持具
31a,31b,31a',31b' 係合部
32a,32b,32a',32b' 取付部
33a,33b 係止部
4 弾性材
5 下地(タルキ部材)
51 上面
51a 取付溝
51b 取付カバー
6 下地面
7,7' 目地
8 補強材
Claims (2)
- 流れ方向に配設する複数の平板状外装材を、流れ方向に直交するように配した支持部材に、前記平板状外装材の水下端に係合させる保持具を用いて取り付けられる外装構造であって、
前記保持具は、前記平板状外装材の水下端に係合させる係合部と、前記平板状外装材の左右何れかの側端に係止させる係止部と、前記支持部材に受支させる取付部と、を有して前記平板状外装材一枚当たり左右一対を用いる部材であり、
前記支持部材は、水下側が開放する係合溝と、前記保持具の取付部を受支状に取り付けられる受支部と、を備え、前記係合溝内には弾性材が配設され、
前記各平板状外装材は、その水下端が前記保持具の係合部に係合され、その水上端が前記支持部材の前記係合溝内にて圧縮された弾性材にて水下側へ弾性付勢されて取り付けられ、
隣り合う平板状外装材に取り付けられている前記保持具は、前記取付部の側端同士が対向状に配されて目地が形成されていることを特徴とする外装構造。 - 平板状外装材の裏面側に、近接状に配される補強材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外装構造。
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