以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
<システム構成例>
図1は、本実施の形態に係る風呂給湯装置の管理システムの構成例を示す概略図である。
図1を参照して、本実施の形態に係る風呂給湯装置の管理システム5は、風呂給湯装置100と、インターフェイス機器120と、携帯端末装置130と、外部通信網140と、管理サーバ150とを備える。
風呂給湯装置100は、給湯器10と、リモートコントローラ(以下、単に「リモコン」とも称する)20,30とを含む。給湯器10の内部には、回路基板15が装着される。回路基板15には、風呂給湯装置100のコントローラ17が搭載される。コントローラ17によって、給湯器10の各種構成部品の動作が制御される。
給湯器10の給湯先には、図示しない給湯栓に加えて、浴槽40が含まれる。具体的には、浴槽40内の浴槽アダプタ42と給湯器10との間は、配管21,22によって接続される。
給湯器10に内蔵された図示しない循環ポンプの作動により、浴槽水を給湯器10によって加熱するための追焚循環経路が、配管21,22を含んで形成される。更に、配管21,22の一方は、給湯器10の図示しない出湯配管から分岐された注湯配管(図示せず)と接続されており、当該注湯配管に介挿接続された注湯開閉弁(図示せず)の開放により、給湯器10からの湯水が配管21,22に導入されることで、浴槽40への注湯(ふろ湯張り運転)を行うことができる。風呂給湯装置100では、追焚循環経路を構成する「風呂配管」が、本実施の形態での配管クリーニングサービスの対象となる。当該風呂配管の全体は図示されていないが、配管21,22は、「風呂配管」の一部に相当する。当該配管クリーニングサービスは、出張者(サービスマン)が洗浄剤を用いて実行するものが想定されている。
浴槽40には、その側壁の最下端近傍位置に上述した浴槽アダプタ42が設置される他、底壁に排水栓44が設置されている。又、浴槽40の上面側のフランジ壁には、開閉駆動機構46が設置されている。排水栓44は、開閉駆動機構46からの開閉駆動力の伝達を受けて開閉動作を行なう。開閉駆動機構46には、排水栓44が開状態か閉状態かを検知するためのセンサが設けられており、当該センサの出力信号に基づいて開閉駆動機構46が排水栓44の開閉動作を制御することができる。開閉駆動機構46によって排水栓44が開状態とされると、浴槽40内の湯水が浴室の底部に排出され、続いて浴室の排水口(図示せず)から排水される。
リモコン20及び30は、例えば、2心通信線によって、給湯器10のコントローラ17と接続される。リモコン20,30の各々は、表示部および入力部を有している。ユーザは、表示部による表示画面に従って入力部を操作することにより、湯張りや給湯設定温度などを設定することができる。リモコン20は例えば台所に配置されており、リモコン30は、浴槽40が配設された浴室内に配置される。
リモコン20には、インターフェイス機器120と通信するための通信アダプタ(図示せず)が内蔵されている。一方で、リモコン30には、浴室内における人の存在を感知するための人感センサ35が内蔵されてもよい。例えば、赤外線センサ(焦電センサ)によって人感センサ35を構成することが可能である。
インターフェイス機器120は、リモコン20を含む一定範囲内に存在する機器を、外部通信網140を介して管理サーバ150に通信接続するための通信中継器である。例えば、インターフェイス機器120は、いわゆる無線LAN(Local Area Network)ルータによって構成することができる。尚、外部通信網140は、代表的には、インターネットであるので、以下では、外部通信網140を、単に、インターネット140とも称する。
管理サーバ150は、インターネット140に接続されて、風呂給湯装置100に対する遠隔管理機能を有する。リモコン20は、無線通信により、インターフェイス機器120に通信接続されることで、インターネット140を介して管理サーバ150と通信することができる。これにより、風呂給湯装置100は管理サーバ150と通信接続される。
