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JP7745936B2 - 自動排泄処理装置用カップ及び自動排泄処理装置 - Google Patents
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JP7745936B2 - 自動排泄処理装置用カップ及び自動排泄処理装置 - Google Patents

自動排泄処理装置用カップ及び自動排泄処理装置

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Description

本発明は、要介護者の排泄物を自動的に処理するための自動排泄処理装置用カップ及び自動排泄処理装置に関する。
近年、排泄処理に介助が必要な高齢者や身体障害者等の要介護者が年々増加している。要介護者が増加する一方で、介護に従事する人材は、慢性的に不足している。この傾向は、将来的に更に顕著になることが予想されている。介護従事者にとって要介護者の排泄処理は、最も負担となるものである。このような要介護者の排泄を介助し、介護従事者の負担を軽減するために自動排泄処理装置が提案されている。
出願人は、既に要介護者の排泄物を処理する自動排泄処理装置及び自動排泄処理装置用カップを提案している(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。自動排泄処理装置は、要介護者の身体に取り付けられるカップと、カップ内の排泄物を吸引して下水管に排出する排水装置と、洗浄水を上水道から供給しカップ内及び身体を洗浄する洗浄装置とを備えている。特許文献1に記載された自動排泄処理装置によれば、排泄処理時に自動的に給水し要介護者の身体を洗浄すると共に、排泄物を自動的に下水道に排出することができる。
特許第6635456号公報 特開2017-153950号公報
要介護者は、寝た姿勢の状態、寝返りを行った状態、ベッドをチルトして上半身を起こした姿勢の状態等の、様々な姿勢で1日を過ごしている。要介護者が上記の様な姿勢の状態である場合に、排泄物を受けるカップと要介護者の身体との間に隙間が生じ、排泄処理時に排泄物や臭気の漏れが発生する虞がある。特許文献1に記載された技術によれば、カップと身体との間に隙間が生じても隙間から空気が吸引されるように構成することで、排泄処理時の漏れ対策を行っていた。発明者らは、鋭意研究の下、排泄処理時においてより確実な漏れ対策を行うため、更なる改良を行ってきた。
本発明は、排泄処理時に要介護者の姿勢が変化しても漏れを低減することができる自動排泄処理装置用カップ及び自動排泄処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、要介護者の排泄処理を自動的に行う自動排泄処理装置に設けられた自動排泄処理装置用カップであって、前記要介護者の身体に取り付けられ、排泄物を受けるカップ本体と、前記カップ本体に設けられ、作動流体が供給されることにより膨張し、前記身体の接触部位に密着する膨張体と、を備え、前記カップ本体は、前記身体の仰臥位の状態において設置面に接触するように形成された第1底部と、前記第1底部に対して上反角が付けられて連続して形成されると共に、前記身体の半座位の状態において前記設置面に接触するように形成された第2底部と、が形成されている、自動排泄処理装置用カップである。
本発明によれば、第1底部において身体の仰臥位の第1姿勢において設置面に接触して身体への固定を安定すると共に、第2底部において身体の半座位の第2姿勢において設置面に接触して身体への固定を安定するため排泄物の漏れを確実に防止することができる。
本発明によれば、自動排泄処理装置を用いた排泄処理時の漏れを低減することができる。
本発明の実施形態に係る自動排泄処理装置の構成を示すブロック図である。 自動排泄処理装置の構成を示す斜視図である。 カップの構成を示す斜視図である。 カップの構成を示す側面図である。 カップの構成を示す斜視図である。 カップの構成を示す断面図である。 本体装置の構成を示す斜視図である。 ホース接続部の構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る自動排泄処理装置の実施形態について説明する。自動排泄処理装置は、要介護者の排泄処理を自動的に行うものである。
