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JP7758520B2 - 物体認識装置、環境データ生成装置、モデル生成装置、物体認識方法、およびプログラム - Google Patents
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JP7758520B2 - 物体認識装置、環境データ生成装置、モデル生成装置、物体認識方法、およびプログラム - Google Patents

物体認識装置、環境データ生成装置、モデル生成装置、物体認識方法、およびプログラム

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Description

本発明は、物体認識装置、環境データ生成装置、モデル生成装置、物体認識方法、およびプログラムに関する。
近年、現場の省人化を目指し、施工現場において自律施工するロボットの開発が進められている。ロボットによる自律施工を実現するためには、施工現場の環境を正しく認識する必要がある。しかし、施工現場では、作業の進行により、掘削した土を盛るなど、環境の状況が変化するため、静的なマップを事前に用意して環境を認識させることは難しい。特に、ブルドーザーの自律施工の場合は、他建機や土管などへの接触を避けるため、対象物と相対的な距離を認識する必要がある。加えて、盛土を均す場所の判断や均す制御には、盛土の形状や相対距離を認識する必要もある。
施工現場の環境を認識するため、従来、例えばカメラにより撮像した画像を用いて環境の認識を行っていた(例えば、特許文献1参照)。しかし、カメラの画像を用いた認識では、物体や盛土を認識することはできたものの、対象物までの距離やその対象物の大きさを正確に測定することは難しい。また、カメラの画像を用いた場合の認識精度は、天候などの外部要因に大きく左右される。
特開2019-044480号公報
このような問題に対して、物体の大きさや相対的な距離を正確に計測する手法として、人工知能(AI;Artificial Intelligence)を構築し、3D-LiDAR(3D-Light Detection and Ranging、以下LiDAR)より計測された点群データを用いて物体認識するものがある。点群データを用いた物体認識を用いることで、認識された点群の集合から、認識した物体の大きさや形状と相対的な距離が算出可能となる。これにより、土木建機が自律的行動するための制御値の決定に、物体の大きさや形状と相対的な距離を利用することができる。
点群データを認識するAIを構築するには、各点ごとに建機や障害物などのアノテーションを施した大量の点群データを訓練データとして用意する必要がある。しかし、建機や障害物などのアノテーションを施した大量の点群データはなく、例えば大量の点群データにアノテーションを施すには多大な労力を要する。このため、容易にAIを構築することができず、物体認識の精度を高めるのは難しかった。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、施工現場における物体認識の精度を高めることができる物体認識装置、環境データ生成装置、モデル生成装置、物体認識方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
この発明に係る物体認識装置、環境データ生成装置、モデル生成装置、物体認識方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る物体認識装置は、土木作業の施工環境における点群データを生成する点群データ生成装置により生成された前記点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルを取得するモデル取得部と、取得された前記モデルを用いて、前記施工環境に存在する物体を認識する認識部と、を備える、物体認識装置である。
(2):上記(1)の態様において、前記点群データ生成装置は、前記施工環境を仮想したシミュレータを含み、前記シミュレータは、前記物体に基づいて前記点群データを生成する、ものである。
(3):上記(2)の態様において、前記データセットは、前記モデルの入力データとして前記シミュレータのシミュレーション上でタグデータがタグ付けされた前記物体に関する施工環境データを含み、前記モデルの出力データとして前記施工環境データに基づいて前記点群データの各点に付与されたアノテーションのデータを含む、ものである。
(4):また、本発明の一態様に係る環境データ生成装置は、上記(1)から(3)のうちいずれかの物体認識装置と、前記物体認識装置により認識された前記物体に基づいて、前記施工環境の状態を表す環境データを生成する環境データ生成部と、を備える、環境データ生成装置である。
