JP7740322B2 - コイル内径垂れ矯正部材及び金属帯の製造方法 - Google Patents
コイル内径垂れ矯正部材及び金属帯の製造方法Info
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Description
金属帯コイルの内径垂れを防止する方法については、従来から種々の提案がなされている。
また、特許文献2に示す鋼帯コイルの尾端止め装置では、鋼帯コイルの最内巻き部の近傍の板間に帯鋼を挿入し、帯鋼を剪断してからこの帯鋼を鋼帯コイルの内径側に折り曲げてクリップ止めするようにしている。
また、特許文献4に示す金属ストリップコイル内径自動溶接装置では、金属ストリップコイルの内巻垂下り先端部をコイルの内側から押さえて、コイルの内側先端部に金属製リボンを当てて溶接機で仮止めするようにしている。
また、特許文献6に示す金属ストリップコイルの巻始め端部の弛み止め方法では、コイルの巻始め端部を検出し、巻始め端部裏面または巻始め端部に重なり合うコイル内径面に接着剤を塗布した後、コイルの巻始め端部をコイルの内径側に押圧して固着するようにしている。
また、特許文献8に示すペイオフリールへのコイル装着方法では、内径だれ検出センサでコイの内径だれ量を検出し、検出した内径だれ量にもとづいてコイルに装入可能なペイオフリールのリール径を演算する。そして、演算したリール径となるようにペイオフリールのリールを拡縮してコイルに装入するようにしている。
更に、特許文献10に示すコイル挿入方法では、ゴムスリーブを介したリールドラムの先端にリールドラムキャップを装着した状態で、鋼帯コイルをペイオフリールに挿入することによってコイル内径部に発生した内径垂れを修正しながら挿入するようにしている。
また、特許文献8に示すペイオフリールへのコイル装着方法では、リール縮小径には限界があり、内径垂れ量が大きくなると(薄手の金属帯では頻繁に発生)、対応することができないという問題があった。つまり、内径垂れ量の大きなコイルでは効果が不十分であり、適用対象が内径垂れ量の小さなコイルに限定されていた。また、内径垂れ量を自動測定しリール径を拡縮するための専用の装置が必要となり、装置導入のコストが発生するという問題があった。
しかしながら、特許文献10に示すコイル挿入方法にあっては、リールドラムキャップをリールドラムに装着するに際し、数個のビス、ブロック等を用いてリールドラムキャップをリールドラムに固定している。このため、リールドラムキャップをリールドラムから取り外すにはドライバー等の工具が必要となるとともに、リールドラムキャップの取外し作業及び取付作業に時間がかかっていた。このため、内径が異なるコイルをペイオフリールに挿入して巻き戻しを行うに際し、リールドラムキャップの取外し作業及び取付作業に時間がかかることから生産量が大幅に低下するという問題があった。これにより、特許文献10に示すコイル挿入方法は、コイルの内径が頻繁に変化しリールドラムキャップの取外しを頻繁に行う必要がある製造ラインでは実用性に乏しかった。
また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1及び図2において、金属帯コイル20の金属帯は、例えば、冷間圧延後焼鈍を施した鋼板上亜鉛めっき処理を施した溶融亜鉛めっき鋼板である。
このコイル内径垂れ矯正部材10は、ペイオフリール1のリール3に装着され、金属帯コイル20をマンドレル2に装入する際に、金属帯コイル20の内径垂れ21を徐々に押し広げながら矯正する。これにより、当該内径垂れ21がマンドレル2やリール3に干渉して金属帯コイル20に損傷を与えることを回避する。
矯正部11は、円錐台形状に形成され、先端(図1における左端)11bから根元端(図1における右端)11cに向けて徐々に径が拡大するように傾斜する傾斜面11aを有する。そして、矯正部11は、金属帯コイル20を矯正部11の先端11bから根元端11c及びリール3を経てマンドレル2に装入する際に金属帯コイル20の内径垂れ21を徐々に押し広げて矯正する。このため、矯正部11の先端11bの外径D1(図3参照)は、金属帯コイル20が矯正部11の先端を通過可能なように、金属帯コイル20のほぼ楕円形の内径部20aの短径よりも小さくなっている。矯正部11の先端11bと金属帯コイル20の内径垂れ21の干渉を軽減する観点からは、外径D1は金属帯コイル20の内径部20aの半径に対して0.5倍以下であることが好ましい。さらに、矯正部11の先端11bと金属帯コイル20の内径垂れ21の干渉をさらに軽減する観点からは、外径D1は、内径垂れ21と金属帯コイル20の半径方向の中点を結んだ中心線とがなす最小距離より小さいことが一層好ましい。また、矯正部11の根元端11cの外径D2(図3参照)は、傾斜面11aで金属帯コイル20の内径垂れ21を徐々に押し広げて矯正できるように、内径垂れ21と金属帯コイル20の半径方向の中点を結んだ中心線とがなす最小距離より大きくなっている。また、矯正部11の根元端11cの外径D2は、傾斜面11aで金属帯コイル20の内径垂れ21を徐々に押し広げて確実に矯正できるように、金属帯コイル20の内径部20aの短径よりも大きくなっていることが好ましい。
先ず、図1に示すように、リール支持部材4がペイオフリール1のリール3の下方に位置した状態で、コイル内径垂れ矯正部材10をリール3に装着する。この際に、嵌合部12をリール3に嵌合するとともに、複数の永久磁石14によって矯正部11をリール3に吸着させる。
