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JP7776366B2 - 冷却装置、冷却装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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JP7776366B2 - 冷却装置、冷却装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

冷却装置、冷却装置の制御方法、及びプログラム

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Description

本発明は、冷却装置、冷却装置の制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、ハイブリッド車両において、空調装置の冷媒とバッテリを冷却する冷媒との間で熱交換を行う冷却装置が開示されている。空調装置のコンプレッサは、エンジンで駆動される。
上記の冷却装置は、エンジンの駆動中にコンプレッサを作動させて蓄冷材に冷熱を蓄えておき、エンジン停止中にバッテリを冷却する際には、蓄冷材に蓄えた冷熱を用いてバッテリ冷却回路の冷媒を冷却する。
これによれば、モータのみでの走行中等のエンジンが停止している状態でもバッテリを冷却することができ、バッテリの冷却のためだけにエンジンを駆動することによる燃費の悪化や運転者のドライブフィールの悪化が抑制される。
特開2015-123922号公報
上記の冷却装置は、蓄冷材を備えることで重量が増加するという問題がある。そのため、蓄冷材を用いることなく、バッテリの冷却のためだけにエンジンを駆動することを抑制するとともに、バッテリの発熱を抑制してモータが駆動できる状態を長くすることでドライブフィールの悪化を抑制することが求められている。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたもので、蓄冷材を用いることなく、バッテリの冷却のためだけにエンジンを駆動することを抑制するとともに、バッテリの発熱を抑制してモータが駆動できる状態を長くすることでドライブフィールの悪化を抑制することを目的とする。
本発明のある態様によれば、エンジンとモータとを駆動源として備える車両に搭載されたバッテリを、第1冷媒を用いて冷却する冷却装置は、第2冷媒を用いて車室内の空調を行う空調装置と、前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、前記エンジンによって駆動され、前記第2冷媒を圧縮するコンプレッサと、を備え、前記エンジンが停止しており前記モータの駆動力で走行している状態で、前記バッテリの温度が第1所定バッテリ温度以上になると、前記第1冷媒を循環させて前記バッテリに前記第1冷媒を供給するとともに、前記エンジンを駆動させて前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行い、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度未満で前記エンジンが始動した後に前記エンジンが駆動している状態で、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度よりも低い第2所定バッテリ温度以上になると、前記第1冷媒を循環させて前記バッテリに前記第1冷媒を供給するとともに、前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う。
これによれば、冷却装置は、エンジンを駆動している場合は、バッテリの温度が第2所定バッテリ温度以上になると、第1冷媒を循環させてバッテリに第1冷媒を供給する。つまり、エンジンを駆動している場合は、エンジンが停止しておりモータの駆動力で走行している場合と比べて、バッテリの温度がより低い状態で予めバッテリが冷却されてバッテリの温度上昇が抑制される。よって、蓄冷材を用いることなく、バッテリの冷却のためだけにエンジンを駆動することを抑制でき、また、バッテリの発熱が抑制されてモータが駆動できる状態が長くなることでドライブフィールの悪化を抑制できる。
図1は、本発明の実施形態に係る冷却装置を備えるハイブリッド車両の概略構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る冷却装置の概略構成図である。 図3は、バッテリ冷却処理を示すフローチャートである。 図4は、バッテリ冷却処理のサブルーチンであるエンジン停止中処理を示すフローチャートである。 図5は、エンジンの駆動中における冷却装置の作動状態を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る冷却装置60について説明する。
図1は、冷却装置60を備えるハイブリッド車両100(以下、単に「車両100」という。)の概略構成図である。図2は、冷却装置60の概略構成図である。
図1に示すように、車両100は、エンジン1と、クラッチ2と、モータジェネレータ3(以下、「MG3」という。)と、変速機構4と、メカニカルオイルポンプ5と、駆動輪6と、統合コントローラ(コンピュータ)10と、を備える。また、車両100は、図2に示す冷却装置60を備える。
エンジン1は、ガソリン、軽油等を燃料とする内燃機関であり、走行用駆動源として機能する。エンジン1は、統合コントローラ10からの指令に基づいて、回転速度、トルク等が制御される。
クラッチ2は、動力伝達経路におけるエンジン1とMG3との間に設けられる。クラッチ2は、例えば、ノーマルオープンの油圧式クラッチによって構成される。クラッチ2は、統合コントローラ10からの指令に基づき、メカニカルオイルポンプ5から吐出された作動油を元圧として制御される。
