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JP7752011B2 - 椅子 - Google Patents
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JP7752011B2 - 椅子 - Google Patents

椅子

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Description

本発明は、椅子に関するものである。
下記特許文献1には、座部(座体)を支持する座受(座受部材)の左右両側部対向位置に、肘掛けの肘桿を取り付けるための肘桿取付部(肘掛け取付部)を設けている椅子が開示されている。肘桿取付部は凹部を備え、肘桿は凹部に対して抜き差しできる凸部を備えている。肘桿は、凹部と凸部とを凹凸係合した状態で、ボルト部材により肘桿取付部に固定されている。
特開第4726338号公報
上記椅子においては、強度部材である座受部材に、肘掛け取付部を設けているため、肘掛けを強固に固定できる点で優れる。しかしながら、座受部材に設けられた肘掛け取付部の上方は、座体に覆われることとなり、強度部材である肘掛け取付部が、座体の下面に当接し、座体の着座荷重に応じた柔軟な変形を阻害する。また、座体に着座荷重が入力された際に、着座者が座体を介して肘掛け取付部や肘掛けの形状を触感し、違和感を感じる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、座受部材に肘掛けが取り付けられている場合においても、上方に配置された座体の可撓性を確保することのできる椅子の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係る椅子は、脚部及び前記脚部の上端に設置された支基を含む支持構造体と、前記支持構造体に支持されると共に、肘掛け取付部を有する座受部材と、前記肘掛け取付部に取り付けられた肘掛けと、前記座受部材に支持されると共に、前記肘掛け取付部の上方を覆う座体と、を備え、前記座体と前記肘掛け取付部との間には、前記座体の下方への変位を許容する上下方向の空間が形成されている。
本態様によれば、座体を支持する強度部材である座受部材に肘掛け取付部が設けられているので、肘掛けを強固に固定でき、堅牢な構造とすることができる。また、肘掛けを座受部材側に固定することで、座体側は、薄肉の撓み易い構造とし、着座者にフィット感を与える可撓性を与えることができる。ここで、座受部材の左右に延出する肘掛け取付部と、肘掛け取付部を覆う座体との間には、座体の下方への変位を許容する上下方向の空間が形成されているので、肘掛け取付部が座体の可撓性を阻害せず、着座者が硬い肘掛け取付部を触感しないようにすることができる。
上記一態様の椅子において、前記肘掛け取付部は、上下方向から視て前記支持構造体における前記支基よりも外側に位置していてもよい。
本態様によれば、肘掛け取付部が支基よりも上下方向から視て外側にあるので、支基が肘掛けの取り付けに干渉しないようになる。
上記一態様の椅子において、前記肘掛け取付部は、前記座受部材の左右方向に延出していてもよい。
本態様によれば、肘掛け取付部を側方から視認しやすくなり、肘掛けの取付作業を行いやすくなる。
上記一態様の椅子において、前記空間が、左右方向外側に向かうに従って上下方向に広がっていてもよい。
本態様によれば、座体の左右方向外側にいくほど、座体の下方への許容できる撓み量が大きくなるため、例えば、体格が大きい着座者や臀部が大きい着座者であっても、座体の左右方向外側を大きく撓ませてフィット感を与えることができる。
上記一態様の椅子において、前記座受部材は、上下方向上側が開口する受け皿形状を有し、前記開口は、前記空間に配置された肘掛け取付部まで形成されており、前記肘掛け取付部における前記開口を遮蔽する遮蔽部を備えてもよい。
本態様によれば、遮蔽部が肘掛け取付部の開口を遮蔽することで、座体と肘掛け取付部との空間から、肘掛け取付部の開口が見えなくなるため、外観体裁が向上する。また、肘掛け取付部の上方に遮蔽部が配置されることで、肘掛け取付部が遮蔽部に覆われ、仮に座体が大きく下方に変位しても、肘掛け取付部に当接する前に遮蔽部に当接するため、座体側の破損等のリスクも低減される。
