JP7731138B2 - 接合用ペーストの製造方法 - Google Patents
接合用ペーストの製造方法Info
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Description
当該特許文献2では、溶媒に金属粉と、被覆金属粒子を順次配合して撹拌することで組成物を調製している。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、接合強度がより向上する金属ペーストの製造方法、及び接合用ペーストの製造方法を提供することを目的とする。
[1] 粒径が120nm~10,000nmの金属粉と、溶媒とを含有する金属ペーストの製造方法であって、
前記金属粉と、粒径が0.1mm~10mmのビーズと、第1の溶媒と、を含む混合物を準備する工程と、
前記混合物を、撹拌機により撹拌する工程と、
前記ビーズを除去する工程と、を有する、
金属ペーストの製造方法。
[2] 前記撹拌機が、自転公転撹拌機、又は振動撹拌機である、[1]の金属ペーストの製造方法。
[3] 前記ビーズの材質が、前記金属粉と同種の金属であるか、又はジルコニアである、[1]又は[2]の金属ペーストの製造方法。
[4] 前記第1の溶媒が、流動パラフィンを含む、[1]~[3]のいずれかの金属ペーストの製造方法。
[5] 前記第1の溶媒が、アルデヒド、及び/又は、ラクトンを含む、[1]~[4]のいずれかの金属ペーストの製造方法。
[6] 接合用ペーストの製造方法であって、
[1]~[5]のいずれかの金属ペーストの製造方法により製造された金属ペーストに、粒径が5~100nmの金属ナノ粒子を添加する工程と、
金属ナノ粒子添加後のペーストを、撹拌機により撹拌する工程と、を有する、
接合用ペーストの製造方法。
[7] 前記金属ナノ粒子の添加が、当該金属ナノ粒子と第2の溶媒とを含有する金属ナノ粒子分散液の添加により実施される、[6]に記載の接合用ペーストの製造方法。
[8] 前記金属ナノ粒子が、脂肪族カルボン酸、及び/又は、脂肪族アルデヒドを含む被覆層により被覆されている、[6]又は[7]の接合用ペーストの製造方法。
なお、本開示において「金属ペースト」とは、少なくとも粒径が120nm~10,000nm(10μm)の金属粉と、溶媒とを含有する金属粉の分散液であり、「接合用ペースト」の製造に好適に用いられる予備調製物(中間品)である。「金属ペースト」は金属ナノ粒子を含有してもよいが、金属ナノ粒子の割合は金属粉と金属ナノ粒子の合計質量に対して、1質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、実質的に含有しないことが更に好ましい。
本開示において「接合用ペースト」とは、少なくとも、粒径が120nm~10,000nmの金属粉と、粒径が5~100nmの金属ナノ粒子と、溶媒とを含有する金属粉及び金属ナノ粒子の分散液である。「接合用ペースト」は2つの被接合部材を接合する用途に好適に用いられるものであるが、例えば印刷により基板上に導電パターンを形成するために用いられる導電性組成物などとして用いてもよい。
本開示において数値範囲を示す「~」は、特に断りが無い限りその前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
本開示の金属ペーストの製造方法は、粒径が120nm~10,000nm(10μm)の金属粉と、溶媒とを含有する金属ペーストの製造方法であって、
前記金属粉と、粒径が0.1mm~10mmのビーズと、第1の溶媒と、を含む混合物を準備する工程と、
前記混合物を、撹拌機により撹拌する工程と、
前記ビーズを除去する工程と、を有することを特徴とする。
ところで、撹拌機を用いて粒径が120nm~10,000nmの金属粉を溶媒中で分散した場合、得られた金属ペーストの液面にざらつきが残る場合があった。当該ざらつきは金属粉の凝集体が残っていることに起因すると推察された。
本発明者は、粒径が0.1mm~10mmのビーズを添加して撹拌機で分散することで、液面のざらつきが抑えられ、光沢が出ることを見出した。この変化は金属粉の凝集体が減少するためと推定され、ビーズを添加して分散した金属ペーストは、例えばJIS K5600-2-5に記載の粒ゲージ法により測定される粒度の低下が確認された。
このように製造された金属ペーストを用いた接合用ペーストは、より均一性が向上し、金属粉間に金属ナノ粒子が配置されやすくなる。その結果、得られる焼結体(接合層)の接合強度がより向上し、焼結体内のクラックの発生も抑制される。