(5):また、本発明の一態様に係るモデル生成装置は、土木作業の施工環境の施工環境データと、前記施工環境データに基づいて点群データ生成装置により生成された点群データと、をデータセットとした学習によりモデルを生成する学習部を備え、前記データセットは、前記モデルの入力データとして、前記施工環境を仮想したシミュレータのシミュレーション上でタグデータがタグ付けされた物体に関する施工環境データを含み、前記モデルの出力データとして前記施工環境データに基づいて前記点群データの各点に付与されたアノテーションのデータを含む、モデル生成装置である。
(6):また、本発明の一態様に係る物体認識方法は、物体認識装置のコンピュータが、土木作業の施工環境における点群データを生成する点群データ生成装置により生成された前記点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルを取得し、取得された前記モデルを用いて、前記施工環境に存在する物体を認識する、物体認識方法である。
(7):また、本発明の一態様に係るプログラムは、物体認識装置のコンピュータに、土木作業の施工環境における点群データを生成する点群データ生成装置により生成された前記点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルを取得させ、取得された前記モデルを用いて、前記施工環境に存在する物体を認識させる、プログラムである。
上述した(1)~(7)の態様によれば、施工現場における物体認識の精度を高めることができる。
実施形態に係る環境データ生成システム1の構成図である。 環境データ生成装置100が盛土を認識するイメージを示す図である。 モデル生成装置200における処理の一例を示すフローチャートである。 環境データ生成装置100における処理の一例を示すフローチャートである。 環境データ生成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の物体認識装置、環境データ生成装置、モデル生成装置、物体認識方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
[全体構成]
図1は、実施形態に係る環境データ生成システム1の構成図である。環境データ生成システム1は、例えば、環境データ生成装置100と、モデル生成装置200と、を備える。環境データ生成装置100は、例えば、土木建機10に搭載される。土木建機10と、モデル生成装置200とは、通信ネットワークNWを介した通信が可能とされている。
環境データ生成装置100が搭載される土木建機10は、例えば、ブルドーザーや、油圧ショベル、振動ローラーなどである。以下の説明においては、施工現場において、盛った土(盛土)を均すブルドーザーを、環境データ生成装置100が搭載された土木建機10として想定して説明する。
土木建機10は、例えば、運転操作子11と、運転制御装置12と、走行駆動力出力装置13と、施工駆動力出力装置14と、LiDAR15と、カメラ16と、通信装置17と、位置測位装置18と、環境データ生成装置100と、を備える。図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、さらに別の構成要素が追加されてもよい。
例えば、図1に示す土木建機10から位置測位装置18が省略されてもよい。あるいは、土木建機10の速度を検出する速度センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、土木建機10の向きを検出する方位センサなどのセンサが追加されてもよい。
運転操作子11は、施工現場の作業員が手動で土木建機10の動作を制御するための操作子である。運転操作子11には、土木建機10を走行(移動)させる際に操作される操作子や、土木建機10が備える施工機材で施工を行う際に操作される操作子など、土木建機10を動作させるための複数の操作子が含まれる。
操作子は、例えば、操作レバー、ジョイスティック、ハンドグリップ、操作ボタンなどである。運転操作子11には、操作子の操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、運転制御装置12、もしくは、走行駆動力出力装置13および施工駆動力出力装置14のうち一部または全部に出力される。
運転制御装置12は、施工現場の作業員によって土木建機10が手動で施工の運転をされる場合、運転操作子11に取り付けられているセンサにより出力された検出結果に応じて、走行駆動力出力装置13や施工駆動力出力装置14を制御する。一方、運転制御装置12は、土木建機10が自律型の建設機械であり、土木建機10が自律的に施工の動作を行う場合、環境データ生成装置100により出力された環境データや制御値に従って、走行駆動力出力装置13や施工駆動力出力装置14を制御する。
