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JP7769405B2 - 検査装置及び検査方法 - Google Patents
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JP7769405B2 - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

検査装置及び検査方法

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JP7769405B2 JP2023505235A JP2023505235A JP7769405B2 JP 7769405 B2 JP7769405 B2 JP 7769405B2 JP 2023505235 A JP2023505235 A JP 2023505235A JP 2023505235 A JP2023505235 A JP 2023505235A JP 7769405 B2 JP7769405 B2 JP 7769405B2
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Description

本開示は、電気的配線を非接触で可視化する検査装置及び検査方法に関する。
従来、電気的配線検査には通電による導通の有無の検査が実施されている。特許文献1に記載の技術は、このような電気的配線検査に関連する。具体的には、特許文献1においては、端子間接続情報を基に、電圧印可部の制御によって得られた通電判定により、電気的配線の正常な導通を検査している。
特開2016-133410号公報
しかしながら、実際の複雑に絡まった配線においては、通電判定においてどの配線が導通しているかの情報だけでは、複雑な配線網において導通している配線と導通していない配線とを識別することが困難な場合がある。そこで、本開示は、配線網から空隙を隔てて設置された1つまたは複数の電界センサでの計測結果を基に、複雑に絡まった配線網において特定の配線を抽出することができる検査装置及び検査方法を提供する。
例えば、本開示の一態様に係る検査装置は、電界の空間分布画像を生成する検査装置であって、前記電界を発する物体の外部において、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定する電界取得部と、前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する走査部と、前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成する算出部とを備え、前記走査部は、前記検査装置の前後方向及び左右方向に沿う複数のシングル電界センサを含む前記電界取得部を、前記検査装置の上下方向に1次元走査することで、複数の層における前記複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する。
また、例えば、本開示の一態様に係る検査システムは、1つまたは2つ以上のシングル電界センサが1次元状もしくは2次元状に配列され、電界分布を取得することで配線網のなかの電圧が印加されている配線を抽出する検査システムであって、シングル電界センサが1次元もしくは2次元的に配列された電界取得部を備え、電界取得部を走査する走査部を備え、電界取得部と測定対象との距離を計測する位置計測部を備え、走査にともない各空間座標において電界分布を取得し、データとして保存するデータ記録部を備え、記録されたデータを基に電界の基礎方程式を解析的にとき、配線網内外の電界分布を出力する演算部を備え、出力された結果を表示する出力部を備え、出力された結果を表示する表示部を備え、測定された結果を保存するクラウド上でのデータベースを備え、これらの各部を制御する各部制御部を備える。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、又は、コンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの非一時的な記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、及び、記録媒体の任意の組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、電界分布を非接触で配線網から離れた領域で測定し、配線網内の特定の配線を正確に特定することが可能となる。
図1は、実施の形態における検査システムの構成を示す概念図である。 図2は、実施の形態における検査システムの別の構成を示す概念図である。 図3は、実施の形態における検査システムの動作を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態における電界取得部の第1の例を示す概念図である。 図5は、実施の形態における電界取得部の第2の例を示す概念図である。 図6は、実施の形態における電界取得部の第3の例を示す概念図である。 図7は、実施の形態における電界センサの第4の例を示す概念図である。 図8は、実施の形態における再構成の第1の例を示す概念図である。 図9は、実施の形態における再構成の第2の例を示す概念図である。 図10は、実施の形態における再構成の第3の例を示す概念図である。 図11は、実施の形態における再構成の第4の例を示す概念図である。 図12は、実施の形態における再構成の第5の例を示す概念図である。 図13は、実施の形態における再構成の第6の例を示す概念図である。 図14は、実施の形態における再構成の第7の例を示す概念図である。 図15は、実施の形態における再構成の第8の例を示す概念図である。 図16は、実施の形態における再構成の第9の例を示す概念図である。 図17は、実施の形態における再構成の第10の例を示す概念図である。 図18は、実施の形態における検査システムの使用方法の1例を示す概念図である。 図19は、実施の形態における表示モニタの1例を示す概念図である。 図20は、実施の形態におけるデータベースに蓄積されたデータを検査が実施されたエリアの地図上に表示した1例を示す概念図である。
一般に複雑な配線網における特定の配線に通電されているか否かの判定は、配線への電圧印加のオンオフを制御する電圧制御装置を用いて行い、配線に流れる電流をモニタリングすることで、通電を確認する。しかしながら、電圧を印加した際に、配線網のどの配線に電圧が印加されているかは、シングル電界センサを配線網に近づけて確認することが一般的に行われているが、複雑な配線網の場合は、シングル電界センサを配線網に接近させたとしても、実際に電圧が加わっている配線を特定することは困難である。
そこで、例えば、本開示の一態様に係る検査装置は、電界の空間分布画像を生成する検査装置であって、前記電界を発する物体の外部において、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定する電界取得部と、前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する走査部と、前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成する算出部とを備える。
これにより、検査装置は、電界の空間分布を物体から離れた領域で測定し、測定位置に比べて物体により近い領域の電界の空間分布を適切に示すことができる。したがって、例えば、電界分布を非接触で配線網から離れた領域で測定し、配線網内の特定の配線を正確に特定することが可能となる。
また、例えば、本開示の一態様に係る検査システムは、1つまたは複数以上のシングル電界センサが1次元状もしくは2次元状に配列され、電界分布を取得することで配線網の特定の配線を抽出する検査システムであって、シングル電界センサが1次元もしくは2次元的に配列された電界取得部を備え、電界取得部を走査する走査部を備え、電界取得部と測定対象との距離を計測する位置計測部を備え、走査にともない各空間座標において電界分布を取得し、データとして保存するデータ記録部を備え、記録されたデータを基に電界の基礎方程式を解析的にとき、配線網内外の電界分布を出力する演算部を備え、出力された結果を表示する出力部を備え、出力された結果を表示する表示部を備え、測定された結果を保存するクラウド上でのデータベースを備え、これらの各部を制御する各部制御部を備える。
