JP7779505B2 - 抽出用シート材 - Google Patents
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Description
スパンボンド不織布層と第一メルトブロー不織布層と第二メルトブロー不織布層とをこの順で積層してなる抽出用シート材であって、
前記第二メルトブロー不織布層を構成する樹脂の融点が、前記スパンボンド不織布層を構成する樹脂の融点、及び前記第一メルトブロー不織布層を構成する樹脂の融点より低くなるように設定されたことにある。
前記第二メルトブロー不織布層が内側となるように折って前記第二メルトブロー不織布層を重ね合わせた所定部分を前記スパンボンド不織布層側から加熱挟圧するヒートシール処理により形成される溶着部において、
前記第二メルトブロー不織布層由来の樹脂が、前記スパンボンド不織布層に到達することなく前記第一メルトブロー不織布層の厚み内に入り込んでいることが好ましい。
前記第一メルトブロー不織布層を構成する樹脂の融点と、前記第二メルトブロー不織布層を構成する樹脂の融点との差が、30℃以上に設定されていることが好ましい。
前記第一メルトブロー不織布層の平均繊維径が、0.4~30μmであることが好ましい。
前記第一メルトブロー不織布層の目付が、1~10g/m 2であることが好ましい。
前記第一メルトブロー不織布層の平均繊維径が、16.5μm以下であり、且つ前記第二メルトブロー不織布層の平均繊維径が、13.6μm以下であることが好ましい。
図1は、本発明に係る抽出用シート材1を模式的に示し、(a)は断面図、(b)はスパンボンド不織布層5を構成する繊維の絡まり状態図、(c)は第一メルトブロー不織布層10を構成する繊維の絡まり状態図、(d)は第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の絡まり状態図、(e)はスパンボンド不織布層5、第一メルトブロー不織布層10、及び第二メルトブロー不織布層20の積層状態の繊維の絡まり状態図である。図1(a)に示す抽出用シート材1は、紅茶、及び緑茶等の茶類、並びに鰹、及び昆布等の出汁の抽出用バッグの素材として用いられるシート材であり、スパンボンド不織布層5と、第一メルトブロー不織布層10と、第二メルトブロー不織布層20とを積層した構造を有する。
スパンボンド不織布層5は、主に成分抽出性に影響を及ぼす層であり、スパンボンド法により製造されたスパンボンドウェブからなる。スパンボンド法は、紡糸ノズルから押し出された溶融樹脂に高速のガス流を吹き付けることにより牽引、延伸させつつ冷却固化して繊維を形成し、この繊維をコレクター上に集積してウェブとする不織布の製造方法である。スパンボンド法では、必要に応じて、フラットロールを用いてウェブの厚さを調整したり、熱エンボスロールを用いて部分的熱接着処理を施したりする。一般に、スパンボンド法により製造されたスパンボンドウェブは、メルトブロー法により製造されたメルトブローウェブよりも高い強度が得られるため、抽出用バッグに加工したときにスパンボンド不織布層5を外側に配することで、輸送時等に抽出用バッグどうしが接触することで繊維が解れることを抑制することができる。抽出用シート材1が茶類及び出汁の抽出に適した高い成分抽出性を有するためには、スパンボンド不織布層5として繊維の間隙が大きいスパンボンドウェブを用いる必要がある。スパンボンドウェブにおける繊維の間隙は、スパンボンドウェブを製造するにあたり単位面積当たりの繊維長を調整することにより、その大きさをある程度制御することが可能である。ここで、「単位面積当たりの繊維長」とは、単位面積の不織布に含まれるすべての繊維について、それらの長さを合計した値と規定する。
第一メルトブロー不織布層10は、ヒートシール処理を行ったときに、第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の樹脂がスパンボンド不織布層5へと抜けようとするのを阻止するための層である。一方、第二メルトブロー不織布層20は、ヒートシール処理を行ったときに抽出用シート材1どうしを溶着させるための層である。第一メルトブロー不織布層10、及び第二メルトブロー不織布層20は何れも、メルトブロー法により製造されたメルトブローウェブからなる。メルトブロー法は、紡糸ノズルから押し出された溶融樹脂に高温高速のガス流を吹き当てることにより、その溶融樹脂を引き伸ばして繊維化しつつ飛散させ、これをコレクター上に集積してシート状に固化させる不織布の製造方法である。