MG3は、エンジン1に対して動力伝達経路上に直列に配置される。MG3は、ロータに永久磁石を埋設しステータにステータコイルが巻き付けられた同期型回転電機である。MG3は、統合コントローラ10からの指令に基づいて、インバータ21により作り出された三相交流を印加することにより制御される。MG3は、バッテリ22からの電力の供給を受けて回転駆動するモータとして動作し、走行用駆動源として機能する。また、MG3は、ロータがエンジン1や駆動輪6から回転エネルギーを受ける場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、バッテリ22を充電することができる。
変速機構4は、動力伝達経路におけるMG3と駆動輪6との間に設けられる。変速機構4は、例えば、車速やアクセル開度等に応じて変速比を無段階に変更することができる無段変速機構によって構成される。変速機構4は、作動油を貯留するオイルパン(図示せず)と、バリエータ(図示せず)やクラッチ2に供給する油圧を制御する油圧コントロールバルブユニット(図示せず)と、を備える。
メカニカルオイルポンプ5は、MG3の回転が伝達されることによって動作するポンプである。メカニカルオイルポンプ5は、例えば、ベーンポンプによって構成される。メカニカルオイルポンプ5は、変速機構4のオイルパンに貯留される作動油を吸い上げ、油圧コントロールバルブユニットに油圧を供給する。
メカニカルオイルポンプ5に加えて、メカニカルオイルポンプ5のみでは油量が不足する場合にバッテリ22から電力の供給を受けて動作する電動オイルポンプを設けてもよい。
変速機構4の出力軸には、図示しない終減速ギヤ機構を介してディファレンシャル7が接続される。ディファレンシャル7には、ドライブシャフト8を介して駆動輪6が接続される。
図2に示すように、冷却装置60は、第1冷媒を用いてバッテリ22を冷却するバッテリ冷却装置70と、第2冷媒を用いて車室内の空調を行う空調装置80と、バッテリ冷却装置70と空調装置80とが共用する共用装置90と、を備える。図2では、第1冷媒の流れ(流路)を一点鎖線で示し、第2冷媒の流れ(流路)を二点鎖線で示し、空気(室内気、外気)の流れを破線で示している。
バッテリ冷却装置70は、第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給する電動ウォーターポンプ71と、第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行う熱交換器72と、熱交換器72に第2冷媒を供給する膨張弁73と、膨張弁73の上流側に設けられて熱交換器72に第2冷媒を供給する流路を開閉するオンオフ弁74と、を有する。第1冷媒は、例えば、冷却水である。
電動ウォーターポンプ71及びオンオフ弁74は、統合コントローラ10からの指令に基づき作動する。
空調装置80は、第2冷媒を用いて室内気を冷却するA/C(Air Conditioner)ユニット81と、A/Cユニット81に第2冷媒を供給する膨張弁82と、膨張弁82の上流側に設けられてA/Cユニット81に第2冷媒を供給する流路を開閉するA/C弁83と、A/Cユニット81を通過するように室内気を送風するファン84と、ファン84の動作を制御するHVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)ユニット85と、を有する。第2冷媒は、例えば、HFC134aガスである。
A/C弁83は、統合コントローラ10からの指令に基づき作動する。
HVACユニット85は、統合コントローラ10からの指令に基づきファン84の動作を制御する。
共用装置90は、クラッチ91を介してエンジン1によって駆動されて第2冷媒を圧縮するコンプレッサ92と、コンプレッサ92によって圧縮された第2冷媒を外気によって冷却する凝縮器93と、凝縮器93を通過するように外気を送風するファン94と、を有する。共用装置90は、冷却されて液化した第2冷媒をバッテリ冷却装置70及び空調装置80に供給する。
クラッチ91は、例えば、ノーマルオープンの油圧式クラッチによって構成される。クラッチ91は、統合コントローラ10からの指令に基づき、メカニカルオイルポンプ5から吐出された作動油を元圧として制御される。
ファン94は、統合コントローラ10からの指令に基づき作動する。
統合コントローラ10は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/O インタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
統合コントローラ10は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することで各種の処理を行う。統合コントローラ10が実行する各種プログラムは、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体に記憶されたものを用いてもよい。
統合コントローラ10は、複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。具体的には、統合コントローラ10は、クラッチ2及び変速機構4を制御する変速機コントローラ、シフトレンジを制御するシフトコントローラ、エンジン1及びMG4のハイブリッド制御を行うハイブリッドコントローラ、等によって構成することもできる。
統合コントローラ10には、エンジン1の出力軸41の回転速度(以下、「エンジン回転速度」という。)を検出する回転速度センサ51、クラッチ2の出力回転速度を検出する回転速度センサ52、MG3の回転速度を検出する回転速度センサ53、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ54、変速機構4のセレクトポジション(前進、後進、ニュートラル、及びパーキングを切り替えるセレクトレバー又はセレクトスイッチの状態)を検出するインヒビタスイッチ55、車速を検出する車速センサ56、バッテリ22の温度TB(以下、「バッテリ温度TB」という。)を検出する温度センサ57、第1冷媒の温度TW(以下、「冷媒温度TW」という。)を検出する温度センサ58、第2冷媒の温度を検出する温度センサ59、等からの信号が入力される。統合コントローラ10は、入力されるこれらの信号に基づき、エンジン1、クラッチ2、MG3(インバータ21)、変速機構4、冷却装置60、等に対する各種制御を行う。