これにより、検査システムは、電界取得部よりも配線網に近い領域における電界を示すデータもしくは画像に従って、配線網に含まれる電圧が印加された配線を特定し、抽出することができる。このデータもしくは画像は、電圧が印加された箇所の配線の位置を高い精度で示すと想定される。
また、例えば、前記電界取得部は、測定対象となる配線網を取り囲む空間の中で設定された2次元平面内において、2次元平面状に配置された2次元シングル電界センサアレイで構成される。
これにより、検査システムは、2次元シングル電界センサアレイによって、電界の空間的な変化を十分に取得することができる。したがって、検査システムは、電界を示す画像を適切に生成することができる。
また、例えば、前記シングル電界センサアレイは、測定対象となる配線網を取り囲む空間の中で設定された1次元直線上で設定された1次元シングル電界センサアレイで構成される。
これにより、検査システムは、少ない資源かつ低コストで、配線網に埋もれた電圧印加配線を適切に検査することができる。
また、例えば、前記電界取得部は、測定対象となる配線網を取り囲む空間の中で設定された2つの2次元平面内において、2つの2次元平面状に配置された2層の2次元シングル電界センサアレイで電界を感知する。
これにより、検査システムは、上下方向の電界の勾配を適切に取得することができ、電界を示す画像を適切に生成することができる。
また、例えば、前記情報処理回路は、前記感知結果及び前記基礎方程式に従う演算式として後述の式(5)に従って、前記画像を生成し、前記演算式において、E(x,y,z)は、座標位置(x,y,z)における電界のi成分を示し、iは、x、y又はzを示し、zは、電界の測定が行われる1次元もしくは2次元領域もしくは2つの平行な2次元領域から、“1次元領域の場合は、配線網領域と交わる法線方向”、“2次元領域の場合は法線方向”、“2つの平行な2次元領域の場合は法線方向”をz方向とした場合においけるzの座標値を示し、xは、z方向に直交するx方向における座標値を示し、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k,k)は、測定面である(x,y,0)における前記感知結果を示すE(x,y,0)の2次元フーリエ変換像を示し、kは、xに関する波数を示し、kは、yに関する波数を示す。
これにより、検査システムは、測定結果を用いて、シングル電界センサよりも配線網に近い領域における電界を示す画像を適切に生成することができる。
また、例えば、前記算出部は、前記測定結果及び前記基礎方程式に従う演算式として後述の式(9)に従って、前記画像を生成し、前記演算式において、E(x,y,z)は、座標位置(x,y,z)における電界のi成分を示し、iは、x、y又はzを示し、zは、電界の測定が行われる1次元もしくは2次元領域もしくは2つの平行な2次元領域から、“1次元領域の場合は、配線網領域と交わる法線方向”、“2次元領域の場合は法線方向”、“2つの平行な2次元領域の場合は法線方向”をz方向とした場合におけるzの座標値を示し、xは、z方向に直交するx方向における座標値を示し、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k,k)は、測定面である(x,y,0)における前記測定結果を示すE(x,y,0)の2次元フーリエ変換像を示し、g(k,k)は、前記測定面である(x,y,0)における前記測定結果のz方向の勾配を示す∂/∂zE(x,y,z)|z=0の2次元フーリエ変換像を示し、kは、xに関する波数を示し、kは、yに関する波数を示す。
これにより、検査システムは、測定結果及びその勾配を用いて、電界取得部よりも配線網に近い領域における電界を示す画像を適切に生成することができる。
以下、図面を用いて、実施の形態について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。
また、ここでの説明における電界成分は、電界を構成する成分である。電界成分は、全体の電界に重畳される複数の電界のそれぞれであってもよい。また、ここでの説明における装置は、分散して配置される複数の構成要素を含んでいてもよい。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における検査システム(検査装置)100の構成を示す概念図である。図1に示された検査システム100は、配線に加わった電界を検査するシステムである。図1下部に示す複雑に絡まった配線には、電圧(電位)が印加されていない配線117と電圧(電位)が印加されている配線118によって構成される。
検査システム100の目的は、この複雑にからまった配線から、電圧が印加されている配線118を特定することである。検査システム100における電界取得部(電界センサ部)112を複雑にからまった配線に接近させると、検査システム100の構成の一部である位置計測部116の信号が変化する。位置計測部116の出力する信号と電界取得部112の距離とは一対一対応しており、信号の出力は、検査システム100の構成の一部である各部制御部104に送られ、距離データに変換され、演算部(算出部)102に送られる。位置計測部116は、レーザーの干渉から距離を測定するレーザー変位計であってもよいし、電気容量の変化から距離を測定する電気容量変位計であってもよい。また、接触することにより信号を出力する、接触スイッチであってもよい。位置計測部116により所定の位置に設置された電界取得部112は、測定対象である電圧が印加されている配線118が発生する電界の空間分布を計測する。電界取得部112は、シングル電界センサ113によって構成される。
シングル電界センサ113は、加わった電界の強度、向き、位相に対応した信号を出力する。シングル電界センサ113は、電界の強度、向き、位相に応じて信号を出力する金属構造体、金属球、金属板、金属針であってもよいし、電界効果トランジスタのゲート電極と電気的に接続した金属構造体で、電界の強度、向き、位相に応じて電界効果トランジスタのソース電流及びドレイン電流が変化するものであってもよい。また、シングル電界センサ113は、電界の強度、向き、位相に応じて光の偏光面が変化する光電界センサであってもよいし、電界の強度、向き、位相に応じて変化したエネルギー分裂の状態、すなわちシュタルク効果によって生じたエネルギー分裂の状態をレーザー計測するものであってもよい。また、電界の強度、向き、位相に応じて真空中での荷電粒子の軌道が変化する効果を利用した、シングル電界センサ113であってもよい。
(2次元センサ及び2次元測定)
シングル電界センサ113は、測定対象物を取り囲む空間内で設定された2次元平面内にある測定面114内の電界取得部112内に2次元的に配列されたものであってもよい。この場合、後述する式(5)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。
また、2次元平面の法線方向の異なる位置に、“シングル電界センサ113が2次元的に配列されたもの”が2段になり、図8で示すように異なる、法線方向の位置での測定面114および第二の測定面128で電界分布が取得できるものであってもよい。この場合、後述する式(9)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。
この場合、測定対象物からみて、1段目のシングル電界センサ113が2段目のシングル電界センサ113の陰にならないように、1段目のシングル電界センサ113と2段目のシングル電界センサ113が交互に配置されたものであってもよい。シングル電界センサ113が2次元的に配列されたものを内包する電界取得部112を使用する場合は、電界の2次元分布を一つもしくは2つ測定し、その結果がデータ記録部105に送られる。データをより高解像度に取得するために、走査部119により、電界取得部112を機械的に走査(移動)し、測定面114の異なる位置でデータを取得し、補間してもよい。これにより、より高解像度の電界分布を取得することが可能となる。
