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JP7745569B2 - アナログデジタル変換器、および、電子機器 - Google Patents
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JP7745569B2 - アナログデジタル変換器、および、電子機器 - Google Patents

アナログデジタル変換器、および、電子機器

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Description

本技術は、アナログデジタル変換器に関する。詳しくは、逐次比較型のアナログデジタル変換器、および、電子機器に関する。
従来より、高分解能であることや、消費電力が小さいことから、様々な電子機器において、SARADC(Successive Approximation Register Analog to Digital Converter)が広く用いられている。ここで、SARADCは、サンプリングしたアナログ信号と、DAC(Digital to Analog Converter)で生成した参照信号とを比較器が逐次比較し、それらが一致するようにロジック回路がDACを制御する回路である。このSARADCでは、参照信号のレベルを変更する際に、DACの出力信号にリップルと呼ばれる揺れが生じることがあり、そのリップルにより、比較器の比較結果に誤差が生じるおそれがある。そこで、4個の容量と複数のスイッチとを含む容量部をビットごとに配列し、リップルと逆位相の信号を生成するSARADCが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
Xiyuan Tang, et al., A 10-bit 100-MS/s SAR ADC with Always-on Reference Ripple Cancellation, IEEE Symposium on VLSI Circuits, 2020.
上述の従来技術では、リップルと逆位相の信号を生成することにより、リップルのキャンセルを図っている。しかしながら、上述のSARADCでは、ビットごとに4個の容量を設ける必要があるため、SARADCの分解能が高くなるほど、回路規模が増大するという問題がある。例えば、分解能が5ビットの場合、5つの容量部内に合計20個の容量を配置しなければならなくなる。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、リップルを打ち消す回路が設けられたSARADCにおいて、回路規模を削減することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、所定の制御信号に従って一対のアナログ信号の少なくとも一方を生成するデジタルアナログ変換器と、上記一対のアナログ信号を比較して比較結果を生成して出力する比較器と、上記比較結果に基づいて上記制御信号を生成するロジック回路と、サイズの異なる複数の正側トランジスタと、サイズの異なる複数の負側トランジスタと、上記複数の正側トランジスタと上記複数の負側トランジスタとのそれぞれのソースおよびドレインの一方と上記比較器の出力端子との間の経路を上記制御信号に基づいて開閉する複数のスイッチと、所定の正側参照電圧のノードに一端が接続され、上記複数の正側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された正側共通容量と、上記正側参照電圧より低い負側参照電圧のノードに一端が接続され、上記複数の負側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された負側共通容量とを具備するアナログデジタル変換器である。これにより、回路規模が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記一対のアナログ信号は、差動信号であり、上記デジタルアナログ変換器は、上記差動信号を生成してもよい。これにより、差動入力のアナログデジタル変換器の回路規模が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記正側共通容量および上記負側共通容量のそれぞれの上記他端と上記正側参照電圧および上記負側参照電圧の間のコモン電圧との間の経路を開閉するサンプリングスイッチをさらに具備してもよい。これにより、正側共通容量および負側共通容量に参照電圧がサンプルされるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記サンプリングスイッチは、所定のサンプリング期間内に閉状態に移行してもよい。これにより、サンプリング期間内にサンプルされるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記サンプリングスイッチは、アナログデジタル変換の終了時からサンプリングの開始時までの期間内に閉状態に移行してもよい。これにより、アナログデジタル変換の終了時からサンプリングの開始時までの期間内にサンプルされるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記比較結果を保持して上記ロジック回路に供給するラッチ回路をさらに具備してもよい。これにより、比較結果が保持されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の正側トランジスタと上記複数の負側トランジスタとのそれぞれは、nMOSトランジスタであってもよい。これにより、nMOSトランジスタの差動対に電流が流れるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の正側トランジスタと上記複数の負側トランジスタとのそれぞれは、pMOSトランジスタであってもよい。これにより、pMOSトランジスタの差動対に電流が流れるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、サイズの異なる複数対のコモン側トランジスタをさらに具備し、上記複数対のコモン側トランジスタのそれぞれのゲートは、上記正側参照電圧および上記負側参照電圧の間のコモン電圧のノードに接続されてもよい。これにより、コモン側トランジスタのゲートにコモン電圧が印加されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、サイズの異なる複数対の第1コモン側トランジスタと、サイズの異なる複数対の第2コモン側トランジスタとをさらに具備し、上記正側共通容量は、第1正側共通容量および第2正側共通容量を含み、上記負側共通容量は、第1負側共通容量および第2負側共通容量を含み、上記複数の正側トランジスタは、サイズの異なる複数の第1正側トランジスタと、サイズの異なる複数の第2正側トランジスタとを含み、上記複数の負側トランジスタは、サイズの異なる複数の第1負側トランジスタと、サイズの異なる複数の第2負側トランジスタとを含み、上記複数の第1正側トランジスタのそれぞれのゲートは、上記第1正側共通容量に共通に接続され、上記複数の第2正側トランジスタのそれぞれのゲートは、上記第2正側共通容量に共通に接続され、上記複数の第1負側トランジスタのそれぞれのゲートは、上記第1負側共通容量に共通に接続され、上記複数の第2負側トランジスタのそれぞれのゲートは、上記第2負側共通容量に共通に接続されてもよい。これにより、コモン電圧が不要になるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、所定の制御信号に従って一対のアナログ信号の少なくとも一方を生成するデジタルアナログ変換器と、上記一対のアナログ信号を比較して比較結果を生成して出力する比較器と、上記比較結果に基づいて上記制御信号を生成するとともにデジタル信号を出力するロジック回路と、サイズの異なる複数の正側トランジスタと、サイズの異なる複数の負側トランジスタと、上記複数の正側トランジスタと上記複数の負側トランジスタとのそれぞれのソースおよびドレインの一方と上記比較器の出力端子との間の経路を上記制御信号に基づいて開閉する複数のスイッチと、所定の正側参照電圧のノードに一端が接続され、上記複数の正側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された正側共通容量と、上記正側参照電圧より低い負側参照電圧のノードに一端が接続され、上記複数の負側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された負側共通容量と、上記デジタル信号を処理するデジタル信号処理回路とを具備する電子機器である。これにより、電子機器の回路規模が削減されるという作用をもたらす。
