JP7752175B2 - 硬化性組成物、硬化物、および2液型硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物、硬化物、および2液型硬化性組成物Info
- Publication number
- JP7752175B2 JP7752175B2 JP2023527584A JP2023527584A JP7752175B2 JP 7752175 B2 JP7752175 B2 JP 7752175B2 JP 2023527584 A JP2023527584 A JP 2023527584A JP 2023527584 A JP2023527584 A JP 2023527584A JP 7752175 B2 JP7752175 B2 JP 7752175B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- curable composition
- polymer
- group
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F20/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F20/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
- C08F20/10—Esters
- C08F20/26—Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen
- C08F20/28—Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen containing no aromatic rings in the alcohol moiety
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/09—Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L33/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L33/04—Homopolymers or copolymers of esters
- C08L33/14—Homopolymers or copolymers of esters of esters containing halogen, nitrogen, sulfur, or oxygen atoms in addition to the carboxy oxygen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L63/00—Compositions of epoxy resins; Compositions of derivatives of epoxy resins
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
[1]式(1)で表される基を有し、ケイ素元素を1,500ppm以上含有する(メタ)アクリル重合体(A)と、酸解離定数(pKa)が3.5未満の酸およびpKaが10以上の塩基から構成される塩化合物(B)とを含有する硬化性組成物。
式(1):-X-CH2-SiR1 3
[式(1)中、R1は、それぞれ独立に炭素数1~20のアルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、または水酸基であり、R1のうち少なくとも一つは前記アルコキシ基または水酸基であり;Xは、-O-、-COO-、-S-、-N(R2)-、-CH(OH)-CH2-O-、-O-CO-NH-または-N(R2)-CO-N(R3)-で表される2価の基であり、R2およびR3は、水素原子、炭化水素基、またはハロゲン化炭化水素基であり、R2およびR3は、同一であっても異なっていてもよい。]
[6]前記(メタ)アクリル重合体(A)100質量部に対し、エポキシ樹脂(C)を1~1,000質量部含有する前記[1]~[5]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[7]前記[1]~[6]のいずれかに記載の硬化性組成物から得られる硬化物。
[8]前記[1]~[6]のいずれかに記載の硬化性組成物および重合開始剤を含む第1剤と、還元剤を含む第2剤とからなる2液型硬化性組成物。
[硬化性組成物]
本発明の一実施態様の硬化性組成物(以下「本発明の組成物」ともいう。)は、以下に説明する、(メタ)アクリル重合体(A)と、塩化合物(B)とを含有する。本発明の組成物は、1液型硬化性組成物として、使用することができる。
(メタ)アクリル重合体(A)(以下「重合体(A)」ともいう。)は、式(1)で表される基を有し、ケイ素元素を1,500ppm以上含有する重合体である。
[式(1)中、R1は、それぞれ独立に炭素数1~20のアルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、または水酸基であり、R1のうち少なくとも一つは前記アルコキシ基または水酸基であり;Xは、-O-、-COO-、-S-、-N(R2)-、-CH(OH)-CH2-O-、-O-CO-NH-または-N(R2)-CO-N(R3)-で表される2価の基であり、R2およびR3は、水素原子、炭化水素基、またはハロゲン化炭化水素基であり、R2およびR3は、同一であっても異なっていてもよい。]
R2およびR3としては水素原子または炭化水素基が好ましく、炭化水素基がより好ましい。
重合体(A)は、アルキル基の炭素数が1~12である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)(以下「モノマー(a1)」ともいう。)を含む重合性単量体成分の重合体であることが好ましい。すなわち重合体(A)は、モノマー(a1)由来の構造単位を有することが好ましい。
モノマー(a1)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n-デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレートが挙げられる。
重合体(A)を構成する重合性単量体成分中のモノマー(a1)の割合は、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは20~99質量%であり、さらに好ましくは20~97質量%、特に好ましくは22~96質量%である。重合体(A)は、全構造単位中、モノマー(a1)由来の構造単位を同様の範囲で有することができる。アルキル基の炭素数が8~12である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)を前記範囲で用いると、機械的物性に優れる(メタ)アクリル重合体を得ることができる。