図1及び図2に示されるように、自動排泄処理装置1は、要介護者の身体に取り付けられるカップ2(自動排泄処理装置用カップ)と、カップ2内を洗浄するための本体装置20とを備える。自動排泄処理装置1は、特許文献1に記載された自動排泄処理装置に準じて構成されている。自動排泄処理装置1は、これに限定されず他の装置構成を有していてもよい。本体装置20とカップ2とは、1本のホースHにより接続されている。
本体装置20は、上水道から給水されカップ2内及び要介護者の身体を洗浄する洗浄装置24と、カップ2内から排出された洗浄水及び排泄物を含む汚水を下水管に排出する排水装置26と、カップ2内に空気を供給するエア供給装置28と、各装置の動作を制御する制御装置22と、を備える。
カップ2は、排泄物を検出する検出部3と、要介護者の股間周辺に取り付けられるカップ本体6と、カップ本体6と要介護者の身体との間に設けられた膨張体10とを備える。
制御装置22は、カップ2に設けられた後述の検出部3に電気的に接続されている。制御装置22は、検出部3の検出値に基づいて、洗浄装置24と、排水装置26と、エア供給装置28とを制御して、カップ2の内部に給水し、排泄物を含む汚水を排水し、カップ2の内部を洗浄し、乾燥させる。
制御装置22は、洗浄装置24と、排水装置26と、エア供給装置28を総合的に制御し、排泄処理のサイクルを実行する。制御装置22は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。これらの各機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
洗浄装置24は、カップ本体6と給水管Q(第1配管)により接続されている。洗浄装置24は、検出部3の検出値に基づいて制御され、給水管Qを介してカップ2の内部に上水道から供給される洗浄水を供給する。洗浄装置24には、上水道から上水を供給する上水管24Aが接続されている。洗浄装置24は、例えば、電磁弁(不図示)を備える。洗浄装置24は、例えば、電磁弁を開状態にして上水管24Aに加わっている水圧に基づいて上水を下流側の給水管Qに流通させる。洗浄装置24は、電磁弁を閉状態にして上水の供給を停止する。洗浄装置24には、上水管24Aに加わっている水圧を調整する減圧弁(不図示)が設けられていてもよい。電磁弁は、上水の供給量を任意に調整可能な比例電磁弁であってもよい。
洗浄装置24は、検出部3の検出値に基づいて動作を開始し、設定された水量の洗浄水をカップ2に供給する。洗浄装置24は、検出部3の検出値に基づいて所定のタイミングにおいてカップ2の内部に洗浄水を供給開始し、供給開始から所定のタイミングにおいて洗浄水の供給を停止する。洗浄装置24は、洗浄水の供給と連動してカップ2内に消毒液を供給してもよい。消毒液は、給水管Qに供給されてもよいし、給水管Qと異なる配管によりカップ2内に供給されてもよい。
排水装置26は、カップ本体6と排水管D(第2配管)を介して接続されている。排水装置26は、検出部3の検出値に基づいて制御される。排水装置26は、ポンプ(不図示)を備え、排水管Dを介してカップ2内の排泄物を含む汚水を吸引し排水する。排水装置26は、排水管Dを介してカップ2内に流通する空気を排気する。排水装置26は、検出部3の検出値に基づいて所定のタイミングにおいて吸引を開始し、供給開始から所定のタイミング、或いは検出部3の検出値に基づいて吸引を停止する。
排水装置26は、排水管Dを介してカップ2の内部から汚水を吸引してカップ2の外部に排水し、汚水を下水道に排水する。排水装置26は、排水管Dを介してカップ2の内部から空気を吸引してカップ2の外部に排気し、空気の一部を下水道に排気する。排水装置26は、カップ2内から吸気した空気を本体装置20内に取り込み脱臭した後、カップ2に再び供給し、本体装置20とカップ2との間で空気を循環させてもよい。排水装置26の下流側には、下水道に汚水を排水するための排水管24Bが接続されている。
