以下、本開示の実施の形態に係る複数の梱包材及び梱包方法について図面等を参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表されている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。また、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。なお、本実施の形態において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」等)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。
実施の形態1.
[梱包材100の構成]
図1は、実施の形態1に係る梱包材100であって、製品200を梱包した状態の梱包材100の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る梱包材100から、天面段ボール60及び側面段ボール50が取り外された構成を示した梱包材100の斜視図である。図3は、図2に示す床面緩衝材10及び床面段ボール40の上面図である。図4は、実施の形態1に係る梱包材100が備える緩衝材20及び側面段ボール50の上面図である。図3及び図4の下側が、製品200の前側に相当する。図1~図4を参照して梱包材100の構成を説明する。
[梱包材100の被梱包体]
梱包材100に梱包される被梱包体である製品200は、冷蔵庫である。なお、以下の説明では、梱包材100に梱包される製品200を冷蔵庫として説明するが、梱包材100に梱包される製品200は、冷蔵庫に限定されるものではない。製品200は、例えば、空気調和機の室外機、あるいは、自動販売機等、クランプ型フォークリフトを用いて挟持できる側面を有する製品であれば冷蔵庫以外の他の製品でもよい。
図1以下の図面において示すX軸、Y軸、Z軸は、製品200である冷蔵庫の扉220の開閉面側を梱包材100の前面側とし、梱包材100を梱包材100の前面側から見た場合の軸方向を表すものとする。そのため、X軸は、X1側を左、X2側を右として梱包材100の左右の幅方向を示す。また、Y軸は、Y1側を前側、Y2側を後側として梱包材100の前後の奥行方向を示す。さらに、Z軸は、Z1側を上、Z2側を下として梱包材100の上下方向を示すものである。
被梱包体の製品200である冷蔵庫は、内部を低温に保つようにした箱又は室であり、食品等の冷却及び保存に用いられる。冷蔵庫は、柱状に形成されており、例えば直方体状に形成されている。製品200は、図2に示すように、底面部211と、側面部212と、天面部213とを有する。また、製品200の側面部212は、図4に示すように、前側面部212aと、左側面部212bと、後側面部212cと、右側面部212dとを含む。製品200の前側面部212aは、扉220で構成されている。なお、製品200の天面部213は、製品200の上面又は製品200の天井面と称してもよい。
製品200は、外郭を構成する筐体210と、筐体210に取り付けられた少なくとも1つ以上の扉220とを有する。筐体210は、柱状に形成されており、例えば直方体状に形成されている。筐体210は、内部に貯蔵物を収納するための少なくとも1つ以上の貯蔵空間が形成されており、筐体210の前側面部212a側の部分には貯蔵空間に貯蔵物を出し入れするための開口部215が形成されている。
筐体210は、例えば、外郭を構成する鋼板製の外箱と、外箱の内側に配置されたABS樹脂等の薄肉硬質樹脂製の内箱と、を有し、外箱と内箱との間には硬質ウレタンフォーム等の断熱材が充填されている。扉220は、筐体210の前面側の部分に設けられており、筐体210の開口部215を開閉するために用いられる。製品200の扉220には、例えば観音開き式の扉、あるいは、引き出し式の扉が用いられる。
製品200の左側面部212b、後側面部212c、及び、右側面部212dは、筐体210が形成するものとする。すなわち、製品200の左側面部212b、後側面部212c、及び、右側面部212dは、筐体210の左側面部212b、後側面部212c、及び、右側面部212dである。なお、筐体210の前面側の部分は、開口部215を形成する。また、製品200の前側面部212aは、扉220の前面側の部分によって形成されるものとする。
[梱包材100]
梱包材100は、製品200を梱包する梱包用の資材である。梱包材100は、製品200の運搬等に際して破損及び汚損を防ぐ目的で製品200を包むために用いられる。梱包材100は、被梱包体である製品200を保護するものであり、製品200を荷扱い時の接触から保護する耐衝撃性と、製品200にかかる圧力から保護する耐圧性とを有するものである。梱包材100は、筐体210を備えた製品200の、筐体210の側面を形成する側面部212に着脱自在に取り付けられ、筐体210を囲む筒状の側面段ボール50に覆われる複数の緩衝材20を備える。
梱包材100は、図1~図3に示すように、被梱包体となる製品200に取り付けられる床面緩衝材10と、緩衝材20と、天面緩衝材30とを有する。また、梱包材100は、床面緩衝材10、緩衝材20、又は、天面緩衝材30を介して被梱包体となる製品200に取り付けられる床面段ボール40と、側面段ボール50と、天面段ボール60とを有している。さらに、梱包材100は、製品200に対して床面段ボール40、側面段ボール50、及び、天面段ボール60の外側に掛けられるバンド70を有する。
(床面緩衝材10)
床面緩衝材10は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の下部を保護するものである。床面緩衝材10は、筐体210の下面の一辺を形成する部分に沿って取り付けられ、床面段ボール40の上で製品200を支持する。床面緩衝材10は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の下部を下から覆うように製品200に取り付けられる。床面緩衝材10は、製品200に取り付けられた状態において、製品200の底面部211の少なくとも一部を覆う。被梱包体である製品200は、床面緩衝材10の上に載置される。
梱包材100は、製品200の左右方向(X軸方向)において、製品200の底面部211の対向する一辺に沿って配置される一対の床面緩衝材10を有する。床面緩衝材10は、筐体210を第1方向D1(図2参照)に見た場合に、筐体210の下面の対向する辺を形成する部分にそれぞれ取り付けられる。
製品200を載せる一対の床面緩衝材10は、図3に示すように床面段ボール40の内部に配置され、床面段ボール40の内部において左右別れた状態で、床面段ボール40上に固定される。一対の床面緩衝材10は、図3に示すように後述する床面段ボール40の左右の床段ボール側面部42に沿った状態で配置される。
図3に示すように、床面緩衝材10の内、製品200の右下部に取り付けられる床面緩衝材10を右床面緩衝材10aとし、製品200の左下部に取り付けられる床面緩衝材10を左床面緩衝材10bとする。床面緩衝材10は、右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bの総称である。なお、実施の形態1の梱包材100において、右床面緩衝材10aと、左床面緩衝材10bとは別体として形成されているが、右床面緩衝材10aと、左床面緩衝材10bとは一体として形成されていてもよい。
右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bは、製品200の下部が載置される一対の床面緩衝材10である。右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bは、互いに製品200の左右方向(X軸方向)に間を空けて配置される。右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bは、例えば発泡スチロール等の合成樹脂材を成形したものである。
床面緩衝材10は、製品200の奥行方向(Y軸方向)に延びるように形成されている。また、床面緩衝材10は、製品200の左右方向(X軸方向)に延びるように形成されている。床面緩衝材10は、製品200の左右方向(X軸方向)よりも製品200の奥行方向(Y軸方向)に長くなるように形成されている。床面緩衝材10は、製品200の上下方向(Z軸方向)に厚さを有するように形成されている。
床面緩衝材10は、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、製品200の奥行方向(Y軸方向)に延びる床面側本体部11と、床面側本体部11から製品200の左右方向(Y軸方向)に突出する複数の突出部12とを含んでいる。
製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、製品200の左右方向(X軸方向)において、突出部12は床面側本体部11に対して製品200の中央側に位置するように形成されている。製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、製品200の左右方向(X軸方向)において、突出部12は床面側本体部11から製品200の中央側に延びるように形成されている。右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bを製品200に取り付けた場合に、右床面緩衝材10aの突出部12は、左床面緩衝材10bの配置側に延びており、左床面緩衝材10bの突出部12は、右床面緩衝材10aの配置側に延びている。
床面緩衝材10は、製品200の上下方向(X軸方向)に見た場合に、切り欠かれた形状に形成されている部分を構成する切欠部13を含んでいる。切欠部13は、製品200の上下方向(Z軸方向)に貫通する空間を形成するものである。また、切欠部13は、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、製品200の左右方向(X軸方向)において、切欠部13の開口が製品200の中央側に位置するように形成されており、切欠部13の開口は中央方向に向かって開いている。切欠部13は、床面側本体部11と突出部12とにより連なり囲まれた部分によって形成されており、床面側本体部11と突出部12との側壁により形成されている。
(緩衝材20)
梱包材100は、複数の緩衝材20を有する。緩衝材20は、梱包用の緩衝材であって、被梱包体の製品200である冷蔵庫の側面部212を保護するものである。緩衝材20は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の側面部212に着脱自在に取り付けられる緩衝材である。緩衝材20は、テープ、又は、緩衝材20の裏面に設けられたシール等によって製品200の筐体210に固定される。