本技術の第1の実施の形態における電子機器の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態におけるSARADCの一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態におけるCDACの一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における比較器の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるラッチ回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるリップルキャンセラーの一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるCDACおよびリップルキャンセラーの接続状態を説明するための図である。 本技術の第1の実施の形態におけるリップルキャンセラーのスイッチの制御の一例を説明するための図である。 比較例におけるリップルキャンセラーの一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるSARADCの動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるSARADCの全体図の一例である。 本技術の第2の実施の形態におけるSARADCの全体図の一例である。 本技術の第2の実施の形態におけるSARADCの動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第4の実施の形態における差動増幅回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第4の実施の形態におけるラッチ回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第4の実施の形態におけるリップルキャンセラーの一構成例を示す回路図である。 本技術の第5の実施の形態におけるリップルキャンセラーの一構成例を示す回路図である。 本技術の第5の実施の形態におけるコンパレータ部の一構成例を示す回路図である。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(容量の個数を削減した例)
2.第2の実施の形態(容量の個数を削減し、サンプルのタイミングを変更した例)
3.第3の実施の形態(容量の個数を削減し、トランジスタの極性を変更した例)
4.第4の実施の形態(容量の個数を削減し、コモン電圧を不要とした例)
5.移動体への応用例
<1.第1の実施の形態>
[電子機器の構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における電子機器100の一構成例を示すブロック図である。この電子機器100は、アナログ信号をデジタル信号に変換して処理するものであり、アナログ信号生成部110、SARADC200およびデジタル信号処理部120を備える。電子機器100として、撮像装置、オーディオ機器や、通信装置などが想定される。
アナログ信号生成部110は、アナログ信号AINを生成し、信号線119を介してSARADC200に供給するものである。アナログ信号AINとして、画素信号、音声信号やRF(Radio Frequency)信号が想定される。
SARADC200は、入力されたアナログ信号AINを、逐次比較方式によりデジタル信号DOUTに変換するものである。このSARADC200は、デジタル信号DOUTをデジタル信号処理部120に信号線209を介して供給する。
デジタル信号処理部120は、デジタル信号DOUTに対して所定の信号処理を行うものである。信号処理として、デモザイク処理などの画像処理、音声圧縮処理や復調処理などが想定される。
なお、SARADC200の個数は、1つに限定されず、2つ以上であってもよい。例えば、撮像装置においては、列ごとにSARADC200が配置されることがある。
[SARADCの構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態におけるSARADC200の一構成例を示すブロック図である。SARADC200は、サンプリングスイッチ211および212と、CDAC(Capacitor DAC)300と、ラッチ回路430と、比較器400と、SAR(Successive Approximation Register)ロジック回路220とを備える。また、SARADC200は、リップルキャンセラー500をさらに備える。
サンプリングスイッチ211および212には、アナログ信号生成部110からの差動のアナログ信号が入力される。この差動信号(すなわち、アナログ信号)は、正側信号AIN_pおよび負側信号AIN_nを含む。サンプリングスイッチ211および212は、サンプリングクロックCLKに同期して、アナログ信号生成部110とCDAC300との間の経路を開閉する。例えば、サンプリングクロックCLKがハイレベルの期間に、サンプリングスイッチ211および212が閉状態となり、差動信号がサンプリングされる。
CDAC300は、DA(Digital to Analog)変換により、アナログの参照信号を生成するものである。このCDAC300は、サンプリングされた差動信号(アナログ信号)を保持し、そのアナログ信号と、内部生成した参照信号(アナログ信号)との差分を比較器400に差動出力する。
比較器400は、CDAC300からの差動信号の正側と負側とを比較するものである。この比較器400は、比較結果をラッチ回路430に供給する。ラッチ回路430は、比較結果を保持するものである。このラッチ回路430は、保持した比較結果をSARロジック回路220に供給する。
SARロジック回路220は、比較器400の比較結果に基づいて参照信号のレベルを制御するものである。このSARロジック回路220は、逐次比較方式により、CDAC300の出力の正側と負側とが均衡するように参照信号のレベルを更新する。SARADC200の分解能をM(Mは、整数)ビットとすると、逐次比較の回数はM回である。また、SARロジック回路220は、M回の比較結果のそれぞれを保持し、それらの比較結果を示すビットを配列したビット列をデジタル信号DOUTとしてデジタル信号処理部120に供給する。
リップルキャンセラー500は、CDAC300の出力信号のリップルをキャンセルするものである。リップルキャンセラー500の回路構成については後述する。
[CDACの構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態におけるCDAC300の一構成例を示す回路図である。同図は、分解能が5ビットの場合の回路を例示している。このCDAC300は、正側容量311乃至316と、負側容量317乃至322と、正側切替部330と、負側切替部340とを備える。正側切替部330には、正側切替回路331乃至336が配置され、負側切替部340には、負側切替回路341乃至346が配置される。なお、同図において、正側容量314および315と、負側容量320および321と、正側切替回路334および335と、負側切替回路344および345とは省略されている。
また、CDAC300内には、正側信号線308および負側信号線309が配線される。正側信号線308は、CDAC300の正側入力端子と正側出力端子との間に配線される。負側信号線309は、CDAC300の負側入力端子と負側出力端子との間に配線される。正側信号線308の電圧は、正側電圧Vcdac_pとして比較器400に出力される。負側信号線309の電圧は、負側電圧Vcdac_nとして比較器400に出力される。
正側容量311乃至316の一端は、正側信号線308に共通に接続される。これらの正側容量311乃至316の他端は、正側切替回路331乃至336に接続される。また、正側容量311乃至315の容量は互いに異なる。例えば、所定の単位容量値をCとすると、正側容量311、312、313、314、315および316の容量値は、16C、8C、4C、2C、CおよびCに設定される。
負側容量317乃至322の一端は、負側信号線309に共通に接続される。これらの負側容量317乃至322の他端は、負側切替回路341乃至346に接続される。また、負側容量317乃至321の容量は互いに異なる。例えば、負側容量317、318、319、320、321および322の容量値は、16C、8C、4C、2C、CおよびCに設定される。
16Cの容量と、対応する切替回路とが、5ビットのうちMSB(Most Significant Bit)に対応する。8Cの容量と、対応する切替回路とが、2ビット目に対応し、4Cの容量と、対応する切替回路とが、3ビット目に対応する。2Cの容量と、対応する切替回路とが、4ビット目に対応し、Cの容量の一方と、対応する切替回路とが、LSB(Least Significant Bit)に対応する。Cの容量の他方は、ダミー容量として用いられる。
