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JP7733596B2 - 弁装置 - Google Patents
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JP7733596B2 - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JP7733596B2 JP2022042213A JP2022042213A JP7733596B2 JP 7733596 B2 JP7733596 B2 JP 7733596B2 JP 2022042213 A JP2022042213 A JP 2022042213A JP 2022042213 A JP2022042213 A JP 2022042213A JP 7733596 B2 JP7733596 B2 JP 7733596B2
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Description

この明細書に開示される技術は、EGRガス等の高温の流体の流路を開閉する弁装置に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される「排気熱回収装置」が知られている。この装置は、内燃機関(エンジン)から排出される排気ガスと媒体との熱交換を行う熱交換器が配置された冷却流路と、排気ガスが熱交換器を迂回するバイパス通路(バイパス流路)と、バイパス流路を開閉するバイパス弁とを備える。これらの部材が筒状のケーシング(ハウジング)の中に設けられる。熱交換器は、バイパス流路の周囲にてバイパス流路と同軸に配置される。バイパス弁は、弁軸を中心に揺動する弁体を含む。弁体は、バイパス流路の出口を弁座として着座可能に設けられる。弁軸は、バイパス流路の出口近傍であって冷却流路の出口から流れ出る排気ガスの流路の途中に配置される。そして、バイパス弁が閉弁した状態では、装置の上流側から流入した排気ガスは、バイパス流路の周囲にて熱交換器(冷却流路)を流れ、更にバイパス流路の出口の周囲を経由して装置の下流側から流れ出る。一方、バイパス弁が開弁した状態では、装置の上流側に流入した排気ガスの一部がバイパス流路を流れると共に、残りの排気ガスがバイパス流路の周囲にて冷却流路を流れる。そして、冷却流路の出口から流れ出た排気ガス(クーラガス)とバイパス流路の出口から流れでた排気ガス(バイパスガス)が装置の下流側で合流してミキシングされるようになっている。
WO2006/090725号公報
ところが、特許文献1に記載の装置では、バイパス弁が開弁したときに、冷却流路から流れ出たクーラガスが弁軸や弁体と干渉し、その流れが妨げられたり、バイパスガスの熱が弁体や弁軸に伝わり、弁軸が過熱するおそれがあった。ここで、クーラガスの流れが妨げられると、クーラガスとバイパスガスとのミキシングが不十分となり、装置の下流側から流れ出る合流後の排気ガスが適度な温度まで下がらなくなるおそれがあった。この場合、装置より下流の排気通路に、樹脂製部材が設けられると、その樹脂製部材が溶損するおそれがある。一方、バイパスガスの熱により弁軸が過熱すると、バイパス弁に関連した部材、例えば、軸受やシール部材に熱害が生じるおそれがあった。
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、バイパス弁の開弁時に冷却流路(熱交換器)から流れ出るクーラ流体とバイパス流路から流れ出るバイパス流体とのミキシング効果を高めることを可能とした弁装置を提供することにある。また、この開示技術の第2の目的は、第1の目的に加え、バイパス弁に関連した部材の熱害を抑制することを可能とした弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、高温の流体を流す流路が形成されるハウジングを含み、流路は、入口と出口を含み、流体を冷却するための熱交換器が配置される冷却流路と、入口と出口を含み、冷却流路を迂回したバイパス流路と、冷却流路の出口から流れ出るクーラ流体とバイパス流路の出口から流れ出るバイパス流体とが合流して流れる合流流路とを含み、バイパス流路を開閉するためのバイパス弁が設けられ、バイパス弁は、冷却流路及びバイパス流路より下流に配置され、弁軸を中心に揺動する弁体を含み、弁体がバイパス流路の出口を弁座として着座可能に設けられる弁装置において、弁体は、弁軸に対しレバーを介して支持され、弁体の開弁時に、ハウジングとレバーとの間で、バイパス流路の出口から流れ出るバイパス流体が、冷却流路の出口と合流流路へ向けて分散して流れる分散流路が形成され、レバーには、冷却流路の出口へ向けて分散するバイパス流体の一部を更に弁軸へ向けて分散させるための開口部が設けられることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、バイパス弁の弁体の開弁時には、ハウジングとレバーとの間で、バイパス流路の出口から流れ出るバイパス流体が、冷却流路の出口と合流流路へ向けて分散して流れる分散流路が形成される。従って、バイパス流体の一部が分散流路により分散し、冷却流路(熱交換器)の出口から流れ出るクーラ流体に合流し、その合流した流体が、分散流路により合流流路へ向けて分散した他の一部のバイパス流体と合流流路にて合流する。また、レバーには、冷却流路の出口へ向けて分散するバイパス流体の一部を更に弁軸へ向けて分散させるための開口部が設けられる。従って、開口部を介して分散されたバイパス流体が合流流路へ流れ、合流流路にて他のバイパス流体及びクーラ流体と合流する。
上記目的を達成するために、請求項に記載の技術は、請求項1に記載の技術において、ハウジングには、弁軸を挿入するための挿入孔が形成され、挿入孔には、ハウジングと弁軸との間をシールするためのシール部材が設けられ、シール部材の、少なくともバイパス流路の出口に接近する部分には、バイパス流体の熱からシール部材を保護するためのシール保護手段が設けられることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1に記載の技術の作用に加え、シール部材の、少なくともバイパス流路の出口に接近する部分にシール保護手段が設けられるので、シール部材がバイパス流体の熱から保護される。
上記目的を達成するために、請求項に記載の技術は、請求項に記載の技術において、シール保護手段は、バイパス流体が衝突する第1の衝立を含むことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項に記載の技術の作用に加え、シール部材の、少なくともバイパス流路の出口に接近する部分にバイパス流体が衝突する第1の衝立がシール保護手段として設けられるので、シール部材がバイパス流体の熱から保護される。
上記目的を達成するために、請求項に記載の技術は、請求項に記載の技術において、シール保護手段は、分散流路により合流流路へ向けて分散するバイパス流体の流れをシール部材から遠ざける方向へオフセットさせる構成を含むことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項に記載の技術の作用に加え、分散流路により合流流路へ向けて分散するバイパス流体の流れをシール部材から遠ざける方向へオフセットさせた分だけバイパス流体の熱がシール部材に伝わり難くなる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の技術は、請求項乃至のいずれかに記載の技術において、弁軸には、レバーの開口部から分散するバイパス流体の熱から弁軸を保護するための弁軸保護手段が設けられることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項乃至のいずれかに記載の技術の作用に加え、弁軸には、弁軸保護手段が設けられるので、レバーの開口部から分散するバイパス流体の熱から弁軸が保護される。
上記目的を達成するために、請求項に記載の技術は、請求項に記載の技術において、弁軸保護手段は、バイパス流体が衝突する第2の衝立を含むことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項に記載の技術の作用に加え、弁軸には、バイパス流体が衝突する第2の衝立が弁軸保護手段として設けられるので、レバーの開口部から分散するバイパス流体の熱から弁軸が保護される。
上記目的を達成するために、請求項に記載の技術は、請求項又はに記載の技術において、弁軸保護手段は、弁軸と前記レバーとの間に介在するスペーサを含むことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項又はに記載の技術の作用に加え、弁軸とレバーとの間に、スペーサが弁軸保護手段として設けられるので、弁軸とレバーとの接触面積が減り、その分だけレバーから弁軸へバイパス流体の熱が伝わり難くなる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の技術は、請求項1乃至のいずれかに記載の技術において、弁軸とレバーとの間の少なくと一部には、弁軸とレバーとの接触面積を削減するための隙間が設けられることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1乃至のいずれかに記載の技術の作用に加え、弁軸とレバーとの間の少なくと一部に隙間が設けられるので、弁軸とレバーとの接触面積が削減され、その分だけレバーから弁軸へバイパス流体の熱が伝わり難くなる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の技術は、請求項1乃至のいずれかに記載の技術において、合流流路に対応するハウジングには、合流流路を流れる流体の流れの中心へ向かって括れる括れ部が設けられることを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1乃至のいずれかに記載の技術の作用に加え、合流流路に対応するハウジングには、括れ部が設けられるので、合流流路を流れるクーラ流体とバイパス流体がその括れ部に当たり、それら流体の流速が抑えられると共に流れの向きが合流流路の中心へ向けられる。
請求項1に記載の技術によれば、バイパス弁の開弁時に冷却流路(熱交換器)の出口から流れ出るクーラ流体とバイパス流路から流れ出るバイパス流体とのミキシング効果を高めることができる。
請求項に記載の技術によれば、請求項1に記載の技術の効果に加え、バイパス弁に関連した部材であるシール部材の、バイパス流体の熱による熱害を抑制することができる。
請求項に記載の技術によれば、請求項に記載の技術と同等の効果を得ることができる。
請求項に記載の技術によれば、請求項に記載の技術と同等の効果を得ることができる。
請求項に記載の技術によれば、請求項乃至のいずれかに記載の技術の効果に加え、バイパス流体の熱が直に弁軸へ伝わることを防止することができ、弁軸から伝わる熱によるシール部材の熱害を抑制することができる。
請求項に記載の技術によれば、請求項に記載の技術と同等の効果を得ることができる。
請求項に記載の技術によれば、請求項又はに記載の技術の効果に加え、レバーから弁軸へ伝わるバイパス流体の熱を減らすことができ、弁軸から伝わる熱によるシール部材の熱害を更に抑制することができる。
請求項に記載の技術によれば、請求項1乃至のいずれかに記載の技術の効果に加え、レバーから弁軸へ伝わるバイパス流体の熱を減らすことができ、弁軸から伝わる熱によるシール部材の熱害を更に抑制することができる。
請求項に記載の技術によれば、請求項1乃至のいずれかに記載の技術の効果に加え、クーラ流体とバイパス流体とのミキシング効果を更に高めることができる。
第1実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置を示す断面図。 第1実施形態に係り、図1のEGRクーラバイパス装置1の一部(下流側)を示す断面図。 第1実施形態に係り、図1のEGRクーラバイパス装置の1点鎖線四角で囲った部分を拡大して示す断面図。 第1実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図2のA-A線断面図。 第1実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部(下流側)を破断して示す斜視図。 第1実施形態に係り、図5に示す破断部分の一部を拡大して示す斜視図。 第1実施形態に係り、バイパスガスの流れを示す図3に準ずる断面図。 第1実施形態に係り、バイパス弁の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図2に準ずる断面図。 第1実施形態に係り、ハウジングの導出口におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す断面図。 第2実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図2に準ずる断面図。 第2実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図3に準ずる拡大断面図。 第2実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図10のB-B線断面図。 第2実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図6に準ずる斜視図。 第2実施形態に係り、バイパスガスの流れを示す図11に準ずる断面図。 第2実施形態に係り、弁軸に対するレバーの取り付け状態を弁軸の軸線方向に沿って切断して示す断面図。 第2実施形態に係り、弁軸に対するレバーの取り付け状態を弁軸の先端側(図15の矢印X1の方向)から視て示す図。 第2実施形態に係り、バイパス弁の開弁時のバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図8に準ずる断面図。 第2実施形態に係り、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図17のC-C線断面図。 第2実施形態に係り、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図9に準ずる断面図。 第2実施形態の変形例に係り、バイパス弁の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図8に準ずる断面図。 第2実施形態の変形例に係り、ハウジングの導出口におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図9に準ずる断面図。 第3実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図2に準ずる断面図。 第3実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図3に準ずる拡大断面図。 第3実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図22のD-D線断面図。 第3実施形態に係り、EGRクーラバイパス装置の一部を示す図6に準ずる斜視図。 第3実施形態に係り、バイパスガスの流れを示す図23に準ずる断面図。 第3実施形態に係り、バイパス弁の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図8に準ずる断面図。 第3実施形態に係り、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図18に準ずる断面図。 第3実施形態に係り、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図19に準ずる断面図。 第4実施形態の第1の変形例に係り、バイパス弁の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図8に準ずる断面図。 第4実施形態の第1の変形例に係り、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図18に準ずる断面図。 第4実施形態の第1の変形例に係り、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図19に準ずる断面図。 第4実施形態の第2の変形例に係り、バイパス弁の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図30に準ずる断面図。 第4実施形態の第2の変形例に係り、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図31に準ずる断面図。 第4実施形態の第2の変形例に係り、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を示す図32に準ずる断面図。 別の実施形態に係り、弁軸に対するレバーの取り付け状態を示す図15に準ずる断面図。 別の実施形態に係り、弁軸に対するレバーの取り付け状態を示す図15に準ずる断面図。 別の実施形態に係り、弁軸に対するレバーの取り付け状態を弁軸に直交する方向に切断して示す断面図。
以下、弁装置をEGRクーラバイパス装置に具体化したいくつかの実施形態について説明する。
<第1実施形態>
先ず、第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に、この実施形態のEGRクーラバイパス装置1を断面図により示す。図2に、図1のEGRクーラバイパス装置1の一部(下流側)を断面図により示す。図3に、図1のEGRクーラバイパス装置1の1点鎖線四角S1で囲った部分を拡大した断面図により示す。図4に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図2のA-A線断面図により示す。図5に、EGRクーラバイパス装置1の一部(下流側)を破断して斜視図により示す。図6に、図5に示す破断部分の一部を拡大して斜視図により示す。
[EGRクーラバイパス装置の概要]
このEGRクーラバイパス装置1は、周知のように、エンジンから排気通路へ排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路へ流すEGR通路(図示略)に設けられる装置であり、EGR通路におけるEGRガスを、EGRクーラ(熱交換器)にて冷却する流れと、EGRクーラを迂回する流れとに振り分けるようになっている。図1~図3に示すように、この装置1は、高温の流体であるEGRガスを流す二つの流路2,3が形成されるハウジング4を備える。二つの流路2,3の一方は、入口2aと出口2bを含み、EGRガスを冷却するための熱交換器5が配置される冷却流路2であり、他方は、入口3aと出口3bを含み、冷却流路2を迂回したバイパス流路3である。熱交換器5は、例えば、エンジンの冷却水を循環させることで冷却流路2を流れるEGRガスを冷却するように構成される。ここでは、その詳しい説明は省略する。
図1~図3に示すように、ハウジング4には、両流路2,3の入口2a,3aより上流(図1の右側)に、ハウジング4にEGRガスを導入するための導入口6が設けられ、両流路2,3の出口2b,3bより下流(図1の左側)に、ハウジング4からEGRガスを導出するための導出口7が設けられる。また、ハウジング4には、両流路2,3の出口2b,3bと導出口7との間に、更に、冷却流路2の出口2bから流れ出るクーラガスとバイパス流路3の出口3bから流れ出るバイパスガスとが合流して流れる合流流路8が設けられる。クーラガスは、この開示技術のクーラ流体の一例に相当し、バイパスガスは、この開示技術のバイパス流体の一例に相当する。
図1~図4に示すように、ハウジング4において、両流路2,3の出口2b,3bより下流には、バイパス流路3を開閉するためのバイパス弁10が設けられる。このバイパス弁10は、弁軸11を中心に揺動する弁体12を含み、弁体12がバイパス流路3の出口3bを弁座として着座可能に設けられる。また、ハウジング4には、弁軸11を回動可能に支持するための軸受13と、軸受13を保持するための軸受ケース14が配置される。軸受ケース14は、ハウジング4と一体をなしてハウジング4を形成し、軸受13を保持するために軸受13が圧入される筒部14aと、その筒部14aの一端に形成されるフランジ部14bとを含む。この実施形態では、軸受13とし、例えば、ボールベアリングを想定することができる。また、筒部14aと弁軸11との間には、リップシール15が、軸受13に隣接して配置される。リップシール15は、軸受13と同様、筒部14aに圧入される。すなわち、この実施形態で、ハウジング4を構成する軸受ケース14の筒部14aに、挿入孔14aaが形成される。その挿入孔14aaには、軸受ケース14(ハウジング4)と弁軸11との間をシールするためのリップシール15が設けられる。リップシール15は、この開示技術のシール部材の一例に相当する。
図2~図6に示すように、この実施形態で、弁体12は、弁軸11に対しレバー16を介して支持される。レバー16は、弁軸11と直交する方向へ伸び、その基端部がリベット17を介して弁軸11に固定され、その先端部に弁体12がリベット18を介して固定される。図1に示すように、ハウジング4の外側には、弁軸11を回動するためのダイアフラム式のアクチュエータ19が設けられる。図4に示すように、弁軸11の基端(図4の左端)は、軸受ケース14のフランジ部14bよりも外側へ突出し、その端部には、アクチュエータ19にリンクを介して連結されるレバー20が固定される。従って、図1~図6に示す開弁状態から、アクチュエータ19により弁軸11が反時計方向へ回動され、弁体12が弁軸11を中心に反時計方向へ揺動することにより、弁体12がバイパス流路3の出口3bに着座して閉弁する。
[バイパスガスとクーラガスのミキシングに関する構成について]
図7には、バイパスガスの流れを図3に準ずる断面図により示す。図7に示すように、弁体12の開弁時には、ハウジング4とレバー16及び弁体12との間で、バイパス流路3の出口3bから流れ出るバイパスガスが、冷却流路2の出口2bと合流流路8へ向けて分散して流れる分散流路21,22が形成される。すなわち、第1の分散流路21は、図7に太い一点鎖線で示すように、バイパスガスの一部が冷却流路2の出口2bへ向けて流れ、第2の分散流路22は、図7に太い一点鎖線で示すように、バイパスガスの一部が合流流路8へ向けて流れる。なお、図2~図7においては、アクチュエータ19の図示を省略している。
加えて、図2~図7に示すように、レバー16には、第1の分散流路21にて冷却流路2の出口2bへ向けて分散するバイパスガスの一部を更に弁軸11へ向けて分散させるための開口部16aが設けられる。そして、この開口部16aには、図7に太い一点鎖線で示すように、第1の分散流路21を流れるバイパスガスの一部が流れ込み、弁軸11へ向けて分散するようになっている。
[シール保護手段について]
ここで、バイパス流路3の出口3bから第2の分散流路22を通じて合流流路8へ向けて流れる高温のバイパスガスは、リップシール15の近傍を流れる。そこで、この実施形態では、図2~図6に示すように、リップシール15の、少なくともバイパス流路3の出口3bに接近する部分には、バイパスガスの熱からリップシール15を保護するためのシール保護手段が設けられる。この実施形態で、シール保護手段は、バイパスガスが衝突することでリップシール15をバイパスガスから保護する第1の衝立16bを含む。第1の衝立16bは、レバー16の一部を直角に折り返すことでレバー16と一体に形成される。
加えて、この実施形態では、シール保護手段として、第2の分散流路22により合流流路8へ向けて分散するバイパスガスの流れをリップシール15から遠ざける方向へオフセットさせる構成を含む。すなわち、この実施形態では、図4に示すように、バイパス流路3の出口3bと弁体12の中心の位置P1が、バイパス流路3の中心軸線P0よりもリップシール15から遠ざける方向へオフセットされている。
[弁軸保護手段について]
ここで、レバー16の開口部16aから分散する高温のバイパスガスは、弁軸11へ向けて流れる。そこで、この実施形態では、図2~図6に示すように、弁軸11には、レバー16の開口部16aから分散する高温のバイパスガスの熱から弁軸11を保護するための弁軸保護手段が設けられる。この実施形態で、弁軸保護手段は、バイパスガスが衝突する第2の衝立24aと、 弁軸11とレバー16との間に介在するスペーサ24bとを含む。第2の衝立24aとスペーサ24bは、ほぼ直角に折り曲げられた曲げ板24により一体に形成される。この実施形態では、図3に示すように、第2の衝立24aの長さL1は、弁軸11の径方向の長さL2よりも長くなっている。また、図4に示すように、第2の衝立24aの幅W1は、開口部16aの幅W2よりも大きくなっている。
[EGRクーラバイパス装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態のEGRクーラバイパス装置の構成によれば、バイパス弁10の弁体12の開弁時には、ハウジング4とレバー16との間で、バイパス流路3の出口3bから流れ出るバイパスガスが、冷却流路2(熱交換器5)の出口2bと合流流路8へ向けて分散して流れる分散流路21,22が形成される。従って、バイパスガスの一部が第1の分散流路21により分散し、冷却流路2(熱交換器5)の出口2bから流れ出るクーラガスに合流し、その合流したクーラガスとバイパスガスが、第2の分散流路22により合流流路8へ向けて分散した他の一部のバイパスガスと合流流路8にて合流する。このため、バイパス弁10の開弁時に冷却流路2(熱交換器5)の出口2bから流れ出るクーラガスとバイパス流路3から流れ出るバイパスガスとのミキシング効果を高めることができる。
この実施形態の構成によれば、レバー16には、冷却流路2の出口2bへ向けて分散するバイパスガスの一部を更に弁軸11へ向けて分散させるための開口部16aが設けられる。従って、開口部16aを介して分散されたバイパスガスが合流流路8へ流れ、合流流路8にて他のバイパスガス及びクーラガスと合流する。すなわち、この実施形態では、第1の分散流路21へ分散するバイパスガスをレバー16の開口部16aにて更に分散させることで、バイパスガスを合流流路8へ向けて拡散させている。このため、クーラガスとバイパスガスとのミキシング効果を更に高めることができる。
この実施形態では、第1の分散流路21を介して冷却流路2の出口2bへ向けて分散するバイパスガスの一部が開口部16aを介して弁軸11へ向けて分散する。従って、リップシール15や軸受ケース14の外周へのバイパスガスの流入が低減する。このため、バイパスガスの熱によるリップシール15や弁軸11の熱害を抑制することができる。また、リップシール15や軸受ケース14の外周へのバイパスガスの流入が低減する分だけ、軸受ケース14の外周へクーラガスが流入するので、軸受ケース14が冷やされ、リップシール15の耐熱性を向上させることができる。
この実施形態の構成によれば、リップシール15の、少なくともバイパス流路3の出口3bに接近する部分にシール保護手段として第1の衝立16bが設けられるので、リップシール15がバイパスガスの熱から保護される。このため、バイパス弁10に関連した部材であるリップシール15のバイパスガスの熱による熱害を抑制することができる。
この実施形態の構成によれば、更に、シール保護手段として、バイパス流路3の出口3bと弁体12の中心の位置P1が、バイパス流路3の中心軸線P0よりもリップシール15から遠ざかる方向へオフセットされる。従って、第2の分散流路22により合流流路8へ向けて分散するバイパスガスの流れをリップシール15から遠ざける方向へオフセットさせた分だけバイパスガスの熱がリップシール15に伝わり難くなる。この意味でも、バイパス弁10に関連した部材であるリップシール15の、バイパスガスの熱による熱害を抑制することができる。
この実施形態の構成によれば、弁軸11には、弁軸保護手段として第2の衝立24aが設けられるので、レバー16の開口部16aから分散するバイパスガスの熱から弁軸11が保護される。このため、バイパスガスの熱が直に弁軸11へ伝わることを防止することができ、弁軸11から伝わる熱によるリップシール15の熱害を抑制することができる。
この実施形態の構成によれば、弁軸保護手段として弁軸11とレバー16との間にスペーサ24bが設けられるので、弁軸11とレバー16との接触面積が減り、その分だけレバー16から弁軸11へバイパスガスの熱が伝わり難くなる。このため、レバー16から弁軸11へ伝わるバイパスガスの熱を減らすことができ、弁軸11から伝わる熱によるリップシール15の熱害を更に抑制することができる。
[バイパスガスとクーラガスの温度解析結果について]
ここで、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果について説明する。図8には、バイパス弁10の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図2に準ずる断面図により示す。図9には、ハウジング4の導出口7におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を断面図により示す。図8、図9において、ドット密度が最も高い暗色部分は「240℃」前後の温度を示し、ドット密度が最も低い明色部分は「80℃」前後の温度を示す。図8、図9において、ハウジング4等の部材の断面ハッチングは省略した(後で示す他の温度解析結果の断面図についても同様。)。
この実施形態では、図8に示すように、バイパス流路3の出口3bから流れ出た高温のバイパスガスは、第1の分散流路21と第2の分散流路22へ分散して流れると共に、第1の分散流路21を流れる高温のバイパスガスの一部が、レバー16の開口部16aから弁軸11へ向けて分散することがわかる。また、第1の分散流路21へ分散した高温のバイパスガスは、冷却流路2の出口2bから流れ出るクーラガスと合流し、合流ガスとして温度が低下することがわかる。温度を低下させた合流ガスは、更に下流の合流流路8にて、開口部16aから流れ出たバイパスガスと合流し、その合流ガスが、更に下流の合流流路8にて、第2の分散流路22へ分散したバイパスガスと合流し、合流ガスとして温度が更に低下することがわかる。なお、この実施形態で、リップシール15でのガス温度は「137℃」となった。これは、第1の衝立16bによりリップシール15がバイパスガスから保護されたことと、第2の衝立24aとスペーサ24bにより、開口部16aから弁軸11へ向けて分散したバイパスガスの熱が弁軸11に伝わり難くなったことによると考えられる。この実施形態では、バイパス流路3の出口3bから流れ出たバイパスガスを3つの流れに分散させたことで、バイパスガスとクーラガスとのミキシング改善とリップシール15の保護を両立させることができた。
上記のようなミキシングの結果、ハウジング4の導出口7を流れ出るEGRガスの温度は、図9に示すように、位置(1)で「183.5℃」を示し、位置(2)で「175.0℃」を示し、位置(3)で「98.3℃」を示し、位置(4)で「98.8℃」を示した。そして、最終的には、最高温度が「184.1℃」、最低温度が「97.3℃」、平均温度が「152.2℃」となった。この実施形態では、導出口7での最高温度が低下し、かつ、導出口7の中央に高温ガスが分散し、外周部でガス温度が低下した。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、バイパスガスとクーラガスのミキシングに関する構成と、弁軸保護手段の構成の点で第1実施形態と異なる。図10に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図2に準ずる断面図により示す。図11に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図3に準ずる拡大断面図により示す。図12に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図10のB-B線断面図により示す。図13に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図6に準ずる斜視図により示す。図14に、バイパスガスの流れを図11に準ずる断面図により示す。
[バイパスガスとクーラガスのミキシングに関する構成について]
図10~図14に示すように、この実施形態のレバー16には、開口部16aが設けられていない点で第1実施形態と構成が異なる。
[弁軸保護手段について]
この実施形態では、レバー16に開口部16aが設けられていないので、レバー16を透過した高温のバイパスガスが弁軸11へ向けて流れることはない。そのため、この実施形態では、図10~図14に示すように、高温のバイパスガスの熱から弁軸11を保護するための弁軸保護手段については、第2の衝立24aとスペーサ24bを含む曲げ板24は設けられていない。その代わり、弁軸保護手段として、別の構成が設けられる。
すなわち、図15に、弁軸11に対するレバー16の取り付け状態を弁軸11の軸線方向に沿って切断した断面図により示す。図16に、弁軸11に対するレバー16の取り付け状態を弁軸11の先端側(図15の矢印X1の方向)から視た図により示す。図12、図15に示すように、この実施形態では、弁軸11とレバー16との間の一部に、弁軸11とレバー16との接触面積を削減するための隙間26が設けられる。この実施形態で、レバー16には、リベット17の頭部17aが接する表側に凹部16cが、その反対の裏側に凸部16dが形成される。弁軸11とレバー16との間の隙間26は、レバー16が、その凸部16dにて弁軸11と接することで形成される。
[その他の構成について]
また、この実施形態では、図15、図16に示すように、弁軸11の先端側にて、レバー16にストッパ16eが設けられる。このストッパ16eは、弁軸11に対しレバー16を回り止めするために、レバー16の一部が折り曲げられて弁軸11の端面に係合する。また、このストッパ16eは、図13に示すように、弁軸11へ向けて湾曲するので、レバー16の表面に衝突したバイパスガスが、レバー16における第1の衝立16bの反対側へ流れ易くなる。このため、レバー16に衝突したバイパスガスを、リップシール15から離れる方向へ案内することができる。
[EGRクーラバイパス装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態のEGRクーラバイパス装置1の構成によれば、弁軸11とレバー16との間の少なくと一部に隙間26が設けられるので、弁軸11とレバー16との接触面積が削減され、その分だけレバー16から弁軸11へバイパスガスの熱が伝わり難くなる。このため、レバー16から弁軸11へ伝わるバイパスガスの熱を減らすことができ、弁軸11から伝わる熱によるリップシール15の熱害を更に抑制することができる。
[バイパスガスとクーラガスの温度解析結果について]
ここで、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果について説明する。図17には、バイパス弁10の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図8に準ずる断面図により示す。図18には、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図17のC-C線断面図により示す。図19には、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図9に準ずる断面図により示す。
この実施形態では、図17、図18に示すように、バイパス流路3の出口3bから流れ出た高温のバイパスガスは、第1の分散流路21と第2の分散流路22の二つの流路へ分散することがわかる。また、第1の分散流路21へ分散した高温のバイパスガスは、冷却流路2の出口2bから流れ出るクーラガスと合流し、合流ガスとして温度を低下させながら合流流路8を下流へ向けて流れることがわかる。そして、温度を低下させた合流ガスは、合流流路8にて、第2の分散流路22へ分散したバイパスガスと平行しながら、合流流路8の下流側にて互いに合流し、合流ガスとして温度が低下する傾向がある。なお、この実施形態では、リップシール15でのガス温度は「171℃」となった。
上記のようなミキシングの結果、ハウジング4の導出口7を流れ出るEGRガスの温度は、図19に示すように、最高温度はやや低下するが、導出口7の外周上部でガス温度が高くなり、それ以外では低くなる傾向を示した。なお、最終的には、最高温度が「206℃」となった。これは、バイパスガスを二つの分散流路21,22に分散させたことにより、バイパスガスの流速がやや高まり、クーラガスとバイパスガスとのミキシングが悪化したことによると考えられる。
[第2実施形態の変形例に関するバイパスガスとクーラガスの温度解析結果について]
ここで、第2実施形態の変形例に関するバイパスガスとクーラガスの温度解析結果について説明する。この変形例では、レバー16に第1の衝立16bが設けられない点で第2実施形態と構成が異なる。図20には、バイパス弁10の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図8に準ずる断面図により示す。図21には、ハウジング4の導出口7におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図9に準ずる断面図により示す。
図20に示すように、この変形例では、第2実施形態と同様、バイパス流路3の出口3bから流れ出た高温のバイパスガスは、第1の分散流路21と第2の分散流路22の二つに分散する。また、第1の分散流路21へ分散した高温のバイパスガスは、冷却流路2の出口2bから流れ出るクーラガスと合流し、合流ガスとして温度を低下させながら合流流路8を下流へ向けて流れる。そして、温度を低下させた合流ガスが、第2の分散流路22へ分散したバイパスガスと平行して流れ、合流流路8の下流側にて互いに合流し、合流ガスとして温度が低下する傾向がある。
上記のようなミキシングの結果、ハウジング4の導出口7を流れ出るEGRガスの温度は、図21に示すように、位置(1)で「224.1℃」を示し、位置(2)で「211.1℃」を示し、位置(3)で「126.9℃」を示し、位置(4)で「125.2℃」を示した。最終的には、最高温度が「225.6℃」、最低温度が「124.9℃」、平均温度が「158.2℃」となった。また、リップシール15でのガス温度は「201℃」となった。すなわち、この変形例では、第2実施形態に対し、最高温度がやや増大し、かつ、リップシール15でのガス温度もやや増大した。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、バイパスガスとクーラガスのミキシングに関する構成と、シール保護手段及び弁軸保護手段の構成の点で前記各実施形態と異なる。図22に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図2に準ずる断面図により示す。図23に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図3に準ずる拡大断面図により示す。図24に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図22のD-D線断面図により示す。図25に、EGRクーラバイパス装置1の一部を図6に準ずる斜視図により示す。図26に、バイパスガスの流れを図23に準ずる断面図により示す。
[バイパスガスとクーラガスのミキシングに関する構成について]
図22~図26に示すように、この実施形態では、第2実施形態と同様、レバー16には開口部16aが設けられていない。
[シール保護手段について]
この実施形態では、第2実施形態の変形例と同様、第1実施形態で説明した第1の衝立16bは設けられていない。また、この実施形態では、バイパスガスの流れをリップシール15から遠ざけるための、バイパス流路3の出口3bと弁体12の配置のオフセットはなされていない。その代わりに、この実施形態では、図24、図25に示すように、レバー16の表側には、その両脇に長手方向に沿って伸びる突条16fが形成される。これら突条16fにより、バイパス流路3の出口3bから流れ出てレバー16に衝突するバイパスガスが各分散流路21,22へ案内されるようになっている。
[弁軸保護手段について]
この実施形態では、第2実施形態と同様、レバー16に開口部16aが設けられていないので、図22~図26に示すように、高温のバイパスガスの熱から弁軸11を保護するための弁軸保護手段については、第2の衝立16gとスペーサ24bを含む曲げ板24が設けられていない。
[EGRクーラバイパス装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態のEGRクーラバイパス装置1の構成によれば、前記各実施形態と同様、バイパス弁10の弁体12の開弁時には、ハウジング4とレバー16との間で、バイパス流路3の出口3bから流れ出るバイパスガスが、冷却流路2(熱交換器5)の出口2bと合流流路8へ向けて分散して流れる分散流路21,22が形成される。従って、バイパスガスの一部が第1の分散流路21により分散し、冷却流路2(熱交換器5)の出口2bから流れ出るクーラガスに合流し、その合流したガスが、第2の分散流路22により合流流路8へ向けて分散した他の一部のバイパスガスと合流流路8にて合流する。このため、この実施形態でも、バイパス弁10の開弁時に冷却流路2(熱交換器5)の出口2bから流れ出るクーラガスとバイパス流路3から流れ出るバイパスガスとのミキシング効果を高めることができる。
[バイパスガスとクーラガスの温度解析結果について]
ここで、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果について説明する。図27には、バイパス弁10の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図8に準ずる断面図により示す。図28には、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図18に準ずる断面図により示す。図29には、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図19に準ずる断面図により示す。
この実施形態では、第2実施形態の変形例と同様、レバー16に第1の衝立16bが設けられておらず、バイパスガスの流れをリップシール15から遠ざけるための、バイパス流路3の出口3bと弁体12の配置のオフセットがなされていないので、リップシール15でのガス温度は「265℃」となった。
この実施形態では、図27、図28に示すように、第2実施形態と同様、バイパス流路3の出口3bから流れ出た高温のバイパスガスは、第1の分散流路21と第2の分散流路22の二つに分散して流れる。また、第1の分散流路21へ分散した高温のバイパスガスは、冷却流路2の出口2bから流れ出るクーラガスと合流し、合流ガスとして温度を低下させながら合流流路8を下流へ向けて流れるが、合流の度合いが第2実施形態のそれよりもやや低下する。そして、温度を低下させた合流ガスが、合流流路8にて、第2の分散流路22へ分散したバイパスガスと平行してながれ、合流流路8の下流側にて互いに合流し、合流ガスとして温度を低下させる。
上記のようなミキシングの結果、ハウジング4の導出口7を流れ出るEGRガスの温度は、図29に示すように、最高温度はやや低下するが、導出口7の外周上部でガス温度が高くなり、それ以外で低くなる傾向を示した。なお、最終的には、最高温度は「194℃」となった。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、特に、合流流路8に対応するハウジング4の形状の点で前記各実施形態と構成が異なる。図30には、バイパス弁10の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図8に準ずる断面図により示す。図31には、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図18に準ずる断面図により示す。図32には、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図19に準ずる断面図により示す。
[合流流路の構成について]
図30に示すように、この実施形態では、合流流路8に対応するハウジング4には、合流流路8を流れるEGRガスの流れの中心へ向かって括れる括れ部8aが設けられる。その他の構成は前記各実施形態のそれぞれと同じとする。
[EGRクーラバイパス装置の作用及び効果について]
以上説明したこの実施形態のEGRクーラバイパス装置1の構成によれば、前記各実施形態の作用及び効果に加え次のような作用及び効果を得ることができる。すなわち、合流流路8に対応するハウジング4には、括れ部8a設けられるので、合流流路8を流れるクーラガスとバイパスガスがその括れ部8aに当たり、それらガスの流速が抑えられると共に流れの向きが合流流路8の中心へ向けられる。このため、クーラガスとバイパスガスとのミキシング効果を更に高めることができる。特に、合流流路8の下流側でのクーラガスとバイパスガスとのミキシングを改善することができる。
なお、この実施形態での導出口7でのEGRガスの最高温度は「183℃」であり、リップシール15でのガス温度は「214℃」であった。
[第4実施形態の第1の変形例について]
ここで、第4実施形態の第1の変形例につき、図30を参照して説明する。この変形例では、図30に2点鎖線で示すように、括れ部8bの位置を、第4実施形態の括れ部8aよりも合流流路8の下流側へ移動させている。これにより、第2の分散流路22へ流れるバイパスガスの圧損を、第4実施形態のそれよりも低減させることができ、バイパスガスとクーラガスとのミキシングを改善することができる。
[第4実施形態の第2変形例について]
次に、第4実施形態の第2の変形例につき、図33~図35を参照して説明する。この変形例では、バイパス弁10の構成の点で第4実施形態と異なる。図33には、バイパス弁10の開弁時におけるバイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図30に準ずる断面図により示す。図34には、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図31に準ずる断面図により示す。図35には、バイパスガスとクーラガスの温度解析結果を図32に準ずる断面図により示す。
図33に示すように、この実施形態では、バイパス弁10の開弁時に、第2の分散流路22の流路面積を縮小するための第3の衝立28aが弁軸11に設けられる。図33に示すように、第3の衝立28aは、弁軸11とレバー16との間に介在するスペーサ28bと一体をなし、ほぼ直角に折り曲げられた曲げ板28により構成される。この変形例の構成によれば、合流流路8の下流側でのバイパスガスとクーラガスとのミキシング効果を向上させることができる。ただし、第2の分散流路22でのバイパスガスの圧損が増加するので、その分だけバイパスガスの弁軸11の近傍へ流れ込む量が増大し、リップシール15の熱害の点で不利ではある。
<別の実施形態>
なお、この開示技術は前記各実施形態等に限定されるものではなく、開示技術の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して次のように実施することもできる。
(1)前記第2実施形態では、レバー16に凸部16dを形成することにより、弁軸11の外周とレバー16との間に隙間26を設けた。これに対し、図36に示すように、弁軸11の外周に凹部11aを形成することで、弁軸11とレバー16との間に隙間27を設けることができる。この場合、弁軸11の外周に凹部11aを形成した分だけ、その部分の軸径D1が縮小する。このため、弁軸11からリップシール15への伝熱面積を削減することができ、リップシール15の熱害を抑制することができる。図36には、弁軸11に対するレバー16の取り付け状態を図15に準ずる断面図により示す。
(2)上記(1)の別の実施形態では、弁軸11の外周に凹部11aを形成することにより、弁軸11とレバー16との間に隙間27を設けた。これに対し、図37に示すように、弁軸11の外周から凹部11aを省略することで、弁軸11とレバー16との間の隙間27を省略することもできる。図37には、弁軸11に対するレバー16の取り付け状態を図15に準ずる断面図により示す。
(3)前記第1実施形態では、図3に示すように、開口部16aから流入するバイパスガスが衝突する位置に配置される第2の衝立24aと、 弁軸11とレバー16との間に介在するスペーサ24bとを含む曲げ板24を、弁軸保護手段として設けた。これに対し、図38に示すように、第2の衝立24aを省略する代わりに、開口部16aを形成するために、レバー16の一部を打ち抜き折り曲げて第2の衝立16gとすることもできる。この場合は、第2の衝立24aと比べて第2の衝立16gが厚肉となることから、同衝立16gが開口部16aに近付き、開口部16aの流路面積CAが縮小する。また、第2の衝立16gの長さや幅が、開口部16aの大きさ限定される。この点で、第2の衝立16gは、第2の衝立24aよりもバイパスガスに対する衝突抑制面積は劣るものの、弁軸11の保護機能は有する。また、第2の衝立16gをレバー16と一体形成することができ、バイパス弁10を構成するための部品点数を削減することができる。更に、図38に示すように、スペーサ24bを省略する代わりに、レバー16の表側には凹部16cを、その反対の裏側には凸部16dを形成し、その凸部16dにてレバー16を弁軸11に接することで、レバー16と弁軸11との間に隙間26を設けることができる。これにより、レバー16と弁軸11との接触面積を削減することができる。図38には、弁軸11に対するレバー16の取り付け状態を弁軸11に直交する方向に切断した断面図により示す。
(4)前記実施形態では、冷却流路2とバイパス流路3をハウジング4に一体に形成したが、これら二つの流路を別体に形成して合流させることもできる。
この開示技術は、エンジンの排気通路やEGR通路に利用する利用することができる。
1 EGRクーラバイパス装置
2 冷却流路
2a 入口
2b 出口
3 バイパス流路
3a 入口
3b 出口
4 ハウジング
5 熱交換器
8 合流流路
8a 括れ部
8b 括れ部
10 バイパス弁
11 弁軸
12 弁体
13 軸受
14 軸受ケース(ハウジング)
14aa 挿入孔
15 リップシール(シール部材)
16 レバー
16a 開口部
16b 第1の衝立(シール保護手段)
16g 第2の衝立(弁軸保護手段)
21 第1の分流流路
22 第2の分流流路
24a 第2の衝立(弁軸保護手段)
24b スペーサ(弁軸保護手段)
26 隙間(弁軸保護手段)
27 隙間(弁軸保護手段)

Claims (9)

  1. 高温の流体を流す流路が形成されるハウジングを含み、
    前記流路は、
    入口と出口を含み、流体を冷却するための熱交換器が配置される冷却流路と、
    入口と出口を含み、前記冷却流路を迂回したバイパス流路と、
    前記冷却流路の前記出口から流れ出るクーラ流体と前記バイパス流路の前記出口から流れ出るバイパス流体とが合流して流れる合流流路とを含み、
    前記バイパス流路を開閉するためのバイパス弁が設けられ、
    前記バイパス弁は、前記冷却流路及び前記バイパス流路より下流に配置され、弁軸を中心に揺動する弁体を含み、
    前記弁体が前記バイパス流路の前記出口を弁座として着座可能に設けられる弁装置において、
    前記弁体は、前記弁軸に対しレバーを介して支持され、
    前記弁体の開弁時に、前記ハウジングと前記レバーとの間で、前記バイパス流路の前記出口から流れ出る前記バイパス流体が、前記冷却流路の前記出口と前記合流流路へ向けて分散して流れる分散流路が形成され、
    前記レバーには、前記冷却流路の前記出口へ向けて分散する前記バイパス流体の一部を更に前記弁軸へ向けて分散させるための開口部が設けられる
    ことを特徴とする弁装置。
  2. 請求項1に記載の弁装置において、
    前記ハウジングには、前記弁軸を挿入するための挿入孔が形成され、
    前記挿入孔には、前記ハウジングと前記弁軸との間をシールするためのシール部材が設けられ、
    前記シール部材の、少なくとも前記バイパス流路の前記出口に接近する部分には、バイパス流体の熱から前記シール部材を保護するためのシール保護手段が設けられる
    ことを特徴とする弁装置。
  3. 請求項に記載の弁装置において、
    前記シール保護手段は、前記バイパス流体が衝突する第1の衝立を含む
    ことを特徴とする弁装置。
  4. 請求項に記載の弁装置において、
    前記シール保護手段は、前記分散流路により前記合流流路へ向けて分散する前記バイパス流体の流れを前記シール部材から遠ざける方向へオフセットさせる構成を含む
    ことを特徴とする弁装置。
  5. 請求項乃至のいずれかに記載の弁装置において、
    前記弁軸には、前記レバーの前記開口部から分散する前記バイパス流体の熱から前記弁軸を保護するための弁軸保護手段が設けられる
    ことを特徴とする弁装置。
  6. 請求項に記載の弁装置において、
    前記弁軸保護手段は、前記バイパス流体が衝突する第2の衝立を含む
    ことを特徴とする弁装置。
  7. 請求項又はに記載の弁装置において、
    前記弁軸保護手段は、前記弁軸と前記レバーとの間に介在するスペーサを含む
    ことを特徴とする弁装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載の弁装置において、
    前記弁軸と前記レバーとの間の少なくとも一部には、前記弁軸と前記レバーとの接触面積を削減するための隙間が設けられる
    ことを特徴とする弁装置。
  9. 請求項1乃至のいずれかに記載の弁装置において、
    前記合流流路に対応する前記ハウジングには、前記合流流路を流れる前記流体の流れの中心へ向かって括れる括れ部が設けられる
    ことを特徴とする弁装置。
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