エア供給装置28は、カップ本体6とエア供給管A1,A2により接続されている。エア供給管A1,A2は、1つの管により共用されていていてもよい。この場合、カップ2内においてエア供給管A1,A2が個別に設けられていてもよい。エア供給管A1,A2は、ホースHの内部空間を流路として構成されていていてもよい。この場合、ホースHの内部においては、エア供給管A1,A2は無くてもよい。この場合、カップ2内においてエア供給管A1,A2が個別に設けられていてもよい。本実施形態の自動排泄処理装置1は、ホースHの内部空間が流路として構成されており、ホースHの内部においてエア供給管A1,A2は設けられていない。これにより、自動排泄処理装置1は、本体装置20とホースHとの接続構造を簡略化できる。
エア供給装置28は、検出部3の検出値に基づいて制御され、排泄処理時にカップ本体6内部に空気を供給する。エア供給装置28は、エアポンプ(不図示)を備え、エア供給管A1,A2を介してカップ2に空気を供給する。エア供給装置28は、カップ2から排泄物が排出され、洗浄された後、カップ2内部にエア供給管A1を介して空気を供給し、カップ2内部と要介護者の身体を乾燥する。また、エア供給装置28は、膨張体10とエア供給管A2により接続されている。
エア供給装置28は、検出値に基づいて制御され、膨張体10内部に空気を供給する。エア供給管A2は、カップ2内部においてエア供給管A1から分岐されて設けられていてもよい。エア供給管A1とエア供給管A2との間には、バルブ(不図示)が設けられていてもよい。バルブは、例えば、制御装置22により開閉が制御されエアの供給量を調整する電磁弁である。バルブは、開閉量が任意に調整される比例電磁弁であってもよい。
上記構成により、カップ2において、排泄物が内部に一時的に受け止められ、洗浄装置24により上水道から洗浄水が供給され、要介護者の身体及びカップ2の内部が洗浄される。カップ2において、排水装置26により洗浄水、排泄物、及びカップ内の空気が下水道に排出される。カップ2において、洗浄後にエア供給装置28により空気が供給され、洗浄された要介護者の身体及びカップ2の内部が乾燥される。
カップ2は、要介護者の身体に取り付けられ、排泄物を受けるカップ本体6を備える。カップ本体6の内部には、例えば、排泄物を検出する検出部3が設けられている。検出部3と制御装置22とは、電装ケーブルCにより電気的に接続されている。検出部3は、カップ内の静電容量を電気的に検知する静電容量センサである。検出部3の検出値は、制御装置22に出力される。検出部3の検出値に基づいて、制御装置22は排泄物が固形であるか液体であるかを判定する。検出部3の検出結果に基づいて、自動排泄処理装置1の排泄処理のサイクルが開始される。
カップ本体6と要介護者の身体との間には、膨張体10が設けられている。膨張体10は、検出部3の検出値に基づいて膨張が制御される。膨張体10は、カップ本体6の内部に排泄物が検出された場合に、作動流体が供給されて膨張し、要介護者の身体に密着する。作動流体は、例えば、エア供給装置28が供給する空気である。膨張体10により、排泄物の処理時において要介護者の身体とカップ2との間隙間を無くし、排泄物の漏れが大幅に低減される。
次に、カップ2の具体的な形状について説明する。以下の説明においてカップ2の上下方向は、要介護者が寝た姿勢において装着される状態において定義される。
図3から図5に示されるように、カップ2は、要介護者の股間及び肛門周辺を覆うように形成されたカップ本体6と、要介護者の身体に接触する身体接触部6Dと、ホースHに接続されるホース接続部H1とを備える。カップ2は、通常、要介護者が仰向けに寝た姿勢である仰臥位の第1姿勢において配置される。カップ2は、平面視してホース接続部H1の管軸L方向と身体の左右中心軸とが略一致するように身体に取り付けられる。
カップ本体6は、排泄物を受け止め、洗浄装置から供給される洗浄水と排泄物とが混合した汚水を外部に排出するように形成されている。カップ本体6は、例えば、要介護者の股間の周囲を覆うように膨出して形成された第1容器6Aと、設置面に設置されると共に要介護者の鼠径部と肛門周辺を覆う第2容器6Bとを備えている。第1容器6Aと第2容器6Bとは、例えば、樹脂により形成されている。