(1次元センサ及び2次元測定)
また、電界取得部112内において、シングル電界センサ113は、測定対象物を取り囲む空間内で設定された2次元平面内にある測定面114内に、1次元的に配列されたものであってもよい。この場合、シングル電界センサ113が配列された方向は、電圧が印加されている配線118に平行もしくは直交していることが望ましい。2次元電界分布を取得するために、1次元的に配列されたシングル電界センサ113を内包する電界取得部112を走査部119により、配列方向と直交する方向に1次元走査し、2次元電界分布を取得してもよい。この場合、後述する式(5)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。この場合、より高解像のデータを取得するために、配列方向に走査しながら、配列方向に直交する方向に走査してもよいし、交互に走査してもよい。
また、走査部119により、測定面114と測定対象部との距離を変化させ、上記の走査を繰り返し、2つの2次元電界分布を取得してもよい。この場合、後述する式(9)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。2つの2次元電界分布を用いて、図8に示す再構成を実施することで、ノイズを除去し、より正確な電圧が印加されている配線118を特定することが可能となる。
(1次元センサ及び1次元測定)
また、1次元的にシングル電界センサ113が配列された電界取得部112によって得られた1次元の電界分布のデータを用いて、演算部102にて電圧が印加されている配線118を特定してもよい。ただし、この場合、シングル電界センサ113の配列方向は、電圧が印加されている配線118方向に直交していることが望ましい。この場合、後述する式(5a)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。
また、より正確に配線を特定するために、電圧が印加されている配線118と交わる、1次元的なシングル電界センサ113の配列方向の法線の方向に、1次元的に配列された電界センサを内包する電界取得部112の位置を変化させて1次元での電界分布のデータを取得してもよい。
この場合、後述する式(9a)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。これにより、電界のノイズを除去し、正確な配線の特定が可能となる。1次元的なシングル電界センサ113の配列は、2次元的なシングル電界センサ113の配列に比べ、低コスト化を実現することが可能となる。
(1つのセンサ及び2次元測定)
また、電界取得部112は一つのシングル電界センサ113を内包してもよい。これにより、1次元的なシングル電界センサ113の配列、2次元的なシングル電界センサ113の配列に比べ、低コスト化を実現することが可能となる。一つのシングル電界センサ113を含む電界取得部112は、走査部119により、電圧が印加されている配線118の平行な平面内における測定面114上を2次元的に走査し、2次元電界分布を取得してもよい。この場合、後述する式(5)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。これにより2次元的にシングル電界センサ113の配列を内包する電界取得部112を備える検査システム100に比べ、低コスト化を実現することができる。
また、電界のノイズを除去するために、電圧が印加されている配線118の平行な測定面114内で2次元的に走査し、2次元電界分布を取得したのち、測定面114の法線の方向での位置を変えて、再度シングル電界センサ113を走査部119により2次元走査することで2つの異なる2次元電界分布を取得し、この2つの2次元電界分布を用いて、演算部102で電圧が印加されている配線118近傍の電界分布を計算してもよい。この場合、後述する式(9)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。
(1つのセンサ及び1次元測定)
また、図2に示すように電界取得部112は一つのシングル電界センサ113を内包してもよい。これにより、1次元的なシングル電界センサ113の配列、2次元的なシングル電界センサ113の配列に比べ、低コスト化を実現することが可能となる。一つのシングル電界センサ113を含む電界取得部112は、走査部119により、電圧が印加されている配線118の直交方向に1次元的に走査し、1次元電界分布を取得し、図14、図16又は図17に示す再構成を行ってもよい。この場合、後述する式(5a)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。これにより2次元的にシングル電界センサ113の配列を内包する電界取得部112を備える検査システム100に比べ、低コスト化を実現することができる。
また、電界のノイズを除去するために、電圧が印加されている配線118の直交方向に1次元的に走査し、1次元電界分布を取得したのち、電圧が印加されている配線118と交わる、走査方向の法線の方向での位置を変えて、再度シングル電界センサ113を走査部119により1次元走査することで2つの異なる1次元電界分布を取得し、この2つの1次元電界分布を用いて、演算部102で計算してもよい。この場合、後述する式(9a)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界分布が計算される。
(処理フロー)
図3は、図1に示された検査システム100の動作を示すフローチャートである。検査システム100は図3に示された動作を行う。まず、検査システム100は、タッチパネルである表示モニタ107における測定開始ボタン135が押されたのち、測定が開始され(S101)、電界取得部112において電界が感知される(S102)。例えば、測定開始ボタン135が押されることで、電界取得部112等の電源がONにされてもよい。電界取得部112は、走査部119により、1次元走査、もしくは2次元走査され、もしくは、この動作が異なる位置の測定面114において、再度繰り返され、1つもしくは2つの1次元電界分布もしくは2次元電界分布が取得される(S103)。
これらのデータはデータ記録部105に送られ、記録され、さらに演算部102において、定常電界もしくは準定常電界の方程式の解に基づき、電界取得部112よりも測定対象物である電圧が印加されている配線118に接近した場所における1次元もしくは2次元電界分布が計算される(S104)。その際、計算によって得られる1次元もしくは2次元電界分布と、測定面114との距離は、位置計測部116によって得た、測定面114と測定対象物との距離を用いてもよい。また、1次元もしくは2次元電界分布を示す画像が計算結果として生成されてもよい。
得られた計算結果は、演算部102より出力部103に送られ(S105)、表示モニタ107に表示される(S106)。また、同時に出力部103から、クラウド上のデータベース106に送られ保存される(S107)。
(電界センサその1)
図4に電界取得部112が内包するシングル電界センサ113についての1例を示す。シングル電界センサ113は、中空の金属ケース121の一か所に金属ケース121内外を貫通する穴を備え、穴の内部に平板状の金属構造体120が設置されている。金属ケース121は電気的に接地され、金属構造体120は、プリアンプ126(電流電圧変換機、オフセット電圧を調整し増幅する差動増幅器、出力電圧調整の増幅器)に接続され、電界に対応した電圧信号が出力される。金属構造体120は、針状であってもよいし、球体状であってもよいし、そのほかの立体形状を有していてもよい。接地された金属ケース121は、外乱の影響を防ぐことができ、金属構造体120は安定した電界に対応する信号を取得することが可能となる。