管理サーバ150に対しては、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯端末装置130から通信接続することも可能である。携帯端末装置130がインターフェイス機器120と接続可能な範囲内に存在する場合には、無線通信によってインターフェイス機器120と接続されることにより、携帯端末装置130は、管理サーバ150と通信可能である。又、携帯端末装置130が宅外などにある場合であっても、携帯端末装置130は、基地局170を介してインターネット140に接続することによって、管理サーバ150と通信することができる。携帯端末装置130は「ユーザ端末」の一実施例に対応する。
ユーザは、リモコン20の操作の他、携帯端末装置130を用いて、インターフェイス機器120と接続可能な範囲の内部または外部の両方において、管理サーバ150とアクセスすることによって、風呂給湯装置100に対する遠隔制御(遠隔操作および遠隔監視)を行なうことも可能である。
リモコン20および携帯端末装置130には、風呂給湯装置100のアプリケーションプログラムをインストールすることができる。例えば、当該アプリケーションプログラムは、管理サーバ150からダウンロードされた後、インストールされる。尚、以下では、風呂給湯装置100のユーザ端末(代表的には、風呂給湯装置100のユーザのスマートフォン)には、風呂給湯装置100の遠隔管理に係るアプリケーションプログラムがインストール済であり、かつ、風呂給湯装置100のユーザ(登録ユーザ)が、当該ユーザのID(メールアドレス等)と共に管理サーバ150に登録されているものとする。
管理サーバ150は、更に、サービスショップ等で運用される配管クリーニングサービスの契約内容を管理する外部サーバ160に対して、インターネット140経由で通信接続することができる。外部サーバ160は、配管クリーニングサービスの実行主体(例えば、サービスショップ)によって運営されており、当該サービスの契約管理及びスケジュール管理を実行する機能を有する。管理サーバ150は「第1サーバ」の一実施例に対応し、外部サーバ160は「第2サーバ」の一実施例に対応する。
図2には、図1に示された管理サーバ150の構成例が示される。
図2を参照して、管理サーバ150は、データ記憶部152と、通信部153と、契約情報管理部155と、発注処理部156とを含む。データ記憶部152は、メモリを有し、各種のプログラムおよびデータを記憶する。契約情報管理部155及び発注処理部156の機能は、CPU(Central Processing Unit)151が、データ記憶部152に保存されたプログラムを実行するソフトウェア処理によって実現することができる。
通信部153は、インターネット140を介した通信機能を有する。管理サーバ150において、通信部153、CPU151、及び、データ記憶部152は、内部バス154に接続されており、相互にデータの授受が可能である。
この様に、管理サーバ150は、インターネット140を経由して、風呂給湯装置100、携帯端末装置130(ユーザ端末)及び外部サーバ160と、双方向にデータを送受信することができる。
契約情報管理部155には、外部サーバ160との通信を伴って、各風呂給湯装置100の登録ユーザについて、配管クリーニングサービスに係る契約情報(例えば、契約者であるか否かの情報)の最新値が格納される。外部サーバ160との通信は、最新の契約情報を確認するため定期的に行われる他、外部サーバ160に対してユーザが契約内容を変更したときに、外部サーバ160から管理サーバ150に変更後の契約情報が都度通知されてもよい。
<配管汚れ度合いの指標の算出処理>
本実施の形態では、配管21,22を含む風呂配管の汚れ度合いを定量的に評価するためのパラメータ値が導入される。尚、本実施の形態では、浴槽排水後に、風呂給湯装置100が、給湯器10から供給される湯水による風呂配管の自動洗浄運転を実行する例を説明する。この場合には、当該パラメータ値は、入浴時に風呂配管内に付着した皮脂等の汚れのうちの、当該自動洗浄運転では除去できなかった汚れ残りを定量的に評価する。当該パラメータ値の蓄積量が、洗浄剤を用いた配管クリーニングサービスを実行すべき時期に影響することが理解される。以下では、上記パラメータ値を汚れパラメータ値とも称する。
図3は、本実施の形態に係る風呂配管の自動洗浄運転及び汚れパラメータ値算出の制御処理を説明するフローチャートである。例えば、図3に示された制御処理は、コントローラ17によって繰り返し実行される。