本実施形態において金属粉は、粒径が120nm~10,000nmのものであればよい。金属粉は、接合用ペーストに含まれ、加熱後に後述する金属ナノ粒子とともに接合層を形成する成分である。金属粉の材質は、得られる接合体の用途等に応じて適宜選択すればよい。材質の具体例として、金、銀、銅、白金、アルミニウム、鉄、クロム、スズ、ニッケル、亜鉛、鉛、インジウム、ビスマス、ゲルマニウム、アンチモン、コバルト、パラジウム、ロジウム、モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウム、ガリウム、ヒ素、ホウ素、ケイ素、及び、これらの合金などが挙げられる。例えば接合層に導電性が求められる場合、接合強度及び導電性の点から、中でも、金、銀、又は銅が好ましく、銀、又は銅がより好ましい。金属粉は1種単独で用いても、2種以上を混合してもよい。
なお、金属粉は単分散に近いものが入手可能であり、金属粉のメディアン径D50は、120nm~10,000nmが好ましく、0.3μm~10μmが好ましく、0.4μm~5μmがより好ましく、0.5μm~1.0μmが更に好ましい。
金属粉の粒径及び形状は、電子顕微鏡により得られた像から測定できる。
また、メディアン径は、動的光散乱式粒子径分布測定装置やレーザ回折式粒度分布測定装置等を用いて測定できる。
金属粉は、所望の材質、粒径を有する市販品を用いることができる。
本実施形態においてビーズは0.1mm~10mmのものであればよい。ビーズは、金属ペースト及び接合用ペーストには残留しない成分である。ビーズの材質は特に限定されず、例えば、ジルコニア、チタニア、窒化ケイ素、炭化ケイ素、アルミナ、ケイ酸ジルコニウムなどのセラミックビーズ;石英などのガラスビーズ;ステンレス、銅、銀などの金属ビーズなどが挙げられる。ビーズの強度や耐摩耗性の点からは、ジルコニアビーズが好ましい。一方、ビーズの擦り減りなどによるわずかなコンタミを考慮すると、金属ビーズが好ましく、前記金属粉と同種(同一材質)の金属ビーズがより好ましい。なお、金属粉が合金又は2種以上の材質の金属粉の組み合わせである場合、金属ビーズは金属粉を構成する金属のうちの少なくとも1種と同一材質であればよい。例えば金属粉が銅と銀とを含む場合、ビーズは銅ビーズ及び/又は銀ビーズが好ましい。
本製造方法においてビーズの配合割合は、金属粉の凝集体を減少させる点から、金属粉とビーズとの体積比で、2:8~8:2が好ましく、3:7~7:3がより好ましい。
第1の溶媒は、金属粉とビーズとを撹拌する際の分散媒として用いるものであり、本製造方法により得られる金属ペーストの溶媒と同一組成であってもよく、撹拌後に溶媒を添加することを考慮して、金属ペーストの溶媒の一部であってもよい。
第1の溶媒は、例えば、アミン系溶媒、アルコール系溶媒、アミノアルコール系溶媒、カルボン酸系溶媒、アルデヒド系溶媒、テルピンアセテート系溶媒、アルカン系溶媒、カルビトール系溶媒、エステル系溶媒などが挙げられる。
アミン系溶媒としては、オクチルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、オレイルアミン等の脂肪族アミン系溶媒などが挙げられる。
アルコール系溶媒としては、ヘキサノール、オクタノール、デカノール、ドデカノール、オレイルアルコール等の脂肪族アルコールや、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレートなどが挙げられる。
アミノアルコール系溶媒としては、エタノールアミン、プロパノールアミン、オクタノールアミン、デカノールアミン、ドデカノールアミン、オレイルアルコールアミン等の脂肪族アミノアルコール系溶媒などが挙げられる。
カルボン酸系溶媒としては、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸等の脂肪族カルボン酸系溶媒などが挙げられる。
アルデヒド系溶媒としては、オクタナール、デカナール、ドデカナール、トリデカナール等の脂肪族アルデヒド系溶媒などが挙げられる。
テルピンアセテート系溶媒としては、1,8-テルピン-1-アセテート、1,8-テルピン-8-アセテート、1,8-テルピン-1,8-ジアセテートなどが挙げられる。
アルカン系溶媒としては、オクタン、デカン、ドデカン、流動パラフィン等のアルカン系溶媒などが挙げられる。
カルビトール系溶媒としては、ブチルカルビトール、ヘキシルカルビトール、デシルカルビトールなどが挙げられる。