(電界センサその2)
図5に電界取得部112が内包するシングル電界センサ113についての別の1例を示す。シングル電界センサ113は、中空の金属ケース121の一か所に金属ケース121内外を貫通する穴を備え、穴の内部に平板状の金属構造体120が設置されている。金属ケース121は電気的に接地され、金属構造体120は、プリアンプ126(電流電圧変換機、オフセット電圧を調整し増幅する差動増幅器、出力電圧調整の増幅器)に接続され、電界に対応した電圧信号が出力される。
金属ケース121に備えられた穴には、シャッター125が開いた状態のみ金属構造体120に電界が加わるように、電気的に開閉を制御するシャッター125が備えられる。例えば、発振器124により出力された電気信号によりシャッター125が交番的に開閉してもよい。そして、その開閉に応じた電界の信号に相当する、プリアンプ126の出力をミキサー122にて、発振器124から参照信号として得られる出力と掛け算してもよい。そして、ミキサー122の出力の低周波成分をローパスフィルタ(LPF)123にて検出してもよい。これにより、外乱の影響を低減させた信号を高感度に取得することが可能となる。シャッター125は、圧電素子により構成されてもよいし、モータによりレール上を移動する金属板を前後に動作させてもよい。
金属構造体120は、針状であってもよいし、球体状であってもよいし、そのほかの立体形状を有していてもよい。接地された金属ケース121は、外乱の影響を防ぐことができ、金属構造体120は安定した電界に対応する信号を取得することが可能となる。
(電界センサその3)
図6に電界取得部112が内包するシングル電界センサ113の1次元的な配列についての1例を示す。配列された複数のシングル電界センサ113は、中空の金属ケース121の複数個所に金属ケース121内外を貫通する穴を備え、穴の内部に平板状の金属構造体120が複数設置されている。金属ケース121は電気的に接地され、それぞれの金属構造体120は、それぞれのプリアンプ126(電流電圧変換機、オフセット電圧を調整し増幅する差動増幅器、及び、出力電圧調整の増幅器)に接続され、電界に対応した電圧信号が出力される。
金属ケース121に備えられた複数の穴には、複数のシャッター125が開いた状態のみ複数の金属構造体120に電界が加わるように、電気的に開閉を制御するシャッター125が複数備えられる。例えば、1つもしくは複数の発振器124により出力された電気信号により複数のシャッター125が交番的に同期して開閉してもよい。そして、その開閉に応じてそれぞれの金属構造体120に加わった電界の信号に相当する、複数のプリアンプ126の出力を複数のミキサー122にて、1つもしくは複数の発振器124から参照信号として得られる出力と掛け算してもよい。そして、複数のミキサー122の出力の低周波成分を複数のローパスフィルタ(LPF)123にて検出してもよい。これにより、外乱の影響を低減させた1次元電界分布に対応する信号を高感度に取得することが可能となる。複数のシャッター125は、複数の圧電素子により構成されてもよいし、モータによりレール上を移動する複数の金属板を前後に動作させてもよい。
複数の金属構造体120は、針状であってもよいし、球体状であってもよいし、そのほかの立体形状を有していてもよい。接地された金属ケース121は、外乱の影響を防ぐことができ、複数の金属構造体120は安定した1次元電界分布に対応するデータを取得することが可能となる。
(電界センサその4)
図7に電界取得部112が内包するシングル電界センサ113の1次元的な配列についての1例を示す。配列された複数のシングル電界センサ113は、中空の金属ケース121の複数個所に金属ケース121内外を貫通する穴を備え、穴の内部に平板状の金属構造体120が複数設置されている。金属ケース121は電気的に接地され、それぞれの金属構造体120は、それぞれのプリアンプ126(電流電圧変換機、オフセット電圧を調整し増幅する差動増幅器、及び、出力電圧調整の増幅器)に接続され、電界に対応した電圧信号が出力される。
金属ケース121は、上下もしくは左右に振動する振動子127上に設置され、発振器124により電気的に制御され、交番的に振動する。そして、その振動に応じてそれぞれの金属構造体120に加わった電界の振動的な信号に相当する、複数のプリアンプ126の出力を複数のミキサー122にて、1つもしくは複数の発振器124から参照信号として得られる出力と掛け算してもよい。そして、複数のミキサー122の出力の低周波成分を複数のローパスフィルタ(LPF)123にて検出してもよい。これにより、外乱の影響を低減させた1次元電界分布に対応する信号を高感度に取得することが可能となる。この場合、上下方向の振動では、電界の上下方向成分、左右方向の振動では、電界の左右方向成分が検出される。そして、後述する式(5)、(5a)、(9)又は(9a)を用いて演算部102により、電圧が印加されている配線118近傍の電界の、上下方向の振動では、電界の上下方向成分の空間分布、左右方向の振動では、電界の左右方向成分の電界分布が計算される。
複数の金属構造体120は、針状であってもよいし、球体状であってもよいし、そのほかの立体形状を有していてもよい。接地された金属ケース121は、外乱の影響を防ぐことができ、複数の金属構造体120は安定した1次元電界分布に対応するデータを取得することが可能となる。
(再構成その1-1つの2次元測定結果)
図9は、本実施の形態における再構成の例を示す概念図である。例えば、図10の例において、検査システム100における、電界取得部112が内包する“複雑にからまった配線に直交する方向に1次元的に配列されたシングル電界センサ113を”走査部119によって走査することにより、電圧が印加されている配線118の上方における2次元の測定面114を走査することができる。これにより、2次元の測定面114における電界の測定結果、すなわち2次元の測定結果が得られる。
図9には、xyz直交座標系における測定面114及び再構成面115が表現されている。例えば、再構成面115は、測定面114に比べて配線網により近い領域に位置してもよいし、配線網の表面に対応していてもよい。
zは、検査システム100の上部から、測定対象物の存在する下部に向かうz方向における座標値であり、xは、z方向に直交するx方向における座標値であり、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値である。
例えば、x方向が、検査システム100の左右方向に対応し、y方向が、検査システム100の前後方向に対応する。あるいは、x方向が、検査システム100の前後方向に対応し、y方向が、検査システム100の左右方向に対応する。また、z=0において、電界が測定される。つまり、z=0が、測定面114に対応する。
例えば、“電界発生源の存在しない”自由空間における定常電界及び準定常電界の基礎方程式は、ラプラス方程式で表現される。具体的には、xyz直交座標系における電界ベクトルのi成分であるE(x,y,z)に関して、以下の式(1)が成立する。
例えば、iは、x、y又はzである。Δは、ラプラシアンであり、ラプラス作用素とも呼ばれる。上記の式(1)の一般解は、z方向に対して、指数関数的に増大する項と、指数関数的に減衰する項との和として以下の式(2)のように表される。
上記の式(2)において、k及びkは、それぞれ、x方向の波数及びy方向の波数を表している。また、a(k,k)及びb(k,k)は、k及びkで表される関数である。本例において、電界発生源は、z方向におけるプラス側に存在すると想定される。したがって、便宜上、z方向に対して指数関数的に減衰する項は省略される。よって、式(2)は、以下の式(3)のように表現される。
例えば、測定によって、z=0の平面における電界ベクトルのi成分であるE(x,y,0)が得られる。これを用いて、式(3)のa(k,k)が、以下の式(4)のように求められる。
ここで、f(k,k)は、E(x,y,0)の2次元フーリエ変換像である。式(3)に式(4)を代入することで、E(x,y,z)が以下の式(5)のように得られる。