図3を参照して、コントローラ17は、ステップ(以下、単に「S」と表記する)110により、ふろ湯張り運転の開始を検知すると、S120により、ふろ湯張り運転が終了するまで、S130以降の処理の起動を待機する。この結果、自動洗浄運転に係るS130以降の一連の処理は、ふろ湯張り運転の終了に応じて起動される。ふろ湯張り運転の終了時には、図示しない水位センサによって浴槽水位が設定水位に達したことが検出されている。
コントローラ17は、S130では、入浴人数のカウント値Cnt=0に初期化する。更に、コントローラ17は、S180によって浴槽排水が検知されるまで(S180のNO判定時)、S150~S170の処理を繰り返し実行する。
例えば、S180の判定では、ふろ湯張り運転の終了後、浴槽アダプタ42が露出するレベルまで浴槽水位が低下したことが水位センサ(図示せず)によって検出されるのに応じて、排水を検知することができる。或いは、排水栓44が自動排水栓で構成される場合には、排水栓44の開放指令後に所定時間が経過したことに応じて、排水を検知することも可能である。この様に、浴槽40の排水検知については、特に限定されることなく任意の手法を用いることができる。
コントローラ17は、S150では、浴槽40への入浴が検出されたか否かを判定する。例えば、S150による判定は、例えば、水位センサ(図示せず)によって検出される浴槽水位に基づく、浴槽40への人の入退浴の検知によって実行することができる。或いは、リモコン30に人感センサ35が設けられている場合には、人感センサ35の出力に基づいて、入浴を検知することも可能である。又、人感センサ35及び水位センサ(図示せず)の両方の出力を用いて、入浴を検知してもよい。この様に、S150による判定についても、任意の手法で行うことが可能である。例えば、入浴人数は、単純な入退浴の延べ人数であってもよいし、同一人の連続した入退浴を1回分と認識してカウントするように工夫されてもよい。
コントローラ17は、浴槽40への入浴を検知すると(S150のYES判定時)、S160により、入浴人数のカウント値Cntを1増加させる。更に、S170では、入浴検知時の浴槽水温度Tntが記憶される。浴槽水温度としては、図示しない浴槽水の温度センサによる実測値の他、追焚運転による保温制御が行われる自動モードの適用時には、浴槽水の設定温度(ふろ設定温度)をそのまま浴槽水温度Tntとして記憶してもよい。このように、S170での浴槽水温度Tntとして実際にどのような値を採用するかは適宜決定することができる。入浴の検知毎にS160及びS170が実行されることにより、入浴人数の計測と、各入浴検知時の浴槽水温度Tntの取得とが可能になる。
浴槽40の排水が検出されると(S180のYES判定時)、コントローラ17は、一定時間の経過を待って、S200に処理を進める。これにより、風呂配管の自動洗浄運転が実行される。更に、自動洗浄運転の終了後、S300により、配管汚れ残り指標の算出処理が実行される。
図4は、図3に示された自動洗浄運転における洗浄水の供給量及び温度を設定する制御処理を説明するフローチャートである。
図4を参照して、コントローラ17は、S210により、カウント値Cntから入浴人数Nbtを決定するとともに、S220により、入浴時の浴槽水温度を示す入浴時湯温Tbtを決定する。例えば、入浴時湯温Tbtは、入浴検知毎にS170により記憶された浴槽水温度Tntの加重平均によって求めることができる。
更に、コントローラ17は、S225により、季節パラメータ値Fseを算出する。季節パラメータ値Fseは、例えば、春季及び秋季でFse=1.0に設定され、夏季に対応してFse>1.0、かつ、冬季に対応してFse<1.0に設定される調整係数とすることができる。コントローラ17が、現在時刻に加えて月日を認識可能な、所謂カレンダ機能を有する場合には、当該日付に基づいて、季節パラメータ値Fseを算出することができる。季節パラメータ値Fseは、「季節情報」の一実施例に対応する。
