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JP7722945B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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JP7722945B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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Description

本発明は、乗物用シートの斜め前外方から乗物に衝撃が加わった場合に、その乗物用シートに着座している乗員を衝撃から保護するエアバッグ装置に関する。
斜め衝突等により、車両用シートの斜め前外方から車両に衝撃が加わると、その車両用シートに着座している乗員の上半身は、慣性により、衝撃の加わった側である斜め前外方へ移動しようとする。
これに対しては、車両用シートの斜め前外方から車両に衝撃が加わった場合、又は加わることが予測される場合に、エアバッグを膨張用ガスにより展開及び膨張させて、車両用シートに着座している乗員を衝撃から保護するエアバッグ装置が有効である。
例えば、特許文献1に記載されたエアバッグ装置のエアバッグは、主膨張部(エアバッグ本体部)及び副膨張部(エアバッグ突出部)を備える。ここで、車両用シートのシートバックの幅方向のうち、同幅方向におけるシートバックの中央部に近づく方向を内方とし、遠ざかる方向を外方とする。主膨張部は、乗員の上半身よりも外方で、前方へ向けて展開及び膨張する。主膨張部の前端部は、乗員の頭部に対し斜め前外方に位置する。
副膨張部は、主膨張部の内方に隣接する。副膨張部は、2枚の布部(基布)と、両布部の周縁部同士を結合する環状の副周縁結合部(外周シーム)とを備える。副膨張部は、主膨張部の前端部に対し、連通された状態で結合される。
副膨張部は、副周縁結合部により囲まれた副膨張本体部と、布部毎に形成され、かつ副周縁結合部の周囲に位置する結合代部とを備える。
主膨張部から副膨張部へは、連通部分を通じて膨張用ガスが供給される。副膨張部は、主膨張部の上記前端部から内方、より詳しくは、乗員の頭部の前方となる箇所へ向けて展開及び膨張する。
そのため、上記のように斜め前外方へ移動しようとする乗員の上半身を、主膨張部及び副膨張部によって受け止め、同上半身を衝撃から保護することが可能である。
なお、部材名称に続くかっこ内の語句は、特許文献1で使用されている部材名称を示している。
特開2006-8105号公報
ところが、上記特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、車両への衝撃に応じ、頭部が、首部の軸線を中心とした回転を伴いながら斜め前外方へ移動しようとした場合、同頭部が結合代部に接触するおそれがある。
上記課題を解決するエアバッグ装置は、乗物用シートの斜め前外方から乗物に衝撃が加わった場合、又は加わることが予測される場合に、エアバッグを膨張用ガスにより展開及び膨張させて、前記乗物用シートに着座している乗員を前記衝撃から保護するエアバッグ装置であり、前記乗物用シートのシートバックの幅方向のうち、同幅方向における前記シートバックの中央部に近づく方向を内方とし、遠ざかる方向を外方とした場合、前記エアバッグは、前記乗員の外方で展開及び膨張する主膨張部と、前記主膨張部の内方に隣接する箇所に配置された副膨張部とを備え、前記副膨張部は、前記主膨張部に連通された状態で結合された副外布部と、前記副外布部の内方に位置する副内布部と、前記副外布部の周縁部及び前記副内布部の周縁部を結合する環状の副周縁結合部とを備え、前記副膨張部は、前記副周縁結合部により囲まれ、かつ前記主膨張部を経由した前記膨張用ガスにより、前記乗員の頭部の斜め前外方で展開及び膨張する副膨張本体部と、前記副外布部及び前記副内布部毎に形成され、かつ前記副周縁結合部の周囲に位置する結合代部とを備え、前記結合代部の後部は、前記副膨張本体部の内部に配置されている。
上記の構成によれば、乗物用シートの斜め前外方から乗物に衝撃が加わると、乗物用シートに着座している乗員の頭部を含む上半身は、慣性により、衝撃の加わった側である斜め前外方へ移動しようとする。また、このときには、乗員の頭部が、首部の軸線を中心として回転しようとする。
一方、エアバッグ装置では、乗物用シートの斜め前外方から乗物に衝撃が加わった場合、又は衝撃が加わることが予測される場合、膨張用ガスが主膨張部に供給される。供給された膨張用ガスの一部は、主膨張部に連通された副膨張部に対し、連通部分を通って流入する。上記膨張用ガスにより、主膨張部及び副膨張部が、それぞれ展開及び膨張する。
ここで、主膨張部は、乗員の上半身の外方で展開及び膨張する。そのため、乗員の上半身が主膨張部によって受け止められ、その上半身の斜め前外方への移動が抑制されて、同上半身が衝撃から保護される。
また、副膨張部は、主膨張部の内方に隣接する箇所であり、かつ乗員の頭部の斜め前外方で展開及び膨張する。そのため、乗員の頭部が、首部の軸線を中心として回転しながら斜め前外方へ移動しようとしても、その回転を伴う移動が、副膨張部及び主膨張部との接触により抑制される。