走行駆動力出力装置13は、土木建機10が施工現場内を走行するための走行駆動力(トルク)を、例えば、クローラやホイールに出力する。走行駆動力出力装置13は、例えば、内燃機関と、制御装置と、を備える。制御装置は、運転制御装置12から入力される情報、あるいは運転操作子11から入力される情報に従って、内燃機関を制御する。
施工駆動力出力装置14は、土木建機10によって施工現場で施工作業を行う際に、内燃機関の駆動力(トルク)を、例えば、ブレードや、アーム、バゲットなどの作業装置に連結された油圧装置のシリンダに油圧を発生させるための駆動力として出力する。施工駆動力出力装置14は、運転制御装置12から入力される情報、あるいは運転操作子11から入力される情報に従って、施工時の駆動力を出力する。
LiDAR15は、土木建機10によって施工を行う施工現場において、土木建機10の前方の所定の範囲である施工環境の空間内に光を照射し、照射した光が物体で反射された反射光(散乱光)を受光する。LiDAR15は、光の照射から反射光の受光までの時間に基づいて、施工環境内に存在する物体までの距離を計測する。LiDAR15は、施工環境、つまり、物体までの距離を計測する計測範囲内の複数の計測点に対して光を照射し、物体までの距離をそれぞれの計測点ごとに計測する。こうして、LiDAR15は、施工環境の状態を計測する。
LiDAR15は、それぞれの計測点ごとの物体までの距離を、例えば、周期的に繰り返し計測する。LiDAR15が照射する光は、例えば、パルス状のレーザー光である。LiDAR15は、それぞれの計測点において計測した物体までの距離を表す施工環境の点群データを、環境データ生成装置100に出力する。LiDAR15は、土木建機10の任意の箇所に取り付けられる。LiDAR15は、例えば、作業員が搭乗する操縦室の屋根部分に取り付けられる。
カメラ16は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ16は、施工環境の範囲(または施工環境よりも広い範囲)を、例えば、周期的に繰り返し撮像する。カメラ16は、施工環境の範囲を撮像することにより、施工環境の状態を計測する。
カメラ16は、モノカメラでもよいし、ステレオカメラでもよい。カメラ16は、撮像した画像データを、環境データ生成装置100に出力する。カメラ16は、例えば、LiDAR15と同じ箇所や、操縦室内の天井の前部に取り付けられる。土木建機10のその他の任意の箇所に取り付けられてもよい。
通信装置17は、例えば、セルラー網や、Wi-Fi網などを利用して、管理者が施工計画を決定するために使用する管理装置や、施工計画を管理するサーバ装置などとの間で通信を行う。通信装置17は、例えば、モデル生成装置200により送信される情報を受信する。通信装置17は、受信した情報を環境データ生成装置100に出力する。通信装置17は、環境データ生成装置100に設けられていてもよい。
位置測位装置18は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星から受信した信号に基づいて、土木建機10の位置を測位する。位置測位装置18は、測位した土木建機10の位置を表す情報を環境データ生成装置100に出力する。環境データ生成装置100は、位置測位装置18により出力された土木建機10の位置の情報を参照して、土木建機10を自律的に動作させるための制御値を生成し、土木建機10に出力する。位置測位装置18は、環境データ生成装置100により生成された制御値からの要求に応じて、土木建機10の位置を測位してもよい。
土木建機10に搭載された環境データ生成装置100は、周囲の物体、例えば盛土を認識する。図2は、環境データ生成装置100が盛土を認識するイメージを示す図である。環境データ生成装置100は、LiDAR15により出力された点群データ及びカメラ16により出力された画像データを取得する。環境データ生成装置100は、取得した点群データを学習済モデルに入力し、出力結果に基づいて盛土Mなどの物体を認識するとともに、盛土Mまで距離や盛土Mの高さを認識する。学習済モデルは、モデルの一例である。環境データ生成装置100は、点群データとともに画像データを学習済モデルに入力し、出力結果に基づいて物体を認識してもよい。
環境データ生成装置100は、例えば、物体認識部110と、環境データ生成部120と、制御値生成部130とを備える。物体認識部110、環境データ生成部120、及び制御値生成部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め環境データ生成装置100のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装着されることで環境データ生成装置100のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