上記一態様の椅子において、前記肘掛け取付部における前記開口の周縁部に、前記遮蔽部を載置する載置部を備えてもよい。
本態様によれば、肘掛け取付部の開口の周縁部に、遮蔽部を安定して載置できる。
上記一態様の椅子において、前記肘掛け取付部が挿入される貫通孔が形成されたカバー部材を備え、前記遮蔽部は、前記カバー部材における前記貫通孔の上部から庇状に延出していてもよい。
本態様によれば、肘掛け取付部が挿入される貫通孔が形成され、肘掛け取付部に対して位置決めされたカバー部材から、庇状に遮蔽部を延出させることで、肘掛け取付部の開口に対する遮蔽部の位置決めが容易になる。
上記一態様の椅子において、前記肘掛けは、前記カバー部材の前記貫通孔から延出した前記肘掛け取付部に外嵌していてもよい。
本態様によれば、肘掛け取付部にカバー部材が挿入された状態で外側から肘掛けが外嵌されるため、カバー部材用の固定部品が無くともカバー部材を座受部材に対して固定できるため、組み立て性が向上する。
上記各態様によれば、座受部材に肘掛けが取り付けられている場合においても、上方に配置された座体の可撓性を確保することのできる椅子が得られる。
一実施形態に係る椅子を正面側から視た斜視図である。 一実施形態に係る椅子を背面側から視た斜視図である。 一実施形態に係る肘掛けの取付構造の平面図である。 図3に示すカバー部材を取り外した状態の肘掛けの取付構造の平面図である。 図3に示す矢視V-V断面図である。 一実施形態に係る座受部材を平面側から視た斜視図である。 一実施形態に係る座受部材を平面側から視た分解斜視図である。 一実施形態に係る座受部材の右側面図である。 一実施形態に係るカバー部材を底面側から視た斜視図である。 一実施形態に係る肘掛けの取付構造を底面側から視た斜視図である。 図3に示す矢視XI-XI断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、椅子に正規姿勢で着座した人の正面が向く図中矢印FRの指す向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子に正規姿勢で着座した人の上側の図中矢印UPの指す向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側の図中矢印LHの指す向きを「左」、それと逆側の向きを「右」と呼ぶものとする。
図1は、一実施形態に係る椅子1を正面側から視た斜視図である。図2は、一実施形態に係る椅子1を背面側から視た斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態の椅子1は、フロア上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、着座者が着座する座体4と、支基3の上面に取り付けられ座体4を支持する座受部材5と、座体4に着座した着座者の背中を支持する背凭れ6と、背凭れ6を背後から支える背凭れ支持部材7と、座体4に着座した着座者の肘を支持する肘掛け8と、を備えている。なお、脚部2及び支基3は、座受部材5を支持する支持構造体を構成している。
脚部2は、キャスタ2a付きの多岐脚11と、多岐脚11の中央部より起立し昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱12と、を備える。脚柱12の上端部には、支基3が水平方向に回転可能に取り付けられている。支基3には、脚柱12の昇降調整機構(不図示)と背凭れ支持部材7の傾動調整機構(不図示)と、が内蔵されている。
座体4は、座本体20と、座本体20を支持する座板21と、を備える。座板21は、座体4の骨格を成す樹脂成型された板状部材である。座本体20は、詳細な図示は省略するが、座板21の外周縁部に取り付けられる座枠(不図示)と、座板21の上面に設置されるウレタン等から成るクッション材(不図示)と、座枠に張設されてクッション材の上方側を覆うシート表皮材(不図示)と、を備える。
背凭れ6は、平面視で後方に凸となる湾曲形状を有し、着座者と接して荷重を受ける。背凭れ支持部材7は、背凭れ6の左右方向中央部を背後から支える強度部材であり、背凭れ支持部材7は、側面視略L字形状を有し、その前部下端が支基3内の傾動調整機構に連結されている。
なお、後述する図5に示す符号15は、支基3における背凭れ支持部材7の枢支軸である。また、符号13は、支基3の側面に突設された傾動調整機構の操作ノブである。また、図1及び図2に示す符号14は、座体4の屈伸状態の前端部を前方に延ばすスライダである。
