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JP7735829B2 - 車両制御装置 - Google Patents
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JP7735829B2 - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

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本明細書に開示の技術は、車両制御装置に関する。
特許文献1には、車両の各部を制御する車両制御装置が開示されている。この車両制御装置は、CGW ECUとボデーECUを有している。この車両制御装置では、CGW ECUに外部から書き込み装置を接続することができる。書き込み装置は、CGW ECUに車両仕様情報を送信する。すると、CGW ECUは、受信した車両仕様情報をボデーECUに送信する。ボデーECUは、受信した車両仕様情報を自身のメモリに記憶する。さらに、ボデーECUは、受信した車両仕様情報を、CGW ECUを含む複数の制御装置に送信する。CGW ECUは、ボデーECUから受信した車両仕様情報を、自身のメモリに記憶する。その後、CGW ECUは、自身のメモリに記憶した車両仕様情報に基づいて車両の各部を制御する。
特開2016-094158号公報
複数の演算装置が協働することで1つの制御処理を実行する車両制御装置が存在する。例えば、複数の演算装置が同一の演算処理を実行し、各演算装置の演算結果が一致したときに、その演算結果に基づいて車両を制御する場合がある。また、例えば、1つの演算装置が第1の演算処理を行い、他の演算装置が第1の演算処理の演算結果を使用して第2の演算処理を行う場合がある。本明細書では、複数の演算装置が協働する車両制御装置において、仕様情報を適切に書き換え可能な技術を提案する。
本明細書が開示する車両制御装置は、仕様情報及び前記仕様情報に応じて対象装置を制御する制御プログラムを記憶している記憶装置と、前記制御プログラムに従って前記対象装置を制御する第1演算装置と、前記制御プログラムに従って前記第1演算装置と協働して前記対象装置を制御する第2演算装置と、を有する。前記記憶装置が、前記仕様情報を書き換え可能に構成されている。
なお、仕様情報は、制御プログラムによって参照される値である。仕様情報を用いて切り替えるものは、例えば、適合定数(対象装置を制御するための定数)、ポート設定(演算装置がデータの送信または受信に使用するポートの設定)、対象装置の機能の有効化するか無効化するかを設定する定数等であってもよい。
また、記憶装置は、1つのメモリによって構成されていてもよいし、複数のメモリによって構成されていてもよい。
この車両制御装置では、協働する第1演算装置と第2演算装置が、記憶装置に記憶されている仕様情報に基づいて動作する。したがって、記憶装置に記憶されている仕様情報を書き換えることで、第1演算装置と第2演算装置の動作を変更することができる。
実施例1の車両のブロック図。 実施例1の仕様情報の書き換え処理を示すフローチャート。 実施例2の仕様情報の書き換え処理を示すフローチャート。 実施例3の車両のブロック図。 実施例4の車両のブロック図。 実施例4の車両のブロック図。 実施例5の車両のブロック図。
上述した車両制御装置においては、前記記憶装置が、第1メモリと第2メモリを有していてもよい。前記第1メモリと前記第2メモリのそれぞれが、前記仕様情報と前記制御プログラムを記憶していてもよい。前記第1演算装置が、前記第1メモリが記憶している前記仕様情報及び前記制御プログラムに従って前記対象装置を制御してもよい。前記第2演算装置が、前記第2メモリが記憶している前記仕様情報及び前記制御プログラムに従って前記対象装置を制御してもよい。前記車両制御装置は、起動時に、前記第1メモリから前記仕様情報を読み出し、前記第1メモリから読み出した前記仕様情報が前記第2メモリが記憶している前記仕様情報と一致しない場合に、前記第2メモリが記憶している前記仕様情報を前記第1メモリから読み出した前記仕様情報に書き換える処理を実行してもよい。なお、第1メモリと第2メモリは、物理的に独立した2つのメモリデバイスであってもよいし、1つのメモリデバイスのメモリ空間を区切ったものであってもよい。