緩衝材20が側面段ボール50に固定される場合、緩衝材20をテープ、又はシール等によって側面段ボール50の内面50bに取り付けると、側面段ボール50の運搬時に緩衝材20が外れる恐れがある。また、緩衝材20が側面段ボール50に固定される場合、緩衝材20をテープ、又はシール等によって側面段ボール50の内面50bに取り付けると、製品200に側面段ボール50を被せるときに緩衝材20が製品200と当接して側面段ボール50から外れやすい。
そのため、緩衝材20は、接着剤で筒状の側面段ボール50の内面50bに固定されるのが望ましいが、その場合、接着剤が固化するまでに時間を要するという問題があった。また、緩衝材20が側面段ボール50の内面50bに固定されると、側面段ボール50を折りたたんだ状態の厚さが、内面50bに取り付けられた緩衝材20により嵩張るため、側面段ボール50を折りたたんだ状態で重ねて運搬しにくくなる問題があった。
また、側面段ボール50は、筐体210の上から筐体210を囲むように筐体210に被せて取り付けられるが、緩衝材20が側面段ボール50の内面50bに固定されていると、側面段ボール50を被せる際に緩衝材20が筐体210と接触し、緩衝材20により筐体210が傷つく問題があった。
これらの問題を解消するため、緩衝材20は、側面段ボール50ではなく、テープ、又は、シール等によって筐体210の側面部212に固定される。緩衝材20は、床面緩衝材10、天面緩衝材30、床面段ボール40、及び側面段ボール50への取り付けが不要である。
複数の緩衝材20は、筐体210を備えた製品200の、筐体210の側面を形成する側面部212に着脱自在に取り付けられ、筐体210を囲む筒状の側面段ボール50に覆われる。緩衝材20は、側面段ボール50と筐体210との間に配置され、製品200の側面部212と側面段ボール50とを離間させる。緩衝材20は、筒状の側面段ボール50の内側から側面段ボール50を支持する。なお、緩衝材20は、被梱包体の側面に取り付けられる緩衝材であるため、側面緩衝材と称してもよい。
複数の緩衝材20は、図2に示すように、側面段ボール50の軸方向であって側面部212の面に沿う第1方向D1に見た場合に側面部212の両端部に取り付けられ、第1方向D1に延びるように形成された一対の緩衝材20を含む。なお、第1方向D1は、筒状に形成された側面段ボール50の軸方向である。また、第1方向D1は、筐体210の側面部212の天面部213と底面部211とに垂直な方向である。側面部212の両端部は、第1方向D1と垂直な第2方向D2に対向する両端部であり、奥行方向(Y軸方向)の両端部である。
一対の緩衝材20は、第2方向D2において互いに間隔を空けて配置されている。第2方向D2は、側面部212の面に沿う方向であって、第1方向D1に対して垂直な方向である。なお、図2では、白抜き矢印で第1方向D1及び第2方向D2を示している。第1方向D1は、例えば上下方向(Z軸方向)であり、第2方向D2は、奥行方向(Y軸方向)である。
製品200の筐体210の左側面部212bには、一対の緩衝材20が取り付けられる。一対の緩衝材20は、製品200の奥行方向(Y軸方向)において互いの間に空間をあけて配置される。同様に、製品200の筐体210の右側面部212dにも、一対の緩衝材20が取り付けられる。緩衝材20は、長尺に形成されており、緩衝材20の長手方向が製品200の上下方向(Z軸方向)となるように筐体210に取り付けられる。なお、上下方向(Z軸方向)とは、製品200の底面部211に対して垂直な方向である。
梱包材100は、図2及び図4に示すように、筐体210の左側面部212bの、奥行方向(Y軸方向)の両側に位置する縁部に沿って取り付けられる一対の緩衝材20を有する。一対の緩衝材20は、左側面部212bの前縁部212b1及び後縁部212b2に沿って、筐体210の左側面部212bに取り付けられる。なお、前縁部212b1は、筐体210の左側面部212bにおける奥行方向(Y軸方向)の前側の縁部を形成する部分であり、後縁部212b2は、筐体210の左側面部212bにおける奥行方向(Y軸方向)の後側の縁部を形成する部分である。
同様に、梱包材100は、図4に示すように、筐体210の右側面部212dの、奥行方向(Y軸方向)の両側に位置する縁部に沿って取り付けられる一対の緩衝材20を有する。一対の緩衝材20は、右側面部212dの前縁部212d1及び後縁部212d2に沿って、筐体210の右側面部212dに取り付けられる。なお、前縁部212d1は、筐体210の右側面部212dにおける奥行方向(Y軸方向)の前側の縁部を形成する部分であり、後縁部212d2は、筐体210の右側面部212dにおける奥行方向(Y軸方向)の後側の縁部を形成する部分である。
図2及び図4に示すように、緩衝材20の内、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dの前側の部分に取り付けられる緩衝材20を第1側面緩衝材20aとする。また、緩衝材20の内、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dの後側の部分に取り付けられる緩衝材20を第2側面緩衝材20bとする。緩衝材20は、第1側面緩衝材20a及び第2側面緩衝材20bの総称である。なお、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dの前側の部分とは、奥行方向(Y軸方向)において扉220側の部分である。また、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dの後側の部分とは、奥行方向(Y軸方向)において扉220とは反対側の部分である。
左側面部212bに取り付けられる第1側面緩衝材20aは、左側面部212bの前縁部212b1に沿って配置される。第1側面緩衝材20aは、奥行方向(Y軸方向)において、左側面部212bの中央の部分に対して前縁部212b1に近い位置に配置されている。左側面部212bに取り付けられる第2側面緩衝材20bは、左側面部212bの後縁部212b2に沿って配置される。第2側面緩衝材20bは、奥行方向(Y軸方向)において、左側面部212bの中央の部分に対して後縁部212b2に近い位置に配置されている。
右側面部212dに取り付けられる第1側面緩衝材20aは、右側面部212dの前縁部212d1に沿って配置される。第1側面緩衝材20aは、奥行方向(Y軸方向)において、右側面部212dの中央の部分に対して前縁部212d1に近い位置に配置されている。右側面部212dに取り付けられる第2側面緩衝材20bは、右側面部212dの後縁部212d2に沿って配置される。第2側面緩衝材20bは、奥行方向(Y軸方向)において、右側面部212dの中央の部分に対して後縁部212d2に近い位置に配置されている。
梱包される製品200が冷蔵庫の場合、扉220の前面部分あるいは扉220の側面部分に緩衝材20を設けると、クランプ型フォークリフトを用いて製品200を挟む場合に、扉220を挟むアタッチメントによって扉220が押されて変形するリスクがある。これを避けるため、梱包される製品200が冷蔵庫の場合、緩衝材20が取り付けられる位置は筐体210である。緩衝材20は、製品200の扉220を避けて、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dに取り付けられる。なお、梱包される製品200が冷蔵庫以外の場合はこれに限られず、緩衝材20は製品200の扉等に取り付けられてもよい。
図2に示すように、製品200の上部の、後面側の部分には、把手230が設けられている場合がある。把手230は、製品200の運搬時等に作業者が手をかける部分である。緩衝材20が把手230の近くに取り付けられる場合には、緩衝材20は、把手230との干渉を避けるために、例えば把手230よりも下方に位置するように左側面部212b及び右側面部212dに取り付けられる。また、緩衝材20は、床面緩衝材10や床段ボール側面部42への固定が不要である。そのため、床面緩衝材10に、緩衝材20を取り付けるための開口などの構成が不要である。緩衝材20は、床面段ボール40の上縁部分を構成する床段ボール側面部42との干渉を避けるために、床段ボール側面部42と離間して、床段ボール側面部42よりも上方に位置するように左側面部212b及び右側面部212dに取り付けられる。
図5は、実施の形態1に係る梱包材100の緩衝材20の正面図である。図6は、実施の形態1に係る梱包材100の緩衝材20の側面図である。図7は、実施の形態1に係る梱包材100の緩衝材20の背面図である。なお、図5の正面図とは、緩衝材20を製品200の左側面部212bに取り付けた場合に、製品200の左側面部212bを正面視した向きで緩衝材20を示した図である。あるいは、図5の正面図とは、緩衝材20を製品200の右側面部212dに取り付けた場合に、製品200の右側面部212dを正面視した向きで緩衝材20を示した図である。また、図6の側面図とは、緩衝材20を製品200の左側面部212b又は右側面部212dに取り付けた場合に、製品200の奥行方向(Y軸方向)に見た向きで緩衝材20を示した図である。また、図7の背面図とは、図5の正面図で示した緩衝材20の裏面側を示した図である。図5~図7を用いて緩衝材20の構造について説明する。
緩衝材20は、長尺に形成されており、長手方向の両端に傾斜部22を有する。すなわち、緩衝材20は、上下の端部部分に、側面視で、斜め形状に形成された部分を形成する傾斜部22を有している。作業者が製品200に取り付けられた緩衝材20の上から側面段ボール50を被せる場合に、傾斜部22は、側面段ボール50を移動させる際のガイドとなる。傾斜部22は、例えば、緩衝材20の上下の各端部から中央側に向かって90mmの位置まで設けられている。
傾斜部22は、緩衝材20において傾斜する面を形成する部分である。傾斜部22は、緩衝材20の長手方向における緩衝材20の中央部から端部に向かうにつれて、製品200との接触面となる取付面部27と、取付面部27の反対側の面となる傾斜面28との間の厚さが薄くなるように形成されている。すなわち、傾斜部22は、緩衝材20の長手方向における緩衝材20の中央部から端部に向かうにつれて、先細りとなるように形成されている。傾斜部22は、傾斜面28を有している。傾斜面28は、製品200と接触する取付面部27に対して反対側の面であり、取付面部27の延びる方向に対して傾斜している。緩衝材20の側面視において、傾斜面28と取付面部27とは鋭角を形成する。