第1容器6Aは、外方に向かって膨出し、内部空間が形成されている。第1容器6Aの外壁側には、外方に突出した突起部6Tが形成されている。突起部6Tは、上下方向に沿って延在して形成されている。突起部6Tの内部には、洗浄水および空気を流通させる流路(不図示)が形成されている。流路には、第1容器6Aの内壁側に連通する少なくとも1つの貫通孔6Wが形成されている。流路に流通する洗浄水や空気は、貫通孔6Wを通じて内部空間に供給される。流路には、給水管Qとエア供給管A1が接続されている。給水管Qとエア供給管A1は、ホースH内に配置されている。
第1容器6A及び第2容器6Bには、1つ以上のセンサを有する検出部3(図1参照)が取り付けられている。検出部3は、第1容器6Aと第2容器6Bとにより形成された内部空間の容量の変化を検出する。検出部3には、電気配線が接続されている。電気配線は、第2容器6Bを介してホースH内に配線されている。
第2容器6Bは、第1容器6Aの下方に配置されている。第2容器6Bの上面側は、第1容器6Aの下部が取り付けられている。第2容器6Bの底面側には、設置面に接触するように形成された第1底部6Eと、第1底部6Eに対して上反角θが付けられて連続して形成された第2底部6Fとが形成されている。第1底部6Eは、身体の仰臥位の状態において設置面に接触するように形成されている。要介護者は、仰臥位の状態からベッドをチルトアップした場合、下半身をベッドに倒置させつつ上半身を起立させた半座位の第2姿勢となる。第2底部6Fは、身体の半座位の第2姿勢において設置面に接触するように形成されている。
第2容器6Bの内壁には、複数のディンプル状の突起物を有するエンボス加工された付着防止層Sが形成されている。付着防止層Sは、第2容器6Bだけでなく、第1容器6Aの内壁にも形成されていてもよい。付着防止層Sが形成されていることにより、固形状態や半固形状態の排泄物(処理対象物)と第2容器6Bの内壁との間に隙間を増加させ、排泄物と第2容器6Bの内壁との間の付着が防止される。付着防止層Sが形成されていることにより、排泄物と第2容器6Bの内壁との間に洗浄水やエアが流通しやくすなり、排泄物と第2容器6Bの内壁との剥離を促し、排泄物をカップ本体6外に排出しやくすることができる。
排泄物をカップ本体6外に排出しやすくすることにより、排泄処理に要する時間を短縮し、それに伴ってカップ本体6からの処理水や排泄物の漏れが生じる確率を低下させることができる。付着防止層Sは、エンボス加工の他、凹状のディンプルによるデボス加工により形成されていてもよいし、フッ素樹脂加工等の付着を防止する化学的物質の層により形成されていてもよい。
第1容器6Aと第2容器6Bの周囲には、要介護者の身体に接触する身体接触部6Dが延在して設けられている。身体接触部6Dは、例えば、シリコンゴム等の弾性部材により形成されている。身体接触部6Dの第1容器6Aの周囲の第1領域6D1において、一面側は外部空間に面している。第1領域6D1において、身体側に対向する他面側には、粘着性を有する粘着層が形成されている。粘着層は、身体に粘着して弾性変形しながら身体との間に隙間が生じることを防止している。粘着層は、例えば、粘着テープ程度の粘着力を有していてもよい。粘着層は、両面テープ等を用いて構成されていてもよい。
身体接触部6Dの第2領域6D2は、例えば、身体の接触部位の形状に合致するように形成されている。第2領域6D2の外側となる一面側には、膨張体10に空気を供給する配管10Cが設けられている。第2領域6D2において、身体側に対向する他面側には、膨張可能な膨張体10が設けられている。膨張体10は、第2領域6D2の形状に合致するように形成されている。膨張体10の身体側に接触する側には、第1底部6Eに対して傾斜した傾斜面10Bが形成されている。膨張体10は、作動流体の流入に基づいて膨張し弾性変形しながら身体接触部6Dと身体との間に隙間が生じることを防止している。膨張体10の構成については後述する。