この構成の車両制御装置では、第1演算装置と第2演算装置の動作を変更する場合に、第1メモリに記憶されている仕様情報を書き換えることができる。第1メモリに記憶されている仕様情報が書き換えられた後に車両制御装置が起動すると、車両制御装置は、前記処理を実行する。この処理では、第2メモリの仕様情報が第1メモリの仕様情報と一致するように書き換えられる。したがって、第1演算装置と第2演算装置の両方が、書き換え後の仕様情報に従って動作することができる。
上述した車両制御装置においては、前記第1メモリから前記仕様情報を読み出せない場合、または、前記第1メモリから読み出した前記仕様情報が異常値である場合に、前記処理を停止し、あらかじめ定めた異常処理を行ってもよい。異常処理は、例えば、車両制御装置の停止等であってもよい。
この構成によれば、第2メモリの仕様情報が異常値に書き換えられることを防止できる。
上述した車両制御装置においては、前記第1演算装置と前記第2演算装置が、単一の制御装置に搭載されていてもよい。前記第1演算装置と前記第2演算装置の搭載基板は問わない。例えば、前記第1演算装置と前記第2演算装置が別の回路基板に搭載されていてもよいし、前記第1演算装置と前記第2演算装置が共通の回路基板に搭載されていてもよい。
この構成によれば、第1演算装置と第2演算装置の起動タイミングがほぼ一致するので、仕様情報の書き換えを好適に実施することができる。
上述した車両制御装置は、直流電圧を出力する電圧出力回路をさらに有していてもよい。前記電圧出力回路の出力電圧が、前記第1演算装置と前記第2演算装置に供給されてもよい。なお、電圧出力回路から第1演算装置に供給される電圧の大きさと、電圧出力回路から第2演算装置に供給される電圧の大きさが異なってもよい。また、リセット回路などの前記第1演算装置と前記第2演算装置の起動停止を制御する回路を設けてもよい。
この構成によれば、第1演算装置と第2演算装置の起動タイミングがほぼ一致し、車両制御装置間の車内通信回線を経由しないため、他の車両制御装置と起動タイミングを合わせる必要がなく、仕様情報の書き換えを好適に実施することができる。
図1に示す実施例1の車両は、車両制御装置20を有している。車両制御装置20は、ECU(electronic control unit)の一種である。また、実施例1の車両は、バッテリ68、ECU70、バッテリ72、対象装置80を有している。車両制御装置20は、バッテリ68に接続されており、バッテリ68から電力の供給を受けて動作する。車両制御装置20は、車内通信回線74(例えば、CAN(controller area network))によってECU70に接続されている。車両制御装置20は、ECU70に制御指令値を送信する。ECU70は、バッテリ72から電力の供給を受けて動作する。ECU70は、対象装置80に接続されている。ECU70は、車両制御装置20から受信した制御指令値に従って対象装置80を制御する。対象装置80は、車両に搭載された装置の1つであり、電気的に制御される装置である。対象装置80は、モータ、アクチュエータ等であってもよいし、表示機等であってもよいし、他のECUであってもよい。本例では、このように車両制御装置20からECU70を介して対象装置80を制御しているが、車両制御装置20から直接対象装置80を制御してもよい。
車両制御装置20は、電圧出力回路60を有している。電圧出力回路60は、バッテリ68に接続されている。電圧出力回路60は、バッテリ68の出力電圧を、5Vと3.3Vの直流電圧に変換する。
車両制御装置20は、CPU31とCPU32を有している。CPU31とCPU32は、共通の回路基板22に搭載されている。CPU31は、電圧出力回路60から供給される5Vと3.3Vの2つの電圧によって動作する。CPU32は、電圧出力回路60から供給される5Vの電圧によって動作する。
CPU31は、内部メモリ41を有している。内部メモリ41には、仕様情報51と制御プログラム61が記憶されている。制御プログラム61は、CPU31に対象装置80を制御するための制御指令値を算出させるプログラムである。仕様情報51は、対象装置80の制御に必要な情報である。制御プログラム61は、仕様情報51に応じてCPU31を動作させる。したがって、仕様情報51が変更されると、制御プログラム61を実行するときのCPU31の動作が変更される。仕様情報51を用いて切り替えるものは、例えば、適合定数(対象装置を制御するための定数)、ポート設定(車両制御装置20がデータの送信または受信に使用するポートの設定)、対象装置80の機能の有効化または無効化を設定する定数等である。