重合体(A)は、モノマー(a1)と共重合可能であって、式(1)で表される基を有する加水分解性シリル基含有(メタ)アクリロイル単量体(a2)(以下「モノマー(a2)」ともいう。)由来の構造単位をさらに有することが好ましい。
モノマー(a2)としては、例えば、式(a2-1)で表される化合物が好ましい。
重合体(A)を構成する重合性単量体成分中のモノマー(a2)の割合は、好ましくは0.01~10質量%であり、より好ましくは0.1~5質量%である。重合体(A)は、全構造単位中、モノマー(a2)由来の構造単位を同様の範囲で有することができる。モノマー(a2)を前記範囲で用いると、重合体(A)中に式(1)で表される基を導入することができ、したがって得られる重合体(A)は適度な架橋性を有し、架橋体を形成する用途に好適である。
重合体(A)は、本発明の目的を損なわない範囲で、モノマー(a1)およびモノマー(a2)以外のその他のモノマー(a3)由来の構造単位をさらに有してもよい。
n-トリデシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n-ミリスチル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート、n-ペンタデシル(メタ)アクリレート、イソペンタデシル(メタ)アクリレート、n-セチル(メタ)アクリレート、イソセチル(メタ)アクリレート、n-ヘプタデシル(メタ)アクリレート、イソヘプタデシル(メタ)アクリレート、n-ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、n-ノナデシル(メタ)アクリレート、イソノナデシル(メタ)アクリレート、n-エイコシル(メタ)アクリレート、イソエイコシル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数が13以上、好ましくはアルキル基の炭素数の上限が22の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート等の脂環式炭化水素基または芳香族炭化水素基含有(メタ)アクリレート;
メトキシメチル(メタ)アクリレート、2-メトキシエチル(メタ)アクリレート、2-エトキシエチル(メタ)アクリレート、3-メトキシプロピル(メタ)アクリレート、3-エトキシプロピル(メタ)アクリレート、4-メトキシブチル(メタ)アクリレート、4-エトキシブチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;
メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート;
2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸;(メタ)アクリル酸β-カルボキシエチル、(メタ)アクリル酸5-カルボキシペンチル、コハク酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、ω-カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等のカルボキシ基含有(メタ)アクリレート等のカルボキシ基含有モノマー;
無水フタル酸、無水マレイン酸等の酸無水物基含有モノマー;
2-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;
(メタ)アクリルアミド;N-メチル(メタ)アクリルアミド、N-エチル(メタ)アクリルアミド、N-プロピル(メタ)アクリルアミド、N-ヘキシル(メタ)アクリルアミド等のN-アルキル(メタ)アクリルアミド;N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド等のN,N-ジアルキル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有モノマー;
(メタ)アクリロニトリル等のシアノ基含有モノマー;
N-ビニルピロリドン、N-ビニルモルフォリン、N-ビニルカプロラクタム、(メタ)アクリロイルモルホリン、N-シクロヘキシルマレイミド、N-フェニルマレイミド、N-ラウリルマレイミド、N-ベンジルマレイミド等の窒素系複素環含有モノマー;
スチレン、α-メチルスチレン、p-メチルスチレン、p-クロロスチレン、p-クロロメチルスチレン、p-メトキシスチレン、p-tert-ブトキシスチレン、ジビニルベンゼン、インデン等のスチレン誘導体;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、安息香酸ビニル、珪皮酸ビニル等のビニルエステル化合物;が挙げられる。
重合体(A)を構成する重合性単量体成分中のその他のモノマー(a3)の割合は、好ましくは1~65質量%であり、より好ましくは5~60質量%である。重合体(A)は、全構造単位中、その他のモノマー(a3)由来の構造単位を同様の範囲で有することができる。
重合体(A)の製造時に、連鎖移動剤としてメルカプト基含有化合物(d)を用いてもよい。
メルカプト基含有化合物(d)は、ラジカル重合において連鎖移動性の高い官能基(-SH)を有することから連鎖移動剤として作用し、メルカプト基含有化合物(d)の存在下で重合性単量体成分の重合を行った場合に、メルカプト基含有化合物(d)由来の構造単位、特に式(1)で表される基を有するメルカプト基含有化合物を用いた場合は、式(1)で表される基を重合体の分子鎖末端に導入することができる。また、重合性不飽和基を有する重合体に、式(1)で表されるメルカプト基含有化合物(d)をエン-チオール反応により導入することで、式(1)で表される基を重合体に導入することもできる。分子鎖末端に式(1)で表される基を有する重合体(A)が使用された硬化性組成物は、硬化速度と機械的物性に優れる。
メルカプト基含有化合物(d)としては、式(d-1)で表される化合物が好ましい。
式(d-1):HS-CH2-SiR1 3
式(d-1)中、R1は式(1)中のR1と同義である。
メルカプト基含有化合物(d)は、重合性単量体成分の合計100質量部に対して、好ましくは0.1~5質量部用いられ、より好ましくは0.2~3質量部用いられる。このような態様であると、重合体(A)の数平均分子量を適切な範囲に調整することができる。
重合体(A)は、種々の重合法により得ることができ、その方法は特に限定されないが、例えば以下の方法により得ることが好ましい。なお、(i)~(iv)の方法は任意に組み合わせて用いてもよい。
(ii)連鎖移動剤として、式(1)で表される基を有するメルカプト基含有化合物(d)の存在下、(メタ)アクリル構造を有するモノマー(a1)を重合する方法。
