JP7724688B2 - 粒度分布測定システムおよび粒度分布測定方法 - Google Patents
粒度分布測定システムおよび粒度分布測定方法Info
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Description
従来、人力による品質管理試験を行っており、定められた頻度(施工初期においては1回/時間)で間欠的に試料をサンプリングして粒度の測定が実施される(例えば、JIS A 1102「骨材のふるい分け試験方法」を参照)。人力による品質管理試験は、例えば試料を篩で粒径ごとに篩い分けるとともに乾燥させ、かかる試料の重量を測定して粒度分布を把握するものである。人力による品質管理試験は、試験時間を要するために粒度分布の変動に対してタイムリーに対応することが困難であった。
また、搬送ライン上を移動する材料(例えば、現地発生材)を撮影し、その撮影結果に基づいて材料の粒度分布をリアルタイムに測定する技術が提案されている。画像を用いた粒度分布作成の一般的な流れは、「撮像→画像二値化→輪郭抽出→粒径判定→質量換算→粒度分布算出」である。一連の流れで一番重要なのは画像二値化であり、二値化処理を行った場合に複数の材料粒子が見かけ上一つにならないように撮影の前に材料粒子を分散させる必要がある。そこで、上流側から下流側に向けて材料が流下する整流板と、整流板の下流側に設けられたスクリーンと、スクリーンの表側に設けられた撮影部と、を備えている画像撮影装置がある(例えば、特許文献1参照)。前記した画像撮影装置では、整流板の表面に複数の突起が形成されている。このようにすると、整流板の表面を流下する材料が突起に接触して拡散される。これにより、粒子材料の重なりや接触が解消されるために材料粒子の粒径を正しく判定できるので、粒度分布測定の精度を高めることができる。
このような観点から、本発明は、コストを抑えながらもタイムリーに粒度分布の測定を実現できる粒度分布測定システムおよび粒度分布測定方法を提供する。また、本発明は、試験サンプルの割合を容易に増やすことができるものである。
前記処理部は、撮影画像において前記対象物の構成物を検出する構成物検出部と、前記撮影画像における前記構成物の面積を算出する面積算出部と、検出された前記構成物から前記対象物の粒度分布を推定する粒度分布推定部とを備える。
前記構成物検出部は、インスタンスセグメンテーションに対応した学習モデルを用いて前記構成物を学習した学習済みモデルによって、前記撮影画像に写る前記構成物を個別に検出する。
前記粒度分布推定部は、前記撮影画像における粒径区分ごとの合計面積と、前記粒径区分ごとの所定面積あたりの質量である質量換算係数とに基づいて粒度分布を推定する。
前記学習モデルは、例えばMASK R-CNNであり、前記学習済みモデルは、前記撮影画像を入力することで前記構成物を検出するように機械学習されたものであるのがよい。
本発明に係る粒度分布測定システムにおいては、インスタンスセグメンテーションに対応した学習モデルを用いるので、重なり合う構成物や接触する構成物をピクセル単位で別々に検出することが可能である。ここで、セグメンテーションは、画像中のピクセルごとにそのピクセルがどのクラスに属するかを出力するものであり、インスタンスセグメンテーションは、さらに個体ごとに領域を分割する(個体の物体領域を抽出する)ものである。その結果、例えば撮影前に対象物を整流する必要がないので、設備のコストを抑えることが可能である。また、対象物を撮影した撮影画像から得られた質量換算係数を用いて粒度分布を測定するので、粒度分布を高精度で測定することができる。
このようにすると、搬送部で搬送される全ての現地発生材を検出することが可能になるので、粒度分布を推定するためのサンプル数を増やすことができる。その為、より精度の高い粒度分布を測定することができる。
前記処理工程は、撮影画像において前記対象物の構成物を検出する構成物検出工程と、前記撮影画像における前記構成物の面積を算出する面積算出工程と、検出された前記構成物から前記対象物の粒度分布を推定する粒度分布推定工程とを有する。