肘掛け8は、着座者の肘に当接する肘当て50と、肘当て50を支持する肘桿51と、を備えている。肘当て50は、前後方向に延びると共に、左右方向内側に傾いている。肘桿51は、肘当て50の前後方向の中央部から下方に延在すると共に左右方向内側に屈曲するL字状に形成され、外嵌部52を介して座受部材5に取り付けられている。
以下、肘掛け8の取付構造について、図3~図10を参照して説明する。
図3は、一実施形態に係る肘掛け8の取付構造の平面図である。図4は、図3に示すカバー部材9を取り外した状態の肘掛け8の取付構造の平面図である。図5は、図3に示す矢視V-V断面図である。図6は、一実施形態に係る座受部材5を平面側から視た斜視図である。図7は、一実施形態に係る座受部材5を平面側から視た分解斜視図である。図8は、一実施形態に係る座受部材5の右側面図である。図9は、一実施形態に係るカバー部材9を底面側から視た斜視図である。図10は、一実施形態に係る肘掛け8の取付構造を底面側から視た斜視図である。図11は、図3に示す矢視XI-XI断面図である。
図6及び図7に示すように、座受部材5は、平面視矩形状の本体部30Aと、本体部30Aの左右方向の側部30A1から左右方向外側に延出した肘掛け取付部30Bと、を備えている。座受部材5は、支基3に対する背凭れ支持部材7の後方への傾動に連動して、支基3に対して座体4とともに後方に摺動する部材である。座受部材5は、例えば絞り加工された板金や、アルミダイキャスト等の金属材料からなる強度部材であり、上下方向上側が開口する受け皿形状を有している。また、座受部材5は、射出成型された合成樹脂により成型されていてもよいが、その場合は、上下方向上側が開口する受け皿形状でない形状であってもよい。
具体的に、座受部材5は、底壁部31と、底壁部31の周縁部から立設する側壁部32と、を有している。側壁部32の上端部には、外側に延出するフランジ33が設けられている。座受部材5の肘掛け取付部30Bにおける底壁部31には、固定孔30B1が形成されている。固定孔30B1の直上には、ナット部材(不図示)が配設され、肘掛け8を下方からねじ止めできるようになっている。肘掛け取付部30Bは、肘掛け8の取付作業性の観点から、平面視において支基3の左右方向外側縁よりも外側方まで延出していることが望ましい。
図4に示すように、肘掛け8は、肘掛け取付部30Bに外嵌する外嵌部52を有している。外嵌部52は、肘掛け取付部30Bの外面に対し、前後方向両側から当接する一対の第1当接部52Aと、図10に示すように、肘掛け取付部30Bの外面に対し、上下方向下側から当接する第2当接部52Bと、を有している。
第2当接部52Bには、固定孔30B1に連通する連通孔53が形成されている。第2当接部52Bの下面における連通孔53の周囲は、上側に凸状に窪んでおり、固定ねじ(不図示)が第2当接部52Bの下面から突出しないようになっている。外嵌部52は、一対の第1当接部52Aの下端部同士が、前後方向において第2当接部52Bを介して連結された形状を有している。
つまり、外嵌部52は、図11に示す縦断面視(前後方向に延びる軸及び上下方向に延びる軸を含む断面視)においてU字状に形成されている。また、外嵌部52の内側に配置された肘掛け取付部30Bも、縦断面視においてU字状に形成されている。したがって、図4に示すように、外嵌部52及び肘掛け取付部30Bは、上下方向上側が開口している。外嵌部52及び肘掛け取付部30Bの開口は、カバー部材9の遮蔽部42によって遮蔽されている。
第1当接部52Aは、肘掛け取付部30Bとの図示しないボルトによる固定部を中心として回動し、肘掛け取付部30Bの底壁部31に当接する。このとき、肘掛け取付部30B自体が上向き開口をなすように屈曲しているので、第1当接部52Aからのモーメントに耐えられる。また、図3に示すように、肘掛け8の先端部8Aに入力された荷重に起因して、外嵌部52と肘掛け取付部30Bとが一体になって捩じられるようなモーメント(図3にて白抜き矢印で示す)が発生する。このとき、肘掛け取付部30Bの付け根部分(符号30B2で示す)も含めて断面視が上向きコ字状をなすように屈曲しているので、このモーメントに耐えられる。