統合コントローラ10は、モード切換マップを参照して、車両100の運転モードを、エンジン走行モード、EV(Electric Vehicle)モード、及びHEV(Hybrid Electric Vehicle)モードのいずれかに切り換える。
エンジン走行モードは、クラッチ2を締結し、エンジン1のみを駆動源として走行するモードである。エンジン走行モードは、車両100の要求出力が比較的高い時に選択される。
EVモードは、クラッチ2を解放し、MG3のみを駆動源として走行するモードである。EVモードは、要求駆動力が低く、バッテリ22の充電量が十分な時に選択される。
HEVモードは、クラッチ2を締結し、エンジン1とMG3とを駆動源として走行するモードである。HEVモードは、要求駆動力が高い時、具体的には、車両100の要求出力がエンジン1による出力のみでは補えないときに選択される。
ところで、車両100では、バッテリ22を適切な温度範囲で使用することが求められる。これは、バッテリ温度TBが適切な温度範囲を超えて高くなると、バッテリ22の出力効率が低下することや、バッテリ22の耐久性が低下することが考えられるからである。そのため、車両100では、バッテリ温度TBが適切な温度範囲となるように、冷却装置60によってバッテリ22が冷却される。
エンジン1の駆動中は、コンプレッサ92を作動させて第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行いつつ、電動ウォーターポンプ71によって第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給することで、バッテリ22を冷却することができる。
一方、エンジン1の停止中は、バッテリ22の冷却のためだけにエンジン1を駆動すると、燃費の悪化や運転者のドライブフィールの悪化を招くことが考えられる。
これに対して、例えば、冷却装置60に蓄冷材を設けておき、エンジン1の駆動中にコンプレッサ92を作動させて蓄冷材に冷熱を蓄えさせ、エンジン1の停止中にバッテリ22を冷却する際には、蓄冷材に蓄えた冷熱を用いて第1冷媒を冷却することも考えられる。
しかしながら、この場合は、蓄冷材を備えることで車両100の重量が増加するという問題がある。
そこで、本実施形態の統合コントローラ10は、蓄冷材を用いることなく、バッテリ22の冷却のためだけにエンジン1を駆動することを抑制するとともに、バッテリ22の発熱を抑制してMG3が駆動できる状態を長くすることでドライブフィールの悪化を抑制できるように、以下に説明するバッテリ冷却処理を実行する。
以下、図3、図4を参照しながら、統合コントローラ10が実行するバッテリ冷却処理について説明する。図3は、バッテリ冷却処理を示すフローチャートである。図4は、バッテリ冷却処理のサブルーチンであるエンジン停止中処理を示すフローチャートである。バッテリ冷却処理は、一定時間毎に繰り返し実行される。
図3に示すように、ステップS101では、統合コントローラ10は、エンジン1が駆動中か判定する。
統合コントローラ10は、エンジン1が駆動中であると判定すると、処理をステップS102に進める。また、統合コントローラ10は、エンジン1が駆動中でないと判定すると、サブルーチンであるエンジン停止中処理を実行する。エンジン停止中処理については後で説明する。
ステップS102では、統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第2所定バッテリ温度T1未満か判定する。第2所定バッテリ温度T1は、車両100の諸元や実験等に基づいて設定される。
統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第2所定バッテリ温度T1未満であると判定すると、処理をステップS103に進める。また、統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第2所定バッテリ温度T1未満でないと判定すると、処理をステップS104に進める。
ステップS103では、統合コントローラ10は、電動ウォーターポンプ71を停止状態とすることで、第1冷媒の循環を行わないようにする(循環無)。また、統合コントローラ10は、クラッチ91を解放してコンプレッサ92を停止状態とすることで、熱交換器72による第1冷媒の冷却(第1冷媒と第2冷媒との間の熱交換)を行わないようにする(冷却無)。この状態では、バッテリ22は冷却されない。
ステップS104では、統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満か判定する。第1所定バッテリ温度T2は、第2所定バッテリ温度T1よりも高い温度である。第1所定バッテリ温度T2は、車両100の諸元や実験等に基づいて設定される。
統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満であると判定すると、処理をステップS105に進める。また、統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満でないと判定すると、処理をステップS108に進める。
ステップS105では、統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満か判定する。第1所定冷媒温度T11は、車両100の諸元や実験等に基づいて設定される。
統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満であると判定すると、処理をステップS106に進める。また、統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満でないと判定すると、処理をステップS107に進める。
ステップS106では、統合コントローラ10は、電動ウォーターポンプ71を所定低回転速度で作動させることで、第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給する(循環量小)。また、統合コントローラ10は、クラッチ91を解放してコンプレッサ92を停止状態とすることで、熱交換器72による第1冷媒の冷却を行わないようにする(冷却無)。この状態では、バッテリ22は第1冷媒によって冷却され、第1冷媒は冷却されない。所定低回転速度は、車両100の諸元や実験等に基づいて設定される。
