JP7765220B2 - 非水電解質二次電池用正極および非水電解質二次電池 - Google Patents
非水電解質二次電池用正極および非水電解質二次電池Info
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Description
LiaNixCoyM11-x-yO2・・・(1)
LiMnzM2bFe1-z-bPO4・・・(2)
ただし、上式(1)において、M1は、Ti、Zr、Nb、W、P、Al、Mg、V、Mn、Ca、Sr、Cr、Fe、B、Ga、In、Si、Mo、Y、Sn、Cu、Ag、Ce、Pr、Ge、Bi、Ba、Er、La、Sm、Yb、Sb、Bi、SおよびZnから選ばれる少なくとも1種であり、0<a≦1.2、0<x≦0.9、0<y≦0.5、0<x+y<1を満たし、
上式(2)において、M2は、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、Zr、Ca、Y、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd、Gd、Al、GaおよびSrから選ばれる少なくとも1種であり、0<z≦0.9、0≦b≦0.1、0<z+b<1を満たす。
なお、図1や図2では実施の形態の一例としてラミネート型非水電解質二次電池やコイン型非水電解質二次電池の場合の構成例を示しているが、本発明における非水電解質二次電池の形状は特に制限されず、扁平型、円筒型、角型、もしくは、コイン型などであってもよい。また、非水電解質二次電池の外装体も特に限定されず、ラミネートフィルム、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレスなど公知のものを使用することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池用正極を備える非水電解質二次電池の構成を説明するための断面図である。図1に示す非水電解質二次電池1は、正極と、負極と、セパレータとを組として、複数組を積層してなる積層型の非水電解質二次電池である。
第1および第2の正極活物質は、それぞれリチウムを吸蔵および脱離することが可能である。
LiaNixCoyM11-x-yO2 ・・・(1)
ただし、一般式(1)において、M1は、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、リン(P)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、バナジウム(V)、マンガン(Mn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ケイ素(Si)、モリブデン(Mo)、イットリウム(Y)、スズ(Sn)、銅(Cu)、銀(Ag)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ゲルマニウム(Ge)、ビスマス(Bi)、バリウム(Ba)、エルビウム(Er)、ランタン(La)、サマニウム(Sm)、イッテルビウム(Yb)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、硫黄(S)および亜鉛(Zn)から選ばれる少なくとも1種であり、0<a≦1.2、0<x≦0.9、0<y≦0.5、0<x+y<1を満たす。
LiMnzM2bFe1-z-bPO4 ・・・(2)
ただし、一般式(2)において、M2はニッケル(Ni)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、ジルコニウム(Zr)、カルシウム(Ca)、イットリウム(Y)、モリブデン(Mo)、バリウム(Ba)、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、ネオジム(Nd)、ガドリニウム(Gd)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)およびストロンチウム(Sr)から選ばれる少なくとも1種であり、0<z≦0.9、0≦b≦0.1、0<z+b<1を満たす。
図2は、本発明の実施の形態2に係る非水電解質二次電池用正極を備える非水電解質二次電池の構成を説明するための分解斜視図である。非水電解質二次電池1Aは、ケース110と、板ばね111と、正極集電体112と、正極合剤層113と、セパレータ114と、負極115と、ガスケット116と、キャップ117とを備える。正極集電体112および正極合剤層113によって正極118が構成される。
正極合剤層113は、正極合剤層42と同様の構成を有する。
第1の正極活物質としてLiNi0.5Co0.2Mn0.3O2(NCM)を75.2重量%、第2の正極活物質としてLiMn0.7Fe0.3PO4(LMFP)を18.8重量%、第1の導電材として黒鉛を2重量%、第2の導電材としてアセチレンブラックを3重量%、結着材としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を1重量%、および粘度調整溶媒としてN-メチル-2-ピロリドン(NMP)を適量混合して、正極活物質スラリーを調製した。
負極活物質として黒鉛を96.7重量%、導電材としてアセチレンブラックを0.3重量%、結着材としてスチレンブタジエンゴムを1.5重量%、増粘剤としてカルボキシメチルセルロースを1.5重量%、及び粘度調整溶媒としてイオン交換水を適量混合して、負極活物質スラリーを調製した。
エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート及びジメチルカーボネートを体積比2:5:3の割合で混合した混合溶媒に、リチウム塩としてLiPF6を1.3mol/L、添加剤としてビニレンカーボネートを3重量%の割合で溶解させたものを非水電解液として用いた。
次に、正極集電リードを有する正極と、負極集電リードを有する負極とを、つづら折り状に繋がったセパレータに交互に積層することにより電極素子を作製した。セパレータは、ポリエチレンからなる基材層の両面にポリプロピレンからなる表面層が配置されているもの(PE/PP/PE)を用いた。セパレータの厚さは20μmである。続いて、正極リード及び負極リードをそれぞれ集束して、集束した正極リードに正極端子を超音波溶接により接続し、集束した負極リードに負極端子を超音波溶接により接続した。作製した電極素子は、厚さが3.0mm、定格容量が4.8Ahであった。なお、ここでいう「定格容量」は、上限電圧4.2V、電流値0.5Cの定電流―定電圧充電(カットオフ電流:0.05C)を行った後に下限電圧2.7V、電流値0.2Cで定電流放電を行ったときの放電容量を指す。