上記の通り、電界(具体的には、電界ベクトルのi成分)を示す式(5)が、電界の感知結果と、定常電界及び準定常電界の基礎方程式とに従って導出される。
つまり、ディリクレ型境界条件であるE(x,y,0)を用いて、前記自由空間における定常電界及び準定常電界の基礎方程式であるラプラス方程式の解を導出することが可能である。具体的には、電界発生源が存在しない空間の任意のz座標におけるE(x,y,z)を導出することが可能である。すなわち、z=0のxy平面である測定面114における電界から、電圧が印加されている配線118に近い再構成面115における電界を再構成することが可能である。
例えば、E(x,y,0)は、z=0の測定面114における感知結果として得られる。そして、感知結果から得られたE(x,y,0)に対してx及びyに関する2次元フーリエ変換を行うことにより、f(k,k)が得られる。そして、2次元フーリエ変換によって得られたf(k,k)、及び、再構成面115のz座標の値zを式(5)に代入することにより、再構成面115におけるE(x,y,z)が得られる。これにより、再構成面115における電界の情報を正確に取得することが可能である。
最終的に、再構成面115におけるE(x,y,z)は、以下の式(6)のように表現される。
演算部102は、再構成面115における電界を示す画像として、上記の式(6)のE(x,y,z)によって表現される画像を生成してもよい。
図9、図10を用いて説明された例では、1つの測定面114が用いられているが、2つの測定面114が用いられてもよい。
(再構成その2-2つの2次元測定結果)
以下、図8および図11を用いて、具体的に説明する。
図11は、図1に示されたシングル電界センサ113を内包する電界取得部112の一つの例を示す概念図である。本例において、y方向に1次元配列されたシングル電界センサ113は、走査部119によって、走査方向であるx方向に走査され、複雑にからまった配線の上方の、複雑にからまった配線と平行な測定面114における、2次元電界分布を取得することができる。また、走査部119においてz方向の位置を変え、第二の測定面128において、1次元走査し、2つの2次元電界分布を取得してもよい。
これにより、測定面114と第二の測定面128との2つの面における測定結果が得られる。
図8は、図11に示された再構成のための座標系を示す概念図である。図8には、xyz直交座標系において、2つの測定面114、128、及び、再構成面115が表現されている。図10の例と同様に、zは、電界取得部112の上部から複雑にからまった配線の存在する下部に向かうz方向における座標値であり、xは、z方向に直交するx方向における座標値であり、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値である。また、z=0及びz=dにおいて、電界が感知される。つまり、z=0及びz=dが、測定面114と第二の測定面128の2つの面に対応する。
また、上述した通り、xyz直交座標系における電界ベクトルのi成分であるE(x,y,z)に関して、上記の式(1)が成立する。また、上記の式(1)の一般解は、上記の式(2)のように表される。
本例において、電界発生源は、z方向におけるプラス側及びマイナス側の両方に存在すると想定される。例えば、z方向におけるプラス側に、測定対象物である興味ある電界発生源が存在し、z方向におけるマイナス側に、電界ノイズ発生源が存在する可能性がある。そのため、z方向に対して指数関数的に減衰する項は省略されない。
また、例えば、測定によって、z=0の平面における電界ベクトルのi成分であるE(x,y,0)、及び、電界ベクトルのi成分のz方向の勾配である∂/∂zE(x,y,z)|z=0が得られる。これらを用いて、式(2)のa(k,k)及びb(k,k)が、それぞれ、以下の式(7)及び(8)のように求められる。
上記の式(7)及び(8)において、f(k,k)は、E(x,y,0)の2次元フーリエ変換像であり、g(k,k)は、∂/∂zE(x,y,z)|z=0の2次元フーリエ変換像である。式(2)に式(7)及び(8)を代入することで、E(x,y,z)が、次の式(9)のように得られる。
上記の通り、電界(具体的には、電界ベクトルのi成分)を示す式(9)が、電界の感知結果と、前記自由空間における定常電界及び準定常電界の基礎方程式とに従って導出される。
つまり、ディリクレ型境界条件であるE(x,y,0)、及び、ノイマン型境界条件である∂/∂zE(x,y,z)|z=0を用いて、前記自由空間における定常電界及び準定常電界の基礎方程式であるラプラス方程式の解を導出することが可能である。具体的には、電界発生源が存在しない空間の任意のz座標におけるE(x,y,z)を導出することが可能である。すなわち、z=0のxy平面である測定面114、及び、その付近の測定面である第二の測定面128における電界から、電圧が印加されている配線118に近い再構成面115における電界を再構成することが可能である。
例えば、E(x,y,0)は、z=0の測定面114における感知結果として得られる。∂/∂zE(x,y,z)|z=0は、測定面114と第二の測定面128の2つの面における感知結果に従って算出される。例えば、z=0の測定面114における感知結果と、z=dの第二の測定面128の感知結果とが取得され、それらの差を測定面114、128の間の距離であるdで割ることにより、∂/∂zE(x,y,z)|z=0が近似的に得られる。
そして、感知結果から得られたE(x,y,0)及び∂/∂zE(x,y,z)|z=0に対してx及びyに関する2次元フーリエ変換を行うことにより、f(k,k)、及び、g(k,k)が得られる。そして、2次元フーリエ変換によって得られたf(k,k)、g(k,k)、及び、再構成面115のz座標の値zを式(9)に代入することにより、再構成面115におけるE(x,y,z)が得られる。これにより、再構成面115における電界の情報を正確に取得することが可能である。
最終的に、再構成面115におけるE(x,y,z)は、以下の式(10)のように表現される。
演算部102は、再構成面115における電界を示す画像として、上記の式(10)のE(x,y,z)によって表現される画像を生成してもよい。
(再構成その3-1つの1次元測定結果)
図12は、本実施の形態における再構成の1例を示す概念図である。図12の例において、検査システム100における電界取得部112が内包する、複雑にからまった配線に直交する、1次元的に配列されたシングル電界センサ113によって、電圧が印加されている配線118の上方における2次元の測定面114内における1次元電界分布を取得することができる。図14は、図12において電界取得部112がシングル電界センサ113をひとつ内包する場合を示し、走査部119による走査により、図12と同様の1次元電界分布を取得することができる。
図12には、また、xyz直交座標系における測定面114上の直線及び再構成面115上の直線が表現されている。
zは、検査システム100における電界取得部112が内包する、電圧が印加されている配線118に直交する、シングル電界センサ113が1次元配列された方向の法線のうち、電圧が印加されている配線118の方向と交わる線の方向を、z方向とした場合の、z方向における座標値であり、xは、z方向に直交するx方向における座標値であり、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値である。
例えば、y方向が、検査システム100のシングル電界センサ113の1次元配列方向に対応し、x方向が、その直交方向に対応する。また、z=0において、1次元電界分布が測定される。つまり、x=0かつz=0が、データが取得される測定面114上での直線に対応する。
ここで、x方向には測定対象物の変化がないと設定できる場合は、問題が2次元化される。
例えば、“電界発生源の存在しない”自由空間における定常電界及び準定常電界の基礎方程式は、2次元ラプラス方程式で表現される。具体的には、yz直交座標系における電界ベクトルのi成分であるE(y,z)に関して、以下の式(1a)が成立する。