CPU32は、内部メモリ42を有している。内部メモリ42には、仕様情報52と制御プログラム62が記憶されている。制御プログラム62は、CPU32に対象装置80を制御するための制御指令値を算出させるプログラムである。本実施形態では、制御プログラム62は、制御プログラム61と同一の処理を実行させるプログラムである。仕様情報52は、対象装置80の制御に必要な情報である。制御プログラム62は、仕様情報52に応じてCPU32を動作させる。したがって、仕様情報52が変更されると、制御プログラム62を実行するときのCPU32の動作が変更される。通常時は、CPU32の内部メモリ42に記憶されている仕様情報52は、CPU31の内部メモリ41に記憶されている仕様情報51と同一である。なお、本例では、CPU31とCPU32が同じ演算を行うものとして例示しているが、CPU31とCPU32は別々の動作をしてもよい。例えば、CPU31が制御を行い、CPU32はCPU31の制御動作が閾値内であるか、暴走していないかなどを監視する動作をしてもよい。
CPU31とCPU32は、CPU間通信によって通信する。CPU間通信は、シリアル通信、パラレル通信等であってもよいし、他の通信であってもよい。CPU間通信は、車両制御装置20内のCPU31とCPU32の間で何らかのデータを受け渡しできれば手段は問わない。他の通信としては、例えば、CPU31とCPU32の間に別のメモリを設け、別のメモリを介して間接的にデータを受け渡してもよい。上述したように、CPU31は制御プログラム61の実行によって制御指令値を算出し、CPU32は制御プログラム62の実行によって制御指令値を算出する。CPU32は、制御指令値を算出すると、算出した制御指令値をCPU31へ送信する。CPU31は、CPU32から制御指令値を受信すると、CPU31が算出した制御指令値とCPU32が算出した制御指令値を比較する。CPU31は、CPU31が算出した制御指令値とCPU32が算出した制御指令値とが一致している場合には、その制御指令値をECU70へ送信する。ECU70は、CPU32から制御指令値を受信すると、受信した制御指令値に従って対象装置80を制御する。また、CPU31は、CPU31が算出した制御指令値とCPU32が算出した制御指令値とが一致しない場合には、その制御指令値をECU70へ送信しない。このように、2つのCPU31、32は同一の処理を実行し、CPU31、32で算出された制御指令値が一致した場合に、制御指令値がCPU31からECU70へ送信される。これによって、異常な制御指令値がECU70へ送信されることが抑制される。これにより、対象装置80を正常に動作させることができる。
次に、車両制御装置20の仕様情報51、52の書き換えについて説明する。
車両制御装置20では、装備によって制御や適合定数の変更が必要となる。例えば、タイヤ径、トランスアクスル、デフ比などが複数選択できる場合、使用するハードウェアによって適合定数を変える必要がある。また、外部スイッチやセンサの搭載有無によって、ポート設定の変更や不要ロジックの削除なども必要になる。
ゆえに、車両工場で組み付ける部品に合わせて車両制御装置20のソフトウェアを分ける必要があるが、ソフトウェアの書き込みには時間がかかる。したがって、車両製造ライン上でソフトウェアの書き込み時間が確保できない場合、ソフトウェアの種類分けが書き込まれたハードウェアを準備及び管理する必要があった。また、このような場合、修理を行う際にも書き込み時間がかかるため、保守部品として様々なソフトウェアが書き込まれた車両制御装置20を準備及び管理する必要があった。
本開示によれば、車両制御装置20内に有するソフトウェアに対して様々な定数、入出力設定、ロジックをあらかじめ設けておき、仕様情報51、52を書き換えるだけでどれを適用するか選択できるようになる。ソフトウェア全てを書き換える必要がないため、ソフトウェアの書き込み時間が大幅に削減できる。車両製造ラインや修理工場、保守部品管理などでは、車両固有の仕様情報を仕様情報51、52として書き込むだけで短時間で車両制御装置20の動作を切り替えることができ、様々な品種の車両制御装置20を準備及び管理しなくてもよくなる。
その他、車両の使用中に車両仕様51、52を変更することもできる。例えば、後からグレードアップや使用を変更したい場合、ソフトウェアを全て書き換えると通信回線のトラフィックが多量に必要となる。また、ソフトウェア書き込み中に電源が切れるなどの失敗があると、車両制御装置20が使用できなくなる。本開示によれば、仕様情報51、52のみを書き換えるため、前記トラフィックを抑制し、ソフトウェアを公衆回線で転送する必要もなく、最低限の書き込み時間で設定を変更できる。