或いは、コントローラ17は、実測された温度検出値を用いて季節パラメータ値Fseを算出することも可能である。例えば、季節が反映される温度実測値として、図示しない雰囲気温度センサによって検出された外気温又は入水温度の少なくとも一方を用いることも可能である。一例として、外気温及び/又は入水温度についての、24時間分の検出値の移動平均値、或いは、予め定められた一定時刻での検出値を用いて、季節パラメータ値Fseを算出することが可能である。これにより、実際の温度の高低を反映して、或いは、コントローラ17がカレンダ機能を具備しない場合にも、季節パラメータ値Fseを設定することが可能である。
コントローラ17は、S230により、入浴人数Nbt(S210)、入浴時湯温Tbt(S220)、及び、季節パラメータ値Fse(S225)から、皮脂量を推定する汚れパラメータ値Psbを算出する。
例えば、Nbt及びTbtを変数として汚れパラメータ値Psbを算出する関数式、或いは、Nbt及びTbtの組み合わせから汚れパラメータ値Psbを求めるテーブル等を、実験結果等に基づいて予め作成することができる。
更に、上述の関数式又はデーブル等を用いて算出された汚れパラメータ値Psbに対して、季節パラメータ値Fseを補正係数(Fse)として乗算して、汚れパラメータ値Psbを算出することができる。
或いは、平均気温等の温度値をそのまま用いる等、季節パラメータ値Fseを有意な定量値として扱うことも可能である。この場合には、Nbt、Tbt、及び、Fseを変数として汚れパラメータ値Psbを算出する関数式、或いは、Nbt、Tbt、及び、Fseの組み合わせから汚れパラメータ値Psbを求めるテーブル等を、実験結果等に基づいて予め作成することも可能である。
この様に、S230では、入浴人数Nbt、入浴時湯温Tbt、及び、季節パラメータ値Fseに基づいて、汚れパラメータ値Psbを算出することができる。汚れパラメータ値Psbは、風呂配管内側の汚れ度合いを、浴槽水に溶出される皮脂量によって定量的に評価する指標である。尚、S230は、入浴人数Nbt、入浴時湯温Tbt、及び、季節パラメータ値Fseの少なくとも1つを用いる態様で、適宜変更することが可能である。
コントローラ17は、S240により、S230で算出された汚れパラメータ値Psbに基づき、自動洗浄運転での洗浄水の供給量Qcl及び温度Tclを決定する。例えば、洗浄水の供給量Qcl及び温度Tclは、汚れパラメータ値Psbに基づき、予め定められた複数のパターン(水準)の選択によって決定することができる。尚、供給量Qclは、予め定められた流量の洗浄水の供給時間(洗浄時間)で示すことも可能である。
図5には、図4のS240における洗浄水の供給量Qcl及び温度Tclの設定の一例を説明する概念図が示される。
図5を参照して、汚れパラメータ値Psbに応じて、洗浄能力の異なる複数水準(ここでは、3水準)の動作点P1~P3が予め設定される。供給量Qclが多い程、又、温度Tclが高い程、洗浄能力は高くなることが理解される。
例えば、汚れパラメータ値Psbが予め定められた第1閾値Pt1以上である場合には、洗浄能力が高い動作点P1が選択される。一方で、汚れパラメータ値Psbが、第2閾値Pt2(Pt2<Pt1)以下である場合には、洗浄能力が低い動作点P3が選択される。又、汚れパラメータ値Psbが、第1閾値Pt1から第2閾値までの間(Pt2<Psb<Pt1)である場合には、中間の洗浄能力を有する動作点P2が選択される。
この様に、動作点P3、P2、及び、P1の順に、洗浄水の供給量Qcl及び温度Tclの積(Qcl×Tcl)が大きくなるように、動作点P1~P3が定められる。
特に、動作点P1では、配管内に付着した皮脂を溶解させるために、温度T1は、通常の入浴時の湯温よりも高温(例えば、45~48度程度)に設定することが好ましい。動作点P1では、洗浄水の温度Tcl=T1、かつ、供給量Qcl=Q1に設定される。
更に、次の水準に係る動作点P2は、温度Tclが動作点P1と同じであり(Tcl=T1)、供給量が動作点P1よりも減少するように設定される(Qcl=Q2,Q2<Q1)。
動作点P3は、動作点P1と比較して、洗浄水が低温かつ少量となるように、設定される。例えば、動作点P3では、洗浄水の供給量が動作点P2と同じであり(Qcl=Q2)、温度が動作点P2よりも低下するように設定される(Tcl=T2,T2<T1)。例えば、温度T2は、入浴時の浴槽水温度と同程度(例えば、40度)とすることが好ましい。この様に、皮脂を溶解するために、動作点P1~P3のいずれにおいても、入水温度Twよりも昇温された温水が、洗浄水として供給されることが好ましい。