ステップS107では、統合コントローラ10は、電動ウォーターポンプ71を所定低回転速度で作動させることで、第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給する(循環量小)。また、統合コントローラ10は、エンジン回転速度をアイドル回転速度(例えば1000rpm)に設定するとともにクラッチ91を締結してコンプレッサ92を作動状態とすることで、熱交換器72による第1冷媒の冷却を行う(冷却弱)。この状態では、バッテリ22は第1冷媒によって冷却され、第1冷媒は第2冷媒によって冷却される。
なお、エンジン回転速度をアイドル回転速度に設定するのは、エンジン回転速度の設定に関する他の要求がない場合である。エンジン回転速度の設定に関する他の要求がある場合は、当該要求が優先される。以降の処理においてエンジン回転速度を設定する場合も同様である。
ステップS108では、統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第3所定バッテリ温度T3未満か判定する。第3所定バッテリ温度T3は、第1所定バッテリ温度T2よりも高い温度である。第3所定バッテリ温度T3は、車両100の諸元や実験等に基づいて設定される。
統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第3所定バッテリ温度T3未満であると判定すると、処理をステップS109に進める。また、統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第3所定バッテリ温度T3未満でないと判定すると、処理をステップS116に進める。
ステップS109では、統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満か判定する。
統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満であると判定すると、処理をステップS110に進める。また、統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満でないと判定すると、処理をステップS111に進める。
ステップS110では、統合コントローラ10は、電動ウォーターポンプ71を所定低回転速度よりも高い所定高回転速度で作動させることで、第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給する(循環量大)。また、統合コントローラ10は、クラッチ91を解放してコンプレッサ92を停止状態とすることで、熱交換器72による第1冷媒の冷却を行わないようにする(冷却無)。この状態では、ステップS106の場合と比べて第1冷媒の循環量が増大する。よって、この状態では、バッテリ22はステップS106の場合よりも強く冷却される。所定高回転速度は、車両100の諸元や実験等に基づいて設定される。
ステップS111では、統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第2所定冷媒温度T12未満か判定する。第2所定冷媒温度T12は、第1所定冷媒温度T11よりも高い温度である。第2所定冷媒温度T12は、車両100の諸元や実験等に基づいて設定される。
統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第2所定冷媒温度T12未満であると判定すると、処理をステップS112に進める。また、統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第2所定冷媒温度T12未満でないと判定すると、処理をステップS113に進める。
ステップS112では、統合コントローラ10は、電動ウォーターポンプ71を所定高回転速度で作動させることで、第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給する(循環量大)。また、統合コントローラ10は、エンジン回転速度をアイドル回転速度に設定してエンジン1を駆動するとともにクラッチ91を締結してコンプレッサ92を作動状態とすることで、熱交換器72による第1冷媒の冷却を行う(冷却弱)。この状態では、ステップS107の場合と比べて第1冷媒の循環量が増大する。よって、この状態では、バッテリ22はステップS107の場合よりも強く冷却される。
ステップS113では、統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第3所定冷媒温度T13未満か判定する。第3所定冷媒温度T13は、第2所定冷媒温度T12よりも高い温度である。第3所定冷媒温度T13は、車両100の諸元や実験等に基づいて設定される。
統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第3所定冷媒温度T13未満であると判定すると、処理をステップS114に進める。また、統合コントローラ10は、冷媒温度TWが第3所定冷媒温度T13未満でないと判定すると、処理をステップS115に進める。
ステップS114では、統合コントローラ10は、電動ウォーターポンプ71を所定高回転速度で作動させることで、第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給する(循環量大)。また、統合コントローラ10は、エンジン回転速度をアイドル回転速度よりも高いアイドルアップ回転速度(例えば1300rpm)に設定してエンジン1を駆動するとともにクラッチ91を締結してコンプレッサ92を作動状態とすることで、熱交換器72による第1冷媒の冷却を行う(冷却強)。この状態では、ステップS112の場合と比べて第2冷媒の循環量が増大する。よって、この状態では、第1冷媒はステップS112の場合よりも強く冷却される。