緩衝材20を製品200の左側面部212bに取り付けた場合に、緩衝材20の上端側に位置する傾斜面28は、製品200の上方を向く成分と左側面部212bの面が向く方向の成分とを有するように傾斜している。また、緩衝材20を製品200の左側面部212bに取り付けた場合に、緩衝材20の下端側に位置する傾斜面28は、製品200の下方を向く成分と左側面部212bの面が向く方向の成分とを有するように傾斜している。
同様に、緩衝材20を製品200の右側面部212dに取り付けた場合に、緩衝材20の上端側に位置する傾斜面28は、製品200の上方を向く成分と右側面部212dの面が向く方向の成分とを有するように傾斜している。また、緩衝材20を製品200の右側面部212dに取り付けた場合に、緩衝材20の下端側に位置する傾斜面28は、製品200の下方を向く成分と右側面部212dの面が向く方向の成分とを有するように傾斜している。
図8は、図1の梱包材100における、製品200と緩衝材20と側面段ボール50との関係を示す概念図である。なお、図8では緩衝材20の内部に形成された肉抜き部23を点線で表している。緩衝材20は、図5~図8に示すように、接触面部21と、取付面部27とを有する。緩衝材20は、製品200と側面段ボール50との隙間Sに設けられる。換言すれば、緩衝材20は、製品200の外壁面と側面段ボール50の内壁面との間に隙間Sを形成する。
一対の緩衝材20は、筐体210を囲む筒状の側面段ボール50の内面50bに接触する接触面部21を有する。一対の緩衝材20は、側面段ボール50と筐体210との間に配置されて、側面段ボール50を接触面部21によって筐体210の配置側から支持する。
接触面部21は、製品200に側面段ボール50を取り付けた場合に、側面段ボール50の内壁に接触する面である。なお、側面段ボール50の内壁は、製品200に側面段ボール50を取り付けた場合に、製品200と対向する側の面を構成する壁である。緩衝材20の接触面部21は、製品200に取り付けられた緩衝材20の上から側面段ボール50を被せられた状態において、側面段ボール50と当接して側面段ボール50を内側から支持する。
取付面部27は、製品200に緩衝材20を取り付ける場合に、筐体210の側面部212に取り付けられ、製品200の筐体210と当接する面を構成する部分である。取付面部27は、緩衝材20の裏面であり、接触面部21に対して反対側の面を構成する部分である。
緩衝材20は、図6及び図7に示すように、製品200に取り付けられる側となる背面側に肉抜き部23を有する。なお、肉抜き部23は、図3において、緩衝材20に破線で示されている。肉抜き部23は、緩衝材20において中空状に形成されている部分である。緩衝材20は、肉抜き部23を有することで緩衝材20の質量と減らし、材料費を抑えることができる。
肉抜き部23は、緩衝材20の取付面部27から緩衝材20の内部に窪んだ状態に形成された部分である。肉抜き部23は、梱包材100が製品200を梱包した状態において、製品200の配置側から側面段ボール50の配置側に向かって、取付面部27から緩衝材20の内側に向かって凹んだ状態となるように形成されている。肉抜き部23は、取付面部27に対して接触面部21側に向かって内側に凹んでいる。肉抜き部23は、緩衝材20の内部において空間を形成している。
肉抜き部23は、第1肉抜き部23aと、第2肉抜き部23bとを含む。より詳細には、緩衝材20は、緩衝材20の長手方向において中央部に形成された第1肉抜き部23aと、第1肉抜き部23aに対して上下に離間した一対の第2肉抜き部23bとを含んでいる。
第1肉抜き部23aは、緩衝材20の質量を減らして梱包材100の質量を低減させ、梱包された製品200の運搬の負担を減らすものである。また、第1肉抜き部23aは、例えば製品200以外の製品を梱包する場合等、緩衝材20を別用途に転用する場合等に、緩衝材20を分割する際に使用される。緩衝材20は、第1肉抜き部23aを設けることで、緩衝材20の折り曲げ分離を容易にしている。
第1肉抜き部23aは、図7に示すように一例として製品200の取付面部27を見た背面視において、十字形状に形成されている。第1肉抜き部23aは、製品200の取付面部27を見た平面視において、緩衝材20の長手方向に延びる第1延伸部23a1と、緩衝材20の短手方向に延びる第2延伸部23a2とを有する。
緩衝材20の短手方向を水平方向とした場合に、緩衝材20は、緩衝材20の長手方向の中央部に設けられた第1肉抜き部23aの水平方向に延伸して設けられた第2延伸部23a2で割ることができ、緩衝材20の大きさを調整できる。なお、第1肉抜き部23aは、十字形状に形成されたものに限定されるものではなく、第1延伸部23a1又は第2延伸部23a2のみで形成されてもよい。
緩衝材20は、緩衝材20の長手方向において、第1肉抜き部23aの両側に第2肉抜き部23bが設けられている。第2肉抜き部23bは、緩衝材20の質量を減らして梱包材100の質量を低減させ、梱包された製品200の運搬の負担を減らすものである。
図9は、実施の形態1の梱包材100であって変形例の緩衝材20Aを有する梱包材100の斜視図である。図10は、図9に示す変形例の緩衝材20Aの正面図である。図11は、図10に示す変形例の緩衝材20Aの側面図である。図12は、図9に示す変形例の緩衝材20Aの背面図である。図13は、図1の梱包材100における、製品200と変形例の緩衝材20Aと側面段ボール50との関係を示す概念図である。なお、図9は、実施の形態1に係る梱包材100から、天面段ボール60及び側面段ボール50が取り外された構成を示した梱包材100の斜視図である。また、図13では緩衝材20Aの内部に形成された肉抜き部23を点線で表している。
図1~図8に示す緩衝材20は、製品200の上下方向(Z軸方向)に延びるものであり、製品200の上下方向(Z軸方向)において1つの塊で形成されたものである。図9~図13に示す変形例の緩衝材20Aは、製品200の上下方向(Z軸方向)に延びるものであり、製品200の上下方向(Z軸方向)において2つの塊で形成されたものである。すなわち、図9~図13に示す変形例の緩衝材20Aは、製品200の上下方向(Z軸方向)において、上下に分離されて配置されているものである。
複数の緩衝材20Aは、側面部212の第1方向D1(図2参照)に沿って、上下方向に分離されて取り付けられており、複数の緩衝材20Aのそれぞれの厚さは、製品200の筐体210と側面段ボール50との隙間の距離に相当する。
変形例の緩衝材20Aは、緩衝材20と同様に、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dに取り付けられる。緩衝材20Aは、筐体210の矩形状に形成された左側面部212bの4か所の側面角部214に対応して配置されている。同様に、緩衝材20Aは、筐体210の矩形状に形成された右側面部212dの4か所の側面角部214に対応して配置されている。
緩衝材20Aは、左側面部212b及び右側面部212dの4か所の側面角部214に配置されており、左側面部212b及び右側面部212dの、それぞれの4隅に配置されている。緩衝材20Aは、冷蔵庫等の製品200を梱包した場合に筒状の側面段ボール50の内側に位置し、製品200の運搬時には側面段ボール50を内側から支持する。
緩衝材20Aの形状は、一例として、縦幅430mm、横幅50mm、及び、厚さ25mmである。なお、ここでいう縦幅とは、緩衝材20Aの長手方向の長さであり、緩衝材20Aの長手方向は、製品200の上下方向(Z軸方向)である。また、横幅とは、緩衝材20Aの短手方向の長さであり、緩衝材20Aの短手方向は、製品200の奥行方向(Y軸方向)である。また、厚さとは、緩衝材20Aの長手方向及び短手方向と直交する方向の長さであり、製品200の左右方向(X軸方向)の長さである。
緩衝材20の内、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dの前側上部に取り付けられる緩衝材20を第1上部側面緩衝材20a1とする。緩衝材20の内、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dの前側下部に取り付けられる緩衝材20を第1下部側面緩衝材20a2とする。
緩衝材20の内、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dの後側上部に取り付けられる緩衝材20を第2上部側面緩衝材20b1とする。緩衝材20の内、筐体210の左側面部212b及び右側面部212dの後側下部に取り付けられる緩衝材20を第2下部側面緩衝材20b2とする。
左側面部212bに取り付けられる第1上部側面緩衝材20a1及び第1下部側面緩衝材20a2は、左側面部212bの前縁部212b1に沿って配置される。第1上部側面緩衝材20a1及び第1下部側面緩衝材20a2は、奥行方向(Y軸方向)において、左側面部212bの中央の部分に対して前縁部212b1に近い位置に配置されている。
左側面部212bに取り付けられる第2上部側面緩衝材20b1及び第2下部側面緩衝材20b2は、左側面部212bの後縁部212b2に沿って配置される。第2上部側面緩衝材20b1及び第2下部側面緩衝材20b2は、奥行方向(Y軸方向)において、左側面部212bの中央の部分に対して後縁部212b2に近い位置に配置されている。
右側面部212dに取り付けられる第1上部側面緩衝材20a1及び第1下部側面緩衝材20a2は、右側面部212dの前縁部212d1(図4参照)に沿って配置される。第1上部側面緩衝材20a1及び第1下部側面緩衝材20a2は、奥行方向(Y軸方向)において、右側面部212dの中央の部分に対して前縁部212d1に近い位置に配置されている。
右側面部212dに取り付けられる第2上部側面緩衝材20b1及び第2下部側面緩衝材20b2は、右側面部212dの後縁部212d2(図4参照)に沿って配置される。第2上部側面緩衝材20b1及び第2下部側面緩衝材20b2は、奥行方向(Y軸方向)において、右側面部212dの中央の部分に対して後縁部212d2に近い位置に配置されている。
変形例の緩衝材20Aを有する梱包材100は、図1~図8に示す緩衝材20を有する梱包材100と比較して、製品200を梱包している場合に、製品200の上下方向(Z軸方向)において、製品200の中央部分に緩衝材20Aが設けられていない。