物体認識部110は、例えば、取得部111と、認識部112とを備える。取得部111は、例えば、モデル取得部111Aと、点群データ取得部111Bと、画像データ取得部111Cと、を備える。モデル取得部111Aは、モデル生成装置200により送信され、通信装置17によって受信された学習済モデルを取得する。物体認識部110は、物体認識装置の一例である。実施形態において、物体認識装置は、物体認識部110として環境データ生成装置100に含まれるが、物体認識装置は、環境データ生成装置100から独立して設けられてもよい。
点群データ取得部111Bは、LiDAR15により出力された点群データを取得する。点群データ取得部111Bは、取得した点群データを認識部112に出力する。画像データ取得部111Cは、カメラ16により出力された画像データを取得する。画像データ取得部111Cは、取得した画像データを認識部112に出力する。点群データ取得部111Bおよび画像データ取得部111Cは、LiDAR15により周期的に出力される点群データと、カメラ16によりから周期的に出力される画像データとを逐次取得して、認識部112に出力する。点群データ取得部111Bおよび画像データ取得部111Cは、取得した点群データや画像データを、メモリ(不図示)に記憶させてもよい。この場合、認識部112は、メモリに記憶された点群データや画像データに基づいて、以下の機能を実行する。
認識部112は、モデル取得部111Aにより取得された学習済モデルに、点群データ取得部111Bにより取得された点群データを入力データとして学習済モデルに入力する。認識部112は、点群データを入力された学習済モデルの出力結果に基づいて、物体認識を実行する。認識部112は、物体認識により、例えば、盛土などの施工を行う施工対象の対象物や、他の建設機械、資材など、施工環境内に存在する物体を認識する。
認識部112は、画像データ取得部111Cにより取得された画像データに基づく物体認識を実行する。画像データに基づく物体認識は、例えば、画像データを第2の学習済モデルに入力することにより実行される。認識部112は、テンプレートを用いた画像解析などの他の手段により画像データに基づく物体認識を行ってもよい。認識部112は、第2の学習済モデルの出力結果に基づいて、画像データに基づく物体認識を実行する。認識部112は、画像データに基づく物体認識の結果を用いて、学習済モデルの出力結果による物体認識の結果を補正する。認識部112は、補正した後の認識結果において認識した物体のうち、少なくとも対象物の情報を点群データに紐付けた対象物情報を、環境データ生成部120に出力する。対象物情報には、例えば、LiDAR15が計測した対象物との相対的な距離の情報に加えて、認識部112が認識した対象物の属性や、大きさ、高さ、形状などの情報が含まれる。対象物の属性は、例えば、対象物が盛土であるか、盛土以外の土の変化、つまり、施工現場の地形の変化であるかなどを表す情報である。
対象物情報には、認識部112が認識した他の建設機械や資材などの物体との相対的な距離に加えて、例えば、ダンプトラックなど、他の建設機械の種類や、例えば、配管など、資材の種類を表す物体の属性を表す情報が含まれてもよい。認識部112は、点群データ取得部111Bから点群データが出力されるごとに、上述した物体認識機能を実行し、対象物情報を逐次更新して環境データ生成部120に出力する。認識部112は、点群データ取得部111Bにより取得された点群データおよび画像データ取得部111Cにより取得された画像データを入力データとして、施工環境内の物体を認識してもよい。
環境データ生成部120は、物体認識部110が備える認識部112により出力された対象物情報に基づいて、施工環境の状態を表す環境データを生成する。環境データは、例えば、土木建機10が施工を行う対象の対象物との間の距離、つまり、対象物が存在する施工現場内の位置の情報と、施工現場内に存在する他の建設機械や資材などの施工を行う対象ではない物体の位置の情報とが含まれる、施工現場のマップ(地図)である。環境データ生成部120は、生成した環境データを制御値生成部130に出力する。環境データ生成部120は、認識部112によって対象物情報が更新されるごとに環境データを逐次更新して制御値生成部130に出力する。