ステップS115では、統合コントローラ10は、電動ウォーターポンプ71を所定高回転速度で作動させることで、第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給する(循環量大)。また、統合コントローラ10は、エンジン回転速度をアイドルアップ回転速度に設定するとともにクラッチ91を締結してコンプレッサ92を作動状態とすることで、熱交換器72による第1冷媒の冷却を行う(冷却強)。また、統合コントローラ10は、A/Cユニット81に第2冷媒を供給する流路をA/C弁83によって閉じることで空調装置80を停止状態とする(空調停止)。この状態では、ステップS114の場合と比べてより多くの第2冷媒が熱交換器72に供給される。よって、この状態では、第1冷媒はステップS114の場合よりも強く冷却される。
ステップS116では、統合コントローラ10は、バッテリ22を保護するためにバッテリ保護制御を実施する。バッテリ保護制御は、例えば、バッテリ22の温度上昇を抑制するため(バッテリ22を保護するため)に、インバータ21の駆動を制限して、バッテリ22への電流の出入りを抑える。
続いて、エンジン停止中処理について説明する。
図4に示すように、ステップS201では、統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満か判定する。
統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満であると判定すると、処理をステップS202に進める。また、統合コントローラ10は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満でないと判定すると、処理をステップS203に進める。
ステップS202の処理内容は、ステップS103の処理内容と同様である。また、ステップS203からステップS211までの処理内容は、ステップS108からステップS116の処理内容と同様である。
続いて、図5を参照しながらエンジン1の駆動中における冷却装置60の作動状態について説明する。図5は、エンジン1の駆動中における冷却装置60の作動状態を示す図である。
図5に示すように、冷却装置60は、バッテリ温度TBが第2所定バッテリ温度T1未満の場合は、第1冷媒の循環を停止し(循環無)、第1冷媒の冷却を行わない(冷却無)。
これは、第2所定バッテリ温度T1が、バッテリ温度TBが第2所定バッテリ温度T1未満の場合にバッテリ22の冷却を必要としない温度に設定されているからである。
冷却装置60は、バッテリ温度TBが第2所定バッテリ温度T1以上であって第1所定バッテリ温度T2未満、且つ、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満の場合は、「循環量小」で第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給し、第1冷媒の冷却を行わない(冷却無)。
冷却装置60は、バッテリ温度TBが第2所定バッテリ温度T1以上であって第1所定バッテリ温度T2未満、且つ、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11以上の場合は、「循環量小」で第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給し、「冷却弱」で第1冷媒を冷却する。
これは、冷媒温度TWが高くなるとバッテリ22を効率よく冷却することができないからである。
ここで、エンジン1の停止中は、冷却装置60は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満の場合は、第1冷媒の循環を停止し(循環無)、第1冷媒の冷却を行わない(冷却無)。
これは、第1所定バッテリ温度T2が、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満の場合にバッテリ22を冷却することよりも、バッテリ22の冷却のためだけにエンジン1を駆動することによる燃費の悪化や運転者のドライブフィールの悪化を回避することを優先する温度に設定されているからである。
冷却装置60は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上であって第3所定バッテリ温度T3未満、且つ、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満の場合は、「循環量大」で第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給し、第1冷媒の冷却を行わない(冷却無)。
バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上の場合は、バッテリ22を冷却することが優先されることから、冷却装置60は、「循環量大」で第1冷媒を循環させる。一方、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満の場合は、第1冷媒によってバッテリ22を問題なく冷却可能であるから、冷却装置60は、第1冷媒の冷却を行わない。
冷却装置60は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上であって第3所定バッテリ温度T3未満、且つ、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11以上であって第2所定冷媒温度T12未満の場合は、「循環量大」で第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給し、「冷却弱」で第1冷媒を冷却する。
冷却装置60は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上であって第3所定バッテリ温度T3未満、且つ、冷媒温度TWが第2所定冷媒温度T12以上であって第3所定冷媒温度T13未満の場合は、「循環量大」で第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給し、「冷却強」で第1冷媒を冷却する。
冷媒温度TWが高くなるほど第1冷媒を冷却する冷却力を強くするのは、上述したように、冷媒温度TWが高くなるとバッテリ22を効率よく冷却することができないからである。