例えば、iは、y又はzである。Δは、ラプラシアンであり、ラプラス作用素とも呼ばれる。上記の式(1a)の一般解は、z方向に対して、指数関数的に増大する項と、指数関数的に減衰する項との和として以下の式(2a)のように表される。
上記の式(2a)において、kは、y方向の波数を表している。また、a(k)及びb(k)は、kで表される関数である。本例において、電界発生源は、z方向におけるプラス側に存在すると想定される。したがって、便宜上、z方向に対して指数関数的に減衰する項は省略される。よって、式(2a)は、以下の式(3a)のように表現される。
例えば、測定によって、z=0の平面における電界ベクトルのi成分であるE(y,0)が得られる。これを用いて、式(3a)のa(k)が、以下の式(4a)のように求められる。
ここで、f(k)は、E(y,0)の1次元フーリエ変換データである。式(3a)に式(4a)を代入することで、E(y,z)が以下の式(5a)のように得られる。
上記の通り、電界(具体的には、電界ベクトルのi成分)を示す式(5a)が、電界の感知結果と、定常電界及び準定常電界の基礎方程式とに従って導出される。
つまり、ディリクレ型境界条件であるE(y,0)を用いて、前記自由空間における定常電界及び準定常電界の基礎方程式であるラプラス方程式の解を導出することが可能である。具体的には、電界発生源が存在しない空間の任意のz座標におけるE(y,z)を導出することが可能である。すなわち、x=0かつz=0の測定面114における直線上おける電界分布から、電圧が印加されている配線118に近い再構成面115における直線上の電界分布を再構成することが可能である。
例えば、E(y,0)は、z=0の測定面114における感知結果として得られる。そして、感知結果から得られたE(y,0)に対してyに関する1次元フーリエ変換を行うことにより、f(k)が得られる。そして、1次元フーリエ変換によって得られたf(k)、及び、再構成面115の直線上のz座標の値zを式(5a)に代入することにより、再構成面115における直線上のE(y,z)が得られる。これにより、再構成面115における直線上の電界分布の情報を正確に取得することが可能である。
最終的に、再構成面115におけるE(y,z)は、以下の式(6a)のように表現される。
演算部102は、再構成面115における直線上の電界を示す画像として、上記の式(6a)のE(y,z)によって表現される画像を生成してもよい。
図12、図14を用いて説明された例では、1つの測定面114における1つの直線上のデータが用いられているが、2つの測定面114、128における2つの直線上のデータが用いられてもよい。
(再構成その4-2つの1次元測定結果)
以下、図13および図15を用いて、具体的に説明する。
図13は、図1に示されたシングル電界センサ113を内包する電界取得部112の一つの例を示す概念図である。本例において、y方向に1次元配列されたシングル電界センサ113は、電圧が印加されている配線118の上方の測定面114における、電圧が印加されている配線118と直交する直線上の、1次元電界分布を取得することができる。また、走査部119においてz方向の位置を変え、第二の測定面128上における直線上において、加えてもうひとつの1次元電界分布を取得してもよい。図15は、図13において電界取得部112がシングル電界センサ113をひとつ内包する場合を示し、走査部119による走査により、図13と同様の1次元電界分布を取得することができる。
これにより、測定面114上の直線上と第二の測定面128上の直線上との2つの直線上における、異なる測定結果が得られる。
図13には、xyz直交座標系における、データを取得、もしくは再構成する、測定面114、128上での直線、及び再構成面115上での直線が表現されている。
zは、検査システム100における電界取得部112が内包する、電圧が印加されている配線118に直交する、シングル電界センサ113が1次元配列された方向の法線のうち、電圧が印加されている配線118の方向と交わる線の方向を、z方向とした場合の、z方向における座標値であり、xは、z方向に直交するx方向における座標値であり、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値である。
例えば、y方向が、検査システム100のシングル電界センサ113の1次元配列方向に対応し、x方向が、その直交方向に対応する。また、z=0において、1次元電界分布が測定される。つまり、x=0かつz=0が、データが取得される測定面114上での直線に対応する。
また、上述した通り、xyz直交座標系における電界ベクトルのi成分であるE(x,y,z)に関して、上記の式(1a)が成立する。また、上記の式(1a)の一般解は、上記の式(2a)のように表される。
本例において、電界発生源は、z方向におけるプラス側及びマイナス側の両方に存在すると想定される。例えば、z方向におけるプラス側に、測定対象物である興味ある電界発生源が存在し、z方向におけるマイナス側に、電界ノイズ発生源が存在する可能性がある。そのため、z方向に対して指数関数的に減衰する項は省略されない。
また、例えば、測定によって、z=0の平面における電界ベクトルのi成分であるE(y,0)、及び、電界ベクトルのi成分のz方向の勾配である∂/∂zE(y,z)|z=0が得られる。これらを用いて、式(2a)のa(k)及びb(k)が、それぞれ、以下の式(7a)及び(8a)のように求められる。
上記の式(7a)及び(8a)において、f(k)は、E(y,0)の1次元フーリエ変換像であり、g(k)は、∂/∂zE(y,z)|z=0の1次元フーリエ変換である。式(2a)に式(7a)及び(8a)を代入することで、E(y,z)が、次の式(9a)のように得られる。
上記の通り、電界(具体的には、電界ベクトルのi成分)を示す式(9a)が、電界の感知結果と、前記自由空間における定常電界及び準定常電界の基礎方程式とに従って導出される。
つまり、ディリクレ型境界条件であるE(y,0)、及び、ノイマン型境界条件である∂/∂zE(y,z)|z=0を用いて、前記自由空間における定常電界及び準定常電界の基礎方程式であるラプラス方程式の解を導出することが可能である。具体的には、電界発生源が存在しない空間の任意のz座標におけるE(y,z)を導出することが可能である。すなわち、測定面114上の直線(x=0、z=0)、及び、測定面114の付近の測定面である第二の測定面128における直線上の電界から、電圧が印加されている配線118に近い再構成面115上における直線上における電界を再構成することが可能である。
例えば、E(y,0)は、z=0の測定面114上における直線上での感知結果として得られる。∂/∂zE(y,z)|z=0は、測定面114と第二の測定面128の2つの面における直線上での感知結果に従って算出される。例えば、z=0の測定面114上の直線上における感知結果と、z=dの第二の測定面128の直線上における感知結果とが取得され、それらの差を測定面114、128の間の距離であるdで割ることにより、∂/∂zE(y,z)|z=0が近似的に得られる。
そして、感知結果から得られたE(y,0)及び∂/∂zE(y,z)|z=0に対してyに関する1次元フーリエ変換を行うことにより、f(k)、及び、g(k)が得られる。そして、1次元フーリエ変換によって得られたf(k)、g(k)、及び、再構成面115のz座標の値zを式(9a)に代入することにより、再構成面115におけるE(y,z)が得られる。これにより、再構成面115における直線上の電界の情報を正確に取得することが可能である。
最終的に、再構成面115における直線上でのE(y,z)は、以下の式(10a)のように表現される。
演算部102は、再構成面115上における直線上での電界を示すデータとして、上記の式(10a)のE(y,z)によって表現される画像を生成してもよい。