ところで、副膨張本体部が展開及び膨張すると、乗員の斜め前外方に結合代部の後部が位置する。この点、上記の構成によれば、結合代部の後部が副膨張本体部内に配置されている。そのため、頭部は、副膨張本体部の後面に接触するのみで、結合代部の後部に接触することがない。結合代部の後部との接触を回避しながら、回転を伴う頭部の斜め前外方への移動が、同頭部の副膨張本体部との接触により抑制される。
上記エアバッグ装置において、前記副周縁結合部の前記後部は、上下方向へ直線状に延びる副後周縁結合部により構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、副周縁結合部の後部を構成する副後周縁結合部が上下方向へ直線状に延びていることから、副膨張本体部の後面もまた上下方向に真っ直ぐ延びる形状をなす。
そのため、乗物への衝撃に応じ、頭部が回転しながら斜め前外方へ移動しようとした場合、同頭部は、副膨張本体部のうち、上下方向に真っ直ぐ延びる後面に接触する。このとき、副膨張本体部の後面が頭部と接触する面積(接触面積)は、同後面が凸の曲面状をなす場合よりも広い。そのため、副膨張本体部の広い後面で頭部を受け止めることが可能となり、頭部を衝撃から保護する性能が向上する。
上記エアバッグ装置において、前記副周縁結合部の上部は副上周縁結合部により構成され、前記副周縁結合部の下部は副下周縁結合部により構成され、前記副上周縁結合部の後端部は、上後境界部を介して前記副後周縁結合部の上端部に繋がり、前記副下周縁結合部の後端部は、下後境界部を介して前記副後周縁結合部の下端部に繋がり、前記上後境界部及び前記下後境界部は、凸の円弧状をなしていることが好ましい。
上記の構成によれば、乗物への衝撃に応じ、頭部が回転しながら斜め前外方へ移動しようとした場合、同頭部は、副膨張本体部の後部のうち、上後境界部に対応する部分、又は下後境界部に対応する部分に接触する場合がある。この点、上記の構成によれば、上後境界部及び下後境界部がともに凸状の円弧状をなしている。副膨張本体部のうち、上後境界部及び下後境界部に対応する箇所の面は、凸状の湾曲面となる。そのため、頭部は、副膨張本体部における上記凸状の湾曲面に接触する。
上記エアバッグ装置において、前記結合代部の前部の少なくとも一部は、前記副膨張本体部の外部に配置されていることが好ましい。
副膨張部は、例えば、次のようにして作成される。作成前の主膨張部を構成する布部上に副外布部が重ね合わされ、同副外布部が上記布部に結合される。
次に、副外布部を挟んで上記布部とは反対側に副内布部が配置される。副外布部及び副内布部のそれぞれの周縁部のうち、副膨張本体部の内部に位置する結合代部となる予定の箇所に、環状になる前の段階の非環状の副周縁結合部が形成される。この非環状の副周縁結合部により、副外布部の周縁部の一部と、副内布部の周縁部の一部とが結合される。非環状の副周縁結合部の周囲に、非環状の結合代部が形成される。副外布部及び副内布部のそれぞれの周縁部には、副周縁結合部によって結合されていない箇所が生ずる。
副内布部が、副周縁結合部によって結合されていない上記箇所を通して、表裏反転される。反転された副外布部の周縁部と、副内布部の周縁部とのうち、副周縁結合部によって未だ結合されていない箇所同士が重ね合わされる。副周縁結合部が環状となるように、残りの副周縁結合部が副外布部及び副内布部に形成される。
そして、副外布部及び副内布部において、環状の副周縁結合部によって囲まれた領域が、副膨張本体部となる。また、副膨張本体部の外部に結合代部の一部が形成される。この部分は、結合代部の前部の少なくとも一部を構成する。
このように、結合代部の一部(後部)を副膨張本体部の内部に配置するには、副膨張部の作成上、結合代部の一部を副膨張本体部の外部に配置する構成を採らざるを得ない。
この点、上記の構成によれば、結合代部が、その前部の少なくとも一部のみにおいて副膨張本体部の外部に配置される。結合代部のうち、副膨張本体部の外部に配置された部分は、結合代部のうち、頭部から最も遠い箇所に位置する。そのため、頭部は、結合代部のうち、副膨張本体部の外部に位置する箇所に対し、より接触しにくくなる。
上記エアバッグ装置によれば、頭部が副膨張部の結合代部に接触するのを抑制できる。
一実施形態において、ファーサイドエアバッグ装置が搭載された車両の部分平面図である。 上記実施形態において、エアバッグモジュールが収納されたシートバックの側部の内部構造を示す部分平断面図である。 上記実施形態において、主膨張部及び副膨張部がともに展開及び膨張したエアバッグを、乗員及び車両用シートとともに示す部分斜視図である。 上記実施形態において、車両用シート、エアバッグ、乗員及び側壁部の位置関係を示す部分平面図である。 上記実施形態において、展開及び膨張したエアバッグを乗員の頭部とともに示す部分平面図である。 上記実施形態において、展開及び膨張したエアバッグの内部構造を乗員の頭部とともに示す部分平断面図である。 図5の7-7線断面図である。 図6に対応する図であり、展開及び膨張した変更例のエアバッグを乗員の頭部とともに示す部分平断面図である。
以下、エアバッグ装置を車両用のファーサイドエアバッグ装置に具体化した一実施形態について、図1~図7を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の前進方向を前方とし、後進方向を後方として説明する。また、上下方向は車両の上下方向を意味し、左右方向は車幅方向であって車両の前進時の左右方向と一致するものとする。また、車両用シートには、衝突試験用のダミーと同様の体格を有する乗員が着座しているものとする。さらに、車室内には、車両用シートに着座している乗員を同車両用シートに拘束するためのシートベルト装置(図示略)が設けられている。