図5に示すように、肘掛け取付部30Bの上方は、座体4によって覆われている。座体4と肘掛け取付部30Bとの間には、座体4の下方への変位を許容する上下方向の空間100が形成されている。本実施形態では、肘掛け取付部30Bが左右方向において略水平に延びているのに対し、座体4(座板21)は、左右方向外側に向かうに従って上側に反るように湾曲している。つまり、空間100は、左右方向外側に向かうに従って上下方向に広がっている。
遮蔽部42は、少なくとも空間100に延出した肘掛け取付部30Bの開口を遮蔽している。この遮蔽部42は、肘掛け取付部30Bにおけるフランジ33に載置されている。また、遮蔽部42と外嵌部52の上面52aは、連続的に連なっている。つまり、図4に示すように、肘掛け取付部30B及びその開口は、外側から見えず、且つ、遮蔽部42と外嵌部52の上面52aが連なっていることで、外観体裁が良好に保たれている。
図7に示すように、座受部材5の肘掛け取付部30Bには、カバー部材9が取り付けられている。カバー部材9は、肘掛け取付部30Bが挿入される貫通孔41が形成されたカバー本体40を有している。カバー本体40は、前後方向に延び、左右方向に厚みを有する板状に形成されている。貫通孔41は、肘掛け取付部30Bの形状に応じて前後方向に延びる長孔状に形成されると共に、その上端部には、前後方向に延びるスリット状の係合溝41aが形成されている。係合溝41aには、図8に示すように、肘掛け取付部30Bのフランジ33が挿入される。
図9に示すように、カバー本体40における貫通孔41の上部には、左右方向外側に庇状に延出する遮蔽部42が設けられている。遮蔽部42は、左右方向に延び、上下方向に厚みを有する板状に形成されている。遮蔽部42の外形は、図8に示すように、肘掛け取付部30Bのフランジ33よりも僅かに大きく形成され、フランジ33上に載置されている。また、遮蔽部42は、図3に示す平面視で、外嵌部52の一対の第1当接部52Aの間に凹凸係合している。つまり、遮蔽部42は、上下方向互いに連通して開口する外嵌部52及び肘掛け取付部30Bのうち、上側に位置する外嵌部52の開口を遮蔽している。なお、遮蔽部42の外周縁部が、下側に屈曲し、フランジ33の外側面、またはフランジ33の外側面と下面の両方とに係合する形状をしていてもよい。
図9に示すように、カバー本体40における下端部には、左右方向内側に向かって斜め方向に延出する差込部43が設けられている。差込部43の下端部は、図5に示すように、背凭れ支持部材7の枢支軸15を覆うカバー部71の左右方向内側に差し込まれている。つまり、差込部43の下端部は、支基3と背凭れ支持部材7の隙間に差し込まれている。
図9に示すように、カバー本体40における貫通孔41の周縁部における遮蔽部42を除く部分には、左右方向外側に延出する充填部44が設けられている。充填部44は、図5に示すように、肘掛け取付部30Bに外嵌する肘掛け8において、座受部材5の外面と外嵌部52との段差101を埋める部分であり、外嵌部52の外面と連続した形状を有している。なお、充填部44の内側は、外観が保たれていれば肉抜きしても構わない。
上記構成のカバー本体40、遮蔽部42、差込部43、及び充填部44は、樹脂成形により一体成形されている。なお、カバー本体40、遮蔽部42、差込部43、及び充填部44の一部または全部は、別部品であっても構わない。
上記構成の椅子1によれば、以下の作用効果が得られる。
本実施形態に係る椅子1は、脚部2及び脚部2の上端に設置された支基3を含む支持構造体と、支持構造体に支持されると共に、肘掛け取付部30Bを有する座受部材5と、肘掛け取付部30Bに取り付けられた肘掛け8と、座受部材5に支持されると共に、肘掛け取付部30Bの上方を覆う座体4と、を備え、図5に示すように、座体4と肘掛け取付部30Bとの間には、座体4の下方への変位を許容する上下方向の空間100が形成されている。
この構成によれば、座体4を支持する強度部材である座受部材5に肘掛け取付部30Bが設けられているので、肘掛け8を強固に固定でき、堅牢な構造とすることができる。また、肘掛け8を座受部材5側に固定することで、座体4側(具体的には座板21)は、薄肉の撓み易い構造とし、着座者にフィット感を与える可撓性を与えることができる。ここで、座受部材5の左右に延出する肘掛け取付部30Bと、肘掛け取付部30Bを覆う座体4との間には、座体4の下方への変位を許容する上下方向の空間100が形成されているので、肘掛け取付部30Bが座体4の可撓性を阻害せず、着座者が硬い肘掛け取付部30Bを触感しないようにすることができる。