仕様情報51、52を書き換える際には、まず、仕様情報51の書き換え処理が行われる。仕様情報51の書き換え処理では、作業者が、車両外部の書き換え装置を車両制御装置20に接続する。但し、車両外部の書き換え装置と車両制御装置20の接続は、直接接続でなくてもよく、他の装置や車内通信回線74を経由して行ってもよい。また、有線、無線などの手段を問わない。書き換え装置で所定の操作が行われると、書き換え装置が、CPU31の内部メモリ41にアクセスし、仕様情報51を書き換える。この段階では、CPU32の内部メモリ42に記憶されている仕様情報52は書き換えられない。したがって、仕様情報51の書き換え処理が完了すると、仕様情報52が仕様情報51とは異なる状態となる。
図2は、車両の起動時にCPU32が実行する処理を示している。また、リセット回路などの前記第1演算装置と前記第2演算装置の起動停止を制御する回路を設けている場合は、前記第1演算装置と前記第2演算装置が起動する同一のリセット条件を少なくとも1つ設けていればよい。車両が起動すると、電圧出力回路60が動作し、CPU31、32に電力が供給される。CPU31、32が共通の回路基板22に搭載されており、CPU31、32に共通の電圧出力回路60から電力が供給されるので、CPU31、32は略同時に起動する。CPU32が起動すると、CPU32は図2に示す処理を実行する。
ステップS2では、CPU32は、起動時の通常処理として入出力用のポート設定を行う。
ステップS4では、CPU32は、CPU31の内部メモリ41にアクセスして、仕様情報51を読み出す。
ステップS6では、CPU32は、ステップS4読み出した仕様情報51が、CPU32の内部メモリ42に記憶されている仕様情報52と一致しているか否かを判定する。車両の起動前に仕様情報51の書き換え処理が行われていれば、仕様情報51と仕様情報52が異なるので、ステップS6でNOと判定される。車両の起動前に仕様情報51の書き換え処理が行われていなければ、仕様情報51と仕様情報52が一致しているので、ステップS6でYESと判定される。
仕様情報51と仕様情報52が異なる場合(すなわち、ステップS6でNOの場合)には、CPU32は、ステップS8、S10によって構成される学習処理を実行する。
ステップS8では、CPU32は、再度、CPU31の内部メモリ41にアクセスして、仕様情報51を読み出す。ステップS10では、CPU32は、読み出した仕様情報51が正常か否かを判定する。例えば、CPU32は、CPU間通信エラーによって仕様情報51を読み出せなかった場合、読み出した仕様情報51が異常値である場合(例えば、サムチェック等によって異常と判定された場合)、または、ステップS4で読み出した仕様情報51とステップS8で読み出した仕様情報51が異なる場合などに、ステップS10で仕様情報51が異常であると判定する。なお、ステップS10で仕様情報51が正常であることを判定する手段は問わない。例えば、チェックサムが一致するか、複数回読み出して同じ結果が得られた場合を正常と判断してもよい。ステップS10で仕様情報51が異常であると判定した場合には、CPU32は、ステップS20で異常処理(例えば、ユーザに異常を報知するなど)を実行する。なお、異常処理を実行する前に、ステップS8、S10をリトライしてもよい。
ステップS10で仕様情報51が正常であると判定した場合には、CPU32は、ステップS12を実行する。ステップS12では、CPU32は、読み出した仕様情報51を、仕様情報52として内部メモリ42に記憶させる。学習処理(すなわち、ステップS8、S10)が実行された場合は、ステップS12の実行前において仕様情報51が仕様情報52とは異なるので、ステップS12では仕様情報52が仕様情報51と一致する値に書き換えられる。その後、CPU32は、ステップS14で仕様情報52に基づいて対象装置80の制御を実行する。ステップS12で仕様情報52が書き換えられているので、CPU32は書き換え後の仕様情報52(すなわち、仕様情報51と一致する値)に基づいて制御を行う。また、ステップS14では、CPU31が仕様情報51に基づいて対象装置80の制御を実行する。すなわち、ステップS14では、CPU31とCPU32が協働して対象装置80を制御する。
また、ステップS6で仕様情報51が仕様情報52と一致していると判定された場合には、学習処理(すなわち、ステップS8、S10)は実行されずに、ステップS14で、CPU31とCPU32が協働して対象装置80の制御を実行する。この場合、仕様情報51、52が書き換えられていないので、CPU31、32は今までと同様に対象装置80の制御を実行する。