又、動作点P2は、図5中の点線に沿って、動作点P1及びP3の中間に設けることも可能である。但し、図5の例示の様に、動作点P2を配置することで、洗浄能力を効率的に確保することができる。
図3のS200では、図4及び図5に従って設定された温度Tclの温水を出力するように給湯器10が制御されるとともに、給湯器10からの温水を配管21,22を経由して浴槽アダプタ42へ導く経路を形成することで、風呂配管の自動洗浄運転が実行される。更に、図示しない流量センサによる検出流量の時間積分値で示される注湯量(体積)が、図4及び図5に従って設定された供給量Qclに達すると、給湯器10から浴槽40への注湯を停止することによって、自動洗浄運転が終了される。
再び図3を参照して、コントローラ17は、S200による自動洗浄運転が終了すると、S300により、自動洗浄運転後の汚れパラメータ値Psbを算出する。自動洗浄運転の実行時には、自動洗浄運転(S200)の洗浄効果を反映するために、汚れパラメータ値Psbの減算処理が実行される。
例えば、自動洗浄運転(S200)による汚れの除去率、即ち、洗浄率α(0<α<1)を定義して、汚れパラメータ値を、自動洗浄運転実行前の値(S230)の(1-α)倍する様に、当該減算処理を実行することができる。
或いは、自動洗浄運転(S200)による汚れの除去量、即ち、洗浄量ΔPsb(ΔPsb≧0)を定義して、自動洗浄運転の実行前の値(S230)に対して洗浄量ΔPsbを減算する様に、当該減算処理を実行することも可能である。
この際に、洗浄率α又は洗浄量ΔPsbは、自動洗浄運転における洗浄水の供給量Qcl及び温度Tclから、予め定められた算出式又はテーブル参照によって求めることができる。或いは、図5に示された自動洗浄運転での予め定められた動作点毎に、洗浄率α又は洗浄量ΔPsbを予め設定することも可能である。
図6には、風呂配管の汚れパラメータ値の管理の一例を説明するフローチャートが示される。
図6を参照して、風呂給湯装置100では、コントローラ17がS300によって、ふろ湯張り完了から浴槽排水検知までの1回のお湯張りに対する、風呂配管の汚れパラメータ値Psbの最終値を算出すると、S310により、当該風呂給湯装置100の登録ユーザ情報と対応付けて、S300で算出された汚れパラメータ値Psbが、管理サーバ150へ送信される。
管理サーバ150は、S320により、風呂給湯装置100(コントローラ17)から汚れパラメータ値Psbを受信すると、S330により、これまでの累積値に対して、S320で新たに受信した汚れパラメータ値Psbを加算する。更に、管理サーバ150は、S340により、S330で求められた累積値を予め定められた判定値と比較する。そして、累積値が判定値を超えると(S340のYES判定時)、S350により、配管クリーニングサービス(配管CLS)のトリガが生成される。
一方で、累積値が判定値以下のときには(S340のNO判定時)、S350の処理はスキップされるので、配管クリーニングサービス(配管CLS)のトリガは生成されず、S330での更新後の累積値が保持される。
この様にして、風呂給湯装置100で測定されたユーザ入力条件に基づいて定量化された、風呂配管の汚れパラメータ値Psbの累積値を管理することで、配管クリーニングサービスのトリガを自動的に生成することができる。
尚、図6での風呂給湯装置100及び管理サーバ150の分担は例示に過ぎない。例えば、図6の分担を変更して、S330~S350での汚れパラメータ値Psbの累積値の管理についても風呂給湯装置100側で実行して、配管クリーニングサービスのトリガを風呂給湯装置100で生成することも可能である。この場合には、風呂給湯装置100から管理サーバ150には、配管クリーニングサービスのトリガが送信される。
或いは、風呂配管の汚れパラメータ値Psbの累積値の算出機能(S330)までを風呂給湯装置100に持たせて、風呂給湯装置100から管理サーバ150には、当該累積値を定期的に送信する様にしてもよい。この場合には、管理サーバ150では、S340以降の処理が実行される。