また、本実施形態では、肘掛け取付部30Bは、上下方向から視て支持構造体における支基3よりも外側に位置している。この構成によれば、肘掛け取付部30Bが支基3よりも上下方向から視て外側にあるので、支基3が肘掛け8の取り付けに干渉しないようになる。
また、本実施形態では、肘掛け取付部30Bは、座受部材5の左右方向に延出している。この構成によれば、肘掛け取付部30Bを側方から視認しやすくなり、肘掛け8の取付作業を行いやすくなる。
また、本実施形態では、空間100が、左右方向外側に向かうに従って上下方向に広がっている。この構成によれば、座体4の左右方向外側にいくほど、座体4の下方への許容できる撓み量が大きくなるため、例えば、体格が大きい着座者や臀部が大きい着座者であっても、座体4の左右方向外側を大きく撓ませてフィット感を与えることができる。
また、本実施形態では、座受部材5は、上下方向上側が開口する受け皿形状を有し、当該開口は、空間100に配置された肘掛け取付部30Bまで形成されており、肘掛け取付部30Bにおける開口を遮蔽する遮蔽部42を備えている。この構成によれば、遮蔽部42が肘掛け取付部30Bの開口を遮蔽することで、座体4と肘掛け取付部30Bとの空間100から、肘掛け取付部30Bの開口が見えなくなるため、外観体裁が向上する。また、肘掛け取付部30Bの上方に遮蔽部42が配置されることで、肘掛け取付部30Bが遮蔽部42に覆われ、仮に座体4が大きく下方に変位しても、肘掛け取付部30Bに当接する前に遮蔽部42に当接するため、座体4側の破損等のリスクも低減される。
また、本実施形態では、肘掛け取付部30Bにおける開口の周縁部に、遮蔽部42を載置するフランジ33(載置部)を備えている。この構成によれば、座受部材5の開口周縁部にフランジ33を設けることで、座受部材5の剛性を高めることができ、座受部材5の肘掛け取付部30Bにおけるフランジ33を利用することで遮蔽部42を安定して載置できる。
また、本実施形態では、肘掛け取付部30Bが挿入される貫通孔41が形成されたカバー部材9を備え、遮蔽部42は、カバー部材9における貫通孔41の上部から庇状に延出している。この構成によれば、肘掛け取付部30Bが挿入される貫通孔41が形成され、肘掛け取付部30Bに対して位置決めされたカバー部材9から、庇状に遮蔽部42を延出させることで、肘掛け取付部30Bの開口に対する遮蔽部42の位置決めが容易になる。
また、本実施形態では、肘掛け8は、カバー部材9の貫通孔41から延出した肘掛け取付部30Bに外嵌している。この構成によれば、肘掛け取付部30Bにカバー部材9が挿入された状態で外側から肘掛け8が外嵌されるため、カバー部材9用の固定部品が無くともカバー部材9を座受部材5に対し固定できるため、組み立て性が向上する。
また、本実施形態では、以下の作用効果が得られる。
本実施形態に係る椅子1は、図5に示すように、着座者が着座する座体4と、座体4を支持すると共に、左右方向に延出した肘掛け取付部30Bを有する座受部材5と、肘掛け取付部30Bに外嵌する外嵌部52を有する肘掛け8と、肘掛け取付部30Bの外面と外嵌部52との段差101を埋める充填部44と、を備える。
この構成によれば、肘掛け8を座受部材5の肘掛け取付部30Bに外嵌することで、肘掛け8の外嵌部52を肘掛け取付部30Bに対して大きくし、肘掛け8の肘掛け荷重に対する強度を増強できる。一方で、肘掛け8の外嵌部52を肘掛け取付部30Bに対して大きくすることにより生じる肘掛け取付部30Bの外面と外嵌部52との段差101は、充填部44によって埋めるため、外観体裁の低下を防止できる。
また、本実施形態では、外嵌部52は、肘掛け取付部30Bの外面に対し、前後方向両側から当接していている。この構成によれば、肘掛け荷重によって肘掛け8に対し前後方向にモーメント荷重が発生した場合であっても、肘掛け取付部30Bに対して大きくなった外嵌部52が、肘掛け取付部30Bに前後方向両側から当接しているため、当該モーメント荷重を分散して、強度部材である肘掛け取付部30Bに伝達することができる。
また、本実施形態では、外嵌部52は、肘掛け取付部30Bの外面に対し、前後方向両側及び上下方向下側から当接していている。この構成によれば、肘掛け荷重によって肘掛け8に対し前後方向だけでなく左右方向にモーメント荷重が発生した場合であっても、肘掛け取付部30Bに対して大きくなった外嵌部52が、肘掛け取付部30Bに上下方向下側から当接しているため、当該モーメント荷重を分散して、強度部材である肘掛け取付部30Bに伝達することができる。