図16は、図1に示す検査システム100の別の形態の1例を示している。電界取得部112の位置を、空間座標認識装置130により認識し、測定面114上の直線上の電界分布を取得してもよい。空間座標認識装置130は、図17に示すように例えば、カメラ131であってもよく、カメラ131の視野の位置から、電界取得部112の位置を把握しても、電界分布を取得してもよい。1次元の電界分布を取得することで、上述の式(5a)、(9a)により、電圧が印加されている配線118付近の1次元電界分布を演算部102により算出することができる。
図18は、図1に示す検査システム100の別の形態の1例を示している。検査システム100は、作業者が手に持つ棒を備えてもよく、電界取得部112に内包された1次元的に配列されたシングル電界センサ113を複雑にからまった配線中の電圧が印加されている配線118に直交方向に設置されてもよく、また検査システム100における電界取得部112の反対側の面に、タッチパネルとしての機能を備えた表示モニタ107が設置されていてもよい。これにより、作業者は、複雑にからまった配線から電圧が印加されている配線118を容易に特定することが可能となる。
図19は、表示モニタ107に表示された1次元電界分布の形態の1例を示している。表示モニタ107では、1次元状に升目が配列され、電界強度に応じた色が配分されてもよい。表示モニタ107はタッチパネルの機能が備えられていてもよく、保存ボタン108、地図切り替えボタン109、色彩表示/プロファイル表示切り替えボタン110、終了ボタン111及び測定開始ボタン135のそれぞれのボタンが備えられていてもよい。
図20は、表示モニタ107に表示されたボタンの地図切り替えボタン109を押した際に表示される地図上でのデータの一例を示したものである。検査システム100はGPS機能を備え、測定された箇所が地図上で表示されてもよく、演算部102によって計算された電界強度の値が表示されていてもよい。また表示される値は、通電のON/OFFでもよい。
また、検査システム100の各構成要素は、専用のハードウェアで構成されてもよいし、上記処理のためのプログラム等を実行する汎用のハードウェアで構成されてもよいし、これらの組み合わせで構成されてもよい。また、汎用のハードウェアは、プログラムが記録されたメモリ、及び、メモリからプログラムを読み出して実行する汎用のプロセッサ等で構成されてもよい。ここで、メモリは、半導体メモリ又はハードディスク等でもよいし、汎用のプロセッサは、CPU等でもよい。
また、専用のハードウェアが、メモリ及び専用のプロセッサ等で構成されてもよい。例えば、専用のプロセッサが、データを記録するためのメモリを参照して、上記の自動運転制御方法を実行してもよい。
また、検査システム100の各構成要素は、電気回路であってもよい。これらの電気回路は、全体として1つの電気回路を構成してもよいし、それぞれ別々の電気回路であってもよい。また、これらの電気回路は、専用のハードウェアに対応していてもよいし、上記のプログラム等を実行する汎用のハードウェアに対応していてもよい。
また、ここでは、電界を発生する物体の例として、配線又は配線網が示されているが、電界を発生する物体は、これらの例に限られない。電子部品、電気回路及び電気機器等の様々な物体が、電界を発生する物体として用いられ得る。
本開示の一態様は、電圧が印加されている配線を調査する検査システムに有用であり、非破壊検査等に適用可能である。
100 検査システム(検査装置)
101 制御装置
102 演算部(算出部)
103 出力部
104 各部制御部
105 データ記録部
106 データベース
107 表示モニタ
108 保存ボタン
109 地図切り替えボタン
110 色彩表示/プロファイル表示切り替えボタン
111 終了ボタン
112 電界取得部(電界センサ部)
113 シングル電界センサ
114、128 測定面
115 再構成面
116 位置計測部
117、118 配線
119 走査部
120 金属構造体
121 金属ケース
122 ミキサー
123 ローパスフィルタ(LPF)
124 発振器
125 シャッター
126 プリアンプ
127 振動子
130 空間座標認識装置
131 カメラ
135 測定開始ボタン

Claims (12)

  1. 電界の空間分布画像を生成する検査装置であって、
    前記電界を発する物体の外部において、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定する電界取得部と、
    前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する走査部と、
    前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成する算出部とを備え、
    前記走査部は、前記検査装置の前後方向及び左右方向に沿う複数のシングル電界センサを含む前記電界取得部を、前記検査装置の上下方向に1次元走査することで、複数の層における前記複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する
    検査装置。
  2. 前記算出部は、前記電界の空間分布の測定結果を前記境界条件として用いて、前記電界の空間分布が満たすラプラス方程式の解を前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布として算出する
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記電界取得部は、前記検査装置の前後方向及び左右方向に沿う前記複数のシングル電界センサを含む2次元電界センサアレイで構成される
    請求項1又は2に記載の検査装置。
  4. 前記走査部は、前記検査装置の前後方向及び左右方向に沿う2つの層における前記複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する
    請求項1又は2に記載の検査装置。
  5. 電界の空間分布画像を生成する検査装置であって、
    前記電界を発する物体の外部において、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定する電界取得部と、
    前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する走査部と、
    前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成する算出部とを備え、
    前記算出部は、
    に従って、前記空間分布画像を生成し、
    (x,y,z)は、座標位置(x,y,z)における前記電界のi成分を示し、iは、x、y又はzを示し、zは、前記検査装置から前記物体へ向かうz方向における座標値を示し、xは、z方向に直交するx方向における座標値を示し、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k,k)は、測定面である(x,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果を示すE(x,y,0)の2次元フーリエ変換像を示し、kは、xに関する波数を示し、kは、yに関する波数を示す
    査装置。
  6. 前記算出部は、
    に従って、前記空間分布画像を生成し、
    (x,y,z)は、座標位置(x,y,z)における前記電界のi成分を示し、iは、x、y又はzを示し、zは、前記検査装置から前記物体へ向かうz方向における座標値を示し、xは、z方向に直交するx方向における座標値を示し、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k,k)は、測定面である(x,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果を示すE(x,y,0)の2次元フーリエ変換像を示し、g(k,k)は、前記測定面である(x,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果のz方向の勾配を示す∂/∂zE(x,y,z)|z=0の2次元フーリエ変換像を示し、kは、xに関する波数を示し、kは、yに関する波数を示す