又、S300の風呂配管の汚れパラメータ値Psbの算出機能から、管理サーバ150に持たせることも可能である。この場合には、風呂給湯装置100は、S200(図3)での自動洗浄運転の終了後、汚れパラメータ値Psbの算出処理に必要なデータを管理サーバ150へ送信する。そして、管理サーバ150によって、S300~S350の処理が全て実行されることになる。この様に、風呂配管の汚れパラメータ値Psbの累積値に基づいて配管クリーニングサービスのトリガを自動的に生成するための、風呂給湯装置100及び管理サーバ150の間での分担は、任意に変更することができる。この際に、風呂給湯装置100から管理サーバ150へ送信される情報及びデータには、当該風呂給湯装置100の登録ユーザを示す情報が付与される。
<配管クリーニングサービスの発注処理>
次に、配管クリーニングサービスのトリガ生成に応じた当該サービスの発注に係る処理の一例について、図7のシーケンス図を用いて説明する。
図7を参照して、管理サーバ150は、S410により、S350で生成された配管クリーニングサービス(配管CLS)のトリガを認識すると、S420以降の処理を実行する。管理サーバ150は、S420では、配管CLSのトリガが生成された風呂給湯装置100の登録ユーザが、配管クリーニングサービスの契約ユーザであるか否かが判定される。S420の判定は、契約情報管理部155によって管理されている契約情報に基づいて実行することができる。尚、図7に示された管理サーバ150の処理によって、発注処理部156(図2)の機能が実現される。
管理サーバ150は、風呂給湯装置100の登録ユーザが契約ユーザでない場合には、配管クリーニングサービスの新規契約を案内するためのS425~S445を実行する。管理サーバ150は、S425では、登録ユーザに対応付けられたユーザ端末に対して、上述のアプリケーションプログラム(インストール済)を用いて、配管クリーニングサービスの入会案内画面データを送信する。これにより、ユーザ端末では、S510により、配管クリーニングサービスの入会案内画面が表示される。入会案内画面は、風呂配管のクリーニングサービスに係る「案内情報」、特に、「新規契約するための情報」の一実施例に対応する。
図8には、入会案内画面の一例が示される。
図8(a)には、入会案内画面の初期画面210の一例が示される。初期画面210は、配管クリーニングサービスの概要の表示211と、当該サービスの規約情報の表示212と、タッチスイッチ213,214とが含まれる。タッチスイッチ213は、当該サービスの入会希望者が操作するために設けられ、操作時には、図8(b)に例示される入力案内画面220が表示される。
図8(b)に示される様に、入力案内画面220は、ユーザデータの入力欄221と、タッチスイッチ222,223を含む。タッチスイッチ222の操作により、入力欄221に入力された、配管クリーニングサービスへの入会を希望する、風呂給湯装置100の登録ユーザの情報が受け付けられる。一方で、タッチスイッチ223が操作されると、ユーザ端末の表示画面は、入力案内画面220から初期画面210に戻される。
一方で、図8(a)のタッチスイッチ214は、当該サービスの入会を希望しないユーザが操作するために設けられる。タッチスイッチ214の操作時には、入力案内画面220に切り替えられることなく、初期画面210の表示が終了される。
再び図7を参照して、ユーザ端末は、S520では、入会案内画面(図8(a),(b))に対するユーザ入力を受け付ける。具体的には、図8(a)のタッチスイッチ214を操作したユーザについては、入会を希望しない旨の情報が、S520で受け付けられる。一方で、図8(a)でのタッチスイッチ213の入力後、図8(b)のタッチスイッチ222を操作したユーザについては、入会希望の旨の情報と、入力欄221に入力されたユーザ情報とが、S520で受け付けられる。
ユーザ端末は、S530では、S520で受け付けたユーザ入力内容を管理サーバ150に送信する。管理サーバ150は、S430により、ユーザ端末からS530で送信された、初期画面210及び入力案内画面220に対するユーザ入力内容を受信する。
管理サーバ150は、S435では、S430で受信したユーザ入力内容に基づき、風呂給湯装置100の登録ユーザ(入力案内画面に入力された送付先)が、配管クリーニングサービスに入会を希望しているか否かを判定する。当該ユーザが入会を希望していないとき(S435のNO判定時)には、配管クリーニングサービスは発注されずに、管理サーバ150による処理が終了される。