エステル系溶媒としては、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどの脂肪族エステル系溶媒や、β-プロピオラクトン、β-ブチロラクトン、γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、δ-バレロラクトン、γ-カプロラクトン、ε-カプロラクトン、γ-オクタラクトン、γ-ノナラクトン、γ-デカノラクトン、δ-デカノラクトン、γ-ウンデカラクトン、δ-ウンデカラクトン、ω-ウンデカラクトン、ω-ペンタデカラクトンなどの環状エステル系溶媒が挙げられる。
流動パラフィンの市販品としては、例えば、カネダ株式会社製、ハイコールKシリーズの流動パラフィン、三光化学工業株式会社製、流動パラフィン(Sタイプ)などが挙げられる。
アルデヒド系溶媒としては、中でも上記脂肪族アルデヒド系溶媒が好ましい。またエステル系溶媒としては、中でも上記環状エステル系溶媒が好ましい。
第1の溶媒として、アルデヒド系溶媒又はエステル系溶媒を用いる場合は、その合計の含有割合が、第1の溶媒の全質量に対して、0.1~30質量%が好ましく、0.5~20質量%がより好ましく、1~10質量%が更に好ましい。
上記各成分を含む混合物を、撹拌機により撹拌する。ビーズを含む混合物を撹拌機で撹拌することで、金属粉の変形を抑えながら、金属粉の凝集体を減少できる。撹拌機は、金属粉の変形を抑えながら、金属粉の凝集体を減少できる点から、自転公転撹拌機(遊星式撹拌機)又は振動撹拌機が好ましい。
自転公転撹拌機の場合、装置条件は、例えば、公転速度500rpm以上で、公転速度V1と自転速度V2の比(V1/V2)を10/8~10/3とすることで、金属粉の変形を抑えながら、金属粉の凝集体を減少できる。
また振動撹拌機の場合、例えば、混合物を収容した容器を500~2000往復/minで振動させることで金属粉の変形を抑えながら金属粉の凝集体を減少できる。
本製造方法により得られる金属ペーストは、特に金属ナノ粒子と組み合わせて用いる接合用ペーストの予備調製物として好適に用いることができる。
本開示の接合用ペーストの製造方法は、
上記の金属ペーストの製造方法により製造された金属ペーストに、粒径が5~100nmの金属ナノ粒子を添加する工程と、
金属ナノ粒子添加後のペーストを、撹拌機により撹拌する工程と、を有する事を特徴とする。
本実施形態において金属ナノ粒子は、粒径が5nm~100nmの金属ナノ粒子のものであればよい。当該金属ナノ粒子を用いることで、接合用ペーストに低温焼結性を付与することができる。金属ナノ粒子の材質は、得られる接合体の用途等に応じて適宜選択すればよい。材質の具体例として、金、銀、銅、白金、アルミニウム、鉄、クロム、スズ、ニッケル、亜鉛、鉛、インジウム、ビスマス、ゲルマニウム、アンチモン、コバルト、パラジウム、ロジウム、モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウム、ガリウム、ヒ素、ホウ素、ケイ素、及び、これらの合金などが挙げられる。例えば接合層に導電性が求められる場合、接合強度及び導電性の点から、中でも、金、銀、又は銅が好ましく、銀、又は銅がより好ましい。また金属ナノ粒子は前記金属粉と同種(同一材質)の金属ナノ粒子がより好ましい。なお、前記金属粉が合金又は2種以上の材質の金属粉の組み合わせである場合、金属ナノ粒子は金属粉を構成する金属のうちの少なくとも1種と同一材質であればよい。例えば金属粉が銅と銀とを含む場合、金属ナノ粒子は銅ナノ粒子及び/又は銀ナノ粒子が好ましい。金属ナノ粒子は1種単独で用いても、2種以上を混合してもよい。
なお、後述の方法によれば、金属ナノ粒子は単分散に近いものが製造可能であり、金属ナノ粒子の平均粒径は、5nm~100nmが好ましく、8nm~95nmがより好ましく、10nm~90nmが更に好ましい。
金属ナノ粒子の粒径、平均粒径は走査型電子顕微鏡(SEM)により得られた像から測定できる。
金属ナノ粒子の形状は、球状、板状、棒状などいずれの形状であってもよいが、球状が好ましい。
ヘキサノール、オクタノール、デカノール、ドデカノール、オレイルアルコール等の脂肪族アルコール;
エタノールアミン、プロパノールアミン、オクタノールアミン、デカノールアミン、ドデカノールアミン、オレイルアルコールアミン等のアミノアルコール;
酪酸、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸;
ブタナール、ヘキサナール、オクチナール、ノナナール、デカナール、ウンデシルアルデヒド、オクタデシルアルデヒド、ヘキサデセニルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド;
カプロン酸エタノールアミド、カプリル酸プロパノールアミド、ラウリン酸エタノールアミド、トリデシル酸プロパノールアミド、パルミチン酸プロパノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;