すなわち、変形例の緩衝材20Aを有する梱包材100は、製品200の上下方向(Z軸方向)において、製品200の左側面部212b及び右側面部212dの中央部分に緩衝材20Aが設けられていない。しかし、製品200が梱包材100により梱包されている場合では、側面段ボール50の左側面段ボール52及び右側面段ボール54のそれぞれの段ボールの4か所の側面角部214において、変形例の緩衝材20Aの接触面部21が側面段ボール50と当接する。当該構成によって、筒状に形成された側面段ボール50の、前側面段ボール51、左側面段ボール52、後側面段ボール53、及び、右側面段ボール54の各側面によって形成される4つの角部57部分が緩衝材20Aによって変形が抑制される。
そのため、筒状の側面段ボール50で製品200の側面を囲んで梱包する場合、製品側面の上下方向の中央部に緩衝材20が設けられていなくても、側面段ボール50の角部57の近傍では、側面段ボール50の変形が抑制される。すなわち、クランプ型フォークリフト等により製品200を側面から挟んで持ち上げて運搬する際に、側面段ボール50の角部57の近傍では、側面段ボール50の変形が抑制される。また、人が側面段ボール50の側面段ボール把手55(図1参照)をつかんで製品200を運搬する場合でも、側面段ボール50の角部57の近傍では、側面段ボール50の変形が抑制される。
また、左側面段ボール52及び右側面段ボール54のそれぞれの段ボールの4隅の部分において、側面段ボール50と緩衝材20とが当接するので、側面段ボール50の中央部を外側から押しても、製品200と側面段ボール50との接触が抑制される。
変形例の緩衝材20Aでも側面段ボール50の変形を抑制し、また、製品200と側面段ボール50との接触を抑制できる。そのため、緩衝材20Aを有する梱包材100は、緩衝材20を有する梱包材100と比較して、製品200の上下方向(Z軸方向)において、製品200を保護しつつ、製品200の中央部分における緩衝材20を省略できる。緩衝材20Aのように、製品200の一側面の4か所に緩衝材20を配置する構成としても、長尺の緩衝材20と同様の効果、すなわち、側面段ボール50の変形抑制、及び、製品200の打痕抑制等の効果を得ることができる。
(天面緩衝材30)
天面緩衝材30は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の上部を保護するものである。天面緩衝材30は、筐体210の上面の一辺を形成する部分に沿って設置される。天面緩衝材30は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の上部を上から覆うように製品200に取り付けられる。天面緩衝材30は、製品200に取り付けられた状態において、製品200の天面部213の少なくとも一部を覆う。天面緩衝材30は、被梱包体である製品200の上に載置される。
天面緩衝材30は、製品200の奥行方向(Y軸方向)に延びるように形成されている。また、天面緩衝材30は、製品200の左右方向(X軸方向)に延びるように形成されている。天面緩衝材30は、製品200の左右方向(X軸方向)よりも製品200の奥行方向(Y軸方向)に長くなるように形成されている。天面緩衝材30は、製品200の上下方向(Z軸方向)に厚さを有するように形成されている。
梱包材100は、製品200の左右方向(X軸方向)において、製品200の天面部213の対向する一辺に沿って配置される一対の天面緩衝材30を有する。天面緩衝材30は、筐体210を第1方向D1(図2参照)に見た場合に、筐体210の上面の対向する辺を形成する部分にそれぞれ取り付けられる。
図2に示すように、天面緩衝材30の内、製品200の右上部に取り付けられる天面緩衝材30を右天面緩衝材30aとし、製品200の左上部に取り付けられる天面緩衝材30を左天面緩衝材30bとする。天面緩衝材30は、右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bの総称である。なお、実施の形態1の梱包材100において、右天面緩衝材30aと、左天面緩衝材30bとは別体として形成されているが、右天面緩衝材30aと、左天面緩衝材30bとは一体として形成されていてもよい。
右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bは、製品200の上部に載置される一対の天面緩衝材30である。右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bは、互いに製品200の左右方向(X軸方向)に間を空けて配置される。右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bは、例えば発泡スチロール等の合成樹脂材を成形したものである。
右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bは、製品200の左右方向(X軸方向)において、製品200の天面部213の両肩に被せられる。右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bは、製品200の天面部213が嵌るように、下面側にそれぞれ天面部213の形状に沿った凹部(図示は省略)が形成されている。右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bは、製品200の天面部213の端縁部及び角部分と当接する部分を中心に肉厚に形成されている。
右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bは、図2に示すように、天面部213の中央付近と対向する部分に切欠部が形成されてもよい。右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bに切欠部が形成されることで、右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bを構成する材料の量を削減することができる。
(床面段ボール40)
床面段ボール40は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の下部を保護するものである。床面段ボール40は、筐体210の下面を覆って設置される。床面段ボール40は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の下部を下から覆うように製品200に取り付けられる。床面段ボール40は、製品200に取り付けられた状態において、製品200の底面部211を覆う。
製品200と床面段ボール40との間には、床面緩衝材10が配置される。床面段ボール40は、床面緩衝材10を介して被梱包体の製品200である冷蔵庫の下部を下から覆うように製品200に取り付けられる。被梱包体である製品200は、床面緩衝材10を介して床面段ボール40の上に載置される。製品200は、床面段ボール40上に設けられた床面緩衝材10に設置される。
床面段ボール40は、右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bの底面及び側面を被うように形成されたトレイ型の段ボール材である。床面段ボール40は、上面が開口した箱状に形成されており、一対の床面緩衝材10が収納される。梱包材100において、床面段ボール40は、製品200に対して右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bの外側に被せられる。床面段ボール40は、製品200に対して床面段ボール40の外側に掛けられるバンド70によって、製品200が載置された右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bを覆う状態が維持される。
床面段ボール40は、右床面緩衝材10a及び左床面緩衝材10bが載置される平板状の底板部41を有する。また、床面段ボール40は、底板部41の4辺を形成する縁部41aに沿って設けられ、この縁部41aを境にして底板部41に対して上方に延びて側壁を形成する床段ボール側面部42を有する。床面段ボール40は、床面段ボール40の奥行方向(Y軸方向)において互いに対向するように、1対の床段ボール側面部42が設けられている。また、床面段ボール40は、床面段ボール40の左右方向(X軸方向)において互いに対向するように、1対の床段ボール側面部42が設けられている。
底板部41は、板状の部材であり、平面視で矩形状に形成されている。底板部41は、製品200の左右側面と前後側面のどちら側からでも梱包材100をつかめるように、運搬時に穴をあけて使用するL字把手44と床面段ボール把手45とを複数有する。L字把手44及び床面段ボール把手45は、底板部41に穴をあけることで梱包材100の把手として形成される部分である。L字把手44及び床面段ボール把手45は、例えば、底板部41において一定の間隔で複数の貫通孔が形成された部分であり、例えば、押圧することにより、あるいは、切り取ることにより、現場で簡単に穴をあけることができる部分である。
床面緩衝材10が床面段ボール40に収納されている場合に、底板部41の板面の向く方向において、L字把手44及び床面段ボール把手45は、床面緩衝材10の切欠部13が形成する空間と重なる位置に形成されている。すなわち、床面緩衝材10が床面段ボール40に収納されている場合に、底板部41の板面の向く方向において、L字把手44及び床面段ボール把手45は、床面緩衝材10の床面側本体部11及び突出部12と重なる位置に形成されていない。
作業者は、製品200の運搬等の作業時に、L字把手44及び床面段ボール把手45に手を入れ、床面緩衝材10の床面側本体部11及び突出部12を把手として、つかむことができる。あるいは、作業者は、製品200の運搬等の作業時に、L字把手44及び床面段ボール把手45に手を入れ、床面段ボール40を把手として、つかむことができる。
床段ボール側面部42は、底板部41の縁部41aに沿って延びるように形成されており、また、底板部41から上方(Z1方向)に延びるように形成されている。床段ボール側面部42は、板状の部材であり、矩形状に形成されている。床面段ボール40は、底板部41と4枚の板状の床段ボール側面部42とを折り曲げて床段ボール側面部42同士を接続させ、床面段ボール40の側壁を形成することで、底板部41を底面とした器状に形成される。
(側面段ボール50)
側面段ボール50は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の側面部212を保護するものである。側面段ボール50は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の側面部212を覆うように製品200に取り付けられる。側面段ボール50は、筐体210を囲む筒状に形成されている。側面段ボール50は、中空の四角柱状に形成されており、4つの角部57を有している。