前記構成物検出工程では、インスタンスセグメンテーションに対応した学習モデルを用いて前記構成物を学習した学習済みモデルによって、前記撮影画像に写る前記構成物を個別に検出する。
前記粒度分布推定工程では、前記撮影画像における粒径区分ごとの合計面積と、前記粒径区分ごとの所定面積あたりの質量である質量換算係数とに基づいて粒度分布を推定する。
本発明に係る粒度分布測定方法においては、インスタンスセグメンテーションに対応した学習モデルを用いるので、重なり合う構成物や接触する構成物をピクセル単位で別々に検出することが可能である。その結果、例えば撮影前に対象物を整流する必要がないので、設備のコストを抑えることが可能である。また、対象物を撮影した撮影画像から得られた質量換算係数を用いて粒度分布を測定するので、粒度分布を高精度で測定することができる。
[第1実施形態]
<第1実施形態に係る粒度分布測定システムの構成について>
図1および図2を参照して、第1実施形態に係る粒度分布測定システム1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る粒度分布測定システム1の概略構成図である。図2は、撮影部20が撮影した撮影画像のイメージである。
粒度分布測定システム1は、対象物を撮影して取得した撮影画像に基づいて対象物の粒度分布を測定するシステムである。対象物は、粒状の構成物で構成されており、例えば粗粒材(骨材等)及び細粒材(土砂等)を含有する混合材料である。構成物の大きさは特に限定されず、例えば数ミリメートル~数メートルのものであってよい。
粒度分布測定システム1は、粒度分布の測定を必要とする様々な場面で使用することができ、測定対象となる対象物は、種類、用途など特に限定されるものではない。本実施形態では、CSG(Cemented Sand and Gravel)ダム工事に粒度分布測定システム1を用いることを想定し、CSGダム工事に使用する材料9(CSG用の現地発生材)を粒度分布を測定する対象物(以下、「測定対象物」と称する場合がある)とする。
搬送部10は、測定対象物を搬送するものである。本実施形態における搬送部10は、ベルト式のベルトコンベアであり、上流側及び下流側のプーリ11と、両プーリ11に掛け回された無端ベルト12と、上流側のプーリ11を回転させるモータ(図示せず)と、モータの回転速度を変更するためのインバータ(図示せず)と、を備えており、CSG用の現地発生材を連続的に搬送可能である。搬送部10の下流側には、例えばホッパが設置されており、搬送部10から流下した材料9がホッパに収容される。
撮影部20は、測定対象物を撮影するものである。撮影部20は、材料9を撮影可能な位置に配置される。例えば、図1に示すように、撮影部20は、搬送部10の下流側に配置され、ベルトコンベアの下流端から鉛直下向きに流下(自由落下)する材料9を水平方向(正面方向)から撮影するように設定されている。撮影部20は、デジタル画像を取得可能なビデオカメラまたは高解像度のデジタルカメラが好適である。撮影部20が撮影した撮影画像8のイメージを図2に示す。図2に示すように、撮影画像8には、搬送部10から流れ落ちる材料9が写っている。撮影部20は、測定対象物を連続して撮影し、撮影画像8を処理部30に出力する。撮影部20は、連続撮影した撮影画像8の一部を処理部30に出力してもよい。
処理部30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなるコンピュータであり、撮影部20の撮影画像8を取得し、この撮影画像8に基づいて材料9の粒度分布を算出する。
処理部30は、機械学習によって測定対象物(材料9)の構成物を学習し、撮影部20が撮影した撮影画像8に写る構成物を検出する。そして、処理部30は、検出結果に基づいて各々の構成物の大きさ(粒径)を算出し、撮影画像8における測定対象物の粒度分布を求める。処理部30は、粒度分布の算出を複数の撮影画像8について繰り返し行い、その結果を統計的に処理(例えば平均化)することによって対象物全体の粒度分布を推定する。
本実施形態では、機械学習手法の一つである深層学習(ディープラーニング)を用いて撮影画像8から構成物を検出することを想定し、インスタンスセグメンテーションに対応したMASK R-CNN(Regions with Convolutional Neural Network)を用いる場合について説明する。