冷却装置60は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上であって第3所定バッテリ温度T3未満、且つ、冷媒温度TWが第3所定冷媒温度T13以上の場合は、「循環量大」で第1冷媒を循環させてバッテリ22に供給し、「冷却強」で第1冷媒を冷却し、さらに、空調を停止する。
上述したように、空調を停止することで、第1冷媒を冷却する冷却力を「冷却強」よりも強くすることができる。
以上のように構成された冷却装置60の主な作用効果についてまとめて説明する。
(1)(6)(7)エンジン1とMG3とを駆動源として備える車両100に搭載されたバッテリ22を、第1冷媒を用いて冷却する冷却装置60は、第2冷媒を用いて車室内の空調を行う空調装置80と、第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行う熱交換器72と、エンジン1によって駆動され、第2冷媒を圧縮するコンプレッサ92と、を備え、エンジン1が停止しておりMG3の駆動力で走行している状態で、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上になると、第1冷媒を循環させてバッテリ22に第1冷媒を供給するとともに、エンジン1を駆動させて第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行い、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満でエンジン1が始動した後にエンジン1が駆動している状態で、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2よりも低い第2所定バッテリ温度T1以上になると、第1冷媒を循環させてバッテリ22に第1冷媒を供給するとともに、第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行う。
これによれば、冷却装置60は、エンジン1を駆動している場合は、バッテリ温度TBが第2所定バッテリ温度T1以上になると、第1冷媒を循環させてバッテリ22に第1冷媒を供給する。つまり、エンジン1を駆動している場合は、エンジン1が停止しておりMG3の駆動力で走行している場合と比べて、バッテリ22の温度がより低い状態で予めバッテリ22が冷却されてバッテリ22の温度上昇が抑制される。よって、蓄冷材を用いることなく、バッテリ22の冷却のためだけにエンジン1を駆動することを抑制でき、また、バッテリ22の発熱が抑制されてMG3が駆動できる状態が長くなることでドライブフィールの悪化を抑制できる。
(2)冷却装置60は、バッテリ22に第1冷媒を供給する場合において、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上の場合は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満の場合よりも第1冷媒の循環量を増大させる。
これによれば、バッテリ温度TBに応じてバッテリ22を効率よく冷却できる。
(3)冷却装置60は、バッテリ22に第1冷媒を供給する場合において、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11以上の場合は、エンジン1を駆動させて第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行い、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11未満の場合は、第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行わない。
これによれば、冷媒温度TWがバッテリ22を問題なく冷却可能な温度の場合はコンプレッサ92を作動させないので、コンプレッサ92を駆動することによる燃費の悪化を抑制できる。
(4)冷却装置60は、第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行う場合において、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上、且つ、冷媒温度TWが第1所定冷媒温度T11よりも高い第2所定冷媒温度T12以上の場合は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2未満の場合及び冷媒温度TWが第2所定冷媒温度T12未満の場合よりも第1冷媒が強く冷却されるように第1冷媒と第2冷媒との間で熱交換を行う。
これによれば、冷媒温度TWに応じて第1冷媒がより強く冷却されるので、第1冷媒によってバッテリ22を適切に冷却できる。
(5)冷却装置60は、バッテリ温度TBが第1所定バッテリ温度T2以上、且つ、冷媒温度TWが第2所定冷媒温度T12よりも高い第3所定冷媒温度T13以上の場合は、空調装置80による車室内の空調を行わない。
これによれば、冷媒温度TWに応じて第1冷媒がより強く冷却されるので、第1冷媒によってバッテリ22を適切に冷却できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100 ハイブリッド車両(車両)
1 エンジン
3 モータジェネレータ(モータ)
10 統合コントローラ(コンピュータ)
22 バッテリ
60 冷却装置
72 熱交換器
80 空調装置
92 コンプレッサ

Claims (7)

  1. エンジンとモータとを駆動源として備える車両に搭載されたバッテリを、第1冷媒を用いて冷却する冷却装置であって、
    第2冷媒を用いて車室内の空調を行う空調装置と、
    前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
    前記エンジンによって駆動され、前記第2冷媒を圧縮するコンプレッサと、
    を備え、
    前記エンジンが停止しており前記モータの駆動力で走行している状態で、前記バッテリの温度が第1所定バッテリ温度以上になると、前記第1冷媒を循環させて前記バッテリに前記第1冷媒を供給するとともに、前記エンジンを駆動させて前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行い、
