JP7722827B2 - 電極活物質層、電極、全固体電池 - Google Patents
電極活物質層、電極、全固体電池Info
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Description
活物質と固体電解質とを含む電極活物質層であって、
前記固体電解質の少なくとも一部は、網状である。
Li2+aE1-bGbDcXd・・・(1)
(式(1)において、
EはAl、Sc、Y、Zr、Hf、ランタノイドからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、
Gは、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、B、Si、Al、Ti、Cu、Sc、Y、Zr、Nb、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Au、Biからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、
DはCO3、SO4、BO3、PO4、NO3、SiO3、OH、O2、からなる群から選択される少なくとも一つの基であり
XはF、Cl、Br、Iからなる群から選択される少なくとも1種以上であり、
0≦a<1.5、0≦b<0.5、0≦c≦5.0、0<d≦6.1である)。
前記固体電解質のうち網状の部分は、複数の繊維が重なり合っており、
前記電極活物質層の面内方向に垂直な断面を走査電子顕微鏡で観察した画像において、
前記複数の繊維のそれぞれの繊維において、アスペクト比が小さい方向における長さの最大値を前記繊維の直径とした際、
前記複数の繊維のうち、視野中における直径が大きいものから順に選択した10本の繊維の平均直径が5nm以上30nm以下であってもよい。
前記固体電解質のうちの網状の部分は、複数の繊維が重なり合っており、
前記電極活物質層の面内方向に垂直な断面を走査電子顕微鏡で観察した画像において、
前記複数の繊維、または前記複数の繊維と前記活物質及び/又は前記固体電解質とで囲まれた網目部分の面積を網目部分面積とし、
前記網目部分面積が大きいものから順に選択した10つの網目部分面積の平均面積が70nm2以上8000nm2以下であってもよい。
図1は、本実施形態にかかる全固体電池100の要部を拡大した断面模式図である。全固体電池100は、蓄電素子10と外装体20とを備える。蓄電素子10は、外装体20内の収容空間Kに収容される。蓄電素子10は、積層体4と、外部端子12,14とを有する。外部端子12,14は、積層体4を外部と電気的に接続する。
図1に示すように、正極層1は、例えば正極集電体1Aと正極活物質層1Bとを有する。
正極集電体1Aは、例えば粉体、箔、パンチング、或いはエクスパンの集電体である。正極集電体1Aは、導電率が高いことが好ましい。例えば、銀、パラジウム、金、プラチナ、アルミニウム、銅、ニッケル、チタン、ステンレス等の金属およびそれらの合金、または導電性樹脂を用いることができる。
正極活物質層1Bは、正極集電体1Aの片面又は両面に形成される。正極活物質層1Bは、本実施形態にかかる電極活物質層の一例である。正極活物質層1Bは、正極活物質と、固体電解質とを含み、さらに必要に応じて、導電助剤、バインダーを含んでいてもよい。正極活物質層1Bに備えられる固体電解質は、少なくとも一部が網状の固体電解質である。本実施形態においては、正極活物質層1Bを形成するために用いる材料を総称して、正極合剤という場合がある。
複数の繊維状の部分P1と正極活物質AM1,AM2及び/又は固体電解質SE1に囲まれることで閉ざされた領域である。尚、網目部分P2は、二次元での観察で複数の繊維状の部分P1により閉ざされた領域であり、三次元での観察では複数の繊維状の部分P1により閉ざされていなくてもよい。
Li2+aE1-bGbDcXd・・・(1)
(0≦a<1.5、0≦b<0.5、0≦c≦5.0、0<d≦6.1)
図1に示すように、負極層2は、例えば負極集電体2Aと、負極活物質を含む負極活物質層2Bとを有する。