(iii)重合性不飽和基と反応性官能基(例えば、ヒドロキシ基、イソシアネート基、またはアミノ基)とを有する化合物、およびモノマー(a1)を含むモノマー成分を共重合して得られる反応性官能基を有する重合体と、前記反応性官能基と付加反応する基を有し、かつ、付加反応により前記式(1)で表される基を重合体に導入できる化合物(e)とを反応させる方法。
式(e-1):OCN-CH2-SiR1 3
[R1は式(1)中の同一記号と同義である。]
[R1は式(1)中の同一記号と同義であり、R4は、グリシジルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、(アミノアルキル)アミノ基、(N,N-ジアルキルアミノアルキル)アミノ基またはハロゲン化炭化水素基である。]
化合物(e)は1種または2種以上用いることができる。
化合物(e)は、重合性単量体成分の合計100質量部に対して、好ましくは0.1~5質量部用いられ、より好ましくは0.2~3質量部用いられる。
光ラジカル重合開始剤は、増感剤と組み合わせてもよい。増感剤としては、例えば、9,10-ジブトキシアントラセン、9,10-ビス(アシルオキシ)アントラセン等のアントラセン系化合物が好ましい。
重合開始剤は、複数回にわたって逐次添加して用いてもよい。
重合開始剤の使用量は、前記重合性単量体成分100質量部に対して、通常は0.001~2質量部、好ましくは0.002~1質量部である。重合開始剤を前記範囲内で使用することにより、重合体(A)の数平均分子量を適切な範囲内に調整することができる。
重合溶媒は1種または2種以上用いることができる。
重合体(A)の数平均分子量(Mn)は、重合体の粘度と得られる硬化物の機械的物性の観点から好ましくは1,000以上、より好ましくは3,000以上、さらに好ましくは5,000以上であり、重合体の粘度の観点から好ましくは100,000以下、より好ましくは50,000以下、さらに好ましくは30,000以下である。
重合体(A)のガラス転移温度(Tg)は、-80℃~100℃であることが好ましい。Tgは、示差走査熱量測定(DSC)により決定する。
GPCおよびDSCの測定条件の詳細は、後述する実施例欄に記載する。
本発明の組成物は1種または2種以上の重合体(A)を含有することができる。
本発明の組成物は、重合体(A)を合計で、5質量%以上含有することが好ましく、8~95質量%含有することがより好ましく、10~90質量%含有することがさらに好ましい。
本発明の組成物は、酸解離定数(pKa)が3.5未満の酸およびpKaが10以上の塩基から構成される塩化合物(B)を含有する。
塩化合物(B)は、ある一定以上の温度をかけることで溶融、相溶または活性化して、少なくとも重合体(A)の硬化剤として機能する化合物であり、いわゆる潜在性硬化剤である。本発明の組成物が、所定のpKa値を有する酸および塩基から構成される塩化合物(B)を含むことで、本発明の組成物のポットライフが長くなり、所望熱環境下で硬化される硬化物を形成でき、貯蔵安定性に優れた硬化性組成物が得られる。
pKaが3.5未満の酸としては、例えば、
o-フタル酸(2.9)、アセト酢酸(3.58)、マレイン酸(1.93)等のカルボン酸;クロロエタン酸(2.87)、ジクロロエタン酸(1.35)、トリクロロエタン酸(0.66)、フルオロエタン酸(2.59)、ブロモエタン酸(2.90)、ヨードエタン酸(3.18)等のハロゲン化カルボン酸;
2,4,6-トリニトロフェノール(0.42)等のフェノール類;
パラトルエンスルホン酸(2.4)、トリフルオロメタンスルホン酸(-14)等のスルフィン酸:
塩酸(-8.0)、硝酸(-1.3)、硫酸(-3.0)、リン酸(2.12)、フッ化水素(3.17)、フルオロアンチモン酸(-25)等の無機酸が挙げられる。
なお、有機酸とは前記無機酸以外のカルボン酸、ハロゲン化カルボン酸、フェノール酸、スルフィン酸を意味する。
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン-7(DBU)(12.0)、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン-5(DBN)(12.7)等の含窒素複素環化合物;
水酸化コリン(13.9)、2,2,2-トリフルオロエタノール(11.4)等のアルコール;
ベンゾフェノンオキシム(11.3)、アセトフェノンオキシム(11.48)等のオキシム;
エチルアミン(10.63)、n-ブチルアミン(10.59)、シクロヘキシルアミン(10.64)等のアミン;
トリメチルスルホニウム(27.0)、ジメチルベンジルスルホニウム(22.6)、ジメチルフェニルスルホニウム(25.2)等のスルホニウム;
テトラメチルアンモニウム(35.1)、トリメチルフェニルアンモニウム(33.9)、ベンジルトリメチルアンモニウム(31.8)等のアンモニウム;
3-ベンジル-2-(2,6-ジメチルフェニル)-1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾル-3-イウム(28.8)、1,3-ジブチル-2-(2,6-ジメチルフェニル)-4,5-ジメチル-1H-イミダゾル-3-イウム(37.8)、3-ベンジル-2-(2,6-ジメチルフェニル)-1-メチル-4,5-ジフェニル-1H-イミダゾル-3-イウム(29.1)等のイミダゾリウム;
1,2-ジメチルチアゾリウム(16.4)等のチアゾリウム;
1,2,3-トリアゾニウム(24.9)等のアゾリウム;
1,1,2,2,3,3-ヘキサメチルグアニジウム(38.4)等のグアニジウム;
テトラメチルホスホニウム(28.9)、トリメチルフェニルホスホニウム(27.7)、ベンジルトリメチルホスホニウム(23.9)等のホスホニウム;
N-メチルピリジニウム(27.7)、N-ベンジルピリジニウム(24.1)等のピリジニウム;
水酸化ナトリウム(13)等の無機塩基が挙げられる。
なお、有機塩基とは前記無機塩基以外の含窒素複素環化合物、アルコールオキシム、アミン、スルホニウム、アンモニウム、イミダゾリウム、チアゾリウム、アゾリウム、グアニジウム、ホスホニウムおよびピリジニウムを意味する。
上述した酸と塩基の括弧内の数値はpKa(H2O)である。
CP-66、Optomer CP-77(いずれもADEKA製)、CXC-1614、CXC-2700、CXC-1612、CXC-1821、CXC-1738(いずれもKing Industries製)が挙げられる。
本発明の組成物は1種または2種以上の塩化合物(B)を含有することができる。
本発明の組成物中における塩化合物(B)の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましくは0.01~100質量部、より好ましくは1~50質量部である。このような態様であると、ポットライフと硬化性に優れた硬化性組成物が得られる観点から好ましい。
本発明の組成物は、重合体(A)および塩化合物(B)の他に、必要に応じて、エポキシ樹脂(C)を含有することができる。