側面段ボール50は、天面段ボール60の外面60a、側面段ボール50の外面50a及び床面段ボール40の外面40aにバンド70が巻き付けられることで複数の緩衝材20を介して筐体210の側面部212に固定される。
側面段ボール50は、図4に示すように、前側面段ボール51と、左側面段ボール52と、後側面段ボール53と、右側面段ボール54とを含む。前側面段ボール51、左側面段ボール52、後側面段ボール53、及び、右側面段ボール54は、それぞれ板状に形成されている。側面段ボール50の厚さは、一例として5mmであるが5mmに限定されるものではなく、5mmより薄くてもよく、5mmより厚くてもよい。
被梱包体として製品200を包装する場合には、作業者は、製品200の上から筒状の側面段ボール50を被せ、製品200の側面部212を覆う。側面段ボール50は、製品200の上から製品200に被せられ、製品200の側面部212及び緩衝材20を囲むように、製品200に取り付けられる。
側面段ボール50には、製品200の運搬時に穴をあけて使用する側面段ボール把手55が複数設けられていてもよい。作業者は、製品200の運搬等の作業時に、側面段ボール把手55に手を入れ、側面段ボール50を把手として、つかむことができる。
(天面段ボール60)
天面段ボール60は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の上部を保護するものである。天面段ボール60は、筐体210の上面を覆って天面緩衝材30の上に設置される。天面段ボール60は、被梱包体の製品200である冷蔵庫の上部を上から覆うように製品200に取り付けられる。
天面段ボール60は、製品200に取り付けられた状態において、製品200の天面部213を覆う。製品200と天面段ボール60との間には、天面緩衝材30が配置される。すなわち、天面段ボール60は、天面緩衝材30を介して被梱包体の製品200である冷蔵庫の上部を上から覆うように製品200に取り付けられる。天面段ボール60は、天面緩衝材30を介して製品200の上に載置される。
天面段ボール60は、平板状に形成されている板状の部材である。梱包材100において、天面段ボール60は、製品200に対して右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bの外側に被せられる。天面段ボール60は、天面段ボール60の外側に掛けられるバンド70によって、製品200の上に載置された右天面緩衝材30a及び左天面緩衝材30bを覆う状態が維持される。
天面段ボール60及び側面段ボール50は、一体に形成されてもよく、別体として形成されてもよい。天面段ボール60及び側面段ボール50が一体に形成されている場合には、柱状に形成されている。また、天面段ボール60及び側面段ボール50が一体に形成されている場合には、内部が中空であり、6側面の内、下面に開口が形成された箱状に形成されている。
(バンド70)
梱包材100は、天面段ボール60の外面60a、側面段ボール50の外面50a及び床面段ボール40の外面40aに巻き付けられる複数のバンド70を有する。バンド70は、製品200に床面緩衝材10、緩衝材20、及び、天面緩衝材30が取り付けられ、それらを床面段ボール40、側面段ボール50、及び、天面段ボール60で覆った状態を維持するためのものである。梱包材100は、床面緩衝材10、緩衝材20、天面緩衝材30、床面段ボール40、側面段ボール50、及び、天面段ボール60がバンド70によって拘束されている。天面段ボール60、側面段ボール50、及び、床面段ボール40は、複数のバンド70を製品200の側面に対して上下の向きに巻き付けることで固定される。バンド70は、例えば、PPバンド(ポリプロピレンバンド)である。バンド70の幅は、一例として、19mmである。
バンド70は、製品200に対して天面段ボール60、側面段ボール50、及び、床面段ボール40の外側に掛けられる。作業者は、バンド70を上下方向に一周させて天面段ボール60、側面段ボール50、及び、床面段ボール40を互いに固定するように締め付ける。
製品200が梱包材100に梱包されている状態において、バンド70は、側面段ボール50を介して緩衝材20と重なっていても、重なっていなくてもよい。換言すれば、製品200が梱包材100に梱包されている状態において、側面段ボール50は、バンド70と緩衝材20との間に挟まれていてもよく、挟まれていなくてもよい。
梱包材100による梱包方法は、上述したように、筐体210を備えた製品200の、筐体210の側面を形成する側面部212に着脱自在に取り付けられ、筐体210を囲む筒状の側面段ボール50に覆われる複数の緩衝材20を用いる。この複数の緩衝材20は、側面段ボール50の軸方向であって側面部212の面に沿う第1方向D1に見た場合に側面部212の両端部に取り付けられ、第1方向D1に延びるように形成された一対の緩衝材20を含む。この一対の緩衝材20は、筐体210を囲む筒状の側面段ボール50の内面50bに接触する接触面部21を有し、側面段ボール50と筐体210との間に配置されて、接触面部21によって側面段ボール50を筐体210の配置側から支持する。
作業者は、側面部212に一対の緩衝材20が取り付けられた状態において、筐体210の天面部213側から筒状の側面段ボール50を製品200に被せる。
[梱包材100の作用効果]
図14は、比較例に係る梱包材100Lであって、製品200を梱包した状態の梱包材100Lの斜視図である。比較例に係る梱包材100Lは、例えば先行技術文献に開示された梱包材であり、従来用いられている梱包材である。
比較例に係る梱包材100Lは、床面段ボール40L、側面段ボール50L、天面段ボール60L、及び、バンド70Lを有する。梱包材100Lの天面段ボール60Lは、製品200の天面及び上部を覆う。梱包材100Lの側面段ボール50Lは、製品200の側面を前面視した場合に、製品200の側面を覆うように設けられている。梱包材100Lの床面段ボール40Lは、製品200の下面及び下部を下から覆う。
床面段ボール40L、側面段ボール50L、及び、天面段ボール60Lは、バンド70Lによって製品200に固定されている。比較例に係る梱包材100Lは、製品200の奥行方向(Y軸方向)において、側面段ボール50Lの中央付近に緩衝材20Lが設けられている。比較例に係る梱包材100Lは、製品200の奥行方向(Y軸方向)において側面段ボール50Lの中央付近に設けられた緩衝材20Lによって、側面段ボール50Lに加わる力から製品200を守っている。
比較例に係る梱包材100Lは、床面緩衝材及び天面緩衝材を有していないが、比較例に係る梱包材100Lは、床面緩衝材及び天面緩衝材を有していてもよい。この場合、梱包材100Lの床面緩衝材は、床面段ボール40Lと製品200との間に配置され、製品200の下面及び下部を下から覆う。また、梱包材100Lの天面緩衝材は、天面段ボール60Lと製品200との間に配置され、製品200の天面及び上部を覆う。
図15は、実施の形態1に係る梱包材100で梱包された製品200を運搬するクランプ型フォークリフト300の一例を示した概念図である。クランプ型フォークリフト300は、製品200である冷蔵庫を挟みこみ上下左右に移動させるための一対のアタッチメント310を有している。
クランプ型フォークリフト300は、クランプ型フォークリフト300の前部分において、アタッチメント310を左右に一つずつ有する。一対のアタッチメント310は、クランプ型フォークリフト300を正面から見た場合に、左右に並ぶように配置されている。一対のアタッチメント310は、作業者によるクランプ型フォークリフト300の操作によって、左右に開閉し、製品200の側面を挟んで保持する。
クランプ型フォークリフト300のアタッチメント310は、製品200を内包した梱包材を100挟んで持ち上げるアームとなるベールクランプを構成する金属板315を有する。この金属板315には、梱包材100の滑りを抑制し、金属板315が梱包材100に接触したときの衝撃を減らすために、梱包材100と接触する面にアタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320b等のゴムが設けられている。なお、アタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bの総称をアタッチメントゴム320とする。
一対のアタッチメント310は、それぞれ互いに対向する内側の面に、上下に離間した2つのアタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bを有している。クランプ型フォークリフト300の前進及び後進方向をクランプ型フォークリフト300の奥行方向とした場合に、アタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bは奥行方向に延びるように設けられている。
地面と水平な方向を水平方向とした場合に、アタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bは、例えば水平に延びるように設けられている。アタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bの上下方向の幅及び奥行方向の幅は、運搬する製品200等との関係において製品200を保持することができる幅に形成されている。
図16は、図15に示すクランプ型フォークリフト300を使用して製品200を梱包した梱包材100を運搬する一例を示す概念図である。クランプ型フォークリフト300は、1台から複数台の製品200を一対のアタッチメント310で挟んで持ち上げて運搬する。クランプ型フォークリフト300は、緩衝材20の上下の位置をアタッチメント310のアタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bと揃えた状態で、製品200を側面からアタッチメント310で挟んで持ち上げて運搬する。
図17は、アタッチメント310の内側の面の正面図である。なお、アタッチメント310の内側の面とは、梱包材100の側面段ボール50と接する側の面である。図17に示すように、アタッチメント310は、内側の面に、緩衝材20の位置に対応して、上下に離間して水平な向きに延伸したアタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bを有している。
図18は、比較例に係るアタッチメント310Lの内側の面の正面図である。比較例に係るアタッチメント310Lは、比較例に係る梱包材100Lによって梱包された製品200を運搬する際に利用されるアタッチメントである。アタッチメント310Lは、緩衝材20Lの位置に対応して、上下の向きに延伸したアタッチメントゴム340を有している。