また、本実施形態では、外嵌部52及び肘掛け取付部30Bは、上下方向上側が互いに連通して開口しており、当該開口のうち、上側に位置する外嵌部52の開口を遮蔽する遮蔽部42を有している。この構成によれば、外嵌部52及び肘掛け取付部30Bの互いに連通する開口のうち、上側に位置する外嵌部52の開口を遮蔽することで、外嵌部52及び肘掛け取付部30Bの開口が見えなくなるため、外観体裁が向上する。
また、本実施形態では、遮蔽部42と外嵌部52の上面52aは、連続的に連なっている。この構成によれば、遮蔽部42と外嵌部52の上面が連続的に連なっているため、外観体裁が向上する。
また、本実施形態では、遮蔽部42と充填部44は、一体的に形成されていている。この構成によれば、遮蔽部42と充填部44が一体的に形成されているため、部品点数を低減すると共に、座受部材5に対する組み付けを効率的に行える。
このように本実施形態によれば、座受部材5に肘掛け8が取り付けられている場合においても、上方に配置された座体4の可撓性を確保することのできる椅子1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本実施形態では、肘掛け取付部30Bが、座受部材5の左右方向に延出している構成について説明したが、座受部材5が平面視で長方形である場合などでは、肘掛け取付部30Bが座受部材5の本体部30Aから左右方向外側に延出していない形態も採り得る。この場合においても、肘掛け取付部30Bは、上下方向から視て支基3よりも外側に位置していることが望ましい。
1 椅子
4 座体
5 座受部材
8 肘掛け
9 カバー部材
30B 肘掛け取付部
33 フランジ
41 貫通孔
42 遮蔽部
44 充填部
52 外嵌部
52a 上面
100 空間

Claims (6)

  1. 脚部及び前記脚部の上端に設置された支基を含む支持構造体と、
    前記支持構造体に支持されると共に、肘掛け取付部を有する座受部材と、
    前記肘掛け取付部に取り付けられた肘掛けと、
    前記座受部材に支持されると共に、前記肘掛け取付部の上方を覆う座体と、を備え、
    前記座体と前記肘掛け取付部との間には、前記座体の下方への変位を許容する上下方向の空間が形成されており、
    前記座受部材は、上下方向上側が開口する受け皿形状を有し、
    前記開口は、前記空間に配置された肘掛け取付部まで形成されており、
    前記肘掛け取付部における前記開口を遮蔽する遮蔽部と、
    前記肘掛け取付部が挿入される貫通孔が形成されたカバー部材と、を備え、
    前記遮蔽部は、前記カバー部材における前記貫通孔の上部から庇状に延出している、椅子。
  2. 前記肘掛け取付部における前記開口の周縁部に、前記遮蔽部を載置する載置部を備える、請求項1に記載の椅子。
  3. 前記肘掛けは、前記カバー部材の前記貫通孔から延出した前記肘掛け取付部に外嵌している、請求項1または2に記載の椅子。
  4. 脚部及び前記脚部の上端に設置された支基を含む支持構造体と、
    前記支持構造体に支持されると共に、肘掛け取付部を有する座受部材と、
    前記肘掛け取付部に取り付けられた肘掛けと、
    前記座受部材に左右方向中央部が支持されると共に、左右方向外側に向かうに従って上側に反るように湾曲して前記肘掛け取付部の上方を覆い、着座者にフィット感を与える可撓性を有する樹脂製の座板を備える座体と、を備え、
    前記座体と前記肘掛け取付部との間には、前記座体の下方への変位を許容する上下方向の空間が形成され
    前記空間が、左右方向外側に向かうに従って上下方向に広がっており、
    前記座体は、左右方向中央部を起点に、左右方向外側が下方へ変位可能とされている、椅子。
  5. 前記肘掛け取付部は、上下方向から視て前記支持構造体における前記支基よりも外側に位置している、請求項1~4のいずれか一項に記載の椅子。
  6. 前記肘掛け取付部は、前記座受部材の左右方向に延出している、請求項1~5のいずれか一項に記載の椅子。
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