エポキシ樹脂(C)としては、例えば、1分子中のエポキシ基数が2つ以上のエポキシ化合物が挙げられる。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールO型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、水添ビスフェノール型エポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノール型エポキシ樹脂、アルキレンオキサイド変性ビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、レゾルシノール型エポキシ樹脂、スルフィド型エポキシ樹脂、ジフェニルエーテル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニルノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレンフェノールノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂;
本発明の組成物中におけるエポキシ樹脂(C)の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましくは1~1,000質量部、より好ましくは10~500質量部である。このような態様であると、強度に優れた硬化物が得られる観点から好ましい。
エポキシ樹脂(C)のエキポシ当量は、特に限定されないが、好ましくは100~3000g/eq.、より好ましくは100~1000g/eq.である。
本発明の組成物は、重合体(A)の他に、必要に応じて、ポリエーテル骨格を有する重合体(F)を含有することができる。重合体(F)は、反応性ケイ素基を有していることが好ましく、特に前記式(1)で表される基を有していることが好ましい。
重合体(A)とともに重合体(F)を用いることにより、機械的物性に優れた硬化性組成物が得られる。
重合体(F)は、一実施態様において、重合体の分子鎖末端に式(1)で表される基を有することが好ましく、ポリエーテル重合体の分子鎖末端に式(1)で表される基を有することがより好ましい。
エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2-メチル-1,5-ペンタンジイソシアネート、3-メチル-1,5-ペンタンジイソシアネート、2,2,4-トリメチル-1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート等の炭素数4~30の脂肪族ジイソシアネート;
イソホロンジイソシアネート、シクロペンチルジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の炭素数7~30の脂環族ジイソシアネート;
フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ジフェニルエーテルジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェニルプロパンジイソシアネート等の炭素数8~30の芳香族ジイソシアネート;が挙げられる。
本発明の組成物中における重合体(F)の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましくは10~900質量部、より好ましくは20~800質量部である。このような態様であると、機械的物性に優れた硬化物が得られる観点から好ましい。
本発明の組成物は、重合体(A)の他に、必要に応じて、可塑剤、充填剤、シリカ、顔料、繊維、老化防止剤、脱水剤、アミノ基を有するシランカップリング剤、硬化触媒、粘着付与樹脂、分散剤、レオロジーコントロール剤、消泡剤、密着性付与剤等の他の成分を1種または2種以上含有することができる。
本発明の組成物は、可塑剤をさらに含有することができる。可塑剤を用いることにより、硬化性組成物から形成された硬化物の柔軟性および伸び性を向上させることができる。
一実施態様において、本発明の組成物中における可塑剤の含有量は、硬化性組成物の塗工性、硬化物の耐候性の観点から、重合体成分100質量部に対して、好ましくは10~400質量部、より好ましくは50~300質量部である。
本発明の組成物は、充填剤をさらに含有することができる。
充填剤としては、例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、膠質炭酸カルシウム、半膠質炭酸カルシウム、軽微性炭酸カルシウム、およびこれらの炭酸カルシウムの表面を脂肪酸や樹脂酸系有機物で表面処理したもの等の炭酸カルシウム;カーボンブラック;炭酸マグネシウム;ケイソウ土;焼成クレー;クレー;タルク;酸化チタン;ベントナイト;酸化第二鉄;酸化亜鉛;活性亜鉛華;水酸化アルミニウム;シラスバルーン、パーライト、ガラスバルーン、フライアッシュバルーン、アルミナバルーン、ジルコニアバルーン、カーボンバルーン等の無機中空体;フェノール樹脂バルーン、エポキシ樹脂バルーン、尿素樹脂バルーン、ポリ塩化ビニリデン樹脂バルーン、ポリ塩化ビニリデン-(メタ)アクリル樹脂バルーン、ポリスチレンバルーン、ポリメタクリレートバルーン、ポリビニルアルコールバルーン、スチレン-(メタ)アクリル系樹脂バルーン、ポリアクリロニトリルバルーン等の有機樹脂中空体(プラスチックバルーン);樹脂ビーズ、木粉、パルプ、木綿チップ、マイカ、くるみ穀粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミニウム微粉末、フリント粉末等の粉体状充填剤;ガラス繊維、ガラスフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレンファイバー等の繊維状充填剤が挙げられる。これらの中でも、分散性の観点から脂肪酸などで表面処理された炭酸カルシウムが好ましく、比重低減や断熱性付与の観点からポリスチレンバルーン等のプラスチックバルーンが好ましい。
充填剤は1種または2種以上用いることができる。
本発明の組成物は、シリカをさらに含有することができる。シリカを用いることによって、硬化性組成物の塗工性が向上し、優れた耐候性および伸び性を有する硬化物を得ることができる。
シリカは1種または2種以上用いることができる。
本発明の組成物は、顔料をさらに含有することができる。
顔料としては、例えば、酸化鉄、酸化クロム、酸化チタン、アルミン酸コバルト等の無機顔料;フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等の有機顔料が挙げられる。顔料の使用は、調色および耐候性の向上という観点から好ましい。
顔料は1種または2種以上用いることができる。
一実施態様において、本発明の組成物中における顔料の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましくは1~200質量部、より好ましくは3~100質量部である。