図19は、製品200の側面に緩衝材20を設けていない梱包材100Rを使用した場合のアタッチメント310及び梱包材100Rの上面図である。図19は、梱包材100Rをクランプ型フォークリフト300のアタッチメント310で挟んで持ち上げた際に、梱包材100Rの側面段ボール50Rに生じる変形を模式的に示している。図19に示す白抜き矢印F1は、梱包材100Rを挟む際のアタッチメント310の移動方向を示している。
梱包材100Rは、バンド70を上下方向に一周させて天面段ボール60、側面段ボール50及び床面段ボール40(図1参照)を互いに固定するように締め付けられている。梱包材100Rは、側面段ボール50と製品200との間に緩衝材20がないため、製品200の側面に対して側面段ボール50を支えるものがない。そのため、梱包材100Rを上下方向(Z軸方向)に見た場合において、側面段ボール50の側面両端の角部57Rから離れるほどに、側面段ボール50は、内側にたわみ、中央部510のように製品200側に近づくように凹んで変形する。
このようにたわみが生じた梱包材100Rを、アタッチメント310で左右から挟んで持ち上げると、角部57Rに白抜き矢印F1の向きの力が集中的に加わる。梱包材100は、角部57Rに力が集中的に加わるため、側面段ボール50の角部57Rにしわが生じやすく、また、へこみが生じやすい。
図20は、実施の形態1の梱包材100を使用した場合のアタッチメント310及び梱包材100の上面図である。図20は、実施の形態1の梱包材100を使用した場合に、梱包材100をクランプ型フォークリフト300のアタッチメント310で挟んで持ち上げた際に、梱包材100に生じる変形を模式的に示している。
側面段ボール50は、図20に示されるように、バンド70に巻き付けられた中央部510が内側にたわみ、製品200側に近づくように凹んで変形し、製品200に固定されている。側面段ボール50は、側面部212に固定された状態で、緩衝材20の接触面部21と内面50bとが接触し、緩衝材20により内側から支持されている。また、中央部510と側面部212とは接触せず、離れている。側面段ボール50は、バンド70により製品200に対するX軸方向及びY軸方向の位置が固定されている。
梱包材100は、バンド70を上下方向に一周させて天面段ボール60、側面段ボール50及び床面段ボール40(図1参照)を互いに固定するように締め付けられている。実施の形態1の梱包材100は、側面段ボール50と製品200との間に緩衝材20を備えているため、バンド70によって側面段ボール50が締め付けられても、緩衝材20が設けられた部分の上下の領域では、たわみの発生が抑制される。そのため、図19に示す梱包材100Rの構成よりも、角部57の角度が直角に近い状態で維持される。
梱包材100は、角部57の角度が直角に近い状態で維持されるため、側面段ボール50をクランプ型フォークリフト300で挟んでも、角部57の周辺の側面段ボール50には白抜き矢印F1の向きの力が分散されて加わる。梱包材100は、角部57の周辺の側面段ボール50に白抜き矢印F1の向きの力が分散されて加わるため、梱包材100Rと比較して側面段ボール50の角部57にしわ及びへこみが生じることが抑制される。
複数の緩衝材20及び緩衝材20A、並びに、梱包材100は、側面段ボール50の軸方向であって側面部212の面に沿う第1方向D1(図2参照)に見た場合に側面部212の両端部に取り付けられ、第1方向D1に延びるように形成された一対の緩衝材20又は緩衝材20Aを含む。一対の緩衝材20又は緩衝材20Aは、側面部212の両端部に着脱自在に取り付けられ、側面段ボール50と筐体210との間に配置されて側面部212と側面段ボール50とを離間させ、側面段ボール50を接触面部21によって内側から支持する。
そのため、梱包材100等は、側面段ボール50が複数のバンド70により製品200に巻き付けられて固定された場合でも、製品200を運搬するクランプ型フォークリフト300のアタッチメント310の力が製品200の角部に集中的に加わることを抑制する。緩衝材20及び梱包材100は、上記構成により製品200の運搬時にアタッチメント310の力が製品200の角部に集中的に加わることが抑制されるため、側面段ボール50におけるしわの発生が抑制され、また、側面段ボール50の破れの発生が抑制される。また、製品200は、側面段ボール50に覆われるため、製品200に生じる傷が抑制され、また、製品200に生じる打痕が抑制される。
図21は、比較例の梱包材100Lを使用した場合のアタッチメント310及び梱包材100Lの上面図である。図21は、比較例の梱包材100Lを使用した場合に、梱包材100Lをクランプ型フォークリフト300のアタッチメント310で挟んで持ち上げた際に、梱包材100Lに生じる変形を模式的に示している。図21では梱包材100Lの3か所の部分がバンド70で締め付けられている。この場合に使用されるアタッチメント310は、図17で示されるアタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bを有するアタッチメント310の構成である。
比較例の梱包材100Lは、バンド70を上下方向に一周させて天面段ボール60L、側面段ボール50L及び床面段ボール40L(図14参照)を互いに固定するように締め付けられている。梱包材100Lは、バンド70を上下方向に一周させて天面段ボール60L、側面段ボール50L及び床面段ボール40Lを互いに固定するように締め付けても、緩衝材20Lを有している中央部520はたわみの発生が抑制される。
比較例に係る梱包材100Lは、中央部520と、側面段ボール50Lに形成される角部57Lとの間に位置する中間部分530にバンド70によるたわみが発生する。このような状態で、アタッチメント310で梱包材100Lを左右から挟んで持ち上げると、アタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320b(図17参照)により、角部57Lに白抜き矢印F1の向きの力が集中的に加わる。梱包材100Lは、角部57Lに力が集中的に加わるため、側面段ボール50Lの角部57Lにしわが生じやすく、また、へこみが生じやすい。
図22は、比較例の梱包材100Lを使用した場合のアタッチメント310L及び梱包材100Lの上面図である。図22は、比較例の梱包材100Lを使用した場合に、梱包材100Lをクランプ型フォークリフト300のアタッチメント310Lで挟んで持ち上げた際に、梱包材100Lに生じる変形を模式的に示している。なお、図22では、アタッチメント310Lの内、アタッチメントゴム340を有する部分のみを記載しており、他の部分のアタッチメント310Lの記載を省略している。
アタッチメント310Lは、ゴムを節約するため、緩衝材20Lと対向する部分にのみ、アタッチメントゴム340を設けている。アタッチメントゴム340は、緩衝材20Lと対向するように上下方向に延びるように設けられている。この場合に使用されるアタッチメント310Lは、図18で示されるアタッチメントゴム340を有するアタッチメント310Lの構成である。
比較例に係る梱包材100Lは、天面段ボール60、側面段ボール50及び床面段ボール40にバンド70がかけられた状態で、一対のアタッチメント310Lで左右から挟まれて持ち上げられる。この際、緩衝材20Lを有している梱包材100Lの中央部520は、側面段ボール50Lが緩衝材20Lによって内側から支持されているので、側面段ボール50Lがアタッチメントゴム340で押圧されてもしわの発生が抑制される。
また、側面段ボール50Lの角部57Lも、アタッチメントゴム340と接触しないため、しわの発生が抑制される。しかしながら、アタッチメント310Lは、クランプ型フォークリフト300の奥行方向において、アタッチメントゴム340がアタッチメント310Lの中央部にしか設けられていない。そのため、クランプ型フォークリフト300を操作する運搬者は、アタッチメントゴム340が梱包材100Lの緩衝材20Lが設置される領域と重なるようにクランプ型フォークリフト300を操作する必要がある。
また、上下方向に延びるアタッチメントゴム340の形状では、アタッチメントゴム340が複数台の梱包材100Lのそれぞれの緩衝材20Lと対向しないため、クランプ型フォークリフト300は、複数台の梱包材100Lをまとめて運搬ができない場合がある。
ここで、複数台の梱包材100Lの運搬に対応し、金属板315(図18参照)に上下方向に延びるアタッチメントゴム340を、クランプ型フォークリフト300の奥行方向に複数設けた場合について検討する。例えば、アタッチメントゴム340を水平方向に2つ設け、梱包する製品200の2台分のアタッチメントゴム340をアタッチメント310Lに設ける場合について検討する。このような場合、製品200を梱包した状態の梱包材100Lの運搬時には、クランプ型フォークリフト300を操作する運搬者は、アタッチメントゴム340のそれぞれが各梱包材100Lの緩衝材20Lがある部分と重なるよう挟む必要がある。そのため、クランプ型フォークリフト300を操作する運搬者は、アタッチメント310を使用した場合と比較してフォークリフトの操作が難しくなる。
変形例の緩衝材20A(図9参照)を有する梱包材100は、比較例に係る梱包材100Lと比べると、製品200の左側面部212b及び右側面部212dの上下方向(Z軸方向)における中央部に緩衝材20を設けていない。そのため、緩衝材20Aを有する梱包材100の運搬に用いられるアタッチメント310は、梱包材100と当接する内側の面の全面にアタッチメントゴムを設けるアタッチメントと比べて、上下方向の中央部分のアタッチメントゴムを省略できる。すなわち、緩衝材20Aを有する梱包材100の運搬に用いられるアタッチメント310は、梱包材100と当接する面の全面にアタッチメントゴムを設けるアタッチメントと比べて、アタッチメント310に設けるゴムの面積を減らし、ゴムの使用量を削減できる。
また、変形例の緩衝材20Aを有する梱包材100(図9参照)は、製品200の左側面部212b及び右側面部212dの奥行方向(Y軸方向)の両端部のそれぞれにおいて、上下の2か所の部分に緩衝材20Aを設けている。クランプ型フォークリフト300を操作する運搬者は、アタッチメント310に設けられたアタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bの高さ方向の位置を緩衝材20と合わせるようにして、アタッチメント310によって梱包材100を挟持する。