ホース接続部H1は、カップ本体6から突出する管状に突出して形成されている。ホース接続部H1は、管軸L方向が第1底部6Eに対して少なくとも上反角θとなるように取り付けられている。ホース接続部H1は、管軸L方向が第1底部6Eに対して上反角θ以上の角度となるように取り付けられていればよい。これにより、ホース接続部H1に接続されたホースHは、要介護者が第1姿勢及び第2姿勢であっても設置面に対して干渉しにくくなり、カップ2の変形を防止し、カップ2内から排泄物が漏出することを防止する。
傾斜面10Bは、ホース接続部H1の軸線方向に断面視して下方に向かうほど幅が増大するように第2容器6Bの底面に対して傾斜角がつけられて形成されている。傾斜面10Bは、例えば、身体の臀部の臀裂部に接触するように形成されている。傾斜面10Bは、臀裂部から内腿の付け根を含む接触部位に合致するように延在して形成されている。
図6に示されるように、膨張体10は、身体接触部6Dの第2領域6D2の一面側に設けられている。膨張体10の一面側には、傾斜面10Bが形成されている。傾斜面10Bは、例えば、シリコンゴム等の板状の弾性部材により形成されている。傾斜面10Bには、粘着層が形成されていてもよい。傾斜面10Bと第2領域6D2との間には、空気が流通する流路10Sが形成されている。傾斜面10Bは、膨張体10の膨張前の状態においては身体の臀部の谷間の形状に合致するように弾性変形して密着している。傾斜面10Bは、膨張体10の膨張時の状態においては、膨張体10の膨張度合いに応じて身体側に密着するように弾性変形する。
膨張体10は、検出部3が排泄物を検出した排泄処理開始時から膨張を開始し、カップ2内の排泄物がカップ2外に排出され、身体の乾燥が終了する排泄処理終了時において膨張が終了する。膨張体10の流路10Sには、空気が供給され、傾斜面10Bは、身体側に膨出するように変形する。膨張体10の膨張時において、傾斜面10Bは身体側を押圧し、身体と密着しカップ2の内部空間から排泄物や洗浄水等が漏出することを防止する。
上記構成により、要介護者の身体にカップ2が装着された状態において、膨張体10は、排泄処理時にエア供給装置28から空気が供給され、膨張する。膨張体10が膨張することにより、傾斜面10Bが要介護者の身体に押し付けられる。膨張した膨張体10は、柔軟性を有し要介護者の身体の状態に応じて変形するため、傾斜面10Bが隙間なく要介護者の身体に密着する。
膨張体10が膨張した状態においてカップ本体6の内部において排泄物が処理され、洗浄水及び排泄物、更にはカップ本体6の内部の臭気が外部に漏れることが防止される。また、膨張体10は、排泄処理時においてカップ本体6内部から排泄物が排水管Dに吸引される際にカップ本体6内部に生じる陰圧によりさらに膨張する。この際、膨張体10と要介護者の身体との間の密着度が更に高められ、隙間が生じることが防止される。
要介護者が仰臥位の第1姿勢においては、カップ2の第1底部6Eがベッド等の設置面に設置される。このとき、膨張体10は、要介護者の第1姿勢に応じて弾性変形する。膨張体10は、要介護者の第1姿勢において排泄処理が開始された場合に膨張し、要介護者の身体との間の密着度を非膨張時に比して高める。
要介護者が半座位の第2姿勢においては、カップ2の第2底部6Fがベッド等の設置面に設置される。このとき、膨張体10は、身体の第2姿勢に応じて弾性変形する。膨張体10は、要介護者の第2姿勢において排泄処理が開始された場合に膨張し、要介護者の身体との間の密着度を非膨張時に比して高める。
膨張体10は膨張時においても要介護者の身体の形状に追従して弾性変形するため、要介護者の身体の姿勢が変化していても膨張体10の膨張によりカップ本体6と要介護者の身体との間に隙間が生じることが防止される。膨張体10又は、エア供給管A2には、エア供給装置28から供給される空気の圧力を調整するレギュレータが設けられていてもよい。
膨張体10は、排泄処理が終了し、エア供給装置28の稼働が停止した後、空気がエア供給管A2を逆流して抜けて萎む。即ち膨張体10は、排泄処理時に膨張するように構成されているため、要介護者の身体に掛かる負担が軽減される。
給水管Qと膨張用給水管との間には電磁弁等が設けられていてもよく、膨張体10への洗浄水の供給量が制御装置22により調整されてもよい。膨張体10は、洗浄水をカップ本体6内部に吐出する吐出口が設けられていてもよい。吐出口は、膨張体10の内部の水圧を所定範囲に保持しつつ、洗浄水を吐出する口径に形成された孔や、レギュレータにより形成されていてもよい。
図7に示されるように本体装置20は、函型に形成された筐体20Bを備えている。筐体20Bの内部には、制御装置22等の内部機器(図1参照)が設けられている。筐体20Bは、例えば、樹脂材料により形成されている。筐体20Bは、アルミニウム板等の金属板により形成されていてもよい。筐体20Bの上面側には、本体装置20を動作させるための操作部20Cが設けられている。操作部20Cは、別体に設けられた通信可能な端末装置(不図示)に表示される表示画面より構成されていていてもよい。
筐体20Bの正面側には、例えば、ホースHを取り付けるためのホース接続部H2と、上水管24Aを接続する給水管接続部24Cと、排水管24Bを接続する排水管接続部24Dとが設けられている。ホース接続部H2は、筐体20Bに対して着脱自在に設けられている。ホース接続部H2と筐体20Bとを分離した場合、電装ケーブルC、給水管Q及び排水管Dが分離する。ホースH内にエア供給管A1,A2が設けられている場合には、ホース接続部H2と筐体20Bとを分離した際に、電装ケーブルC、給水管Q、排水管D及びエア供給管A1,A2が分離するように構成されていていてもよい。
図8に示されるように、ホース接続部H2は、筐体20B側に設けられた第1ホース接続部H2Aと、ホースH側に設けられた第2ホース接続部H2Bとを備えている。第1ホース接続部H2Aは、例えば、筐体20B側から外方に向けて突出した円環H4を備えている。円環H4の外周面には、径方向に突出した複数の爪部H4Tが形成されている。円環H4の内側には、円板状の台座H5が設けられている。台座H5の外径は、例えば、円環H4の内周面と同径に形成されている。台座H5には、例えば、電装ケーブルCが接続されるコネクタC1が設けられている。コネクタC1は、台座H5から突出して形成されている。コネクタC1の内側には、複数の電気接点E1が設けられている。
台座H5には、給水管Qが接続される給水管接続部Q1が設けられている。本実施形態では、給水管接続部Q1は、2個設けられている。給水管接続部Q1は、台座H5から突出して円管状に形成されている。給水管接続部Q1の内周面には、径方向に縮小した段差部Q1Dが形成されている。段差部Q1Dの端部には、円管状のパッキンP1が設けられている。
台座H5には、エア供給管A1,A2が接続されるエア供給管接続部A3が設けられている。本実施形態では、エア供給管A1,A2は、1つに統合されて設けられており、エア供給管接続部A3は、1個設けられている。エア供給管接続部A3は、台座H5から突出して円管状に形成されている。エア供給管接続部A3の内周面には、径方向に縮小した段差部A3Dが形成されている。段差部A3Dの端部には、円管状のパッキンP2が設けられている。
台座H5には、排水管Dが接続される排水管接続部D2が設けられている。排水管接続部D2は、台座H5から突出して円管状に形成されている。排水管接続部D2の内周面には、径方向に縮小した段差部D2Dが形成されている。段差部D2Dの端部には、円管状のパッキンP3が設けられている。
第2ホース接続部H2Bは、例えば、ホースHの端部に設けられた接続キャップH6を備えている。接続キャップH6の内周面には、径方向の内側に突出した爪部H4Tと同数の係合部H6Kが形成されている。係合部H6Kは、接続キャップH6を回転した際に爪部H4Tに係合し、第1ホース接続部H2Aと第2ホース接続部H2Bとを連結するように形成されている。ホースHの端部は、円板状の台座H7が設けられている。台座H7の外径は、例えば、円環H4の外形と同径に形成されている。
台座H7には、ホースHの接続時に円環H4の端部が当接する。台座H7には、例えば、コネクタC1と係合するコネクタC2が設けられている。コネクタC2は、台座H7から突出して形成されている。コネクタC2の内側には、複数の電気接点E1と接触し電気的に接続される電気接点E1と同数の電気接点E2が設けられている。コネクタC2は、ホースHの接続時にコネクタC1と係合し、電気接点E2と電気接点E1とを接触させて電気的に接続する。