正側切替回路331乃至335は、SARロジック回路220からの制御信号Dac_pおよびDac_nに従って、対応する正側容量の他端を、正側参照電圧VREFP、コモン電圧VCOMおよび負側参照電圧VREFNのいずれかに接続するものである。制御信号Dac_pおよびDac_nのそれぞれのサイズは、5ビットである。正側切替回路336は、SARロジック回路220からの制御信号(不図示)に従って、ダミーの正側容量316の他端を、正側参照電圧VREFP、コモン電圧VCOMおよび負側参照電圧VREFNのいずれかに接続するものである。
正側参照電圧VREFPは、コモン電圧VCOMより高い一定の電圧であり、負側参照電圧VREFNは、コモン電圧VCOMより低い一定の電圧である。正側参照電圧VREFPを+VREF、負側参照電圧VREFNの値を-VREFと表すこともできる。
負側切替回路341乃至345は、SARロジック回路220からの制御信号Dac_pおよびDac_nに従って、対応する負側容量の他端を、正側参照電圧VREFP、コモン電圧VCOMおよび負側参照電圧VREFNのいずれかに接続するものである。負側切替回路346は、SARロジック回路220からの制御信号(不図示)に従って、ダミーの正側容量316の他端を、正側参照電圧VREFP、コモン電圧VCOMおよび負側参照電圧VREFNのいずれかに接続するものである。
また、負側切替回路341は、例えば、スイッチ351乃至353から構成される。正側切替回路331乃至336と、他の負側切替回路についても同様である。
SARロジック回路220は、サンプリングスイッチ211および212が閉状態の期間(すなわち、サンプリング期間)内に、制御信号により正側容量311乃至316と負側容量317乃至322の全てをコモン電圧VCOMに接続する。これにより、サンプリングされた差動信号が保持される。
そして、SARロジック回路220は、比較器400の比較結果を参照し、その比較結果に基づいて制御信号によりCDAC300内の容量の接続先を制御する。
例えば、1回目の比較結果で正側が負側以上である場合に、SARロジック回路220は、正側容量311に負側参照電圧VREFNを接続し、負側容量317に正側参照電圧VREFPを接続する。一方、1回目の比較結果で正側が負側未満である場合に、SARロジック回路220は、正側容量311に正側参照電圧VREFPを接続し、負側容量317に負側参照電圧VREFNを接続する。これらの制御により、正側に-1/2VREFまたは+1/2VREFが加算され、負側に+1/2VREFまたは-1/2VREFが加算される。
また、2回目の比較結果で正側が負側以上である場合に、SARロジック回路220は、正側容量312に負側参照電圧VREFNを接続し、負側容量318に正側参照電圧VREFPを接続する。一方、2回目の比較結果で正側が負側未満である場合に、SARロジック回路220は、正側容量312に正側参照電圧VREFPを接続し、負側容量318に負側参照電圧VREFNを接続する。これらの制御により、正側に-1/4VREFまたは+1/4VREFが加算され、負側に+1/4VREFまたは-1/4VREFが加算される。
以下、同様の制御をSARロジック回路220は、比較回数が5回になるまで繰り返す。なお、分解能(Mビット)が5ビット以外である場合には、ダミーを含めてM+1個の正側容量、負側容量、正側切替回路および負側切替回路のそれぞれが配列される。m(mは、0乃至M-1の整数)ビット目の容量は、m+1ビット目の2倍に設定される。
上述したように、M回の逐次比較の結果に基づいて参照電圧を制御する方式は、逐次比較方式と呼ばれる。
なお、差動信号の代わりに、シングルエンド信号をSARADC200に入力することもできる。この場合には、CDAC300内の正側および負側の一方において容量やスイッチが不要となる。また、比較器400の一方の入力端子には、サンプリング・ホールドされたシングルエンド信号が入力され、他方の入力端子にCDAC300の生成した参照電圧が入力される。
[比較器の制御例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における比較器400の一構成例を示す回路図である。この比較器400は、イネーブル制御部410および差動増幅回路420を備える。
イネーブル制御部410は、ラッチ回路430の出力と、サンプリングクロックCLKとから、イネーブル信号En_Compを生成するものである。このイネーブル制御部410は、インバータ411、NOR(否定論理和)ゲート412およびAND(論理積)ゲート413を備える。
インバータ411は、サンプリングクロックCLKを反転してANDゲート413に供給するものである。
NORゲート412は、ラッチ回路430の正側電圧Vout_pと、負側電圧Vout_nとの否定論理和をANDゲート413に供給するものである。
ANDゲート413は、インバータ411からの信号と、NORゲート412からの信号との論理積をイネーブル信号En_Compとして、差動増幅回路420およびリップルキャンセラー500に供給するものである。
差動増幅回路420には、CDAC300からの正側電圧Vcdac_pおよび負側電圧Vcdac_nが入力される。差動増幅回路420は、それらの電圧を比較する。その比較結果は、正側信号線408および負側信号線409を介してSARロジック回路220ラッチ回路430に差動出力される。差動増幅回路420は、pMOS(p-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ421および422と、nMOS(n-channel MOS)トランジスタ423乃至425とを備える。
pMOSトランジスタ421およびnMOSトランジスタ423は、電源ノードと、nMOSトランジスタ425のドレインとの間において、直列に接続される。pMOSトランジスタ422およびnMOSトランジスタ423も、電源ノードと、nMOSトランジスタ425のドレインとの間において、直列に接続される。nMOSトランジスタ425のソースは、接地ノードに接続される。
また、pMOSトランジスタ421および422とnMOSトランジスタ425とのそれぞれのゲートには、イネーブル信号En_Compが入力される。nMOSトランジスタ423のゲートには、負側電圧Vcdac_nが入力され、nMOSトランジスタ424のゲートには、正側電圧Vcdac_pが入力される。
また、pMOSトランジスタ421およびnMOSトランジスタ423の接続ノードの電圧は、負側電圧Vgm_nとして出力される。pMOSトランジスタ422およびnMOSトランジスタ424の接続ノードの電圧は、正側電圧Vgm_pとして出力される。
[ラッチ回路の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態におけるラッチ回路430の一構成例を示す回路図である。このラッチ回路430は、pMOSトランジスタ431乃至434と、nMOSトランジスタ435乃至440とを備える。
差動増幅回路420は、差動信号の正側電圧Vgm_pを正側出力端子からラッチ回路430に出力し、差動信号の負側電圧Vgm_nを負側出力端子からラッチ回路430に出力する。
ラッチ回路430において、pMOSトランジスタ431および432は、電源電圧のノードに直列に接続される。接地側のpMOSトランジスタ432のドレインと、接地電圧のノードとの間にnMOSトランジスタ436および437が並列に接続される。pMOSトランジスタ431および432の接続ノードと、接地電圧のノードとの間にnMOSトランジスタ435が挿入される。
また、pMOSトランジスタ433および434は、電源電圧のノードに直列に接続される。接地側のpMOSトランジスタ434のドレインと、接地電圧のノードとの間にnMOSトランジスタ438および439が並列に接続される。pMOSトランジスタ433および434の接続ノードと、接地電圧のノードとの間にnMOSトランジスタ440が挿入される。
また、差動増幅回路420からの正側電圧Vgm_pが、pMOSトランジスタ431とnMOSトランジスタ435および436とのそれぞれのゲートに入力される。差動増幅回路420からの負側電圧Vgm_nは、pMOSトランジスタ433とnMOSトランジスタ439および440とのそれぞれのゲートに入力される。
また、pMOSトランジスタ432およびnMOSトランジスタ437の接続ノードは、pMOSトランジスタ434およびnMOSトランジスタ438のそれぞれのゲートに接続される。この接続ノードの電圧が、正側電圧Vout_pとしてSARロジック回路220および比較器400へ出力される。
また、pMOSトランジスタ434およびnMOSトランジスタ438の接続ノードは、pMOSトランジスタ432およびnMOSトランジスタ437のそれぞれのゲートに接続される。この接続ノードの電圧が、負側電圧Vout_nとしてSARロジック回路220および比較器400へ出力される。