制御値生成部130は、環境データ生成部120により出力された環境データに基づいて、土木建機10が自律的に施工の動作を行う場合の土木建機10の運転を制御する制御値を生成する。制御値は、例えば、施工現場内で土木建機10を走行(移動)させるための指示内容や、対象物の場所で土木建機10に施工作業を行わせるための指示内容を表す制御情報である。制御値生成部130は、生成した制御値を、運転制御装置12に出力する。運転制御装置12は、制御値生成部130から入力された制御値に従って、走行駆動力出力装置13や施工駆動力出力装置14を制御する。
モデル生成装置200は、例えば、点群データ生成部210と、学習部220と、を備える。点群データ生成部210は、例えば、入力インターフェース211と、シミュレーション部212と、を備える。点群データ生成部210は、学習部220における学習に用いられる点群データを含むデータセットを生成する。点群データ生成部210は、点群データ生成装置の一例である。
入力インターフェース211は、作業員等の入力操作に基づいて提供されるデータをシミュレーション部に出力する。入力インターフェース211としては、例えば、マウスやキーボード、タッチパネル、ドラッグボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、カメラ、赤外線センサ、マイク等が用いられる。
シミュレーション部212は、入力インターフェース211の入力操作に基づいて提供される施工現場の再現データに基づいてシミュレーションを実行する。シミュレーション部212は、シミュレーションを実行することにより、施工現場の再現データに基づいて、仮想した施工現場を再現した施工環境データを生成する。
施工現場の再現データとしては、例えば、BIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)で作成した3Dデータやドローンなどで計測した3D点群マップデータなどを挙げることもできる。施工環境データは、仮想した施工現場に代えて、環境データ生成装置100により生成された施工環境データに基づく施工現場でもよい。
施工現場のシミュレーション上には、盛土や土木建機などの複数の物体(以下、オブジェクトともいう)が存在する。シミュレーション上のオブジェクトには、それぞれの属性情報がタグ付けされている。施工環境データには、オブジェクトにタグ付けされた属性情報が含まれる。
シミュレーション部212は、再現した施工現場を3DLiDARで計測するシミュレーションを、生成した施工環境データに基づいて実行し、シミュレーションの結果として点群データを生成する。シミュレーション部212は、生成した点群データについて、複数のオブジェクトのそれぞれについてタグ付けされた属性情報に基づいて、アノテーションを付与する。属性情報は、タグデータの一例である。
シミュレーション部212は、様々なシチュエーションを想定して、大量の施工現場を再現する。シミュレーション部212は、大量の施工現場を再現し、それらの施工現場のそれぞれについて、施工環境データを用いた上記のシミュレーションと同様のシミュレーションを実行し、アノテーションが付与された点群データを生成する。
シミュレーション部212は、シミュレーションを実行した結果として、アノテーションが付与された点群データを大量に生成する。点群データ生成部210は、シミュレーション部212により生成されたオブジェクトに属性情報がタグ付けされた大量の施工環境データ及びアノテーションが付与された大量の点群データを含むデータセットを学習部220に出力する。シミュレーション部212は、シミュレータの一例である。シミュレータ(シミュレーション部)は、点群データ生成部210やモデル生成装置200とは独立して設けられていてもよい。
学習部220は、シミュレーション部212により生成された大量の施工環境データ及び点群データをデータセットとした学習として機械学習を行う。学習部220は、例えば、属性情報がタグ付けされた施工環境データを入力データとし、アノテーションが付与された点群データを出力データとした機械学習を行う。学習部220は、機械学習を行った成果としての学習済モデルを生成する。学習部220は、生成した学習済モデルを環境データ生成装置100に送信する。
学習済モデルは、環境データ生成装置100において、物体認識に用いられるモデルである。学習済モデルは、例えば、ディープラーニングやパターンマッチングなどの学習により生成されたAI(Artificial Intelligence;人工知能)による物体認識のためのモデルである。学習済モデルは、サポートベクトルマシン(SVM:Support Vector Machine)、決定木、k-nn(k-nearest neighbor)分類器などの学習により生成されてもよい。学習は、ルールベースに基づく学習でもよい。