    請求項1~のいずれか1項に記載の検査装置。
  7. 電界の空間分布画像を生成する検査装置であって、
    前記電界を発する物体の外部において、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定する電界取得部と、
    前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する走査部と、
    前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成する算出部とを備え、
    前記算出部は、
    に従って、前記空間分布画像を生成し、
    (y,z)は、座標位置(y,z)における前記電界のi成分を示し、iは、y又はzを示し、zは、前記検査装置から前記物体へ向かうz方向における座標値を示し、yは、z方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k)は、測定面における直線である(0,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果を示すE(y,0)の1次元フーリエ変換像を示し、kは、yに関する波数を示す
    査装置。
  8. 電界の空間分布画像を生成する検査装置であって、
    前記電界を発する物体の外部において、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定する電界取得部と、
    前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する走査部と、
    前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成する算出部とを備え、
    前記算出部は、
    に従って、前記空間分布画像を生成し、
    (y,z)は、座標位置(y,z)における前記電界のi成分を示し、iは、y又はzを示し、zは、前記検査装置から前記物体へ向かうz方向における座標値を示し、yは、z方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k)は、測定面における直線である(0,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果を示すE(y,0)の1次元フーリエ変換像を示し、g(k)は、前記測定面における前記直線である(0,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果のz方向の勾配を示す∂/∂zE(y,z)|z=0の1次元フーリエ変換像を示し、kは、yに関する波数を示す
    査装置。
  9. 電界の空間分布画像を生成する検査方法であって、
    前記電界を発する物体の外部において、電界取得部によって、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定し、
    前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得し、
    前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成
    前記電界の空間分布の測定結果の取得では、前記電界取得部を備える検査装置の前後方向及び左右方向に沿う複数のシングル電界センサを含む前記電界取得部を、前記検査装置の上下方向に1次元走査することで、複数の層における前記複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得する
    検査方法。
  10. 電界の空間分布画像を生成する検査方法であって、
    前記電界を発する物体の外部において、電界取得部によって、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定し、
    前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得し、
    前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成し、
    前記空間分布画像の生成では、
    に従って、前記空間分布画像を生成し、
    (x,y,z)は、座標位置(x,y,z)における前記電界のi成分を示し、iは、x、y又はzを示し、zは、前記電界取得部を備える検査装置から前記物体へ向かうz方向における座標値を示し、xは、z方向に直交するx方向における座標値を示し、yは、z方向及びx方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k ,k )は、測定面である(x,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果を示すE (x,y,0)の2次元フーリエ変換像を示し、k は、xに関する波数を示し、k は、yに関する波数を示す
    検査方法。
  11. 電界の空間分布画像を生成する検査方法であって、
    前記電界を発する物体の外部において、電界取得部によって、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定し、
    前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得し、
    前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成し、
    前記空間分布画像の生成では、
    に従って、前記空間分布画像を生成し、
    (y,z)は、座標位置(y,z)における前記電界のi成分を示し、iは、y又はzを示し、zは、前記電界取得部を備える検査装置から前記物体へ向かうz方向における座標値を示し、yは、z方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k )は、測定面における直線である(0,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果を示すE (y,0)の1次元フーリエ変換像を示し、k は、yに関する波数を示す
    検査方法。
  12. 電界の空間分布画像を生成する検査方法であって、
    前記電界を発する物体の外部において、電界取得部によって、走査位置に対して相対的に定められる少なくとも1つの測定位置で前記電界の空間分布を測定し、
    前記電界取得部を走査することで、複数の走査位置に対して相対的に定められる複数の測定位置での前記電界の空間分布の測定結果を取得し、
    前記電界の空間分布の測定結果を境界条件として用いて、前記物体の表面を含む領域の前記電界の空間分布を算出し、算出された前記空間分布を示す前記空間分布画像を生成し、
    前記空間分布画像の生成では、
    に従って、前記空間分布画像を生成し、
    (y,z)は、座標位置(y,z)における前記電界のi成分を示し、iは、y又はzを示し、zは、前記電界取得部を備える検査装置から前記物体へ向かうz方向における座標値を示し、yは、z方向に直交するy方向における座標値を示し、f(k )は、測定面における直線である(0,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果を示すE (y,0)の1次元フーリエ変換像を示し、g(k )は、前記測定面における前記直線である(0,y,0)における前記電界の空間分布の測定結果のz方向の勾配を示す∂/∂zE (y,z)| z=0 の1次元フーリエ変換像を示し、k は、yに関する波数を示す
    検査方法。
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