    前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度未満で前記エンジンが始動した後に前記エンジンが駆動している状態で、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度よりも低い第2所定バッテリ温度以上になると、前記第1冷媒を循環させて前記バッテリに前記第1冷媒を供給するとともに、前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う、
    冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置であって、
    前記バッテリに前記第1冷媒を供給する場合において、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度以上の場合は、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度未満の場合よりも前記第1冷媒の循環量を増大させる、
    冷却装置。
  3. 請求項1又は2に記載の冷却装置であって、
    前記バッテリに前記第1冷媒を供給する場合において、前記第1冷媒の温度が第1所定冷媒温度以上の場合は、前記エンジンを駆動させて前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行い、前記第1冷媒の温度が前記第1所定冷媒温度未満の場合は、前記エンジンの駆動状態を維持して前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行わない、
    冷却装置。
  4. 請求項3に記載の冷却装置であって、
    前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う場合において、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度以上、且つ、前記第1冷媒の温度が前記第1所定冷媒温度よりも高い第2所定冷媒温度以上の場合は、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度未満の場合及び前記第1冷媒の温度が前記第2所定冷媒温度未満の場合よりも前記第1冷媒が強く冷却されるように前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う、
    冷却装置。
  5. 請求項4に記載の冷却装置であって、
    前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度以上、且つ、前記第1冷媒の温度が前記第2所定冷媒温度よりも高い第3所定冷媒温度以上の場合は、前記空調装置による前記車室内の空調を行わない、
    冷却装置。
  6. エンジンとモータとを駆動源として備える車両に搭載されたバッテリを、第1冷媒を用いて冷却する冷却装置の制御方法であって、
    前記冷却装置は、
    第2冷媒を用いて車室内の空調を行う空調装置と、
    前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
    前記エンジンによって駆動され、前記第2冷媒を圧縮するコンプレッサと、
    を備え、
    前記制御方法は、
    前記エンジンが停止しており前記モータの駆動力で走行している状態で、前記バッテリの温度が第1所定バッテリ温度以上になると、前記第1冷媒を循環させて前記バッテリに前記第1冷媒を供給するとともに、前記エンジンを駆動させて前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行うステップと、
    前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度未満で前記エンジンが始動した後に前記エンジンが駆動している状態で、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度よりも低い第2所定バッテリ温度以上になると、前記第1冷媒を循環させて前記バッテリに前記第1冷媒を供給するとともに、前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行うステップと、
    を含む冷却装置の制御方法。
  7. エンジンとモータとを駆動源として備える車両に搭載されたバッテリを、第1冷媒を用いて冷却する冷却装置のコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記冷却装置は、
    第2冷媒を用いて車室内の空調を行う空調装置と、
    前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
    前記エンジンによって駆動され、前記第2冷媒を圧縮するコンプレッサと、
    を備え、
    前記プログラムは、
    前記エンジンが停止しており前記モータの駆動力で走行している状態で、前記バッテリの温度が第1所定バッテリ温度以上になると、前記第1冷媒を循環させて前記バッテリに前記第1冷媒を供給するとともに、前記エンジンを駆動させて前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う手順と、
    前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度未満で前記エンジンが始動した後に前記エンジンが駆動している状態で、前記バッテリの温度が前記第1所定バッテリ温度よりも低い第2所定バッテリ温度以上になると、前記第1冷媒を循環させて前記バッテリに前記第1冷媒を供給するとともに、前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う手順と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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