次に、環境データ生成システム1における処理について説明する。環境データ生成システム1では、施工現場における施工を実行する際の環境データを生成するが、環境データを生成する前に、モデル生成装置200において環境データを生成するための学習済モデルを生成する。そこで、学習済モデルの生成について説明し、続いて、環境データの生成について説明する。
図3は、モデル生成装置200における処理の一例を示すフローチャートである。図3に示す処理は、学習済モデルの生成を開始する際に開始される。学習済モデルを生成するにあたり、モデル生成装置200は、まず、点群データ生成部210のシミュレーション部212において、入力インターフェース211に入力された情報に基づいて、施工現場を再現する施工環境データを生成する(ステップS101)。施工現場にはオブジェクトが含まれている。オブジェクトは、点の集合で表現されており、オブジェクトの各点には、それぞれ属性情報がタグ付けされている。
続いて、シミュレーション部212は、再現した施工現場にLiDAR15により光を照射するシミュレーションを実行し、シミュレーションに基づく点群データを生成する。生成された点群データにおける各点は、それぞれオブジェクトを構成する施工環境データのいずれかの点に対応する。
シミュレーション部212は、点群データにおける各点に対応するオブジェクトの点にタグ付けされた属性情報を判定し、判定された属性情報に応じたアノテーションを点群データにおける各点に付与する(ステップS103)。例えば、施工環境データに含まれる点に「盛土」の属性情報がタグ付けされていた場合に、対応する点群データの点に「盛土」のアノテーションを付与する。シミュレーション部212は、同様にして点群データに含まれるすべての点にアノテーションを付与することにより、点群データを生成する(ステップS105)。
続いて、シミュレーション部212は、施工環境データにおける属性情報と点群データにおけるアノテーションのデータをセットとした大量のデータセットを生成する(ステップS107)。続いて、シミュレーション部212は、生成した大量のデータセットを学習部220に出力する(ステップS109)。
学習部220は、シミュレーション部212により出力された大量のデータセットを用いて機械学習を行い、学習済モデルを生成する(ステップS111)。学習部220は、生成した学習済モデルを環境データ生成装置100に送信する(ステップS113)。こうして、モデル生成装置200は、図3に示す処理を終了する。
続いて、環境データ生成装置100における処理について説明する。図4は、環境データ生成装置100における処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、土木建機10が自律的な動作を開始するときに開始される。以下の説明においては、土木建機10がすでに施工作業を行う対象物の位置(場所)に到着しているものとする。
まず、土木建機10における自律的な動作を開始すると、環境データ生成装置100は、決定された施工計画を、例えば通信装置17を介して取得する(ステップS201)。続いて、モデル取得部111Aは、モデル生成装置200により送信される学習済モデルを、例えば通信装置17を介して取得する(ステップS203)。モデル取得部111Aは、取得した学習済モデルを認識部112に出力する(ステップS205)。
続いて、環境データ生成装置100は、LiDAR15及びカメラ16に対して施工環境の状態を計測させる(ステップS207)。LiDAR15及びカメラ16は、計測した施工環境の状態に応じた点群データ及び画像データを出力する。続いて、点群データ取得部111Bは、LiDAR15により出力された点群データを取得する(ステップS209)。点群データ取得部111Bは、取得した点群データを認識部112に出力する。
また、画像データ取得部111Cは、カメラ16により出力された画像データを取得する(ステップS211)。画像データ取得部111Cは、取得した画像データを認識部112に出力する(ステップS213)。ステップS207及びステップS209の処理とステップS211及びステップS213の処理とは、同時に行ってもよいし互いに入れ替えてもよい。
続いて、認識部112は、点群データ取得部111Bにより出力された点群データを、モデル取得部111Aにより出力された学習済モデルに入力データとして入力する。認識部112は、学習済モデルにより出力される出力データに基づいて、今回施工を行う施工対象の対象物(例えば、盛土など)を認識する(ステップS215)。認識部112は、認識した対象物の情報を点群データに紐付けた対象物情報を、環境データ生成部120に出力する(ステップS217)。
環境データ生成部120は、認識部112により出力された対象物情報に基づいて、今回施工を行う施工環境の状態を表す環境データを生成する(ステップS219)。続いて、環境データ生成部120は、生成した環境データを制御値生成部130に出力する(ステップS221)。