ここで、セグメンテーションは、画像中のピクセルごとにそのピクセルがどのクラスに属するかを出力するものであり、インスタンスセグメンテーションは、さらに個体ごとに領域を分割する(個体の物体領域を抽出する)ものである。その為、インスタンスセグメンテーションによれば、同一クラスの重なり合う物体や接触する物体をピクセル単位で別々に検出することが可能である。
・Kaiming Heほか、「Mask R-CNN」、インターネット<https://arxiv.org/pdf/1703.06870.pdf>
MASK R-CNNは、複数種類の物体の検出(複数のクラスの分類)に対応しており、一つの撮影画像に複数種類の物体が写っている場合に各々の物体の種類(クラス)を認識することができる。本実施形態では、粒度分布を測定する対象物として混合材料を想定しており、その中で骨材等の粗粒材を検出する場合について説明する。つまり、検出するクラスが粗粒材に関連する「粗粒材クラス」のみであり、土砂等の細粒材については検出しない。なお、クラスの分類は本実施形態で説明する以外のものであってもよい。
キャリブレーションモードでの動作は、学習モードおよび粒度分布推定モードでの動作前に実行される。また、粒度分布推定モードでの動作は、学習モードで動作させた後で実行される。なお、キャリブレーションモードでの調整が完了した後で、撮影部20と搬送部10との位置関係を変更しないものとする(特に、撮影部20と搬送部10との近接方向の位置関係)。
また、処理部30は、学習用映像入力部51と、教師データ生成部52と、深層学習部53と、記憶部54と、を備える。これらの機能は、主に「学習モード」に関する機能である。
また、処理部30は、推定用映像入力部61と、骨材検出部62(構成物検出部)と、面積算出部63と、径判定部64と、質量換算部65と、粒度分布推定部66と、を備える。これらの機能は、主に「粒度分布推定モード」に関する機能である。
キャリブレーション映像入力部41は、キャリブレーションに使用する映像(キャリブレーション映像「画像補正映像」)を撮影部20から入力するための機能を有する。
キャリブレーションパラメータ生成部42は、入力したキャリブレーション映像(画像補正映像)からキャリブレーションパラメータを求めるための機能を有する。キャリブレーションパラメータは、例えば画像の補正に必要な情報や実空間長と撮影画像のピクセルとの関係を示す係数などを含む。キャリブレーションパラメータは、記憶部43に格納され、例えば粒度分布推定時において材料9の径の判定に使用される。
学習モードでは、撮影画像8から物体検出(位置特定も含む)および物体認識が可能なように学習する。
学習用映像入力部51は、学習に使用する撮影画像8(学習用映像)を撮影部20から入力するための機能を有する。学習用映像は、粒度分布を推定する場合と同様の条件で撮影したものであるのがよく、例えば搬送部10を稼動させて流下した材料9を撮影した映像である。学習用映像入力部51には、学習用映像の他に撮影部20の撮影レートに関する情報が入力され、例えば学習用映像を構成するフレーム(撮影画像8)の少なくとも一部を教師データ生成部52に出力する。
・構成物である骨材を囲む枠(ポリライン)の情報
・構成物である骨材のクラスに関する情報
・構成物である骨材のマスクに関する情報
教師データ生成部52は、撮影画像8とタグに関する情報とを関連付けたものを教師データとして生成し、生成した教師データを深層学習部53に出力する。
深層学習部53は、学習モデル(ネットワーク)を学習させるための機能を有する。本実施形態の深層学習部53は、教師データ生成部52によって作成された教師データを用いて、MASK R-CNNを機械学習させる。深層学習部53は、撮影部20で撮影した材料9の撮影画像8を入力することで材料9に含まれる粗粒材9a(骨材等)を検出するように学習モデルを機械学習させる。学習が完了した学習モデル(学習済みモデル)は、記憶部54に格納される。
粒度分布推定モードでは、対象物を撮影した撮影画像8から物体検出(位置特定も含む)および物体認識を行い、その結果から対象物の粒度分布を推定する。
推定用映像入力部61は、粒度分布の推定に使用する撮影画像8(推定用映像)を撮影部20から入力するための機能を有する。推定用映像は、学習で使用した学習用映像と同様の条件で撮影したものであるのがよく、例えば搬送部10を稼動させて流下した材料9を撮影した映像である。推定用映像入力部61には、推定用映像の他に撮影部20の撮影レートに関する情報が入力され、例えば推定用映像を構成するフレーム(撮影画像8)の少なくとも一部を骨材検出部62に出力する。
骨材検出部62は、撮影部20が撮影した撮影画像8から材料9に含まれる粗粒材9a(骨材等)を検出する機能を有する。本実施形態での骨材検出部62は、深層学習部53によって学習された学習済みモデルを用いて粗粒材9a(骨材等)の検出を行う。骨材検出部62は、学習済みモデルに推定用の撮影画像8を入力し、学習済みモデルから出力される検出結果(検出した粗粒材9a(骨材等)の情報)を取得する。
骨材検出部62による検出結果を図4および図5に示す。図4は、撮影画像に検出結果を反映させた検出結果イメージである。図5は、図4における領域Kの拡大図である。図4では、ハッチング等を付すことで、検出された物体(粗粒材9a(骨材等))を強調して表示している。図5に示すように、複数の粗粒材9aが重なり合って写っていたり、接触していたとしても、異なる物体として検出される。骨材検出部62は、検出結果を面積算出部63に出力する。
径判定部64は、骨材検出部62によって検出された粗粒材9a(骨材等)の径を求める機能を有する。径判定部64は、検出された粗粒材9aの情報に径の情報を付与して質量換算部65に出力する。
質量換算部65は、粒径区分ごとの質量換算係数(「重量換算係数」とも呼ばれる)を算出するための機能を有する。質量換算係数は、撮影画像8における粗粒材9a(骨材等)の所定面積あたりの質量である。粒径区分は、例えば5[mm]以下、5[mm]よりも大きく10[mm]以下、10[mm]よりも大きく20[mm]以下、20[mm]よりも大きく40[mm]以下、40[mm]よりも大きく80[mm]以下、の5つの区分として設定される。質量換算部65は、何らかの方法(例えば、試験者による事前登録)によって質量換算係数を算出するための既知の数値を有している。質量換算部65は、粗粒材9a(骨材等)の粒径区分ごとの合計面積と、質量換算係数を算出するための既知の数値とに基づいて粒径区分ごとの質量換算係数を算出する。質量換算部65は、算出した質量換算係数を粒度分布推定部66に出力する。なお、骨材等の含水量(表面水量)に応じて質量換算係数の較正を行ってもよい。水分量が大きい程、骨材の粒径が大きくなる。
粒度分布推定部66は、各々の撮影画像8における粗粒材9a(骨材等)の粒径区分ごとの合計面積と、質量換算係数とに基づいて材料9の粒度分布を算出する。粒度分布推定部66は、各々の撮影画像8から当該撮影画像8ごとの粒度分布を求め、その結果を統計的に処理する(例えば、平均化する)ことによって材料9の粒度分布を推定するのがよい。このようにすると、搬送部10で搬送される全ての材料9を検出することが可能になるので、粒度分布を推定するためのサンプル数を増やすことができる。その為、より精度の高い粒度分布を測定することができる。そして、粒度分布推定部66は、例えば図示しない表示部に算出した粒度分布を表示させる。
図6ないし図8を参照して(適宜、図1ないし図5を参照)、粒度分布測定システム1の粒度分布推定方法について説明する。図6は、キャリブレーションモードにおける処理を示したフローチャートの例示である。図7は、学習モードにおける処理を示したフローチャートの例示である。図8は、粒度分布推定モードにおける処理を示したフローチャートの例示である。
(キャリブレーションモードに関する動作)
図6を参照して、キャリブレーションモードに関する動作について説明する。最初に、試験者は、撮影部20を稼働させてキャリブレーション映像を撮影させ、キャリブレーション映像入力部41は、撮影したキャリブレーション映像の入力を受け付ける(ステップS11)。次に、キャリブレーションパラメータ生成部42は、入力されたキャリブレーション映像に基づいてキャリブレーションパラメータを作成する(ステップS12)。作成されたキャリブレーションパラメータは、記憶部43に格納され、粒度分布推定モードでの動作時に使用される。なお、キャリブレーションパラメータを作成した後では、撮影部20の撮影に関する環境(撮影部20の位置など)を変更しないようにする。
図7を参照して、学習モードに関する動作について説明する。試験者は、キャリブレーションモードに関する動作を完了した後で学習モードでの動作を実行する。最初に、試験者は、撮影部20を稼働させて学習用映像を撮影させ、学習用映像入力部51は、学習用映像の入力を開始する(ステップS21)。次に、教師データ生成部52は、学習用映像入力部51から取得した学習用映像のフレーム(撮影画像8)を画面に表示させ、試験者によるタグ(例えば、粗粒材9aであることを示す情報)の設定を受け付けて教師データを作成する(ステップS22)。教師データ生成部52は、例えば撮影した時刻が異なるフレーム(撮影画像8)を用いて複数の教師データを作成する。次に、深層学習部53は、ステップS22で作成した教師データを用いた深層学習によって学習モデル(例えば、MASK R-CNN)を学習させる(ステップS23)。これにより、学習済みモデルが作成され、作成された学習済みモデルは記憶部54に格納される。学習済みモデルは、撮影部20で撮影した材料9の撮影画像8を入力することで材料9に含まれる粗粒材9a(骨材等)を検出するものである。
図8を参照して、粒度分布推定モードに関する動作について説明する。試験者は、キャリブレーションモードに関する動作および学習モードに関する動作を完了した後で粒度分布推定モードでの動作を実行する。最初に、試験者は、撮影部20を稼働させて推定用映像を撮影させ、推定用映像入力部61は、推定用映像の入力を開始する(ステップS31)。次に、骨材検出部62は、ステップS23で深層学習によって学習した学習済みモデルを用いて、推定用映像から粗粒材9a(骨材)を検出する(ステップS32)。ステップS32による検出では、学習済みモデル(例えば、MASK R-CNN)に推定用映像を構成するフレーム(撮影画像8)を入力し、学習済みモデルから出力される検出結果(検出した粗粒材9a(骨材等)の情報)を取得する。
次に、径判定部64は、ステップS32で検出された粗粒材9a(骨材)に基づいて、撮影画像8における粗粒材9aの径を判定する(ステップS33A)。なお、径判定部64は、例えば検出結果を表示部に表示して粗粒材9aの両端部を試験者に選択させ、選択された両端部の間のピクセル数およびキャリブレーションパラメータに基づいて材料9(骨材)の実際の径を判定してもよい。また、面積算出部63は、ステップS32で検出された各々の粗粒材9a(骨材)の面積を算出する(ステップS33B)。
次に、質量換算部65は、粒径区分ごとの質量換算係数を算出する(ステップS34)。続いて、粒度分布推定部66は、粗粒材9a(骨材)の粒径区分ごとの合計面積と質量換算係数とに基づいて粒度分布を推定する(ステップS35)。そして、粒度分布推定部66は、図示しない表示部に推定した粒度分布を表示させる。
<第2実施形態に係る粒度分布測定システムの構成について>
図9および図10を参照して、第2実施形態に係る粒度分布測定システム101の構成について説明する。図9は、第2実施形態に係る粒度分布測定システム101の概略構成図である。図10は、撮影部20が撮影した撮影画像のイメージである。
第2実施形態に係る粒度分布測定システム101の構成要素は、第1実施形態に係る粒度分布測定システム1と同様である。図9に示すように、粒度分布測定システム101は、搬送部10と、撮影部20と、処理部30(粒度分布測定装置)とで構成される。第2実施形態では、撮影部20の配置が第1実施形態と異なる。
第2実施形態での撮影部20は、搬送部10の上方に配置され、水平方向に移動する材料9を鉛直下向きに撮影するように設定されている。撮影部20は、デジタル画像を取得可能なビデオカメラまたは高解像度のデジタルカメラが好適である。撮影部20が撮影した撮影画像8のイメージを図10に示す。図10に示すように、撮影画像8には、搬送部10上を搬送される材料9が写っている。撮影部20は、撮影結果を処理部30に出力する。