以上に説明したように、車両制御装置20では、CPU31の内部メモリ41に記憶されている仕様情報51が書き換えられると、その後に車両制御装置20が起動したタイミングで、内部メモリ42に記憶されている仕様情報52が内部メモリ41に記憶されている仕様情報51と同一の値に書き換えられる。したがって、CPU31、32が適切に協働することができ、対象装置80を適切に制御することができる。
なお、前記学習でCPU32に書き込む情報は、仕様情報52に限らない。例えば、CPU31のメモリが有する仕様情報51に応じたポート設定、適合定数、ロジックなどの情報をCPU32が有していない場合は、前記学習時にCPU32のメモリへ書き込んでもよい。
また、仕様情報51、仕様情報52は、メモリ内に複数設けられていてもよい。例えば、破損リスク分散として、同じものを2つずつメモリに記憶してもよいし、前回起動時に仕様情報51と仕様情報52が一致したか否か、前回起動の仕様情報51と仕様情報52をバックアップとして記憶してもよい。
また、本例では、ステップS6で仕様情報51と仕様情報51を比較して不一致の時に仕様情報51から仕様情報52へコピーしているが、コピー元とコピー先はこれに限らず逆転してもよい。例えば、仕様情報51と仕様情報52がチェックサムを有し、仕様情報51が異常、仕様情報52が明らかに正しいと判定できる場合は、異常と判断された仕様情報51を正しい仕様情報52へ書き換えてもよい。
また、ステップS6で仕様情報51と仕様情報52が不一致の時の再学習(ステップS12)に回数制限や書き込み禁止フラグを設けてもよい。例えば、あらかじめ定めた回数以上の不一致は、故障や不正な書き換えと判断して異常処理を行ってもよいし、車両を出荷する時に書き込み禁止フラグをONとして、出荷後に変更できないようにしてもよい。
また、この構成によれば、仕様情報51が書き換えられると、その後に自動的に仕様情報52が仕様情報51と同一の値に書き換えられる。したがって、仕様情報の書き換え作業を行う作業者は、仕様情報51を書き換えるだけでよく、複数のメモリの値を書き換える作業が必要ない。したがって、短時間で仕様情報の書き換え作業を実行することができる。
また、この構成によれば、仕様情報51、52と車両制御装置20の動作切り替えが、車両制御装置20の中で完結する。従って、車内通信回線74の通信や他の車両制御装置の動作に影響されず、他の車両制御装置が修理などで交換されても、車両制御装置20の使用を誤って切り替えることが無い。
また、この構成によれば、制御プログラム61、62の全体を書き換えることなく、仕様情報51、52を書き換えるだけで車両制御装置20が実行する処理を変更できる。このため、短時間で車両制御装置20が実行する処理を変更できる。
また、この構成では、CPU31、32が共通の回路基板22に搭載されており、CPU31、32に共通の電圧出力回路60から電力が供給されるので、車両を起動したときにCPU31、32が略同時に起動する。すなわち、CPU31、32の起動タイミングにほとんどずれが生じない。したがって、CPU31、32の間で通信の開始タイミングを合わせる処理を実行しなくても、CPU31、32の間で確実に通信を行うことができる。また、CPU間通信で仕様情報の送受信を行うので、通信データの欠落が生じ難い。したがって、図2の処理でエラーが生じ難く、仕様情報52を仕様情報51と同一の値に確実に書き換えることができる。
実施例2の車両制御装置は、実施例1と同様の構成(すなわち、図1に示す構成)を有している。実施例2の車両に使用される車両制御装置は、車両制御装置製造工場から出荷される段階では、仕様情報51、52として空の情報(以下、データ00という)を記憶している。車両工場において車両が完成した段階で、仕様情報51が実際の車両の仕様に応じてデータ00以外に書き換えられる。例えば、車両が二輪駆動車である場合には仕様情報51がデータ00からデータ01に書き換えられ、車両が四輪駆動車である場合には仕様情報51がデータ00からデータ02に書き換えられるなどである。仕様情報51の書き換え処理は、実施例1と同様に、書き換え装置によって実施される。
実施例2の車両制御装置は、車両の起動時に、CPU32が図3に示す処理を実行する。
ステップS102では、CPU32は、内部メモリ42から仕様情報52を読み出す。
ステップS104では、CPU32は、読み出した仕様情報52が、学習前の値(すなわち、データ00)であるか、学習済の値(すなわち、データ01またはデータ02)であるか判定する。