制御値生成部130は、施工計画と環境データとを照合、つまり、施工計画が表す施工環境の状態と、環境データが表す現時点の施工環境の状態とを照合する(ステップS223)。そして、制御値生成部130は、施工計画と環境データとを照合した結果に基づいて制御値を生成する(ステップS225)。制御値生成部130は、生成した制御値を、運転制御装置12に出力し、走行駆動力出力装置13や施工駆動力出力装置14を制御することにより、土木建機10が自律的に動作する。
以上説明した環境データ生成システム1は、LiDAR15及びカメラ16により計測した施工環境の状態を示す点群データを学習済モデルに入力した結果に基づいて環境データを生成する。このため、施工現場の施工環境をより正確に認識することができる。
さらに、環境データを生成するための学習済モデルは、モデル生成装置200により生成される。モデル生成装置200では、シミュレーション部212を備える点群データ生成部210を利用して大量の点群データを生成するので、学習済モデルを生成するために利用される大量の点群データを容易に生成することができる。したがって、容易にAIを構築することができるので、施工現場における物体認識の精度を高めることができる。
さらに、施工現場では、建設作業等が行われるので、施工現場の施工環境は時々刻々変化する。このような状況下においては、施工環境の変化に応じて環境データを生成することが求められるが、施工環境が変化するごとに環境データを生成するのには手間がかかる。この点、実施形態の環境データ生成システム1では、モデル生成装置200を用いたシミュレーションを行って環境データを生成するための学習済モデルを生成するので、精度の高い学習済モデルを容易に提供することができる。したがって、変化する割合が高い施工現場において、施工環境の変化に応じて環境データを容易に生成することができる。
上記の実施形態では、土木建機10が、施工現場において、盛った土(盛土)を均すブルドーザーである場合を想定したが、土木建機10がブルドーザー以外の建設機械であっても同様である。例えば、土木建機10が、ローラーによって土砂を押し固める施工作業を自律的行う振動ローラーである場合にも、環境データ生成装置100は、目的の施工作業に合わせた環境データ(例えば、施工現場のマップ)を生成することができる。
上記の実施形態では、ブルドーザーなどの土木建機が利用される土木作業の施工環境を対象としているが、土木作業の施工環境は、他の環境でもよい。例えば、土木作業の施工環境は、トンネル内での事故を減らすためのトンネルの施工現場でもよい。この場合、シミュレーション部212では、例えば、トンネル内で建機と人を配置したシミュレーションを実行して点群データを生成し、学習部220で学習させることができる。この場合には、トンネル内のオブジェクトの認識が可能となり、建機と人の接触を防止する接触防止システムなどとして機能させることができる。
[ハードウェア構成]
図5は、実施形態の物体認識装置800のハードウェア構成の一例を示す図である。図示するように、物体認識装置800は、通信コントローラ800-1、CPU800-2、ワーキングメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)800-3、ブートプログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)800-4、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置800-5、ドライブ装置800-6などが、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。通信コントローラ800-1は、物体認識装置800以外の構成要素との通信を行う。記憶装置800-5には、CPU800-2が実行するプログラム800-5aが格納されている。このプログラムは、DMA(Direct Memory Access)コントローラ(不図示)などによってRAM800-3に展開されて、CPU800-2によって実行される。これによって、物体認識部110における取得部111(モデル取得部111A、点群データ取得部111B、画像データ取得部111C)及び認識部112のうち一部または全部が実現される。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
土木作業の施工環境における点群データを生成する点群データ生成装置により生成された前記点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルを取得し、