同図に例示した接続構成により、正側電圧Vgm_pおよび負側電圧Vgm_nの一方がハイレベルで他方がローレベルの場合、ラッチ回路430はスルー状態に移行する。このとき、正側電圧Vgm_pおよび負側電圧Vgm_nが、そのまま、正側電圧Vout_pおよび負側電圧Vout_nとして出力される。
また、正側電圧Vgm_pと負側電圧Vgm_nとが均衡している場合、ラッチ回路430は保持状態に移行し、直前の状態が保持される。
また、差動増幅回路420は、イネーブル信号En_Compがローレベルからハイレベルに変化した際に比較動作を開始する。その動作開始とともに、Vgm_pおよびVgm_nが電源電圧から接地電圧に放電される。Vcdac_pおよびVcdac_nの差分の大小でVgm_pおよびVgm_nの放電スピードが変わり、その放電スピードの差によって、ラッチ回路430の出力論理が決定される。
[リップルキャンセラーの構成例]
図6は、本技術の第1の実施の形態におけるリップルキャンセラー500の一構成例を示す回路図である。同図は、分解能が5ビットの場合の回路を例示している。このリップルキャンセラー500は、容量部510と、コンパレータ部521乃至525とを備える。容量部510内には、サンプリングスイッチ511および512と、正側共通容量513と、負側共通容量514とが配置される。なお、同図において、コンパレータ部524および525は省略されている。
サンプリングスイッチ511は、サンプリングクロックCLKに従って、コモン電圧VCOMの共通信号線507と、正側信号線508との間の経路を開閉するものである。サンプリングスイッチ512は、サンプリングクロックCLKに従って、共通信号線507と、負側信号線509との間の経路を開閉するものである。例えば、サンプリングクロックCLKがハイレベルの期間に、サンプリングスイッチ511および512が閉状態となる。
正側共通容量513の一端は、正側参照電圧VREFPのノードに接続され、他端は、正側信号線508に接続される。負側共通容量514の一端は、負側参照電圧VREFNのノードに接続され、他端は、負側信号線509に接続される。これらの電荷に蓄えられる電荷が安定したら、サンプリングスイッチ511および512が開状態に移行する。
ここで、正側参照電圧VREFPおよび負側参照電圧VREFNは、リップルの無い安定した状態であることが望ましい。
コンパレータ部521は、スイッチ531乃至536と、コモン側トランジスタ537および538と、正側トランジスタ539と、負側トランジスタ540と、スイッチトランジスタ541とを備える。これらのトランジスタとして、nMOSトランジスタが用いられる。
スイッチ531は、SARロジック回路220からの制御信号に従って、コモン側トランジスタ537のドレインと正側信号線408との間の経路を開閉するものである。この正側信号線408は、前述したように比較器400の正側出力端子に接続されている。
スイッチ532は、SARロジック回路220からの制御信号に従って、コモン側トランジスタ538のドレインと負側信号線409との間の経路を開閉するものである。この負側信号線409は、前述したように比較器400の負側出力端子に接続されている。
スイッチ533は、SARロジック回路220からの制御信号に従って、正側トランジスタ539のドレインと負側信号線409との間の経路を開閉するものである。スイッチ534は、SARロジック回路220からの制御信号に従って、正側トランジスタ539のドレインと正側信号線408との間の経路を開閉するものである。
スイッチ535は、SARロジック回路220からの制御信号に従って、負側トランジスタ540のドレインと正側信号線408との間の経路を開閉するものである。スイッチ536は、SARロジック回路220からの制御信号に従って、負側トランジスタ540のドレインと負側信号線409との間の経路を開閉するものである。
コモン側トランジスタ537および538のソースは、スイッチトランジスタ541のドレインに共通に接続され、それらのゲートは、コモン電圧VCOMの共通信号線507に共通に接続される。
正側トランジスタ539のソースは、スイッチトランジスタ541のドレインに接続され、そのゲートは、正側信号線508を介して正側共通容量513に接続される。負側トランジスタ540のソースは、スイッチトランジスタ541のドレインに接続され、そのゲートは、負側信号線509を介して負側共通容量514に接続される。
スイッチトランジスタ541のソースは、接地電圧のノードに接続され、ゲートには、イネーブル信号En_Compが入力される。
コンパレータ部522乃至525のそれぞれの回路構成は、コンパレータ部521と同様である。ただし、これらのコンパレータ部のそれぞれのトランジスタのサイズが異なる。ここで、トランジスタの「サイズ」は、トランジスタのゲートのサイズ(ゲート幅やゲート長)を示す。例えば、ゲート幅を一定とした際は、ゲート長がサイズとして用いられる。
コンパレータ部525内のトランジスタのサイズを「1」とした場合、コンパレータ部521、522、523および524のそれぞれのトランジスタのサイズは、「16」、「8」、「4」および「2」に設定される。
サイズが「16」のコンパレータ部521が、MSBに対応する。コンパレータ部522が2ビット目に対応し、コンパレータ部523が、3ビット目に対応する。コンパレータ部524が、4ビット目に対応し、サイズが「1」のコンパレータ部525が、LSBに対応する。
サンプリング直後においては、全ビットのコモン側のスイッチ531および532のみが閉状態に制御され、比較結果に応じて、対応するビットの正側、負側のスイッチ533乃至536が開閉される。詳細な制御内容については後述する。
なお、分解能(Mビット)が5ビット以外である場合には、M個のコンパレータ部が配列される。mビット目のトランジスタのサイズは、m+1ビット目の2倍である。また、分解能のビット数と、コンパレータ部の個数とを一致させているが、この構成に限定されない。コンパレータ部の個数は、分解能のビット数より若干、少なくてもよい。ただし、後述するリップルのキャンセル効果が低下してしまうおそれがある。
図7は、本技術の第1の実施の形態におけるCDAC300およびリップルキャンセラー500の接続状態を説明するための図である。Mビットの制御信号Dac_pのうち、mビット目をDac_p[m]とする。同様に、制御信号Dac_nのうち、mビット目をDac_n[m]とする。制御信号Dac_pおよびDac_nのそれぞれのビットの初期値は、例えば、論理値「0」とする。
SARロジック回路220は、比較器400のm回目の比較結果を参照し、正側が負側以上である場合にDac_n[m]を論理値「1」に更新する。このとき、Dac_p[m]は「0」のままである。一方、正側が負側未満である場合にSARロジック回路220は、Dac_p[m]を「1」に更新する。このとき、Dac_n[m]は「0」のままである。
CDAC300において、Dac_p[m]およびDac_n[m]が両方とも「0」である場合、mビット目の正側容量および負側容量は、コモン電圧VCOMに接続される。
また、Dac_p[m]が「1」で、Dac_n[m]が「0」の場合、mビット目の正側容量は、正側参照電圧VREFPに接続され、負側容量は、負側参照電圧VREFNに接続される。
また、Dac_p[m]が「0」で、Dac_n[m]が「1」の場合、mビット目の正側容量は、負側参照電圧VREFNに接続され、負側容量は、正側参照電圧VREFPに接続される。
次に、リップルキャンセラー500において、Dac_p[m]およびDac_n[m]が両方とも「0」である場合、mビット目のスイッチ531および532が閉状態に移行する。これにより、mビット目のコモン側トランジスタ537および538のそれぞれのドレインが比較器400の正側出力端子および負側出力端子に接続される。このとき、スイッチ531および532以外の他のスイッチは、全て開状態に移行する。
また、Dac_p[m]が「1」で、Dac_n[m]が「0」の場合、mビット目のスイッチ533および535が閉状態に移行する。これにより、正側トランジスタ539のドレインが比較器400の負側出力端子に接続され、負側トランジスタ540のドレインが比較器400の正側出力端子に接続される。このとき、スイッチ533および535以外の他のスイッチは、全て開状態に移行する。
また、Dac_p[m]が「0」で、Dac_n[m]が「1」の場合、mビット目のスイッチ534および536が閉状態に移行する。これにより、正側トランジスタ539のドレインが比較器400の正側出力端子に接続され、負側トランジスタ540のドレインが比較器400の負側出力端子に接続される。このとき、スイッチ534および536以外の他のスイッチは、全て開状態に移行する。
図8は、本技術の第1の実施の形態におけるリップルキャンセラーのスイッチの制御の一例を説明するための図である。同図では、3ビット目までの制御が終了した状態を想定している。また、同図では、比較器400は省略されている。