読み出した仕様情報52がデータ00である場合(すなわち、ステップS104でYESの場合)には、CPU32は、ステップS108、S110によって構成される学習処理を実行する。
ステップS108では、CPU32は、CPU31の内部メモリ41にアクセスして、仕様情報51を読み出す。ステップS110では、CPU32は、読み出した仕様情報51が正常か否かを判定する。例えば、CPU32は、CPU間通信エラーによって仕様情報51を読み出せなかった場合、または、読み出した仕様情報51が異常値である場合などに、ステップS110で仕様情報51が異常であると判定する。ステップS110で仕様情報51が異常であると判定した場合には、CPU32は、実施例1と同様にしてステップS20の異常処理を実行する。
ステップS110で仕様情報51が正常であると判定した場合には、CPU32は、実施例1と同様にして、ステップS12、S14を実行する。すなわち、ステップS12において、CPU32は、仕様情報52をステップS108で読み出された仕様情報51と同一の値に書き換える。すなわち、ステップS12において、仕様情報52がデータ00からデータ01またはデータ02に書き換えられる。ステップS14では、CPU32が、仕様情報52に基づいて対象装置80の制御を実行する。ステップS12で仕様情報52が学習済の値(すなわち、データ01またはデータ02)に書き換えられているので、ステップS14ではCPU32は学習済の仕様情報52に基づいて制御を実行する。すなわち、CPU32は、仕様情報52がデータ01の場合には二輪駆動車用の制御を行い、仕様情報52がデータ02の場合には四輪駆動車用の制御を行う。また、ステップS14では、CPU31が仕様情報51に基づいて対象装置80の制御を実行する。すなわち、ステップS14では、CPU31とCPU32が協働して対象装置80を制御する。仕様情報51と仕様情報52が同一であるので、CPU31とCPU32が適切に協働することができる。
また、ステップS104で仕様情報52が学習済の値(すなわち、データ01またはデータ02)であると判定された場合には、学習処理(すなわち、ステップS108、S110)は実行されずに、ステップS14でCPU31とCPU32が協働して対象装置80の制御を実行する。
以上に説明したように、実施例2の車両制御装置でも、仕様情報51を書き換えると、その後の車両を起動したタイミングで仕様情報52が仕様情報51と同一の値に書き換えられる。したがって、CPU31、32が適切に協働することができ、対象装置80を適切に制御することができる。
なお、実施例1、2において、仕様情報51、52と制御プログラム61、62はCPU31、31の内部メモリに保存されていた。しかしながら、CPU31、31の外部メモリに仕様情報51、52と制御プログラム61、62が保存されていてもよい。
図4に示す実施例3の車両制御装置20aは、CPU31、32の外部にメモリ44を有している。メモリ44は、例えば、DPRAM(dual port random access memory)であってもよい。CPU31、32のそれぞれは、メモリ44に対して制御信号、データ等を送受信することができる。メモリ44は、仕様情報54を記憶している。実施例3では、CPU31が、制御プログラム61に従って対象装置80に対する制御を行うときに、メモリ44から仕様情報54を読み出し、仕様情報54に基づいて制御を行う。また、実施例3では、CPU32が、制御プログラム62に従って対象装置80に対する制御を行うときに、メモリ44から仕様情報54を読み出し、仕様情報54に基づいて制御を行う。実施例3のその他の構成は、実施例1と等しい。
以上に説明したように、実施例3では、CPU31とCPU32が、メモリ44に記憶されている共通の仕様情報54に基づいて対象装置80に対する制御を行う。したがって、メモリ44に記憶されている仕様情報54を書き換えるだけで、CPU31とCPU32の両方の動作を変更することができる。メモリ44に記憶されている仕様情報54の書き換えは、例えば、車両外部の書き換え装置を車両制御装置20aに接続することによって実行することができる。
なお、実施例3ではメモリ44がCPU31、32の外部のメモリであった。しかしながら、CPU31またはCPU32の内部メモリに仕様情報54を記憶させ、CPU31、32のそれぞれが共通の仕様情報54を読み出すようにしてもよい。