本発明の組成物は、繊維をさらに含有することができる。
繊維としては、ガラス繊維、ボロン繊維等の無機繊維;カーボン繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維、ザイロン繊維などの有機繊維が挙げられる。繊維の使用は、硬化物の強度の向上という観点から好ましい。
繊維は1種または2種以上用いることができる。
一実施態様において、本発明の組成物中における顔料の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましくは1~1,000質量部、より好ましくは10~500質量部である。
本発明の組成物は、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤等の老化防止剤をさらに含有することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が挙げられ、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が好ましい。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2-(2-ヒドロキシ-5-tert-ブチルフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ビス(1-メチル-1-フェニルエチル)フェノール、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-(1-メチル-1-フェニルエチル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール、メチル3-(3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-5-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートとポリエチレングリコールとの反応生成物、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-p-クレゾールが挙げられる。
一実施態様において、本発明の組成物中における老化防止剤の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましくは0.05~20質量部、より好ましくは0.1~10質量部である。
本発明の組成物は、貯蔵安定性をさらに改良するために、硬化性や柔軟性に悪影響を及ぼさない範囲で少量の脱水剤を含有することができる。
脱水剤としては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等の加水分解性有機ケイ素化合物;オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル等のオルトギ酸アルキル;オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチル等のオルト酢酸アルキル;イソシアン酸p-トルエンスルホニル等のイソシアネート化合物が挙げられる。
本発明の組成物は、粘着付与樹脂をさらに含有することができる。
粘着付与樹脂を含有した硬化物は、適度なタック性を有し、せん断接着力に優れた粘着剤層を得ることができる。
不均化ロジンエステル樹脂としては、例えば、スーパーエステルA75(10以下)、スーパーエステルA100(10以下)、スーパーエステルA115(20以下)、スーパーエステルA125(20以下)が挙げられる。重合ロジンエステル樹脂としては、例えば、ペンセルD-125(10~16)、ペンセルD-135(10~16)、ペンセルD-160(10~16)が挙げられる。以上の製品は、荒川化学工業製であり、括弧内の数値は酸価(mgKOH/g)である。
これらの中でも、硬化性組成物の貯蔵安定性の観点から、酸価が1mgKOH/g以下の粘着付与樹脂が好ましく、酸価が0.1mgKOH/g以下であることが特に好ましい。酸価が0.1mgKOH/g以下である粘着付与樹脂を用いることで、特に貯蔵安定性に優れる硬化性組成物を得ることができる。酸価とは、粘着付与樹脂1gを中和するのに必要な水酸化カリウムのmg数をいい、JIS K0070に基づき測定することができる。
本発明の組成物は、レオロジーコントロール剤をさらに含有することができる。レオロジーコントロール剤は、膜面の平滑性を向上させることができる。レオロジーコントロール剤としては、アクリル系、ウレア系、ウレタン系、アマイド系、ポリエステル系、層状無機化合物系のレオロジーコントロール剤等を用いることができる。これらの中で、ビックケミー・ジャパン製「BYK R606(ポリヒドロキシカルボン酸エステル)」に代表されるポリエステル系が好ましく挙げられる。
本発明の別の実施形態である2液型硬化性組成物は、(メタ)アクリル重合体(A)と、塩化合物(B)と、重合開始剤とを含む第1剤、および還元剤を含む第2剤からなる。本発明において、2液型硬化性組成物とは、第1剤と第2剤との組み合わせ、すなわち、第1剤と第2剤とを混合する前のものを指す。
本発明の2液型硬化性組成物は、第1剤に、1種または2種以上の重合体(A)を含有することができる。第1剤に重合体(A)を含むことにより、接着性に優れた2液型硬化性組成物を得ることができる。
本発明の2液型硬化性組成物は、第1剤に、1種または2種以上の塩化合物(B)を含有することができる。第1剤に塩化合物(B)を含むことにより、貯蔵安定性に優れた2液型硬化性組成物を得ることができる。
一実施態様において、本発明の2液型硬化性組成物中における塩化合物(B)の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましく0.1~100質量部、より好ましくは1~50質量部である。
本発明の2液型硬化性組成物は、第1剤に、1種または2種以上の重合開始剤を含有することができる。
重合開始剤としては、過酸化物系開始剤が好ましい。過酸化物系開始剤としては、前述の重合体(A)の製造の欄に記載した過酸化物系開始剤が挙げられる。
一実施態様において、本発明の2液化型硬化性組成物における重合開始剤の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましくは0.01~2,000質量部、より好ましくは0.1~1,000質量部である。
本発明の2液型硬化性組成物は、第2剤に、1種または2種以上の還元剤を含有することができる。
還元剤としては、前記重合開始剤と反応し、ラジカルを発生する公知の還元剤であれば使用でき、例えば、第3級アミン、チオ尿素誘導体および遷移金属塩等が挙げられる。
一実施態様において、本発明の2液型硬化性組成物における還元剤の含有量は、重合体(A)100質量部に対して、好ましくは0.001~500質量部、より好ましくは0.01~100質量部である。