負極集電体2Aは、例えば粉体、箔、パンチング、或いはエクスパンの集電体である。負極集電体2Aは、導電率が高いことが好ましい。例えば、銀、パラジウム、金、プラチナ、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属およびそれらの合金、または導電性樹脂を用いてもよい。
負極活物質層2Bは、負極集電体2Aの片面又は両面に形成される。負極活物質層2Bは、負極活物質を含み、さらに必要に応じて、導電助剤、バインダー、固体電解質を含んでいてもよい。固体電解質としては、固体電解質層が含む固体電解質と同様の固体電解質を含んでいてもよい。本実施形態においては、負極活物質層2Bを形成するために用いる材料を総称して、負極合剤という場合がある。
導電助剤は、正極活物質層1B、負極活物質層2B内の電子伝導性を良好にするものであれば特に限定されず、公知の導電助剤を使用できる。導電助剤は、例えば、黒鉛、カーボンブラック、グラフェン、カーボンナノチューブ等の炭素系材料や、金、白金、銀、パラジウム、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属、ITOなどの伝導性酸化物、またはこれらの混合物が挙げられる。導電助剤は、粉体、繊維の各形態であってもよい。
バインダーは、正極集電体1Aと正極活物質層1B、正極活物質層1Bと固体電解質層3,正極活物質層1B並びに負極集電体2Aと負極活物質層2B、負極活物質層2Bと固体電解質層3,負極活物質層2Bを構成する各種材料を接合する。
固体電解質層3は、正極層1と負極層2との間に位置する。固体電解質層3は、固体電解質を含む。固体電解質は、外部から印加された電場によってイオンを移動させることができる物質(例えば、粒子)である。例えば、リチウムイオンは、外部から印加された電場によって固体電解質内を移動する。また固体電解質は、電子の移動を阻害する絶縁体である。
全固体電池において、電極活物質層に含まれる電極活物質は、充放電過程で膨張収縮を繰り返す。従来用いられている全固体電池では、電極活物質が膨張収縮を繰り返すと、例えば電極層と固体電解質層との界面において、固体電解質および電極活物質、並びに電極活物質同士が、離間する場合があった。すなわち、固体電解質と電極活物質との間、および電極活物質同士の間に空間が生じる場合があった。そのため、従来用いられている全固体電池では、電極層の剥離やクラックの発生が生じる場合があった。すなわち、サイクル特性が劣化しやすいという課題があった。また、リチウムイオン伝導経路や電子伝導経路が遮断され、界面抵抗が増加し、レート特性が低下する場合があった。
次に、本実施形態にかかる全固体電池の製造方法について説明する。全固体電池は、例えば粉末成形法を用いて製造できる。まず、中央に貫通穴を有する樹脂ホルダーと下パンチと、上パンチとを用意する。樹脂ホルダーの貫通穴の直径は、例えば12mmとし、下パンチ及び上パンチの直径は例えば11.99mmとする。
尚、固体電解質層を、正極合剤及び/又は負極合剤に含まれる固体電解質のみで形成する場合、正極合剤、負極合剤とは別に固体電解質を投入しなくてもよい。
全固体電池への圧力の印加は、例えば油圧プレス機(SHIMAZU製作所 型式:SSP-10A)に全固体電池を挟んだ状態で保持し、圧力を印加させながら充放電を行うことができる。
実施例1の全固体電池は、以下の手順で作製された。
正極合剤として、正極活物質と導電助剤と固体電解質とを準備した。正極活物質と導電助剤と固体電解質とは、それぞれ60wt%:5wt%:40wt%となるように秤量した。正極活物質としては、コバルト酸リチウム(LiCoO2)を用いた。導電助剤としては、アセチレンブラックを用いた。固体電解質としては、Li2ZrCl6を用いた。
負極合剤として、負極活物質と導電助剤と固体電解質とを準備した。負極活物質と導電助剤と固体電解質とは、それぞれ60wt%:5wt%:40wt%となるように秤量した。負極活物質としては、コバルト酸リチウム(LiCoO2)を用いた。導電助剤としては、アセチレンブラックを用いた。固体電解質としては、Li2ZrCl6を用いた。
まず、中央に直径12mmの貫通穴を有する樹脂ホルダーと、SKD11材製の直径11.99mmの下パンチと、上パンチとを用意した。樹脂ホルダーの貫通穴の下から下パンチを挿入し、樹脂ホルダーの開口側から負極合剤を投入した。この際、負極合剤中の負極活物質が下パンチ側、固体電解質が開口側に位置するようにした。次いで、正極合剤を投入した。この際、正極合剤中の固体電解質が下パンチ側、正極活物質が開口側に位置するようにした。
先ず、作成した全固体電池の正極活物質層および負極活物質層をSEM(SEM観察条件(加速電圧:1kV、エミッション電流値2μA、WD(試料ステージ高さ)2mm))で観察した。次いで、得られた像を画像解析ソフト、imageJで8bit(256階調)の白黒像で二値化画像を得た。この際、明度100を閾値とした。観察した正極活物質層および負極活物質層の断面は、それぞれの面内方向に垂直な断面である。
放電後、実施例1の全固体電池の初期容量及びサイクル特性を求めた。初期容量およびサイクル特性は、二次電池充放電試験装置を用いて行った。電圧範囲は、4.2Vから0.1Vまでとした。まずプレ処理として0.2C定電流充電にて行った。その後、サイクル特性を求めるための充放電を行った。充電は定電流充電で行った。充電は、0.1Cの電流値で充電し、4.2Vに到達後、0.1C電流値の50%になった時に終了した。放電は、0.1Cでの電流値で放電する条件で行った。
容量維持率(%)=(「100サイクル後における放電容量」/「1サイクル目の放電容量」)×100
また実施例1の全固体電池の放電レート特性を評価した。放電レート特性は、放電レートを2C(25℃で定電流放電を行ったときに1時間で放電終了となる電流値)とした場合の放電容量を100%とした場合の2C(25℃で定電流放電を行ったときに30分で放電終了となる電流値)での放電容量の比率(%)を放電レート特性として求めた。
実施例2は、エージング処理する時間を45分にした点が実施例1と異なる。
実施例3は、全固体電池の充電の定電流充電を正極の電位が4.2V(vsLi/Li+)、負極の電位が0.05V(vsLi/Li+)になるまで行った点が実施例1と異なる。すなわち、正極の充電電圧を4.2V(vsLi/Li+)にして、負極の充電電圧を0.05V(vsLi/Li+)にした。
実施例4は、正極、負極の充電電圧をそれぞれ4.2V(vsLi/Li+)、0.05V(vsLi/Li+)にした点、およびエージング処理の時間を45分にした点が実施例1と異なる。
実施例2~4において、その他の条件は、実施例1と同様にして全固体電池を製造し、実施例1と同様の測定を行った。
実施例5は、全固体電池を充電する際の圧力を10kPaにした点が実施例1と異なる。
実施例6は、全固体電池を充電する際の圧力を10kPaにした点、および正極、負極の充電電圧をそれぞれ4.2V(vsLi/Li+)、0.05V(vsLi/Li+)にした点が実施例1と異なる。
実施例7は、全固体電池を充電する際の圧力を10kPaにした点、およびエージング処理の時間を45分にした点が実施例1と異なる。
実施例8は、全固体電池を充電する際の圧力を10kPaにした点、正極、負極の充電電圧をそれぞれ4.2V(vsLi/Li+)、0.05V(vsLi/Li+)にした点、およびエージング処理の時間を45分にした点が実施例1と異なる。
実施例9は、全固体電池を充電する際の圧力を10kPaにした点、およびエージング処理の時間を60分にした点が実施例1と異なる。
実施例10は、全固体電池を充電する際の圧力を10kPaにした点、正極、負極の充電電圧をそれぞれ4.2V(vsLi/Li+)、0.05V(vsLi/Li+)にした点、およびエージング処理の時間を60分にした点が実施例1と異なる。
実施例5~10において、その他の条件は、実施例1と同様にして全固体電池を製造し、実施例1と同様の測定を行った。
実施例11は、全固体電池を充電する際の圧力を10kPaにした点、およびエージング処理の温度を80度、エージング処理の時間を60分にした点が実施例1と異なる。その他の条件は、実施例1と同様にして全固体電池を製造した。
実施例12は、エージング処理の時間を15分にした点が実施例11と異なる。
実施例13は、エージング処理の時間を30分にした点が実施例11と異なる。
実施例14は、エージング処理の時間を90分にした点が実施例11と異なる。
実施例15は、エージング処理の時間を120分にした点が実施例11と異なる。
実施例12~15において、その他の点は、実施例11と同様にして全固体電池を製造した。また実施例11~15の全固体電池に対し、実施例1と同様の測定を行った。