最初の比較結果に基づいて、SARロジック回路220は、制御信号により16Cの正側容量311を正側参照電圧VREFPに接続し、16Cの負側容量317を負側参照電圧VREFNに接続する。
2回目の比較結果に基づいて、SARロジック回路220は、制御信号により8Cの正側容量312を負側参照電圧VREFNに接続し、8Cの負側容量318を正側参照電圧VREFPに接続する。
3回目の比較結果に基づいて、SARロジック回路220は、制御信号により4Cの正側容量313を正側参照電圧VREFPに接続し、4Cの負側容量319を負側参照電圧VREFNに接続する。
ここで、正側参照電圧VREFPにΔのリップル成分が生じたものとすると、CDAC300の差動出力に生じるリップル成分Vdacは、次の式により表される。
dac={(16-8+4)C/32C}・Δ ・・・式1
一方、1ビット目のコンパレータ部521の正側トランジスタは、負側信号線409を介して比較器400の負側出力端子に接続され、負側トランジスタは、正側信号線408を介して比較器400の正側出力端子に接続される。同図において、白い三角は、正側トランジスタを示し、黒い三角は、コモン側トランジスタを示す。灰色の三角は、負側トランジスタを示す。
また、2ビット目のコンパレータ部522の正側トランジスタは、正側出力端子に接続され、負側トランジスタは、負側出力端子に接続される。3ビット目のコンパレータ部523の正側トランジスタは、負側出力端子に接続され、負側トランジスタは、正側出力端子に接続される。
上述の接続により、リップルキャンセラー500内で生じるリップル成分Vcancelは、次の式により表される。
cancel=-(16C/32)Δ'+(8C/32)Δ'-(4C/32)Δ'
=-{(16-8+4)/32}・Δ' ・・・式2
Δ'の値は、リップルキャンセラー500内の最小のトランジスタのサイズに依存する。最小のトランジスタのサイズは、式1のΔと、式2のΔ'とが略一致する値に調整される。
ΔとのΔ'とが略一致する場合、式1および式2より、CDAC300のリップル成分と、リップルキャンセラー500内で生じるリップル成分とは、絶対値が同等で、符号が逆になる。このため、比較器400の出力端子で、それらが加算されると、CDAC300のリップル成分がキャンセルされる。リップル成分のキャンセルにより、比較器400の比較結果の誤差を低減することができる。
図9は、比較例におけるリップルキャンセラーの一構成例を示す回路図である。この比較例は、非特許文献1に記載されていた回路である。この比較例では、分解能をMビットとして、リップルキャンセラー内にM個のコンパレータ部とM個の容量部とが配置される。コンパレータ部のそれぞれには、差動対のnMOSトランジスタとスイッチトランジスタとが配置され、容量部のそれぞれには、4個の容量と、6個のスイッチとが配置される。また、LSBの容量と差動対のサイズとが最も大きく、2ビット目以降は、容量およびサイズが半分になっていく。
比較例では、スイッチの制御により、CDACのリップル成分を打ち消すことができる。しかし、ビットごとに4個の容量を配置する必要があり、分解能が高くなるほど、回路規模が大きくなってしまう。
また、比較例では、容量部内の容量の値が大きいほど、その容量の接続先のスイッチのオン抵抗を下げる必要がある。このため、スイッチをnMOSトランジスタで実現する場合、容量の値が大きいほど、そのトランジスタのサイズを大きくする必要がある。このnMOSトランジスタは、CDAC300に連動して駆動する必要があるが、nMOSトランジスタのサイズが大きくなるほど、駆動するための消費電力が増大するおそれがある。
さらに、比較例では、分解能が高いほど、容量部とコンパレータ部とを接続する配線が多くなる。容量部のコモン電圧VCOMの接続先のスイッチが開状態の場合、各配線は、非常にハイインピーダンスとなる。このため、外乱の影響を受ける可能性がある。特に、容量部と差動対とが離れているほど、それらの間の配線を長距離に亘って引き回す必要があり、外乱の影響を受けやすくなる。
これに対して、図6に例示したリップルキャンセラー500では、サイズの異なるM対のトランジスタ(正側トランジスタ539および負側トランジスタ540)のゲートを、正側共通容量513および負側共通容量514に共通に接続している。この構成では、分解能に関わらず、容量の個数が2個で済むため、比較例よりも回路規模を削減することができる。
また、図6では、容量部内のトランジスタのドレイン側にスイッチ531乃至536を設けることにより、それらのスイッチのサイズを比較例よりも小さくすることができる。これにより、それらのスイッチの駆動するための消費電力を低減することができる。
さらに、図6では、分解能に関わらず、容量部とコンパレータ部との間の配線は3本でよいため、外乱の影響を比較例よりも抑制することができる。
[SARADCの動作例]
図10は、本技術の第1の実施の形態におけるSARADC200の動作の一例を示すタイミングチャートである。タイミングT0からT1までのサンプリング期間に亘って、サンプリングクロックCLKがハイレベルになる。この期間内に、CDAC300は、サンプリングされた差動信号を取り込んで保持する。
タイミングT1からタイミングT2までの期間内に、イネーブル信号En_Compに同期して、比較器400内の差動増幅回路420がM回の比較を行う。それらの比較結果に基づいて、SARロジック回路220は、制御信号Dac_pおよびDac_nをM回、更新する。
制御信号Dac_pおよびDac_nの更新に従って、CDAC300は、容量の接続先を、正側参照電圧VREFPおよび負側参照電圧VREFNの一方に切り替える。この際に、正側参照電圧VREFPや負側参照電圧VREFNにリップル成分が生じる。一方、リップルキャンセラー500内の正側信号線508および負側信号線509には、ΔおよびΔの成分が生じる。これらのΔおよびΔにより、CDAC300内で生じたリップル成分が除去される。
図11は、本技術の第1の実施の形態におけるSARADC200の全体図の一例である。差動信号がSARADC200に入力される場合、CDAC300は、SARロジック回路220からの制御信号に基づいてアナログの差動信号を生成し、比較器400に出力する。一方、シングルエンド信号がSARADC200に入力される場合、CDAC300は、アナログのシングルエンド信号を生成し、比較器400に出力する。このように、CDAC300は、一対のアナログ信号の少なくとも一方を生成して比較器400に出力する。なお、CDAC300は、特許請求の範囲に記載のデジタルアナログ変換器の一例である。
比較器400は、入力された差動信号を比較し、比較結果を生成する。ラッチ回路430は、その比較結果を保持し、SARロジック回路220に供給する。SARロジック回路220は、その比較結果に基づいて制御信号を生成し、CDAC300とコンパレータ部521等とに供給する。なお、SARロジック回路220は、特許請求の範囲に記載のロジック回路の一例である。
リップルキャンセラー500において、正側共通容量513の一端が正側参照電圧VREFPのノードに接続され、負側共通容量514の一端が負側参照電圧VREFNのノードに接続される。
サンプリングスイッチ511および512は、サンプリングクロックCLKに同期して、正側共通容量513および負側共通容量514のそれぞれの他端と、コモン電圧VCOMのノードとの間の経路を開閉する。
また、サイズの異なるM個の正側トランジスタ539のそれぞれのゲートは、正側信号線508を介して正側共通容量513に共通に接続される。サイズの異なるM個の負側トランジスタ540のそれぞれのゲートは、負側信号線509を介して負側共通容量514に共通に接続される。
サイズの異なるM対のコモン側トランジスタのそれぞれのゲートは、コモン電圧VCOMのノードに共通に接続される。
スイッチ531乃至536は、制御信号に基づいて、コモン側トランジスタなどのトランジスタのそれぞれのドレインと、比較器400の出力端子との間の経路を開閉する。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、M個のコンパレータ部を正側共通容量513および負側共通容量514に共通に接続したため、ビットごとに複数の容量を配置する場合と比較して回路規模を削減することができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、リップルキャンセラー500内のサンプリングスイッチ511および512は、サンプリング期間内にサンプリングを行っていた。これらのサンプリングスイッチ511および512は、リップルの無い安定した電圧状態でサンプリングすることが好ましい。この第2の実施の形態のSARADC200は、変換の終了からサンプリング開始までの期間内にサンプリングスイッチ511および512がサンプリングを行う点において第1の実施の形態と異なる。
