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JP7766908B2 - インナーフォーカス光学系 - Google Patents
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JP7766908B2 - インナーフォーカス光学系 - Google Patents

インナーフォーカス光学系

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JP7766908B2 JP2021133757A JP2021133757A JP7766908B2 JP 7766908 B2 JP7766908 B2 JP 7766908B2 JP 2021133757 A JP2021133757 A JP 2021133757A JP 2021133757 A JP2021133757 A JP 2021133757A JP 7766908 B2 JP7766908 B2 JP 7766908B2
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Description

本発明は、スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に用いる撮影レンズに好適な光学系に関し、オートフォーカスカメラに適したインナーフォーカス方式を採用し、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向への微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で80mm近辺、中望遠程度の画角を有するインナーフォーカス光学系に関するものである。
中望遠程度の画角の撮影レンズは、標準画角の撮影レンズに対し焦点距離が長いため光学全長が大きくなる傾向がある。また、超望遠レンズに対しては画角が広いため、画角に関する収差補正を行おうとすると望遠比が大きくなる傾向にある。また、中望遠程度の画角の撮影レンズは、ボケを用いた撮影表現ができることを期待するユーザーが多く、大口径の撮影レンズが望まれている。しかし、大口径化を行うと入射瞳が大きくなるため球面収差等を補正することが難しくなる。これらより良好な性能を実現しつつ小型化することが課題となる。
また近年台頭しているミラーレス一眼タイプのカメラは動画撮影にも頻繁に使用されるため、そのオートフォーカス方式に、フォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させ続けることで、常にフォーカス駆動方向を判断し続ける形式のインナーフォーカス方式が採用されることが多い。その際、ウオブリング時の像高変化率が大きいと、鑑賞者が画面に映る被写体の倍率変動を認識し、目障りに感じてしまうため、フォーカス変化に対し像高変化率が小さいフォーカス方式を必要としている。
このような要求に対し、特許文献1では、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ群G3からなり、開口絞りは第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に配置し、第2レンズ群G2を像面側へ移動することでフォーカシングを行う大口径レンズにおいて、所定の条件を満足させることで、簡易な構成ながら、動画撮影時のオートフォーカスに対応するため、フォーカスレンズ重量を削減しつつ、フォーカシングによる収差変動が少なく、インナーフォーカス方式を採用する開放F値1.4程度の明るさにも適応可能で高性能な大口径レンズを開示している。
また特許文献2では、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3からなり、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第2レンズ群G2が物体側へ移動し、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3は像面Iに対して固定であり、前記第1レンズ群G1は、絞りSを含み、所定のレンズ群からなり、前記第3レンズ群G3は、所定のレンズ群からなり、所定の条件式を満足することでインナーフォーカス光学系と撮像素子との間隔が短く、小型化を実現しており、Fナンバーが小さく、光線射出角を抑えることができ、無限遠撮影から近距離撮影において諸収差を良好に補正した、画角が40~60°程度のインナーフォーカス光学系を開示している。
また特許文献3では、物体側から順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を備え、前記第2レンズ群を光軸に沿って移動させてフォーカシングを行うことを開示している。
また特許文献4では、物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とから実質的になり、第2レンズ群の複数枚あるいは、第2レンズ群G2全体を、物体側に移動させてフォーカシングを行うことを開示している。
特開2013-3324号公報 特開2015-75501号公報 特開2012-242690号公報 特開2015-141384号公報
しかしながら前記特許文献1に開示されたレンズ系では、フォーカスレンズ群と絞りが隣接しているため、動画撮影時のオートフォーカスのフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が大きいため、鑑賞者が画面に映る被写体の倍率変動を認識し、目障りに感じてしまう課題がある。
また前記特許文献2では、FNOが1.8程度のためボケ量が小さく、更なる大口径化が課題である。さらに、フォーカスレンズ群が接合レンズを含む3枚で構成されているため、大口径化して微小振動させながらオートフォーカスを行うにはフォーカスレンズ群の軽量化が十分でない。
また特許文献3では、FNOが1.8程度のためボケ量が小さく、更なる大口径化が課題である。
また特許文献4では、フォーカス群が複数枚のレンズで構成されているため、微小振動(ウオブリング)させながらオートフォーカスを行うにはフォーカスレンズ群の軽量化が十分でない。
そこで本発明は、以下に示す手段により、フォーカスレンズ群が軽量で、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で80mm近辺、中望遠程度の画角を有するインナーフォーカス光学系を提供する。
上記の課題を解決するため、第1の発明のインナーフォーカス光学系は、物体側から像側へ順に、正の屈折力からなる第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、負の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とからなり、無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングをする際、第2レンズ群G2が物体側へ移動し、第3レンズ群G3が像側へ移動し、第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は像面に対し固定であり、開口絞りSは第1レンズ群G1内に配置され、以下の条件を満足することを特徴とする。
(2)0.35<f/f2<2.22
ただし、
f:全系の無限遠合焦状態での焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離