台座H7には、給水管接続部Q1と接続される給水管接続部Q2が設けられている。本実施形態では、給水管接続部Q2は、2個設けられている。給水管接続部Q2は、台座H7から突出して円管状に形成されている。給水管接続部Q2の端部は、ホースHの接続時に段差部Q1Dに設けられたパッキンP1を押圧して弾性変形させ、給水管接続部Q1と給水管接続部Q2との気密性を確保する。
台座H7には、エア供給管接続部A3に接続されるエア供給管接続部A4が設けられている。本実施形態では、エア供給管接続部A4は、1個設けられている。エア供給管接続部A4は、台座H7から突出して円管状に形成されている。エア供給管接続部A4の端部は、ホースHの接続時に段差部A3Dに設けられたパッキンP2を押圧して弾性変形させ、エア供給管接続部A3とエア供給管接続部A4との気密性を確保する。
台座H7には、排水管接続部D2に接続される排水管接続部D3が設けられている。排水管接続部D3は、台座H7から突出して円管状に形成されている。排水管接続部D3端部は、ホースHの接続時に段差部D2Dに設けられたパッキンP3を押圧して弾性変形させ、排水管接続部D2と排水管接続部D3との気密性を確保する。
上記構成により、ホース接続部H2は、筐体20BとホースHの接続時に第1ホース接続部H2Aと第2ホース接続部H2Bとを当接させた後、接続キャップH6を回転させて爪部H4Tと係合部H6Kとを係合させることにより、コネクタC1及びコネクタC2、給水管接続部Q1及び給水管接続部Q2、エア供給管接続部A3及びエア供給管接続部A4、排水管接続部D2及び排水管接続部D3を同時に接続することができる。
上述したように、自動排泄処理装置1によれば、カップ2に膨張体10が設けられていることにより、要介護者の身体とカップ2との間の密着度を向上させ、排泄物の処理中における漏れを確実に防止することができる。自動排泄処理装置1によれば、膨張体10が有する袋体11は、膨張時に柔軟性を有し、要介護者の身体の状態に応じて変形し、身体とカップ2との間の隙間を確実に低減することができる。自動排泄処理装置1によれば、膨張体10は、排泄処理時に膨張し、通常時は萎んでいるため、要介護者の身体への負担を防止することができる。
上述したように自動排泄処理装置1によれば、カップ2に第1底部6E及び第2底部6Fが設けられていることにより排泄物の漏れを確実に防止することができる。自動排泄処理装置1によれば、第1底部6Eにおいて身体の仰臥位の第1姿勢において設置面に接触して身体への固定を安定することができる。自動排泄処理装置1によれば、第2底部6Fにおいて身体の半座位の第2姿勢において設置面に接触して身体への固定を安定させると共に第1容器6Aと第2容器6Bとの曲がりによる変形を防止し、排泄物の漏れを確実に防止することができる。
自動排泄処理装置1によれば、第2容器6Bに傾斜面10Bが設けられていることにより、身体の臀部の谷間の形状に合致するように弾性変形して密着し、排泄物の漏れを防止することができる。自動排泄処理装置1によれば、傾斜面10Bを膨出させる膨張体10が設けられていることにより、膨張時に身体側に密着するように弾性変形し、排泄物の漏れを確実に防止することができる。
自動排泄処理装置1によれば、ホース接続部H2が設けられていることにより、ホースHと本体装置20との接続を簡略化することができる。自動排泄処理装置1によれば、ホースH内の流路をエア供給管A1,A2から供給される空気の流路とすることで、ホースH内の配管を低減し、構成を簡略化することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、膨張体10に供給される作動流体は、洗浄装置24から供給される洗浄水であってもよい。この場合、カップ本体6には、給水管Qと別途に他の給水管が洗浄装置24から接続されていてもよいし、カップ本体6において給水管Qから分岐した膨張用給水管が接続されていてもよい。
1 自動排泄処理装置
2 カップ
3 検出部
6 カップ本体
6A 第1容器
6B 第2容器
6D 身体接触部
6D1 第1領域
6D2 第2領域
6E 第1底部
6F 第2底部
6T 突起部
6W 貫通孔
10 膨張体
10B 傾斜面
10C 配管
10S 流路
11 袋体
20 本体装置
20B 筐体
20C 操作部
22 制御装置
24 洗浄装置
24A 上水管
24B 排水管
24C 給水管接続部
24D 排水管接続部
26 排水装置
28 エア供給装置
A1,A2 エア供給管
A3、A4 エア供給管接続部
A3D 段差部
C 電装ケーブル
C1、C2 コネクタ
D 排水管(第2配管)
D2、D3 排水管接続部
D2D 段差部
E1、E2 電気接点
H ホース
H1、H2 ホース接続部
H2A 第1ホース接続部
H2B 第2ホース接続部
H4 円環
H4T 爪部
H5 台座
H6 接続キャップ
H6K 係合部
H7 台座
L 管軸
P1―P3 パッキン
Q 給水管(第1配管)
Q1 給水管接続部
Q1D 段差部
Q2 給水管接続部
S 付着防止層
θ 上反角

Claims (6)

  1. 要介護者の排泄処理を自動的に行う自動排泄処理装置に設けられた自動排泄処理装置用カップであって、
    前記要介護者の身体に取り付けられ、排泄物を受けるカップ本体と、
    前記カップ本体に設けられ、作動流体が供給されることにより膨張し、前記身体の接触部位に密着する膨張体と、を備え、
    前記カップ本体は、
    前記身体の仰臥位の状態において設置面に接触するように形成された第1底部と、
    前記第1底部に対して上反角が付けられて連続して形成されると共に、前記身体の半座位の状態において前記設置面に接触するように形成された第2底部と、が形成されている、
    自動排泄処理装置用カップ。
  2. 前記カップ本体は、前記身体に接触し弾性変形する身体接触部を備え、
    前記身体接触部は、前記膨張体が設けられた傾斜面が形成されており、
    前記傾斜面は、前記膨張体の膨張前の状態においては前記身体の臀部の臀裂部の形状に合致するように弾性変形し、前記膨張体の膨張時の状態においては、前記膨張体の膨張度合いに応じて前記身体側に密着するように弾性変形する、
    請求項1に記載の自動排泄処理装置用カップ。
  3. 前記傾斜面は、前記身体の前記臀裂部から内腿の付け根を含む接触部位に合致するように延在して形成されている、
    請求項2に記載の自動排泄処理装置用カップ。
  4. 前記カップ本体は、管状のホースが接続されるホース接続部を備え、
    前記ホース接続部は、前記カップ本体から突出する管状に突出して形成され、管軸方向が前記第1底部に対して少なくとも前記上反角となるように取り付けられている、
    請求項3に記載の自動排泄処理装置用カップ。
  5. 前記ホースの内部空間には、前記カップ本体に供給される空気が流通し、
    前記内部空間には、前記カップ本体の内部に供給される洗浄水が流通する第1配管と、前記カップ本体の内部から前記排泄物と前記洗浄水と前記空気が排出される第2配管と、前記カップ本体に設けられ前記排泄物を検出する検出部と接続される電装ケーブルと、が配置されている、
    請求項4に記載の自動排泄処理装置用カップ。
  6. 要介護者の排泄処理を自動的に行う自動排泄処理装置に設けられた自動排泄処理装置であって、
    前記要介護者の身体に取り付けられる自動排泄処理装置用カップと、自動排泄処理装置用カップに接続される本体装置とを備え、
    前記自動排泄処理装置用カップは、排泄物を受けるカップ本体と、
    前記カップ本体に設けられ、作動流体が供給されることにより膨張し、前記身体の接触部位に密着する膨張体と、を備え、
    前記カップ本体は、
    前記身体の仰臥位の状態において設置面に接触するように形成された第1底部と、
    前記第1底部に対して上反角が付けられて連続して形成されると共に、前記身体の半座位の状態において前記設置面に接触するように形成された第2底部と、が形成されている、
    自動排泄処理装置。
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