図12は、本技術の第2の実施の形態におけるSARADC200の全体図の一例である。この第2の実施の形態のSARADC200は、サンプリングスイッチ511および512がSARロジック回路220からの比較完了フラグConv_Endに従って開閉する点において第1の実施の形態と異なる。
第2の実施の形態のSARロジック回路220は、AD(Analog to Digital)変換の終了時から、サンプリングの開始時までの期間内に比較完了フラグConv_Endによりサンプリングスイッチ511および512を閉状態にする。
図13は、本技術の第2の実施の形態におけるSARADC200の動作の一例を示すタイミングチャートである。第2の実施の形態のSARロジック回路220は、AD変換の終了時のタイミングT11から、次のサンプリングの開始時のタイミングT12までの期間内にハイレベルの比較完了フラグConv_Endを供給する。
ハイレベルの比較完了フラグConv_Endに従って、サンプリングスイッチ511および512は閉状態に移行し、サンプリングを行う。
SARADC200によっては、サンプリング期間よりも、AD変換の終了時からサンプリングの開始時までの期間の方が電圧状態が安定していることがある。この場合に、同図の制御を行うことにより、リップルの影響を低減することができる。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、AD変換の終了時からサンプリングの開始時までの期間内にサンプリングスイッチ511および512が閉状態に移行するため、電圧状態が安定している際にサンプリングを行うことができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、差動増幅回路420やリップルキャンセラー500にnMOSトランジスタの差動対を配置していたが、それらの代わりにpMOSトランジスタの差動対を配置することもできる。この第3の実施の形態のSARADC200は、nMOSトランジスタの差動対の代わりにpMOSトランジスタの差動対を配置した点において第1の実施の形態と異なる。
図14は、本技術の第3の実施の形態における差動増幅回路460の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態の差動増幅回路460は、pMOSトランジスタ461乃至463と、nMOSトランジスタ464および465とを備える。差動増幅回路460の回路構成は、それぞれのトランジスタの極性が逆である点以外は、図4に例示した差動増幅回路420と同様である。第4の実施の形態では、差動増幅回路460は、イネーブル信号En_Compがハイレベルからローレベルに変化した際に比較動作を開始する。また、差動増幅回路460の正側入力端子の前段にインバータ450が挿入される。
図15は、本技術の第3の実施の形態におけるラッチ回路470の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態のラッチ回路470は、pMOSトランジスタ471乃至476と、nMOSトランジスタ477乃至480とを備える。ラッチ回路470の回路構成は、それぞれのトランジスタの極性が逆である点以外は、図13に例示したラッチ回路430と同様である。
図16は、本技術の第3の実施の形態におけるリップルキャンセラー500の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態のリップルキャンセラー500は、コンパレータ部521内において、スイッチトランジスタ551と、コモン側トランジスタ552および553と、正側トランジスタ554と、負側トランジスタ555と、スイッチ531乃至536とを備える。これらのトランジスタとして、pMOSトランジスタが用いられる。コンパレータ部522以降のコンパレータ部についても同様である。
なお、第3の実施の形態に第2の実施の形態を適用することもできる。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、nMOSトランジスタの差動対の代わりにpMOSトランジスタの差動対を用いたため、イネーブル信号En_Compがハイレベルからローレベルに変化した際に比較器400が比較動作を開始する。
<4.第4の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、リップルキャンセラー500内に参照電圧(VREFPおよびVREFN)に加えて、コモン電圧VCOMを供給していたが、この構成では、コモン電圧VCOMを生成する回路が必要となる。また、SARADC200の入力コモン電圧と、VCOMとが異なる場合、リップルのキャンセル効果が低減するおそれがある。この第4の実施の形態のSARADC200は、リップルキャンセラー500へのコモン電圧VCOMの供給を不要とした点において第1の実施の形態と異なる。
図17は、本技術の第4の実施の形態におけるリップルキャンセラー500の一構成例を示す回路図である。この第4の実施の形態のリップルキャンセラー500は、容量部510内に、正側共通容量611および612と、サンプリングスイッチ613乃至616と、負側共通容量617および618とを備える。
正側共通容量611および612のそれぞれの一端は、正側参照電圧VREFPのノードに共通に接続される。これらの正側共通容量611および612のそれぞれの容量値は、第1の実施の形態の正側共通容量513の半分に設定される。なお、正側共通容量611および612は、特許請求の範囲に記載の第1正側共通容量および第2正側共通容量の一例である。
サンプリングスイッチ613は、サンプリングクロックCLKに同期して、正側共通容量611の他端と、サンプリングスイッチ615との間の経路を開閉するものである。サンプリングスイッチ614は、サンプリングクロックCLKに同期して、正側共通容量612の他端と、サンプリングスイッチ616との間の経路を開閉するものである。
負側共通容量617および618のそれぞれの一端は、負側参照電圧VREFNのノードに共通に接続される。これらの負側共通容量617および618のそれぞれの容量値は、第1の実施の形態の負側共通容量514の半分に設定される。なお、負側共通容量617および618は、特許請求の範囲に記載の第1負側共通容量および第2負側共通容量の一例である。
サンプリングスイッチ615は、サンプリングクロックCLKに同期して、負側共通容量617の他端と、サンプリングスイッチ613との間の経路を開閉するものである。サンプリングスイッチ616は、サンプリングクロックCLKに同期して、負側共通容量618の他端と、サンプリングスイッチ614との間の経路を開閉するものである。
また、正側共通容量611およびサンプリングスイッチ613の接続ノードは、正側信号線501に接続され、正側共通容量612およびサンプリングスイッチ614の接続ノードは、正側信号線502に接続される。
また、サンプリングスイッチ613および615の接続ノードは、共通信号線503に接続され、サンプリングスイッチ614および616の接続ノードは、共通信号線504に接続される。共通信号線503は、比較器400の正側入力端子(すなわち、CDAC300の正側出力端子)に接続され、Vcdac_pが供給される。共通信号線504は、比較器400の負側入力端子(すなわち、CDAC300の負側出力端子)に接続され、Vcdac_nが供給される。
また、負側共通容量617およびサンプリングスイッチ615の接続ノードは、負側信号線505に接続され、負側共通容量618およびサンプリングスイッチ616の接続ノードは、負側信号線506に接続される。
図18は、本技術の第4の実施の形態におけるコンパレータ部521の一構成例を示す回路図である。この第4の実施の形態のコンパレータ部521には、コモン側トランジスタ537および538の代わりに、コモン側トランジスタ621乃至624が配置される。また、正側トランジスタ539の代わりに正側トランジスタ625および626が配置され、負側トランジスタ540の代わりに負側トランジスタ627および628が配置される。第5の実施の形態のトランジスタのそれぞれのサイズは、第1の実施の形態の半分に設定される。コンパレータ部521、522、523、524および525のそれぞれのトランジスタのサイズは、「8」、「4」、「2」、「1」および「1/2」に設定される。
また、コモン側トランジスタ621および622のドレインは、スイッチ531に接続され、それらのゲートは、共通信号線503に接続される。コモン側トランジスタ623および624のドレインは、スイッチ532に接続され、それらのゲートは、共通信号線504に接続される。
なお、コモン側トランジスタ621および622は、特許請求の範囲に記載の第1コモン側トランジスタの一例であり、コモン側トランジスタ623および624は、特許請求の範囲に記載の第2コモン側トランジスタの一例である。