取得された前記モデルを用いて、前記施工環境に存在する物体を認識する、
ように構成されている、物体認識装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1・・・環境データ生成システム、10・・・土木建機、11・・・運転操作子、12・・・運転制御装置、13・・・走行駆動力出力装置、14・・・施工駆動力出力装置、15・・・LiDAR、16・・・カメラ、17・・・通信装置、18・・・位置測位装置、100・・・環境データ生成装置、110・・・物体認識部、111・・・取得部、111A・・・モデル取得部、111B・・・点群データ取得部、111C・・・画像データ取得部、112・・・認識部、120・・・環境データ生成部、130・・・制御値生成部、200・・・モデル生成装置、210・・・点群データ生成部、211・・・入力インターフェース、212・・・シミュレーション部、220・・・学習部

Claims (7)

  1. 土木作業の施工環境における点群データを生成する点群データ生成装置により生成された前記点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルを取得するモデル取得部と、
    取得された前記モデルを用いて、前記施工環境に存在する物体を認識する認識部と、を備え
    前記点群データ生成装置は、前記施工環境を仮想したシミュレータを含み、
    前記モデルは、前記施工環境に光を照射したシミュレーションを前記シミュレータで行って生成された点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルである、
    物体認識装置。
  2. 前記シミュレーションは、照射した光の反射光の受光した際の前記照射から前記受光までの時間に基づいて計測された距離を利用したシミュレーションを含む、
    請求項1に記載の物体認識装置。
  3. 前記データセットは、前記モデルの入力データとして前記シミュレータのシミュレーション上でタグデータがタグ付けされた前記物体に関する施工環境データを含み、前記モデルの出力データとして前記施工環境データに基づいて前記点群データの各点に付与されたアノテーションのデータを含む、
    請求項1または2に記載の物体認識装置。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の物体認識装置と、
    前記物体認識装置により認識された前記物体に基づいて、前記施工環境の状態を表す環境データを生成する環境データ生成部と、を備える、
    環境データ生成装置。
  5. 土木作業の施工環境の施工環境データと、前記施工環境データに基づいて点群データ生成装置により生成された点群データと、をデータセットとした学習によりモデルを生成する学習部を備え、
    前記データセットは、前記モデルの入力データとして、前記施工環境を仮想したシミュレータの前記施工環境に光を照射したシミュレーション上でタグデータがタグ付けされた物体に関する施工環境データを含み、前記モデルの出力データとして前記施工環境データに基づいて前記点群データの各点に付与されたアノテーションのデータを含む、
    モデル生成装置。
  6. 物体認識装置のコンピュータが、
    土木作業の施工環境における点群データを生成する点群データ生成装置により生成された前記点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルを取得し、
    取得された前記モデルを用いて、前記施工環境に存在する物体を認識
    前記点群データ生成装置は、前記施工環境を仮想したシミュレータを含み、
    前記モデルは、前記施工環境に光を照射したシミュレーションを前記シミュレータで行って生成された点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルである、
    物体認識方法。
  7. 物体認識装置のコンピュータに、
    土木作業の施工環境における点群データを生成する点群データ生成装置により生成された前記点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルを取得させ、
    取得された前記モデルを用いて、前記施工環境に存在する物体を認識させ
    前記点群データ生成装置は、前記施工環境を仮想したシミュレータを含み、
    前記モデルは、光を照射したシミュレーションを前記シミュレータで行って生成された点群データを含むデータセットを用いた学習により得られたモデルである、
    プログラム。
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