図1に示すように、車両10の左右方向における両側部は、ドア、ピラー等からなる側壁部11,12によって構成されている。車室内には、前部座席として車両用シート13,14が、左右方向に並べられた状態で配置されている。側壁部11に近い車両用シート13は運転席として機能するものであり、ここに乗員(運転者)P1が着座する。側壁部12に近い車両用シート14は助手席として機能するものであり、ここに乗員(助手席乗員)P2が着座する。車両用シート13,14は互いに同様の構成を有している。そのため、ここでは、車両用シート13についてのみ説明する。
[車両用シート13の概略構成について]
図2及び図4に示すように、車両用シート13は、シートクッション15、シートバック16及びヘッドレスト20を備えている。シートクッション15は、乗員P1が着座する箇所であり、前後方向へスライド可能に構成されている。シートバック16は、乗員P1の上半身を後方から支えるためのものである。シートバック16は、シートクッション15の後部から起立し、かつ傾斜角度を調整可能に構成されている。ヘッドレスト20は、乗員P1の頭部PHを後方から支えるためのものであり、シートバック16上に配置されている。車両用シート13は、シートバック16が前方を向く姿勢で配置されている。このように配置された車両用シート13の幅方向は、左右方向と合致する。
ここで、図4に示すように、シートバック16の幅方向における各部を特定するために、同幅方向におけるシートバック16の中央部16cを基準とする。上記幅方向のうち、中央部16cに近づく方向を「内方」といい、中央部16cから遠ざかる方向を「外方」というものとする。
図2は、車両用シート13におけるシートバック16であって、車両用シート14に近い側の側部17の内部構造を示している。シートバック16の内部には、その骨格部分をなすシートフレームが配置されている。
側部17の内部には、シートフレームの一部を構成するサイドフレーム部18が配置されている。サイドフレーム部18は、金属板を曲げ加工等することによって形成されている。
サイドフレーム部18を含むシートフレームの前側には、ウレタンフォーム等の弾性材からなるシートパッド19が配置されている。また、シートフレームの後側には、バックボード21が配置されている。なお、シートパッド19は表皮によって被覆されているが、図2ではその表皮の図示が省略されている。
上記側部17の内部であってサイドフレーム部18よりも外方には、収納部22が設けられている。収納部22は、ファーサイドエアバッグ装置の主要部をなすエアバッグモジュールABMが収納されるスペースである。
収納部22の前部における外方の角部からは、斜め前外方に向けてスリット23が延びている。シートパッド19の前側の角部19cとスリット23とによって挟まれた箇所(図2において二点鎖線の枠で囲んだ箇所)は、後述するエアバッグ31によって破断される破断予定部24を構成している。
[エアバッグモジュールABMについて]
エアバッグモジュールABMは、エアバッグ31と、これに膨張用ガスを供給するガス発生器25とを主要な構成部材として備えている。次に、これらの構成部材の各々について説明する。
<ガス発生器25>
ガス発生器25は、インフレータ26と、そのインフレータ26を覆うリテーナ27とを備えている。ここでは、インフレータ26として、パイロタイプと呼ばれるタイプが採用されている。インフレータ26は円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ26は、その上端部にガス噴出部26aを有している。また、インフレータ26の下端部には、同インフレータ26への作動信号の入力配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
なお、インフレータ26としては、上記ガス発生剤を用いたパイロタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスを噴出させるタイプが用いられてもよい。
一方、リテーナ27は、膨張用ガスの噴出する方向を制御するディフューザとして機能するとともに、インフレータ26をエアバッグ31等と一緒にサイドフレーム部18に締結する機能を有する部材である。リテーナ27の大部分は、金属板等の板材を曲げ加工等することによって筒状に形成されている。リテーナ27には、これをサイドフレーム部18に取付けるための部材として、内方へ延びるボルト28が固定されている。
なお、ガス発生器25は、インフレータ26とリテーナ27とが一体になったものであってもよい。また、ガス発生器25は、リテーナ27が用いられることなく、インフレータ26のみによって構成されたものであってもよい。この場合、ボルト28はインフレータ26に固定される。
<エアバッグ31>
図3及び図4に示すように、エアバッグ31は、主膨張部32と、主膨張部32よりも容量の少ない副膨張部41とを備えている。主膨張部32及び副膨張部41はいずれも、布片(基布、パネル布等とも呼ばれる)によって形成されている。布片としては、強度が高く、かつ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸等によって形成した織布等が用いられている。
〈主膨張部32〉
主膨張部32は、例えば、布片を二つ折りして左右方向に重ね合わせ、その重ね合わされた部分の周縁部を、主周縁結合部33で結合させることにより形成されている。ここでは、主膨張部32の重ね合わされた2つの部分を区別するために、外方に位置するものを主外布部34といい、内方に位置するものを主内布部35というものとする。主周縁結合部33は、主外布部34及び主内布部35のそれぞれの周縁部を縫製(縫糸で縫合)することにより形成されている。図3では、主周縁結合部33は、断続的に並べられた一定長さの太線によって表現されている。これらの太線は、縫糸を側方から見た状態を示している。この点は、同図3における副周縁結合部51についても同様である。
なお、主膨張部32は2枚の布片によって構成されてもよい。この場合には、別々の布片からなる主外布部34及び主内布部35を重ね合わせ、両者を主周縁結合部33によって全周にわたって結合させることにより形成される。
主周縁結合部33は、縫製とは異なる手段、例えば接着によって形成されてもよい。この点は、後述する副周縁結合部51及び環状結合部46についても同様である。
主膨張部32は、乗員P1の上半身の多くの部位、本実施形態では、胸部PTから頭部PHにかけての部位を保護対象部位としている。主膨張部32は、上記保護対象部位の外方で展開及び膨張することのできる形状及び大きさに形成されている。
図2及び図4に示すように、主膨張部32は、展開及び膨張を完了した状態では、前側ほど外方に位置するように前後方向に対し傾斜した姿勢となる。主膨張部32の上記傾斜姿勢は、例えば、主膨張部32の外部に配置され、かつ同主膨張部32と、シートバック16の側部17内において強度の高い部材、例えば、サイドフレーム部18等との間に架け渡された外テザー(図示略)によってなされる。外テザーは、主膨張部32及び副膨張部41と同様の素材からなる帯状の布片によって構成されている。
主膨張部32の後端部内には、上記ガス発生器25が略上下方向へ延びる姿勢で配置されている。さらに、ボルト28が主内布部35に挿通されることにより、ガス発生器25が主膨張部32に対し位置決めされた状態で係止されている。
〈副膨張部41〉
一方、図3及び図4に示すように、副膨張部41は、主膨張部32の前部の内方に隣接した箇所に配置されている。副膨張部41は、乗員P1の頭部PHを保護対象部位とし、この保護対象部位の斜め前外方となる箇所で展開及び膨張することのできる形状及び大きさに形成されている。
図3、図5~図7に示すように、副膨張部41は、互いに同一の外形形状を有する副外布部42及び副内布部43を備えている。副外布部42及び副内布部43は、別々の布片によって構成されている。副外布部42及び副内布部43は、それぞれ四角形の布片をベースとし、それらのコーナ部が凸の円弧状をなす形状を有している。副外布部42は、主膨張部32の主内布部35に隣接している。副外布部42は、主膨張部32に連通された状態で主内布部35に結合されている。
より詳しくは、図6に示すように、副外布部42には、副膨張部41の内部と外部とを連通させる副連通孔部45が形成されている。主膨張部32の主内布部35であって、副連通孔部45に隣接する箇所には、同主膨張部32の内部と外部とを連通させる主連通孔部36が形成されている。
主内布部35における主連通孔部36の周囲部と、副外布部42における副連通孔部45の周囲部とは重ね合わされ、環状結合部46によって結合されている。環状結合部46は、上記主周縁結合部33と同様、主内布部35及び副外布部42を縫製することによって形成されている。そして、主連通孔部36及び副連通孔部45により、副膨張部41が主膨張部32に対し連通されている。
主連通孔部36、副連通孔部45及び環状結合部46の組み合わせは、複数箇所に設けられている。そのため、主膨張部32と副膨張部41とは、複数箇所に設けられた上記組み合わせ毎の主連通孔部36及び副連通孔部45を介して互いに連通している。
副内布部43は、副外布部42を挟んで主膨張部32とは反対側、すなわち、副外布部42に対し内方となる箇所に配置されている。
図6及び図7に示すように、副外布部42の周縁部と副内布部43の周縁部とは重ね合わされ、副周縁結合部51によって結合されている。副周縁結合部51は、上記主周縁結合部33及び上記環状結合部46と同様、副外布部42及び副内布部43を縫製することによって形成されている。副周縁結合部51は、副外布部42及び副内布部43の外縁から、一定距離離れた箇所に形成されていて、四角環状をなしている。なお、副周縁結合部51は、図7では、一定間隔おきに並べられた複数の点によって表現されている。これらの点は、縫製部分を通る面における縫糸の断面を示している。
副周縁結合部51の後部は、副外布部42及び副内布部43のそれぞれの後縁に沿って上下方向へ直線状に延びる副後周縁結合部55により構成されている。
副周縁結合部51の上部は、副外布部42及び副内布部43のそれぞれの上縁に沿って水平方向へ直線状に延びる副上周縁結合部53によって構成されている。副上周縁結合部53の後端部は、凸状の円弧状をなす上後境界部58を介して副後周縁結合部55の上端部に繋がっている。
副周縁結合部51の下部は、副外布部42及び副内布部43のそれぞれの下縁に沿って水平方向へ直線状に延びる副下周縁結合部54によって構成されている。副下周縁結合部54の後端部は、凸の円弧状をなす下後境界部59を介して副後周縁結合部55の下端部に繋がっている。
副周縁結合部51の前部は、副外布部42及び副内布部43のそれぞれの前縁に沿って上下方向へ延びる副前周縁結合部52によって構成されている。副前周縁結合部52の上端部は、凸の円弧状をなす上前境界部56を介して副上周縁結合部53の前端部に繋がっている。副前周縁結合部52の下端部は、凸の円弧状をなす下前境界部57を介して副下周縁結合部54の前端部に繋がっている。
上後境界部58及び下後境界部59は、30mm以上の半径で湾曲している。本実施形態では、上前境界部56及び下前境界部57についても、同様の大きさの半径で湾曲している。なお、上前境界部56及び下前境界部57は、凸の円弧状に代えて、角張っていてもよい。
副膨張部41は、副膨張本体部61及び結合代部62を備えている。副膨張本体部61は、副周縁結合部51によって囲まれており、側面視で四角形状をなしている(図3参照)。副膨張本体部61は、主膨張部32を経由した膨張用ガスにより、乗員P1の頭部PHの斜め前外方で展開及び膨張する。
結合代部62は、副外布部42及び副内布部43毎に形成され、かつ副周縁結合部51の周囲に位置する。
結合代部62の一部は、副膨張本体部61の外部に配置されている。より詳しくは、結合代部62の前部の一部であって、副前周縁結合部52の前方に隣接する部分62aは、副膨張本体部61の外部に配置されている(図3参照)。結合代部62の残部62bは、副膨張本体部61の内部に配置されている。この残部62bには、結合代部62の後部、より詳しくは、副後周縁結合部55、上後境界部58及び下後境界部59のそれぞれの周囲部が含まれている。
〈エアバッグモジュールABMの固定態様〉
ところで、図2に示すように、エアバッグモジュールABMは、主膨張部32のうち、ガス発生器25が収容された後端部とは異なる箇所が、副膨張部41、外テザー等と一緒に折り畳まれることにより、コンパクトな収納用形態にされている。なお、図2では、副膨張部41、外テザー等の図示が省略されている。
収納用形態のエアバッグモジュールABMは収納部22内に収納されている。そして、主膨張部32から露出するボルト28が、サイドフレーム部18に対し、外方から挿通されている。ボルト28の一部は、サイドフレーム部18よりも内方へ突出しており、この突出部分にナット29が締め付けられている。この締め付けにより、ガス発生器25が、主膨張部32の後端部と一緒にサイドフレーム部18に対し、外方から固定されている。
なお、ガス発生器25は、上述したボルト28及びナット29とは異なる部材によってサイドフレーム部18に固定されてもよい。また、ガス発生器25がインフレータ26のみによって構成される場合には、インフレータ26が、同インフレータ26に固定されたボルト28と、これに締め付けられたナット29とによってサイドフレーム部18に固定されてもよい。
〈ファーサイドエアバッグ装置のその他の構成〉
ファーサイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールABMのほかに、衝撃センサ71及び制御装置72を備えている。衝撃センサ71は加速度センサ等からなり、車両用シート13の斜め前外方から車両10に加えられる衝撃を検出する。
制御装置72は、コンピュータプログラム(ソフトウエア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、各種処理のうち、少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウエア回路、あるいはそれらの組み合わせ、を含む回路として構成されている。制御装置72は、衝撃センサ71からの検出信号に基づきガス発生器25の作動を制御する。本実施形態では、制御装置72は、衝撃センサ71が斜め前外方からの衝撃を検出した場合に、ガス発生器25に対し、同ガス発生器25を作動させるための作動信号を出力する。
[作用及び効果]
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について説明する。また、作用に伴い生ずる効果についても併せて説明する。なお、前提条件として、乗員P1が車両用シート13に適正な姿勢で着座していて、その乗員P1の上半身が、シートベルト装置によって同車両用シート13に拘束されているものとする。
<(1)副膨張部41の作成について>
副膨張部41は、例えば、次のようにして作成される。主膨張部32の作成前であって、主連通孔部36を有する主内布部35上に、副連通孔部45を有する副外布部42が重ね合わされる。副連通孔部45が主連通孔部36に合致させられた状態で、主内布部35における主連通孔部36の周囲部と、副外布部42における副連通孔部45の周囲部とに対し環状結合部46が形成される。すると、主連通孔部36と副連通孔部45とが連通させられた状態で、主内布部35と副外布部42とが、環状結合部46によって結合(縫合)される。
次に、副外布部42を挟んで主内布部35とは反対側に副内布部43が配置される。副外布部42及び副内布部43のそれぞれの周縁部のうち、結合代部62の残部62bとなる予定の箇所に、環状となる前の段階の非環状の副周縁結合部51が形成される。ここでの非環状の副周縁結合部51は、図7における副上周縁結合部53、副下周縁結合部54、副後周縁結合部55、上前境界部56、下前境界部57、上後境界部58及び下後境界部59である。非環状の上記副周縁結合部51により、副外布部42の周縁部の一部と、副内布部43の周縁部の一部とが結合される。非環状の副周縁結合部51の周囲に非環状の結合代部62である残部62bが形成される。副外布部42及び副内布部43のそれぞれの周縁部には、副周縁結合部51によって結合されていない箇所が生ずる。
副内布部43が、結合されていない上記箇所を通して、表裏反転される。反転された副外布部42の周縁部と、副内布部43の周縁部とのうち、副周縁結合部51によって未だ結合されていない箇所同士が重ね合わされる。副周縁結合部51が環状となるように、残りの副周縁結合部51(副前周縁結合部52)が、副外布部42及び副内布部43に形成される。副前周縁結合部52の上部は上前境界部56に交差され、副前周縁結合部52の下部は下前境界部57に交差される。
すると、副周縁結合部51が繋がって環状となる。副外布部42及び副内布部43のうち、環状の副周縁結合部51によって囲まれた箇所が、副膨張本体部61となる。また、副膨張本体部61の外部に、結合代部62の部分62aが形成される。この部分62aは、結合代部62の前部の少なくとも一部を構成する。
このように、結合代部62の一部(後部)を副膨張本体部61の内部に配置するには、副膨張部41の作成上、結合代部62の一部を副膨張本体部61の外部に配置する構成を採ることとなる。
<(2)ファーサイドエアバッグ装置の非作動時>
車両用シート13の斜め前外方から車両10に衝撃が加わったことが、図2に示す衝撃センサ71によって検出されないときには、制御装置72からガス発生器25に対し作動信号が出力されない。インフレータ26のガス噴出部26aからは、膨張用ガスが噴出されない。エアバッグモジュールABMは、同図2に示すように、収納用形態で収納部22に収納され続ける。
<(3)ファーサイドエアバッグ装置の作動時>
次に、車両10の走行中等に、図1において実線の矢印で示すように、斜め衝突等により、車両用シート13の斜め前外方から車両10の前側部に対し衝撃が加わった場合について説明する。
この場合には、図5及び図6に示すように、乗員P1の頭部PHを含む上半身が、矢印Aで示すように、慣性により衝撃の加わった側である斜め前外方へ移動しようとする。このときには、頭部PHが、矢印Bで示すように、首部PNの軸線ALを中心として回転しようとする。
(3-1)これに対し、本実施形態のファーサイドエアバッグ装置では、上記衝撃が加わったことが図2の衝撃センサ71によって検出されると、その検出信号に応じ制御装置72からガス発生器25に対し、上記作動信号が出力される。この作動信号に応じて、インフレータ26のガス噴出部26aから膨張用ガスが噴出されると、その膨張用ガスは収納用形態のエアバッグモジュールABMにおけるエアバッグ31のうち、最初に主膨張部32に供給される。
主膨張部32に膨張用ガスが供給されることで同主膨張部32の内圧が上昇する。主膨張部32は、折りを解消しながら、すなわち展開しながら膨張する。
上記展開及び膨張の途中で、主膨張部32は副膨張部41、外テザー等を伴って、図2における収納部22の近くでシートパッド19を押圧し、破断予定部24においてシートパッド19を破断させる。その後も膨張用ガスの供給が続けられることにより、主膨張部32は、サイドフレーム部18との固定部分である後端部を収納部22内に残した状態で、副膨張部41等とともに、破断された箇所を通じて収納部22の外部へ出る。主膨張部32は、車両用シート13,14間で、すなわち、図3及び図4に示すように、乗員P1の上半身の外方で斜め前上方へ向けて展開及び膨張する。そのため、乗員P1の上半身を主膨張部32によって受け止め、その上半身の斜め前外方への移動を抑制して、同上半身を衝撃から保護することができる。
(3-2)図6に示すように、主膨張部32に供給された膨張用ガスの一部は、同主膨張部32の展開及び膨張の途中から、主連通孔部36及び副連通孔部45を通って副膨張部41に流入する。
上記のように流入した膨張用ガスにより、図5及び図6に示すように、副膨張部41は、主膨張部32の前部の内方に隣接した箇所であり、かつ頭部PHの斜め前外方で展開及び膨張する。
そのため、頭部PHが、首部PNの軸線ALを中心とした回転を伴って斜め前外方へ移動しようとしても、同頭部PHは、副膨張部41及び主膨張部32によって受け止められる。回転を伴う頭部PHの斜め前外方への移動が抑制される。すなわち、頭部PHが拘束されて、衝撃から保護される。
(3-3)また、本実施形態では、副膨張部41が頭部PHの移動方向前方で展開及び膨張する。しかも、主膨張部32及び副膨張部41はともに、展開及び膨張を完了した状態では、前側ほど外方に位置するように前後方向に対し傾斜する。そのため、主膨張部32と副膨張部41との境界部分が、頭部PHの移動方向前方に位置する。
従って、主膨張部32及び副膨張部41の両者によって頭部PHを受け止め、回転を伴う頭部PHの斜め前外方への移動をより一層抑制することができる。
(3-4)さらに、本実施形態では、図6及び図7に示すように、副周縁結合部51の副後周縁結合部55が上下方向へ直線状に延びていることから、副膨張本体部61の後面もまた上下方向へ真っ直ぐに延びる形状をなす。
そのため、車両10への衝撃に応じ、頭部PHが回転しながら斜め前外方へ移動しようとした場合、同頭部PHは、副膨張本体部61のうち、上下方向へ真っ直ぐに延びる後面に接触する。このとき、副膨張本体部61の後面が頭部PHと接触する面積(接触面積)は、同後面が凸の曲面状をなす場合よりも広い。そのため、副膨張本体部61の広い後面で頭部PHを受け止めることができ、頭部PHを衝撃から保護する性能が向上する。
(3-5)副膨張本体部61が展開及び膨張すると、乗員P1の斜め前外方に結合代部62の後部が位置する。
この点、本実施形態では、結合代部62の後部が副膨張本体部61内に配置されている。そのため、頭部PHは、副膨張本体部61の後面に接触するのみで、結合代部62の後部に接触することがない。結合代部62の後部との接触を回避しながら、回転を伴う頭部PHの斜め前外方への移動を、副膨張本体部61の後面との接触により抑制することができる。
(3-6)上記(1)の項で説明したように、結合代部62の一部(残部62b)を副膨張本体部61の内部に配置するには、副膨張部41の作成上、結合代部62の一部(部分62a)を副膨張本体部61の外部に配置せざるを得ない。
この点、本実施形態では、結合代部62が、その前部の一部である部分62aのみにおいて副膨張本体部61の外部に配置される。この部分62aは、結合代部62のうち、頭部PHから最も遠い箇所である前部に位置する。そのため、結合代部62のうち、副膨張本体部61の外部に位置する部分62aに対し、頭部PHをより接触しにくくすることができる。
(3-7)車両10への衝撃に応じ、頭部PHが回転しながら斜め前外方へ移動しようとした場合、同頭部PHは、副膨張本体部61の後部のうち、上後境界部58に対応する部分、又は下後境界部59に対応する部分に接触することがある。
この点、本実施形態では、上後境界部58及び下後境界部59がともに凸の円弧状をなしている。副膨張本体部61のうち、上後境界部58及び下後境界部59に対応する箇所の面は、凸状の湾曲面となる。そのため、頭部PHは、上記凸状の湾曲面に接触する。頭部PHが、上後境界部58及び下後境界部59に接触する際に、尖った箇所に接触する現象を抑制することができる。
<(4)上記以外の作用及び効果>
(4-1)図7に示すように、本実施形態では、副周縁結合部51を、それぞれ直線状をなす副前周縁結合部52、副後周縁結合部55、副上周縁結合部53及び副下周縁結合部54により構成している。この構成により、副周縁結合部51を四角環状にし、副膨張本体部61の側面視を四角形状にしている(図3参照)。
そのため、副膨張本体部61が展開及び膨張したときの膨張厚みを、側面視が他の形状、例えば、三角形状をなす場合よりも、効率よく大きくすることができる。
(4-2)本実施形態では、副外布部42及び副内布部43として、四角形の布片をベースとし、それらのコーナ部を凸の円弧状に形成したものを用いている。そのため、コーナ部が直角である場合に比べ、副外布部42及び副内布部43を小さくできる。副外布部42及び副内布部43の形成に用いる布の使用量が少なくて済む。
これに伴い、エアバッグ31が折り畳まれたときの大きさ、ひいてはエアバッグモジュールABMが収納用形態にされたときの大きさを小さくでき、車両用シート13への搭載性を向上できる。
また、本実施形態では、上前境界部56、下前境界部57、上後境界部58及び下後境界部59のそれぞれを、副外布部42及び副内布部43のコーナ部の形状に合わせて、凸の円弧状に形成している。そのため、上記部分を直角状に屈曲形成する場合に比べ、上前境界部56、下前境界部57、上後境界部58及び下後境界部59のそれぞれの長さ、ひいては、副周縁結合部51の長さを短くできる。
[変更例]
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変更例として実施することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
<エアバッグ31について>
・図8に示すように、主膨張部32は、展開及び膨張を完了した状態では、前後方向に沿う姿勢を採ってもよい。この場合、乗員P1の上半身、特に頭部PHに対する主膨張部32及び副膨張部41の姿勢(前後方向に対する傾き)が上記実施形態と異なる。しかし、この場合にも上記実施形態と同様に、主膨張部32及び副膨張部41によって、頭部PHを受け止め、回転を伴う頭部PHの斜め前外方への移動を抑制する効果が得られる。
また、この場合にも、上記実施形態と同様に、結合代部62の後部に対する頭部PHの接触を抑制できる。また、頭部PHを、上後境界部58及び下後境界部59に対応する凸状の湾曲面に接触させることができる。
・主膨張部32の形状又は大きさが変更されて、同主膨張部32による乗員P1の保護対象部位が拡大、縮小又は変更されてもよい。
・主膨張部32は、上記実施形態のように略全体が膨張するものであってもよいが、膨張用ガスが供給されず膨張することのない非膨張部を一部に有するものであってもよい。
・図6における主連通孔部36、副連通孔部45及び環状結合部46の組み合わせの数が、1つに変更されてもよい。
・主連通孔部36及び副連通孔部45の形状は、例えば、円形、楕円形、四角形等の多角形等であってもよい。
・主連通孔部36及び副連通孔部45が、長孔、スリット等、細長い空間によって構成されてもよい。
・結合代部62のうち、少なくとも後部が副膨張本体部61の内部に配置されることを条件に、結合代部62の副膨張本体部61の内部に配置される箇所が変更されてもよい。