これに対して、管理サーバ150は、ユーザが入会を希望しているとき(S435のYES判定時)には、S440により、外部サーバ160に対して、入会を希望する当該ユーザが図8(b)の入力案内画面220に入力したユーザ情報を、新規ユーザ情報として送信する。
外部サーバ160は、S610により、管理サーバ150から送信された新規ユーザ情報を受信すると、S620により、当該ユーザの新規入会契約処理を実行する。そして、S630では、新規入会の登録情報が、外部サーバ160から管理サーバ150に送信される。管理サーバ150は、S445により、外部サーバ160からの登録情報を受信すると、契約情報管理部155(図2)に格納される当該ユーザに係る情報を更新する。これに応じて、処理がS420に戻されると、新規入会したユーザに対しては、S420がYES判定とされる。
管理サーバ150は、配管クリーニングサービスのトリガ生成時に契約済のユーザ、及び、配管クリーニングサービスのトリガ生成時に応じて新規契約したユーザの各々に対しては、S420をYES判定として、S450以降へ処理を進める。
管理サーバ150は、S450では、外部サーバ160に対して配管クリーニングサービスの実施可能日を問合せて、外部サーバ160から実施可能日の一覧(空きスケジュール)についての回答を取得する。この際に、外部サーバ160は、S640により、管理サーバ150からの問い合わせ(S450)に応答して、当該風呂給湯装置100の登録ユーザの住所等を考慮に入れた上で、上記空きスケジュールを策定して管理サーバ150へ回答する。
管理サーバ150は、S452では、S450で取得した空きスケジュールを用いて、発注入力画面データを作成して、ユーザ端末に送信する。これにより、ユーザ端末では、S550により、上述のアプリケーションプログラムを用いて、配管クリーニングサービスの発注入力画面データが表示される。発注入力画面は、風呂配管のクリーニングサービスに係る「案内情報」、特に、「クリーニングサービスを発注するための情報」の一実施例に対応する。
図9には、発注入力画面データの一例が示される。
図9を参照して、発注入力画面230は、配管クリーニングサービスの実施依頼日を入力するための日時入力部231を有する。日時入力部231は、外部サーバ160から取得した空きスケジュールに基づき、ユーザが実施日時を入力するためのタッチスイッチを含む態様で表示することができる。例えば、配管クリーニングサービスを依頼可能な日付がタッチ操作可能なカレンダ情報を表示するとともに、操作可能な日付のいずれかがタッチ操作されると、当該日付での依頼可能な時間帯を選択するためのタッチスイッチが表示される様に、階層的な表示内容で日時入力部231を構成することができる。
発注入力画面230は、タッチスイッチ232,233をさらに含む。タッチスイッチ232は、日時入力部231へのユーザ入力を確定するためのボタンに相当し、日時入力部231によってユーザの希望日時が指定された状態でタッチスイッチ232が操作されると、当該希望日時での配管クリーニングサービスが発注される。
一方で、タッチスイッチ233は、現時点では、配管クリーニングサービスを契約しているユーザに対して、契約を解除するための選択スイッチとして設けられる。タッチスイッチ232又は233の操作が受付けられると、ユーザ端末での発注入力画面230の表示は終了される。
再び図7を参照して、ユーザ端末は、S560では、発注入力画面(図9)に対するユーザ入力を受け付ける。具体的には、図9のタッチスイッチ232を操作したユーザについては、日時入力部231に入力されたユーザ希望日時を指定して、配管クリーニングサービスを発注する情報が、S560で受け付けられる。一方で、図9のタッチスイッチ233を操作したユーザについては、配管クリーニングサービスを発注せず、かつ、配管クリーニングサービスの契約解除を希望する情報が、S560で受け付けられる。
ユーザ端末は、S570では、S560で受け付けたユーザ入力内容を管理サーバ150に送信する。管理サーバ150は、S455により、ユーザ端末からS570で送信された、発注入力画面230に対するユーザ入力内容を受信する。