運搬者がクランプ型フォークリフト300をこのように操作することによりアタッチメント310で梱包材100を左右から挟んで持ち上げても、アタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bが緩衝材20に支持された側面段ボール50と接触する。そのため、梱包材100は、梱包材100の角部57にしわが生じることを抑制でき、また、角部57にへこみが生じること抑制できる。
さらに、梱包材100は、奥行方向(Y軸方向)に離間して配置される2つの緩衝材20を、互いの設置位置の高さをそろえた状態で製品200の側面部212に取り付けられる。あるいは、梱包材100は、奥行方向(Y軸方向)に離間して配置される2つの緩衝材20Aを、互いの設置位置の高さをそろえた状態で製品200の側面部212に取り付けられる。そして、アタッチメント310は、アタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bが上下に離間して、水平に延びるように設けられている。
運搬者は、製品200を運搬する際に、アタッチメントゴム320a及びアタッチメントゴム320bと、緩衝材20との高さをそろえるように、梱包材100で梱包された製品200をアタッチメント310で挟持すればよい。そのため、梱包材100と当接する面の全面にアタッチメントゴムを設けるアタッチメントと比べてアタッチメント310に設けるゴムの面積を減らしても、運搬者は、複数の製品200をアタッチメント310で挟み、一度に運搬できる。梱包材100を用いる場合、図22のようにアタッチメントゴム340のそれぞれが各梱包材100Lの緩衝材20Lがある部分と重なるように挟む操作を行う場合と比較して、運搬者は、運搬者がクランプ型フォークリフト300の操作に困難を要しない。
また、緩衝材20及び緩衝材20Aは、予め定められた特定の厚さで形成されている。緩衝材20及び緩衝材20Aが厚さを有しているため、梱包材100によって製品200を梱包した場合に、緩衝材20又は緩衝材20Aによって側面段ボール50と製品200の側面部212との間に隙間が形成される。複数の緩衝材20又は緩衝材20Aのそれぞれの厚さは、製品200の筐体210と側面段ボール50との隙間の距離に相当する。
製品200を上下方向(Z軸方向)に見た場合に、側面段ボール50における一側面の中央部分が押されたとしても、側面段ボール50が筒状の形状であるため、側面段ボール50の製品側の面となる裏面が、製品200の側面部212に届かない。そのため、緩衝材20又は緩衝材20Aを有する梱包材100は、側面段ボール50と製品200の側面部212との接触が抑制される。
また、複数の緩衝材20Aは、側面部212の第1方向D1に沿って、上下方向に分離されて取り付けられている。このため複数の緩衝材20Aを有する梱包材100は、第1方向D1に沿って、上下方向に分離していない緩衝材20を有する梱包材100と比較して、上下方向の中央部分の緩衝材20Aの質量を削減できる。そのため、このため複数の緩衝材20Aを有する梱包材100は、第1方向D1に沿って、上下方向に分離していない緩衝材20を有する梱包材100と比較して、材料コストを削減できる。
また、緩衝材20及び緩衝材20Aは、長手方向となる第1方向D1の先端部に傾斜面28を形成する傾斜部22を有している。作業者は、製品200である冷蔵庫の梱包時には、筒状の側面段ボール50の内側に製品200を挿入するように、側面段ボール50を製品200の上から被せる。緩衝材20及び緩衝材20Aが傾斜部22を有しているため、作業者が側面段ボール50を製品200の上から被せる際に、傾斜部22の傾斜面28によって側面段ボール50が傾斜面28で滑りやすくなり、側面段ボール50を製品200に被せやすくなる。そのため、緩衝材20及び緩衝材20A、並びに、梱包材100は、作業者の作業性を向上させる。
また、緩衝材20及び緩衝材20Aは、接触面部21の裏面となる取付面部27から緩衝材20等の内部に窪んだ状態に形成された肉抜き部23を有している。緩衝材20及び緩衝材20Aは、肉抜き部23を有することで緩衝材20Aの質量を抑えることができ、緩衝材20Aのコストを抑えることができる。また、緩衝材20及び緩衝材20Aは、外力を受けた場合に、肉抜き部23を有することによって緩衝材20の内側で変形してその外力を吸収することができ、製品200への圧力を緩和できる。
また、梱包材100は、天面緩衝材30と、天面段ボール60と、側面段ボール50と、床面段ボール40と、床面緩衝材10と、緩衝材20とを有している。梱包材100は、これらの部材で製品200を覆うため、製品200に生じる傷が抑制され、また、製品200に生じる打痕が抑制される。
また、側面段ボール50は、天面段ボール60の外面60a、側面段ボール50の外面50a及び床面段ボール40の外面40aにバンド70が巻き付けられることで複数の緩衝材20又は緩衝材20Aを介して側面部212に固定される。一対の緩衝材20又は緩衝材20Aは、側面部212の両端部に着脱自在に取り付けられ、側面段ボール50と筐体210との間に配置されて側面部212と側面段ボール50とを離間させ、側面段ボール50を接触面部21によって内側から支持する。
そのため、梱包材100等は、側面段ボール50が複数のバンド70により製品200に巻き付けられて固定された場合でも、製品200を運搬するクランプ型フォークリフト300のアタッチメント310の力が製品200の角部に集中的に加わることを抑制する。緩衝材20及び梱包材100は、上記構成により製品200の運搬時にアタッチメント310の力が製品200の角部に集中的に加わることが抑制されるため、側面段ボール50におけるしわの発生が抑制され、また、側面段ボール50の破れの発生が抑制される。また、製品200は、側面段ボール50に覆われるため、製品200に生じる傷が抑制され、また、製品200に生じる打痕が抑制される。
また、製品200は、冷蔵庫である。そのため、緩衝材20及び梱包材100は、上記構成により冷蔵庫の運搬時にアタッチメント310の力が冷蔵庫の角部に集中的に加わることが抑制されるため、側面段ボール50におけるしわの発生が抑制され、また、側面段ボール50の破れの発生が抑制される。また、冷蔵庫は、側面段ボール50に覆われるため、製品200に生じる傷が抑制され、また、製品200に生じる打痕が抑制される。
実施の形態2.
図23は、実施の形態2に係る梱包材100の天面緩衝材30及び側面段ボール50の上面図である。図24は、図23に示す天面緩衝材30を単体で示した上面図である。なお、図23では、天面緩衝材30の下方に位置する緩衝材20の位置を破線で示している。図1~図22の梱包材100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。なお、図23では、紙面の右側が製品200の前側となる。
実施の形態2の梱包材100は、梱包材100に使用される天面緩衝材30の構造が、実施の形態1の天面緩衝材30と異なる。実施の形態2に係る梱包材100の天面緩衝材30以外の構成は、実施の形態1の梱包材100の構成と共通である。
実施の形態2に係る梱包材100は、一対の天面緩衝材30が、製品200の天面部213における互いに対向する辺に沿って、天面部213及び側面部212の一部を覆うように設置される。
天面緩衝材30は、筐体210の上面の一辺を形成する部分に沿って延びる天面側本体部31と、筐体210の側面部212の面の向く方向であって、製品200の外側に向かう方向に天面側本体部31から突出する突形状部32と、を含む。すなわち、天面緩衝材30は、製品200の上下方向(X軸方向)に見た場合に、製品200の奥行方向(Y軸方向)に延びる天面側本体部31と、天面側本体部31から製品200の左右方向(Y軸方向)に突出する突形状部32とを含んでいる。
天面緩衝材30は、製品200の該辺に沿って、天面側本体部31の外側面を構成する部分から外方に突き出す突形状部32を有している。天面側本体部31の外側面とは、製品200の上下方向(X軸方向)に見た場合に、製品200の中央側に対して反対側に位置する側面であり、外方とは、製品200の中央部から外側に向かう方向のことをいう。
製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、製品200の左右方向(X軸方向)において、突形状部32は天面側本体部31に対して製品200の外側に位置するように形成されている。製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、製品200の左右方向(X軸方向)において、突形状部32は天面側本体部31から製品200の外側に膨出するように形成されている。
作業者は、製品200の天面部213側から筒状の側面段ボール50を被せ、側面段ボール50で製品200を囲み、天面緩衝材30を側面段ボール50と製品200の側面部212との隙間に差し込むように、製品200の天面部213に設置する。なお、この場合、梱包材100は、天面段ボール60と側面段ボール50とが別体である。
天面段ボール60と側面段ボール50とが一体である場合には、作業者は、天面緩衝材30を製品200の天面部213に設置した後、製品200の天面部213側から筒状の側面段ボール50を被せ、側面段ボール50で製品200の側面部212を囲む。
[梱包材100の作用効果]
天面緩衝材30は、筐体210の上面の一辺を形成する部分に沿って延びる天面側本体部31と、筐体210の側面部212の面の向く方向であって、製品200の外側に向かう方向に天面側本体部31から突出する突形状部32と、を含む。天面緩衝材30が突形状部32を有するので、突形状部32と当接する側面段ボール50は、製品200側から突形状部32に支持され、突形状部32によって製品200の配置側とは反対方向の外方に膨らむ。
実施の形態2に係る梱包材100は、運搬者がクランプ型フォークリフト300のアタッチメント310で側面段ボール50を挟むと、突形状部32によって側面段ボール50の膨らんだ部分となる膨出部56がアタッチメント310の金属板315と当接する。より詳細には、梱包材100は、アタッチメント310で側面段ボール50を挟む際、突形状部32によって側面段ボール50の膨らんだ部分となる膨出部56がアタッチメント310のアタッチメントゴム320aと当接する。
アタッチメント310によって製品200の左右から力が加わり側面段ボール50が押し込まれた場合でも、突形状部32によって、側面段ボール50の角部57とアタッチメント310との当接が抑制される。そのため、実施の形態2に係る梱包材100は、緩衝材20を設ける実施の形態1の梱包材100の効果に加えて、さらに側面段ボール50の角部57等におけるしわの発生を抑制でき、また、破れの発生を抑制できる。
実施の形態3.