(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、(3-エチルオキセタン-3-イル)メチル(メタ)アクリレート等の酸素含有(メタ)アクリルモノマー;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン等の窒素含有(メタ)アクリルモノマー;
2-メチルチオエチル(メタ)アクリレート等の硫黄含有(メタ)アクリルモノマー;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2-エチルへキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロへキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレートおよびイソボルニル(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,2-エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12-ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ブチルジ(メタ)アクリレートおよびヘキシルジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。
本発明の組成物は、重合体(A)と、所定のpKaを満たす酸および塩基からなる塩化合物(B)とを含むため所望熱環境下で硬化することができ、貯蔵安定性および機械的物性に優れる。
また、本発明の組成物は、良好な架橋性を有することから、架橋により硬化させて用いる用途、または、硬化体の弾性を利用した用途等に使用することができる。前記組成物において、大気中または硬化性組成物が適用される被着体中に存在する水分により、例えば重合体(A)が有する式(1)で表される基、および重合体(F)を用いる場合は重合体(F)が有する式(1)で表される基が加水分解してシラノール基を形成した後、シラノール基同士が脱水縮合してシロキサン結合を形成することによって硬化し、硬化物が形成されると考えられる。
重合体の各物性の評価方法を以下に記載する。
<数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)>
各重合体の数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法による分析を行い、下記条件でポリスチレン換算により算出した。
・装置:GPC-8220(東ソー製)
・カラム:G7000HXL/7.8mmID×1本 +
GMHXL/7.8mmID×2本 +
G2500HXL/7.8mmID×1本
・媒体:テトラヒドロフラン
・流速:1.0mL/min
・濃度:1.5mg/ml
・注入量:300μL
・カラム温度:40℃
各重合体のガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量計(DSC)で測定した。
・装置:DSC7000X(日立ハイテクサイエンス製)
・温度条件:-100℃から30℃まで10℃/minで昇温
・試料容器:アルミ製オープンセル
・試料量:5mg
各重合体のケイ素元素含有量は、重合体0.2gにフッ化水素を含む混酸7mLを加え、マイクロウェーブ分解装置(アントールジャパン製)で湿式灰化し、灰化したサンプルに超純水を加え50mLに定容した後、誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP-AES)で測定した。
・装置:ICPE-9000 (島津製作所製)
・高周波パワー:1.20kW
・プラズマガス:10.00L/min
・補助ガス:0.60L/min
・キャリアガス:0.70L/min
・観測方向:軸方向
攪拌装置、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却管を備えたステンレス製フラスコに、n-ブチルアクリレート70部、2-エチルヘキシルアクリレート25部、アクリロキシメチルトリメトキシシラン5部を仕込み、窒素置換を行った後に70℃まで昇温した。次いで、フラスコ内の内容物を75℃に維持しながら、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン4.5部を添加し、次いで、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05部を添加して反応を開始させた。反応開始から3時間後にAIBN0.05部を追加した。反応開始から6時間後、揮発成分を110℃で3時間減圧留去して、(メタ)アクリル重合体(A-1)を得た。重合体(A-1)のケイ素元素含有量は8,850ppm、Mnは8,000、Mwは13,000、Tgは-67℃であった。
使用した原料成分を、表1に示した通りに変更したこと以外は製造例1と同様に行い、(メタ)アクリル重合体(A-2)、(A-3)、(cA-1)を得た。
(メタ)アクリル重合体(A-1)100部と、塩化合物(B)としてDBU-o-フタル酸塩[pKa(H2O):DBU=12、o-フタル酸=2.9]「U-CAT SA 810」(サンアプロ製)10部と、エポキシ樹脂(C)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「jER828」200部および「jER1001」200部(いずれも三菱ケミカル製)と、フェノール系酸化防止剤「アデカスタブ AO-80」(ADEKA製)0.5部とを、ステンレス製フラスコに投入し90℃環境下で10分間攪拌した。室温まで冷却後、脱水剤としてビニルトリメトキシシラン「KBM-1003」(信越化学工業製)10部を加え10分間混合することにより硬化性組成物を得た。
得られた硬化性組成物について、各種評価を行った。
配合組成を表2に記載したとおりに変更したこと以外は実施例1と同様にして、硬化性組成物を得て、各種評価を行った。評価方法については後述する。
[実施例6:2液型硬化性組成物の作製]
(メタ)アクリル重合体(A-1)100部と、「U-CAT SA 506」20部と、テトラヒドロフルフリルアクリレート400部と、熱重合開始剤「パークミルH-80」(日油製)20部とをステンレス製フラスコに投入し、10分間攪拌してI剤を作製した。次いで、別のステンレス製フラスコに、テトラヒドロフルフリルアクリレート500部と、還元剤「バナジールアセチルアセテート50D」(新興化学工業製)2.5部とを投入し、10分間攪拌してII剤を作製した。得られたI剤について、また、I剤とII剤とを混合した混合物について、各種評価を行った。
配合組成を表3に記載したとおりに変更したこと以外は実施例6と同様にして、I剤およびII剤を作製した。得られたI剤について、また、I剤とII剤とを混合した混合物について、各種評価を行った。