外装体として、ポリオレフィンからなる熱融着樹脂層と、アルミニウム箔からなる金属層と、ナイロン樹脂及びポリエステル樹脂からなる保護層とがこの順番で積層した構造を有するラミネートフィルムを2枚用意した。2枚のラミネートフィルムの熱融着樹脂層を互いに対向して配置して、2つの収容凹部内に電極群が収納されるように、ラミネートフィルムの接着面が合わさるように重ね合わせた。2枚のラミネートフィルムの周縁間には、各端子の熱融着樹脂部が形成される部分が通過し、各端子の一部が外部に露出するように電極群を配置した。この状態で、それらラミネートフィルムの各タブが延出する2辺を含む3辺において、ラミネートフィルムの周縁同士の熱融着樹脂層を熱融着した。続いて、外装体の熱融着していない1辺から、上記にて調製した電解液を注入した。次に、減圧環境下で、外装体の残りの1辺を熱融着して、非水電解質二次電池(セル)を作製した。
非水電解質二次電池として組み立てる前の正極について、Cu-Kα線を用いたX線回折測定により得られる作製した正極のX線回折パターンにおいて、回折角(2θ)が18.0°以上19.0°以下の範囲に存在するNCMの(003)面に帰属されるピークの半値幅P1と、回折角(2θ)が20.0°以上21.0°以下の範囲に存在するLMFPの(101)面に帰属されるピークの半値幅P2とを測定した。
JIS規格Z2504:2020の記載の通り、粉体状のLMFPを容器に入れた。その後、容器を100回タップして粒子間の隙間を詰めた体積で重量を割った値を測定し、これをタップ密度とした。測定には、振とう比重測定器を用いた。
NCM、LMFPのメディアン径は、JIS規格Z8825:2013に記載のレーザ回折・散乱法によって測定された相対粒子量が50%を示す粒子径(D50)の値を用いた。測定には、レーザ回折式粒子径分布測定装置SALD-2300(株式会社島津製作所製)を使用した。
作製した非水電解質二次電池(セル)は事前に上限電圧4.2V、電流値0.5Cの定電流―定電圧充電(カットオフ電流:0.05C)を行った。このセルに対し、釘刺し速度を0.1mm/秒、釘刺し深さを貫通直前まで(3.0mm)としてセル中央に釘(ステンレス製、直径3mm)を刺し、釘刺し後のセルの表面温度の最大値(以下、「表面温度」と表記する)を測定した。また、釘刺しの1時間後にセルの外観を確認し、釘刺し部分以外における開裂の有無を確認した。本試験は、国際規格IEC TR 62660-4を参考にしながらも、国際規格IEC TR 62660-4より発熱しやすいように釘刺し深さを深くしてより多くの正極、負極が同時に短絡するような条件を設定しており、非常に激しい短絡状態を想定した試験となっている。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。NCMおよびLMFPの半値幅の比の値(以下、単に「比の値」という)(P1/P2)は0.65であった。釘刺し試験後、セルの開裂はなく、表面温度は78℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P1が0.274degree、NCMのD50が0.90μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.97であった。釘刺し試験後、セルの開裂はなく、表面温度は85℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P2が0.354degree、LMFPのタップ密度が0.89g/cc、LMFPのD50が0.50μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.52であった。釘刺し試験後、セルの開裂はなく、表面温度は83℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P2が0.367degree、LMFPのタップ密度が1.04g/cc、LMFPのD50が1.00μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.50であった。釘刺し試験後、セルが開裂し、表面温度は99℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P2が0.316degree、LMFPのタップ密度が0.76g/cc、LMFPのD50が0.80μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.58であった。釘刺し試験後、セルの開裂はなく、表面温度は84℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P1が0.233degree、NCMのD50が4.3μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.83であった。釘刺し試験後、セルが開裂し、表面温度は110℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P1が0.249degree、NCMのD50が4.9μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.88であった。釘刺し試験後、セルの開裂はなく、表面温度は88℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P1が0.252degree、半値幅P2が0.255degree、LMFPのタップ密度が0.91g/cc、NCMのD50が21.3μm、LMFPのD50が1.50μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.99であった。釘刺し試験後、セルが開裂し、表面温度は123℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。LMFPの割合が30%である以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.65であった。釘刺し試験後、セルの開裂はなく、表面温度は69℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。LMFPの割合が10%である以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.65であった。釘刺し試験後、セルの開裂はなく、表面温度は92℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。LMFPの割合が5%である以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.65であった。