第2の発明のインナーフォーカス光学系は、以下の条件を満足することを特徴とする。
(1)0.12<MR<1.70
(3)-2.55<f/f3<-0.52
(4)0.34<f/f4<2.68
ただし、
MR:物体距離無限遠時の第2レンズ群以降の合成系の倍率負担
f:全系の無限遠合焦状態での焦点距離
f3:第3レンズ群G3の焦点距離
f4:第4レンズ群G4の焦点距離

第3の発明のインナーフォーカス光学系は、以下の条件を満足することを特徴とする。
(5)0.15<M4<1.0
ただし、
M4:物体距離無限遠時の第4レンズ群G4の倍率負担
第4の発明のインナーフォーカス光学系は、以下の条件を満足することを特徴とする。
(6)0.35<((M3×M4)^2×(1-M2^2))<2.18
(7)0.42<|(M4^2×(1-M3^2))|<2.10
ただし、
M2:物体距離無限遠時の第2レンズ群G2の倍率負担
M3:物体距離無限遠時の第3レンズ群G3の倍率負担
M4:物体距離無限遠時の第4レンズ群G4の倍率負担
第5の発明のインナーフォーカス光学系は、正の屈折力の第2レンズ群G2、負の屈折力の第3レンズ群G3が単レンズからなることを特徴とする。
第6の発明のインナーフォーカス光学系は、以下の条件を満足することを特徴とする。
(8)2.03<D/Y<9.98
ただし、
D:絞りから像面までの長さ
Y:最大像高
本発明により、オートフォーカスカメラに適したインナーフォーカス方式を採用し、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で80mm近辺、中望遠程度の画角を有するインナーフォーカス光学系を提供することができる。
本発明の実施例1のインナーフォーカス光学系の撮影距離無限遠におけるレンズ構成図。 本発明の実施例1の撮影距離無限遠における縦収差図。 本発明の実施例1の撮影倍率0.025倍における縦収差図。 本発明の実施例1の撮影距離無限遠における横収差図。 本発明の実施例1の撮影倍率0.025倍における横収差図。 本発明の実施例2のインナーフォーカス光学系の撮影距離無限遠におけるレンズ構成図。 本発明の実施例2の撮影距離無限遠における縦収差図。 本発明の実施例2の撮影倍率0.025倍における縦収差図。 本発明の実施例2の撮影距離無限遠における横収差図。 本発明の実施例2の撮影倍率0.025倍における横収差図。 本発明の実施例3のインナーフォーカス光学系の撮影距離無限遠におけるレンズ構成図。 本発明の実施例3の撮影距離無限遠における縦収差図。 本発明の実施例3の撮影倍率0.025倍における縦収差図。 本発明の実施例3の撮影距離無限遠における横収差図。 本発明の実施例3の撮影倍率0.025倍における横収差図。
以下、本実施形態のインナーフォーカス光学系について説明する。なお、以下の実施例の説明は本発明の光学系の一例を説明したものであり、本発明はその要旨を逸脱しない範囲において本実施例に限定されるものではない。
本発明のインナーフォーカス光学系は、図1、6、11に示すレンズ構成図からわかるように、物体側から像側へ順に、正の屈折力からなる第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、負の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とからなり、無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングをする際、第2レンズ群G2が物体側へ移動し、第3レンズ群G3が像側へ移動し、開口絞りSは第1レンズ群G1内に配置される。
上記構成が必要な理由は以下のとおりである。物体側から順に正正負正の4群を配置し、無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングをする際、第2レンズ群G2が物体側へ移動し、第3レンズ群G3が像側へ移動することにより、フォーカス作用を第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とで分担することで、フォーカスレンズ群を構成するレンズ枚数の増大を抑えながら、フォーカス時の収差変動を抑制することが可能となるため、フォーカス群の軽量化、フォーカシングの高速化、さらにフォーカス群を微少振動(ウオブリング)させることが可能となる。特にフォーカス群の有効径が大きくフォーカス時の収差変動が大きい大口径の撮像レンズにおいては、フォーカス群の軽量化の効果が顕著になる
また、フォーカス時の像面湾曲と球面収差の変動を第2レンズ群G2と第3レンズ群G3、あるいは第1レンズ群G1と第2レンズ群G2で打ち消し合うようにすることが可能となる。したがって、フォーカス群を構成するレンズ枚数を抑えつつ、収差を良好に補正することができる。
また、フォーカスレンズ群の像側にレンズ群を配置することでフォーカスレンズ群までの残存収差の補正を効果的に行うことが可能となる。
また、絞りの位置を第1レンズ群G1内に配置することにより、フォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率を小さくすることが可能となる。
これらより、フォーカスレンズ群を光軸に沿う方向への微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で80mm近辺、中望遠程度の画角を有するインナーフォーカス光学系の提供が可能となる。
さらに、本実施形態のインナーフォーカス光学系は以下の条件式を満足することが好ましい。
(1)0.12<MR<1.70
(2)0.35<f/f2<2.22
(3)-2.55<f/f3<-0.52
(4)0.34<f/f4<2.68
ただし、
MR:物体距離無限遠時の第2レンズ群以降の合成系の倍率負担
f:全系の無限遠合焦状態での焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
f3:第3レンズ群G3の焦点距離
f4:第4レンズ群G4の焦点距離
条件式(1)において、物体距離無限遠時の第2レンズ群G2以降の合成系の倍率負担を適切に規定することで、フォーカス時の収差変動を抑えつつ全系の大型化を抑制することが可能となる。
条件式(1)の下限を超え、物体距離無限遠時の第2レンズ群G2以降の合成系の倍率が小さくなると、第1レンズ群G1の残存収差が第2レンズ群G2以降の合成系で縮小されるが、第2レンズ群G2以降の合成系の残存収差も小さくしなければ、全系の収差が小さくできないため、第2レンズ群G2以降の屈折力を小さくするか、第2レンズ群G2以降の構成枚数を増やし収差補正能力を上げる必要がある。本発明は第2レンズ群G2以降の第2レンズ群G2、第3レンズ群G3をフォーカスレンズ群としているので、第2レンズ群G2以降の屈折力が小さくなると、フォーカシングに必要な第2レンズ群G2、第3レンズ群G3の移動量が大きくなる。そのためフォーカシングに必要な空気間隔が不足し、そのスペースを確保しようとすると、光学系全長が長くなり好ましくない。また、第2レンズ群G2以降の構成枚数が増えるとフォーカスレンズ群の軽量化が困難となる。
一方、条件式(1)の上限を超え、物体距離無限遠時の第2レンズ群G2以降の合成系の倍率が大きくなると、全系のコンパクト化には有利になるが、第1レンズ群G1の残存収差が第2レンズ群G2以降の合成系で拡大され、それらを相殺するためには第2レンズ群G2以降の合成系の残存収差を発生させる方向で補完しなければならない。その場合フォーカスレンズ群である第2レンズ群G2、第3レンズ群G3のフォーカス時の収差変動を抑制することが困難になる。
なお、条件式(1)について、望ましくはその下限値を0.17に、また上限値を1.27に限定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
条件式(2)は、フォーカスレンズ群である第2レンズ群G2と全系の焦点距離の比を適切に規定することで、フォーカス時の収差変動を抑えることが可能となる。
条件式(2)の下限を超え第2レンズ群G2の正の屈折力が小さくなると、フォーカス時の第2レンズ群G2の移動量が大きくなり、光学系全長が大きくなる。またウオブリング時の振幅量を大きくしなければならず、アクチュエータへの負荷がかかるため好ましくない。
一方、条件式(2)の上限を超え第2レンズ群G2の正の屈折力が大きくなると、フォーカス時の第3レンズ群G3の移動量が小さくなり、スペース的には有利になるが、フォーカス時の球面収差と非点収差の変動を同時に補正することが困難になる。
なお、条件式(2)について、望ましくはその下限値を0.46に、また上限値を2.22に限定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
条件式(3)において、フォーカスレンズ群である第3レンズ群G3と無限遠合焦時の全系の焦点距離の比を適切に規定することで、フォーカス時の収差変動を抑えることが可能となる。
条件式(3)の下限を超え、第3レンズ群G3の負の屈折力が大きくなると、フォーカス時の第3レンズ群G3の移動量が小さくなり、スペース的には有利になるが、フォーカス時の球面収差と非点収差の変動を同時に補正することが困難になる。
一方、条件式(3)の上限を超え、第3レンズ群G3の負の屈折力が小さくなると、フォーカス時の第3レンズ群G3の移動量が大きくなり、光学系全長が大きくなる。またウオブリング時の振幅量を大きくしなければならず、アクチュエータへの負荷がかかるため好ましくない。
なお、条件式(3)について、望ましくはその下限値を-1.91に、また上限値を-0.69に限定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
条件式(4)は、第4レンズ群G4と全系の焦点距離の比を適切に規定することにより、フォーカスレンズ群までの残存収差を補正し、全系としての性能を高めることが可能となる。また第4レンズ群G4自身の残存収差を少なくするためには、第4レンズ群G4自身の屈折力を弱くする必要がある。
条件式(4)の下限を超え、第4レンズ群G4の正の屈折力が小さくなると、第4レンズ群G4の結像倍率が大きくなるため、フォーカスレンズ群までの残像収差の縮小効果が小さくなるため、高性能化が困難になる。
一方、条件式(4)の上限を超え、第4レンズ群G4の正の屈折力が大きくなると、第4レンズ群G4の結像倍率は縮小方向となり、収差補正がしやすくなるが、全系が大型化するので好ましくない。
なお、条件式(4)について、望ましくはその下限値を0.45に、また上限値を2.01に限定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
さらに本発明のインナーフォーカス光学系は、以下に示す条件式を満足することが望ましい。
(5)0.15<M4<1.0
ただし、
M4:物体距離無限遠時の第4レンズ群G4の倍率負担
条件式(5)は第4レンズ群G4の結像倍率を規定する。本発明のインナーフォーカス光学系は最終レンズ群である第4レンズ群G4の結像倍率を縮小系にすることにより、フォーカスレンズ群までの残存収差を増倍させず、全系としての性能を高めることが可能となる。
条件式(5)の下限を超え、第4レンズ群G4の結像倍率が小さくなると、フォーカス群までの残存収差は縮小されるが、全系が大型化し好ましくない。
一方、条件式(5)の上限を超え、第4レンズ群G4の結像倍率が1を超えると、フォーカスレンズ群までの残存収差が拡大するため、その収差を補正することが困難になる。
なお、条件式(5)について、望ましくはその下限値を0.21に、また上限値を0.94に限定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
さらに本発明のインナーフォーカス光学系は、以下に示す条件式を満足することが望ましい。
(6)0.35<((M3×M4)^2×(1-M2^2))<2.18
(7)0.42<|(M4^2×(1-M3^2))|<2.10
ただし、
M2:物体距離無限遠時の第2レンズ群G2の倍率負担
M3:物体距離無限遠時の第3レンズ群G3の倍率負担
M4:物体距離無限遠時の第4レンズ群G4の倍率負担
条件式(6)(7)は第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3がフォーカス時に移動した時の結像面の敏感度を規定する。この値を適切に規定することにより、オートフォーカスの際の合焦範囲内にフォーカスレンズ群を精度良く駆動制御することが可能となる。
条件式(6)(7)の下限を超えフォーカス時に移動した時の結像面の敏感度が小さくなると、フォーカスレンズ群の移動量が多くなるため、ウオブリングによるフォーカスレンズ群の主光線高の変動が大きくなり、像高変動を抑制する効果は弱くなり、ウオブリング時の像高変動を抑えることが困難になる。
一方、条件式(6)(7)の上限を超え、フォーカス時に移動した時の結像面の敏感度が大きくなると、フォーカスレンズ群の移動量が少なくなるため、フォーカスレンズ群の微少な動きで結像面が大きく動き、オートフォーカスの際の合焦範囲内にフォーカスレンズ群である第2レンズ群G2、第3レンズ群G3を駆動制御することが困難になる。
なお、条件式(6)について、望ましくはその下限値を0.47に、また上限値を1.63に限定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
また、条件式(7)について、望ましくはその下限値を0.56に、また上限値を1.58に限定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
さらに本発明のインナーフォーカス光学系では、正の屈折力の第2レンズ群G2、負の屈折力の第3レンズ群G3が単レンズからなることが望ましい。これによりフォーカス群を軽量化することができ、フォーカス駆動用のアクチュエータの小型化ひいては製品サイズの小型化が可能となる。
さらに本発明のインナーフォーカス光学系では、以下に示す条件式を満足することが望ましい。
(8)2.03<D/Y<9.98
ただし、
D:開口絞りSから像面までの長さ
Y:最大像高
条件式(8)は開口絞りSから像面までの長さと最大像高の比を適切に規定することでウオブリング時の像高変動を抑制することが可能となる。
条件式(8)の下限値を超え、開口絞りSから像面までの長さと最大像高の比が小さくなると、軸外像面への入射角が大きくなるためウオブリング時のフォーカスレンズ群主光線高の変動が大きくなるため、ウオブリング時の像高変動を抑制することが困難になる。
一方、条件式(8)の上限を超え、開口絞りSから像面までの長さと最大像高の比が大きくなると、全系光学系大きくなり好ましくない。
なお、条件式(8)について、望ましくはその下限値を2.70に、また上限値を7.48に限定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
本発明のインナーフォーカス光学系では、以下の構成を伴うことがより効果的である。
本発明のインナーフォーカス光学系では、第3レンズ群を単レンズで構成しているが、接合レンズあるいは回折光学面、メタレンズ構造面にてフォーカスレンズ群を色消し、あるいは非球面効果を持たせることにより、フォーカス移動による色収差、球面収差、コマ収差、非点収差の変動を抑制することも可能である。
また、フォーカス時の微小振動(ウオブリング)は、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3のどちらかのみ、あるいは両方を使用させてもよい。
次に、本発明のインナーフォーカス光学系に係る実施例のレンズ構成について説明する。尚、以下の説明ではレンズ構成を物体側から像側の順番で記載する。
さらに、各実施例の具体的な数値データを示す。
[面データ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面又は開口絞りの番号、rは各面の曲率半径、dは各面の間隔、ndはd線(波長587.56nm)に対する屈折率、vdはd線に対するアッベ数を示している。
面番号に付した*(アスタリスク)は、そのレンズ面形状が非球面であることを示している。また、BFはバックフォーカスを表している。
面番号に付した(絞り)は、その位置に開口絞りが位置していることを示している。平面又は開口絞りに対する曲率半径には∞(無限大)を記入している。
[非球面データ]には、[面データ]において*を付したレンズ面の非球面形状を与える各係数値を示している。非球面の形状は、非球面の形状は、光軸に直行する方向への光軸からの変位をy、非球面と光軸の交点から光軸方向への変位(サグ量)をz、基準球面の曲率半径をr、コーニック係数をK、4、6、8、10、12次の非球面係数をそれぞれA4、A6、A8、A10、A12と置くとき、非球面の座標が以下の式で表されるものとする。
[各種データ]には、撮影距離がINFのときの焦点距離等の値を示している。
[可変間隔データ]には、撮影距離がINFと所定の撮影倍率のときの可変面間隔及びBFの値を示している。
[レンズ群データ]には、各レンズ群を構成する最も物体側の面番号及び群全体の合成焦点距離を示している。
なお、以下の全ての諸元の値において、記載している焦点距離f、曲率半径r、レンズ面間隔d、その他の長さの単位は特記のない限りミリメートル(mm)を使用するが、光学系では比例拡大と比例縮小とにおいても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。
また、これらの各実施例における条件式の対応値の一覧を示す。
また、各実施例に対応する収差図において、d、g、Cはそれぞれd線、g線、C線を表しており、△S、△Mはそれぞれサジタル像面、メリジオナル像面を表している。
図1は、本発明の実施例1のインナーフォーカス光学系のレンズ構成図である。
図1のインナーフォーカス光学系のレンズ構成は、物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とから構成される。
第1レンズ群G1は、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凸レンズと両凹レンズとの接合レンズと、両凹レンズと、開口絞りSと、両凹レンズと両凸レンズと両凹レンズとの3枚接合レンズと、像側の面が非球面の両凸レンズで構成される。
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズで構成され、第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行っている。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズで構成され、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行っている。
第4レンズ群G4は、両凸レンズで構成される。
光学フィルターFLは第4レンズ群G4と像面Iとの間に配置されている。
続いて、以下に実施例1に係るインナーフォーカス光学系の諸元値を示す。
数値実施例1
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd
物面 ∞ (d0)
1 120.5691 2.7553 1.55032 75.50
2 -160.0471 0.1500
3 40.0090 2.7597 1.90043 37.37
4 115.3070 0.1500
5 33.3087 0.8000 1.48749 70.44
6 16.3755 1.1266
7 21.2919 4.4262 1.90043 37.37
8 -73.1406 0.8000 1.77047 29.74
9 25.4133 2.0292
10 -559.0017 0.8000 1.62004 36.30
11 23.7047 3.5717
12(絞り) ∞ 3.1340
13 -17.2091 0.8000 1.77047 29.74
14 31.1532 4.5715 1.90043 37.37
15 -31.5060 0.8000 1.77047 29.74
16 377.4273 0.1500
17 158.6725 4.4020 1.91082 35.25
18* -24.7088 (d18)
19 26.5658 3.1627 1.55032 75.50
20 344.4305 (d20)
21 188.1893 0.8000 1.73037 32.23
22 20.8196 (d22)
23 36.1011 5.1756 1.77250 49.62
24 -47.5836 10.0000
25 ∞ 4.2000 1.51680 64.20
26 ∞ (BF)
像面 ∞

[非球面データ]
18面
K 0.00000
A4 8.06818E-06
A6 1.12593E-08
A8 -8.13920E-11
A10 8.42745E-13
A12 -2.38508E-15

[各種データ]
INF
焦点距離 36.00
Fナンバー 1.47
全画角2ω 34.12
像高Y 11.15
レンズ全長 75.00

[可変間隔データ]
INF 撮影倍率0.025
d0 ∞ 1424.1817
d18 6.0000 5.0929
d20 1.5000 2.7048
d22 6.5000 6.2024
BF 4.4354 4.4359

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 74.48
G2 19 52.12
G3 21 -32.12
G4 23 27.31
図6は、本発明の実施例2のインナーフォーカス光学系のレンズ構成図である。
図6のインナーフォーカス光学系のレンズ構成は、物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、負の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とから構成される。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、両凸レンズと両凹レンズとの接合レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、開口絞りSと、両凹レンズと像側の面が非球面の両凸レンズとの接合レンズで構成される。
第2レンズ群G2は、両凸レンズで構成され、第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行っている。
第3レンズ群G3は、両面が非球面で物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズで構成され、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行っている。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズで構成される。
光学フィルターFLは第4レンズ群G4と像面Iとの間に配置されている。
続いて、以下に実施例2に係るインナーフォーカス光学系の諸元値を示す。
数値実施例2
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd
物面 ∞ (d0)
1 32.1532 4.1154 1.91082 35.25
2 196.6499 0.1500
3 18.5015 5.5525 1.90043 37.37
4 -114.3549 0.8000 1.85883 30.00
5 17.6043 1.2790
6 30.1018 0.8000 1.77047 29.74
7 11.0560 4.7326
8(絞り) ∞ 2.4513
9 -17.5117 0.8000 1.77047 29.74
10 17.0425 4.6641 1.90043 37.37
11* -28.3196 (d11)
12 37.4218 4.7844 1.55032 75.50
13 -20.2599 (d13)
14* 119.5082 0.8000 1.73037 32.23
15* 17.6771 (d15)
16 23.0350 6.1656 2.00100 29.13
17 130.2240 5.0000
18 ∞ 4.2000 1.51680 64.20
19 ∞ (BF)
像面 ∞

[非球面データ]
11面 14面 15面
K 0.00000 0.00000 0.00000
A4 3.40568E-05 6.42803E-05 5.90694E-05
A6 3.08896E-07 -1.08764E-06 -9.89901E-07
A8 -7.42785E-09 6.82573E-09 5.65140E-09
A10 1.27712E-10 -2.59845E-11 -1.95966E-11
A12 -6.83440E-13 0.00000E+00 0.00000E+00

[各種データ]
INF
焦点距離 36.35
Fナンバー 1.47
全画角2ω 33.89
像高Y 11.15
レンズ全長 63.00

[可変間隔データ]
INF 撮影倍率0.025
d0 ∞ 1436.0578
d11 6.0000 5.5564
d13 1.5000 2.4094
d15 6.5000 6.0342
BF 2.7052 2.7052

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 145.94
G2 12 24.61
G3 14 -28.50
G4 16 27.18
図11は、本発明の実施例3のインナーフォーカス光学系のレンズ構成図である。
図11のインナーフォーカス光学系のレンズ構成は、物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、負の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とから構成される。
第1レンズ群G1は、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、両凹レンズと、開口絞りSと、両凹レンズと両凸レンズとの接合レンズと、両凸レンズと、像側の面が非球面で物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズで構成される。
第2レンズ群G2は、物体側の面が非球面の両凸レンズで構成され、第2レンズ群G2を光軸に沿って物体側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行っている。
第3レンズ群G3は、両面が非球面で物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズで構成され、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行っている。
第4レンズ群G4は、両面が非球面の両凸レンズで構成される。
光学フィルターFLは第4レンズ群G4と像面Iとの間に配置されている。
続いて、以下に実施例3に係るインナーフォーカス光学系の諸元値を示す。
数値実施例3
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd
物面 ∞ (d0)
1 47.5338 3.2953 1.90043 37.37
2 -429.6719 0.1500
3 18.5134 4.0120 1.55032 75.50
4 50.8495 1.5531
5 -255.8993 0.8000 1.51742 52.15
6 11.0483 6.0180
7(絞り) ∞ 2.3142
8 -29.9203 0.8000 1.84666 23.78
9 14.7655 6.1342 1.90043 37.37
10 -37.1918 0.1500
11 67.9153 2.2650 1.55032 75.50
12 -3354.3128 0.1500
13 32.0044 2.8898 2.00100 29.13
14* 64.4464 (d14)
15* 49.0969 1.7162 1.91082 35.25
16 -895.2742 (d16)
17* 330.0774 0.8000 1.54072 47.20
18* 17.6336 (d18)
19* 102.5653 3.4432 1.71700 47.98
20* -58.5246 5.0000
21 ∞ 4.2000 1.51680 64.20
22 ∞ (BF)
像面 ∞

[非球面データ]
14面 15面 17面
K 0.00000 0.00000 0.00000
A4 -5.28920E-05 -6.36770E-05 2.35364E-04
A6 2.55507E-08 -9.74129E-08 -5.48571E-06
A8 -1.23773E-09 3.58410E-10 4.01858E-08
A10 1.15308E-11 -2.13257E-12 -1.34014E-10
A12 -2.90590E-14 0.00000E+00 0.00000E+00
18面 19面 20面
K 0.00000 0.00000 0.00000
A4 3.35086E-04 1.18780E-04 7.06915E-05
A6 -4.79892E-06 2.11642E-07 -8.97179E-08
A8 2.68316E-08 -4.34359E-09 -4.47334E-10
A10 -4.73857E-11 6.26844E-12 -9.00860E-12
A12 0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00

[各種データ]
INF
焦点距離 35.63
Fナンバー 1.46
全画角2ω 34.27
像高Y 11.15
レンズ全長 61.00

[可変間隔データ]
INF 撮影倍率0.025
d0 ∞ 1405.3305
d14 4.0000 3.7000
d16 1.5000 2.3987
d18 5.2170 4.6183
BF 4.5919 4.5919

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 42.02
G2 15 51.15
G3 17 -34.48
G4 19 52.44
実施例対応値
実施例1 実施例2 実施例3
(1) 0.48 0.25 0.85
(2) 0.69 1.48 0.70
(3) -1.12 -1.28 -1.03
(4) 1.32 1.34 0.68
(5) 0.31 0.48 0.75
(6) 0.71 1.09 0.90
(7) 0.85 0.92 1.05
(8) 4.99 4.09 4.05
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
S 開口絞り
FL 光学フィルター
I 像面

Claims (6)

  1. 物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、負の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4とからなり、無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングをする際、第2レンズ群G2が物体側へ移動し、第3レンズ群G3が像側へ移動し、第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は像面に対し固定であり、開口絞りSは第1レンズ群G1内に配置され、以下の条件を満足することを特徴とするインナーフォーカス光学系。
    (2)0.35<f/f2<2.22
    ただし、
    f:全系の無限遠合焦状態での焦点距離
    f2:第2レンズ群G2の焦点距離

  2. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のインナーフォーカス光学系。
    (1)0.12<MR<1.70
    (3)-2.55<f/f3<-0.52
    (4)0.34<f/f4<2.68
    ただし、
    MR:物体距離無限遠時の第2レンズ群以降の合成系の倍率負担
    f:全系の無限遠合焦状態での焦点距離
    f1:第1レンズ群G1の焦点距離
    f3:第3レンズ群G3の焦点距離
    f4:第4レンズ群G4の焦点距離

  3. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のインナーフォーカス光学系。
    (5)0.15<M4<1.0
    ただし、
    M4:物体距離無限遠時の第4レンズ群G4の倍率負担
  4. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインナーフォーカス光学系。
    (6)0.35<((M3×M4)^2×(1-M2^2))<2.18
    (7)0.42<|(M4^2×(1-M3^2))|<2.10
    ただし、
    M2:物体距離無限遠時の第2レンズ群G2の倍率負担
    M3:物体距離無限遠時の第3レンズ群G3の倍率負担
    M4:物体距離無限遠時の第4レンズ群G4の倍率負担
  5. 正の屈折力の第2レンズ群G2、負の屈折力の第3レンズ群G3が単レンズからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインナーフォーカス光学系。
  6. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインナーフォーカス光学系。
    (8)2.03<D/Y<9.98
    ただし、
    D:絞りから像面までの長さ
    Y:最大像高
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