実施例17は、エージング処理の温度を80度、エージング処理の時間を15分にした点が実施例16と異なる。
実施例18は、エージング処理の時間を30分にした点が実施例16と異なる。
実施例19は、エージング処理の時間を90分にした点が実施例16と異なる。
実施例20は、エージング処理の時間を120分にした点が実施例16と異なる。
実施例17~20において、その他の条件は、実施例16と同様にして全固体電池を製造した。また実施例16~20の全固体電池に対し、実施例1と同様の測定を行った。
実施例21は、全固体電池を充電する際の圧力を10kPaにした点、および正極、負極の充電電圧をそれぞれ4.3V(vsLi/Li+)、0.05V(vsLi/Li+)にした点、およびエージング処理の温度を85度、エージング処理の時間を60分にした点が実施例1と異なる。その他の条件は、実施例1と同様にして全固体電池を製造した。
実施例22は、エージング処理の時間を90分にした点が実施例21と異なる。その他の条件は、実施例21と同様にして全固体電池を製造した。
実施例21,22の全固体電池に対し、実施例1と同様の測定を行った。
比較例1は、全固体電池を充電する際に圧力を加えなかった点、および正極、負極の充電電圧をそれぞれ4.0V(vsLi/Li+)、0.5V(vsLi/Li+)にした点が実施例1と異なる。その他の条件は、実施例1と同様にして全固体電池を製造し、実施例1と同様の測定を行った。
1A 正極集電体
1B 正極活物質層
2 負極層
2A 負極集電体
2B 負極活物質層
3 固体電解質層
4 積層体
10 蓄電素子
12,14 外部端子
20 外装体
100 全固体電池
SE1,SE2 固体電解質
AM1,AM2 正極活物質
P1 繊維状の部分
P2 網目部分
Claims (5)
- 活物質と固体電解質とを含む電極活物質層であって、
前記固体電解質の少なくとも一部は、網状であり、
前記固体電解質のうち網状の部分は、複数の繊維が重なり合っており、
前記電極活物質層の面内方向に垂直な断面を走査電子顕微鏡で観察した画像において、
前記複数の繊維のそれぞれの繊維において、アスペクト比が小さい方向における長さの最大値を前記繊維の直径とし、前記複数の繊維、または前記複数の繊維と前記活物質及び/又は前記固体電解質とで囲まれた網目部分の面積を網目部分面積とした際、
前記複数の繊維のうち、視野中における直径が大きいものから順に選択した10本の繊維の平均直径が5nm以上30nm以下であり、
前記網目部分面積が大きいものから順に選択した10つの網目部分面積の平均面積が70nm 2 以上8000nm 2 以下である、電極活物質層。 - 前記固体電解質は、以下の式(1)で表される、
Li2+aE1-bGbDcXd・・・(1)
(式(1)において、
EはAl、Sc、Y、Zr、Hf、ランタノイドからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、
Gは、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、B、Si、Al、Ti、Cu、Sc、Y、Zr、Nb、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Au、Biからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、
DはCO3、SO4、BO3、PO4、NO3、SiO3、OH、O2、からなる群から選択される少なくとも一つの基であり
XはF、Cl、Br、Iからなる群から選択される少なくとも1種以上であり、
0≦a<1.5、0≦b<0.5、0≦c≦5.0、0<d≦6.1である)
請求項1に記載の電極活物質層。 - 請求項1又は2一項に記載の電極活物質層を備える電極。
- 請求項3に記載の電極を備える全固体電池。
- 正極活物質を含む正極活物質層と、負極活物質を含む負極活物質層と、を備え、
前記正極活物質層および前記負極活物質層は、前記電極活物質層である、請求項4に記載の全固体電池。
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