釘刺し試験後、セルが開裂し、表面温度は137℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P2が0.371degree、LMFPのタップ密度が0.69g/cc、LMFPのD50が0.80μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.50であった。釘刺し試験後、セルの開裂はなく、表面温度は87℃であった。しかし、正極には多数のスジ引きがあり、連続生産に不適であり、工業的には望ましくない状態であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P1が0.223degree、半値幅P2が0.354degree、LMFPのタップ密度が0.89g/cc、NCMのD50が51.4μm、LMFPのD50が0.50μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.63であった。釘刺し試験後、セルが開裂はなく、表面温度は74℃であった。しかし、正極には多数のスジ引きがあり、連続生産に不適であり、工業的には望ましくない状態であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P2が0.304degree、LMFPのタップ密度が1.03g/cc、LMFPのD50が2.60μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.61であった。釘刺し試験後、セルが開裂し、表面温度は140℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P1が0.250degree、半値幅P2が0.255degree、LMFPのタップ密度が1.10g/cc、NCMのD50が4.3μm、LMFPのD50が3.60μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は0.98であった。釘刺し試験後、セルが開裂し、表面温度は152℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P1が0.393degree、LMFPのタップ密度が0.91g/cc、NCMのD50が6.2μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は1.39であった。釘刺し試験後、セルが開裂し、表面温度は486℃であった。
正極合剤層として表1に示す物性値を有する正極を用いて非水電解質二次電池を作製した。半値幅P2が0.178degree、LMFPのタップ密度が0.93g/cc、LMFPのD50が1.00μmである以外は、実施例1と同様である。比の値(P1/P2)は1.03であった。釘刺し試験後、セルが開裂し、表面温度は505℃であった。
2 外装体
3 電極群
4、118 正極
5、115 負極
6、114 セパレータ
7 正極リード
8 正極タブ
9 負極リード
10 負極タブ
41、112 正極集電体
42、113 正極合剤層
51 負極集電体
52 負極合剤層
110 ケース
111 板ばね
116 ガスケット
117 キャップ
Claims (6)
- 正極集電体、および、該正極集電体の表面に形成された正極合剤層を含む非水電解質二次電池用正極であって、
前記正極合剤層は、
下式(1)に示す一般式で表される層状化合物である第1の正極活物質と、
LiaNixCoyM11-x-yO2(ただし、0<a≦1.2、0<x≦0.9、0<y≦0.5、0<x+y<1)・・・(1)
下式(2)に示す一般式で表され、オリビン構造を有するリン酸化合物の表面に、炭素材料からなる被膜が形成される第2の正極活物質と、
LiMnzM2bFe1-z-bPO4(ただし、0<z≦0.9、0≦b≦0.1、0<z+b<1)・・・(2)
導電材と、
を含み、
非水電解質二次電池として組み立てる前の前記非水電解質二次電池用正極、または少なくとも1サイクルの充放電によって初期活性化処理を行った後の非水電解質二次電池の充電率が0%のときの前記非水電解質二次電池用正極についてCu-Kα線を用いたX線回折測定によって得られるX線回折パターンにおいて、回折角が18.0°以上19.0°以下である前記第1の正極活物質の(003)面に帰属されるピークの第1の半値幅P1と、回折角が20.0°以上21.0°以下である前記第2の正極活物質の(101)面に帰属されるピークの第2の半値幅P2との比の値P1/P2が、0.30以上1.00以下である、
ことを特徴とする非水電解質二次電池用正極。
ただし、上式(1)において、M1は、Ti、Zr、Nb、W、P、Al、Mg、V、Mn、Ca、Sr、Cr、Fe、B、Ga、In、Si、Mo、Y、Sn、Cu、Ag、Ce、Pr、Ge、Bi、Ba、Er、La、Sm、Yb、Sb、Bi、SおよびZnから選ばれる少なくとも1種であり、
上式(2)において、M2は、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、Zr、Ca、Y、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd、Gd、Al、GaおよびSrから選ばれる少なくとも1種である。 - 前記第2の正極活物質は、タップ密度が、0.7g/cc以上1.00g/cc以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池用正極。 - 前記第2の正極活物質のメディアン径は、前記第1の正極活物質のメディアン径の1/100以上1/5以下である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の非水電解質二次電池用正極。 - 前記第2の正極活物質のメディアン径は、0.1μm以上1.0μm以下である、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の非水電解質二次電池用正極。 - 前記第1の正極活物質と前記第2の正極活物質との総重量に対する前記第2の正極活物質の重量の割合は、10%以上30%以下である、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の非水電解質二次電池用正極。 - 請求項1~5のいずれか一つに記載の非水電解質二次電池用正極と、
負極と、
セパレータと、
リチウム塩および非水溶媒を含む非水電解液と、
を備えることを特徴とする非水電解質二次電池。
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