<変形例>
各実施形態では、インスタンスセグメンテーションに対応した学習モデル(ネットワーク)としてMASK R-CNNを例示して説明した。しかしながら、撮影画像8から推定対象をピクセル単位で個別に検出することが可能であれば、他の学習モデルを用いることが可能である。
また、各実施形態では、粒度分布を推定する対象物がCSGダム工事に使用する材料9(CSG用の現地発生材)であった。しかしながら、粒度分布を推定する対象物は現地発生材に限定されず、様々な物の粒度分布を推定することが可能である。例えば、図11に示すように、石積み109における石109aの検出を行ってその粒度分布を推定することも可能である。図11は、粒度分布を推定する対象物を説明する図であり、(a)は対象物の一例としての石積み109を撮影した撮影画像のイメージであり、(b)は検出結果を示す図である。
8 撮影画像
9 材料(対象物)
9a 粗粒材(構成物)
10 搬送部
20 撮影部
30 処理部
41 キャリブレーション映像入力部
42 キャリブレーションパラメータ生成部
43 記憶部
51 学習用映像入力部
52 教師データ生成部
53 深層学習部
54 記憶部
61 推定用映像入力部
62 骨材検出部(構成物検出部)
63 面積算出部
64 径判定部
65 質量換算部
66 粒度分布推定部
Claims (4)
- 対象物の粒度分布を測定する粒度分布測定システムであって、
前記対象物を撮影する撮影部と、
撮影された前記対象物の粒度分布を算出する処理部と、を備え、
前記処理部は、
撮影画像において前記対象物の構成物を検出する構成物検出部と、
前記撮影画像における前記構成物の面積を算出する面積算出部と、
検出された前記構成物から前記対象物の粒度分布を推定する粒度分布推定部と、を備え、
前記構成物検出部は、インスタンスセグメンテーションに対応した学習モデルを用いて前記構成物を学習した学習済みモデルによって、前記撮影画像に写る前記構成物を個別に検出し、
前記粒度分布推定部は、前記撮影画像における粒径区分ごとの合計面積と、前記粒径区分ごとの所定面積あたりの質量である質量換算係数とに基づいて粒度分布を推定する、
ことを特徴とする粒度分布測定システム。 - 前記学習モデルは、MASK R-CNNであり、
前記学習済みモデルは、前記撮影画像を入力することで前記構成物を検出するように機械学習されたものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の粒度分布測定システム。 - 前記対象物は、CSG用の現地発生材であり、
前記現地発生材を搬送する搬送部を備え、
前記撮影部は、搬送される前記現地発生材を連続して撮影し、
前記粒度分布推定部は、各々の撮影画像から当該撮影画像ごとの粒度分布を求め、その結果を統計的に処理することによって前記現地発生材の前記粒度分布を推定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粒度分布測定システム。 - 対象物の粒度分布を測定する粒度分布測定方法であって、
前記対象物を撮影する撮影工程と、
撮影された前記対象物の粒度分布を算出する処理工程と、を有し、
前記処理工程は、
撮影画像において前記対象物の構成物を検出する構成物検出工程と、
前記撮影画像における前記構成物の面積を算出する面積算出工程と、
検出された前記構成物から前記対象物の粒度分布を推定する粒度分布推定工程と、を有し、
前記構成物検出工程では、インスタンスセグメンテーションに対応した学習モデルを用いて前記構成物を学習した学習済みモデルによって、前記撮影画像に写る前記構成物を個別に検出し、
前記粒度分布推定工程では、前記撮影画像における粒径区分ごとの合計面積と、前記粒径区分ごとの所定面積あたりの質量である質量換算係数とに基づいて粒度分布を推定する、
ことを特徴とする粒度分布測定方法。
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