・U-CAT SA 810:DBU-o-フタル酸塩[pKa(H2O):DBU=12(以下同様)、o-フタル酸=2.9](サンアプロ製)
・U-CAT SA 506:DBU-パラトルエンスルホン酸塩[pKa(H2O)=パラトルエンスルホン酸=2.4](サンアプロ製)
・U-CAT SA 603:DBU-ギ酸塩[pKa(H2O):ギ酸=3.8](サンアプロ製)
・U-CAT SA 102:DBU-オクチル酸塩[pKa(H2O):オクチル酸=4.8](サンアプロ製)
・jER828:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(三菱ケミカル製、エポキシ当量:184~194)
・jER1001:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(三菱ケミカル製、エポキシ当量:450~500)
・KBM-1003:ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業製)
・アデカスタブ AO-80:フェノール系酸化防止剤(ADEKA製)
・THFA:テトラヒドロフルフリルアクリレート
・パークミルH-80:クメンハイドロパーオキサイド(日油製)
・バナジールアセチルアセテート50D:バナジルアセチルアセテート(新興化学工業製)
硬化性組成物の各物性の評価方法を以下に記載する。
<1液型硬化性組成物のポットライフ>
実施例1~5および比較例1~5で得られた硬化性組成物を、23℃環境下に放置し、皮膜が形成されるまでの日数を測定した。
<2液型硬化性組成物におけるI剤のポットライフ>
実施例6~8および比較例6~9で作製したI剤を、23℃環境下に放置し、皮膜が形成されるまでの時間を測定した。
実施例1~5および比較例1~5で得られた硬化性組成物5gを、金属製容器(33mmφ、高さ13mm)へ移した。その後、硬化性組成物が入った金属製容器を140℃環境下に放置し、皮膜が形成されるまでの時間を測定した。
実施例および比較例で得られた硬化性組成物を、JIS-K6850:1999(接着剤-剛性被着材の引張せん断接着強さ試験方法)に準拠し、ステンレス304(厚さ1mm)製の試験片2枚に対して塗布し、硬化性組成物層の厚さが0.2mmになるように張り合わせた。表2に示す1液型組成物では140℃で1時間加熱し、表3に示す2液型硬化性組成物では加熱しなかった。せん断接着力を、JIS K6850:1999に準じて、引張り速度50mm/分、23℃の条件下で万能型引張り試験機AG-X(島津製作所製)で測定した。
また、凝集破壊率(接着面積全体に占める凝集破壊面積の割合)も測定した。
せん断接着力変化率は、表3に示す2液型硬化性組成物について、加熱なしで得られた試験片のせん断接着力(加熱前せん断接着力)と、120℃で1時間加熱した後のせん断接着力(加熱後せん断接着力)を、下記式により求めた。
[(加熱後せん断接着力)―(加熱前せん断接着力)]÷(加熱前せん断接着力)×100
なお、せん断接着力変化率は、I剤とII剤とを接触した際の重合熱で、アルコキシシリル基の硬化がどの程度完結しているかを表わす指標であり、変化率が小さいほど、未硬化成分が少ないことを意味する。
Claims (7)
- 式(1)で表される基を有し、ケイ素元素を1,500ppm以上含有する(メタ)アクリル重合体(A)と、
酸解離定数(pKa)が3.5未満の酸およびpKaが10以上の塩基から構成される塩化合物(B)とを含有する硬化性組成物であって、
前記(メタ)アクリル重合体(A)が、式(a2-1)で表されるモノマー(a2)由来の構造単位を有し、
前記塩化合物(B)が、pKaが1以上3.5未満の有機酸およびpKaが10以上15未満の有機塩基から構成される塩化合物であり、
前記有機塩基が、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン-7(DBU)である、硬化性組成物。
式(1):-X-CH2-SiR1 3
[式(1)中、R1は、それぞれ独立に炭素数1~20のアルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、または水酸基であり、R1のうち少なくとも一つは前記アルコキシ基または水酸基であり;Xは、-O-、-COO-、-S-、-N(R2)-、-CH(OH)-CH2-O-、-O-CO-NH-または-N(R2)-CO-N(R3)-で表される2価の基であり、R2およびR3は、水素原子、炭化水素基、またはハロゲン化炭化水素基であり、R2およびR3は、同一であっても異なっていてもよい。]
[式(a2-1)中、R a は水素原子またはメチル基であり、R 1 は、式(1)中のR 1 と同義である。] - 前記(メタ)アクリル重合体(A)100質量部に対し、前記塩化合物(B)を0.01~50質量部含有する請求項1に記載の硬化性組成物。
- 前記(メタ)アクリル重合体(A)が、前記式(1)で表される基を少なくとも分子鎖末端に有する請求項1に記載の硬化性組成物。
- 前記(メタ)アクリル重合体(A)の数平均分子量(Mn)が1,000~100,000である請求項1に記載の硬化性組成物。
- 前記(メタ)アクリル重合体(A)100質量部に対し、エポキシ樹脂(C)を1~1,000質量部含有する請求項1に記載の硬化性組成物。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の硬化性組成物から得られる硬化物。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の硬化性組成物および重合開始剤を含む第1剤と、還元剤を含む第2剤とからなる2液型硬化性組成物。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021096155 | 2021-06-08 | ||
| JP2021096155 | 2021-06-08 | ||
| PCT/JP2022/020197 WO2022259816A1 (ja) | 2021-06-08 | 2022-05-13 | 硬化性組成物、硬化物、および2液型硬化性組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO2022259816A1 JPWO2022259816A1 (ja) | 2022-12-15 |
| JP7752175B2 true JP7752175B2 (ja) | 2025-10-09 |
Family
ID=84424824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2023527584A Active JP7752175B2 (ja) | 2021-06-08 | 2022-05-13 | 硬化性組成物、硬化物、および2液型硬化性組成物 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7752175B2 (ja) |