図5、6は、実施例4として、車両制御装置20xを搭載した車両を示している。なお、図5、6の車両制御装置20xとして、実施例1~3の車両制御装置のいずれか、または、これらの変形例を採用することができる。なお、図5、6では、車両制御装置20xの内部の電圧変換回路、メモリ、仕様情報、及び、制御プログラムの図示を省略している。図5は、車両制御装置20xを搭載した四輪駆動車を示している。図6は、車両制御装置20xを搭載した二輪駆動車を示している。
図5に示すように、四輪駆動車は、MG-ECU102、インバータ104、モータ106、インバータ108、モータ110、4WD-ECU112、及び、温度センサ114を有している。モータ106は前輪を駆動するためのモータである。インバータ104は、モータ106に交流電流を供給することによってモータ106を駆動させる。モータ110は後輪を駆動するためのモータである。インバータ108は、モータ110に交流電流を供給することによってモータ110を駆動させる。MG-ECU102は、インバータ104、108を制御することによって、モータ106、110の回転速度を制御する。4WD-ECU112は、四輪駆動車に特有の制御を実行する。温度センサ114は、後輪用のトランスアクスルの温度を測定する。車両制御装置20xは、車内通信回線74を介してMG-ECU102及び4WD-ECU112に接続されている。車両制御装置20xは、MG-ECU102に対してトルク指令値を送信する。MG-ECU102は、インバータ104、108を制御することで、トルク指令値で指定されたトルクでモータ106、110を駆動させる。また、車両制御装置20xは、4WD-ECU112に制御指令値を送信する。4WD-ECU112は、車両制御装置20xから受信した制御指令値に基づいて制御を実行する。車両制御装置20xは、温度センサ114に接続されている。車両制御装置20xは、温度センサ114から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換することで、温度を検出する。
図6に示すように、二輪駆動車は、四輪駆動車(すなわち、図5)と同様に、MG-ECU102、インバータ104、及び、モータ106を有している。他方、二輪駆動車は、四輪駆動車と異なり、インバータ108、モータ110、4WD-ECU112、及び、温度センサ114を有していない。このため、車両制御装置20xが実行する処理(より詳細には、CPU31とCPU32が協働して実行する処理)は、二輪駆動車と四輪駆動車とで異なる。
四輪駆動車においては、車両制御装置20xは、四輪駆動車用のアルゴリズムでモータ106に対するトルク指令値とモータ110に対するトルク指令値を算出し、算出した各トルク指令値をMG-ECU102に送信する。二輪駆動車においては、車両制御装置20xは、二輪駆動車用のアルゴリズムでモータ106に対するトルク指令値を算出し、算出したトルク指令値をMG-ECU102に送信する。二輪駆動車においては、車両制御装置20xは、モータ110に対するトルク指令値を算出しない。
また、四輪駆動車においては、車両制御装置20xは、4WD-ECUに対する制御指令値を算出する。二輪駆動車においては、車両制御装置20xは、4WD-ECUに対する制御指令値を算出しない。
また、四輪駆動車においては、車両制御装置20xは、温度センサ114から入力されるアナログ信号に基づいて温度を検出する処理を実行する。二輪駆動車においては、車両制御装置20xは、温度センサ114から入力されるアナログ信号に基づいて温度を検出する処理を実行しない。
以上に説明したように、二輪駆動車と四輪駆動車では、車両制御装置20xが実行する処理が異なる。車両制御装置20xは、二輪駆動車用の仕様情報が設定されている場合には二輪駆動車用の制御を実行し、四輪駆動車用の仕様情報が設定されている場合には四輪駆動車用の制御を実行する。車両制御装置20xでは、上述した実施例1~3のいずれかの書き換え処理によって仕様情報が書き換えられる。したがって、車両制御装置20x(より詳細には、CPU31とCPU32)の動作を容易に変更することができる。
なお、二輪駆動車と四輪駆動車で使用可能な車両制御装置において、制御の切り換え方法として、4WD-ECUとの通信を利用する方法が存在する。この方法では、車両制御装置が4WD-ECUと通信できた場合には仕様情報として四輪駆動車用の仕様情報を適用し、車両制御装置が4WD-ECUと通信できない場合には仕様情報として二輪駆動車用の仕様情報を適用する。しかしながら、この方法では、車両制御装置と4WD-ECUとの通信で障害が発生した場合に、四輪駆動車であるにも関わらず二輪駆動車用の仕様情報が適用されるおそれがある。実施例4では、このような問題が生じることが無く、車両の仕様に応じて適切な仕様情報を適用することができる。
図7は、実施例5として、車両制御装置20yを搭載した車両を示している。なお、図7の車両制御装置20yとして、実施例1~3の車両制御装置のいずれか、または、これらの変形例を採用することができる。なお、図7では、車両制御装置20yの内部の電圧変換回路、メモリ、仕様情報、及び、制御プログラムの図示を省略している。図7の車両では、操作パネル200として、タイプA、B、Cのいずれかが搭載される。操作パネル200は、走行モードとして、エコモード、EVモードまたはパワーモードのいずれか選択するためのパネルである。タイプAは、押しボタン式のスイッチ201、202、203を有している。ドライバは、スイッチ201、202または203を押すことで、走行モードを切り換えることができる。タイプBは、1つの切り換えスイッチ211とLEDインジケータ212を有している。ドライバが切り換えスイッチ211を操作する毎に、走行モードが切り換わる。LEDインジケータ212は、走行モードに応じた色で点灯する。タイプCは、ノブ221を有している。ドライバは、ノブ221を回転させることで、走行モードを切り換えることができる。
車両制御装置20yが操作パネル200に対して行う処理(より詳細には、CPU31とCPU32が協働して実行する処理)は、操作パネル200のタイプによって異なる。例えば、車両制御装置20yは、操作パネル200のタイプに応じたポート設定で、操作パネル200と通信する必要がある。また、車両制御装置20yは、操作パネル200のタイプに応じた動作ロジックで、操作パネル200を制御する必要がある。車両制御装置20yに記憶されている仕様情報を書き換えることで、車両制御装置20yが操作パネル200に対して行う処理を変更することができる。仕様情報の書き換えは、上述した実施例1~3のいずれかの書き換え処理によって行うことができる。したがって、車両制御装置20y(より詳細には、CPU31とCPU32)が実行する処理を容易に変更することができる。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
20 :車両制御装置
22 :回路基板
31、32 :CPU
41、42 :内部メモリ
51、52 :仕様情報
60 :電圧出力回路
61、62 :制御プログラム
68 :バッテリ
70 :ECU
72 :バッテリ
74 :車内通信回線
80 :対象装置

Claims (2)

  1. 車両制御装置であって、
    仕様情報、及び、前記仕様情報に応じて対象装置を制御する制御プログラムを記憶している記憶装置と、
    前記制御プログラムに従って、前記対象装置を制御する第1演算装置と、
    前記制御プログラムに従って、前記第1演算装置と協働して前記対象装置を制御する第2演算装置と、
    を有し、
    前記記憶装置が、前記仕様情報を書き換え可能に構成されており、
    前記記憶装置が、第1メモリと第2メモリを有しており、
    前記第1メモリと前記第2メモリのそれぞれが、前記仕様情報と前記制御プログラムを記憶しており、
    前記第1演算装置が、前記第1メモリが記憶している前記仕様情報及び前記制御プログラムに従って前記対象装置を制御し、
    前記第2演算装置が、前記第2メモリが記憶している前記仕様情報及び前記制御プログラムに従って前記対象装置を制御し、
    前記車両制御装置が、起動時に、前記第1メモリから前記仕様情報を読み出し、前記第1メモリから読み出した前記仕様情報が前記第2メモリが記憶している前記仕様情報と一致しない場合に、前記第2メモリが記憶している前記仕様情報を前記第1メモリから読み出した前記仕様情報に書き換える処理を実行し、
    前記車両制御装置が、直流電圧を出力する電圧出力回路をさらに有し、
    前記電圧出力回路の出力電圧が、前記第1演算装置と前記第2演算装置に供給される、
    車両制御装置。
  2. 前記電圧出力回路が、第1直流電圧と、前記第1直流電圧よりも小さい第2直流電圧を出力し、
    前記第1演算装置が、前記電圧出力回路から供給される前記第1直流電圧と前記第2直流電圧によって動作し、
    前記第2演算装置が、前記電圧出力回路から供給される前記第1直流電圧によって動作する、
    請求項1に記載の車両制御装置。
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