その後、マンドレル2を回転させて金属帯コイル20の巻き戻しを行うことができる。
そして、このようにマンドレル2に装入された金属帯コイル20の巻き戻しを行うコイル巻き戻し工程を経た後、後工程を経て金属帯の製品が製造される。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
使用したNo.1~No.16のコイル内径垂れ矯正部材に対し、内径垂れの矯正の可否について確認した。内径垂れを矯正できていれば合格として○、矯正が不十分であった場合を不合格として×を評点として付けた。矯正は、金属帯コイルをマンドレル2に装入してマンドレル2を拡径した時点で、前述した金属帯コイルの内径垂れ量(距離L)が1mm以下に低減できたものを合格とした。当該内径垂れ量が1mmよりも大きく内径垂れ21とリール3の接触等により金属帯コイルをマンドレル2に装入できなかった場合は、不合格とした。
使用したNo.1~No.16のコイル内径垂れ矯正部材に対し、金属帯とリールもしくはコイル内径垂れ矯正部材との衝突による金属帯コイルの端面若しくは表面の損傷の有無を確認した。金属帯コイルの損傷がなければ○を、損傷があれば×を評点として付けた。
使用したNo.1~No.16のコイル内径垂れ矯正部材に対し、コイル内径垂れ矯正部材に金属帯が吸着されることによる金属帯コイルの端面若しくは表面の損傷の有無を確認した。コイル内径垂れ矯正部材に金属帯が吸着されたか否かは目視で確認を行い、金属帯コイルの損傷がなければ○を、損傷があれば×を評点として付けた。
No.1~No.16のコイル内径垂れ矯正部材をリールに装着する際に要した時間及び当該コイル内径垂れ矯正部材をリールから取り外す時間を計測した。1分以内で着脱ができた場合は○を、1分以内で着脱ができなかった場合は×を評点として付けた。
金属帯コイルの装入時及び巻き戻し時において、No.1~No.16のコイル内径垂れ矯正部材がリールから外れることなく使用できた場合は○を、外れた場合は×を評点として付けた。
2 マンドレル
3 リール
4 リール支持部材
10 コイル内径垂れ矯正部材
11 矯正部
11a 傾斜面
11b 先端
11c 根元端
11d 根元側の端面
12 嵌合部
13 磁石台座部材
14 永久磁石
15 ハンドル
20 金属帯コイル
20a 内径部
21 内径垂れ
21a 先端
Claims (3)
- 金属帯コイルが支持されるマンドレル及びリールを有するペイオフリールのリールに装着して、金属帯コイルの内径部側に発生した内径垂れを防止するコイル内径垂れ矯正部材であって、
先端から根元端に向けて徐々に径が拡大するように傾斜する傾斜面を有し、前記金属帯コイルを前記先端から前記マンドレルに装入する際に前記内径垂れを徐々に押し広げて矯正する矯正部と、
該矯正部の根元側の端面に固定され、前記リールに装着する際に、円柱形状の前記リールに嵌合する円筒形状の嵌合部と、
前記矯正部の根元側の端面に固定され、前記リールに装着する際に、前記矯正部を前記リールに対して吸着させる1又は複数の永久磁石とを備え、
前記1又は複数の永久磁石の合計吸着力が49.0N以上147.1N以下であるとともに、前記矯正部の根元側の端面における最大径位置と前記1又は複数の永久磁石の径方向の最も外側の位置との間の径方向直線距離が30mm以上であり、
前記嵌合部は、前記リールの外径より1mm以上10mm以下大きい内径を有し、
前記矯正部の根元端の外径は、前記金属帯コイルの内径部の短径よりも大きいことを特徴とするコイル内径垂れ矯正部材。 - 前記矯正部は、円錐形状、円錐台形状、球欠形状、及び球台形状のうちのいずれかの形状を有することを特徴とする請求項1に記載のコイル内径垂れ矯正部材。
- 請求項1又は2に記載のコイル内径垂れ矯正部材を用いて金属帯コイルをペイオフリールのマンドレルに装入した後、前記マンドレルに装入された前記金属帯コイルの巻き戻しを行うコイル巻き戻し工程を含むことを特徴とする金属帯の製造方法。
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|---|---|---|---|
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| JP2008246544A (ja) | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nisshin Steel Co Ltd | コイル内径垂れ保持用リールドラムキャップおよびそれを用いたコイル挿入・抜き出し方法 |
| WO2014030692A1 (ja) | 2012-08-24 | 2014-02-27 | 新日鐵住金株式会社 | 内面規制工具、プラグ、芯金、熱間圧延機、プレス穿孔機及び抽伸機 |
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2023
- 2023-12-08 JP JP2023207349A patent/JP7740322B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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