| CN (1) | CN117413017A (ja) |
| WO (1) | WO2022259816A1 (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004292617A (ja) | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 硬化性組成物 |
| JP2010202863A (ja) | 2009-02-04 | 2010-09-16 | Cemedine Co Ltd | 硬化性組成物 |
| JP2012214755A (ja) | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Kaneka Corp | 硬化性組成物 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5326410B2 (ja) * | 2007-12-27 | 2013-10-30 | 旭硝子株式会社 | 硬化性組成物 |
| JP2011088942A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性エネルギー線硬化性組成物およびその硬化物 |
-
2022
- 2022-05-13 JP JP2023527584A patent/JP7752175B2/ja active Active
- 2022-05-13 CN CN202280039282.9A patent/CN117413017A/zh active Pending
- 2022-05-13 WO PCT/JP2022/020197 patent/WO2022259816A1/ja not_active Ceased
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004292617A (ja) | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 硬化性組成物 |
| JP2010202863A (ja) | 2009-02-04 | 2010-09-16 | Cemedine Co Ltd | 硬化性組成物 |
| JP2012214755A (ja) | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Kaneka Corp | 硬化性組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2022259816A1 (ja) | 2022-12-15 |
| JPWO2022259816A1 (ja) | 2022-12-15 |
| CN117413017A (zh) | 2024-01-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN107636038B (zh) | 含巯基官能的硅化合物的反应性组合物 | |
| JPS60228517A (ja) | 新規重合体の製造法 | |
| JP2011184678A (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物 | |
| TWI860438B (zh) | 濕氣硬化型黏接劑組成物 | |
| CN110312775A (zh) | 粘合剂组合物及其制造方法 | |
| JP2013241578A (ja) | 硬化性組成物 | |
| JP7621479B2 (ja) | 硬化性組成物および硬化物 | |
| CN115485336A (zh) | 用于聚合物固化的固化催化剂及其制造方法、湿气固化型组合物、固化物的制造方法 | |
| JP2013241479A (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
| JP7752175B2 (ja) | 硬化性組成物、硬化物、および2液型硬化性組成物 | |
| JPWO2019073980A1 (ja) | 光硬化性粘着剤組成物、及び接着方法 | |
| JP5922985B2 (ja) | 湿気硬化型接着剤組成物 | |
| CN113166594B (zh) | 潜在反应性胶粘剂膜 | |
| US20230312903A1 (en) | Curable Composition and Cured Product | |
| JP7752174B2 (ja) | 硬化性組成物および硬化物 | |
| JP7241872B2 (ja) | 硬化性組成物および硬化物 | |
| JP2003040939A (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 | |
| CN110997732B (zh) | 光固化性树脂组合物、墨和涂料 | |
| WO2006033147A1 (ja) | ポリシルセスキオキサングラフト重合体、その製造方法及び粘着剤 | |
| JP2011231149A (ja) | Fpd貼り合わせ用光/湿分デュアルキュアー系硬化性組成物 | |
| JP2005213445A (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
| JP2013129754A (ja) | 表示装置の製造方法および該表示装置を搭載した電気・電子機器、オートバイ、自動車。 | |
| JP2022064209A (ja) | 硬化性組成物および硬化物 | |
| JP2025081121A (ja) | 硬化性組成物 | |
| JPH0790168A (ja) | 硬化性組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20231208 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250212 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20250414 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250610 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250909 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250929 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7752175 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |