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JP7767099B2 - 照明装置 - Google Patents
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JP7767099B2 - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP7767099B2 JP2021169301A JP2021169301A JP7767099B2 JP 7767099 B2 JP7767099 B2 JP 7767099B2 JP 2021169301 A JP2021169301 A JP 2021169301A JP 2021169301 A JP2021169301 A JP 2021169301A JP 7767099 B2 JP7767099 B2 JP 7767099B2
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Description

本発明は、汎用性のある照明装置に関し、例えば浴室照明に用いられるものである。
従来より様々な照明装置の一種として、例えば浴室に設置して使用する浴室照明の分野がある。浴室照明としては、例えば特許文献1には、反射鏡と、反射鏡に向けて光を照射する照明器具とを備え、反射鏡の角度を調整可能に浴室天井に取り付けた技術が開示されている。特許文献1の技術では、反射鏡の角度を変えることで、床に向けて光を照射する直接照明と、天井に向けて光を照射する間接照明とに、自在に切り換えることができた。
また、浴室照明にも適用できる照明装置として、例えば特許文献2には、光を反射するリフレクタと光源を含む機能部と、光を室内へ照射する貫通孔を含み機能部を壁に取り付ける意匠部とを備え、リフレクタを光源周りで回動させて向きを変える技術が開示されている。特許文献2の技術では、リフレクタの向きを変えることで、意匠部の貫通孔から室内へ照射される光の照射方向を調節することができた。
実開平4-110860 特開2013-243086
しかしながら、前述した特許文献1の技術では、反射鏡の角度調整により光を照射する方向を浴室の床または天井に向けて変更することができるが、床や天井である被照明面に対して照射する範囲(サイズ)を調整することは困難であった。特に、反射鏡から光の被照射面までの距離と、被照射面に対して光が入射する角度等によって、照射する範囲が変わるため、例えば照射する範囲を一定の面積に固定したままで、照射する方向(位置)を調整することは非常に困難であった。
また、前述した特許文献2の技術でも、リフレクタを回動させて向きを変えることにより、室内へ照射される光の照射方向を調節することはできたが、前述した特許文献1の技術と同様に、床や天井等の被照明面に対して照射する範囲(サイズ)を調整することは困難であった。もちろん、特許文献2の技術でも、被照射面に対する照射範囲を一定面積に固定したままで、照射方向(位置)を調整することは非常に困難であった。
このように従来の技術では、被照射面に対する光の照射方向の変更に加えて、照射する範囲も調整することは困難であった。そのため、例えば浴室内における照明の方向や範囲を変化させることによって、浴室利用者に癒し効果を与えるための光り方を実現することも困難であった。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、外部に対して光を照射する方向ないし範囲を容易に変更することが可能であり、様々な照明パターンを容易に実現することができる照明装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明の一態様は、
光を外部に照射する照明装置において、
光を出射する光源と、
前記光源からの光の出射範囲内で外部に対して光を照射する方向ないし範囲を少なくとも変更可能な照射調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る照明装置によれば、外部に対して光を照射する方向ないし範囲を容易に変更することが可能であり、様々な照明パターンを容易に実現することができる。
本発明の実施形態に係る照明装置を概略的に示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る照明装置を設置する浴室を概略的に示す模式図である。 本発明の実施形態に係る照明装置の照射調整手段による配光制御の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本発明を代表する実施形態を説明する。
図1から図3は、本発明の実施形態を示している。
本実施形態に係る照明装置10は、光を外部に照射するものであり、外郭をなすケーシング11と、光を出射する光源20と、光の照射調整手段30と、有している。なお、以下に説明する実施形態の構成要素や形状等は、何れも本発明の一例であり本発明を限定するものではない。また、上下、前後、左右等の方向を表す用語は、各部の位置関係を説明するために便宜上用いるもので、照明装置10の取り付け姿勢を限定するものではない。
<照明装置10の概要>
本実施形態に係る照明装置10は、汎用性のある灯具ユニットであり、以下、浴室内に設置する浴室照明に適用した例を説明する。図2に示すように、一般に浴室1は、上下の床面2と天井3との間の前後左右が壁パネルで囲まれ、その内部に浴槽8や洗い場9を備えている。壁パネルは、浴槽8に浸かる入浴時に浴室利用者の目線が向かう正面壁4を基準として、正面壁4と対向する背面壁5と、これらの左右に位置して互いに対向する一対の側面壁6,7とに区画されている。
浴室1において、その出入口側に面する一側面壁6にはドア(図示せず)が設けられ、浴槽8は他側面壁7に沿って床面2上に設置されている。また、正面壁4には洗い場9のカウンター9aや鏡(図示せず)が設けられている。このような浴室1の内部で、照明装置10は、正面壁4の上端側を取付箇所として、正面壁4と天井3と他側面壁7の3面が隣接する角隅に設置され、浴室利用者が入浴時に目線が向かう正面壁4の上部と天井3を主に照らすように設定されている。
<ケーシング11について>
図1に示すように、ケーシング11は、照明装置10の外郭をなすものであり、その内側に光源20や照射調整手段30等の関連部品が収納されている。ケーシング11は、例えば金属や樹脂等の薄板から筐状に形成されている。ケーシング11は、浴室1の正面壁4の上部に設置された状態では、その上面部と背面部がそれぞれ浴室1の天井3と正面壁4に接するため、実際には上面部と背面部を省いて、前面部12と、底面部13と、これらの両端を塞ぐ左右一対の側面部(図示せず)だけでカバー状に形成しても良い。なお、ケーシング11は、浴室1内での使用に耐え得る防水性を備えている。
ケーシング11は、図2(a)に示すように、正面視では左右方向に長い矩形であり、同図(b)に示すように、側面視では略正方形に形成されている。すなわち、ケーシング11の前面部12と底面部13は、それぞれの長手方向が左右方向と一致している。ケーシング11の高さ方向は、ケーシング11の長手方向である左右方向と直交し、かつ前面部12と平行な方向とする。また、ケーシング11の前後方向は、ケーシング11の左右方向と直交し、かつ底面部13と平行な方向とする。
ケーシング11の内部には、後述する光源20や照射調整手段30等を収納するスペースが確保されている。ケーシング11の内部にて、図示省略した両側面部の内側には、光源20や照射調整手段30等を取り付けるための支持構造が設けられている。なお、ケーシング11の内部あるいは外部の適所には、図示省略したが光源20の電源回路や制御回路等の関連部品が配設されている。
ケーシング11は、前述したように金属や樹脂等の遮光性材質から形成され、全体的には光を透過させない。ただし、ケーシング11の何れかの面部には、内部の光源20に対して互いに異なる方向に位置する複数箇所に、外部へ光を透過させる窓部14,15が設けられている。本実施形態では、前面部12の上端側に沿って、光を透過させるガラスや透明樹脂等の透光性材質のカバーで覆われた第1窓部14が設けられ、底面部13の後端側に沿って、同じく透光性材質のカバーで覆われた第2窓部15が設けられている。
第1窓部14は、その上端縁が浴室1の天井3に近接しており、上端縁から前面部12の途中の下端縁までの所定の高さで、一方の側面部から他方の側面部に亘って左右方向に延在している。第2窓部15は、その後端縁が浴室1の正面壁4に近接しており、後端縁から底面部13の途中の前端縁までの所定の奥行きで、一方の側面部から他方の側面部に亘って左右方向に延在している。なお、各窓部14,15を覆うカバーは、無色透明に限らず有色透明であっても良く、また光を拡散させつつ透過させるものでもかまわない。
<光源20について>
図1に示すように、光源20は、光を所定の出射範囲に出射するものであり、発光素子としてはLEDが適している。光源20は、例えば細幅状に延びる基板上に、表面実装型のLEDチップを所定間隔おきに一列に配列させてなる。LED自体の構成は、一般的であるので詳細な説明は省略するが、基板に対して直交する光軸を中心に所定の配光角で光を出射するLEDチップを用いると良い。なお、基板の実装面上には、LEDが電気的に接続される配線パターンが形成されている。
光源20は、できるだけ少ない個数の発光素子で広い出射範囲を確保できることが好ましいが、1枚の基板上のLEDでは足りない場合、例えば2枚の基板を背中合わせに組み合わせたり、所定角度に並べて配置しても良い。また、光源20として、他に例えば直管の長手方向に亘り全周方向へ照射可能な直管型LEDライトを用いても良い。さらに、光源20における光の出射範囲は、必ずしも固定された方向に限らず、例えば光源20の基板の向き(角度)を調整可能として、光の出射範囲を可変とすることも考えられる。
発光素子であるLEDの発光色は、任意に選択できるものであり、単色に限らず複数種類の発光色を適宜組み合わせても良い。また、LEDは、3原色の混色により任意の色を発光可能なフルカラーLEDを採用しても良い。さらに、LEDは、表面実装型のLEDチップに限らず、ドーム型のモールドにチップを埋め込んだLEDランプでも良い。なお、光源20における発光素子の具体的な発光(例えば光出力や発光色等)を制御可能な制御手段を備えると良い。
光源20は何れの種類であっても、全体的な形状としては、ケーシング11の長手方向のほぼ全長に亘って延びるように配置される細幅なものが適している。かかる形状の光源20は、図1に示すように、ケーシング11の側面視において側面部の中心に対して、上下方向では前面部12の上端寄り、かつ前後方向では底面部13の後端寄りの位置で、左右方向に延びる状態に取り付けられている。かかる配置の光源20からの光の出射範囲は、本実施形態ではケーシング11にある各窓部14,15の全域に到達し得る方向ないし大きさであれば足りる。
<照射調整手段30について>
図1に示すように、照射調整手段30は、光源20からの光の出射範囲内で外部に対して光を照射する方向ないし範囲を少なくとも変更可能なものである。本実施形態に係る照射調整手段30は、例えば光源20を囲む円筒状に形成され、それぞれ内外に重なる2つの遮光体31,32を備えている。なお、遮光体31,32の数は、2つに限らず3つ以上を内外に重なり合うように組み合わせても良い。
各遮光体31,32は、それぞれ光源20を全長に亘り外側から囲む長さの円筒状であり、内側の方の外径が外側の方の内径と干渉しない程度の直径に設計され、例えば金属や樹脂等の遮光性材質から形成されている。各遮光体31,32は、それぞれ内側の中心線を水平な回転軸として個別に周方向に回転可能に、例えばケーシング11の両側面部の間に支持されている。
各遮光体31,32は、それぞれ周壁の一部に光を透過させる開口33,34が設けられている。ここで遮光体31の開口33は、所定幅のスリット状に形成されており、遮光体31の一端から他端に亘って長手方向に延在している。遮光体32の開口34も同様に、前記開口33とほぼ同じ幅のスリット状に形成されており、遮光体32の一端から他端に亘って長手方向に延在している。なお、各遮光体31,32の開口33,34は、ケーシング11の窓部14,15のように透光性材質のカバーで覆う必要はない。
各遮光体31,32の回転角度に応じて、それぞれの開口33,34同士が重なり合う開口領域の方向および大きさが変化する。すなわち、各遮光体31,32の開口33,34同士が一致するとき、照射調整手段30から光を照射する範囲が最大面積となる。一方、各遮光体31,32の開口33,34同士が全く重なり合わないとき、照射調整手段30から光が照射されることはない。なお、各遮光体31,32の回転は、手動に限らずモータ等の電動力による駆動機構を備えると良い。ここで駆動機構も前記制御手段によって制御すれば、各遮光体31,32の回転角度を自動的に調整することが可能となる。
図3に示すように、照射調整手段30によれば、各遮光体31,32の開口33,34が重なる状態での回転角度により、外部に光を照射する方向が調整される。また、各遮光体31,32の開口33,34の重なり度合いにより、外部に光を照射する範囲が調整される。ここで光を照射する方向(以下「照射方向」とも記載)とは、互いに異なる大まかな方向のほか、各々の大まかな方向の範囲内において、さらに異なる位置に向かう細かな方向を含む概念である。
本実施形態の場合、具体的には、ケーシング11の第1窓部14を通過して浴室1の天井3に向かう「天井方向」と、ケーシング11の第2窓部15を通過して浴室1の正面壁4に向かう「正面方向」とが、それぞれ大まかな方向である。また、天井方向であっても、第1窓部14を通過した光が、天井3のうち照明装置10に最も近い位置を照射する方向から照明装置10から最も離れた位置を照射する方向の間で、天井方向はさらに細分化される。正面方向についても同様に細分化される。
また、照射調整手段30によって変更可能な光の照射する範囲(以下「照射範囲」とも記載)とは、光の被照明面である浴室1の天井3または正面壁4において、実際に光が照射される領域の形状ないし面積に該当する概念である。かかる照射範囲は、照射調整手段30から被照射面までの距離と、被照射面に対して光が入射する角度等によって変化するものであり、しかも、ケーシング11の窓部14,15を通る角度によって、一部が遮られるなど規制される。なお、照射調整手段30による光の照射方向ないし照射方向の変更について、詳しくは後述する。
以下に、第1実施形態に係る照明装置10の作用について説明する。
<照明装置10の組み立て>
照明装置10を組み立てる場合、先ず、ケーシング11内に光源20を長手方向に延びる状態に取り付ける。ここで光源20は、発光素子である各LEDの配光角の範囲内に、なるべくケーシング11の2面にある窓部14,15が収まる向きとする。LEDを配列した基板は、1枚に限られるものではないが、LEDの個数をできるだけ少なくすることで、コストの低減が可能となる。
次いで、ケーシング11内には、光源20を全長に亘り外側から囲むように、照射調整手段30の各遮光体31,32を支持する。ここで各遮光体31,32は、それぞれ個別に周方向に回転可能とするが、電動力による駆動機構によって自動的に回転角度を調整できるように構成すると良い。このような各遮光体31,32の回転角度の調整によって、光源20自体が少ない個数のLEDしか備えなくても、詳しくは後述するがケーシング11の外部に対して光を照射する方向ないし範囲を変更することができる。
<照明装置10の取り付け>
図2に示すように、照明装置10を浴室照明に用いる場合、浴室利用者が入浴時に目線が向かう浴室1の正面壁4の上部と天井3を主に照らすためには、正面壁4と天井3とが隣接する角隅に設置する。ケーシング11は、正面壁4の上端側を取付箇所として、ネジ等の固着具を用いて取り付ければ良い。なお、ケーシング11自体の構造のみならず、取り付け構造に関しても、浴室1内での使用に耐え得る防水性を考慮する必要がある。
図1に示すように、ケーシング11は、前面部12にある第1窓部14が、天井3に沿って天井3と直交する前向きに開口し、底面部13にある第2窓部15が、正面壁4に沿って正面壁4と直交する下向きに開口する。このような窓部14,15の配置ないし大きさは、照明装置10から外部へ光を照射する方向ないし範囲を考慮して設計する。なお、ケーシング11の上面部と背面部とは、それぞれ浴室1の天井3と正面壁4に接するため、照射面としては用をなさず省いてもかまわない。
もちろん、図2に示した照明装置10の具体的な取付箇所は一例に過ぎず、他に例えば、浴室1の正面壁4と側面壁7を主な被照射面とする場合、ケーシング11の長手方向を上下方向と平行にして、正面壁4と側面壁7と天井3の3面が隣接する角隅に設置することになる。かかる取り付けでは、ケーシング11の前面部12は、その長手方向(上下方向)に亘り正面壁4と直交し、底面部13は、実際には底面の向きではなくなり、その長手方向(上下方向)に亘り側面壁7と直交することになる。このように照明装置10の相対的な姿勢は、取付箇所に応じて変化する。
<照明装置10の配光制御について>
照明装置10において光源20が点灯すると、光源20から出射された光は、照射調整手段30によって配光制御される。これにより、照明装置10では、ケーシング11の外部に対して光を照射する方向ないし範囲を容易に変更することが可能となる。
図3は、照明装置10における配光制御の一例を模式的に示した説明図である。図3において、破線で囲む同図(a),(b)は、照射範囲(サイズ)の調整を示し、一点鎖線で囲む同図(b),(c)は、照射位置(狭義の照射方向)の調整を示し、二点鎖線で囲む同図(c),(d)は、照射方向の調整を示している。なお、以下に説明する各遮光体31,32の回転は、前述したように駆動機構によって動力で回転可能とした上で、その回転方向や細かな回転角度を、自動的に制御できるようにすると良い。
<<照射範囲(サイズ)の変更>>
図3(a)に示すように、照射調整手段30の各遮光体31,32が図中の回転角度にあるとき、照射調整手段30からの光は、ケーシング11の第1窓部14を通過する。この第1窓部14を通過した光は、浴室1の天井3において照明装置10に近接した位置から離隔した位置に亘って広い範囲に照射される。
このとき、各遮光体31,32の開口33,34同士は合わさり、照射調整手段30から光を照射する開口領域は最大面積となっている。かかる開口領域からの光の照射範囲の下端は、ケーシング11の第1窓部14を通過して浴室1の天井3とほぼ平行となる。よって、照射調整手段30からの光を、天井3において照明装置10から離隔した端まで水平方向に延びた帯状の広い範囲に照射することができる。
図3(b)に示すように、照射調整手段30の各遮光体31,32が図中の回転角度になると、各遮光体31,32の開口33,34同士が重なる開口領域の幅は、同図(a)に比べて若干狭まる。かかる開口領域からの光の照射範囲の上端は、ケーシング11の第1窓部14の上枠付近に位置する角度となっている。よって、照射調整手段30からの光は、浴室1の天井3のうち照明装置10に近接した位置の狭い範囲に照射される。
このように照射調整手段30によれば、各遮光体31,32の回転角度の制御により、それぞれの開口33,34同士が重なり合う開口領域の大きさと、その向きを調整することにより、浴室1の天井3に対する光の照射範囲を自在に変更することができる。なお、照射調整手段30による光の照射範囲(サイズ)の調整は、図3(a),(b)に例示した2段階に限られるものではなく、無段階に連続して調整できるものである。
<<照射位置の変更>>
前述したように、照射調整手段30の各遮光体31,32が、図3(b)に示す回転角度にあるとき、照射調整手段30からの光は、浴室1の天井3のうち照明装置10に近接した位置にて所定範囲に照射される。
次いで、図3(c)に示すように、照射調整手段30の各遮光体31,32が図中の回転角度になると、開口33,34同士が重なる開口領域の幅は、同図(a)に比べて相当狭まる。かかる開口領域からの光の照射範囲は、ケーシング11の第1窓部14の中程を通過する角度となっている。よって、照射調整手段30からの光の照射範囲は、浴室1の同じ天井3のうち照明装置10から離隔した位置まで移動する。ここで図3(c)に示す照射範囲と、先の図3(b)に示す照射範囲とは、それぞれ一定の面積に保たれている。
このように照射調整手段30によれば、各遮光体31,32の回転角度の制御により、それぞれの開口33,34同士が重なり合う開口領域の大きさと、その向きを調整することにより、浴室1の天井3に対する光の照射範囲を一定の面積に維持しつつ、照射位置(狭義の照射方向)を変更することができる。なお、照射調整手段30による光の照射位置の調整は、図3(b),(c)に例示した2段階に限られるものではなく、無段階に連続して調整できるものである。
<<照射方向の変更>>
前述したように、照射調整手段30の各遮光体31,32が、図3(c)に示す回転角度にあるとき、照射調整手段30からの光は、ケーシング11の第1窓部14を通過して浴室1の天井3に向けて照射される。また、図3(a),(b)においても、照射調整手段30からの光は、同様にケーシング11の第1窓部14を通過して浴室1の天井3に向けて照射される。
一方、図3(d)に示すように、照射調整手段30の各遮光体31,32が図中の回転角度になると、各遮光体31,32の開口33,34同士が重なる開口領域は、前方ではなく下方に向くことになる。これにより、照射調整手段30からの光は、ケーシング11の第2窓部15を通過して浴室1の正面壁4に向けて照射される。図3(d)に示した照射方向においても、前述した図3(a),(b)の場合のように、光の照射範囲(サイズ)を同様に変更することができ、また、前述した図3(b),(c)の場合のように、光の照射位置も同様に変更することもできる。
このように照射調整手段30によれば、各遮光体31,32の回転角度の制御により、それぞれの開口33,34同士が重なり合う開口領域の向きを調整することにより、浴室1の天井3に対して光を照射したり、天井3とは方向が全く異なる正面壁4に対して光を照射する等、ケーシング11の外部に対する光の照射方向を自在に変更することができる。なお、前述したが光の別々の照射方向ごとに、それぞれ照射範囲(サイズ)を変更したり、照射位置を変更することもできる。
<その他の配光制御>
照射調整手段30における各遮光体31,32の開口33,34から照射された光が、ケーシング11の窓部14,15を直接通過しないように、該窓部14,15の周囲に向けて照射するように調整しても良い。これにより、照射調整手段30を経た光は、ケーシング11の窓部14,15から間接光として外部に漏れることになる。
すなわち、ケーシング11を外部から見て、窓部14,15の周辺だけが内部で反射された間接光によりおぼろげに光るような照明とすることができる。なお、このようなおぼろげな光による照明に限らず、前述した配光制御においても、光源20のLEDの発光色を変化させる発光制御を行うことにより、照明のイルミネーション効果をいっそう高めることができる。
[本発明の構成と作用効果]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではない。前述した実施形態から導かれる本発明について、以下に説明する。
先ず、本発明は、光を外部に照射する照明装置10において、
光を出射する光源20と、
前記光源20からの光の出射範囲内で外部に対して光を照射する方向ないし範囲を少なくとも変更可能な照射調整手段30と、を有することを特徴とする。
これにより、光源がLED等の発光素子を広範囲に多数備えなくても、光源20からの限られた光を照射調整手段30によって、外部に対する照射方向を任意に変更したり、外部の被照射面に対する照射範囲も任意に変更することができる。ここで光の照射方向ないし照射範囲を経時的に連続して変化させれば、例えば光の重心が移動するような照明も容易に可能となる。
かかる照射装置10によれば、例えば浴室内における光の照射方向や照射範囲を適宜調整して、例えば浴室利用者に癒し効果を与えることができる光り方も容易に実現することができる。なお、照射装置10によれば、もちろん浴室照明の癒し効果に限らず、各種設置場所に応じて様々な目的の配光制御を容易に実現することができる。
また、本発明では、前記照射調整手段30は、外部にある一の被照射面に対して光を照射する範囲を一定の面積に維持しつつ照射する方向を変更可能であることを特徴とする。
これにより、一の被照射面において、光の照射範囲の面積は特に変更することなく、その照射方向の変更に伴う照射位置だけを任意に変更することができる。よって、照射範囲のサイズを固定したままで、その位置を適宜調整するような照明が可能となる。なお、光の照射範囲は、照射調整手段30から被照射面までの距離と、被照射面に対して光が入射する角度等によって変化するが、予めこれらのデータを考慮した上で、照射調整手段30による調整を自動的に制御すれば良い。
また、本発明では、前記照射調整手段30は、前記光源20を囲む筒状に形成され、それぞれ内外に重なる複数の遮光体31,32を備え、
前記各遮光体31,32は、個別に周方向に回転可能であり、それぞれ周壁の一部に光を透過させる開口33,34が設けられ、
前記各遮光体31,32の開口33,34が重なる状態での回転角度により、外部に光を照射する方向が変更され、
前記各遮光体31,32の開口33,34の重なり度合いにより、外部に光を照射する範囲が変更されることを特徴とする。
このように照射調整手段30は、光源20を囲む筒状の遮光体31,32を内外に重ねることで簡易に構成することができ、コスト高を招くことなく、照射調整手段30を経た光の照射範囲ないし照射方向を容易に調整することができる。すなわち、各遮光体31,32の開口33,34が重なる向きが光の照射方向となり、開口33,34の重なり度合いが光の照射範囲を規定する。
また、本発明は、前記光源20および前記照射調整手段30を囲んで外郭をなすケーシング11を備え、
前記ケーシング11は遮光性材質から形成され、前記光源20に対して互いに異なる方向に位置する複数箇所に外部へ光を透過させる窓部14,15が設けられ、
前記照射調整手段30を経た光は、前記窓部14,15単位で外部に照射する方向が変更され、
前記照射調整手段30を経た光が前記窓部14,15を通る角度により、当該窓部14,15から外部の被照射面に光が照射される範囲が規制されることを特徴とする。
このように、光源20や照射調整手段30をケーシング11内に収納すれば、ケーシング11にある窓部14,15だけを通じて外部に光が照射されることなる。よって、照射調整手段30を経た光を、窓部14,15ごとに対応させて外部に照射する方向を変更することができる。
ここで照射調整手段30を経た光は、その全てが窓部14,15の内側を通過するとは限らず、窓部14,15を通る角度によって一部が窓枠に遮られることもある。このように、窓部14,15と照射調整手段30からの光の照射範囲の重なり具合により、該照射範囲が規制されることを利用して、被照射面に対する光の照射範囲を調整することもできる。
さらに、本発明は、前記照射調整手段30を経た光が、前記窓部14,15を直接通らず該窓部14,15の周囲に向けて照射され、該窓部14,15から間接光として外部に漏れる照明も可能であることを特徴とする。
これにより、照射調整手段30を経た光は、ケーシング11の窓部14,15から間接光として外部に漏れることになる。すなわち、ケーシング11を外部から見て、窓部14,15の周辺だけが内部で反射された間接光によりおぼろげに光るような照明パターンも実現することができる。
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述したような実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば照明装置10の設置箇所は、図2に示した浴室1の角隅に限られることはなく、そもそも浴室照明の用途に限定されることもない。
また、照明装置10を、家庭用の浴室ではなく大きな浴場等の広い場所に設置する場合には、複数の照明装置10をそれぞれ長手方向に並べるように設置しても良い。また、光源20を構成する発光素子は、必ずしもLEDに限るものではなく、他に例えば有機EL(OLED)等の他の半導体素子であっても良い。
また、ケーシング11の具体的な形状は、図示した例に限定されることはない。また、ケーシング11は、その窓部14,15以外は遮光性を有して光を通さないと説明したが、必ずしも遮光性材質に限られるものではなく、多少は光を透過可能な半透明等の光透過性材質で形成しても良い。
さらに、照射調整手段30は、遮光体31,32によって構成されるものに限られることはない。また、遮光体31,32は、必ずしも光源20を全周方向に亘って囲む筒状に限定されることはなく、前述したように光源20の出射範囲だけ覆う状態で重なり合う板状の構成であっても良い。
本発明に係る照明装置は、浴室照明の用途に限られることなく、様々な設置場所における汎用的な照明として幅広く利用することができる。
1…浴室
2…床面
3…天井
4…正面壁
10…照明装置
11…ケーシング
12…前面部
13…底面部
14…第1窓部
15…第2窓部
20…光源
30…照射調整手段
31…第1遮光体
32…第2遮光体
33…開口
34…開口

Claims (4)

  1. 光を外部に照射する照明装置において、
    光を出射する光源と、
    前記光源からの光の出射範囲内で外部に対して光を照射する方向ないし範囲を少なくとも変更可能な照射調整手段として、前記光源を囲む筒状に形成され、それぞれ内外に重なる複数の遮光体と、
    前記各遮光体を電動力により回転させる駆動機構と、
    前記駆動機構を制御する制御手段と、を有し、
    前記各遮光体は、個別に周方向に回転可能であり、それぞれ周壁の一部に光を透過させる開口が設けられ、
    前記各遮光体の開口が重なる状態での回転角度により、外部に光を照射する方向が変更され、
    前記各遮光体の開口の重なり度合いにより、外部に光を照射する範囲が変更され、
    前記制御手段による前記駆動機構の制御により、前記各遮光体の回転角度を自動的に調整可能としたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記照射調整手段は、外部にある一の被照射面に対して光を照射する範囲を一定の面積に維持しつつ照射する方向を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光源および前記照射調整手段を囲んで外郭をなすケーシングを備え、
    前記ケーシングは遮光性材質から形成され、前記光源に対して互いに異なる方向に位置する複数箇所に外部へ光を透過させる窓部が設けられ、
    前記照射調整手段を経た光は、前記窓部単位で外部に照射する方向が変更され、
    前記照射調整手段を経た光が前記窓部を通る角度により、当該窓部から外部の被照射面に光が照射される範囲が規制されることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記照射調整手段を経た光が、前記窓部を直接通らず該窓部の周囲に向けて照射され、該窓部から間接光として外部に漏れる照明も可能であることを特徴とする請求項に記載の照明装置。
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