正側トランジスタ625および626のドレインは、スイッチ533および534の両方に接続される。正側トランジスタ625のゲートは、正側信号線501に接続され、正側トランジスタ626のゲートは、正側信号線502に接続される。なお、正側トランジスタ625および626は、特許請求の範囲に記載の第1正側トランジスタおよび第2正側トランジスタの一例である。
負側トランジスタ627および628のドレインは、スイッチ535および536の両方に接続される。負側トランジスタ627のゲートは、負側信号線505に接続され、負側トランジスタ628のゲートは、負側信号線506に接続される。なお、負側トランジスタ627および628は、特許請求の範囲に記載の第1負側トランジスタおよび第2負側トランジスタの一例である。
コモン側のスイッチ531および532が閉状態の場合、コモン側の4つのトランジスタは放電動作を行う。8/32(=1/4)のサイズのトランジスタのトランスコンダクタンスを1/4×gとすると、スイッチ531および532に流れる電流Iは次の式で表される。
=(g/4)×(Vcdac_p+Vcdac_n
=(g/2)×(Vcdac_com) ・・・式3
ここで、Vcdac_comは、差動信号であるVcadc_pとVcadc_nのコモン電圧に等しい。仮に、Vcdac_com=VCOMであるならば、Iは第1の実施の形態のコモン側トランジスタ537および538が流そうとする電流と同じになる。このように、コモン電圧VCOMがない場合でも、第1の実施の形態と同等の電流を流すことが可能となり、所望の回路動作が実現できる。
一方、スイッチ533および534の一方と、スイッチ535および536の一方とが閉状態の場合も、比較動作するタイミングで、これらの接続先のトランジスタは放電動作を行う。このとき、ドレイン側のスイッチに流れる電流はそれぞれ次の式により表される。
=(g/4)×(Vcdac_p+Vcdac_n+2×Δ
=(g/2)×(Vcdac_com+Δ) ・・・式4
=(g/4)×(Vcdac_p+Vcdac_n+2×Δ
=(g/2)×(Vcdac_com+Δ) ・・・式5
式4および式5のΔおよびΔは、それぞれ、正側参照電圧VREFPおよび負側参照電圧VREFNに発生するリップル成分である。仮に、Vcdac_com=VCOMであるならば、電流IおよびIは第1の実施の形態の正側トランジスタおよび負側トランジスタが流そうとする電流と同じになる。このように、コモン電圧VCOMがない場合でも、第1の実施の形態と同等の電流を流すことが可能となり、所望の回路動作が実現できる。
なお、第4の実施の形態に、第2、第3の実施の形態を適用することもできる。
このように、本技術の第4の実施の形態によれば、トランジスタのそれぞれをサイズが半分の2つに分離し、容量のそれぞれを容量値が半分の2つに分離して、第1の実施の形態と同等の電流を生成するため、コモン電圧VCOMが不要となる。
<5.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図19は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図19に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図19の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図20は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図20では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図20には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、撮像部12031に適用され得る。具体的には、図1の電子機器100は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、その回路規模を削減することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)所定の制御信号に従って一対のアナログ信号の少なくとも一方を生成するデジタルアナログ変換器と、
前記一対のアナログ信号を比較して比較結果を生成して出力する比較器と、
前記比較結果に基づいて前記制御信号を生成するロジック回路と、
サイズの異なる複数の正側トランジスタと、
サイズの異なる複数の負側トランジスタと、
前記複数の正側トランジスタと前記複数の負側トランジスタとのそれぞれのソースおよびドレインの一方と前記比較器の出力端子との間の経路を前記制御信号に基づいて開閉する複数のスイッチと、
所定の正側参照電圧のノードに一端が接続され、前記複数の正側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された正側共通容量と、
前記正側参照電圧より低い負側参照電圧のノードに一端が接続され、前記複数の負側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された負側共通容量と
を具備するアナログデジタル変換器。
(2)前記一対のアナログ信号は、差動信号であり、
前記デジタルアナログ変換器は、前記差動信号を生成する
前記(1)記載のアナログデジタル変換器。
(3)前記正側共通容量および前記負側共通容量のそれぞれの前記他端と前記正側参照電圧および前記負側参照電圧の間のコモン電圧との間の経路を開閉するサンプリングスイッチをさらに具備する前記(1)または(2)に記載のアナログデジタル変換器。
(4)前記サンプリングスイッチは、所定のサンプリング期間内に閉状態に移行する
前記(3)記載のアナログデジタル変換器。
(5)前記サンプリングスイッチは、アナログデジタル変換の終了時からサンプリングの開始時までの期間内に閉状態に移行する
前記(3)記載のアナログデジタル変換器。
(6)前記比較結果を保持して前記ロジック回路に供給するラッチ回路をさらに具備する前記(1)から(5)のいずれかに記載のアナログデジタル変換器。
(7)前記複数の正側トランジスタと前記複数の負側トランジスタとのそれぞれは、nMOSトランジスタである
前記(1)から(6)のいずれかに記載のアナログデジタル変換器。
(8)前記複数の正側トランジスタと前記複数の負側トランジスタとのそれぞれは、pMOSトランジスタである
前記(1)から(6)のいずれかに記載のアナログデジタル変換器。
(9)サイズの異なる複数対のコモン側トランジスタをさらに具備し、
前記複数対のコモン側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記正側参照電圧および前記負側参照電圧の間のコモン電圧のノードに接続される
前記(1)から(8)のいずれかに記載のアナログデジタル変換器。
(10)サイズの異なる複数対の第1コモン側トランジスタと、
サイズの異なる複数対の第2コモン側トランジスタと
をさらに具備し、
前記正側共通容量は、第1正側共通容量および第2正側共通容量を含み、
前記負側共通容量は、第1負側共通容量および第2負側共通容量を含み、
前記複数の正側トランジスタは、
サイズの異なる複数の第1正側トランジスタと、
サイズの異なる複数の第2正側トランジスタと
を含み、
前記複数の負側トランジスタは、
サイズの異なる複数の第1負側トランジスタと、
サイズの異なる複数の第2負側トランジスタと
を含み、
前記複数の第1正側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記第1正側共通容量に共通に接続され、
前記複数の第2正側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記第2正側共通容量に共通に接続され、
前記複数の第1負側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記第1負側共通容量に共通に接続され、
前記複数の第2負側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記第2負側共通容量に共通に接続される
前記(1)から(8)のいずれかに記載のアナログデジタル変換器。
(11)所定の制御信号に従って一対のアナログ信号の少なくとも一方を生成するデジタルアナログ変換器と、
前記一対のアナログ信号を比較して比較結果を生成して出力する比較器と、
前記比較結果に基づいて前記制御信号を生成するとともにデジタル信号を出力するロジック回路と、
サイズの異なる複数の正側トランジスタと、
サイズの異なる複数の負側トランジスタと、
前記複数の正側トランジスタと前記複数の負側トランジスタとのそれぞれのソースおよびドレインの一方と前記比較器の出力端子との間の経路を前記制御信号に基づいて開閉する複数のスイッチと、
所定の正側参照電圧のノードに一端が接続され、前記複数の正側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された正側共通容量と、
前記正側参照電圧より低い負側参照電圧のノードに一端が接続され、前記複数の負側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された負側共通容量と、
前記デジタル信号を処理するデジタル信号処理回路と
を具備する電子機器。
100 電子機器
110 アナログ信号生成部
120 デジタル信号処理部
200 SARADC
211、212、511、512、613~616 サンプリングスイッチ
220 SARロジック回路
300 CDAC
311~316 正側容量
317~322 負側容量
330 正側切替部
331~336 正側切替回路
340 負側切替部
341~346 負側切替回路
351~353、531~536 スイッチ
400 比較器
410 イネーブル制御部
411 インバータ
412 NOR(否定論理和)ゲート
413 AND(論理積)ゲート
420、460 差動増幅回路
421、422、431~434、461~463、471~476 pMOSトランジスタ
423~425、435~440、464、465、477~480 nMOSトランジスタ
430、470 ラッチ回路
500 リップルキャンセラー
510 容量部
513、611、612 正側共通容量
514、617、618 負側共通容量
521~525 コンパレータ部
537、538、552、553、621~624 コモン側トランジスタ
539、554、625、626 正側トランジスタ
540、555、627、628 負側トランジスタ
541、551 スイッチトランジスタ
12031 撮像部

Claims (10)

  1. 所定の制御信号に従って一対のアナログ信号の少なくとも一方を生成するデジタルアナログ変換器と、
    前記一対のアナログ信号を比較して比較結果を生成して出力する差動増幅回路と、
    前記比較結果を保持して出力するラッチ回路と、
    前記出力された比較結果に基づいて前記制御信号を生成するロジック回路と、
    前記デジタルアナログ変換器の出力信号のリップル成分と符号が逆の成分を生成して前記差動増幅回路の出力端子に供給するリップルキャンセラーと
    を具備し、
    前記リップルキャンセラーは、
    サイズの異なるM(Mは、整数)個の正側トランジスタと、
    サイズの異なるM個の負側トランジスタと、
    記正側トランジスタと前記負側トランジスタとのそれぞれのソースおよびドレインの一方と前記出力端子との間の経路を前記制御信号に基づいて開閉する複数のスイッチと、
    所定の正側参照電圧のノードに一端が接続され、前記正側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された正側共通容量と、
    前記正側参照電圧より低い負側参照電圧のノードに一端が接続され、前記負側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された負側共通容量と
    を備え、
    m(mは、1からMの整数)個目の前記正側トランジスタのサイズは、m+1個目の前記正側トランジスタのサイズの2倍であり、
    m個目の前記負側トランジスタのサイズは、m+1個目の前記負側トランジスタのサイズの2倍であり、
    前記正側トランジスタのそれぞれのソースおよびドレインの他方と前記負側トランジスタのそれぞれのソースおよびドレインの他方とは、接地電圧のノードに接続される
    逐次比較型のアナログデジタル変換器。
  2. 前記一対のアナログ信号は、差動信号であり、
    前記デジタルアナログ変換器は、前記差動信号を生成する
    請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  3. 前記正側共通容量および前記負側共通容量のそれぞれの前記他端と前記正側参照電圧および前記負側参照電圧の間のコモン電圧との間の経路を開閉するサンプリングスイッチをさらに具備する請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  4. 前記サンプリングスイッチは、所定のサンプリング期間内に閉状態に移行する
    請求項3記載のアナログデジタル変換器。
  5. 前記サンプリングスイッチは、アナログデジタル変換の終了時からサンプリングの開始時までの期間内に閉状態に移行する
    請求項3記載のアナログデジタル変換器。
  6. 記正側トランジスタと前記負側トランジスタとのそれぞれは、nMOSトランジスタである
    請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  7. 記正側トランジスタと前記負側トランジスタとのそれぞれは、pMOSトランジスタである
    請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  8. 前記リップルキャンセラーは、サイズの異なる複数対のコモン側トランジスタをさらに備え、
    前記複数対のコモン側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記正側参照電圧および前記負側参照電圧の間のコモン電圧のノードに接続される
    請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  9. 前記リップルキャンセラーは、
    サイズの異なる複数対の第1コモン側トランジスタと、
    サイズの異なる複数対の第2コモン側トランジスタと
    をさらに備え、
    前記正側共通容量は、第1正側共通容量および第2正側共通容量を含み、
    前記負側共通容量は、第1負側共通容量および第2負側共通容量を含み、
    前記複数の正側トランジスタは、
    サイズの異なる複数の第1正側トランジスタと、
    サイズの異なる複数の第2正側トランジスタと
    を含み、
    前記複数の負側トランジスタは、
    サイズの異なる複数の第1負側トランジスタと、
    サイズの異なる複数の第2負側トランジスタと
    を含み、
    前記複数の第1正側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記第1正側共通容量に共通に接続され、
    前記複数の第2正側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記第2正側共通容量に共通に接続され、
    前記複数の第1負側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記第1負側共通容量に共通に接続され、
    前記複数の第2負側トランジスタのそれぞれのゲートは、前記第2負側共通容量に共通に接続される
    請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  10. 所定の制御信号に従って一対のアナログ信号の少なくとも一方を生成するデジタルアナログ変換器と、前記一対のアナログ信号を比較して比較結果を生成して出力する差動増幅回路と、前記比較結果を保持して出力するラッチ回路と、前記出力された比較結果に基づいて前記制御信号を生成するとともにデジタル信号を出力するロジック回路と、前記デジタルアナログ変換器の出力信号のリップル成分と符号が逆の成分を生成して前記差動増幅回路の出力端子に供給するリップルキャンセラーとを備える逐次比較型のアナログデジタル変換器と
    前記デジタル信号を処理するデジタル信号処理回路と
    を具備し、
    前記リップルキャンセラーは、
    サイズの異なるM(Mは、整数)個の正側トランジスタと、
    サイズの異なるM個の負側トランジスタと、
    記正側トランジスタと前記負側トランジスタとのそれぞれのソースおよびドレインの一方と前記出力端子との間の経路を前記制御信号に基づいて開閉する複数のスイッチと、
    所定の正側参照電圧のノードに一端が接続され、前記正側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された正側共通容量と、
    前記正側参照電圧より低い負側参照電圧のノードに一端が接続され、前記負側トランジスタのそれぞれのゲートに共通に他端が接続された負側共通容量と
    を備え、
    m(mは、1からMの整数)個目の前記正側トランジスタのサイズは、m+1個目の前記正側トランジスタのサイズの2倍であり、
    m個目の前記負側トランジスタのサイズは、m+1個目の前記負側トランジスタのサイズの2倍であり、
    前記正側トランジスタのそれぞれのソースおよびドレインの他方と前記負側トランジスタのそれぞれのソースおよびドレインの他方とは、接地電圧のノードに接続される
    電子機器。
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