カプロン酸アミノエチルエステル、カプリル酸アミノプロピルエステル、ラウリン酸アミノエチルエステル、ラウリン酸アミノプロピルエステル、パルミチン酸アミノプロピルエステル等の脂肪酸アミノアルキルエステルなどが挙げられる。
また、金属ナノ粒子に所望の被覆化合物が被覆した市販品を用いてもよい。
第2の溶媒は、金属ナノ粒子の分散性や、接合用ペーストの塗膜の形成方法(印刷方法)などに応じて適宜選択できる。第2の溶媒の具体例としては、前記第1の溶媒と同様のものが挙げられ、金属ナノ粒子の分散性及び分散安定性の点から、中でもアルコール系溶媒を含むことが好ましい。
金属ナノ粒子分散液中の第2の溶媒の割合は、金属ナノ粒子分散液の全質量に対し、1~30質量%が好ましく、5~20質量%がより好ましい。
また、本接合用ペースト中の、金属ナノ粒子と金属粉の合計の含有割合は、本接合用ペーストの全質量中、60~99質量%とすることができ、80~95質量%が好ましい。
特開2015-227476号公報を参考に、銅ナノ粒子の表面にラウリン酸が被覆した被覆銅ナノ粒子を製造した。
当該被覆銅ナノ粒子を2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート(溶媒、KHネオケム株式会社製、キョーワノールM)中に分散させて分散液とした(被覆銅ナノ粒子90質量%、溶媒10質量%)。
第1の溶媒として、流動パラフィン40-S(三光化学社製)1質量部、流動パラフィン100-S(三光化学社製)5質量部、キョーワノールMの0.98質量部、1-デカナールの0.6質量部、γ-デカノラクトンの0.05質量部を配合し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して混合溶媒を調製した。
金属粉として、D50が0.8μmの銅紛(三井金属社製、1050Y)の40質量部と、D50が0.3μmの銅紛(三井金属社製、1020Y)の20質量部との混合物を準備した。
前記第1の溶媒に、前記金属粉を添加し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで60秒間撹拌して停止し、これを6回繰り返し、金属ペーストを得た。
上記金属ペーストに、前記被覆銅ナノ粒子分散液の40質量部を添加し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して停止し、これを3回繰り返した後、25μmメッシュでろ過を行い、接合用ペーストを得た。
前記比較例1と同様の第1の溶媒と金属粉を準備した。ビーズとして、3mmの銅ビーズを準備した。
前記第1の溶媒に、前記金属粉と、当該金属粉と同体積の銅ビーズを添加して混合物とした。当該混合物を振動撹拌機により10分間撹拌して停止し、これを3回繰り返した後、25μmメッシュでろ過して銅ビーズを濾別し、金属ペーストを得た。
上記金属ペーストに、前記被覆銅ナノ粒子分散液の40質量部を添加し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して停止し、これを3回繰り返した後、25μmメッシュでろ過を行い、接合用ペーストを得た。
前記比較例1と同様の第1の溶媒と金属粉を準備した。前記実施例1と同様の銅ビーズを準備した。
前記第1の溶媒に、前記金属粉と、当該金属粉と同体積の銅ビーズを添加して混合物とした。当該混合物を自転公転撹拌機により公転速度1000rpmで60秒間撹拌して停止し、これを4回繰り返し、金属ペーストを得た。
上記金属ペーストに、前記被覆銅ナノ粒子分散液の40質量部を添加し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して停止し、これを3回繰り返した後、25μmメッシュでろ過を行い、接合用ペーストを得た。
前記比較例1と同様の第1の溶媒と金属粉を準備した。ビーズとして、3mmのジルコニアビーズを準備した。
実施例2において銅ビーズをジルコニアビーズに変更した以外は、実施例2と同様にして、金属ペースト及び接合用ペーストを得た。
第1の溶媒として、流動パラフィン40-S(三光化学社製)1.2質量部、流動パラフィン100-S(三光化学社製)5質量部、キョーワノールMの0.26質量部、1-デカナールの0.6質量部、γ-デカノラクトンの0.05質量部を配合し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して混合溶媒を調製した。
金属粉として、D50が0.8μmの銅紛(三井金属社製、1050Y)の45質量部を準備した。