図25は、実施の形態3に係る梱包材100の緩衝材20及び側面段ボール50の上面図である。図26は、実施の形態3の梱包材100の、側面段ボール50の角部57とその周辺の拡大図である。なお、図26は、図25に示す梱包材100及び製品200の領域Aにおける拡大図である。図1~図24の梱包材100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図25では、紙面の下側が製品200の前側である。
実施の形態3に係る梱包材100は、梱包材100に使用される側面段ボール50及び緩衝材20の構造が、実施の形態1の側面段ボール50及び緩衝材20と異なる。実施の形態3に係る梱包材100の側面段ボール50及び緩衝材20以外の構成は、実施の形態1~2に係る梱包材100の構成と共通である。
側面段ボール50は、側面段ボール50の隣接する側面によって形成される角となる角部57を有する。側面段ボール50は、第1方向D1(図2参照)に見た場合に、筐体210の側面部212の両端に位置する筐体角部250に対し、筐体角部250よりも外側に位置する側面段ボール50の角部57を有する。
側面段ボール50は、緩衝材20に支持される側面段ボール50の側面の、隣の側面において、側面段ボール50に梱包される製品200の配置側とは反対側に突出するように山折り状に形成された折れ線部58を有する。折れ線部58は、側面段ボール50の角部57に沿って形成されている。なお、緩衝材20に支持される側面段ボール50の側面は、左側面段ボール52及び右側面段ボール54である。また、緩衝材20に支持される側面段ボール50の側面の、隣の側面は、前側面段ボール51及び後側面段ボール53である。
実施の形態3の梱包材100は、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、側面段ボール50の前面部51a及び背面53aの左右の角部57近傍に、それぞれ角部57の上下方向(Z軸方向)に沿って設けられた折れ線部58を有している。すなわち、前側面段ボール51及び後側面段ボール53は、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合の4つの角を形成する角部57の近傍に、折れ線部58を有している。
折れ線部58は、側面段ボール50の上下方向(Z軸方向)に沿って折り曲げられた部分である。折れ線部58は、角部57に沿って側面段ボール50の上下方向(Z軸方向)に延びるように形成されている。折れ線部58は、側面段ボール50の外側に突出するように山折り状に形成された部分であり、側面段ボール50に梱包された製品200の配置側とは反対側に突出するように山折り状に形成された部分である。
製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、製品200の左右方向(X軸方向)において、前側面段ボール51及び後側面段ボール53は、中央側に内側面部58aを有し、端部側に外側面部58bを有する。製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、内側面部58aは、左右方向(X軸方向)の沿った側面を形成し、外側面部58bは、左右方向(X軸方向)に対して傾斜した側面を形成する。折れ線部58は、内側面部58aと外側面部58bとの境界を形成する。製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、折れ線部58は、前側面段ボール51及び後側面段ボール53の中央部分よりも端部に近い位置に形成されている。
製品200は、緩衝材20が設けられる左側面部212b及び右側面部212dの前後方向(Y軸方向)の両端に筐体角部250を有する。また、側面段ボール50は、製品200の筐体角部250の外側に、側面段ボール50の角部57を有する。実施の形態3に係る梱包材100は、側面段ボール50の角部57に沿って、緩衝材20に支持される左側面段ボール52及び右側面段ボール54の隣の面となる前側面段ボール51及び後側面段ボール53に折れ線部58を有している。
複数の緩衝材20は、第1方向D1(図2参照)に見た場合に側面段ボール50の角部57の配置側の、緩衝材20の角となる緩衝材角部29bにおいて、面取りされた形状のC面形状部29を有する。緩衝材20は、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、緩衝材角部29bにC面形状部29を有する。
製品200の前後方向(Y軸方向)において、後側面段ボール53の近くに配置される緩衝材20のC面形状部29は、次のような構成を有する。C面形状部29は、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、後側面段ボール53と対向する側面部29aと、左側面段ボール52又は右側面段ボール54と対向する接触面部21との間の側壁を形成する。C面形状部29は、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、製品200の前後方向(Y軸方向)及び左右方向(X軸方向)に対して傾斜する。
製品200の前後方向(Y軸方向)において、前側面段ボール51の近くに配置される緩衝材20のC面形状部29は、次のような構成を有する。C面形状部29は、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、前側面段ボール51と対向する側面部29aと、左側面段ボール52又は右側面段ボール54と対向する接触面部21との間の側壁を形成する。なお、製品200の前後方向(Y軸方向)において、製品200の中央側の緩衝材20の側面を緩衝材20の内側の側面とし、製品200の端部側の緩衝材20の側面を緩衝材20の外側の側面とした場合に、側面部29aは、緩衝材20の外側の側面を形成する。
[梱包材100の作用効果]
実施の形態3に係る梱包材100は、側面段ボール50の角部57に沿って角部57の近くに折れ線部58を有している。折れ線部58は、緩衝材20に支持される側面段ボール50の側面の、隣の側面において、側面段ボール50に梱包される製品200の配置側とは反対側に突出するように山折り状に形成されている。
実施の形態3に係る梱包材100は、側面段ボール50が折れ線部58を有することで、緩衝材20が設けられた側面の側面段ボール50の面がクランプ型フォークリフト300に挟まれても、側面段ボール50の折れ線部58が優先的に折れ曲がる。そのため、梱包材100は、緩衝材20が設けられた側の側面段ボール50の側面の変形を抑制し、きれいな折れ線にすることができ、側面段ボール50の角部57等におけるしわの発生を抑制でき、また、破れの発生を抑制できる。
また、実施の形態3に係る梱包材100は、緩衝材20の緩衝材角部29cに面取りされた形状のC面形状部29している。そのため、製品200の上下方向(Z軸方向)に見た場合に、側面段ボール50が矩形状に形成されている場合と比較して、折れ線部58により内側に角部57が位置していても、次のような効果を得ることができる。梱包材100が上記構成を有することによって、作業者が、製品200の上から側面段ボール50を被せる際に、C面形状部29によって角部57と緩衝材20との間隔が確保され、側面段ボール50と緩衝材20とが衝突しにくくなっている。実施の形態3に係る梱包材100は、緩衝材20を設ける実施の形態1の梱包材100の効果に加えて、さらに側面段ボール50の角部57等におけるしわの発生を抑制でき、また、破れの発生を抑制できる。
実施の形態4.
図27は、実施の形態4に係る梱包材100の床面緩衝材10及び床面段ボール40の斜視図である。図28は、実施の形態4に係る梱包材100の床面緩衝材10及び床面段ボール40の上面図である。図29は、実施の形態4に係る梱包材100の床面緩衝材10の分解斜視図である。図30は、実施の形態4に係る梱包材100の床面緩衝材10の長手方向に対する垂直断面図である。なお、図30は、図28における床面緩衝材10のB-B線位置の断面を矢視方向に見た部分断面図である。図1~図28の梱包材100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態4に係る梱包材100は、床面緩衝材10の構造が、実施の形態1の床面緩衝材10の構造と異なる。実施の形態4に係る梱包材100の床面緩衝材10以外の構成は、実施の形態1~3に係る梱包材100の構成と共通である。
実施の形態4に係る梱包材100は、床面緩衝材10が取付部15を含んでいる。床面緩衝材10は、筐体210の下面の一辺を形成する部分に沿って延びる床面側本体部11と、床面側本体部11の上面部に着脱自在に取り付けられる取付部15と、を含む。
実施の形態4に係る梱包材100は、図29に示すように、床面側本体部11の上面部に、取付部15の差し込み用の複数の開口部11aを有し、差し込み用の開口部11aに、取付部15が差し込まれて取り付けられる。取付部15の一面には、突起状の複数の突起部15dが形成されており、床面側本体部11に突起部15dを取り付ける際に、突起部15dが床面側本体部11の開口部11aに差し込まれる。
取付部15は、突起部15dが床面側本体部11の開口部11aに差し込まれることで、床面緩衝材10における床面側本体部11の上面部に取り付けられる。取付部15は、突起部15dが床面側本体部11の開口部11aから引き抜かれることで、床面側本体部11の上面部から取り外される。
取付部15は、床面側本体部11に沿って製品200の側面部212を覆う側壁を形成している。取付部15は、筐体210を第1方向D1に見た場合に、取付部15の筐体210の配置側とは反対側の外縁部15aが、床面段ボール40の側壁を形成する床段ボール側面部42を越えて床段ボール側面部42よりも外側に突き出すように形成されている。取付部15の外縁部15aは、筐体210を第1方向D1(図2参照)に見た場合の取付部15の外縁部分であって、筐体210に対して筐体210の配置側とは反対側の外縁を形成する部分である。
取付部15は、板状に形成されており床面側本体部11の長手方向に沿って延びるように形成されている。取付部15は、床面側本体部11に取り付けられた場合に、製品200の奥行方向(Y軸方向)の延びるように形成されている。また、取付部15は、床面側本体部11に取り付けられた場合に、床面側本体部11から床面側本体部11の上方に延びるように形成されており、床面側本体部11の長手方向に沿って、製品200の側面を覆う側壁を形成する。
取付部15は、床面緩衝材10の床面側本体部11に取り付けられた場合に、床面段ボール40の床段ボール側面部42の上縁部42aの上方を覆い、取付部15の外縁部15aは、床面段ボール40の床段ボール側面部42よりも外方に突き出している。なお、ここでいう外方とは、床面緩衝材10の位置を基準として、製品200の配置側とは反対の方向であり、側面段ボール50により覆われる側に向かう方向である。
取付部15の外縁部15aは、床面緩衝材10の床面側本体部11に取り付けられた場合に、床段ボール側面部42に沿って、段ボール角部46近傍から、隣接する段ボール角部46近傍にわたって延びるように設けられる。段ボール角部46は、隣接する床段ボール側面部42によって形成される角部分である。
取付部15は、内側面部15bと、外側面部15cとを含む。内側面部15bは、取付部15の内壁を構成し、図30に示すように、梱包材100によって製品200を梱包した状態において、製品200と対向し、製品200と当接する。外側面部15cは、取付部15の外壁を構成し、図30に示すように、梱包材100によって製品200を梱包した状態において、側面段ボール50と対向し、側面段ボール50と当接する。外縁部15aは、外側面部15cの一辺により形成されており、例えば、外側面部15cの下縁部分により形成されている。
外側面部15cは、傾斜面で形成されていることが望ましい。外側面部15cは、梱包材100によって製品200を梱包した状態において、上方及び側方を向いた斜面を形成することが望ましい。作業者が製品200に取り付けられた床面緩衝材10の上から側面段ボール50を被せる場合に、側面段ボール50は、外側面部15cに沿って滑り、外側面部15cは、側面段ボール50を移動させる際のガイドとなる。
[[梱包材100の作用効果]]
床面緩衝材10は、筐体210の下面の一辺を形成する部分に沿って延びる床面側本体部11と、床面側本体部11の上面部に着脱自在に取り付けられる取付部15と、を含む。取付部15は、床面側本体部11に沿って製品200の側面部212を覆う側壁を形成している。取付部15は、筐体210を第1方向D1に見た場合に、取付部15の筐体210の配置側とは反対側の外縁部15aが、床面段ボール40の側壁を形成する床段ボール側面部42を越えて床段ボール側面部42よりも外側に突き出している。
作業者が、側面段ボール50を取付部15の外縁部15aを囲むように製品200の周辺に設置すると、外縁部15aと接する側面段ボール50が、外縁部15aにより外方に押し出されて膨らんだ状態となる。
このような構成の側面段ボール50の左右の側面を、クランプ型フォークリフト300のアタッチメント310で挟むと外縁部15aにより膨らんだ側面段ボール50の部分が、側面段ボール50の角部57(図1参照)よりも先にアタッチメント310と当接する。そして、アタッチメント310の金属板315により、左右から力が加えられ側面段ボール50が内側に押し込まれる際も、床面段ボール40の床段ボール側面部42に沿って設けられた取付部15により側面段ボール50が支持される。そのため、梱包材100は、側面段ボール50の角部57等におけるしわの発生を抑制でき、また、破れの発生を抑制できる。
上記の各実施の形態1~4は、互いに組み合わせて実施することが可能である。また、以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。