管理サーバ150は、S460により、S455で受信したユーザ入力を、発注情報として外部サーバ160に対して送信する。上述の様に、発注情報は、ユーザ希望日時での配管クリーニングサービスを発注する情報(タッチスイッチ232操作ユーザ)、又は、配管クリーニングサービスの契約解除の申込情報(タッチスイッチ233操作ユーザ)である。
外部サーバ160は、S650により、管理サーバ150からの発注情報を受信すると、S660では、当該発注情報に沿った契約処理を実行する。これにより、配管クリーニングサービスを希望するユーザについては、発注入力画面230で指定した希望日時での配管クリーニングサービスの受注が確定する。一方で、契約解除を希望するユーザは、配管クリーニングサービスの登録ユーザから削除される。
外部サーバ160は、S670により、S660での契約処理後の契約データを、管理サーバ150へ送信する。管理サーバ150は、S465により、外部サーバ160から契約データを受信すると、S470により、受信した契約データをユーザ端末に通知する。この際に、契約が解除されたユーザに関して、契約情報管理部155の内容が変更される。
ユーザ端末では、S580により、上述のアプリケーションプログラムを用いて、管理サーバ150から通知(S470)された契約データに基づき、契約に係る情報が表示される。これにより、配管クリーニングサービスの受注が確定した情報、又は、配管クリーニングサービスの契約が解除された情報が、ユーザに対して通知される。尚、図7に示されたユーザ端末の処理は、基本的には、携帯端末装置130(代表的には、スマートフォン)を用いることを想定しているが、一部の処理、例えば、S510~S530の処理については、リモコン20,30を「ユーザ端末」として実行することも可能である。
この様にして、本実施の形態に係る風呂給湯装置の管理システムによれば、風呂配管の汚れ状況を推定する定量的な評価値に基づいて、配管クリーニングサービスのトリガを生成することで、ユーザに対して案内情報を提供することができる。これにより、配管クリーニングサービスをユーザに対して適切なタイミングで提案することができる。又、契約情報管理部155で管理された契約情報に基づいて、配管クリーニングサービスの既契約者/未契約者の両方に対して、適切な案内情報を通知することができる。
特に、配管クリーニングサービスの未契約ユーザに対する案内情報には、契約加入の案内が含まれるので、ユーザ利便性の向上に加えて、配管クリーニングサービスのユーザ掘り起こしを図ることも期待できる。
又、入浴人数及び入浴時の浴槽水温度を用いて、入浴時に生じる配管汚れの定量評価を正確化することができ、季節係数を加味することで、更なる正確化を図ることができる。更に、浴槽排水時の自動洗浄運転機能が具備される場合には、当該洗浄運転の条件に応じた洗浄率を反映して、配管汚れ残りの推定精度を向上することができる。尚、図4~図5で説明した汚れパラメータ値Psbは、風呂配管の汚れ度合いを示す情報、特に、汚れ度合いを定量的に評価するための指標の一例に過ぎず、これとは異なる内容で、風呂配管の汚れ度合いを示す情報を示すことも可能である点についても確認的に記載する。
尚、本実施の形態では、浴槽排水時の自動洗浄運転機能を搭載した風呂給湯装置100を例示して説明したが、当該自動洗浄運転機能を具備しない風呂給湯装置100についても、風呂配管の汚れパラメータ値Psbの算出において、自動洗浄運転による減算処理を非実行とする(例えば、洗浄率α=0)ことで、本実施の形態による配管クリーニングサービスのトリガ生成を共通に適用することが可能である。
又、本実施の形態では、管理サーバ150が、ユーザの外部サーバ160へのアクセス仲介することでユーザ利便性を向上させるシーケンス例(図7)を説明したが、シンプルな構成例として、管理サーバ150が、配管クリーニングサービスのトリガ生成に応じて、当該サービスの適用タイミングが到来していることを「案内情報」として、風呂給湯装置100の登録ユーザに対して、ユーザ端末を用いて通知することも可能である。この場合にも、ユーザ端末としては、携帯端末装置130(代表的には、スマートフォン)の他の機器、例えば、リモコン20,30を用いることも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。