前記第1の溶媒に、前記金属粉を添加し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して停止し、これを3回繰り返し、金属ペーストを得た。
上記金属ペーストに、前記被覆銅ナノ粒子分散液の61.1質量部を添加し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して停止し、これを4回繰り返した後、15μmメッシュでろ過を行い、接合用ペーストを得た。
前記比較例2と同様の第1の溶媒及び金属粉を準備した。ビーズとして、3mmの銅ビーズを準備した。
前記第1の溶媒に、前記金属粉を添加し、当該金属粉と同質量の銅ビーズを添加して混合物とした。当該混合物を自転公転撹拌機により公転速度1000rpmで180秒間撹拌して停止し、これを2回繰り返した後、15μmメッシュでろ過して銅ビーズを濾別し、金属ペーストを得た。
上記金属ペーストに、前記被覆銅ナノ粒子分散液の61.1質量部を添加し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して停止し、これを4回繰り返した後、15μmメッシュでろ過を行い、接合用ペーストを得た。
前記比較例2と同様の第1の溶媒及び金属粉を準備した。ビーズとして、3mmの銅ビーズを準備した。
前記第1の溶媒に、前記金属粉を添加し、当該金属粉の半分の質量の銅ビーズを添加して混合物とした。当該混合物を自転公転撹拌機により公転速度1000rpmで180秒間撹拌して停止し、これを2回繰り返した後、15μmメッシュでろ過して銅ビーズを濾別し、金属ペーストを得た。
上記金属ペーストに、前記被覆銅ナノ粒子分散液の61.1質量部を添加し、自転公転撹拌機により公転速度2000rpmで30秒間撹拌して停止し、これを4回繰り返した後、15μmメッシュでろ過を行い、接合用ペーストを得た。
<金属ペースト>
上記実施例及び比較例で得られた金属ペーストについて、液面を目視で観察した。結果を表1に示す。
(液面評価基準)
〇:液面のざらつきが観察されず、光沢が観察された。
×:液面のざらつきが観察された。
上記実施例及び比較例で得られた金属ペーストについて、JIS K5600-2-5に記載の粒ゲージ法により粒度を測定した。結果を表1に示す。
上記実施例および比較例で得られた接合用ペーストを用いて、以下の方法で接合体を製造した。
5mm角のシリコン基板上に接合用ペーストを塗布し塗膜を形成した。次いで、当該塗膜上に、3mm角のシリコンチップを配置し、焼成前の膜厚が約50μmとなるように加圧して、積層体とした。
当該積層体を、窒素置換した雰囲気下で、5L/minの窒素フローを続けながら、昇温レート3℃/分で350℃まで昇温し、60分間焼成し接合体を得た。
各成分の比率を同様に調整した比較例1と実施例1~3との対比、及び比較例2と実施例4~5との対比により示される通り、ビーズを添加して金属粉の撹拌することで、粒度を小さくすることができ、接合強度が向上することが示された。
このように、本実施形態の金属ペーストの製造方法によれば、金属粉の凝集体が減少して粒度が低下した金属ペーストを製造することができることが示された。また、当該金属ペーストを用いて得られた接合用ペーストから形成された接合強度に優れていることが示された。
Claims (7)
- 接合用ペーストの製造方法であって、
粒径が120nm~10,000nmの金属粉と、粒径が0.1mm~10mmのビーズと、第1の溶媒と、を含む混合物を準備する工程と、
前記混合物を、撹拌機により撹拌する工程と、
前記ビーズを除去して金属ペーストを得る工程と、
前記金属ペーストに、粒径が5~100nmの金属ナノ粒子を添加する工程と、
金属ナノ粒子添加後のペーストを、撹拌機により撹拌する工程と、を有する、
接合用ペーストの製造方法。 - 前記撹拌機が、自転公転撹拌機、又は振動撹拌機である、請求項1に記載の接合用ペーストの製造方法。
- 前記ビーズの材質が、前記金属粉と同種の金属であるか、又はジルコニアである、請求項1に記載の接合用ペーストの製造方法。
- 前記第1の溶媒が、流動パラフィンを含む、請求項1に記載の接合用ペーストの製造方法。
- 前記第1の溶媒が、アルデヒド系溶媒、及び/又は、エステル系溶媒を含む、請求項1に記載の接合用ペーストの製造方法。
- 前記金属ナノ粒子の添加が、当該金属ナノ粒子と第2の溶媒とを含有する金属ナノ粒子分散液の添加により実施される、請求項1に記載の接合用ペーストの製造方法。
- 前記金属ナノ粒子が、脂肪族カルボン酸、及び/又は、脂肪族アルデヒドを含む被覆層により被覆されている、請求項1に記載の接合用ペーストの製造方法。
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