抽出用シート材1は、紅茶、及び緑茶等の茶類、並びに鰹、及び昆布等の出汁の抽出に好適に用いるために、成分抽出性の指標となる通気量が150cc/cm2・sec以上であることが好ましい。通気量が150cc/cm2・sec未満である場合、抽出対象の成分抽出性に劣る虞がある。
抽出用シート材1の目付は、10~30g/m2であることが好ましい。抽出用シート材1の目付が10g/m2未満である場合、抽出用シート材1の強度が不足する虞がある。抽出用シート材1の目付が30g/m2を超える場合、通気量が小さくなることで、抽出対象の成分抽出性に劣る虞がある。抽出用シート材1の目付が上記の範囲であれば、抽出対象の成分抽出性に優れ、且つ良好な強度を有するものとなる。
スパンボンド不織布層5、第一メルトブロー不織布層10、及び第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ビニロン系樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの中でも、ポリエステル系樹脂が好ましい。ポリエステル系樹脂としては、直鎖状ポリエステルや共重合ポリエステル等のポリエステル系樹脂が挙げられ、例えば、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンイソフタレート共重合体、及びポリ乳酸(PLA)を好適に用いることができる。ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンイソフタレート共重合体としては、酸成分のテレフタル酸/イソフタル酸の重合比を適度な範囲に調整したもの、並びにテレフタル酸を主成分とし、イソフタル酸以外の5-ナトリウムスルホイソフタル酸、4-ヒドロキシ安息香酸、アジピン酸、ナフタレンジカルボン酸、及びフタル酸等のジカルボン酸と、エチレングリコール、1,4-ブタンジオール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタエリスルトール等のジオール成分とを適当な比率で重合させたものを好適に用いることができる。また、ポリエステル系樹脂には、例えば、各種エラストマー類等の衝撃性改良剤、結晶核剤、着色防止剤、艶消し剤、酸化防止剤、耐熱剤、可塑剤、滑剤、耐候剤、着色剤、顔料等を適宜添加することができる。
スパンボンド不織布層5、第一メルトブロー不織布層10、及び第二メルトブロー不織布層20の夫々の不織布層を構成する繊維の形態としては、モノフィラメント、マルチフィラメント、2種類の樹脂を組み合わせた芯鞘構造の複合繊維等が挙げられる。繊維の断面形状は、特に限定されるものではなく、一般的な丸型の他、扁平型、楕円型、三角型、中空型、Y型、T型、U型等の異型であってもよい。
スパンボンド不織布層5を構成する繊維の平均繊維径は、10~30μmであることが好ましく、より好ましくは13~26μmである。平均繊維径が10μm未満である場合、抽出用シート材1の成分抽出性が劣る虞がある。平均繊維径が30μmを超える場合、スパンボンド不織布層5の強度が不足する虞がある。なお、「平均繊維径」とは、不織布シートを構成する繊維の太さの平均値であり、例えば、繊維の断面形状が丸形である場合、平均繊維径には、その直径の平均値を用い、繊維の断面形状が扁平型、楕円型、多角形等の異型である場合、平均繊維径には、繊維の断面積と同面積の円の直径の平均値を用いる。このような平均繊維径は、例えば、顕微鏡を使用して不織布シートの断面の観察を行い、複数本の繊維を選択して、夫々の繊維径を計測して平均値を求めることで決定することができる。
スパンボンド不織布層5の目付は、8~25g/m2であることが好ましく、より好ましくは15g/m2以下である。目付が8g/m2未満である場合、スパンボンド不織布層5の強度が不足する虞がある。目付が25g/m2を超える場合、強度、裏抜けの問題は生じなくなるが、抽出対象の成分抽出性に劣る虞がある。
第一メルトブロー不織布層10を構成する繊維の平均繊維径d1は、0.4~30μmであることが好ましく、より好ましくは0.5~21μmであり、さらに好ましくは0.5~16.5μmである。一般に、メルトブロー法は、メルトブローウェブを形成する繊維を極細化できることがメリットである。本発明の抽出用シート材1では、第一メルトブロー不織布層10を構成する繊維を極細化させて、平均繊維径d1を上記の範囲とすることで、ヒートシール処理時における、第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の樹脂が第一メルトブロー不織布層10を構成する繊維の間隙に入り込み難くすることにより、第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の樹脂がスパンボンド不織布層5側の表面に裏抜けすることを防止する効果をさらに向上させることができる。平均繊維径d1が0.4μm未満である場合、裏抜けを防止する効果には優れるが、生産効率が低く、第一メルトブロー不織布層10を構成する繊維の間隙が狭くなりすぎて目詰まりが生じ、フィルタ機能が損なわれる虞がある。平均繊維径d1が30をμmを超える場合、ヒートシール処理時における、第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の樹脂が第一メルトブロー不織布層10を構成する繊維の間隙に入り込みやすくなり、第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の樹脂の裏抜け防止効果が十分に得られない虞がある。
第一メルトブロー不織布層10の目付は、1~10g/m2であることが好ましく、より好ましくは8g/m2以下である。目付が1g/m2未満である場合、ヒートシール処理時における、第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の樹脂の裏抜け防止効果が十分に得られない虞や、第一メルトブロー不織布層10の強度が不足する虞がある。目付が10g/m2を超える場合、抽出用シート材1全体としての通気量が小さくなることで、抽出対象の成分抽出性に劣る虞がある。目付が上記の範囲であれば、ヒートシール処理時における、第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の樹脂の裏抜け防止効果をさらに向上させることができる。
第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維の平均繊維径d2は、スパンボンド不織布層5、第一メルトブロー不織布層10の目付にも左右されるが、第一メルトブロー不織布層10と比較して細すぎないことが好ましく、0.4~30μmであることが好ましく、より好ましくは0.5~13.6μmである。平均繊維径d2が0.4μm未満である場合、ヒートシール処理時に抽出用シート材1どうしを融着させる効果が十分に得られない虞がある。平均繊維径d2が30μmを超える場合、ヒートシール処理において第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維を溶融させるための処理時間が長くなり、後述する抽出用バッグ100の製造効率が低下する虞がある。
第二メルトブロー不織布層20の目付は、1~10g/m2であることが好ましく、より好ましくは4~7g/m2である。目付が1g/m2未満である場合、ヒートシール処理時に第二メルトブロー不織布層20において溶融した樹脂の量が不足し、適切なシール強度が得られない虞がある。目付が10g/m2を超える場合、抽出用シート材1全体としての通気量が小さくなることで、抽出対象の成分抽出性に劣る虞がある。第二メルトブロー不織布層20の目付が上記の範囲であれば、ヒートシール処理時に第二メルトブロー不織布層20において溶融した樹脂が適切な量となることで、ヒートシール処理により適切な接着性が得られ、且つ抽出用シート材1が成分抽出性に優れたものとなる。
第二メルトブロー不織布層20を構成する繊維は、当該繊維を構成する樹脂の融点より70~120℃高い温度におけるメルトフローレイトが150~270g/10minであることが好ましい。
図2は、本発明に係る抽出用シート材1の製造方法の手順を示し、(a)は第一工程の説明図、(b)は第二工程の説明図、(c)は第三工程の説明図である。本発明に係る抽出シート材1の製造方法について、図2を用いて以下に説明する。
図2(a)に示すように、押出機51から溶融した熱可塑性樹脂を紡糸口金52へと圧送し、紡糸した糸を、エジェクタ53を介して冷却延伸し、コンベヤ54のコンベヤネット54a上に開繊・堆積させてウェブ状のスパンボンド不織布層5を構成するスパンボンドウェブ35を形成する。
次いで、図2(b)に示すように、コンベヤ59のコンベヤネット59aで搬送する、第一工程で形成したウェブ状のスパンボンド不織布層5の表面に、押出機57から溶融した熱可塑性樹脂を紡糸口金58へと圧送し、高温圧縮空気にて延伸紡糸し、固化する前に集積させることで、ウェブ状の第一メルトブロー不織布層10を構成する第一メルトブローウェブ41を積層したシートを形成する。
そして、図2(c)に示すように、コンベヤ64のコンベヤネット64aで搬送する、第一工程、第二工程で形成した積層シート40の表面に、押出機62から、第一工程、第二工程で使用したものより融点の低い熱可塑性樹脂を溶融し、紡糸口金63へと圧送し、高温圧縮空気にて延伸紡糸し、固化する前に集積させることでウェブ状の第二メルトブロー不織布層20を構成する第二メルトブローウェブ42を形成する。その後、フラットロール又はエンボスロールなどを用いて、ウェブ状の不織布層の厚さを調整したり部分的熱接着処理したりすることで、スパンボンド不織布層5と第一メルトブロー不織布層10と第二メルトブロー不織布層20とを積層した構造を有する抽出用シート材1を得ることができる。
第一工程で形成したウェブ状のスパンボンド不織布層5の表面に、第二工程にてウェブ状の第一メルトブロー不織布層10を形成して得られた積層体に部分的熱接着処理を行い、その後、第三工程のウェブ状の第二メルトブロー不織布層20を形成する方法である。ここで、部分的熱接着処理工程は、例えば、凹凸の表面構造を有する加熱したエンボスロールと平滑なフラットロールとの間に、繊維状樹脂をネット上に開繊・堆積させて形成したウェブを通過させることによってなされる。熱圧着される部分の面積比率(部分熱圧着率)は、不織布表面の全体面積に対して5.0~30.0%であることが好ましい。
第一工程でウェブ状のスパンボンド不織布層5を形成した後、部分的熱接着処理工程を行った後、第二工程にてウェブ状の第一メルトブロー不織布層10を固化する前に集積することで、スパンボンド不織布層5とウェブ状の第一メルトブロー不織布層10との積層シートを形成し、その後、第三工程のウェブ状の第二メルトブロー不織布層20を固化する前に積層し、シートを形成する方法である。
ウェブ状のスパンボンド不織布層5を形成するスパンボンド不織布層形成工程と、ウェブ状のスパンボンド不織布層5の表面にウェブ状の第一メルトブロー不織布層10を形成する第一メルトブロー不織布層形成工程と、ウェブ状の第一メルトブロー不織布層10の表面にウェブ状の第二メルトブロー不織布層20を形成する第二メルトブロー不織布層形成工程を順に行った後、部分的熱接着処理工程を行うことで、スパンボンド不織布層5、第一メルトブロー不織布層10、及び第二メルトブロー不織布層20の積層体を得る方法である。
図3は、抽出用シート材1を加工した抽出用バッグ100を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のX-X´線断面図である。図3(a)及び(b)に示すように、抽出用バッグ100は、内部に茶葉粉末等の抽出材料103が封入されたティーバッグであり、袋部101の三辺に溶着部102が形成されている。
前述した第一工程(スパンボンド不織布層形成工程)により、ポリエチレンテレフタレート(PET(融点:252~256℃))の樹脂繊維からなるウェブ状のスパンボンド不織布層を形成した。次いで、前述した第二工程(第一メルトブロー不織布層形成工程)により、第一工程で形成したウェブ状のスパンボンド不織布層の表面にポリエチレンテレフタレート(PET(融点:252~256℃))の樹脂繊維からなるウェブ状の第一メルトブロー不織布層を形成した。その後、ウェブ状のスパンボンド不織布層、及びウェブ状の第一メルトブロー不織布層の積層体に対して、部分熱圧着率15%の部分的熱接着処理を行った。さらに、前述した第三工程(第二メルトブロー不織布層形成工程)により、第一メルトブロー不織布層の表面に低融点ポリエステルであるポリエチレンテレフタレート共重合体(co-PET(融点:200~210℃))の樹脂繊維からなるウェブ状の第二メルトブロー不織布層を形成した。その後、フラットロールの間を通すことで、実施例1の抽出用シート材を得た。実施例1の抽出用シート材全体の目付は18g/m2であり、スパンボンド不織布層の目付は10g/m2であり、第一メルトブロー不織布層の目付は2g/m2であり、第二メルトブロー不織布層の目付は6g/m2であった。実施例1の抽出用シート材の断面を電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像において、スパンボンド不織布層を構成する繊維の直径を10箇所で測定し、その平均値として求めた平均繊維径は、13.6μmであった。実施例1の抽出用シート材における第一メルトブロー不織布層、及び第二メルトブロー不織布層についても同様の測定法により測定した結果、第一メルトブロー不織布層の平均繊維径は、13.6μmであり、第二メルトブロー不織布層の平均繊維径は、10.3μmであった。
第一工程~第三工程において、シートの移動速度、樹脂を溶融させる加熱温度、溶融樹脂に当てる空気流の温度、溶融樹脂の噴射距離等を適宜調整した。実施例7の抽出用シート材では、第二メルトブロー不織布層を構成する樹脂繊維として、融点が150~160℃の低融点ポリエステル(co-PET)を用いた。実施例8の抽出用シート材では、第二メルトブロー不織布層を構成する樹脂繊維として、融点が162℃程度のポリ乳酸(PLA)を用いた。その他は、実施例1に準じた手順で実施例2~8の抽出用シート材を得た。
実施例1の抽出用シート材における第一メルトブロー不織布層を形成していない点以外は、実施例1に準じた手順により、PET(融点:252~256℃)の樹脂繊維からなるスパンボンド不織布層(外層)と、co-PET(融点:200~210℃)の樹脂繊維からなるメルトブロー不織布層(内層)とを形成して構成される比較例1及び2の抽出用シート材を得た。
長尺状の抽出用シート材をロータリー式自動充填包装機械(株式会社トパック製)にセットし、所定箇所をシールバーで挟持して面溶着し、全4辺のうち3辺の縁部に幅8mmの面溶着部が形成された80mm×100mmの矩形の袋体を形成しつつ、袋体に麦茶用抽出材料7gを封入することで、抽出用バッグを製造した。このときのシールバーの温度は、トップシール部を150℃、サイドシール部を170℃とした。ロータリー式自動充填包装機械を10分間運転したときのシールバーからの抽出用シート材の剥離性を観察し、繊維の裏抜けの程度を評価した。評価基準は、以下のとおりである。
(評価基準)
◎:抽出用シート材がシールバーに接着することなく、抽出用バッグを製造できる。
○:抽出用シート材がシールバーにやや接着するが、抽出用バッグを問題なく製造できる。
×:抽出用シート材がシールバーに接着し、抽出用バッグを製造するにあたり不具合が生じる。
5 スパンボンド不織布層
10 第一メルトブロー不織布層
20 第二メルトブロー不織布層
102 溶着部
Claims (6)
- スパンボンド不織布層と第一メルトブロー不織布層と第二メルトブロー不織布層とをこの順で積層してなる抽出用シート材であって、
前記第二メルトブロー不織布層を構成する樹脂の融点が、前記スパンボンド不織布層を構成する樹脂の融点、及び前記第一メルトブロー不織布層を構成する樹脂の融点より低くなるように設定されており、
前記スパンボンド不織布層と前記第一メルトブロー不織布層とは、ウェブ状のスパンボンド不織布層にウェブ状の第一メルトブロー不織布層が入り込んだ形で一体化されている抽出用シート材。 - 前記第二メルトブロー不織布層が内側となるように折って前記第二メルトブロー不織布層を重ね合わせた所定部分を前記スパンボンド不織布層側から加熱挟圧するヒートシール処理により形成される溶着部において、
前記第二メルトブロー不織布層由来の樹脂が、前記スパンボンド不織布層に到達することなく前記第一メルトブロー不織布層の厚み内に入り込んでいる請求項1に記載の抽出用シート材。 - 前記第一メルトブロー不織布層を構成する樹脂の融点と、前記第二メルトブロー不織布層を構成する樹脂の融点との差が、30℃以上に設定されている請求項1又は2に記載の抽出用シート材。
- 前記第一メルトブロー不織布層の平均繊維径が、0.4~30μmである請求項1~3の何れか一項に記載の抽出用シート材。
- 前記第一メルトブロー不織布層の目付が、1~10g/m2である請求項1~4の何れか一項に記載の抽出用シート材。
- 前記第一メルトブロー不織布層の平均繊維径が、16.5μm以下であり、且つ前記第二メルトブロー不織布層の平均繊維径が、13.6μm以下である請求項1~5の何れか一項に記載の抽出用シート材。
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