・結合代部62のうち、副膨張本体部61の外部に配置される箇所が変更されてもよい。例えば、結合代部62の前部の全部が、副膨張本体部61の外部に配置されてもよい。また、結合代部62の上部や下部が副膨張本体部61の外部に配置されてもよい。
・上後境界部58及び下後境界部59の少なくとも一方が、凸の円弧状とは異なる形状に形成されてもよい。
<制御装置72について>
・制御装置72は、衝撃センサ71が斜め前外方に加え、側方からの衝撃を検出した場合に、ガス発生器25に対し、作動信号を出力してもよい。この変更例によると、次の効果が得られる。
側突等により、図1において二点鎖線の矢印で示すように、側壁部12に対し外方から衝撃が加わった場合、乗員P1の上半身は、慣性により、衝撃の加わった側へ移動しようとする。
しかし、膨張用ガスが供給された主膨張部32は、乗員P1の上半身の外方で展開及び膨張する。そのため、この主膨張部32によって上記上半身を受け止め、衝撃から乗員P1を保護することができる。
・制御装置72の仕様が、車両用シート13の斜め前外方から車両10に衝撃が加わることを予測した場合に、ガス発生器25に作動信号を出力する仕様に変更されてもよい。
<ファーサイドエアバッグ装置の適用箇所について>
・上記ファーサイドエアバッグ装置は、車両用シート13に代えて、又は加えて車両用シート14に適用されてもよい。
また、上記ファーサイドエアバッグ装置は、車両10の前部座席(運転席、助手席)に限らず、後部座席(2列目以降の座席)に適用されてもよい。
・シートバック16が前方とは異なる方向、例えば側方を向く姿勢で車両用シートが配置されているタイプの車両の場合、上記ファーサイドエアバッグ装置は、それらの車両用シートにも適用可能である。
・車両が、3つ以上の車両用シートが幅方向に並設されたタイプである場合、上記ファーサイドエアバッグ装置は、それらの車両用シートにも適用可能である。
<その他>
・上記エアバッグ装置は、ファーサイドエアバッグ装置に限らず、通常のサイドエアバッグ装置(ニアサイドエアバッグ装置とも呼ばれる)に適用されてもよい。この場合、車両用シート13,14のシートバック16のうち、隣の車両用シート14,13から遠い側、表現を変えると隣接する側壁部11,12に近い側の側部内に、エアバッグモジュールABMが収納される。
・上記エアバッグ装置が適用される車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
・上記エアバッグ装置は、車両とは異なる乗物、例えば航空機、船舶等の乗物における乗物用シートに搭載されるエアバッグ装置にも適用可能である。
10…車両(乗物)
13,14…車両用シート(乗物用シート)
16…シートバック
16c…中央部
31…エアバッグ
32…主膨張部
41…副膨張部
42…副外布部
43…副内布部
51…副周縁結合部
53…副上周縁結合部
54…副下周縁結合部
55…副後周縁結合部
58…上後境界部
59…下後境界部
61…副膨張本体部
62…結合代部
PH…頭部
P1,P2…乗員

Claims (4)

  1. 乗物用シートの斜め前外方から乗物に衝撃が加わった場合、又は加わることが予測される場合に、エアバッグを膨張用ガスにより展開及び膨張させて、前記乗物用シートに着座している乗員を前記衝撃から保護するエアバッグ装置であり、
    前記乗物用シートのシートバックの幅方向のうち、同幅方向における前記シートバックの中央部に近づく方向を内方とし、遠ざかる方向を外方とした場合、前記エアバッグは、前記乗員の外方で展開及び膨張する主膨張部と、前記主膨張部の内方に隣接する箇所に配置された副膨張部とを備え、
    前記副膨張部は、前記主膨張部に連通された状態で結合された副外布部と、前記副外布部の内方に位置する副内布部と、前記副外布部の周縁部及び前記副内布部の周縁部を結合する環状の副周縁結合部とを備え、
    前記副膨張部は、前記副周縁結合部により囲まれ、かつ前記主膨張部を経由した前記膨張用ガスにより、前記乗員の頭部の斜め前外方で展開及び膨張する副膨張本体部と、前記副外布部及び前記副内布部毎に形成され、かつ前記副周縁結合部の周囲に位置する結合代部とを備え、
    前記結合代部の後部は、前記副膨張本体部の内部に配置されているエアバッグ装置。
  2. 前記副周縁結合部の前記後部は、上下方向へ直線状に延びる副後周縁結合部により構成されている請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記副周縁結合部の上部は副上周縁結合部により構成され、前記副周縁結合部の下部は副下周縁結合部により構成され、
    前記副上周縁結合部の後端部は、上後境界部を介して前記副後周縁結合部の上端部に繋がり、
    前記副下周縁結合部の後端部は、下後境界部を介して前記副後周縁結合部の下端部に繋がり、
    前記上後境界部及び前記下後境界部は、凸の円弧状をなしている請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記結合代部の前部の少なくとも一部は、前記副膨張本体部の外部に配置されている請求項1~3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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